JP2013001673A - 感光性染毛料を用いた染毛方法 - Google Patents

感光性染毛料を用いた染毛方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水などへの溶解度が低い銀塩を含有する感光性染毛料を用いた場合でも、染毛効果に優れ、地肌や毛髪を傷めず、手早く均一に効率よく染色することのできる染毛方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を含有する感光性染毛料を、吐出部に厚さ5〜30mm、見掛け密度0.1〜0.3g/cmのゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することを特徴とする染毛方法である。感光性染毛料に、さらにキレート剤、及びアニオン性水溶性高分子及び/又は起泡性物質を含有させることにより、さらに染毛効果が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光照射によって発色する感光性染毛料を用いた染毛方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、銀塩を含む感光性染毛料を用い、地肌や毛髪を傷めることなく、毛髪を手早く、均一に効率よく染色することができる染毛方法に関する。
現在、ヘアカラー市場は、操作が容易、色調が豊富、染毛効果に優れる等の点で酸化染料と過酸化水素とを用いた酸化染毛剤、いわゆるヘアダイが主流である。そのため、これら染毛剤の使用方法については技術的に改良改善が成され、非常に使い易い形態が確立されている。ところが、酸化染毛剤は毛髪を傷めたり、一部の方には皮膚刺激又はアレルギーを起こす等の問題があるため、誰でも安心して使用できる染毛料が望まれている。そのひとつに従来より、銀塩を用いたものがある。
銀塩を用いる染毛料として、例えば、硫化物水溶液と、硝酸銀水溶液との二剤を毛髪の表面で反応させることによって、毛髪表面のケラチン質に硫化銀を付着させるものが知られている。しかし、この染毛料には、毛髪に硫化水素の臭いが付着するという問題があったり、二剤型のために、使用しづらい点がある。
このほかにも銀塩を用いた染毛料に関しては、多くの報告がある(例えば、特許文献1〜8)。特許文献1には、水分を有する基質材料に硫酸銀及びクエン酸が混合されたものであって、紫外線や可視光線の照射などにより還元されて金属銀を析出する一剤型の染毛料が記載されている。特許文献2には、染毛料クリームベースに、銀塩に対してアミノ酸を添加することにより、染毛力が向上し、かつ、アミノ酸の種類と配合割合との組合せにより、ある程度色調と色相に幅を持たせることが可能になった光エネルギーを利用した一剤型の染毛料が記載されている。特許文献3には、設定粒径以下に微粒子化した銀を液体に混入して生成する銀コロイド溶液にL−ヒスチジン等のL−アミノ酸を混合させて生成される銀コロイド−L−アミノ酸錯体溶液を用いることを特徴とする染毛料が記載されている。特許文献4には、銀塩及びヒドラジン化合物を用い、染毛性、染毛再現性が高く、自然な色あいに発色し、かつ毛髪に与える損傷が少なく、色落ちしにくい染毛剤が記載されている。特許文献5には、酸性染料及び銀塩を必須成分とし、pH調整剤としての酸、浸透剤としての芳香族アルコール、溶剤としての低級アルコール、増粘剤としての高分子化合物、イオウを配合してなる感光性酸性染毛料組成物が記載されている。特許文献6には、カルボン酸銀塩及び/又はスルホン酸銀塩、並びにレダクトン類を同時に又は別々に含み、染毛性及び染毛再現性に優れており、シャンプー、リンス、又は光などに対して染毛状態の堅牢性が高く、しかも毛に与える損傷が少ない染毛剤が記載されている。特許文献7には、銀塩、有機酸塩、染色性植物の粉末及び/又はそれらの抽出物を含み、日毎使用しているうちに徐々に染色することにより白髪をぼかし、または脱色後の毛髪を自然に周囲の毛髪になじませる染毛性化粧料が記載されている。特許文献8には、銀化合物、硫黄及び水溶性高分子物質を含む染毛剤組成物が記載されている。
特許第3881688号公報 特許第4184385号公報 特開2008−280321号公報 特開2008−247842号公報 特開2008−069131号公報 特開2008−050340号公報 特開2006−017684号公報 特開2005−060354号公報
しかしながら、これら銀塩を用いた染毛料の発明においては、使い易い使用方法を追求したものはなかった。
また、銀塩を用いた染毛剤としては、硫酸銀、乳酸銀、クエン酸銀などを用いた染毛料が上市されている。しかし、いずれの銀化合物も硝酸銀に比べて水などの溶媒への溶解度が低いため、太陽光のような強い光を長時間照射させても十分な染毛効果が得られにくかった。
このような一剤型の染毛料は、通常チューブ状の容器に充填されることが多く、該容器から櫛、専用の平刷毛等の側面に適量の染毛料が取り出され、毛髪の生え際部分から先端部分に向かって塗布される。感光性染毛料の場合、すぐには染まらないので、染毛料を直接手にとって塗布することもできる。
しかしながら、櫛又は平刷毛を用いて染毛料を塗布する場合、染毛料のほとんどが櫛又は平刷毛に付いたままとなり、毛髪に充分付着されないため、毛髪の広い面を効率的に塗り広げることが難しく、特に生え際部分を塗る際には生え際から数cm程度離れた部分にばかり染毛料が塗布されるため、塗りムラが生じ易いという問題があった。また、手で直接塗布する方法は、手の汚れによる不快感、作業の煩雑さ等の問題があった。さらに、手の汚れを回避するためにビニール手袋等を用いる場合があるが、かえって手間がかかり、作業性が劣る。
そこで、本発明は、水などへの溶解度が低い銀塩を含有する感光性染毛料を用いた場合でも、染毛効果に優れ、地肌や毛髪を傷めず、手早く均一に効率よく染色することのできる染毛方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記のような実情を鑑み、鋭意検討を重ねた結果、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を必須成分として含有する感光性染毛料を、ゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することにより、染毛効果に優れ、かつ使用し易い染毛方法を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の染毛方法を提供する。
1. 硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を含有する感光性染毛料を、吐出部に厚さ5〜30mm、見掛け密度0.1〜0.3g/cmのゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することを特徴とする染毛方法。
2. 前記感光性染毛料が、さらにキレート剤を含有する、上記項1に記載の染毛方法。
3. 前記感光性染毛料が、さらにアニオン性水溶性高分子及び/又は起泡性物質を含有する、上記項1又は2に記載の染毛方法。
4. 前記感光性染毛料が、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を、染毛料全量中0.01〜2質量%の割合で含有し、pHが1〜5である、上記項1〜3のいずれか1項に記載の染毛方法。
5. 前記キレート剤が、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸、(2S,2’S)−2,2’−(エチレンビスイミノ)ビスコハク酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノール−N,N,N’,N’−四酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、リンゴ酸からなる群より選ばれる1種または2種以上である、上記項1〜4のいずれか1項に記載の染毛方法。
6. 前記アニオン性水溶性高分子が、アクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、及びアクリロイルジメチルタウリン塩・ビニルピロリドン共重合体からなる群より選ばれる1種または2種以上であり、前記起泡性物質が、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びラウリルジメチルアミンオキシドからなる群より選ばれる1種または2種以上である、上記項1〜5のいずれか1項に記載の染毛方法。
7. 前記スポンジに使用されるゴムラテックスの基剤が、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、及びポリウレタンからなる群より選ばれる1種または2種以上である、上記項1〜6のいずれか1項に記載の染毛方法。
本発明の染毛方法によれば、銀塩を必須成分として含む感光性染毛料を、ゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することにより、毛髪を傷めず、慣れていない方でも、手早く、ムラなく均一に効率よく染色することができる。
感光性染毛料を用いて染色する際に使用する容器の模式図(分解断面図)である。 図1の容器の各部材を装着した状態を示す模式図(断面図)である。
本発明の染色方法は、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を含有する感光性染毛料を、吐出部に厚さ5〜30mm、見掛け密度0.1〜0.3g/cmのゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することを特徴とする。
本発明に用いる感光性染毛料は、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を必須成分として含有する。
感光性染毛料に用いる銀塩は、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上である。染毛効果に優れる点で、硫酸銀が好ましい。これらの銀塩は、工業用原料として用いられるもの、或いは試薬として販売されているものいずれも用いることができる。
銀塩の配合量は、染毛料中に0.01〜2質量%が好ましく、0.1〜1.0質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満では、十分な染毛効果が得られず、2質量%を超えると、製剤中で銀塩が析出することがあり好ましくない。
さらに、感光性染毛料は、pHが1〜5であることが好ましく、pHが2〜3.5がさらに好ましい。pHが1未満では、十分な染毛効果が得られず、pH5を超えると染毛効果が低下し好ましくない。
感光性染毛料は、さらにキレート剤を含有することが好ましい。キレート剤としては、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸、(2S,2’S)−2,2’−(エチレンビスイミノ)ビスコハク酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノール−N,N,N’,N’−四酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、フィチン酸、ポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、アスパラギン酸二酢酸、グルタミン酸二酢酸、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸などが挙げられる。これらの中で、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸、(2S,2’S)−2,2’−(エチレンビスイミノ)ビスコハク酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノール−N,N,N’,N’−四酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、及びリンゴ酸からなる群より選ばれる1種または2種以上が、製剤安定性、毛髪損傷の起こし難さ、及び染毛効果の点から特に好ましい。これらのキレート剤は、塩を含まないことが好ましい。塩になると、染色効果が著しく低下する傾向があるため、好ましくない。
キレート剤を配合する場合、これらの配合量としては、染毛料中に0.01〜5質量%が好ましく、0.03〜1質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満では、十分な染毛効果が得られず、5質量%を超えると染毛効果が低下し、好ましくない。
本発明に用いる感光性染毛料は、さらにアニオン性水溶性高分子及び/又は起泡性物質を含有することが好ましい。
アニオン性水溶性高分子としては、アクリルアミド・アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル・アクリロイルジメチルタウリン塩共重合体、アクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、アクリロイルジメチルタウリン塩・ビニルピロリドン共重合体などが挙げられ、この中でアクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、及びアクリロイルジメチルタウリン塩・ビニルピロリドン共重合体からなる群より選ばれる1種または2種以上が、使用される容器の吐出部に装着したスポンジによって、染毛料中の気泡を安定化し、一定の粘性を持たせてくれることから好ましい。これらのアニオン性水溶性高分子は、銀塩及びキレート剤とともに使用しても、粘性が低下することがなく、少量で効果を発揮する。
アニオン性水溶性高分子を配合する場合、その配合量としては、染毛料中に0.0005〜5質量%が好ましく、0.001〜4質量%がさらに好ましい。0.0005質量%未満では、充分な気泡安定化効果が得られず、5質量%を超えるとかえって粘性が上がり過ぎて、使用しづらく、ムラづきして好ましくない。
起泡性物質としては、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムなどのアミノ酸型アニオン性界面活性剤;ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウムなどのアミノ酸型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン二ナトリウムなどのアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウムなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;オクチルジメチルアミンオキシド、デシルジメチルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ミリスチルジメチルアミンオキシド、パルミチルジメチルアミンオキシド、ステアリルジメチルアミンオキシド、オレイルジメチルアミンオキシドなどのアミンオキシド型界面活性剤が挙げられる。これらの中で、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシドからなる群より選ばれる1種または2種以上が、使用される容器の吐出部に装着したスポンジにより、染毛料中に安定な気泡を形成してくれることから好ましい。
起泡性物質を配合する場合、その配合量としては、染毛料中に0.0005〜5質量%が好ましく、0.001〜4質量%がさらに好ましい。0.0005質量%未満では、安定な気泡が形成されず、5質量%を超えても起泡性が変わらないだけでなく、かえって粘性が上がってしまって、使用しづらく、ムラづきして好ましくない。
アニオン性水溶性高分子及び起泡性物質は、どちらか一方だけでも気泡安定化効果が得られるが、両成分を含む場合には、起泡性と気泡安定化とのバランスに優れ、髪の毛の裏側までムラなく均一に塗布することができるので、特に好ましい。
本発明に用いる染毛料は、光エネルギーを与えることにより発色する感光性の染毛料であり、発色させる光源としては、太陽光、太陽光蛍光灯、ブラックライトなど、特に拘りはないが、太陽光蛍光灯、ブラックライトが好ましく、蛍光灯が特に好ましい。太陽光を用いる場合、発色は早いが、その分ムラ染めになる傾向が見られる。
染毛料には、上記成分以外に、化粧品や医薬部外品などで配合成分として一般的に用いられる、界面活性剤、油脂類、保湿剤、溶剤、防腐剤、植物抽出物、抗炎症剤、色素、香料などを適宜配合することができる。
界面活性剤としては、ポリオキンエチレン(以下、「POE−」と略す)オクチルドデシルアルコール、POE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE分岐アルキルエーテル類;POE−オレイルアルコールエーテル、POE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル類;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル類;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、POE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル類;グリセリルモノオレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル類;POE−グリセリルモノオレート、POE−グリセリルモノステアレート、POE−グリセリルモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類;POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル類;POE−オクチルフェノールエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル;グリセロールモノイソステアレート、グリセロールモノミリステート等のグリセロールエーテル類;POE−グリセロールモノイソステアレート、POE−グリセロールモノミリステート等のPOE−グリセロールエーテル類;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、ジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;パルミチン酸スクロース、ミリスチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル類等の非イオン界面活性剤、またはミリスチン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸のカリウム、ナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アミノ酸等の塩;エーテルカルボン酸の上記アルカリ塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルサルコン塩、高級アルキルスルホン酸塩等の陰イオン界面活性剤などが例示できる。
油脂類としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボカド油等の植物油脂類;ミンク油、卵黄油等の動物油脂類;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び高級アルコール類;ミリスチル酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステル類などが例示できる。
保湿剤としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキシレングリコール、ジグリセリン、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレングリコール・プロピレングリコール共重合体等のポリオール類及びその重合体、ソルビトール、キシリトール、エリスルロース、マンニトール、マルチトールなどの糖アルコール類、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、トレオース、キシロース、アラビノース、フコース、リボース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、ラクトース、ラフィノースなどの糖類、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(エトキシジグリコール)、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル等のグリコールアルキルエーテル類、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル−10エステル等の水溶性エステル類、グルコン酸、グルクロン酸、β−グルカン、キチン、キトサン、ヘパリン及び誘導体、ペクチン、アラビノガラクタン、デキストリン、デキストラン、グリコーゲン、エチルグルコシド、メタクリル酸グルコシルエチル重合物若しくは共重合物等、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、カロニン硫酸、ケラト硫酸、デルマタン硫酸、シロキクラゲ抽出物、フコイダン、チューベロース多糖体、尿素、2−ピロリドン−5−カルボン酸及びそのナトリウム、ベタイン(トリメチルグリシン)、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、パルミトイルオリゴペプチド等のアシル化ペプチド類、シリル化ペプチド類、乳酸菌培養液、酵母抽出液、卵殻膜タンパク、牛顎下腺ムチン、ヒポタウリン、ゴマリグナン配糖体、アルブミン、乳清、塩化コリン、ホスホリルコリン、胎盤抽出液、エラスチン、コラーゲン、天然型セラミド(タイプ1、2、3、4、5、6)、ヒドロキシセラミド、疑似セラミド、スフィンゴ糖脂質、セラミド及び糖セラミド含有エキス等のセラミド類などが例示できる。
溶剤としては、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、N−メチル−2−ピロリドンなどが例示できる。
防腐剤としては、安息香酸、安息香酸パントテニルエチルエーテル、安息香酸塩、イソプロピルメチルフェノール、ウンデシレン酸、ウンデシレン酸MEA、塩酸アルキルシアミノエチルグリシン、塩酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム塩、塩化セチルピリジニウム、塩化デリカニウム、塩酸クロルヘキシジン、オクタンジオール、オクトキシグリセリン、感光素101.201.301.401、d−カンフル、dl−カンフル、グルクロン酸クロルヘキシジン、クロルクレゾール、クロロブタノール、クロルキシレノール、クロルヘキシジン、クレゾール、シコニン、スコルジニン、チアントール、チオキソロン、チモール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、ヒノキチオール、パラオキシ安息香酸エステル、パラクロルフェノール、パラフェノールスルホン酸Na(2水和物)、ピリチオン亜鉛、フェノキシエタノール、フェノール、ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液、l.dl−メントール、ヨウ化パラジメチルアミノスチリルペプチルメチルチアゾリニウムなどが例示できる。
植物抽出物としては、アイリスエキス、アシタバエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、インチコウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、ウワウルシエキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オノニスエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海藻エキス、カキ葉エキス、カキョクエキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カッコンエキス、カモミラエキス、油溶性カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カラスムギエキス、カルカデエキス、カンゾウエキス、油溶性カンゾウエキス、キウイエキス、キオウエキス、キクラゲエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、キリ葉エキス、グアノシン、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、クリエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、黒米エキス、黒砂糖抽出物、黒酢、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、コウボクエキス、コーヒーエキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サフランエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ジャトバエキス、シャクヤクエキス、ショウキュウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、白キクラゲエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、西河柳エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、地衣類エキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、ティートリー油、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ヒノキエキス、ビフィズス菌エキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マイカイカエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス、ツバキ花エキス、ツバキ種子エキス、アスペルギスス/コメ発酵エキス、アスペルギスス/チャ葉エキス発酵液、カキタンニンなどが例示できる。
抗炎症剤としてはグリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、グアイアズレン、アラントイン、インドメタシン、酸化亜鉛、酢酸ヒドロコーチゾン、酸性キシロオリゴ糖、プレドニゾン、塩酸ジフェドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンなどが例示できる。
感光性染毛料の形態としては、液状、ジェル状、クリーム状等の剤型で製剤化することが可能であるが、毛髪への塗り易さ、滑り易さを考慮すると、ジェル状〜クリーム状が好ましい。
本発明の染毛方法は、前述した感光性染毛料を、吐出部に厚さ5〜30mm、見掛け密度0.1〜0.3g/cmのゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用するものである。
感光性染毛料は、例えば、図1に示すような容器を用いて使用する。図1において、1はスポンジ、2はスポンジ栓、3は中栓、4は肩カバー、5はチューブ、6はキャップを示し、1〜4で吐出部を形成している。図2は、図1の容器の各部材を装着した状態を示しており、使用しないときは、この状態で図2の左側のキャップ6を下にして置くことができる。
スポンジ1は、スポンジ栓2が受けとなって吐出部の先端部に配置される。スポンジ1は、染毛料を毛髪に塗布する際に、刷毛のような役割を担うものである。スポンジ1の形状は、通常円筒形をしており、その中央には、染毛剤の通る吐出用の穴1a(直径2〜6mm)が空いている。また、スポンジ1の外周には、スポンジ栓2に固定するための切れ込み1bがある。スポンジ1の外径は、特に染色効果に影響するものではないが、18〜35mm程度が塗布しやすさの点で好ましい。
スポンジ1に使用されるゴムラテックスの基剤としては、天然ゴム、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、イソプレンゴム、ポリウレタンなどが挙げられる。これらの中でアクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、及びポリウレタンからなる群より選ばれる1種または2種以上が、染毛料中に適度な粘性を持った気泡を生じ易く、髪の毛に塗布する時に、適量が塗布でき、かつ適度なすべり感があることから好ましい。
図1において、Dはスポンジ1の厚みを示している。Dは、通常5〜30mm、好ましくは7〜28mmである。スポンジ1の見掛け密度(ρ)は、通常0.1〜0.3g/cm、好ましくは0.12〜0.28g/cmである。この値は、下式:
見掛け密度(ρ)=スポンジ1の質量(g)÷スポンジ1の見掛けの体積(cm
に従って求めたものである。厚み及び見掛け密度が上記範囲内にあるスポンジ1をチューブ5の吐出口5aに装着することにより、染毛料は適度な物性を呈し、慣れていない場合でも、手早く、ムラなく均一に塗布できて、効率よく染色することができる。
スポンジ栓2は、スポンジ1の受けになってスポンジ1を固定するものである。スポンジ栓2は、ほぼ円筒形をしており、その内径が、スポンジ1の外径とほぼ同じである。また、スポンジ栓2は、その内側にスポンジ1の切れ込み1bを引っ掛けるための小径部2aを有しており、切れ込み1bが小径部2aに引っ掛けられることにより、スポンジ1がスポンジ栓2に固定される。スポンジ栓2の材質としては、一般的な硬質の樹脂が用いられる。
中栓3は、チューブ5の吐出口5aにはめ込まれて、染毛料の吐出量を調節するものである。中栓3は、大径口3a及び小径口3bを有している。大径口3aの外径は、チューブ5の吐出口5aの内径とほぼ同じであって、使用時には大径口3aがチューブ5の吐出口5aにはめ込まれる。小径口3bの外径は、スポンジ1の穴1aの直径とほぼ同じであって、使用時には小径口3bの先端がスポンジ1の穴1aに入り込む。小径口3bの内径を変えることで染毛料の吐出量を調節することができる。
肩カバー4は、スポンジ1、スポンジ栓2及び中栓3と、チューブ5とを連結するためのものである。肩カバー4は、大径円筒部4a、及び中栓3を固定する小径部4bを有しており、大径円筒部4aは、以下で説明するチューブ5の肩部5bの外径とほぼ同じ外径を有している。
チューブ5は、ほぼ円錐形のチューブ本体5c及び吐出口5aを有しており、チューブ本体5cにおいて、最も外径が大きい部分を肩部5bと呼ぶ。このような形状にすると、キャップ6を下(図2の左側を下)にして置いたときに安定するので好ましい。染毛料は吐出口5aから充填される。
キャップ6は、容器を使用しないときに取り付けて、染毛剤が漏れないようにするものである。キャップ6は、その断面がE字型をしており、外周部6aを、肩カバー4に当たるまで押し込むと、キャップ6が閉まると同時に中央の突起部6bがスポンジ1の穴1aを塞ぐようになっている。
一般的に感光性染毛料の容器には、チューブ形態の容器が用いられるが、本発明においては、図1に示すようなチューブ5の吐出口5aにゴムラテックスのスポンジ1を装着した容器を用いる。この容器は、染毛料の容器として、従来にないタイプの容器である。この容器を用いると、手、櫛等の道具を必要とせずに染毛料を手早く、ムラなく塗布することができる。
この容器を用いて、染毛料を毛髪に塗布する場合、まずキャップ6をはずしてチューブ5を押し、チューブ5に充填された染毛料をスポンジ1の穴1aの先から吐出させる。この状態で髪に塗布していくが、髪とスポンジが摩擦されていく間に、染毛料がスポンジに浸透して広がり、気泡を含みながら髪に塗布される。この時、スポンジに浸透した染毛料は、細かい気泡を含むことによって適度な粘性を帯び、毛髪にさらになじみやすくなる。使い始めは、皿のようなものを使ってもよい。染毛料を皿の上に出してスポンジとなじませてから使用すると、塗布し易くなる。
次に、実施例及び比較例をあげて、前記の実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
表1〜表2に示す処方にて、実施例及び比較例で使用する感光性染毛料を調製した。表1のジェル状染毛料の製造方法としては、まず1〜14の水相成分を混合し、80〜85℃に加温溶解する。その後、室温付近まで冷却し、取り出す。
Figure 2013001673
表2のクリーム状染毛料の製造方法としては、まず1〜4の油相成分を混合し、80〜85℃に加温溶解する。別に5以下の水相成分を順次量り込み、同様に80〜85℃にて加温溶解する。先の1〜4の油相成分に、5以下の水相成分を徐々に添加してプレミックスを行った後、高速ホモミキサーにて乳化し、混合均一化する。その後、室温付近まで冷却し、取り出す。
Figure 2013001673
(実施例1〜4及び比較例1〜4)
処方例1及び6の感光性染毛料を調製し、図1に記載した容器に装着して、塗布時の使用性(塗り易さ、塗り終えるまでの時間、使用量)、均一性(均一に染まったか)及び染色性について評価を行った。
まず、図1に記載の容器において、表3に示すようなスポンジの厚みD(mm)、見掛け密度ρ(g/cm)を有するスポンジを装着した。染毛料は、実施例1及び3及び比較例1及び3では処方例1の感光性染毛料を用い、実施例2及び4及び比較例2及び4では処方例6の感光性染毛料を用いた。スポンジの材質は、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴムを用いた。
Figure 2013001673
10名のパネラー(40〜50歳代の女性4名及び男性6名)に、上記のスポンジを装着した容器で上記染毛料を毛髪に塗布してもらい、各項目について評価した。使用方法としては、専用皿の上に染毛料を出し、染毛料とスポンジをなじませ、髪の生え際を開いて染毛料を塗布する。染毛操作は前頭部から開始し、パネラーが自分で前頭部を塗り終えるのに要した時間を計った。その時間を、塗り終えるまでの時間とする。塗り易さ、均一性及び染色性の評価基準は以下のとおりである。これらの結果を表4に示す。なお、数値は平均値である。
[塗り易さ]
(評価基準)
5:非常に塗り易い
4:やや塗り易い
3:どちらでもない
2:あまり塗り易くない
1:塗りにくい
均一性及び染色性については、塗布後、30〜50W蛍光灯下で2時間放置し、シャンプーにて洗浄し風乾後、再び蛍光灯下にて2時間静置後、目視にて下記項目について評価した。
[均一性]
(評価基準)
5:ムラ無く均一に染まる
4:ほぼ均一に染まる
3:どちらでもない
2:ややムラに染まる
1:ムラに染まり易い
[染色性]
(評価基準)
5:染色性が非常に良好(濃いこげ茶色〜黒色に染色)
4:染色性が良好(こげ茶色に染色)
3:どちらでもない
2:染色性があまり良くない(うすい赤茶色に染色)
1:染色性が悪い(殆ど染色されない)
Figure 2013001673
表4に示した通り、実施例1〜4の本発明の染毛方法は、比較例1〜4と比較して、毛髪を手早く、均一に効率よく染色処理できることがわかった。本発明の染毛方法によって、染色した毛髪及び地肌への影響を観察したところ、毛髪の損傷や頭皮状態等への変化は見られなかった。また、天然ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、イソプレンゴム、又はポリウレタンのゴムラテックスのスポンジを用い、上記と同様の実験を行ったところ、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴムラテックスのスポンジと同様の傾向が見られた。また、処方例2〜5及び7〜10の染毛料を用いた場合にも、上記と同様の結果が得られた。
1 スポンジ
2 スポンジ栓
3 中栓
4 肩カバー
5 チューブ
6 キャップ

Claims (7)

  1. 硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を含有する感光性染毛料を、吐出部に厚さ5〜30mm、見掛け密度0.1〜0.3g/cmのゴムラテックスのスポンジを装着した容器を用いて使用することを特徴とする染毛方法。
  2. 前記感光性染毛料が、さらにキレート剤を含有する、請求項1に記載の染毛方法。
  3. 前記感光性染毛料が、さらにアニオン性水溶性高分子及び/又は起泡性物質を含有する、請求項1又は2に記載の染毛方法。
  4. 前記感光性染毛料が、硫酸銀、乳酸銀、及びクエン酸銀からなる群より選ばれる1種または2種以上の銀塩を、染毛料全量中0.01〜2質量%の割合で含有し、pHが1〜5である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛方法。
  5. 前記キレート剤が、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、エデト酸、(2S,2’S)−2,2’−(エチレンビスイミノ)ビスコハク酸、1,3−ジアミノ−2−プロパノール−N,N,N’,N’−四酢酸、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)グリシン、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、リンゴ酸からなる群より選ばれる1種または2種以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛方法。
  6. 前記アニオン性水溶性高分子が、アクリル酸塩・アクリロイルジメチルタウリン共重合体、アクリル酸アミド・アクリル酸−2−メチルプロパンスルホン酸塩共重合体、及びアクリロイルジメチルタウリン塩・ビニルピロリドン共重合体からなる群より選ばれる1種または2種以上であり、前記起泡性物質が、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、及びラウリルジメチルアミンオキシドからなる群より選ばれる1種または2種以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の染毛方法。
  7. 前記スポンジに使用されるゴムラテックスの基剤が、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴム、及びポリウレタンからなる群より選ばれる1種または2種以上である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の染毛方法。
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