JP2013011208A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】活性炭が充填された充填室内のガスの流れが偏らないようにする。
【解決手段】ケーシング2内接続通路14が、第1スクリーン部材15を介して第1充填室12と連通すると共に、第2スクリーン部材16を介して第2充填室13と連通するキャニスタ1において、第1スクリーン部材15を第1充填室12の一端側に向かって付勢する第1流路規制部材20は、第1充填室12内を流れるガスが第1充填室12の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第1開口穴23が形成され、第2スクリーン部材16を第2充填室13の一端側に向かって付勢する第2流路規制部材22は、第2充填室13内を流れるガスが第2充填室13の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第2開口穴24が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着・脱離して処理するキャニスタに代表される蒸発燃料処理装置に関する。
ガソリンを燃料とする自動車では、燃料タンク内の蒸発燃料が大気に放出されるのを抑制するために、蒸発燃料処理装置としてキャニスタが一般的に用いられている。
キャニスタは、停車時等に燃料タンク内から発生する蒸発燃料を活性炭からなる吸着材に吸着させ、エンジン稼働時にキャニスタを通して吸気を行うことにより、キャニスタの大気ポートから導入した大気によってキャニスタ内をパージし、吸着した蒸発燃料を脱離させてエンジン内で燃焼させる仕組みとなっている。そして、このパージにより蒸発燃料の脱離によって吸着材の吸着性能を復活させ、蒸発燃料を繰り返し良好に吸着することが可能となる。
例えば、特許文献1には、ケーシング内部に吸着剤が充填された複数の充填室を並列に形成して、ケーシング内の形成されるガス通路が全体としてU字形状となるように構成することで、比較的コンパクトなケーシングに相対的に長いガス通路が形成されたキャニスタが開示されている。
ここで、活性炭が充填された充填室内の空気及び蒸発燃料等からなるガスの流れは、充填室の内壁面と活性炭とが接触する壁面境界部の方が、活性炭同士が接触する中央部よりも流れ易い性質がある。これは、壁面境界部において充填室の内壁面と活性炭との間に形成される空隙が、中央部において活性炭同士の間に形成される空隙よりも大きくなり、壁面境界部の通気抵抗が相対的に小さくなって、壁面境界部をガスが流れ易くなるためである。
そして一方で、流体は通気抵抗が同じであれば、流入口から流出口まで最短経路で流れようとする性質も合わせ持っている。
特開2007−146793号公報
従って、上述した特許文献1のキャニスタのように、ケーシング内に活性炭が充填された充填室を2室以上形成し、これらの充填室を直列に接続して、ケーシング内にU字形状のガス流路を画成した場合、ガス流路が180度向きを変える流路湾曲部の湾曲の内周側や、充填室の壁面境界部でガスが流れ易くなり、U字形状のガス流路のうち、経路が長くなる流路湾曲部の湾曲の外周側や、相対的に通気抵抗が高い充填室の中央部に、ガスが流れ難くなっている。
つまり、ケーシング内にU字形状のガス流路が画成されたキャニスタにおいて、充填室内のガスの流れが偏ってしまうと、充填室内で蒸発燃料の不均一な吸着・脱離を生じさせることとなり、充填室内のガスの流れが偏っていない場合に比べて、蒸発燃料処理装置の脱離性能及び吸着性能が相対的に低下してしまう虞がある。
そこで、本発明の蒸発燃料処理装置は、蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材が充填された第1及び第2充填室がケーシング内に並列に形成され、前記第1充填室の一端側には燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとが接続され、前記第2充填室の一端側には大気に連通する大気ポートが接続されたものであって、前記第1充填室の一端の側方に前記第2充填室の一端が位置し、前記第1充填室の他端の側方に前記第2充填室の他端が位置し、前記第1充填室の他端と前記第2充填室の他端とが前記ケーシング内に形成された接続通路により連通し、前記接続通路は、通気性を有する第1スクリーン部材を介して第1充填室と連通すると共に、通気性を有する第2スクリーン部材を介して第2充填室と連通し、前記ケーシング内に前記第1充填室の一端側から前記接続通路へて前記第2充填室の一端側に至るU字形状のガス流路が画成されたものにおいて、前記第1スクリーン部材を前記第1充填室の一端側に向かって付勢する第1流路規制部材と、前記第2スクリーン部材を前記第2充填室の一端側に向かって付勢する第2流路規制部材と、を有し、前記第1流路規制部材は、前記第1充填室内を流れるガスが該第1充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第1開口穴が形成され、前記第2流路規制部材は、前記第2充填室内を流れるガスが該第2充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第2開口穴が形成されていることを特徴としている。
そして、前記第1流路規制部材は、前記第1開口穴以外の部分が、前記第1充填室と前記接続通路との間のガスの流れを遮断する第1遮断壁となり、該第1開口穴からのみガスの流れが許容され、前記第2流路規制部材は、前記第2開口穴以外の部分が、前記第2充填室と前記接続通路との間のガスの流れを遮断する第2遮断壁となり、該第2開口穴からのみガスの流れが許容されていてもよい。
また、前記第1流路規制部材は、漏斗状を呈し、前記第1開口穴を有する筒状の第1基端部と、一端が前記第1スクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端が前記第1基端部と連続するテーパ状の第1拡張部と、を有し、該第1拡張部の内壁面には、前記第1スクリーン部材を支持する複数の第1突出壁が放射状に形成され、前記第2流路規制部材は、漏斗状を呈し、前記第2開口穴を有する筒状の第2基端部と、一端が前記第2スクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端が前記第2基端部と連続するテーパ状の第2拡張部と、を有し、該第2拡張部の内壁面には、前記第2スクリーン部材を支持する複数の第2突出壁が放射状に形成されてもよい。
本発明によれば、ケーシング内を流れるガスは、第1充填室及び第2充填室の中央を流れ易くなるため、蒸発燃料処理装置の脱離性能及び吸着性能の低下を抑制することができ、総じて蒸発燃料処理装置の性能向上を実現することができる。
そして、第1、第2流路規制部材は、それぞれ第1開口穴及び第2開口穴以外の部分が、充填室と接続通路との間のガスの流れを遮断する遮断壁となっていれば、ケーシング内を流れるガスは、第1充填室及び第2充填室の中央を一層流れ易くすることができる。
また、第1、第2流路規制部材に、複数の第1、第2突出壁を放射状にそれぞれ設けたことにより、第1、第2流路規制部材で第1、第2スクリーン部材の全体を安定して支持することができる。
本発明に係る蒸発燃料処理装置の全体構成を模式的に示した説明図。 本発明の要部である流路規制部材の斜視図。 比較例の蒸発燃料処理装置の全体構成を模式的に示した説明図。 流路規制部材の他の実施形態を模式的に示した説明図。 流路規制部材の他の実施形態を模式的に示した説明図。 流路規制部材の他の実施形態を模式的に示した説明図。 流路規制部材の他の実施形態を模式的に示した説明図。 流路規制部材の他の実施形態を模式的に示した説明図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る蒸発燃料処理装置1(以下、キャニスタ1と記す)を示している。
このキャニスタ1のケーシング2は、樹脂材料からなり、主ケース3と、この主ケース3の長手方向の他端側の開口を閉塞するキャップ4と、から大略構成されている。
主ケース3は、一端側の中央にエンジン(図示せず)の吸気系に接続されるパージポート5と燃料タンク(図示せず)に接続されるチャージポート6とが隣接して設けられた略筒状の細長い第1筒状部7と、一端側の中央に大気に連通する大気ポート8が設けられた細長い第2筒状部9と、を有している。第1筒状部7の他端及び第2筒状部9の他端はそれぞれ開口しており、上述のキャップ4で閉塞される。
これら第1筒状部7と第2筒状部9とは、互いに隣接し合うように配置されている。詳述すると、第1筒状部7の一端の側方には第2筒状部9の一端が位置し、第1筒状部7の他端の側方には第2筒状部9の他端が位置している。そして、主ケース3は、全体として略箱形の直方体形状を呈している。
第1筒状部7及び第2筒状部9の内部には、蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材として活性炭11が充填された断面円形で細長い第1、第2充填室12,13がそれぞれ形成されている。
第1充填室12の他端及び第2充填室13の他端は、接続通路14を介して接続されており、ケーシング2の内部は、接続通路14において折り返す略U字状の通路構造となっている。
接続通路14は、通気性を有する第1スクリーン部材15を介して第1充填室12の他端と連通すると共に、通気性を有する第2スクリーン部材16を介して第2充填室13の他端と連通している。
第1充填室12の一端側は、通気性を有する第3スクリーン部材17を介してチャージポート6及びパージポート5に連通している。また、第2充填室13の一端側は、通気性を有する第4スクリーン部材18を介して大気ポート8に連通している。
ここで、各スクリーン部材15〜18は、ウレタンまたは不織布からなり、吸着材である活性炭11の脱落を防止しつつ保持する機能を有するものである。
そして、第1スクリーン部材15は、弾性部材であるスプリング19のバネ力を受けた第1流路規制部材20により第1充填室12の一端側に向かって付勢されている。また、第2スクリーン部材16は、弾性部材であるスプリング21のバネ力を受けた第2流路規制部材22により第2充填室13の一端側に向かって付勢されている。
第1流路規制部材20と第2流路規制部材22とは、互いに略相似形状の部材であって、その中央に円形の開口穴23、24がそれぞれ形成されている。
詳述すると、第1流路規制部材20は、図1及び図2に示すように、漏斗状を呈し、第1開口穴23を有する円筒状の第1基端部26と、一端が第1スクリーン部材15の外周縁を全周に亙って支持し、他端が第1基端部26と連続するテーパ状の第1拡張部27と、を有し、第1拡張部27の内壁面には、第1スクリーン部材15の中央部分を支持する複数の第1突出壁28が放射状に形成されている。
第1拡張部27の一端の外径は、第1充填室12の内径と略等しくなるよう設定されている。また、この第1流路規制部材20における第1開口穴23以外の部分、すなわち第1拡張部27は、第1充填室12と接続通路14との間のガスの流れを遮断する第1遮断壁となっており、第1流路規制部材20は、第1開口穴23からのみガスの流れが許容される構造となっている。
第2流路規制部材22は、図1に示すように、漏斗状を呈し、第2開口穴24を有する円筒状の第2基端部30と、一端が第2スクリーン部材16の外周縁を全周に亙って支持し、他端が第2基端部30と連続するテーパ状の第2拡張部31と、を有し、第2拡張部31の内壁面には、第2スクリーン部材16の中央部分を支持する複数の第2突出壁32が放射状に形成されている。
第2拡張部31の一端の外径は、第2充填室13の内径と略等しくなるよう設定されている。また、この第2流路規制部材22における第2開口穴24以外の部分、すなわち第2拡張部31は、第2充填室13と接続通路14との間のガスの流れを遮断する第2遮断壁となっており、第2流路規制部材22は、第2開口穴24からのみガスの流れが許容される構造となっている。
図3は、比較例としての蒸発燃料処理装置を模式的に示した説明図である。尚、上述した図1のキャニスタと同一の構成要素に付いては同一の符号を付し重複する説明を省略する。この比較例におけるキャニスタ40は、上述した図1に示すキャニスタ1と略同一構成となっているが、第1スクリーン部材15がスプリング19のバネ力を受けた円板状の多孔板41によって第1充填室12の一端側に向けて付勢されていると共に、第2スクリーン部材16がスプリング21のバネ力を受けた円板状の多孔板42によって第2充填室13の一端側に向けて付勢された構成となっている。
このような比較例のキャニスタ40においては、上述したように、第1充填室12の内壁面と活性炭11とが接触する第1壁面境界部や、第2充填室13の内壁面と活性炭11とが接触する第2壁面境界部において、充填室12,13の内壁面と活性炭との間に形成される空隙が、充填室の12,13の中央部において活性炭同士の間に形成される空隙よりも大きくなり、これら壁面境界部の通気抵抗が相対的に小さくなって、これら壁面境界部をガスが流れ易くなっている。そして、流体は通気抵抗が同じであれば、流入口から流出口まで最短経路で流れようとする性質も合わせ持っている。そのため、比較例のキャニスタ40においては、例えばパージの際には、図3中に矢示するように、ガス流路が180度向きを変える接続通路14の内周側や、第1、第2充填室12,13の壁面境界部をガスが流れ易くなっている。
それに対して、上述した図1及び図2に示す本実施形態のキャニスタ1においては、前記第1壁面境界部や前記第2壁面境界部において通気抵抗が相対的に小さくなるものの、第1、第2充填室内12,13内を流れるガスが、第1、第2充填室内12,13の中央を流れ易くなるように、第1流路規制部材20及び第2流路規制部材22の中央に、第1、第2開口穴23、24がそれぞれは形成され、第1流路規制部材20及び第2流路規制部材22では、この第1、第2開口穴23、24からのみガスの流れが許容される構成となっている。
すなわち、パージにより接続通路14から第1充填室12へガスが流れる場合、第1充填室12には第1流路規制部材20の中央の第1開口穴23からガスが流れ込むため、第1充填室12の中央をガスが流れ易くなり、その分パージの際の第1充填室12内のガスの流れが均一化される。パージにより大気ポート8から第2充填室13へ空気が流れこむ場合、大気ポート8と第2流路規制部材22の第2開口穴24を直線的に結んだ経路が第2充填室13を流れるガスの最短経路となるので、第2充填室13の中央をガスが流れ易くなり、その分パージの際の第2充填室13内のガスの流れが均一化される。また、チャージにより接続通路14から第2充填室13へガスが流れる場合、第2充填室13には第2流路規制部材22の中央の第2開口穴24からガスが流れ込むため、第2充填室13の中央をガスが流れ易くなり、その分チャージの際の第2充填室13内のガスの流れが均一化される。チャージによりチャージポート6から第1充填室12へガスが流れこむ場合、チャージポート6と第1流路規制部材20の第1開口穴23を直線的に結んだ経路が第1充填室12を流れるガスの最短経路となるので、第1充填室12の中央をガスが流れ易くなり、その分チャージの際の第1充填室12内のガスの流れが均一化される。
つまり、本実施形態においては、第1、第2流路規制部材20、22により、ケーシング2内を流れるガスが、第1充填室12及び第2充填室13の中央を流れ易くなるため、第1、第2充填室12、13内のガスの流れが相対的に均一化されることになり、キャニスタ1の脱離性能及び吸着性能の低下が抑制され、総じてキャニスタ1の性能向上を実現することができる。
また、第1、第2流路規制部材20、22に、複数の第1、第2突出壁28、31を放射状にそれぞれ設けたことにより、第1、第2流路規制部材20、22で第1、第2スクリーン部材15、16の全体をそれぞれ安定して支持することができる。そのため、本実施形態では、第1、第2スクリーン部材15、16を第1、第2充填室12、13の一端側に向かって付勢するための部材、すなわち上述した比較例における多孔板41、42に相当する部材を省略することができる。
本発明に適用される流路規制部材の形状は、図1及び図2に示した形状に限定されるものではなく、例えば、図4〜図8に示すような形状としても、上述した流路規制部材20、22を用いた場合と略同様の作用効果を得ることができる。つまり、図1におけるキャニスタ1において、流量規制部材20、22に替えて、図4〜図8に示すような形状の流量規制部材を用いることも可能である。
図4に示す流路規制部材50は、上述した図1及び図2に示す流路規制部材20、22に突出壁28、32が設けられていないものと同一構成となっており、漏斗状を呈し、開口穴51を有する円筒状の基端部52と、一端が対応するスクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端が基端部52と連続するテーパ状の拡張部53と、を有している。尚、このような流路規制部材50を用いた場合には、第1、第2スクリーン部材15、16の全体を安定して支持するために、上述した比較例における多孔板41、42に相当する部材を、この流路規制部材50と第1、第2スクリーン部材15、16との間にそれぞれ配置することが望ましい。
図5に示す流路規制部材60は、段付き円筒形状を呈し、開口穴61を有する円筒状の基端部62と、一端が対応するスクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端側が基端部62と連続する円筒形状で基端部62より大径となる拡張部63と、を有している。
拡張部63の外径は、配置される充填室12または13の内径と略等しくなるよう設定されている。また、流路規制部材60における開口穴61以外の部分は、充填室12または13と接続通路14との間のガスの流れを遮断する遮断壁となっており、流路規制部材60は、開口穴61からのみガスの流れが許容される構造となっている。尚、このような流路規制部材60を用いた場合には、第1、第2スクリーン部材15、16の全体を安定して支持するために、上述した比較例における多孔板41、42に相当する部材を、この流路規制部材60と第1、第2スクリーン部材15、16との間にそれぞれ配置することが望ましい。
図6に示す流路規制部材70は、漏斗状を呈し、開口穴71を有する円筒状の基端部72と、一端が対応するスクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端側が基端部72と連続する所謂ベルマウス形状の拡張部73と、を有している。拡張部73の一端の外径は、配置される充填室12または13の内径と略等しくなるよう設定されている。また、流路規制部材70における開口穴71以外の部分は、充填室12または13と接続通路14との間のガスの流れを遮断する遮断壁となっており、流路規制部材70は、開口穴71からのみガスの流れが許容される構造となっている。尚、このような流路規制部材70を用いた場合には、第1、第2スクリーン部材15、16の全体を安定して支持するために、上述した比較例における多孔板41、42に相当する部材を、この流路規制部材70と第1、第2スクリーン部材15、16との間にそれぞれ配置することが望ましい。
また、図5及び図6に示す流路規制部材60、70においては、拡張部63、73の内壁面に、スクリーン部材15または16の中央部分を支持する複数の突出壁を放射状に形成するようにしてもよい。
図7に示す流路規制部材80は、円板状を呈し、その中央に開口穴81が形成されている。この流路規制部材80の外径は配置される充填室12または13の内径と略等しくなるよう設定されている。また、流路規制部材80における開口穴81以外の部分は、充填室12または13と接続通路14との間のガスの流れを遮断する遮断壁となっており、流路規制部材80は、開口穴81からのみガスの流れが許容される構造となっている。尚、このような流路規制部材80を用いた場合には、上述した図1及び図2に示す流路規制部材20、22を用いた場合と同様に、第1、第2スクリーン部材15、16を第1、第2充填室12、13の一端側に向かって付勢するための多孔板41、42に相当する部材を省略することができる。
図8に示す流路規制部材90は、円板上を呈し、全体に複数の開口穴91が形成されているが、その中央部分の開口率が、それ以外の部分の開口率に比べて大きくなるよう設定されている。つまり、流路規制部材90は、その中央部分以外の部分のからもガスの流れが許容される構造となっているが、その中央部分が、それ以外の部分に比べてより大量のガスが流通し易いような構造となっている。ここで、開口率とは単位面積当たりの開口面積の割合である。そして、流路規制部材90の外径は配置される充填室12または13の内径と略等しくなるよう設定されている。
このような流量規制部材90は、全面でガスが流通可能となるため、上述した図1〜図7に示す流路規制部材20、22、50、60、70、80に比べると、第1、第2充填室12、13内のガスの流れが相対的に均一化されにくくはなるものの、中央部分の開口率がそれ以外の部分の開口率に比べて大きくなるので、第1、第2充填室12、13内のガスの流れをある程度は相対的に均一化することができる。尚、このような流路規制部材90を用いた場合には、上述した図1及び図2に示す流路規制部材20、22を用いた場合と同様に、第1、第2スクリーン部材15、16を第1、第2充填室12、13の一端側に向かって付勢するための多孔板41、42に相当する部材を省略することができる。
1…キャニスタ
2…ケーシング
3…主ケース
4…キャップ
5…パージポート
6…チャージポート
7…第1筒状部
8…大気ポート
9…第2筒状部
11…活性炭
12…第1充填室
13…第2充填室
14…接続通路
15…第1スクリーン部材
16…第2スクリーン部材
20…第1流路規制部材
22…第2流路規制部材
23…第1開口穴
24…第2開口穴
26…第1基端部
27…第1拡張部
28…第1突出壁
30…第2基端部
31…第2拡張部
32…第2突出壁

Claims (3)

  1. 蒸発燃料の吸着・脱離を行う吸着材が充填された第1及び第2充填室がケーシング内に並列に形成され、前記第1充填室の一端側には燃料タンクに接続されるチャージポートとエンジンの吸気系に接続されるパージポートとが接続され、前記第2充填室の一端側には大気に連通する大気ポートが接続された蒸発燃料処理装置であって、
    前記第1充填室の一端の側方に前記第2充填室の一端が位置し、前記第1充填室の他端の側方に前記第2充填室の他端が位置し、前記第1充填室の他端と前記第2充填室の他端とが前記ケーシング内に形成された接続通路により連通し、前記接続通路は、通気性を有する第1スクリーン部材を介して第1充填室と連通すると共に、通気性を有する第2スクリーン部材を介して第2充填室と連通し、前記ケーシング内に前記第1充填室の一端側から前記接続通路へて前記第2充填室の一端側に至るU字形状のガス流路が画成された蒸発燃料処理装置において、
    前記第1スクリーン部材を前記第1充填室の一端側に向かって付勢する第1流路規制部材と、
    前記第2スクリーン部材を前記第2充填室の一端側に向かって付勢する第2流路規制部材と、を有し、
    前記第1流路規制部材は、前記第1充填室内を流れるガスが該第1充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第1開口穴が形成され、
    前記第2流路規制部材は、前記第2充填室内を流れるガスが該第2充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第2開口穴が形成されていることを特徴とする蒸発燃料処理装置。


    活性炭が充填された充填室内の空気及び蒸発燃料等からなるガスの流れは、充填室の内壁面と活性炭とが接触する壁面境界部の方が、活性炭同士が接触する中央部よりも流れ易い性質がある。これは、壁面境界部において充填室の内壁面と活性炭との間に形成される空隙が、中央部において活性炭同士の間に形成される空隙よりも大きくなり、壁面境界部の通気抵抗が相対的に小さくなって、壁面境界部をガスが流れ易くなるためである。
    一方で、流体は通気抵抗が同じであれば、流入口から流出口まで最短経路で流れようとする性質も合わせ持っている。
    従って、ケーシング内に活性炭が充填された充填室を2室以上形成し、これらの充填室を直列に接続して、ケーシング内にU字形状のガス流路を画成する場合、ガス流路が180度向きを変える流路湾曲部の湾曲の内周側や、充填室の壁面境界部でガスが流れ易くなり、U字形状のガス流路のうち、経路が長くなる流路湾曲部の湾曲の外周側や、相対的に通気抵抗が高い充填室の中央部に、ガスが流れ難くなっている。

    しかしながら、本発明において、第1流路規制部材は、第1充填室内を流れるガスが、第1充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第1開口穴が形成され、第2流路規制部材は、第2充填室内を流れるガスが、第2充填室の中央を流れ易くなるよう、その中央にガスの流れを許容する第2開口穴が形成されている。このためケーシング内を流れるガスは、第1充填室及び第2充填室の中央を流れ易くなるため、蒸発燃料処理装置の脱離性能及び吸着性能の低下を抑制することができ、総じて蒸発燃料処理装置の性能向上を実現することができる。

    これによって、パージにより接続通路から第1充填室へガスが流れる場合、第1流路規制部材の中央の開口穴から第1充填室の中央に向かってガスが流れ易くなる。またチャージにより接続通路から第2充填室へガスが流れる場合、第2流路規制部材の中央の開口穴から第2充填室の中央に向かってガスが流れ易くなる。このためケーシング内を流れるガスは、第1充填室及び第2充填室の中央を流れ易くなるため、蒸発燃料処理装置の脱離性能及び吸着性能の低下を抑制することができ、総じて蒸発燃料処理装置の性能向上を実現することができる。
  2. 前記第1流路規制部材は、前記第1開口穴以外の部分が、前記第1充填室と前記接続通路との間のガスの流れを遮断する第1遮断壁となり、該第1開口穴からのみガスの流れが許容され、
    前記第2流路規制部材は、前記第2開口穴以外の部分が、前記第2充填室と前記接続通路との間のガスの流れを遮断する第2遮断壁となり、該第2開口穴からのみガスの流れが許容されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。

    これによって、ケーシング内を流れるガスは、第1充填室及び第2充填室の中央を一層流れ易くなる。
  3. 前記第1流路規制部材は、漏斗状を呈し、前記第1開口穴を有する筒状の第1基端部と、一端が前記第1スクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端が前記第1基端部と連続するテーパ状の第1拡張部と、を有し、該第1拡張部の内壁面には、前記第1スクリーン部材を支持する複数の第1突出壁が放射状に形成され、
    前記第2流路規制部材は、漏斗状を呈し、前記第2開口穴を有する筒状の第2基端部と、一端が前記第2スクリーン部材の外周縁を全周に亙って支持し、他端が前記第2基端部と連続するテーパ状の第2拡張部と、を有し、該第2拡張部の内壁面には、前記第2スクリーン部材を支持する複数の第2突出壁が放射状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発燃料処理装置。

    これによって、第1、第2流路規制部材に、複数の第1、第2突出壁を放射状にそれぞれ設けたことにより、第1、第2流路規制部材で第1、第2スクリーン部材の全体を安定して支持することができる。
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