JP2013018140A - 印字ラベル作成装置、印字ラベル作成プログラム、及び印字ラベル作成方法 - Google Patents

印字ラベル作成装置、印字ラベル作成プログラム、及び印字ラベル作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ、操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成する。
【解決手段】印字ラベル作成装置1は、カバーフィルム103に印字を行うサーマルヘッド23と、所定のラベル長さと印字内容とを備え、搬送方向に伸張又は縮小加工が可能な長さ可変部mと当該加工が不可能な長さ固定部sとを含む複数種類のラベルイメージMを、記憶するラベルイメージメモリ220と、ラベルイメージをMを選択可能に表示する表示部5とを有し、選択された特定のラベルイメージMに対する長さの変更指示を取得し、上記長さ可変部mの少なくとも1つを当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小するイメージ補正処理を行い、処理後のラベルイメージMを用いて、変更指示に対応した印字ラベルが作成されるように、送りローラ27及びサーマルヘッド23を連携して制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、被印字媒体に印字を行って印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に関する。
印字手段としてサーマルヘッドを備えた印字ラベル作成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この印字ラベル作成装置では、搬送手段(プラテンローラ、接合ローラ、送りローラ)が搬送モータ(DCモータ)の駆動力を用いて被印字媒体(表層テープ)を搬送し、その搬送される被印字媒体に対しサーマルヘッドが印字を形成することにより、印字ラベルが作成される。その際、サーマルヘッドは、印字データを1つの印字ライン単位に分割したライン印字データごとに通電態様を切り替えつつ、印字データに対応した複数の発熱素子の通電を行う。特にこの従来技術の印字ラベル作成装置では、上記ライン印字データごとの通電タイミングの間隔(=いわゆる印字周期)を可変に制御することで、所望の印字態様を実現可能となっている。
特開2007−111863号公報
近年、操作者が気軽に印字ラベルを作成できるように、所定の印字内容を備えた複数種類のラベルイメージが予め作成され記憶されている、印字ラベル作成装置が提唱されている。操作者は、ラベルの細かいデザイン設定やテキスト入力等の操作を行わなくても、当該印字ラベル作成装置に表示された上記複数種類のラベルイメージのうち自ら所望する特定のラベルイメージを選択するだけで、当該特定のラベルイメージの態様の印字ラベルを簡単に作成することができる。
ここで、通常、上記複数種類のラベルイメージは、それぞれ、予め所定のラベル長さを備えている。操作者のニーズとして、印字内容等のデザインはそのままにしつつ、ラベル長さを上記予め設定された所定のラベル長さから増減変更したい場合がある。このようなニーズに対し、上記従来技術の印字周期の可変制御を適用し、ラベル長さを増大させたい場合には上記特定のラベルイメージを印字する際の印字周期を長くし、ラベル長さを短くしたい場合には上記特定のラベルイメージを印字する際の印字周期を短くする手法が考えられる。
しかしながら、上記のように印字周期を可変制御する手法では、場合によっては、操作者の希望通りのラベル長さに変更するのが困難であったり、あるいは、ラベル長さを変更したときに印字内容等のデザインが大きく変化してしまう場合があった。
本発明の目的は、印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ、操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成することができる、印字ラベル作成装置、印字ラベル作成プログラム、及び印字ラベル作成方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し所望の印字を形成する印字手段と、を有し、前記搬送手段の搬送方向における所望のラベル長さを備えた印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置であって、予め作成され、所定の前記ラベル長さと所定の印字内容をそれぞれ備え、かつ、前記搬送方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部とを含む、複数種類のラベルイメージを、書き換え不能に記憶する記憶手段と、前記記憶手段より読み出された前記複数種類のラベルイメージを、操作者が選択可能に表示する表示手段と、前記複数種類のラベルイメージのうち操作者により前記表示手段の表示に基づき選択された特定のラベルイメージの、少なくとも一部に対する、前記搬送方向における長さの変更指示を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記変更指示に応じて、前記特定のラベルイメージに含まれる前記長さ可変部のうち少なくとも1つを、当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小するイメージ補正処理を実行する、補正手段と、前記補正手段により前記イメージ補正処理が行われた前記特定のラベルイメージを用いて、前記取得手段により取得された前記変更指示に対応した前記印字ラベルが作成されるように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する、連携制御手段と、を有することを特徴とする。
本願発明の印字ラベル作成装置は、搬送手段と、印字手段と、記憶手段と、を有する。このとき、所定の印字内容を備えた複数種類のラベルイメージが予め作成され、それら複数種類のラベルイメージが記憶手段に記憶されている。操作者により、表示手段に表示された上記複数種類のラベルイメージのうち、自ら所望する特定のラベルイメージが選択される。搬送手段により搬送される被印字媒体に対し、印字手段が、上記選択された特定のラベルイメージに対応した印字を形成する。これにより、上記選択された特定のラベルイメージの態様の印字ラベルが作成される。
ここで、上記複数種類のラベルイメージは、それぞれ、予め所定のラベル長さを備えている。操作者のニーズとして、印字内容等のデザインはなるべくそのままにして、ラベル長さを上記予め設定された所定のラベル長さから増減変更したい場合がある。そこで本願発明においては、このような場合に対応して、各ラベルイメージに、搬送方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と、当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部と、が含まれている。
操作者が、特定のラベルイメージを選択し、当該選択した特定のラベルイメージの少なくとも一部に対する変更指示を指示入力すると、当該変更指示が取得手段によって取得される。すると、補正手段がイメージ補正処理を実行し、上記特定のラベルイメージに含まれる長さ可変部の少なくとも1つを、当該変更指示に基づく変更量に従って(例えば指定された倍率や指定された長さで)伸張又は縮小する。そして、連携制御手段が、上記のようにして補正処理された長さ可変部を含む補正後の特定のラベルイメージを用いて、印字手段及び搬送手段を制御する。これにより、取得手段により取得された変更指示に対応してラベル長さを変更(増大又は減少)した印字ラベルを作成することができる。この結果、印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成することができる。
本発明によれば、印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ、操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成することができる。
本発明の印字ラベル作成装置の一実施形態の外観を示す斜め上方向からの斜視図である。 カートリッジの内部構造を模式的に表す拡大平面図である。 印字ラベル作成装置の制御系を表す概念図である。 ラベルイメージの長さ可変部と長さ固定部を説明するための説明図である。 操作部の各機能キーの詳細を含む印字ラベル作成装置の平面図である。 表示部における表示例を表す説明図である。 ラベルイメージに基づくラベル作成条件設定処理時に、制御回路が実行する制御手順を表すフローチャートである。 ラベル作成時に制御回路が実行する処理手順を表すフローチャートである。 ラベルイメージの複数の長さ可変部の一部又は全部を個別に拡大・縮小してラベル長さを変更する変形例における、表示部における表示例を表す説明図である。 ラベルイメージの長さ可変部と長さ固定部を説明するための説明図である。 ラベル作成条件設定処理時に制御回路が実行する制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<印字ラベル作成装置の構成>
図1に示すように、印字ラベル作成装置1は、外郭を構成する筐体1Aを備えている。筺体1Aは、装置下面及び装置側面を構成する樹脂製の下カバー15と、装置上面を構成する樹脂製の上カバー17とからなる。上カバー17は、後部側にカートリッジボルダ9(図2参照)を覆うカートリッジカバー17aを備え、カートリッジカバー17aは、後端部を支点として開閉可能である。上カバー17の前部側には、カートリッジカバー17aに隣接した例えば矩形開口状の開口部6と、この開口部6を塞ぐように装着された透明パネル7とが設けられ、開口部6の内側には、入力した文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ5が配置されている。開口部6の周囲には操作部2が設けられている。操作部2には、上カバー17の前方向から後方向に向けて、文字入力等の種々の操作が行われるキーボード3と、電源スイッチや印刷キー等の印字ラベル作成装置1の各種機能を実行させるための機能キー群4とが配置されている。
筺体1Aの内部には、例えば液晶ディスプレイ5の下側に、後述の制御回路210(図3参照)等を構成する電子素子(ICチップ等)を実装した図示しないメイン基板と、メイン基板の上記制御回路210にコネクタを介して接続された図示しないキー基板とが設けられている。キー基板は、上記キーボード3及び機能キー群4を構成する各キーに対応する位置に設けられた複数のキー用接点を有し、このキー用接点は、操作者がキーボード3及び機能キー群4の各キーを操作した際に閉成され、これにより各キーに割り当てられた機能が実行される。
筺体1Aのカートリッジカバー17aの内側には、図2に示すように、印字済ラベル用テープ109を供給するためのカートリッジ8が着脱可能な上記カートリッジホルダ9が設けられている。このカートリッジホルダ9は、上記カートリッジカバー17aによって常時閉塞されており、カートリッジカバー17aを開放するとカートリッジホルダ9が露出される。カートリッジホルダ9には、カートリッジ8内の使用済みのインクリボン105を巻き取るためのリボン巻取りローラ駆動軸107と、カートリッジ8内のカバーフィルム103(被印字媒体)を搬送するための送りローラ駆動軸108とが設けられている。またカートリッジホルダ9には、カバーフィルム103に所望の印刷を行うサーマルヘッド23(印字手段)が、カートリッジ8の装着時にその開口部に位置するように設けられている。サーマルヘッド23は、カバーフィルム3の搬送方向と直交する方向に配列された複数の発熱素子23a(図3参照)を備え、カバーフィルム3を搬送方向に印字解像度に分割してなる各印字ライン上に少なくとも各ドットを形成することにより、カバーフィルム3への印字を行う。
カートリッジ8は、筐体8Aと、この筐体8A内に配置され、帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)が巻回されたリボン供給側ロール111と、印字後のインクリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ8のテープ排出部の近傍に回転可能に支持された送りローラ27とを有する。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101は、例えば、内側に巻かれる側よりその反対側へ向かって、貼り合わせ用の粘着剤層、ベースフィルム、貼り付け用の粘着剤層、剥離紙の順序で積層され構成されている。第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。
送りローラ27は、上記基材テープ101と印字形成後の上記カバーフィルム103とを押圧して搬送しつつ接着させて上記印字済みラベル用テープ109とし、得られる印字済みラベル用テープ109を図2中矢印Aで示す方向に搬送する。なお、リボン巻取りローラ106及び送りローラ27は、ローラ駆動用モータ208(搬送モータ。図3参照)の駆動力が上記リボン巻取りローラ駆動軸107及び送りローラ駆動軸108(搬送手段)に伝達されることによって、連動して回転駆動される。なお、この回転駆動の際、サーマルヘッド23に対向配置されるプラテンローラ26や、送りローラ27に対向配置される圧着ローラ28も同様に回転する(後述)。
また、印字済ラベル用テープ109の搬送経路に沿って送りローラ27及び圧着ローラ28の下流側には、カッタキー等の操作により印字済ラベル用テープ109を所定の長さに切断するための、カッタ40が設けられている。
<印字ラベル作成装置の制御系>
図3を用いて、印字ラベル作成装置1の制御系を説明する。図3において、印字ラベル作成装置1には、上記サーマルヘッド23の発熱素子23aへの通電を行う印刷駆動回路205と、上記送りローラ駆動軸108(図2参照)及びリボン巻取りローラ駆動軸107(図2参照)を駆動するローラ駆動用モータ208を制御するローラ駆動回路209と、カッタ40を切断動作させるカッタソレノイド280への通電を制御するカッタソレノイド駆動回路300と、印刷駆動回路205、ローラ駆動回路209、カッタソレノイド駆動回路300等を介し、印字ラベル作成装置1全体の動作を制御するための制御回路210と、が設けられている。操作部2は制御回路210に接続され、操作部2の上記キー基板に設けられキーボード3及び機能キー群4の操作に対応して閉成されるキー用接点からの操作信号が入力される。制御回路210は、操作部2による各設定に応じて、制御回路210を通じて印刷駆動回路205、ローラ駆動回路209、ローラ駆動用モータ208、カッタソレノイド駆動回路300等を制御する。
制御回路210は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU(演算手段)、ROM、及びRAM等から構成される。そして制御回路210は、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラム(後述の図7及び図8に示す印字ラベル作成方法を実行する印字ラベル作成プログラムを含む)に従って所定の処理を行う。
なお、制御回路210は、電源回路により給電されるとともに、通信回路を介し例えば通信回線に接続され、この通信回線に接続された図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能となっている。
<印字ラベル作成装置の基本動作>
上記構成の印字ラベル作成装置1において、カートリッジ8が上記カートリッジホルダ9に装着されると、カバーフィルム103及びインクリボン105がサーマルヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103が送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、送りローラ駆動軸108の駆動に伴い、リボン巻取りローラ106及び送りローラ27が図2中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。送りローラ27の回転により圧着ローラ28が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されて送りローラ27へ供給され、リボン巻取りローラ106の回転によりリボン供給ローラ111からインクリボン105が繰り出される。また、インクリボン105の繰り出しによりプラテンローラ26が回転し、送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26の回転により第2ロール14からカバーフィルム103が繰り出されて送りローラ27へ供給される。一方、印刷駆動回路205によりサーマルヘッド23の複数の発熱素子23aが通電され、第2ロール104から繰り出されたカバーフィルム103の裏面に所望の印字が印刷される。
そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されることにより印字済みラベル用テープ109として形成され、テープ排出部よりカートリッジ8外へと搬出される。カバーフィルム103への印字Rの形成が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
その後、操作者が操作部2の機能キー群4に備えられたカッタキーを押すことにより、カッタキーの操作に基づきカッタ40が動作して、印字済ラベル用テープ109が所定の長さに切断され、所定長の印字ラベルが生成される。
<ラベルイメージを用いた印字ラベルの作成>
以上において、本実施形態では、制御回路210に、ラベルイメージメモリ220(記憶手段)が設けられている。このラベルイメージメモリ220には、予め作成された複数種類のラベルイメージ(例えばビットマップデータにより構成されている)が書き換え不能に記憶されている。これらラベルイメージは、所定のラベル長さと所定の印字内容とをそれぞれ備えている。各ラベルイメージは、操作者が操作部2の機能キー群4のうちの例えばラベルキー4c(図5参照)を押すことによって、ラベルイメージメモリ220から読み出され、表示部5(表示手段)に1つずつ選択可能に切り替えて表示される。操作者は、そのようにして表示部5に表示された複数のラベルイメージの中から、操作部2での操作によって、所望の印字内容とラベル長さとを有する特定のラベルイメージを選択する。そして、操作者がその選択したラベルイメージのラベル作成指示をすることで、カバーフィルム103に選択した特定のラベルイメージの印字内容と同一の所望の印字が印刷された印字ラベルを生成することができる。
<本実施形態の特徴>
上記のようにして、予め用意されたラベルイメージに対応した印字ラベルを操作者が作成する際、ラベルイメージの印字内容等のデザインはなるべくそのままにしつつ、ラベル長さを(予め設定されたラベル長さから)増減変更したい場合がある。そこで、本実施形態では、ラベルイメージメモリ220に記憶される上記ラベルイメージが、カバーフィルム103の搬送方向であるラベル長さ方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と、当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部と、を含んでいる。そして、操作者は、上記のように特定のラベルイメージを選択した後、操作部2を介し当該ラベルイメージの長さ変更を指示することで、上記長さ可変部の長さの伸張・縮小を行うことができる。この結果、操作者は、選択した特定のラベルイメージを用いつつ、所望にラベル長さを増減した印字ラベルを作成することができる。以下、その詳細を、順を追って説明する。
<長さ可変部と長さ固定部>
各ラベルイメージに含まれる上記長さ可変部と長さ固定部について、図4(a)〜(c)を用いて説明する。これら図4(a)〜(c)において、多数の格子により印字領域が表されており、黒く塗りつぶされている格子が印字形成される1ドット(以下適宜、「黒ドット」という)を表しており、塗られていない格子は印字形成されない1ドット(以下適宜、「白ドット」という)を表している。
図4(a)は、ラベルイメージメモリ220に記憶された1つのラベルイメージMの例を示しており、ラベルイメージMの搬送方向に沿った全体のラベル長さは45mmに予め設定されている。この例では、ラベルイメージMは、3つの長さ固定部s1,s2,s3と、4つの長さ可変部m1,m2,m3,m4とを備えている。
長さ固定部s1,s2,s3は、ラベル長さ方向(ラベル搬送方向)と直交するラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列がラベル長さ方向に変化する領域である。この例では、ラベルイメージMにおける印字イメージR1,R2,R3が、長さ固定部s1〜s3に構成されている。この結果、長さ固定部s1〜s3のそれぞれでは、上記印字イメージR1〜R3を構成する黒ドットとそれ以外の白ドットとが混在し、ラベル幅方向に沿った印字ドットの配列がラベル長さ方向に変化している。
長さ可変部m1〜m4は、上記ラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列がラベル長さ方向に変化しない領域である。この例では、ラベル幅方向のすべてのドットが白ドットとなる非印字部BRが長さ可変部m1,m2,m3,m4を構成している。
本実施形態では、すべての長さ可変部m1〜m4の縮小・拡大は一律に行われる(なお個々に行うことも可能である。後述の(1)の変形例参照)。図4(b)のラベルイメージMは、上記図4(a)のラベルイメージMに含まれるすべての長さ可変部m1,m2,m3,m4を長さ方向に一律に(この例では1/4倍に)短縮した例を示している。この場合、当該短縮の結果、ラベルイメージMの全体の長さは30mmとなっている。図4(c)のラベルイメージMは、上記図4(a)のラベルイメージMに含まれるすべての長さ可変部m1,m2,m3,m4を長さ方向に一律に(この例では7/4倍に)拡大した例を示している。この場合、当該短縮の結果、ラベルイメージMの長さは70mmとなっている。
<操作部におけるキー操作>
操作者が上記のようなラベルイメージの拡大・縮小を行うときの操作例を図5及び図6により説明する。図5に示すように、印字ラベル装置1の表示部5を設置した開口部6周囲の操作部2には、機能キー群4の個々の機能キーとして、開口部6の下側位置にディスプレイキー4a、テキストキー4b、ラベルキー4c等が配置されている。また、開口部6の右寄り位置には上下左右キー4dが配置され、その下側位置にOKキー4eが配置されている。
この操作部2において、例えば操作者が電源ボタン4fを押して装置電源をONした後、ディスプレイキー4aを押し、さらにラベルキー4cを押す。これにより、制御回路210のラベルイメージメモリ220に記憶された複数種類のラベルイメージが読み出され、図6(a)に示すように、読み出されたラベルイメージMが表示部5に1つ表示される。また、ラベルキー4cを再度押すと、表示部5の表示が更新されて次の別のラベルイメージMが表示される(図示省略)。このようにして、操作者は、表示部5にラベルイメージMを次々に表示させて、印字ラベルの作成に使用するのに気に入った特定のラベルイメージを見つけることができる。自ら所望する特定のラベルイメージMを見つかった時点で、OKキー4eを押すと、その特定のラベルイメージMが選択される。
ここで、上記のようにラベルイメージMの表示が行われる際、表示部5には、上記ラベルイメージMと、当該ラベルイメージMの幅及び長さを示す(この例では幅12mm、長さ45mmの場合を示す)数値部Nとが表示される。この例では、図4(a)に示したラベルイメージMが上記のようにして選択され表示された場合を示しており、図4(a)のラベルイメージMの左端側である、上記非印字部BR、テキスト「A」からなる印字イメージR1、非印字部BR、テキスト「B」からなる印字イメージR2、の順に左から右へと配列され表示されている。
次に、操作者が、上記のようにして選択した特定のラベルイメージMを使用して作成する印字ラベルLの長さを、当該特定のラベルイメージMのラベル長さから増減したい場合、上下左右キー4dによりラベル長さの伸縮を行う。すなわち、上下左右キー4dの下矢印部を押して行くと、ラベルイメージMに含まれるすべての長さ可変部(上記の例では長さ可変部m1,m2,m3,m4)が一律に(例えば予め定められた単位可変部の大きさごとに)縮小されていく。この縮小の結果、短くなったラベルイメージMの長さが上記数値部Nのブリンク枠12において更新されつつ表示される。図6(b)には、上記上下左右キー4dの下矢印部の適宜回数の捜査の結果、長さ可変部m1,m2,m3,m4が一律に1/4倍の長さに縮小され(図4(b)参照)、結果としてラベルイメージMの長さが30mmに縮小した例を示している。図6(b)では、この縮小に対応して、図4(b)のラベルイメージMに含まれる、上記非印字部BR、テキスト「A」からなる印字イメージR1、非印字部BR、テキスト「B」からなる印字イメージR2、非印字部BR、テキスト「C」からなる印字イメージR3、の順に左から右へと配列され表示されている。
また同様に、上下左右キー4dの上矢印部を押して行くと、ラベルイメージMに含まれるすべての長さ可変部(上記の例では長さ可変部m1,m2,m3,m4)が一律に伸張され、長くなったラベルイメージMの長さが上記数値部Nの上記ブリンク枠12において更新されつつ表示される(図示省略)。
以上のようにして、操作者は、ラベル長さを伸張又は縮小したラベルイメージMを表示部5でプレビューしながら、ラベル長さを所望の長さ(作成する印字ラベルの長さ)に変更することができる。特定のラベルイメージMに対するラベル長さを所望長さ(図6(b)の例では30mm)に変更した時点で、操作者がOKキー4eを押すことで、当該変更後のラベル長さが設定される。
<ラベル作成条件設定時の制御手順>
上記の表示及びラベル長さの設定を行う、ラベル作成条件設定処理時に制御回路210が実行する処理を、図7により説明する。この処理は、例えば印字ラベル作成装置1の操作部2のラベルキー4cが押されることによって開始される。
図7において、ステップS10で、まず、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力し、ラベルイメージメモリ220から読み出された上記複数種類のラベルイメージMのうち1つを、表示部5に表示させる。
その後、ステップS15で、制御回路210のCPUは、ラベルイメージMが1つ選択されたか否かを判定する。操作者が、表示部5に表示される複数種類のラベルイメージMの中から所望する特定のラベルイメージMを見つけ、操作部2のOKキー4eを押して選択するまでは判定が満たされず(ステップS15:NO)、ループ待機する。ラベルイメージMが1つ選択された場合は判定が満たされ(ステップS15:YES)、ステップS20に移る。
ステップS20では、制御回路210のCPUは、選択されたラベルイメージMのラベル長さNの初期値N0を取得する。このとき、ラベル長さNの初期値N0は、制御回路210の例えば上記ラベルイメージメモリ220に対応するラベルイメージMと関連づけて記憶されている。なお、ステップS10で複数のラベルイメージMを読み出すときに、併せて各ラベルイメージMのラベル長さ初期値N0を読み出すようにしてもよい。
その後、ステップS22で、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力し、上記ステップS20で取得された、現在選択されて表示部5に表示されているラベルイメージMに係わるラベル長さ初期値N0を表示させる(図6(a)参照)。その後、ステップS25に移る。
ステップS25では、制御回路210のCPUは、上記ステップS22での表示に対応して操作者が上下左右キー4dの操作により指示したラベル長さN1を取得する。前述したように、操作者が上下左右キー4dの上矢印キー又は下矢印キーを適宜の回数操作することで、間接的にラベル長さN1が指示される。なお、操作者が操作部2において適宜の直接数字キー等により直接ラベル長さN1を入力するようにしてもよい。ラベル長さN1が取得されたら、ステップS30に移る。
ステップS30では、制御回路210のCPUは、操作者指示のラベル長さN1とラベル長さの初期値N0との比、つまりラベル長さの変更比(変更率)N1/Noを算出する。そして、当該算出されたラベル長さの変更比N1/Noの値に応じて、ラベルイメージMの全ての長さ可変部(前述の例では)を一律に短縮又は伸張する。その後、ステップS32に移る。
ステップS32では、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力し、上記変更後のラベルイメージM全体のラベル長さ(指示値N1に等しい)を表示する。
その後、ステップS34で、制御回路210のCPUは、操作者により、現在の状態のラベル長さの変更値を確定する確定操作(例えばOKキー4eを押す操作)が行われたか否かを判定する。操作者がOKキー4eを押すと判定が満たされ(ステップS34:YES)、そのままこのフローを終了する。操作者による上記OKキー4eの操作がなければ判定が満たされず(ステップS34:NO)、上記ステップS25に戻って同様の手順を繰り返す。
なお、上記図7のフローチャートにおいて、上記ステップS25が各請求項記載の取得手順に相当すると共に、取得手段として機能する。また、上記ステップS30が補正手順に相当すると共に、補正手段として機能する。
<ラベル作成時の制御手順>
次に、上記図7のフローにより(ラベル長さを含む)ラベル作成条件の設定が終了した後、当該設定に基づくラベル作成時に制御回路210が実行する処理を図8により説明する。
図8において、まず、ステップS100で、制御回路210のCPUは、ローラ駆動回路209に制御信号を出力し、ローラ駆動用モータ209の駆動を開始する。これにより、テープ送りローラ駆動軸108が回転駆動して送りローラ27の回転が開始されて、前述のように、カバーフィルム103、基材テープ101、及びこれらが貼り合わされた印字済みラベル用テープ109の搬送が開始される。
その後、ステップS105で、制御回路210のCPUは、カバーフィルム103の搬送方向位置が所定の印刷開始位置に達したかどうか否かを公知の手法で判定する。印刷開始位置に達していない場合(ステップS105:NO)は判定が満たされず、ステップS100に戻って同様の手順を繰り返す。印刷開始位置に達したらステップS105の判定が満たされ(ステップS105:YES)、ステップS110に移る。
ステップS110では、制御回路210のCPUは、印刷駆動回路205に上記図7のフローの各手順によりラベル長さが変更された後の印刷データに基づく制御信号を出力する。これにより、上記印刷データに対応してサーマルヘッド23の発熱素子23aが駆動され、カバーフィルム103に対し、当該印刷データに対応した印字の形成が開始される。その後、ステップS115に移る。
ステップS115では、制御回路210のCPUは、カバーフィルム103の搬送方向位置が所定の印刷終了位置に達したかどうか否かを公知の手法で判定する。印刷終了位置に達していない場合は判定が満たされず(ステップS115:NO)、ループ待機する。印刷終了位置に達したらステップS115の判定が満たされ(ステップS115:YES)、ステップS120に移る。
ステップS120では、制御回路210のCPUは、印刷駆動回路205に対して制御信号を出力し、上記印刷データに対応したサーマルヘッド23の発熱素子23aの通電を停止し、印刷を終了させる。その後、ステップS125に移る。
ステップS125では、制御回路210のCPUは、印字済みラベル用テープ109の搬送方向位置がテープ切断位置まで到達したか否かを公知の手法で判定する。テープ切断位置に到達するまでは判定が満たされず(ステップS125:NO)ループ待機し、テープ切断位置に到達したらステップS125の判定が満たされ(ステップS125:YES)、ステップS130に移る。
ステップS130では、制御回路210のCPUは、ローラ駆動回路209に制御信号を出力し、ローラ駆動用モータ209の駆動を停止する。これにより、送りローラ27の回転が停止し、カバーフィルム103、基材テープ101、及びこれらが貼り合わされた印字済みラベル用テープ109の搬送が停止する。その後、ステップS135に移る。
ステップS135では、制御回路210のCPUは、カッタソレノイド駆動回路300に制御信号を出力する。これにより、カッタソレノイド280が通電されて励磁され、カッタ40が切断動作を行って、印字済みラベル用テープ109を変更後の長さで切断する。その結果、前述のようにして操作者が選択したラベルイメージに基づく印字内容を有し、前述のようにして操作者の操作によりラベル長さが変更された、印字ラベルが生成される。その後、このフローを終了する。
なお、上記図8のフローチャートに示す、上記ステップS100、ステップS105、ステップS110、ステップS115、ステップS120、ステップS125、ステップS130、及びステップS135が、各請求項記載の連携制御手順に相当すると共に、連携制御手段として機能する。
以上説明したように、本実施形態の印字ラベル作成装置1では、ラベルイメージメモリ220に記憶されている複数のラベルイメージMのそれぞれに、長さ方向に伸張加工又は縮小加工が可能な長さ可変部(前述の例では長さ可変部m1〜m4)と、当該伸張加工及び縮小加工が不可能な長さ固定部(前述の例では長さ固定部s1〜s3)と、が含まれている。そして、操作者が、特定のラベルイメージMを選択し、当該選択した特定のラベルイメージMに対し、ラベル長さ変更(伸張又は縮小)に係わる変更操作を行うと、その操作に対応したイメージ補正処理が当該特定のラベルイメージMに実行される。すなわち、図4(b)(c)や図6(b)を用いて説明したように、上記特定のラベルイメージMに含まれる長さ可変部mの少なくとも1つ(この例では全て)が、当該変更指示に基づく変更量に従って(例えば指定された倍率や指定された長さで)伸張又は縮小する。具体的には、印字ラインを1本単位で増やす(伸張)か、若しくは、1本単位で減らす(縮小)ことを行えばよい。そして、上記のようにして補正処理された長さ可変部mを含む補正後の特定のラベルイメージMを用いて、図8のフローの各手順でサーマルヘッド23及び送りローラ27が制御される。この結果、上記操作者の変更操作に対応しラベル長さが変更(増大又は減少)された印字ラベルを作成することができる。この結果、印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成することができる。
ここで、ラベルイメージMのラベル長さを変更する加工を行う際、例えば印字ラベル全体のデザインのうちテキストや図像が表現されている、ラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列が搬送方向に変化する領域(前述の例では印字イメージR1,R2,R3を含む領域)について搬送方向に沿って伸張や短縮を行うと、当該表現されているテキストや図像の縦横比が変化し、全体のデザインが大きく崩れ視覚的印象が大きく変わるおそれがある。これに対し、ラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列が搬送方向に変化しない領域(前述の例では非印字部BR)については、搬送方向に沿って伸張や短縮を行っても視覚的印象はあまり変化しない。これに対応して、本実施形態では特に、上記印字イメージR1,R2,R3を含む領域は長さ固定部sとして長さを変化させず、上記非印字部BRを長さ可変部mとして搬送方向長さを変化可能とする。これにより、印字内容等のデザインがほぼ維持され視覚的印象の変わらない印字ラベルを、確実に作成することができる。
また、本実施形態においては特に、操作者が、特定のラベルイメージMを選択し、当該選択した特定のラベルイメージMの全長を変更するための操作を行うことで、上記特定のラベルイメージMに含まれるすべての長さ可変部(上記の例では長さ可変部m1〜m4)が、当該操作に基づく変更量に従って一括して伸張又は縮小される。これにより、操作者が希望する長さの印字ラベルを、簡便な操作で作成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)複数の長さ可変部を選択的に伸張・縮小する場合
すなわち、上記実施形態では、選択したラベルイメージMに基づいて作成する印字ラベルの長さを変更するのに、ラベルイメージMの複数の長さ可変部の全てを一律に伸張又は縮小したが、ラベルイメージMの複数の長さ可変部を個別に伸張又は縮小するようにしてもよい。
本変形例において、操作者がラベルイメージの拡大・縮小を行うときの操作例を、上記図6に対応する図9により説明する。前述のようにして、操作者が自ら所望する特定のラベルイメージMを見つかった時点で、OKキー4eを押すと、その特定のラベルイメージMが選択されて表示される。この例では、図4(a)と同様である図10(a)に示すラベルイメージMが上記のようにして選択され表示された場合を示しており、図10(a)のラベルイメージMの左端側である、上記非印字部BR、テキスト「A」からなる印字イメージR1、非印字部BR、テキスト「B」からなる印字イメージR2、の順に左から右へと配列される形で表示部5に表示されている。
次に、操作者が、上記のようにして選択した特定のラベルイメージMを使用して作成する印字ラベルLの長さを、当該特定のラベルイメージMのラベル長さから増減したい場合、テキストキー4bを押す。これにより、図9(a)に示されるように、表示部5に表示されているラベルイメージMに含まれる左端側(ラベル先端側)の長さ可変部(この例ではテキスト文字「A」の左側に位置する非印字部BRの領域)を囲む点滅するブリンク枠11が表示される。この状態で、上下左右キー4dの右矢印部を押すと、図9(b)に示すように、ブリンク枠11が右端側(ラベル後端側)に沿った次の長さ可変部(この例ではテキスト文字「A」と「B」との間に位置する非印字部BRの領域)に移動する。さらに上下左右キー4dの右矢印部を押すごとに、当該ラベルイメージMに含まれる複数の長さ可変部を順次たどるようにブリンク枠11が移動して表示される。なお、一番最後の長さ可変部にブリンク枠11が移動した状態でさらに上下左右キー4dの右矢印部が押された場合には、図9(a)に示す最初の状態に戻るようにしておよい。
以上のようにして、ラベルイメージMに含まれる複数の長さ可変部のいずれかにおいてブリンク枠11が位置している状態で、例えば操作者が上下左右キー4dの上矢印部を押すと、ブリンク枠11が当該押した回数に対応してラベル長さ方向に広がって行く(言い換えれば当該長さ可変部の長さが伸張する)。逆に操作者が上下左右キー4dの下矢印部を押すと、ブリンク枠11が当該押した回数に対応してラベル長さ方向に狭くなって行く(言い換えれば当該長さ可変部の長さが縮小する)。
そして、上記の伸縮により変化したラベルイメージM全体の長さが、上記数値部Nのブリンク枠12において更新されつつ表示される。図9(c)は、図9(b)のようにしてテキスト「A」と「B]との間の非印字部BRが選択された状態での上記下矢印部の操作により、当該非印字部BRからなる長さ可変部m2が縮小され(図10(b)参照)、結果として全体のラベルイメージMの長さが45mmから40mmに変化した状態を表している。
以上のようにして、操作者は、ラベル長さを伸張又は短縮したラベルイメージMを表示部5でプレビューしながら、ラベル長さを所望長さ(作成する印字ラベルの長さ)に変更することができる。特定のラベルイメージMに対するラベル長さを所望長さ(図9(c)の例では40mm)に変更した時点で、操作者がOKキー4eを押すことで、当該変更後のラベル長さが設定される。
本変形例における上記の表示及びラベル長さの設定を行う、ラベル作成条件設定処理時に制御回路210が実行する処理を、図11により説明する。上記図7と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図11において、ステップS10、ステップS15、ステップS20は上記図7と同様であり、ラベルイメージメモリ220から読み出された複数種類のうち1つのラベルイメージMが表示部5に表示され、操作者の選択操作により対応する特定のラベルイメージMのラベル長さNの初期値N0が取得される。その後、新たに設けたステップS35に移る。
ステップS35では、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力し、予め定められた順番に従い、上記上下左右キー4dの右矢印部・左矢印部の操作に対応して、ラベルイメージMの1つの長さ可変部をブリンク枠11で囲んで表示させる(図9(a)及び図9(b)参照)。
その後、ステップS40で、制御回路210のCPUは、操作者によるラベルイメージMの長さ可変部の短縮又は伸張操作があったか否かを判定する。前述のように操作者が上記上下左右キー4dの下矢印部又は上矢印部を押す操作をすると判定が満たされ(ステップS40:YES)、ステップS45に移る。操作者による上記下矢印部又は上矢印部の操作がなければ(ステップS40:NO)、上記ステップS35に戻って同様の手順を繰り返す。
その後、ステップS45で、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力して、操作者の操作部2の上下左右キー4dの上矢印部・下矢印部の操作による短縮又は伸張
分だけ、ラベルイメージMの長さ可変部を短縮又は伸張して表示させる(図9(c)参照)。
そして、ステップS50では、制御回路210のCPUは、表示部5に制御信号を出力して、上記変更後のラベルイメージM全体のラベル長さN′を(上記短縮又は伸張後に対応した長さに)変更して表示する(図9(c)参照)。
その後、ステップS55で、制御回路210のCPUは、操作者により、現在の状態のラベル長さの変更を確定する確定操作(例えばOKキー4eを押す操作)が行われたか否かを判定する。操作者がOKキー4eを押すと判定が満たされ(ステップS55:YES)、そのままこのフローを終了する。操作者による上記OKキー4eの操作がなければ判定が満たされず(ステップS55:NO)、上記ステップS35に戻り、次の順番の長さ可変部をブリンク枠11で囲んで表示させ、以下、同様の手順を繰り返す。
上記図11のフローチャートにおいて、上記ステップS40が各請求項記載の取得手順に相当すると共に、取得手段として機能する。また、上記ステップS45が補正手順に相当すると共に、補正手段として機能する。
本変形例においても、上記実施形態と同様、印字内容等のデザインをなるべく維持しつつ操作者の希望するラベル長さに変更された印字ラベルを容易に作成することができる。
また、本変形例では、選択された特定のラベルイメージMに含まれる少なくとも1つの特定の長さ可変部mが、ブリンク枠11で囲むことによって他の部分と区別して表示される。そして、操作者が当該表示された特定の長さ可変部mに対する長さ変更を操作することで、当該特定の長さ可変部mを当該操作に基づく変更量に従って伸張又は縮小する。これにより、操作者が選択した特定のラベルイメージMに含まれる複数の長さ可変部m(上記の例では長さ可変部m1,m2,m3,m4)それぞれについて、操作者は個別に所望に伸張又は縮小することができるので、さらにきめの細かいラベル長さ変更を行うことができる。
(2)その他
なお、以上において、図3等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7、図8、図11等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字ラベル作成装置
5 表示部(表示手段)
23 サーマルヘッド(印字手段)
23a 発熱素子
103 カバーフィルム(被印字媒体)
220 ラベルイメージメモリ(記憶手段)
BR 非印字部
M ラベルイメージ
m1〜m4 長さ可変部
s1〜s3 長さ固定部

Claims (6)

  1. 被印字媒体を搬送するための搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し所望の印字を形成する印字手段と、
    を有し、前記搬送手段の搬送方向における所望のラベル長さを備えた印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置であって、
    予め作成され、所定の前記ラベル長さと所定の印字内容をそれぞれ備え、かつ、前記搬送方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部とを含む、複数種類のラベルイメージを、書き換え不能に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段より読み出された前記複数種類のラベルイメージを、操作者が選択可能に表示する表示手段と、
    前記複数種類のラベルイメージのうち操作者により前記表示手段の表示に基づき選択された特定のラベルイメージの、少なくとも一部に対する、前記搬送方向における長さの変更指示を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記変更指示に応じて、前記特定のラベルイメージに含まれる前記長さ可変部のうち少なくとも1つを、当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小するイメージ補正処理を実行する、補正手段と、
    前記補正手段により前記イメージ補正処理が行われた前記特定のラベルイメージを用いて、前記取得手段により取得された前記変更指示に対応した前記印字ラベルが作成されるように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する、連携制御手段と、
    を有することを特徴とする印字ラベル作成装置。
  2. 請求項1記載の印字ラベル作成装置において、
    前記ラベルイメージに含まれる前記長さ固定部は、
    搬送方向に直交するラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列が、前記搬送方向において変化する領域であり、
    前記ラベルイメージに含まれる前記長さ可変部は、
    搬送方向に直交するラベル幅方向に沿った複数の印字ドットの配列が、前記搬送方向において変化しない領域である
    ことを特徴とする印字ラベル作成装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印字ラベル作成装置において、
    前記取得手段は、
    前記変更指示として、前記特定のラベルイメージの前記搬送方向に沿った全長の変更指示値を取得し、
    前記補正手段は、
    前記特定のラベルイメージの前記全長が前記取得手段により取得された前記変更指示値となるような変更量で、全ての前記長さ可変部を伸張又は縮小する
    ことを特徴とする印字ラベル作成装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の印字ラベル作成装置において、
    前記表示手段は、
    前記特定のラベルイメージに含まれる少なくとも1つの特定の前記長さ可変部を他の部分と区別して表示し、
    前記取得手段は、
    前記変更指示として、前記少なくとも1つの特定の長さ可変部に対する前記変更指示を取得し、
    前記補正手段は、
    前記取得手段により取得された前記変更指示に応じて、前記少なくとも1つの特定の長さ可変部を、当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小する
    ことを特徴とする印字ラベル作成装置。
  5. 被印字媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し所望の印字を形成する印字手段と、予め作成され、前記搬送手段の搬送方向における所定のラベル長さと所定の印字内容をそれぞれ備え、かつ、前記搬送方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部とを含む、複数種類のラベルイメージを、書き換え不能に記憶する記憶手段と、前記記憶手段より読み出された前記複数種類のラベルイメージを、操作者が選択可能に表示する表示手段と、を有し、所望の前記ラベル長さを備えた印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に設けられた演算手段に対し、
    前記複数種類のラベルイメージのうち操作者により前記表示手段の表示に基づき選択された特定のラベルイメージの、少なくとも一部に対する、前記搬送方向における長さの変更指示を取得する取得手順と、
    前記取得手順で取得された前記変更指示に応じて、前記特定のラベルイメージに含まれる前記長さ可変部のうち少なくとも1つを、当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小するイメージ補正処理を実行する、補正手順と、
    前記補正手順で前記イメージ補正処理が行われた前記特定のラベルイメージを用いて、前記取得手順で取得された前記変更指示に対応した前記印字ラベルが作成されるように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する、連携制御手順と、
    を実行させるための印字ラベル作成プログラム。
  6. 被印字媒体を搬送するための搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記被印字媒体に対し所望の印字を形成する印字手段と、予め作成され、前記搬送手段の搬送方向における所定のラベル長さと所定の印字内容をそれぞれ備え、かつ、前記搬送方向に伸張加工又は縮小加工が可能な少なくとも1つの長さ可変部と当該伸張加工及び縮小加工が不可能な少なくとも1つの長さ固定部とを含む、複数種類のラベルイメージを、書き換え不能に記憶する記憶手段と、前記記憶手段より読み出された前記複数種類のラベルイメージを、操作者が選択可能に表示する表示手段と、を有し、所望の前記ラベル長さを備えた印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置に設けられた演算手段が実行する印字ラベル作成方法であって、
    前記複数種類のラベルイメージのうち操作者により前記表示手段の表示に基づき選択された特定のラベルイメージの、少なくとも一部に対する、前記搬送方向における長さの変更指示を取得する取得手順と、
    前記取得手順で取得された前記変更指示に応じて、前記特定のラベルイメージに含まれる前記長さ可変部のうち少なくとも1つを、当該変更指示に基づく変更量に従って伸張又は縮小するイメージ補正処理を実行する、補正手順と、
    前記補正手順で前記イメージ補正処理が行われた前記特定のラベルイメージを用いて、前記取得手順で取得された前記変更指示に対応した前記印字ラベルが作成されるように、前記搬送手段及び前記印字手段を連携して制御する、連携制御手順と、
    を有することを特徴とする印字ラベル作成方法。
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