JP2013000034A - ペット用吸収性物品及びペット用吸収性物品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面シート2、裏面層3及び吸収体4を備えると共に、互いに対向する第1端部11及び第2端部12と、第1側部17及び第2側部18と、を有して矩形形状に構成されるペット用吸収性物品1であって、第1側部17における表面シート2側に配置され、表面シート2から起立する第1立体ギャザー部14と、第2側部18における表面シート2側に配置され、表面シート2から起立する第2立体ギャザー部15と、第1立体ギャザー部14が第1端部11及び第2端部12においてペット用吸収性物品1の幅方向WDの外側に折り返された状態で弱接合されて形成される一対の弱接合部141と、を更に備える。
【選択図】図1
Description
このような、矩形形状に構成されたペット用吸収性物品によれば、尿道口の位置にかかわらず、確実に尿道口を覆って装着させられる。また、ペットの身体に巻きつけられた状態で、ペットの尿道口の前側及び後側に位置する部分にそれぞれ立体ギャザー部が配置されるので、尿の漏れを防げる。
特許文献1で提案されたペット用吸収性物品を雄のペットに装着する場合には、ペットの身体の後側に配置される立体ギャザー部の起立した部分を、ペットの泌尿器である性器の根元部分に引っ掛けるようにして装着する。これにより、ペットの泌尿器の後側に立体ギャザー部を位置させて、尿の漏れを防いでいる。
まず、第1実施形態のペット用吸収性物品について、図1〜図7を参照しながら説明する。
第1実施形態のペット用吸収性物品1は、図1及び図2に示すように、互いに対向する一対の端部としての第1端部11及び第2端部12と、これら第1端部11及び第2端部12に直交し互いに対向する第1側部としての後側側部17及び第2側部としての前側側部18と、を有して矩形形状に構成され、ペットの胴回り部に巻きつけて装着される。このペット用吸収性物品1は、尿道口が後足の付け根間よりも前方に位置するペット(例えば、ミニチュアダックスフンド等の胴長短足犬)に特に好適に用いられる。
尚、後側側部17とは、ペット用吸収性物品1をペットに装着する場合に、ペットの身体の後側に配置される側の側部を示す。また、前側側部18とは、ペット用吸収性物品1をペットに装着する場合に、ペットの身体の前側に配置される側部を示す。
防水シート32は、裏面シート31よりも幅狭に構成され、裏面シート31における表面シート2側の面に配置される。
裏面シート31及び防水シート32としては、疎水性の不織布、不透水性のプラスティックフィルム、不織布と不透水性プラスティックフィルムとのラミネートシート、耐水性の高いメルトブローン不織布を強度の強いスパンボンド不織布で挟んだSMS不織布等を用いることができる。
第1サイドシート51は、図2に示すように、細長い矩形形状に構成される。この第1サイドシート51は、後側側部17における表面シート2の身体側に配置される。
第1サイドシート51の外側縁側は、裏面シート31の側部に接合されている。第1サイドシート51の内側縁は、図4〜図6に示すように、自由端となっており、ペット用吸収性物品1の長手方向LDの全長に亘って表面シート2とは接合されていない。
尚、弱接合とは、接合部分に加えられる力が弱い場合(例えば、折り畳まれたペット用吸収性物品1を展開する程度の力が、間接的に接合部分に伝わった場合)には、接合状態は維持されるが、接合部分に所定以上の力が加えられた場合(例えば、接合部分が装着対象のペットに当接した状態で、このペットの身体の動きにより接合部分に対して接合を解除する方向の力が加えられた場合)には、接合状態が解除される程度の強さでの接合を表す。
第2サイドシート52は、図2に示すように、細長い矩形形状に構成される。この第2サイドシート52は、前側側部18における表面シート2の身体側に配置される。
第2サイドシート52の外側縁側は、裏面シート31の側部に接合されている。第2サイドシート52の内側縁は、図4及び図6に示すように、第1端部11及び第2端部12において、ホットメルト接着剤Hによって表面シート2に接合されている。そして、第2サイドシート52の内側縁は、図5に示すように、第2サイドシート52における長手方向LDの一端部及び他端部を除く部分において、自由端となっている。
第1実施形態では、第1サイドシート51は、後述する製造工程において、圧着による弱接合部141の形成を好適に行う観点から、表面シート2を構成する不織布よりも密度の大きい素材により構成されることが好ましい。具体的には、第1サイドシート51の密度は、好ましくは0.09g/cm3〜0.15g/cm3、より好ましくは0.1g/cm3〜0.13g/cm3である。
第2弾性部材62は、伸長状態において、吸収体4の長手方向の長さよりも長い長さで前側側部18及び後側側部17それぞれに配置される。
第2弾性部材62としては、第1弾性部材61と同様の素材を用いることができる。
吸収体本体41の長さは、図7に示すように、表面シート2及び裏面シート31の長さよりも短く構成されている。そして、第1端部11の近傍及び第2端部12の近傍には、吸収体本体41は、配置されない。
吸収体4の幅が最も狭い部分の幅をWnとし、最も広い部分の幅をWwとし、幅Wnと幅Wwの平均(Wn+Ww/2)をみなし延出部幅Wavとする。そして、吸収体4におけるみなし延出部幅Wav間の長手方向LDに沿う方向の長さを、第1延出部42のペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿う方向の長さL1とする。
吸収体4に用いられるフラッフ状パルプとしては、例えば、化学パルプ、セルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維が挙げられる。高吸収ポリマーとしては、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状又は繊維状のポリマーが挙げられる。
フックテープ7は、図6に示すように、帯状の基部71と、この基部71の一方の面に設けられる複数のフック部72と、を備える。フックテープ7は、複数のフック部72が形成された面が外面となるように、裏面シート31に取り付けられる。
第1実施形態では、位置表示部8は、図3に示すように、花柄のシール部材により構成され、防水シート32と裏面シート31との間に配置される(図5参照)。位置表示部8は、裏面シート31を介して、裏面層3の外面側から視認できる。
尚、位置表示部8は、この位置表示部8が配置された位置に重なる位置に配置された吸収体4が水分を吸収した場合に色が変化する素材により構成してもよい。これにより、位置表示部8の色の変化を確認することで、ペット用吸収性物品1の交換時期を適切に把握できる。
また、位置表示部8は、裏面層3の外面に印刷を施して構成してもよい。
そのため、ペット用吸収性物品1は、自然状態(外力を付加しない状態)では、第1弾性部材61及び第2弾性部材62が収縮して、図1に示すように、表面シート2側が内面を構成するように第1端部11と第2端部12とが近づいた立体的な形状となる。これにより、後側側部17及び前側側部18に、長手方向LDに伸縮可能な一対の胴回りギャザー部13が形成される(図1参照)。
折り畳み工程S4で二つ折りされたペット用吸収性物品1は、複数枚が積層された状態で包装袋に収容される(図示せず)。
また、弱接合部141を、接合部分に所定以上の力が加えられた場合(例えば、接合部分が装着対象のペットに当接した状態で、このペットの身体の動きにより接合部分に対して接合を解除する方向の力が加えられた場合)に、接合状態が解除される程度の強さで接合して構成した。これにより、ペット用吸収性物品1をペットに装着した後に、ペットの身体の動きに応じて、弱接合部141に対して接合を解除する方向の力が加えられた場合には、弱接合部141の接合を容易に解除させられる。よって、ペット用吸収性物品1をペットに装着した後には、弱接合部141の接合を容易に解除させられるので、第1立体ギャザー部14のペットの身体への追従性を向上させられる。
また、雄のペットに、ペット用吸収性物品1を装着した場合には、身体の前側に延びる性器の先端側を、内側に倒れやすい第2立体ギャザー部15により好適に覆うことができる。よって、ペットの身体の前側からの尿の漏れをより効果的に防止できる。また、性器の先端側が第2立体ギャザー部15に引っ掛ることで、ペット用吸収性物品1が身体の後側にずれるのを防げる。
第2実施形態のペット用吸収性物品1は、主として、吸収体4の構成において、第1実施形態と異なる。
第2実施形態の吸収体4は、図16に示すように、吸収体本体41の一対の側部のうちの第2サイドシート52が配置された側の側部から幅方向の外方に延出する第2延出部43を更に備える。第2実施形態では、吸収体本体41の幅は、第1実施形態よりも狭く構成される。
また、吸収体4の形状をペット用吸収性物品1の長手方向LDに延びる中心線に対して線対称に構成できるので、ペット用吸収性物品1の製造工程において、搬送ラインの蛇行を少なくできる。よって、ペット用吸収性物品1を効率的に製造できる。
例えば、第1実施形態では、位置表示部8を、裏面層3側に配置したが、これに限らない。即ち、位置表示部を、表面シート側に配置してもよい。
2 表面シート
3 裏面層
4 吸収体
7 フックテープ
8 位置表示部
11 第1端部
12 第2端部
14 第1立体ギャザー部
15 第2立体ギャザー部
17 後側側部(第1側部)
18 前側側部(第2側部)
41 吸収体本体
42 第1延出部
51 第1サイドシート
52 第2サイドシート
61 第1弾性部材(弾性部材)
141 弱接合部
S1 連続体形成工程
S2 折り返し工程
S3 切断工程
S4 折り畳み工程
Claims (8)
- 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面層及び該表面シート及び該裏面層の間に配置される吸収体を備えると共に、互いに対向する第1端部及び第2端部と、該第1端部及び該第2端部に直交し互いに対向する第1側部及び第2側部と、を有して矩形形状に構成され、ペットの胴回りに巻きつけられて装着されるペット用吸収性物品であって、
前記第1側部における前記表面シート側に配置され、該表面シートから起立する第1立体ギャザー部と、
前記第2側部における前記表面シート側に配置され、該表面シートから起立する第2立体ギャザー部と、
前記第1立体ギャザー部が前記第1端部及び前記第2端部において該ペット用吸収性物品の幅方向の外側に折り返された状態で弱接合されて形成される一対の弱接合部と、を更に備えるペット用吸収性物品。 - 前記第2立体ギャザー部の内側部は、前記第1端部及び前記第2端部において前記表面シートに接合されている請求項1に記載のペット用吸収性物品。
- 前記第1立体ギャザー部は、前記第1側部における前記表面シート側に配置されると共に外側縁が前記表面シート又は前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった第1サイドシート、及び該第1サイドシートの内側縁側に伸長状態で取り付けられる弾性部材を含んで構成され、
前記第2立体ギャザー部は、前記第2側部における前記表面シート側に配置されると共に外側縁が前記表面シート又は前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった第2サイドシート、及び該第2サイドシートの内側縁側に伸長状態で取り付けられる弾性部材を含んで構成され、
前記一対の弱接合部は、前記第1端部及び前記第2端部において前記第1サイドシートが幅方向の外側に折り返された状態で弱接合されて形成される請求項1又は2に記載のペット用吸収性物品。 - 前記弱接合部は、折り返された前記第1サイドシートが圧着されて形成される請求項3に記載のペット用吸収性物品。
- 前記第1サイドシートの密度は、前記表面シートの密度よりも大きい請求項3又は4に記載のペット用吸収性物品。
- 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面層及び該表面シート及び該裏面層の間に配置される吸収体を備え、互いに対向する第1端部及び第2端部と、該第1端部及び該第2端部に直交し互いに対向する第1側部及び第2側部と、を有する矩形形状に構成されると共に、
前記第1側部における前記表面シート側に配置されると共に外側縁が前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった第1サイドシートと、
前記第2側部における前記表面シート側に配置されると共に外側縁が前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった第2サイドシートと、
前記第1サイドシートが前記第1端部及び前記第2端部において幅方向の外側に折り返された状態で弱接合されて形成される一対の弱接合部と、を備えるペット用吸収性物品の製造方法であって、
帯状の表面シートと帯状の裏面層との間に長手方向に所定間隔をあけて複数の吸収体が配置されると共に、前記帯状の表面シートの一対の側部に帯状の第1サイドシート及び帯状の第2サイドシートが配置された吸収性物品の連続体を形成する連続体形成工程と、
前記帯状の第1サイドシート及び前記帯状の第2サイドシートが幅方向に折り重ねられるように、前記吸収性物品の連続体の一対の側部側を表面シート側に折り返す折り返し工程と、
前記折り返し工程を経た前記吸収性物品の連続体を、長手方向に所定間隔をあけて幅方向に切断する切断工程と、を備え、
前記一対の弱接合部は、前記切断工程により形成されるペット用吸収性物品の製造方法。 - 前記連続体形成工程は、前記切断工程により切断される位置の近傍において、前記帯状の第2サイドシートの内側部と前記表面シートとを接合する工程を含む請求項6に記載のペット用吸収性物品の製造方法。
- 前記切断工程により切断されて形成されたペット用吸収性物品を、前記吸収体が対向するように長手方向に二つ折りする折り畳み工程を更に備える請求項6又は7に記載のペット用吸収性物品の製造方法。
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