JP2013013595A - 発光表示部及び遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内側発光体51と、外側発光体52と、その手前側に配置される光分離体60とを備え、光分離体60には、内側発光体51の照射光を手前側に通過させる内側開口部61と、外側発光体52の照射光を手前側に通過させる外側開口部62が形成されているとともに、内側開口部61の外側であり外側開口部62の内側となる位置には、内側発光体51の照射光と外側発光体52の照射光を混合させないための遮光壁64が手前側に向かって突設され、遮光壁64には、内側発光体51の照射光を遊技者側に反射するための、内側発光体51の外側を囲む凹状の反射面64が形成されている。
【選択図】図5
Description
そこで、本願発明は、遊技機において、狭小な箇所に複数の発光体を配置しても光が混ざり合うことなく、表現力豊かな発光表示部を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技機(1)に設けられる発光表示部(サイドランプ40)であって、遊技機(1)を正面視したときの遊技機中心側(以下内側という)に位置する内側発光体(内側LED51)と、遊技機(1)を正面視したときの遊技機外周側(以下外側という)に位置する外側発光体(外側LED52)と、前記内側発光体(51)及び外側発光体(52)の手前側に配置される光分離体(リフレクタ60)とを備えている。また、前記光分離体(60)には、前記内側発光体(51)の照射光を手前側に通過させる内側開口部(61)と、前記外側発光体(52)の照射光を手前側に通過させる外側開口部(62)が形成されているとともに、前記内側開口部(61)の外側であり前記外側開口部(62)の内側となる位置には、前記内側発光体(51)の照射光と前記外側発光体(52)の照射光を混合させないための遮光壁(64)が手前側に向かって突設されている。そして、前記遮光壁(64)の内側には、前記内側発光体(51)の照射光を遊技者側に反射するための、前記内側発光体(51)の外側を囲む凹状の反射面(65)が形成されていることを特徴とする。
ここで、発光表示部(40)は、遊技機(1)の中心から側方や上下方向にずれた位置、例えばスロットマシンの正面パネルの周囲や、パチンコ遊技機の盤面の周囲に設けられるものであって、発光表示部(40)が遊技機(1)の正面右側に設けられる場合には、左側に位置するのが内側発光体(51)、右側に位置するのが外側発光体(52)となり、逆に、発光表示部(40)が遊技機(1)の正面左側に設けられる場合には、右側に位置するのが内側発光体(51)、左側に位置するのが外側発光体(52)となる。また、発光表示部(40)が遊技機(1)の中心よりも上側に設けられる場合には、下側に位置するのが内側発光体(51)、上側に位置するのが外側発光体(52)となり、逆に、発光表示部(40)が遊技機(1)の中心よりも下側に設けられる場合には、上側に位置するのが内側発光体(51)、下側に位置するのが外側発光体(52)となる。
前記光分離体(60)は、内側発光体(51)及び外側発光体(52)の照射光を分離して誘導するためのものであり、前記遮光壁(64)を挟んで内側開口部(61)と外側開口部(62)が設けられた板状の部材とすることができる。前記反射面(65)は、遮光壁(64)に形成された内側開口部(61)と連通する凹部とすることができ、「内側発光体(51)の外側を囲む」とは、光分離体(60)を正面視したとき、内側開口部(61)を通して見える内側発光体(51)の外側を囲むように形成されているという意味である。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、前記内側発光体(51)及び外側発光体(52)を覆うレンズ部(70)を備え、前記レンズ部(70)として、内側発光体(51)を覆う内側レンズ(71)と、外側発光体(52)を覆う外側レンズ(72)とを備え、遊技機に設置した状態において前記レンズ部(70)を正面視したときには、前記外側レンズ(72)の横幅よりも前記内側レンズ(71)の横幅の方が狭く見え、遊技を行う遊技者の位置から前記レンズ部(70)を視認したときには、前記外側レンズ(72)の横幅と前記内側レンズ(71)の横幅がほぼ同等に見えるように形成されていることを特徴とする。
本発明は、遊技を行う遊技者に対して、内側発光体(51)の照射光がより多く届くようになっている。従って、例えば遊技機(1)の隣の席に付いた場合と、遊技機(1)に着席した場合とで、発光表示部(40)で行われる演出の印象が異なるものとなる。さらに、遊技者には、外側レンズ(72)と同じ幅で内側レンズ(71)が見えることにより、狭いスペースでも2列の表示を見せることが可能となる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、前記内側発光体(51)及び外側発光体(52)は発光体基板(50)の表面に設けられ、前記光分離体(60)は前記発光体基板(50)と対向する裏面(68)を備え、前記発光体基板(50)の表面と前記光分離体(60)の裏面(68)との間には所定の間隙(P)が形成されており、前記間隙(P)には、前記内側発光体(51)と前記外側発光体(52)の照射光を混合させないための仕切り部(遮光スリーブ67)が設けてあることを特徴とする。
本発明によれば、発光表示基板(50)の表面と、その手前側に配置される光分離体(60)との間に、発光表示基板(50)の電気配線を保護するための間隙(P)を設けた場合でも、仕切り部(67)があることによって、内側発光体(51)の照射光は外側開口部(62)に至ることがなく、また外側発光体(52)の照射光は内側開口部(61)に至ることがない。従って、内側発光体(51)と外側発光体(52)の照射光が混じり合うことなく、個別の発光表示をシャープに見せることができる。
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記発光表示部(40)は、遊技機(1)に設けられた透光性を有する正面パネル(8)のいずれかの辺の外側に配置されるものであり、前記光分離体(60)の内側開口部(61)の内側かつ前記正面パネル(8)の外側には、前記内側発光体(51)の照射光を前記正面パネル(8)の外周辺端部に入射させないための遮光部(パネル側遮光壁91)が設けられていることを特徴とする。
ここで、正面パネル(8)は、遊技機の正面に設置される表示パネルであって、着色された透光性部材であってもよいし、透明な部材に着色部材を貼付又は印刷したものであってもよい。また、遊技機内部に収納された回転リール(10)を見ることができる透明な図柄表示窓(8A)を有しているようなものであってもよい。
本発明によれば、正面パネル(8)と近接して発光表示部(40)が設けられていても、内側発光体(51)の照射光が正面パネル(8)に漏れて、正面パネル(8)の周囲が発光し、正面パネル(8)の本来の表示の妨げになるようなことがない。
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、前記内側発光体(51)及び外側発光体(52)は、それぞれ、所定の軌跡で列を成すように配置された複数の発光体から構成され、前記内側発光体(51)の列と前記外側発光体(52)の列は略平行に形成されているとともに、前記内側発光体(51)の列を構成する発光体と、前記外側発光体(52)の列を構成する発光体とは、列方向と直交する方向には並列しないように配置され、前記反射面(65)は、前記遮光壁(64)の内側の面を凹ませ外側の面を突出させて形成されており、前記外側発光体(62)に対応する複数の外側開口部(62)は、前記遮光壁(65)の外側の面の突出部(凸部66)の間に位置するように配置されていることを特徴とする。
本発明における遮光壁(64)は、内側面には凹状の反射面(65)が形成され、外側面には反射面(65)の裏側となる突出部(66)が形成されているものである。つまり、遮光壁(64)を薄板状の部材で形成しても、凹状の反射面(65)を形成可能となっているものである。そして、内側発光体(51)と外側発光体(52)は千鳥状に配置されているので、内側開口部(61)と外側開口部(62)も千鳥状に配置され、外側開口部(62)が突出部(66)と干渉することがない。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項5記載の発明の特徴点に加え、前記内側発光体(51)は、前記光分離体(60)を正面視したときに、前記遮光壁(64)に半分ほど隠れてしまう位置に配置されており、前記内側開口部(61)及び反射面(65)は、前記内側発光体(51)を、正面視して前記内側開口部(61)の中央部に位置させることができるように形成されていることを特徴とする。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光表示部(40)を備えた遊技機(1)であって、前記発光表示部(40)の内側発光体(51)及び外側発光体(52)の点灯及び消灯を、それぞれ制御可能な制御部(制御装置30)を備えていることを特徴とする。
本発明は、請求項1乃至6に係る発光表示部(40)を搭載するのに適した遊技機(1)であり、上記構成の他にも、遊技を実行するための遊技装置(例えばリールユニットや遊技盤)や、遊技装置を作動させるための操作スイッチ類を有していてもよい。
本実施の形態における遊技機1は、図1及び図2に示すように、大きく分けて、正面側に開口部を有する筐体2と、筐体1の開口部を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されている。そして、この前扉3は、筐体2の開口上部を開閉可能に塞ぐ上扉4と、筐体2の開口下部を開閉可能に塞ぐ下扉5とに分割されている。
(筐体2)
筐体2は、図2に示すように、前面(遊技者と対峙する正面)側に開口する箱体である。そして、筐体2の開口上部の内部には、3個の回転リール10を備えたリールユニット20と、制御装置30が収納されており、開口下部の内部には、電源ユニットとホッパーユニット15が設置されている。
(上扉4)
前扉3のうち、上扉4は、筐体2の側板にヒンジを介して回転自在に軸支された板状の扉であり、図1に示すように、略中央部に回転リール10を正面側から見ることができる図柄表示窓8Aを有している。また、図柄表示窓8Aの上方には画像表示部7が設けられ、画像表示部7の上方には上部ランプ41が設けられているとともに、画像表示部7の側方には上部スピーカ100が設けられている。さらに、図柄表示窓8Aの側方には、サイドランプ40が設けられている。
上扉枠6は、図1及び図3に示すように、中央よりも下側が前後に貫通する開口部6Aとなっている枠部材である。開口部6Aの上方には、図1に示すように、画像表示部7の表示画面を視認可能とする窓部6Bが形成されているとともに、窓部6Bの上方には、上部ランプ41のランプカバー6Dが設けられている。また、窓部6Bの両側には、上部スピーカ100のスピーカグリル6Cが設けられている。さらに、開口部6Aの両側には、図3に示すように、サイドランプ40の一部を成すリフレクタ60が形成されているとともに、リフレクタ60の手前側にはレンズ部70が設けられている。なお、サイドランプ40の詳細については後述する。
なお、図2に示すように、上扉枠6の一方の側端部には筐体2側のヒンジと係合可能なヒンジが設けられ、対向側の側端部にはラッチ錠が設けられている。そして、ヒンジに固定された上扉4を閉じると、ラッチ錠が筐体2側に設けられたロック片と係合して自動的にロックされ、筐体2の開口上部が閉塞される。また、下扉4を解放した状態で、下扉4の裏側(奥側)下部に設けられた解除つまみ(図示せず)を下方に引き下げることにより、上扉4のロックが解除されるようになっている。
前扉3のうち、下扉5は、筐体2の側板にヒンジを介して回転自在に軸支された上扉4よりも幅厚の扉であり、下扉5の上部は、遊技機1を作動させるためのカウンター状の操作部となっている。また、下扉5の下部には、ホッパーユニット15から払い出されたメダルを貯めておくことができる下皿13が形成されており、下皿13の奥側の壁には、下部スピーカ110が設けられている。
前記操作部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14、回転リール10の回転を開始及び停止させるためのスタートスイッチ11及びストップスイッチ12などが設けられている。さらに、図2に示すように、下扉5の裏面側には、前記メダル投入口14から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター16が設けられている。メダルセレクター16を通過したメダルは、ホッパーユニット15に転送され、メダルセレクター16によりキャンセルされたメダルは、図1に示す下皿13に排出される。そして、下扉5を閉めると、ラッチ錠により自動的にロックされ、筐体2の開口下部が閉塞されるものである。また、下扉5は、鍵穴に所定の鍵を差し込んで回すことによりロックが解除され、下扉5を解放することにより、上扉4のロックを解除することができるようになっている。
(サイドランプ40)
次に、サイドランプ40について詳述する。
サイドランプ40は、図3に示すように、発光体基板50と、上扉枠6の正面両側端部に形成され発光体基板50の手前側に配置されるリフレクタ60と、リフレクタ60を正面側から覆うレンズ部70とを備えている。なお、図3は正面右側のサイドランプ40の斜視図であるが、正面左側のサイドランプ40は、右側のサイドランプ40と同様の構成が左右対称に形成されている。
発光体基板50は、基体9の発光体固定部90に固定される板状の基板であり、その表面には、発光体としてのLEDが複数設けられている。LEDとしては、遊技機1を正面視したときの遊技機中心側(内側)に位置する内側LED51と、遊技機1を正面視したときの遊技機外周側(外側)に位置する外側LED52とが、それぞれ複数個設けられている。また、内側LED51と外側LED52は、それぞれ縦に1列ずつ設けられており、発光体基板50の表面に千鳥状に配置されている。すなわち、図4に示すように、内側LED51と外側LED52は、直線状の軌跡L1,L2で列を成すように配置され、内側LED51の列と外側LED52の列は略平行に形成されているとともに、内側LED51の列を構成するLEDと、外側LED52の列を構成するLEDとは、列方向と直交する方向(すなわち横方向)には並列せず、互い違いとなるように(千鳥状に)配置されている。
(リフレクタ60)
リフレクタ60は、内側LED51及び外側LED52の照射光をそれぞれ所定の方向に誘導するための光分離体であって、上扉枠6の側面板を内側に屈曲して形成された板状の部分である(図7、8参照)。そして、リフレクタ60は、図4及び図5に示すように、正面63から手前側に突設され正面63の前方空間を左右に分ける縦長板状の遮光壁64と、正面63の遮光壁64よりも内側に位置する縦長方形の内側開口部61と、正面63の遮光壁64よりも外側に位置する円形の外側開口部62とを備えている。内側開口部61及び外側開口部62は、前後に貫通する開口部であり、基体9を上扉枠6に固定した状態で正面視したとき、発光体固定部90に固定された発光体基板50の内側LED51及び外側LED52がそれぞれ開口の略中央部に位置するように形成されている。そして、内側開口部61は内側LED51の照射光を、外側開口部62は外側LED52の照射光を、それぞれ前方に通過させることができるようになっている。また、遮光壁64は、内側開口部61を通過した内側LED51の照射光と、外側開口部62を通過した外側LED52の照射光とが混じり合わないようにするためのものである。
(レンズ部70)
レンズ部70は、発光体の照射光を拡散するためのカバー部材であり、本実施の形態においては、内側LED51を覆う内側レンズ71と、外側LED52を覆う外側レンズ72が別体で設けられている。
また、外側レンズ72は、縦長の本体部72Aと、本体部72Aから内側方向に伸びる屈曲部72Bを備えている。屈曲部72Bは、図1に示すように、上扉枠6のスピーカグリル6Cの内側を囲むように形成されている。そして、特に図示しないが、外側レンズ72の内面にも、内側レンズ71と同様の凹凸が設けられている。
さて、レンズ部70を上扉枠6に取り付けると、内側レンズ71の凹部73aと外側レンズ72の凸部73bがリフレクタ60の遮光壁64のちょうど正面側に位置するので(図7、8参照)、内側レンズ71と外側レンズ72の接合部73は、遮光壁64に添うように形成される。このように形成することにより、レンズ部70が発光表示したときに遮光壁64の陰が映ることがない。なお、内側レンズ71と外側レンズ72を遮光壁64の先端部に係合させるようにしてもよい。
(サイドランプ40の発光表示)
上記構成を有するサイドランプ40は、内側LED51及び外側LED52の点灯制御によって、様々な発光表示を行わせることができる。例えば、内側LED51の列のみを点灯させれば、内側レンズ71のみが発光するし、外側LED52の列のみを点灯させれば、外側レンズ72のみが発光する。内側LED51の列と外側LED52の列の双方を点灯させれば、内側レンズ71と外側レンズ72の双方が発光する。この場合、内側LED51の発光色と外側LED52の発光色が異なっていても、色が混じり合うことがない。
なお、上記の場合、内側レンズ71の張出部71B及び外側レンズ72の屈曲部72Bは、内部に配置されたLEDを点灯させて本体部71A,72Aと同時に発光させてもよいし、別々に発光させてもよい。本実施の形態では、サイドランプ40のレンズ部70が他のランプのレンズ部も兼ねる構成としてあったが、もちろん、各ランプごとにレンズ部を設けてもよい。この場合のサイドランプ40のレンズ部70は、張出部71Bや屈曲部72Bを有しない本体部71A,72Aのみからなる構成となる。
以上のように、本実施の形態は、単一の発光体基板50に設けられた発光体の照射光を、正面側と遊技者側にそれぞれ照射可能としてあるだけでなく、リフレクタ60の遮光壁64に反射面65を形成し、発光体を千鳥状に配置することにより、発光表示部の横幅が狭くても光が混ざらないようにしている。このため、遊技者の視点において従来と同じ面積で2倍の表現力を発揮でき、部品点数の削減、ひいては遊技機の製造コスト削減を図ることができるものである。
なお、上記した実施の形態では、正面パネル8の側方に形成された発光表示部(サイドランプ40)について述べたが、本発明に係る発光表示部は、正面パネル8の側方にあるものに限られず、例えば正面パネル8の上側に形成されたものであってもよい。また、正面パネル8の周囲に限られず、例えば下扉の側方や下方に設けられていてもよい。
また、内側発光体としての内側LED51と外側発光体としての外側LED52がそれぞれ複数個、縦に列を成すように設けられていたが、発光体はLEDに限られず、内側発光体及び外側発光体はそれぞれ単一のものであってもよい。あるいは、発光体の列を2列以上(例えば内側、外側、中間)としてもよい。そして、発光体の列は直線状には限られず、例えば2列の発光体を円弧状に並べてもよい。この場合でも、各列の発光体が列方向と直交する方向には並列しないように千鳥状に並べて配置することにより、狭いスペースを有効活用することができる。
さらに、内側発光体と外側発光体の発光色がリフレクタ60の奥側で混ざらないようにするための仕切り部としては、遮光スリーブ67に限られず、遮光壁64の奥側の位置から突出する仕切り板を設けてもよい。この場合、仕切り板は別部材を隙間Pの間に挿入するものであってもよい。また、内側発光体の照射光が正面パネル8に漏れないようにするための遮光部としてのパネル側遮光壁91は、リフレクタ60に設けてもよいし、正面パネル8の側端部と内側発光体との間に別部材を挿入するものでもよい。あるいは、正面パネル8の側面縁部に遮光性のシールを貼り付けてもよい。
ここで、「仕切り部」の変形例を図9及び図10に示す。
変形例に係る「仕切り部」は、基体9の発光体固定部90に設けられている。すなわち、図9及び図10に示すように、発光体固定部90の正面部には、発光体基板50の正面とリフレクタ60の裏面68との間隙Pの間に位置する仕切り板92が設けられている。仕切り板92は、パネル側遮光壁91の前端部を屈曲して形成してあり、内側LED51に対応する位置には導光開口94(図10参照)が、外側LED52に対応する位置には導光開口93(図9参照)が、それぞれ形成されている。そして、導光開口93,94の周囲には、背面側に突出する突部93a,94aが設けられており、各突部93a,94aは、発光体基板50の正面に当接するようになっている。このため、内側LED51は突部94aに囲まれ、外側LED52は突部93aに囲まれた形となり、周囲への光漏れがほとんど無くなる。そして、内側LED51の照射光は導光開口94によりリフレクタ60の内側開口部61に誘導され、外側LED52の照射光は導光開口93によりリフレクタ60の外側開口部62に誘導される。
このように、図示した変形例によれば、内側LED51と外側LED52の照射光がリフレクタ60の裏面側で混じり合うことがほとんど無いので、よりシャープな発光表示を実現させることができるものとなる。
3 前扉 4 上扉
5 下扉 6 上扉枠
7 液晶ユニット 8 正面パネル
9 基体 10 回転リール
11 スタートスイッチ 12 ストップスイッチ
13 下皿 14 メダル投入口
15 ホッパーユニット 16 メダルセレクター
20 リールユニット 30 制御装置
40 サイドランプ(発光表示部) 41 上部ランプ
50 発光体基板 51 内側LED(内側発光体)
52 外側LED(外側発光体) 60 リフレクタ(光分離体)
61 内側開口部 62 外側開口部
63 正面 64 遮光壁(遮光壁)
65 反射面 66 凸部
67 遮光スリーブ(仕切り部) 68 裏面
70 レンズ部 71 内側レンズ
72 外側レンズ
90 発光体固定部 91 パネル側遮光壁(遮光部)
92 仕切り板(仕切り部) 93,94 導光開口
Claims (7)
- 遊技機に設けられる発光表示部であって、
遊技機を正面視したときの遊技機中心側(以下内側という)に位置する内側発光体と、
遊技機を正面視したときの遊技機外周側(以下外側という)に位置する外側発光体と、
前記内側発光体及び外側発光体の手前側に配置される光分離体とを備え、
前記光分離体には、前記内側発光体の照射光を手前側に通過させる内側開口部と、前記外側発光体の照射光を手前側に通過させる外側開口部が形成されているとともに、前記内側開口部の外側であり前記外側開口部の内側となる位置には、前記内側発光体の照射光と前記外側発光体の照射光を混合させないための遮光壁が手前側に向かって突設され、
前記遮光壁の内側には、前記内側発光体の照射光を遊技者側に反射するための、前記内側発光体の外側を囲む凹状の反射面が形成されていることを特徴とする発光表示部。 - 前記内側発光体及び外側発光体を覆うレンズ部を備え、
前記レンズ部として、内側発光体を覆う内側レンズと、外側発光体を覆う外側レンズとを備え、
遊技機に設置した状態において前記レンズ部を正面視したときには、前記外側レンズの横幅よりも前記内側レンズの横幅の方が狭く見え、遊技を行う遊技者の位置から前記レンズ部を視認したときには、前記外側レンズの横幅と前記内側レンズの横幅がほぼ同等に見えるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の発光表示部。 - 前記内側発光体及び外側発光体は発光体基板の表面に設けられ、前記光分離体は前記発光体基板と対向する裏面を備え、前記発光体基板の表面と前記光分離体の裏面との間には所定の間隙が形成されており、
前記間隙には、前記内側発光体と前記外側発光体の照射光を混合させないための仕切り部が設けてあることを特徴とする請求項1又は2記載の発光表示部。 - 前記発光表示部は、遊技機に設けられた透光性を有する正面パネルのいずれかの辺の外側に配置されるものであり、
前記光分離体の内側開口部の内側かつ前記正面パネルの外側には、前記内側発光体の照射光を前記正面パネルの外周辺端部に入射させないための遮光部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発光表示部。 - 前記内側発光体及び外側発光体は、それぞれ、所定の軌跡で列を成すように配置された複数の発光体から構成され、前記内側発光体の列と前記外側発光体の列は略平行に形成されているとともに、前記内側発光体の列を構成する発光体と、前記外側発光体の列を構成する発光体とは、列方向と直交する方向には並列しないように配置され、
前記反射面は、前記遮光壁の内側の面を凹ませ外側の面を突出させて形成されており、前記外側発光体に対応する複数の外側開口部は、前記遮光壁の外側の面の突出部の間に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発光表示部。 - 前記内側発光体は、前記光分離体を正面視したときに、前記遮光壁に半分ほど隠れてしまう位置に配置されており、前記内側開口部及び反射面は、前記内側発光体を、正面視して前記内側開口部の中央部に位置させることができるように形成されていることを特徴とする請求項5記載の発光表示部。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光表示部を備えた遊技機であって、
前記発光表示部の内側発光体及び外側発光体の点灯及び消灯を、それぞれ制御可能な制御部を備えていることを特徴とする遊技機。
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