JP2012251730A - 室圧制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室圧バルブの寿命を延ばす。
【解決手段】室圧制御システムは、部屋100内に設置されたヒュームフード101−1,101−2、局所排気ダクト102−1,102−2、給気ダクト103、一般排気ダクト104、局所排気バルブEXV1,EXV2、給気バルブMAV−M,MAV−B、一般排気バルブGEX−M,GEX−B、コントローラ105−1,105−2,106,107、差圧センサ109を有する。コントローラ106は、給気バルブMAV−M,MAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bのうち何れか1つを室圧バルブとして決定し、差圧センサ109によって計測された圧力差が設定値に一致するように室圧バルブを制御する。コントローラ106は、所定の規則に従って室圧バルブとして機能させるバルブを切り替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、室内への給気風量や排気風量の制御により室圧を一定に保つ室圧制御システムに関するものである。
化学実験では、実験作業過程において、人体に有害な生物化学物質が発生する場合が多い。これら生物化学物質の室内への拡散を防止し、人体への汚染を防ぐ装置の1つにヒュームフードがある。一般に、ヒュームフードは、上下または左右に開閉可能なサッシ付きの囲い(エンクロージャ)を備えており、実験室の作業者はこのサッシからエンクロージャ内にアクセスすることができる。ヒュームフードで作業中の作業者が有害な生物化学物質に曝されないようにするために、エンクロージャは生物化学物質を除去する局所排気ダクトに接続されている。
室圧制御システムは、ヒュームフード内で生物化学物質を扱う実験をする場合に、生物化学物質が部屋内に逆流しないようにサッシ面の面風速を所定の速度に維持するよう局所排気ダクトの風量を調整すると共に、生物化学物質が部屋の外に漏れ出したり外からの不純物等が部屋内に流入したりしないように部屋の圧力を一定に保つシステムである(例えば、特許文献1参照)。図6は従来の室圧制御システムの構成を示す図である。室圧制御システムは、部屋100内に設置されたヒュームフード101−1,101−2と、ヒュームフード101−1,101−2に接続された局所排気ダクト102−1,102−2と、部屋100に給気を供給する給気ダクト103と、部屋100の空気を排気する一般排気ダクト104と、局所排気ダクト102−1,102−2の風量を調整する局所排気バルブEXV1,EXV2と、給気ダクト103の風量を調整する給気バルブMAVと、一般排気ダクト104の風量を調整する一般排気バルブGEXと、局所排気バルブEXV1,EXV2を制御するコントローラ105−1,105−2と、給気バルブMAVを制御するコントローラ106と、一般排気バルブGEXを制御するコントローラ107と、各コントローラ105−1,105−2,106,107を互いに接続する通信線108とから構成される。ヒュームフード101−1,101−2は、開閉可能なサッシ111−1,111−2と、サッシ111−1,111−2の開度を検出するサッシセンサ112−1,112−2とを備えている。
このような室圧制御システムでは、部屋100の圧力を設定値に維持するため、給気ダクト103の給気風量と一般排気ダクト104の排気風量と局所排気ダクト102−1,102−2の局所排気風量とが、「給気風量=一般排気風量+局所排気風量+オフセット風量」の関係を満たすように、給気バルブMAVと一般排気バルブGEXと局所排気バルブEXV1,EXV2の開度を制御している。さらに、近年では、室内外の圧力差を計測し、この圧力差に基づいて室圧バルブ(PCV)の開度を微調整することで安定した室圧制御を行うPCV機能が搭載されている。このPCV機能は、給気バルブMAVと一般排気バルブGEXの何れかに、本来の機能に加えて、室圧制御動作を兼務させることで実現している。そして、従来は、PCV機能を担うバルブをシステム構築時に固定的に指定するようになっていた。
特開平9−201540号公報
従来、PCV機能を担うバルブは、システム構築時に固定され、室圧の微調整動作をするために他のバルブよりも頻繁に動作し、動作回数が多くなるので、寿命が短くなるという問題点があった。PCV機能を担うバルブが故障した場合には、室圧制御に大きな支障をきたすことになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、PCV機能を担うバルブの寿命を延ばし、システム全体の稼働時間およびメンテナンス周期を延ばすことができる室圧制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、対象部屋へ吹き出す給気の風量を給気バルブで調節する給気風量調節手段と、対象部屋から吸い出す排気の風量を一般排気バルブで調節する一般排気風量調節手段とを備え、前記給気風量調節手段と前記一般排気風量調節手段とは、前記給気風量調節手段によって調節される給気風量と前記一般排気風量調節手段によって調節される排気風量との差が所定の設定値に一致するように、前記給気バルブと前記一般排気バルブを制御する室圧制御システムにおいて、対象部屋と所定の基準室との圧力差を計測する差圧計測手段と、前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち何れか一方を室圧バルブとして決定し、所定の規則に従って前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替える補正出力対象決定手段と、前記差圧計測手段によって計測された圧力差が所定の設定値に一致するように前記室圧バルブを制御する補正出力演算手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例は、さらに、前記給気バルブおよび前記一般排気バルブの動作履歴情報を収集する動作履歴情報収集手段と、前記動作履歴情報を記憶する動作履歴情報記憶手段と、前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記室圧バルブとして機能しているバルブが一定の動作回数に達したと判断したときに、前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替えることを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例において、前記補正出力対象決定手段は、一定の周期ごとに前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替えることを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例において、前記補正出力対象決定手段は、あらかじめ定められた順番に従って前記室圧バルブとして機能させるバルブを選択することを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例において、前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち動作回数が最も少ないバルブを前記室圧バルブとして選択することを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例は、さらに、前記給気バルブおよび前記一般排気バルブの動作履歴情報を収集する動作履歴情報収集手段と、前記動作履歴情報を記憶する動作履歴情報記憶手段とを備え、前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち動作回数が最も少ないバルブを前記室圧バルブとして選択することを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例において、前記給気バルブと前記一般排気バルブとは、それぞれメインバルブと、メインバルブと並列に設置されたブースターバルブとからなり、前記補正出力対象決定手段は、前記給気バルブのメインバルブとブースターバルブと、前記一般排気バルブのメインバルブとブースターバルブのうち何れか1つを前記室圧バルブとして選択することを特徴とするものである。
また、本発明の室圧制御システムの1構成例は、さらに、対象部屋に設置されたヒュームフードと、このヒュームフードの排気風量を局所排気バルブで調節する局所排気風量調節手段とを備え、前記給気風量調節手段と前記一般排気風量調節手段とは、前記給気風量調節手段によって調節される給気風量と前記局所排気風量調節手段および前記一般排気風量調節手段によって調節される排気風量との差が所定の設定値に一致するように、前記給気バルブと前記一般排気バルブを制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、給気バルブと一般排気バルブのうち何れか一方を室圧バルブとして決定する。そして、本発明では、所定の規則に従って室圧バルブとして機能させるバルブを切り替える。このように、本発明では、室圧バルブとして機能させるバルブを切り替えることにより、特定のバルブだけが短寿命とならないようにすることができる。使用中に室圧バルブが故障して室圧の調整ができなくなる緊急事態に至らないように、安全設計的観点から既存のシステムでも十分な配慮がされているが、本発明では、室圧バルブの動作回数を低減させることでバルブの寿命を延ばすことができ、システムの安全を低コストで維持することができる。
本発明の実施の形態に係る室圧制御システムの構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る局所排気用のコントローラの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る給気用のコントローラの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る一般排気用のコントローラの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る室圧制御システムの室圧バルブ制御動作を説明するシーケンスである。 従来の室圧制御システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る室圧制御システムの構成を示す図であり、図6と同様の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態の室圧制御システムは、部屋100内に設置されたヒュームフード101−1,101−2と、局所排気ダクト102−1,102−2と、給気ダクト103と、一般排気ダクト104と、局所排気バルブEXV1,EXV2と、給気バルブMAV−M,MAV−Bと、一般排気バルブGEX−M,GEX−Bと、コントローラ105−1,105−2,106,107と、通信線108と、部屋100と所定の基準室(本実施の形態では部屋100の外の空間)との圧力差を計測する差圧センサ109とから構成される。
本実施の形態の場合、給気バルブはメインバルブMAV−Mと、メインバルブMAV−Mと並列に設置されたブースターバルブMAV−Bとから構成される。同様に、一般排気バルブはメインバルブGEX−Mと、メインバルブGEX−Mと並列に設置されたブースターバルブGEX−Bとから構成される。
図2はコントローラ105−1の構成例を示すブロック図、図3はコントローラ106の構成例を示すブロック図、図4はコントローラ107の構成例を示すブロック図である。コントローラ105−1は、局所排気バルブEXV1を制御する排気風量制御部200を有する。コントローラ105−2の構成もコントローラ105−1と同様である。
コントローラ106は、給気バルブMAV−M,MAV−Bを制御する給気風量制御部201と、給気バルブMAV−M,MAV−Bおよび一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの動作履歴情報を収集する動作履歴情報収集部202と、動作履歴情報を記憶する動作履歴情報記憶部203と、給気バルブMAV−M,MAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bのうち何れか1つを室圧バルブとして決定し、所定の規則に従って室圧バルブとして機能させるバルブを切り替える補正出力対象決定部204と、差圧センサ109によって計測された圧力差が所定の設定値に一致するように室圧バルブ(給気バルブMAV−MまたはMAV−B)を制御する補正出力演算部205とを有する。
コントローラ107は、一般排気バルブGEX−M,GEX−Bを制御する排気風量制御部206と、差圧センサ109によって計測された圧力差が所定の設定値に一致するように室圧バルブ(一般排気バルブGEX−MまたはGEX−B)を制御する補正出力演算部207とを有する。
局所排気ダクト102−1,102−2と局所排気バルブEXV1,EXV2とコントローラ105−1,105−2とは、局所排気風量調節手段を構成している。給気ダクト103と給気バルブMAV−M,MAV−Bとコントローラ106の給気風量制御部201とは、給気風量調節手段を構成している。一般排気ダクト104と一般排気バルブGEXとコントローラ107とは、一般排気風量調節手段を構成している。
なお、本実施の形態では、動作履歴情報収集部202と動作履歴情報記憶部203と補正出力対象決定部204と補正出力演算部205とをコントローラ106に設けているが、これに限るものではなく、動作履歴情報収集部202と動作履歴情報記憶部203と補正出力対象決定部204と補正出力演算部205とを他のコントローラに設けてもよいし、図示しない中央監視装置に設けてもよい。
次に、室圧制御システムの風量バランス制御動作について説明する。ここでは、給気ダクト103から吹き出す給気の風量をVmav、一般排気ダクト104で吸い出す排気の風量をVgex、局所排気ダクト102−1,102−2で吸い出す排気の風量をVexv1,Vexv2とする。
コントローラ105−1の排気風量制御部200は、ヒュームフード101−1のサッシ開口面積に基づいて、サッシ面の面風速が規定値(通常0.5m/s)となるように風量Vexv1を定め、局所排気ダクト102−1の排気風量がVexv1となるように局所排気バルブEXV1の開度を制御する。同様に、コントローラ105−2の排気風量制御部は、ヒュームフード101−2のサッシ開口面積に基づいて、サッシ面の面風速が規定値となるように風量Vexv2を定め、局所排気ダクト102−2の排気風量がVexv2となるように局所排気バルブEXV2の開度を制御する。なお、ヒュームフード101−1,101−2のサッシ開口面積は、サッシセンサ112−1,112−2が検出するサッシ開度から求めることができるサッシ111−1,111−2の開口部高さと、既知のサッシ幅との乗算により決定することができる。
コントローラ107の排気風量制御部206は、総排気風量(Vgex+Vexv1+Vexv2)が一定となるように、サッシ開閉による排気風量Vexv1,Vexv2の変動分だけ、風量Vgexを増減させ、一般排気ダクト104の排気風量がVgexとなるように一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの開度を制御する。
コントローラ106の給気風量制御部201は、部屋100の最低換気風量を満足させるよう、少なくとも最低風量を常に吹き出すように風量Vmavを決定し、給気ダクト103の給気風量がVmavとなるように給気バルブMAV−M,MAV−Bの開度を制御する。部屋100の最低換気風量を確保するため、Vmavは最低換気風量以上に設定される。
以上のような風量の設定の仕方により、ヒュームフード101−1,101−2が両方とも使用されていないとき(すなわち、サッシ111−1,111−2が全閉のとき)、式(1)が成立する。
Vmav=Vgex+α ・・・(1)
定数αは、部屋100から漏れていく風量を決定すると共に、部屋100を正圧にするか負圧にするかを決定するためのオフセット風量である。
次に、ヒュームフード101−1のみ使用されているときには、式(2)が成立する。
Vmav=Vgex+Vexv1+α ・・・(2)
また、ヒュームフード101−1,101−2が両方とも使用されているときには、式(3)が成立する。
Vmav=Vgex+Vexv1+Vexv2+α ・・・(3)
なお、例えば排気風量Vexv1が最大風量(Vexv1)maxになると、コントローラ107の排気風量制御部206は風量Vgexを減少させて風量バランスをとろうとするが、風量Vgexの減少動作だけで風量バランスをとろうとしても、一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの開度が0%になった場合には風量Vgexを更に減らすことはできない。このような場合、コントローラ106の給気風量制御部201は、式(4)が成り立つように風量Vmavを調節する。
Vmav=Vgex+(Vexv1)max+Vexv2+α ・・・(4)
次に、以上の風量バランス制御動作と並行して行われる室圧バルブ(PCV)制御動作について説明する。図5はPCV制御動作を説明するシーケンスである。
コントローラ106の動作履歴情報収集部202は、給気バルブMAV−M,MAV−Bのそれぞれの動作履歴情報を常時収集すると共に、コントローラ107を介して一般排気バルブGEX−M,GEX−Bのそれぞれの動作履歴情報を常時収集する。動作履歴情報は、バルブの動作回数を表す情報を含む。ここで、バルブの動作回数は、バルブの動作方向が反転したとき、すなわち開度が増加する方向に動いている最中に開度が減少する方向に転じたとき、または開度が減少する方向に動いている最中に開度が増加する方向に転じたときに、1回と数える。
コントローラ106の動作履歴情報記憶部203は、動作履歴情報収集部202が収集した動作履歴情報を記憶する。
次に、コントローラ106の補正出力対象決定部204は、給気バルブMAV−M,MAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの中からPCVとして機能させるバルブを決定する(ステップS100)。最初の決定では、給気バルブMAV−MをPCVとして選択するものとする。
コントローラ106の補正出力演算部205は、室内外の圧力差の設定値SPと、差圧センサ109によって計測された室内外の圧力差dPEとを基に、設定値SPと圧力差dPEとの偏差がなくなるように風量Vmavの増減分を例えばPIDアルゴリズムにより演算し、演算した増減分だけ給気ダクト103の給気風量Vmavが変わるように給気バルブMAV−Mの開度を制御する(ステップS101)。こうして、給気バルブMAV−Mの開度を微調整することにより、室圧制御が行われる。なお、このとき、補正出力演算部205は、給気風量制御部201が給気バルブMAV−M用に出力した制御出力値と補正出力演算部205自身が給気バルブMAV−M用に演算した補正制御出力値(風量Vmavの増減分)とを合算して給気バルブMAV−Mに出力することになる。
前述のとおり、動作履歴情報収集部202は給気バルブMAV−Mの動作履歴情報を常時収集しているので、上記の風量バランス制御動作またはステップS101の処理により、給気バルブMAV−Mが動作する度に給気バルブMAV−Mの動作履歴情報が更新されることになる。
次に、補正出力対象決定部204は、動作履歴情報を参照した結果、PCVとして選択した給気バルブMAV−Mが一定の動作回数に達したと判断したとき(ステップS102)、給気バルブMAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの中からPCVとして機能させる次のバルブを決定する(ステップS103)。ここでは、あらかじめ定められた順番により、給気バルブMAV−BをPCVとして選択するものとする。
補正出力演算部205は、設定値SPと圧力差dPEとの偏差がなくなるように風量Vmavの増減分を演算し、演算した増減分だけ給気ダクト103の給気風量Vmavが変わるように給気バルブMAV−Bの開度を制御する(ステップS104)。このとき、補正出力演算部205は、給気風量制御部201が給気バルブMAV−B用に出力した制御出力値と補正出力演算部205自身が給気バルブMAV−B用に演算した補正制御出力値(風量Vmavの増減分)とを合算して給気バルブMAV−Bに出力することになる。上記の風量バランス制御動作またはステップS104の処理により、給気バルブMAV−Bが動作する度に給気バルブMAV−Bの動作履歴情報が更新される。
補正出力対象決定部204は、動作履歴情報を参照した結果、PCVとして選択した給気バルブMAV−Bが一定の動作回数に達したと判断したとき(ステップS105)、一般排気バルブGEX−M,GEX−Bの中からPCVとして機能させる次のバルブを決定する(ステップS106)。ここでは、あらかじめ定められた順番により、一般排気バルブGEX−MをPCVとして選択するものとする。
補正出力対象決定部204は、一般排気バルブGEX−MをPCVとして使用することをコントローラ107に通知する(ステップS107)。
補正出力対象決定部204からの通知を受けたコントローラ107の補正出力演算部207は、応答ACKを返す(ステップS108)。そして、補正出力演算部207は、室内外の圧力差の設定値SPと、差圧センサ109によって計測された室内外の圧力差dPEとを基に、設定値SPと圧力差dPEとの偏差がなくなるように風量Vgexの増減分を例えばPIDアルゴリズムにより演算し、演算した増減分だけ一般排気ダクト104の排気風量Vgexが変わるように一般排気バルブGEX−Mの開度を制御する(ステップS109)。こうして、一般排気バルブGEX−Mの開度を微調整することにより、室圧制御が行われる。なお、このとき、補正出力演算部207は、排気風量制御部206が一般排気バルブGEX−M用に出力した制御出力値と補正出力演算部207自身が一般排気バルブGEX−M用に演算した補正制御出力値(風量Vgexの増減分)とを合算して一般排気バルブGEX−Mに出力することになる。上記の風量バランス制御動作またはステップS107〜S109の処理により、一般排気バルブGEX−Mが動作する度に一般排気バルブGEX−Mの動作履歴情報が更新される。
補正出力対象決定部204は、動作履歴情報を参照した結果、PCVとして選択した一般排気バルブGEX−Mが一定の動作回数に達したと判断したとき(ステップS110)、PCVとして機能させる次のバルブを決定する(ステップS111)。ここでは、あらかじめ定められた順番により、一般排気バルブGEX−BをPCVとして選択するものとする。
補正出力対象決定部204は、一般排気バルブGEX−BをPCVとして使用することをコントローラ107に通知する(ステップS112)。
補正出力対象決定部204からの通知を受けたコントローラ107の補正出力演算部207は、応答ACKを返す(ステップS113)。そして、補正出力演算部207は、設定値SPと圧力差dPEとの偏差がなくなるように風量Vgexの増減分を演算し、演算した増減分だけ一般排気ダクト104の排気風量Vgexが変わるように一般排気バルブGEX−Bの開度を制御する(ステップS114)。このとき、補正出力演算部207は、排気風量制御部206が一般排気バルブGEX−B用に出力した制御出力値と補正出力演算部207自身が一般排気バルブGEX−B用に演算した補正制御出力値(風量Vgexの増減分)とを合算して一般排気バルブGEX−Bに出力することになる。以上のステップS100〜S114の処理が、本実施の形態のPCV制御動作である。
本実施の形態では、PCV機能を担うバルブとして、給気バルブMAV−M,MAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bが考え得る。何れのバルブがPCVとしての役割を担うとしても、システムとしての効果は同等である。あるバルブだけが固定的にPCVとしての役割を担うとすれば、そのバルブだけが頻繁に開度を変化させることになる。バルブの寿命は動作回数に影響するため、そのバルブだけが短寿命となることが考えられる。そこで、本実施の形態では、PCV機能を担うバルブを所定の順番で交替させるローテーションを行うことにより、特定のバルブだけが短寿命とならないようにしている。
本実施の形態では、PCVとして機能しているバルブが一定の動作回数に達したときにバルブを交替させるようにしているが、これに限るものではなく、補正出力対象決定部204は一定の周期ごとにバルブを交替させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、あらかじめ定められた順番に従ってバルブを交替させるローテーション方式を採用しているが、補正出力対象決定部204は動作回数が最も少ないバルブをPCVとして選択するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、給気バルブMAV−M,MAV−Bと一般排気バルブGEX−M,GEX−Bが均等にPCVの機能を担っているが、この方式ではこれら全てのバルブが同時期に寿命に達することも想定される。その場合、寿命が近付く時期と、バルブのメンテナンス時期が一致するとは限らない。そこで、メンテナンス周期分だけ、PCVとしての動作が可能なようなバルブを1台残しておき、それ以外のバルブでローテーションをして行く方法もありうる。
本実施の形態で説明した各コントローラ105−1,105−2,106,107は、例えばCPU、記憶装置およびインタフェースを備えたコンピュータとこれらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。各コントローラ105−1,105−2,106,107のCPUは、記憶装置に格納されたプログラムに従って本実施の形態で説明した処理を実行する。
本発明は、室圧制御システムに適用することができる。
100…部屋、101−1,101−2…ヒュームフード、102−1,102−2…局所排気ダクト、103…給気ダクト、104…一般排気ダクト、105−1,105−2,106,107…コントローラ、108…通信線、109…差圧センサ、200,206…排気風量制御部、201…給気風量制御部、202…動作履歴情報収集部、203…動作履歴情報記憶部、204…補正出力対象決定部、205,207…補正出力演算部、EXV1,EXV2…局所排気バルブ、MAV−M,MAV−B…給気バルブ、GEX−M,GEX−B…一般排気バルブ。

Claims (8)

  1. 対象部屋へ吹き出す給気の風量を給気バルブで調節する給気風量調節手段と、対象部屋から吸い出す排気の風量を一般排気バルブで調節する一般排気風量調節手段とを備え、前記給気風量調節手段と前記一般排気風量調節手段とは、前記給気風量調節手段によって調節される給気風量と前記一般排気風量調節手段によって調節される排気風量との差が所定の設定値に一致するように、前記給気バルブと前記一般排気バルブを制御する室圧制御システムにおいて、
    対象部屋と所定の基準室との圧力差を計測する差圧計測手段と、
    前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち何れか一方を室圧バルブとして決定し、所定の規則に従って前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替える補正出力対象決定手段と、
    前記差圧計測手段によって計測された圧力差が所定の設定値に一致するように前記室圧バルブを制御する補正出力演算手段とを備えることを特徴とする室圧制御システム。
  2. 請求項1記載の室圧制御システムにおいて、
    さらに、前記給気バルブおよび前記一般排気バルブの動作履歴情報を収集する動作履歴情報収集手段と、
    前記動作履歴情報を記憶する動作履歴情報記憶手段と、
    前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記室圧バルブとして機能しているバルブが一定の動作回数に達したと判断したときに、前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替えることを特徴とする室圧制御システム。
  3. 請求項1記載の室圧制御システムにおいて、
    前記補正出力対象決定手段は、一定の周期ごとに前記室圧バルブとして機能させるバルブを切り替えることを特徴とする室圧制御システム。
  4. 請求項2または3記載の室圧制御システムにおいて、
    前記補正出力対象決定手段は、あらかじめ定められた順番に従って前記室圧バルブとして機能させるバルブを選択することを特徴とする室圧制御システム。
  5. 請求項2記載の室圧制御システムにおいて、
    前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち動作回数が最も少ないバルブを前記室圧バルブとして選択することを特徴とする室圧制御システム。
  6. 請求項3記載の室圧制御システムにおいて、
    さらに、前記給気バルブおよび前記一般排気バルブの動作履歴情報を収集する動作履歴情報収集手段と、
    前記動作履歴情報を記憶する動作履歴情報記憶手段とを備え、
    前記補正出力対象決定手段は、前記動作履歴情報記憶手段に記憶された動作履歴情報を参照し、前記給気バルブと前記一般排気バルブのうち動作回数が最も少ないバルブを前記室圧バルブとして選択することを特徴とする室圧制御システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の室圧制御システムにおいて、
    前記給気バルブと前記一般排気バルブとは、それぞれメインバルブと、メインバルブと並列に設置されたブースターバルブとからなり、
    前記補正出力対象決定手段は、前記給気バルブのメインバルブとブースターバルブと、前記一般排気バルブのメインバルブとブースターバルブのうち何れか1つを前記室圧バルブとして選択することを特徴とする室圧制御システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の室圧制御システムにおいて、
    さらに、対象部屋に設置されたヒュームフードと、
    このヒュームフードの排気風量を局所排気バルブで調節する局所排気風量調節手段とを備え、
    前記給気風量調節手段と前記一般排気風量調節手段とは、前記給気風量調節手段によって調節される給気風量と前記局所排気風量調節手段および前記一般排気風量調節手段によって調節される排気風量との差が所定の設定値に一致するように、前記給気バルブと前記一般排気バルブを制御することを特徴とする室圧制御システム。
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