JP2012513457A - Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体 - Google Patents

Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012513457A
JP2012513457A JP2011542966A JP2011542966A JP2012513457A JP 2012513457 A JP2012513457 A JP 2012513457A JP 2011542966 A JP2011542966 A JP 2011542966A JP 2011542966 A JP2011542966 A JP 2011542966A JP 2012513457 A JP2012513457 A JP 2012513457A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fragment
monoclonal antibody
hcv
antibody
chain variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011542966A
Other languages
English (en)
Inventor
ロベルト・ブリオーニ
マッシモ・クレメンティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pomona Ricerca SRL
Original Assignee
Pomona Ricerca SRL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pomona Ricerca SRL filed Critical Pomona Ricerca SRL
Publication of JP2012513457A publication Critical patent/JP2012513457A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K39/395Antibodies; Immunoglobulins; Immune serum, e.g. antilymphocytic serum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/10Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from RNA viruses
    • C07K16/1081Togaviridae, e.g. flavivirus, rubella virus, hog cholera virus
    • C07K16/109Hepatitis C virus; Hepatitis G virus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/505Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/20Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin
    • C07K2317/21Immunoglobulins specific features characterized by taxonomic origin from primates, e.g. man
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/50Immunoglobulins specific features characterized by immunoglobulin fragments
    • C07K2317/55Fab or Fab'
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/70Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
    • C07K2317/76Antagonist effect on antigen, e.g. neutralization or inhibition of binding

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

本発明は、HCV感染の治療的処置および予防のための医薬としてのモノクローナル抗体e20またはその機能的フラグメントに関する。e20抗体は、既知のHCV遺伝子型の全てに結合することができ、該ウイルスに対し、特に遺伝子型Ia、Ib、2aおよび4に対し、強力な中和活性を示す。モノクローナル抗体e20またはその機能的フラグメント、および医薬上許容される賦形剤、担体または希釈剤を含む、HCV感染の治療および予防のための医薬組成物も記載される。

Description

本発明は、C型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療的処置および予防のための医薬としてのHCV E2糖タンパク質に対するモノクローナル抗体に関する。
HCVは、ペリカプシド(pericapsid)および1本鎖RNAを有するウイルスであり、フラビウイルス(Flavivirus)ファミリーに属している。該ウイルス種は、種々のHCV単離株の間に観察される遺伝的相違点に基いて、6個の異なる遺伝子型(その各々は番号で表される)に類別される。次に、各遺伝子型は、多くのサブタイプ(その各々は文字で表される)を含む。種々のHCV遺伝子型の発生および分布は、世界中で異なる。ヨーロッパにおいて、優勢な遺伝子型は1bであるが、北アメリカでは遺伝子型1aが優勢である。このような特徴は、現在最も用いられる処置であるアルファインターフェロンとリバビリン(ribavirin)の組合せに基づく治療に応答する可能性の決定に寄与するので、遺伝子型を決定することは臨床的観点から重要である。実際、遺伝子型1および4は、遺伝子型2、3、5および6よりもインターフェロンに基づく治療に応答しない。
今日までに、C型肝炎ウイルスに対して実際に有効であることが証明されたワクチンおよび免疫療法はない。HCVの抗原性構造の高い変動性は、これまでに、該ウイルスを中和することができると同時に、異なるウイルス遺伝子型に対する交差反応性が付与された抗体の開発を妨げてきた。かくして、このような特徴が与えられ、したがって、HCV感染の治療および予防において実際に有効な抗HCV抗体が求められる。
HCVに向けられた抗体は、先行文献に記載されている。例えば、Burioniら、Hepatology Vol. 28, n. 3, 1998は、異なるウイルス遺伝子型由来の糖タンパク質に結合することができる(交差反応性)HCV E2糖タンパク質(HCV E2)に特異的な5つの組み換えヒト抗体フラグメント(Fab)をコードしている配列のクローニングおよび特徴付けについて記載する。該文献に記載されるFabのなかには、e20と称される抗体フラグメントがある。Burioniら、1998(上掲)は、e20がHCV E2結合を中和すること(NOB活性)において、高い最小活性を有することを記載する。しかしながら、高いNOB活性にもかかわらず、国際特許出願WO 03/064473では、該e20抗体フラグメントは高濃度(80μg/ml)であっても、ウイルス感染を中和できないと記載される(特に、WO 03/064473の第16頁、8−10行参照)。
本発明者らは、今回、驚くべきことに、先行文献、特にWO 03/064473の記載とは対照的に、e20フラグメントがイン・ビトロでの種々のHCV遺伝子型による感染を有効に中和できることを見出した。これにより、特にHCV中和およびHCV感染細胞の排除に適し、かつ、HCV感染の免疫療法および免疫予防のための医薬として有用なe20を作製する。
かかる結果の到達には、長く複雑な実験作業を要した(下記の実験セクションにおいて詳細に説明する)。
細心の合成において、本発明者らによって実施された実験作業により、e20抗体フラグメントが以下の予想外の特徴を示すことが明らかにされた。
− e20抗体フラグメントは、遺伝子型1bに属するHCV株による自然感染の過程において生じるが、既知のHCV遺伝子型の全て(特に、遺伝子型1a、1b、2a、2b、3、4、5および6)由来の糖タンパク質に結合することができ、それ自体、幅広い交差反応性である。
− e20抗体フラグメントは、HCV偽粒子(HCVpp)に基づく中和アッセイによって測定した場合、HCV遺伝子型1a、1b、2aおよび4に対して特に高い中和能を有する。
− e20のHCV E2糖タンパク質に対する結合に欠くことのできない特定のアミノ酸残基は、また、HCV感染においても必須であり、このことは、e20結合を回避することができる変異体が、同時に、減少した複製能を備えていることを示唆する。
上記の特徴は、明らかに、HCV感染の免疫療法および免疫予防のための医薬としてe20抗体フラグメントを用いるという目的に有利である。
かくして、本発明の第1の目的は、HCV感染の治療的処置および予防のための医薬としての、複数の異なるHCV遺伝子型由来のHCV E2糖タンパク質を結合することができるモノクローナル抗体またはそのフラグメントであって、配列番号1のアミノ酸配列または配列番号1に対し少なくとも90%同一の配列を含む少なくとも1つの重鎖可変領域、および配列番号2のアミノ酸配列または配列番号2に対し少なくとも90%同一の配列を含む少なくとも1つの軽鎖可変領域を含むことを特徴とするモノクローナル抗体またはそのフラグメントである。
さらに好ましい配列同一性パーセンテージは、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%であり、ここに、「少なくとも」なる表現は、記されるパーセンテージの各々についていう。
本発明の1の具体例において、重鎖可変領域は、配列番号3のヌクレオチド配列によってコードされ、軽鎖可変領域は、配列番号4によってコードされる。
「抗体」なる語は、全長免疫グロブリンならびに軽鎖可変領域および重鎖可変領域を含むそのフラグメント、例えば、Fab、F(ab’)2、CDR(相補性決定領域)、または重鎖および軽鎖の両方の可変領域またはCDRを含む1本鎖抗体、または免疫グロブリン重鎖および軽鎖可変領域由来のCDRフラグメントの1以上のコピーを含む足場(scaffold)のいずれかのクラスを示すことを意図する。これは、ScFvsと称する機能的抗体フラグメント、ダイアボディ(diabodies)、VHHsまたは単離された軽鎖もしくは重鎖を包含する。「抗体」なる表現は、さらに、改善されたアフィニティー、安定性および/または組み換え生産性を有するVH/VL組合せを確立するために、軽鎖可変領域についてのシャッフリング過程においてe20抗体フラグメント可変領域の配列を用いることによって生成されることができる抗体を包含する。「抗体」なる表現は、また、特定の組織、細胞または可溶性タンパク質構造に対してe20抗体フラグメントまたは免疫グロブリンを標的化することができる、特定の全長免疫グロブリンまたは免疫グロブリンフラグメントに融合したいずれかの型の全長免疫グロブリンまたは免疫グロブリンフラグメントを包含する。本発明のモノクローナル抗体は、好ましくはヒトである。
本発明で使用される抗体は、遊離形態またはコンジュゲート形態(conjugated form)であってもよい。コンジュゲート形態は、イン・ビボでの持続性を調節し、体内分布を促進または制限し、タンパク質分解剤に対する感受性を減少させ、抗原性を減少させ、細胞毒性能を増加させ、および/または体液および組織における検出を容易にすることができる分子とコンジュゲートした上記の抗体である。コンジュゲーション(conjugation)に適当な分子の非限定的な例は、ヒト血清アルブミン、マルトース結合性タンパク質、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、ファージコートp3またはp8タンパク質、ペプチド、糖類、PEGまたはPEG様分子、動物由来、植物由来または微生物由来の毒素、サイトカイン、酵素、化学発光化合物、生物発光化合物、金属原子、放射性同位元素、蛍光化合物、タグ付加基、またはリン酸化、グリコシル化、ユビキチン化、SUMO化もしくは細胞内タンパク質分解切断の基質を包含する。コンジュゲーションを容易にするために、抗体C末端またはN末端を、例えば、付加的なアミノ酸残基、例えばジスルフィド架橋を形成することができる1以上のシステイン残基を挿入することによって、修飾することができる。本発明で使用される抗体は、また、ヒト赤血球または他の細胞キャリヤーに、特異的処方に、または徐放系(例えば、限定するものではないが、リポソーム、デンドリマー、ミクロソーム、ナノ粒子、マイクロカプセル、ウイルスベクター等)に連結させることができる。
本発明の別の目的は、医薬上有効量の上記のモノクローナル抗体またはそのフラグメントを含むHCV感染の治療的処置および予防のための医薬組成物である。
本発明の組成物は、HCVに感染したか、または感染の危険性のある対象に投与されうる。非経口、経口、点眼、局所、局所領域、浣腸またはエーロゾル投与を包含するいずれかの適当な投与経路を用いればよい。非経口投与は、筋内注射、静脈内注射、リンパ管内注射、皮下注射または皮内注射および注入を包含する。
本発明の組成物は、選択された投与経路に適当ないずれかの医薬形態において、例えば、注射溶液または懸濁液、注入液、錠剤、カプセル、クリーム、軟膏、ローション、または座剤の形態で調製されうる。
本発明の組成物は、有効成分として上記の抗体またはそのフラグメント、ならびに当業者に既知の適当な医薬賦形剤、担体または希釈剤を含む。
本発明のさらなる目的は、上記の抗体またはそのフラグメントのイディオタイプに特異的に結合することができる抗イディオタイプ抗体である。本発明の抗イディオタイプ抗体は、当業者に自体公知の抗イディオタイプ抗体を得るための常法によって得ることができる。
本発明は、さらに、説明目的のためだけに提供される下記の実験セクションにおいて、添付の図を参照して詳細に記載される。
図1は、異なる遺伝子型由来のHCV E2糖タンパク質に対するe20の結合を示す。該データは、陽性蛍光細胞のパーセンテージとして表される。 図2は、遺伝子型1a由来のE1−E2糖タンパク質:UKN1A20.8(a);E1E2遺伝子型1b:UKN1B5.23(b);E1E2遺伝子型2a:UKN2A1.2(c);E1E2遺伝子型2b:UKN2B1.1(d);E1E2遺伝子型4:UKN4.21.16(e)を示すウイルス偽粒子を用いることによる、Fab e20の中和活性を示す。(f)異なる遺伝子型由来のE1−E2(UKN1A20.8、UKN1B5.23、UKN2A1.2、UKN2B1.1;UKN3A13.6、UKN4.21.16、UKN5.15.11、UKN6.5.8)を示すウイルス偽粒子を用いることによる、15μg/mlでのFab e20の中和活性。 図3は、HCVccシステム(遺伝子型2a)を用いることによる、e20および他の抗HCV抗体(e137、AP33)の中和活性を示す。e20および陰性対照Fab(c33−3)の存在下におけるJFH−1感染性が、定量的逆転写PCRによって測定された場合のグリセルアルデヒド−3−ホスフェートデヒドロゲナーゼRNAに対して標準化されたウイルス性RNAの量として表される。
実験セクション
クローニング法
糸状ファージの表面に展示されたランダムコンビナトリアルライブラリーの調製は、高アフィニティーヒトモノクローナル抗体を選択するための非常に強力なツールを示す。実際、ファージディスプレーに基づく選択手法は、極めて用途が広く、交差反応性抗体を選択できるように最適化することができる。特に、e20は、遺伝子型1bに属するHCV株に持続的に感染した58歳の女性のBリンパ球レパートリー由来のIgG1 Fabフラグメントとしてクローン化された。交差反応性クローンを選択するために、該患者由来のライブラリーを、異なる遺伝子型、すなわち1aに属するウイルス単離株由来の組み換えHCV E2糖タンパク質に対するパニング(panning)に付した。簡単に言うと、該アプローチを用いて、自然感染の過程において生じる抗体であって、にもかかわらず、該研究のための選択された患者の免疫系によって決して遭遇することのない異なる糖タンパク質に結合することができる抗体を得ることができた。
重鎖および軽鎖配列の研究
e20重鎖および軽鎖遺伝子の配列決定およびそれらの変異パターンの研究(表1)は、該抗原に対する該抗体自体のアフィニティーを改善するために、該抗体が体細胞変異過程、すなわち、特異的抗原との連続的接触によって抗体クローンにおいて刺激される過程から得られることを示した。
重鎖に関しては、e20は、生殖細胞系列遺伝子に対し、85%より低いヌクレオチド配列相同性を示す。変異パターンは、相補性決定領域(CDR)における特異的な偏り(polarisation)を伴う体細胞変異クローンの典型的な分布を示す。e20結合領域(すなわち、CDR3を生じる結合領域)の試験は、これが、VH1−69サブファミリーに属するV遺伝子(ヒト抗HCV体液性応答における高度に示された遺伝子)、D2−21サブファミリーに属するD遺伝子、およびJH4サブファミリーに属するJH遺伝子から構成されることを示す。
同様に、e20軽鎖(アイソタイプκ)は、CDRにおける偏りによって示されるように、体細胞変異過程と一致する変異パーセンテージを示す。結合領域の試験は、e20軽鎖CDR3が、κV3−15サブファミリーに属するκV遺伝子、およびκJ5サブファミリーに属するκJ遺伝子から生じることを示す。
配列データにより、e20が人工抗体ではなく、それどころか、該研究のために選択された患者の抗体レパートリーに実際に存在すると結論付けることができる。
表1
Figure 2012513457
Figure 2012513457
上記の表1は、生殖細胞系列ならびにe20重鎖a)および軽鎖b)における遺伝子Vの変異パターンを示す。アミノ酸およびヌクレオチド変異パーセンテージは、KabatおよびWuのアラインメント法にしたがって、軽鎖および重鎖についてのFR1、FR2およびFR3、重鎖についてのCDR1およびCDR2、ならびに軽鎖についてのCDR1、CDR2およびCDR3を考慮することによって算出された。置換変異(R)のサイレント変異(S)に対する比率もまた、報告される。
異なるHCV遺伝子型由来のE2に対するe20結合の評価
Fabの形態におけるe20フラグメントを、1b(すなわち、e20の入手元となった患者に感染した株の遺伝子型)および1a(すなわち、Fabをクローン化するために用いられた遺伝子型)以外のHCV遺伝子型由来のE2糖タンパク質を認識する能力について試験した。異なるHCV遺伝子型から可溶性E2形態を得るために経験された困難は、別のFACSに基づくアプローチの使用を要求した。
簡単に言うと、293Tヒト上皮腎細胞(HEK)を、10%胎仔ウシ血清、5%非必須アミノ酸、200mMグルタミン、ストレプトマイシン(100μg/ml)およびペニシリン(100U/ml)を補足したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)中で成育させた。80%コンフルエンスに到達するとすぐに、2x10HEK細胞を10cmのプレートに播種し、24時間後、リン酸カルシウムトランスフェクションプロトコールを用いることによって、3μgのphCMV−7、異なるHCV遺伝子型由来のE1E2糖タンパク質をコードする発現ベクターでトランスフェクトした。トランスフェクションの16時間後に培地を取り替え、次いで、細胞を37℃で24時間インキュベートした。培地を廃棄し、細胞単層をPBSで2回洗浄した。5mlの解離バッファーを加え、細胞を37℃で5分間インキュベートした。細胞をPBSで2回洗浄し、1000rpmで5分間遠心分離し、各プレートから得られたペレットに、1.2mlの固定化試薬を加えた。該細胞を室温で15分間インキュベートした。該試料を、2%胎仔ウシ血清(FPBS)を補足した5mlのPBS中で洗浄した後、1000rpmで5分間遠心分離した。
100μlの浸透化試薬を、50μlのFab e20(最終濃度10μg/ml)と共にペレットに加えた。同様のプロトコールを非トランスフェクト細胞(対照として用いられる)についても行った。室温で40分間インキュベーション後、該試料を5mlのFPBS中で洗浄し、50μlのFITCコンジュゲート二次抗体を該ペレットに加えた。細胞を室温で20分間インキュベートし、5mlのFPBSで2回洗浄した。最後に、上清を除去し、ペレットを300μlのFPBS中に再懸濁し、細胞をFACSによって分析した。結合活性は、Fab e20を用いない細胞よりも高い蛍光レベルを有する細胞のパーセンテージから得られた陽性蛍光細胞のパーセンテージとして表された。非構造性HCV抗原(NS3)に特異的な組み換えヒトFab(c33−3)を各実験における陰性対照としてインキュベートした。
該アプローチは、Fab e20が、対照Fabで得られたよりも高い蛍光細胞パーセンテージで、発現したHCV E2遺伝子型の全て(1a;1b;2a;2b;3;4;5;6)を認識することができたことを示した。結果を図1に示す。
CD81結合領域内で変異したHCV 1a由来のE2糖タンパク質に対するe20結合の評価
Fab e20はまた、CD81結合およびHCV偽粒子(HCVpp)の感染性に重要であると記載される保存領域内で変異したH77(遺伝子型1a)由来のE1E2のパネルに対して試験された。該領域中の各保存位置は、アラニンにおいて変異した。これらの置換の全てが、下記のHCVppアッセイにおいて感染性の喪失をもたらした。Fab e20 HCV E2糖タンパク質の結合は、これらの重要な変異のいくつかによって排除される(表2)。
表2に記載のデータは、e20が、ウイルス感染に欠くことのできないE2領域に結合することを示唆する。これらのデータはまた、e20が、AP33結合[異種抗体を用いる免疫療法が実行可能ではないこと、およびヒトのレパートリーにおける同様な抗体の存在が極めて稀であることを考慮すると(Tarrら、J Gen Virol. 88:2991. 2007)、最大の交差反応性を有するが、ワクチン医薬の設計の鋳型としてあまり適さず、また、免疫療法における使用にはあまり適さない中和性抗HCV抗体]に重要な領域に結合することを確認する。また、より興味深いことに、該分析は、明らかに、e20によって認識されない変異体の全てが偽ウイルスモデルにおける標的細胞の感染を可能としないことを示した。
表2
Figure 2012513457
Figure 2012513457
上記の表2は、e20がH77変異体(遺伝子型1a)由来のE1E2に結合することを示す。結合活性は、野生型H77タンパク質で測定した値に対するパーセンテージとして表される。
異なる遺伝子型由来のHCV偽粒子に対するe20中和活性の評価
次いで、HCV偽粒子(HCVpp)に基づく中和アッセイにおいて、Fab e20中和活性を証明した。
簡単に言うと、293Tヒト上皮腎細胞(HEK)およびHuh−7ヒト肝癌細胞を、10%胎仔ウシ血清、5%非必須アミノ酸、200mMグルタミン、ストレプトマイシン(100μg/ml)およびペニシリン(100U/ml)を補足したDMEM中で成育させた。80%コンフルエンスに到達するとすぐに、2x10HEK細胞を10cmのプレートに播種し、24時間後、8μgのマウス白血病ウイルスベクター(MLV)Gag−Pol、8μgのルシフェラーゼをコードしているMLVトランスファーベクター、および3μgの異なるHCV遺伝子型由来のE1E2糖タンパク質をコードしている全長phCMV−7a発現ベクターで共トランスフェクトした。1日後、トランスフェクション培地を5mlの10mM HEPESを含有する新鮮な培地に取り替えた。該細胞を37℃で24時間インキュベートした。標的細胞(Huh−7)を24ウェルプレート中、1ウェルあたり2.5x10で播種し、37℃で一晩インキュベートした。培地交換の24時間後、HCV偽粒子(HCVpp)を収集し、2000rpmで10分間遠心分離し、0.45μm孔サイズ膜でろ過し、中和アッセイに用いた。
特に、60μlのHCVpp−含有培地を90μlの種々の濃度のFab e20と混合し、37℃で1時間インキュベートした。かかる混合物をHuh−7標的細胞に加え、該細胞を37℃で3時間インキュベートした。最後に、接種物を除去し、1mlの新鮮な培地を各ウェルに加え、細胞を37℃で4日間インキュベートした。該細胞をPBSで2回洗浄し、次いで、製造者の指示に従って、100μlの溶解バッファー(Promega)で溶解した。細胞溶解物を96ウェルプレートに移し、100μlの基質/バッファー(Promega)を各ウェルに加えた。相対的光単位(RLU)において与えられるルミネセンス活性(Chameleonプレートリーダー, Hidex)を測定することによって、細胞の感染を分析した。中和活性は、得られたルミネセンスを、競合が可能な抗体の不在下でHCVppウェルにおいて検出された値(neg)と比較することによって、感染パーセンテージとして決定した。非構造性HCV抗原(NS3)に特異的な組み換えヒトFab(c33−3)を各実験における陰性対照として含めた。
該アプローチは、e20がHCV遺伝子型1aおよび4を強力に中和できることを示した。E20は、7.5μg/ml濃度にて遺伝子型1aに対し50%中和活性および15μg/mlにて遺伝子型4に対し75%阻害を示す(図2a、2eおよび2f)。しかしながら、該抗体は、HCV遺伝子型1bおよび2aも強力に中和することができる。より詳細には、15μg/mlにて、e20は、遺伝子型1bおよび2aに対し、各々40%中和および75%感染性を示す(図2b、2cおよび2f)。最終的に、e20は、遺伝子型2b E1E2糖タンパク質を有するHCVppをより低い程度に中和することができ、その結果、15μg/mlで20%阻害を示す(図2dおよび2f)。
細胞培養において成育したHCV株(遺伝子型2a、JFH1株)のe20中和活性
HCV e20の中和活性は、また、HCVccモデルシステム(HCV細胞培養)を用いることにより、HCV遺伝子型2a(JFH1)由来の染色体中に組み込まれたcDNAを含有し、感染性ウイルスを非常に生産する安定なヒト肝癌細胞系統を用いることによって試験した(図3)。かかるシステムは、感染性C型肝炎ウイルス株を用いることによって、中和活性の評価を可能にする。該実験のセットにおいて、種々の濃度のFab e20を、HCVccアッセイにおいて生成したウイルスを含有する培地と共にインキュベートした。3時間後、該混合物を標的細胞(Huh7.5)に加えた。HCV陽性鎖RNAのレベルを測定することによって、感染性を評価した。Fab e20は、1μg/mlという非常に低い濃度でHCV遺伝子型2aの感染性を完全に排除することができるので、強力な中和活性を示した。Fab e20中和活性は、今日までに記載された最も強力な交差中和抗体の1つであるマウスAP33 IgGモノクローナル抗体に匹敵する。

Claims (12)

  1. HCV感染の治療的処置および予防のための医薬としての、複数の異なるHCV遺伝子型由来のHCV E2糖タンパク質を結合することができるモノクローナル抗体またはそのフラグメントであって、配列番号1のアミノ酸配列または配列番号1に対し少なくとも90%同一の配列を含む少なくとも1つの重鎖可変領域、および配列番号2のアミノ酸配列または配列番号2に対し少なくとも90%同一の配列を含む少なくとも1つの軽鎖可変領域を含むことを特徴とするモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  2. 遺伝子型1a、1b、2a、2b、3、4、5および6由来のHCV E2糖タンパク質を結合することができる、請求項1記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  3. フルサイズの免疫グロブリン、または少なくとも1つの重鎖可変領域および1つの軽鎖可変領域を含む免疫グロブリンフラグメントである、請求項1または2記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  4. フラグメントがFab、F(ab’)、CDR(相補性決定領域)、または重鎖および軽鎖の両方の可変領域またはCDRを含む1本鎖抗体、または免疫グロブリン重鎖および軽鎖可変領域由来のCDRフラグメントの1以上のコピーを含む足場から選択される、請求項3記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  5. 遊離形態である、請求項1〜4のいずれか1項記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  6. イン・ビボでの持続性を調節し、体内分布を促進または制限し、タンパク質分解剤に対する感受性を減少させ、抗原性を減少させ、細胞毒性能を増加させ、および/または体液および組織における検出を容易にすることができる分子とコンジュゲートした、請求項1〜4のいずれか1項記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  7. 特定の組織、細胞または可溶性タンパク質構造に対して抗体を標的化することができる特定の全長免疫グロブリンまたは免疫グロブリンフラグメントと融合した、請求項1〜6のいずれか1項記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメント。
  8. 医薬上有効量の請求項1〜7のいずれか1項記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメントを含む、HCV感染の治療的処置および予防のための医薬組成物。
  9. 非経口、経口、点眼、局所、局所領域、浣腸またはエーロゾル投与に適当な医薬投与形態における、請求項8記載の医薬組成物。
  10. 注射溶液または懸濁液、注入液、錠剤、カプセル、クリーム、軟膏、ローション、または座剤の形態における、請求項8または9記載の医薬組成物。
  11. HCV感染の治療的処置および予防のための医薬を製造するための、請求項1〜7のいずれか1項記載のモノクローナル抗体またはそのフラグメントの使用。
  12. 請求項1〜7のいずれか1項記載のモノクローナル抗体のイディオタイプに特異的に結合することができる抗イディオタイプ抗体またはそのフラグメント。
JP2011542966A 2008-12-22 2009-12-21 Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体 Pending JP2012513457A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITTO2008A000964 2008-12-22
IT000964A ITTO20080964A1 (it) 2008-12-22 2008-12-22 Anticorpo monoclonale anti-hcv come medicamento per il trattamento terapeutico e la prevenzione di infezioni da hcv
PCT/IB2009/055867 WO2010073204A1 (en) 2008-12-22 2009-12-21 Anti-hcv monoclonal antibody as a medicament for the therapeutic treatment and prevention of hcv infections

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012513457A true JP2012513457A (ja) 2012-06-14

Family

ID=40848278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011542966A Pending JP2012513457A (ja) 2008-12-22 2009-12-21 Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体

Country Status (11)

Country Link
US (1) US8623363B2 (ja)
EP (1) EP2376119B1 (ja)
JP (1) JP2012513457A (ja)
KR (1) KR101450955B1 (ja)
CN (1) CN102264393B (ja)
BR (1) BRPI0923569B1 (ja)
ES (1) ES2541323T3 (ja)
IT (1) ITTO20080964A1 (ja)
MX (1) MX2011006722A (ja)
RU (1) RU2596409C2 (ja)
WO (1) WO2010073204A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITTO20080204A1 (it) 2008-03-17 2009-09-18 Pomona Biotechnologies Llc Anticorpi monoclonali atti a reagire con una pluralita di sottotipi del virus influenzale a
ITTO20080398A1 (it) 2008-05-27 2009-11-28 Pomona Biotechnologies Llc Anticorpi monoclonali aventi proprieta' di cross-neutralizzazione omosubtipica per virus influenzali di tipo a sottotipo h1
IT1395961B1 (it) 2009-06-01 2012-11-02 Pomona Biotechnologies Llc Anticorpi monoclonali come medicamento per il trattamento terapeutico e/o profilattico delle infezioni da virus influenzale a (h1n1) di origine suina (s-oiv)
JP6158171B2 (ja) * 2011-05-02 2017-07-05 ザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティ 合成c型肝炎ゲノム、並びに、その製造方法及びその使用
JP2014523878A (ja) * 2011-06-14 2014-09-18 グローブイミューン,インコーポレイテッド D型肝炎ウイルス感染の治療又は予防のための酵母ベースの組成物及び方法
CN104974246A (zh) * 2014-04-01 2015-10-14 中国科学院上海巴斯德研究所 一种中和丙型肝炎病毒的全人单克隆抗体及其用途
GB201415714D0 (en) * 2014-09-05 2014-10-22 Medical Res Council Antibodies and antigen binding fragments thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004524829A (ja) * 2000-12-01 2004-08-19 アメリカ合衆国 C型肝炎ウイルスのe2糖タンパク質に特異的なモノクローナル抗体、ならびにc型肝炎の診断、治療、および予防におけるそれらの使用
JP2005531286A (ja) * 2002-01-30 2005-10-20 ロベルト・ブリオニ HCVE2グリコプロテインに対して向けられ、invitro中和活性を有するヒトモノクローナル抗体Fab断片

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA836080B (en) 1982-08-23 1984-04-25 Scripps Clinic Res Broad spectrum influenza antisera
US4946778A (en) 1987-09-21 1990-08-07 Genex Corporation Single polypeptide chain binding molecules
US6812024B2 (en) 1987-03-16 2004-11-02 Mcgready Roland Keith Anti-paratopic antibody as an immunogen
US5245015A (en) * 1991-04-26 1993-09-14 Tanox Biosystems, Inc. Monoclonal antibodies which neutralize HIV-1 through reaction with a conformational epitope in vitro
WO1992015885A1 (en) 1991-03-11 1992-09-17 Idec Pharmaceuticals Corporation Methods for selecting antibody reagents; anti-idiotype antibodies; and aids vaccine formulations
ATE255902T1 (de) 1992-03-09 2003-12-15 San Diego Regional Cancer Ct Ein anti-idiotypischer antikörper und seine verwendung in der diagnose und therapie von hiv- verwandten krankheiten
EP0621339B1 (en) 1992-09-17 2001-10-24 Takara Shuzo Co. Ltd. Immunogenic human influenza A virus haemagglutinin polypeptides
JP2996864B2 (ja) 1994-03-30 2000-01-11 寳酒造株式会社 抗体可変領域dna
US6057421A (en) 1994-11-30 2000-05-02 Immpheron, Inc. Variable heavy and light chain regions of murine monoclonal antibody 1F7
FR2817869B1 (fr) 2000-12-07 2005-01-14 Technopharm Anticorps monoclonal humain dirige contre le virus influenza ou un fragment de celui-ci
US6768004B2 (en) 2001-01-11 2004-07-27 Mueller Sybille Nucleotide sequences encoding variable regions of heavy and light chains of monoclonal antibody 1F7, an anti-idiotypic antibody reactive with anti-HIV antibodies
US6964199B2 (en) * 2001-11-02 2005-11-15 Cantocor, Inc. Methods and compositions for enhanced protein expression and/or growth of cultured cells using co-transcription of a Bcl2 encoding nucleic acid
JP4495969B2 (ja) 2002-01-17 2010-07-07 ポリマン サイエンティフィック イミューンバイオロジッシュ フォーシュング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ファフツング Hiv−1中和抗体を誘導する抗イディオタイプ抗体
US20080014205A1 (en) 2006-05-15 2008-01-17 Lawrence Horowitz Neutralizing Antibodies to Influenza Viruses
AU2007295073A1 (en) 2006-09-15 2008-03-20 Fraunhofer Usa, Inc. Influenza antibodies, compositions, and related methods
AU2008300516A1 (en) 2007-09-20 2009-03-26 Bracco Imaging Spa Method for the preparation of new oligoclonal antibodies
ITTO20080204A1 (it) 2008-03-17 2009-09-18 Pomona Biotechnologies Llc Anticorpi monoclonali atti a reagire con una pluralita di sottotipi del virus influenzale a
ITTO20080398A1 (it) 2008-05-27 2009-11-28 Pomona Biotechnologies Llc Anticorpi monoclonali aventi proprieta' di cross-neutralizzazione omosubtipica per virus influenzali di tipo a sottotipo h1
EP2552485B1 (en) 2010-03-26 2017-03-08 Pomona Ricerca S.r.l. Full-length immunoglobulins of the igg isotype capable of recognizing a heterosubtype neutralizing epitope on the hemagglutinin stem region and their use as anti-influenza medicament

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004524829A (ja) * 2000-12-01 2004-08-19 アメリカ合衆国 C型肝炎ウイルスのe2糖タンパク質に特異的なモノクローナル抗体、ならびにc型肝炎の診断、治療、および予防におけるそれらの使用
JP2005531286A (ja) * 2002-01-30 2005-10-20 ロベルト・ブリオニ HCVE2グリコプロテインに対して向けられ、invitro中和活性を有するヒトモノクローナル抗体Fab断片

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6014008695; Virology. Vol.288 No.1 p.29-35. (2001) *
JPN6014008696; New Microbiol., Vol.32 No.4 p.341-9. (2009 Oct) *

Also Published As

Publication number Publication date
KR20110096591A (ko) 2011-08-30
WO2010073204A1 (en) 2010-07-01
US8623363B2 (en) 2014-01-07
BRPI0923569A2 (pt) 2016-01-26
EP2376119A1 (en) 2011-10-19
US20110256140A1 (en) 2011-10-20
RU2011130522A (ru) 2013-01-27
KR101450955B1 (ko) 2014-10-15
CN102264393A (zh) 2011-11-30
ITTO20080964A1 (it) 2010-06-23
ES2541323T3 (es) 2015-07-17
CN102264393B (zh) 2013-09-11
BRPI0923569B1 (pt) 2021-09-21
EP2376119B1 (en) 2015-04-22
MX2011006722A (es) 2011-07-20
RU2596409C2 (ru) 2016-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140322204A1 (en) Treatment and prevention of viral infections
BRPI0914012A2 (pt) anticorpo humano, composição farmacêutica, molécula de ácido nucléico, célula, clone de célula b imortalizado, polipeptídeo imunogênico isolado ou purificado, método de inibição da infecção pelo vírus da dengue. método de tratamento da infecção pelo vírus da dengue, método de triagem de polipeptídeos, método monitoramento da qualidade das vascinas contra o vírus da dengue, vacina, uso do anticorpo e epítopo
US11370829B2 (en) Antibodies that potently neutralize RSV and uses thereof
JP2012513457A (ja) Hcv感染の治療的処置および予防のための医薬としての抗hcvモノクローナル抗体
KR102561555B1 (ko) B형 간염 감염 및 관련 질병의 치료를 위한 항체
CN106749645B (zh) 一种全人源抗丙型肝炎病毒的中和抗体
CN107286237B (zh) 一种抗丙型肝炎病毒抗体的获取以及应用
WO2024053719A1 (ja) コロナウイルス変異株に対するヒト抗体またはその抗原結合断片
EP3974446A1 (en) Anti-hepatitis b virus antibodies and use thereof
RU2803082C2 (ru) Антитела против вируса гепатита в и их применение
AU2012254920A1 (en) Improvements in or relating to treatment and prevention of viral infections

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140603

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141202