JP2013010228A - インクジェットヘッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、配線基板には、複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、複数の駆動部は、2以上の駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の駆動部群に含まれる駆動部は、データ入出力配線と、インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される。
【選択図】図6
Description
インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板には、前記複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、
前記複数の駆動部は、2以上の前記駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の当該駆動部群に含まれる前記駆動部は、前記データ入出力配線と、前記インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される
ことを特徴とするインクジェットヘッドである。
前記複数の駆動部は、当該駆動部の数と同数の前記配線基板に各々所定数ずつ形成されている
ことを特徴としている。
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部の同一面に接続されている
ことを特徴としている。
複数の前記配線基板は、前記インク吐出部との接続部が各々互いに平行になるように配置される
ことを特徴としている。
前記複数の配線基板は、各々同一の配線形状を有する
ことを特徴としている。
前記複数の駆動部は、第1の前記データ入出力配線と第2の前記データ入出力配線とが両端にそれぞれ接続されたシフトレジスターを各々備え、
前記シフトレジスターは、制御信号に従ってデータの入力方向を切り替えることが可能であり、
第1の前記駆動部のシフトレジスターから前記第1のデータ入出力配線に出力されたデータは、前記第1の駆動部と同一の前記駆動部群に属する第2の前記駆動部の前記第1のデータ入出力配線に前記接続配線を介して入力され、当該第2の駆動部におけるシフトレジスターでは、前記第1の駆動部におけるシフトレジスターと反対向きにデータが入力される
ことを特徴としている。
前記駆動部には、共通電圧が供給され、
当該駆動部の一部には、前記駆動部を複数の領域に分割するように前記共通電圧が印加される領域が設けられ、
前記第1のデータ入出力配線及び前記第2のデータ入出力配線は、当該駆動部における他の配線とは異なる前記複数の領域に分離されて配置される
ことを特徴としている。
前記配線基板には、前記所定数の負荷に対して個別に印加される駆動電圧を前記駆動部から出力する個別電圧配線と、全ての前記負荷に対して共通の電圧を出力する共通電圧配線とが形成され、前記共通電圧配線は、前記個別電圧配線と、前記データ入出力配線との間に設けられている
ことを特徴としている。
前記駆動部において、前記データ入出力配線に接続されるデータパッドは、前記共通電圧配線に接続される共通電圧入力パッドの位置よりも当該駆動部の端部寄りに形成されている
ことを特徴としている。
図1は、本発明の第1実施形態のインクジェットヘッド1の構成及び各構成要素の配置を示す断面図である。
これらの圧力室12、振動板13、共通電極14、個別電極15、圧電素子16、バンプ17、22、下部配線23、金属端子24、上部配線25、及び、孔部21は、一のノズル11に対して各々設けられて、一組のノズル機構を構成している。
圧電素子16は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛、ピエゾ)である。圧電素子16は、上下を共通電極14及び個別電極15に挟まれて設けられ、共通電極14と個別電極15との間の電位差に応じて変形して振動板13を振動させることで圧力室12内の圧力を変化させるアクチュエーターである。
個別電極15から駆動回路200までの間には、各々回路が設けられている。駆動回路200から出力された駆動電圧波形は、個別電極15のそれぞれに供給される。一方、共通電極14は、各々共通電位に接続されたコモン電極である。本実施形態のインクジェットヘッド1では、共通電位として接地電位VH0が印加されている。
第1ノズル列110a、第2ノズル列110bにそれぞれ接続された駆動回路210a、210bへは、それぞれ画像データ、制御信号、及び、駆動信号が入力されて駆動電圧波形に変換される。そして、この駆動電圧波形が第1ノズル列110a、第2ノズル列110bの各ノズル機構の個別電極15に供給されて、ノズル11からインクを吐出させる。
図4は、駆動ICの内部構成を説明する図である。
ここで、各駆動回路210a〜210dにおいてそれぞれカスケード接続された2個の駆動ICの構成は、同一である。従って、以下では、駆動回路210aにおける第1の駆動IC211について説明する。
ここで、第1の駆動IC211に入力された後、第1の駆動IC211から第2の駆動IC212に送られ、更に、第2の駆動ICから出力された画像データは、最後に制御回路に戻される。これにより、制御回路から出力時の画像データと戻ってきた画像データとを比較して、画像データが一周する間の遅延時間を取得することが出来る。
ラッチ回路222は、シフトレジスター221から並列に出力されたパラレルデータをラッチ信号LATにより指定されたタイミングまで保持し、当該タイミングに同期して一斉に出力する。
ここで、カスケード接続される駆動ICの数が増えたり、シフトレジスター221の記憶データステップ数が増加したりすると、シフトレジスター221からラッチ回路222への各データの出力タイミングに遅延が生じる。そこで、制御回路からの入力データと、制御回路に戻された入力データとを比較することで算出された遅延量に基づき、データ出力のタイミングを制御することが出来る。
なお、これらの配線は、特には限られないが、FPC50、51の下面に設けられており、図6では、これらの配線を上側から透過して見た図を示している。また、FPC50の配線パターンとFPC52の配線パターンとは同一であり、FPC51の配線パターンとFPC53の配線パターンは同一である。ここでは、FPC50及びFPC51について説明する。
即ち、FPC50上のバスの配置及びFPC51上のバスの配置は同一である。
また、データパッド2111、2112は、それぞれ第1の駆動IC211の左右両端部に設けられ、領域Cによって電源パッド2114及び駆動電圧波形出力パッド2116と異なる領域に分離されている。特に、5個の共通電圧入出力パッド2115のうち、最も左側のものより更に左側にデータパッド2112及びこのデータパッド2112に接続されたデータバス505が配線され、最も右側のものより更に右側にデータパッド2111及びこのデータパッド2111に接続されたデータバス504が配線されている。このようにパッドを配置することで、入出力される画像データに対して駆動電圧の入出力に伴うノイズが混入することを防いでいる。
次に、第2実施形態のインクジェットヘッドについて説明する。
図8は、第2実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
次に、第2実施形態のインクジェットヘッドの変形例を示す。
図9には、変形例のインクジェットヘッドにおけるFPCの配置と、駆動ICへの信号の入出力配線を示す。
次に、第3実施形態のインクジェットヘッドについて説明する。
図10は、第3実施形態のインクジェットヘッドにおいて駆動ICを搭載したFPCの配置を示す図である。また、図11は、第3実施形態のインクジェットヘッドにおける駆動ICへの信号の入出力配線を示す図である。
例えば、上記実施の形態では、各FPCに一個ずつ駆動ICを設けることとしたが、例えば、FPCの両面に一枚ずつ複数の駆動ICを設けることも可能である。また、各FPCに設けられる駆動IC及び配線は、上記実施の形態では、駆動IC及び配線を全てFPCの下面側に設けられることとしたが、上面側に設けることとしてもよいし、上面側に設けるものと下面側に設けられるものとが混在してもよい。なお、FPCの上面側に駆動IC及び配線が設けられる場合には、接続部において配線とインク吐出部とを接続するためのTSVなどを更に設けることになる。
その他、上記実施の形態で示した具体的な配置、構造、数値などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
10 ヘッド基材
11 ノズル
12 圧力室
13 振動板
14 共通電極
15 個別電極
16 圧電素子
17 バンプ
20 配線基材
21 孔部
22 バンプ
23 下部配線
24 金属端子
25 上部配線
30 接着樹脂層
40 インク室
50〜53、51a、53a、55、56 FPC
100 インク吐出部
110a〜110d ノズル列
200、210a〜210d 駆動回路
211、212、215 駆動IC
221 シフトレジスター
222 ラッチ回路
223 波形選択部
231 バッファーアンプ
251、251a〜251c、255 接続配線
252 金属端子
500、510、510a、550 接続部
501、503、511、513、551、553 共通入力バス
502、512、552 制御信号入力バス
504、505、514、514a、515、515a、554、555 データバス
506、508、516、518、556、558 共通出力バス
507、517、557 個別配線
2111、2112 データパッド
2113 信号入力パッド
2114 電源パッド
2115 共通電圧入出力パッド
2116 駆動電圧波形出力パッド
Claims (9)
- インクを吐出させるための所定数の負荷を駆動する複数の駆動部を備えた配線基板がインク吐出部に接続されたインクジェットヘッドにおいて、
前記配線基板には、前記複数の駆動部に対してインク吐出に係るデータの入出力を行うデータ入出力配線が一組ずつ形成され、
前記複数の駆動部は、2以上の前記駆動部により構成される1又は複数の駆動部群に分けられ、同一の当該駆動部群に含まれる前記駆動部は、前記データ入出力配線と、前記インク吐出部に設けられた接続配線とにより互いに直列に接続される
ことを特徴とするインクジェットヘッド。 - 前記複数の駆動部は、当該駆動部の数と同数の前記配線基板に各々所定数ずつ形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。 - 複数の前記配線基板は、前記インク吐出部の同一面に接続されている
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。 - 複数の前記配線基板は、前記インク吐出部との接続部が各々互いに平行になるように配置される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。 - 前記複数の配線基板は、各々同一の配線形状を有する
ことを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。 - 前記複数の駆動部は、第1の前記データ入出力配線と第2の前記データ入出力配線とが両端にそれぞれ接続されたシフトレジスターを各々備え、
前記シフトレジスターは、制御信号に従ってデータの入力方向を切り替えることが可能であり、
第1の前記駆動部のシフトレジスターから前記第1のデータ入出力配線に出力されたデータは、前記第1の駆動部と同一の前記駆動部群に属する第2の前記駆動部の前記第1のデータ入出力配線に前記接続配線を介して入力され、当該第2の駆動部におけるシフトレジスターでは、前記第1の駆動部におけるシフトレジスターと反対向きにデータが入力される
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットヘッド。 - 前記駆動部には、共通電圧が供給され、
当該駆動部の一部には、前記駆動部を複数の領域に分割するように前記共通電圧が印加される領域が設けられ、
前記第1のデータ入出力配線及び前記第2のデータ入出力配線は、当該駆動部における他の配線とは異なる前記複数の領域に分離されて配置される
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。 - 前記配線基板には、前記所定数の負荷に対して個別に印加される駆動電圧を前記駆動部から出力する個別電圧配線と、全ての前記負荷に対して共通の電圧を出力する共通電圧配線とが形成され、前記共通電圧配線は、前記個別電圧配線と、前記データ入出力配線との間に設けられている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のインクジェットヘッド。 - 前記駆動部において、前記データ入出力配線に接続されるデータパッドは、前記共通電圧配線に接続される共通電圧入力パッドの位置よりも当該駆動部の端部寄りに形成されている
ことを特徴とする請求項8に記載のインクジェットヘッド。
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