JP2012523493A - 機械加工できる銅基合金と、それを製造するための方法 - Google Patents

機械加工できる銅基合金と、それを製造するための方法 Download PDF

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    • C22F1/08Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of copper or alloys based thereon

Abstract

少なくとも合金の50重量%に相当するCu中に、1重量%と20重量%の間のNi、1重量%と20重量%の間のSn、0.5重量%と3重量%の間のPbを含む合金であって、該合金が、さらに、0.01重量%と5重量%の間のPまたはBを単独または併用で含むことを特徴とする。本発明はまた、中間温度(300℃から700℃)で改善される機械的性質と優れた被削性とを有する金属製品にも関している。本発明の金属製品はまた、コネクタ、電気機械部品、または微小機械部品の製造用に有利に利用することも出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は、銅、ニッケル、錫、鉛を主成分とする合金と、その製造方法に関するものである。
とりわけ、しかし限定的ではなく、本発明は、旋削、スライシング、またはフライス削りによって容易に機械加工される銅、ニッケル、錫、鉛を主成分とする合金に関している。
銅、ニッケル、そして錫を主成分とする合金は、既知であり、広く利用されている。
それらの合金は、優れた機械的性質を提供し、歪み硬化中に強い硬化を示す。
それらの合金の機械的性質は、スピノーダル分解のような既知の熱時効処理によってさらに改善される。
15重量%のニッケルと8重量%の錫とを含む合金(標準合金 ASTM規格 C72900)については、機械抵抗は1500Mpaに到達可能である。
これらの合金はまた、良好な耐応力緩和性、そして空気中で高耐食性も示す。
これらの材料の他の利点は、該材料の高降伏応力によってもたらされる、好ましい弾性特性と組み合わされる優れた成形性である。
さらに、これらの合金は、腐食に対する良好な耐性と、熱緩和に対する優れた耐性とを提供する。
このため、Cu‐Ni‐Snバネは、振動および高熱または応力を受けても、時間の経過とともにバネの圧縮力が失われることはない。
これらの好ましい性質は、良好な熱伝導率および電気伝導率と組み合わされ、これらの材料が電気通信産業用および自動車産業用の高い信頼性を有するコネクタを作るために広く利用されていることが示される。
また、これらの合金は、スイッチおよび電気装置もしくは電気機械装置において、または電子部品の基板として、または高荷重にさらされる軸受摩擦面を作るために、利用されることも出来る。{りんしょうてき がっぺいしょう}
これらの合金の良好な被削性は、通常、鉛を加えることによって得られるが、鉛は、合金母材中に介在物の微細分散系として分配されるものである。
残念なことに、そのような鉛の添加は、合金の温熱脆性を著しく増すことにもなり、このことによりプロセスとサービスの両方において問題を招く可能性がある。
中間温度(300℃〜700℃)でのCu基合金の延性の減少は、長い間既知の問題であって、R.V.Foulger氏およびE.Nicholls氏によって「Metals Technology」3、366〜369ページ(1976年)にて、および、V.Laporte氏およびA.Mortensen氏によって「International Materials Reviews」印刷中(2009年)にて、再検討されている。
この温度範囲における粒界すべりの始まりは、粒界での空隙と空洞の形成を招き、そして銅とその合金との通常延性破壊を粒界脆性破壊に変える。
この現象は、純銅について観察されたが、脆化させる合金化元素または不純物元素が合金中にあるとき、この現象はずっと顕著になる。
この臨界範囲を超える、より高い温度での動的再結晶により延性を回復させることができる。
そのようなCu合金中に溶融Pb介在物があると、とりわけ高歪み速度で、液体金属脆化(LME)が引き起こされる可能性がある。
それに加えて、18ppm程度の鉛含有量がCu‐Ni合金の粒界を脆化させると報告され、また、800℃で鉛ガスにさらされ続けた合金は脆性的に破壊しており、鉛もまた固相粒界脆化の原因になることを示している。
固相粒界脆化は、LMEに反して、低歪み速度で深刻度が増す。
Cu合金において粒界脆化の原因となる既知の他の元素は、硫黄と酸素である。
本発明の目的は、したがって、Cu‐Ni‐Sn‐Pbを主成分とする合金から成る金属製品を提案することであり、該金属製品は、先行技術の少なくともいくつかの制限を克服するものである。
本発明の別の目的は、Cu‐Ni‐Sn‐Pbを主成分とする合金から成る金属製品を提供することであり、該金属製品は、改善される引張特性と良好な被削性をもつものである。
本発明によると、これらの目的は、独立請求項の特徴を含む体系および方法によって達成されるが、好ましい実施態様は、従属請求項および明細書において示される。
また、これらの目的は少なくとも合金の50重量%に相当するCu中に、1重量%と20重量%の間のNi、1重量%と20重量%の間のSn、0.5重量%と3重量%の間のPbを含む合金によっても達成される。
該合金が、さらに、0.01重量%と5重量%の間のPまたはBを、単独または併用で含むことを特徴とする。
本発明の実施態様において、該合金は、さらに0.01重量%と0.5重量%の間のPまたはBを単独または併用で含む。
本発明の好ましい実施態様において、該合金は、9重量%のNi、6重量%のSn、1重量%のPbを含む。
本発明の合金は、基本的に、それぞれ180MPaと333MPaを超える降伏強度Rp0.2と最大応力Rを有することを特徴とし、これらは、800℃での約1時間の熱処理に続く水中または空気中での急冷の後、400℃で測定された。
また、該合金は、800℃での約1時間の熱処理、およびそれに続く約12時間の320℃での時効の後で、基本的に190を超えるHV硬さ(ビッカース硬さ)を有することを特徴とする。
また、これらの目的は、本発明の合金から成る金属製品の製造方法によっても達成されるが、該製造方法は次の過程を含むものである:等質構造を有する前記合金の第一のスラグを得ること;前記合金を、均質化の為および合金の冷間成形性向上の為に、690℃と880℃の間に含まれる温度で焼き鈍しすること;50℃/分と50000℃/分の間に含まれる冷却速度で冷やすこと、尚、該冷却速度は前記製品の断面積と前記合金の組成とに依るものである;そして冷間成形。
本発明は、また、本発明の合金から成り且つ本発明の方法を用いて製造される金属製品も含むが、該金属製品は、700〜1500N/mmの間に含まれる機械抵抗と、250と400の間に含まれるHV硬さと、ASTM規格 C36000の真鍮と比較して70%を超える被削性指数とを特徴とする。
機械加工できる金属製品は、亀裂なく製造されることができ、また中間温度(300℃〜700℃)で優れた機械的性質と引張特性をもつ。
本発明の本明細書において、すべての%表示は、重量%の意味であって、たとえ文章の中で明確に言及されていなくても然りである。
本発明は、例として与えられまた付属の図面によって説明される、請求項と本明細書を読むことによってよりよく理解されるであろう。
本発明による、Bを含むCu‐Ni‐Sn‐Pb合金の金属組織断面を示す。 本発明による、Pを含むCu‐Ni‐Sn‐Pb合金の金属組織断面を示す。
本発明の実施態様において、Cu基合金は、1重量%と20重量%の間のNi、1重量%と20重量%の間のSn、そして0.1重量%と0.4重量%の間で変化し得る割合のPbを含み、残りは、基本的にCuから構成されるが、避けられない不純物を伴い、該不純物は典型的には500ppm以下の量に含まれる。
鉛は本質的に合金のその他の金属の中に溶けないので、得られる製品は、鉛の粒子をCu‐Ni‐Sn母材の中に分散した状態で含むであろう。
機械加工作業の間、鉛は、潤滑効果をもち、薄片の破砕を容易にする。
合金中に導入される鉛の量は、達成しようとする被削性の程度に依る。
通常、数重量パーセント以下の鉛の量は、常温で合金の機械的性質が変更されることなく導入することが出来る。
しかしながら、鉛の融点(327℃)を超えると、液体鉛は、合金をひどく脆弱化させる。
このように、鉛を含む合金は製造が難しいが、その理由は、一方では、鉛を含む合金が非常に強い顕著な亀裂傾向を有しているからであり、他方では、望ましくない脆弱化層を含む二層から成る結晶構造を呈する可能性があるからである。
したがって、本発明の合金において、鉛含有量は、好ましくは0.5重量%と3重量%の間、または0.5重量%と2重量%の間であり、さらに好ましくは0.5重量%と1.5重量%の間である。
さらに、合金組成は、任意に、脱酸素剤として組成中に導入されるMnのような元素を0.1%と1%の間で含むことが出来る。
Cu合金は、また、Mnの代わりに、またはMnに加えて、Al、Mg、Zr、Feのような他の元素、または、これらの元素の少なくとも二つの組み合わせを含むことも出来る。
また、これらの元素の存在により、Cu合金のスピノーダル硬化を向上させることも出来る。
代わりに、Cu合金が酸化するのを防ぐ装置を利用することが可能である。
別の実施態様において、本発明の合金のCu含有量の一部は、FeまたはZnのような他の元素に、例えば最大10%の割合で置き換えることができる。
本発明のさらに別の実施態様において、Cu基合金は、Al、Mn、Zr、P(リン)またはB(ホウ素)の中から選ばれる追加の合金化元素を、少なくとも0.01重量%含む。
あるいは、本発明のCu基合金は、Al、Mn、Zr、PまたはBの中から選ばれる少なくとも二つの追加の元素の混合物を、少なくとも0.01重量%含む。
本発明の好ましい実施態様において、Cu基合金は、0.01重量%と5重量%の間のPまたはBを含む。
本発明のさらに好ましい実施態様において、Cu基合金は、9重量%のNi、6重量%のSn、1重量%のPb、そして0.02重量%と0.5重量%の間のPまたはBを含む。
Pおよび/またはBの追加によるCu‐Ni‐Sn‐Pb合金の中間温度での機械的性質への影響が調査された。
この目的を達成するために、約9重量%のNi、約6重量%のSn、約1重量%のPb、そして、約0.02と0.5%の間のPまたはBを含むCu基合金から成る金属製品が、純粋成分(プレアロイCu3PとプレアロイCuZr:99.5重量%、Al:99.9重量%、その他全て:99.99重量%)から、半連続鋳造設備(限度容量:30kg)において、アルゴン雰囲気下で準備された。
調査されるさまざまな合金の組成は、誘導結合プラズマ(ICP)分析によって測定され、表1に示されるが、組成は重量%で表示され、そして残りはCuである。
Zrの値は、ICP法では検出不可能であった。
Figure 2012523493
金属製品は、直径12mmの円筒棒に鋳造され、その後に三段階で7.5mmの直径にまでスエージ加工された。
これらの棒から、30mmのゲージ長と4mmの直径をもつ円筒形の引張試験サンプルが機械加工された。
サンプルは、空気中で1時間800℃で均質化され、そして水中で急冷された。
合金C1とC2が、このリストに加えられ、合金化添加物の含有量が少ない場合、被削性および高強度についての性質が同様に達成可能か試験された。
Bと表示される合金と対照的に、合金C1とC2のサンプルは、800℃での1時間の焼き鈍しの後、空気中で冷やされた。
図1および図2は、本発明による、それぞれBを含む合金(B4)とPを含む合金(B5)の、金属組織断面のSEM顕微鏡写真を示す。
合金B4およびB5は、両方とも、硬い第二相粒子1を示しており、該第二相粒子は、Ni、Sn、および、BまたはPがCu基合金に加えられるときそれぞれに形成されるBもしくはPに富んでいる。
Ni、Sn、およびZrに富んだ硬い第二相粒子1もまた、ZrがCu基合金に加えられるとき形成される(非表示)。
第二相1は、残部であるCu基合金の母材よりも硬い。
合金B4およびB5は、また、粒径によっても特徴付けられるが、ここでは基本的に平均直径35μmであって、BまたはPを含まない他の合金の粒径に比べて二分の一近く小さい。
それぞれ、BまたはPを、より低い含有量で含む合金C1およびC2もまた第二相粒子1を示すが、その量は減少する(顕微鏡写真は非表示)。
第二相粒子1は、むらなく微細構造の中に分配され、そして大きさは数ミクロンである。
Pb介在物2は、図1と図2において、白色に見えている。
表2は、ビッカース硬さ(HV10)試験値を示すものであり、800℃での約1時間の熱処理の後、および、それに続く約10時間と約12時間の320℃での時効の後、合金B1からB5について測定されたものである。
試験値は、合金A2について得られる値と比較される。
最も大きな硬さの増加は、本発明による合金B4とB5について見つかった。
Figure 2012523493
表3において、降伏強度(Rp0.2)と最大応力(R)の値が、A1からB5の合金サンプルについて示されている。
値は、800℃での約1時間の熱処理に続いて、水中または空気中での急冷の後、熱間引張試験を行うことによって得られた。
引張試験は、油圧サーボ式試験機(MFL 100kN)を用いて、400℃で、10−2−1の歪み速度で行われた。
サンプルは、昇温時間中の相変態の発生を最小限にするために、2分未満で安定した試験温度に到達するランプ加熱炉(Research Inc.、Model 4068‐12‐10)を使用して急速に加熱された。
急速な加熱と速い歪み速度との両方により、サンプルの破砕は、400℃で3分以内で得られた。
Figure 2012523493
CuNi9Sn6合金に加えられる鉛は、合金を著しく脆化させる。
Pおよび/またはBの添加のない、A2からB3のPbを含む合金について得られる値と比較して、本発明の合金B4およびB5について、改善される降伏強度(Rp0.2)と最大応力(R)の値が得られる。
より少ない量のB(0.03重量%)とP(0.1重量%)を含む合金C1とC2について得られる降伏強度と最大応力の値は、400℃でそれぞれ160Mpaとおよそ300Mpaであり、これらもまた、その温度での合金A2からB3の値と比較して改善がみられた。
上記の熱間引張試験における破砕の後の、合金C1とC2の砕けたサンプルの縦断面のSEM調査(非表示)は、第二相粒子1が、多くの場合Pb介在物2に隣接して位置すること(図1および図2を参照)、また破壊が粒界破壊であることを示したのであり、破砕が、より大きい第二相粒子1で核生成を起こさないことを示唆している。
表4は、合金A2からB5の焼割れの形成に対する脆弱性を質的に示す。
表4において、符号「+」は、割れ目の存在を意味し、割れ目の数と深さは「+」から「+++」に増して示され、一方、「0」は、いかなる割れ目も存在しないことを意味する。
急冷実験は、鋳放しの合金A2からB5のサンプルで、最初に800℃で1時間サンプルを熱処理し、それから該サンプルを室温の水浴、または80℃もしくは180℃に保たれる油浴に落とすことによって行われた。
合金サンプルの表面は、その後、割れ目について光学的に調べられた。
表4は、本発明による合金B4とB5が、焼割れの形成に対して最も低い脆弱性を有することを示している。
Figure 2012523493
本発明による合金B4からC2の機械加工性は、穴あけによって試験され、切削速度、送り、そして切り屑の長さを説明するものであるが、PまたはBを含まないその他の合金の機械加工性と類似していることが分かった。
合金B5は、A1からC2グループのその他の合金と比較して、最良の機械加工性を有することが分かった。
上記の結果は、硬い第二相粒子1が、合金中の粒界空隙に対する好ましい核生成位置を表しているのではなく、むしろ、銅合金における中間温度(300‐700℃)脆化の主な原因の一つである粒界すべりを妨げて、空隙を発生させないことを示唆している。
さらに、Zr、B、そしてPを含む本発明の合金(B3、B4、B5、C1、C2)において、Pb介在物2は、BまたはPを含む固体の第二相析出物1に隣接して位置するという際立った傾向を示し、不規則な複雑な形状である。
このことは、中間温度での溶融鉛介在物2と硬い第二相1との間の界面に低エネルギーをもたらすことを可能にし、つまりPbが第二相粒子1を「ウェット」(wet)するのである。
このことは、溶融Pb介在物2の不安定度の到達に必要な負荷応力を増加させ、合金をより強く且つより延性のあるものにするBおよびPを含む合金の破砕を遅らせ、そして場合によっては中間温度での引張特性を改善させる。
言い換えれば、P、B、またはZrのような、Cu基合金中に加えられる元素は、例えば応力負荷下での形状の変更に対して粒子を安定させるために、溶融Pbと接触して界面に低エネルギー示す、硬い第二相1の形成を引き起こす。
A2および残りのB系合金と比較して、より高いB4およびB5の引張特性(表2)は、BとPの両方が結晶成長抑制剤としての役割を果たしている粒径の違いによって、また、より延性の低い第二相1による耐荷重性によっても説明できる。
明らかに、本発明の合金B4、B5、C1およびC2は、CuNi9Sn6合金の被削性を向上させるための鉛の添加が原因である中間温度脆化を、大幅に解決する。
鉛を含む合金B3からC2は、該合金の魅力的な快削性の特性を保持する。
本発明の実施態様において、本発明のCu基合金から成る、機械加工できる金属製品は、連続または半連続鋳造法を含む方法によって得られる。
該方法において、第一のスラグは、押出されて、例えば、典型的には25mmと1mmの間に含まれることが出来る直径となる。
合金は、それから、例えば圧縮気流によって、または水噴霧によって、または他のあらゆる適切な手段によって冷やされるが、該他のあらゆる適切な手段とは、適切な冷却速度に達することのできる手段であり、該適切な冷却速度とは、好ましくは、脆化させる第二相の形成を制限するのに充分速く、そして亀裂を防ぐのに充分速い速度であり、以降に説明されるであろう通りである。
第一のスラグの材料は、それから、一つまたは複数の冷間成形作業を受けるが、該作業は、例えば、圧延、伸線、引張成形、ハンマリング、または、他のあらゆる冷間変形法によるものである。
冷間成形過程の後、第二のスラグは焼き鈍しされるが、該焼き鈍しは、典型的にはスルータイプの炉または取り外し可能なカバーの炉の中で、合金が単相になる範囲内に収まるはずの焼き鈍し温度で行われるものである。
上記に説明された組成のうちの一つを有する本発明のCu合金の場合において、焼き鈍し温度は、690℃と880℃の間に含まれる。
焼き鈍し過程、すなわち均質化熱処理の過程は、とりわけ、延性を誘起するため、構造を均質にすることによって精錬するため、そして合金の冷間成形特性を向上させるために利用される。
実施態様の変形例において、第二のスラグは、焼き鈍し、すなわち均質化熱処理の過程を経てから、冷間成形過程を経ることが出来る。
焼き鈍し過程の間、少なくとも部分的な再結晶が、第二のスラグとともに起こるであろうが、該再結晶において、歪みのない新たな粒が核生成し、そして成長して、内部応力によって変形された粒に取って代わる。
焼き鈍し過程の後、第二のスラグは冷やされるが、この場合もやはり、好ましくは、脆化させる第二相の形成を制限するのに充分速く、また亀裂を防ぐのに充分速い冷却速度で冷やされる。
一つまたは複数の一連の冷間成形過程を行うことができるが、それぞれの冷間成形過程には、焼き鈍し過程と冷却過程が付随しており、それにより望まれる直径と形をもつ連続したスラグを得ることができる。
一連の冷間成形過程、焼き鈍し過程、そして、冷却過程の後、最終的なスラグは、機械加工できる製品を得るために、最終的な直径および/または形状に伸線または引張成形されることが出来る。
その後ついに、スピノーダル分解熱処理、すなわち硬化を、機械加工できる製品または機械加工された部品に施し、最適な機械的性質を得ることができる。
後者の熱処理は、最終的な機械加工の前に行うことも可能であるし、後に行うことも可能である。
押出しおよび/または焼き鈍し処理の後の冷却過程は、冷却の間の温度差によって生まれる内部拘束による合金の亀裂を防ぐのに充分に遅い速度であるが、二相構造の形成を制限するのに充分に速い速度で行われなければならない。
速度が遅すぎると、相当な量の第二相が出現する可能性がある。
この第二相は、非常に脆く、また合金の変形能を大幅に減らしてしまう。
多すぎる量の第二相の形成を避けるために必要な臨界冷却速度は、合金の化学的性質に依存し、ニッケルと錫の量が多いほど速くなる。
さらに、冷却の間、一時的な内部拘束が合金内に生じる。
該内部拘束は、スラグまたは製品の表面と中心との間の温度差に関係している。
これらの拘束が合金の耐性を超えると、合金に割れ目が生じて、もはや利用不可能である。
冷却が原因である内部拘束は、製品の直径が大きいほど高い。
亀裂を防ぐための臨界冷却速度は、このように製品の直径に依る。
本発明の方法において、押出し過程および/または焼き鈍し過程の後の冷却は、50℃/分と50000℃/分の間に含まれる冷却速度で行われる。
銅‐ニッケル‐錫の合金は、長い凝固時間を有し、鋳造作業最中に大量の偏析を招く。
連続または半連続の鋳造過程の間、溶融合金は、かき回されることができるが、これは、偏析および鋳引けのような、表面の状態と内部特性とに関して、鋳物のより大きな規則性を得るためである。
さらに、溶融合金が溶けて鋳造されるとき、デンドライト構造が生まれ、微粒子合金を得ることは出来ない。
銅合金は、溶解物を撹拌するために、電磁的にかき回すことができる。
そのような磁力は、スラグの充分な撹拌を生み出して、中心偏析の数を減らすことを可能にし、また、平均粒径が基本的に5mm未満である細かい等軸結晶を有するCu基合金を得ることを可能にする。
あるいは、スラグの溶融Cu合金は、溶融材料内にキャビテーションおよび音響流を作り出すために、超音波エネルギーを使って機械的に撹拌することができる。
他のタイプの機械的撹拌もまた利用することができるが、それらは強制ガス混合、また溶融合金の振動や震動のような物理的混合、またはロータ、プロペラ、撹拌パルスジェットのような機械装置などである。
あるいは、電磁的撹拌は、機械的撹拌と組み合わせて利用することができるし、または、超音波撹拌は、機械的撹拌と組み合わせて利用することができる。
本発明による別の実施態様において、320mm以下の直径をもつCu基合金の第一のスラグは、溶射成形法を利用して製造されるが、該方法は、例えばオスプレイ法として既知の方法であり、且つ欧州特許第0225732号明細書に記載されている。
ここで、1〜500ミクロンのサイズ範囲の噴霧粒径を利用して、200ミクロン未満の平均粒径の合金を得ることが出来た。
溶射成形法は、偏析の程度が最小であるほぼ均質な微細構造を得ることを可能にする。
他のタイプのスラグ、例えば長方形断面を持つインゴット、円盤、または棒などもまた、溶射成形法によって製造することが出来る。
溶融金属または金属合金粒子のスプレイは、望まれる雰囲気下で行われるが、好ましくは、窒素やアルゴンのような不活性雰囲気下で行われる。
あるいは、金属製品は、静的ビレット鋳造法または他のあらゆる適切な方法によって得ることが出来る。
本発明のCu基合金製品は、焼き鈍し処理と冷却過程の後に室温で測定される、700〜1500N/mm(700〜1500MPa)の間に含まれる引張強度と、焼き鈍し処理と冷却過程の後に測定される、250と400の間に含まれるビッカース硬さ(HV10)と、ASTM規格 C36000の真鍮と比較して70%を超える被削性指数とを特徴とする。
さらに、本発明のCu基合金製品は、旋削の最中に生じる切りくずの除去が促進されることによって、容易に機械加工することができ、また、とりわけ旋削過程、快削過程、スタンピング過程、曲げ過程、または穴あけ過程などを必要とする機械加工作業に有利に利用することができる。
本発明のCu基合金製品は、ロッド、円形または他のあらゆる輪郭形状を有するワイヤ、ストリップ、例えば圧延ストリップ、スラブ、インゴット、薄板などの形状をもつ製品を得るために、有利に利用することが出来る。
本発明のCu基合金製品は、また、機械加工部品の全体または一部の製造のために有利に利用することもでき、それは、例えば、コネクタ、電気機械部品、電話機の部品、バネなどの、700N/mmを超える高い弾性限界をもつ導電性部品、またはマイクロ工学、時計製作術、摩擦学、航空学などの適用分野における微小機械部品、または多種多様な適用分野における他のあらゆる部品などである。
本発明の方法は、数重量パーセント以下のPbと、0.01%と0.5%の間のPおよび/またはBとを含み、製造中に亀裂の生じない、そして優れた機械的性質および引張特性を有する、機械加工できるCu‐Ni‐Sn基合金を製造することを可能にする。
1 第二相粒子
2 Pb介在物

Claims (17)

  1. 少なくとも合金の50重量%に相当するCuの中に、1重量%と20重量%の間のNi、1重量%と20重量%の間のSn、0.5重量%と3重量%の間のPbを含む合金であって、
    該合金が、さらに、0.01重量%と5重量%の間のPまたはBを、単独または併用で含むことを特徴とする合金。
  2. 該合金が、さらに、0.01重量%と0.5重量%の間のPまたはBを単独または併用で含む、請求項1に記載の合金。
  3. 前記合金が、9重量%のNi、6重量%のSn、1重量%のPbを含む、請求項1または2に記載の合金。
  4. 前記合金が、基本的に180MPaを超える降伏強度Rp0.2をもち、
    該降伏強度が、800℃での約1時間の熱処理に続いて、水中または空気中での急冷の後に400℃で測定されるものである、請求項3に記載の合金。
  5. 前記合金が、基本的に333MPaを超える最大応力Rをもち、該最大応力が、800℃での約1時間の熱処理に続いて、水中または空気中での急冷の後に400℃で測定されるものである、請求項3または4に記載の合金。
  6. 前記合金が、基本的に190を超えるHV硬さをもち、
    該硬さが、800℃での約1時間の熱処理、およびそれに続く約12時間の320℃での時効の後に測定されるものである、請求項3から5のいずれか一つに記載の合金。
  7. 前記合金が、第二相(1)を含み、
    該第二相が、800℃での約1時間の熱処理に続く、水中または空気中での急冷の後に、Ni、Sn、そして、それぞれBまたはPのいずれかを含むものである、請求項1から6のいずれか一つに記載の合金。
  8. 請求項1から7のいずれか一つを特徴とする合金から成る金属製品の製造方法であって、
    次の、
    a)等質構造を有する前記合金の第一のスラグを得ること、
    b)前記合金を、均質化の為および合金の冷間成形性向上の為に、690℃と880℃の間に含まれる温度で焼き鈍しすること、
    c)50℃/分と50000℃/分の間に含まれる、前記製品の断面積と前記合金の組成とに依る冷却速度で冷やすこと、
    d)冷間成形、
    という過程を含む製造方法。
  9. 請求項8に記載の過程a)が、連続鋳造法であり、
    該連続鋳造法が、前記合金の第一のスラグを25mmと1mmの間に含まれる直径で押し出すためのものである、請求項8に記載の方法。
  10. 第一のスラグの前記合金が、電磁的または機械的にかき回されて、平均粒径が基本的に5mm未満である細かい等軸結晶をもつ前記合金が得られる、請求項8または9に記載の方法。
  11. 請求項8に記載の過程a)が、溶射成形法であり、
    且つ、前記第一のスラグが、直径320mm以下および平均粒径200ミクロン未満で成形される、請求項8に記載の方法。
  12. 前記冷間成形過程が、圧延、伸線、引張成形、ハンマリングプロセスを含む、請求項8から11のいずれか一つに記載の方法。
  13. 請求項8から12のいずれか一つを特徴とする方法から得られる金属製品であって、
    前記金属製品が、700MPaと1500MPaの間に含まれる引張強度を有し、
    該引張強度が、請求項8に記載の焼き鈍し過程b)と冷却過程c)の後に室温で測定されるものである、金属製品。
  14. 前記製品が、250と400の間に含まれるHV硬さをもち、
    該HV硬さが、請求項8に記載の焼き鈍し過程b)と冷却過程c)の後のものである、請求項13に記載の製品。
  15. 前記製品が、ASTM規格 C36000真鍮と比較して、70%を超える被削性指数を有する、請求項13または14に記載の製品。
  16. 製品が、ロッド、ワイヤ、ストリップ、スラブ、インゴット、そして薄板の形状を有する、請求項13から15のいずれか一つに記載の製品。
  17. 製品が、機械加工される導電性部品または機械部品または微小機械部品の全体または部分の製造用に利用される、請求項13から16のいずれか一つに記載の製品。
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