JP2013007078A - アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 - Google Patents
アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013007078A JP2013007078A JP2011139361A JP2011139361A JP2013007078A JP 2013007078 A JP2013007078 A JP 2013007078A JP 2011139361 A JP2011139361 A JP 2011139361A JP 2011139361 A JP2011139361 A JP 2011139361A JP 2013007078 A JP2013007078 A JP 2013007078A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll mold
- pores
- base material
- roll
- aluminum base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2202/00—Solid materials defined by their properties
- F16C2202/66—Water repelling
Landscapes
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
【解決手段】軸方向の長さLが800mm以上であり、外径Dが280〜550mmであり、肉厚Tが20〜50mmである中空円柱状のアルミニウム基材10を用いて、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナがアルミニウム基材10の外周面に形成された中空円柱状のロール金型を得る。
【選択図】図1
Description
(i)微細凹凸構造の反転構造が表面に形成された金型を用いて射出成形やプレス成形を行う方法。
(ii)微細凹凸構造の反転構造が表面に形成された金型と透明基材との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を配し、活性エネルギー線の照射によって活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させることによって金型の反転構造が転写された表層を形成した後、微細凹凸構造を有する表層から金型を剥離する方法。
(iii)微細凹凸構造の反転構造が表面に形成された金型を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に押し付けて、金型の反転構造を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に転写した後、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物から金型を剥離し、活性エネルギー線の照射によって活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させことによって微細凹凸構造を有する表層を形成する方法。
(1)レンズ部転写パターンが外周面に形成された、レンズシート製造用のロール金型(特許文献1)。
(2)押出成形によって製造された中空円柱状のアルミニウム基材の外周面に、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナが形成された中空円柱状のロール金型(特許文献2)。
(3)鍛造、切削によって製造された中空円柱状のアルミニウム基材の外周面に、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナが形成された中空円柱状のロール金型(特許文献3)。
アルミニウム基材のマグネシウムの含有量は、0.1〜3質量%であることが好ましい。
本発明の、複数の突起を表面に有する部材は、本発明のロール金型の表面の複数の細孔を転写して製造されたものであることを特徴とする。
本発明の、複数の突起を表面に有する部材は、反射防止フィルムであることが好ましい。
本発明の、反射防止機能を有する物品は、本発明の部材からなる反射防止フィルムを用いたものであることを特徴とする。
本発明のロール金型は、軸方向の長さが800mm以上であっても、外周面におけるウェルドラインが目立たず、かつ陽極酸化アルミナの複数の細孔を転写した部材にウェルドライン由来の痕を発生させにくい。
本発明の、複数の突起を表面に有する部材は、シームレスであり、大面積であり、かつロール金型の外周面のウェルドライン由来する外観不良が抑えられたものとなる。
本発明の、反射防止機能を有する物品は、ロール金型の外周面のウェルドライン由来する外観不良が抑えられたものとなる。
図1は、本発明のアルミニウム基材の一例を示す斜視図である。
アルミニウム基材10は、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナがアルミニウム基材10の外周面に形成された中空円柱状のロール金型の製造に用いられる中空円柱状のものであって、陽極酸化アルミナが形成される被加工面を有する。
被加工面とは、ロール金型の外周面を透明基材の表面に転写する際に透明基材に接触する面であり、アルミニウム基材の外周面の一部または全面に形成される。
アルミニウム基材10には、ロール金型とした際に、外周面におけるウェルドラインが目立たず、かつ陽極酸化アルミナの複数の細孔を転写した部材にウェルドライン由来の痕を発生させないことが求められる。軸方向の長さLが800mm以上のアルミニウム基材10を製造する場合、ウェルドライン由来の痕が残りやすくなるが、アルミニウム基材10を特定の形状とすることで、ウェルドラインを目立たなくすることが可能となる。すなわち、外径Dを280〜550mm、肉厚Tを20〜50mmにすることが重要である。
アルミニウム基材10のアルミニウム純度は、94.5〜99.5質量%が好ましい。アルミニウム純度が94.5質量%以上であれば、アルミニウム以外の元素が少なくなるため、陽極酸化の制御が容易となり、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナを被加工面の全面に形成しやすい。アルミニウム純度が99.5質量%以下であれば、金属間化合物が適度に存在するようになり、粗い凹凸構造を十分に形成でき、また、最終的に得られる複数の突起を表面に有する部材(反射防止フィルム等)に防眩性を付与できる。
アルミニウム基材10の製造方法としては、ポートホールダイスを用いた押出成形、アルミニウム板を加熱・湾曲させ、摩擦撹拌接合法で円筒状に溶接する方法等、溶融押出成形によって中空円柱状に成形する方法が挙げられる。成形後、研磨等によって外周面を鏡面化することが好ましい。外周面を鏡面化する方法としては、機械研磨、羽布研磨、化学的研磨、電気化学的研磨(電解研磨等)等の方法が挙げられる。
以上説明した本発明のアルミニウム基材にあっては、外径Dが280〜550mmであり、肉厚Tが20〜50mmであるため、軸方向の長さLが800mm以上であるにも関わらず、外周面におけるウェルドラインが目立たず、かつ陽極酸化アルミナの複数の細孔を転写した部材にウェルドライン由来の痕を発生させにくいロール金型を得ることができる。
本発明のロール金型は、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナが、本発明のアルミニウム基材の外周面の少なくとも一部(好ましくは被加工面の全面)に形成されたものである。
ロール金型の軸方向の長さは、800mm以上である。ロール金型の軸方向の長さが800mm以上であれば、シームレスであり(継ぎ目がなく)、かつ大面積である複数の突起を表面に有する部材(反射防止フィルム等)が得られる。
本発明のロール金型は、本発明のアルミニウム基材の外周面を陽極酸化して、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナを形成することによって製造される。
第1の酸化皮膜形成工程(a);
鏡面化されたアルミニウム基材の被加工面を電解液中、定電圧下で陽極酸化して、被加工面に酸化皮膜を形成する(以下、工程(a)とも記す。)。
酸化皮膜除去工程(b);
酸化皮膜を除去し、陽極酸化の細孔発生点を被加工面に形成する(以下、工程(b)とも記す。)。
第2の酸化皮膜形成工程(c);
細孔発生点が形成されたアルミニウム基材の被加工面を電解液中、定電圧下で再度陽極酸化して、細孔発生点に対応した細孔を有する酸化皮膜を被加工面に形成する(以下、工程(c)とも記す。)。
孔径拡大処理工程(d);
細孔の径を拡大させる(以下、工程(d)とも記す。)。
酸化皮膜成長工程(e);
細孔の径が拡大された酸化皮膜を有するアルミニウム基材の被加工面を電解液中、定電圧下で再度陽極酸化する(以下、工程(e)とも記す。)。
繰り返し工程(f);
必要に応じて、孔径拡大処理工程(d)と酸化皮膜成長工程(e)とを繰り返し行う(以下、工程(f)とも記す。)。
また、細孔の配列の規則性はやや低下するが、ロール金型の表面を転写した材料の用途によっては工程(a)、(b)を行わず、工程(c)から行ってもよい。
以下、各工程を詳細に説明する。
第1の酸化皮膜形成工程(a)では、鏡面化されたアルミニウム基材の被加工面を電解液中、定電圧下で陽極酸化し、図2に示すように、アルミニウム基材10の被加工面に、細孔12を有する酸化皮膜14を形成する。
電解液としては、酸性電解液、アルカリ性電解液が挙げられ、酸性電解液が好ましい。
酸性電解液としては、シュウ酸、硫酸、これらの混合物等が挙げられる。
また、陽極酸化時の電圧を30〜60Vとすることによって、間隔が100nm程度の規則性の高い細孔を有する陽極酸化アルミナが表面に形成されたロール金型を得ることができる。陽極酸化時の電圧がこの範囲より高くても低くても規則性が低下する傾向にあり、間隔が可視光の波長より大きくなることがある。
電解液の温度は、60℃以下が好ましく、45℃以下がより好ましい。電解液の温度が60℃を超えると、いわゆる「ヤケ」といわれる現象が起こる傾向にあり、細孔12が壊れたり、表面が溶けて細孔12の規則性が乱れたりすることがある。
また、陽極酸化時の電圧を25〜30Vとすることにより、間隔が63nm程度の規則性の高い細孔を有する陽極酸化アルミナが表面に形成されたロール金型を得ることができる。陽極酸化時の電圧がこの範囲より高くても低くても規則性が低下する傾向があり、間隔が可視光の波長より大きくなることがある。
電解液の温度は、30℃以下が好ましく、20℃以下がより好ましい。電解液の温度が30℃を超えると、いわゆる「ヤケ」といわれる現象が起こる傾向にあり、細孔12が壊れたり、表面が溶けて細孔12の規則性が乱れたりすることがある。
工程(a)の後、工程(a)により形成された酸化皮膜14を除去することによって、図2に示すように、除去された酸化皮膜14の底部(バリア層と呼ばれる。)に対応する周期的な窪み、すなわち細孔発生点16を形成する。
形成された酸化皮膜14を一旦除去し、陽極酸化の細孔発生点16を形成することによって、最終的に形成される細孔12の規則性を向上させることができる(例えば、益田、「応用物理」、2000年、第69巻、第5号、p.558参照。)。
細孔発生点16が形成されたアルミニウム基材10を電解液中、定電圧下で再度陽極酸化し、再び酸化皮膜14を形成する。
工程(c)では、工程(a)と同様の条件(電解液濃度、電解液温度、化成電圧等)下で陽極酸化すればよい。
これにより、図2に示すように、円柱状の細孔12が形成された酸化皮膜14を形成できる。工程(c)においても、陽極酸化を長時間施すほど、深い細孔12を得ることができるが、例えば反射防止フィルム等の光学用の部材を製造するためのロール金型を製造する場合には、工程(c)においては0.01〜0.5μm程度の酸化皮膜14を形成すればよく、工程(a)で形成するほどの厚さの酸化皮膜14を形成する必要はない。
工程(c)の後、工程(c)で形成された細孔12の径を拡大させる孔径拡大処理を行って、図2に示すように、細孔12の径を拡径する。
孔径拡大処理の具体的方法としては、アルミナを溶解する溶液に浸漬して、工程(c)で形成された細孔12の径をエッチングにより拡大させる方法が挙げられる。このような溶液としては、例えば、5質量%程度のリン酸水溶液等が挙げられる。工程(d)の時間を長くするほど、細孔12の径は大きくなる。
図2に示すように、再度、陽極酸化すると、円柱状の細孔12の底部から下に延びる、直径の小さい円柱状の細孔12がさらに形成される。
陽極酸化は、工程(a)と同様な条件で行えばよい。陽極酸化の時間を長くするほど深い細孔12を得ることができる。
工程(d)と工程(e)を繰り返す、繰り返し工程(f)によって、図2に示すように、細孔12の形状を開口部から深さ方向に徐々に径が縮小するテーパ形状にでき、その結果、周期的な複数の細孔12を有する酸化皮膜14(陽極酸化アルミナ)が表面に形成されたロール金型18を得ることができる。最後は工程(d)で終わることが好ましい。
細孔の間隔は、細孔の中心からこれに隣接する細孔の中心までの距離である。
細孔の深さが50nm以上であれば、ロール金型の外周面の転写により形成された光学用途の部材の表面、すなわち転写面の反射率が低下する。
細孔の深さは、細孔の開口部から最深部までの距離である。
以上説明した本発明のロール金型にあっては、複数の細孔を有する陽極酸化アルミナが、特定の形状を有する本発明のアルミニウム基材の外周面に形成されたものであるため、軸方向の長さが800mm以上であるにも関わらず、外周面におけるウェルドラインが目立たず、かつ陽極酸化アルミナの複数の細孔を転写した部材にウェルドライン由来の痕を発生させにくい。
本発明の、複数の突起を表面に有する部材は、本発明のロール金型の表面の複数の細孔を転写して製造されたものである。
部材1は、基材2と、複数の突起3からなる微細凹凸構造を表面に有する表層4と、必要に応じて基材2と表層4の間に設けられた中間層5とを有する。
基材2としては、表層4を支持可能なものであればよく、部材1をディスプレイ等の反射防止フィルムに適用する場合は、光を透過する透明基材が好ましい。
透明基材の材料としては、例えば、メチルメタクリレート(共)重合体、ポリカーボネート、スチレン(共)重合体、メチルメタクリレート−スチレン共重合体、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル(ポリエチレンテレフタラート、ポリ乳酸等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリウレタン、シクロオレフィンポリマー、これら高分子の複合物(ポリメチルメタクリレートとポリ乳酸の複合物、ポリメチルメタクリレートとポリ塩化ビニルの複合物等)、ガラス、石英、水晶等が挙げられる。
基材の製造方法としては、例えば、射出成形、押出成形、キャスト成形等の公知の成形法が挙げられる。
透明基材の表面には、密着性、帯電防止性、耐擦傷性、耐候性等の特性の改良を目的として、コーティング処理やコロナ処理が施されていてもよい。
表層4は、後述する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化して形成された層であり、複数の突起3からなる微細凹凸構造を表面に有する。
微細凹凸構造は、間隔iで形成された円錐状の突起3と、突起3間の凹部6とからなる。突起3の形状は、垂直方向に直交する断面積が、頂点7側から基材2側に、連続的に増大する形状であることが、屈折率を連続的に増大させることができ、波長による反射率の変動(波長依存性)を抑制し、可視光の散乱を抑制して低反射率にできることから好ましい。
微細凹凸構造は、図3および図4に示すものに限定されず、基材の片面または全面、もしくは全体または一部に形成してもよい。また、撥水性能を効果的に発現させるためには、突起の先端が細いことが好ましく、微細凹凸構造と水滴とが接触する面積ができるだけ少ないことが好ましい。
中間層5は、耐擦傷性、接着性等の諸物性を向上させるための層である。
複数の突起を表面に有する部材の用途としては、反射防止部材(反射防止フィルム等)、防曇性部材、防汚性部材、撥水性部材、太陽電池用部材、発光素子(有機EL素子、無機EL素子、LED素子等)の光取り出し効率向上部材、光導波路、レリーフホログラム、レンズ、偏光分離素子、細胞培養シート、建材(壁、屋根等)、窓材(自動車、電車、船舶等)等が挙げられる。これらのうち、大面積化が要求される反射防止フィルムとして特に有用である。
上述した微細凹凸構造を表面に有する反射防止フィルムは、高い耐擦傷性と優れた指紋除去性等の汚染物の除去効果とを有する。
複数の突起を表面に有する部材は、複数の突起からなる微細凹凸構造を反転させた、複数の細孔からなる微細凹凸構造を有するロール金型を用いて、ロール金型の表面の複数の細孔を基材の表面に転写して製造される。ロール金型を用いる方法によって複数の突起を表面に有する部材を製造する方法によれば、簡易な方法で、かつ高い製造効率で反射防止フィルムを連続的に製造することができる。
ロール金型を用いる方法によって複数の突起を表面に有する部材を製造する場合、例えば、所望の反射防止機能を有する反射防止フィルムを製造する場合には、所望の微細凹凸構造を表面に有するロール金型を用いることが必須となる。
(α)ロール金型と透明基材との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を配し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物がロール金型に接触した状態で、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に活性エネルギー線を照射して、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させることによってロール金型の微細凹凸構造が転写された表層を形成した後、微細凹凸構造を有する表層からロール金型を剥離する方法。
(β)ロール金型と透明基材との間に活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を配し、ロール金型の表面の微細構造を活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に転写した後、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物からロール金型を剥離し、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に活性エネルギー線を照射して、該活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を硬化させることによって微細凹凸構造を有する表層を形成する方法。
図5に示すように、マンドレル20に固定されたロール金型18と、ロール金型18の回転に同期してロール金型18の外周面に沿って移動する帯状の基材2との間に、タンク24から活性エネルギー線硬化性樹脂組成物22を供給する。
剥離ロール32により、表層4が形成された基材2をロール金型18から剥離することによって、図3または図4に示すような部材1を得る。必要に応じて、ロール金型18からの剥離後に活性エネルギー線を再度照射してもよい。
活性エネルギー線照射装置30における光源としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が挙げられる。
活性エネルギー線の照射量は、硬化が進行するエネルギー量であればよく、通常、100〜10000mJ/cm2である。
マンドレル20としては、図6および図7に示すような、周方向に均等に8分割されたマンドレル本体34と、マンドレル本体34の両端から延びる回転軸36とを有するものが挙げられる。
マンドレル本体34を膨らませる方法としては、マンドレル本体34の内部に配置された弾性袋に流体を入れ、膨らんだ弾性袋によってマンドレル本体34も膨らませる方法;マンドレル本体34を分割したラグから構成し、ラグの張出しによってマンドレル本体34を膨らませる方法等が挙げられる。
以上説明した本発明の、複数の突起を表面に有する部材にあっては、本発明のロール金型の表面の複数の細孔を転写して製造されたものであるため、ロール金型の外周面のウェルドライン由来する外観不良が抑えられたものとなる。
本発明の、反射防止機能を有する物品は、本発明の部材からなる反射防止フィルムを用いたものである
反射防止機能を有する物品は、例えば、各種ディスプレイ(コンピュータ用液晶ディスプレイ、液晶テレビ、携帯電話用液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、陰極管表示装置等)、各種ディスプレイの前面板の表面および/または裏面、3D表示装置に用いられるレンチキュラーレンズシートや前面板の表面および/または裏面、タッチパネル装置の表面および/または裏面、反射防止の性能が求められる各種計器類の前面板、ミラーの表面、窓、時計文字板、太陽電池用カバーガラス、レンズ、ショーウィンドウ、眼鏡レンズ等の対象物の表面に反射防止フィルムを貼り付けたものである。
以上説明した本発明の、反射防止機能を有する物品にあっては、本発明の部材からなる反射防止フィルムを用いたものであるため、ロール金型の外周面のウェルドライン由来する外観不良が抑えられたものとなる。
3 突起
10 アルミニウム基材
12 細孔
14 酸化皮膜(陽極酸化アルミナ)
18 ロール金型
D 外径
L 長さ
T 肉厚
Claims (7)
- 複数の細孔を有する陽極酸化アルミナがアルミニウム基材の外周面に形成された中空円柱状のロール金型の製造に用いられる中空円柱状のアルミニウム基材であって、
軸方向の長さが800mm以上であり、外径が280〜550mmであり、肉厚が20〜50mmである、アルミニウム基材。 - アルミニウム純度が、94.5〜99.5質量%である、請求項1記載のアルミニウム基材。
- マグネシウムの含有量が、0.1〜3質量%である、請求項1または2に記載のアルミニウム基材。
- 複数の細孔を有する陽極酸化アルミナが、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアルミニウム基材の外周面の少なくとも一部に形成された、ロール金型。
- 請求項4に記載のロール金型の表面の複数の細孔を転写して製造された、複数の突起を表面に有する部材。
- 反射防止フィルムである、請求項5に記載の部材。
- 請求項6に記載の部材からなる反射防止フィルムを用いた、反射防止機能を有する物品。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011139361A JP2013007078A (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 |
CN2012201781809U CN202556636U (zh) | 2011-06-23 | 2012-04-24 | 辊筒模具、表面具有突起的部件及具有防反射功能的物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011139361A JP2013007078A (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013007078A true JP2013007078A (ja) | 2013-01-10 |
Family
ID=47206332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011139361A Pending JP2013007078A (ja) | 2011-06-23 | 2011-06-23 | アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013007078A (ja) |
CN (1) | CN202556636U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112575356A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | S-连接株式会社 | 接合线去除方法 |
JP2022171520A (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-11 | 南亞塑膠工業股▲分▼有限公司 | 反射防止省エネフィルム構造及びその製造方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103085525B (zh) * | 2013-02-06 | 2015-05-13 | 南昌欧菲光科技有限公司 | 辊压模具及其制备方法 |
CN103085524B (zh) * | 2013-02-06 | 2015-05-13 | 南昌欧菲光科技有限公司 | 辊压模具及其制备方法 |
CN108097984B (zh) * | 2017-12-14 | 2020-06-09 | 广东工业大学 | 一种加工径向菲涅尔结构的模具及其加工机床 |
JP7235889B2 (ja) * | 2019-10-21 | 2023-03-08 | 日本軽金属株式会社 | アルミニウム部材、イムノクロマトグラフィー用テストストリップ及びアルミニウム部材の製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010071055A1 (ja) * | 2008-12-17 | 2010-06-24 | シャープ株式会社 | ローラー型インプリント装置、及び、インプリントシートの製造方法 |
WO2011030850A1 (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | 日本軽金属株式会社 | スタンパ用アルミニウム原型用素材、スタンパ用アルミニウム原型及びスタンパ |
-
2011
- 2011-06-23 JP JP2011139361A patent/JP2013007078A/ja active Pending
-
2012
- 2012-04-24 CN CN2012201781809U patent/CN202556636U/zh not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010071055A1 (ja) * | 2008-12-17 | 2010-06-24 | シャープ株式会社 | ローラー型インプリント装置、及び、インプリントシートの製造方法 |
WO2011030850A1 (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | 日本軽金属株式会社 | スタンパ用アルミニウム原型用素材、スタンパ用アルミニウム原型及びスタンパ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112575356A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | S-连接株式会社 | 接合线去除方法 |
JP2022171520A (ja) * | 2021-04-30 | 2022-11-11 | 南亞塑膠工業股▲分▼有限公司 | 反射防止省エネフィルム構造及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN202556636U (zh) | 2012-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6032196B2 (ja) | スタンパの製造方法、および成形体の製造方法 | |
JP4658129B2 (ja) | 鋳型、鋳型の製造方法及びシートの製造方法 | |
TWI504500B (zh) | 壓模及其製造方法、成形體的製造方法以及壓模的鋁原型 | |
US8758589B2 (en) | Antireflection film, optical element comprising antireflection film, stamper, process for producing stamper, and process for producing antireflection film | |
JP2013007078A (ja) | アルミニウム基材、ロール金型、複数の突起を表面に有する部材および反射防止機能を有する物品 | |
US9366785B2 (en) | Mold, method for manufacturing a mold, and antireflective film | |
JP4648995B2 (ja) | 型およびその製造方法 | |
JP5488667B2 (ja) | 反射防止物品 | |
JP5027347B2 (ja) | 型および型の製造方法 | |
JP2008197217A (ja) | 成形体とその製造方法 | |
JP2009174007A (ja) | 鋳型とその製造方法、および成形体の製造方法 | |
JP5474401B2 (ja) | スタンパ製造用アルミニウム基材およびスタンパの製造方法 | |
JPWO2014092048A1 (ja) | 陽極酸化ポーラスアルミナの製造方法、および微細凹凸構造を表面に有する成形体の製造方法、並びに微細凹凸構造を表面に有する成形体 | |
JP6458051B2 (ja) | 型および型の製造方法ならびに反射防止膜 | |
JP5271790B2 (ja) | スタンパ製造用アルミニウム基材、およびスタンパの製造方法 | |
JP2011026648A (ja) | スタンパの製造方法、および成形体の製造方法 | |
JP6089402B2 (ja) | 反射防止フィルム製造用原版 | |
JP2013039780A (ja) | 反射防止フィルム製造用金型の製造方法 | |
TWI536036B (zh) | 光學膜的製備方法 | |
JP5789979B2 (ja) | 反射防止フィルム製造用金型 | |
JP2013039781A (ja) | 反射防止フィルム製造用金型の製造方法 | |
JP2012220675A (ja) | 積層体ならびに反射防止物品および撥水性物品 | |
JP5029773B1 (ja) | 反射防止フィルム製造用金型、反射防止フィルム製造用金型の製造方法 | |
JP2011206938A (ja) | 熱インプリント用モールドおよびその製造方法並びにそのモールドを用いた樹脂材の製造方法 | |
JP6874426B2 (ja) | モールドの製造方法、物品の製造方法及び物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140227 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150224 |