JP2012254495A - 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板 - Google Patents

板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2012254495A
JP2012254495A JP2011128783A JP2011128783A JP2012254495A JP 2012254495 A JP2012254495 A JP 2012254495A JP 2011128783 A JP2011128783 A JP 2011128783A JP 2011128783 A JP2011128783 A JP 2011128783A JP 2012254495 A JP2012254495 A JP 2012254495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
region
plate
cutting
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011128783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5753976B2 (ja
Inventor
Hidero Yamamoto
英郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2011128783A priority Critical patent/JP5753976B2/ja
Publication of JP2012254495A publication Critical patent/JP2012254495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5753976B2 publication Critical patent/JP5753976B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

【課題】近年の板厚の減少等の板状材料の変化によって、打抜き時にヒゲバリやクズが多発することが課題である。
【解決手段】本発明は、板状材料6を所定の形状の第1領域と第1領域の外周を内周とする第2領域とに分割するために、凸工具3aと凹工具3bを用いて、板状材料6を所定の形状に打抜くものであって、第2領域を2以上の区域に区分けする切断線で切断する第1工程と、第1工程で区分けした各区域に対応する第2領域の内周となる部分に対し、隣接する2つの区域におけるそれぞれの、凸工具3aの工具先端半径と前記凹工具3bの工具先端半径の比率の関係が異なる凸工具3aと凹工具3bを用いて、板状材料6を打抜く第2工程とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、板状材料を打抜く打抜工法、打抜装置およびプリント基板に関するものである。
金属(銅等)と樹脂(ポリイミド、PET等)で構成される複合領域と、樹脂のみで構成される母材領域からなるフレキシブルプリント基板等の板状材料の打ち抜き時の、繊維状のヒゲバリもしくは粒子状のクズが発生するメカニズムは、金属の打ち抜きにおける一般的なバリの発生メカニズムとは異なる。このようなヒゲバリもしくはクズがフレキシブルプリント基板の切断面から分離し、板状材料から打抜かれた製品の金属配線上に付着すると、後工程の端子との接合工程において、電気的な接触不良を引き起こす等様々の不具合を発生することがある。それゆえ、打抜き時にヒゲバリもしくはクズを低減する打抜き工法が求められていた。
この目的を達成するため、従来では、図6に示すような加工工具の切刃に微小丸みを持たせて打抜く工法や図7に示すような被加工材を材料押さえにより拘束しつつ打抜く工法が用いられている。
図6に示す工法では、被加工材である板状材料6に対して、切刃が対向する凸工具3aと凹工具3bをお互いのクリアランスを保ったまま接近させることで、母材を打抜いている。凸工具3aと凹工具3bの切刃には大きさR0の微小丸み(工具先端半径)50a、50bを持たせている。ここでR0=2〜8μmである。
また、図7示す工法では、板状材料6を凸工具3aと凸用材料押さえ51bで、もしくは凹工具3bと凹用材料押さえ51aで挟み込み、圧力を加えつつ凸工具3aと凹工具3bを接近させることで、板状材料6を打抜いている。
上記工法によって用いる加工工具・生産設備の例を図8(a)〜(c)に示す。(a)に示す平面形状が製品と同じ凸工具3aと、(b)に示す凸工具3a側面からある量のクリアランスをあけた穴形状をもつ凹工具3bを用いて板状材料を打抜く。また、(c)は打抜装置において、板状材料6を所定の形状に打抜く概念図を示している。横方向に長い板状材料6を矢印30方向に順次送りつつ、前述の凸工具と凹工具を有する金型部31にて所定の形状に第1領域6aを打抜き、取り出し機構を用いて製品として第1領域6aを取り出す。金型部31内部に残された第1領域6aの外周を内周とする第2領域6b(スクラップ側)は、金型部31から順次排出される。
特開昭62−46433号公報
しかしながら、上記打抜き工法では、近年の板厚の減少等の板状材料の変化によって、打抜き時にヒゲバリもしくはクズが多発するという問題がある。
一般的に、対抗する2つの工具先端によってせん断加工される製品もしくはスクラップの断面は、フレキシブルプリント基板の母材などに用いられる樹脂材料の場合、材料にかかる応力分布により、図9(a)〜(d)に示すような切断面を形成する。板状材料の板厚に対して、材料内位置Zを図9に示すようにZ1〜Z4に分ける。位置Z1は凹工具3b側に、位置Z4は凸工具3a側にある。
図9(a)・・・凹工具3bの先端に比べ凸工具3aの先端にせん断応力が過度に集中する場合や、凹工具3b側に比べ凸工具3a側の材料に引張応力が負荷されている場合、材料切断面における凸工具側一次破断面14aは凸工具3a側からの進展量が大きくなり、最終破断面13が凹工具3b寄りの板状材料6表面近辺の位置Z1に形成される。
図9(d)・・・図9(a)とは逆に、凸工具3aの先端に比べ凹工具3bの先端にせん断応力が過度に集中する場合や、凸工具3a側に比べ凹工具3b側の材料に引張応力が負荷されている場合、材料切断面における凹工具側一次破断面14bは凹工具3b側からの進展量が大きくなり、最終破断面13が凸工具3a寄りの板状材料6表面近辺の位置Z4に形成される。
図9(b)・・・図9(a)と比べ、せん断応力の集中や材料にかかる引張応力の関係が凹工具3b側に少し緩和されている場合、最終破断面13は材料中心から凹工具3b寄りかつ図9(a)と比べて材料中心寄りの位置Z2に形成される。
図9(c)・・・図9(d)と比べ、せん断応力の集中や材料にかかる引張応力の関係が凸工具3a側に少し緩和されている場合、最終破断面13は材料中心から凸工具3a寄りかつ図9(d)と比べて材料中心寄りの位置Z3に形成される。
上記、最終破断面13の材料内位置Zによって断面から発生するヒゲバリ・クズの発生量が異なる。
まず、ヒゲバリに関しては、図9(a)・(b)の切断面のように、最終破断面13が凹工具3b側の位置Z1、Z2にある場合、最終破断面13から発生するヒゲバリ17は第2領域6b側(スクラップ側)に発生する。ヒゲバリは、製品もしくはスクラップの一方に発生することから、これらの断面には第1領域6a側(製品側)のヒゲバリが発生しない。
逆に、図9(c)・(d)の切断面のように、最終破断面13が凸工具3a側にある場合、最終破断面13から発生するヒゲバリ17は第1領域6a側に発生する。
また、クズに関しては、図9(a)・(d)の切断面のように、最終破断面13が材料表面に近い位置Z1、Z4にある場合に発生しやすい。その理由として、第1領域6a側または第2領域6b側の断面に大きな隆起があるため、打抜き後の工具の継続的な移動動作32において、断面の隆起が工具側面とこすれ、粒子状のクズ18が発生するためであると考えられる。
クズは、第1領域6a側、第2領域6b側のいずれに発生しても、その後の金型動作において第1領域6a・第2領域6bから分離し、工具や製品に再付着する可能性がある。そのため、第1領域6aのクズ抑制のためには、図9(b)・(c)の切断面に示すように材料内位置ZはZ2、Z3を目指さなければならない。
上記理由により、製品側にヒゲバリ・クズが発生しない最適な切断面は図9(b)で、最終破断面13の位置はZ2である。図9(a)に示す板厚Tに対し、ヒゲバリ・クズを抑制する最適な最終破断面の位置Z2は、例えば、母材がポリイミドの場合、凸工具3a側からの位置Z=0.5×T〜0.8×Tの領域である。また、材料がPETの場合、Z=0.5×T〜0.75×Tの領域である。
一方で、従来の図6に示す工具先端に微小丸みをつける工法では、凸工具3a側と凹工具3b側の微小丸み(50a、50b)の大きさの相対関係については問わないため、打抜き時に板状材料内部に発生する応力分布は、打抜く材料・形状によって材料内部の3次元的な応力の影響を受け、理想的な最終破断面の位置をZ2の範囲内にコントロールできず、ヒゲバリが発生することが多い。
特に、板状材料がフレキシブルプリント基板の場合、図3(a)に示すような金属と樹脂から構成される複合領域42(配線領域)や、図4(a)に示す製品の角部部分において、材料内部の応力分布が複雑になり、最終破断面の位置Zが、断面内で上下にばらつくことが多い。
それゆえ、フレキシブルプリント基板の複合領域42と樹脂から構成される母材領域40との境界や、角部部分には、ヒゲバリ・クズが発生しやすいという問題がある。
特に、近年のフレキシブルプリント基板の板厚減少によって、理想的な最終破断面の位置Z2はわずかな範囲内に限定されるため、前述のコントロールがより困難となり、ヒゲバリもしくはクズが多発している。
また、従来の図7に示す板状材料を、材料押さえ51a、51bにて拘束する工法では、打抜き動作後にも板状材料6を拘束するため、凹工具3bや凸工具3aと板状材料6がこすれ、クズが多発する問題がある。
本発明は、以上のことを鑑みて、板状材料6に加わる応力をコントロールすることにより、図9(b)の材料内位置Z2の範囲内に最終破断面13を形成し、全周にわたりヒゲバリ・クズが発生しにくい断面を形成することが目的である。また、前記従来の課題を解決するもので、ヒゲバリ・クズ発生を抑制することができる板状材料の打抜装置およびその打抜工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、板状材料を所定の形状の第1領域と前記第1領域の外周を内周とする第2領域とに分割するために、凸工具と凹工具を用いて、前記板状材料を前記所定の形状に打抜くものであって、
本発明の板状材料の打抜工法は、前記第2領域を2以上の区域に区分けする切断線で切断する第1工程と、前記第1工程で区分けした各区域に対応する第2領域の内周となる部分に対し、隣接する2つの区域におけるそれぞれの、前記凸工具の工具先端半径と前記凹工具の工具先端半径の比率の関係が異なる前記凸工具と前記凹工具を用いて、前記板状材料を打抜く第2工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の板状材料の打抜装置は、前記第2領域を2以上の区域に区分けする切断線で切断する切断工具と、前記切断工具で区分けした各区域に対応する第2領域の内周となる部分に対し、隣接する2つの区域におけるそれぞれの、前記凸工具の工具先端半径と前記凹工具の工具先端半径の比率の関係が異なる前記凸工具および前記凹工具と、を有することを特徴とする。
本構成によって、打抜かれる板状材料に対して、応力分布を制御することで、切断面の最終破断面を所望の位置に配置することができる。
以上のように、本発明の板状材料の打抜工法および打抜装置によれば、最終破断面を所望の位置に配置し、製品側のヒゲバリ・クズの発生を抑制することができる。
本実施形態における金型・切断工具の構成および板状材料の構成を示す図 本実施形態における金型の動作(a)〜(h)を示す図 本実施形態における母材領域および複合領域の最終破断面の配置位置を示す図 本実施形態における製品角部の最終破断面の配置位置および角部にかかる曲げモーメント・角部の材料曲げ方向を示す図 本実施形態における他の製品側材料の平面形状と切断工具との配置関係を示す図 (従来例1)金型工具の微小丸みを持つ切刃を示す図 (従来例2)被加工材料を拘束する材料押さえを示す図 加工工具形状・生産設備動作例を示す図 打抜き断面形状とヒゲバリ・クズの関係を示す図
以下に、図1〜図5を参照しながら、本発明における実施の形態を詳細に説明する。なお、図6〜図9と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。また、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(実施の形態)
図1(a)は下金型の構成、図1(b)は上金型の構成を示し、図1(c)は上下金型の組合せ後の断面図であり、図1(a)・(b)のA−A’断面を示すものである。相互に摺動可能に嵌合される金型ガイドポスト4aと金型ガイドブッシュ4bとから構成される金型において、下金型に凸工具3a、上金型に凹工具3bが配置され、本構成では凹工具3bが下降することで、凸工具3a上に配置された板状材料6を所定の形状に打ち抜く。板状材料6は、ここでは、例えば、厚み50μmの樹脂のみで構成された母材領域と、厚み75μmの金属と樹脂で構成された複合領域と、から構成されたフレキシブルプリント基板とする。また、ここでは、母材領域はポリイミドで構成され、複合領域は銅箔とポリイミドとで構成された領域とする。
上金型の凹工具3bは上ダイセットプレート1bに取りつけられており、下金型の凸工具3aは下バッキングプレート2aを介して下ダイセットプレート1aに取りつけられている。下金型の凸工具3a周辺には、スクラップ側となる板状材料(第2領域)への切断・切込用の切断工具9と、切断工具9を固定するホルダープレート10と、ホルダープレート10を上方向に力を加えつつ上限の位置決めをする弾性体構造11(スプリング等)が配置されている。
下金型には板状材料(フレキシブルプリント基板)6を搬送するための材料ガイド5が設置されており、上下に稼動する。稼動範囲上限は材料ガイド5の上面が凸工具3aの上面よりも上方の位置、下限は材料ガイド5の上面が凸工具3aの上面よりも下方の位置に設定されている。
下金型の凸工具3a、下バッキングプレート2a、下ダイセットプレート1aには板状材料(第1領域)を吸着固定するための流路7が構成されている。
また、凸工具3aと凹工具3bの先端はそれぞれ工具先端半径50a(凸工具側)、工具先端半径50b(凹工具側)に加工されており、後述する製品の切断箇所によってその値の大小関係が異なる。
図1(d)は本実施形態における切断工具9の配置位置および板状材料(フレキシブルプリント基板)の構成を示している。フレキシブルプリント基板は、樹脂材料6c(ポリイミド、PET等)と金属材料6d(銅箔等)の2種類で構成されており、本構成においては、図1(d)に示すように母材領域40、境界領域41、複合領域42と区分する。母材領域40は、樹脂(樹脂材料6c)のみから構成される領域で、複合領域42は、樹脂(樹脂材料6c)と金属(金属材料6d)とから構成されている領域で、母材領域40の表面に金属材料6dが配列(好ましくは金属材料6dが周期的に配列)されている領域である。また、境界領域41は、母材領域40と複合領域42との境界の複合領域の端部で金属材料6dが配列されている領域である。
切断工具9は、図8(c)に示す第2領域6bを、2以上の複数の区域に区分けする切断線で切断できるように設置される。この切断線は、少なくとも母材領域(図1(d))と複合領域(図1(d))との境界線或いは境界線から延長された線のどちらか一方と重なる線である。また、図8(c)に示す第1領域6aの外周形状のように、打抜いた形状が角部を含む形状であるとき、この切断線の延長線上に第1領域の角部の頂点が配置されている。
このため、本構成では、図1(a)に示すとおり、切断工具9は、角部4箇所、母材領域・境界領域の境目(またはその延長箇所)4箇所に対応する第2領域に設置し、設置した箇所(スクラップ側)の切断を可能とする。
また、加工工具先端の工具先端半径50a、50bの大小関係および比率(工具比率)の関係を下記の通り変化させる。ここでは、工具比率は、凸工具先端半径50aに対する凹工具先端半径50bとの比率とする。
・母材領域40:凸工具先端半径50a<凹工具先端半径50b、50b/50a>1。

・境界領域41:凸工具先端半径50a、凹工具先端半径50bの大小問わず。

・複合領域42:凸工具先端半径50a>凹工具先端半径50b、50b/50a<1。
「凸工具先端半径50a<凹工具先端半径50b」とすることで、材料切断面における凸工具側一次破断面の進展量を大きくし、最終破断面の位置を凹工具側に移動させることを可能とする。また、同様な原理で、「凸工具先端半径50a>凹工具先端半径50b」とすることで、最終破断面の位置を凸工具側に移動させることを可能とする。このように、板状材料6の構成に応じて、各領域の凹工具と凸工具の切刃形状の工具先端半径量に相対的に差をつけることで、製品の打抜き時のせん断応力に差をつけることができ、最終破断面の位置をコントロールすることが可能である。
本構成において、工具先端半径50a、50bの大小関係および工具比率の関係を上記のように変化させた理由については、後述のヒゲバリ・クズ抑制メカニズムの説明にて合せて記載する。
また、工具先端半径については、例えば、板状材料6の板厚がTである場合、母材領域40において、凸工具先端半径50aが(0.01〜0.05)×Tの範囲内であり、かつ、凹工具先端半径50bが(2〜10)×(凸工具先端半径50a)の範囲内に設定する。また、複合領域42においては凹工具先端半径50bが(0.01〜0.05)×Tの範囲内であり、かつ、凸工具先端半径50aが(2〜10)×(凹工具先端半径50b)の範囲内に設定する。
また、切断線で区分けした複数の区域の中において、隣接する2つの区域をA区域(一方の区域)とB区域(他方の区域)とする。A区域の工具比率とB区域の工具比率の関係が異なる中、A区域の工具比率(又は先端半径の大きさ)からB区域の工具比率(又は先端半径の大きさ)へ段階的に変化させる区間を、A区域の端部もしくはB区域の端部に設ける。この区間を調整区間とする。調整区間を設けることで、区域間で、工具先端半径50aまたは50bをなだらかに変化させることができ、打抜きによる工具先端にかかる負担を低減することができる。また、打抜き後の外観も損なわない。
また、この調整区間は、複合領域42の端部である境界領域41に設けることが最適である。それは、境界領域は、後述するように、工具先端半径50a・50bの大きさ(大小関係)や工具比率に影響されない領域であるからである。本構成では、境界領域41において、段階的に、母材領域40(A区域とする)の工具比率から複合領域42(B区域とする)の工具比率へ変化させるように設定する。
具体的に、板厚Tが50μmである場合、母材領域40において、凸工具先端半径50aを「0.5μm〜2.5μm」かつ凹工具先端半径50bを「1.0μm〜25μm」の範囲内で設定する。複合領域においては、凸工具先端半径50aを「1.0μm〜25μm」、凹工具先端半径50bを「0.5μm〜2.5μm」の範囲内で設定することができる。
図1(e)は切断工具9とホルダープレート10との配置を示している。切断工具9の先端は角度αのエッジ形状をしており、ホルダープレート10のB面より高さKだけ低い位置に切刃先端が固定されている。この高さKと先端角度αの関係は、切断する板厚Tの母材に対して、先端角度αの切断工具9を材料表面から高さKだけ突っ込んだ際、切断(切込)が起こる値に設定する。例えば、ポリイミドを母材とする場合、Kは板厚Tに対してT≧K≧0.8×T、先端角度αは15°〜30°といった値に設定する。
図2(a)〜(h)は本実施の形態における金型の動作を示したものである。なお図2は図1(c)同様、断面A−A’を示しており、図中のh(h0、h1、h2)は、上ダイセットプレート1bの上面と下ダイセットプレート1aの下面の距離を表す。
図2(a)・・・まず上死点(h=h0)の状態で板状材料6(フレキシブルプリント基板)を金型内の切断する位置まで搬送する。
図2(b)・・・次に材料ガイド5を下降させ、板状材料6(フレキシブルプリント基板)を切断工具9の切刃に接触させる。
図2(c)・・・上金型の下降を開始させ、上金型の凹工具3bの切刃が板状材料に接触し、フレキシブルプリント基板を凹工具3bと切断工具9の切刃先端ではさみこむ(h=h1)。
図2(d)・・・さらに上金型をh=h2まで下降させると、凹工具3bはホルダープレート10上面と接触する。このとき、ホルダープレート10を押し上げるスプリング力(弾性体構造11)によって、フレキシブルプリント基板には切断に必要な十分な力が作用し、母材のスクラップの一部は切断に至る。
図2(e)・・・上金型をh=h3まで下降させ下死点に達すると、材料は第1領域と第2領域に分割され、切断が完了する。
図2(f)・・・下死点に達した後、下金型の凸工具、下バッキングプレート、下ダイセットプレートの流路7を通じて製品を凸工具上面に吸着固定する。その後、上金型を上死点h=h0まで戻す。
図2(g)・・・第1領域6a(製品)の吸着固定を解除し、製品を取り出す。
図2(h)・・・材料ガイド5を上昇させる。
以降図2(a)〜(h)を繰り返す。
以下に、本実施の形態を用いた際のヒゲバリ・クズ抑制メカニズムを説明する。特にヒゲバリ・クズが発生しやすい箇所に注目し、第1領域において、図3で母材領域・複合領域とその境界について、図4では角部部分について説明する。その際、本発明を適用した場合(切断工具9の設置/工具先端の工具先端半径・比率関係あり)と、非適用の場合(切断工具9なし/工具先端の工具先端半径・比率関係なし)の断面を比較する。
図3(a)は第1領域6aの母材領域40・境界領域41・複合領域42の断面であって、それぞれの最終破断面の位置を示したものである。本発明を適用した場合の最終破断面を13aに、非適用の場合を13bに示す。
境界領域41などの金属材料6dにおいては、発明の適用・非適用にかかわらず、母材に比べて金属側の破断が促進されにくいため、最終破断面13a、13bは金属もしくは金属と母材の境目に発生する。このため、金属材料6dにおいてはヒゲバリ・クズが発生しない。
一方、母材領域40においては、本発明が非適用の場合、最終破断面13bは、切断されにくい金属の影響で、境界領域41付近は破断面13bが金属・母材の境目近辺Z1に発生する。また境界領域41から離れると母材のみを打抜いた際の破断位置Z2〜Z3となる。ゆえに最終破断面が板厚内でZ1〜Z3の位置にばらつき、ヒゲバリ・クズが発生しやすくなる。
これに対し、本発明を適用後は、まず切断工具9によるスクラップ切断15の存在により、母材領域40の境界領域41の境目に発生する内部応力が緩和されるため、母材領域40の最終破断面13aが、位置Z3付近に安定化する。これに加え、図3(b)に示すように、工具先端半径の大小関係(凸工具先端半径50a<凹工具先端半径50b)の存在により、最終破断面の位置Z3が上方向60へ変化し、位置Z2に形成され、ヒゲバリ・クズが発生しなくなる。
また複合領域42においては、本発明が非適用の場合、樹脂材料部分の切断時に金属材料部分の影響をうけ、最終破断面13bが金属・樹脂の境目近辺Z1に発生する。ゆえにクズが発生しやすくなる。
本発明を適用後は、図3(c)に示すように、工具先端半径の大小関係(凸工具先端半径50a>凹工具先端半径50b)の存在により、最終破断面の位置Z1が下方向61へ変化し、位置Z2に形成され、クズが発生しなくなる。
次に、図4の製品の角部部分について説明する。
図4(a)は第1領域6aの角部部分の断面で、最終破断面の位置を示したものである。向かって左方が製品の角部側を表している。本発明を適用した場合の最終破断面を13aに、非適用の場合を13bに示す。
本発明が非適用の場合、製品の角部付近の最終破断面13bは位置Z3〜Z4に形成され、ヒゲバリが発生しやすくなる。その要因を図4(b)〜(d)を用いて説明する。一般的に、凹工具、凸工具を用いたせん断加工においては、切断時に材料に対してモーメント70を負荷される。特に製品の角部部分においてはモーメントの重ね合わせにより、材料の変形は制限され、(c)に示すような製品の角部部分の45度方向の断面においては凹工具側が凸となるように材料が曲げ変形する。この曲げにより(d)に示すとおり、凸工具3a側に圧縮応力20が発生すると同時に、凹工具3b側に引張応力21が発生する。このことで、凹工具側からの破断が促進されやすくなり、材料下方の位置Z3〜Z4が最終破断面となる。
これに対し、本発明を適用後は、図4(a)に示す切断工具9によるスクラップ切断15の存在により、(b)に示すモーメント70の重ね合わせがなくなり、(c)の曲げ変形および(d)の引張・圧縮応力が緩和され、破断面位置がZ3に安定化する。加えて、(d)に示す工具先端半径の大小関係(凸工具先端半径50a<凹工具先端半径50b)の存在により、最終破断面の位置Z3が上方向62へ変化し、位置Z2に形成され、ヒゲバリ・クズが発生しなくなる。
なお、本実施形態では、切断工具9を、打抜き形状の角部に対向する箇所4箇所、母材領域40・境界領域41の境目(又はその延長箇所)4箇所に設置し切断していたが、打ち抜かれるプリント基板の形状や板状材料の構成(素材)に応じて設置箇所(数)は異なっても良い。たとえば、図5に示す、打抜かれる第1領域6aの平面形状が、第1角(2本の直線の交わる角度の製品側が190度以上350度以下)と第2角(2本の直線の交わる角度が10度以上170度以下)を含む形状で、板状材料が樹脂の母材で構成される場合、切断工具9を図5に示すように、第1角かつ第2角の全頂点付近に設置する。これによって、複雑な平面形状の打抜きにおいても、平面的な応力を分断することが可能となり、均一な断面を得ることが可能となる。また、同様に、板状材料の構成(素材)等に応じて、隣接する2つの区域の凹凸工具の工具先端半径の大きさ(比率)が異なる。
また、本実施形態では、弾性体構造を有する切断工具9によって切断を行っているが、切断工具9の構造はこの限りでない。本実施形態の切断工具9は弾性体構造で支持されていることにより、図2の金型の動作において説明したように、スプリング力によって切断するのに十分な力が作用するため、板状材料の構成(厚み)に関係なく、効率的に切断することができ、切断面もきれいなものとなる。
本発明に係る板状材料打抜き方法は、フレキシブルプリント基板の打抜きにおいて、製品を挟み込むことなく、ヒゲバリやクズの発生を抑制しての打抜きが可能である。そのため材料のレジスト面にキズがつかず、配線が剥き出しになって短絡や腐食が起こることを防ぐ事ができる。また、断面から発生するヒゲバリ・クズが少ないため、クリーンルーム内での生産や、自動化、半自動化された生産工程において洗浄工程を無くすなど、生産効率を向上することが可能となる。
1a 下ダイセットプレート
1b 上ダイセットプレート
2a 下バッキングプレート
3a 凸工具
3b 凹工具
4a 金型ガイドポスト
4b 金型ガイドブッシュ
5 材料ガイド
6 板状材料
6a 第1領域(製品側)
6b 第2領域(スクラップ側)
6c 樹脂材料
6d 金属材料
7 流路
9 切断工具
10 ホルダープレート
13 最終破断面
13a 最終破断面(本発明適用時)
13b 最終破断面(本発明非適用時)
14a 凸工具側1次破断面
14b 凹工具側1次破断面
15 スクラップ切断
17 ヒゲバリ
18 クズ
20 材料に発生する凸工具側の圧縮応力
21 材料に発生する凹工具側の引張応力
31 金型部
40 母材領域
41 境界領域
42 複合領域
50a (凸)工具先端半径(凸工具側)
50b (凹)工具先端半径(凹工具側)
51a 材料押さえ(凸工具側)
51b 材料押さえ(凹工具側)
70 モーメント

Claims (10)

  1. 板状材料を所定の形状の第1領域と前記第1領域の外周を内周とする第2領域とに分割するために、凸工具と凹工具を用いて、前記板状材料を前記所定の形状に打抜く打抜工法であって、
    前記第2領域を2以上の区域に区分けする切断線で切断する第1工程と、
    前記第1工程で区分けした各区域に対応する第2領域の内周となる部分に対し、隣接する2つの区域におけるそれぞれの、前記凸工具の工具先端半径と前記凹工具の工具先端半径の比率である工具比率の関係が異なる前記凸工具と前記凹工具を用いて、前記板状材料を打抜く第2工程と、を有することを特徴とする板状材料の打抜工法。
  2. 前記板状材料は、樹脂のみから構成される母材領域と、金属と樹脂から構成される複合領域と、から構成され、前記第1工程の前記切断線は、少なくとも前記複合領域と前記母材領域との境界線或いは前記境界線から延長された線のどちらか一方と重なる線であることを特徴とする請求項1記載の板状材料の打抜工法。
  3. 隣接する2つの前記切断線の延長線の間の前記第1領域が前記複合領域である区域は、前記凹工具の工具先端半径よりも前記凸工具の工具先端半径の方が大きいことを特徴とする請求項2記載の板状材料の打抜工法。
  4. 前記第1領域の外周形状は角部を含む形状であり、前記切断線の延長線上に前記第1領域の角部の頂点が配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の板状材料の打抜工法。
  5. 隣接する2つの前記区域を一方の区域と他方の区域とし、前記一方の区域の前記工具比率から前記他方の区域の前記工具比率へ段階的に変化させる調整区間を、前記一方の区域の端部若しくは前記他方の区域の端部に有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の板状材料の打抜工法。
  6. 前記調整区間は、隣接する2つの前記切断線の延長線の間の前記第1領域が前記複合領域である区域に存在することを特徴とする請求項5記載の板状材料の打抜工法。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の板状材料の打抜工法により打抜いたプリント基板。
  8. 板状材料を所定の形状の第1領域と前記第1領域の外周を内周とする第2領域とに分割するために、凸工具と凹工具を用いて、前記板状材料を所定の形状に打抜く打抜装置であって、
    前記第2領域を2以上の区域に区分けする切断線で切断する切断工具と、
    前記切断工具で区分けした各区域に対応する第2領域の内周となる部分に対し、隣接する2つの区域におけるそれぞれの、前記凸工具の工具先端半径と前記凹工具の工具先端半径の比率の関係が異なる前記凸工具および前記凹工具と、
    を有することを特徴とする板状材料の打抜装置。
  9. 前記2以上の区域の所定の区域において、前記凹工具の工具先端半径よりも凸工具の工具先端半径の方が大きいことを特徴とする請求項8記載の板状材料の打抜装置。
  10. 前記切断工具は弾性体構造で支持されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の板状材料の打抜装置。
JP2011128783A 2011-06-09 2011-06-09 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板 Expired - Fee Related JP5753976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011128783A JP5753976B2 (ja) 2011-06-09 2011-06-09 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011128783A JP5753976B2 (ja) 2011-06-09 2011-06-09 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012254495A true JP2012254495A (ja) 2012-12-27
JP5753976B2 JP5753976B2 (ja) 2015-07-22

Family

ID=47526571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011128783A Expired - Fee Related JP5753976B2 (ja) 2011-06-09 2011-06-09 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5753976B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104476611A (zh) * 2014-12-03 2015-04-01 深圳崇达多层线路板有限公司 一种大尺寸背板分区域钻孔方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6246433A (ja) * 1985-08-23 1987-02-28 Tdk Corp 磁気記録媒体及び打抜金型
JPH04327322A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Toyota Motor Corp 穴抜き型
JPH1126669A (ja) * 1997-07-04 1999-01-29 Nec Corp タイバー切断金型
JP2003062795A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Nihon Taisanbin Glass Bottle Mfg Co Ltd バルク用台紙の周縁部切除加工装置
JP2006190835A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板のパンチング加工方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6246433A (ja) * 1985-08-23 1987-02-28 Tdk Corp 磁気記録媒体及び打抜金型
JPH04327322A (ja) * 1991-04-26 1992-11-16 Toyota Motor Corp 穴抜き型
JPH1126669A (ja) * 1997-07-04 1999-01-29 Nec Corp タイバー切断金型
JP2003062795A (ja) * 2001-08-23 2003-03-05 Nihon Taisanbin Glass Bottle Mfg Co Ltd バルク用台紙の周縁部切除加工装置
JP2006190835A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Nippon Mektron Ltd フレキシブルプリント基板のパンチング加工方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104476611A (zh) * 2014-12-03 2015-04-01 深圳崇达多层线路板有限公司 一种大尺寸背板分区域钻孔方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5753976B2 (ja) 2015-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3231527B1 (en) Blank, die assembly and method for producing a blank
WO2011158582A1 (ja) パンチプレスによる板材の開口形成
JP6316056B2 (ja) 薄板打抜き用金型およびその製造方法
JP5982970B2 (ja) パンチプレスの追い抜き金型および板材の長孔形成方法
JP5067000B2 (ja) スクラップカッター付きトリミングプレス装置
JP2010036195A (ja) 凹部を有するパンチによる打ち抜き加工方法
JP2006224121A (ja) 鋼板打ち抜き用工具及びそれを用いた打ち抜き方法
JP5753976B2 (ja) 板状材料の打抜工法、打抜装置およびプリント基板
CN205600023U (zh) 一种带锁紧机构的剪板机刀架及其刀具
JP5617320B2 (ja) 板状材料の打抜工法
JP2015136712A (ja) 鉄心片の打ち抜き方法
CN108555130B (zh) 一种钢片冲切去毛刺加工工艺
JP2008093688A (ja) 円形基板の打抜き方法,円形基板の打抜きプレス用金型及び磁気ディスク用アルミニウム合金基板の製造装置
JPH01293922A (ja) 金属板のバリ無打抜き型及び加工方法
JP2011016137A (ja) バリ低減プレス装置
JP2018083220A (ja) 順送金型、および、リードフレームの製造方法
JP7116477B2 (ja) 抜き落とし加工装置及び抜き落とし加工方法
JP6019821B2 (ja) 追い抜き加工用金型
KR100726398B1 (ko) 트리밍 가공 장치의 스크랩 커터 및 그 절단 방법
US20130061728A1 (en) Draw punch and method of making different shaped cutouts
JP2006239711A (ja) プレス切断装置
EP4414111A1 (en) Cutting device and multi-layer material
Choi et al. A study of the progressive working of an electric product using a 3D Shape recognition method
JP2009022976A (ja) パンチプレスの追抜き加工方法およびパンチプレス
KR102038082B1 (ko) 순차이송금형을 통한 차폐링의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140206

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20140312

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141007

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150202

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5753976

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees