JP2000004737A - 釣用リール - Google Patents

釣用リール

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JP2000004737A
JP2000004737A JP19105298A JP19105298A JP2000004737A JP 2000004737 A JP2000004737 A JP 2000004737A JP 19105298 A JP19105298 A JP 19105298A JP 19105298 A JP19105298 A JP 19105298A JP 2000004737 A JP2000004737 A JP 2000004737A
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fishing line
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learning
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JP19105298A
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Sei Nishimura
聖 西村
Takashi Otsuka
隆 大塚
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リールに巻かれた糸の全長や号数をいつでも
確認することができる、ユーザーの利便性を図った釣用
リールの提供。 【解決手段】 電源ON/OFFスイッチをONにする
と(S91)、学習モードの処理においてRAMに記憶
された全糸巻量が、液晶ディスプレーに表示される(S
92)。そして、学習モードの処理において入力された
糸号数が表示される(S93)。次に、通常の繰出し糸
長の演算、表示が行われる(S94)。電源ON/OF
FスイッチがOFFでなければ(S95:No)引き続
き繰出し糸長の演算、表示が繰返され、電源ON/OF
FスイッチがOFFであれば(S95:Yes)S94
の処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は釣用リールに関し、特に
ユーザーの利便性に優れた釣用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、学習機能付き電動リールが知られ
ている。以下に、学習機能の概略を説明する。スプール
の回転数が与えられると釣糸の繰出し糸長が演算可能と
なるように、予め、釣糸をスプールに巻取ることによっ
て、釣糸長とスプール回転数との関係を学習情報とし
て、順次記憶しておく。そして、使用時には、前記スプ
ールの回転数が与えられると、前記順次記憶した学習情
報を用いて、釣糸の繰出しを演算し、演算結果を表示部
に表示する。このように学習機能を用いることにより、
使用時にはスプールの回転数のみで繰出しを量を演算す
ることができる。
【0003】この学習機能付き電動リ−ルにおいては、
途中で釣糸が切断した場合、次の様にして、修正を行
う。釣糸を全て巻取り、修正ボタン(図示せず)を押
す。これにより、対応する位置にて、表示が「0m」と
なるように、釣糸繰出し糸長が初期化されるとともに、
切断した釣糸に対応する学習情報が削除される。したが
って、釣糸切れによる釣糸の繰出し糸長の演算誤差をな
くして正しい釣糸繰出し糸長を算出することができる。
【0004】また、前記学習機能付電動リールは自動巻
取機能を有する。自動巻取機能とは、巻取スイッチをオ
ンにすると、設定された停止位置まで、自動的に仕掛け
を巻取る機能をいう。この停止する位置は一般に船べり
停止位置と呼ばれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の釣用リ
ールでは、学習した巻取り全糸長や糸号数を、後で確認
するための機能が備えられていなかった。このため、し
ばらくリールを使用していなかった場合、たまに使用す
る場合等には、リールに巻かれた糸の全長や号数を確認
することができず、ユーザーの利便性に欠いていた。
【0006】そこで本発明は、リールに巻かれた糸の全
長や号数をいつでも確認することができ、ユーザーの利
便性を図った釣用リールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、釣糸が巻取られるスプール3と、スプー
ル3の回転量を検出するスプール回転量検出手段64、
65と、前記スプール3に巻取られる釣糸長または繰出
される釣糸長を演算する為の釣糸長演算データを検出す
る釣糸長演算データ検出手段71、75と、学習開始命
令を受けると前記釣糸演算データ検出手段71、75で
検出される釣糸長演算データと前記スプール回転量検出
手段64、65で検出されるスプール回転量との関係を
示す区分学習データを順次作成し、学習終了命令を受け
ると、前記学習区分データにゼロ基点を設定して得られ
たゼロ基点設定済学習区分データを学習情報として出力
する学習情報作成手段23、52と、前記学習情報作成
手段から与えられた学習情報を記憶する学習情報記憶手
段27と、前記スプール回転量検出手段64、65から
与えられたスプールの累積回転量に対応する累積回転量
データを記憶する累積回転量データ記憶手段27と、前
記累積回転量データおよび前記学習情報に基づいて釣糸
の繰出しを演算する演算手段23と、ゼロセット命令が
与えられると、前記累積回転データ記憶手段27に記憶
された累積回転量データを初期化させるとともに、前記
ゼロセット命令が与えられた際に繰出し釣糸長として認
識されている釣糸に対応する区分学習データを用いるこ
となく繰出し糸長が演算されるように、前記ゼロ起点を
変更するゼロセット命令処理手段23とを備える釣用リ
ールにおいて、前記スプール3に巻取られた全糸巻量を
記憶するための全糸巻量記憶手段27と、前記全糸巻量
を表示するための報知手段32とを備え、前記ゼロセッ
ト命令処理手段23は、前記全糸巻量記憶手段27に記
憶されている前記全糸巻量から前記ゼロセット命令が与
えられた際に繰出し釣糸長として認識されている釣糸長
を差し引いた値を更新された全糸巻量として全糸巻量記
憶手段27に記憶させる釣用リールを提供している。
【0008】又、前記スプールに巻取られた糸の号数を
入力するための糸号数入力手段と、前記糸号数入力手段
により入力された糸号数を記憶するための糸号数記憶手
段27とを備え、前記報知手段32は前記スプール3に
巻取られた糸の号数を表示するのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態による釣用リ
ールについて図1乃至図14に基づき説明する。
【0010】(1)電動リールの機能について 図1に示す電動リール1は、スプール3、スプール回転
量検出手段5、釣糸長演算データ検出手段7、全糸巻量
記憶手段8、糸号数入力手段9、糸号数記憶手段10、
学習情報記憶手段11、巻取停止繰出し糸長記憶手段1
3、累積回転量データ記僚手段15、演算手段17、ス
プール駆動制御手段18、ゼロセット命令処理手段2
1、学習情報作成手段19および報知手段20を備えて
いる。
【0011】スプール回転量検出手段5は、スプール3
の回転量を検出する。釣糸長演算データ検出手段7は、
スプール3に巻取られる釣糸長または繰出される釣糸長
を演算する為の釣糸長演算データを検出する。釣糸長演
算データは、巻取または繰出される釣糸長を演算できる
データであればどのようなものであってもよく、例え
ば、所定のカウンタローラのカウント数等であってもよ
い。
【0012】学習情報作成手段19は、学習開始命令を
受けると釣糸長演算データ検出手段7で検出される釣糸
長演算データとスプール回転量検出手段5で検出される
スプール回転量との関係を示す区分学習データを順次作
成する。また、学習終了命令を受けると、この学習区分
データにゼロ基点を設定して得られたゼロ基点設定済学
習区分データを学習情報として出力する。学習情報記憶
手段11は、この学習情報作成手段19から与えられた
学習情報を記憶する。前記学習の際に算出された全糸巻
量は、全糸巻量記憶手段8に記憶される。
【0013】糸号数入力手段9は糸号数を入力するため
のものである。例えば、糸号数入力手段である糸号数選
択スイッチ57を押すことにより報知手段20に4、
5、6等の数字を表示切換し、選択する。実際にリール
3に巻かれている糸の号数が報知手段20に表示されて
いるときに、糸号数確定スイッチ58を押すことによ
り、糸号数を確定する。こうして入力された糸号数は糸
号数記憶手段10に記憶される。
【0014】累積回転量データ記憶手段15は、スプー
ル回転量検出手段5から与えられたスプールの累積回転
量に対応する累積回転量データを記憶する。巻取停止繰
出し糸長記憶手段13は、設定された繰出し糸長まで釣
糸を巻取るための巻取停止繰出し糸長を記憶する。演算
手段17は、累積回転量データおよび前記学習情報に基
づいて釣糸の繰出し糸長を演算する。
【0015】スプール駆動制御手段18は、巻取命令が
与えられると前記スプールを回転させるとともに、前記
演算結果および前記巻取停止繰出し糸長に基づいて、ス
プール3の回転を停止させる。
【0016】報知手段20は、前記全糸巻量、糸号数、
釣糸繰出し糸長を報知する。
【0017】ゼロセット命令処理手段21は、糸切れが
生じた際に全糸巻量及び学習情報を書き換え、又は自動
巻取りの際の巻き取り停止繰出し糸長を所望の位置に設
定する処理を行う。
【0018】(2)電動リ−ル1の構造について 電動リール1の外観を図2乃至図4に示す。図2は、電
動リ−ル1の外観を示す平面図である。図2において、
一対のサイドフレ−ム51間には、モ−タ(図示せず)
が内蔵されたスプール3が、回転可能に支承されてい
る。そして、釣糸をスプール3に均一に巻く為に、スプ
ール3の軸方向に往復動可能なレベルワインド53が設
けられている。またハンドル43とスプール3との接続
を遮断するクラッチノブ67および公知のスタードラグ
63が、一方のサイドフレ−ム51側に設けられてい
る。
【0019】サイドフレーム51上には、コントロール
ボックス44が設けられている。コントロールボックス
44には、報知手段であり釣糸繰出し糸長や釣りモード
等を表示する液晶ディスプレイ32、ライン設定スイッ
チ52、棚/底切換えスイッチ54、巻取スイッチ4
6、および停止スイッチ48、糸号数選択スイッチ5
7、糸号数確定スイッチ58が設けられている。またコ
ントロールボックス44内には、後述する制御ユニット
66(図3参照)が配置されている。
【0020】図5にコントロールボックス44の操作部
分の詳細を示す。コントロールボックス44の操作部分
には、巻取スイッチ46、停止スイッチ48、ライン設
定スイッチ52、棚/底切換えスイッチ54および棚/
底設定スイッチ56、糸号数選択スイッチ57、糸号数
確定スイッチ58が設けられている。
【0021】巻取スイッチ46及び停止スイッチ48は
電動巻取りを開始、停止するためのモータの駆動、停止
スイッチである。ライン設定スイッチ52は学習モード
の際に使用され、空のスプール3に最初に釣糸を巻取る
際に単位釣糸長信号間におけるスプールの回転量の記憶
を開始させ、終了させるスイッチである。棚/底切換え
スイッチ54は、棚表示(自動棚停止を使用する場合の
機能)と底表示(底からの巻取り量を表示する機能)の
切換えスイッチである。棚/底切換えスイッチ54およ
び棚/底設定スイッチ56を同時に3秒以上押すことに
より、後述するゼロセット命令がCPU23(図6)に
与えられる。すなわち、棚/底切換えスイッチ54およ
び棚/底設定スイッチ56が、ゼロセット命令入力手段
である。なお、サイドフレーム51には、外部電源と接
続するためコネクタ(図示せず)が設けられている。糸
号数選択スイッチ57、糸号数確定スイッチ58は、後
述する学習処理にて糸号数入力を行うためのものであ
る。
【0022】図3に示すように、スプール3の側端面に
は円周上等間隔に複数(本実施形態では4個)の磁石6
4が固着されている。該側端面と対向する場所には、リ
ードスイッチ等により構成される一対の第1センサ6
5、65が設けられている。第1センサ65、65のオ
ンオフ動作によりスプール3の回転量と回転方向が検知
される。すなわち、一対の第1センサ65、65それぞ
れの検出信号の位相の偏位方向からスプール3の回転方
向と回転量が把握される。
【0023】コントロールボックス44の側面には、測
定器72が起伏自在に設けられている。測定器72は、
コントロールボックス44に揺動自在に取付けられた腕
部73を有している。腕部73の自由端部には、スプー
ル3に巻かれた釣糸に接触して回転するカウンタローラ
74が、回転可能に取付けられている。一方、コントロ
ールボックス44内の空間には、図4に示すように、磁
石75が取付けられたディスク76が回転可能に設けら
れている。ディスク76の回転を検出するために、磁石
75に対向するコントロールボックス側位置には、第2
センサ71が設けられている。カウンタロ−ラ74の回
転をディスク76に伝達するために、中間軸78と、腕
部73内の空間に回転可能に支持されたギヤ77a乃至
77 fが設けられている。従って、釣糸巻取り時に
は、釣糸と接触するカウンタローラ74が回転し、前記
ギヤ77a乃至77fを介してディスク76に伝達さ
れ、カウンタローラ74の回転数が磁石75と第2セン
サ71により検出される。
【0024】図6に、制御ユニット66のハードウェア
構成を示す。制御ユニット66は、CPU23、ROM
25、RAM27、インターフェイス30およびバスラ
イン29を備えている。また、インターフェイス30に
は、既に説明した第1センサ65、第2センサ71、巻
取スイッチ46、停止スイッチ48、ライン設定スイッ
チ52、棚/底切換えスイッチ54、棚/底設定スイッ
チ56、糸号数選択スイッチ57および糸号数確定スイ
ッチ58が接続され、モータコントローラ35も接続さ
れている。
【0025】ROM25には、CPU23の制御プログ
ラム等が記憶されており、CPU23は、この制御プロ
グラムに従いバスライン29を介して、各部を制御す
る。RAM27には、後述する学習情報、スプール3の
累積回転量等の各種のデータが記憶される。液晶ディス
プレイ32は、全糸巻量等が報知される報知手段であ
る。インターフェイス30を介して、第1センサ65、
第2センサ71からのカウント値がRAM27に記憶さ
れ、モータコントローラ35に回転制御信号が与えられ
ることにより、モータ36が駆動され、スプール3の巻
取制御がなされる。
【0026】(3)フロ−チャートについて つぎに、ROM25に記憶されたプログラムについて図
6乃至図12に基づき説明する。
【0027】(3−1)学習処理 学習モードについて図6乃至図8に基づいて説明する。
ユーザーは、スプール3に釣糸が巻かれていない状態
で、かつカウンタローラ74がスプール3の巻回底面に
接している状態において、ライン設定スイッチ52を押
す。これにより、学習モードがスタートする。初期設定
がなされ、RAM27の記憶内容や液晶ディスプレイ3
2の表示がクリアされる。なお、RAM27には、予め
単位釣糸長が記憶されている。本実施形態では、単位釣
糸長を2mとした。
【0028】つぎに、ユーザーは巻取スイッチ46を押
してモータ36を作動させるか、又はハンドル43を回
転させてスプール3を巻取り方向に回転させる。スプー
ル3が回転すると、S3にて、第1センサ65、65か
らのパルス信号(スプール回転信号)の発生の有無が判
断される。スプールの回転が開始したときは(S3:Y
es)、S5において、第1センサ65、65の位相の
偏位方向が判別される。なお、CPU23は、スプール
が回転しないと判断した場合は(S3:No)、後述す
るS18に進む。
【0029】CPU23は、カウンタローラ74の回転
に伴う第2センサ71からの信号の計数を開始する(S
7)。CPU23は、第1センサ65、65のパルス信
号によって、スプール3の回転量の計数を開始する(S
9)。CPU23は、カウンタローラ74の回転量が設
定値と一致したか否か判断する(S11)。例えば、カ
ウンタローラ74の外周長が5cmと仮定すると、設定
値である「2m」の単位釣糸長をスプールに巻回するの
に40回転を要することになる。したがって、第2セン
サ71からの出力信号が40個計数されると(S11:
Yes)、一致信号が出力され、S13に進む。
【0030】S11にて、第2センサ71からの出力信
号が40個計数されない場合は、以下のS13乃至S1
7の処理は行わず、後述するS18へ進む。
【0031】S13では、第2センサ71からの信号を
40個計数すると、RAM27の所定の位置にアドレス
を設定する。なお、アドレスはS11における一致信号
により順次新たにセットされる。CPU23は、セット
されたアドレスに、S9において単位釣糸の信号間で計
数されたスプール回転量を記憶する(S15)。つぎ
に、S7、S9において計数された値をクリアし(S1
7)、つぎのアドレスに、単位釣糸長巻回に要するスプ
ール回転量を記憶する処理に備える。
【0032】CPU23は、液晶ディスプレー46に、
現在の累積巻取量を表示する(S18)。この場合は、
現在の累積巻取量は「2m」であるので、「2m」が表
示される。
【0033】CPU23は、ライン設定スイッチ52が
押されたか(ライン設定終了か)否か判断し(S1
9)、終了していないと判断した場合は(S19:N
o)、S3に戻ってS3乃至S19の処理を繰返す。こ
のとき、S18にて表示される累積巻取り量は、繰り返
しの度に単位巻取り量(ここでは2m)ずつ増加する。
又、単位釣糸長巻回毎のスプール回転量が、区分学習デ
ータとして、図8に示されるように順次アドレスを異な
らせて記憶される。
【0034】ライン設定スイッチ52が押されていた場
合には(S19:Yes)、そのときの累積巻取り量が
全糸巻量として全糸巻量記憶メモリとしてのRAM27
に記憶される(S20)。ここで糸号数を入力する。具
体的には、糸号数選択スイッチ57を押すことにより液
晶ディスプレー32に数値を表示切換して選択し、実際
にリール3に巻かれている糸の号数と同一の数値が表示
されているときに糸号数確定スイッチ58を押すことに
より糸号数を確定する(S21)。すると、S22に進
み、液晶ディスプレー46に繰出し糸長ゼロを意味する
「0」を出力するとともに、最終アドレス設定を行な
い、学習動作が終了する。最終アドレスとは、巻取られ
た釣糸の繰出し糸長を演算するのに用いる起算点をい
う。例えば、図8に示す区分学習データにおいては、ア
ドレス「n+3」が最終アドレスとなる。この最終アド
レスは、繰出し糸長演算の際のゼロ起点に当たる。本明
細書においては、前記区分学習データと、この最終アド
レスを示す情報をあわせて、学習情報という。
【0035】なお、全糸巻量、糸号数、最終アドレスは
変更されない限り、電源を切っても保持される。
【0036】(3−2)ゼロセット命令処理 つぎに、ゼロセット命令処理について、図8、図9、図
11を用いて説明する。ゼロセット命令処理とは、糸切
れが生じた際に全糸巻量及び学習情報を書換え、又は自
動巻取りの際の巻取り停止繰出し糸長を所望の位置に設
定する処理をいう。
【0037】始めに、釣糸がすべてスプールに巻取られ
た状態で電源ON/OFFスイッチ(図示せず)がON
操作されると、図9S31にて初期設定が行われる。こ
こでは、現在のアドレスまでのデータ累計(以下「SP
LSUM1」という)に、最終アドレスのデータ「5
0」(アドレス「n+3」に記憶されたデータ)がRA
M27から読み出されて設定されると共に、単位釣糸長
累計として「0」が設定される。なお、この場合、前回
アドレスまでのデータ累計(以下「SPLSUM2」と
いう)は、空欄のままである。このような0乃至2mの
繰出し糸長を制御するためのデータは、図11(a)に
示すように設定される。
【0038】次に、CPU23は、ゼロセット命令が与
えられたか否か判断する(S35)。ゼロセット命令が
入力されない場合は(S35:No)、ゼロセット命令
処理を行うことなく、後述する繰出し糸長演算処理(S
64以下)に進む。ここでは、釣糸の繰出しや、又は繰
出し後の巻取りに応じて釣糸繰出し糸長演算処理が実行
される。
【0039】この釣糸繰出し糸長演算処理の実行中に、
ゼロセット命令が入力された場合は(S35:Ye
s)、S37に進み、CPU23は、前記ゼロセツト命
令が与えられた際の繰出し糸長が、予め設定されている
しきい値より大きいか否か判断する。本実施形態におい
ては、しきい値を10mとした。ここで、しきい値と
は、ゼロセット命令が入力された際に、「糸切れが生じ
た際の全糸巻量及び学習情報の書き換え」又は「自動巻
取りの際の巻取り停止繰出し糸長の設定」のいずれの処
理を行うかを判断するためのものである。従って、通常
の糸切れが生ずる長さよりも小さいと考えられ、かつ、
通常所望される巻取り停止繰出し糸長よりも大きいと考
えられる値である。
【0040】まず、「糸切れが生じた際の全糸巻量及び
学習情報の書き換え」について説明する。
【0041】ユーザーの釣糸繰出し・巻取り操作におい
て、すべての釣糸をスプール3に巻取った場合にも、液
晶ディスプレイ32にある長さの繰出し糸長が表示され
ているときは、糸切れが生じているはずである。すべて
の釣糸をスプール3に巻取った状態でゼロセット命令
(S35)がなされ、液晶ディスプレイ32に表示され
ている繰出し糸長が10m以上の場合には(S37:Y
es)、「糸切れが生じた際の全糸巻量及び学習情報の
書換え」(S39〜S43)を行う。
【0042】まず、最終アドレスを変更するとともに、
変更後の最終アドレスに記憶されているデータをRAM
27に読み出す(S39)。最終アドレスの変更につい
て図8を用いて説明する。現在、最終アドレスは、アド
レス「n+3」である。ここで、繰出しが12メ−トル
である場合に前記ゼロセット命令が与えられたとする。
この場合、繰出し糸長(12m)はしきい値10mより
大きい(12>10)ので、最終アドレスが、繰出し糸
長12mに対応するアドレス「n−3」に (この場
合、一区間学習データが2mとしているので)変更され
る。これにより、アドレス「n−2」乃至「n+3」の
データについては繰出し糸長の演算には用いられない。
このような最終アドレスの変更により、前記ゼロセット
命令が与えられた際に繰出されている釣糸に対応する学
習情報を用いることなく釣糸の繰出し糸長が演算される
こととなる。
【0043】最終アドレスが変更された後、全糸巻量の
値を更新し、RAM27の全糸巻量記憶メモリ領域に記
憶する(S40)。全糸巻量の値の更新について説明す
る。
【0044】例えば、ゼロセット命令入力前のRAM2
7の全糸巻量記憶メモリ領域の値が300mの時に、繰
出し糸長12mでゼロセット命令が入力されたとする。
このとき、繰出し糸長は10m以上なので、全糸巻量の
値は、300−12=288mに更新され、288mの
値がRAM27の全糸巻量記憶メモリ領域に記憶され
る。
【0045】その後、CPU23はスプールカウンタを
初期化(「0」に設定)するとともに、単位釣糸長累計
(L)をゼロとする(図9S41)。このスプールカウ
ンタの初期化により、最終アドレスであるアドレス「n
−3」が繰出し糸長の演算の算出基点となる。これによ
り、糸切れが発生した現実の釣糸と、前記学習情報およ
び全糸巻量とを常に一致させることができる。
【0046】次に、CPU23は、巻取停止繰出し量を
5mに設定する(S43)。このようにして、ゼロセッ
ト命令が与えられた際の繰出し糸長が10m以上の場合
は、糸切れが生じたと判断して、学習情報が変更される
とともに、巻取停止繰出し糸長を5mに設定する。した
がって、ユーザーがゼロセット命令を与えるだけで、前
記学習情報の変更、スプールカウンタの初期化および巻
取停止繰出し糸長の設定(5m)がなされる。なお、こ
こで、巻取停止繰出し量を5mに設定する理由は、この
処理がなかった場合には、次回の魚釣り時に、釣糸を巻
取り、スプールカウンタが0となった状態では仕掛けが
釣竿に絡む可能性があり、竿又はリールの破損が生じる
おそれがある。S43の処理を行えば、釣糸の自動巻取
りの際、釣糸をスプールカウンタ0の位置から釣糸を5
m繰出した位置で停止でき、仕掛けが釣竿に絡むおそれ
がない。
【0047】一方、S37にて、ゼロセツト命令が与え
られた際の繰出し糸長が10m未満の場合は(S37:
No)、S45に進む。S45においては、S41と同
様にして、スプールカウンタを初期化するとともに、単
位釣糸長累計(L)をゼロとする。そして、CPU23
は、巻取停止繰出し糸長を0mに設定する(S47)。
【0048】このように、S37の判断がNoである場
合には、糸切れが生じていないと考えられるので、ステ
ップ45の処理により、S37の判断が行われた時点で
の釣糸繰出し糸長を基準となる。従って、スプールカウ
ンタ0の位置をそのまま巻取り停止位置としてよいの
で、巻取り停止繰出し量を0mに設定する(S47)。
これにより、巻取り命令が与えられると、前期ゼロセッ
ト命令が与えられたときの状態で、釣糸の巻取りが停止
する。
【0049】例えば、繰出し糸長が4mで前記ゼロセッ
ト命令が与えられたとすると、前記繰出しは10メ−ト
ル未満であるので(4<10)、最終アドレスは変更さ
れない。先程の例で、最終アドレスがアドレス「n−
3」に変更された後、アドレス「n−5」でゼロセット
命令が与えられた場合には、最終アドレスはアドレス
「n−3」のままである。このように10m以下の場合
は、最終アドレスが変更されない。
【0050】このように、ゼロセット命令が与えられた
場合には、ゼロセット命令が与えられた際の繰出しに応
じたゼロセット命令処理がなされる。
【0051】(3−3)繰出し糸長演算処理 繰出し糸長の演算処理について、図10、図11を用い
て説明する。CPU23は、スプール3が回転している
か否かを第1センサ65、65からの信号で判断する
(S64)。スプール回転信号の入力がない場合には
(S64:No)、現在の単位釣糸長累計(L)を液晶
ディスプレイ32に表示する(S77)。そして、図9
S35以下の処理を繰返す。
【0052】これに対して、スプール回転信号の入力が
あると(S64:Yes)、第1センサ65、65の位
相の偏位方向からスプール3の回転方向を判別する(S
65)。スプール3が繰出し方向に回転している場合は
(S65:Yes)、スプール3の回転量が加算される
(S67)。これに対して、スプール3が巻取り方向に
回転している場合には(S65:No)、後述するS8
1に移行する。
【0053】S69では、RAM27のスプールカウン
タの値「1」とSPLSUM1に設定された値「50」
とが比較される(S69)。この湯合は、一致しないの
で(S69:No)、図9S35に戻り、繰出しが継続
する限りS67にて、スプール回転量が加算される。そ
して、その加算値が「50」となると(S69:Ye
s)、単位釣糸長累計に設定された「0」に予めRAM
27に設定されている単位釣糸長「2m」を加算する
(S71)。本実施形態においては、このスプールカウ
ンタの値が、累積回転量データに該当する。
【0054】CPU23は、現在アドレスまでのデータ
累計(SPLSUM1)を、前回アドレスまでのデータ
累計(SPLSUM2)とするように、データ更新処理
を行なう(S73)。
【0055】CPU23は、現在アドレスまでのデータ
累計(SPLSUM1)に次回アドレスデータを加算す
るように、データ更新処理を行なう(S75)。例え
ば、図11(b)において、SPLSUM1の設定値で
あった「50」がSPLSUM2に移動し、SPLSU
M1にはこの設定値「50」と次回アドレスデータであ
る「52」(図8のアドレス「n+2」に記僚されてい
たデータ)との加算値である「102」が設定される。
これにより、S31により設定された0m乃至2mの繰
出し糸長を制御するデータは、2乃至4メ−トルの繰出
し糸長を制御するデータに更新される。つぎに、CPU
23は、S71にて加算された単位釣糸長の累計値
(L)である2mを液晶ディスプレイ32に表示し、S
35(図9)に戻る。
【0056】ゼロセット命令が入力されず、糸の繰出し
が継続されていると、S65からS75の処理が再度繰
り返される。即ち、S67においてスプール回転量が
「102」となると、S69で一致するので、S73、
S75において上記繰出し糸長2m乃至4mの制御デー
タは図11(c)のように更新され、繰出し糸長4m乃
至6mを制御するための制御データになる。図におい
て、「55」はアドレス「n+1」に記憶されているデ
ータである。そして、S77では、単位釣糸長累計
(L)の4mを液晶ディスプレイ32に表示して図9S
35に戻る。
【0057】以下スプール回転方向が変更された場合の
処理について説明する。例えば、前記状態において、S
65で巻取り方向のスプール回転を検知した場合(S6
5:No)は、S81に進み、スプール3の回転量計数
値「102」とSPLSUM2の「102」とを比較す
る。この場合両者は一致しているのでS83に処理が進
む。S83では、スプール回転量の減算処理が行なわれ
る。スプールの逆転が1回検知されると「102−1=
101」となる。
【0058】CPU23は、前記単位釣糸長累計の「4
m」より単位釣糸長「2m」を減算して「2m」とする
(S87)。前回アドレスまでのデータ累計(SPLS
UM2)「102」を現在アドレスまでのデータ累計
(SPLSUM1)とし(S88)、前回アドレスまで
のデータ累計(SPLSUM2)「102」より前回ア
ドレスデータである「52」(アドレス「n+2」のデ
ータ)を減算する(S89)。これにより、前回アドレ
スまでのデータ累計(SPLSUM2)は「50」とな
り、図11(c)のデータは図11(d)の2m乃至4
mの繰出し糸長制御用となる。つぎに、S77(図1
0)に移行して、単位釣糸長累計(L)の2mをディス
プレイに表示して、S35(図9)に戻る。
【0059】S35にて、ゼロセット命令が力されず、
糸の巻取りが継続されていると、S64:Yes、S6
5:Noであるので、S81に進む。S81において
は、スプール回転量「101」とSPLSUM2の「5
0」とが比較される。この場合、両者は一致しないの
で、S85に進む(S81:No)。S85では、スプ
ール回転量が減算され「101−1=100」となって
S35に戻る。すなわち、巻取り動作が継続する限り、
S85にてスプール回転量が減算され、スプール回転が
「50」まで減算されると、前述と同様にS83に進み
(S81:Yes)、制御データが前述と同様にして、
繰出し糸長0m乃至2mの繰出し糸長制御用に更新され
る。
【0060】(3−4)全糸巻量および糸号数の表示 つぎに、全糸巻量および糸号数の表示について、図12
を用いて説明する。
【0061】電動リール1の使用前に、電源ON/OF
FスイッチをONにすると(S91)、学習モード(図
7)のS20の処理により全糸巻量記憶メモリを構成す
るRAM27に記憶された全糸巻量が、液晶ディスプレ
イ32に表示される(S92)。そして、それに引き続
いて学習モード(図7)のS21の処理により入力され
た糸号数が表示される(S93)。糸号数の表示は、例
えば、6号の糸が巻かれているときには「−6−」のよ
うに表示される。そして最後に通常の繰出し糸長の演
算、表示(図9、図10)を行う(S94)。そして、
電源ON/OFFスイッチがOFFか否かの判断が繰返
し実行され(S95)、電源ON/OFFスイッチがO
FFでなければ(S95:No)引き続き繰出し糸長の
演算、表示を繰返す。又、電源ON/OFFスイッチが
OFFであれば(S95:Yes)S94の処理を終了
する。
【0062】(3−5)自動巻取処理 つぎに、自動巻取動作について、図13を用いて説明す
る。これは、図9のS43やS47にて設定された巻取
り停止繰出し糸長まで釣糸が巻取られたときにスプール
の巻取り動作を停止させる処理である。
【0063】S96において、CPU23は、巻取スイ
ッチ46(図6参照)が押されるか否か判断する。巻取
スイッチ46が押されると、S97に進み、巻取りを開
始する。巻取りと並行して、図10で説明した繰出し糸
長演算処理がなされる。CPU23は、S98にて、演
算される繰出し糸長が、S43又はS47で設定されて
いた巻取停止繰出し糸長と一致するか判断し、両者が一
致すると(S98:Yes)、S99に進み、巻取停止
させる。これにより、設定された巻取停止繰出し糸長ま
で自動的に釣糸が巻取られる。例えば、設定された巻取
停止繰出し糸長が「5m」であれば、前記ゼロセット命
令が与えられた状態よりも5m手前で、巻取りが停止さ
れる。
【0064】(4)電動リール1の使用方法について 上記のように、電動リール1の使用前に電源ON/OF
FスイッチをONにした時に毎回、全糸巻量および糸号
数が表示されるので、しばらくリールを使用していなか
った場合やたまに使用する場合等であっても、リールに
巻かれた糸の全長や号数を確認することができる。
【0065】又、ユーザーは棚/底切換えスイッチ54
および棚/底設定スイッチ56を同時に3秒以上押すだ
けで、ゼロセット命令が与えられた際の繰出し糸長と所
定のしきい値とを比較して、1)前記全糸巻量の変更
(S40)および学習情報の変更(S39)、スプール
カウンタの初期化および巻取停止繰出し糸長の設定(5
m)(S41、S43)、または、2)スプールカウン
タの初期化および巻取停止繰出し糸長の設定(0m)
(S45、S47)のいずれかの処理が行なわれる。し
たがって、ユーザーは前記ゼロセット命令を与えるだけ
で、以下に述べるように全糸巻量の更新、学習情報の変
更および船べり停止位置の設定をすることができる。
【0066】まず糸切れが生じた場合は、前記ゼロセッ
ト命令を与える。これにより、全糸巻量および学習情報
が変更されるとともに、巻取停止繰出し糸長が5mに設
定される。したがって、前記自動巻取命令を与えると、
5mの位置まで巻取られる。この状態では、船べり停止
位置として好ましくない場合は、自動または手動でスプ
ールを回転(巻上げまたは繰出し)させ、所望の船べり
停止位置にて再度ゼロセット命令を入力する。このよう
な船べり停止位置を調整する場合、通常、繰出し糸長が
10mより小さい状態にて、ゼロセット命令が与えられ
るので、学習情報は変更されることなく、巻取停止繰出
し糸長が0mに設定される。このように2回ゼロセツト
命令を与えることにより、前記ゼロセット命令が与えら
れた位置を船べり停止位置とすることができる。このよ
うにして、ユーザーは、いずれの場合もゼロセット命令
を与えるだけで、全糸巻量の更新、学習情報の変更およ
び船べり停止位置の設定をすることができる。
【0067】本実施形態においては、スプール回転量検
出手段5は、磁石64、第1センサ65、65によって
構成される。釣糸長演算データ検出手段7は、磁石75
と第2センサ71によって構成される。全糸巻量記憶手
段8、糸号数記憶手段10、学習情報記憶手段11、累
積回転量データ記憶手段15はRAM27によって構成
される。糸号数入力手段10は、糸号数選択スイッチ5
7および糸号数確定スイッチ58により構成される。学
習情報作成手段19は、CPU23の図7S11乃至S
15の処理及びライン設定スイッチ52に対応する。演
算手段17は、CPU23の図10S65乃至S89の
処理に対応する。報知手段20は、液晶ディスプレー3
2に対応する。ゼロセット命令処理手段21は、CPU
23の図9S37乃至S47の処理に対応する。
【0068】(5)他の実施形態 本発明は、学習機能付きの釣用リールであれば、どのよ
うなものにも用いることができる。例えば、本実施形態
においては、学習情報として、単位釣糸長当たりのスプ
ール回転数を採用したが、これに限られることなく、釣
糸をスプール3に巻取ることによって得られた釣糸長と
スプール回転数との関係を示すデータであれほどのよう
なものであってもよく、例えば、単位スプール回転数当
たりの釣糸長であってもよい。単位スプール回転数当た
りの釣糸長を記憶した場合の、区分学習データを図14
に示す。この場合も、繰出し糸長の演算は同様にして行
うことができる。例えば、単位スプール回転数を40カ
ウントとすると、スプールカウンタが40となると、繰
出し糸長は「120cm」となり、スプールカウンタが
80となると、繰出し糸長は「120+119=239
cm」となる。
【0069】また、スプール回転量を検出するために、
図3に示すようにスプール3上に磁石64を固着し、そ
れに対抗する位置に第1センサ65を設けているが、ス
プールに連動回転するホイールに磁石を設け、その回転
を磁気センサにより検出するようにしてもよい。また磁
石に代えて光反射板を設けると共に磁気センサに代えて
投光および受光器からなる光センサを設けてもよい。
【0070】また、単位釣糸長を測定するために、図4
に示すカウンタローラ74に連動したディスク76の回
転を検出し、所定量回転(単位釣糸長を巻取るに必要な
回転量)の都度信号を出すようにしたが、別の方法とし
て図2に示すレベルワインド53の釣糸案内用ガイド
内、またはその前後に回転ローラを配置してその回転量
を計測するようにしてもよい。また、リールと離間した
位置に別途測定器を設け、測定器内に釣糸と接触する回
転ローラを設けてその回転量を計測するようにしてもよ
い。またリールと離間した位置又はリールの釣糸通過位
置に磁気センサあるいは光センサを配置し、このセンサ
にて釣糸に所定間隔毎に設けた磁気又は色彩的なマーク
を読み取ることにより糸長計測をしてもよい。
【0071】なお、本実施形態においては、ゼロセット
命令処理を行うか否かを判断した後(図9S35)、繰
出し糸長演算処理を行うようにしている。しかしこれに
限られることなく、繰出し糸長演算処理とゼロセット命
令処理が可能であればどのような処理を行うこともで
き、例えば、通常は繰出し演算処理を行っておき、ゼロ
セット命令が与えられると割込み処理でゼロセット命令
処理を行うようにしてもよい。
【0072】また、上記実施形態においては、前記しき
い値を10mとしたが、通常、糸切れが生ずるよりも小
さく、かつ巻取停止の位置を設定を望む場合よりも大き
な値であれば、これに限定されるものでない。
【0073】上記実施の形態においては、釣用リールは
自動巻取り機能付電動リールであったが、自動巻取り機
能はなくてもよいし、又、電動リールでなく手動リール
であってもよい。
【0074】又、学習情報の作成方法については、同一
出願人による特開平8−256647号公報に記載され
ている様々な方法を選択して採用することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1記載の釣用リールによれば、ス
プールに巻取られた全糸巻量を記憶し、表示することが
できるので、スプールに巻取られた全糸巻量をいつでも
確認することができる。このため、しばらくリールを使
用していなかった場合、たまに使用する場合等であって
も、スプールに巻かれた糸の全長を確認することがで
き、安心してそのままリールを使用することができ、ユ
ーザーの利便を図ることができる。
【0076】又、全糸巻量記憶手段に記憶された全糸巻
量は、ゼロセット命令を与えることにより更新すること
ができるので、糸切れ等が生じた際にも、常に正確な全
糸巻量を知ることができる。
【0077】請求項2記載の釣用リールによれば、スプ
ールに巻かれた糸の号数を入力、記憶し、表示すること
ができるので、スプールに巻かれた糸の号数をいつでも
確認することができる。このため、しばらくリールを使
用していなかった場合、たまに使用する場合等であって
も、スプールに巻かれた糸の全長を確認することがで
き、安心してリールを使用することができ、ユーザーの
利便を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による電動リ−ルの機能ブ
ロック図。
【図2】本発明の実施の形態による電動リールの平面
図。
【図3】本発明の実施の形態による電動リールの側面
図。
【図4】本発明の実施の形態による測定器の詳細を示す
図。
【図5】本発明の実施の形態による操作パネルの構成を
示す図。
【図6】本発明の実施の形態による制御ユニットのハー
ドウェア構成を示すブロック図。
【図7】本発明の実施の形態による学習モードにおける
処理を示すフローチャート。
【図8】本発明の実施の形態によるRAMに記憶される
学習情報を示す図。
【図9】本発明の実施の形態によるゼロセット命令処理
を示すフローチャート。
【図10】本発明の実施の形態による繰出し糸長演算処
理を示すフローチャート。
【図11】本発明の実施の形態による繰出し糸長演算の
処理を説明する為の図。
【図12】本発明の実施の形態による全糸巻量および糸
号数の表示処理を示すフローチャート。
【図13】本発明の実施の形態による自動巻取モードに
おける処理を示すフローチャート。
【図14】他の学習情報のデータ構造の一例を示す図。
【符号の説明】
3 スプール 23 CPU 27 RAM 32 液晶ディスプレー 52 ライン設定スイッチ 57 糸号数選択スイッチ 58 糸号数確定スイッチ 64 磁石 65 第1センサ 71 第2センサ 75 磁石
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月8日(1998.7.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図1】
【図3】
【図5】
【図8】
【図11】
【図14】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B108 GA25 GA30 GA31 GA35 GA37 3F115 AA09 CA01 CB07 CB27 CC01 CC06 CC20 CD05 CD08 CF02 CF08 CF42 CF43

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣糸が巻取られるスプールと、 スプールの回転量を検出するスプール回転量検出手段
    と、 前記スプールに巻取られる釣糸長または繰出される釣糸
    長を演算する為の釣糸長演算データを検出する釣糸長演
    算データ検出手段と、 学習開始命令を受けると前記釣糸演算データ検出手段で
    検出される釣糸長演算データと前記スプール回転量検出
    手段で検出されるスプール回転量との関係を示す区分学
    習データを順次作成し、学習終了命令を受けると、前記
    学習区分データにゼロ基点を設定して得られたゼロ基点
    設定済学習区分データを学習情報として出力する学習情
    報作成手段と、 前記学習情報作成手段から与えられた学習情報を記憶す
    る学習情報記憶手段と、 前記スプール回転量検出手段から与えられたスプールの
    累積回転量に対応する累積回転量データを記憶する累積
    回転量データ記憶手段と、 前記累積回転量データおよび前記学習情報に基づいて釣
    糸の繰出しを演算する演算手段と、 ゼロセット命令が与えられると、前記累積回転データ記
    憶手段に記憶された累積回転量データを初期化させると
    ともに、前記ゼロセット命令が与えられた際に繰出し釣
    糸長として認識されている釣糸に対応する区分学習デー
    タを用いることなく繰出し糸長が演算されるように、前
    記ゼロ起点を変更するゼロセット命令処理手段とを備え
    る釣用リールにおいて、 前記スプールに巻取られた全糸巻量を記憶するための全
    糸巻量記憶手段と、 前記全糸巻量を表示するための報知手段とを備え、 前記ゼロセット命令処理手段は、前記全糸巻量記憶手段
    に記憶されている前記全糸巻量から前記ゼロセット命令
    が与えられた際に繰出し釣糸長として認識されている釣
    糸長を差し引いた値を更新された全糸巻量として全糸巻
    量記憶手段に記憶させることを特徴とする釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記スプールに巻取られた糸の号数を入
    力するための糸号数入力手段と、 前記糸号数入力手段により入力された糸号数を記憶する
    ための糸号数記憶手段とを備え、 前記報知手段は前記スプールに巻取られた糸の号数を表
    示することを特徴とする請求項1記載の釣用リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102776642A (zh) * 2012-07-28 2012-11-14 常州市第八纺织机械有限公司 整经机纱线卷绕计数控制装置及方法
JP2013013334A (ja) * 2011-06-30 2013-01-24 Globeride Inc 魚釣用リール

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