JP5348512B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents
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ヘアダイは、色調が豊富であり、良く染まる、明るく染毛できる、色持ちが良い、簡単に施術できる等の利点がある反面、毛髪を損傷する、アレルギー等の皮膚刺激がある等の欠点もある。
しかしながら、前者は、皮膚に染着しやすく染着すると除去することが難しいため、ヘアサロン等のプロ用としては定着しているが、一般用としてはあまり普及していない。
一方、後者は、皮膚への染着性が少なく安全性も高いという利点があるが、染色性が弱い、経時的に染色性が劣化する、ムラ染めになりやすい、洗髪時に色落ちしやすい等の欠点があり、特に、洗髪時の色落ちについては消費者を満足させるに至っていない。
請求項2に係る発明は、塩基性青99及び色落ち防止剤を含有する染毛剤組成物であって、前記色落ち防止剤が、グリシンまたはそれらの塩のみからなり、前記色落ち防止剤を0.2〜5重量%含有し、pHが6.0以上であることを特徴とする染毛剤組成物(但し、2,2’-[[4-[2-ヒドロキシエチル]アミノ]-3-ニトロフェニル]ビスエタノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、塩基性青99及びグリシンを含有する白髪染め用染毛剤組成物を除く)に関する。
請求項6に係る発明は、さらに直接染料及び/又は酸性染料を含有し、前記直接染料が、HC黄2,HC黄4及び塩基性黄57から選択されてなる黄色染料、塩基性赤76からなる赤色染料、塩基性茶16、分散黒、HC紫1からなる群より選択される1種以上であり、前記酸性染料が、酸性橙色3、紫401号、黒色401号からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項5記載の白髪染め用染毛剤組成物に関する。
本発明に係る染毛剤組成物は、色落ち防止剤として、ヒスチジン、シトルリン、グルタミン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、フェニルアラニン、トレオニン、アスパラギン酸、リジン、グルタミン酸及びそれらの塩から選択される少なくとも1種、或いはグリシンまたはそれらの塩のみを含有し、pHを6.0以上に調整することにより、塩基性青99の色落ちを防止することができる。上記色落ち防止剤のうち、ヒスチジン、シトルリン、グリシンについては、50℃における安定性が高いため、より好適に用いられる。
これら直接染料は、各々単独で、あるいは混合して、塩基性青99と配合することができる。その配合量は0.001〜5.0重量%であり、さらに好ましくは0.005〜2.0重量%、最も好ましくは0.01〜1.0重量%である。0.001重量%より少ないと均染性の効果は得られず、また5.0重量%を超えても効果の上昇は期待できない。
これらの染料を1つの組成物に含有することにより、前処理を必要とせず、1度の染毛処理で処理することができ、手軽で好ましい。
染毛剤組成物のpHが6.0未満であると充分な色落ち防止効果が得られない。尚、pHは9.0以下であることが好ましく、9.0を超える場合には皮膚刺激を起こす可能性がある。
pH調整剤としては、乳酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン(TEA)、モノエタノールアミン(MEA)、アミノメチルプロパノール(AMP)、アミノメチルプロパンジオール(AMPD)、アルギニン、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸アンモニウムの混合物及び炭酸水素アンモニウムが好適に用いられる。
これら配合成分の具体例を以下に示す。
表1〜3に記載の配合量にて、直接染料に、色落ち防止剤、添加剤、pH調整剤、並びに精製水を加えてpHを調整し、実施例、比較例、参考例の染毛剤組成物を調製した。表において組成は重量%で示す。
JISL0803に準拠した染色堅牢度試験用添付白布(呼び番号1、5cm×5cm)に実施例、比較例、参考例の染毛剤組成物2.0gを夫々塗布し、25℃で10分間放置後、水洗し風乾した。同様の染色サンプルを2つ作成し、一方を染色原布とした。
もう一方の染色サンプルを水道水で濡らし、30%POE(2)ラウリル硫酸Na水溶液0.5mlを塗布し、30回もみ洗いし、充分水洗した後、風乾した。この操作を3回繰り返し、比較染色布とした。染色原布と、比較染色布の染色部のLabを、カラーリーダーCR−13型(コニカミノル社製)を用いて測定し、色味の特性評価を色差ΔEで評価した。
評価は、
○:ΔE5.0未満(色落ちなし〜わずかに色落ちあり)
△:ΔE5.0以上〜10.0未満(やや色落ち)
×:ΔE10.0以上(色落ちあり)
とした。
人毛白髪BM−W−A(ビューラックス社製)8cm(0.4g)に、実施例、比較例及び参考例の染毛剤組成物4.0gを夫々塗布し、25℃で10分間放置後、水洗し風乾した。同様の染色サンプルを2つ作成し、一方を染色原毛とした。
もう一方の染色サンプルを水道水で濡らし、30%POE(2)ラウリル硫酸Na水溶液0.5mlを塗布し、30回もみ洗いし、充分水洗した後、風乾した。この操作を3回繰り返し、比較染色毛とした。これらの染色原毛と、比較染色毛との色調を、5人のパネラーが目視にて以下の5段階で評価した。
1 洗浄前の色調と同じ
2 わずかに色落ちあり
3 やや色落ちあり
4 色落ち、変色あり
5 染色前の白髪の状態
これらの平均値を取り、3.0以下の場合を○(良好)、3.0を超える場合を×(不良)とした。
尚、比較例7からわかるように色落ち防止剤としてアラニンを使用した場合には評価方法1における変色退色度合が悪く、耐洗浄性の悪いものであった。
また、表3に示した塩基性青99以外の染料を用いた参考例の染毛剤組成物については、色落ち防止剤を使用しなくとも、耐洗浄性が悪いものではなく、塩基性青99が特に耐洗浄性が低いことがわかる。
下記の表4に示す組成にてクリーム状の染毛剤組成物を調製し、評価方法1及び評価方法2により染毛剤組成物の評価を行った。その結果も表4に示す。
20〜50代男女20名の内腕に染毛剤組成物(実施例4〜6、8、10〜12、14〜17、19)を適量塗布し、開放状態で24時間放置後、精製水で濡らした脱脂綿で拭き取った。放置時及び放置後48時間の状態を被験者の申告及び目視にて評価した。評価は下記の5段階で行った。結果を表5に示す。
0:違和感、刺激性なし
1:わずかに違和感、刺激性あり
2:かゆみ
3:痛み
4:激しい痛み、かゆみ
Claims (6)
- 塩基性青99及び色落ち防止剤を含有する染毛剤組成物であって、
前記色落ち防止剤が、ヒスチジン、シトルリン、グリシン、グルタミン、ロイシン、イソロイシン、バリン、トリプトファン、フェニルアラニン、トレオニン、アスパラギン酸、リジン、グルタミン酸及びそれらの塩から選択される少なくとも1種であり、
前記色落ち防止剤を0.2〜5重量%含有し、
pHが6.0以上であることを特徴とする染毛剤組成物(但し、2,2’-[[4-[2-ヒドロキシエチル]アミノ]-3-ニトロフェニル]ビスエタノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、塩基性青99及びグリシンを含有する白髪染め用染毛剤組成物を除く)。 - 塩基性青99及び色落ち防止剤を含有する染毛剤組成物であって、
前記色落ち防止剤が、グリシンまたはそれらの塩のみからなり、
前記色落ち防止剤を0.2〜5重量%含有し、
pHが6.0以上であることを特徴とする染毛剤組成物(但し、2,2’-[[4-[2-ヒドロキシエチル]アミノ]-3-ニトロフェニル]ビスエタノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、塩基性青99及びグリシンを含有する白髪染め用染毛剤組成物を除く)。 - 前記色落ち防止剤が、シトルリン、グルタミン、ロイシン、トリプトファン、リジン、グルタミン酸及びそれらの塩から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の染毛剤組成物。
- pH調整剤を含有し、該pH調整剤が、乳酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン(TEA)、モノエタノールアミン(MEA)、アミノメチルプロパノール(AMP)、アミノメチルプロパンジオール(AMPD)、アルギニン、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムとカルバミン酸アンモニウムの混合物及び炭酸水素アンモニウムからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の染毛剤組成物。
- 白髪染め用である請求項1乃至4いずれか1項に記載の染毛剤組成物。
- さらに直接染料及び/又は酸性染料を含有し、
前記直接染料が、HC黄2,HC黄4及び塩基性黄57から選択されてなる黄色染料、塩基性赤76からなる赤色染料、塩基性茶16、分散黒、HC紫1からなる群より選択される1種以上であり、
前記酸性染料が、酸性橙色3、紫401号、黒色401号からなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項5記載の白髪染め用染毛剤組成物。
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