JP2013009016A - 集積型薄膜素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造歩留りおよびスループットの向上が可能な集積型薄膜素子の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板の一表面に多孔質半導体層を形成する工程と、前記多孔質半導体層上に半導体層を形成し、前記半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、前記複数の薄膜素子を、前記多孔質半導体層を利用して前記半導体基板から剥離する工程と、剥離された前記複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程と、前記半導体層のレーザエッチングにより、前記複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、前記エッチング溝を利用した前記半導体層の劈開により素子分離溝を形成すると共に、前記複数の薄膜素子を前記劈開の前後を通じて前記裏面保護フィルム上の同一の位置に保持する工程とを含む集積型薄膜素子の製造方法。
【選択図】図11

Description

本発明は、太陽電池素子などの薄膜素子を支持基板に集積化してなる集積型薄膜素子およびその製造方法に関し、特に、集積型薄膜単結晶シリコン太陽電池の製造に好適な集積型薄膜素子およびその製造方法に関する。
従来より、プラスチックフィルムのような可撓性を有する支持基板上に薄膜単結晶シリコン太陽電池素子を製造するための好適な方法として、以下のような方法が知られている(例えば特開平8−213645号公報,特開平10−135500号公報)。まず、単結晶シリコン基板上に分離層として多孔質シリコン層を形成する。そして、この多孔質シリコン層上に太陽電池素子となる薄膜単結晶シリコンよりなる半導体層を成長させ、その後、この半導体層上に接着剤を用いて薄いプラスチックフィルムを接着させる。次いで、例えばプラスチックフィルムとシリコン基板との間に引張り応力をかけることにより、多孔質シリコン層を分離層として太陽電池素子をシリコン基板から剥離する。こうして、柔軟なプラスチックフィルムに転写された太陽電池素子を得ることができる。
太陽電池は通常、数個あるいは数十個の太陽電池素子を直列に接続した集積型太陽電池の形で使用される。上記のようなプラスチックフィルムに転写された太陽電池素子を備えた集積型太陽電池は、例えば、以下のような方法で製造することができる。まず、多孔質シリコン層上に形成された半導体層内にpn接合を形成する。その後、レーザエッチング、例えばレーザアブレージョン(laser ablazion)により半導体層をエッチングして分割し、各太陽電池素子(セル)を分離する。分離された各太陽電池素子は、電極を介して互いに電気的に接続される。その後、上述のようにプラスチックフィルムを接着し、太陽電池素子をシリコン基板から剥離してプラスチックフィルムに転写する。
特開平8−213645号公報 特開平10−135500号公報
しかしながら、この方法においては、レーザアブレージョンにより半導体層をエッチングする際に、エッチングが多孔質シリコン層まで進むと太陽電池素子がシリコン基板から剥離してしまう虞がある。
そこで、太陽電池素子をプラスチックフィルムに転写した後にレーザアブレーションを行うことが考えられる。この場合、レーザアブレージョンは、太陽電池素子のプラスチックフィルムに覆われた表面側から行ってもよいし、プラスチックフィルムに覆われていない裏面側から行ってもよいが、前者の場合にはプラスチックフィルムと薄膜太陽電池とをレーザアブレージョンする必要があり、太陽電池素子の分離に長い時間を要するという問題がある。一方、後者の場合には、分離すべき位置が裏面からは不鮮明なので、正確な分離が困難であり、セル分離に要する面積が増加するという問題があった。
また、集積型太陽電池においては、その一部が陰になった場合、その部分に大きな逆バイアスが印加されて集積型太陽電池が損傷する虞がある。さらに、素子の分離が確実に行われていない場合には変換効率が低く、室内光などの低エネルギーの光入射では使用できないという問題も有していた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、製造工程における歩留りおよびスループットを向上させることができる集積型薄膜素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、集積型太陽電池に適用した場合において、セルの分離を完全にし、変換効率を高めることができる集積型薄膜素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、集積型太陽電池に適用した場合において、太陽電池の一部が陰になっても逆バイアスの印加による太陽電池の損傷を防止することができる集積型薄膜素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明による集積型薄膜素子は、半導体層に形成されるとともに少なくとも一方向に配列された複数の薄膜素子と、複数の薄膜素子を電気的に分離するために、半導体層の劈開性を利用して形成された素子分離溝とを有するものである。
本発明による集積型薄膜素子の製造方法は、半導体層に形成されるとともに少なくとも一方向に配列された複数の薄膜素子を有する集積型薄膜素子を製造するためのものであって、複数の薄膜素子を電気的に分離するための素子分離溝を、半導体層の劈開性を利用して形成するものである。
本発明による集積型薄膜素子の製造方法は、具体的には、半導体基板の一面を多孔質化することにより多孔質半導体層を形成する工程と、この多孔質半導体層上に半導体層を形成し、半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、複数の薄膜素子を、多孔質層を利用して半導体基板から剥離する工程と、剥離された複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程と、半導体層のレーザエッチングにより、複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、エッチング溝を利用した半導体層の劈開により、複数の薄膜素子を電気的に分離するための素子分離溝を形成する工程とを含むものである。
本発明による他の集積型薄膜素子の製造方法は、半導体基板の一面を多孔質化することにより多孔質半導体層を形成する工程と、この多孔質半導体層上に半導体層を形成し、半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、半導体層のレーザエッチングにより、複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、エッチング溝を利用した半導体層の劈開により、複数の薄膜素子を電気的に分離するための素子分離溝を形成する工程と、複数の薄膜素子を、多孔質層を利用して半導体基板から剥離する工程と、剥離された複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程とを含むものである。
本発明による集積型薄膜素子では、隣接する薄膜素子を電気的に分離するために、半導体層の劈開性を利用して形成された素子分離溝を設けるようにしたので、素子分離溝を容易に精度良く形成することができる。したがって、集積型太陽電池などの集積型薄膜素子の製造工程における歩留りおよびスループットを向上させることができる。
本発明による集積型薄膜素子の製造方法では、レーザエッチングによるエッチング溝を利用した半導体層の劈開により複数の薄膜素子を電気的に分離するための素子分離溝が形成される。
以上説明したように請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子、または、請求項9ないし請求項29のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法によれば、半導体層に設けられた複数の薄膜素子を電気的に分離するために、半導体層の劈開性を利用して素子分離溝を設けるようにしたので、素子分離溝を容易に精度良く形成することができる。したがって、集積型薄膜素子の製造における歩留りおよびスループットを著しく向上させることが可能となる。
特に、請求項7記載の集積型薄膜素子によれば、素子分離溝に耐熱性絶縁体を充填することにより絶縁層を設けるようにしたので、素子間の分離が完全に行われる。したがって、集積型太陽電池に適用した場合、変換効率が向上し、室内光のような低エネルギーの光入射でも使用可能となる。
また、特に、請求項8記載の集積型薄膜素子によれば、素子分離溝に、太陽電池素子の分離を妨げない程度の導電性を有する物質を充填することによりバイパス抵抗層を設けるようにしたので、集積型太陽電池の損傷を防ぐためのバイパス抵抗を簡単な工程で形成することができる。
加えて、特に、請求項15または25記載の集積型薄膜素子の製造方法によれば、複数の薄膜素子を半導体基板から剥離する際に、第1の温度範囲内の温度で粘着性を有するが加熱により第2の温度で接着力が実質的に零となる粘着シートを用いるようにしたので、裏面保護フィルムを第2の温度で太陽電池素子の裏面側に接着させると同時に粘着シートを剥離し、その後、半導体層のみをレーザエッチングすることができる。したがって、エッチング溝を短時間で精度よく形成することができ、これにより製造の歩留りが向上する。また、裏面保護フィルムや表面保護フィルムとして柔軟性を有するフィルムや薄いフィルムを用いることができ、集積型太陽電池の軽量化、柔軟性向上が実現できる。
本発明の第1の実施の形態に係る集積型太陽電池の構成の一例を説明するための断面図である。 図1に示した集積型太陽電池の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図2に続く製造工程を表す断面図である。 図3に続く製造工程を表す断面図である。 図4に続く製造工程を表す断面図である。 図5に続く製造工程を表す断面図である。 図6に続く製造工程を表す断面図である。 図7に続く製造工程を表す断面図である。 図8に続く製造工程を表す断面図である。 図9に続く製造工程を表す断面図である。 図10に続く製造工程を表す断面図である。 図11に続く製造工程を表す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る集積型太陽電池の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図13に続く製造工程を表す断面図である。 図14に続く製造工程を表す断面図である。 図15に続く製造工程を表す断面図である。 図16に続く製造工程を表す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る集積型太陽電池の構成の一例を説明するための断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る集積型太陽電池の構成の一例を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る集積型薄膜素子の構成の一例を表すものである。図1に示した集積型薄膜素子は、具体的には、薄膜単結晶シリコン太陽電池素子を多数集積してなる集積型太陽電池である。
この集積型太陽電池は、半導体層11に形成された複数の太陽電池素子10が少なくとも一方向に配列されることにより構成されている。各太陽電池素子10は、素子分離溝17によって隣接する太陽電池素子10と電気的に分離されている。素子分離溝17は、後述するように、半導体層11の劈開性を利用して形成されたものであり、具体的にはレーザエッチング、好ましくはレーザアブレーションと、シリコン劈開とにより形成されるものである。隣接する太陽電池素子10同士はコンタクト電極18により電気的に接続されている。
これらの太陽電池素子10の表面側は、例えば透明で柔軟性を有する薄いプラスチックフィルムからなる連続した共通の表面保護フィルム31で覆われている。この表面保護フィルム31は、柔軟性を有する透明のプラスチック材料、例えばポリエチレンテレフタレート(PET),フッ素樹脂あるいはポリカーボネートにより形成されている。
太陽電池素子10の裏面側には、例えば柔軟性を有する薄いプラスチックフィルムからなる連続した共通の裏面保護フィルム21が配設されている。この裏面保護フィルム21の一面には、連続した共通の反射板23が形成されている。反射板23は、スパッタリングまたは蒸着法などにより形成され、例えばアルミニウム(Al)または銀(Ag)から構成されている。反射板23は、各太陽電池素子10を透過してきた光、特に透過しやすい長波長の光を反射し、太陽電池素子10への入射光量を増加させるようになっている。
裏面保護フィルム21と太陽電池素子10とは接着層22により接着されている。また、表面保護フィルム31と太陽電池素子10とは接着層32により接着されている。これら接着層22,32は、エチレンビニルアセテート(EVA)、紫外線硬化樹脂あるいはフロロプラスチック(THV)などによりそれぞれ構成されている。
太陽電池素子10は、例えば厚さ1〜50μm程度の半導体層11に形成されている。半導体層11は、例えば、ホウ素(B)などのp型不純物を1×1015〜1×1018atoms /cm3 含む厚さ1〜49μmのp型単結晶シリコン層である。半導体層11の表面保護フィルム31の側には、例えば、厚さが0.05〜1μm程度であり、リン(P)などのn型不純物を高濃度(1×1019atoms /cm3 程度)に含むn型層12が設けられており、これによりpn接合が形成されている。
半導体層11の表面側には反射防止膜13が設けられている。反射防止膜13は、例えば、厚さ60nm程度の酸化チタン(TiO2 )により構成されており、半導体層11の表面(特にn型層12の表面)において光が反射されることを防止するようになっている。反射防止膜13には、n型層12に対応して開口が形成されている。n型層12にはこの開口を介して例えば銀(Ag)よりなる陰極14が電気的に接続されている。また、反射防止膜13には、半導体層11に対応して開口が形成されている。半導体層11にはこの開口を介して例えばアルミニウムからなる陽極15が電気的に接続されている。
各太陽電池素子10の陰極14と隣接する太陽電池素子10の陽極15とは、コンタクト電極18により電気的に接続されている。コンタクト電極18は、例えば低温銀ペーストまたは半田により形成されている。また、両端に配置された太陽電池素子10のコンタクト電極18には、それぞれ引き出し電極33が接続され、これら引き出し電極33によって複数の太陽電池素子10から生じた起電力が取り出されるようになっている。引き出し電極33は、例えば銅(Cu)線により形成されている。
この集積型太陽電池では、光が照射されると、一部の光が表面保護フィルム31を透過して太陽電池素子10に入り、吸収される。また、太陽電池素子10を透過した光の一部は、反射板23において反射し、再び太陽電池素子10に入り、吸収される。光が吸収されたn型層12およびp型半導体層11では、電子−正孔対が発生する。半導体層11において発生した電子は電界に引かれてn型層12に入り、n型層12において発生した正孔は電界に引かれて半導体層11に入る。これにより、入射光量に比例する電流が発生し、引き出し電極33から取り出される。
次に、図2ないし図12および先の図1を参照して、この集積型太陽電池の製造方法について説明する。
まず、図2に示したように、複数の太陽電池素子10を形成するための半導体基板として、例えばシリコン基板41を用意する。シリコン基板41としては、例えば、ホウ素などのp型不純物を添加した0.01〜0.02Ω・cm程度の比抵抗を有する単結晶シリコンを用いる。次いで、図3に示したように、シリコン基板41の一表面に、例えば陽極化成法により、多孔質半導体層として、例えば多孔質シリコン層42を形成する。
なお、この陽極化成法は、シリコン基板41を陽極としてフッ化水素酸溶液中で通電を行う方法であり、例えば伊東等による「表面技術Vol.46.No.5.p8〜13,1995 [多孔質シリコンの陽極化成] 」に示された2重セル法により行うことができる。この方法では、2つの電解溶液槽の間に多孔質シリコン層42を形成すべきシリコン基板41を配置し、両方の電解溶液槽には直流電源と接続された白金電極を設置する。そして、両電解溶液槽に電解溶液を入れ、シリコン基板41を陽極、白金電極を陰極として直流電圧を印加する。これによりシリコン基板41の一方の面が浸食されて多孔質化する。
ここでは、例えば、電解溶液(陽極化成溶液)として例えばHF(フッ化水素) :C2 H5 OH(エタノール)=1:1の電解溶液を用い、例えば0.5〜3mA/cm2 程度の電流密度で8分間、第1段階の陽極化成を行うことにより多孔率が小さな第1の多孔質層を形成する。続いて、例えば3〜20mA/cm2 の電流密度で8分間、第2段階の陽極化成を行うことにより多孔率が中程度の第2の多孔質層を形成する。更に、例えば40〜300mA/cm2 の電流密度で数秒間、第3段階の陽極化成を行うことにより多孔率が大きな第3の多孔質層を形成する。ちなみに、この第3の多孔質層は、後述する分離層42A(図4)の元となるものである。これにより、合わせて約8μmの厚さを有する多孔質シリコン層42が形成される。
なお、シリコン基板41としては、陽極化成法により多孔質シリコン層42を形成する観点からは、p型の単結晶シリコン基板を用いることが望ましいが、条件設定によってはn型の単結晶シリコン基板を用いるようにしてもよい。
続いて、多孔質シリコン層42の上に太陽電池素子10を形成する。すなわち、まず、例えば1100℃の温度で30分間水素アニールを行い、多孔質シリコン層42の表面に存在する穴を塞ぐ。そののち、図4に示したように、例えば、多孔質シリコン層42上に、SiH4 またはSiCl4 等のガスを用いてp型単結晶シリコンからなる半導体層11を数μm〜数十μmの厚みにエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる際の成長温度は、SiH4 を用いた場合には例えば1070℃とし、SiCl4 を用いた場合には例えば1140℃とする。
このように水素アニールとエピタキシャル成長とを行っている間に、多孔質シリコン層42中のシリコン原子が移動し再配列される結果、多孔質シリコン層42中の多孔率が大きかった部分が更に大きく変化し、引っ張り強度が最も弱い層すなわち分離層42Aが形成される。但し、この分離層42Aは、多孔質シリコン層42の上に太陽電池素子10を形成している間において、半導体層11が部分的にあるいは全面的にシリコン基板41から剥がれない程度の引っ張り強度は十分有している。
次いで、図5に示したように、例えばイオン注入により半導体層11にリンなどのn型不純物を高濃度に導入し、厚さ0.02〜1μm程度のn型層12を形成し、これによりpn接合を形成する。
続いて、図6に示したように、半導体層11上に例えばスパッタリングにより酸化チタンよりなる反射防止膜13を形成し、この反射防止膜13を選択的に除去して開口を形成する。そののち、反射防止膜13に形成された開口に、例えばスクリーン印刷により、銀(Ag)ペーストよりなる陰極14およびアルミニウム(Al)ペーストよりなる陽極15をそれぞれ形成する。なお、アルミニウムペーストには半田が付かないので、陽極15上には、図示しないが、半田付け用の銀ペーストを印刷することが好ましい。
このようにして太陽電池素子10を形成したのち、図7に示したように、太陽電池素子10の表面側に、粘着シート51を接着させる。この粘着シート51は、基材と、この基材の表面に形成された粘着層とによって構成されており、室温からある温度(第1の温度)では粘着性を有するが、温度が高くなり特定の温度(第2の温度)になると粘着性がなくなるものである。基材は、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate;ポリエチレンテレフタレート)のようなプラスチックからなるフィルム、ステンレス鋼(SUS)のような金属薄膜、または繊維からなる不織布である。粘着層には、粘着剤と、加熱により発泡する発泡剤とが含まれている。
粘着シート51としては、室温からある温度まで、具体的には約20℃〜約80℃の範囲内の温度では十分な粘着力を有すると共に、加熱により特定の温度、例えば約90℃,120℃,150℃あるいは170℃に達すると、粘着層中の発泡剤が発泡してその表面に凹凸が生じ、これにより接着面積が低下して接着力が実質的に零になることで、引張応力を加えなくとも太陽電池素子10から剥離できるものが好適である。このような粘着シートとして、例えば、日東電工株式会社製の「リバアルファ」または「リバクリーン」を用いることができる。
粘着シート51の接着の後に、図8(A),(B)に示したように、太陽電池素子10を、分離層42Aにおいてシリコン基板41から剥離する。この剥離の際には、例えば、シリコン基板41と粘着シート51との間に引張応力を生じさせる。その後、太陽電池素子10の裏面側に残っている多孔質シリコン層42Bをエッチングなどにより除去する。
なお、図8(B)に示した太陽電池素子10を剥離した後のシリコン基板41については、表面側に残存している多孔質シリコン層42Cを通常の研磨方法、電解研磨あるいはシリコンエッチングにより除去すれば、次回の太陽電池素子の作製工程において再利用することが可能になる。
次いで、図9(B)に示したように、反射板23付き裏面保護フィルム21を用意する。裏面保護フィルム21は例えばプラスチックフィルムから構成されており、その一方の表面には、アルミニウムのスパッタリングにより反射板23が形成されている。この裏面保護フィルム21を、太陽電池素子10の裏面側にエチレンビニルアセテート(EVA)などの接着層22を介して約130℃で接着させる。このとき、粘着シート51として約90℃あるいは約120℃で接着力が実質的に零になるものを用いれば、図9(A)に示すように、約130℃で裏面保護フィルム21を接着させると同時に、粘着シート51を引張り応力なしで太陽電池素子10の表面側から剥離させることができ、工程数を減少させることができる。
その後、各太陽電池素子(セル)10を分離するため、図10に示すように、レーザエッチングにより、半導体層11を数μm〜数十μmエッチングし、素子(セル)分離用のエッチング溝16を形成する。このレーザエッチングは、レーザアブレーションにより行うことが好ましい。さらに、レーザアブレーションはエキシマレーザにより行うことが好ましい。
エッチング溝16は、少なくとも半導体層11内に形成されていることが好ましい。すなわち、エッチング溝16は、図10のように半導体層11内のみに形成されていてもよいし、あるいは、半導体層11を貫通して接着層22内にも形成されていてもよい。しかしながら、反射板23付き裏面保護フィルム21をレーザエッチングしてしまうと、プラスチックフィルムからなる裏面保護フィルム21が飛び散る場合がある。したがって、エッチング溝16は、反射板23付き裏面保護フィルム21がエッチングされないように、半導体層11内、または半導体層11および接着層22内に形成されることが好ましい。
続いて、図11に示すように、図示しない劈開装置のローラに太陽電池素子10を巻きつけて、太陽電池素子10の表面側が凸になるように曲げる。これにより、エッチング溝16がトリガーとなって単結晶シリコンからなる半導体層11が劈開して素子分離溝17が形成される。素子分離溝17は、その平面形状において、太陽電池素子10の配列方向に直交する方向に延びている。このとき、半導体層11の劈開を高歩留りで行うためには、図10に示す工程におけるレーザエッチングを<100>方向または<110>方向で行い、素子分離溝17を<100>方向または<110>方向で形成することが好ましい。
このようにして太陽電池素子10の分離を完了した後、図12に示すように、素子分離溝17に架橋するように、例えば低温銀ペーストまたは半田を用いてコンタクト電極18を形成し、これにより各太陽電池素子10の陽極15と隣接する太陽電池素子10の陰極14とを電気的に接続する。
最後に、引き出し電極33を作製したのち、透明プラスチックフィルムからなる表面保護フィルム31を、太陽電池素子10の表面側にエチレンビニルアセテート(EVA)などの接着層32を介して接着させる。これにより図1に示した集積型太陽電池が完成する。
本実施の形態においては、半導体層11に形成された複数の太陽電池素子10を電気的に分離するための素子分離溝17を、半導体層11の劈開性を利用して形成するようにしたので、素子分離溝17を容易に精度良く形成することができる。これにより、集積型太陽電池の製造工程における歩留りおよびスループットを著しく向上させることができる。
また、本実施の形態においては、太陽電池素子10の表面側が凸になるように曲げ、エッチング溝16に沿って半導体層11を劈開することにより素子分離溝17を形成するようにしたので、簡単な工程で正確に素子分離溝17を形成することができる。このように、シリコンの劈開を利用することにより、レーザエッチングによる半導体層11に対するダメージを最小限に抑えることができると共に、エッチングによるダメージ部分の除去工程が不要となる。
特に、レーザエッチングを<100>方向または<110>方向で行うことにより、半導体層11の劈開を効率良く行うことができ、集積型太陽電池の歩留りおよびスループットの更なる向上が可能となる。
また、本実施の形態においては、従来のように太陽電池素子をシリコン基板から剥離する際に、プラスチックフィルムを接着させるのではなく、約20℃〜約80℃の範囲内の温度で粘着力を有するが加熱により特定の温度で接着力が実質的に零になる粘着シート51を用いるようにしたので、剥離した後、裏面保護フィルムを太陽電池素子10の裏面側に接着させる際に粘着シート51を簡単に剥離することができる。したがって、工程数の削減は勿論、以下のような優れた効果が得られる。
まず、レーザエッチングによるエッチング溝16の形成の際に、太陽電池素子10の表面側は、従来と異なりプラスチックフィルムに覆われていないので、半導体層11のみをレーザエッチングすればよい。したがって、エッチング溝16を短時間で精度良く形成することができる。更にまた、太陽電池素子10の裏面側には反射板23付き裏面保護フィルム21が接着されているので、エッチング溝16を形成しても太陽電池素子10は脱落することなく裏面保護フィルム21上に整列配置した状態を保つことができる。
加えて、裏面保護フィルム21や表面保護フィルム31を剥離に用いる必要がないので、剥離の際の引張り応力を考慮せずに、柔軟性を有するフィルムや薄いフィルムを使用することが可能となる。したがって、集積型太陽電池の軽量化、柔軟性向上を実現でき、例えば、携帯電話などのモバイル製品に適用でき、集積型太陽電池の用途が拡大される。
また、粘着シート51を採用したことにより、本実施の形態に係る集積型太陽電池は、複数の太陽電池素子10が、柔軟性を有する薄いプラスチックフィルムからなる裏面保護フィルム21と表面保護フィルム31との間に挟まれた単純な構成となり、別途支持基板を設ける必要がなくなる。したがって、薄型かつ軽量で柔軟性に富む集積型太陽電池を作製することが可能となるとともに、コスト低減も期待できる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る集積型薄膜素子について説明する。本実施の形態に係る集積型薄膜素子もまた、具体的には、薄膜単結晶シリコン太陽電池素子を多数集積してなる集積型太陽電池である。この集積型太陽電池は、図1に示した第1の実施の形態に係る集積型太陽電池と製造方法のみにおいて異なり、その他は、第1の実施の形態と同一の構成、作用および効果を有している。よって、同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る集積型太陽電池の製造方法は、以下の点で第1の実施の形態に係る集積型太陽電池の場合と異なっている。すなわち、第1の実施の形態においては、太陽電池素子10を作製し、この太陽電池素子10をシリコン基板41から剥離し、その後レーザエッチングおよびシリコン劈開により素子分離溝17を形成する。これに対して、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様にして太陽電池素子10を作製し、次に素子分離溝17を形成し、その後太陽電池素子10をシリコン基板から剥離する。したがって、太陽電池素子10の作製工程については、第1の実施の形態の図2ないし図6に示した工程と同一であるので、その詳細な説明を省略する。
図13ないし図17は、本実施の形態に係る集積型太陽電池の製造方法において、太陽電池素子の作製(図2〜図6参照)に続く各工程を説明するための断面図である。
まず、図2ないし図6に示したようにして太陽電池素子10を作製する。次に、図13に示すように、各太陽電池素子(セル)10を分離するため、第1の実施の形態と同様のレーザエッチングにより、半導体層11を数μm〜数十μmエッチングし、素子(セル)分離用のエッチング溝16を形成する。
エッチング溝16は、少なくとも半導体層11内に形成されていることが好ましい。すなわち、エッチング溝16は、図13のように半導体層11内のみに形成されていてもよいし、あるいは、半導体層11を貫通して多孔質シリコン層42内にも形成されていてもよい。
続いて、図14に示すように、図示しない劈開装置のローラに太陽電池素子10を巻きつけて、太陽電池素子10の表面側が凸になるように曲げる。これにより、エッチング溝16がトリガーとなって単結晶シリコンからなる半導体層11が劈開して素子分離溝17が形成される。このとき、半導体層11の劈開を高歩留りで行うためには、図13に示す工程におけるレーザエッチングを<100>方向または<110>方向で行うことが好ましい。
素子分離溝17を形成した後、図15に示したように、太陽電池素子10の表面側に、第1の実施の形態と同様の粘着シート51を20℃〜80℃の範囲内の温度で接着させる。
粘着シート51の接着の後に、図16(A),(B)に示したように、第1の実施の形態と同様にして、太陽電池素子10を、分離層42Aにおいてシリコン基板41から剥離する。この剥離の後、第1の実施の形態と同様に、多孔質シリコン層42B,42Cをエッチングなどにより除去し、シリコン基板41を次回の太陽電池素子の作製工程において再利用する。
本実施の形態では、太陽電池素子10をシリコン基板41から剥離する段階で、既に各太陽電池素子10は素子分離溝17によって分離されている。しかしながら、一方で、太陽電池素子10は粘着シート51に接着されているので、太陽電池素子10をシリコン基板41から剥離しても太陽電池素子10は脱落せずに整列配置された状態を保つことができる。
なお、図13に示したエッチング溝16が半導体層11を貫通して多孔質シリコン層42内にも達していたとしても、太陽電池素子10は粘着シート51に接着されているので、太陽電池素子10をシリコン基板41から剥離しても太陽電池素子10は脱落せずに整列配置された状態を保つことができる。
次いで、図17(A),(B)に示したように、第1の実施の形態と同様にして、反射板23付き裏面保護フィルム21を、太陽電池素子10の裏面側にエチレンビニルアセテート(EVA)などの接着層22を介して約130℃で接着させる一方、これと同時に粘着シート51を太陽電池素子10の表面側から剥離させる。
続いて、第1の実施の形態において図12に示した工程と同様にして、コンタクト電極18を形成し、各太陽電池素子10の陽極15と隣接する太陽電池素子10の陰極14とを電気的に接続する。最後に、引き出し電極33を作製したのち、透明プラスチックフィルムからなる表面保護フィルム31を、太陽電池素子10の表面側にエチレンビニルアセテート(EVA)などの接着層32を介して接着させる。これにより本実施の形態に係る集積型太陽電池が完成する。
本実施の形態に係る集積型太陽電池の製造方法によれば、第1の実施の形態による上述の優れた効果をすべて得ることができる。加えて、本実施の形態においては、太陽電池素子10がシリコン基板41から剥離される前にレーザエッチングを行うようにしたので、エッチング溝16が半導体層11を貫通してしまった場合においても、第1の実施の形態のようにレーザエッチングにより裏面保護フィルム21が飛散したり、裏面保護フィルム21や反射板23を損傷したりする虞がなく、歩留り向上が期待できる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る集積型薄膜素子について図18を参照して説明する。本実施の形態に係る集積型薄膜素子もまた、具体的には、薄膜単結晶シリコン太陽電池素子を多数集積してなる集積型太陽電池である。図18に示した集積型太陽電池は、素子分離溝17に耐熱性絶縁体を充填することにより形成された絶縁層61を備えている。その他は、第1の実施の形態と同一の構成、作用および効果を有している。よって、同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
この絶縁層61を構成する耐熱性絶縁体としては、例えばテトラフルオロエチレンまたはポリイミド樹脂等を用いることができる。
第3の実施の形態に係る集積型太陽電池の製造方法の一例としては、上述の第1の実施の形態による製造方法において、図11に示した劈開工程により素子分離溝17を形成した後、図12に示したコンタクト電極18の作製工程の前に、更に、素子分離溝17に耐熱性絶縁体を充填することにより絶縁層61を形成する工程を行う。また、別の例として、第2の実施の形態による製造方法において、図17に示したように素子分離溝17により既に分離された太陽電池素子10の裏面側に反射板23付き裏面保護フィルム21を接着した後、更に、素子分離溝17に耐熱性絶縁体を充填することにより絶縁層61を形成する工程を行ってもよい。その他は、上述の第1または第2の実施の形態に係る製造方法と同一であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る集積型太陽電池によれば、第1または第2の実施の形態による上述の優れた効果に加えて、以下の効果が実現できる。すなわち、本実施の形態の集積型太陽電池は、素子分離溝17に耐熱性絶縁体を充填することにより形成された絶縁層61を有するので、太陽電池素子10の分離が確実になる。したがって、変換効率が向上し、室内光等の低エネルギーの光入射でも使用できるようになる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態に係る集積型薄膜素子について図19を参照して説明する。本実施の形態に係る集積型薄膜素子もまた、具体的には、薄膜単結晶シリコン太陽電池素子を多数集積してなる集積型太陽電池である。図19に示した集積型太陽電池は、素子分離溝17に太陽電池素子10の分離を妨げない程度の導電性を有する物質を充填することにより形成されたバイパス抵抗層71を備えている。その他は、第1の実施の形態と同一の構成、作用および効果を有している。よって、同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではその詳細な説明を省略する。
このバイパス抵抗層71は、例えば、上記耐熱性絶縁体に例えば銀,銅,ニッケル(Ni),アルミニウム等の微粒子を混入させることにより形成することができる。バイパス抵抗層71の抵抗値は、集積型太陽電池の変換効率に影響を及ぼさない範囲で小さくすることが好ましい。このバイパス抵抗層71は、上記実施の形態と同様に素子分離層として機能するとともに、太陽電池の一部(太陽電池素子10)が陰になった場合において、バイパス抵抗として機能するものである。一般に集積型太陽電池においては、このような場合に太陽電池の損傷を防ぐために、別途バイパスダイオードやバイパス抵抗が各太陽電池素子10に並列に接続されている。本実施の形態においては、素子分離溝17に太陽電池素子10の分離を妨げない程度の導電性を有する物質を充填することによりバイパス抵抗層71を設け、このバイパス抵抗層71を、太陽電池素子10が陰になった場合のバイパス抵抗として機能させるようにしたので、別途バイパスダイオードやバイパス抵抗を設ける必要がなくなる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、エキシマレーザを用いたレーザアブレーションによりエッチング溝16を形成する場合について説明したが、CO2 ガスレーザ,YAG(Yttrium Aluminum Garnet )レーザなどの他のレーザビームを用いることも可能であり、また、レーザアブレーション以外にも例えばスパッタエッチング技術やイオンビームエッチング技術等も採用することができることは勿論である。あるいは、カッター等で切断することによりエッチング溝16に相当する溝を形成することも可能である。また、半導体層11をプラズマCVM(Chemical Vaporization Machining )法により選択的に除去してエッチング溝16を形成するようにしてもよい。なお、このプラズマCVM法は、ハロゲン等の化学的活性度の大きな原子を高圧力雰囲気中(1atm )で空間的に局在した高周波(例えば150MHz) プラズマ内で励起し、高密度の中性ラジカルを生成することにより、被加工物(ここでは太陽電池素子)と反応させ、揮発性物質に変えることによって除去を行う加工法であり、加工雰囲気を高圧力とすることにより、高速加工を実現することができる。この方法においても、太陽電池素子形成時に半導体層11がシリコン基板41から剥離するおそれがない。
また、上記各実施の形態では、図2ないし図4の工程において、単結晶シリコン基板上に半導体層11を成長させるようにしたが、非晶質シリコンや多結晶シリコンよりなる基板上に半導体層を成長させてもよい。
更に、上記各実施の形態では、太陽電池素子10の裏面側に、反射板23付き裏面保護フィルム21を備えた集積型太陽電池について説明したが、反射板23のないプラスチックフィルムを用いるようにしてもよい。この場合には、透明プラスチックフィルムを用いると、太陽電池素子10の裏面側からの光入射による発電も期待できるので好ましい。また、太陽電池素子10の裏面側にアルミニウムや銀などの金属薄膜を接着させる構成とするようにしてもよい。但し、金属薄膜を接着させる際に、各太陽電池素子10間を短絡させないように、絶縁性材料よりなる接着剤を使用する必要がある。
また、上記実施の形態では、裏面保護フィルム21の表面が平坦である場合について説明したが、裏面保護フィルム21の表面(すなわち反射板23の表面)は、例えば波形形状の凹凸面を有するようにしてもよい。さらに、凹凸が不揃いなランダムな形状とすることにより、透過光を太陽電池素子に向けて乱反射させるようにしてもよい。
更に、上記実施の形態では、薄膜素子として太陽電池素子10を例にして説明したが、本発明は、その他の受光素子あるいは発光素子、液晶表示素子、集積回路素子など他の薄膜素子を備える場合についても広く適用される。
10…太陽電池素子、11…半導体層、12…n型層、13…反射防止膜、14…陰極、15…陽極、16…エッチング溝、17…素子分離溝、18…コンタクト電極、21…裏面保護フィルム、22,32…接着層、23…反射板、31…表面保護フィルム、33…引き出し電極、41…シリコン基板、42…多孔質シリコン層、42A…分離層、51…粘着シート、61…絶縁層、71…バイパス抵抗層
本発明は、太陽電池素子などの薄膜素子を支持基板に集積化してなる集積型薄膜素子の製造方法に関し、特に、集積型薄膜単結晶シリコン太陽電池の製造に好適な集積型薄膜素子の製造方法に関する。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、製造工程における歩留りおよびスループットを向上させることができる集積型薄膜素子の製造方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、集積型太陽電池に適用した場合において、セルの分離を完全にし、変換効率を高めることができる集積型薄膜素子の製造方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、集積型太陽電池に適用した場合において、太陽電池の一部が陰になっても逆バイアスの印加による太陽電池の損傷を防止することができる集積型薄膜素子の製造方法を提供することにある。
本発明による第1の集積型薄膜素子の製造方法は、半導体基板の一表面に多孔質半導体層を形成する工程と、この多孔質半導体層上に半導体層を形成し、半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、複数の薄膜素子を、多孔質半導体層を利用して半導体基板から剥離する工程と、剥離された複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程と、半導体層のレーザエッチングにより、複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、エッチング溝を利用した半導体層の劈開により素子分離溝を形成すると共に、複数の薄膜素子を劈開の前後を通じて裏面保護フィルム上の同一の位置に保持する工程とを含むものである。
本発明による第2の集積型薄膜素子の製造方法は、半導体基板の一表面に多孔質半導体層を形成する工程と、この多孔質半導体層上に半導体層を形成し、半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、半導体層のレーザエッチングにより、複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、エッチング溝を利用した半導体層の劈開により素子分離溝を形成すると共に、複数の薄膜素子を劈開の前後を通じて半導体基板上の同一の位置に保持する工程と、複数の薄膜素子を、多孔質半導体層を利用して半導体基板から剥離する工程と、剥離された複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程とを含むものである。
本発明による第1または第2の集積型薄膜素子の製造方法では、隣接する薄膜素子を電気的に分離するために、半導体層の劈開性を利用して形成された素子分離溝を設けるようにしたので、素子分離溝を容易に精度良く形成することができる。したがって、集積型太陽電池などの集積型薄膜素子の製造工程における歩留りおよびスループットを向上させることができる。
本発明による第1または第2の集積型薄膜素子の製造方法では、レーザエッチングによるエッチング溝を利用した半導体層の劈開により複数の薄膜素子を電気的に分離するための素子分離溝が形成される。複数の薄膜素子は、劈開の前後を通じて裏面保護フィルム上または半導体基板上の同一の位置に保持される。
以上説明したように本開示の第1または第2の集積型薄膜素子の製造方法によれば、半導体層に設けられた複数の薄膜素子を電気的に分離するために、半導体層の劈開性を利用して素子分離溝を設けるようにしたので、素子分離溝を容易に精度良く形成することができる。したがって、集積型薄膜素子の製造における歩留りおよびスループットを著しく向上させることが可能となる。
に、素子分離溝に耐熱性絶縁体を充填することにより絶縁層を設けるようにすれば、素子間の分離が完全に行われる。したがって、集積型太陽電池に適用した場合、変換効率が向上し、室内光のような低エネルギーの光入射でも使用可能となる。
また、特に、素子分離溝に、太陽電池素子の分離を妨げない程度の導電性を有する物質を充填することによりバイパス抵抗層を設けるようにすれば、集積型太陽電池の損傷を防ぐためのバイパス抵抗を簡単な工程で形成することができる。
加えて、特に、複数の薄膜素子を半導体基板から剥離する際に、第1の温度範囲内の温度で粘着性を有するが加熱により第2の温度で接着力が実質的に零となる粘着シートを用いるようにしたので、裏面保護フィルムを第2の温度で太陽電池素子の裏面側に接着させると同時に粘着シートを剥離し、その後、半導体層のみをレーザエッチングすることができる。したがって、エッチング溝を短時間で精度よく形成することができ、これにより製造の歩留りが向上する。また、裏面保護フィルムや表面保護フィルムとして柔軟性を有するフィルムや薄いフィルムを用いることができ、集積型太陽電池の軽量化、柔軟性向上が実現できる。

Claims (16)

  1. 半導体基板の一表面に多孔質半導体層を形成する工程と、
    前記多孔質半導体層上に半導体層を形成し、前記半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、
    前記複数の薄膜素子を、前記多孔質半導体層を利用して前記半導体基板から剥離する工程と、
    剥離された前記複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程と、
    前記半導体層のレーザエッチングにより、前記複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、
    前記エッチング溝を利用した前記半導体層の劈開により素子分離溝を形成すると共に、前記複数の薄膜素子を前記劈開の前後を通じて前記裏面保護フィルム上の同一の位置に保持する工程と
    を含む集積型薄膜素子の製造方法。
  2. 前記エッチング溝を形成する工程において、前記複数の薄膜素子の裏面側を前記裏面保護フィルムに保持させた状態で、前記半導体層を前記複数の薄膜素子の表面側からレーザエッチングし、
    前記素子分離溝を形成する工程において、前記複数の薄膜素子の表面側が凸になるように前記裏面保護フィルムを曲げることにより前記半導体層の劈開を行う
    請求項1記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  3. 前記エッチング溝を少なくとも前記半導体層内に形成する
    請求項1または2記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  4. 前記半導体層のレーザエッチングを<100>方向または<110>方向で行う
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  5. 前記半導体層はシリコンである
    請求項4記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  6. 前記複数の薄膜素子を前記半導体基板から剥離する工程において、第1の温度範囲内の温度で粘着性を有するが加熱により第1の温度より高温の第2の温度で接着力が実質的に零になる粘着シートを前記複数の薄膜素子の表面側に接着し、この粘着シートと前記半導体基板との間に引張り応力を生じさせることにより前記複数の薄膜素子を前記半導体基板から剥離し、
    前記裏面保護フィルムを接着させる工程において、前記第2の温度に加熱し前記粘着シートの接着力を実質的に零とすることにより前記複数の薄膜素子の表面側から前記粘着シートを剥離する
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  7. 前記薄膜素子として、前記半導体層の表面に一対の陽極と陰極とを有する太陽電池素子を形成する
    請求項1ないし6のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  8. 前記素子分離溝を形成する工程の後に、更に、
    前記太陽電池素子の陽極と隣接する太陽電池素子の陰極とを電気的に接続するために、前記素子分離溝に架橋するように、低温銀ペーストまたは半田からなるコンタクト電極を形成する工程と、
    前記太陽電池素子の表面側に接着層を介して表面保護フィルムを設ける工程と
    を含む請求項7記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  9. 半導体基板の一表面に多孔質半導体層を形成する工程と、
    前記多孔質半導体層上に半導体層を形成し、前記半導体層に複数の薄膜素子を形成する工程と、
    前記半導体層のレーザエッチングにより、前記複数の薄膜素子の間にエッチング溝を形成する工程と、
    前記エッチング溝を利用した前記半導体層の劈開により素子分離溝を形成すると共に、前記複数の薄膜素子を前記劈開の前後を通じて前記半導体基板上の同一の位置に保持する工程と、
    前記複数の薄膜素子を、前記多孔質半導体層を利用して前記半導体基板から剥離する工程と、
    剥離された前記複数の薄膜素子の裏面側に接着層を介して裏面保護フィルムを接着させる工程と
    を含む集積型薄膜素子の製造方法。
  10. 前記エッチング溝を形成する工程において、前記複数の薄膜素子の裏面側を前記半導体基板に保持させた状態で、前記半導体層を前記複数の薄膜素子の表面側からレーザエッチングし、
    前記素子分離溝を形成する工程において、前記複数の薄膜素子の表面側が凸になるように前記半導体基板を曲げることにより前記半導体層の劈開を行う
    請求項9記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  11. 前記エッチング溝を少なくとも前記半導体層内に形成する
    請求項9または10記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  12. 前記半導体層のレーザエッチングを<100>方向または<110>方向で行う
    請求項9ないし11のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  13. 前記半導体層はシリコンである
    請求項12記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  14. 前記複数の薄膜素子を前記半導体基板から剥離する工程において、第1の温度範囲内の温度で粘着性を有するが加熱により第1の温度より高温の第2の温度で接着力が実質的に零になる粘着シートを前記複数の薄膜素子の表面側に接着し、この粘着シートと前記半導体基板との間に引張り応力を生じさせることにより前記複数の薄膜素子を前記半導体基板から剥離し、
    前記裏面保護フィルムを接着させる工程において、第2の温度に加熱し前記粘着シートの接着力を実質的に零とすることにより前記複数の薄膜素子の表面側から前記粘着シートを剥離する
    請求項9ないし13のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  15. 前記薄膜素子として、前記半導体層の表面に一対の陽極と陰極とを有する太陽電池素子を形成する
    請求項9ないし14のいずれか1項に記載の集積型薄膜素子の製造方法。
  16. 前記裏面保護フィルムを接着させる工程の後に、更に、
    前記太陽電池素子の陽極と隣接する太陽電池素子の陰極とを電気的に接続するために、前記素子分離溝に架橋するように、低温銀ペーストまたは半田からなるコンタクト電極を形成する工程と、
    前記太陽電池素子の表面側に接着層を介して表面保護フィルムを設ける工程と
    を含む請求項15記載の集積型薄膜素子の製造方法。
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