JP2014188801A - ラベル作成装置およびラベル作成装置によるラベル作成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合に、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成することができるラベル作成装置等を提供する。
【解決手段】複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、印刷テープをテープ長さ方向に送りながら、印刷テープの長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、印刷テープにキャラクター列を印刷する印刷部と、送られてきた印刷テープをテープ幅方向に切断する切断部と、キャラクター単位で印刷テープを切断するように、切断部を制御する切断制御部と、を備え、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを作成する。
【選択図】図4
【解決手段】複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、印刷テープをテープ長さ方向に送りながら、印刷テープの長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、印刷テープにキャラクター列を印刷する印刷部と、送られてきた印刷テープをテープ幅方向に切断する切断部と、キャラクター単位で印刷テープを切断するように、切断部を制御する切断制御部と、を備え、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを作成する。
【選択図】図4
Description
本発明は、テープ状部材にキャラクターを印刷し、印刷済み部分を切り離すことで、キャラクターが印刷されたラベルを作成するラベル作成装置、および該ラベル作成装置によるラベル作成方法に関するものである。
従来、複数のキャラクター(文字、記号、図形等)から成るキャラクター列の印刷データに基づいて、テープ状部材を長さ方向に送りながら、テープ状部材の長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、テープ状部材にキャラクター列を印刷する印刷部と、送られてきたテープ状部材を幅方向に切断するカッターユニットと、を備えたテープ印刷装置が知られている。このテープ印刷装置は、テープ状部材の印刷済み部分を、カッターユニットによって切り離すことで、印刷が為されたテープ片、すなわちラベルを作成する(特許文献1参照)。
ところで、複数のキャラクターから成るキャラクター列を印刷する場合であっても、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成した方が便利な場合がある。例えば、複数のキャラクターを、真っ直ぐに並べて表示するのではなく、ジグザグに並ぶように相互にずらして表示する場合、キャラクターごとに斜めに傾けて表示する場合、タイル張りの壁面に対し、個別ラベルをタイルに一対一に対応させて貼付する場合などである。
しかしながら、従来のテープ印刷装置(ラベル作成装置)は、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合、全キャラクターが印刷されたラベルを作成することしかできなかった。このため、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを得るためには、ユーザーが、全キャラクターが印刷されたラベルを、ハサミ等でキャラクター単位に切断するか、或いは、キャラクターごとに印刷データを作成して印刷処理を行う必要があり、手間を要していた。
しかしながら、従来のテープ印刷装置(ラベル作成装置)は、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合、全キャラクターが印刷されたラベルを作成することしかできなかった。このため、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを得るためには、ユーザーが、全キャラクターが印刷されたラベルを、ハサミ等でキャラクター単位に切断するか、或いは、キャラクターごとに印刷データを作成して印刷処理を行う必要があり、手間を要していた。
本発明は、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合に、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成することができるラベル作成装置およびラベル作成方法を提供することを課題としている。
本発明のラベル作成装置は、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、テープ状部材をテープ長さ方向に送りながら、テープ状部材の長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、テープ状部材にキャラクター列を印刷する印刷部と、送られてきたテープ状部材をテープ幅方向に切断する切断部と、キャラクター単位でテープ状部材を切断するように、切断部を制御する切断制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のラベル作成装置によるラベル作成方法は、テープ状部材に印刷を行ってラベルを作成するラベル作成装置によるラベル作成方法であって、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、テープ状部材をテープ状部材の長さ方向に送りながら、テープ状部材の長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、テープ状部材にキャラクター列を印刷する印刷ステップと、送られてきたテープ状部材を幅方向に切断する切断ステップと、を備え、切断ステップにおいて、キャラクター単位でテープ状部材を切断することを特徴とする。
この構成によれば、切断部が、キャラクター単位でテープ状部材を切断することで、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合にも、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成することができる。
この場合、キャラクター列がキャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成する個別ラベル機能の実行を、ユーザーに指示させる個別ラベル指示部を、さらに備え、切断制御部は、個別ラベル機能の実行が指示された場合に、キャラクター単位でテープ状部材を切断するように、切断部を制御し、個別ラベル機能の実行が指示されていない場合に、キャラクター列全体としてテープ状部材を切り離すように、切断部を制御することが好ましい。
この構成によれば、ユーザーにより個別ラベル機能の実行が指示された場合は、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成し、ユーザーにより個別ラベル機能の実行が指示されていない場合は、全キャラクターが印刷されたラベルを作成する。このため、ユーザーにとっては、使用目的に応じて、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを得るか、全キャラクターが印刷されたラベルを得るかを、使い分けることができ、利便性を向上させることができる。
この場合、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも、キャラクター同士の間隔を短くして、キャラクター列を印刷する間隔縮小印刷機能の実行を、ユーザーに指示させる間隔縮小指示部と、間隔縮小印刷機能の実行が指示された場合に、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも、キャラクター同士の間隔を短くして、キャラクター列を印刷するように、印刷部を制御し、間隔縮小印刷機能の実行が指示されていない場合に、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔どおりにキャラクター列を印刷するように、印刷部を制御する印刷制御部と、をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、ユーザーにより間隔縮小印刷機能の実行が指示された場合に、印刷部が、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも間隔を短くして、キャラクター列を印刷する。このため、キャラクター単位で切断された各個別ラベルにおいては、キャラクター同士の間隔を短くした分、キャラクター画像の前後の余白が短くなる。したがって、テープ状部材の消費量を削減することができる。
この場合、間隔縮小指示部は、間隔縮小印刷機能の実行をユーザーに指示させるための間隔縮小指示画面を表示する表示部を、有し、テープ状部材のテープ幅より大きな印刷画像の一部である分割印刷画像が印刷された部分ラベルを複数貼り合せることによって印刷画像を形成するための拡大印刷機能の実行を、ユーザーに指示させる拡大印刷指示部を、さらに備え、表示部は、間隔縮小指示画面を、拡大印刷機能の実行の指示に伴って、表示することが好ましい。
印刷データにおけるキャラクター同士の間隔は、特に、拡大印刷機能を実行する場合に広くなる。このため、間隔縮小印刷機能によるテープ消費量の削減の効果は、拡大印刷機能を実行する場合に、特に高くなる。
この点、本構成によれば、表示部が、間隔縮小指示画面を、拡大印刷機能の実行の指示に伴って、表示するため、拡大印刷機能の実行の指示がない場合には、間隔縮小指示画面を表示することがない。したがって、テープ消費量の削減の効果がさほど高くない場合には、間隔縮小指示画面を表示することがないため、印刷実行までに要する処理手順を簡素化することができる。
この点、本構成によれば、表示部が、間隔縮小指示画面を、拡大印刷機能の実行の指示に伴って、表示するため、拡大印刷機能の実行の指示がない場合には、間隔縮小指示画面を表示することがない。したがって、テープ消費量の削減の効果がさほど高くない場合には、間隔縮小指示画面を表示することがないため、印刷実行までに要する処理手順を簡素化することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るラベル作成装置について説明する。本実施形態のラベル作成装置は、印刷テープにキャラクター(文字、記号、図形等)を印刷し、印刷済み部分を切り離すことで、キャラクターが印刷されたラベルを作成するものである。
図1に示すように、ラベル作成装置10は、印刷テープTが繰出し可能に収容されたテープカートリッジ11が装着され、テープカートリッジ11から印刷テープTを繰り出しながらこれに印刷を行うことで、印刷が為された印刷テープTを作成するものである。
ラベル作成装置10に装着されるテープカートリッジ11は、印刷テープTと、インクリボン12と、プラテンローラー13と、これらを収容したカートリッジケース14とを有している。カートリッジケース14には、後述する印刷ヘッド32が挿通するヘッド開口15が上下に貫通形成されている。
印刷テープTは、テープ本体Taと、テープ本体Taの裏側に粘着剤を介して貼着された剥離テープTbとで構成されている。印刷テープTは、繰り出し可能にテープコア16に巻回されている。繰り出された印刷テープTは、カートリッジケース14の左側壁に形成されたテープ送出口17からカートリッジケース14外に送り出される。
インクリボン12は、リボン繰出リール18に繰出し可能に巻回されている。繰り出されたインクリボン12は、リボン巻取リール19に巻き取られる。プラテンローラー13は、ヘッド開口15に挿通した印刷ヘッド32に対峙するように設けられている。
プラテンローラー13は、ラベル作成装置10によって回転駆動され、印刷ヘッド32との間に挟持した印刷テープTおよびインクリボン12を回転送りする。
ラベル作成装置10は、装置ケース21により外殻が形成され、装置ケース21の前半部上面には、キーボード25が広く配設されている。装置ケース21の後半部上面には、テープカートリッジ11が着脱可能に装着されるカートリッジ装着部22が凹設されている。カートリッジ装着部22には、これを開閉する開閉蓋23が設けられている。また、カートリッジ装着部22の右側には、表示部24が設けられている。
キーボード25には、文字や記号等を入力・編集するための文字キー26と、各種選択および確定処理等を行うための機能キー27とが設けられている。機能キー27は、表示部24に表示されるカーソルや選択候補を上下左右に移動するカーソルキー28、機能選択時の選択肢や、文字の入力、変換を確定する選択キー29、後述する拡大印刷機能などの特殊印刷機能の実行を指示する特殊印刷キー30、印刷開始を指示する印刷キー31などから構成されている。
表示部24は、例えば液晶ディスプレイで構成されており、ユーザーが、キーボード25を用いて文字や記号等を入力する際や、各種選択肢を選択する際などに用いられる。
カートリッジ装着部22には、サーマルタイプの印刷ヘッド32と、テープカートリッジ11内のプラテンローラー13に係合してこれを回転させるプラテン駆動軸33と、テープカートリッジ11の装着を案内するガイド突起34と、リボン巻取リール19に係合してこれを回転させるリボン巻取駆動軸35とがそれぞれ突設されている。
カートリッジ装着部22の裏側には、プラテン駆動軸33およびリボン巻取駆動軸35を回転させる送りモーター36(図2参照)が内蔵されている。また、装置ケース21の内部には、後述する制御部40(図2参照)などを構成する回路基板が搭載されている。
装置ケース21の左側部には、上下に長いスリット状のテープ排出口37が形成されている。テープ排出口37は、カートリッジ装着部22に連なっており、カートリッジ装着部22に装着されたテープカートリッジ11から繰り出された印刷テープTが、テープ排出口37から装置外に排出される。
カートリッジ装着部22とテープ排出口37との間には、カッターユニット38が内蔵されている。カッターユニット38は、送られてきた印刷テープTをテープ幅方向に切断するテープカッター39、テープカッター39を切断動作させるカッターモーター46などで構成されている(図2参照)。
図2を参照し、ラベル作成装置10の制御構成について説明する。ラベル作成装置10は、制御部40と、表示部24と、キーボード25と、送りモーター36と、印刷ヘッド32と、カッターモーター46とを備えている。これらの各構成要素は、バス44を介して接続されている。
制御部40は、CPU41(Central Processing Unit)と、RAM42(Random Access Memory)と、ROM43(Read Only Memory)とを有している。CPU41は、各種演算処理を行う。RAM42は、CPU41が各種演算処理を行う際の作業領域として用いられる。ROM43は、CPU41が演算処理を行うために用いられる制御プログラムおよび制御データを記憶している。
ここで、ラベル作成装置10における一連の印刷・切断処理について簡単に説明する。まず、ユーザーが、テープカートリッジ11をカートリッジ装着部22に装着する。また、ユーザーが、表示部24で入力結果を確認しながら、キーボード25により所望のキャラクター列を編集する。制御部40は、入力内容に基づいて、印刷データを作成する。
ユーザーが印刷キー31を操作すると、制御部40は、印刷データに基づいて送りモーター36を駆動すると共に、印刷データに基づいて印刷ヘッド32を発熱駆動する。これにより、プラテンローラー13および印刷ヘッド32が協働して、テープカートリッジ11から印刷テープTを繰り出してテープ長さ方向に送りながら、印刷テープT(テープ本体Ta)に対して印刷を行う。複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて印刷を行う場合、印刷テープTの長さ方向に複数のキャラクターが並ぶように、印刷テープTにキャラクター列を印刷する。また、制御部40は、印刷データに基づいてカッターモーター46を駆動する。これにより、テープカッター39が、送られてきた印刷テープTの印刷済み部分を切り離す。このようにして、ラベル作成装置10は、キャラクター列が印刷されたラベルL(図4参照)を作成する。
ところで、ラベル作成装置10は、個別ラベル機能および間隔縮小印刷機能を備えている。ここで、個別ラベル機能とは、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて印刷を行う際に、キャラクター列がキャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを作成する機能のことである。また、間隔縮小印刷機能とは、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも、キャラクター同士の間隔を短くして、キャラクター列を印刷テープTに印刷する機能のことである。
以下、図3および図4を参照して、ラベル作成装置10における個別ラベル機能および間隔縮小印刷機能について具体的に説明する。なお、ここでは、ユーザーが、拡大印刷機能により、テープ幅よりも大きな印刷画像(3倍印刷)の一部である分割印刷画像が印刷された部分ラベルLaを貼り合せることによって、キャラクター列「TOKYO」を表示したラベルLを作成する予定であるものとする。
まず、ユーザーが、表示部24に表示されたテキスト編集画面51を参照しつつ、キーボード25の文字キー26により、キャラクター列「TOKYO」を入力する(図3(a)参照)。続いて、ユーザーが、拡大印刷機能を実行するため、特殊印刷キー30を操作すると、制御部40は、特殊印刷指定画面52を表示部24に表示する(図3(b)参照)。ユーザーが、特殊印刷指定画面52において「拡大印刷」を選択すると、制御部40は、拡大倍率をユーザーに指定させるための倍率指定画面53を表示部24に表示する(図3(c)参照)。
ここでは、3倍印刷の予定であるため、ユーザーは、倍率指定画面53において「3倍印刷」を選択する。拡大倍率が指定されると、制御部40は、特殊印刷指定画面52を再び表示部24に表示する(図3(d)参照)。ユーザーが、特殊印刷指定画面52において「印刷実行?」を選択すると、制御部40は、個別ラベル機能を実行するか否かをユーザーに指示させるための個別ラベル指示画面54を表示部24に表示する(図4(a)参照)。具体的には、個別ラベル指示画面54において、「1文字ずつ印刷しますか?」といった表示をする。
ユーザーが、個別ラベル指示画面54において「はい」を選択(個別ラベル機能の実行を指示)すると、制御部40は、間隔縮小印刷機能を実行するか否かをユーザーに指示させるための間隔縮小指示画面55を表示部24に表示する(図4(b)参照)。具体的には、間隔縮小指示画面55において、「文字間の空白を削除しますか?」といった表示をする。
ユーザーが、間隔縮小指示画面55において「はい」を選択(間隔縮小印刷機能の実行を指示)すると、ラベル作成装置10は、印刷・切断処理を開始する。この場合、ラベル作成装置10は、印刷・切断処理において、拡大印刷機能を実行し、3倍拡大した印刷画像をテープ幅方向に3つに分割した分割印刷画像が印刷された3つの部分ラベルLaを順次作成する。
さらに、ラベル作成装置10は、各部分ラベルLaの印刷・切断処理において、間隔縮小印刷機能および個別ラベル機能を実行する。すなわち、ラベル作成装置10は、制御部40が送りモーター36および印刷ヘッド32を制御して、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも、キャラクター同士の間隔を短くしたキャラクター列を、印刷テープTに印刷する(間隔縮小印刷機能)。この場合、例えば、印刷テープTに印刷するキャラクター同士の間隔を、設計上の最小のキャラクター間隔にする。さらに、ラベル作成装置10は、制御部40が送りモーター36およびカッターモーター46を制御して、テープカッター39によりキャラクター単位で印刷テープTを切断する(個別ラベル機能)。このようにして、ラベル作成装置10は、各部分ラベルLaについて、キャラクター列がキャラクター単位で切断された5つのテープ片Lcを作成する。ユーザーは、キャラクターごとに、3つのテープ片Lcを貼り合せることで、5つの個別ラベルLbを得る。各個別ラベルLbは、キャラクター同士の間隔を短くした分、キャラクター画像の前後の余白が短くなる(図4(c)参照)。
また、ユーザーが、個別ラベル指示画面54において「はい」を選択した後、間隔縮小指示画面55において「いいえ」を選択(間隔縮小印刷機能の実行を不指示)すると、ラベル作成装置10は、印刷・切断処理を開始する。この場合、ラベル作成装置10は、各部分ラベルLaの印刷・切断処理において、個別ラベル機能を実行するが、間隔縮小印刷機能は実行しない。すなわち、ラベル作成装置10は、制御部40が送りモーター36および印刷ヘッド32を制御して、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔どおりに、キャラクター列を印刷テープTに印刷する。一方、ラベル作成装置10は、上記と同様に、キャラクター単位で印刷テープTを切断する。これにより、ラベル作成装置10は、各部分ラベルLaについて、キャラクター列がキャラクター単位で切断された5つのテープ片Lcを作成する。ユーザーは、キャラクターごとに、3つのテープ片Lcを貼り合せることで、5つの個別ラベルLbを得る。各個別ラベルLbは、間隔縮小印刷機能を実行した場合に比べ、キャラクター画像の前後の余白が長くなる(図4(d)参照)。
一方、ユーザーが、個別ラベル指示画面54において「いいえ」を選択(個別ラベル機能の実行を不指示)すると、ラベル作成装置10は、間隔縮小指示画面55を表示することなく、印刷・切断処理を開始する。この場合、ラベル作成装置10は、各部分ラベルLaの印刷・切断処理において、間隔縮小印刷機能および個別ラベル機能を実行しない。すなわち、ラベル作成装置10は、制御部40が送りモーター36および印刷ヘッド32を制御して、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔どおりに、キャラクター列を印刷テープTに印刷する。さらに、ラベル作成装置10は、制御部40が送りモーター36およびカッターモーター46を制御して、キャラクター列全体として印刷テープTを切り離す。このようにして、ラベル作成装置10は、全キャラクター(のそれぞれの一部)が印刷された部分ラベルLaを作成する(図4(e)参照)。
以上のように、本実施形態のラベル作成装置10によれば、テープカッター39が、キャラクター単位で印刷テープTを切断することで、複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいてテープ状部材に印刷する場合にも、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを作成することができる。
図5に示したように、キャラクター単位で切断された複数のラベルLを作成することで、複数のキャラクターを、真っ直ぐに並べて表示するのではなく、ジグザグに並ぶように相互にずらして表示することができる(図5(a)参照)。また、キャラクターごとに斜めに傾けて表示することも可能である(図5(b)参照)。さらに、タイル張りの壁面に対し、タイル101間の目地部分102(凹部)で印刷テープTが浮くことがないよう、個別ラベルLbをタイル101に一対一に対応させて貼付することも可能である(図5(c)参照)。
また、ラベル作成装置10は、個別ラベル指示画面54において、ユーザーにより個別ラベル機能の実行が指示された場合は、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを作成し、ユーザーにより個別ラベル機能の実行が指示されていない場合は、全キャラクターが印刷されたラベルLを作成する。このため、ユーザーにとっては、使用目的に応じて、キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルLbを得るか、全キャラクターが印刷されたラベルLを得るかを、使い分けることができ、利便性を向上させることができる。
さらに、ラベル作成装置10は、間隔縮小指示画面55において、ユーザーにより間隔縮小印刷機能の実行が指示された場合に、印刷データにおけるキャラクター同士の間隔よりも間隔を短くして、キャラクター列を印刷する。このため、キャラクター単位で切断された各個別ラベルLbは、キャラクター同士の間隔を短くした分、キャラクター画像の前後の余白が短くなる。したがって、印刷テープTの消費量を削減することができる。
なお、本実施形態では、拡大印刷機能を実行する場合において、ユーザーの指示に基づいて、間隔縮小印刷機能および個別ラベル機能を実行する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、拡大印刷機能を実行しない場合においても、間隔縮小印刷機能および個別ラベル機能を実行してもよい。この場合、例えば、特殊印刷指定画面52における「印刷実行?」の選択操作に代えて、印刷キー31或いは他の機能キー27の操作に伴って、制御部40が、個別ラベル指示画面54を表示部24に表示するようにすればよい。
拡大印刷機能を実行する場合、例えば「3倍印刷」を選択した場合は、キャラクター同士の間隔も3倍となる。そのため、間隔縮小印刷機能によるテープ消費量の削減の効果は、拡大印刷機能を実行する場合に、特に高くなるが、拡大印刷機能を実行しない場合においても、テープ消費量を削減することができる。特に、ユーザーがテープ長を指定すると共に、比較的少数のキャラクターから成るキャラクター列を均等割付けしたような場合には、拡大印刷機能を実行しなくとも、キャラクター同士の間隔が比較的広くなるため、間隔縮小印刷機能によるテープ量削減の効果が高い。
もっとも、ラベル作成装置10は、拡大印刷機能を実行しない場合には、個別ラベル指示画面54において個別ラベル機能の実行が指示された後、間隔縮小指示画面55を表示することなく、印刷・切断処理を開始するようにしてもよい。すなわち、表示部24が、間隔縮小指示画面55を、拡大印刷機能の実行の指示に伴って、表示する構成とし、拡大印刷機能の実行の指示がない場合には、間隔縮小指示画面55を表示しない構成としてもよい。これにより、テープ消費量の削減の効果がさほど高くない場合には、間隔縮小指示画面55を表示することなく印刷・切断処理を開始することで、印刷実行までに要する処理手順を簡素化することができる。
10:ラベル作成装置、13:プラテンローラー、32:印刷ヘッド、38:カッターユニット、40:制御部、Lb:個別ラベル、T:印刷テープ
Claims (5)
- 複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、テープ状部材をテープ長さ方向に送りながら、前記テープ状部材の長さ方向に前記複数のキャラクターが並ぶように、前記テープ状部材に前記キャラクター列を印刷する印刷部と、
送られてきた前記テープ状部材をテープ幅方向に切断する切断部と、
前記キャラクター単位で前記テープ状部材を切断するように、前記切断部を制御する切断制御部と、
を備えたことを特徴とするラベル作成装置。 - 前記キャラクター列が前記キャラクター単位で切断された複数の個別ラベルを作成する個別ラベル機能の実行を、ユーザーに指示させる個別ラベル指示部を、さらに備え、
前記切断制御部は、前記個別ラベル機能の実行が指示された場合に、前記キャラクター単位で前記テープ状部材を切断するように、前記切断部を制御し、前記個別ラベル機能の実行が指示されていない場合に、前記キャラクター列全体として前記テープ状部材を切り離すように、前記切断部を制御することを特徴とする請求項1に記載のラベル作成装置。 - 前記印刷データにおける前記キャラクター同士の間隔よりも、前記キャラクター同士の間隔を短くして、前記キャラクター列を印刷する間隔縮小印刷機能の実行を、ユーザーに指示させる間隔縮小指示部と、
前記間隔縮小印刷機能の実行が指示された場合に、前記印刷データにおける前記キャラクター同士の間隔よりも、前記キャラクター同士の間隔を短くして、前記キャラクター列を印刷するように、前記印刷部を制御し、前記間隔縮小印刷機能の実行が指示されていない場合に、前記印刷データにおける前記キャラクター同士の間隔どおりに前記キャラクター列を印刷するように、前記印刷部を制御する印刷制御部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のラベル作成装置。 - 前記間隔縮小指示部は、前記間隔縮小印刷機能の実行をユーザーに指示させるための間隔縮小指示画面を表示する表示部を、有し、
前記テープ状部材のテープ幅より大きな印刷画像の一部である分割印刷画像が印刷された部分ラベルを複数貼り合せることによって前記印刷画像を形成するための拡大印刷機能の実行を、ユーザーに指示させる拡大印刷指示部を、さらに備え、
前記表示部は、前記間隔縮小指示画面を、前記拡大印刷機能の実行の指示に伴って、表示することを特徴とする請求項3に記載のラベル作成装置。 - テープ状部材に印刷を行ってラベルを作成するラベル作成装置によるラベル作成方法であって、
複数のキャラクターから成るキャラクター列の印刷データに基づいて、前記テープ状部材を前記テープ状部材の長さ方向に送りながら、前記テープ状部材の長さ方向に前記複数のキャラクターが並ぶように、前記テープ状部材に前記キャラクター列を印刷する印刷ステップと、
送られてきた前記テープ状部材を幅方向に切断する切断ステップと、を備え、
前記切断ステップにおいて、前記キャラクター単位で前記テープ状部材を切断することを特徴とするラベル作成装置によるラベル作成方法。
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