JP2013009449A - 換気構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このため、電動モータを収納するロータ室内部の換気を行う換気構造において、電動モータは、ロータ室内で回転可能な回転部と、回転部とともに回転して外部に電動モータの駆動力を伝える出力軸部とを備え、電動モータの回転部の回転数を検出するモータ回転数検出センサを備え、モータ回転数検出センサはセンサ室内に収納し、センサ室はロータ室を挟んだ出力軸部の反対側に併設し、センサ室とロータ室とが連通する第1連通孔を備え、さらにセンサ室は外部に連通する第2連通孔を備え、第2連通孔には第2連通孔への塵埃の侵入を軽減するとともに第2連通孔からの換気を行う換気弁を設ける。
【選択図】図1
Description
電動モータの駆動によって発する熱は電動モータの劣化を招くことから、電動モータを冷却するために電動モータを収納する筺体には換気口が設けられる。
この換気口は電動モータを収納する筐体の内部と外部とを連通し、電動モータの発熱による筺体内部の圧力変化を抑える役目も持つ。
この特許文献1では、電動モータを内蔵するハウジング内に電動モータと、電動モータの回転軸とともに回転する主ファンを備え、さらにハウジングにはハウジング内に冷却媒体である冷却風を取り込むための入気孔と、ハウジング内に導入した冷却媒体を排出する排気孔を備える技術が開示されている。
また、電動モータの回転速度を検出する速度検出器をハウジングに併設し、電動モータの回転軸とともに回転する補助ファンを設け、入気孔から導入した冷却媒体を速度検出装置に供給する構成となっている。
これにより、軸受装置や速度検出装置等の耐熱温度の低い部材の冷却に優れた電動モータを得ることができ、電動モータを小型化できる。
更に、もう一つの特徴として、入気孔からは冷却媒体とともに塵埃も導入可能な構成としている。
ハウジングは塵埃をハウジング外部に排出する塵埃排出孔を備え、冷却媒体とともにハウジング内部に導入した塵埃をハウジング内部で冷却媒体と塵埃とに分離し、塵埃のみを塵埃排出孔より排出する構成としている。
これにより、入気孔への塵埃の侵入を防止するための除塵フィルターを設ける必要がなく、除塵フィルターの定期的な整備が不要となる利点も備える。
しかし、この電動モータを電動車両の車輪近傍に配置する場合、上記の特許文献1では以下の問題がある。
(1)ハウジング内に必ず冷却風とともに塵埃も導入する構成としており、塵埃が電動モ一夕に供給されるおそれがあること。
電動モータは車輪近傍に配置されていることから塵埃や水などを冷却風とともに吸い込む可能性が高い。
すると、塵埃や水が多い状況下では塵埃や水が冷却風から分離しきれず、塵埃や水によって電動モータが故障するおそれがある。
(2)入気孔が電動モータと回転軸との間に設けられており、車輪が巻き上げた路面の塵埃や水を冷却風とともにハウジング内部に吸い込むおそれに対する対策が採り難いこと。
ハウジング内部への塵埃の侵入および水の浸入を防止するためには、車輪と電動モータとの間にカバー等を設けるといった方法がある。
しかし、そのカバーを設けるスペースをとる必要があり、そのためには電動モータと車輪とを繋ぐ回転軸を長くする必要がある。
すると、電動モータの駆動力の伝達効率悪化を招く問題が発生する。
また、ロータ室の換気のための第1連通孔が外部と直接連通しておらず、外部と連通している第2連通孔からの塵埃の侵入が有った場合にも、その塵埃がロータ室に直接侵入することを抑制できる。
更に、外部と連通する第2連通孔はロータ室を挟んで出力軸部の反対側に設けられ、出力軸部に接続される機器が巻き上げる塵埃等を第2連通孔が直接吸い込むことを防止でき、また第2連通孔に取り付けられる換気弁にその塵埃等が付着することを防止できる。また、出力軸部に接続される機器が換気弁のアクセスの際の阻害要因とならないので、換気弁のメンテナンス性が向上する。
更にまた、第2連通孔を、出力軸部とロータ室との間に設けておらず出力軸部のロータ室を挟んだ反対側に設けることから、第2連通孔を覆うカバー部材を設ける場合において、そのカバー部材を設けるために出力軸部を延長するといった方法をとる必要が無く、電動モータの性能低下を招くことを防止できる。
図2において、1は電動二輪車、2は前輪、3は駆動輪である後輪である。
このとき、前記電動二輪車1は、車体フレーム4の前部に前記前輪2を設けるとともに、この前輪2の上方にハンドル5を取り付けている。
また、前記車体フレーム4の後部上方にシート6を設けている。
そして、前記車体フレーム4の後部下方には、一端8a側が車体フレーム4の中央部位に垂直方向に旋回可能に接続する一方、他端8b側が前記車体フレーム4の後部にサスペンション7を介して接続するスイングアーム8を取り付ける。
従って、このスイングアーム8は、走行路の路面の凹凸を吸収できる構成となっている。
更に、スイングアーム8は、図3〜図5に示す如く、前記電動二輪車1を駆動する電動モータ9をロータ室10に収納する。
つまり、電動モータ9は、スイングアーム8内に配置される駆動輪である前記後輪3に近接して配置され、この後輪3とともにスイングアーム8内に配置されるものである。
そして、前記電動モータ9と前記後輪3の出力軸部11とは夫々が連結され、後輪3に電動モータ9の駆動力を伝達している。
つまり、電動モータ9は、図4及び図5に示す如く、前記スイングアーム8に設けられる筐体13内に収納される。
この筐体13は前記ロータ室10を備え、電動モータ9の前記回転部12がロータ室10内部で回転可能に設けられている。
そして、前記電動モータ9は回転部12とともに回転して駆動輪である前記後輪3にその駆動力を伝える前記出力軸部11を備えており、図3〜図5に示す如く、この出力軸部11は前記筐体13から外部に突出して設けられている。
このとき、筺体13は出力軸部11を支持する回転軸受14を出力軸部11の回転中心軸の両側に備えている。
つまり、前記筺体13の車両幅方向外側には、筐体13の一部を覆うセンサカバー部材17を設け、このセンサカバー部材17と筐体13とで前記センサ室16を区画形成する。
そして、このセンサ室16内に、前記電動モータ9の回転部12の回転数を検出する前記モータ回転数検出センサ15を配置するものである。
また、前記センサ室16は、前記ロータ室10を挟んで前記出力軸部11の反対側(ロータ室10の車両幅方向外側)に設けられ、前記センサ室16にセンサハーネス18を接続する。
詳述すれば、図1に示す如く、前記センサ室16と前記ロータ室10は隔壁22によって仕切られ、この隔壁22には前記センサ室16と前記ロータ室10とが連通可能な前記第1連通孔19が設けられている。
この第1連通孔19は前記モータ回転数検出センサ15による電動モータ9の回転部12の回転数を検出するための孔であるとともに、センサ室16とロータ室10の各部屋の内圧を均一にする役目も持つ。
また、前記センサ室16の車両幅方向外側には、図1に示す如く、外部と連通する前記第2連通孔20を備え、この第2連通孔20には前記換気弁21を設けている。
この換気弁21はセンサ室16内への空気の出入りを許容するとともに、センサ室16内への塵埃等の侵入を防止するためのものである。
これにより、ロータ室10の換気のための第1連通孔19が外部と直接連通しておらず、外部と連通している第2連通孔20からの塵埃の侵入が有った場合にも、その塵埃がロータ室10に直接侵入することを抑制できる。
また、ロータ室10およびセンサ室16の換気を行う為の外部に連通する第2連通孔20を共有することで、ロータ室10およびセンサ室16の換気を第2連通孔20の1箇所から行うことができることから第2連通孔20の削減ができる。
更に、外部と連通する第2連通孔20はロータ室10を挟んで出力軸部の反対側に設けられており、前記出力軸部11に接続される機器(図示せず)が巻き上げる塵埃等を第2連通孔20が直接吸い込むことを防止でき、また第2連通孔20に取り付けられる換気弁21にその塵埃等が付着することを防止できる。また、出力軸部に接続される機器が換気弁21のアクセスの際の阻害要因とならないので、換気弁のメンテナンス性が向上する。
更にまた、第2連通孔20を、出力軸部11とロータ室10との間に設けておらず、出力軸部11のロータ室10を挟んだ反対側に設けることから、第2連通孔20を覆うセンサカバー部材17を設ける場合において、このセンサカバー部材17を設けるために出力軸部11を延長するといった方法をとる必要が無く、電動モータ9の性能低下を招くことを防止できる。
つまり、前記筺体13の車両幅方向外側に、図4及び図5に示す如く、筺体13やセンサ室16、センサカバー部材17および第2連通孔20を夫々覆うカバー部材23を設けるものである。
このとき、このカバー部材23は、図4及び図5に示す如く、前記スイングアーム8と前記筺体13の一側面部位とを覆っている。
これにより、外部と連通する第2連通孔20をカバー部材23で覆うことで、第2連通孔20および換気弁21に直接、塵埃が付着することを防止できるとともに、第2連通孔20および換気弁21を塵埃や飛び石、水などから保護することができる。
また、前記カバー部材23の先端23aを、図4及び図5に示す如く、前記出力軸部11の軸方向長さの方向にロータ室10の中央10cまで延びる構造としている。
これにより、前記カバー部材23内への塵埃や飛び石、水の侵入を容易に防止している。
また、前記カバー部材23の先端23aを第2連通孔20が設けられる位置よりも出力軸部11の軸方向長さ方向にロータ室10の中央10cまで延びる構造を備えることから、カバー部材23内に塵埃が侵入することを容易に防止でき、第2連通孔20への塵埃の付着をより一層効率良く防止できる。
更に、前記電動モータ9と駆動輪である前記後輪3とを近接させて配置することができることから前記出力軸部11を短くでき、電動モータ9を不必要に大きくすることを防止できて、電動モータ9の駆動力の伝達効率を向上させることができる。
2 前輪
3 駆動輪である後輪
4 車体フレーム
5 ハンドル
6 シート
7 サスペンション
8 スイングアーム
9 電動モータ
10 ロータ室
11 出力軸部
12 回転部
13 筺体
15 モータ回転数検出センサ
16 センサ室
17 センサカバー部材
18 センサハーネス
19 第1連通孔
20 第2連通孔
21 換気弁
22 隔壁
23 カバー部材(「スイングアームカバー」ともいう。)
Claims (2)
- 電動モータを収納するロータ室内部の換気を行う換気構造において、前記電動モータは、前記ロータ室内で回転可能な回転部と、この回転部とともに回転して外部に前記電動モータの駆動力を伝える出力軸部とを備え、前記電動モータの回転部の回転数を検出するモータ回転数検出センサを備え、このモータ回転数検出センサはセンサ室内に収納し、このセンサ室は前記ロータ室を挟んだ前記出力軸部の反対側に併設し、前記センサ室と前記ロータ室とが連通する第1連通孔を備え、さらに前記センサ室は外部に連通する第2連通孔を備え、この第2連通孔には第2連通孔への塵埃の侵入を軽減するとともに第2連通孔からの換気を行う換気弁を設けることを特徴とする換気構造。
- 前記センサ室を覆うように設けるカバー部材を備え、このカバー部材は、前記センサ室に対して前記出力軸部よりも更に離れる位置に設けられて、少なくとも前記第2連通孔を覆うとともに、前記カバー部材の先端は出力軸部の軸方向長さの方向に前記ロータ室の中央まで延びる構造を備えることを特徴とする請求項1に記載の換気構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011138392A JP2013009449A (ja) | 2011-06-22 | 2011-06-22 | 換気構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011138392A Pending JP2013009449A (ja) | 2011-06-22 | 2011-06-22 | 換気構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2011
- 2011-06-22 JP JP2011138392A patent/JP2013009449A/ja active Pending
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