JP2013002098A - 枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機 - Google Patents

枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機 Download PDF

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Abstract

【課題】枕木装置を狭いスペースの中で円滑かつ容易に搬送・設置することができる枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機を提供する。
【解決手段】トンネルの周方向に延びる枕木本体25aと該枕木本体の両端部にヒンジ部Oを介して連結された可倒部25bと該可倒部上に付設されたレール部26とからなる内型枠用の可倒式枕木25と、枕木本体に着脱可能にトンネルの周方向に延びると共にトンネル掘削機にホイスト18を介して昇降可能でかつトンネルの長手方向へ移動可能に支持された水平バー33aと該水平バーの両端部にピン結合されて先端部が可倒部の先端とピン結合可能な結合ブラケット34aとからなる内型枠用の枕木支持装置35aとを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機に関するものである。
例えば、SENS(Shield machine Extruded concrete lining NATM System)工法を採用したトンネル掘削機として、泥土圧シールド掘削機等が良く知られている(特許文献1参照)。これは、円筒状の掘削機本体の前面部に設けたカッタヘッドで地盤を掘削しつつ、掘進されたトンネルの内壁面を所定の間隔を空けて内型枠によって覆い、この内型枠と前記内壁面との間に適宜鉄筋を配置するなどして、直打ち(場所打ち)でコンクリートを打設し、その養生・硬化を待って覆工を行うものである。
また、この種の泥土圧シールド掘削機等においては、掘削機本体の後部(後方張出台)にNo.1台車〜No.N台車からなる後続台車が連結され、この後続台車の前半部の台車は、掘削機本体により地盤を掘削した後のトンネル内に数十リングに亘って組み立てられた内型枠の各々の下部に予め敷設された一対のレール上を走行し、後半部の台車は、トンネルの内壁面を覆工してなるコンクリート上を直接走行するようになっていることも良く知られている。
また、前記内型枠はその一リング分の幅寸法が全周に亘って一定で、所謂ストレートな内型枠が用いられている。そのため、トンネルの旋回(曲線)部分においては、組み立てられる内型枠の隣接する内型枠間に水平断面形状で三角形の隙間が形成される。そこで、従来では、この隙間に薄いテーパ板を旋回中心に近い方から遠い方へ厚みを変えて多段的に介在させることで当該隙間を埋めていた。
ところで、近年では、一リング分の内型枠が予めテーパ状に形成された、所謂テーパ内型枠が用いられるようになった。このテーパ内型枠によれば、トンネルの直線部分においては、各テーパ内型枠をその長,短辺部を交互に違えて連接することでトンネルの直線部分に沿って直線状に組み立てられる。一方、トンネルの旋回(曲線)部分においては、各テーパ内型枠をその長,短辺部を揃えて連接することでトンネルの旋回(曲線)部分に沿って曲線状に組み立てられる。
このようにテーパ内型枠を用いることで、トンネルの直線部分はもちろんトンネルの旋回(曲線)部分において、隣接する内型枠間に薄いテーパ板を介在させる必要がなくなり、施工性が一段と高まる。
特公平7−86317号公報
ところが、各テーパ内型枠(厳密にはテーパ内型枠ピース)に従前どおり後続台車用の一対のレール(又は台)を予め一体的に敷設(付設)すると、特に、トンネルの急旋回部分では、各テーパ内型枠の一対のレール(又は台)がめいめい異なる方向に向いてしまい一本の連続するレール(又は台)にはならないことから、後続台車を走行させることが不可能になるという問題点があった。
そこで、一対のレール(又は台)をテーパ内型枠(厳密にはテーパ内型枠ピース)から分離してテーパ内型枠(厳密にはテーパ内型枠ピース)より挟幅の枕木上に、トンネルの急旋回部分における隣接する枕木間ではできるだけレール(又は台)間の隙間が小さくなるように設けると共に、この枕木を、テーパ内型枠(厳密にはテーパ内型枠ピース)と同様に、トンネルの掘進に伴い盛り替えることが考えられる。
しかしながら、上述した枕木をそのまま、掘削機本体の後方張出台や後続台車の下方における狭いスペースの中を盛替搬送することは非常に困難であるという新たな問題点が生じた。
そこで、本発明は、枕木装置を狭いスペースの中で円滑かつ容易に搬送・設置することができる枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するための本発明に係る枕木装置は、
トンネルの周方向に延びる枕木本体と該枕木本体の両端部に屈曲可能に連結された可倒部と該可倒部上に付設されたレール部とからなる可倒式枕木と、
前記枕木本体に着脱可能にトンネルの周方向に延びると共にトンネル掘削機に昇降可能でかつトンネルの長手方向へ移動可能に支持された水平バーと該水平バーの両端部に屈曲可能に連結されて先端部が前記可倒部の先端と回動自在に連結可能な結合ブラケットとからなる枕木支持装置と、
を備え、
前記水平バーが下降して枕木本体に装着された状態下では、両結合ブラケットの基端が下方へ屈曲してその先端に予め連結された枕木本体の各々の可倒部をトンネルの中央へ起立させることを特徴とする。
また、
前記可倒部を起倒させる物上げ装置をトンネル掘削機に対し着脱可能に設けたことを特徴とする。
また、
前記水平バーを昇降させると共にトンネルの長手方向へ移動させる巻上げ装置をトンネル掘削機に装備したことを特徴とする。
斯かる目的を達成するための本発明に係るトンネル掘削機は、
既設の内型枠又はセグメントに掘進反力をとって掘削機本体及びこれに連結された後続台車を前進させるための推進ジャッキを掘削機本体の周方向に複数本備えると共に、
前記枕木装置の可倒式枕木はトンネルの長手方向へ複数リングに亘って組み立てられた内型枠又はセグメント上にこれらに対応して複数設置され、それらのレール部上を前記後続台車が走行可能になっていることを特徴とする。
また、
前記少なくとも内型枠は、一リング分の内型枠が予めテーパ状に形成された、所謂テーパ内型枠が用いられていることを特徴とする。
本発明に係る枕木装置によれば、枕木本体の両端部に連結された可倒部をトンネル内でコンパクトに起倒させられるので、可倒式枕木を掘削機本体及び後続台車等下方の狭いスペースの中で円滑かつ容易に搬送・設置することができる。
本発明に係るトンネル掘削機によれば、枕木装置により可倒式枕木を掘削機本体及び後続台車等下方の狭いスペースの中で円滑かつ容易に搬送・設置することができるので、トンネルの施工性が一段と向上される。
本発明の実施例1を示す泥土圧シールド掘削機の要部側断面図である。 内型枠用枕木装置の作用説明図で、同図(a)は枕木搬送準備状態を示す図、同図(b)は枕木格納状態を示す図である。 内型枠用枕木装置の作用説明図で、同図(a)は枕木把持状態を示す図、同図(b)は枕木持上げ及び搬送状態を示す図である。 内型枠用枕木装置の作用説明図で、後方張出台下の設置状態を示す図である。 コンクリート用枕木装置の作用説明図で、枕木持上げ及び搬送状態を示す図である。 結合ブラケットの説明図で、同図(a)は内型枠用枕木装置の場合の作用説明図で、同図(b)はコンクリート用枕木装置の場合の作用説明図である。 テーパ内型枠と可倒式枕木の説明図である。 本発明の実施例2を示すセグメント用枕木装置の作用説明図で、枕木持上げ及び搬送状態を示す図である。
以下、本発明に係る枕木装置及び該枕木装置を備えたトンネル掘削機を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す泥土圧シールド掘削機の要部側断面図、図2は内型枠用枕木装置の作用説明図で、同図(a)は枕木搬送準備状態を示す図、同図(b)は枕木格納状態を示す図、図3は内型枠用枕木装置の作用説明図で、同図(a)は枕木把持状態を示す図、同図(b)は枕木持上げ及び搬送状態を示す図、図4は内型枠用枕木装置の作用説明図で、後方張出台下の設置状態を示す図、図5はコンクリート用枕木装置の作用説明図で、枕木持上げ及び搬送状態を示す図、図6は結合ブラケットの説明図で、同図(a)は内型枠用枕木装置の場合の作用説明図で、同図(b)はコンクリート用枕木装置の場合の作用説明図、図7はテーパ内型枠と可倒式枕木の説明図である。
本実施例で説明するトンネル掘削機は、掘削土砂をチャンバに充満させ、チャンバ内を所定の圧力に維持しながら排土することで、切羽の安定化を図りながらトンネルを構築する泥土圧シールド掘削機である。
この泥土圧式シールド掘削機は、図1に示すように、掘削機本体10の前部に図示しないカッタヘッドが複数のカッタ旋回モータにより駆動回転可能に連結されている。そして、このカッタヘッドで掘削されて図示しないチャンバ内に取り込まれたた掘削土砂はスクリューコンベア11により外部に搬出されるようになっている。
掘削機本体10の後部には、その内周面に沿ってリングガータ12が固定され、このリングガータ12には複数本のシールドジャッキ(推進ジャッキ)13が周方向に沿って装着されている。このシールドジャッキ13を後方に伸長して内型枠押し当て用のスプレッダ14を既設の内型枠Mに押し付けることで、その反力により掘削機本体11が前進することができる。
この内型枠Mは、複数個のものがトンネルの内壁面に所定の間隔を空けて周方向にリング状に組み付けられるものであり、この組付後に、トンネルの内壁面とリング状に組み立てられた内型枠Mの外周面との空間に、妻型枠ジャッキ15aにより前後動する妻型枠15を通して、図示しないコンクリート打設装置により直打ちでコンクリートCが打設されることで、コンクリートCによる覆工のトンネルが構築される。また、内型枠Mはトンネルの長手方向へ複数段に亙って組み付けられ、後述する内型枠組立装置16及び内型枠脱型装置17並びに左右一対のホイスト(巻上げ装置)18(図2参照)によりトンネルの掘進に伴い盛り替えるようになっている。
また、リングガータ12には旋回リング19がトンネル内壁面の周方向に沿って旋回自在に支持され、駆動モータ20により駆動旋回可能となっており、この旋回リング19に内型枠Mを組み立てる前述した内型枠組立装置16が設けられている。さらに、リングガータ12には左右一対の支柱21が固定され、この支柱21からは後方に向かってほぼ水平な後方張出台22が延設されており、この後方張出台22には内型枠Mの組立てを補助する形状保持装置23が前後方向に移動自在に装着されている。
また、後方張出台22の後端にはNo.1台車24a〜No.4台車24dからなる後続台車24が連結されている。この後続台車24のNo.1台車24a及びNo.2台車24b(前半部の台車)は、掘削機本体10により地盤を掘削した後のトンネル内に数十リングに亘って組み立てられた内型枠M上に当該内型枠Mに対応して複数設置された後述する可倒式枕木25上の一対のレール部26上を車輪27を介して走行する一方、No.3台車24c及びNo.4台車24d(後半部の台車)は、トンネルの内壁面を覆工してなるコンクリートC上に複数設置された後述する可倒式枕木28上の左右一対のレール部29上を車輪30を介して走行するようになっている。
前記No.2台車24bには前述した内型枠脱型装置17が設けられている。また、No.1台車24aとNo.2台車24bとに亘って敷設された左右一対のレール31a上と、No.3台車24cとNo.4台車24dとに亘って敷設された左右一対のレール31b上を前述した左右一対のホイスト18が走行可能になっている。さらにまた、この後続台車24にはコンクリート打設装置のパワーユニット等が搭載されている。
そして本実施例では、図7に示すように、前述した内型枠(厳密には内型枠ピース)Mは全てテーパ内型枠で形成され、トンネルの直線部分においては、各テーパ内型枠Mをその長,短辺部を交互に違えて連接することでトンネルの直線部分に沿って直線状に組み立てられる一方、トンネルの旋回(曲線)部分においては、各テーパ内型枠Mをその長,短辺部を揃えて連接することでトンネルの旋回(曲線)部分に沿って曲線状に組み立てられるようになっている(図7に示す状態参照)。即ち、トンネルの直線部分はもちろんトンネルの旋回(曲線)部分において、従来のように隣接する内型枠間に薄いテーパ板を介在させる必要がなくなり、施工性が一段と高まるのである。
また、内型枠用及びコンクリート用の可倒式枕木25(28)は、トンネルの周方向に延びる枕木本体25a(28a)と該枕木本体25a(28a)の両端部にヒンジ部Oを介して屈曲可能に連結された可倒部25b(28b)とこれらの可倒部25b(28b)上に各々付設されたレール部26(29)とからなり、枕木本体25a(28a)及び可倒部25b(28b)の形状はその幅寸法がテーパ内型枠Mの短辺部と略同幅の矩形状に形成される。
従って、図7に示すように、各テーパ内型枠Mがトンネルの旋回(曲線)部分に組み立てられる時は、隣接する可倒式枕木25におけるテーパ内型枠Mの短辺部側レール部26間の隙間C1は狭小で後続台車24の車輪27の転動に支承は無いが、テーパ内型枠Mの長辺部側レール部26間の隙間C2はやや大きくなるので、後続台車24の車輪27の転動に支承を来たす場合はこれらのレール部26間の隙間C2に適宜スペーサ(図示せず)を介装すると好適である。一方、トンネルの旋回(曲線)部分におけるコンクリートC上でも、可倒式枕木28は前述した可倒式枕木25と同じようにして設置される。
さらに、前記可倒式枕木25(28)は、図2乃至図6に示すように、枕木本体25a(28a)に着脱可能にトンネルの周方向に延びると共に掘削機本体10の後方張出台22や後続台車24に左右一対のホイスト18及びレール31a,31bを介して昇降可能でかつトンネルの長手方向へ移動可能に支持された水平バー33a(33b)と該水平バー33a(33b)の両端部に屈曲可能に連結されて先端部が可倒部25b(28b)の先端と回動自在に連結可能な結合ブラケット34a(34b)とからなる枕木支持装置35a(35b)や前述した左右一対のホイスト18及び前記可倒部25b(28b)を起倒させるチェーンブロック(物上げ装置)36により盛り替えられるようになっている。
図示例では、水平バー33a(33b)の中央部に設けた把持部37a(37b)が枕木本体25a(28a)の中央部に設けたブラケット38a(38b)にピン結合するようになっている。また、内型枠用の枕木支持装置35aの水平バー33aの両端部には、図6の(a)に示すように、結合ブラケット34aの枢支点となるピン穴39aの他に水平保持用のピン穴40aが設けられると共に、コンクリート用の枕木支持装置35bの水平バー33bの両端部には、図6の(b)に示すように、結合ブラケット34bの枢支点となるピン穴39bの他に傾斜保持用(傾斜角θ≒5°参照)のピン穴40bが設けられる。
このように構成されるため、次に、図2乃至図4を用いて内型枠用の可倒式枕木25の盛り替え手順を説明する。
先ず、図2の(a)に示すように(枕木搬送準備状態)、No.2台車24b下の上昇位置にある内型枠用の枕木支持装置35aにおいて、水平バー33aの両端にピン穴39aを介してピン結合された結合ブラケット34aを、水平保持用のピン穴40aに挿入されるピンにより、水平保持すると共に(図6の(a)参照)、No.2台車24bから吊下したチェーンブロック36の下端を、盛り替えるべく可倒式枕木25における可倒部25bの先端にピン結合する。尚、チェーンブロック36のNo.2台車24bにおける吊下位置は、可倒部25bの重心がその回転中心となるヒンジ部Oより若干トンネルの中央寄りに来る位置に設定される。
次に、図2の(b)に示すように(枕木格納状態)、チェーンブロック36の引き上げにより可倒部25bを起立させ、その先端を結合ブラケット34aの先端にピン結合する。即ち、左右の可倒部25bの両方を起立させ、左右の結合ブラケット34aにそれぞれ連結するのである。この後、左右の結合ブラケット34aの水平保持用のピン穴40aに挿入されたピンを外すと共に、左右のチェーンブロック36を外す。
次に、図3の(a)に示すように(枕木把持状態)、枕木支持装置35aにおける水平バー33aを左右一対のホイスト18の巻下げにより下降させる。すると、左右の結合ブラケット34aは上方に向けて回転し、可倒式枕木25における左右の可倒部25bの先端はトンネルの中心方向に引っ張られ、可倒式枕木25は徐々に図3の(a)に示すようなコンパクトな格納状態となる。この際、可倒部25bの格納角度を左右対称にするため、左右のヒンジ部Oにストッパを設けても良い。そして、水平バー33aの中央部に設けた把持部37aと枕木本体25aの中央部に設けたブラケット38aをピン結合する。
次に、図3の(b)に示すように(枕木持上げ及び搬送状態)、左右一対のホイスト18の巻上げにより枕木支持装置35a及び可倒式枕木25を所定の高さ(例えば200mm程度)だけ持ち上げた後、左右一対のホイスト18の走行により図4に示す掘削機本体10の後方張出台22下の盛り替え位置まで搬送する。
次に、図4に示すように(後方張出台下の設置状態)、前記枕木支持装置35a及び可倒式枕木25の前述した盛り替え位置への到達後、左右一対のホイスト18の巻下げにより可倒式枕木25を定位置に設置し、水平バー33aの中央部に設けた把持部37aと枕木本体25aの中央部に設けたブラケット38aとのピン結合を解く。その後、後方張出台22から吊下した左右のチェーンブロック36の下端を、可倒式枕木25の両端部における可倒部25bの先端にそれぞれピン結合する。尚、チェーンブロック36の後方張出台22における吊下位置は、可倒部25bの重心がその回転中心となるヒンジ部Oより若干外側に来る位置に設定される。
そして、左右一対のホイスト18の巻上げにより水平バー33aを徐々に上昇させながら、左右のチェーンブロック36を補助的に引き上げ、可倒式枕木25の両端部における可倒部25bを徐々に外側へ開放させる。この後、左右の結合ブラケット34aが水平になったら、水平保持用のピン穴40aにピンを挿入して結合ブラケット34aを水平保持し(図6の(a)参照)、可倒部25bがトンネルの中央に戻らないようにする。次いで、左右のチェーンブロック36を若干引き上げ(張り)、可倒部25bと結合ブラケット34aとのピン結合を解いた後、左右のチェーンブロック36を引き下げて(緩めて)行けば、可倒部25bの重心がその回転中心となるヒンジ部Oより若干外側にあるので、左右の可倒部25bが内型枠M上の定位置に倒れて可倒式枕木25の盛り替え・設置が終了する。
一方、コンクリート用の可倒式枕木28の盛り替え手順は、図5に示すように、No.4台車24d下の上昇位置にある枕木支持装置35bにおいて、水平バー33bの両端にピン穴39bを介してピン結合された結合ブラケット34bを、傾斜保持用のピン穴40bに挿入されるピンにより、傾斜保持すると共に(図6の(b)参照)、No.4台車24dから吊下したチェーンブロック36の下端を、盛り替えるべく可倒式枕木28における可倒部28bの先端にピン結合する。尚、チェーンブロック36のNo.4台車24dにおける吊下位置は、可倒部28bの重心がその回転中心となるヒンジ部Oより若干トンネルの中央寄りに来る位置に設定される。
尚、コンクリート用の可倒式枕木28は、内型枠用の可倒式枕木25と比べ、内型枠Mが無い分、枕木本体28a及び可倒部28bにおいて厚肉に形成される。また、以後の盛り替え手順は、内型枠用の可倒式枕木25の場合と同様なので、前述した内型枠用の可倒式枕木25の盛り替え手順を参照してここでは説明を省略する。
このようにして本実施例では、水平バー33a(33b)が下降して把持部37a(37b)とブラケット38a(38b)を介して枕木本体25a(28a)にピン結合された状態下では、両結合ブラケット34a(34b)の基端が下方へ屈曲してその先端に予めピン結合された可倒式枕木25(28)の各々の可倒部25b(28b)をトンネルの中央へコンパクトに起立(格納)させるようになっている。
これにより、可倒式枕木25(28)を掘削機本体10及び後続台車24下方の狭いスペースの中で円滑かつ容易に搬送(盛り替え)・設置することができ、特にテーパ内型枠Mを用いた覆工工法に最適となる。また、このような枕木装置を用いたトンネル掘削機によれば、トンネルの施工性が一段と向上される。
また、本実施例では、後続台車24のNo.3台車24c及びNo.4台車24d(後半部の台車)も、従来のようにウレタンゴム製の高価な大車輪を用いてコンクリートC上を直接走行させずに、コンクリート用の可倒式枕木28上を走行させるようにしたので、No.3台車24c及びNo.4台車24dの車輪30をNo.1台車24a及びNo.2台車24b(前半部の台車)の車輪27と同じ小形のものを使用することができ、車輪コストが安価で済むという利点もある。
図8は本発明の実施例2を示すセグメント用枕木装置の作用説明図で、枕木持上げ及び搬送状態を示す図である。
これは、実施例1における内型枠用枕木装置の可倒式枕木25と枕木支持装置35aをセグメントSによる覆工工法に応用した例であり、可倒式枕木25における枕木本体25a及び可倒部25bを厚肉に形成すると共に枕木支持装置35aの把持部37aを単にブラケットにした以外は内型枠用枕木装置と同様なので、内型枠用枕木装置と同一部材・部位には同一符号を付して重複する説明は省略する。
本実施例においても、実施例1と同様の作用・効果が得られる。
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、チェーンブロック等の物上げ装置やホイスト等の巻上げ装置の変更及び結合ブラケットや可倒部の連結構造の変更等各種変更が可能であることはいうまでもない。
本発明に係るトンネル掘削機は、泥土圧シールド掘削機に限らず、泥水式シールド掘削機、機械式シールド掘削機やトンネルボーリングマシーン(TBM)等にも適用することができる。
10 掘削機本体
11 スクリューコンベア
12 リングガータ
13 シールドジャッキ
14 スプレッダ
15 妻型枠
15a 妻型枠ジャッキ
16 内型枠組立装置
17 内型枠脱型装置
18 ホイスト
19 旋回リング
20 駆動モータ
21 支柱
22 後方張出台
23 形状保持装置
24 後続台車
24a〜24d No.1台車〜No.4台車
25 内型枠用の可倒式枕木
25a 枕木本体
25b 可倒部
26 レール部
27 車輪
28 コンクリート用の可倒式枕木
28a 枕木本体
28b 可倒部
29 レール部
30 車輪
31a,31b レール
33a,33b 水平バー
34a,34b 結合ブラケット
35a 内型枠用の枕木支持装置
35b コンクリート用の枕木支持装置
36 チェーンブロック
37a,37b 把持部
38a,38b ブラケット
39a,39b 結合ブラケットの枢支点となるピン穴
40a 水平保持用のピン穴
40b 傾斜保持用のピン穴
C コンクリート
C1 テーパ内型枠Mの短辺部側レール部間の隙間
C2 テーパ内型枠Mの長辺部側レール部間の隙間
M 内型枠
O ヒンジ部
S セグメント

Claims (5)

  1. トンネルの周方向に延びる枕木本体と該枕木本体の両端部に屈曲可能に連結された可倒部と該可倒部上に付設されたレール部とからなる可倒式枕木と、
    前記枕木本体に着脱可能にトンネルの周方向に延びると共にトンネル掘削機に昇降可能でかつトンネルの長手方向へ移動可能に支持された水平バーと該水平バーの両端部に屈曲可能に連結されて先端部が前記可倒部の先端と回動自在に連結可能な結合ブラケットとからなる枕木支持装置と、
    を備え、
    前記水平バーが下降して枕木本体に装着された状態下では、両結合ブラケットの基端が下方へ屈曲してその先端に予め連結された枕木本体の各々の可倒部をトンネルの中央へ起立させることを特徴とする枕木装置。
  2. 前記可倒部を起倒させる物上げ装置をトンネル掘削機に対し着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1に記載の枕木装置。
  3. 前記水平バーを昇降させると共にトンネルの長手方向へ移動させる巻上げ装置をトンネル掘削機に装備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の枕木装置。
  4. 既設の内型枠又はセグメントに掘進反力をとって掘削機本体及びこれに連結された後続台車を前進させるための推進ジャッキを掘削機本体の周方向に複数本備えると共に、
    前記請求項1乃至3の何れか一つに記載の枕木装置における可倒式枕木はトンネルの長手方向へ複数リングに亘って組み立てられた内型枠又はセグメント上にこれらに対応して複数設置され、それらのレール部上を前記後続台車が走行可能になっていることを特徴とするトンネル掘削機。
  5. 前記少なくとも内型枠は、一リング分の内型枠が予めテーパ状に形成された、所謂テーパ内型枠が用いられていることを特徴とする請求項4に記載のトンネル掘削機。
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