JP2012522722A - 浸出制御された自然分解性被覆肥料 - Google Patents

浸出制御された自然分解性被覆肥料 Download PDF

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Abstract

本発明は、浸出制御被覆肥料に関し、より具体的に、本発明は、オレフィン樹脂である20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテート、5〜30重量部の生分解性樹脂、10〜70重量部の不水溶性タルクまたは珪藻土、0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤、および3〜15重量部のデンプンを含む被覆層を含む浸出制御被覆肥料に関する。本発明はまた、浸出制御被覆肥料の使用方法に関する。本発明の浸出制御被覆肥料は、水田において行われ得る植栽前の施肥(基肥)、分げつ肥(分げつ期の追肥)および穀物の登熟のための肥料(幼穂期の追肥)の代わりに行われる苗床への単一施用のみを通じて安定したイネ植物体の成長を確実にし、よって施肥量を削減する、環境に優しい被覆肥料であると評価される。本発明の被覆肥料の使用方法は、基本的に河川水がイネ植物体の移植前にイネ植物体に施用され、水田の乾燥のために植栽前の施肥の後に行われる水田からの脱水中に河川に流れる肥料により汚染されるか、あるいは分げつ肥(分げつ期の追肥)および穀物の登熟のための肥料(幼穂期の追肥)の施用後の未熟な灌漑により汚染されるのを防止する、効果的な方法であると評価される。本発明の被覆肥料の使用方法はまた、基本的に過剰施肥が原因の水田における鳥類への危害を防止し、本発明の被覆肥料を苗床に一度のみ施用することから従来の方法と比較して労働力を80%以上削減する、効果的な方法であると評価される。

Description

本発明は、オレフィン樹脂、生分解誘導樹脂、不水溶性無機材料および界面活性剤を含む被覆層を含む放出制御被覆肥料、ならびにその調製方法に関する。また、本発明は、放出制御被覆肥料を施用する方法に関する。
化学肥料および合成農薬の使用に基づく集約農業は、食料の生産増加に寄与してきたが、これらの化学肥料の継続的使用により、土壌の物理および化学特性の悪化、ならびに土壌汚染および地下水汚染を含む耕地生態系の持続可能性の低下などの環境問題が生じる。したがって、韓国および他国における安全な食料の消費および開発に対する最近の関心の増加により、環境に優しい農産物を生産する能力のある環境に優しい農業への要求が、日々増加している。よって、韓国政府は、化学肥料の使用を2013年までに375kg/ha(1999年から2003年の間の平均)の40%に削減することを発表した。しかしながら、化学肥料の使用を、化学肥料を有機肥料に置き換えることにより2007年までに340kg/ha(目標レベルの約9.3%)に削減したが、化学肥料の使用を40%削減に対応する225kg/haに削減するために、約34%のさらなる削減が必要である。加えて、農村人口の急速な高齢化に伴い、労働力の量および質の低下に対処するための省力栽培技術に、ますます注目が集まっている。
図1に示すとおり、稲作のための従来の施肥方法は、基肥施用、分げつ肥施用、および追肥施用を含む一連の分施システムにより行われている。図1に示すとおり、作物(イネ植物体等)が成長期から生殖期へと切り替わるために、必要な肥料量は徐々に増加するが、一般的な化学肥料を成長期間にわたり供給するのは困難である。この理由により、分施システムが使用される。
一般的に、イネ移植後約40日の成長期間において、生殖/成長期へとシフトするために、草高および分げつ数が、有効分げつ数(幼穂が後に形成される分げつ)を確保するために増加し、その後に植物が肥料が不要な第3黄期(3-yellow stage)へと移る。第3黄期を経て、植物は、幼穂形成期へシフトとする。幼穂形成後、葉の十分な光合成が行われ、幼穂が登熟することができるよう、追肥施用が行われる。
したがって、本発明は、開発された放出制御被覆肥料が、イネ植物体に必要な肥料が約40日間苗床においてイネ植物体にゆっくりと供給され、イネ植物体にイネ播種中に施肥され、それにより必要な肥料が成長期間にわたりゆっくりと供給されるよう、使用される技術である。
また、従来の施肥方法において、田において使用される多量の基肥、分げつ肥および追肥は、部分的にイネ植物体に吸収され、残りの部分は土壌に残るかまたは耕地生態系から流出することから、川の富栄養化の原因となる。加えて、従来の分施システムは、実際には、相当な農業努力を必要とする。
稲作において使用される労働力および化学肥料の量を削減するために、最大効率で使用することのできる肥料の開発および施肥方法の改善が必要である。したがって、労働力を削減するような最適施肥システムを確立し、それにより、削減された量の肥料を使用する稲作技術を確立することが、至急必要とされる。
PCT/JP1996/02116(1998年公開、韓国公開特許第1999-0035939号公報に対応)は、被覆農薬粒剤、それらの調製方法およびそれらの使用を開示する。同公開公報の開示によると、被覆材料は、農薬粒剤に徐放特性を付与し、農薬粒剤による処置数を削減するのに使用される。しかしながら、農薬粒剤には、異なる放出速度を有する材料を使用することから、苗床を粒剤を含む農薬または肥料で処置するとき、農薬粒剤の放出速度を一定レベルに維持するのが非常に困難であるという欠点がある。
本発明は、先行技術において生じる上述の問題を考慮して達成され、本発明は、稲作中の水田における基肥、分げつ肥および追肥の代わりとなることができ、一度の使用でさえ安定したイネの成長を確保することができ、施肥量を削減することができる放出制御被覆肥料を提供することを目的とする。
本発明の理論的基礎に関し、図2に示すとおり、従来の施肥方法において、水田の全域が、肥料を用いて均一に処置されるので、作物が移植されない領域もまた肥料を用いて処理され、したがって、肥料は、水田に生じる雑草により消費されるか、あるいは水田において化学反応を通じて蒸発するまたは水と共に浸出する。この問題を克服するための試みにおいて、徐放肥料の作条施肥方法が開発され、使用されているが、肥料がイネ植物体が移植された場所に側条施肥されることから、施肥量の低下は著しくない。
本発明の別の理論的基礎に関し、図3に示すとおり、肥料利用率は、さまざまな刊行物に示されるとおり、肥料の種類および施肥方法に依存してさまざまである。このことから、一般的な化学肥料が、被覆徐放肥料として使用されるとき、肥料利用率は、約50%以上増加し、また施肥方法に依存して変化するであろう。肥料の全面施肥の場合約10%である肥料利用率は、肥料による根系層の処置の場合30%に増加する。
したがって、本発明において、放出制御肥料を、被覆材料を使用して調製する。従来の自動播種機を使用するとき、施肥ステップを、(1)種子箱の導入、(2)床土の導入、(3)灌漑、(4)播種、(5)種子の覆土、および(6)苗床の開放、からなる6つの連続ステップに加えて行う。新しい自動播種機を使用するとき、(1)箱の導入、(2)床土の導入、(3)肥料(放出制御肥料)の導入、(4)肥料の床土による覆土、(5)灌漑、(6)播種、(7)種子の覆土、(8)苗床の開放、からなる8つの連続ステップを行う。したがって、伝統的育苗プロセスにおいて、水田を肥料で処置するが、本発明の新しい自動播種機の場合、施肥を育苗中に行う。よって、本発明において、水田に肥料を与えないので、施肥方法の改善を通じて労働力の軽減をもたらす。
また、本発明を完成するために、苗床における作物(イネ)の育苗期間は、20〜30日であることから、図3に示すとおり、苗床に添加する肥料は、30日間放出されるべきではなく、30日後徐々に放出されるべきであり、およびその期間に追肥施用が行われる播種後90日までに徐々に放出されるべきである。
かかる問題が解消されるとき、既存の肥料の肥料三要素(N、P、K)の放出を、肥料を生分解性樹脂で被覆することによって制御することができる。したがって、苗床を肥料で処置するのが一度であり、苗床で育てた苗を水田に移植するとき、図3に示すとおり、肥料が作物(イネ等)の根系層に置かれるので、作物が移植されない領域に生じる肥料の損失が最小限に抑えられる。また、肥料が被覆されるから、作物(イネ等)の成長期間にわたり徐々に放出され、苗床に少量の肥料を一度施用するときであっても、肥料が作物の成長にわたり供給される。したがって、本発明は、新しい種類の肥料および新しい施肥方法に関する。
本発明は、伝統的施肥方法と比較して施肥量を著しく削減する能力のある施肥方法に関する。従来の施肥方法において、水田の全域が、肥料を用いて均一に処置されるので、作物が移植されない領域もまた肥料を用いて処理され、したがって、肥料は、水田に生じる雑草により消費されるか、あるいは水田において化学反応を通じて蒸発するまたは水と共に浸出する。この問題を克服するための試みにおいて、徐放肥料の作条施肥方法が開発され、使用されているが、肥料がイネ植物体が移植された場所に側条施肥されることから、施肥量の低下は著しくない。
しかしながら、本発明の放出制御肥料は、苗床に施されるので、栄養が所望の作物(イネ等)にのみに供給され、施肥量が削減される。加えて、本発明は、少量の放出制御被覆肥料でも基肥、分げつ肥および追肥の代替となる施肥方法を提供する。
本発明の別の目的は、苗床へ施用するための放出制御被覆肥料および施肥方法を提供し、ここで、稲作中水田における基肥、分げつ肥および追肥の代替として放出制御被覆肥料での苗床の処置が一度であることで、伝統的施肥方法において水田に施肥するのに必要な時間である10エーカーあたり1.3時間を、施肥機搭載の新しい自動播種機を使用してほぼ排除することができ、それにより、労働力を90%以上削減する。
加えて、従来の被覆材料とは違って、肥料要素の放出は、本発明の単一の被覆材料を使用して継続して維持され、それにより異なる放出速度を有する材料が添加されたときに生じる問題を解消する。
上記目的を達成するために、本発明は、オレフィン樹脂、生分解誘導樹脂、不水溶性無機材料および界面活性剤を含む被覆層を含む放出制御被覆肥料を提供する。
好ましくは、本発明は、被覆層がデンプンを含む放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートである放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、生分解誘導樹脂が5〜30重量部である放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土である放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、デンプンが3〜15重量部である放出制御被覆肥料を提供する。
好ましくは、本発明は、オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂が5〜30重量部であり、不水溶性材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂が5〜30重量部であり、デンプンが3〜15重量部であり、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料を提供する。
好ましくは、本発明は、被覆層の被覆率が6〜20%である放出制御被覆肥料を提供する。
好ましくは、本発明は、肥料のサイズが1〜2mmである放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、被覆層の被覆率が10〜30%である放出制御被覆肥料を提供する。
より好ましくは、本発明は、肥料のサイズが2〜4mmである放出制御被覆肥料を提供する。
本発明はまた、放出制御被覆肥料の調製方法であって、i)オレフィン樹脂、生分解誘導樹脂、不水溶性無機材料および界面活性剤を混合し、被覆層を形成すること、およびii)被覆層を肥料に適用すること、のステップを含む、前記方法を提供する。
好ましくは、本発明は、ステップi)がさらにデンプンを混合することを含む放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、被覆層中のオレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含む放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、調製方法における生分解誘導樹脂が5〜30重量部である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、デンプンを3〜15重量部の量で含有する放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
好ましくは、本発明は、オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂を5〜30重量部の量で含有し、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂を5〜30重量部の量で含有し、デンプンを3〜15重量部の量で含有し、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
好ましくは、本発明は、被覆層の被覆率が6〜20%である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
好ましくは、本発明は、肥料のサイズが1〜2mmである放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、被覆層の被覆率が10〜30%である放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
より好ましくは、本発明は、肥料のサイズが2〜4mmである放出制御被覆肥料の調製方法を提供する。
本発明はまた、イネ苗用苗床を前記被覆肥料で処置することを含む施肥方法を提供する。
本発明はまた、苗の移植前に農作物用苗用ポットを前記被覆肥料で処置することを含む施肥方法を提供する。
本発明はまた、苗用キャビティを前記被覆肥料で処置し、作物を処置した苗用キャビティに移植することを含む施肥方法を提供する。
本発明はまた、イネ播種中に播種箱を前記被覆肥料で処置することを含む施肥方法を提供する。
本発明はまた、前記被覆肥料を苗床に施用し、イネを苗床に播種し、苗床でイネ苗を育て、水田にイネ苗を移植することを含む施肥方法を提供する。
本発明は、放出制御被覆肥料に、より具体的には、オレフィン樹脂として20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテート、5〜30重量部の生分解誘導樹脂、10〜70重量部の不水溶性タルクまたは珪藻土、0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤、および3〜15重量部のデンプンを含む被覆層を含む放出制御被覆肥料に、ならびに被覆肥料の使用方法に関する。
本発明の放出制御被覆肥料は、稲作中水田における基肥、分げつ肥および追肥の代替として放出制御被覆肥料で苗床を処置するのが一度であるときでさえ、安定したイネの成長を確実にし、施肥量を削減する、環境に優しい被覆肥料であると評価された。また、本発明の放出制御被覆肥料は、イネ移植前の水田における基肥施用後の水田乾燥のための脱水プロセス中のあるいは分げつ肥または追肥施用後の未熟な水管理による肥料の河川水への流入が原因の河川水の汚染を根本的に防止することができる。加えて、本発明の被覆肥料は、水田における肥料の過剰施用による鳥類への危害を根本的に防止することができると同時に、苗床の被覆肥料での処置が一度であるため、伝統的施肥方法と比較して労働力を80%以上削減する効果を提供する。したがって、本発明は、有効な施肥方法を提供する。
図1は、本発明に必要な、従来の栽培およびイネの成長速度を示す図である。 図2は、伝統的施肥方法および本発明の施肥方法間の肥料処置地点、肥料処置量および処置時点の差異を示す図である。 図3は、本発明の苗床への施用のための被覆肥料の理論的基礎を示す図である。 図4は、本発明の例において使用される流動層乾燥機を備えた被覆装置を示すプロセス略図である。<参照数字の説明>1:吸気口;2:熱交換器;3:流量制御ユニット;4:多孔パイプ;5:流体ノズル;6:恒温チャンバー;7:ポンプ;8:被覆チャンバー;9:吸気ユニット;10:排気口。 図5は、本発明の苗床処置用被覆肥料の温度条件および被覆率に応じた放出速度の変化を示すグラフィック図である。
図6は、本発明の苗床への施用のための被覆肥料の被覆率に応じた累積放出速度の変化(20℃で)を示す図である。 図7は、肥料による処置前後の苗床を示す一組の写真である。 図8は、苗床被覆肥料による処置3日後の本発明の被覆肥料の過剰放出を示す写真である。 図9は、苗床をさまざまな量の被覆肥料で処置したときの苗床処置用被覆肥料による基肥の代替効果の試験結果を示す図である。 図10は、苗床をさまざまな量の被覆肥料で処置したときの苗床処置用被覆肥料による基肥および分げつ肥の代替効果の試験結果を示す図である。
図11は、本発明の例において使用される新しい改善された自動播種機を使用して被覆肥料で苗床を処置するプロセスを示す図である。 図12は、本発明の苗床への施用のための被覆肥料で処置した根域の状態を示す写真である。 図13は、本発明の苗床への施用のための被覆肥料による処置後の育苗プロセスを示す図である。 図14は、本発明の苗床への施用のための被覆肥料による処置後のイネ苗の成長パターンを示す図である。
ベストモード

例1
1−1.被覆配合物および被覆条件
1−1−1.苗床への施用のための放出制御被覆肥料の調製
*LDPE:低密度ポリエチレン(メルトインデックス(MI)=8、D=0.916)
EVA:エチレン−酢酸ビニルアセテート共重合体(MI=2、D=0.940、ビニルアセテート含量=18%)
BDP=合成樹脂、生分解誘導剤
タルク:(平均サイズ:10μm)
界面活性剤:非アニオン界面活性剤(EO:6、CP:52)
色素:有機色素(合成色素)
溶媒:テトラクロロエチレン(TCE)−99%以上
肥料:1〜2mmの粒子サイズを有する複合肥料または単肥
1−2−2.苗床への施用のための放出制御被覆肥料の調製
*LDPE:低密度ポリエチレン(メルトインデックス(MI)=8、D=0.916)
EVA:エチレン−酢酸ビニルアセテート共重合体(MI=2、D=0.940、ビニルアセテート含量=18%)
BDP=合成樹脂、生分解誘導剤
タルク:(平均サイズ:10μm)
界面活性剤:非アニオン界面活性剤(EO:6、CP:52)
色素:有機色素(合成色素)
溶媒:テトラクロロエチレン(TCE)−99%以上
肥料:2〜4mmの粒子サイズを有する複合肥料または単肥
1−2.被覆プロセス
1−2−1.苗床への施用のための放出制御被覆肥料の調製プロセス
オレフィン樹脂(LDPE+EVA)、BDP、不水溶性無機材料および界面活性剤を、混合物の固体濃度が5%となるよう、テトラクロロエチレン溶媒中で互いに混合する。得られる被覆混合物を、恒温チャンバー6内で100℃で約1時間撹拌することにより溶解させ、これにより、被覆組成物を調製する。
そして、肥料粒子を、図4に示すとおり流動層乾燥機を使用して被覆組成物で被覆し、これにより、被覆肥料を調製する。吸気ユニット9を通じて導入された空気は、吸気口1に入り、熱交換器2により加熱される。ここで、導入された空気量は、流量制御ユニット3により制御される。加熱した空気は、多孔プレート4を通過し、特定の気流パターンを形成し、それによって、肥料粒子が流動化される。恒温撹拌チャンバー6内の被覆組成物を、ポンプ7により移動させ、流動化されている肥料粒子に流体ノズル5を通じてスプレーする。被覆組成物を、流体ノズルを通じてスプレーする前に、恒温撹拌チャンバー内で100℃に維持すべきである。スプレー被覆組成物を、被覆チャンバー8内で肥料粒子の表面に被覆する(上部内径:350mm、高さ:750mm、および吸気口内径:150mm)。
被覆温度条件は、以下のとおりである:T−1:67℃、T−2:60℃、およびT−3:45℃。導入した空気を、蒸発熱により冷却し、排気口10を通じて排出する。流動層被覆のための特定の条件は、以下のとおりである:
熱気流速:6〜10m/秒;
熱気温度:60〜70℃;
肥料粒子サイズ:1〜2mm;
導入肥料量:1.5kg;
被覆溶液の固体濃度:5重量%;
供給した被覆溶液量:90〜100g/分;
被覆時間:17〜66分;および
被覆率:5〜18%。
上記のとおり、本発明の被覆肥料は、流動層乾燥機の陰圧を使用して被覆プロセスを行うことにより、高い蒸発速度で、単位時間あたり高生産効率で調製することができる。
1−2−2.苗床への施用のための放出制御被覆肥料の調製プロセス
オレフィン樹脂(LDPE+EVA)、BDP、デンプン、不水溶性無機材料および界面活性剤を、混合物の固体濃度が5%となるよう、テトラクロロエチレン溶媒中で互いに混合する。
被覆組成物の調製プロセスおよび被覆層の形成プロセスを、被覆組成物を、流体ノズルを通じてスプレーする前に、110℃に維持する以外は、第1部(苗床への施用のための放出制御被覆肥料の調製プロセス)に記載のものと同様に行う。流動層被覆のための特定の条件は、以下のとおりである:
熱気流速:8〜9m/秒;
熱気温度:60〜70℃;
肥料粒子サイズ:2〜4mm;
導入した肥料量:1.5kg;
被覆溶液の固体濃度:5重量%;
供給した被覆溶液量:90〜100g/分;
被覆時間:17〜68分;および
被覆率:5〜20%。
上記のとおり、本発明の被覆肥料は、流動層乾燥機の陰圧を使用して被覆プロセスを行うことにより、高い蒸発速度で、単位時間あたり高生産効率で調製することができる。
例2:さまざまな被覆率での自然劣化速度
2−1:苗床への施用のための放出制御被覆肥料
既述のとおり調製した本発明の放出制御被覆肥料を各5gの採取し、針を使用して各肥料粒子にピンホールを形成し、その後肥料粒子内の肥料成分が完全に放出され、そして試験材料として使用される。調製した試験材料を、試験ポットに施用する(幅:15cm、および長さ:21cm)。ここで、1mmまたは2mmのふるいを通る土壌が使用され、施用条件および水条件は、従来の稲作において使用されるものと同じである。この状態で、ポットを恒温温室(25℃)内で2年間維持する。そして、土壌および被覆肥料を採取し、乾燥させ、ソイルミキサーを使用して物理特性を与える。1mmのふるいを通らないカプセルの割合を決定し、自然劣化率として以下の表3に示す。
試験例1:苗床への施用のための放出制御被覆肥料の放出速度の実験
各肥料配合物の放出速度を実験するために、12.5gの各肥料配合物を、250mlの25℃または15℃の蒸留水に添加し、その後、1mlの蒸留水をさまざまな時点で採取し、水の合計窒素含量を、Kjeltec analyzer 2300により分析し、それにより、肥料配合物の放出速度を決定した。
上の表4からわかるとおり、苗床を、各配合物で処置し(図7)、温室内で3日間維持したとき、配合物Aは、高い初期放出速度により2日からイネの萎凋を示したのに対し、配合物Bは、2日まで問題が生じさせなかったが、3日でイネの部分的萎凋を示した。したがって、配合物BおよびCは、実用性に問題はないが、配合物Aは、大量に放出され、イネに損傷を与えることから、配合物Aは実用性に問題があることを示している。
試験例2:苗床への施用のための被覆肥料による基肥の代替の生物学的効果の試験
床土を、苗床に置き、150gの発芽したイネ種子を、各苗床に植え付けた。そして、苗床を、温室内で21日間維持し、図7に示すとおり、本発明の配合物B(苗床肥料)を、各苗床に80g(2.4kg/10a)、160g(4.8kg/10a)および240g(7.2kg/10a)のさまざまな量を施用した。施用2日後、6本の苗を、416cmの面積に移植した。一方、伝統的施肥において、Plus3(21−12−11)を基肥として、土壌に10aあたり26.4g(1.1g/ポット)の量を施用し、1日後、イネを移植した。移植20日後、イネ植物体の分げつ数、高さおよび葉緑素含量(SPAD値)を測定し、肥料の生物学的効果を互いに比較した。
結果として、本発明の被覆肥料は、分げつ数、高さおよび葉緑素含量に関し、苗床あたり80g(2.4kg/10a)の量を施用したときでさえ、基肥Plus3と同程度であった。これは、被覆肥料が、2.4kg/10aの量を施用したとき伝統的基肥施用の代替となり得ることを示唆している。被覆肥料を、2.4kg/10aより多量に施用したとき、伝統的施肥の場合よりもより上の分げつ数、高さおよび葉緑素含量を示した。
試験例3:放出制御被覆肥料による基肥および分げつ肥の代替の生物学的効果のための試験
床土を、苗床に置き、150gの発芽したイネ種子を、各苗床に植え付けた。そして、苗床を、温室内で21日間維持し、図5に示すとおり、本発明の配合物C(苗床肥料)を、各苗床に80g(2.4kg/10a)、160g(4.8kg/10a)および240g(7.2kg/10a)のさまざまな量を施用した。施用3日後、5本の苗を、416cmの面積に移植した。一方、伝統的施肥において、Plus3(21−12−11)を基肥として、土壌に10aあたり26.4g(1.1g/pot)の量を施用し、1日後、イネを移植した。移植15日後、分げつ肥として尿素(46%)肥料を、4.4kg/10aの量をポットの表面に施用した。
図1に示すとおり、基肥および分げつ肥の効果は、移植後40日まで維持されるべきである。したがって、移植40日後、イネの植物体分げつ数、草高および葉緑素含量(SPAD値)を測定し、肥料の生物学的効果を互いに比較した。
試験結果を、以下の表7に示す。同表に示すとおり、被覆肥料を160g/苗床(4.8kg/10a)の量で施用したときでさえ、基肥Plus3を26.4kg/10aの量で施用し、分げつ肥尿素(46%)を移植15日後に施用した伝統的施肥方法において得られたものと同程度の分げつ数、草高および葉緑素含量を示した。これは、被覆肥料が、4.8kg/10aの量を施用したとき伝統的基肥および分げつ肥施用の代替となり得ることを示唆している(図10参照)。被覆肥料を、4.8kg/10aより多量に施用したとき、伝統的施肥の場合よりもより上の分げつ数、草高および葉緑素含量を示した。
2−2:苗床への施用のための放出制御被覆肥料
本発明の被覆肥料を、上記第2−1部に記載されたのと同様に調製し、その自然劣化率を測定した。測定結果を、以下の表8に示す。
試験例1:苗床への施用のための放出制御被覆肥料の実験
各肥料配合物の放出速度を実験するために、12.5gの各肥料配合物を、250mlの20℃の蒸留水に添加し、その後、1mlの蒸留水をさまざまな時点で採取し、水の合計窒素含量を、Kjeltec analyzer 2300により分析し、それにより、肥料配合物の放出速度を決定した。
測定結果において、配合物Aが速い放出速度を有し、播種約30日後に75%の放出速度を示した。これは、苗床への施用のための放出制御被覆肥料として使用することが難しいことを示唆している。しかしながら、配合物BおよびCは、播種後30日までにそれぞれ9.1%および6.1%の放出速度を示した。これは、それらを苗床への施用のための放出制御被覆肥料として使用することができることを示唆している。
試験例2:苗床への施用のための放出制御被覆肥料の生物学的効果のための試験
1.育苗期間中の各配合物についての成長試験
図11に示すとおり、イネの種子を、従来の自動播種機を改良した新しい自動播種機を使用して、各配合物を施用した苗床に播種した。種子が温室内で30日間苗に成長する傍らで、肥料によるイネの萎凋速度を、さまざまな時点で目視評価した。結果として、配合物Aの場合、イネは、播種後5日まで萎凋することなく容易に発芽した。しかしながら、肥料の放出速度が、表9に示すとおり、播種5日後から増加したことから、発芽したイネは、播種10日後に完全に萎凋した。これは、配合物Aが、苗床への施用のための被覆肥料として使用することが難しいことを示唆している。これに対し、配合物BおよびCの場合、イネの苗は、播種後30日まで萎凋しなかった。これは、配合物が、苗床への施用のための被覆肥料として使用することができることを示唆している。
2.移植後のイネの成長の実験
1)処置プロセス
図11に示すとおり改善された新しい自動播種機を使用して、500gの被覆肥料を、各苗床に施用し、130gの5日間発芽させたイネの種子を、各々の苗床に播種し、温室内で25日間苗に育てた(図12参照)。対照群の場合、130gのイネの種子を、各々のトンブハンノン社製苗床に播種し、温室内で25日間苗に育てた。
一般的に、300坪(1坪=3.3平方メートル)あたり30の苗床を移植した。したがって、苗床肥料(24−9−9)の場合、5本の苗以外の苗(2.03cmあたり1本の苗)を除去し、その後、1本の苗を416cmの角型のポットに移植し、成長期間を通じていかなる肥料による処置も行わなかった。対照群の場合、イネの移植5日前、Plus3(21−12−11)を基肥として、5日目に26.4kg/10aの量を各苗床に施用し、イネの移植15日後、尿素(46%)肥料を分げつ肥として、4.6kg/10aの量を施用し、移植60日後、NK肥料(18−0−16)を追肥として、18kg/10aの量を施用した。施肥なしの場合、肥料を、イネ成長期間にわたり施用しなかった。
2)成長の実験
(1)移植35日後、イネの成長を、被覆肥料および伝統的施肥群間で比較した。結果として、イネの分げつ数、草高および葉緑素含量は、被覆肥料および伝統的施肥群間で類似であった。2群間でイネの成長に差異がなかった理由は、伝統的施肥群における分げつ肥が移植15日後に施用されたので、2群間で葉緑素含量(SPAD値)に差異がなかったからであると考えられる。
(2)追肥施用前だが、イネの移植60日後、イネの成長を、実験した。結果として、分げつ数は、被覆肥料群において、著しく大きかった。図1に示すとおり、イネの有効分げつは一般的に、移植後40日以内になされ、そして、イネは、移植後60日以内にイネを追肥で処置する無効分げつ期へとシフトする。無効分げつ期において、肥料効果は低減する。しかしながら、本発明の被覆肥料は、イネの移植後70日まで継続的に放出され、伝統的施肥群において得られたものよりも大きい分げつ数、草高および葉緑素含量を示した。
(3)放出制御被覆肥料の幼穂数への効果
イネの幼穂数は、イネの収量に最も大きな効果を有する。したがって、移植80日後、イネの幼穂数、草高および葉緑素含量を、被覆肥料群および伝統的施肥群間で比較した。結果として、本発明の被覆肥料は、伝統的施肥群と比較して約7.2%の幼穂数の増加を示し、草高は、移植60日後の実験結果とは異なり、伝統的施肥群が被覆肥料群より大きかった。加えて、葉緑素含量は、2群間で類似であった。
かかる結果は、被覆肥料が、移植後ゆっくり放出され、したがってイネの分げつ数を確保するのが容易となったためと考えられる。また、伝統的施肥群の場合のイネのより大きい草高は、追肥が移植60日後に施用されたので、イネが過剰量の肥料で処置され、したがって、イネの草高が追肥の施用後急速に増加したからであると考えられる。
また、被覆肥料群の場合のイネのより小さい草高は、イネの成長の後期における台風および大雨によるイネの倒伏の危険性を大いに低減するという利点がある。

Claims (31)

  1. オレフィン樹脂、生分解誘導樹脂、不水溶性無機材料および界面活性剤を含む被覆層を含む、放出制御被覆肥料。
  2. 被覆層がデンプンを含む、請求項1に記載の放出制御被覆肥料。
  3. オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートである、請求項1または2に記載の放出制御被覆肥料。
  4. 生分解誘導樹脂が5〜30重量部である、請求項1または2に記載の放出制御被覆肥料。
  5. 不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土である、請求項1または2に記載の放出制御被覆肥料。
  6. 界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項1または2に記載の放出制御被覆肥料。
  7. デンプンが3〜15重量部である、請求項2に記載の放出制御被覆肥料。
  8. オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂が5〜30重量部であり、不水溶性材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項1に記載の放出制御被覆肥料。
  9. オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂が5〜30重量部であり、デンプンが3〜15重量部であり、不水溶性材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項2に記載の放出制御被覆肥料。
  10. 被覆層の被覆率が6〜20%である、請求項1に記載の放出制御被覆肥料。
  11. 肥料のサイズが1〜2mmである、請求項1に記載の放出制御被覆肥料。
  12. 被覆層の被覆率が10〜30%である、請求項2に記載の放出制御被覆肥料。
  13. 肥料のサイズが2〜4mmである、請求項2に記載の放出制御被覆肥料。
  14. 放出制御被覆肥料の調製方法であって、
    i)オレフィン樹脂、生分解誘導樹脂、不水溶性無機材料および界面活性剤を混合し、被覆層を形成すること、および
    ii)被覆層を肥料に適用すること
    を含む、前記方法。
  15. ステップi)がさらにデンプンを混合することを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 被覆層中のオレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含む、請求項14または15に記載の方法。
  17. 調製方法における生分解誘導樹脂が5〜30重量部である、請求項14または15に記載の方法。
  18. 不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土である、請求項14または15に記載の方法。
  19. 界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項14または15に記載の方法。
  20. デンプンを3〜15重量部の量で含有する、請求項15に記載の方法。
  21. オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂を5〜30重量部の量で含有し、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項14に記載の方法。
  22. オレフィン樹脂が20〜60重量部のポリエチレンおよび10〜20重量部のエチレンビニルアセテートを含み、生分解誘導樹脂を5〜30重量部の量で含有し、デンプンを3〜15重量部の量で含有し、不水溶性無機材料が10〜70重量部のタルクまたは珪藻土であり、および界面活性剤が0.2〜2重量部のアニオンまたはカチオン界面活性剤である、請求項15に記載の方法。
  23. 被覆層の被覆率が6〜20%である、請求項14に記載の方法。
  24. 肥料のサイズが1〜2mmである、請求項23に記載の方法。
  25. 被覆層の被覆率が10〜30%である、請求項15に記載の方法。
  26. 肥料のサイズが2〜4mmである、請求項25に記載の方法。
  27. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の被覆肥料をイネ苗用苗床に施用することを含む、施肥方法。
  28. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の被覆肥料を、苗の移植前に農作物用苗用ポットに施用することを含む、施肥方法。
  29. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の被覆肥料を苗用キャビティに施用することおよび作物を処置した苗用キャビティ内に移植することを含む、施肥方法。
  30. イネの播種中に請求項1〜13のいずれか一項に記載の被覆肥料を播種箱に施用することを含む、施肥方法。
  31. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の被覆肥料を苗床内に施用し、イネを苗床内に播種し、イネの苗を苗床で育て、イネの苗を水田内に移植することを含む、施肥方法。
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