JP2013013334A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スプール10からの釣糸Lの繰出し量、および当該スプール10への釣糸Lの巻取り量を計測する糸長計測手段22と、スプール10を巻取り駆動する電動モータMと、糸長計測手段22による計測に基づいて糸長値Tを表示する表示部6と、を備えた魚釣用リール1であって、電動モータMによる釣糸Lの巻取り時に、釣糸Lの巻取り停止位置を検出する検出手段40と、検出手段40による検出に基づいて、電動モータMの作動を停止するとともに、表示部6に表示される糸長値Tをゼロリセットする制御部と、を備えた構成とした。
【選択図】図1
Description
このような魚釣用リールを用いた釣りでは、表示部に表示される糸長値をもとにして、所望の棚に仕掛けを降ろすことが可能である。
また、検出手段により釣糸の巻取り停止位置が検出されると、表示部に表示される糸長値がゼロリセットされ、釣糸の巻取り停止位置において糸長値の基準点をリセットすることができるので、仮に、釣場の気温や水温の変化で釣糸が伸縮して糸径が変わったり、長期に亘る使用で釣糸が伸びて糸径が細くなったり、糸張力に応じてスプールの糸巻径が微妙に変化する事態が生じたとしても、釣糸の巻取り停止位置において毎回これをリセットすることができる。したがって、釣行時の釣糸の状態に応じた糸長値を的確に計測でき、これによって、釣糸の再繰出し時に正確な棚取りを行うことができる。
本実施形態の魚釣用リール1は、図1(a)に示すように、前部側上面の中央部にスプール受け部4が設けられ、ここにスプール10が回転自在に軸支されている。また、魚釣用リール1の前端部に設けられた竿受け穴1aに、釣竿Rの元竿R1が挿入されて扁平な釣竿Rが取り付けられるようなっている。
魚釣用リール1の上面略中央部には、スプール10からの釣糸Lの繰出し量を数字で表示する表示部6が設けられている。
なお、釣糸Lには、釣糸Lの巻取り停止位置を検出可能とするためのビーズB(装着部材)が装着(釣糸Lの所定位置に固定)されている。
スプール受け部4の略中心部には、図1(b)に示すように、スプール10を回転自在に軸支するためのスプール軸5が図示しないナットに締め付けられて立設されている。スプール10は、このスプール軸5に挿通されて回転自在に支持され、スプール軸5に螺合されるスプール止めナット7で、スプール軸5から脱落不能に保持されている。
本実施形態では、クラッチレバー3の傾倒操作によって、図示しないクラッチ機構が作動されることで、前記開口部を通じて伝導部材M1が出没するように構成されている。なお、伝導部材M1は、開口部を通じてスプール受け部4内に突出した状態でスプール10の下面に当接し、摩擦力をもってスプール10を回転駆動するようになっている。
釣糸ガイド41は、図示しないばね等の付勢部材によって前方へ向けて付勢されている。そして、釣糸ガイド41は、図2(b)に示すように、釣糸Lの巻取り時において、釣糸Lに予め装着しておいたビーズBに押圧されると、付勢力に抗して後方へ揺動するようになっており、その揺動による変位によってスイッチ接点42を接触させて、巻取り停止位置を検出するようになっている。
検出手段40は、図3(a)に示すように、制御手段20の電動モータ制御手段21および表示制御手段23に接続されている。
また、下フランジ部13の下面周縁部には、スプール受け部4の底部のスプール回転検出手段30に対向する図示しないマグネットが取り付けられている。
電動モータ制御手段21には、クラッチレバー3および検出手段40のスイッチ接点42が接続されている。電動モータ制御手段21は、クラッチレバー3の傾倒操作(巻取り操作)による入力を受けて電動モータMを駆動制御し、クラッチレバー3の傾倒操作の解除を受けて電動モータMを停止制御するようになっている。また、電動モータ制御手段21は、釣糸Lの巻取り時において、検出手段40が巻取り停止位置を検出した際に、クラッチレバー3の入力状態(傾倒操作状態)に関係なく、電動モータMを停止制御するようになっている。
また、表示制御手段23は、釣糸Lの巻取り時において、検出手段40におけるスイッチ接点42の接触があった場合(検出手段40が巻取り停止位置を検出した場合)に、糸長計測手段22から入力されたカウント値CTをゼロリセットするようになっている。
この際、必要に応じて人さし指または中指等をスプール10の上フランジ部12(図1(a)参照)の縁に押し当てることで、スプール10の回転速度、ひいては仕掛けHの沈降速度を調節することができる。
つまり、釣糸Lの繰出し時には、ステップS2〜S4により、釣糸Lの繰出しが停止されるまで、カウント値CTがカウントアップ(+1)されることとなる。
糸長計測手段22で計測されたカウント値CTは、表示制御手段23に送出され、表示制御手段23によりカウント値CTに相関する糸長値Tが算出されて、糸長値Tが表示部6に表示される。
なお、ステップS9において、釣糸Lの巻取り停止位置を検出しない(ステップS9、No)と判定された場合には、ステップS2に戻り、前記したステップが繰り返される。
また、検出手段40により釣糸Lの巻取り停止位置が検出されると、表示部6に表示される糸長値Tがゼロリセットされ、釣糸Lの巻取り停止位置において糸長値Tの基準点をリセットすることができるので、仮に、釣場の気温や水温の変化で釣糸Lが伸縮して糸径が変わったり、長期に亘る使用で釣糸Lが伸びて糸径が細くなったり、糸張力に応じてスプール10の糸巻径が微妙に変化する事態が生じたとしても、釣糸Lの巻取り停止位置において毎回これをリセットすることができる。したがって、釣行時の釣糸Lの状態に応じた糸長値Tを的確に計測でき、これによって、釣糸Lの再繰出し時に正確な棚取りを行うことができる。
図5を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、検出手段40の接触部としての釣糸ガイド41に、緩衝部材44が設けられている点である。
緩衝部材44は、前方へ向けてテーパー状に縮径された渦巻状を呈しており、釣糸ガイド41の前部に取り付けられ、その内側に釣糸ガイド41を通じて釣糸Lを挿通可能に設けられている。
図6を参照して第3実施形態の魚釣用リールについて説明する。本実施形態が前記第1,第2実施形態と異なるところは、検出手段として、磁気センサ45を用いている点である。
磁気センサ45は、ホール素子であり、前記したビーズBに代えて釣糸Lに装着された着磁部材B1が通過するときの磁気量を電気量に変換して出力可能となっている。
なお、磁気センサ45の後方にはガイド46が設けられている。
6 表示部
10 スプール
20 制御手段
21 電動モータ制御手段
22 糸長計測手段
23 表示制御手段
30 スプール回転検出手段
40 検出手段
41 釣糸ガイド(接触部)
42 スイッチ接点
44 緩衝部材
45 磁気センサ
M 電動モータ
Claims (4)
- スプールからの釣糸の繰出し量、および当該スプールへの釣糸の巻取り量を計測する糸長計測手段と、
前記スプールを巻取り駆動する電動モータと、
前記糸長計測手段による計測に基づいて糸長値を表示する表示部と、を備えた魚釣用リールであって、
前記電動モータによる釣糸の巻取り時に、釣糸の巻取り停止位置を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出に基づいて、前記電動モータの作動を停止するとともに、前記表示部に表示される糸長値をゼロリセットする制御部と、を備えたことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記検出手段は、釣糸の巻取り時に、釣糸に装着された装着部材により押圧されて変位する接触部と、前記接触部の変位により接触するスイッチ接点と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記接触部には、緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
- 前記検出手段は、釣糸に装着された着磁部材が通過する際の磁気量を電気量に変換する磁気センサであることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
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