JP5858677B2 - ペット用吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、犬やネコ等のペットの胴回りに巻きつけて用いられるペット用吸収性物品に関する。
従来、犬やネコ等のペットに用いられるペット用使い捨ておむつが提案されている。このようなペット用使い捨ておむつは、装着状態において、ペットの肛門部及び後足の付け根間に位置する尿道口を覆うことで、ペットの糞及び尿を捕捉している。
ところで、ペットの種類(例えば、胴長短足犬であるミニチュアダックスフンド)によっては、尿道口の位置が後足の付け根間よりも前方に位置する場合がある。また、雄犬は、雌犬に比して、尿道口が前方に位置する。このように、尿道口が後足の付け根間よりも前方に位置するペットに、ペット用使い捨ておむつを装着した場合には、おむつから尿道口が露出してしまい、ペットの尿がもれてしまう場合があった。
そこで、帯状に構成されると共に、ペットの胴回り部に巻きつけて装着されるペット用吸収性物品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような、帯状に構成されたペット用吸収性物品によれば、尿道口の位置にかかわらず、確実に尿道口を覆って装着させられる。
特開2007−20533号公報
特許文献1で提案されたような、胴回りに巻きつけて用いられるペット用吸収性物品は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら表面シートと裏面シートとの間に配置される吸収体と、を備えて構成されている。そして、このペット用吸収性物品の長手方向の一端部の外面(裏面シート側)及び長手方向の他端部の内面(表面シート側)には、それぞれ、互いに係合可能な係合部材(例えば、フックテープとループ材)が配置されている。
特許文献1で提案されたペット用吸収性物品は、例えば、以下の手順でペットに装着される。
まず、ペット用吸収性物品の長手方向の一端部をペットの背中に位置させて、この一端部を装着者の一方の手で押さえることで、ペットの背中に沿わせる。次いで、ペット用吸収性物品の他端部側を他方の手で持って、ペット用吸収性物品がペットの腹側を覆うように巻きつける。次いで、ペット用吸収性物品の他端部を引っ張って、ペット用吸収性物品の長手方向に沿う側部と、ペットの胴回りとを密着させ、この状態で、ペット用吸収性物品の一端部の外面と他端部の内面とを係合させる。これにより、ペット用吸収性物品がペットの胴回りに好適に巻きつけられた状態が保持される。
ところで、ペット用吸収性物品は、排泄コントロールがある程度できているペットに対して、失禁の予防のために装着される場合がある。このような場合には、ペット用吸収性物品は、一度の使用によっては汚れないこともあるため、一枚のペット用吸収性物品を繰り返しペットに着脱させる。
ここで、吸収性物品においては、通常、表面シートには、肌触りを向上させるために嵩高な不織布が用いられており、このような嵩高な不織布は、剥離強度に劣る。そのため、上述の係合部材をペット用吸収性物品の内面側(表面シート側)に配置した場合には、ペット用吸収性物品を繰り返しペットに着脱させると、係合部材同士の係合を解除するときに付加される力により、表面シートにおける係合部材と表面シートとの接合部分が破損してしまう。
従って、本発明は、表面シート側に係合部材を配置した場合であっても、表面シートを破損することなく繰り返し着脱可能なペット用吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明は、液透過性の不織布により構成される表面シート、液不透過性の裏面層、及び該表面シートと該裏面層の間に配置される吸収体を備えると共に、互いに対向する第1端部及び第2端部と、該第1端部及び該第2端部に直交し互いに対向する一対の側部と、を有して矩形形状に構成され、ペットの胴回りに巻きつけられて装着されるペット用吸収性物品であって、前記第1端部の近傍の前記表面シート側に、前記ペット用吸収性物品の幅方向に延びて配置される係合部材と、前記第2端部の近傍の前記裏面層側に設けられ前記係合部材に係合可能な被係合部と、前記係合部材と前記表面シートとの間に配置されると共に該係合部材の少なくとも一部と重なる領域に位置し、前記係合部材に接合された部位の剥離力が、前記表面シートが前記係合部材に接合された場合における該表面シートの剥離力よりも大きい補強部材と、を更に備えるペット用吸収性物品に関する。
また、前記補強部材は、前記係合部材の長手方向の一端部の近傍及び他端部の近傍に配置され、前記係合部材の長手方向の中央部は、前記表面シートに接合されることが好ましい。
また、前記補強部材の前記ペット用吸収性物品の長手方向に沿う方向における長さは、前記係合部材の幅方向の長さよりも長いことが好ましい。
また、前記一対の側部それぞれにおける前記表面シート側に配置されると共に、外側縁が前記表面シート又は前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった一対のサイドシートを更に備え、前記補強部材は、前記一対のサイドシートの一部により構成されることが好ましい。
また、前記裏面層は、前記フック部材に係合可能な不織布を含んで構成され、前記被係合部は、前記裏面層により構成されることが好ましい。
また、前記表面シートの剥離力は1.0N〜3.0Nであり、前記補強部材の剥離力は、2.5N〜6.0Nであることが好ましい。
本発明によれば、表面シート側に係合部材を配置した場合であっても、表面シートを破損することなく繰り返し着脱可能なペット用吸収性物品を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るペット用吸収性物品を示す斜視図である。 第1実施形態のペット用吸収性物品を表面シート側から視た平面図である。 第1実施形態のペット用吸収性物品を裏面層側から視た平面図である。 図2のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 第1実施形態のペット用吸収性物品をペットに装着する過程を示す図であり、第2端部側をペットの背中に位置させた状態を示す図である。 第1実施形態のペット用吸収性物品をペットの胴回りに装着した状態を示す図である。 第2実施形態のペット用吸収性物品を表面シート側から視た平面図である。 第3実施形態のペット用吸収性物品を表面シート側から視た平面図である。 図10のD−D線断面図である。
以下、本発明のペット用吸収性物品の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、第1実施形態のペット用吸収性物品1について、図1〜図6を参照しながら説明する。
第1実施形態のペット用吸収性物品1は、図1〜図3に示すように、互いに対向する第1端部11及び第2端部12と、これら第1端部11及び第2端部12に直交し互いに対向する一対の側部17と、を有して矩形形状に構成され、ペットの胴回り部に巻きつけて装着される。このペット用吸収性物品1は、尿道口が後足の付け根間よりも前方に位置するペット(例えば、ミニチュアダックスフンド等の胴長短足犬)に特に好適に用いられる。
ペット用吸収性物品1は、図1〜図6に示すように、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面層3を構成する裏面シート31及び防水シート32と、吸収体4と、一対のサイドシート5と、第1弾性部材61及び第2弾性部材62と、係合部材としてのフックテープ7と、被係合部8と、補強部材9を備える。
表面シート2は、矩形形状に構成される。表面シート2は、主として、装着対象のペットの身体に当接する側の面を構成する。表面シート2としては、有孔又は無孔の不織布を用いることができる。具体的には、表面シート2としては、高い液透過性を保ちつつ装着対象のペットの身体に柔らかな感触を与える観点から、坪量が15g/m〜30g/mの嵩高な不織布が好適に用いられる。このような坪量が15g/m〜30g/mの表面シート2の剥離力は、1.0N〜3.0Nである。表面シート2の剥離力の詳細については後述する。
裏面シート31は、図3〜図6に示すように、表面シート2よりも幅広で、表面シート2と略等しい長さの矩形形状に構成される。裏面シート31は、ペット用吸収性物品1の反身体側の面を構成する。
防水シート32は、裏面シート31よりも幅狭、かつ、表面シート2よりも幅広に構成され、裏面シート31における表面シート2側の面に配置される。
裏面シート31及び防水シート32としては、疎水性の不織布、不透水性のプラスティックフィルム、不織布と不透水性プラスティックフィルムとのラミネートシート、耐水性の高いメルトブローン不織布を強度の強いスパンボンド不織布で挟んだSMS不織布等を用いることができる。第1実施形態では、裏面シート31は、後述のフックテープ7に係合可能な不織布により構成される。また、裏面シート31は、表面シート2よりも剥離力の大きな不織布により構成される。
尚、本明細書における「係合」とは、複数の部材を機械的に止着することを示す。
吸収体4は、図5に示すように、重ね合わせられた表面シート2及び裏面層3の間に介在配置される。吸収体4は、図2及び図3に示すように、表面シート2及び裏面シート31よりも幅が狭く、かつ、長さの短い矩形形状に構成される。吸収体4は、平面視において、表面シート2及び裏面シート31の幅方向の略中央部に、長手方向の一端側から他端側に亘って配置される。吸収体4としては、フラッフ状パルプ及び高吸収ポリマーを、ティッシュ等のコアラップ材により被覆したものを用いることができる。
吸収体4に用いられるフラッフ状パルプとしては、例えば、化学パルプ、セルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維が挙げられる。高吸収ポリマーとしては、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の粒子状又は繊維状のポリマーが挙げられる。
一対のサイドシート5は、図2に示すように、細長い矩形形状に構成され、表面シート2の長手方向に沿う側部の身体側にそれぞれ配置される。一対のサイドシート5の長さは、表面シート2及び裏面シート31の長さと略等しく構成される。一対のサイドシート5の外側縁は、図4及び図5に示すように、裏面シート31の側縁の位置と一致している。一対のサイドシート5の外側縁側は、裏面シート31の側部に接合されている。
一対のサイドシート5の内側縁の一部は、図1及び図5に示すように、自由端となっている。より具体的には、一対のサイドシート5の内側縁は、図4及び図6に示すように、ペット用吸収性物品1の長手方向LDの一端側に位置する第1端部11近傍、及び他端側に位置する第2端部12近傍において、表面シート2に接合されている。そして、一対のサイドシート5の内側縁は、図1及び図5に示すように、一対のサイドシート5における長手方向LDの一端部及び他端部を除く部分において、自由端となっている。
第1実施形態では、一対のサイドシート5は、第1端部11及び第2端部12から第1長さL1の範囲の領域において、ホットメルト接着剤(図示せず)により、表面シート2に接合されている。
サイドシート5としては、撥水性又は疎水性を有するものが好ましく用いられ、具体的には、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、サーマルボンド不織布、メルトブローン不織布、ニードルパンチ不織布、エアスルー不織布等の各種不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としてはポリエチレン又はポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。第1実施形態では、サイドシート5は、表面シート2よりも剥離力の大きい不織布により構成される。サイドシート5の剥離力の詳細については、後述する。
第1弾性部材61は、図1〜図3に示すように、一対のサイドシート5それぞれの内側縁近傍に配置される。より具体的には、第1弾性部材61は、図5に示すように、内側縁側で折り返されたサイドシート5の間に挟まれると共に、ホットメルト接着剤により伸長状態でサイドシート5に固定される。第1弾性部材61は、図2及び図3に示すように、伸長状態において、吸収体4の長手方向の長さと略同じ長さで一対のサイドシート5に配置される。
第2弾性部材62は、図1〜図3に示すように、ペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿う一対の側部17それぞれに配置される。より具体的には、第2弾性部材62は、図5に示すように、一対のサイドシート5と裏面シート31との間に配置される。また、第2弾性部材62は、伸長状態で、ホットメルト接着剤により、サイドシート5及び裏面シート31に固定される。
第2弾性部材62は、伸長状態において、吸収体4の長手方向の長さと略同じ長さでペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿う一対の側部17それぞれに配置される。
第1弾性部材61及び第2弾性部材62としては、細長く、伸び縮みする材料であればよく、天然ゴムからなる糸状ゴム、平ゴム等や、ウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、PE等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。更に具体的には、熱可塑性エラストマーとしては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−αオレフィン共重合体等を糸状に成形するか又はフィルムに成型し細幅にスリットしたものが挙げられる。
フックテープ7は、図1〜図3に示すように、第1端部11の内面(表面シート2側の面)に配置される。フックテープ7は、矩形形状に構成され、フックテープ7の長手方向がペット用吸収性物品1の幅方向WDに沿うように配置されて、ホットメルト接着剤(図示せず)により第1端部11の内面に接合される。より具体的には、図2及び図4に示すように、フックテープ7は、長手方向における中央領域が表面シート2に接合され、長手方向の一端側及び他端側がサイドシート5に接合される。
フックテープ7の長手方向の長さW1は、吸収体4の幅W2よりも長く構成される。このフックテープ7の長手方向の長さW1は、ペット用吸収性物品1をペットに装着する場合の第1端部11と第2端部12との係合力を好適に得る観点から、ペット用吸収性物品1の幅方向WDの長さW3の30%〜80%であることが好ましく、45%〜70%であることがより好ましい。また、フックテープ7の幅方向の長さL2は、上述の第1長さL1よりも短く構成される。
フックテープ7は、図4に示すように、矩形形状の基部71と、この基部71の一方の面に設けられる複数のフック部72と、を備える。
フックテープ7は、ポリプロピレン等の合成樹脂材により基部71及び複数のフック部72が一体的に形成される。
被係合部8は、図1〜図3に示すように、第2端部12の近傍の外面(裏面層3側)に設けられる。第1実施形態では、被係合部8は、フックテープ7に係合可能な裏面シート31により構成される。
補強部材9は、フックテープ7と表面シート2との間に配置される。この補強部材9は、フックテープ7の長手方向の一端側及び他端側におけるフックテープ7と表面シート2との間に配置され、フックテープ7の長手方向の中央領域における表面シート2との間には配置されない。
第1実施形態では、補強部材9は、一対のサイドシート5の一部により構成される。より具体的には、補強部材9は、一対のサイドシート5における第1端部11から第1長さL1の範囲の領域、即ち、一対のサイドシート5における表面シート2との接合部分により構成される。
補強部材9は、表面シート2よりも大きな剥離力を有する不織布により構成される。具体的には、補強部材9の剥離力は、補強部材としての機能を十分に発揮させる観点から、好ましくは2.5N〜6.0N、より好ましくは3.5N〜5.5Nである。
本明細書において、剥離力は、表面シート2又は補強部材9(サイドシート5)に、粘着材を用いてフックテープ7を接合した状態から、フックテープ7と表面シート2又は補強部材9とを剥離する方向に引っ張った場合において、フックテープ7が表面シート2又は補強部材9から剥離を開始する力(単位N)で表される。
具体的には、剥離力は、以下の方法で測定する。
まず、測定対象となる不織布及びフックテープをそれぞれ、25mm×70mmの大きさに切断し、これら不織布とフックテープとを粘着材(住友スリーエム株式会社製、商品名:Scotch 9458)を用いて接合する。粘着材の塗布量は、20g/mとした。尚、粘着材の塗布量は、20g/mに限らない。即ち、粘着材の塗布量は、接合された不織布及びフックテープを剥離した場合に、不織布とフックテープとの界面における不織布側で剥離が行われる塗布量であればよい。
次いで、不織布とフックテープとを接合したサンプルを、1kgのおもりで15秒間押さえ、これを10回繰り返す。
次いで、不織布とフックテープとを接合したサンプルの端部をオートグラフ(株式会社島津製作所製、形式:AG−50NI)に固定して、不織布とフックテープとを100mm/minで剥離し、剥離が開始する力(単位N)を測定する。得られた値を測定対象の不織布の剥離力とする。
以上のペット用吸収性物品1は、第1弾性部材61がペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿って伸長状態で一対のサイドシート5に固定されている。また、第2弾性部材62がペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿って伸長状態でサイドシート5と裏面シート31との間に固定されている。
そのため、ペット用吸収性物品1は、自然状態(外力を付加しない状態)では、第1弾性部材61及び第2弾性部材62が収縮して、図1に示すように、表面シート2側が内面を構成するように第1端部11と第2端部12とが近づいた立体的な形状となる。これにより、ペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿う一対の側部17に、長手方向LDに伸縮可能な一対の胴回りギャザー部13が形成される(図1参照)。また、一対のサイドシート5における自由端側が立ち上がり、一対のサイドシート5の内面と表面シート2の外面との間に、それぞれ、ポケット部14,15が形成される(図5参照)。
次に、第1実施形態のペット用吸収性物品1をペットに取り付ける手順について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8は、第1実施形態のペット用吸収性物品1をペットに装着する過程を示す図であり、図7は、第2端部12をペットの背中に位置させた状態を示す図であり、図8は、ペット用吸収性物品1をペットの胴回りに装着した状態を示す図である。
まず、図7に示すように、ペット用吸収性物品1の第2端部12をペットの背中に位置させて、この第2端部12の近傍を装着者の片方の手で押さえる。次いで、第2端部12の近傍を片方の手で押さえたまま、ペット用吸収性物品1の第1端部11を他方の手で持って、ペット用吸収性物品1をペットの腹側を覆うように巻きつける。
次いで、ペット用吸収性物品1の第1端部11を引っ張って、一対の胴回りギャザー部13をペットの胴回りと密着させる。
次いで、図8に示すように、ペット用吸収性物品の第1端部11の内面(表面シート2側の面)に配置されたフックテープ7を第2端部12の外面(裏面シート31側の面)に設けられた被係合部8に係合させる。これにより、ペット用吸収性物品1がペットの胴回りに巻きつけられる。
尚、ペットの胴回りに巻きつけたペット用吸収性物品1を取り外す場合には、ペット用吸収性物品1の第2端部12を、一方の側部17側から他方の側部17側に向かって引っ張り、被係合部8とフックテープ7との係合を解除していく。
以上説明した第1実施形態のペット用吸収性物品1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)フックテープ7をペット用吸収性物品1の内面(表面シート2側)に配置し、このフックテープ7と表面シート2との間に、表面シート2よりも剥離力の大きい補強部材9を配置してペット用吸収性物品1を構成した。これにより、フックテープ7と被係合部8との係合状態を解除する場合にフックテープ7が被係合部8に引っ張られる力を、補強部材9を介して表面シート2に伝えられるので、表面シート2におけるフックテープ7との接合部分に付加される力を弱められる。よって、フックテープ7と被係合部8との係合を解除する場合に表面シート2にかかる力を低減できるので、表面シート2側にフックテープ7を配置した場合であっても、表面シート2を破損することなく、ペット用吸収性物品1を繰り返し着脱させられる。
(2)ペットの胴回りに巻きつけたペット用吸収性物品1を取り外す場合には、ペット用吸収性物品1の第2端部12を、一方の側部17側から他方の側部17側に向かって引っ張り、被係合部8とフックテープ7との係合を解除していく。そこで、補強部材9を、フックテープ7の長手方向の一端部の近傍及び他端部の近傍に配置した。これにより、被係合部8とフックテープ7との係合の解除を開始するときに、初めに力が加わるフックテープ7の長手方向の一端部の近傍又は他端部の近傍において、表面シート2に加わる力を低減できる。よって、補強部材9の使用量を抑制しつつ、表面シート2を補強できる。
(3)補強部材9のペット用吸収性物品1の長手方向LDに沿う方向における長さL1を、フックテープ7の幅方向の長さL2よりも長く構成した。これにより、ペット用吸収性物品1の長手方向LDに視た場合における補強部材9と表面シート2との接合面積(接合長さ)を、フックテープ7と補強部材9との接合面積(接合長さ)よりも広く構成できるので、フックテープ7と被係合部8との係合を解除する場合にフックテープ7から補強部材9に付加される力を、長手方向LDに分散させて表面シート2に伝達させられる。よって、表面シート2に付加される力をより低減できるので、ペット用吸収性物品1を繰り返し使用した場合の耐久性を向上できる。
(4)補強部材9を、一対のサイドシート5の一部により構成した。これにより、表面シート2を補強する部材を別途設けることなく補強部材9を備えるペット用吸収性物品1を製造できるので、ペット用吸収性物品1の製造に係る部材の点数を削減できる。
(5)裏面層3を、フックテープ7に係合可能な不織布により構成される裏面シート31を含んで構成し、この裏面シート31により被係合部8を構成した。これにより、フックテープ7に係合可能な部材を別途配置することなく、フックテープ7を係合させられるので、ペット用吸収性物品1の製造に係る部材の点数を削減できる。
次に、本発明の第2実施形態に係るペット用吸収性物品1について、図9を参照しながら説明する。図9は、第2実施形態のペット用吸収性物品1を表面シート2側から視た平面図である。
尚、第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態のペット用吸収性物品1は、主として、及びサイドシート5Aの構成が異なる点で、第2実施形態と異なる。
より具体的には、第2実施形態では、一対のサイドシート5Aは、親水性不織布により構成される。また、一対のサイドシート5Aそれぞれの内側縁には、第1弾性部材61は配置されていない。このように、一対のサイドシート5Aそれぞれの内側縁に第1弾性部材61を配置しない場合、一対のサイドシート5Aにおける自由端側が立ち上がることがなくなり、一対のサイドシートAの各内面と表面シート2の外面との間には、ポケット部が形成されない。
また、第2実施形態では、図9に示すように、吸収体4は、第1端部11の端縁近傍まで延びて配置されている。また、フックテープ7のペット用吸収性物品1の幅方向WDに沿う方向の長さW1は、吸収体4の幅W2よりも短く構成されている。
第2実施形態のペット用吸収性物品1によれば、上述した(1)〜(5)の作用効果を奏する。
次に、本発明の第3実施形態に係るペット用吸収性物品1について、図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、第3実施形態のペット用吸収性物品1を表面シート側から視た平面図であり、図11は、図10のD−D線断面図である。
第3実施形態のペット用吸収性物品1は、主として、補強部材9Bがサイドシート5と別個独立に構成されている点で、第1実施形態と異なる。
補強部材9Bは、一対のサイドシート5とは別個独立に、ペット用吸収性物品1の幅方向WDに延びる矩形形状に形成される。また、補強部材9Bは、不織布により構成される。即ち、第3実施形態では、補強部材9Bは、フックテープ7と表面シート2との間の全域に亘って配置されている。
第3実施形態のペット用吸収性物品1によれば、上述した(1)〜(5)の作用効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(6)補強部材9Bを、サイドシート5と別個独立に構成した。よって、サイドシート5の剥離力に依存することなく、サイドシート5を構成する不織布を選択できる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した各実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、裏面層3を、裏面シート31及び防水シート32の2層により構成したが、これに限らない。即ち、裏面層を、裏面シート又は防水シートのみにより構成してもよい。
また、上述した各実施形態では、サイドシート5を不織布により構成したが、これに限らない。即ち、サイドシートを、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエチレンテレフタレート等のフィルムにより構成してもよい。
また、第3実施形態では、補強部材9Bを不織布により構成したが、これに限らない。即ち、補強部材をフィルムにより構成してもよい。この場合、補強部材を、ペット用吸収性物品1における尿等の吸収を阻害しない位置に配置することが好ましい。
また、第1実施形態〜第3実施形態では、第1端部11の内面に係合部材としてのフックテープ7を配置したが、これに限らない。即ち、第1端部11の内面に、係合部材としてのループ材を配置してもよい。この場合、第2端部12の外面に、このループ材に係合可能なフックテープを配置してもよい。
1 ペット用吸収性物品
2 表面シート(表面層)
3 裏面層
4 吸収体
5,5A サイドシート
7 フックテープ(係合部材)
8 被係合部
9,9B 補強部材
11 第1端部
12 第2端部
17 側部
31 裏面シート
32 防水シート

Claims (5)

  1. 液透過性の不織布により構成される表面シート、液不透過性の裏面層、及び該表面シートと該裏面層の間に配置される吸収体を備えると共に、互いに対向する第1端部及び第2端部と、該第1端部及び該第2端部に直交し互いに対向する一対の側部と、を有して矩形形状に構成され、ペットの胴回りに巻きつけられて装着されるペット用吸収性物品であって、
    前記第1端部の近傍の前記表面シート側に、前記ペット用吸収性物品の幅方向に延びて配置される係合部材と、
    前記第2端部の近傍の前記裏面層側に設けられ前記係合部材に係合可能な被係合部と、
    前記係合部材と前記表面シートとの間に配置されると共に該係合部材の少なくとも一部と重なる領域に位置し、前記係合部材に接合された部位の剥離力が、前記表面シートが前記係合部材に接合された場合における該表面シートの剥離力よりも大きい補強部材と、を更に備え、
    前記補強部材は、前記係合部材の長手方向の一端部の近傍及び他端部の近傍に配置され、
    前記係合部材の長手方向の中央部は、前記表面シートに接合されるペット用吸収性物品。
  2. 前記補強部材の前記ペット用吸収性物品の長手方向に沿う方向における長さは、前記係合部材の幅方向の長さよりも長い請求項1に記載のペット用吸収性物品。
  3. 前記一対の側部それぞれにおける前記表面シート側に配置されると共に、外側縁が前記表面シート又は前記裏面層に接合され内側縁の少なくとも一部が自由端となった一対のサイドシートを更に備え、
    前記補強部材は、前記一対のサイドシートの一部により構成される請求項1又は2に記載のペット用吸収性物品。
  4. 前記裏面層は、前記係合部材に係合可能な不織布を含んで構成され、前記被係合部は、前記裏面層により構成される請求項1〜のいずれかに記載のペット用吸収性物品。
  5. 前記表面シートの剥離力は1.0N〜3.0Nであり、前記補強部材の剥離力は、2.5N〜6.0Nである請求項1〜のいずれかに記載のペット用吸収性物品。
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