JP2012502910A - 強力なhcv阻害剤である2−チアゾリル−4−キノリニル−オキシ誘導体の結晶形態 - Google Patents

強力なhcv阻害剤である2−チアゾリル−4−キノリニル−オキシ誘導体の結晶形態 Download PDF

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Abstract

本発明は、下記の化合物(1)の新規な結晶形態、およびそのナトリウム塩、およびその調製方法、その医薬組成物、およびC型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療におけるそれらの使用に関する。

Description

本出願は、下記の2008年9月16日に出願された米国特許仮出願第61/097,291号、および2009年3月9日に出願された同第61/150,826号の利益を主張する。
本発明は、本明細書に記載されているような化合物(1)の新規な結晶形態および化合物(1)のナトリウム塩、それを調製する方法、その医薬組成物、およびC型肝炎ウイルス(HCV)感染の治療におけるそれらの使用に関する。
下記の化合物(1)
Figure 2012502910
は、HCV NS3セリンプロテアーゼの選択的および強力な阻害剤として公知である。化合物(1)は、米国特許第6,323,180号および同第7,514,557号および同第7,585,845号に開示されているHCV阻害剤の非環状ペプチドシリーズの範囲内に入る。化合物(1)は、米国特許第7,585,845号において化合物#1055として、および米国特許第7,514,557号において化合物#1008として特に開示されている。化合物(1)は、参照により本明細書に組み込まれている上記の文献に見出される一般手順によって調製することができる。
化合物(1)はまた、上記の構造と等しいその化学構造の下記の代替表示によって知られていることがあり、
Figure 2012502910
式中、Bは、
Figure 2012502910
であり、
0は、MeO−であり、L1は、Brであり、R2は、
Figure 2012502910
である。
上記の文献に記載されている一般手順によって合成されるとき、化合物(1)は、完全な医薬品処理のために一般により適していない形態であるアモルファス固体として調製される。したがって、医薬品の厳格な必要条件および基準に合致する製剤を可能にするような結晶形態の化合物(1)を生成することが求められている。さらに、化合物(1)が生成される方法は、大規模な生成を受け入れられるものである必要がある。さらに、生成物は、濾過されやすく、容易に乾燥する形態であることが望ましい。最後に、生成物は、専用の保存状態を必要とせずに長期間安定であることが経済的に望ましい。
化合物(1)は、結晶形態で、またそのナトリウム塩の形態で、さらに好ましくは結晶性ナトリウム塩形態で調製することができることを、本発明者らは驚いたことに予想外に今や初めて見出した。したがって、本発明は、本明細書の一実施形態においてタイプAと称する新規な結晶多形である結晶形態の化合物(1)、およびまた化合物(1)の新規な結晶性ナトリウム塩の形態を提供する。これらの新規な結晶形態は、非晶形の使用に付いて回る医薬品処理の困難を克服し、ナトリウム塩形態は特に、下記で詳細を記載するようにそれを医薬製剤処理において特に有利なものとする他の特性を有する。
一実施形態において、本発明は、結晶形態の化合物(1)を対象とする。より特定の実施形態において、本発明者らは、以下「タイプA」と称する化合物(1)の新規な結晶多形を発見した。
タイプAは、CuKα線を使用して測定すると、度2θ(±0.2度2θ)で表して、4.8、6.8、9.6、13.6、17.3、19.8および24.5において特徴的なピークを有する特徴的なX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
別の実施形態は、化合物(1)のナトリウム塩を対象とし、このナトリウム塩は結晶形態で調製することができる。化合物(1)の結晶性ナトリウム塩は、CuKα線を使用して測定すると、度2θ(±0.2度2θ)で表して、5.4、6.5、8.7、10.1、11.9、13.0、18.2、20.2および24.7において特徴的なピークを有する特徴的なX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
また別の実施形態は、化合物(1)のタイプAもしくはナトリウム塩、またはその混合物、および少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物を対象とする。
また別の実施形態は、哺乳動物に、治療有効量の化合物(1)のタイプAもしくはナトリウム塩、またはその混合物を投与することを含む、前記哺乳動物においてHCV感染を治療する方法を対象とする。
タイプAについての特徴的なX線粉末回折(XRPD)パターンである。 タイプAの結晶についてのDSC熱曲線である(DSCは毎分10℃の加熱速度にて圧着カップ(crimped cup)中で行われる)。 化合物(1)の結晶性ナトリウム塩についての特徴的なX線粉末回折(XRPD)パターンである。 化合物(1)の結晶性ナトリウム塩の結晶についてのDSC熱曲線である(DSCは毎分10℃の加熱速度にて開放したカップ中で行われる)。 化合物(1)のタイプAの結晶形態(下部)、プロピレングリコール中でスラリー化した後の化合物(1)のタイプAの結晶形態(中央)、およびエタノール中でスラリー化した後の化合物(1)のタイプAの結晶形態(上部)のXRPDパターンを示す。
定義
本明細書において特に定義されていない用語には、開示および文脈に照らして当業者が与えるであろう意味を与えるべきである。しかし、本出願を通して使用されているように、それとは別に明記しない限り、下記の用語は示した意味を有する。
「タイプA」という用語は、CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)において少なくとも特徴的なピークを有するX線粉末回折パターンを有する化合物(1)の結晶多形を意味する。この特徴的なピークは、タイプAを化合物(1)の他の結晶形態と区別すると考えられる。
「約」という用語は、所与の値または範囲の5%以内、さらに好ましくは1%以内を意味する。例えば、「約3.7%」とは、3.5〜3.9%、好ましくは3.66〜3.74%を意味する。「約」という用語が値の範囲(例えば、「約X%からY%」)と関連しているとき、「約」という用語は、記載された範囲のより低い(X)値およびより高い(Y)値の両方を修飾することを意図する。例えば、「約20%から40%」は、「約20%から約40%」と等しい。
物質に関して「薬学的に許容される」という用語は本明細書において使用する場合、過度の毒性、刺激作用、アレルギー反応などがなく、正しい医学的判断の範囲内でヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するのに適し、合理的な便益/リスク比と釣り合い、かつ物質が医薬組成物中で使用されるとき使用目的のために有効な物質を意味する。
患者における病態の治療に関して「治療する」という用語には、
(i)患者において病態を阻害または寛解させ、例えば、その発症を抑止または遅延させ、あるいは
(ii)患者において病態を緩和し、すなわち、病態の後退または治癒をもたらすことが含まれる。HCVの場合、治療には、患者においてHCVウイルス量のレベルを低下させることが含まれる。
結晶化合物(1)
化合物(1)は、本明細書において「タイプA」と称される結晶多形形態として単離した。一般に、タイプAは、度2θ(±0.2度2θ)で表して、4.8、6.8、9.6、13.6、17.3、19.8および24.5においてピークを有する特徴的なX線粉末回折(「XRPD」)パターンを示す。
タイプAのXRPDパターンを図1に示す。図1におけるXRPDパターンについての特徴的なピーク位置および相対強度を、下記の表1に示す。
表1
Figure 2012502910
図2は、タイプAの結晶についての示差走査熱量測定(DSC)熱曲線を示す(DSCは毎分10℃の加熱速度にて圧着カップ中で行う)。
一般の一実施形態において、本発明は、結晶形態の化合物(1)を対象とする。
別のより特定の実施形態は、少なくとも下記の特徴(CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含むX線粉末回折パターン)を有する化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、19.8度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、4.8および19.8度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、4.8、6.8、13.6、17.3、19.8および24.5度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、図1において示すものと実質的に同じXRPDパターンを示す化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、9.6度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含むXRPDパターンを有し、かつまた圧着カップ中毎分10℃の加熱速度で図2において示すものと実質的に同じDSC熱曲線を示す、化合物(1)の結晶多形を対象とする。
別の実施形態は、化合物(1)の分量を対象とし、上記のXRPDによって定義した実施形態のいずれかによって特性決定すると、前記物質の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%は、結晶形態、例えばタイプAの結晶多形の形態で存在する。化合物(1)の分量中のこのような量のタイプAの存在は典型的には、化合物のXRPD分析を使用して測定可能である。
さらなる実施形態は、化合物(1)と薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物を対象とし、上記のXRPDによって定義した実施形態のいずれかによって特性決定すると、組成物中の化合物(1)の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%は、結晶形態、例えば、タイプAの結晶多形の形態で存在する。
本発明は、タイプAを生じさせる条件下で溶媒中溶液から化合物(1)を結晶化させることを含む、タイプAを調製する方法を提供する。タイプAが形成される正確な条件は経験的に決定することができ、実際に適切であることが見出された方法を示すことのみが可能である。
化合物(1)のタイプAは、下記のステップを含む方法(この方法もまた本発明の実施形態である)によって調製し得ることが見出された。
(i)混合物を約65〜75℃の温度に加熱することによって、化合物(1)を、水を共溶媒として含有してもよい脂肪族アルコール溶媒に溶解し、溶液を得るステップ、
(ii)水をステップ(i)において得た溶液に加え、その間に溶液を約70〜75℃の温度に維持し、スラリーを得るステップ、
(iii)ステップ(ii)において得たスラリーを冷却し、固体材料を得るステップ、
(iv)ステップ(iii)の固体材料を集め、前記材料を約65〜80℃の温度で乾燥させ、化合物(1)のタイプAを得るステップ。
この方法において用い得る脂肪族アルコールには、例えば、エタノール(例えば、変性、200プルーフまたは100%純粋)、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、イソ−ブチルアルコールおよびイソ−ペンチルアルコール、好ましくはエタノールが含まれる。このように得られたタイプAの結晶は、当技術分野において公知の任意の従来の方法によって回収し得る。
最終ステップ(iv)において、ステップ(iii)においてこのように得られた固体は、従来の収集および高温乾燥技術、例えば、濾過および真空オーブンを使用して、集め、高温で乾燥し得る。
好ましい一実施形態において、アモルファス化合物(1)が完全に溶解するまで、撹拌し、混合物を約72〜74℃の温度に加熱することによって、化合物(1)を、約10%v/vまでの水を共溶媒として含有する脂肪族アルコール溶媒(例えば、エタノール)に溶解する。水および約10%v/vまでの脂肪族アルコール(例えば、エタノール)を含有する別の水添加溶液を調製し、この水添加溶液を、化合物(1)の溶液に時間をかけて概ね直線的に加え、その間混合物を約72〜74℃の温度で維持する。化合物(1)のタイプAは、水溶液の添加の間に結晶化し始める。このように得られた結晶スラリーを冷却し、撹拌し、次いで結晶を濾過し、洗浄し、約65〜75℃の温度で従来の技術を使用して乾燥させる。
工程ステップは当然ながら、方法の円滑化のためによく理解されるように、従来のかき混ぜ技術、例えば、撹拌、および他の従来の技術によって円滑化し得る。
化合物(1)のナトリウム塩
式(1)の化合物のナトリウム塩は、それは安定な結晶形態として調製することができるという事実によって、医薬品処理に特に適していることが見出された。一般に、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩は、度2θ(±0.2度2θ)で表して、5.4、6.5、8.7、10.1、11.9、13.0、18.2、20.2、および24.7において特徴的なピークを有する特徴的なX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。
化合物(1)の結晶性ナトリウム塩のXRPDパターンを図3に示す。図3におけるXRPDパターンについての特徴的なピーク位置および相対強度を、下記の表2に示す。
表2
Figure 2012502910
図4は、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩結晶についての示差走査熱量測定(DSC)熱曲線を示す(DSCは毎分10℃の加熱速度にて開放したカップ中で行われる)。
ナトリウム塩形態は、医薬製剤処理においてそれを特に有利なものとする独特の特性を有することが予想外に見出された。特に、ナトリウム塩形態は、脂質をベースとする薬物送達システム(LBDDS)において製剤するのにそれを特に適したものとする特定の特性を有する。
第一に、ナトリウム塩形態は、LBDDS製剤のために通常使用される添加剤(例えば、プロピレングリコールおよびエタノールを含めて)中で非常に改善された溶解性を有することが予想外に見出された。下記の表は、特定の添加剤中の化合物(1)のタイプA形態と比較して、化合物(1)のナトリウム塩形態の非常に改善された溶解性を示すデータを提供する。
様々な添加剤中の化合物(1)のタイプAに対する化合物(1)のNa塩の溶解性比較
Figure 2012502910
プロピレングリコールおよびエタノール中のナトリウム塩形態の非常に改善された溶解性によって、この形態は、これらの通常の添加剤の1つまたは複数を用いたLBDDS製剤の開発に特に適しているものとなる。
第2に、ナトリウム塩は、タイプA形態と比較して、プロピレングリコールおよびエタノール中でより高い形態安定性を予想外に示す。特に、化合物(1)のタイプA形態は、エタノールまたはプロピレングリコール中でスラリー化したときに、そのXRPDパターンの変化によって示されているように明らかな形態変化を示す。図5は、結晶形態の変化を明らかに示す、タイプAの結晶形態(下部−Lot A03)、プロピレングリコール中でスラリー化した後(中央−プロピレングリコール固体)、およびエタノール中でスラリー化した後のタイプA形態(上部−EtOH固体)のXRPDパターンを示す。対照的に、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩形態をプロピレングリコールまたはエタノール中でスラリー化したときに、残った固相についてXRPDパターンの変化は観察されない。これによってこれらの添加剤中のナトリウム塩形態の改善された安定性が示され、これによってまたナトリウム塩形態は、これらの通常の添加剤の1つまたは複数を用いたLBDDS製剤の開発に特に適したものとなる。これらの結果を生じさせるために使用される方法を、特性決定方法の項において下記に記載する。
化合物、特に化合物(1)の遊離形態と異なる塩形態との間の、溶解性および物理的安定性の傾向におけるこのような差異を予想することは、このような形態が首尾よく調製された後でさえ一般に可能ではないため、結晶性ナトリウム塩で得られた上記の結果は予想外である。
一般の一実施形態において、本発明は、化合物(1)のナトリウム塩を対象とする。
より特定の実施形態において、化合物(1)のナトリウム塩は、結晶形態である。
よりさらに特定の実施形態において、本発明は、少なくとも下記の特徴(CuKα線を使用して測定したとき、10.1度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含むX線粉末回折パターン)を有する、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、10.1度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、13.0および18.2度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、10.1度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、5.4、8.7、13.0および18.2度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、CuKα線を使用して測定したとき、10.1度2θ(±0.2度2θ)において上記のようにピークを含み、5.4、6.5、8.7、11.9、13.0、18.2、20.2および24.7度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含むXRPDパターンを有する、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、図3において示すものと実質的に同じであるXRPDパターンを示す、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、10.1度2θ(±0.2度2θ)において上記のように特徴的なピークを有するXRPDパターンを有し、かつまた開放したカップ中毎分10℃の加熱速度で図4において示すものと実質的に同じDSC熱曲線を示す、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を対象とする。
別の実施形態は、化合物(1)の分量を対象とし、上記のXRPDによって定義した実施形態のいずれかによって特性決定し得るように、前記物質の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%は、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩の形態で存在する。化合物(1)の分量中のこのような量の化合物(1)の結晶性ナトリウム塩の存在は典型的には、化合物のXRPD分析を使用して測定可能である。
さらなる実施形態は、化合物(1)のナトリウム塩と薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物を対象とする。より特定の実施形態において、組成物中の化合物(1)のナトリウム塩の少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、さらに好ましくは少なくとも95%、さらに好ましくは少なくとも99%は、上記のXRPDによって定義した実施形態のいずれかによって特性決定し得るように、結晶形態、例えば、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩の形態で存在する。
本発明は、結晶性ナトリウム塩を生じさせる条件下で溶媒中溶液から化合物(1)を結晶化させることを含む、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を調整する方法を提供する。結晶性ナトリウム塩が形成される正確な条件は、経験的に決定することができ、実際に適切であることが見出された方法を示すことのみが可能である。
化合物(1)の結晶性ナトリウム塩は、下記のステップを含む方法(この方法もまた本発明の実施形態である)によって調製し得ることが見出された。
(i)混合物をスラリーとして加熱することによって、または完全な溶液を得ることによって、化合物(1)を、水を共溶媒として含有してもよいケトンまたはアセテート溶媒に溶解するステップ、
(ii)水をステップ(i)において得た溶液に加え、その間に溶液を約50〜70℃の温度に維持し、溶液またはスラリーを得るステップ、
(iii)化合物(1)の結晶性ナトリウム塩による種晶添加のステップ、
(iv)ステップ(iii)において得たスラリーを冷却し、固体材料を得るステップ、
(iv)ステップ(iii)の固体材料を集め、前記材料を約45〜75℃の温度で乾燥させ、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を得るステップ。
化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を調製するためのさらなる代替方法は、下記の例の項に見出すことができ、それらの各々はさらなる本発明の実施形態である。
医薬組成物および方法
タイプAおよびナトリウム塩形態を含めた化合物(1)の上記の形態は、HCV NS3セリンプロテアーゼに対する化合物(1)の示された阻害活性を考慮すると、抗HCV剤として有用である。したがって、これらの形態は、哺乳動物においてHCV感染の治療に有用であり、患者においてHCV感染を治療し、または1種もしくは複数のその症状を軽減するための医薬組成物の調製のために使用することができる。さらに、化合物(1)のナトリウム塩形態は、ヒト臨床試験においてHCV感染患者の治療において有効性を示してきた。特定の患者についての適当な投与量および投与計画は、当技術分野において公知の方法によって、および米国特許第6,323,180B1号および同第7,585,845号における開示を参照することによって決定することができる。一般に、哺乳動物におけるHCV感染の治療のための治療有効量を投与する。一実施形態において、単回用量または多回用量で成人のヒト毎に1日当たり約50mg〜1000mg、さらに好ましくは約120mg〜約480mgを投与する。
任意の特定の患者についての特定の最適な投与量および治療計画は当然ながら、年齢、体重、身体全体の健康状態、性別、食事、投与時間、排せつ率、薬物の組合せ、感染の重症度および経過、感染に対する患者の傾向および治療を行う医師の判断を含めた種々の要因によって決まる。一般に、有害または悪い副作用をもたらすことなしに抗ウイルス的に有効な結果が一般に得られる濃度レベルで化合物を投与することが最も望ましい。
選択された投与量レベルの化合物(1)のこれらの結晶形態またはそのナトリウム塩は典型的には、患者に医薬組成物によって投与される。例えば、本発明において用い得る様々なタイプの組成物については米国特許第6,323,180号および同第7,585,845号における記載を参照されたい。医薬組成物は、経口的、非経口的に、または埋込レザバーによって投与し得る。非経口という用語には、本明細書において使用する場合、皮下、皮内、静脈内、筋内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、くも膜下腔内、および病巣内の注射または注入技術が含まれる。経口投与または注射による投与が好ましい。
本発明の医薬組成物は、任意の従来の無毒性で薬学的に許容される担体、賦形剤、アジュバント、添加剤またはビヒクルを含有し得る。場合によっては、製剤のpHは、薬学的に許容される酸、塩基または緩衝液で調節し、製剤された化合物またはその送達形態の安定性を増強し得る。
医薬組成物は、無菌の注射可能な調製品の形態で、例えば、無菌の注射可能な水性または油性懸濁剤としてでよい。この懸濁剤は、適切な分散化剤または湿潤剤(例えば、Tween80など)および懸濁化剤を使用して、当技術分野で公知の技術によって製剤し得る。
医薬組成物はまた、化合物(1)のタイプAもしくはナトリウム塩、またはその混合物と、少なくとも1種の薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む経口医薬組成物の形態のことがある。経口医薬組成物は、これらに限定されないが、錠剤、液体入りカプセル剤を含めたカプセル剤(例えば、硬質または軟質ゼラチンカプセル剤)、および水性懸濁剤および溶液剤を含めて、任意の経口的に許容される剤形で経口的に投与し得る。経口使用のための錠剤の場合、通常使用される担体には、ラクトースおよびトウモロコシデンプンが含まれる。滑沢剤(ステアリン酸マグネシウムなど)をまた典型的には加える。カプセル剤形態での経口投与のために、有用な賦形剤には、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンが含まれる。使用することができる軟質ゼラチンカプセル剤の例には、欧州特許第649651B1号および米国特許5,985,321号に開示されているものが含まれる。水性懸濁剤が経口的に投与されるとき、活性成分を、乳化剤および懸濁化剤と合わせる。必要に応じて、特定の甘味剤および/または香味剤および/または着色剤を加えてもよい。
上記の製剤および組成物のための他の適切なビヒクルまたは担体は、標準的な医薬品テキスト、例えば、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」、第19版、Mack Publishing Company、Easton、Penn.、1995に見出すことができる。
確かに、結晶性ナトリウム塩が液体ビヒクル中で製剤されるとき(例えば、経口投与のための溶液剤もしくは懸濁剤として、または注射によって、例えば、液体入りカプセル剤中を含めて)、ナトリウム塩は、その結晶性を喪失する。それにもかかわらず、最終的な液体をベースとする医薬組成物は、化合物(1)の新規なナトリウム塩を含有し、したがって本発明に包含される別個の実施形態と考えられる。安定な結晶形態のナトリウム塩を調製する方法を発見することのみによって、本発明者らは、ナトリウム塩形態を使用した効率的な医薬品処理および医薬製剤の製造を可能にした。したがって、この発見により可能になったナトリウム塩形態を含有する最終的な医薬製剤は、本発明の別の態様および実施形態と考えられる。
特性決定方法
1.X線粉末回折
X線粉末回折分析は、CuKα線を使用した、Bruker AXS、Inc.、Madison、WIから入手可能なBruker AXS X線粉末回折計モデルD8Discoverで行った。機器は、長い高精度焦点X線管を備えている。管のパワー(tube power)は、40kVおよび40mAに設定した。機器は、0.6mmの出口スリット、0.4°ソーラースリット、LiF平板結晶回折ビームモノクロメータおよびNaIシンチレーション検出器を使用してGobel Mirrorによって平行ビームモードで操作した。検出器スキャンは、1°2θの管の角度を使用して操作した。ステップスキャンは、2〜40°2θ、ステップ毎に0.05°、ステップ毎に4秒で操作した。石英の参照標準を使用して、機器の整合性を点検した。ゼロバックグラウンド石英ホルダーをファイリングすることによって、試料を分析のために調製した。
2.DSC分析
DSC分析は、TA instruments DSC Q1000で行った。示差走査熱量測定曲線は、窒素流下で圧着カップ中摂氏10度に加熱したタイプの試料で得た。
3.溶解性および形態変化研究
タイプAまたはナトリウム塩形態としての化合物(1)の溶解性を、様々な非水性溶媒中で調査した。溶液は、Teflonで裏打ちしたキャップを有するねじ蓋アンバーバイアル中で過剰な化合物(1)を0.25ml〜1.0mlの添加剤に加えることによって調製した。試料は室温で4日まで回転させた。試料採取は、遠心分離し(エッペンドルフモデル5415Cテーブルトップ遠心機で14,000rpm)、0.45μmのPVDFフィルターを通して濾過することによって行った。溶解性を決定するために、濾液をHPLC分析にかけた。HPLC分析は、勾配または定組成条件を使用してAgilent1100で行った。両方の方法は、アセトニトリル/水(各々、0.1%トリフルオロ酢酸(Triflouroacetic Acid)を有する)およびACE C−18固定相を使用し、カラム加熱を40〜45℃に維持した。検出の波長は220nmまたは264nmに設定した。湿った固体を集め、XRPDによって形態変化(安定性)について分析した。
形態変化研究についてのXRPD分析は、CuKα線を使用して、Bruker AXS、Inc.、Madison、WIから入手可能なBruker AXS X線粉末回折計モデルD8DiscoverまたはD8Advanceで行った。管のパワーは、40kVおよび40mAまたは40kVおよび30mAに設定した。機器(複数可)は、0.6mmの出口スリット、0.4°ソーラースリットおよびLiF平板結晶回折ビームモノクロメータを使用して、または1mmの発散スリット、0.12mmのソーラースリットを使用して、Gobel Mirrorによって平行ビームモードで操作した。D8 Advanceを伴うBragg−Brentano配置(1mmの発散スリット、0.12mmのソーラースリット)をまた、いくつかの分析のために使用した。各配置/機器は、NaIシンチレーション検出器を用いた。検出器スキャンは、1°2θの管の角度を使用して操作した。ステップスキャンは、2〜35°2θまたは40°2θ、ステップ毎に0.05°、ステップ毎に0.6秒または4秒で操作した。石英の参照標準を使用して、機器の整合性を点検した。ゼロバックグラウンド石英ホルダーまたはNiめっきホルダーをファイリングすることによって、試料を分析のために調製した。
本発明をより十分に理解するために、下記の例を記載する。これらの例は、本発明の実施形態を例示するためであり、本発明の範囲を決して限定するものと解釈されない。下記の例において使用される反応剤は、本明細書に記載されているように得ることができ、または本明細書に記載されていない場合、それ自体が市販であるか、もしくは当技術分野において公知の方法によって市販の材料から調製し得る。例えば特定の出発物質は、国際出願第WO00/09543号、同第WO00/09558号、同第WO00/59929号、米国特許第6,323,180号、同第6,608,027号および同第7,514,557号および同第7,585,845号に記載されている方法によって得ることができる。
他に特定しない限り、溶媒、温度、圧力、および他の反応条件は、当業者は直ちに選択し得る。典型的には、反応の進行は、必要に応じて高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によってモニターしてもよく、中間体および生成物は、シリカゲル上のクロマトグラフィーによって、および/または再結晶によって精製してもよい。
例1−キノリン出発物質である化合物11の調製
Figure 2012502910
ステップ1
アミド1のジアニオン(1.00gのアミド1から上記のように全く同一に調製)を−78℃に冷却し、次いで2.19mLのペルフルオロオクチルブロミド(8.46mmol、1.75当量)をシリンジによって5分に亘り滴下で添加した。次いで、暗色の反応混合物を−10℃のバス中に入れた。2時間後、10mLのHCl(1N)を注意深く加え、混合物をEtOAc(2×25mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を真空中で除去した。次いで、残渣を4:1のヘキサン:EtOAcで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、1.13gのブロモアミド5(81%)を無色の油として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 8.12 (br s, 1H), 8.04 (dd, J = 1.3, 8.4 Hz, 1H), 7.24 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 6.63 (dd, J = 1.3, 8.3 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 1.33 (s, 9H). 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ: 176.57 (s), 155.74 (s), 136.98 (s), 128.34 (d), 113.63 (d), 106.86 (d), 103.07 (s), 56.26 (q), 40.20 (s), 27.45 (q).
ステップ2
0.25gのブロモアミド5(0.87mmol、1当量)、2.0mLの濃HCl(24mmol、28当量)、および1.0mLのジグリムを、100℃で24時間加熱した。次いで、混合物を冷却し、濾過した(生成物)。H2Oを使用して濾液を真空中で蒸発させ、全ての溶媒を共沸的に除去した。残渣をEtOAcで粉砕し、さらなる生成物の沈殿がもたらされ、それをまた濾過した。合わせた固体を乾燥させ、0.16g(77%)のブロモアニリン6・HClを薄茶色の固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.09 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.84 (br s, 2H), 3.77 (s, 3H).
ステップ3
ブロモアニシジン・HCl(5.73g、24.0mmol)、三塩化アルミニウム(3.52g)およびクロロベンゼン(15.0mL)を、オーブンで乾燥させた100mLの三つ口フラスコ中に室温で充填する(温度は30℃に上昇する)。次いで、このように得られた混合物を10分間撹拌し、次いで0〜5℃に冷却し、続いてアセトニトリル(1.89mL、36.0mmol)をゆっくりと加え、続いてBCl3(2.82g)を加え、気体(または液体)として反応混合物中に移し、温度を5℃未満に保つ。次いで、このように得られた混合物を室温で20分間撹拌し、次いで85〜100℃に16時間加熱する。HPLCは反応が完了したことを示す(220nmでSM<0.5%)。混合物を50℃に冷却する。次いでトルエン(15mL)を加え、続いてIPA(11.1mL)をゆっくりと加え、次いで水(32mL)を50℃でゆっくりと加えた。このように得られた混合物をこの温度でさらに2時間撹拌し、次いで3gのセライトを加え、撹拌した混合物を室温に冷却した。濾過し、次いで有機画分を水(1×15mL)、5%NaHCO3(2×15mL)、水(1×15mL)で洗浄し、次いで減圧下で濃縮し、3.92〜4.4gの所望の生成物を68〜72%単離収率で得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 7.72 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.1 (br s, 2H), 6.28 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.55 (s, 3H).
ステップ4
塩化オキサリル(8.15mL)をTHF(300mL)およびDMF(300μL)に溶解したチアゾール酸8(20.18g)の冷たい混合物(10±5℃)に約5分の期間に亘り滴下で添加し、内部温度を10±5℃に維持する。反応混合物は、黄色で均質となる。冷却槽を除去し、混合物を約30分の期間に亘り周囲温度に到達させる。ガス発生が観察される。混合物を周囲温度で30分間から1時間撹拌する。アニリン7(19.8g)、DMAP(140mg)およびTHF(35mL)の溶液を、10±5℃で加えた。Et3N(13.2mL)を、10±5℃で10分の期間に亘り少しずつ加えた。氷バスを除去し、混合物を65±2℃に加熱し、一晩(18時間)撹拌した。混合物を周囲温度に到達させ、EtOAc(150mL)で希釈し、水(150mL)で洗浄した。NaHCO3(5%、225mL)を有機部分に加え、混合物を周囲温度で30分間撹拌した。有機部分を概ね40℃にて減圧下で濃縮した。EtOAc(150mL)をこのように得られた材料に加え、残留した水を除去し、混合物を減圧下で概ね40℃にて濃縮した(水を共沸させた)。EtOAc(94mL)を加え、このように得られたスラリーを2〜6時間撹拌し、濾過した。固体をEtOAc(30mL)、続いてヘプタン(30mL)で洗浄し、1時間空気乾燥させ、所望の生成物を70%収率で得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ: 1.32 (d, 6H, J = 7.8 Hz), 2.58 (s, 3H), 2.65-2.72 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 6.83 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.70 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.86 (s, 1H), 8.98 (bs, 1H), 10.13 (bs, 1H).
ステップ5
2Lのフラスコ中に、カリウムt−ブトキシド(112g)を入れた。乾燥DMEを室温で加えた(発熱:温度は35℃に上昇した)。生成した溶液を約80℃に加熱し、温度を80〜85℃に維持するように、アミド(88g)を10分割でゆっくりと加えた。完了すると、反応混合物を85℃で2時間撹拌した。反応の間に固体が沈殿した。HPLC分析は、反応がこの時点で完了したことを示した(変換:100%)。反応混合物を室温に、次いで冷浴で10℃に冷却した。2NのHCl水溶液(約500ml)を、温度を25℃未満に保つためにゆっくりと加え、反応混合物をクエンチした。pHを4〜5に調節した。約100mlの水を加え(注:濾過を促進するために、水の量は調節する必要があり得る)、このように得られた懸濁液を室温で5〜10時間撹拌した。生成物を濾過によって単離し、THFで洗浄し、真空下で乾燥させた。収量:81g、96%収率。
1H-NMR (400 M Hz, DMSO-d6): 1.14 (6H, d, J = 6.8 Hz, i-Pr), 2.48 (1H, 七重線, J = 6.8 Hz, i-Pr), 3.99 (3H, s, MeO), 6.75 (1H, s, H-3), 7.24 (1H, d, J= 8.5 Hz, H-6), 8.10 (1H, d, J = 8.5 Hz, H5), 8.22 (1H, s, H-5'), 9.87 (1H, s, OH), 12.40 (1H, s, アミド NH).
ステップ6
100mlのフラスコ中に、出発物質キノロン(4.22g)およびジオキサン(40ml)を入れた。POCl3(4.6g)を加え、混合物を75℃に加熱した。2時間後、HPLCは反応が完了したことを示した(99.7%の変換)。反応混合物を室温に冷却し、次いで100mlの飽和NaHCO3溶液および20mlのEtOAcに注いだ。このように得られた懸濁液を3時間撹拌した。生成物を濾過によって単離し、EtOAcで洗浄し、真空下で乾燥させた。収量:4.0g、90.9%。
1H-NMR (400 M Hz, CDCl3): 1.14 (6H, d, J = 6.8 Hz, i-Pr), 2.76 (1H, 七重線, J = 6.8 Hz, i-Pr), 4.05 (3H, s, MeO), 7.68 (1H, d, J= 8.5 Hz, H-6), 8.07 (1H, s, H-3), 8.13 (1H, s, H-5'), 8.20 (1H, d, J = 8.5 Hz, H5), 12.30 (1H, s, アミド NH).
例2−ジペプチド酸化合物13(出発物質)の調製
Figure 2012502910
熱電対、窒素注入口、および磁気撹拌棒を有する250mLの三つ口フラスコを、N−シクロペンチルオキシ(cyclopentlyoxy)カルボニル−tert−L−ロイシン(20.0g、82.2mmol、1.0当量)、1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール(12.73g、90.42mmol、1.1当量)、および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(17.33g、90.42mmol、1.1当量)で充填した。フラスコを窒素でパージし、撹拌を始めた。無水DMF(62mL)をフラスコに加え、混合物を20分間室温(約24℃)で撹拌した。反応物は穏やかな発熱性であり、内部温度は29℃に上昇した。固体trans−4−ヒドロキシプロリンメチルエステルHCl(14.93g、82.2mmol、1.0当量)を、反応物に一度に加えた。シリンジを使用して、ジイソプロピルエチルアミン(14.36mL、82.2mmol、1.0当量)を、反応物に25分に亘り滴下で添加した。内部温度は、29℃から34.5℃に上昇した。反応物を1.75時間撹拌し、12が形成された。次いで、反応物を0.1MのHCl(100mL)でクエンチし、内部温度は34℃に上昇した。反応物を75mLの酢酸エチルで3度抽出し、有機層を合わせた。有機層を75mLのH2O、および2×75mLの飽和NaHCO3で洗浄した。有機層(約235mL)を、機械式撹拌機、短経路蒸留ヘッド、内部および外部熱電対を取り付けた500mLのフラスコに移し、ハウスバキューム(house vacuum)(約110mmHg)下、35℃未満の内部温度、40℃の油バス温度で最小の撹拌可能な容量に蒸留した。次いで、この粗混合物12に、テトラヒドロフラン(150mL)を加え、それを最小の撹拌可能な容量に蒸留した。テトラヒドロフラン(100mL)をフラスコに加え、それを再び最小の撹拌可能な容量に蒸留した。蒸留ヘッドを添加漏斗と交換した。テトラヒドロフラン(100mL)およびメタノール(50mL)をフラスコに加え、溶液を約15分撹拌した。3.2MのLiOHの溶液(77mL、246.6mmol、3当量)を添加漏斗に充填し、45分に亘り加えた。温度は22℃から29℃に上昇し、反応混合物は僅かに濁った。混合物を冷水バス中で冷却し、次いで反応物を4MのHCl(58〜65mL)をゆっくりと(45分)加えることによってクエンチし、pHを3.5に調節し、温度を27℃へと僅かに増加させた。フラスコに蒸留ヘッドを取り付け、メタノールおよびテトラヒドロフラン(tertahydrofuran)を減圧にて40℃のバス温度、30℃未満の内部温度で蒸留によって除去した。混合物を150mLのMTBEで2度抽出した。MTBE溶液を減圧(350mmHg)にて最小の撹拌可能な容量に濃縮した。50mLのMTBEを加え、それを蒸留によって除去した(35℃未満の内部温度)。反応物は透明な粘稠液体であり、20mLのMTBEを加え、混合物を50℃に加熱した。溶液は透明であり、油バスをオフにし、溶液を室温(約24℃)に1.5時間に亘り冷却した。次いで、生成したスラリーに、60mLのMTBEを加え、2時間撹拌し、次いでスラリーを濾過し、約20mLのMTBEを使用して混合物を移した。次いで、固体を真空下で35℃にて恒量16.4g(52%)に乾燥させ、1/3MTBE溶媒和物化合物13を無色の固体として得た。m.p.117〜124℃;αD=−58.6(c2.17、MeOH);1H NMR (400 MHz, DMSO, 報告されている主要な回転異性体) δ: 6.76 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 5.15 (s, 1H), 4.92 (m, 1H), 4.31 (br s, 1H), 4.26 (t, J= 8.3 Hz, 1H), 4.19 (d, J= 9.3 Hz, 1H), 3.63 (m, 2H), 3.06 (s, 1H, (MTBE)), 2.08 (m, 1H), 1.87-1.48 (m, 9H), 1.09 (s, 3H, (MTBE)), 0.92 (s, 9H).
例3−トリペプチド酸化合物16(出発物質)の調製
Figure 2012502910
25mlのフラスコ中で、14を3mlのDMFに溶解した。HOBt(149mg、1.1mmol)、EDC(211mg、1,1mmol)、13(290mg、1.0mmol)およびi−Pr2NEt(129mg、1.0mmol)を、所与の順序で室温にて加えた。このように得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を15mlのNaHCO3水溶液に注ぎ、酢酸エチル(20ml)で抽出した。有機層をHCl(0.5N、2×10ml)および飽和NaHCO3水溶液(10ml)で洗浄した。ロータリーエバポレーションによって溶媒を除去した後、15を白色の固体として得た。0.46g(95%収率)。1H-NMR (400 M Hz, CDCl3): 0.96 (s, 9H), 1.35 (1H, dd, J = 3.0, 4.5 Hz), 1.45-1.90 (m, 9H), 1.77 (1H, dd, J = 3.0, 4.0 Hz), 2.00-2.09 (1H, m), 2.45-2.52 (1H, m), 3.02 (1H, br), 3.50 (1H, dd, J = 11.0, 3.0 Hz), 3.58 (3H, s), 3.99 (1H, d, J = 11.0 Hz), 4.18 (1H, d, J = 9.0 Hz), 4.43 (1H, br), Hz), 4.63 (1H, t, J = 8.0 Hz), 4.93-5.00 (1H, m), 5.04 (1H, dd, J = 10.5, 2.0 Hz), 5.20 (1H, d, J = 18.0 Hz), 5.20-5.25 (1H, m), 5.65-5.77 (1H, ddd, J = 18.0, 10.5, 2.0 Hz), 7.78 (1H, br) ppm.
320mgのエステル15(0.667mmol、1当量)を、周囲温度でN2下にて6.7mLのTHFおよび3.4mLのMeOHに溶解した。次いで、この溶液に、3.34mLのLiOH(5.34mmol、8当量)(1.6M)を5分に亘り滴下で添加した。1.5時間後、溶媒を真空中で除去し、残渣を15mLのEtOAcおよび10mLの飽和NaClで希釈し、次いでpH3.45に達成するまで1NのHClを加えた。相を分離し、水相を15mLのEtOAcで再抽出した。合わせたEtOAc層をH2O(1×50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を真空中で除去し、油を得た。油をMTBE(1×15mL)と共に共沸させ、残渣を高真空下にて乾燥させ、320mgの16(100%)を無色の泡として得た。C233537についての正確な質量:計算値465.25;実測値(ES−):464.29;1H NMR (400 MHz, DMSO, 報告されている主要な回転異性体) δ: 12.40 (br s, 1H), 8.49 (s, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.71 (m, 1H), 5.22-4.85 (m, 4H), 4.36-4.10 (m, 3H), 3.80-3.21 (m, 4H), 2.00-1.42 (m, 11H), 0.92 (s, 9H).
例4−アモルファス化合物(1)へのジペプチドSNArアプローチ
Figure 2012502910
NArプロトコル1:100mLの三つ口丸底フラスコを1.93gの13(5.00mmol、1当量)で充填し、次いで排気し/Arで満たし(3×)、次いで17.0mLのDMSOをシリンジによって加え、透明で無色の溶液を得た。フラスコを再び排気し/Arで満たし(3×)、次いで2.53gのt−BuOK(22.5mmol、4.5当量)を未希釈で一度に加えた。最高31.5℃への発熱が観察された。フラスコを排気し/Arで満たし(3×)、次いでハウスバキューム(house vacuum)(約60mm)下で1時間撹拌し、いくらかの泡立ち(−t−BuOH)が観察された。真空をArと交換し、次いで2.20gの11(5.00mmol、1当量)を未希釈で一度に加えた。28.6℃への発熱が観察された。フラスコを排気し/Arで満たし(3×)、次いで光から保護し周囲温度でハウスバキューム(house vacuum)下で撹拌した。6.5時間後、真空をArと交換し、HPLCのために試料を取り出し、それは<2%の未反応の11を示した。次いで、フラスコを冷水バス中18℃まで冷却し、1.72mLの氷HOAc(30mmol、6当量)を次いでシリンジによって約10分に亘り加えた。20.5℃への発熱が観察された。混合物を10分間撹拌し、次いで十分に撹拌した30mLのH2O溶液(約0.001MのHCl)(pH3.5)を含有した第2のフラスコに15分に亘り18℃にて滴下で添加し、沈殿物が直ちに形成され、21.0℃に発熱した。2.0mLのDMSOを使用して、水性混合物中に残渣を洗浄し、それに続いて5.0mLのHCl(約0.001M)で洗浄した。このように得られた懸濁液を15分間撹拌し、次いでEtOAc:MTBEの1:1混合物(30mL)を加え、混合物を15分間激しくかき混ぜた。かき混ぜを停止し、相が分離した。急速な相分離および明らかな二相の形成(ラグ層なし)が見出された。次いで、下部水相を1:1のEtOAc:MTBE(30mL)(同じ急速な分離)で再抽出し、有機抽出物を合わせ、保存した。水相を廃棄物として廃棄した。
次いで、有機溶液をH2O(3×30mL)で洗浄し、再び全ての抽出によって相の急速な分離(ラグ層なし)がもたらされ、次いでEtOAcを最小の撹拌可能な容量に蒸留した。次いで、残渣を30mLのTHF(2×)と共に共沸させ、再び最小の撹拌可能な容量に蒸留した。粗製物18の生成したスラリーは、ペプチドカップリングにおいて直ちに使用した。C3442BrN58Sについての正確な質量:計算値759.19;実測値(MS−):757.92。
NArプロトコル2:1.00gの13(2.59mmol、1当量)および1.35gの11(2.59mmol、1当量)を、乾燥フラスコに充填した。次いで、フラスコを排気し/Arで満たし(3×)、次いで10mLの乾燥DMSOをシリンジによって加えた。フラスコを再び排気し/Arで満たし(3×)、次いで冷水バスで19℃に冷却した。次いで、この混合物に、KDMO/ヘプタンの2M溶液(5.71mL、11.7mmol、4.5当量)を30分に亘り滴下で添加した。6時間後、HPLCは、反応が完了したことを示した。反応物を0.89mLのHOAc(6当量)でクエンチし、25mLの撹拌したH2Oにゆっくりと加え、沈殿物が形成した。次いで、混合物をIPAc(2×25mL)で抽出した。合わせたIPAc相をH2O(1×25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を真空中で除去し、固体を得て、それをMeCN(1×25mL)と共に共沸させ、次いでヘプタンで希釈し、スラリーを得た。スラリーを濾過し、乾燥させ、1.80gの18(91%)を得た。
ペプチドカップリングプロトコル1:SNArプロトコル1からの粗製物18のTHFスラリー(5.00mmol、1当量とする)に、Ar下にて周囲温度で光から保護したフラスコ中で、1.72gの14(5.5mmol、1.1当量)および25mLのTHFを加えた。次いで、溶液をAr下で5℃に冷却し、次いで0.958mLのDIEA(5.50mmol、1.1当量)をシリンジによって5分に亘り滴下で添加した。DIEA添加が完了した5分後、0.85gのHOBT水和物(6.00mmol、1.2当量)、および1.05gのEDC(5.50mmol、1.1当量)を、次いで未希釈で一度に加えた。次いで、フラスコを冷バスから取り除き、生成した混合物を次いで周囲温度でAr下にて4時間撹拌した。試料をHPLCのために取り出したが、それは残った<2%の未反応18を示した。混合物を5℃に冷却し、次いで40mLのHCl(0.1N)を添加漏斗によって5分に亘り滴下で添加し、続いて40mLのEtOAcを加えた。混合物を15分間十分にかき混ぜ、次いでかき混ぜを停止し、相を分離した。次いで、下部水相を40mLのEtOAcで再抽出し、有機相を合わせ、保存した。水相は廃棄物として廃棄した。次いで、有機溶液をH2O(1×40mL)、飽和NaHCO3(2×40mL)、再びH2O(1×40mL)で洗浄し、次いで最小の撹拌可能な容量に蒸留した。次いで、残渣をMTBE(2×40mL)と共に共沸させ、最小の撹拌可能な容量に再び蒸留した。残渣を高真空下にて乾燥させ、4.70gの粗製物19をオレンジ色の固体として得た(HPLC純度78.3%)。次いで、この材料を2:1のEtOAc:ヘキサンで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、3.01g(2ステップに亘り68%)の純粋な19を黄色の粉末として得た。C4151BrN69Sについての正確な質量:計算値882.26、MS+:883.30。1H NMR (400 MHz, DMSO, 報告されている主要な回転異性体) δ: 12.32 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.14 (d, J= 9.2 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.33 (d, J= 9.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J= 8.6 Hz, 1H), 5.65 (m, 1H), 5.40 (s, 1H), 5.20 (dd, J= 1.5, 17 Hz, 1H), 5.06 (dd, J= 1.6, 10.2 Hz, 1H), 5.56 (s, 1H), 4.46 (m, 1H), 4.37 (d, J= 9 Hz, 1H), 4.08 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 3.90 (m, 1H), 3.56 (s, 3H), 2.81 (m, 1H), 2.51 (m, 1H), 2.25 (m, 1H), 2.07 (m, 1H), 1.70-1.32 (m, 7H), 1.30 (m, 3H), 1.15 (d, J= 8.1 Hz, 6H), 0.95 (s, 9H).
ペプチドカップリングプロトコル2:機械式撹拌機、添加漏斗、および熱電対を取り付けた5Lの四つ口RBFを、69.57gの14(222mmol、1.3当量)で充填し、次いで排気し/Arで満たした(3×)。次いで、これに、18のTHF溶液(200mL)(129.85g、171mmol、1当量を含有)を加え、次いで523mLのTHFを充填し、最終THF容量を1Lとした。次いで、混合物をAr下で4.0℃に冷却した。次いで、38.67mLのDIEA(222mmol、1.3当量)を添加漏斗によって10分に亘り滴下で添加し、内部温度は2.4℃に下がった。混合物を5分間熟成させ、次いで29.98gのHOBT・H2O(222mmol、1.3当量)を加え、続いて42.57gのEDC(222mmol、1.3当量)を加えた。内部温度はその時3.6℃であった。次いで、バスを取り除いた。内部温度は90分に亘り20.5℃に上昇した。EDC添加が完了した4時間後、HPLCは反応が完了したことを示した。混合物を4.0℃に冷却し、次いで750mLのHCl(0.1N)を30分に亘り添加漏斗によって加え、9.5℃に発熱した。次いで、この混合物に、250mLの飽和NaCl、続いて1LのIPAcを加えた。5分間激しく撹拌した後、混合物を分液漏斗に加え、相を分離した。次いで、下部水相を500mLのIPAcで再抽出し、IPAc相を合わせた。次いで、これらをH2O(1×1L)、飽和NaHCO3(1×1L)、次いでH2O(1×1L)で連続的に洗浄した。次いで、混合物を12時間機械撹拌し、キノロン7が沈殿した。次いで、混合物を中程度のガラス漏斗を通して濾過し、最小の撹拌可能な容量が達成されるまで濾液を蒸留した。次いで、残渣をMTBE(2×400mL)と共に共沸させ、最小の撹拌可能な容量に再び蒸留した。残渣を高真空下にて乾燥させ、128gの19を黄色の固体として得た(89%のHPLC純度)。
140mgの19(0.158mmol、1当量)を、周囲温度でN2下、1.6mLのTHFおよび0.80mLのMeOHに溶解した。次いで、この溶液に、0.79mLのLiOH(1.27mmol、8当量)(1.6M)を5分に亘り滴下で添加した。1.5時間後、有機溶媒を真空中で除去し、残渣を10mLのEtOAcおよび10mLの飽和NaClで希釈した。次いで、1NのHClでpHを5.75に調節した。混合物を1時間激しくかき混ぜ、次いで相を分離した。水相を10mLのEtOAcで再抽出した。次いで、合わせたEtOAc相をH2O(2×25mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、溶媒を真空中で除去し、125mgの化合物(1)(91%)をアモルファスの黄色い粉末として得た。
例5−アモルファス化合物(1)へのトリペプチドSNArアプローチ
Figure 2012502910
233mgのトリペプチド酸16(0.50mmol)をフラスコに充填し、次いでフラスコを排気し/Arで満たした(3×)。次いで、1.7mLのDMSOを加え、混合物を排気し/Arで満たした(3×)。次いで、混合物を冷水バス中で冷却し、次いで317mgのt−BuOK(2.82mmol、5.63当量)を加えた。フラスコを再び排気し/Arで満たし(3×)、次いで60mm真空下で1時間撹拌した。次いで、220mgのキノリン11(0.50mmol、1当量)を加え、フラスコを排気し/Arで満たし(3×)、次いで60mm真空下で暗中周囲温度にて3時間撹拌した。次いで、0.30mLのHOAcを加え、次いでこのように得られた溶液を25mLのHCl(0.001M)に加え、沈殿物が形成された。スラリーを濾過し、固体を25mLのH2Oで洗浄した。固体をN2下で2時間乾燥させ、次いでEtOAcで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、226mg(52%)の化合物(1)をアモルファスの黄色の固体として得た。
アモルファス化合物(1)を調製するためのさらなる方法は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許6,323,180号、同第7,514,557号および同第7,585,845号に見出すことができる。
例6−化合物(1)のタイプAの調製
アモルファス化合物(1)(バッチ7、13.80g)を、1000mlの三つ口フラスコに加えた。無水エタノール(248.9g)を、フラスコに加えた。撹拌している間、フラスコの内容物を摂氏60度/時間で摂氏約74度に加熱した(固体は摂氏74度で溶解しない)。次いで、水(257.4g)を、このように得られたスラリーに4時間に亘り直線的に加え、その間撹拌し、温度を摂氏74度に維持した。水の添加が完了した後、温度を周囲温度へと摂氏8度/時間で直線的に低下させ、次いで周囲温度で6時間維持し、その間撹拌した。このように得られた固体を濾過によって集め、1/1(w/w)のEtOH/水(50ml)で洗浄した。湿った固体は、N2をケークによって吸引することによって漏斗上で30分間乾燥させた(この試料のXRPD分析は、パターンがEtOH溶媒和物と同様であることを示す)。次いで、固体を摂氏65〜70度にて真空(HgでP=25)および窒素流下で1.5時間乾燥させた。このように得られた固体(12.6g、95.5%補正収率)を、XRPDによってタイプA化合物(1)であると確認した。
化合物(1)のタイプAの独特のXRPDパターンおよびDSC曲線を、図1および2に示す。
例7−化合物(1)のナトリウム塩の調製−方法1
アモルファスの化合物(1)のナトリウム塩(2.1g)および8.90gのアセトンをバイアルに加え、周囲温度で3時間撹拌した。スラリーは濾過した母液であり、このように得られた固体を20分間窒素流下で20分間乾燥させた。1.51gの化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を固体として集めた。
例8−化合物(1)のナトリウム塩の調製−方法2
15.6gの化合物(1)のタイプA、175mLのアセトンおよび3.6mLの水を250mlの反応器に加え、摂氏53度に加熱し、固体を溶解した。900ulのNaOH(10.0N)を反応器に加え、溶液をタイプAで種晶添加した。種晶添加した溶液を摂氏53度で10分間撹拌した。第2の900ul部分のNaOH(10.0N)を加え、系を摂氏53度で30分間撹拌し、その間にスラリーが発生した。スラリーを、1時間当たり摂氏15度の冷却速度で摂氏19度に冷却し、摂氏19度で一晩保持した。最終的なこのように得られたスラリーを濾過し、湿った固体を15mLのアセトンで洗浄した。固体を摂氏52度で真空下にて1時間窒素流で乾燥させ、次いで固体を実験室の空気に1時間曝した。12.1gの化合物(1)の結晶性ナトリウム塩固体を集めた。
例9−化合物(1)のナトリウム塩の調製−方法3
25.4Kgのアモルファス化合物(1)、228LのTHFおよび11.1Kgの10重量%NaOH(水溶液)を、反応器に加えた。成分を摂氏25度で混合し、全ての固体を溶解した。このように得られた溶液を濾過し、反応器およびフィルターを23LのTHFで洗浄した。180Lの溶媒は、摂氏65度で常圧蒸留を使用して除去した。195LのMIBKを加え、166Lの溶媒は、摂氏約44度で減圧蒸留によって除去した。161LのMIBKおよび0.41Kgの水を反応器に戻し、内容物を摂氏70度に加熱した。255gの化合物(1)のナトリウム塩の種晶を摂氏70度で加え、1.42Lの水を1.5時間に亘り加えた。水を添加した後、スラリーを摂氏70度で45分間保持し、次いで摂氏45度に1時間に亘り冷却した。このように得られたスラリーを濾過し、約0.8重量%の水を含有する64LのMIBKで洗浄した。湿ったケークを摂氏55度で乾燥させ、約25Kgの化合物(1)の結晶性ナトリウム塩を得た。
例10−化合物(1)のナトリウム塩の調製−方法4
2.00gのアモルファス化合物(1)、9.96gのTHFおよび0.11gの水を反応器に加え、周囲温度で撹拌し、固体を溶解した。エタノール中の21重量%のNaOEt(0.820ml)を滴下で添加し、その間溶液を撹拌し、溶液Aを得た。15.9gのn−BuAcおよび160ulの水を第2の反応器に加え、摂氏65度に加熱した(溶液B)。2.56gの溶液Aを溶液Bに摂氏65度で加え、このように得られた混合物を、40mgの化合物(1)のナトリウム塩の種晶で種晶添加した。種晶添加した混合物を摂氏65度で45分間熟成させた。4つの別々の間隔で2.56gの溶液Bを溶液Aに加え、45分間熟成させた。最後の添加および熟成後に、スラリーを1時間に亘り摂氏50度に冷却し、濾過した。湿ったケークを、0.5重量%の水を含有する6mLのn−BuAcで洗浄した。最終的な固体を、窒素パージを使用して摂氏50度にて真空下で乾燥させた。化合物(1)の結晶性ナトリウム塩固体を集めた。
例11−化合物(1)のナトリウム塩の調製−方法5
室温でナトリウムエトキシドのエタノール(21重量%;306ml)溶液を、化合物(1)(745g)のTHF(2000ml)および水(76.5ml)溶液に加え、その間撹拌した。30分間撹拌した後、混合物を濾過し、フィルターをTHF(85ml)で洗浄した。このように得られた溶液を65℃に温め、濾過した酢酸ブチル(6640ml、65℃に事前に温めてもよい)で30分以内に処理した。種結晶(0.50g)を加え、混合物を65℃で2時間撹拌し、その間約30分後に結晶化が開始した。懸濁液を1時間以内に50℃に冷却し、この温度でさらに1時間撹拌した。表題化合物を濾過によって単離し、濾過した酢酸ブチル(765ml、50℃に事前に温めてもよい)で洗浄し、65℃で約16時間乾燥させ、化合物(1)の結晶性ナトリウム塩(約725g)を得た。
化合物(1)の結晶性ナトリウム塩の独特のXRPDパターンおよびDSC曲線を図3および4に示す。

Claims (15)

  1. 結晶形態の下記の式(1)の化合物。
    Figure 2012502910
  2. CuKα線を使用して測定したとき、9.6度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含むX線粉末回折パターンを有する、請求項1に記載の式(1)の結晶化合物。
  3. 前記X線粉末回折パターンが、CuKα線を使用して測定したとき、19.8度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含む、請求項2に記載の結晶化合物。
  4. CuKα線を使用して測定したとき、4.8、6.8、9.6、13.6、17.3、19.8および24.5度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含むX線粉末回折パターンを有する、請求項1に記載の式(1)の結晶化合物。
  5. 下記の式(1)の化合物のナトリウム塩。
    Figure 2012502910
  6. 結晶形態の請求項5に記載のナトリウム塩。
  7. CuKα線を使用して測定したとき、10.1度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含むX線粉末回折パターンを有する、請求項6に記載の結晶性ナトリウム塩。
  8. 前記X線粉末回折パターンが、CuKα線を使用して測定したとき、13.0および18.2度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含む、請求項7に記載の結晶性ナトリウム塩。
  9. 前記X線粉末回折パターンが、CuKα線を使用して測定したとき、5.4および8.7度2θ(±0.2度2θ)においてピークをさらに含む、請求項8に記載の結晶性ナトリウム塩。
  10. 前記X線粉末回折パターンが、CuKα線を使用して測定したとき、5.4、6.5、8.7、10.1、11.9、13.0、18.2、20.2および24.7度2θ(±0.2度2θ)においてピークを含む、請求項6に記載の結晶性ナトリウム塩。
  11. 図3に示されているものと実質的に同じである、CuKα線を使用して作成したX線粉末回折パターンを有する、請求項6に記載の結晶性ナトリウム塩。
  12. 前記化合物の少なくとも50%が、請求項5、6、7、8、9、10または11に記載のナトリウム塩化合物の形態で存在する、下記の式(1)の化合物の分量。
    Figure 2012502910
  13. 請求項5、6、7、8、9、10または11に記載のナトリウム塩と、薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む医薬組成物。
  14. 前記組成物中の式(1)の化合物のナトリウム塩の少なくとも50%が、請求項6、7、8、9、10または11に記載の結晶化合物の形態で存在する、請求項13に記載の医薬組成物。
  15. 哺乳動物においてC型肝炎ウイルス感染を治療するための医薬組成物を調製するための、請求項1に記載の式(1)の結晶化合物、または請求項5に記載の式(1)の化合物のナトリウム塩、またはその混合物の使用。
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