JP3798691B2 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排泄物を吸収、保持する使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平6−34618号公報は、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、表裏面シートとコアとをその厚み方向へ貫通する開孔部が股下域に形成されており、開孔部を被覆する透液性大便処理シートが表面シートの外面に配置され、開孔部を被覆する不透液性摘持シートが裏面シートの外面に配置された開放型の使い捨ておむつを開示している。
【0003】
このおむつでは、開孔部に処理シートが陥入し、開孔部において処理シートと摘持シートとが固着されている。摘持シートは、その周縁部が裏面シートの外面に着脱可能に仮着されている。開孔部では、処理シートと摘持シートとが大便を収容可能な凹部を形成している。このおむつは、凹部に大便を収容することができるので、大便が表面シートの外面を拡散することはなく、摘持シートを裏面シートの外側へ引っ張ることによって、大便を処理シートとともに開孔部からおむつの外側に取り出すことができるという効果を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示のおむつでは、凹部における大便の収容容積が小さく、凹部に多量の大便を収容することができない。このおむつでは、その着用中に多量の大便が排泄されると、凹部に収容しきれない大便が表面シートの外面に残存し、大便が着用者の股間部に付着してしまう場合がある。
【0005】
本発明の課題は、多量の大便が排泄されたとしても、大便が着用者の股間部に付着してしまうことがない使い捨て着用物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためのこの発明は、第1,第2および第3発明によって構成される。前記第1,第2および第3発明の前提は、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表裏面シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1開孔部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に形成され、前記第1開孔部につながる不透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取り付けられた使い捨て着用物品である。
【0007】
前記前提における前記第1発明の特徴は、前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞の曲率半径が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことにある。
前記前提における前記第2発明の特徴は、前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、前記第1シートの第2開孔部の周縁から前記接合部までの前記縦方向の最小寸法が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことにある。
前記前提における前記第3発明の特徴は、前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、前記襞が、実質的に環状を呈し、隣り合う前記襞どうしの離間寸法が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことにある。
【0008】
本発明の実施の態様の一例としては、前記襞が、実質的に環状を呈し、前記第1シートの周縁部から第2開孔部へ向かって同心状に並んでいる。
【0009】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞の曲率半径が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きい
【0010】
【0011】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記第2シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部を有し、前記第2シートの伸縮部には、前記周縁部から該伸縮部の中心部分へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる使い捨て着用物品の詳細を開放型の使い捨ておむつを例として説明すると、以下のとおりである。
【0013】
図1,2は、表面シート2の側から示すおむつ1Aの部分破断斜視図と、裏面シート3の側から示すおむつ1Aの部分破断斜視図とであり、図3,4は、大便保持袋13を形成する第1および第2シート14,15の斜視図と、図1のA−A線端面図とである。図1,2では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図4では、袋13がおむつ1Aの厚み方向下方へ伸長した状態を二点鎖線で示す。なお、表裏面シート2,3や防漏シート17の内面とは、コア4に対向する面をいい、それらシート2,3,17の外面とは、コア4に非対向の面をいう。
【0014】
おむつ1Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート2と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シート3と、表裏面シート2,3の間に介在してそれらシート2,3のうちの少なくとも一方の内面に固着された吸液性コア4とを主要な構成部材とする。おむつ1Aは、それら部材の他に、裏面シート3の外面に取り付けられた不透液性の大便保持袋13と、表面シート2の外面に位置する不透液性の防漏シート17とを有する。
【0015】
おむつ1Aは、縦方向に前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを備え、コア4の両端縁4aの外側を横方向へ延びるエンドフラップ8と、コア4の両側縁4bの外側を縦方向へ延びるサイドフラップ9とを有する。おむつ1Aでは、サイドフラップ9が股下域6において横方向内方へ向かって弧を画いており、その平面形状が実質的に砂時計型を呈する。
【0016】
エンドフラップ8には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材10が伸長状態で取り付けられている。サイドフラップ9には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材11が伸長状態で取り付けられている。
【0017】
股下域6の横方向中央部には、表裏面シート2,3とコア4とをその厚み方向へ貫通する第1開孔部12が形成されている。第1開孔部12は、股下域6における後胴周り域7の側へ偏倚した位置に形成されている。第1開孔部12の周縁12aでは、表面シート2と裏面シート3とが合掌状に重なり合った状態で、それらシート2,3の内面どうしが固着されている。
【0018】
大便保持袋13は、おむつ1Aの厚み方向へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート15とから形成されている。第1シート14は、周縁部14aと、周縁部14aの内側に位置する伸縮部14bと、伸縮部14bの内側に位置して第1シート14を厚み方向へ貫通する第2開孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数の襞16が形成されている。それら襞16は、真円状を呈し、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって同心円状に並んでいる。それら襞16は、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かうにつれてその円周が次第に小さくなっている。伸縮部14bは、それに形成された襞16を介して伸縮し、伸びることによっておむつ1Aの厚み方向下方へ凸状に変形可能である。ここで襞16とは、図3に示すように、伸縮部14bにおいておむつ1Aの厚み方向上方へ向かって凸となる部位をいう。
【0019】
第2シート15は、その面積が第2開孔部14cの面積よりも大きく、襞が形成されておらず、実質的に平坦である。第1シート14と第2シート15とは、それらシート14,15の周縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態で接合部において固着されている。袋13では、第1シート14の第2開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
【0020】
防漏シート17は、サイドフラップ9に取り付けられ、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。防漏シート17は、サイドフラップ9に固着されて縦方向へ延びる固定側部17aと、表面シート2の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる自由側部17bと、おむつ1Aの横方向内方へ倒伏した状態で前後胴周り域5,7に固着された固定両端部17cとを有する。自由側部17bには、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材18が伸長状態で取り付けられている。弾性部材18は、自由側部17bの一部に被覆されている。
【0021】
後胴周り域7のサイドフラップ9には、横方向内方へ延びるテープファスナ19が取り付けられている。テープファスナ19では、その自由端部に粘着剤(図示せず)が塗布され、自由端部が粘着剤を介して後胴周り域7のサイドフラップ9に着脱可能に仮着されている。前胴周り域5における裏面シート3の外面には、テープファスナ19を着脱可能に止着する横方向へ長い矩形のターゲットテープ20が取り付けられている。テープファスナ19とターゲットテープ20とは、可撓性を有するプラスチックフィルムから形成されている。
【0022】
おむつ1Aを着用するには、後胴周り域7のサイドフラップ9を前胴周り域5のサイドフラップ9の外側に重ね合わせ、粘着剤を介してテープファスナ19の自由端部をターゲットテープ20に止着し、前胴周り域5と後胴周り域7とを連結する。前後胴周り域5,7が連結されたおむつ1Aには、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。
【0023】
おむつ1Aでは、それに排泄された大便(図示せず)が第1および第2開孔部12,14cを通過して袋13の内側に収容される。第1シート14は、大便の質量によって襞16を介して伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1Aの厚み方向下方へ向かって伸びる。おむつ1Aでは、図4に二点鎖線で示すように、袋13がおむつ1Aの厚み方向下方へ向かって伸長し、袋13に大便を収容可能な大便収容部21が形成される。
【0024】
おむつ1Aでは、第1シート14の伸縮部14bがおむつ1Aの厚み方向下方へ伸長することで、袋13に収容部21が形成されるので、袋13における大便の収容容積を大きくすることができ、多量の大便を袋13の内側に収容することができる。おむつ1Aでは、それに多量の大便が排泄されたとしても、大便が表面シート2の外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうことはない。大便が排泄される以前のおむつ1Aでは、第1シート14の伸縮部14bが非伸長状態にあり、袋13がおむつ1Aの厚み方向下方へ伸長することはない。
【0025】
おむつ1Aでは、それが表面シート2を内側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材18が縦方向へ収縮して防漏シート17の自由側部17bが表面シート2の上方へ起立する。おむつ1Aでは、防漏シート17の自由側部17bが大便や尿に対する障壁を形成するので、大便や尿が股下域6から漏れてしまうことを防ぐことができる。
【0026】
エンドフラップ8では、コア4の両端縁4aから表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとが縦方向外方へ延び、それらシート2,3の端部2a,3a内面どうしが互いに重なり合った状態で固着されている。防漏シート17の固定両端部17cは、表面シート2の端部2a外面に固着されている。胴周り用弾性部材10は、表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部2a,3a内面に固着されている。
【0027】
サイドフラップ9では、表面シート2の側部2bがコア4の両側縁4bから横方向外方へわずかに延び、側部2bからさらに横方向外方へ裏面シート3の側部3bと防漏シート17の固定側部17aとが延びている。サイドフラップ9では、表面シート2の側部2bが裏面シート3の側部3bと防漏シート17の固定側部17aとの間に介在し、それらシート2,3,17の側部2b,3b,17aどうしが互いに重なり合った状態で固着されている。脚周り用弾性部材11は、裏面シート3の側部3bと防漏シート17の固定側部17aとの間に介在し、それらシート3,17の側部3b,17a内面に固着されている。
【0028】
図5,6は、表面シート2の側から示す他の実施の形態のおむつ1Bの斜視図と、裏面シート3の側から示す図5のおむつ1Bの部分破断斜視図とであり、図7,8は、袋13を形成する第1および第2シート14,15の斜視図と、図5のB−B線端面図とである。図5,6では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図8では、大便保持袋13がおむつ1Bの厚み方向下方へ伸長した状態を二点鎖線で示す。
【0029】
このおむつ1Bは、大便保持袋13の構成が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがって、このおむつ1Bにおける袋13以外の説明は省略する。
【0030】
大便保持袋13は、おむつ1Bの厚み方向へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート15とから形成されている。第1シート14は、周縁部14aと、周縁部14aの内側に位置する伸縮部14bと、伸縮部14bの内側に位置する第2開孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数の襞16が形成されている。第2シート15は、その面積が第2開孔部14cの面積よりも大きく、襞が形成されておらず、実質的に平坦である。第1シート14と第2シート15とは、それらシート14,15の周縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態で接合部において固着されている。袋13では、第1シート14の第2開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
【0031】
第1シート14では、伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後胴周り域7の側に位置する襞16の曲率半径が前胴周り域5の側に位置する襞16の曲率半径よりも大きい。第1シート14では、後胴周り域7の側での第2開孔部14cの周縁14dから周縁部14aに位置する第2シート15との接合部までの縦方向Yの最小寸法が、前胴周り域5の側での同寸法よりも大きいから、後胴周り域7の側に位置する伸縮部14bの厚み方向下方への伸長寸法が前胴周り域5の側に位置する伸縮部14bの厚み方向下方への伸長寸法よりも大きい。
【0032】
おむつ1Bでは、第1および第2開孔部12a,14を通過した大便(図示せず)が袋13の内側に収容される。おむつ1Bでは、伸縮部14bがこれに形成された襞16を介して伸びることによって、第1シート14の伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1Bの厚み方向下方へ向かって凸状に変形し、袋13に大便を収容可能な大便収容部21が形成される。おむつ1Bでは、袋13における大便の収容容積を大きくすることができ、多量の大便を袋13の内側に収容することができる。おむつ1Bでは、大便が表面シート2の外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうことはない。
【0033】
おむつ1Bでは、図8に二点鎖線で示すように、後胴周り域7の側における収容部21の厚み方向の寸法L1が前胴周り域5の側における収容部21の厚み方向の寸法L2よりも大きく、第2シート15が前胴周り域5から後胴周り域7へ向かっておむつ1Bの厚み方向下方へ傾斜する。おむつ1Bでは、大便が第2シート15における後胴周り域7の側に偏倚した位置に納まるので、大便をそれら開孔部12a,14から遠ざけることができる。
【0034】
図9,10は、表面シート2の側から示す他の実施の形態のおむつ1Cの斜視図と、裏面シート3の側から示す図9のおむつ1Cの部分破断斜視図とであり、図11,12は、袋13を形成する第1および第2シート14,15の斜視図と、図9のC−C線端面図とである。図9,10では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図12では、大便保持袋13がおむつ1Cの厚み方向下方へ伸長した状態を二点鎖線で示す。
【0035】
このおむつ1Cは、大便保持袋13の構成が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがって、このおむつ1Cにおける袋13以外の説明は省略する。
【0036】
大便保持袋13は、おむつ1Cの厚み方向へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート15とから形成されている。第1シート14は、周縁部14aと、周縁部14aの内側に位置する伸縮部14bと、伸縮部14bの内側に位置する第2開孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数の襞16が形成されている。第2シート15は、その面積が第2開孔部14cよりも大きく、襞が形成されておらず、実質的に平坦である。第1シート14と第2シート15とは、それらシート14,15の周縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態で接合部において固着されている。袋13では、第1シート14の第2開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
【0037】
第1シート14では、伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、隣り合う襞16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後胴周り域7の側で大きい。第1シート14では、後胴周り域7の側での第2開孔部14cの周縁14dから周縁部14aに位置する第2シート15との接合部までの縦方向Yの最小寸法が、前胴周り域5の側での同寸法よりも大きいから、後胴周り域7の側に位置する伸縮部14bの厚み方向下方への伸長寸法が前胴周り域5の側に位置する伸縮部14bの厚み方向下方への伸長寸法よりも大きい。
【0038】
おむつ1Cでは、第1および第2開孔部12a,14cを通過した大便(図示せず)が袋13の内側に収容される。おむつ1Cでは、伸縮部14bがこれに形成された襞16を介して伸びることによって、第1シート14の伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1Cの厚み方向下方へ向かって凸状に変形し、袋13に大便を収容可能な大便収容部21が形成される。おむつ1Cでは、袋13における大便の収容容積を大きくすることができ、多量の大便を袋13の内側に収容することができる。おむつ1Cでは、大便が表面シート2の外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうことはない。
【0039】
おむつ1Cでは、図12に二点鎖線で示すように、後胴周り域7の側における収容部21の厚み方向の寸法L1が前胴周り域5の側における収容部21の厚み方向の寸法L2よりも大きく、第2シート15が前胴周り域5から後胴周り域7へ向かっておむつ1Cの厚み方向下方へ傾斜する。おむつ1Cでは、大便が第2シート15における後胴周り域7の側に偏倚した位置に納まるので、大便をそれら開孔部12a,14cから遠ざけることができる。
【0040】
図13,14は、表面シート2の側から示す他の実施の形態のおむつ1Dの斜視図と、裏面シート3の側から示す図13のおむつ1Dの部分破断斜視図とであり、図15,16は、袋13を形成する第1および第2シート14,15の斜視図と、図13のD−D線端面図とである。図13,14では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図16では、袋13がおむつ1Dの厚み方向下方へ伸長した状態を二点鎖線で示す。
【0041】
このおむつ1Dは、大便保持袋13の構成が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがって、このおむつ1Dにおける袋13以外の説明は省略する。
【0042】
大便保持袋13は、おむつ1Dの厚み方向へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート15とから形成されている。第1シート14は、周縁部14aと、周縁部14aの内側に位置する伸縮部14bと、伸縮部14bの内側に位置する第2開孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数の襞16が形成されている。それら襞16は、真円状を呈し、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって同心円状に並んでいる。それら襞16は、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かうにつれてその円周が次第に小さくなっている。
【0043】
第2シート15は、その面積が第2開孔部14cの面積よりも大きく、周縁部15aの内側に位置する伸縮部15bを有する。第2シート15の伸縮部15bには、周縁部15aから伸縮部15bの中心部分15cへ向かって波状に起伏する多数の襞22が形成されている。それら襞22は、真円状を呈し、周縁部15aから中心部分15cへ向かって同心円状に並んでいる。それら襞22は、周縁部15aから中心部分15cへ向かうにつれてその円周が次第に小さくなっている。伸縮部15bは、れに形成された襞22を介して伸縮し、伸びることによって、おむつ1Dの厚み方向下方凸状に変形可能である。
【0044】
第1シート14と第2シート15とは、それらシート14,15の周縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態で接合部において固着されている。袋13では、第1シート14の第2開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
【0045】
おむつ1Dでは、股下域6に排泄された大便が第1および第2開孔部12,14cを通過して袋13の内側に収容される。第1シート14と第2シート15とは、大便の質量によって襞16,22を介して伸びるとともに、伸縮部14b,15bが矢印Z1で示すおむつ1Dの厚み方向下方へ向かって凸状に変形するしたがって、図16に二点鎖線で示すように、袋13に大便を収容可能な大便収容部21が形成される。
【0046】
おむつ1Dでは、第1および第2シート14,15の伸縮部14b,15bがおむつ1Dの厚み方向下方へ凸状に変形することで、図1,5,9に示す袋13よりも袋13における大便の収容容積が大きくなり、図1,5,9に示す袋13よりも多量の大便を袋13の内側に収容することができる。おむつ1Dでは、それに多量の大便が排泄されたとしても、大便が表面シート2の外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうことはない。大便が排泄される以前のおむつ1Dでは、第1および第2シート14,15の伸縮部14b,15bが非伸長状態にあり、おむつ1Dの厚み方向下方へ凸状に変形することはなく、袋13がおむつ1Dの厚み方向下方へ凸状に変形することはない。
【0047】
表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。裏面シート3、第1および第2シート14,15、防漏シート17には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。
【0048】
裏面シート3、第1および第2シート14,15、防漏シート17には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0049】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0050】
第1および第2シート14,15には、横方向と縦方向とヘ弾性的な伸縮性を有する伸縮性繊維不織布を使用することもできる。伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。また、第1および第2シート14,15には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる繊維不織布を貼り合わせた複合不織布を使用することもできる。
【0051】
コア4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。コア4は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0052】
表裏面シート2,3の固着、第1および第2シート14,15の固着、防漏シート17の固着、コア4の固着、弾性部材10,11,18の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0053】
それら図示のおむつ1A,1B,1C,1Dでは、第1開孔部12の大きさや形状について、特に限定はなく、第1開孔部12が股下域6のみならず、股下域6から前後胴周り域5,7にまで達していてもよい。また、それら図示のおむつ1A,1B,1C,1Dでは、大便保持袋13の大きさについて特に限定はない。
【0054】
それら図示のおむつ1A,1B,1C,1Dでは、袋13をおむつ1A,1B,1C,1Dから取り外すことができるように、第1シート14の開孔部14bの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aに剥離可能に固着されていてもよい。この場合は、大便が収容された袋13をおむつ1A,1B,1C,1Dとは別に破棄することができる。
【0055】
それら図示のおむつ1A,1B,1C,1Dでは、袋13を交換することができるように、第1シート14の開孔部14bの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aに着脱可能に固着されていてもよい。この場合は、第1シート14の開孔部14bの周縁14dと第1開孔部12の周縁12aとを粘着剤やメカニカルファスナを介して着脱可能に連結する。
【0056】
図5に示すおむつ1Bでは、第1シート14の伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後胴周り域5の側に位置するそれら襞16の曲率半径が前胴周り域5の側に位置するそれら襞16の曲率半径より小さくてもよい。また、図9に示すおむつ1Cでは、第1シート14の伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、隣り合う襞16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後胴周り域7の側で小さくてもよい。
【0057】
図5,9に示すおむつ1B,1Cでは、第1シート14の伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後胴周り域7の側に位置するそれら襞16の曲率半径が前胴周り域5の側に位置するそれら襞16の曲率半径よりも大きく、かつ、隣り合う襞16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後胴周り域7の側で大きくてもよい。また、図5,9に示すおむつ1B,1Cでは、第1シート14の伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後胴周り域7の側に位置するそれら襞16の曲率半径が前胴周り域5の側に位置するそれら襞16の曲率半径よりも小さく、かつ、隣り合う襞16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後胴周り域7の側で小さくてもよい。
【0058】
この発明は、着用時に前後胴周り域を連結する開放型のおむつの他に、前後胴周り域のサイドフラップがあらかじめ連結されて胴周り開口と脚周り開口とが形成されたパンツ型のおむつにも実施することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、第1および第2開孔部を通過した大便が大便保持袋の内側に収容される。この物品では、大便の質量によって、第1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向かって凸状に変形し、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成される。この物品では、袋における大便の収容容積を大きくすることができ、多量の大便を袋に収容することができる。この物品では、大便が表面シートの外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうことはない。
【0060】
第1シートの伸縮部に形成された多数の襞が実質的に環状を呈するとともに、それら襞の曲率半径が前胴周り域の側と後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きく、他方において小さい物品では、第1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向かって凸状に変形することで、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成されることはもちろんのこと、第2シートが前胴周り域と後胴周り域とのうちのいずれか一方に向かって物品の厚み方向下方へ傾斜する。この物品では、大便が第2シートにおける前後胴周り域のいずれかの側に偏倚した位置に納まるので、大便をそれら開孔部から遠ざけることができる。
【0061】
第1シートの伸縮部に形成された多数の襞が実質的に環状を呈するとともに、隣り合う襞どうしの離間寸法が前胴周り域の側と後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きく、他方において小さい物品では、第1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向かって凸状に変形することで、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成されることはもちろんのこと、第2シートが前胴周り域と後胴周り域とのうちのいずれか一方に向かって物品の厚み方向下方へ傾斜する。この物品では、大便が第2シートにおける前後胴周り域のいずれかの側に偏倚した位置に納まるので、大便をそれら開孔部から遠ざけることができる。
【0062】
袋を形成する第2シートが物品の厚み方向へ伸縮可能な伸縮部を有する物品では、第1および第2シートの伸縮部がおむつの厚み方向へ凸状に変形することで、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成されることはもちろんのこと、第1シートのみが伸縮部を有する袋と比較して袋における大便の収容容積を一層大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表面シートの側から示すおむつの部分破断斜視図。
【図2】 裏面シートの側から示すおむつの部分破断斜視図。
【図3】 大便保持袋を形成する第1および第2シートの斜視図。
【図4】 図1のA−A線端面図。
【図5】 表面シートの側から示す他の実施の形態のおむつの斜視図。
【図6】 裏面シートの側から示す図5のおむつの部分破断斜視図。
【図7】 袋を形成する第1および第2シートの斜視図。
【図8】 図5のB−B線端面図。
【図9】 表面シートの側から示す他の実施の形態のおむつの斜視図。
【図10】 裏面シートの側から示す図9のおむつの部分破断斜視図。
【図11】 袋を形成する第1および第2シートの斜視図。
【図12】 図9のC−C線端面図。
【図13】 表面シートの側から示す他の実施の形態のおむつの斜視図。
【図14】 裏面シートの側から示す図13のおむつの部分破断斜視図。
【図15】 袋を形成する第1および第2シートの斜視図。
【図16】 図13のD−D線端面図。
【符号の説明】
1A 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
1B 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
1C 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
1D 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性コア
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
12 第1開孔部
12a 周縁
13 大便保持袋
14 不透液性第1シート
14a 周縁部
14b 伸縮部
14c 第2開孔部
14d 周縁
15 不透液性第2シート
15a 周縁部
15b 伸縮部
16 襞
22 襞
L3 離間寸法

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表裏面シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1開孔部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に形成され、前記第1開孔部につながる不透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取り付けられた使い捨て着用物品において、
    前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、
    前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞の曲率半径が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことを特徴とする前記着用物品。
  2. 液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表裏面シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1開孔部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に形成され、前記第1開孔部につながる不透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取り付けられた使い捨て着用物品において、
    前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、
    前記第1シートの第2開孔部の周縁から前記接合部までの前記縦方向の最小寸法が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことを特徴とする前記着用物品
  3. 液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表裏面シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1開孔部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なくとも該股下域に形成され、前記第1開孔部につながる不透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取り付けられた使い捨て着用物品において、
    前記袋が、重なり合って周縁部どうしが接合部において固着された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成され、前記第1シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部と、前記伸縮部の内側に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されており、
    前記襞が、実質的に環状を呈し、隣り合う前記襞どうしの離間寸法が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きいことを特徴とする前記着用物品
  4. 前記襞が、実質的に環状を呈し、前記第1シートの周縁部から第2開孔部へ向かって同心状に並んでいる請求項1または2記載の着用物品。
  5. 前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞の曲率半径が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大きい請求項2または3に記載の着用物品。
  6. 前記第2シートが、前記周縁部の内側に位置する伸縮部を有し、前記第2シートの伸縮部には、前記周縁部から該伸縮部の中心部分へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が形成されている請求項1ないし請求項いずれかに記載の着用物品。
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