JPH0484842A - 釣り用リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は釣り用リールに関し、詳しくは、回転体（スプ
ール）から繰出された釣り糸の長さを釣り人に認識させ
る装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、上記の如く構成された釣り用リールとして、リー
ル本体にスプールの回転方向、及び、回転量を把握する
よう一対のセンサを備え、このスプールに釣り糸を巻取
る際にスプールに巻回された釣り糸の外周に接触して回
転するローラの回転方向、及び、回転量からスプールに
巻回された釣り糸の長さを把握するよう一対のセンサを
設け、このリールを使用する際には、スプールに釣り糸
を巻取り乍ら夫々のセンサによってスプールの回転量に
対する釣り糸の巻取り量を求めてメモリに保持しておき
（以下、学習動作と称する）、この後、スプール回転方
向、回転量、及び、メモリに保持されたデータに基づい
てスプールから繰出された釣り糸の長さを液晶デイスプ
レィに表示する（以下、報知動作と称する）ものか市販
されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ここで、前述した学習動作について考察するに、従来か
らの学習動作では、スプールの回転を計測する一対のセ
ンサ、及び、ローラの回転を計測する一対のセンサ夫々
の信号を処理しなくてはならないため、処理に時間を要
することとなり、例えば、スプールを高速で回転させ乍
ら学習動作を行った場合にはカウントミスを発生するこ
ともある。

又、従来からの構造のものでは回転系の回転方向に沿っ
て一対のセンサを並設し、夫々のセンサの検出信号の位
相の偏位方向から回転系の回転方向を判別する構造のた
め、誤検出を防止する観点から、回転系の回転中心から
等距離に一対のセンサを配置せねばならない等、構造の
面においても高い精度か要求されるものもあった。

本発明の目的は、学習動作と、報知動作とを行う釣り用
リールにおいて、学習動作時にはできるだけ無理なく処
理を行い、組立も容易となる釣り用リールを合理的に構
成する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は、釣り糸を巻取る回転体、若しくは、こ
の回転体と連係する回転機構の回転を計測する一対の第
１センサを、これら回転系の回転方向に沿って並設し、 この回転体の回転時に、この回転体に巻回された釣り糸
の外面に接触して釣り糸の移動速度と等速で作動する回
動追従体、若しくは、この回動追従体と連係する回転部
材の回動を計測する単一の第２センサを設け、 前記回転体に釣り糸を巻取る際に、前記第１センサ夫々
の検出信号の位相の偏位方向から回転体の回転方向、及
び、回転量を把握すると共に、第２センサの検出信号に
よって回転体に巻取られた釣り糸の長さを把握して、回
転体の回転量に対応する釣り糸の巻取り長さを記憶手段
に保持する学習手段を備え、 前記学習手段によって記憶手段にデータが保持された後
、第１センサの検出信号、及び、記憶手段に保持された
データ夫々に基づいて回転体から繰出された釣り糸の長
さを把握して報知装置に出力する報知手段を備えて成る
点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。

〔作　用〕

上記特徴によるカウント動作を従来構造と比較すると、
従来の構造で第８図に示すカウントの形態と同様のタイ
ミングでカウントを行う場合でも本発明では第１図に示
すようにカウント信号を入力し終えるまでの処理時間が
（Ｔ、）がら（Ｔ２）にまで減ぜられると共に、処理対
象となるセンサの数か４から３に減ぜられることになる
。

又、第２センサの配置を従来の構造と比較すると、従来
の構造ではセンサ（Ｓ）、　（Ｓ）を一対並設せねばな
らないので、夫々のセンサ（Ｓ）、　（Ｓ）と回転系（
Ｒ）の中心との距離を高い精度で等しく設定する必要か
あるのに対し、本発明では第１図に示すように、回転系
（Ｒ）との距離を高い精度で設定する必要が無く、この
第２センサ（１９）と回転系（Ｒ）との距離も従来より
大きくしても不都合を生じない。

〔発明の効果〕

従って、センサの数の低減によるコストダウンばかりで
無く、電気回路の簡素化か可能となり、しかも、学習動
作も無理なく処理できる釣り用リールか合理的に構成さ
れたのである。

特に本発明ではセンサか１つ減ぜられることにより消費
電力も低減できるという効果も奏する。

〔実施例〕

以゛下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第２図乃至第５図に示すように、左右のサイドケース（
１）、　（１）夫々の間に電動モータ（２）で駆動され
る回転体としてのスプール（３）、及び、このスプール
（３）に釣り糸（４）を案内するレベルワインダ−（５
）夫々を配置すると共に、左右のサイドケース（１）、
　（１）の上面に亘って制御ケース（６）を配置し、又
、右側のサイドケース（１）の外側部にドラグ調節具（
７）、及び、ハンドル（８）夫々を設けて電動リールを
構成する。

この電動リールでは左側のサイドケース（１）の外面に
電動モータ（２）の起動、及び、停止を行うスタートス
イッチ（９）と、バッテリー等からの電流を供給するコ
ネクタ（１０）とを有し、又、右側のサイドケース（１
）にハンドル（８）とスプール（３）との伝動を遮断す
るクラッチ（図示せず）を操作するノブ（１１）を存し
ており、又、制御ケース（６）にはモードスイッチ（１
２）、リセットスイッチ（１３）、セットスイッチ（１
４）、速度設定スイッチ（１５）夫々を有すると共に、
報知装置としての液晶デイスプレィ（１６）を有し、更
に、内部にはマイクロプロセッサで成る制御装置（１７
）、アラーム（１８）、及び、後述する学習時に用いら
れるリードスイッチ型の第２センサ（１９）を備えてい
る。

又、スプール（３）の側面には複数個のマグネット（２
０）・・を取付けてあり、左側のサイドケース（１）の
内部には、このマグネット（２０）、　（２０）によっ
て０Ｎ−ＯＦＦ操作される一対のリードスイッチ型の第
１センサ（２１）、　（２１）を備えている。

尚、この第１センサ（２１）、　（２１）は、電動モー
タ（２）の駆動によってスプール（３）を回転させた場
合の速度制御用のフィードバック信号、及び、スプール
（３）の回転に基づいてスプール（３）から繰出されて
いる釣り糸（４）の長さを把握するための信号を得るた
めのものである。

又、電動モータ（２）の駆動により釣り糸（４）をスプ
ール（３）に巻き取る際には、前記速度設定スイッチ（
１５）の操作により、駆動速度を「高ＪＦ中」　「低」
のいずれかを選択した後、スタートスイッチ（９）の操
作を行うことになり、この駆動時には前述の如く、サイ
ドケース（１）に内装された第１センサ（２１）、　（
２１）からのパルス信号か制御装置（１７）にフィード
バックされ、この制御装置（１７）は直流モータ（２）
に供給する電流のデユーティサイクルの調節で、駆動速
度の維持を図る制御を行うことになる。

又、このリールではスプール（３）に釣り糸（４）を巻
き取る際に、巻き取られる釣り糸（４）の長さの実測デ
ータを第３図に示すツール（Ｔ）によって求めると共に
、この実測データをスプール（３）の回転に対応させて
記憶手段としてのメモリ（Ｍ）に記憶する（以下、学習
動作と称する）ことて、釣りを行う際には、ツール（Ｔ
）を取外した状態で、スプール（３）の回転数のみによ
り、スプール（３）から繰出されている釣り糸（４）の
長さを求め、前記液晶デイスプレィ（１６）に表示する
よう、前記制御装置（１７）が動作する。

第２図、及び、第３図に示すように、前記ツール（Ｔ）
はツール本体（２２）を制御ケース（６）に取付は固定
するクランプ（２３）を有すると共に、ツール本体（２
２）に揺動自在に支持されたアーム（２４）を有し、こ
のアーム（２４）の端部にはローラ（２５）か備えられ
、更に、アーム（２４）の内部、及び、ツール本体（２
２）の内部には回転追従体としてのローラ（２５）の回
転を、ツール本体（２２）に内装された回転部材として
のホイール（２６）に伝える多数のギヤ（２７）・・、
及び、中間軸（２８）が備えられ、更に、ツール本体（
２２）には取付は状態において前記モードスイッチ（Ｉ
２）をＯＮ操作するための抑圧部（２２Ａ）が形成され
ている。

又、ホイール（２６）にはマグネット（２９）か取付け
られ、ホイール（２６）の回転は制御ケース内の第２セ
ンサ（１９）によって検出される。

そして、学習動作は、前記ツール本体（２２）の押圧部
（２２Ａ）によるモードスイッチ（１２）の押圧状態（
ＯＮ操作状態）において前記第２センサ（１９）から信
号が制御装置（１７）に出力されることによって自動的
に開始され、この動作は、第６図のフローチャートに示
すように、メモリの内容、及び、液晶デイスプレィ（１
６）の表示をクリヤすると共に、スタートスイッチ（９
）をＯＮ操作して釣り糸（４）の巻き取りを開始する（
＃ｌステップ）。

尚、このようにスプール（３）を巻き取る際にはスプー
ル（３）に巻回された釣り糸（４）の外面に接触するロ
ーラ（２５）の回転、及び、スプール（３）の回転か、
前記第１・第２センサ（２１）、　（２１）。

（１９）からのパルス信号として制御装置（１７）に入
力される。

この動作は同図のフローチャートに示すように、カウン
ト作動、回転方向の判別、スプール（３）の回転量の計
測、ローラ（２５）の回転量の計測夫々を行った後（＃
２〜＃５ステップ）、スプール（３）の回転量に対応す
る釣り糸（４）の長さデータをメモリ（Ｍ）に転送する
という動作をセットスイッチ（１４）がＯＮ操作される
まで繰返し、セットスイッチ（１４）かＯＮ操作された
後には、デイスプレィ（１６）にｒＯＪの値を出力して
終了する（＃７．　＃８ステップ）。

尚、このようにセットされたプログラムを学習手段（Ｌ
）と称し、カウント動作時には第１図に示すように第１
センサ（２１）、　（２１）の出力信号の位相の偏位方
向からスプール（３）の回転方向か把握されると共に、
この第１センサ（２１）、　（２１）からの出力信号に
よってスプール（３）の回転量が把握され、又、第２セ
ンサ（］９）からの出力信号によってローラ（２５）の
回転量か把握される。

尚、前述の学習動作では釣り糸（４）か適量巻き取られ
た際には、スタートスイッチ（９）を再度操作して直流
モータ（２）の駆動を停止し、セットスイッチ（１４）
をＯＮ操作することて、釣り糸（４）の繰出し量を表示
するための、即ち、棚表示用のプログラムが起動し、前
述のように、液晶デイスプレィ（１６）に「０」の値か
表示され、この後には、ツール（Ｔ）を取外しても、ス
プール（３）の回転によってスプール（３）から繰出さ
れている釣り糸（４）の長さを液晶デイスプレィ（１６
）のデジタル数字で把握できるようになっている（報知
動作）。

又、報知動作は第７図のフローチャートの示す如く、初
期設定（＃１ステップ）の後、第１センサ（２１）、　
（２１）からのパルス信号に基づき前述と同様にスプー
ル（３）の回転方向を判別し、カウント作動し、カウン
ト値に対応する糸長さデータをメモリ（Ｍ）から抽出し
、デイスプレィ（１６）に出力するという動作をリセッ
トスイッチ（１３）がＯＮ操作されるまで繰返すことに
より行われる（＃２〜＃６ステツプ）。

尚、このようにセットさたプログラムを報知手段（Ａ）
と称し、前記アラーム（１８）は仕掛けが予めセットさ
れた棚に達した場合、或いは、仕掛けか船縁まで引き揚
げられた場合等に作動し、又、モードスイッチ（１２）
は所定のインターバルで電動モータ（２）の駆動と停止
とを繰返して行い魚を誘う、所謂、「シャクリ」動作を
行うためのスイッチである（夫々の動作について詳述せ
ず）。

〔別実施例〕

本発明は上記実施例以外に例えば、回転体（スプール）
と連結するギヤ等の回転機構の回転を第１センサで検出
する、或いは、回転追従体そのものの回転を第２センサ
で検出するよう構成する、第１・第２センサにホール素
子、フォトインタラプタ型のものを用いる、報知装置を
ＰＣＭ音源等により人の言葉で数値を認識させるよう構
成する、手動型リールに適用するよう様々な形態で実施
できる。

又、本発明では、学習手段、報知手段の動作を前述した
動作以外の動作に設定して、実施することも可能である
。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る釣り用リールの実施例等を示し、第
１図は検出信号、センサ配置を表す作用図、第２図は電
動リールの平面図、第３図は電動リールの縦断側面図、
第４図は電動リールの斜視図、第５図は制御系のブロッ
ク回路図、第６図は学習動作を表すフローチャート、第
７図は報知動作を表すフローチャートであり、第８図は
従来構造の検出信号、センサ配置を表す作用図である。 （３）・・・・・・回転体、（４）・・・・・・釣り糸
、（１９）・・・・・・第２センサ、（２１）・・・・
・・第１センサ、（２５）・・・・・・回動追従体、（
２６）・・・・・・回転部材、（Ａ）・・・・・・報知
手段、（Ｌ）・・・・・・学習手段、（Ｍ）・・・・・
・記憶手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 釣り糸（４）を巻取る回転体（３）、若しくは、この回
   転体（３）と連係する回転機構の回転を計測する一対の
   第１センサ（２１）、（２１）を、これら回転系の回転
   方向に沿って並設し、 この回転体（３）の回転時に、この回転体（３）に巻回
   された釣り糸（４）の外面に接触して釣り糸（４）の移
   動速度と等速で作動する回動追従体（２５）、若しくは
   、この回動追従体（２５）と連係する回転部材（２６）
   の回動を計測する単一の第２センサ（１９）を設け、 前記回転体（３）に釣り糸（４）を巻取る際に、前記第
   １センサ（２１）、（２１）夫々の検出信号の位相の偏
   位方向から回転体（３）の回転方向、及び、回転量を把
   握すると共に、第２センサ（１９）の検出信号によって
   回転体（３）に巻取られた釣り糸（４）の長さを把握し
   て、回転体（３）の回転量に対応する釣り糸（４）の巻
   取り長さを記憶手段（Ｍ）に保持する学習手段（Ｌ）を
   備え、 前記学習手段（Ｌ）によって記憶手段（Ｍ）にデータが
   保持された後、第１センサ（２１）、（２１）の検出信
   号、及び、記憶手段（Ｍ）に保持されたデータ夫々に基
   づいて回転体（３）から繰出された釣り糸（４）の長さ
   を把握して報知装置（１６）に出力する報知手段（Ａ）
   を備えて成る釣り用リール。