JP4320464B2 - 遊技機用の回転式図柄表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機用の回転式図柄表示装置に関し、更に詳細には、図柄表示体を回転する回転駆動手段を配線基板に配設した図柄表示ユニットを複数並列に備える遊技機用の回転式図柄表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機の代表例であるパチンコ機には、遊技中に発生する始動および停止を含む図柄変動制御条件に基づいて図柄組合わせゲームを展開して、特別遊技状態に係る権利とされる組合わせ入賞条件を成立表示することのできるドラム式やベルト式と称される回転式図柄表示装置が配設されている。例えば、ドラム式図柄表示装置は、図柄表示体として各種図柄を表示した平プーリ形の図柄ドラムや、該図柄ドラムの回転および停止を行なう駆動手段等を配線基板上に配設して1基毎にユニット化した図柄表示ユニットが、ドラムケース(収容ケース)内に複数基(通常では左列、中列、右列の3基)を組単位として並列状態で収容されている。
【0003】
ところで、前記ドラムケース内に前記図柄表示ユニットを収容した際に、隣り合う図柄ドラムと図柄ドラムとの間には隙間が生ずるため、この隙間から前記配線基板や駆動手段その他の各種構成部品等が遊技者から見えたり、発光体の光が直接外部に漏れてしまい、遊技の興趣をそぐことにもなる。そこで、前記隣り合う図柄ドラムの間に生じる隙間と対応する位置に、左右の両側縁部が該図柄ドラムと前後に重なる覆い板を配設して、遊技者側から内部構造が見えないよう構成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−267268号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記覆い板は、前記図柄ドラムの内側に配設されているため、該覆い板と図柄ドラムの周面との間には、少なくとも図柄ドラムの骨格の径方向の厚み寸法以上の高低差(凹凸)が生じ、前記回転式図柄表示装置全体の見栄えが悪く外観が劣ってしまう。更に、前記回転式図柄表示装置の見栄えが悪くなると遊技の興趣が低減する畏れもある。また、このように図柄ドラムの周面と覆い板との間に凹凸がある場合には、各図柄ドラムが夫々別物であることが明確に認識されてしまい、遊技者は回転式図柄表示装置における図柄の表示領域を狭く感じる欠点が指摘される。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、外部への光の漏れを防止し、かつ外部から図柄表示体の内部を視認し得なくすると共に、図柄の表示領域を大きく見せることが可能な遊技機用の回転式図柄表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願発明に係る遊技機用の回転式図柄表示装置は、
複数種類の図柄を表示した図柄表示体(34)と、前記図柄表示体(34)の回転および停止を行なう回転駆動手段(38)と、前記回転駆動手段(38)が配設される配線基板(30)とから構成した図柄表示ユニット(U)を、収容ケース(21)内に所定間隔で隣接させて複数収容するようにした遊技機用の回転式図柄表示装置において、
前記配線基板(30)に配設されて前記隣接し合う図柄表示体(34,34)の間に臨み、両図柄表示体(34,34)の隙間(Y)を該図柄表示体(34,34)に対して非接触状態で略塞ぐ厚みに設定した前端部(32a)を有するカバー部材(32)を備え、
前記前端部(32a)は、前記図柄表示体(34)の外周形状に沿った輪郭形状に形成されて、前記カバー部材(32)の配設時に、その前端部(32a)が前記図柄表示体(34)の外周面に略一致するよう設定され、
前記カバー部材(32)における前端部(32a)より後側に、前記図柄表示体(34)の内側に臨むと共に、該前端部(32a)の外郭形状に沿う突出片(32b)を突設して、該突出片(32b)の後側に前記図柄表示体(34)を照射する発光体(41a)が臨むようにしたことを特徴とする。
【0008】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の別発明に係る遊技機用の回転式図柄表示装置は、
複数種類の図柄を表示した図柄表示体(34)と、前記図柄表示体(34)の回転および停止を行なう回転駆動手段(38)と、前記回転駆動手段(38)が配設される配線基板(30)とから構成した図柄表示ユニット(U)を、収容ケース(21)内に収容するようにした遊技機用の回転式図柄表示装置において、
前記配線基板(30)に配設されて前記収容ケース(21)の側壁(21b)と図柄表示体(34)との間に臨み、収容ケース(21)の側壁(21b)と図柄表示体(34)との隙間を該側壁(21b)および図柄表示体(34)に対して非接触状態で略塞ぐ厚みに設定した前端部(32a)を有するカバー部材(32)を備え、
前記前端部(32a)は、前記図柄表示体(34)の外周形状に沿った輪郭形状に形成されて、前記カバー部材(32)の配設時に、その前端部(32a)が前記図柄表示体(34)の外周面に略一致するよう設定され、
前記カバー部材(32)における前端部(32a)より後側に、前記図柄表示体(34)の内側に臨むと共に、該前端部(32a)の外郭形状に沿う突出片(32b)を突設して、該突出片(32b)の後側に前記図柄表示体(34)を照射する発光体(41a)が臨むようにしたことを特徴とする。
【0009】
更に、前記図柄表示体(34)は、円形の環状に形成されて軸方向に所定間隔離間する一対の円形枠部(35,36)を複数の支持部材(37)で平行状態に連結してなり、該円形枠部(35,36)の軸方向に沿う厚み寸法(Z 2 )と、前記カバー部材(32)の突出片(32b)の突出長さ寸法(X 3 )とを略同一に設定するようにしてもよい。
【0010】
更にまた、前記カバー部材(32)の前端部(32a)は、前記図柄表示体(34)に表示される図柄の背景部と同一色とすることもできる。
【0011】
そして、前方に向かって円弧状に膨出した透視表示体(22)を備え、該透視表示体(22)により前記図柄表示ユニット(U)の前側を被覆するよう構成することもできる。
【0012】
【作用】
本発明に係る遊技機用の回転式図柄表示装置は、隣接し合う図柄表示体の隙間を略塞ぐ厚みに設定したカバー部材の前端部を、該図柄表示体の外周形状に沿った輪郭形状に形成すると共に、カバー部材の配設時に該前端部が図柄表示体の外周面に略一致するよう設定したから、各図柄表示体間に凹凸がないすっきりとした外観形状となって回転式図柄表示装置の意匠性が向上すると共に、各図柄表示体の一体感が高まり、遊技の興趣の向上を図り得る。また、各図柄表示体間の隙間を略塞ぐことで、横幅の大きな1つの図柄表示体の如く視認されるから、各図柄表示体間に隙間のある同じ大きさの回転式図柄表示装置に比べて迫力のある遊技演出が可能となる。更に、前記隣接し合う図柄表示体の間がカバー部材で略塞がれるので、遊技者から回転式図柄表示装置の内部構造が視認されることはなく、遊技の興趣がそがれることはない。
更にまた、前記カバー部材に、図柄表示体の内側に臨む突出片を形成して、該突出片の後側に図柄表示体を照射する発光体を配設することにより、発光体の光が外部に漏れるのを突出片で防止されると共に、回転式図柄表示装置の内部構造が視認されるのは防止される。
【0013】
そして、前記突出片の突出長さ寸法を、図柄表示体における円形枠部の軸方向に沿う厚み寸法と略同一に設定することで、該突出片が遮った光の影が前記図柄表示体に映り込むことは防止される。更に、前記カバー部材の前端部の色を、前記図柄表示体に表示した図柄の背景部分の色と同一にすることにより、各図柄表示体の一体感をより一層向上して、興趣に優れた遊技を行ない得る。そして、図柄表示ユニットの前側を、凹凸のない円弧状に膨出した透視表示体で被覆することにより、すっきりした外観を維持し得ると共に、図柄表示体の視認性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技機用の回転式図柄表示装置につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。ここで本実施例では、遊技機としてパチンコ球を遊技媒体として使用するパチンコ機を例示すると共に、回転式図柄表示装置としてドラム形式の回転式図柄表示装置(ドラム式図柄表示装置)を例示するが、ベルト式やその他従来公知の回転式図柄表示装置であってもよい。
【0015】
(パチンコ機について)
先ず本実施例のドラム式図柄表示装置が取付けられるパチンコ機の概略構成について、図2を参照して説明する。本実施例のパチンコ機Pは、その基本的な概略構成として、外枠Aの開口前面側に対して中枠Bが、連結支持手段Kおよび施錠手段Mを利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして、中枠Bに横開き式のガラス扉Dを組付けた前枠Cと、ガラス扉Dの下部において前枠Cに対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット板の前側にセットされた上球皿Eおよび後側にセットされた電動式の球送り装置(図示せず)と、下段に位置する下球皿Fおよび打球発射装置Hと、後側に位置する機構セット盤(図示せず)等が夫々装備されている一方、中枠Bの後側に所要の遊技領域Iを形成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされる。なお、以下の説明において前,後および左,右とは、図2に示すように前記遊技盤Jを前側から見た場合において指称するものとする。
【0016】
(遊技盤について)
前記遊技盤Jは、図2に示すように、略円形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域Iの前側において、縦央やや下部に配設されてセーフ球をスイッチで検出し得る始動入賞具11と、この始動入賞具11の直上方に配置された後述のドラム式図柄表示装置(回転式図柄表示装置)20と、風車とも称されて遊技球用の流下方向を任意に変向する電飾案内車12および普通案内車13と、始動入賞具11の直下方に設置された大型電動式の入賞装置Lと、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置14等を備えている。また遊技盤Jの後側には、セーフ球を機構セット盤側に通出案内させる図示しないセーフ球案内部材が装着されている。そして、セーフ球案内部材に開設した可視表示部15の後側に合わせてドラム式図柄表示装置20が装備セットされるようになっている。なお、符号16はアウト口を示す。
【0017】
前記始動入賞具11内に配設された図示しないスイッチは、各セーフ球の検出毎にドラム式図柄表示装置20を1回ずつ作動スタートさせるための始動入力手段として利用される。また前記入賞装置Lは、ドラム式図柄表示装置20の大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型の入賞装置であって、特別入賞具17に対設された扉状の開閉板18が、後側の電磁ソレノイド(図示せず)に係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉鎖状態から開放状態に変化されるようになっている。そして、特別入賞具17の後側内部にセーフ球用のカウントスイッチと、開放作動継続用の特別スイッチ(Vスイッチ)が組込まれている(何れも図示せず)。
【0018】
(ドラム式図柄表示装置について)
次に、前記遊技盤Jの裏側に設置される実施例に係るドラム式図柄表示装置20について説明する。実施例のドラム式図柄表示装置20は、図3に示すように、前側に位置する透視表示体22と、この透視表示体22の後側に配設されるドラムケース(収容ケース)21とから箱状に形成されており、このドラムケース21内に3基の図柄表示ユニットU,U,Uが、所要間隔で隣接するよう収容されている(図4参照)。そして、前記始動入賞具11からの始動入力条件により、表示制御装置(図示せず)から発生する制御出力に基づいて、各図柄表示ユニットUを構成する図柄ドラム(図柄表示体)34を所定の設定時間に亘って回転させた後に停止させるよう設定されている。
【0019】
(透視表示体について)
前記透視表示体22は、前記可視表示部15に整合して前記ドラム式図柄表示装置20の前位置決め部材として機能する部材である。前記透視表示体22は、図3に示すように、透明合成樹脂材により後側に開放する箱蓋形に形成され、その前面部には、左右方向の略全長に亘って上下方向の中央部が前側に突出するよう円弧状に一様に膨出する透視部22aが形成されている。すなわち、前記透視部22aの所要部位における曲率が略同一となる円弧面に形成されている。また、前記透視表示体22の後側で前記透視部22aの下方位置には、左右方向に離間する3箇所に、前記図柄表示ユニットUを構成する後述の配線基板30の位置決め突部(第1係合手段)32eと係合して該配線基板30を位置決めする溝部(第3係合手段)22bが上下方向に延在するよう形成されている。
【0020】
(ドラムケースについて)
前記ドラムケース21は、図3に示す如く、前後に連結可能な後ケース24および前ケース25とから前側に開口する箱状に構成される。前記後ケース24は、前側に開口する箱状に形成されると共に、該後ケース24における後壁部24aの上部位置には、3箇所の挿通孔(図示せず)が形成されており、ドラムケース21内に収容セットされた前記配線基板30(各図柄表示ユニットU)の後部上方に設けたコネクタ接続口30aを、対応の挿通孔から外部に露出するようになっている。また、前記後壁部24aの下部位置には、前側に突出する一対の規制突部(第2係合手段)24b,24bが左右方向に所要間隔離間して3組形成され、隣接する規制突部24b,24bの間に前記配線基板30を挿入することで、配線基板30の後側がドラムケース21内に位置決めされる。
【0021】
前記前ケース25は、前後方向に開口する角筒状に形成されており、後側の開口部は前記後ケース24の開口部に整合し、前側の開口部は前記透視表示体22の後面に当接させた際に、前記透視部22aの外周縁に整合するよう構成される。また、前ケース25における上壁部25aの内側には、前後方向に延在し、後述するカバー部材30の位置決め凹部(第1係合手段)32dと係脱可能な突片部(第2係合手段)25bが左右方向に離間して3箇所に形成され、該突片部25bと位置決め凹部32dとが係合することで前記配線基板30の前側がドラムケース21内に位置決めされる。なお、前記透視表示体22の溝部22b、後ケース24における一対の規制突部24b,24bの間および前ケース25の突片部25bは、仮想的に設定した鉛直面上に略位置して、配線基板30を略直立状態でドラムケース21内に位置決め保持するよう構成されている。
【0022】
(図柄表示ユニットについて)
前記各図柄表示ユニットUは、基本的に同一の構成とされて、図1または図4に示すように、前端縁31aが円弧状に膨出する設置部31を備えた配線基板30と、この配線基板30の右側に位置し、複数種類の図柄を表示した図柄ドラム34と、当該配線基板30の右側面(一方の側面)30bに配設されて図柄ドラム34の回転および停止を行なうステッピングモータ(回転駆動手段)38と、図柄ドラム34の内側に設けられて、該図柄ドラム34の図柄を後側から照明する照明手段41と、配線基板30の設置部31に配設されて前記ドラムケース21内で隣接する図柄表示ユニットU,Uにおける前記図柄表示体34,34の間に臨むカバー部材32とから構成されている。
【0023】
また、前記図柄表示ユニットU,U,Uの夫々を前記ドラムケース21内に収容した際には、前記配線基板30の右側面30bと、配線基板30の左側面(他方の側面)30cとが夫々対向する関係で配置されている。ここで、図4に示すように、前記ドラムケース21の右側壁(一方の内側壁)21aと、右側に位置する図柄表示ユニットUの図柄ドラム34、および該ドラムケース21の左側壁(他方の内側壁)21bと左側に位置する図柄表示ユニットUの配線基板30に配設したカバー部材32が略隙間なく近接するよう各図柄表示ユニットUが前記ドラムケース21内に配置されるようになっている。
【0024】
なお、前記ステッピングモータ38は、前記配線基板30の略中央位置に配設されて、該配線基板30の後方上部位置に設けたコネクタ接続口30aを介して、駆動制御用の前記表示制御装置に接続されている。ここで、本実施例では、ステッピングモータ38を200パルス単位で1回転し、図柄ドラム34の外周面に10個の図柄が形成されている場合は、20パルス単位で1図柄分の角度36°を変動して停止するよう設定してあるが、その他の制御を行なうよう設定してもよい。
【0025】
(図柄ドラムについて)
前記図柄ドラム34は、図1または図6に示すように、左右方向に離間して設けられて、同一の円形枠状に形成された一対の枠部(円形枠部)35,36を、周方向に離間する複数の支持部材37で平行状態に連結固定されている。すなわち、前記図柄ドラム34の外周面の大部分は開口した状態となっている。なお、本実施例では、前記図柄ドラム34の外周面に、光透過性を有する樹脂フィルム等を材質として表面に複数種類の図柄を設けた図柄フィルム34a(図3または図4参照)を配設することで、該図柄ドラム34の外周面に複数の図柄を表示するよう構成されている。ここで、少なくとも前記カバー部材32の前端部32a(後述)の色彩は、前記図柄フィルム34aに表示した各種図柄の背景部の色彩と同一色に形成してある。
【0026】
また、図5または図6に示すように、前記枠部35,36における右側に位置する右枠部35の所要箇所には、径方向内側に向けて所要量だけ延出した後に前記配線基板30側に屈曲する略L字状のスポーク35aが複数(実施例では5つ)形成されている。そして、前記図柄ドラム34の略中心位置に位置する連結固定部39に前記各スポーク35aが連結しており、該連結固定部39を前記ステッピングモータ38の回転軸38aと連結することで、前記図柄ドラム34が該モータ38の回転に追従して回転するようになっている。また、前記図柄ドラム34における前記連結固定部39には、該図柄ドラム34の位置指標として機能する略L字状の位置検出体46が形成されて、該位置検出体46を後述の検出センサ48で検出することで、該図柄ドラム34の原位置を確認検出し得るようになっている。
【0027】
(カバー部材について)
前記カバー部材32は、図1または図7に示すように、その前端部32aが前方に向かって円弧状に膨出する半円状の板部材に形成され、隣接し合う図柄ドラム34,34の間または前記ドラムケース21の左側壁21bと図柄ドラム34の間に、対応するカバー部材32の前端部32aが臨んでいる(図4参照)。また、図9に示すように、前記カバー部材32における前端部32aの幅方向の厚み寸法X1は、隣接し合う図柄ドラム34,34の間の離間寸法(隙間)Yと略一致するよう構成され、該前端部32aにより隣接し合う図柄ドラム34,34の間の離間寸法Yを塞ぐよう構成される。なお、前記ドラムケース21の左側壁21bと左側に位置する図柄表示ユニットUの図柄ドラム34との間の離間寸法も、前記隣接し合う図柄ドラム34,34の隙間Yと略一致するよう構成され、該前端部32aが左側壁21bに略隙間なく近接するようになっている。更に、前端部32aは、前記図柄ドラム34の外周形状に沿った輪郭形状に形成されて、前記配線基板30にカバー部材32および図柄ドラム34を配設した際に、該前端部32aが図柄ドラム34の外周面に略一致するよう設定されている。すなわち、前記カバー部材32の前端部32aと図柄ドラム34の外周面とは、略同一の円弧面上に位置して殆ど高低差(凹凸)はなく、略同一の円弧面を形成している。
【0028】
前記カバー部材32の上端部側には、図3,図5,図7または図8に示すように、上方に向けて延出する突出部32cが形成されると共に、該突出部32cの上端部に、前方および上方に開口するよう前記位置決め凹部32dが形成されており、前記ドラムケース21に収容した際に該凹部32dが前記前ケース25の突片部25bに係合するよう構成されている。また、前記カバー部材32の突出部32cの下端部(位置決め凹部32dの下側)には、前記配線基板30の前側上方角部と係脱可能に係合する切欠部32g(図7参照)が形成されて、該カバー部材32を前記設置部31に配設した際に該配線基板30と切欠部32gとが係合して、配線基板30に対して突出部32cの位置規制がなされる。なお、前記突出部32cは、その上部位置が左右方向にフランジ状に延出する略T字状に形成されており(図8参照)、前記ドラムケース21内に収容した際に突出部32cが撓むのを防止している。また、前記カバー部材32の下端部側には、下方に向けて延出する位置決め突部32eが形成されて、該突部32eと前記透視表示体22の溝部22bとが係脱可能に係合するよう構成される。すなわち、前記位置決め凹部32dと突片部25bおよび前記位置決め突部32eと溝部22bの夫々を係合することで、前記配線基板30の前側が位置決めされるようになっている。
【0029】
また、前記カバー部材32の左面(設置部31との当接面)には、図8に示すように、前記設置部31(配線基板30)における前端縁31aの外部輪郭に合致する円弧状凹部32hが形成されており、該円弧状凹部32hを該前端縁31aに外方(配線基板30の右側)から整合させることで、配線基板30に対してカバー部材32が所定位置に位置決めされるようになっている。なお、前記円弧状凹部32hは、前記配線基板30の厚み以上に凹設され、該配線基板30の前端縁31aを被覆して前方から配線基板30を視認し得ないようになっている(図4参照)。
【0030】
図1に示すように、前記カバー部材32における右面には、該カバー部材32の前端部32aから後方に所要距離だけ退避した位置に、右方向に突出して前記図柄ドラム34の内側に突出する突出片32bが形成され、該突出片32bの後方に前記照明手段41が配置される。ここで、前記突出片32bは、前記カバー部材32における前端部32aの輪郭形状に沿うよう円弧状に形成されると共に、図9に示すように、前端部32aから突出片32bまでの距離X2は、前記図柄ドラム34における前記枠部35,36の左側に位置する左枠部36の径方向の厚み寸法Z1より大きく設定されて、該図柄ドラム34と突出片32bとが接触しないよう構成される。また、前記突出片32bの突出長さ寸法X3は、前記左枠部36における軸方向の厚み寸法Z2と略同一に設定されて、前記照明手段41が図柄ドラム34に向けて照射する光を遮らないようになっている。
【0031】
また、前記カバー部材32の下方位置には、右方向に突出する台状の取付部33が一体的に形成されて(図1、図5〜図7参照)、該取付部33の右端面に検出センサ48が取り付けられている。前記検出センサ48は、凹形の本体部の対向位置に発光部と受光部を夫々備えており、図柄ドラム34の回転中において、前記位置検出体46により遮光された時点で検出(ON)状態とされ、ステッピングモータ38および図柄ドラム34の1回転(原位置)を検出するよう設定されている。すなわち、検出された図柄の原位置からの図柄ドラム34(ステッピングモータ38)の回転量に基づいて、図柄ドラム34が所定位置で停止するようになっている。また、前記カバー部材32には、前記突出片32bの内側(後方側)で、かつその円弧状に倣う形状に、第1の開口部(開口部)32fが開設されている。
【0032】
(照明手段について)
前記照明手段41は、図1に示すように前記図柄ドラム34の内側から照明するための複数の発光ダイオード(発光体)41aと、該発光ダイオード(以下LEDと云う)41aから照射された光を反射して前記可視表示部15に到来した前記図柄ドラム34の各図柄を後側から照明するリフレクタ42とから構成されている。前記LED41aは前記配線基板30における設置部31の前端縁31aに沿って複数配設され、該設置部31に取付けたカバー部材32の前記第1の開口部32fに挿通されている。なお、前記LED41aは、右方向を指向するよう配設されて(図6参照)、前記図柄ドラム34の軸方向に光を照射するよう構成してある。
【0033】
前記リフレクタ42は、図10に示すように、前記カバー部材32の突出片32bの円弧形状に近似した形状に形成され、該リフレクタ42の円弧状端縁部(後述の左側部反射面42gの端縁部)をカバー部材32の突出片32bに後側から当接することにより位置決めするよう構成してある。また、前記リフレクタ42における前記カバー部材32における第1の開口部32fと略整合する部位には、第2の開口部43,43,43が開設されて、該第1の開口部32fを通出した前記複数のLED41aが対応する第2の開口部43,43,43に収容されている。
【0034】
前記リフレクタ42は、図1または図10に示すように、前記第1の開口部32fおよび各第2の開口部43に連通すると共に前記図柄ドラム34の軸方向と平行に形成され、かつ外周面を所要間隔で周方向へ順次傾斜する3つの主反射面42a,42b,42cと、リフレクタ42の内側面をなし、前記図柄ドラム34に近接するにつれて外方(前側)に突出する補助反射面42d,42e,42f,42gとから構成される。なお、前記各第2の開口部43を通出したLED41aは、図4または図5に示すように、主反射面42a,42b,42cの前面側に整列するようになっている。すなわち、前記各LED41aから図柄ドラム34の軸方向に照射された光を、主反射面42a,42b,42cおよび補助反射面42d,42e,42f,42gで反射して、前記図柄ドラム34の各図柄を明輝表示し得るよう構成されている。
【0035】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る遊技機用のドラム式図柄表示装置の作用につき説明する。前記各図柄表示ユニットU(配線基板30)の後側の上部位置に形成したコネクタ接続口30aを後ケース24の挿通孔から外部に露出させた状態で、該配線基板30の後側下部位置を該後ケース24の規制突部24b,24bの間に挿入することで、各図柄表示ユニットUの後側が位置決め固定される。また、カバー部材32における位置決め凹部32dを、前ケース25の突片部25bと係合させると共に、該カバー部材32における前記位置決め突部32eを、透視表示体22の溝部22bと係合させることで、前記各図柄表示ユニットUは、その前後側が位置決め固定された状態で、ドラムケース21内に図柄ドラム34が所要間隔で隣接した状態に収容される。このように、前記各図柄表示ユニットUは、ビス等によりネジ止めすることなくドラムケース21に収容固定できるので、容易にドラム式図柄表示装置20を組付け得ると共に、作業時間の短縮を図り得る。なお、前記突出部32cを略T字状に形成してあるから、組付け作業時や、ドラム式図柄表示装置20の動作時に、図柄表示ユニットUがドラムケース21内で不安定になったり、該突出部32cが損傷することはない。また、前記突出部32cを略T字状に形成したことにより、図柄ドラム34が配線基板30に接触するのは防止され、該ドラム34を円滑に回転させ得る。
【0036】
ここで、前記ドラムケース21の右側壁21aと右側に位置する図柄表示ユニットUの図柄ドラム34、およびドラムケース21の左側壁21bと左側に位置する図柄表示ユニットUの配線基板30に配設したカバー部材32の夫々を略隙間なく近接するよう各図柄表示ユニットUを配置してある。また、前記カバー部材32における前端部32aの幅方向の厚み寸法X1を、隣接し合う図柄ドラム34,34の間の離間寸法Yと略一致するようにしてあるから、前側から配線基板30や図柄表示ユニットUの機械的構造が遊技者に見えるのは防止され、遊技の興趣を損ねることはない。また、前記カバー部材32における前端部32aの輪郭形状を、図柄ドラム34の外周面に略一致するよう形成してあるので、隣接し合う図柄ドラム34の間に凹凸がなく、外観上すっきりした形状となってドラム式図柄表示装置20の意匠性を向上し、より遊技の興趣を向上させることができる。
【0037】
更に、各図柄ドラム34間の隙間Yを塞ぐことで、横幅の大きな図柄ドラムの如く視認され、各図柄ドラム34間に隙間のある同じ大きさのドラム式図柄表示装置に比べて迫力のある遊技演出が可能になると共に、遊技者に各図柄ドラム34の図柄の表示領域を広く感じさせ得るようになる。そして、前記カバー部材32の前端部32aの色彩を、前記図柄フィルム34aに表示した図柄の背景部の色彩と同一にすることにより、図柄の表示領域をより広く見せ得ると共に、ドラム式図柄表示装置20全体の一体感が一層向上して、興趣に優れた遊技を行なうことができる。
【0038】
また、前記カバー部材32における前端部32aの後方に突出片32bを形成し、該突出片32bを前記図柄ドラム34の内側に臨むよう構成することで、配線基板30や図柄表示ユニットUの機械的構造が視認されるのを確実に防止することが可能である。更に、前記突出片32bの後方にLED41を配置したから、該LED41から図柄ドラム34(図柄フィルム34a)に照射された光は該突出片32bにより遮られ、前記カバー部材32と図柄ドラム34との間から光が外部に漏れることはない。
【0039】
そして、前記突出片32bの突出長さ寸法X3を、前記図柄ドラム34の左枠部36の軸方向の厚み寸法Z2と略同等に設定してあるから、光を遮る突出片32bの影が図柄フィルム34aに映り込むのは防止され、図柄が見難くなる等の不具合が生ずるのを防止できる。また、前記各図柄表示ユニットUにおける前記カバー部材32の前端部32aから突出片32bまでの距離X2を、前記図柄ドラム34における左枠部36の径方向の厚み寸法Z1より大きく設定して突出部32bを前記左枠部36の内側に位置するよう形成したから、該図柄ドラム34が回転した際に左枠部36と突出片32bとが接触することはなく、円滑に図柄表示体34を回転させ得る。
【0040】
更に、前記配線基板30より図柄ドラム34の方が大きい場合には、前記図柄表示ユニットUを取り扱うに際して該図柄ドラム34を把持して、図柄ドラム34(左右の枠部35,36や支持部材37等)が変形する畏れがある。しかし、実施例に係る図柄表示ユニットUは、前記カバー部材32の前端部32aが図柄ドラム34の外周面に略一致するよう構成したから、該カバー部材32を作業者が把持でき、前記図柄ドラム34の変形は防止されて、該図柄表示ユニットUの取り扱いが容易になる。また、前記図柄ドラム34(ドラムケース21)の前側を、該図柄ドラム34の外周形状に沿う円弧状に一様に膨出する透視部22aで被覆しているので、凹凸のないすっきりした外観を維持し得る。
【0041】
前記リフレクタ42を主反射面42a,42b,42cと、補助反射面42d,42e,42f,42gとから構成し、前記各LED41aからの光を面反射させて、前記図柄ドラム34(図柄フィルム34a)に表示した図柄を照明するようにしたので、各図柄の全体を均一の明るさで明輝表示できるようになり、演出効果の向上を図り得る。更に、前記各LED41aを前記リフレクタ42の第2の開口部43に挿通して該LED41aの側部を囲繞することにより、各LED41aの側方に照射された光を遮るよう構成したので、LED41aからの光で直接図柄を照射することはない。すなわち、前記図柄ドラム34の図柄を照射するのは、前記リフレクタ42の各反射面42a,42b,42c,42d,42e,42f,42gにより面反射された反射光のみとなる。このため、図柄の照明斑が生ずる畏れはなく、各図柄停止ラインの図柄を均一な輝度で照明演出することが可能である。
【0042】
【変更例】
ドラム式図柄表示装置の構成としては、実施例のものに限られず、各種の変更が可能である。例えば、カバー部材の形状としては、実施例の如く半円形状に限られるものではなく、その前端部を前記図柄表示体の外周形状に沿った輪郭形状に形成し、カバー部材の配設時に、該前端部が図柄表示体の外周面に略一致するよう設定すれば、任意の形状に形成することができる。また、前記図柄表示体の構成としては、実施例の如く外周面が開口した形状に限られず、開口のない光透過性の円筒体で形成してもよく、また図柄を表示した図柄フィルムを図柄表示体に配設するようにしたが、該図柄表示体に直接図柄を表示するようにしてもよい。
【0043】
更に、前記図柄表示体に表示した図柄の背景部を単一の色彩としたが、該背景部を複数の色彩(例えば、赤色の星印等の絵柄や縞模様等)で構成するようにしてもよく、この場合には、前記カバー部材の前端部を当該背景部と整合性のある色彩や模様で形成するようにすれば、前述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、実施例では、前記カバー部材の前端部の色彩を、前記図柄表示体に表示される図柄の背景部の色彩と同一にしたが、夫々異なる色彩に着色するようにしてもよく、この場合には、隣り合う図柄表示体を際立たせ得る利点がある。
【0044】
また、リフレクタで反射させた光を前記図柄表示体に照射するようにしたが、発光体の光を直接照射することも可能である。更に、発光体としてはLEDに限られるものではなく、豆球等の各種発光体を使用することができる。なお、遊技機として、一般的なパチンコ機に回転式図柄表示装置を配設する場合について説明したが、これに限られるものではなく、スロットマシン機等の遊技機に配設する回転式図柄表示装置であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本願の請求項1に係る遊技機用の回転式図柄表示装置は、隣接し合う図柄表示体の隙間を略塞ぐ厚みに設定したカバー部材の前端部を、該図柄表示体の外周形状に沿った輪郭形状に形成すると共に、カバー部材の配設時に該前端部が図柄表示体の外周面に略一致するよう設定したから、各図柄表示体間に凹凸がないすっきりとした外観形状となって回転式図柄表示装置の意匠性が向上すると共に、各図柄表示体の一体感が高まり、遊技の興趣の向上を図り得る。また、各図柄表示体間の隙間を略塞ぐことで、横幅の大きな1つの図柄表示体の如く視認されるから、各図柄表示体間に隙間のある同じ大きさの回転式図柄表示装置に比べて迫力のある遊技演出が可能となる。更に、前記隣接し合う図柄表示体の間をカバー部材が略塞ぐので、遊技者から回転式図柄表示装置の内部構造が視認されることはなく、遊技の興趣がそがれることはない。
また、請求項1および2に係る回転式図柄表示装置は、前記カバー部材に、図柄表示体の内側に臨む突出片を形成して、該突出片の後側に図柄表示体を照射する発光体を臨ませることにより、発光体の光が外部に漏れるのを突出片で防止されると共に、回転式図柄表示装置の内部構造が視認されるのは防止される。
【0046】
そして、請求項3に係る回転式図柄表示装置は、前記突出片の突出長さ寸法を、図柄表示体の円形枠部の軸方向に沿う厚み寸法と略同一に設定することで、該突出片が遮った光の影が前記図柄表示体に映り込むことは防止される。更に、請求項4に係る回転式図柄表示装置は、前記カバー部材の前端部を、前記図柄表示体に表示した図柄の背景部分と同一色にすることにより、各図柄表示体の一体感をより一層向上して、興趣に優れた遊技を行ない得る。そして、請求項5に係る回転式図柄表示装置は、図柄表示ユニットの前側を、凹凸のない円弧状に膨出した透視表示体で被覆することにより、すっきりした外観を維持し得ると共に、図柄表示体の視認性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の図柄表示ユニットを分解した状態で示す斜視図である。
【図2】実施例に係るドラム式図柄表示装置を配設したパチンコ機を示す正面図である。
【図3】実施例に係るドラム式図柄表示装置を分解した状態で示す斜視図である。
【図4】実施例に係る図柄表示ユニットをドラムケース内に収容した状態を示す横断面図である。
【図5】実施例に係る図柄表示ユニットを一部破断した状態を示す側面図である。
【図6】実施例に係る図柄表示ユニットのリフレクタを一部破断した状態を示す底面図である。
【図7】実施例に係るカバー部材を示す側面図である。
【図8】実施例に係るカバー部材を配線基板に取り付けて左側から見た状態を示す斜視図である。
【図9】実施例に係る隣接し合う図柄ドラムの間に位置するカバー部材の前端部を拡大して示す平断面図である。
【図10】実施例に係る図柄表示ユニットのリフレクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
21 ドラムケース(収容ケース)
21b 左側壁(側壁)
22 透視表示体
30 配線基板
31 設置部
32 カバー部材
32a 前端部
32b 突出片
34 図柄ドラム(図柄表示体)
35 右枠部(円形枠部)
36 左枠部(円形枠部)
37 支持部材
38 ステッピングモータ(回転駆動手段)
41a 発光ダイオード(発光体)
U 図柄表示ユニット
X1 カバー部材の前端部の厚み
X3 突出片の突出長さ寸法
Y 隣接する図柄表示体の隙間
Z2 円形枠部の軸方向に沿う厚み寸法
Claims (5)
- 複数種類の図柄を表示した図柄表示体と、前記図柄表示体の回転および停止を行なう回転駆動手段と、前記回転駆動手段が配設される配線基板とから構成した図柄表示ユニットを、収容ケース内に所定間隔で隣接させて複数収容するようにした遊技機用の回転式図柄表示装置において、
前記配線基板に配設されて前記隣接し合う図柄表示体の間に臨み、両図柄表示体の隙間を該図柄表示体に対して非接触状態で略塞ぐ厚みに設定した前端部を有するカバー部材を備え、
前記前端部は、前記図柄表示体の外周形状に沿った輪郭形状に形成されて、前記カバー部材の配設時に、その前端部が前記図柄表示体の外周面に略一致するよう設定され、
前記カバー部材における前端部より後側に、前記図柄表示体の内側に臨むと共に、該前端部の外郭形状に沿う突出片を突設して、該突出片の後側に前記図柄表示体を照射する発光体が臨むようにした
ことを特徴とする遊技機用の回転式図柄表示装置。 - 複数種類の図柄を表示した図柄表示体と、前記図柄表示体の回転および停止を行なう回転駆動手段と、前記回転駆動手段が配設される配線基板とから構成した図柄表示ユニットを、収容ケース内に収容するようにした遊技機用の回転式図柄表示装置において、
前記配線基板に配設されて前記収容ケースの側壁と図柄表示体との間に臨み、収容ケースの側壁と図柄表示体との隙間を該側壁および図柄表示体に対して非接触状態で略塞ぐ厚みに設定した前端部を有するカバー部材を備え、
前記前端部は、前記図柄表示体の外周形状に沿った輪郭形状に形成されて、前記カバー部材の配設時に、その前端部が前記図柄表示体の外周面に略一致するよう設定され、
前記カバー部材における前端部より後側に、前記図柄表示体の内側に臨むと共に、該前端部の外郭形状に沿う突出片を突設して、該突出片の後側に前記図柄表示体を照射する発光体が臨むようにした
ことを特徴とする遊技機用の回転式図柄表示装置。 - 前記図柄表示体は、円形の環状に形成されて軸方向に所定間隔離間する一対の円形枠部を複数の支持部材で平行状態に連結してなり、該円形枠部の軸方向に沿う厚み寸法と、前記カバー部材の突出片の突出長さ寸法とを略同一に設定した請求項1または2記載の遊技機用の回転式図柄表示装置。
- 前記カバー部材の前端部は、前記図柄表示体に表示される図柄の背景部と同一色である請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機用の回転式図柄表示装置。
- 前方に向かって円弧状に膨出した透視表示体を備え、該透視表示体により前記図柄表示ユニットの前側を被覆するようにした請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機用の回転式図柄表示装置。
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