JP2012257143A - 照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

照明装置、画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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淳 高浦
Yasuyuki Shibayama
恭之 柴山
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Abstract

【課題】複数の白色LED光源と、導光部材とからなり被照明領域の副走査方向の色むらを抑制する照明装置を提供する。
【解決手段】導光部材45の2つの側面45a,45bが、白色LED41の光軸41Jを含む基準面を挟んで面対称とはならず、2つの側面45a,45bのうち、原稿面に近い方の側面となる側面45bと出射面45outとのなす角が鋭角であり、導光部材45の2つの側面45a,45bは、入射面45inに入射する白色LED41からの光のうち、Y方向として光軸41Jよりも原稿面に遠い方の側面となる側面45a側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部と、Y方向として光軸41Jよりも原稿面に近い方の側面となる側面45b側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部のいずれをも出射面45outから出射した後において光軸45Jよりも側面45b側となるように反射する。
【選択図】図9

Description

本発明は、発光ダイオードを用いた照明装置、画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、スキャナなどの画像読取装置では、コンタクトガラス上に配置され読取対象物となる原稿の原稿面に向けて光を出射する光源を有し、原稿面で反射された後に読取光軸に沿って進行する読取光を、レンズを介してCCD(Charge Coupled Device)等の画像読取部に結像し、原稿画像を読み取っている。
このような画像読取装置の光源として、蛍光灯やキセノンランプ等の線状光源や、発光ダイオード(Light Emitting Diode(以下、LEDともいう))等の点状光源を並べて使用されている。LED等の点状光源を使用することにより、画像読取装置の小型化、消費電力の低減等を図れる。
また、画像読取装置の光源として白色LEDが用いられているが、照明方向に色度分布があるため、画像読取装置において読み取り位置がずれた場合に色変化が生じるので問題であった。すなわち、画像読取装置の照明光の色むらが生じるということは、正しい読み取りができなくなるということであるため、光量不足よりも優先度の高い要求項目となっている。色むらが生じない構成は、照度が最大となる構成と同じとは限らないから、照度を犠牲にしてでも色むらを抑える構成とする必要がある。
ここで、色むらの対策としての従来技術として、特許文献1では、白色LEDの出射角を規制し、周辺光を照明に用いないよう規制部材を設ける発明が提案されている。この場合、別途光の一部を規制する規制部品が必要となり、また部品保持精度も必要となる。そのため、部品費用や組み立て費用が余分にかかることや、照明光の一部を使わないので効率が悪くなるという問題があった。
また、特許文献2では、色むらの対策として、原稿面に向けて照明光を照射する複数の光源をライン状に配列した照明ユニットにおいて、隣接する光源の光軸Z間の距離をL、光源により原稿面上で光源配列方向に照明される領域をA、光源からの照明光の出射角をα、XY座標系の色度座標Xにおける出射角に応じた照明光の色差をΔX、及びXY座標系の色度座標Yにおける出射角に応じた照明光の色差をΔYで表すときに、ΔX及びΔYが0.02以下である出射角αの照明光が照明範囲Aを照射し、L≦Aとする発明が提案されている。この場合、光源配列方向の色むらは対策されるが、光源配列に対して垂直方向の色むらは対策されない。
また、特許文献3では、色むらの対策として、白色LEDには、透明部材で形成され、形状を略柱形状とし、少なくとも白色LEDの発光面の直径と同等以上の長さとしたロッドレンズが取付けられ、このロッドレンズを透過した光をもって集光レンズ部により配光形成を行う照明器具とすることで、ロッドレンズの光の放出面により発光面積を限定すると共に色むらをなくしてスポット配光が得られる発明が提案されている。この場合、LEDの直後にロッドレンズを設ける必要があり、コスト高となり、スペースも必要となるから、装置が大きくなってしまうという問題が生じる。
また、特許文献4では、導光部材の例が開示されている。これは、小型化のため、導光部材の一方の面は光を反射させて使い、もう一方の面は光を反射させないで用いる構成の例である。この場合、入射面が基板に垂直であるから、安価で効率の良いトップビューLEDには向かない構成である。また、入射面と出射面の角度が異なる構成であり、LEDからの強度が最も高い中央光線を反射させて使うから、鏡面の角度変化時に出射光線の向きが変化しやいという問題がある。その他基板方向に進んだ光が無駄になり、効率に問題がある。さらに、色むらについては、中央光線は鏡などで反射した場合と同様なので、直接LEDで照明領域を照明したのと同じである。もう一方の直接光はLED光源の周辺光を用いるため、黄色味がかった光となり、全体としては色むらがある照明光となるので問題である。
また、特許文献5にも、導光部材の例が開示されている(図21)。これは、照度むらが少なく、照明効率の高い照明装置であり、色むらについては考慮されていない。そのため、照明光における青色光と黄色光の分布を考慮し、使用範囲の中央でピークが概略一致する構成となっているとは限らず、色むらが生じる可能性があるため問題である。
本発明は、以上の従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、複数の白色LEDの光源を用いても被照明領域における副走査方向の色むらを抑制できる照明装置、該照明装置を用いる画像読取装置、該画像読取装置を用いる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために提供する本発明は、原稿面を読み取るための長さと幅を有する被照明領域と、前記長さ方向を主走査方向とし、幅方向を副走査方向とするとき、前記主走査方向に所定間隔で並べた複数の光源と、該複数の光源と前記原稿面との間に配置され、前記複数の光源からの光束を前記被照明領域に導く導光部材と、を有する照明装置において、前記光源は、拡散角の異なる第一の色の光と第二の色の光を重ね合わせて白色とした光を出射するものであり、前記導光部材は、前記複数の光源からの光が入射する入射面と、前記被照明領域に向けて光を出射する出射面と、前記入射面と出射面とをつなぐとともに対向する面であって前記入射面から入射された光を内部で反射して前記出射面に導く2つの側面と、を有し、前記複数の光源の光軸を前記導光部材の入射面及び出射面に対して略垂直とするとともに、前記原稿面の法線に対して所定の角度傾けて配置し、前記導光部材の2つの側面が、前記複数の光軸を含む基準面を挟んで面対称とはならず、前記2つの側面のうち、前記原稿面に近い方の側面と前記出射面とのなす角が鋭角であり、前記導光部材の2つの側面は、前記入射面に入射する前記複数の光源からの光のうち、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に遠い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部と、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部のいずれをも前記出射面から出射した後において前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側となるように反射することを特徴とする照明装置である。
本発明の照明装置によれば、導光部材の2つの側面における反射により、入射面に入射する複数の光源からの光のうち、副走査方向として光源の光軸よりも原稿面に遠い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部と、副走査方向として光源の光軸よりも原稿面に近い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部のいずれをも出射面から出射した後において光源の光軸よりも原稿面に近い方の側面側となるようにシフトさせるので、副走査方向の照度分布が適切に調整され、被照明領域における副走査方向の色むらを抑制することができる。
白色LEDの構成を示す断面図である。 白色LEDから出射される光の中の青色光と黄色光の照明方向と照度の関係を示す図である。 白色LEDの出射光線の色分布を示す図である。 従来の照明装置で用いられる導光部材による白色LEDの光の導光状態の例(1)を示す断面図である。 従来の照明装置で用いられる導光部材による白色LEDの光の導光状態の例(2)を示す断面図である。 従来の画像読取装置における照明装置と被照明領域の関係を示す概略図である。 従来の画像読取装置における被照明領域の青色光L、黄色光Lの照度分布及び色度分布の模式図である。 本発明の画像読取装置の要部構成を示す断面図である。 本発明の照明装置で用いられる導光部材による白色LEDの光の導光状態の例(1)を示す断面図である。 本発明の画像読取装置における照明装置と被照明領域の関係を示す概略図である。 本発明の画像読取装置における被照明領域の青色光L、黄色光Lの照度分布の模式図である。 本発明の照明装置で用いられる導光部材による白色LEDの光の導光状態の例(2)を示す断面図である。 本発明の照明装置で用いられる導光部材による白色LEDの光の導光状態の例(3)を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
まず、画像読取装置の光源として用いられる白色LEDについて説明する。
図1に示すように、光源として主に用いられる白色LED41は、青色光を発光する発光ダイオードであるLEDチップ52と青色光によって黄色に発光する蛍光体53から構成されており、発光位置が異なっている。
そのため、白色LED41から出射される光の中の青色の光と黄色の光の照明方向と照度の関係は、例えば図2に示す関係となる。すなわち、青色光Lは点光源に近いLEDチップ52からの光であるため概略照明方向の中央にピークを有する拡散角の小さな比較的急峻な曲線の照度分布を示す、黄色光Lは蛍光体53からの光であるため、青色光Lよりも拡散角が大きく照明方向に比較的一様な照度分布となる。その結果、黄色光Lと青色光Lの照度比率として、照明方向の中央部では青色光Lの照度が黄色光Lよりも大きいので全体として青色味を帯びた白色光になり、照明方向の周辺部では黄色光Lの照度が青色光Lよりも大きいので、全体として黄色味を帯びた白色光になる。なお、青色光Lの波長は、例えば430〜470nmであり、黄色光Lの波長は、例えば530〜600nmである。
この様子を別の図で説明する。
図3は、白色LED41の出射光線の色分布について示したものである。図3(a)は、白色LED41から出射される光の所定方向(例えば、副走査方向)の断面図、図3(b)は、白色LED41から出射される光を上から見た図である。
白色LED41から出射される光は、図3(a)に示すように、その光軸(法線)41Jに対し、±γの角度の範囲では青色味がかった白色光になり、それより外側となる周辺の領域では黄色味がかった白色光になる。
ここで、光軸41Jに沿って出射される光をL、光軸41Jに対して角度−γ(図中左側)に傾いて出射される光をL21、光軸41Jに対して角度+γ(図中右側)に傾いて出射される光をL22、光軸41Jから−側に最も傾いて出射される光をL31、+側に最も傾いて出射される光をL32と称する。したがって、白色LED41から出射される光の中で、光Lは最も青色味の強い中央光であり、光L21,L22は最も白色に近い、すなわち白色LED41から出射される光の副走査方向の色度分布における平均色度の光であり、光L31,L32は最も黄色味の強い周辺光である。
また、白色LED41から出射される光は、図3(b)に示すように、同心円状に色度が変化した光となり、すなわち円の中央部が青色味がかった白色光、その周辺部が黄色味がかった白色光、その中間が平均色度(白色光領域)になっている。ここで、光の円の中心が光Lであり、円周上の光Lは前記光L21,L22を含むものであり、円周上の光Lは前記光L31,L32を含むものである。
図4に、従来の照明装置で用いられる導光部材による白色LED41の光の導光状態の例(1)を示す。ここでは、導光部材85の幅方向(X方向)のある位置における断面状態を示している。
ここで、導光部材85は、白色LED41からの光が入射する入射面85inと、光を出射する出射面85outと、入射面85inと出射面85outとをつなぐとともに対向する面であって入射面85inから入射された光を内部で反射して出射面85outに導く2つの側面85a,85bと、を有する光学部材である。また、導光部材85は、長さ方向(Z方向)に一定の幅(X方向)及び厚み(Y方向)をもち、幅方向(X方向)に一定の長さ(Z方向)をもつ平板形状を呈している。
また、白色LED41の光軸(すなわち光L1)が導光部材85の入射面85in及び出射面85outに対して略垂直となるように、白色LED41及び導光部材85を配置している。
このような配置関係の白色LED41及び導光部材85において、導光部材85の出射面85out近傍に該出射面85outと平行に仮想スクリーン70を配置した場合の白色LED41の光の導光状態を考えると、まず青色味の強い中央光である光Lは導光部材85内をそのまま直進し、仮想スクリーン70上の光軸41Jとの交点である位置Pに到達する。また、光L21は入射面85inにおいて光軸41Jよりも側面85a側に入射し、導光部材85内で側面85a→側面85bと反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面85a側となる位置P21に到達する。また、光L22は入射面85inにおいて光軸41Jよりも側面85b側に入射し、導光部材85内で側面85b→側面85aと反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面85b側となる位置P22に到達する。また、光L31は入射面85inにおいて光L21よりも側面85a側に入射し、導光部材85内で側面85a→側面85bの反射を3回繰り返した後、仮想スクリーン70上の位置P21よりも側面85a側となる位置P31に到達する。また、光L32は入射面85inにおいて光L22よりも側面85b側に入射し、導光部材85内で側面85b→側面85aの反射を3回繰り返した後、仮想スクリーン70上の位置P22よりも側面85b側となる位置P32に到達する。
この結果、仮想スクリーン70上に到達する光は、白色LED41から出射される光の照度分布(図2)と同様に、光軸41Jに対応する中央領域が青色味がかった白色光になり、それより外側となる周辺の領域では黄色味がかった白色光になり、色むらが生じるようになる。
つぎに図5に、従来の照明装置で用いられる導光部材による白色LED41の光の導光状態の例(2)を示す。ここでは、導光部材95の幅方向(X方向)のある位置における断面状態を示している。
ここで、導光部材95は、白色LED41からの光が入射する入射面95inと、光を出射する出射面95outと、入射面95inと出射面95outとをつなぐとともに対向する面であって入射面95inから入射された光を内部で反射して出射面95outに導く2つの側面95a,95bと、を有する光学部材である。また、導光部材95は、長さ方向(Z方向)に一定の幅(X方向)を持つとともに出射面95out側に向けて厚み(Y方向)が大きくなり、幅方向(X方向)に一定の長さ(Z方向)をもつテーパ形状を呈している。すなわち、図5において、光軸41Jを通る紙面垂直方向の平面を中心として側面95a,95bが面対称の関係となっている。
また、白色LED41の光軸(すなわち光L1)が導光部材95の入射面95in及び出射面95outに対して略垂直となるように、白色LED41及び導光部材95を配置している。
このような配置関係の白色LED41及び導光部材95において、導光部材95の出射面95out近傍に該出射面95outと平行に仮想スクリーン70を配置した場合の白色LED41の光の導光状態を考えると、まず青色味の強い中央光である光Lは導光部材95内をそのまま直進し、仮想スクリーン70上の光軸41Jとの交点である位置Pに到達する。また、光L21は入射面95inにおいて光軸41Jよりも側面95a側に入射し、導光部材95内で側面95aに反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面95b側となる位置P21に到達する。また、光L22は入射面95inにおいて光軸41Jよりも側面95b側に入射し、導光部材95内で側面95bに反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面95a側となる位置P22に到達する。また、光L31は入射面95inにおいて光L21よりも側面95a側に入射し、導光部材95内で側面95a→側面95bと反射された後、仮想スクリーン70上の位置P22よりも側面95a側となる位置P31に到達する。また、光L32は入射面95inにおいて光L22よりも側面95b側に入射し、導光部材95内で側面95b→側面95aと反射された後、仮想スクリーン70上の位置P21よりも側面95b側となる位置P32に到達する。
この結果、仮想スクリーン70上に到達する光は、白色LED41から出射される光の照度分布(図2)と同様に、光軸41Jに対応する中央領域が青色味がかった白色光になり、それより外側となる周辺の領域では黄色味がかった白色光になり、色むらが生じるようになる。
ところで、画像読取装置では、このような白色LED41と導光部材85(または95)の組み合わせを配置する場合、図6に示すように、原稿面すなわち原稿を載置するコンタクトガラス12の主面の法線(被照明領域端50,50で規定される被照明領域の中央線でもある)51に対して、白色LED41の光軸41Jを所定の角度傾けて配置して、スキャニングをしながら読み取りを行うためのスペースを確保している。すなわち、原稿読み取りの際には、白色LED41及び導光部材85の照明装置から被照明領域50,50に光を照射しながら、該照明装置をコンタクトガラス12の主面に平行に(図中左右方向に)移動する走査を行うが、このとき被照明領域50,50からコンタクトガラス12の主面の法線方向(図中、下方向)への反射光が画像読み取りの撮像素子へ向かうためのスペースが確保されている。したがって、図6では2本の被照明領域端50,50で挟まれる範囲は読み取りのための光路となるため、部品などを設置できない領域となる。
なお、被照明領域端50,50で規定される被照明領域は原稿面を読み取るための長さと幅を有しており、図6において前記長さ方向(図中、紙面垂直方向)を主走査方向とし、幅方向(図中、左右方向)を副走査方向とする。
また、白色LED41及び導光部材85からなる照明装置は、概略白色LED41(さらには導光部材85)の光軸41Jが被照明領域の中央になる、つまりコンタクトガラス12上で被照明領域の中央線51と交差するように設置する構成が照明光の効率の点で有利である。
この場合、図6に示すような、コンタクトガラス12と照明装置(白色LED41及び導光部材85)の配置関係となり、被照明領域のうち、図中右側(すなわち照明装置側)の領域の方が図中左側(照明装置から遠い側)の領域よりも、導光部材85からの光のうちより黄色味の光線まで被照明領域に到達するようになる。一方、被照明領域のうち、図中左側(照明装置から遠い側)では、導光部材85からの光のうち、より青色味の強い光が到達するようになる。その結果、図6の被照明領域端50,50の間の被照明領域において、被照明領域の中央線51よりも照明装置側の領域では黄色味の強く、照明装置とは反対側の領域ではより青色味が強くなる。
図7は、図6に示すコンタクトガラス12と照明装置(白色LED41及び導光部材85)の配置関係におけるコンタクトガラス12上の青色光Lと、黄色光Lの照度分布(図7(a))及び色度分布(図7(b))の模式図である。
図7(a)の青色光Lと、黄色光Lの照度分布は、導光部材85の出射面85outから出射される光が前述のように図2と同様の照度分布を有し、かつコンタクトガラス12の主面の法線51に対して、白色LED41の光軸41Jを所定の角度傾けて配置している結果を示している。すなわち、導光部材85の出射面85outから出射される光のうち、黄色光Lは図2のように照明方向において青色光Lよりも一様な照度分布であるところ、光は距離の2乗に比例して暗くなる関係から、被照明領域において照明装置に近い側が明るくなり、照明装置から遠い側が暗くなるため、黄色光Lの照度分布のピークは被照明領域の中央線51よりも照明装置側(手前側、図中右側)にシフトする。一方、青色光Lは図2のように照明方向において中央にピークを有するため、コンタクトガラス12の主面の法線51に対して斜めから入射したとしても、青色光Lの照度分布のピークは被照明領域の中央線51に現れる。
その結果、被照明領域では、図7(a)に示すように、照明方向においてコンタクトガラス12の主面の法線51よりも照明装置側(手前側)と照明装置とは反対側(奥側)で、青色光Lと黄色光Lの照度の比率が異なるようになる。
図7(b)における点線は、このときの色度分布を示したものである。ここでは、色度が大きいと青く、小さいと黄色いことを示している。
図7(a),(b)を並べてみると、照明装置側(手前側)では黄色光Lの照度が青色光Lよりも大きいことから(図7(a))、黄色味の強い照明光となる(図7(b))。また、照明装置の反対側(奥側)では青色光Lの照度が黄色光Lよりも大きいことから(図7(a))、青色味の強い照明光となる(図7(b))。
このように、従来の画像読取装置では、被照明領域において副走査方向における色度分布が生じており、画像の読み取り位置がずれた場合などに読取画像の色変化が生じるため問題であった。
発明者らは、前述したような知見に基づき、この問題を解決すべく鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。
すなわち、本発明に係る照明装置は、原稿面を読み取るための長さと幅を有する被照明領域と、前記長さ方向を主走査方向とし、幅方向を副走査方向とするとき、前記主走査方向に所定間隔で並べた複数の光源と、該複数の光源と前記原稿面との間に配置され、前記複数の光源からの光束を前記被照明領域に導く導光部材と、を有する照明装置において、前記光源は、拡散角の異なる第一の色の光と第二の色の光を重ね合わせて白色とした光を出射するものであり、前記導光部材は、前記複数の光源からの光が入射する入射面と、前記被照明領域に向けて光を出射する出射面と、前記入射面と出射面とをつなぐとともに対向する面であって前記入射面から入射された光を内部で反射して前記出射面に導く2つの側面と、を有し、前記複数の光源の光軸を前記導光部材の入射面及び出射面に対して略垂直とするとともに、前記原稿面の法線に対して所定の角度傾けて配置し、前記導光部材の2つの側面が、前記複数の光軸を含む基準面を挟んで面対称とはならず、前記2つの側面のうち、前記原稿面に近い方の側面と前記出射面とのなす角が鋭角であり、前記導光部材の2つの側面は、前記入射面に入射する前記複数の光源からの光のうち、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に遠い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部と、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部のいずれをも前記出射面から出射した後において前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側となるように反射することを特徴とするものである。
以下に、本発明に係る画像読取装置、及び画像読取装置の一部を構成する照明装置、並びに前記画像読取装置を備えた画像形成装置についてさらに詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
〔第1の実施の形態〕
本発明の第1の実施の形態について、図8〜図11を用いて説明する。
図8は、本発明に係る照明装置の第1の実施の形態における画像読取装置13内の照明装置18の内部構造を示す概略正面図であり、コンタクトガラス12も含む正面図である。
ここで、画像読取装置13では、コンタクトガラス12上には原稿が載置され、原稿のコンタクトガラス12側の原稿面に照明装置18からの照明光が照射される。ついで、原稿面の被照明領域端50,50の間の被照明領域を照射し反射された反射光は、被照明領域の中央線51に沿って図中下方の読み取り光学系(第1ミラー19(図1には示していない。図14参照。))に向かって進み、画像読取部(後述)で読み取られる。
なお、被照明領域は、原稿面を読み取るための長さと幅を有しており、前記長さ方向(図中、紙面垂直方向)を主走査方向とし、幅方向(図中、左右方向)を副走査方向とする。
照明装置18は、基板42上に固定され、主走査方向に所定間隔で配列された複数の白色LED41と、該複数の白色LED41と原稿面(コンタクトガラス12)との間に配置され、複数の白色LED41からの光束を前記被照明領域に導く導光部材45と、を有する。
照明装置18では、白色LED41から出射した光が導光部材45を通過し、一部の光は矢印48の様にコンタクトガラス12上の被照明領域端50,50の間の被照明領域に向かう。また、その他の一部の光は矢印49の様に、ホルダ47に実装された反射部材であるミラー46の方向へ向かい、ミラー46で反射され、矢印40の様にコンタクトガラス12上の被照明領域に向かう。ミラー46は被照明領域の照度を向上させるためのものであり、省略してもよい。なお、導光部材45及び基板42はホルダ43に板ばね54及びねじ44で固定される。
ここから、本発明の要部構成について説明をする。
図9は、本発明の照明装置18で用いられる導光部材45の構成例(1)を示す断面図である。
ここでは、導光部材45の幅方向(X方向)のある位置における断面状態を示すとともに、導光部材45による白色LED41の光の導光状態の例を示している。
導光部材45は、白色LED41からの光が入射する入射面45inと、光を出射する出射面45outと、入射面45inと出射面45outとをつなぐとともに対向する面であって入射面45inから入射された光を内部で反射して出射面45outに導く2つの側面45a,45bと、を有する透明な光学部材である。また、導光部材45は、長さ方向(Z方向)に一定の幅(X方向)を持つとともに出射面45out側に向かうにつれて側面45b側に厚み(Y方向)が大きくなり、幅方向(X方向)に一定の長さ(Z方向)をもつ片側テーパ形状を呈している。
すなわち、図9において、光軸41Jを通る紙面垂直方向の平面を中心として側面45a,45bが面対称の関係とはならず、前記原稿面に近い方の側面となる側面45bと出射面45outとのなす角が鋭角(例えば80度)となっている。また、側面45bと入射面45inとのなす角が鈍角(例えば100度)となっている。さらに、前記原稿面に遠い方の側面となる側面45aと入射面45in、出射面45outとなす角はそれぞれ直角となっている。
また、白色LED41の光軸(すなわち光L)が導光部材45の入射面45in及び出射面45outに対して略垂直となるように、白色LED41及び導光部材45を配置している。
このような配置関係の白色LED41及び導光部材45において、導光部材45の出射面45out近傍に該出射面45outと平行に仮想スクリーン70を配置した場合の白色LED41の光の導光状態を考える。このとき、仮想スクリーン70は、コンタクトガラス12上の被照明領域における光の照射状態が分かる程度に導光部材45から離れている。
まず青色味の強い中央光である光Lは導光部材45内をそのまま直進し、仮想スクリーン70上の光軸41Jとの交点である位置Pに到達する。また、光L21は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45aで反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45b側となる位置P21に到達する。また、光L22は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45bで反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pの近傍となる位置P22に到達する。また、光L31は入射面45inにおいて光L21よりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45a→側面45b→側面45aと反射された後、仮想スクリーン70上の位置P21の近傍となる位置P31に到達する。また、光L32は入射面45inにおいて光L22よりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45b→側面45aの反射を2回繰り返した後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45b側となる位置P32に到達する。
なお、白色LED41の光のうち、光Lと光L21の間の光、すなわち図3(a)において光軸41Jに対して角度−γ〜0度の範囲の光の大部分は側面45aで反射され、光Lと光L22の間の光、すなわち図3(a)において光軸41Jに対して角度0〜+γ度の範囲の光の大部分は側面45bに反射されずそのまま導光部材45を透過して出射面45outから出射される。
この結果、導光部材45の2つの側面45a,45bの反射により、入射面45inに入射する白色LED41からの光のうち、副走査方向として光軸41Jよりも前記原稿面に遠い方の側面である側面45a側に入射する第一の色の光(青色光L)及び第二の色の光(黄色光L)の大部分と、副走査方向として光軸41Jよりも前記原稿面に近い方の側面である側面45b側に入射する第一の色の光(青色光L)及び第二の色の光(黄色光L)の大部分のいずれをも出射面45outから出射した後において光軸41Jよりも前記原稿面に近い方の側面側すなわち側面45b側となる。
すなわち、白色LED41の光のうち、光L21,L22に囲まれた中央領域の青色味の強い光の仮想スクリーン70上での到達位置は、図4,図5と比べると、側面45b側にシフトしている。また、光L21,L22によりも外側の周辺領域の黄色味の強い光の仮想スクリーン70上での到達位置は、図4,図5と比べると、周辺に偏るわけではないが、同様に側面45b側にシフトしている。
図10は、本発明の画像読取装置13における照明装置18である白色LED41及び導光部材45の配置関係を示す概略図である。
画像読取装置13では、図10に示すように、原稿面すなわち原稿を載置するコンタクトガラス12の主面の法線(被照明領域端50,50で規定される被照明領域の中央線でもある)51に対して、白色LED41の光軸41Jを所定の角度傾けて配置して、スキャニングをしながら読み取りを行うためのスペースを確保している。また、このとき白色LED41の光軸41Jと原稿面となるコンタクトガラス12との交点が、前記被照明領域の副走査方向中央線51よりも白色LED41配置側とは反対側となるように、白色LED41の光軸41Jが傾けられている。これは、図9において説明したとおり、青色味の強い光及び黄色味の強い光が出射面45outから出射した後において光軸41Jよりも側面45b側にシフトすることに対応するためである。
図11に、このときの被照明領域における青色光及び黄色光の照度分布を示す。
導光部材45から出射される黄色光Lは、照明方向に比較的一様な分布であるかあるいは光軸41Jよりも側面45b側に照度ピークを有する分布であり、光軸41Jと原稿面となるコンタクトガラス12との交点が、前記被照明領域の副走査方向中央線51よりも白色LED41配置側とは反対側となるように、白色LED41の光軸41Jを所定の角度傾けていることから、図11では照明位置の中央すなわち被照明領域の中央線51にピークを有する。また、導光部材45から出射される青色光Lは、光軸41Jよりも側面45b側に照度ピークを有する分布であり、光軸41Jと原稿面となるコンタクトガラス12との交点が、前記被照明領域の副走査方向中央線51よりも白色LED41配置側とは反対側となるように、白色LED41の光軸41Jを所定の角度傾けていることから、図11では照明位置の中央すなわち被照明領域の中央線51にピークを有する。
その結果、黄色光L、青色光Lともに、照明位置の中央すなわち被照明領域の中央線51にピークを有するようになり、被照明領域における照度も比較的同じであることから、被照明領域における照度比率がほぼ均一となる。そのため、図7(b)において実線で示すように、被照明領域内で色度差が小さく左右対称の色度分布の照明が可能となる。
したがって、本発明の照明装置18を画像読取装置13に用いると、振動等何らかの原因によって、原稿読み取り位置がずれた場合であっても、副走査方向において色の変化が小さく、色むらの少ない読み取り画像を得ることができる。
〔第2の実施の形態〕
図12に、本実施形態における照明装置の構成を示す。
ここでは、第1の実施の形態の照明装置と比べて、導光部材45Aの形状を変更しており、それ以外は同じである。
すなわち、導光部材45Aは、白色LED41からの光が入射する入射面45inと、光を出射する出射面45outと、入射面45inと出射面45outとをつなぐとともに対向する面であって入射面45inから入射された光を内部で反射して出射面45outに導く2つの側面45a,45bと、を有する透明な光学部材である。また、導光部材45Aは、長さ方向(Z方向)に一定の幅(X方向)と一定の厚み(Y方向)を持つとともに、幅方向(X方向)に一定の長さ(Z方向)をもつ平板形状を呈している。
また、光軸41Jを通る紙面垂直方向の平面を中心として側面45a,45bが面対称の関係とはならず、前記原稿面に近い方の側面となる側面45bと出射面45outとのなす角が鋭角(例えば80度)となり、側面45bと入射面45inとのなす角が鈍角(例えば100度)となっている。さらに、前記原稿面に遠い方の側面となる側面45aと出射面45outとのなす角が鈍角(例えば100度)となり、側面45aと入射面45inとのなす角が鋭角(例えば80度)となっている。したがって、導光部材45Aの断面形状は平行四辺形となっている。
このような配置関係の白色LED41及び導光部材45において、導光部材45の出射面45out近傍に該出射面45outと平行に仮想スクリーン70を配置した場合の白色LED41の光の導光状態を考える。このとき、仮想スクリーン70は、コンタクトガラス12上の被照明領域における光の照射状態が分かる程度に導光部材45から離れている。
まず青色味の強い中央光である光Lは導光部材45内をそのまま直進し、仮想スクリーン70上の光軸41Jとの交点である位置Pに到達する。また、光L21は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45aで反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45b側となる位置P21に到達する。また、光L22は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45b→側面45aと反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pの近傍で側面45b側となる位置P22に到達する。また、光L31は入射面45inにおいて光L21よりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45a→側面45b→側面45a→側面45b→側面45aと反射された後、仮想スクリーン70上の位置P21よりも側面45b側となる位置P31に到達する。また、光L32は入射面45inにおいて光L22よりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45b→側面45a→側面45b→側面45aの反射を繰り返した後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45b側となる位置P32に到達する。
このような構成においても、第1の実施形態と同様の効果により、色むらを改善することが可能である。なお、導光部材45Aの形状として、肉厚が均一なので、モールド加工で生産する場合、より高精度で、安定して生産が可能という効果がある。
〔第3の実施の形態〕
図13に、本実施形態における照明装置の構成を示す。
ここでは、第1の実施の形態の照明装置と比べて、導光部材45Bの形状を変更しており、それ以外は同じである。
すなわち、導光部材45Bは、白色LED41からの光が入射する入射面45inと、光を出射する出射面45outと、入射面45inと出射面45outとをつなぐとともに対向する面であって入射面45inから入射された光を内部で反射して出射面45outに導く2つの側面45a,45bと、を有する透明な光学部材である。また、導光部材45Bは、長さ方向(Z方向)に一定の幅(X方向)を持つとともに、出射面45outに向かうにつれて厚み(Y方向)が大きくなり、幅方向(X方向)に一定の長さ(Z方向)をもつテーパ形状を呈している。
また、光軸41Jを通る紙面垂直方向の平面を中心として側面45a,45bが面対称の関係とはならず、前記原稿面に近い方の側面となる側面45bと出射面45outとのなす角が鋭角(例えば70度)となり、側面45bと入射面45inとのなす角が鈍角(例えば110度)となっている。さらに、前記原稿面に遠い方の側面となる側面45aと出射面45outとのなす角が鋭角(例えば80度)となり、側面45aと入射面45inとのなす角が鋭角(例えば100度)となっている。
このような配置関係の白色LED41及び導光部材45において、導光部材45の出射面45out近傍に該出射面45outと平行に仮想スクリーン70を配置した場合の白色LED41の光の導光状態を考える。このとき、仮想スクリーン70は、コンタクトガラス12上の被照明領域における光の照射状態が分かる程度に導光部材45から離れている。
まず青色味の強い中央光である光Lは導光部材45内をそのまま直進し、仮想スクリーン70上の光軸41Jとの交点である位置Pに到達する。また、光L21は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45aで反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45b側となる位置P21に到達する。また、光L22は入射面45inにおいて光軸41Jよりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45bで反射された後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも(さらに位置P21よりも)側面45b側となる位置P22に到達する。また、光L31は入射面45inにおいて光L21よりも側面45a側に入射し、導光部材45内で側面45a→側面45bと反射された後、仮想スクリーン70上の位置P21よりも側面45b側となる位置P31に到達する。また、光L32は入射面45inにおいて光L22よりも側面45b側に入射し、導光部材45内で側面45bの反射をした後、仮想スクリーン70上の位置Pよりも側面45a側となる位置P32に到達する。
このような構成においても、第1の実施形態と同様の効果により、色むらを改善することが可能である。なお、導光部材45Bの形状では、反射後の青色光がより集光するため、より明るい照明が可能となる効果がある。
次に、本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。
図14は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であるフルカラーの複写機1の内部構造を示す概略正面図である。
複写機1の装置本体2内の中央部にはカラー画像を形成するための画像形成部3が設けられている。この画像形成部3は、等間隔に離間させて水平向きに並列に配設された4つのドラム状の感光体4、感光体4の外周面を一様に帯電する帯電ローラ5、帯電ローラ5により帯電された各感光体4の外周面を画像データに応じて露光することにより静電潜像を形成する露光装置6、静電潜像にトナーを供給することにより静電潜像をトナー像として顕像化する現像装置7、感光体4上のトナー像が順次転写される中間転写ベルト8、中間転写ベルト8上へのトナー像の転写後に感光体4上に残留したトナーを除去するクリーニング装置9、中間転写ベルト8上に転写されたトナー像を記録媒体Sに転写させる転写ローラ10等により構成されている。
なお、4つの感光体4上にはそれぞれ異なる色のトナー像(Y;イエロー、M;マゼンタ、C;シアン、K;ブラック)が形成され、これらの各色のトナー像が中間転写ベルト8上に転写されることにより、中間転写ベルト8上ではカラーのトナー像が形成され、このカラーのトナー像が記録媒体Sに転写される。
装置本体2の上部には、照明対象物である原稿を自動送りするADF(Auto Document Feeder)11と、照明対象物である原稿が載置されるコンタクトガラス12と、本発明の照明装置18を備え、ADF11で自動送りされた原稿又はコンタクトガラス12上に載置された原稿を読み取る画像読取装置13と、が配置されている。
画像読取装置13は、コンタクトガラス12と平行に2:1の速度で走行可能な第1・第2走行体14,15、レンズ16、画像読取部(撮像素子)であるCCD17等により構成されている。第1走行体14には、コンタクトガラス12上に載置された原稿、又は、ADF11で搬送される原稿の原稿面を照明するための照明装置18と、原稿面で反射されて読取光軸に沿って進行する読取光を反射させる第1ミラー19とが搭載されている。第2走行体15には、第1ミラー19で反射された光をさらに反射させる第2ミラー20と第3ミラー21とが搭載されている。第1〜第3ミラー19,20,21で順次反射された読取光の進行方向前方には、レンズ16とCCD17とが配置されている。
装置本体2の下部には、記録媒体Sを収納する複数段、例えば4段の用紙カセット24が設けられている。これらの用紙カセット24内に収納された記録媒体Sはピックアップローラ25とフィードローラ26とにより一枚ずつ分離給紙され、分離給紙された記録媒体Sは装置本体2内に設けられた用紙搬送路27に沿って搬送される。この用紙搬送路27上には、レジストローラ28、転写ローラ10、定着装置29、排紙ローラ30等が配置されている。
このような構成において、画像読取装置13での読み取り結果に応じて露光装置6の半導体レーザから各色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の画像データに応じたレーザ光が出射され、そのレーザ光が帯電ローラ5により一様に帯電された各感光体4の外周面を露光することにより静電潜像が形成される。この静電潜像に対して各現像装置7から各色のトナーが供給されることにより、各色のトナー像が形成される。各感光体4上のトナー像は、感光体4と同期して移動する中間転写ベルト8上に順次転写され、中間転写ベルト8上にはカラートナー像が形成される。
一方、画像形成部3での画像形成動作開始にあわせ、用紙カセット24内からは、記録媒体Sの分離給紙が開始され、分離給紙されて用紙搬送路27上を搬送された記録媒体Sは間欠的に回転駆動するレジストローラ28により、中間転写ベルト8と転写ローラ10との間の転写位置へ送り込まれる。
次にレジストローラ28が回転駆動され、記録媒体Sが中間転写ベルト8と転写ローラ10との間に送り込まれることにより、中間転写ベルト8上のカラートナー像が記録媒体S上に転写される。記録媒体S上に転写されたカラートナー像は、記録媒体Sが定着装置29を通過する過程で記録媒体Sに定着され、カラートナー像が定着された記録媒体Sは排紙ローラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
本発明の画像形成装置(複写機1)によれば、本発明の画像読取装置13を備えているので、被照明領域における副走査方向の色むらの少ない画像読み取りができ、良好な画像形成が可能である。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 複写機
2 装置本体
3 画像形成部
4 感光体
5 帯電ローラ
6 露光装置
7 現像装置
8 中間転写ベルト
9 クリーニング装置
10 転写ローラ
11 自動原稿搬送装置(ADF)
12 コンタクトガラス
13 画像読取装置
14 第1走行体
15 第2走行体
16 レンズ
17 撮像素子(CCD)
18 照明装置
19 第1ミラー
20 第2ミラー
21 第3ミラー
24 用紙カセット
25 ピックアップローラ
26 フィードローラ
27 用紙搬送路
28 レジストローラ
29 定着装置
30 排紙ローラ
31 排紙トレイ
40 矢印
41 白色LED
41J 光軸
42 基板
43 ホルダ
44 ねじ
45,45A,45B,85,95 導光部材
45a,45b,85a,85b,95a,95b 側面
45in,85in,95in 入射面
45out,85out,95out 出射面
46 ミラー
47 ホルダ
48 矢印
49 矢印
50 被照明領域端
51 被照明領域中央線
52 LEDチップ
53 蛍光体
54 板ばね
70 仮想スクリーン
,L,L21,L22,L,L31,L32
青色光
黄色光
,P21,P22,P31,P32 光が到達する位置
S 記録媒体
Y イエロー
M マゼンタ
C シアン
K ブラック
特開2009−175320号公報 特開2009−169198号公報 特開2007−103160号公報 特開2010−136348号公報 特許第4533235号公報

Claims (7)

  1. 原稿面を読み取るための長さと幅を有する被照明領域と、前記長さ方向を主走査方向とし、幅方向を副走査方向とするとき、前記主走査方向に所定間隔で並べた複数の光源と、該複数の光源と前記原稿面との間に配置され、前記複数の光源からの光束を前記被照明領域に導く導光部材と、を有する照明装置において、
    前記光源は、拡散角の異なる第一の色の光と第二の色の光を重ね合わせて白色とした光を出射するものであり、
    前記導光部材は、前記複数の光源からの光が入射する入射面と、前記被照明領域に向けて光を出射する出射面と、前記入射面と出射面とをつなぐとともに対向する面であって前記入射面から入射された光を内部で反射して前記出射面に導く2つの側面と、を有し、
    前記複数の光源の光軸を前記導光部材の入射面及び出射面に対して略垂直とするとともに、前記原稿面の法線に対して所定の角度傾けて配置し、
    前記導光部材の2つの側面が、前記複数の光軸を含む基準面を挟んで面対称とはならず、前記2つの側面のうち、前記原稿面に近い方の側面と前記出射面とのなす角が鋭角であり、
    前記導光部材の2つの側面は、前記入射面に入射する前記複数の光源からの光のうち、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に遠い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部と、副走査方向として前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側に入射する第一の色の光及び第二の色の光の少なくとも一部のいずれをも前記出射面から出射した後において前記光源の光軸よりも前記原稿面に近い方の側面側となるように反射することを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の光源の光軸と前記原稿面との交点が、前記被照明領域の副走査方向中心よりも該複数の光源配置側とは反対側となるように、前記複数の光源の光軸が傾けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記導光部材の入射面側の厚みよりも出射面側の厚みが大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記光源から出射される第二の色の光が第一の色の光よりも拡散角が大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の照明装置。
  5. 前記光源は、前記第一の色の光を発光する発光ダイオードと、該第一の色の光により前記第二の色の光を発光する蛍光部と、を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置と、前記照明装置から出射され前記原稿面で反射された光の光路上に配置された読取光学系と、前記読取光学系を介した光が入射する撮像素子と、を備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項6に記載の画像読取装置と、前記画像読取装置で読み取られた画像情報に基づいて記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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