JP2020049932A - プリントヘッド制御回路及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクミストの影響により生じるインクの吐出精度の低下の有無を含むプリントヘッドの自己診断が可能なプリントヘッド制御回路を提供する。【解決手段】ノズルプレートと、第1接続点、第2接続点、第3接続点、及び第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能とを有するプリントヘッド21の動作を制御し、第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、を備え、ノズルプレートと第1ケーブルとの最短距離は、ノズルプレートと第2ケーブルとの最短距離より長い、プリントヘッド制御回路15。【選択図】図14

Description

本発明は、プリントヘッド制御回路及び液体吐出装置に関する。
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、プリントヘッドに設けられた圧電素子を駆動信号により駆動することで、キャビティーに充填されたインク等の液体をノズルから吐出し、媒体上に文字や画像を形成する。このような液体吐出装置において、プリントヘッドに不具合が生じた場合、ノズルから正常に液体を吐出できなくなる吐出異常が生じるおそれがある。そして、吐出異常が生じた場合、ノズルから吐出されるインクの吐出精度が低下し、媒体上に形成される画像の品質が低下するおそれがある。このようなインクの吐出精度が低下しているか否かを、プリントヘッド自身が診断する自己診断機能を有するプリントヘッドが知られている。
特許文献1には、プリントヘッドに入力される複数の信号に応じて、正常な印字品質を満たすドットの形成が可能か否かを、プリントヘッド自身で判別する自己診断機能を有するプリントヘッドが開示されている。
また、特許文献2には、液体吐出装置の内部に浮遊するインクミストが、ヘッド基板に付着することにより生じる短絡等の不具合を低減する技術が開示されている。
特開2017−114020号公報 特開2017−113972号公報
液体吐出装置では、ノズルから吐出されたインクの多くは、媒体に着弾し画像を形成する。しかしながら、ノズルから吐出されたインクの一部は、媒体に着弾する前にミスト化し液体吐出装置の内部に浮遊する。さらに、ノズルから吐出されたインクが媒体に着弾した後であっても、プリントヘッドが搭載されたキャリッジの移動や、媒体の搬送に伴い生じる気流により、液体吐出装置の内部にインクが再浮遊する場合がある。このような液体吐出装置の内部に浮遊するインクは非常に微小であり、そのためレナード効果により帯電する。その結果、液体吐出装置の内部に浮遊するインクは、プリントヘッドに各種信号を供給するケーブル、プリントヘッドに形成された配線パターン等の導電部に引き寄せられる。また、液体吐出装置の内部に浮遊するインクは、ケーブルとプリントヘッドとを電気的に接続する端子などの導電部にも引き寄せられる。そして、液体吐出装置の内部に浮遊するインクがケーブル、配線パターン及び端子などの導電部に付着した場合、当該導電部間が短絡する場合がある。このような短絡は、プリントヘッドで伝搬される各種信号の波形に歪みを生じさせる。
しかしながら、特許文献1には、上述したような、液体吐出装置の内部に浮遊するインクがプリントヘッドに付着することに起因して導電部が短絡した場合の自己診断に係る技術については開示されていない。
また、特許文献2には、プリントヘッドに信号を供給するケーブルに対して、インクが付着した場合における電気的不具合を低減する技術が開示されてはいるものの、プリント
ヘッドにインクミストが付着したか否かを自己診断する技術については開示されていない。
以上のように、特許文献1及び特許文献2に開示されている技術では、プリントヘッドの自己診断として、液体吐出装置の内部に浮遊するインクミストの影響によりインクの吐出精度が低下しているか否かの自己診断を行えないおそれがある。
本発明に係るプリントヘッド制御回路の一態様は、
駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路であって、
第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を備え、
前記ノズルプレートと前記第1ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第2ケーブルとの最短距離より長い。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第2ケーブルは、前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間に、前記駆動信号伝搬配線は位置しなくてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間には、複数の前記グラウンド信号伝搬配線のいずれかが位置してもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
を備え、
前記ノズルプレートと前記第3ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第4ケーブルとの最短距離より長くてもよい。
本発明に係るプリントヘッド制御回路の一態様は、
駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点と、第10接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路であって、
前記第10接続点に入力される第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を備え、
前記第1診断信号伝搬配線と前記第1接続点とは第1接触部で電気的に接触し、
前記第2診断信号伝搬配線と前記第2接続点とは第2接触部で電気的に接触し、
前記第3診断信号伝搬配線と前記第3接続点とは第3接触部で電気的に接触し、
前記第4診断信号伝搬配線と前記第4接続点とは第4接触部で電気的に接触し、
前記第1電源電圧信号伝搬配線と前記第10接続点とは第10接触部で電気的に接触し、
第10接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第1接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長い。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記プリントヘッドは、第11接続点を含み、
前記第2ケーブルは、前記第11接続点に入力される前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
前記駆動信号伝搬配線と前記第11接続点とは第11接触部で電気的に接触し、
前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間に、前記第11接触部は位置しなくてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記プリントヘッドは、複数のグラウンド接続点を含み、
前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
前記複数のグラウンド信号伝搬配線と前記複数のグラウンド接続点とは、複数のグラウンド接触部で電気的に接触し、
前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間には、前記複数のグラウンド接触部のいずれかが位置してもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点と、
第12接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
前記第12接続点に入力される第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
を備え、
前記第6診断信号伝搬配線と前記第6接続点とは第6接触部で電気的に接触し、
前記第7診断信号伝搬配線と前記第7接続点とは第7接触部で電気的に接触し、
前記第8診断信号伝搬配線と前記第8接続点とは第8接触部で電気的に接触し、
前記第9診断信号伝搬配線と前記第9接続点とは第9接触部で電気的に接触し、
前記第2電源電圧信号伝搬配線と前記第12接続点とは第12接触部で電気的に接触し、
第12接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第6接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長くてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第1診断信号伝搬配線は、前記液体の吐出タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第2診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形切替タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第3診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形選択を規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第4診断信号伝搬配線は、クロック信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記プリントヘッドは、第5接続点を含み、
前記第2ケーブルは、前記第5接続点から出力される前記プリントヘッドの自己診断の結果を示す第5診断信号を伝搬する第5診断信号伝搬配線を含んでもよい。
前記プリントヘッド制御回路の一態様において、
前記第5診断信号伝搬配線は、前記プリントヘッドの温度異常の有無を示す信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路と、
を備え、
前記プリントヘッド制御回路は、
第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を有し、
前記ノズルプレートと前記第1ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第2ケーブルとの最短距離より長い。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第2ケーブルは、前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間に、前記駆動信号伝搬配線は位置しなくてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間には、複数の前記グラウンド信号伝搬配線のいずれかが位置してもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
前記プリントヘッド制御回路は、
第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
を有し、
前記ノズルプレートと前記第3ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第4ケーブルとの最短距離より長くてもよい。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点と、第10接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドと、
前記プリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路と、
を備え、
前記プリントヘッド制御回路は、
前記第10接続点に入力される第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を有し、
前記第1診断信号伝搬配線と前記第1接続点とは第1接触部で電気的に接触し、
前記第2診断信号伝搬配線と前記第2接続点とは第2接触部で電気的に接触し、
前記第3診断信号伝搬配線と前記第3接続点とは第3接触部で電気的に接触し、
前記第4診断信号伝搬配線と前記第4接続点とは第4接触部で電気的に接触し、
前記第1電源電圧信号伝搬配線と前記第10接続点とは第10接触部で電気的に接触し、
第10接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第1接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長い。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記プリントヘッドは、第11接続点を含み、
前記第2ケーブルは、前記第11接続点に入力される前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
前記駆動信号伝搬配線と前記第11接続点とは第11接触部で電気的に接触し、
前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間に、前記第11接触部は位置しなくてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記プリントヘッドは、複数のグラウンド接続点を含み、
前記第2ケーブルは、前記複数のグラウンド接続点に入力されるグラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
前記複数のグラウンド信号伝搬配線と前記複数のグラウンド接続点とは、複数のグラウンド接触部で電気的に接触し、
前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間には、前記複数のグラウンド接触部のいずれかが位置してもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点と、第12接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
前記プリントヘッド制御回路は、
前記第12接続点から入力される第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
を有し、
前記第6診断信号伝搬配線と前記第6接続点とは第6接触部で電気的に接触し、
前記第7診断信号伝搬配線と前記第7接続点とは第7接触部で電気的に接触し、
前記第8診断信号伝搬配線と前記第8接続点とは第8接触部で電気的に接触し、
前記第9診断信号伝搬配線と前記第9接続点とは第9接触部で電気的に接触し、
前記第2電源電圧信号伝搬配線と前記第12接続点とは第12接触部で電気的に接触し、
第12接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第6接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長くてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第1診断信号伝搬配線は、前記液体の吐出タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第2診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形切替タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第3診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形選択を規定する信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第4診断信号伝搬配線は、クロック信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記プリントヘッドは、第5接続点を含み、
前記第2ケーブルは、前記第5接続点から出力される前記プリントヘッドの自己診断の結果を示す第5診断信号を伝搬する第5診断信号伝搬配線を含んでもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記第5診断信号伝搬配線は、前記プリントヘッドの温度異常の有無を示す信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
液体吐出装置の概略構成を示す図である。 液体吐出装置の電気的な構成を示すブロック図である。 駆動信号COMの波形の一例を示す図である。 駆動信号VOUTの波形の一例を示す図である。 駆動信号選択回路の構成を示す図である。 デコーダーにおけるデコード内容を示す図である。 吐出部の1個分に対応する選択回路の構成を示す図である。 駆動信号選択回路の動作を説明するための図である。 温度異常検出回路の構成を示す図である。 プリントヘッドの構成を示す斜視図である。 インク吐出面を示す平面図である。 吐出部の概略構成を示す図である。 コネクター350,360の構成を示す図である。 液体吐出装置をY方向から見た場合における内部構成を概略的に示す図である。 ケーブル19の構成を示す図である。 ケーブル19がコネクター350に取り付けられた場合における接触部180について説明するための図である。 ケーブル19aで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。 ケーブル19bで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。 第2実施形態における液体吐出装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるプリントヘッドの構成を示す斜視図である。 コネクター370,380の構成を示す図である。 第2実施形態における液体吐出装置を、Y方向から見た場合における内部構成を概略的に示す図である。 第2実施形態におけるケーブル19aで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。 第2実施形態におけるケーブル19bで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。 第2実施形態におけるケーブル19cで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。 第2実施形態におけるケーブル19dで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
以下では、液体吐出装置に適用される自己診断機能を有するプリントヘッドを動作させるプリントヘッド制御回路を例に挙げて説明する。
1 第1実施形態
1.1 液体吐出装置の構成
図1は、液体吐出装置1の概略構成を示す図である。液体吐出装置1は、液体の一例としてのインクを吐出するプリントヘッド21が搭載されたキャリッジ20が往復動し、搬送される媒体Pに対してインクを吐出することで、媒体Pに対して画像を形成するシリアル印刷方式のインクジェットプリンターである。以下の説明では、キャリッジ20が移動する方向をX方向、媒体Pが搬送される方向をY方向、インクが吐出される方向をZ方向として説明する。なお、X方向、Y方向及びZ方向は互いに直交する方向として説明を行う。また、媒体Pとしては、印刷用紙、樹脂フィルム、布帛等の任意の印刷対象が用いられてもよい。
液体吐出装置1は、液体容器2、制御機構10、キャリッジ20、移動機構30及び搬送機構40を備える。
液体容器2には、媒体Pに吐出される複数種類のインクが貯留されている。液体容器2に貯留されるインクの色彩としては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グレー等が挙げられる。このようなインクが貯留される液体容器2としては、インクカートリッジや、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、インクの補充が可能なインクタンク等が用いられる。
制御機構10は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリ等の記憶回路とを含み、液体吐出装置
1の各要素を制御する。
キャリッジ20には、プリントヘッド21が搭載されている。また、キャリッジ20は、プリントヘッド21を搭載した状態で、移動機構30に含まれる無端ベルト32に固定されている。なお、液体容器2も、キャリッジ20に搭載されていてもよい。
プリントヘッド21には、制御機構10から、プリントヘッド21を制御するための制御信号Ctrl−H、及びプリントヘッド21を駆動するための1又は複数の駆動信号COMが入力される。そして、プリントヘッド21は、制御信号Ctrl−H及び駆動信号COMに基づいて、液体容器2から供給されるインクをZ方向に吐出する。
移動機構30は、キャリッジモーター31及び無端ベルト32を含む。キャリッジモーター31は、制御機構10から入力される制御信号Ctrl−Cに基づいて動作する。そして、無端ベルト32は、キャリッジモーター31の動作に従って回転する。これにより、無端ベルト32に固定されたキャリッジ20がX方向に往復動する。
搬送機構40は、搬送モーター41及び搬送ローラー42を含む。搬送モーター41は、制御機構10から入力される制御信号Ctrl−Tに基づいて動作する。そして、搬送ローラー42は、搬送モーター41の動作に従って回転する。この搬送ローラー42の回転に伴って媒体PがY方向に搬送される。
以上のように液体吐出装置1は、搬送機構40による媒体Pの搬送と移動機構30によるキャリッジ20の往復動とに連動して、キャリッジ20に搭載されたプリントヘッド21からインクを吐出することで、媒体Pの表面の任意の位置にインクを着弾させ、媒体Pに所望の画像を形成する。
1.2 液体吐出装置の電気構成
図2は、液体吐出装置1の電気的な構成を示すブロック図である。液体吐出装置1は、制御機構10、プリントヘッド21、キャリッジモーター31、搬送モーター41及びリニアエンコーダー90を備える。図2に示すように、制御機構10は、駆動信号出力回路50、制御回路100及び電源回路110を含む。
制御回路100は、例えば、マイクロコントローラー等のプロセッサーを含む。そして、制御回路100は、ホストコンピューターから入力される画像データ等の各種信号に基づいて、液体吐出装置1を制御するデータや各種信号を生成し出力する。
具体的には、制御回路100は、リニアエンコーダー90から入力される検出信号に基づいて、プリントヘッド21の走査位置を把握する。そして、制御回路100は、プリントヘッド21の走査位置に応じた制御信号Ctrl−Cを、キャリッジモーター31に出力する。これにより、プリントヘッド21の往復動が制御される。また、制御回路100は、搬送モーター41に対して制御信号Ctrl−Tを出力する。これにより、媒体Pの搬送が制御される。なお、制御信号Ctrl−Cは、不図示のキャリッジモータードライバーを介して信号変換されたのち、キャリッジモーター31に入力されてもよい。同様に、制御信号Ctrl−Tは、不図示の搬送モータードライバーを介して信号変換されたのち、搬送モーター41に入力されてもよい。
また、制御回路100は、ホストコンピューターからの入力される画像データ等の各種信号に基づいてプリントヘッド21を制御するための制御信号Ctrl−Hとしての、印刷データ信号SI1〜SIn、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、及びクロック信号SCKをプリントヘッド21に出力する。
また、制御回路100は、プリントヘッド21を自己診断させるための診断信号DIG1〜DIG4を出力するとともに、制御回路100には、プリントヘッド21の自己診断結果を示す診断信号DIG5が入力される。この診断信号DIG1〜DIG4を出力する制御回路100が、診断信号出力回路の一例である。
また、制御回路100は、駆動信号出力回路50にデジタル信号である駆動制御信号dAを出力する。
駆動信号出力回路50は、駆動回路50aを含む。駆動制御信号dAは、駆動信号COMの波形を規定するデジタルのデータ信号であり、駆動回路50aに入力される。駆動回路50aは、駆動制御信号dAをデジタル/アナログ変換したのち、変換されたアナログ信号をD級増幅して駆動信号COMを生成する。すなわち、駆動回路50aは、駆動制御信号dAで規定された波形をD級増幅することで駆動信号COMを生成する。そして、駆動信号出力回路50は、駆動信号COMを出力する。なお、駆動制御信号dAは、駆動信号COMの波形を規定する信号であればよく、例えば、アナログの信号であってもよい。また、駆動回路50aは、駆動制御信号dAで規定される波形を増幅できればよく、例えば、A級増幅、B級増幅又はAB級増幅等の回路を含んでもよい。
また、駆動信号出力回路50は、駆動信号COMの基準電位を示す例えばグラウンド電位(0V)の基準電圧信号CGNDを出力する。なお、基準電圧信号CGNDは、グラウンド電位の信号に限られるものではなく、例えばDC6V等の直流電圧の信号であってもよい。
駆動信号COM及び基準電圧信号CGNDは、制御機構10において分岐された後、プリントヘッド21に出力される。具体的には、駆動信号COMは、制御機構10において後述するn個の駆動信号選択回路200のそれぞれに対応するn個の駆動信号COM1〜COMnに分岐されたのち、プリントヘッド21に出力される。同様に、基準電圧信号CGNDは、制御機構10においてn個の基準電圧信号CGND1〜CGNDnに分岐されたのち、プリントヘッド21に出力される。ここで、駆動信号COM1〜COMnを含む駆動信号COMが駆動信号の一例である。
電源回路110は、高電圧信号VHV、低電圧信号VDD及びグラウンド信号GNDを生成して出力する。高電圧信号VHVは、電圧が例えばDC42Vの信号である。また、低電圧信号VDDは、電圧が例えば3.3Vの信号である。また、グラウンド信号GNDは、高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDの基準電位を示す信号であって、例えばグラウンド電位(0V)の信号である。高電圧信号VHVは、駆動信号出力回路50における増幅用の電圧等に用いられる。また、低電圧信号VDD及びグラウンド信号GNDのそれぞれは、制御機構10における各種構成の電源電圧等に用いられる。また、高電圧信号VHV、低電圧信号VDD及びグラウンド信号GNDのそれぞれは、プリントヘッド21にも出力される。なお、高電圧信号VHV、低電圧信号VDD及びグラウンド信号GNDの電圧は、上述したDC42V、DC3.3V及び0Vに限られるものではない。また、電源回路110は、高電圧信号VHV、低電圧信号VDD及びグラウンド信号GND以外の複数の電圧信号を生成し出力しても良い。
プリントヘッド21は、n個の駆動信号選択回路200と、温度検出回路210と、温度異常検出回路250と、複数の吐出部600とを含む。駆動信号選択回路200−1〜200−nのそれぞれは、入力される印刷データ信号SI1〜SIn、クロック信号SCK、ラッチ信号LAT、及びチェンジ信号CHに基づいて、駆動信号COMを選択又は非選択とする。これにより、駆動信号選択回路200−1〜200−nのそれぞれは、駆動
信号VOUT1〜VOUTnを生成する。そして、駆動信号選択回路200−1〜200−nのそれぞれは、生成した駆動信号VOUT1〜VOUTnを、対応する吐出部600に含まれる圧電素子60に供給する。圧電素子60は、駆動信号VOUTが供給されることで変位する。そして、当該変位に応じた量のインクが吐出部600から吐出される。
具体的には、駆動信号選択回路200−1には、駆動信号COM1、印刷データ信号SI1、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及びクロック信号SCKが入力される。そして、駆動信号選択回路200−1は、印刷データ信号SI1、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及びクロック信号SCKに基づいて駆動信号COM1の波形を選択又は非選択することで、駆動信号VOUT1を出力する。駆動信号VOUT1は、対応して設けられる吐出部600の圧電素子60の一端に供給される。また、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND1が供給される。そして、圧電素子60は、駆動信号VOUT1と基準電圧信号CGND1との電位差により変位する。
同様に、駆動信号選択回路200−i(iは1〜nのいずれか)には、駆動信号COMi、印刷データ信号SIi、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及びクロック信号SCKが入力される。そして、駆動信号選択回路200−iは、印刷データ信号SIi、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及びクロック信号SCKに基づいて駆動信号COMiの波形を選択又は非選択することで、駆動信号VOUTiを出力する。駆動信号VOUTiは、対応して設けられる吐出部600の圧電素子60の一端に供給される。また、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGNDiが供給されている。そして、圧電素子60は、駆動信号VOUTiと基準電圧信号CGNDiとの電位差により変位する。
ここで、駆動信号選択回路200−1〜200−nは同様の回路構成を有する。その為、以下の説明において、駆動信号選択回路200−1〜200−nを区別する必要がない場合、駆動信号選択回路200と称する場合がある。また、この場合において、駆動信号選択回路200に入力される駆動信号COM1〜COMnを駆動信号COMと称し、印刷データ信号SI1〜SInを印刷データ信号SIと称する。また、駆動信号選択回路200から出力される駆動信号VOUT1〜VOUTnを駆動信号VOUTと称する。この駆動信号選択回路200−1〜200−iのそれぞれは、例えば、集積回路(IC:Integrated Circuit)装置として構成されていてもよい。
温度検出回路210は不図示のサーミスター等の温度センサーを含む。当該温度センサーは、プリントヘッド21の温度を検出する。そして、温度検出回路210は、プリントヘッド21の温度情報を含むアナログ信号である温度信号THを生成し、制御回路100に出力する。
温度異常検出回路250は、プリントヘッド21、及び駆動信号選択回路200−1〜200−nの温度が異常であるか否かを示すデジタルの異常信号XHOTを出力する。具体的には、温度異常検出回路250は、プリントヘッド21の温度が異常であるか否かを診断し、プリントヘッド21の温度が正常であると判断した場合、Hレベルの異常信号XHOTを生成し、制御回路100に出力する。また、温度異常検出回路250は、プリントヘッド21の温度が異常であると判断した場合、Lレベルの異常信号XHOTを生成し、制御回路100に出力する。なお、異常信号XHOTの論理レベルは一例であり、例えば、温度異常検出回路250は、プリントヘッド21の温度が正常であると判断した場合、Lレベルの異常信号XHOTを出力し、プリントヘッド21の温度が異常であると判断した場合、Hレベルの異常信号XHOTを出力してもよい。
制御回路100は、温度信号TH及び異常信号XHOTに応じて、液体吐出装置1の動作の停止、駆動信号COMの波形の補正等の各種処理を行う。すなわち、異常信号XHO
Tは、プリントヘッド21、及び駆動信号選択回路200−1〜200−nの温度異常の有無を示す信号である。これにより、吐出部600からのインクの吐出精度を高めることができるとともに、印刷状態におけるプリントヘッド21の動作異常や故障等を未然に防ぐことができる。なお、温度異常検出回路250は、例えば、集積回路(IC:Integrated Circuit)装置として構成されても良い。また、温度異常検出回路250は、駆動信号選択回路200−1〜200−nのそれぞれに対応して複数設けられていてもよい。この場合、駆動信号選択回路200−1〜200−nのそれぞれと、対応する温度異常検出回路250とが、1つの集積回路(IC:Integrated Circuit)装置として構成されても良い。
1.3 駆動信号の波形の一例
ここで、駆動信号出力回路50で生成される駆動信号COMの波形の一例、及び圧電素子60に供給される駆動信号VOUTの波形の一例について図3及び図4を用いて説明する。
図3は、駆動信号COMの波形の一例を示す図である。図3に示すように、駆動信号COMは、ラッチ信号LATが立ち上がってからチェンジ信号CHが立ち上がるまでの期間T1に配置された台形波形Adp1と、期間T1の後、次にチェンジ信号CHが立ち上がるまでの期間T2に配置された台形波形Adp2と、期間T2の後、次にラッチ信号LATが立ち上がるまでの期間T3に配置された台形波形Adp3とを連続させた波形である。そして、台形波形Adp1が、圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、中程度の量のインクが吐出される。また、台形波形Adp2が、圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、中程度の量よりも少ない小程度の量のインクが吐出される。また、台形波形Adp3が圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600からインクは吐出されない。ここで、台形波形Adp3は、吐出部600のノズル開孔部付近のインクを微振動させて、インク粘度の増大を防止するための波形である。
ここで、図3に示すラッチ信号LATが立ち上がってから、次にラッチ信号LATが立ち上がるまでの周期Taが、媒体Pに新たなドットを形成する印刷周期に相当する。すなわち、ラッチ信号LATは、プリントヘッド21からのインクの吐出タイミングを規定する信号であり、チェンジ信号CHは、駆動信号COMに含まれる台形波形Adp1,Adp2,Adp3の波形切替タイミングを規定する信号である。
また、台形波形Adp1,Adp2,Adp3のそれぞれの開始タイミング及び終了タイミングでの電圧は、いずれも電圧Vcで共通である。すなわち、台形波形Adp1,Adp2,Adp3は、それぞれが電圧Vcで開始し電圧Vcで終了する波形となっている。なお、駆動信号COMは、周期Taにおいて、1つ又は2つの台形波形が連続した波形の信号であってもよく、また、4つ以上の台形波形が連続した波形の信号であってもよい。
図4は、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」及び「非記録」のそれぞれに対応する駆動信号VOUTの波形の一例を示す図である。
図4に示すように、「大ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、期間T1に配置された台形波形Adp1と、期間T2に配置された台形波形Adp2と、期間T3に配置された電圧Vcで一定の電圧波形とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、中程度の量のインクと小程度の量のインクとが吐出される。よって、媒体Pには、それぞれのインクが着弾し合体することで大ドットが形
成される。
「中ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、期間T1に配置された台形波形Adp1と、期間T2,T3に配置された電圧Vcで一定の電圧波形とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、中程度の量のインクが吐出される。よって、媒体Pには、このインクが着弾して中ドットが形成される。
「小ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、期間T1,T3に配置された電圧Vcで一定の電圧波形と、期間T2に配置された台形波形Adp2とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、小程度の量のインクが吐出される。よって、媒体Pには、このインクが着弾して小ドットが形成される。
「非記録」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、期間T1,T2に配置された電圧Vcで一定の電圧波形と、期間T3に配置された台形波形Adp3とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600のノズル開孔部付近のインクが微振動するのみで、インクは吐出されない。よって、媒体Pには、インクが着弾せずドットが形成されない。
ここで、電圧Vcで一定の電圧波形とは、駆動信号VOUTとして台形波形Adp1,Adp2,Adp3のいずれも選択されていない場合において、直前の電圧Vcが圧電素子60の容量成分により保持された電圧からなる波形である。その為、駆動信号VOUTとして台形波形Adp1,Adp2,Adp3のいずれも選択されていない場合、電圧Vcで一定の電圧波形が駆動信号VOUTとして圧電素子60に供給される。
なお、図3及び図4に示した駆動信号COM及び駆動信号VOUTはあくまでも一例であり、プリントヘッド21が搭載されるキャリッジ20の移動速度、プリントヘッド21に供給されるインクの物性、及び媒体Pの材質等に応じて、様々な波形の組み合わせが用いられてもよい。
1.4 駆動信号選択回路の構成と動作
次に、駆動信号選択回路200の構成及び動作について図5〜図8を用いて説明する。図5は、駆動信号選択回路200の構成を示す図である。図5に示すように、駆動信号選択回路200は、選択制御回路220及び複数の選択回路230を含む。
選択制御回路220には、印刷データ信号SI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH及びクロック信号SCKが入力される。また、選択制御回路220には、シフトレジスター(S/R)222とラッチ回路224とデコーダー226との組が、複数の吐出部600の各々に対応して設けられている。すなわち、駆動信号選択回路200は、対応する吐出部600の総数mと同数のシフトレジスター222とラッチ回路224とデコーダー226との組を含む。ここで、印刷データ信号SIは、駆動信号COMの波形選択を規定する信号である。また、クロック信号SCKは、印刷データ信号SIを入力するためのクロック信号である。
具体的には、印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期した信号であって、m個の吐出部600の各々に対して、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」及び「非記録」のいずれかを選択するための2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を含む、合計2mビットの信号である。印刷データ信号SIは、吐出部600に対応して、印刷デー
タ信号SIに含まれる2ビット分の印刷データ[SIH,SIL]毎に、シフトレジスター222に保持される。具体的には、吐出部600に対応したm段のシフトレジスター222が互いに縦続接続されるとともに、シリアルで入力された印刷データ信号SIが、クロック信号SCKに従って順次後段に転送される。なお、図5では、シフトレジスター222を区別するために、印刷データ信号SIが入力される上流側から順番に1段、2段、…、m段と表記している。
m個のラッチ回路224の各々は、m個のシフトレジスター222の各々で保持された2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をラッチ信号LATの立ち上がりでラッチする。
m個のデコーダー226の各々は、m個のラッチ回路224の各々によってラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をデコードする。そして、デコーダー226は、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHとで規定される期間T1,T2,T3毎に選択信号Sを出力する。
図6は、デコーダー226におけるデコード内容を示す図である。デコーダー226は、ラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]に従い選択信号Sを出力する。例えば、デコーダー226は、2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]の場合、選択信号Sの論理レベルを、期間T1,T2,T3のそれぞれにおいてH,H,Lレベルとして出力する。
選択回路230は、吐出部600のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、駆動信号選択回路200が有する選択回路230の数は、対応する吐出部600の総数mと同じである。図7は、吐出部600の1個分に対応する選択回路230の構成を示す図である。図7に示すように、選択回路230は、NOT回路であるインバーター232及びトランスファーゲート234を有する。
選択信号Sは、トランスファーゲート234において丸印が付されていない正制御端に入力される一方で、インバーター232によって論理反転されて、トランスファーゲート234において丸印が付された負制御端に入力される。また、トランスファーゲート234の入力端には、駆動信号COMが供給される。具体的には、トランスファーゲート234は、選択信号SがHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通(オン)とし、選択信号SがLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通(オフ)とする。そして、トランスファーゲート234の出力端から駆動信号VOUTが出力される。
ここで、図8を用いて、駆動信号選択回路200の動作について説明する。図8は、駆動信号選択回路200の動作を説明するための図である。印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期してシリアルで入力されて、吐出部600に対応するシフトレジスター222において順次転送される。そして、クロック信号SCKの入力が停止すると、各シフトレジスター222には、吐出部600の各々に対応した2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が保持される。なお、印刷データ信号SIは、シフトレジスター222のm段、…、2段、1段の吐出部600に対応した順に入力される。
そして、ラッチ信号LATが立ち上がると、ラッチ回路224のそれぞれは、シフトレジスター222に保持されている2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を一斉にラッチする。なお、図8において、LT1、LT2、…、LTmは、1段、2段、…、m段のシフトレジスター222に対応するラッチ回路224によってラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を示す。
デコーダー226は、ラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]で規定されるドットのサイズに応じて、期間T1,T2,T3のそれぞれにおいて、選択信号Sの論理レベルを図6に示す内容で出力する。
具体的には、デコーダー226は、印刷データ[SIH,SIL]が[1,1]の場合、選択信号Sを期間T1,T2,T3においてH,H,Lレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において台形波形Adp1を選択し、期間T2において台形波形Adp2を選択し、期間T3において台形波形Adp3を選択しない。その結果、図4に示した「大ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]の場合、選択信号Sを期間T1,T2,T3においてH,L,Lレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において台形波形Adp1を選択し、期間T2において台形波形Adp2を選択せず、期間T3において台形波形Adp3を選択しない。その結果、図4に示した「中ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、印刷データ[SIH,SIL]が[0,1]の場合、選択信号Sを期間T1,T2,T3においてL,H,Lレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において台形波形Adp1を選択せず、期間T2において台形波形Adp2を選択し、期間T3において台形波形Adp3を選択しない。その結果、図4に示した「小ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、印刷データ[SIH,SIL]が[0,0]の場合、選択信号Sを期間T1,T2,T3においてL,L,Hレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において台形波形Adp1を選択せず、期間T2において台形波形Adp2を選択せず、期間T3において台形波形Adp3を選択する。その結果、図4に示した「非記録」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
以上のように、駆動信号選択回路200は、印刷データ信号SI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH及びクロック信号SCKに基づいて、駆動信号COMの波形を選択し、駆動信号VOUTを出力する。すなわち、駆動信号VOUTは、駆動信号選択回路200において、駆動信号COMの波形を選択、又は非選択とすることで生成される。したがって、駆動信号COMに基づく駆動信号VOUTもまた駆動信号の一例である。
1.5 温度異常検出回路の構成
次に、温度異常検出回路250について図9を用いて説明する。図9は、温度異常検出回路250の構成を示す図である。図9に示すように、温度異常検出回路250は、コンパレーター251、基準電圧出力回路252、トランジスター253、複数のダイオード254及び抵抗255,256を含む。
基準電圧出力回路252には、低電圧信号VDDが入力される。基準電圧出力回路252は、低電圧信号VDDを変圧することで電圧Vrefを生成し、コンパレーター251の+側入力端子に供給する。基準電圧出力回路252は、例えば電圧レギュレーター回路などで構成される。
複数のダイオード254は、互いに直列に接続されている。そして、直列に接続された複数のダイオード254のうち、最も高電位側に位置するダイオード254のアノード端子には抵抗255を介して低電圧信号VDDが供給され、最も低電位側に位置するダイオード254のカソード端子にはグラウンド信号GNDが供給される。具体的には、温度異常検出回路250は、複数のダイオード254として、ダイオード254−1,254−
2,254−3,254−4を有する。ダイオード254−1のアノード端子には、抵抗255を介して低電圧信号VDDが供給されると共に、コンパレーター251の−側入力端子と接続される。ダイオード254−1のカソード端子は、ダイオード254−2のアノード端子と接続される。ダイオード254−2のカソード端子は、ダイオード254−3のアノード端子と接続される。ダイオード254−3のカソード端子は、ダイオード254−4のアノード端子と接続される。ダイオード254−4のカソード端子には、グラウンド信号GNDが供給される。以上のように構成された抵抗255及び複数のダイオード254によって、コンパレーター251の−側入力端子には、複数のダイオード254のそれぞれの順方向電圧の和である電圧Vdetが供給される。なお、温度異常検出回路250が有する複数のダイオード254の数は4つに限られるものではない。
コンパレーター251は、低電圧信号VDDとグラウンド信号GNDとの電位差により動作する。そして、コンパレーター251は、+側入力端子に供給される電圧Vrefと−側入力端子に供給される電圧Vdetとを比較し、当該比較結果に基づく信号を出力端子から出力する。
トランジスター253のドレイン端子には抵抗256を介して低電圧信号VDDが供給される。また、トランジスター253のゲート端子はコンパレーター251の出力端子と接続され、ソース端子にはグラウンド信号GNDが供給される。以上のように接続されたトランジスター253のドレイン端子に供給される電圧が、異常信号XHOTとして温度異常検出回路250から出力される。
基準電圧出力回路252が生成する電圧Vrefの電圧値は、複数のダイオード254の温度が所定の範囲内である場合の電圧Vdetよりも小さい。この場合において、コンパレーター251は、Lレベルの信号を出力する。したがって、トランジスター253はオフに制御され、その結果、温度異常検出回路250は、Hレベルの異常信号XHOTを出力する。
ダイオード254の順方向電圧は、温度が上昇すると低下する特性を有する。したがって、プリントヘッド21に温度異常が生じた場合、ダイオード254の温度が上昇し、それに伴って電圧Vdetが低下する。そして、当該温度上昇に起因して電圧Vdetが電圧Vrefを下回った場合に、コンパレーター251の出力信号は、LレベルからHレベルとなる。したがって、トランジスター253はオンに制御される。その結果、温度異常検出回路250は、Lレベルの異常信号XHOTを出力する。すなわち、温度異常検出回路250は、駆動信号選択回路200の温度に基づいてトランジスター253がオン又はオフに制御されることで、Hレベルの異常信号XHOTとして当該トランジスター253のプルアップ電圧として供給される低電圧信号VDDを出力し、Lレベルの異常信号XHOTとしてグラウンド信号GNDを出力する。
1.6 プリントヘッドの構成
次に、プリントヘッド21の構成について、図10〜図13を用いて説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態のプリントヘッド21は、6個の駆動信号選択回路200−1〜200−6を備えるとして説明を行う。したがって、第1実施形態におけるプリントヘッド21には、6個の駆動信号選択回路200−1〜200−6のそれぞれに対応する6個の印刷データ信号SI1〜SI6と、6個の駆動信号COM1〜COM6と、6個の基準電圧信号CGND1〜CGND6とが入力される。
図10はプリントヘッド21の構成を示す斜視図である。図10に示すように、プリントヘッド21は、ヘッド310及び基板320を有する。また、ヘッド310のZ方向おける下側の面には、複数の吐出部600が形成されたインク吐出面311が位置する。
図11は、インク吐出面311を示す平面図である。図11に示すように、インク吐出面311には、複数の吐出部600に含まれるノズル651を有するノズルプレート632が、X方向に沿って6つ並んで設けられている。また、ノズル651は、ノズルプレート632のそれぞれにおいて、Y方向に沿って並んで設けられる。これにより、インク吐出面311にノズル列L1〜L6が形成される。なお、図11では、各ノズルプレート632に形成されているノズル列L1〜L6には、ノズル651がY方向に沿って1列で並んで設けられているが、ノズル651がY方向に沿って2列以上で並んで設けられてもよい。
ノズル列L1〜L6は、駆動信号選択回路200−1〜200−6のそれぞれに対応して設けられる。具体的には、駆動信号選択回路200−1が出力する駆動信号VOUT1は、ノズル列L1に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給される。また、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND1が供給される。同様に、駆動信号選択回路200−2が出力する駆動信号VOUT2は、ノズル列L2に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND2が供給される。同様に、駆動信号選択回路200−3が出力する駆動信号VOUT3は、ノズル列L3に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND3が供給される。同様に、駆動信号選択回路200−4が出力する駆動信号VOUT4は、ノズル列L4に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND4が供給される。同様に、駆動信号選択回路200−5が出力する駆動信号VOUT5は、ノズル列L5に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND5が供給される。同様に、駆動信号選択回路200−6が出力する駆動信号VOUT6は、ノズル列L6に設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には、基準電圧信号CGND6が供給される。
次に、ヘッド310に含まれる吐出部600の構成について、図12を用いて説明する。図12は、ヘッド310に含まれる複数の吐出部600の内の1つの概略構成を示す図である。図12に示すように、ヘッド310は、吐出部600及びリザーバー641を含む。
リザーバー641は、ノズル列L1〜L6のそれぞれに設けられる。そして、インクは、インク供給口661からリザーバー641に導入される。
吐出部600は、圧電素子60、振動板621、キャビティー631、及びノズル651を含む。振動板621は、図12において上面に設けられた圧電素子60の変位に伴い変形する。そして、振動板621は、キャビティー631の内部容積を拡大/縮小させるダイヤフラムとして機能する。キャビティー631の内部には、インクが充填されている。そして、キャビティー631は、圧電素子60の変位により、内部容積が変化する圧力室として機能する。ノズル651は、ノズルプレート632に形成されるとともに、キャビティー631に連通する開孔部である。そして、ノズル651は、キャビティー631に連通し、キャビティー631の内部容積の変化に応じてキャビティー631の内部のインクを吐出する。
圧電素子60は、圧電体601を一対の電極611,612で挟んだ構造である。この構造の圧電体601は、電極611,612に供給された電圧に応じて、電極611,612及び振動板621の中央部分が、両端部分に対して図12における上下方向に撓む。
具体的には、電極611には、駆動信号VOUTが供給され、電極612には、基準電圧信号CGNDが供給される。そして、駆動信号VOUTの電圧が高くなると、圧電素子60の中央部分が上方向に撓み、駆動信号VOUTの電圧が低くなると、圧電素子60の中央部分が下方向に撓む。すなわち、圧電素子60が上方向に撓めば、キャビティー631の内部容積が拡大する。したがって、インクがリザーバー641から引き込まれる。また、圧電素子60が下方向に撓めば、キャビティー631の内部容積が縮小する。したがって、キャビティー631の内部容積の縮小の程度に応じた量のインクが、ノズル651から吐出される。以上のように、ノズル651は、駆動信号VOUT及び駆動信号VOUTの基となる駆動信号COMに基づいてインクを吐出する。
なお、圧電素子60は、図示した構造に限られず、圧電素子60の変位に伴いインクを吐出させることができる型であればよい。また、圧電素子60は、屈曲振動に限られず、縦振動を用いる構成でもよい。
図10に戻り、基板320は、面321と、面321と異なる面322とを有し、辺323と、辺323に対してX方向で対向する辺324と、辺325と、辺325に対してY方向に対向する辺326とで形成される略矩形状である。なお、基板320の形状は、矩形に限られるものではなく、例えば、六角形や八角形等の多角形であってもよく、さらには、一部に切欠きや弧等が形成されていてもよい。すなわち、基板320において、面321と面322とは基板320の基材を介して対向して位置する面であり、換言すれば、面321と面322とは、基板320の表裏の面である。
基板320は、プリントヘッド21において、ノズルプレート632に対してインクが吐出されるインク吐出面311の反対側に位置し、且つ、面321がノズルプレート632側となるように設けられている。また、基板320には、コネクター350,360が設けられている。コネクター350は、基板320の面321側であって、辺323に沿って設けられている。また、コネクター360は、基板320の面322側であって、辺323に沿って設けられている。
ここで、図13を用いて、コネクター350,360の構成について説明する。図13は、コネクター350,360の構成を示す図である。
コネクター350は、ハウジング351と、ケーブル取付部352と、複数の端子353とを有する。ケーブル取付部352には、制御機構10とプリントヘッド21とを電気的に接続するための後述するケーブル19が取付けられる。複数の端子353は、辺323に沿って並設されている。そして、ケーブル取付部352にケーブル19が取付けられた場合に、ケーブル19に含まれる複数の端子のそれぞれと、コネクター350に含まれる複数の端子353のそれぞれとが電気的に接続される。これにより、制御機構10が出力する各種信号がプリントヘッド21に入力される。なお、第1実施形態では、コネクター350には、24個の端子353が辺323に沿って並設されているとして説明を行う。ここで、並設される24個の端子353を、辺323に沿った方向において、辺326側から辺325側に向かって順に、端子353−1,353−2,・・・,353−24と称する場合がある。
コネクター360は、ハウジング361と、ケーブル取付部362と、複数の端子363とを有する。ケーブル取付部362には、制御機構10とプリントヘッド21とを電気的に接続するための後述するケーブル19が取付けられる。複数の端子363は、辺323に沿って並設されている。そして、ケーブル取付部362にケーブル19が取付けられた場合に、ケーブル19に含まれる複数の端子のそれぞれと、コネクター360に含まれる複数の端子363のそれぞれとが電気的に接続される。これにより、制御機構10が出
力する各種信号がプリントヘッド21に入力される。なお、第1実施形態では、コネクター360には、24個の端子363が辺323に沿って並設されているとして説明を行う。ここで、並設される24個の端子363を、辺323に沿った方向において、辺325側から辺326側に向かって順に、端子363−1,363−2,・・・,363−24と称する場合がある。なお、コネクター350,360に接続されるケーブルの詳細については後述する。
図10に戻り、基板320の面322には、複数の電極群330が形成されている。さらに、基板320には、面321と面322とを貫通する複数のFPC挿通孔332と、複数のインク供給路挿通孔331とが形成されている。具体的には、基板320には、FPC挿通孔332と、FPC挿通孔332の辺323側及び辺324側に位置する2つの電極群330との組が、X方向に沿って複数設けられる。また、インク供給路挿通孔331は、X方向に沿って並んで設けられたFPC挿通孔332と2つの電極群330との組の間に位置し、Y方向に沿って2つ並んで設けられている。さらに、インク供給路挿通孔331は、X方向に沿って並んで設けられるFPC挿通孔332と2つの電極群330との組の、辺323側の端部及び辺324側の端部のそれぞれにも設けられる。
複数の電極群330のそれぞれは、Y方向に沿って並設された複数の電極を有する。複数の電極群330には、コネクター350,360から入力された各種信号が供給される。そして、複数の電極群330のそれぞれには、不図示のフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits)が接続される。電極群330に接続されたFPCは、FPC挿通孔332を挿通し、ヘッド310と電気的に接続される。これにより、コネクター350,360を介してプリントヘッド21に入力された各種信号が、ヘッド310に供給される。
具体的には、複数の電極群330のうち、最も辺323側に位置する電極群330には、ノズル列L1に含まれる吐出部600からのインクの吐出を制御するための印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、駆動信号COMA1及び基準電圧信号CGND1を含む信号が供給される。そして、入力された各種信号は、電極群330に接続されるFPCを介して、駆動信号選択回路200−1に供給される。同様に、複数の電極群330のうち、辺323側からj番目(jは1〜6のずれか)に位置する電極群330には、ノズル列Ljに含まれる吐出部600からのインクの吐出を制御するための印刷データ信号SIj、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、駆動信号COMAj及び基準電圧信号CGNDjを含む信号が供給される。そして、入力された各種信号は、電極群330に接続されるFPCを介して、駆動信号選択回路200−jに供給される。ここで、図示を省略するが、駆動信号選択回路200−1〜200−6のそれぞれは、電極群330のそれぞれと接続されるFPC上にCOF(Chip On Film)実装されていてもよく、また、ヘッド310の内部に設けられていてもよい。
インク供給路挿通孔331のそれぞれは、ノズル列L1〜L6に対応して設けられる。インク供給路挿通孔331には、対応して設けられるノズル列L1〜L6に含まれる吐出部600に対応するインク供給口661にインクを供給するための不図示のインク供給路の一部が挿通される。
以上のように構成されたプリントヘッド21は、制御機構10から入力される診断信号DIG1〜DIG4に基づいて自己診断する機能を有する。プリントヘッド21の自己診断する機能とは、プリントヘッド21が正常であるか否かを自己診断する機能であって、例えば、制御機構10から入力される診断信号DIG1〜DIG4に基づいて、正常な印字品質を満たすドットの形成が可能か否かをプリントヘッド21自身で診断する機能であ
る。
このような自己診断の機能は、液体吐出装置1に電源が投入された場合、液体吐出装置1のシャットダウン処理が実行された場合、印刷の開始指示又は印刷の終了指示が生じた場合等の非印刷状態における所定のタイミングで実行される。また、液体吐出装置1の電源が継続して投入されている場合であって、且つ、非印刷状態が継続する場合に所定のタイミングで自己診断の機能が実行されてもよい。
自己診断は、例えば、コネクター350から入力される診断信号DIG1〜DIG4に基づいて不図示の診断回路により実行されてもよい。具体的には、プリントヘッド21は、入力される診断信号DIG1〜DIG4の全て又はいずれかの電圧が正常であるか否かに基づいて、自己診断としてプリントヘッド21と制御機構10との接続確認を行っても良い。また、プリントヘッド21は、入力される診断信号DIG1〜DIG4の全て又はいずれかの論理レベルの組合せに応じて、プリントヘッド21に含まれる駆動信号選択回路200及び圧電素子60等の任意の構成を動作させ、当該動作に起因する電圧信号を検出することで、自己診断としてプリントヘッド21に含まれる各種構成の動作確認を行っても良い。また、プリントヘッド21は、入力される診断信号DIG1〜DIG4の全て又はいずれかに含まれる所定のコマンドに応じて、自己診断としてプリントヘッド21に含まれる駆動信号選択回路200及び圧電素子60等の任意の構成の動作確認を行っても良い。なお、プリントヘッド21の自己診断は、上述の方法に限られるものではなく、例えば、温度検出回路210が検出する温度に基づいて実行されるもの、温度異常検出回路250による温度異常検出なども含まれる。
また、プリントヘッド21は、自己診断の結果を示す診断信号DIG5を出力してもよく、さらには、診断信号DIG5が、制御回路100に入力される構成であってもよい。そして、制御回路100は、入力される診断信号DIG5に応じて、液体吐出装置1の動作の停止、駆動信号COMの波形補正等の各種の処理を行う。
ここで、診断信号DIG1が第1診断信号の一例であり、診断信号DIG2が第2診断信号の一例であり、診断信号DIG3が第3診断信号の一例であり、診断信号DIG4が第4診断信号の一例であり、診断信号DIG5が第5診断信号の一例である。
1.7 プリントヘッド制御回路の構成
図14は、液体吐出装置1をY方向から見た場合における内部構成を概略的に示す図である。図14に示すように液体吐出装置1は、メイン基板11、ケーブル19a,19b及びプリントヘッド21を有する。
メイン基板11には、図1及び図2に示す制御機構10に含まれる駆動信号出力回路50、制御回路100を含む各種回路が実装される。また、メイン基板11には、コネクター12a,12bが実装されている。そして、コネクター12aにはケーブル19aの一端が取付けられ、コネクター12bにはケーブル19bの一端が取付けられる。なお、図13には、メイン基板11として1枚の回路基板を図示しているが、メイン基板11は、2枚以上の回路基板で構成されていても良い。
プリントヘッド21は、ヘッド310、基板320、コネクター350,360を有する。コネクター350には、ケーブル19aの他端が取付けられ、コネクター360には、ケーブル19bの他端が取付けられる。すなわち、ケーブル19aは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられる面321に設けられたコネクター350に取り付けられ、ケーブル19bは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられていない面322に設けられたコネクター360に取り付けられ
る。換言すれば、ヘッド310のノズルプレート632とケーブル19bとの最短距離は、ノズルプレート632とケーブル19aの最短距離よりも長い。
以上のように構成された液体吐出装置1は、メイン基板11に実装された制御機構10から駆動信号COM1〜COM6、基準電圧信号CGND1〜CGND6、印刷データ信号SI1〜SI6、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、クロック信号SCK及び診断信号DIG1〜DIG5を含む各種信号を出力し、当該信号に基づいてプリントヘッド21の動作を制御する。すなわち、図14に示す液体吐出装置1において、プリントヘッド21の動作を制御するための各種信号を出力する制御機構10と、プリントヘッド21の動作を制御するための各種信号を伝搬するケーブル19a,19bとを含む構成が、自己診断する機能を有するプリントヘッド21を動作させるプリントヘッド制御回路15の一例である。
ここで、図15を用いてケーブル19a,19bの構成について説明する。なお、第1実施形態におけるケーブル19a,19bは同じ構成であり、特に区別する必要がない場合は、ケーブル19a,19bをケーブル19と称する。
図15は、ケーブル19の構成を示す図である。ケーブル19は、互いに対向する短辺191,192と、互いに対向する長辺193,194とを有する略矩形であり、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)である。
ケーブル19の短辺191側には、24個の端子195が、長辺193側から長辺194側に向かって端子195−1〜195−24の順に並んで設けられている。また、ケーブル19の短辺192側には、24個の端子196が、長辺193側から長辺194側に向かって端子196−1〜196−24の順に並んで設けられている。また、ケーブル19には、端子195のそれぞれと端子196のそれぞれとを電気的に接続する24個の配線197が、長辺193側から長辺194側に向かって配線197−1〜197−24の順に並んで設けられている。具体的には、配線197−k(kは1〜24のいずれか)は、端子195−kと端子196−kとを電気的に接続する。
配線197−1〜197−24のそれぞれは、絶縁体198によって、配線間、及びケーブル19の外部と絶縁されている。そして、ケーブル19は、メイン基板11から端子195−kに入力された信号を、配線197−kで伝搬し、端子196−kを介して基板320に出力する。なお、図15に示すケーブル19の構成は一例であり、これに限られるものではない。例えば、ケーブル19が有する24個の端子195−1〜195−24と、24個の端子196−1〜196−24とは、ケーブル19の異なる面に設けられてもよい。また、例えば、ケーブル19が有する24個の端子195−1〜195−24及び24個の端子196−1〜196−24は、ケーブル19の表面及び裏面の双方の面に設けられていても良い。
また、図15には、端子196と、基板320に設けられたコネクター350の端子353、又はコネクター360の端子363とが電気的に接触する接触部180が図示されている。図16は、ケーブル19がコネクター350に取り付けられた場合における接触部180について説明するための図である。なお、コネクター350とコネクター360とは同様の構成を有する。したがって、図16では、ケーブル19がコネクター350に取り付けられた場合について説明し、ケーブル19がコネクター360に取り付けられた場合の説明については省略する。
図16に示すように、コネクター350の端子353は、基板取付部353a、ハウジング挿通部353b、及びケーブル保持部353cを有する。基板取付部353aは、コ
ネクター350の下方に位置し、ハウジング351と基板320との間に設けられる。そして、基板取付部353aは、例えば、はんだなどにより基板320に設けられる不図示の電極と電気的に接続される。ハウジング挿通部353bは、ハウジング351の内部を挿通する。そして、ハウジング挿通部353bは、基板取付部353aとケーブル保持部353cとを電気的に接続する。ケーブル保持部353cは、ケーブル取付部352の内部に突出する湾曲形状を有する。そして、ケーブル取付部352にケーブル19が取り付けられた場合、ケーブル保持部353cと端子196とが電気的に接触する。これにより、ケーブル19とコネクター350、及び基板320とが電気的に接続される。この場合において、ケーブル19が取り付けられることで、ケーブル保持部353cに形成された湾曲形状に応力が生じる。そして当該応力により、ケーブル19は、ケーブル取付部352の内部に保持される。この端子196とケーブル保持部353cとが電気的に接続される接触点が接触部180である。
なお、コネクター350の形状は上述した形状に限られるものではない。コネクター350は、ケーブル19を保持し、ケーブル19で伝搬される信号を基板320に伝搬することが可能な形状であればよく、例えば、コネクター350がロック機構を有し、当該ロック機構によりケーブル19を保持しつつ、当該ロック機構の操作に伴い、ケーブル19とコネクター350とが電気的に接続される構成であってもよい。すなわち、接触部180とは、プリントヘッド制御回路15に含まれるケーブル19と、プリントヘッド21とが電気的に接触する接触点であって、換言すれば、プリントヘッド制御回路15が、各種制御信号を出力点である。
なお、以下の説明において、端子196−1〜196−24のそれぞれとコネクター350又はコネクター360とが接触する接触部180を、それぞれ、接触部180−1〜180−24と称する場合がある。
次に、図17及び図18を用いて、ケーブル19a,19bのそれぞれで伝搬される信号の詳細について説明する。なお、図17及び図18の説明においては、ケーブル19aに設けられる端子195−k,196−k、配線197−k、及び接触部180−kのそれぞれを、端子195a−k,196a−k、配線197a−k、及び接触部180a−kと称する。そして、端子195a−kが、コネクター12aと電気的に接続され、端子196a−kが、接触部180a−kを介してコネクター350の端子353−kと電気的に接続されるとして説明を行う。同様に、ケーブル19bに設けられる端子195−k,196−k、配線197−k、及び接触部180−kのそれぞれを、端子195b−k,196b−k、配線197b−k、及び接触部180b−kと称する。そして、端子195b−kが、コネクター12bと電気的に接続され、端子196b−kが、接触部180b−kを介してコネクター360の端子363−kと電気的に接続されるとして説明を行う。
図17は、ケーブル19aで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図17に示すように、ケーブル19aは、印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、温度信号TH及び異常信号XHOTを伝搬する複数の配線と、診断信号DIG1〜DIG5を伝搬する複数の配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線と、駆動信号COM1〜COM6を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND1〜CGND6を伝搬する複数の配線とを含む。
印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、温度信号TH、異常信号XHOT、診断信号DIG1〜DIG5、及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197a−1〜197a−12で伝搬され、接触部180a−1〜180a−12を介して出力される。また、駆動信号COM1〜COM6及び基準電圧信号
CGND1〜CGND6は、配線197a−13〜197a−24で伝搬され、接触部180a−13〜180a−24を介して出力される。
すなわち、ケーブル19aおいて、低電圧の信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、高電圧の信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。そして、低電圧の信号が伝搬される配線と高電圧の信号が伝搬される配線とは、ケーブル19aにおいて分離して位置している。具体的には、ケーブル19aにおいて、診断信号DIG1を伝搬する配線197a−4と診断信号DIG2を伝搬する配線197a−8との間、診断信号DIG2を伝搬する配線197a−8と診断信号DIG3を伝搬する配線197a−10との間、診断信号DIG3を伝搬する配線197a−10と診断信号DIG4を伝搬する配線197a−6との間、及び診断信号DIG4を伝搬する配線197a−6と診断信号DIG1を伝搬する配線197a−4との間には、駆動信号COM1〜COM6を伝搬する配線が位置しない。これにより、ケーブル19aで伝搬される低電圧の信号に、駆動信号COM等の高電圧の信号が干渉するおそれを低減することができる。
また、プリントヘッド制御回路15において、低電圧の信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、高電圧の信号は長辺194側に位置する接触部から出力される。そして、低電圧の信号が出力される接触部と高電圧の信号が出力される接触部とは、プリントヘッド制御回路15において、分離して位置している。具体的には、プリントヘッド制御回路15において、診断信号DIG1を出力する接触部180a−4と診断信号DIG2を出力する接触部180a−8との間、診断信号DIG2を出力する接触部180a−8と診断信号DIG3を出力する接触部180a−10との間、診断信号DIG3を出力する接触部180a−10と診断信号DIG4を出力する接触部180a−6との間、及び診断信号DIG4を出力する接触部180a−6と診断信号DIG1を出力する接触部180a−4との間には、駆動信号COM1〜COM6を出力する接触部180が位置しない。これにより、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の信号に駆動信号COM等の高電圧の信号が干渉するおそれを低減することができる。
また、ケーブル19aで伝搬される信号のうち、プリントヘッド21の自己診断を行うための診断信号DIG1〜DIG4、及びプリントヘッド21の自己診断の結果を示す診断信号DIG5と、プリントヘッド21の吐出を制御するための印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、及び異常信号XHOTとは、異なる配線で伝搬されていてもよいが、図17に示すように共通の配線で伝搬されることが好ましい。
具体的には、図17に示すように、配線197a−4は、診断信号DIG1を伝搬する配線と、インクの吐出タイミングを規定するラッチ信号LATを伝搬する配線とを兼ねることが好ましい。また、配線197a−8は、診断信号DIG2を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形切替タイミングを規定するチェンジ信号CHを伝搬する配線とを兼ねることが好ましい。また、配線197a−10は、診断信号DIG3を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形選択を規定する印刷データ信号SI1を伝搬する配線とを兼ねることが好ましい。また、配線197a−6は、診断信号DIG4を伝搬する配線と、クロック信号SCKを伝搬する配線とを兼ねることが好ましい。また、配線197a―12は、診断信号DIG5を伝搬する配線と、プリントヘッド21の温度異常の有無を示す異常信号XHOTを伝搬する配線とを兼ねることが好ましい。
印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、及び異常信号XHOTは、プリントヘッド21の吐出を制御するための重要な信号であり、これらの信号が伝搬される配線に接続不良などが生じた場合、インクの吐出精度が悪化するおそれがある。このような重要な信号が伝搬される配線と、プリントヘッド21が自
己診断を行う信号が伝搬される配線とを共通の配線とすることで、プリントヘッド21の自己診断の結果に基づいて、印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、及び異常信号XHOTが伝搬される配線の接続状態の診断が可能となる。さらに、1つの配線で複数の信号を伝搬するため、ケーブル19aに設けられるべき配線の数を少なくすることも可能となる。
ここで、診断信号DIG1〜DIG5と、印刷データ信号SI1、チェンジ信号CH、ラッチ信号LAT、クロック信号SCK、及び異常信号XHOTとを共通の配線で伝搬する方法としては、例えば、不図示のスイッチ回路により所定の配線で伝搬される信号を切替える構成であってもよい。具体的には、制御回路100は、診断信号DIG1とラッチ信号LATとを出力し、スイッチ回路は、配線197a−4に供給する信号を切替える。また、制御回路100は、診断信号DIG2とチェンジ信号CHとを出力し、スイッチ回路は、配線197a−8に供給する信号を切替える。また、制御回路100は、診断信号DIG3と印刷データ信号SI1とを出力し、スイッチ回路は、配線197a−10に供給する信号を切替える。また、制御回路100は、診断信号DIG4とクロック信号SCKとを出力し、スイッチ回路は、配線197a−6に供給する信号を切替える。また、プリントヘッド21が有する不図示の診断回路が診断信号DIG5を出力し、温度異常検出回路250が異常信号XHOTを出力し、スイッチ回路は、配線197a−12に供給する信号を切替える。
また、例えば、制御回路100及び温度異常検出回路250は、所定の配線で伝搬される信号を時分割に生成してもよい。具体的には、制御回路100は、配線197a−4に対して、プリントヘッド21の自己診断が行われる場合、診断信号DIG1を出力し、印刷状態である場合、ラッチ信号LATを出力する。また、制御回路100は、配線197a−8に対して、プリントヘッド21の自己診断が行われる場合、診断信号DIG2を出力し、印刷状態である場合、チェンジ信号CHを出力する。また、制御回路100は、配線197a−10に対して、プリントヘッド21の自己診断が行われる場合、診断信号DIG3を出力し、印刷状態である場合、印刷データ信号SI1を出力する。また、制御回路100は、配線197a−6に対して、プリントヘッド21の自己診断が行われる場合、診断信号DIG4を出力し、印刷状態である場合、クロック信号SCKを出力する。また、温度異常検出回路250は、配線197a−12に対して、プリントヘッド21の自己診断が行われる場合、診断信号DIG5を出力し、印刷状態である場合、異常信号XHOTを出力する。
ここで、温度異常検出回路250が、診断信号DIG5を出力する構成の一例について上述した図9を用いて説明する。温度異常検出回路250には、プリントヘッド21が有する不図示の診断回路における診断結果が入力される。そして、温度異常検出回路250は、当該診断結果を示す信号に基づいて、異常信号XHOTの論理レベルを変更する。具体的には、診断結果を示す信号が、温度異常検出回路250に入力される。そして、温度異常検出回路250は、当該診断結果を示す信号に基づいて、トランジスター253を制御する。例えば、診断回路から入力される診断結果が、プリントヘッド21が正常であることを示す信号である場合、トランジスター253をオフに制御する。これにより、温度異常検出回路250は、Hレベルの診断信号DIG5を出力する。一方、温度異常検出回路250は、当該診断結果を示す信号が、プリントヘッド21に異常が生じたことを示す信号である場合、トランジスター253をオンに制御する。これにより、温度異常検出回路250は、Lレベルの診断信号DIG5を出力する。なお、温度異常検出回路250は、診断回路の診断結果に基づいて、所定のタイミングでトランジスター253を制御することで、所定のコマンドの診断信号DIG5を出力してもよい。
さらに、図17に示すように、グラウンド信号GNDが伝搬される配線は、診断信号D
IG1〜DIG5のそれぞれが伝搬される配線の間に位置することが好ましい。具体的には、診断信号DIG1が伝搬される配線197a−4と診断信号DIG2が伝搬される配線197a−8との間、診断信号DIG2が伝搬される配線197a−8と診断信号DIG3が伝搬される配線197a−10との間、診断信号DIG3が伝搬される配線197a−10と診断信号DIG4が伝搬される配線197a−6との間、及び診断信号DIG4が伝搬される配線197a−6と診断信号DIG1が伝搬される配線197a−4との間には、グラウンド信号GNDが伝搬される配線197a−5,197a−7,197a−9が位置することが好ましい。これにより、ケーブル19aで伝搬される診断信号DIG1〜DIG4が互いに干渉するおそれを低減することができる。
ここで、診断信号DIG1を伝搬する配線197a−4が第1診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG2を伝搬する配線197a−8が第2診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG3を伝搬する配線197a−10が第3診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG4を伝搬する配線197a−6が第4診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG5を伝搬する配線197a−12が第5診断信号伝搬配線の一例である。また、駆動信号COM1〜COM6を伝搬する配線197a−14,197a−16,197a−18,197a−20,197a−22,197a−24のいずれか駆動信号伝搬配線の一例である。また、グラウンド電位の電圧信号であるグラウンド信号GNDを伝搬する配線197a−1,197a−3,197a−5,197a−7,197a−9,197a−11のいずれかが複数のグラウンド信号伝搬配線の一例である。そして、配線197a−1〜197a−24を含むケーブル19aが第2ケーブルの一例である。
次に図18を用いて、ケーブル19bで伝搬される信号の詳細について説明する。図18は、ケーブル19bで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図18に示すように、ケーブル19bは、駆動信号COM1〜COM6を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND1〜CGND6を伝搬する複数の配線と、高電圧信号VHVを伝搬する配線と、印刷データ信号SI2〜SI6を伝搬する複数の配線と、低電圧信号VDDを伝搬する配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線とを含む。
駆動信号COM1〜COM6と基準電圧信号CGND1〜CGND6とは、配線197b−1〜197b−12で伝搬され、接触部180b−1〜180b−12を介して出力される。また、印刷データ信号SI2〜SI6、低電圧信号VDD、及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197b−15〜197b−24で伝搬され、接触部180b−15〜180b−24を介して出力される。すなわち、ケーブル19bおいて、高電圧の信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、低電圧の信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。換言すれば、プリントヘッド制御回路15において、高電圧の信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、低電圧の信号は長辺194側に位置する接触部から出力される。
また、高電圧信号VHVは高電圧の信号が伝搬される配線と低電圧の信号が伝搬される配線との間に位置する配線197b−14で伝搬され、接触部180b−14を介して出力される。以上のように構成されたケーブル19bでは、高電圧の信号が伝搬される配線と低電圧の信号が伝搬される配線とが分離して位置するため、ケーブル19bで伝搬される低電圧の信号に駆動信号COM等の高電圧の信号が干渉するおそれが低減される。また、プリントヘッド制御回路15では、高電圧の信号が出力される接触部と低電圧の信号が出力される接触部とが分離して位置するため、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の信号に駆動信号COM等の高電圧の信号が干渉するおそれが低減される。
さらに、駆動信号COM1〜COM6が伝搬される配線と印刷データ信号SI2〜SI6が伝搬される配線との間に、高電圧信号VHVが伝搬される配線197b−14が位置
することで、配線197b−14は、駆動信号COM1〜COM6が伝搬される配線と印刷データ信号SI2〜SI6が伝搬される配線と間で生じる相互干渉を低減させるためのシールド配線として機能する。したがって、ケーブル19bで伝搬される低電圧の電圧信号に、高電圧の電圧信号が干渉するおそれをさらに低減することができる。
同様に、駆動信号COM1〜COM6が出力される接触部と印刷データ信号SI2〜SI6が出力される接触部との間に、高電圧信号VHVが出力される配線197b−14が位置することで、接触部180b−14が、駆動信号COM1〜COM6が出力される接触部と印刷データ信号SI2〜SI6が出力される接触部と間で生じる相互干渉を低減させるためのシールドとして機能する。したがって、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の電圧信号に、高電圧の電圧信号が干渉するおそれをさらに低減することができる。
ここで、高電圧信号VHVが第1電源電圧信号の一例であり、高電圧信号VHVを伝搬する配線197b−14が第1電源電圧信号伝搬配線の一例である。また、低電圧信号VDDが第1電源電圧信号の他の一例であり、低電圧信号VDDを伝搬する配線197b−23が第1電源電圧信号伝搬配線の他の一例である。そして、配線197b−14及び197b−23を含むケーブル19bが第1ケーブルの一例である。
そして、プリントヘッド制御回路15は、ケーブル19a,19bのそれぞれがコネクター350,360のそれぞれと電気的に接続されることで、制御機構10で生成された各種信号を、プリントヘッド21に供給する。具体的には、ケーブル19aは、基板320のプリントヘッド21においてノズルプレート632が設けられているインク吐出面311側の面である面321に設けられたコネクター350と電気的に接続される。
具体的には、制御回路100から出力された診断信号DIG1は、配線197a−4で伝搬され、端子196a−4、接触部180a−4、及び端子353−4を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG2は、配線197a−8で伝搬され、端子196a−8、接触部180a−8、及び端子353−8を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG3は、配線197a−10で伝搬され、端子196a−10、接触部180a−10、及び端子353−10を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG4は、配線197a−6で伝搬され、端子196a−6、接触部180b−6、及び端子353−6を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG5は、プリントヘッド21から端子353−12に供給され、接触部180a−12、及び端子196a−12を介して配線197a−12で伝搬される。
また、ケーブル19bは、基板320の面322に設けられたコネクター360と電気的に接続される。そして、制御機構10から出力される信号は、端子195b−kに供給され、配線197b−kで伝搬された後、端子196b−k、接触部180b−k、及びコネクター360に含まれる端子363−kを介してプリントヘッド21に供給される。
すなわち、図14に示すように、プリントヘッド制御回路15では、ノズルプレート632とケーブル19bとの最短距離が、ノズルプレート632とケーブル19aとの最短距離より長くなるように設けられる。換言すれば、高電圧信号VHVが伝搬される配線197b−14とコネクター360の端子363−14とが接触する接触部180b−14と、ノズルプレート632との最短距離は、診断信号DIG1が伝搬される配線197a−4とコネクター350の端子353−4とが接触する接触部180a−4と、ノズルプレート632との最短距離より長い。
ここで、診断信号DIG1が入力されるコネクター350の端子353−4が第1接続点の一例であり、診断信号DIG2が入力される端子353−8が第2接続点の一例であり、診断信号DIG3が入力される端子353−10が第3接続点の一例であり、診断信号DIG4が入力される端子353−6が第4接続点の一例であり、診断信号DIG5が入力される端子353−12が第5接続点の一例である。また、高電圧信号VHVが入力されるコネクター360の端子363−14が第10接続点の一例である。また、駆動信号COMが入力されるコネクター350の端子353−14,353−16,353−18,353−20,353−22,353−24のいずれかが第11接続端子の一例である。また、グラウンド電位の電圧信号であるグラウンド信号GNDが入力される端子353−5,353−7,353−9のいずれかが複数のグラウンド接続点の一例である。
そして、端子353−4とケーブル19aの端子196a−4とが電気的に接触する接触部180a−4が第1接触部の一例であり、端子353−8とケーブル19aの端子196a−8とが電気的に接触する接触部180a−8が第2接触部の一例であり、端子353−10とケーブル19aの端子196a−10とが電気的に接触する接触部180a−10が第3接触部の一例であり、端子353−6とケーブル19aの端子196a−6とが電気的に接触する接触部180a−6が第4接触部の一例である。また、端子363−14とケーブル19bの端子196b−14とが電気的に接触する接触部180b−14が第10接触部の一例である。また、端子353−14,353−16,353−18,353−20,353−22,353−24のそれぞれとケーブル19aの端子196a−14,196a−16,196a−18,196a−20,196a−22,196a−24のそれぞれとが電気的に接触する接触部180a−14,180a−16,180a−18,180a−20,180a−22,180a−24のいずれかが第11接触部の一例である。また、端子353−5,353−7,353−9のそれぞれとケーブル19aの端子196a−5,196a−7,196a−9のそれぞれとが電気的に接触する接触部180a−5,180a−7,180a−9のいずれかがグラウンド接触部の一例である。
1.8 作用効果
以上に説明した第1実施形態に係る液体吐出装置1に用いられるプリントヘッド制御回路15は、高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDを伝搬するケーブル19bと、診断信号DIG1〜DIG4を伝搬するケーブル19aとを有する。そして、ケーブル19aはケーブル19bよりも、インクを吐出するノズル651を有するノズルプレート632の近くに設けられる。換言すれば、ケーブル19aは、ケーブル19bよりも液体吐出装置1の内部に浮遊するインクが付着しやすい位置に設けられる。そして、液体吐出装置1の内部に浮遊するインクがケーブル19aに付着することで、ケーブル19aに含まれる配線197a−1〜197a−24間、及びケーブル19aが接続されるコネクター350の複数の端子353間の少なくとも一方で短絡が生じた場合、プリントヘッド21に供給される診断信号DIG1〜DIG4の波形に歪が生じる。そして、プリントヘッド21は、診断信号DIG1〜DIG4の波形の歪みを検出することで、浮遊するインクの影響によりインクの吐出精度が低下するおそれがあるか否かを自己診断する。
さらに、第1実施形態に係る液体吐出装置1に用いられるプリントヘッド制御回路15において、高電圧信号VHV又は低電圧信号VDDを伝搬するケーブル19bは、液体吐出装置1の内部に浮遊するインクが付着し難い場所に位置する。これにより、プリントヘッド21の電源電圧として機能する高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDが伝搬される配線197b−1〜197b−24、及びケーブル19bが接続されるコネクター360の端子363に、浮遊するインクが付着するおそれが低減される。したがって、ケーブル19b及びケーブル19bが接続されるコネクター360の端子363に、浮遊するインクが付着することにより短絡が生じるおそれを低減することができる。すなわち、プリン
トヘッド21が自己診断を行うための電源電圧に異常が生じるおそれが低減する。よって、プリントヘッド21には、安定して電源電圧が供給され、したがって、プリントヘッド21は、安定した状態で自己診断を行うことができる。
また、第1実施形態に係る液体吐出装置1に用いられるプリントヘッド制御回路15は、高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDを伝搬するケーブル19bと、診断信号DIG1〜DIG4を伝搬するケーブル19aとを有する。そして、ケーブル19bに含まれる高電圧信号VHVを伝搬する配線197b−14とプリントヘッド21の端子363−14とが接触する接触部180b−14と、ノズルプレート632との最短距離は、ケーブル19aに含まれる診断信号DIG1を伝搬する配線197a−4とプリントヘッド21の端子353−4とが接触する接触部180a−4と、ノズルプレート632との最短距離よりも長い。換言すれば、プリントヘッド制御回路15から診断信号DIG1を出力する接触部180a−4は、プリントヘッド制御回路15から高電圧信号VHVを出力する接触部180b−14よりも、液体吐出装置1の内部に浮遊するインクが付着しやすい位置に設けられる。そして、液体吐出装置1の内部に浮遊するインクが接触部180a−4に付着することで、接触部180a−4と異なる接触部180との間で短絡が生じた場合、プリントヘッド21に供給される診断信号DIG1の波形に歪が生じる。そして、プリントヘッド21は、診断信号DIG1の波形の歪みを検出することで、浮遊するインクの影響によりインクの吐出精度が低下するおそれがあるか否かを自己診断する。
さらに、第1実施形態に係る液体吐出装置1に用いられるプリントヘッド制御回路15において、高電圧信号VHV又は低電圧信号VDDが出力される接触部180b−14,180b−23は、液体吐出装置1の内部に浮遊するインクが付着し難い場所に位置する。これにより、プリントヘッド21の電源電圧として機能する高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDが出力される接触部180b−14,180b−23に、浮遊するインクが付着するおそれが低減される。したがって、高電圧信号VHV及び低電圧信号VDDが出力される接触部180b−14,180b−23に、浮遊するインクが付着することにより短絡が生じるおそれを低減することができる。すなわち、プリントヘッド21が自己診断を行うための電源電圧に異常が生じるおそれが低減する。よって、プリントヘッド21には、安定して電源電圧が供給され、したがって、プリントヘッド21は、安定した状態で自己診断を行うことができる。
2 第2実施形態
次に、第2実施形態の液体吐出装置1及びプリントヘッド制御回路15について説明する。なお、第2実施形態の液体吐出装置1及びプリントヘッド制御回路15を説明するにあたり、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。また、第2実施形態におけるプリントヘッド制御回路15は、4つのケーブル19を介してプリントヘッド21と電気的に接続される点で、第1実施形態と異なる。
図19は、第2実施形態における液体吐出装置1の電気的な構成を示すブロック図である。図19に示すように、第2実施形態における制御回路100は、プリントヘッド21の吐出タイミングを規定する2つのラッチ信号LATa,LATbと、駆動信号COMの波形切替のタイミングを規定する2つのチェンジ信号CHa,CHbと、印刷データ信号SIを入力するための2つのクロック信号SCKa,SCKbとをプリントヘッド21に出力する。
制御回路100が出力するチェンジ信号CHa,CHb、ラッチ信号LATa,LATb及びクロック信号SCKa,SCKbは、駆動信号選択回路200に入力される。具体的には、チェンジ信号CHa、ラッチ信号LATa、及びクロック信号SCKaは、n個の駆動信号選択回路200の内のいずれかに入力される。また、チェンジ信号CHb、ラ
ッチ信号LATb、及びクロック信号SCKbは、n個の駆動信号選択回路200の内の異なるいずれかに入力される。そして、駆動信号選択回路200は、印刷データ信号SI1〜SInのいずれか、チェンジ信号CHa,CHbの一方、ラッチ信号LATa,LATbの一方、及びクロック信号SCKa,SCKbの一方に基づいて駆動信号VOUT1〜VOUTnを生成する。ここで、2つのラッチ信号LATa,LATb、2つのチェンジ信号CHa,CHb、及び2つのクロック信号SCKa,SCKbは、プリントヘッド21の自己診断を行うための信号を兼ねる信号である。
第2実施形態におけるプリントヘッド21は、10個の駆動信号選択回路200−1〜200−10を備えるとして説明する。したがって、第2実施形態におけるプリントヘッド21には、10個の駆動信号選択回路200−1〜200−10のそれぞれに対応する10個の印刷データ信号SI1〜SI10と、10個の駆動信号COM1〜COM10と、10個の基準電圧信号CGND1〜CGND10とが入力される。
図20は、第2実施形態におけるプリントヘッド21の構成を示す斜視図である。図20に示すように、プリントヘッド21は、ヘッド310及び基板320を有する。基板320は、面321と、面321と対向する面322とを有し、辺323と、辺323に対してX方向で対向する辺324と、辺325と、辺325に対してY方向に対向する辺326とで形成される略矩形状である。
基板320には、コネクター350,360,370,380が設けられている。コネクター350は、基板320の面321側であって、辺323に沿って設けられる。また、コネクター360は、基板320の面322側であって、辺323に沿って設けられる。ここで、第2実施形態におけるコネクター350及びコネクター360は、コネクター350及びコネクター360に含まれる複数の端子の数が20個である点のみが第1実施形態と異なり、その他の構成については、図13と同様である。その為、第2実施形態におけるコネクター350及びコネクター360についての詳細な説明は省略する。なお、第2実施形態におけるコネクター350に並設される20個の端子353を、辺323に沿った方向において、辺326側から辺325側に向かって順に、端子353−1,353−2,・・・,353−20と称する場合がある。同様に、第2実施形態におけるコネクター360に並設される20個の端子363を、辺323に沿った方向において、辺325側から辺326側に向かって順に、端子363−1,363−2,・・・,363−20と称する場合がある。
次に、図21を用いて、コネクター370,380の構成について説明する。図21は、コネクター370,380の構成を示す図である。コネクター370は、基板320の面321側であって、辺324に沿って設けられている。また、コネクター380は、基板320の面322側であって、辺324に沿って設けられている。
コネクター370は、ハウジング371と、ケーブル取付部372と、複数の端子373とを有する。ケーブル取付部372には、制御機構10とプリントヘッド21とを電気的に接続するためのケーブル19が取付けられる。複数の端子373は、辺324に沿って並設されている。そして、ケーブル取付部372にケーブル19が取付けられた場合に、ケーブル19に含まれる複数の端子のそれぞれと、コネクター370に含まれる複数の端子373のそれぞれとが電気的に接続される。これにより、制御機構10が出力する各種信号がプリントヘッド21に入力される。なお、第2実施形態では、コネクター370には、20個の端子373が辺324に沿って並設されているとして説明を行う。ここで、並設される20個の端子373を、辺324に沿った方向において、辺325側から辺326側に向かって順に、端子373−1,373−2,・・・,373−20と称する場合がある。
コネクター380は、ハウジング381と、ケーブル取付部382と、複数の端子383とを有する。ケーブル取付部382には、制御機構10とプリントヘッド21とを電気的に接続するためのケーブル19が取付けられる。複数の端子383は、辺324に沿って並設されている。そして、ケーブル取付部382にケーブル19が取付けられた場合に、ケーブル19に含まれる複数の端子のそれぞれと、コネクター380に含まれる複数の端子383のそれぞれとが電気的に接続される。これにより、制御機構10が出力する各種信号がプリントヘッド21に入力される。なお、第2実施形態では、コネクター380には、20個の端子383が辺324に沿って並設されているとして説明を行う。ここで、並設される20個の端子383を、辺324に沿った方向において、辺326側から辺325側に向かって順に、端子383−1,383−2,・・・,383−20と称する場合がある。
図22は、第2実施形態における液体吐出装置1を、Y方向から見た場合における内部構成を概略的に示す図である。図21に示すように液体吐出装置1は、メイン基板11、ケーブル19a,19b,19c,19d及びプリントヘッド21を有する。
メイン基板11には、図1及び図19に示す制御機構10に含まれる駆動信号出力回路50、制御回路100を含む各種回路が実装される。また、メイン基板11には、コネクター12a,12b,12c,12dが実装されている。コネクター12aにはケーブル19aの一端が取付けられ、コネクター12bにはケーブル19bの一端が取付けられ、コネクター12cにはケーブル19cの一端が取付けられ、コネクター12dにはケーブル19dの一端が取付けられている。
プリントヘッド21は、ヘッド310、基板320、コネクター350,360,370,380を有する。コネクター350には、ケーブル19aの他端が取付けられ、コネクター360にはケーブル19bの他端が取付けられ、コネクター370にはケーブル19cの他端が取付けられ、コネクター380にはケーブル19dの他端が取付けられる。すなわち、ケーブル19aは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられる面321に設けられたコネクター350に取り付けられ、ケーブル19bは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられていない面322に設けられたコネクター360に取り付けられる。換言すれば、ヘッド310のノズルプレート632とケーブル19bとの最短距離は、ノズルプレート632とケーブル19aの最短距離よりも長い。また、ケーブル19cは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられる面321に設けられたコネクター370に取り付けられ、ケーブル19dは、プリントヘッド21の基板320において、ヘッド310が設けられていない面322に設けられたコネクター380に取り付けられる。換言すれば、ヘッド310のノズルプレート632とケーブル19dとの最短距離は、ノズルプレート632とケーブル19cの最短距離よりも長い。
以上のように構成された液体吐出装置1は、メイン基板11に実装された制御機構10から駆動信号COM1〜COM10、基準電圧信号CGND1〜CGND10、印刷データ信号SI1〜SI10、ラッチ信号LATa,LATb、チェンジ信号CHa,CHb、クロック信号SCKa,SCKb及び診断信号DIG1〜DIG9を含む各種信号を出力し、当該信号に基づいてプリントヘッド21の動作を制御する。すなわち、液体吐出装置1に含まれる制御機構10と、ケーブル19a,19b,19c,19dとを含む構成が、第2実施形態における自己診断する機能を有するプリントヘッド21の動作を制御するプリントヘッド制御回路15の一例である。
次に、図23〜図26を用いて、ケーブル19a,19b,19c,19dのそれぞれ
で伝搬される信号の詳細について説明する。なお、図23〜図26の説明において、ケーブル19a,19b,19c,19dのそれぞれに設けられる端子195−k(lは1〜20のいずれか)を、端子195a−k,195b−k,195c−k,195d−kと称し、端子196−kを、端子196a−k,196b−k,196c−k,196d−kと称し、配線197−kを、配線197a−k,197b−k,197c−k,197d−kと称し、接触部180−kを、接触部180a−k,180b−k,180c−k,180d−kと称する。
図23は、ケーブル19aで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図23に示すように、ケーブル19aは、印刷データ信号SI1、チェンジ信号CHa、ラッチ信号LATa、クロック信号SCKa、及び温度信号THを伝搬する複数の配線と、診断信号DIG1〜DIG4を伝搬する複数の配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線と、駆動信号COM1〜COM5を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND1〜CGND5を伝搬する複数の配線とを含む。
印刷データ信号SI1、チェンジ信号CHa、ラッチ信号LATa、クロック信号SCKa、温度信号TH、診断信号DIG1〜DIG4、及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197a−1〜197a−10で伝搬され、接触部180a−1〜180a−10を介して出力される。また、駆動信号COM1〜COM5及び基準電圧信号CGND1〜CGND5は、配線197a−11〜197a−20で伝搬され、接触部180a−11〜180a−20を介して出力される。
すなわち、ケーブル19aおいて、低電圧の電圧信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、高電圧の電圧信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。したがって、ケーブル19aにおいて、低電圧の電圧信号が伝搬される配線と高電圧の電圧信号が伝搬される配線とは分離して位置する。これにより、ケーブル19aで伝搬される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
また、プリントヘッド制御回路15おいて、低電圧の電圧信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、高電圧の電圧信号は長辺194側に位置する接触部から出力される。したがって、プリントヘッド制御回路15において、低電圧の電圧信号が出力される接触部と高電圧の電圧信号が出力される接触部とは分離して位置する。これにより、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
また、図23に示すように、配線197a−4は、診断信号DIG1を伝搬する配線と、インクの吐出タイミングを規定するラッチ信号LATaを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197a−8は、診断信号DIG2を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形切替タイミングを規定するチェンジ信号CHaを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197a−10は、診断信号DIG3を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形選択を規定する印刷データ信号SI1を伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197a−6は、診断信号DIG4を伝搬する配線と、クロック信号SCKaを伝搬する配線とを兼ねる。これにより、プリントヘッド21の自己診断の結果に基づいて、印刷データ信号SI1、チェンジ信号CHa、ラッチ信号LATa、クロック信号SCKaが伝搬される配線の接続状態を診断することが可能となる。さらに、1つの配線で複数の信号を伝搬するため、ケーブル19aに設けられるべき配線の数を少なくすることも可能となる。
さらに、図23に示すように、グラウンド信号GNDが伝搬される配線は、診断信号DIG1〜DIG4のそれぞれが伝搬される配線の間に位置することが好ましい。これにより伝搬される診断信号DIG1〜DIG4が互いに干渉するおそれを低減することが可能
となる。
次に図24を用いて、ケーブル19bで伝搬される信号の詳細について説明する。図24は、ケーブル19bで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図24に示すように、ケーブル19bは、駆動信号COM1〜COM5を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND1〜CGND5を伝搬する複数の配線と、印刷データ信号SI2〜SI5を伝搬する複数の配線と、低電圧信号VDDを伝搬する配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線とを含む。
駆動信号COM1〜COM5と基準電圧信号CGND1〜CGND6とは、配線197b−1〜197b−10で伝搬され、接触部180b−1〜180b−10を介して出力される。また、印刷データ信号SI2〜SI5、低電圧信号VDD及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197b−11〜197b−20で伝搬され、接触部180b−11〜180b−20を介して出力される。
すなわち、ケーブル19bおいて、高電圧の電圧信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、低電圧の電圧信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。したがって、ケーブル19bでは、低電圧の電圧信号が伝搬される配線と高電圧の電圧信号が伝搬される配線とは分離して位置する。これにより、ケーブル19bで伝搬される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
また、プリントヘッド制御回路15において、高電圧の電圧信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、低電圧の電圧信号は長辺194側に位置する接触部から出力される。したがって、ケーブル19bでは、低電圧の電圧信号が出力される接触部と高電圧の電圧信号が出力される接触部とは分離して位置する。これにより、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
図25は、ケーブル19cで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図25に示すように、ケーブル19cは、印刷データ信号SI10、チェンジ信号CHb、ラッチ信号LATb、クロック信号SCKb及び異常信号XHOTを伝搬する複数の配線と、診断信号DIG5〜DIG9を伝搬する複数の配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線と、駆動信号COM6〜COM10を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND6〜CGND10を伝搬する複数の配線とを含む。
駆動信号COM6〜COM10及び基準電圧信号CGND6〜CGND10は、配線197c−1〜197c−10で伝搬され、接触部180c−1〜180c−10から出力される。また、印刷データ信号SI10、チェンジ信号CHb、ラッチ信号LATb、クロック信号SCKb、異常信号XHOT、診断信号DIG5〜DIG9及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197c−11〜197c−20で伝搬され、接触部180c−11〜180c−20から出力される。
すなわち、ケーブル19cおいて、高電圧の電圧信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、低電圧の電圧信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。したがって、ケーブル19cにおいて、低電圧の電圧信号が伝搬される配線と高電圧の電圧信号が伝搬される配線とは分離して位置する。これにより、ケーブル19cで伝搬される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
また、プリントヘッド制御回路15おいて、高電圧の電圧信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、低電圧の電圧信号は長辺194側に位置する接触部から出力され
る。したがって、プリントヘッド制御回路15において、低電圧の電圧信号が出力される接触部と高電圧の電圧信号が出力される接触部とは分離して位置する。これにより、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の電圧信号に高電圧の電圧信号が干渉するおそれが低減される。
また、図25に示すように、配線197c−12は、診断信号DIG5を伝搬する配線と、プリントヘッド21の温度異常の有無を示す異常信号XHOTを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197c−14は、診断信号DIG6を伝搬する配線と、インクの吐出タイミングを規定するラッチ信号LATbを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197c−18は、診断信号DIG7を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形切替タイミングを規定するチェンジ信号CHbを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197c−20は、診断信号DIG8を伝搬する配線と、駆動信号COMの波形選択を規定する印刷データ信号SI10を伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197c−16は、診断信号DIG9を伝搬する配線と、クロック信号SCKbを伝搬する配線とを兼ねる。これにより、プリントヘッド21の自己診断の結果に基づいて、印刷データ信号SI10、チェンジ信号CHb、ラッチ信号LATb、クロック信号SCKb及び異常信号XHOTが伝搬される配線の接続状態を診断することが可能となる。さらに、1つの配線で複数の信号を伝搬するため、ケーブル19aに設けられるべき配線の数を少なくすることも可能となる。
さらに、図25に示すように、グラウンド信号GNDが伝搬される配線は、診断信号DIG5〜DIG9のそれぞれが伝搬される配線の間に位置することが好ましい。これにより伝搬される診断信号DIG5〜DIG9が互いに干渉するおそれを低減することが可能となる。
次に図26を用いて、ケーブル19dで伝搬される信号の詳細について説明する。図26は、ケーブル19dで伝搬される信号の詳細を説明するための図である。図26に示すように、ケーブル19dは、印刷データ信号SI6〜SI9を伝搬する複数の配線と、複数のグラウンド信号GNDを伝搬する複数の配線と、高電圧信号VHVを伝搬する配線と、駆動信号COM6〜COM10を伝搬する複数の配線と、基準電圧信号CGND6〜CGND10を伝搬する複数の配線とを含む。
印刷データ信号SI6〜SI9及び複数のグラウンド信号GNDは、配線197d−1〜197d−9で伝搬され、接触部180d−1〜180d−9を介して出力される。また、駆動信号COM6〜COM10と基準電圧信号CGND6〜CGND10とは、配線197d−11〜197d−20で伝搬され、接触部180d−11〜180d−20を介して出力される。
すなわち、ケーブル19dおいて、高電圧の信号は長辺193側に位置する配線で伝搬され、低電圧の信号は長辺194側に位置する配線で伝搬される。また、高電圧信号VHVは、高電圧の信号が伝搬される配線と低電圧の信号が伝搬される配線との間に位置する配線197b−10で伝搬される。以上のように構成されたケーブル19dでは、高電圧の信号が伝搬される配線と低電圧の信号が伝搬される配線とが分離して位置するため、ケーブル19dで伝搬される低電圧の信号に高電圧の信号が干渉するおそれが低減される。さらに、駆動信号COM6〜COM10が伝搬される配線と印刷データ信号SI6〜SI9が伝搬される配線との間に、高電圧信号VHVが伝搬される配線197d−10が位置することで、配線197d−10が、駆動信号COM6〜COM10が伝搬される配線と印刷データ信号SI6〜SI9が伝搬される配線と間で生じる相互干渉を低減させるためのシールド配線として機能する。したがって、ケーブル19dで伝搬される低電圧の電圧信号に、高電圧の電圧信号が干渉するおそれをさらに低減することができる。
また、プリントヘッド制御回路15おいて、高電圧の信号は長辺193側に位置する接触部から出力され、低電圧の信号は長辺194側に位置する接触部から出力される。また、高電圧信号VHVは、高電圧の信号が出力される接触部と低電圧の信号が出力される接触部との間に位置する接触部180b−10から出力される。以上のように構成されたケーブル19dでは、高電圧の信号が出力される接触部と低電圧の信号が出力される接触部とが分離して位置するため、ケーブル19dで伝搬される低電圧の信号に高電圧の信号が干渉するおそれが低減される。さらに、駆動信号COM6〜COM10が出力される接触部と印刷データ信号SI6〜SI9が出力される接触部との間に、高電圧信号VHVが出力される接触部180d−10が位置することで、接触部180d−10が、駆動信号COM6〜COM10が出力される接触部と印刷データ信号SI6〜SI9が出力される接触部と間で生じる相互干渉を低減させるためのシールドとして機能する。したがって、プリントヘッド制御回路15から出力される低電圧の電圧信号に、高電圧の電圧信号が干渉するおそれをさらに低減することができる。
ここで、高電圧信号VHVが第2実施形態における第1電源電圧信号の一例であり、高電圧信号VHVを伝搬する配線197d−10が第2実施形態における第1電源電圧信号伝搬配線の一例である。そして、配線197d−10を含むケーブル19dが、第2実施形態における第1ケーブルの一例である。
また、診断信号DIG6が第2実施形態における第1診断信号の一例であり、診断信号DIG7が第2実施形態における第2診断信号の一例であり、診断信号DIG8が第2実施形態における第3診断信号の一例であり、診断信号DIG9が第2実施形態における第4診断信号の一例であり、診断信号DIG5が第2実施形態における第5診断信号の一例である。また、診断信号DIG6を伝搬する配線197c−14が第2実施形態における第1診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG7を伝搬する配線197c−18が第2実施形態における第2診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG8を伝搬する配線197c−20が第2実施形態における第3診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG9を伝搬する配線197c−16が第2実施形態における第4診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG5を伝搬する配線197c−12が第2実施形態における第5診断信号伝搬配線の一例である。また、駆動信号COMを伝搬する配線197c−2,197c−4,197c−6,197c−8,197c−10のいずれかが、第2実施形態における駆動信号伝搬配線の一例である。また、グラウンド信号を伝搬する配線197c−15,197c−17,197c−19がグラウンド信号伝搬配線の一例である。そして、配線197c−14,197c−18,197c−20,197c−16,197c−12と、配線197c−2,197−4,197c−6,197c−8,197c−10と、配線197c−15,197c−17,197c−19とを含むケーブル19cが、第2実施形態における第2ケーブルの一例である。
また、低電圧信号VDDが第2実施形態における第2電源電圧信号の一例であり、低電圧信号VDDを伝搬する配線197b−20が第2電源電圧信号伝搬配線の一例である。そして、配線197b−20を含むケーブル19bが、第2実施形態における第3ケーブルの一例である。
また、診断信号DIG1が第2実施形態における第6診断信号の一例であり、診断信号DIG2が第2実施形態における第7診断信号の一例であり、診断信号DIG3が第2実施形態における第8診断信号の一例であり、診断信号DIG4が第2実施形態における第9診断信号の一例である。また、診断信号DIG1を伝搬する配線197a−4が第2実施形態における第6診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG2を伝搬する配線197a−8が第2実施形態における第7診断信号伝搬配線の一例であり、診断信号DIG3を伝搬する配線197a−10が第2実施形態における第8診断信号伝搬配線の一例で
あり、診断信号DIG4を伝搬する配線197a−6が第2実施形態における第9診断信号伝搬配線の一例である。そして、配線197a−4,197a−8,197a−10,197a−6を含むケーブル19aが、第2実施形態における第4ケーブルの一例である。
プリントヘッド制御回路15は、ケーブル19a,19b,19c,19dがコネクター350,360,370,380と電気的に接続されることで、制御機構10で生成された各種信号をプリントヘッド21に供給する。
具体的には、ケーブル19aは、基板320のプリントヘッド21においてノズルプレート632が設けられているインク吐出面311側の面である面321に設けられたコネクター350と電気的に接続される。詳細には、制御回路100から出力された診断信号DIG1は、配線197a−4で伝搬され、端子196a−4、接触部180a−4、及び端子353−4を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG2は、配線197a−8で伝搬され、端子196a−8、接触部180a−8、及び端子353−8を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG3は、配線197a−10で伝搬され、端子196a−10、接触部180a−10、及び端子353−10を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG4は、配線197a−6で伝搬され、端子196a−6、接触部180a−6、及び端子353−6を介してプリントヘッド21に入力される。
また、ケーブル19bは、基板320の面322に設けられたコネクター360と電気的に接続される。そして、制御機構10から出力される信号は、端子195b−kに供給され、配線197b−kで伝搬された後、端子196b−k、接触部180b−k、及びコネクター360に含まれる端子363−kを介してプリントヘッド21に供給される。
また、ケーブル19cは、基板320のプリントヘッド21においてノズルプレート632が設けられているインク吐出面311側の面である面321に設けられたコネクター370と電気的に接続される。詳細には、制御回路100から出力された診断信号DIG6は、配線197c−14で伝搬され、端子196c−14、接触部180c−14、及び端子373−14を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG7は、配線197c−18で伝搬され、端子196c−18、接触部180c−18、及び端子373−18を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG8は、配線197c−20で伝搬され、端子196c−20、接触部180c−20、及び端子373−20を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG9は、配線197c−16で伝搬され、端子196c−16、接触部180c−16、及び端子373−16を介してプリントヘッド21に入力される。また、診断信号DIG5は、プリントヘッド21から端子373−12に供給され、接触部180c−12、及び端子196c−12を介して配線197c−12で伝搬される。
また、ケーブル19dは、基板320の面322に設けられたコネクター380と電気的に接続される。そして、制御機構10から出力される信号は、端子195d−kに供給され、配線197d−kで伝搬された後、端子196d−k、接触部180c−k、及びコネクター380に含まれる端子383−kを介してプリントヘッド21に供給される。
ここで、診断信号DIG6が入力される端子373−14が第2実施形態における第1接続点の一例である。また、診断信号DIG7が入力される端子373−18が第2実施形態における第2接続点の一例である。また、診断信号DIG8が入力される端子373−20が第2実施形態における第3接続点の一例である。また、診断信号DIG9が入力される端子373−16が第2実施形態における第4接続点の一例である。また、診断信
号DIG5が入力される端子373−12が第2実施形態における第5接続点の一例である。また、診断信号DIG1が入力される端子353−4が第2実施形態における第6接続点の一例である。また、診断信号DIG2が入力される端子353−8が第2実施形態における第7接続点の一例である。また、診断信号DIG3が入力される端子353−10が第2実施形態における第8接続点の一例である。また、診断信号DIG4が入力される端子353−6が第2実施形態における第9接続点の一例である。また、高電圧信号VHVが入力される端子383−10が第2実施形態における第10接続点の一例である。また、駆動信号COMが入力される端子373−2,373−4,373−6,373−8,373−10のいずれかが第11接続点の一例である。また、低電圧信号VDDが入力される端子363−20が第2実施形態における第12接続点の一例である。また、グラウンド信号が入力される端子373−15,373−17,373−19が第2実施形態におけるグラウンド接続点の一例である。
そして、端子373−14とケーブル19cの端子196c−14とが電気的に接触する接触部180c−10が第2実施形態における第1接触部の一例である。また、端子373−18とケーブル19cの端子196c−18とが電気的に接触する接触部180c−18が第2実施形態における第2接触部の一例である。また、端子373−20とケーブル19cの端子196c−20とが電気的に接触する接触部180c−20が第2実施形態における第3接触部の一例である。また、端子373−16とケーブル19cの端子196c−16とが電気的に接触する接触部180c−16が第2実施形態における第4接触部の一例である。また、端子353−4とケーブル19aの端子196a−4とが電気的に接触する接触部180a−4が第2実施形態における第6接触部の一例である。また、端子353−8とケーブル19aの端子196a−8とが電気的に接触する接触部180a−8が第2実施形態における第7接触部の一例である。また、端子353−10とケーブル19aの端子196a−10とが電気的に接触する接触部180a−10が第2実施形態における第8接触部の一例である。また、端子353−6とケーブル19aの端子196a−6とが電気的に接触する接触部180a−6が第2実施形態における第9接触部の一例である。また、端子383−10とケーブル19dの端子196d−10とが電気的に接触する接触部180d−10が第2実施形態における第10接触部の一例である。また、端子373−2,373−4,373−6,373−8,373−10のそれぞれとケーブル19cの端子196c−2,196c−4,196c−6,196c−8,196c−10のそれぞれとが電気的に接触する接触部180c−2,180c−4,180c−6,180c−8,180c−10のいずれかが第2実施形態における第11接触部の一例である。また、端子363−20とケーブル19bの端子196b−20とが電気的に接触する接触部180b−20第2実施形態における第12接触部の一例である。また、端子373−15,373−17,373−19のそれぞれと、端子373−15,373−17,373−19のそれぞれとケーブル19cの端子196c−15,196c−17,196c−19のそれぞれとが電気的に接触する接触部180c−15,180c−17,180c−19のいずれかが第2実施形態におけるグラウンド接触部の一例である。
以上のように、ケーブル19aは、プリントヘッド21のノズルプレート632が設けられたインク吐出面311側の面である基板320の面321に設けられたコネクター350に接続され、ケーブル19bは、プリントヘッド21の基板320の面322に設けられたコネクター360に接続される。また、ケーブル19cは、プリントヘッド21のノズルプレート632が設けられたインク吐出面311側の面である基板320の面321に設けられたコネクター370に接続され、ケーブル19dは、プリントヘッド21の基板320の面322に設けられたコネクター380に接続される。
すなわち、ケーブル19a,19b,19c,19dは、ノズルプレート632とケー
ブル19bとの最短距離が、ノズルプレート632とケーブル19aとの最短距離より長くなるように設けられ、ノズルプレート632とケーブル19dとの最短距離が、ノズルプレート632とケーブル19cとの最短距離より長くなるように設けられている。換言すれば、高電圧信号VHVが伝搬される配線197d−10とコネクター380の端子383−10とが接触する接触部180d−10と、ノズルプレート632との最短距離は、診断信号DIG6が伝搬される配線197c−14とコネクター370の端子373−14とが接触する接触部180c−14と、ノズルプレート632との最短距離より長く、低電圧信号VDDが伝搬される配線197b−20とコネクター360の端子363−20とが接触する接触部180b−20と、ノズルプレート632との最短距離は、診断信号DIG1が伝搬される配線197a−4とコネクター350の端子353−4とが接触する接触部180a−4と、ノズルプレート632との最短距離より長い。
以上のように構成された第2実施形態に係る液体吐出装置1及びプリントヘッド制御回路15では、プリントヘッド21が4つのコネクター350,360,370,380を有することで、より多くの信号が入力される場合であっても、ケーブル19a,19b,19c,19dを上述のような構成とすることで、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
3 変形例
以上に説明した液体吐出装置1において、駆動信号出力回路50は、異なる波形の駆動信号COMA,COMBを生成する2つの駆動回路50a,50bを含んでもよい。
そして、例えば、駆動信号COMAは、ノズル651から中程度の量のインクを吐出させる波形が2つ連続した波形であり、駆動信号COMBは、ノズル651から小程度の量のインクを吐出させる波形と、ノズル651の開口部付近を微振動させる波形とを連続させた波形であってもよい。この場合において、駆動信号選択回路200は、周期Taにおいて、駆動信号COMAに含まれる波形の内のいずれか、及び駆動信号COMBに含まれる波形の内のいずれかを選択し、駆動信号VOUTとして出力してもよい。
すなわち、駆動信号選択回路200は、2つの駆動信号COMA,COMBのそれぞれ含まれる複数の波形を選択し、組み合わせることで、駆動信号VOUTを生成し出力してもよい。これにより、周期Taが長くなることなく、駆動信号VOUTとして出力可能な波形の組合せが増加する。したがって、媒体Pに吐出されるインクのドットサイズの選択の幅を広げることが可能となり、よって、液体吐出装置1が媒体Pに形成するドットの階調を増やすことができる。すなわち、液体吐出装置1の印刷精度を向上させることができる。
また、駆動信号出力回路50は、異なる波形の駆動信号COMA,COMBを生成する2つの駆動回路50a,50bを含む場合において、例えば、駆動信号COMAは、ノズル651から中程度の量のインクを吐出させる波形と、ノズル651から小程度の量のインクを吐出させる波形と、ノズル651の開口部付近を微振動させる波形とを連続させた波形であって、駆動信号COMBは、駆動信号COMAに含まれる波形とは異なる信号波形であって、ノズル651から中程度の量のインクを吐出させる波形と、ノズル651から小程度の量のインクを吐出させる波形と、ノズル651の開口部付近を微振動させる波形とを連続させた波形であってもよい。そして、駆動信号COMAと駆動信号COMBとは、それぞれが異なるノズル列に対応する駆動信号選択回路200に入力される。これにより、プリントヘッド21に形成されるノズル列ごとに異なる特性のインクが供給されている場合や、インクが供給される流路の形状の違いに対して、個々のノズル列毎に最適な駆動信号VOUTを供給することが可能となる。したがって、ノズル列毎のドットサイズのばらつきを低減することが可能となり、液体吐出装置1の印刷精度を向上させることが
できる。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、本発明は、実施形態及び変形例で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態及び変形例で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態及び変形例で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態及び変形例で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…液体吐出装置、2…液体容器、10…制御機構、11…メイン基板、12a,12b,12c,12d…コネクター、15…プリントヘッド制御回路、19,19a,19b,19c,19d…ケーブル、20…キャリッジ、21…プリントヘッド、30…移動機構、31…キャリッジモーター、32…無端ベルト、40…搬送機構、41…搬送モーター、42…搬送ローラー、50…駆動信号出力回路、50a,50b…駆動回路、60…圧電素子、90…リニアエンコーダー、100…制御回路、110…電源回路、180…接触部、191,192…短辺、193,194…長辺、195−i,196−i…端子、197−i…配線、198…絶縁体、200…駆動信号選択回路、210…温度検出回路、220…選択制御回路、222…シフトレジスター、224…ラッチ回路、226…デコーダー、230…選択回路、232…インバーター、234…トランスファーゲート、250…温度異常検出回路、251…コンパレーター、252…基準電圧出力回路、253…トランジスター、254…ダイオード、255,256…抵抗、310…ヘッド、311…インク吐出面、320…基板、321,322…面、323,324,325,326…辺、330…電極群、331…インク供給路挿通孔、332…FPC挿通孔、350…コネクター、351…ハウジング、352…ケーブル取付部、353…端子、360…コネクター、361…ハウジング、362…ケーブル取付部、363…端子、370…コネクター、371…ハウジング、372…ケーブル取付部、373…端子、380…コネクター、381…ハウジング、382…ケーブル取付部、383…端子、600…吐出部、601…圧電体、611,612…電極、621…振動板、631…キャビティー、632…ノズルプレート、641…リザーバー、651…ノズル、661…インク供給口、P…媒体

Claims (28)

  1. 駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路であって、
    第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
    前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
    前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を備え、
    前記ノズルプレートと前記第1ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第2ケーブルとの最短距離より長い、
    ことを特徴とするプリントヘッド制御回路。
  2. 前記第2ケーブルは、前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
    前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間に、前記駆動信号伝搬配線は位置しない、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリントヘッド制御回路。
  3. 前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
    前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間には、複数の前記グラウンド信号伝搬配線のいずれかが位置する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプリントヘッド制御回路。
  4. 前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
    第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
    前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
    を備え、
    前記ノズルプレートと前記第3ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第4ケーブルとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  5. 駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点と、第10接続点とを含み、前記第1接続点、
    前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路であって、
    前記第10接続点に入力される第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
    前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
    前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を備え、
    前記第1診断信号伝搬配線と前記第1接続点とは第1接触部で電気的に接触し、
    前記第2診断信号伝搬配線と前記第2接続点とは第2接触部で電気的に接触し、
    前記第3診断信号伝搬配線と前記第3接続点とは第3接触部で電気的に接触し、
    前記第4診断信号伝搬配線と前記第4接続点とは第4接触部で電気的に接触し、
    前記第1電源電圧信号伝搬配線と前記第10接続点とは第10接触部で電気的に接触し、
    第10接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第1接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長い、
    ことを特徴とするプリントヘッド制御回路。
  6. 前記プリントヘッドは、第11接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、前記第11接続点に入力される前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
    前記駆動信号伝搬配線と前記第11接続点とは第11接触部で電気的に接触し、
    前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間に、前記第11接触部は位置しない、
    ことを特徴とする請求項5に記載のプリントヘッド制御回路。
  7. 前記プリントヘッドは、複数のグラウンド接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
    前記複数のグラウンド信号伝搬配線と前記複数のグラウンド接続点とは、複数のグラウンド接触部で電気的に接触し、
    前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間には、前記複数のグラウンド接触部のいずれかが位置する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のプリントヘッド制御回路。
  8. 前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点と、第12接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
    前記第12接続点に入力される第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
    前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力され
    る第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
    を備え、
    前記第6診断信号伝搬配線と前記第6接続点とは第6接触部で電気的に接触し、
    前記第7診断信号伝搬配線と前記第7接続点とは第7接触部で電気的に接触し、
    前記第8診断信号伝搬配線と前記第8接続点とは第8接触部で電気的に接触し、
    前記第9診断信号伝搬配線と前記第9接続点とは第9接触部で電気的に接触し、
    前記第2電源電圧信号伝搬配線と前記第12接続点とは第12接触部で電気的に接触し、
    第12接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第6接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  9. 前記第1診断信号伝搬配線は、前記液体の吐出タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  10. 前記第2診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形切替タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  11. 前記第3診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形選択を規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  12. 前記第4診断信号伝搬配線は、クロック信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  13. 前記プリントヘッドは、第5接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、前記第5接続点から出力される前記プリントヘッドの自己診断の結果を示す第5診断信号を伝搬する第5診断信号伝搬配線を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のプリントヘッド制御回路。
  14. 前記第5診断信号伝搬配線は、前記プリントヘッドの温度異常の有無を示す信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項13に記載のプリントヘッド制御回路。
  15. 駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドと、
    前記プリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路と、
    を備え、
    前記プリントヘッド制御回路は、
    第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
    前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
    前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出力する診断信号出力回路と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を有し、
    前記ノズルプレートと前記第1ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第2ケーブルとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  16. 前記第2ケーブルは、前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
    前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間に、前記駆動信号伝搬配線は位置しない、
    ことを特徴とする請求項15に記載の液体吐出装置。
  17. 前記第2ケーブルは、グラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
    前記第2ケーブルにおいて、前記第1診断信号伝搬配線と前記第2診断信号伝搬配線との間、前記第2診断信号伝搬配線と前記第3診断信号伝搬配線との間、前記第3診断信号伝搬配線と前記第4診断信号伝搬配線との間、及び前記第4診断信号伝搬配線と前記第1診断信号伝搬配線との間には、複数の前記グラウンド信号伝搬配線のいずれかが位置する、
    ことを特徴とする請求項15又は16に記載の液体吐出装置。
  18. 前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
    前記プリントヘッド制御回路は、
    第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
    前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
    を有し、
    前記ノズルプレートと前記第3ケーブルとの最短距離は、前記ノズルプレートと前記第4ケーブルとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  19. 駆動信号に基づいて液体を吐出するノズルを有するノズルプレートと、第1接続点と、第2接続点と、第3接続点と、第4接続点と、第10接続点とを含み、前記第1接続点、前記第2接続点、前記第3接続点、及び前記第4接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有するプリントヘッドと、
    前記プリントヘッドの動作を制御するプリントヘッド制御回路と、
    を備え、
    前記プリントヘッド制御回路は、
    前記第10接続点に入力される第1電源電圧信号を伝搬する第1電源電圧信号伝搬配線を含む第1ケーブルと、
    前記第1接続点に入力される第1診断信号を伝搬する第1診断信号伝搬配線、前記第2接続点に入力される第2診断信号を伝搬する第2診断信号伝搬配線、前記第3接続点に入力される第3診断信号を伝搬する第3診断信号伝搬配線、及び前記第4接続点に入力される第4診断信号を伝搬する第4診断信号伝搬配線を含む第2ケーブルと、
    前記第1診断信号、前記第2診断信号、前記第3診断信号、及び前記第4診断信号を出
    力する診断信号出力回路と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を有し、
    前記第1診断信号伝搬配線と前記第1接続点とは第1接触部で電気的に接触し、
    前記第2診断信号伝搬配線と前記第2接続点とは第2接触部で電気的に接触し、
    前記第3診断信号伝搬配線と前記第3接続点とは第3接触部で電気的に接触し、
    前記第4診断信号伝搬配線と前記第4接続点とは第4接触部で電気的に接触し、
    前記第1電源電圧信号伝搬配線と前記第10接続点とは第10接触部で電気的に接触し、
    第10接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第1接触部と前記ノズルプレートとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  20. 前記プリントヘッドは、第11接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、前記第11接続点に入力される前記駆動信号を伝搬する駆動信号伝搬配線を含み、
    前記駆動信号伝搬配線と前記第11接続点とは第11接触部で電気的に接触し、
    前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間に、前記第11接触部は位置しない、
    ことを特徴とする請求項19に記載の液体吐出装置。
  21. 前記プリントヘッドは、複数のグラウンド接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、前記複数のグラウンド接続点に入力されるグラウンド電位の電圧信号を伝搬する複数のグラウンド信号伝搬配線を含み、
    前記複数のグラウンド信号伝搬配線と前記複数のグラウンド接続点とは、複数のグラウンド接触部で電気的に接触し、
    前記第1接触部と前記第2接触部との間、前記第2接触部と前記第3接触部との間、前記第3接触部と前記第4接触部との間、及び前記第4接触部と前記第1接触部との間には、前記複数のグラウンド接触部のいずれかが位置する、
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の液体吐出装置。
  22. 前記プリントヘッドは、第6接続点と、第7接続点と、第8接続点と、第9接続点と、第12接続点とを含み、前記第6接続点、前記第7接続点、前記第8接続点、及び前記第9接続点から入力される信号に基づいて自己診断する機能を有し、
    前記プリントヘッド制御回路は、
    前記第12接続点から入力される第2電源電圧信号を伝搬する第2電源電圧信号伝搬配線を含む第3ケーブルと、
    前記第6接続点に入力される第6診断信号を伝搬する第6診断信号伝搬配線、前記第7接続点に入力される第7診断信号を伝搬する第7診断信号伝搬配線、前記第8接続点に入力される第8診断信号を伝搬する第8診断信号伝搬配線、及び前記第9接続点に入力される第9診断信号を伝搬する第9診断信号伝搬配線を含む第4ケーブルと、
    を有し、
    前記第6診断信号伝搬配線と前記第6接続点とは第6接触部で電気的に接触し、
    前記第7診断信号伝搬配線と前記第7接続点とは第7接触部で電気的に接触し、
    前記第8診断信号伝搬配線と前記第8接続点とは第8接触部で電気的に接触し、
    前記第9診断信号伝搬配線と前記第9接続点とは第9接触部で電気的に接触し、
    前記第2電源電圧信号伝搬配線と前記第12接続点とは第12接触部で電気的に接触し、
    第12接触部と前記ノズルプレートとの最短距離は、前記第6接触部と前記ノズルプレ
    ートとの最短距離より長い、
    ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  23. 前記第1診断信号伝搬配線は、前記液体の吐出タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項15乃至22のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  24. 前記第2診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形切替タイミングを規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項15乃至23のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  25. 前記第3診断信号伝搬配線は、前記駆動信号の波形選択を規定する信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項15乃至24のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  26. 前記第4診断信号伝搬配線は、クロック信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項15乃至25のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  27. 前記プリントヘッドは、第5接続点を含み、
    前記第2ケーブルは、前記第5接続点から出力される前記プリントヘッドの自己診断の結果を示す第5診断信号を伝搬する第5診断信号伝搬配線を含む、
    ことを特徴とする請求項15乃至26のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  28. 前記第5診断信号伝搬配線は、前記プリントヘッドの温度異常の有無を示す信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項27に記載の液体吐出装置。
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