JP2003190208A - 使い捨て着用物品 - Google Patents
使い捨て着用物品Info
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Abstract
用者の股間部に付着してしまうことがない使い捨て着用
物品を提供する。 【解決手段】 透液性表面シート2および不透液性裏面
シート3と、それらシート2,3の間に介在する吸液性
コア4とから構成され、股下域に形成された第1開孔部
12と、裏面シート3の外面に取り付けられた不透液性
大便保持袋13とを有する使い捨て着用物品であり、袋
13が不透液性第1シート14と不透液性第2シート1
5とから形成され、第1シート14が同心円状に並ぶ多
数の襞16が形成された伸縮部14bと第2開孔部14
cとを有し、第1シート14の第2開孔部14cの周縁
14dが第1開孔部12の周縁12aに固着されてい
る。
Description
持する使い捨て着用物品に関する。
表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが
介在し、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それ
ら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、表裏面シー
トとコアとをその厚み方向へ貫通する開孔部が股下域に
形成されており、開孔部を被覆する透液性大便処理シー
トが表面シートの外面に配置され、開孔部を被覆する不
透液性摘持シートが裏面シートの外面に配置された開放
型の使い捨ておむつを開示している。
入し、開孔部において処理シートと摘持シートとが固着
されている。摘持シートは、その周縁部が裏面シートの
外面に着脱可能に仮着されている。開孔部では、処理シ
ートと摘持シートとが大便を収容可能な凹部を形成して
いる。このおむつは、凹部に大便を収容することができ
るので、大便が表面シートの外面を拡散することはな
く、摘持シートを裏面シートの外側へ引っ張ることによ
って、大便を処理シートとともに開孔部からおむつの外
側に取り出すことができるという効果を有する。
つでは、凹部における大便の収容容積が小さく、凹部に
多量の大便を収容することができない。このおむつで
は、その着用中に多量の大便が排泄されると、凹部に収
容しきれない大便が表面シートの外面に残存し、大便が
着用者の股間部に付着してしまう場合がある。
としても、大便が着用者の股間部に付着してしまうこと
がない使い捨て着用物品を提供することにある。
の本発明の前提は、透液性表面シートと、不透液性裏面
シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとか
ら構成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、
それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表
裏面シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1
開孔部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少
なくとも該股下域に形成され、前記第1開孔部につなが
る不透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取
り付けられた使い捨て着用物品である。
が、厚み方向へ重なり合って周縁部どうしが固着された
不透液性第1シートと不透液性第2シートとから形成さ
れ、前記第1シートが、前記周縁部の周方向内方に位置
して厚み方向へ伸縮可能な伸縮部と、前記伸縮部の周方
向内方に位置して該第1シートをその厚み方向へ貫通す
る第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周縁部か
ら前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰
線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シートの第
2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固着されて
いることにある。
襞が、実質的に環状を呈し、前記第1シートの周縁部か
ら第2開孔部へ向かって同心状に並んでいる。
前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞の曲率半径が、
前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の側とのうちのい
ずれか一方において大きく、かつ、他方において小さ
い。
前記襞が、実質的に環状を呈し、隣り合う前記襞どうし
の離間寸法が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の
側とのうちのいずれか一方において大きく、かつ、他方
において小さい。
前記第2シートが、前記周縁部の周方向内方に位置して
厚み方向へ伸縮可能な伸縮部を有し、前記第2シートの
伸縮部には、前記周縁部から該伸縮部の中心部分へ向か
って波状に起伏し、かつ、回帰線状に延びる多数の襞が
形成されている。
かる使い捨て着用物品の詳細を開放型の使い捨ておむつ
を例として説明すると、以下のとおりである。
むつ1Aの部分破断斜視図と、裏面シート3の側から示
すおむつ1Aの部分破断斜視図とであり、図3,4は、
大便保持袋13を形成する第1および第2シート14,
15の斜視図と、図1のA−A線端面図とである。図
1,2では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、
厚み方向を矢印Zで示す。図4では、袋13がおむつ1
Aの厚み方向下方へ伸長した状態を二点鎖線で示す。な
お、表裏面シート2,3や防漏シート17の内面とは、
コア4に対向する面をいい、それらシート2,3,17
の外面とは、コア4に非対向の面をいう。
表面シート2と、肌非当接側に位置する不透液性裏面シ
ート3と、表裏面シート2,3の間に介在してそれらシ
ート2,3のうちの少なくとも一方の内面に固着された
吸液性コア4とを主要な構成部材とする。おむつ1A
は、それら部材の他に、裏面シート3の外面に取り付け
られた不透液性の大便保持袋13と、表面シート2の外
面に位置する不透液性の防漏シート17とを有する。
び後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置す
る股下域6とを備え、コア4の両端縁4aの外側を横方
向へ延びるエンドフラップ8と、コア4の両側縁4bの
外側を縦方向へ延びるサイドフラップ9とを有する。お
むつ1Aでは、サイドフラップ9が股下域6において横
方向内方へ向かって弧を画いており、その平面形状が実
質的に砂時計型を呈する。
状の胴周り用弾性部材10が伸長状態で取り付けられて
いる。サイドフラップ9には、縦方向へ延びる複数条の
脚周り用弾性部材11が伸長状態で取り付けられてい
る。
ト2,3とコア4とをその厚み方向へ貫通する第1開孔
部12が形成されている。第1開孔部12は、股下域6
における後胴周り域7の側へ偏倚した位置に形成されて
いる。第1開孔部12の周縁12aでは、表面シート2
と裏面シート3とが合掌状に重なり合った状態で、それ
らシート2,3の内面どうしが固着されている。
へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート
15とから形成されている。第1シート14は、周縁部
14aと、周縁部14aの周方向内方に位置する伸縮部
14bと、伸縮部14bの周方向内方に位置して第1シ
ート14を厚み方向へ貫通する第2開孔部14cとを有
する。伸縮部14bには、周縁部14aから第2開孔部
14cへ向かって波状に起伏する多数の襞16が形成さ
れている。それら襞16は、真円状を呈し、周縁部14
aから第2開孔部14cへ向かって同心円状に並んでい
る。それら襞16は、周縁部14aから第2開孔部14
cへ向かうにつれてその円周が次第に小さくなってい
る。伸縮部14bは、それに形成された襞16が周方向
内方と外方とへ伸縮することによって、おむつ1Aの厚
み方向へ伸縮可能である。ここで襞16とは、図3に示
すように、伸縮部14bにおいておむつ1Aの厚み方向
上方へ向かって凸となる部位をいう。
ず、実質的に平坦である。第1シート14と第2シート
15とは、それらシート14,15の周縁部14a,1
5aどうしが合掌状に重なり合った状態で固着されてい
る。袋13では、第1シート14の第2開孔部14cの
周縁14dが第1開孔部12の周縁12aにおける裏面
シート3の外面に固着されている。
り付けられ、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かっ
て縦方向へ延びている。防漏シート17は、サイドフラ
ップ9に固着されて縦方向へ延びる固定側部17aと、
表面シート2の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる
自由側部17bと、おむつ1Aの横方向内方へ倒伏した
状態で前後胴周り域5,7に固着された固定両端部17
cとを有する。自由側部17bには、縦方向へ延びる伸
縮性弾性部材18が伸長状態で取り付けられている。弾
性部材18は、自由側部17bの一部に被覆されてい
る。
方向内方へ延びるテープファスナ19が取り付けられて
いる。テープファスナ19では、その自由端部に粘着剤
(図示せず)が塗布され、自由端部が粘着剤を介して後
胴周り域7のサイドフラップ9に着脱可能に仮着されて
いる。前胴周り域5における裏面シート3の外面には、
テープファスナ19を着脱可能に止着する横方向へ長い
矩形のターゲットテープ20が取り付けられている。テ
ープファスナ19とターゲットテープ20とは、可撓性
を有するプラスチックフィルムから形成されている。
のサイドフラップ9を前胴周り域5のサイドフラップ9
の外側に重ね合わせ、粘着剤を介してテープファスナ1
9の自由端部をターゲットテープ20に止着し、前胴周
り域5と後胴周り域7とを連結する。前後胴周り域5,
7が連結されたおむつ1Aには、胴周り開口とその下方
に一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。
(図示せず)が第1および第2開孔部12,14cを通
過して袋13の内側に収容される。第1シート14は、
大便の質量によって襞16が周方向外方へ伸びるととも
に、伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1Aの厚み方
向下方へ向かって伸びる。おむつ1Aでは、図4に二点
鎖線で示すように、袋13がおむつ1Aの厚み方向下方
へ向かって伸長し、袋13に大便を収容可能な大便収容
部21が形成される。
14bがおむつ1Aの厚み方向下方へ伸長することで、
袋13に収容部21が形成されるので、袋13における
大便の収容容積を大きくすることができ、多量の大便を
袋13の内側に収容することができる。おむつ1Aで
は、それに多量の大便が排泄されたとしても、大便が表
面シート2の外面に残存することはなく、大便が着用者
の股間部に付着してしまうことはない。大便が排泄され
る以前のおむつ1Aでは、第1シート14の伸縮部14
bが非伸長状態にあり、袋13がおむつ1Aの厚み方向
下方へ伸長することはない。
側にして縦方向へ湾曲すると、弾性部材18が縦方向へ
収縮して防漏シート17の自由側部17bが表面シート
2の上方へ起立する。おむつ1Aでは、防漏シート17
の自由側部17bが大便や尿に対する障壁を形成するの
で、大便や尿が股下域6から漏れてしまうことを防ぐこ
とができる。
aから表面シート2の端部2aと裏面シート3の端部3
aとが縦方向外方へ延び、それらシート2,3の端部2
a,3a内面どうしが互いに重なり合った状態で固着さ
れている。防漏シート17の固定両端部17cは、表面
シート2の端部2a外面に固着されている。胴周り用弾
性部材10は、表面シート2の端部2aと裏面シート3
の端部3aとの間に介在し、それらシート2,3の端部
2a,3a内面に固着されている。
部2bがコア4の両側縁4bから横方向外方へわずかに
延び、側部2bからさらに横方向外方へ裏面シート3の
側部3bと防漏シート17の固定側部17aとが延びて
いる。サイドフラップ9では、表面シート2の側部2b
が裏面シート3の側部3bと防漏シート17の固定側部
17aとの間に介在し、それらシート2,3,17の側
部2b,3b,17aどうしが互いに重なり合った状態
で固着されている。脚周り用弾性部材11は、裏面シー
ト3の側部3bと防漏シート17の固定側部17aとの
間に介在し、それらシート3,17の側部3b,17a
内面に固着されている。
の実施の形態のおむつ1Bの斜視図と、裏面シート3の
側から示す図5のおむつ1Bの部分破断斜視図とであ
り、図7,8は、袋13を形成する第1および第2シー
ト14,15の斜視図と、図5のB−B線端面図とであ
る。図5,6では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで
示し、厚み方向を矢印Zで示す。図8では、大便保持袋
13がおむつ1Bの厚み方向下方へ伸長した状態を二点
鎖線で示す。
が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13
を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがっ
て、このおむつ1Bにおける袋13以外の説明は省略す
る。
へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート
15とから形成されている。第1シート14は、周縁部
14aと、周縁部14aの周方向内方に位置する伸縮部
14bと、伸縮部14bの周方向内方に位置する第2開
孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14
aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数
の襞16が形成されている。第2シート15には、襞が
形成されておらず、実質的に平坦である。第1シート1
4と第2シート15とは、それらシート14,15の周
縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態
で固着されている。袋13では、第1シート14の第2
開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12
aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後胴周り域
7の側に位置する襞16の曲率半径が前胴周り域5の側
に位置する襞16の曲率半径よりも大きい。ゆえに、第
1シート14では、後胴周り域7の側に位置する伸縮部
14bの厚み方向下方への伸長寸法が前胴周り域5の側
に位置する伸縮部14bの厚み方向下方への伸長寸法よ
りも大きい。
2a,14dを通過した大便(図示せず)が袋13の内
側に収容される。おむつ1Bでは、伸縮部14bに形成
された襞16が周方向外方へ伸びることによって、第1
シート14の伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1B
の厚み方向下方へ向かって伸び、袋13に大便を収容可
能な大便収容部21が形成される。おむつ1Bでは、袋
13における大便の収容容積を大きくすることができ、
多量の大便を袋13の内側に収容することができる。お
むつ1Bでは、大便が表面シート2の外面に残存するこ
とはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうこと
はない。
うに、後胴周り域7の側における収容部21の厚み方向
の寸法L1が前胴周り域5の側における収容部21の厚
み方向の寸法L2よりも大きく、第2シート15が前胴
周り域5から後胴周り域7へ向かっておむつ1Bの厚み
方向下方へ傾斜する。おむつ1Bでは、大便が第2シー
ト15における後胴周り域7の側に偏倚した位置に納ま
るので、大便をそれら開孔部12a,14dから遠ざけ
ることができる。
他の実施の形態のおむつ1Cの斜視図と、裏面シート3
の側から示す図9のおむつ1Cの部分破断斜視図とであ
り、図11,12は、袋13を形成する第1および第2
シート14,15の斜視図と、図9のC−C線端面図と
である。図9,10では、横方向を矢印X、縦方向を矢
印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図12では、大
便保持袋13がおむつ1Cの厚み方向下方へ伸長した状
態を二点鎖線で示す。
が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13
を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがっ
て、このおむつ1Cにおける袋13以外の説明は省略す
る。
へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート
15とから形成されている。第1シート14は、周縁部
14aと、周縁部14aの周方向内方に位置する伸縮部
14bと、伸縮部14bの周方向内方に位置する第2開
孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14
aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数
の襞16が形成されている。第2シート15には、襞が
形成されておらず、実質的に平坦である。第1シート1
4と第2シート15とは、それらシート14,15の周
縁部14a,15aどうしが合掌状に重なり合った状態
で固着されている。袋13では、第1シート14の第2
開孔部14cの周縁14dが第1開孔部12の周縁12
aにおける裏面シート3の外面に固着されている。
された多数の襞16が実質的に環状を呈し、隣り合う襞
16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後
胴周り域7の側で大きい。ゆえに、第1シート14で
は、後胴周り域7の側に位置する伸縮部14bの厚み方
向下方への伸長寸法が前胴周り域5の側に位置する伸縮
部14bの厚み方向下方への伸長寸法よりも大きい。
2a,14cを通過した大便(図示せず)が袋13の内
側に収容される。おむつ1Cでは、伸縮部14bに形成
された襞16が周方向外方へ伸びることによって、第1
シート14の伸縮部14bが矢印Z1で示すおむつ1C
の厚み方向下方へ向かって伸び、袋13に大便を収容可
能な大便収容部21が形成される。おむつ1Cでは、袋
13における大便の収容容積を大きくすることができ、
多量の大便を袋13の内側に収容することができる。お
むつ1Cでは、大便が表面シート2の外面に残存するこ
とはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうこと
はない。
ように、後胴周り域7の側における収容部21の厚み方
向の寸法L1が前胴周り域5の側における収容部21の
厚み方向の寸法L2よりも大きく、第2シート15が前
胴周り域5から後胴周り域7へ向かっておむつ1Cの厚
み方向下方へ傾斜する。おむつ1Cでは、大便が第2シ
ート15における後胴周り域7の側に偏倚した位置に納
まるので、大便をそれら開孔部12a,14cから遠ざ
けることができる。
す他の実施の形態のおむつ1Dの斜視図と、裏面シート
3の側から示す図13のおむつ1Dの部分破断斜視図と
であり、図15,16は、袋13を形成する第1および
第2シート14,15の斜視図と、図13のD−D線端
面図とである。図13,14では、横方向を矢印X、縦
方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図16
では、袋13がおむつ1Dの厚み方向下方へ伸長した状
態を二点鎖線で示す。
が図1に示すおむつ1Aのそれと異なるだけで、袋13
を除く他の構成は図1のそれと同一である。したがっ
て、このおむつ1Dにおける袋13以外の説明は省略す
る。
へ重なる不透液性第1シート14と不透液性第2シート
15とから形成されている。第1シート14は、周縁部
14aと、周縁部14aの周方向内方に位置する伸縮部
14bと、伸縮部14bの周方向内方に位置する第2開
孔部14cとを有する。伸縮部14bには、周縁部14
aから第2開孔部14cへ向かって波状に起伏する多数
の襞16が形成されている。それら襞16は、真円状を
呈し、周縁部14aから第2開孔部14cへ向かって同
心円状に並んでいる。それら襞16は、周縁部14aか
ら第2開孔部14cへ向かうにつれてその円周が次第に
小さくなっている。
内方に位置して厚み方向へ伸縮可能な伸縮部15bを有
する。第2シート15の伸縮部15bには、周縁部15
aから伸縮部15bの中心部分15cへ向かって波状に
起伏する多数の襞22が形成されている。それら襞22
は、真円状を呈し、周縁部15aから中心部分15cへ
向かって同心円状に並んでいる。それら襞22は、周縁
部15aから中心部分15cへ向かうにつれてその円周
が次第に小さくなっている。伸縮部15bは、それに形
成された襞22が周方向外方と内方とヘ伸縮することに
よって、おむつ1Dの厚み方向へ伸縮可能である。ここ
で襞22とは、図16に示すように、伸縮部15bにお
いておむつ1Dの厚み方向下方へ向かって凸となる部位
をいう。
れらシート14,15の周縁部14a,15aどうしが
合掌状に重なり合った状態で固着されている。袋13で
は、第1シート14の第2開孔部14cの周縁14dが
第1開孔部12の周縁12aにおける裏面シート3の外
面に固着されている。
便が第1および第2開孔部12,14cを通過して袋1
3の内側に収容される。第1シート14と第2シート1
5とは、大便の質量によって襞16,22が周方向外方
へ伸びるとともに、伸縮部14b,15bが矢印Z1で
示すおむつ1Dの厚み方向下方へ向かって伸びる。おむ
つ1Dでは、図16に二点鎖線で示すように、袋13が
おむつ1Dの厚み方向下方へ向かって伸長し、袋13に
大便を収容可能な大便収容部21が形成される。
4,15の伸縮部14b,15bがおむつ1Dの厚み方
向下方へ伸長することで、図1,5,9に示す袋13よ
りも袋13における大便の収容容積が大きくなり、図
1,5,9に示す袋13よりも多量の大便を袋13の内
側に収容することができる。おむつ1Dでは、それに多
量の大便が排泄されたとしても、大便が表面シート2の
外面に残存することはなく、大便が着用者の股間部に付
着してしまうことはない。大便が排泄される以前のおむ
つ1Dでは、第1および第2シート14,15の伸縮部
14b,15bが非伸長状態にあり、おむつ1Dの厚み
方向下方へ伸長することはなく、袋13がおむつ1Dの
厚み方向下方へ伸長することはない。
数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔
を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用
することができる。裏面シート3、第1および第2シー
ト14,15、防漏シート17には、疎水性繊維不織
布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不
織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通
気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合
シートのいずれかを使用することができる。
4,15、防漏シート17には、高い耐水性を有するメ
ルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な
柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟
んだ複合不織布を使用することもできる。
パンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポン
ド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製
造されたものを使用することができる。不織布の構成繊
維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ
アミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンや
ポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維ま
たは並列型複合繊維を使用することができる。
方向と縦方向とヘ弾性的な伸縮性を有する伸縮性繊維不
織布を使用することもできる。伸縮性不織布には、メル
トブローンやスパンボンドの各製法により製造されたも
のを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維に
は、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性
繊維を使用することができる。また、第1および第2シ
ート14,15には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維か
らなる伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱
可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる繊維
不織布を貼り合わせた複合不織布を使用することもでき
る。
マー粒子との混合物、または、フラッフパルプと高吸収
性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であ
り、所要の厚みに圧縮されている。コア4は、それの型
崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティ
ッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに
被覆されていることが好ましい。ポリマー粒子として
は、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のもの
を使用することができる。
2シート14,15の固着、防漏シート17の固着、コ
ア4の固着、弾性部材10,11,18の固着には、ホ
ットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニック
シール等の熱による溶着手段を利用することができる。
Dでは、第1開孔部12の大きさや形状について、特に
限定はなく、第1開孔部12が股下域6のみならず、股
下域6から前後胴周り域5,7にまで達していてもよ
い。また、それら図示のおむつ1A,1B,1C,1D
では、大便保持袋13の大きさについて特に限定はな
い。
Dでは、袋13をおむつ1A,1B,1C,1Dから取
り外すことができるように、第1シート14の開孔部1
4bの周縁14dが第1開孔部12の周縁12aに剥離
可能に固着されていてもよい。この場合は、大便が収容
された袋13をおむつ1A,1B,1C,1Dとは別に
破棄することができる。
Dでは、袋13を交換することができるように、第1シ
ート14の開孔部14bの周縁14dが第1開孔部12
の周縁12aに着脱可能に固着されていてもよい。この
場合は、第1シート14の開孔部14bの周縁14dと
第1開孔部12の周縁12aとを粘着剤やメカニカルフ
ァスナを介して着脱可能に連結する。
4の伸縮部14bに形成された多数の襞16が実質的に
環状を呈し、後胴周り域5の側に位置するそれら襞16
の曲率半径が前胴周り域5の側に位置するそれら襞16
の曲率半径より小さくてもよい。また、図9に示すおむ
つ1Cでは、第1シート14の伸縮部14bに形成され
た多数の襞16が実質的に環状を呈し、隣り合う襞16
どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後胴周
り域7の側で小さくてもよい。
1シート14の伸縮部14bに形成された多数の襞16
が実質的に環状を呈し、後胴周り域7の側に位置するそ
れら襞16の曲率半径が前胴周り域5の側に位置するそ
れら襞16の曲率半径よりも大きく、かつ、隣り合う襞
16どうしの離間寸法L3が前胴周り域5の側よりも後
胴周り域7の側で大きくてもよい。また、図5,9に示
すおむつ1B,1Cでは、第1シート14の伸縮部14
bに形成された多数の襞16が実質的に環状を呈し、後
胴周り域7の側に位置するそれら襞16の曲率半径が前
胴周り域5の側に位置するそれら襞16の曲率半径より
も小さく、かつ、隣り合う襞16どうしの離間寸法L3
が前胴周り域5の側よりも後胴周り域7の側で小さくて
もよい。
する開放型のおむつの他に、前後胴周り域のサイドフラ
ップがあらかじめ連結されて胴周り開口と脚周り開口と
が形成されたパンツ型のおむつにも実施することができ
る。
ば、第1および第2開孔部を通過した大便が大便保持袋
の内側に収容される。この物品では、大便の質量によっ
て、第1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向かっ
て伸長し、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成され
る。この物品では、袋における大便の収容容積を大きく
することができ、多量の大便を袋に収容することができ
る。この物品では、大便が表面シートの外面に残存する
ことはなく、大便が着用者の股間部に付着してしまうこ
とはない。
が実質的に環状を呈するとともに、それら襞の曲率半径
が前胴周り域の側と後胴周り域の側とのうちのいずれか
一方において大きく、他方において小さい物品では、第
1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向かって伸長
することで、袋に大便を収容可能な大便収容部が形成さ
れることはもちろんのこと、第2シートが前胴周り域と
後胴周り域とのうちのいずれか一方に向かって物品の厚
み方向下方へ傾斜する。この物品では、大便が第2シー
トにおける前後胴周り域のいずれかの側に偏倚した位置
に納まるので、大便をそれら開孔部から遠ざけることが
できる。
が実質的に環状を呈するとともに、隣り合う襞どうしの
離間寸法が前胴周り域の側と後胴周り域の側とのうちの
いずれか一方において大きく、他方において小さい物品
では、第1シートの伸縮部が物品の厚み方向下方へ向か
って伸長することで、袋に大便を収容可能な大便収容部
が形成されることはもちろんのこと、第2シートが前胴
周り域と後胴周り域とのうちのいずれか一方に向かって
物品の厚み方向下方へ傾斜する。この物品では、大便が
第2シートにおける前後胴周り域のいずれかの側に偏倚
した位置に納まるので、大便をそれら開孔部から遠ざけ
ることができる。
へ伸縮可能な伸縮部を有する物品では、第1および第2
シートの伸縮部がおむつの厚み方向へ伸長することで、
袋に大便を収容可能な大便収容部が形成されることはも
ちろんのこと、第1シートのみが伸縮部を有する袋と比
較して袋における大便の収容容積を一層大きくすること
ができる。
図。
図。
斜視図。
つの斜視図。
断斜視図。
つの斜視図。
破断斜視図。
図。
むつの斜視図。
分破断斜視図。
図。
用物品) 1B 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着
用物品) 1C 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着
用物品) 1D 開放型の使い捨ておむつ(使い捨て着
用物品) 2 透液性表面シート 3 不透液性裏面シート 4 吸液性コア 5 前胴周り域 6 股下域 7 後胴周り域 12 第1開孔部 12a 周縁 13 大便保持袋 14 不透液性第1シート 14a 周縁部 14b 伸縮部 14c 第2開孔部 14d 周縁 15 不透液性第2シート 15a 周縁部 15b 伸縮部 16 襞 22 襞 L3 離間寸法
Claims (5)
- 【請求項1】 透液性表面シートと、不透液性裏面シー
トと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから構
成され、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それ
ら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記表裏面
シートと前記コアとをその厚み方向へ貫通する第1開孔
部が、前記前後胴周り域と前記股下域とのうちの少なく
とも該股下域に形成され、前記第1開孔部につながる不
透液性の大便保持袋が、前記裏面シートの外面に取り付
けられた使い捨て着用物品において、 前記袋が、厚み方向へ重なり合って周縁部どうしが固着
された不透液性第1シートと不透液性第2シートとから
形成され、前記第1シートが、前記周縁部の周方向内方
に位置して厚み方向へ伸縮可能な伸縮部と、前記伸縮部
の周方向内方に位置して該第1シートをその厚み方向へ
貫通する第2開孔部とを有し、前記伸縮部には、前記周
縁部から前記第2開孔部へ向かって波状に起伏し、か
つ、回帰線状に延びる多数の襞が形成され、前記第1シ
ートの第2開孔部の周縁が、前記第1開孔部の周縁に固
着されていることを特徴とする前記着用物品。 - 【請求項2】 前記襞が、実質的に環状を呈し、前記第
1シートの周縁部から第2開孔部へ向かって同心状に並
んでいる請求項1記載の着用物品。 - 【請求項3】 前記襞が、実質的に環状を呈し、前記襞
の曲率半径が、前記前胴周り域の側と前記後胴周り域の
側とのうちのいずれか一方において大きく、かつ、他方
において小さい請求項1または請求項2に記載の着用物
品。 - 【請求項4】 前記襞が、実質的に環状を呈し、隣り合
う前記襞どうしの離間寸法が、前記前胴周り域の側と前
記後胴周り域の側とのうちのいずれか一方において大き
く、かつ、他方において小さい請求項1または請求項3
に記載の着用物品。 - 【請求項5】 前記第2シートが、前記周縁部の周方向
内方に位置して厚み方向へ伸縮可能な伸縮部を有し、前
記第2シートの伸縮部には、前記周縁部から該伸縮部の
中心部分へ向かって波状に起伏し、かつ、回帰線状に延
びる多数の襞が形成されている請求項1ないし請求項4
いずれかに記載の着用物品。
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-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001395699A patent/JP3798691B2/ja not_active Expired - Fee Related
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