JP2012532653A - キッチン用品 - Google Patents

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Abstract

食物を加工処理するためのキッチン用品が提供され、キッチン用品は、粉砕ディスク(34)を備える閉塞された底部分を有する回転可能なフィルタ素子(30)を含む。底部分は外周を有し、フィルタ素子は、外周から上方縁部に延びる円錐形の穿孔付き壁(33)を含み、上方縁部は、フィルタ素子の開放上方部分を定める。キッチン用品は、回転可能なフィルタ素子を駆動するための駆動モータと、食物を受容するための第一開放遠位端部から第二開放遠位端部に延びる管状壁を有する送り管(10)とを更に含み、第二開放遠位端部は、粉砕ディスク付近で開口する。キッチン用品は、フィルタ素子(30)の開放上方部分を閉塞するよう穿孔付き壁の上方縁部から送り管(10)の管状壁まで延びるカバー部材(60)を更に含み、カバー部材(60)、フィルタ素子(30)、及び、管状壁は、実質的に閉塞したリング形状の空間を定める。

Description

本発明はキッチン用品に関する。具体的には、本発明はジュース搾り器(juice extractor)として知られるキッチン用品に関する。
食物を加工処理(process)するために使用されるキッチン用品を家庭、レストラン等の多くのキッチンにおいて見出し得る。食物を加工処理するのに使用される特別な種類のキッチン用品は、流し込み可能な或いはジュース化される食物が得られるように食物を加工処理するよう設計される。そのようなキッチン用品は、例えば、ミキサ、ブレンダ、及び、ジュース搾り器である。そのような装置は広く知られ、例えば、果実(フルーツ)又は野菜中に存在するジュースを搾るために使用され、或いは、人々が果実又は野菜の良いビタミン及び滋養分の全てを含むそのような食物の達成を容易な方法で楽しみ得るよう、特定の食物を混合するために使用される。通常、例えば、果実又は野菜ジュースのような、結果として得られる流し込み可能な食物はジャグ又は飲料グラスに供給される。
そのようなキッチン用品は、しばしば、多数のグラスのジュースを1回で生成するのに十分な食物を加工処理するよう設計される。これは、加工処理後に食物から残る比較的多量の果肉物質(pulp matter)を何とかして加工処理しなければならないことを意味する。そのような場合における一般的な解決策が、例えば、米国特許第6,050,180号に提示されており、それは回転可能な切頭円錐形のフィルタ素子と穿孔付き壁部材とを有するジューサー(juicer)を開示している。駆動モータが回転可能なフィルタ素子を駆動し、フィルタ素子はその内側に設けられる粉砕ディスク(grating disc)を含む。供給管を通じて粉砕ディスクに送られる食物は粉砕され、ジュースが穿孔付き壁部材を通じて流れる。パルプがキッチン用品に取り付けられる蓋の内表面を介してフィルタ素子から放り出され、その蓋は大きな果肉容器に向かって開放される。
数多くの理由の故に、そのような種類のジューサーは比較的大きい。1つの理由は、フィルタ素子の急速な詰まりを避けるために、フィルタ素子が特定の大きさを有さなければならないことである。他の理由は、そのようなジューサーが家族、例えば、3〜6人にジュースを供給するために設計されるのが普通であることである。この既知のキッチン用品の懸念は、比較的少量のジュースを生成するために、例えば、1人の人のために、比較的少量の食物が加工処理されるときに、キッチン用品の構成部品の大きな領域が洗浄される必要があることである。故に、使用者は、少量のジュースを生成するのに、そのようなジューサーは不適当であると考えている。多くの使用者にとって、これは煩わしいと考えられ、ジューサーを全く使用しない使用者をしばしば生み、新鮮に生成されるジュースの利益の全てを彼らから奪い、或いは、より少量のジュースを生成するより小さなジューサーを購入する或いは少量のジュース用の別個のジューサーを購入する使用者を生む。換言すれば、既知のジュース搾り器は、少量のジュースだけが生成される状況において、比較的大きな洗浄努力と関連付けられている。
従って、少量のジュースを生成するのに適すると考えられる上述の種類のキッチン用品を提供することが望ましい。より具体的には、少量のジュースを生成するときに使用者による使用に便利であると考えられる上述の種類のキッチン用品を提供することも望ましい。
これらの懸念の1つ又はそれよりも多くにより十分に取り組むために、食物を加工処理するキッチン用品が提供され、キッチン用品は、粉砕ディスクを備える実質的に閉塞された底部分を有する回転可能なフィルタ素子を含む。底部分は、外周を有し、フィルタ素子は、外周から上方縁部に延びる円錐形の穿孔付き壁を含み、上方縁部は、フィルタ素子の開放上方部分を定める。穿孔付き壁の上方縁部の直径は、フィルタ素子の底部分の外周よりも大きい直径を有する。キッチン用品は、更に、回転可能なフィルタ素子を駆動するための駆動モータと、食物を受容するための第一開放遠位端部から第二開放遠位端部に延びる管状壁を有する送り管と、フィルタ素子の開放上方部分を閉塞するよう、穿孔付き壁の上方縁部から送り管の管状壁まで延びるカバー部材とを含み、第二開放遠位端部は、粉砕ディスク付近で開口し、カバー部材、フィルタ素子、及び、管状壁の少なくとも一部は、実質的に閉塞したリング形状の空間を定める。
フィルタ素子及び送り管の外表面の少なくとも一部と共に実質的に閉塞された空間を密閉する、カバー部材の提供は、記載された種類のキッチン用品又はジューサーを依然として使用しながら、食物の加工処理に起因する果肉が収集される領域を限定又は局所化することを可能にする。実際には、加工処理される果肉の全てが、カバー部材によって密閉される空間内に収集される。
故に、本発明に従ったキッチン用品は、比較的少量のジュースに適する。その上、ジュースが生成されるとき、果肉物質を洗い落とす必要のあるキッチン用品又はジューサーの構成部品は、フィルタ素子及びカバー部材のみである。これは使用者の洗浄努力を劇的に削減する。
ある実施態様では、フィルタ素子を収容する内部空間を有するハウジングと、ハウジングに取り付けられるときに、ハウジングの内部空間を実質的に閉塞する、ハウジングに取り付け可能な閉塞蓋とを更に含むキッチン用品が提供され、閉塞蓋は送り管を支持し、加工処理済み食物に由来する果肉物質を受容するよう配置される果肉容器に向かって開口する出口を含む。カバー部材は中央開口を含み、送り管は中央開口を通じて延び、カバー部材は、フィルタ素子の上方開放部分を閉塞するよう、ハウジングの内部空間内に取り外し可能に挿入可能である。
フィルタ素子の上方区画と送り管壁の外表面との間に取り外し可能に挿入可能なカバー部材は、果肉が実質的に密閉された空間内に収集されるという効果を有する。その上、前記空間は実質的に閉塞されるので、生成される果肉は、果肉容器に向かって開口する蓋内の開口に到達し得ない。故に、挿入可能なカバー部材を備えるキッチン用品を使用した後、使用者は蓋及び果肉容器を洗浄する必要がない。より具体的には、一般的なキッチン用品又はジューサーは、比較的少量のジュースを生成するのに適すると同時に、その結果としての汚れた構成部品は少量だけである。
ある実施態様において、カバー部材は、送り管の管状壁をカバー部材の開口内に挿入することによって閉塞蓋に取り付け可能である。これはカバー部材の使用の容易さを増大する。
ある実施態様において、カバー部材の開口は、送り管の管状壁の外法寸法と適合的に対応する寸法を有する。これはカバー部材が送り管に付着されたままの状態で閉塞蓋を取り外すことを可能にする。
ある実施態様において、閉塞蓋は、フィルタ素子に面する内表面を含み、内表面は、処理済み食物に由来する果肉物質を出口に向かって案内する案内表面を形成するよう成形される。カバー部材が装着されていないとき、これは果肉物質の除去を向上する。
ある実施態様において、フィルタ素子は、第一容積を有するフィルタ素子空間を定め、カバー部材は、第二容積を有するカバー部材空間を定め、第二容積は、第一容積の60%〜100%の範囲内にある。これらの範囲は最適な結果をもたらす。
ある実施態様において、カバー部材は、フィルタ素子に面する内表面を有し、内表面は、凹面の形状を有する。これは収集されるべき果肉物質のための容積を最大限化する。
ある実施態様において、フィルタ素子に面するカバー部材の内表面は、切頭円錐の形状を有する。これは内表面への果肉物質の付着及び容積の両方に関して最適であることが証明された。
本発明の更なる特徴によれば、キッチン用品内に挿入可能なカバー部材が提供され、キッチン用品は、粉砕ディスクを備える実質的に閉塞された底部分を有する回転可能なフィルタ素子を含み、底部分は外周を有する。フィルタ素子は、外周から上方縁部に延びる円錐形の穿孔付き壁を含み、上方縁部は、フィルタ素子の開放上方部分を定める。穿孔付き壁の上方縁部の直径は、フィルタ素子の底部分の外周よりも大きい直径を有する。キッチン用品は、更に、回転可能なフィルタ素子を駆動するための駆動モータと、食物を受容するための第一開放遠位端部から第二開放遠位端部に延びる管状壁を有する送り管とを含み、第二開放遠位端部は、粉砕ディスク付近で開口する。更に、キッチン用品は、フィルタ素子を収容する内部空間を有するハウジングと、ハウジングに取り付け可能であり、且つ、ハウジングに取り付けられるときに、ハウジングの内部空間を実質的に閉塞する閉塞蓋とを含み、閉塞蓋は送り管を支持し、且つ、加工処理済み食物に由来する果肉物質を受容するよう構成される果肉容器に向かって開口する出口を含む。カバー部材は、開口を備える壁を有し、壁は、カバー部材がキッチン用品内に挿入されるときに、フィルタ素子の開放上方部分を閉塞するよう、フィルタ素子の穿孔付き壁の上方縁部から送り管の管状壁まで延び、送り管の管状壁は、カバー部材、フィルタ素子、及び、管状壁の少なくとも一部が実質的に閉塞されたリング形状の空間を定めるよう、開口を通じて延びる。
本発明に従ったジュース搾り器の更なる有利な実施態様を請求項中に記載し、更に、図面を参照して、以下の記載中に記述する。
キッチン用品を示す斜視図である。 カバー部材のない図1のキッチン用品を示す断面図である。 第一実施態様のカバー部材を備える図2のキッチン用品を示す断面図である。 第二実施態様のカバー部材を備える図2のキッチン用品の一部を示す断面図である。 第三実施態様のカバー部材を備える図2のキッチン用品の一部を示す断面図である。 図3のフィルタ素子、閉塞蓋、及び、カバー部材を示す分解図である。 図3のフィルタ素子、閉塞蓋、及び、カバー部材を示す断面図である。
以下の本発明の記述において、本発明を組み込むキッチン用品をジュース搾り器の実施例で記載する。本発明はそのようなジュース搾り器に限定されず或いは限定されることが意図されず、ブレンダ、ミキサ等のような他のキッチン用品に等しく適用可能であることをここで強調する。換言すれば、食物を加工処理するよう構成され、且つ、果実及び/又は野菜からのジュース、ミルクセーキ等のような流し込み可能な食物を供給し得る、キッチン用品に本発明を適用可能である。
図1及び2を参照すると、一般的なキッチン用品1が、図示されているように、ジュース搾り器によって生成されるジュースを収集し得るジャグ又はジュースジャグ2と共に、ジュース搾り器の実施例で示されている。ジャグ2はグラスであってもよい。
ジュース搾り器1は、キャビティ4(図2を参照)を収容するハウジング3を含み、ジュース又は概ね流し込み可能な食物をキャビティ4内に収容し得る。ジュース搾り器1は、注ぎ口(spout)5を更に備え、注ぎ口5は、ジュース搾り器1からジャグ2にジュースを計量分配するよう配置されている。ジュースジャグ2は、蓋6とハンドル7とを備える。蓋6を蝶番式に作動し得る。ハンドル7には作動ノブ8が設けられ、使用者は作動ノブ8を押して、蓋6を開放し得る。更に、ジュースジャグ2は、流し込み用の注ぎ口(pouring spout)9を含み、流し込み用の注ぎ口は、ジュースジャグ2内に収容されるジュースが流し込まれるのを可能にする。ジュース搾り器1は、押し部材14(図2を参照)を有する送り管10を有し、押し部材14は、果実又は野菜をジュース搾り器1に送るために使用される。図示の実施例において、ジュース搾り器1は、駆動モータ21(図2を参照)によって駆動される電気ジュース搾り器1である。故に、ジュース搾り器1を制御する動力スイッチ11が設けられている。ジュース搾り器1は、送り管10を支持する蓋12を含み、果肉容器(図2を参照)を含む。
駆動モータ21は、駆動軸40を用いて、回転可能なフィルタ素子30に接続されている。フィルタ素子30は、実質的に閉塞した底部分31と、開放した上方部分32と、底部分31の外周から上方部分32の上方縁部まで延在する穿孔付き壁33とを含む。フィルタ素子30は、その底部分31に、送り管10を通じてフィルタ素子30にもたらされる食物を粉砕するための粉砕ディスク(grating disk)34を備えるのに対し、押し部材14は、食物を粉砕ディスク34に対して押し付けるために使用される。図2に見ることができるように、上方部分32の上方縁部、即ち、穿孔付き壁33の上方縁部は、底部分31の外周よりも大きい直径を有する。フィルタ素子30は円錐形であるのが好ましい。これは、食物に対して加えられる遠心力の故に、加工処理される食物が図2中の上向き方向に進行するという効果を有する。フィルタ素子30が回転すると、粉砕された食物は穿孔付き壁33の表面に沿って進行する。粉砕された食物が、送り管10の管状壁に面する穿孔付き壁33の表面上にある間、ジュースは穿孔付き壁33を通過することが許容され、果肉物質が後に残される。フィルタ素子30が依然として回転されるので。フィルタ素子30が回転する一般的な速度は、1000〜2000rpmの範囲内である。果肉物質、少なくともその主要部分は、図2中の矢印Bで示される方向においてフィルタ素子30によって定められるフィルタ素子空間から外に輸送される。果肉物質が果肉容器13に円滑に輸送されるために、閉塞蓋12は、果肉容器13に向かって開口する出口50(図2中に二重矢印で概略的に描写されている)を有する。更に、閉塞蓋12は、加工処理された或いは粉砕された食物に由来する果肉物質を出口50に向かって案内する案内表面を形成するように成形される内表面を有する。
図2は、ジュースジャグ2と共に、ジュース搾り器1、即ち、キッチン用品を断面図において示している。ジュース搾り器1及びジュースジャグ2の両方は、支持表面20、例えば、キッチンのテーブルトップ又は作業表面上に配置されている。図2に示されるジュースジャグ2は、図1に示されるような蝶番接続可能な蓋6の代わりに、手によって取り外されなければならない閉塞蓋6を有する。図2中により詳細に見ることができるように、ジュース搾り器1、具体的には、キャビティ4は、収集器(collector)22によって形成され、収集器22は、フィルタ素子30を通過したジュースを受容するよう構成されている。収集器22は、注ぎ口5に開口する出口25を備え、注ぎ口5は、その上方部分で開放している。
図1及び図2に示されるようなジュース搾り器は、例えば、米国特許第6,050,180号に記載されるような、一般的に使用されるジュース搾り器に対応しており、米国特許第6,050,180号には、閉塞蓋12の内表面が果肉物質のための案内表面としてどのように作用するかも記載されている。既述のように、少量のジュースが必要とされるだけならば、そのような一般的なジュース搾り器は、比較的大きな洗浄努力を生じさせる。
本発明によれば、少量の、例えば、一杯の、例えば、250mlのジュースが必要とされるだけのときに、果肉物質と接触するようになるジュース搾り器の構成部品の量を限定することが提案される。これを達成するために、挿入可能なカバー部材60がハウジング3の内部空間内に挿入される。図3乃至7を参照して、これをより詳細に説明する。図3、図6及び図7に見ることができるように(図6は図7の分解図である)、カバー部材60は、穿孔付き壁33の上方縁部から送り管10の管状壁に延び、フィルタ素子30の開放上方部分32を閉塞し、ここで、カバー部材60、フィルタ素子30、及び、管状壁の少なくとも一部は、実質的に閉塞されたリング形状の空間61を定める。ここではリング形状という用語が使用されているが、円形断面のみに限定されることは意図されていないことを付記する。実際には、図3、図4及び図5に見ることができるように、リング形状の空間61は、送り管10の少なくとも一部を取り囲むように配置される。故に、リング形状という用語が使用される。カバー部材60の挿入の効果は、果肉物質が、フィルタ素子30の遠心作用の故に、リング形状の空間61の内側に、具体的には、カバー部材60によって定められる空間、即ち、カバー部材空間内に捕捉されることである。これは、ジュース搾り器1が使用された後、極めて小さな領域のみが、即ち、リンク形状空間61を定める構成部品のみが果肉物質と接触するようになることを意味する。カバー部材60は、果肉物質が出口50を通過して果肉容器13に達するのを防ぐ。カバー部材60は、開口62、好ましくは、中央開口を含み、管状壁を備える送り管10は、中央開口を通じて延びる。図3の実施例において、送り管10は閉塞蓋12によって支持されている。更に、中央開口62が送り管10の管状壁の外法寸法に適合的に対応する内法寸法を有することを見ることができる。故に、カバー部材60は、送り管10の管状壁の表面を封止(シール)する。好ましくは、カバー部材60は、管状壁を中央開口62内に挿入することによって、送り管10の管状壁に取り付けられる。ジュース搾り器1を使用した後、使用者は閉塞蓋12を取り外すことができ、その瞬間にカバー部材60を取り扱う必要はない。これは有利である。何故ならば、洗浄し得る場所で且つ/或いは果肉物質を台無しにすることが問題でない場所でカバー部材60を閉塞蓋12から取り外し得るからである。しかしながら、カバー部材60を収集器22に取り付けることも着想可能である。
図3、図6、及び、図7の実施例において、カバー部材60は、フィルタ素子30に面する内表面を有し、その内表面は、円錐形状を有する。図3において、内表面は、切頭円錐形状を有している。しかしながら、この形状は概ね凹面であってもよい。
カバー部材60の内表面の他の形状も可能であり、例えば、図4及び図5を参照して示されている。
使用者がジュース搾り器から少なくとも一杯のジュースを取得し得るよう、十分な果肉物質を収容し得るために、リング形状空間61は、100ml〜500mlの範囲の、好ましくは、200ml〜300mlの範囲内の容積を有する。リング形状空間61の総容積は、フィルタ素子30によって定められるフィルタ素子空間の第一容積と、カバー部材60によって定められるカバー部材空間の第二容積との合計である。第二容積は、第一容積の60%〜100%の範囲内にある。
図3の実施例において、カバー部材60は、更なる実質的に閉塞したリング形状の空間を密閉するために、収集器22の外周縁部64を封止する下方周縁部を有する。その上、カバー部材60の下方周縁部63は、フィルタ素子30の穿孔付き壁33の上方縁部の直径と実質的に対応する直径を有する。便宜のために、カバー部材60は、透明プラスチックのような透明材料で作製される。カバー部材60の内表面は滑らかであるのが好ましいが、果肉物質がカバー部材60の内表面により良好に密着するよう、カバー部材60の内表面は粗くてもよい。
図4及び図5を参照すると、カバー部材60の2つの代替的な形状が示されている。両方のカバー部材は、概ね凹面又は円錐形状を有する内表面を有する。これは果肉物質を収集し得る容積を最大限化するために好ましい。図4のカバー部材160は丸められた形状を有し、それは円環状の形状又は断面を備えるリング形状の空間161をもたらし、図3に示されるようなカバー部材60よりも大きな、果肉物質を収集するための容積をもたらす。
図5に示されるようなカバー部材260は、図3に示されるようなカバー部材160に類似し、概ね円錐形状である。しかしながら、相違は、カバー部材260が、中央開口262から延びる管状部分265を更に含み、送り管10をより近接して取り囲むことである。管状部分265の提供は、カバー部材260の構造強度を増大する。その上、管状部分265は送り管10の管状壁を取り囲むので、送り管10の管状壁が果肉物質によって汚されることが回避される。故に、カバー部材だけが洗浄されれば十分であり、閉塞蓋12、即ち、送り管10は清浄なままである。管状部分265は、粉砕ディスク32に近接して終端し、食物がフィルタ素子30の穿孔付き壁33に到達し得るよう、粉砕された或いは細断された食物が通過するために、環状通路を開放したままにする。
更に、閉塞蓋12が代替的な設計を有し、それぞれのカバー部材がハウジング3(図示せず)の内部空間内に挿入されない場合、果肉物質を果肉容器(図示せず)に向かって案内するよう(方向B)、より関節式の内表面を含むことを、図4及び図5に見ることができる。管状部分265をカバー部材の如何なる形状とも組み合わせ得るのが勿論であることも付記する。
本発明をジュース搾り器に関連して記載した。しかしながら、本発明は付与された実施例に限定されず、これらの実施例は本発明の特定の実施態様を例示するためにだけ付与されていることが理解されるべきである。具体的には、本発明をジュース搾り器の実施例において記載したことを付記する。本発明はそのようなジュース搾り器に限定されず或いは限定されることは意図されず、ブレンダ、ミキサ等のような他のキッチン用品に等しく適用可能であり、例えば、コーヒーメーカや、汎用の水計量分配機(water dispenser)にさえも等しく適用可能であることを再び強調する。換言すれば、本発明は、食物を加工処理するよう構成され、且つ、果実及び/又は野菜からのジュース、ミルクセーキ等のような流し込み可能な食物、換言すれば、特定の量の流動性を有する食物を供給し得る、キッチン用品に適用可能である。
その上、本発明を異なる設計のフィルタ素子を有するジュース搾り器においても適用可能であることを付記する。そのような異なるフィルタ素子の実施例は、例えば、円錐形の穿孔付き壁を有さず、むしろ円筒形の穿孔付き壁を有するフィルタ素子である。他の実施例は、粉砕ディスクから見るときに、上向き方向に開放せず、むしろ下向き方向に開口する穿孔付き壁を有するフィルタ素子である。同様に、これらの構造では、異なる設計のフィルタ素子を有するジュース搾り器を用いて限定的な量のジュースが生成されるとき、使用者によって行われる洗浄努力を限定するために、本発明に従ったカバー部材を成功裏に適用し得る。
図面及び前述の記載中に主題を例示したが、そのような例示及び記載は例示的又は例証的であると考えられるべきであり、限定的であると考えられるべきではない。主題は開示の実施態様に限定されない。請求される主題を実施する当業者は、図面、本記載、及び、付属の請求項の考察から、開示の実施態様の他の変形を理解し且つ行い得る。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、請求項又は本記載中に述べられる素子以外の他の素子の存在を排除しない。素子又はステップに先行する不定冠詞の使用は、そのような素子又はステップが複数存在することを排除しない。図面及び本記載は例示的であるとのみ考えられるべきであり、主題を限定しない。請求項中の如何なる参照記号も請求項の範囲を限定するように解釈されてはならない。

Claims (15)

  1. 食物を加工処理するためのキッチン用品であって、
    粉砕ディスクを備える実質的に閉塞された底部分を有する回転可能なフィルタ素子を含み、
    前記底部分は、外周を有し、前記フィルタ素子は、前記外周から上方縁部に延びる円錐形の穿孔付き壁を含み、前記上方縁部は、前記フィルタ素子の開放上方部分を定め、前記穿孔付き壁の前記上方縁部の直径は、前記フィルタ素子の前記底部分の前記外周よりも大きい直径を有し、
    当該キッチン用品は、
    前記回転可能なフィルタ素子を駆動するための駆動モータと、
    食物を受容するための第一開放遠位端部から第二開放遠位端部に延びる管状壁を有する送り管と、
    前記フィルタ素子の前記開放上方部分を閉塞するよう、前記穿孔付き壁の前記上方縁部から前記送り管の前記管状壁まで延びるカバー部材とを含み、
    前記第二開放遠位端部は、前記粉砕ディスク付近で開口し、
    前記カバー部材、前記フィルタ素子、及び、前記管状壁の少なくとも一部は、実質的に閉塞したリング形状の空間を定める、
    キッチン用品。
  2. 当該キッチン用品は、
    前記フィルタ素子を収容する内部空間を有するハウジングと、
    該ハウジングに取り付けられるときに、前記ハウジングの前記内部空間を実質的に閉塞する、前記ハウジングに取り付け可能な閉塞蓋とを更に含み、
    該閉塞蓋は、前記送り管を支持し、且つ、前記加工処理済み食物に由来する果肉物質を受容するよう配置される果肉容器に向かって開口する出口を含み、
    前記カバー部材は、中央開口を含み、前記送り管は、前記中央開口を通じて延び、前記カバー部材は、前記フィルタ素子の前記上方開放部分を閉塞するよう、前記ハウジングの前記内部空間内に取り外し可能に挿入可能である、
    請求項1に記載のキッチン用品。
  3. 前記カバー部材は、前記送り管の前記管状壁を前記カバー部材の前記開口内に挿入することによって前記閉塞蓋に取り付け可能である、請求項2に記載のキッチン用品。
  4. 前記カバー部材の前記開口は、前記送り管の前記管状壁の外法寸法と適合的に対応する寸法を有する、請求項2又は3に記載のキッチン用品。
  5. 前記閉塞蓋は、前記フィルタ素子に面する内表面を含み、前記内表面は、前記処理済み食物に由来する前記果肉物質を前記出口に向かって案内する案内表面を形成するよう成形される、請求項2乃至4のうちのいずれか1項に記載のキッチン用品。
  6. 前記フィルタ素子は、第一容積を有するフィルタ素子空間を定め、前記カバー部材は、第二容積を有するカバー部材空間を定め、前記第二容積は、前記第一容積の60%〜100%の範囲内にある、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載のキッチン用品。
  7. 前記実質的に閉塞されたリング形状の空間は、100ml〜500mlの範囲内の、好ましくは、200ml〜300mlの間の容積を有する、請求項1乃至6のうちのいずれか1項に記載のキッチン用品。
  8. 前記カバー部材は、前記フィルタ素子に面する内表面を有し、該内表面は、凹面の形状、好ましくは、切頭円錐の形状を有する、請求項1乃至7のうちのいずれか1項に記載のキッチン用品。
  9. 当該キッチン用品は、収集器を更に含み、該収集器は、前記フィルタ素子を取り囲み、且つ、前記フィルタ素子の前記穿孔付き壁を通過する流れ込み可能な食物を受容するよう配置される、請求項1乃至8のうちのいずれか1項に記載のキッチン用品。
  10. 前記カバー部材及び前記収集器は、更なる実質的に閉塞された空間を密閉する、請求項9に記載のキッチン用品。
  11. 前記カバー部材は、下方周縁部を有し、該下方周縁部は、前記収集器の外周縁部を封止する、請求項7に記載のキッチン用品。
  12. キッチン用品内に挿入可能なカバー部材であって、
    前記キッチン用品は、
    粉砕ディスクを備える実質的に閉塞された底部分を有する回転可能なフィルタ素子を含み、
    前記底部分は、外周を有し、前記フィルタ素子は、前記外周から上方縁部に延びる円錐形の穿孔付き壁を含み、前記上方縁部は、前記フィルタ素子の開放上方部分を定め、前記穿孔付き壁の前記上方縁部の直径は、前記フィルタ素子の前記底部分の前記外周よりも大きい直径を有し、
    前記キッチン用品は、
    前記回転可能なフィルタ素子を駆動するための駆動モータと、
    食物を受容するための第一開放遠位端部から第二開放遠位端部に延びる管状壁を有する送り管とを更に含み、
    前記第二開放遠位端部は、前記粉砕ディスク付近で開口し、
    前記キッチン用品は、
    前記フィルタ素子を収容する内部空間を有するハウジングと、
    該ハウジングに取り付け可能であり、且つ、前記ハウジングに取り付けられるときに、前記ハウジングの前記内部空間を実質的に閉塞する閉塞蓋とを更に含み、
    該閉塞蓋は、前記送り管を支持し、且つ、前記加工処理済み食物に由来する果肉物質を受容するよう構成される果肉容器に向かって開口する出口を含み、
    当該カバー部材は、開口を備える壁を有し、該壁は、前記カバー部材が前記キッチン用品内に挿入されるとき、前記フィルタ素子の前記開放上方部分を閉塞するよう、前記フィルタ素子の前記穿孔付き壁の前記上方縁部から前記送り管の前記管状壁まで延び、前記送り管の前記管状壁は、前記カバー部材、前記フィルタ素子、及び、前記管状壁の少なくとも一部が実質的に閉塞されたリング形状の空間を定めるよう、前記開口を通じて延びる、
    カバー部材。
  13. 当該カバー部材は、内表面を含み、該内表面は、凹面の形状、又は、実質的に切頭円錐の形状のうちの一方を有する、請求項12に記載のカバー部材。
  14. 当該カバー部材は、前記フィルタ素子の前記穿孔付き壁の前記上方縁部の直径と実質的に対応する直径を有する下方周縁部を有する、請求項12又は13に記載のカバー部材。
  15. 当該カバー部材は、100ml〜500mlの範囲内の、好ましくは、200ml〜300mlの間の容積を有するカバー部材空間を定める、請求項12又は13に記載のカバー部材。
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