JP2020197309A - 目標到達制御装置および目標到達制御方法 - Google Patents

目標到達制御装置および目標到達制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】急激な温度変化が生じた場合も、予めスケジュールされた時刻に室内温度が設定温度になっているよう、空調機の前倒し運転を行うことを可能にする。【解決手段】空調機1000の最適起動時刻を算出する最適起動時刻算出部101と、最適起動時刻になった場合に、給気を開始する起動制御部1021と、給気温度を取得する給気温度取得部1031と、設定温度を取得する設定温度取得部1032と、室内温度を取得する室内温度取得部1033と、設定風量に関する情報を取得する設定風量取得部1035と、空調制御対象エリア2000への給気を開始した後、給気温度、設定温度、および、室内温度に基づき、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する目標到達可否予測部104と、当該予測結果に基づき、空調制御対象エリア2000への給気の風量を演算するためのパラメータを変更する空調制御部105を備えた。【選択図】図2

Description

この発明は、スケジュールされた時刻に、空調を制御する対象となるエリアの室内温度が設定温度に到達するよう、空調機を前倒し運転する目標到達制御装置に関するものである。
従来、空調システムでは、予めスケジュールされた時刻(以下「目標時刻」という。)に、空調を制御する対象となるエリア(以下「空調制御対象エリア」という。)の室内温度が設定温度となるように空調機を前倒し運転する最適起動停止制御が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−85141号公報
特許文献1に開示されている技術に代表される、従来の最適起動停止制御の技術では、空調機の前倒し運転を開始した後に急激な温度変化が生じ得ることが考慮されていなかった。その結果、前倒し運転を開始した後に急激な温度変化が生じた場合、目標時刻に、空調制御対象エリアの室内温度が設定温度になっていないことがあるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、急激な温度変化が生じた場合も、予めスケジュールされた時刻に室内温度が設定温度になっているよう、空調機の前倒し運転を行うことを可能にした目標到達制御装置を提供することを目的としている。
この発明に係る目標到達制御装置は、目標時刻に空調制御対象エリアの室内温度が設定温度に到達するよう空調機を前倒し運転する目標到達制御装置であって、空調機の最適起動時刻を算出する最適起動時刻算出部と、現在時刻が、最適起動時刻算出部が算出した最適起動時刻になった場合に、空調機を起動させて空調制御対象エリアへの給気を開始する起動制御部と、空調制御対象エリアへの給気温度を取得する給気温度取得部と、空調制御対象エリアの設定温度を取得する設定温度取得部と、空調制御対象エリアの室内温度を取得する室内温度取得部と、空調制御対象エリアへの給気の設定風量に関する情報を取得する設定風量取得部と、起動制御部が空調制御対象エリアへの給気を開始した後、給気温度取得部が取得した給気温度、設定温度取得部が取得した設定温度、および、室内温度取得部が取得した室内温度に基づき、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する目標到達可否予測部と、目標到達可否予測部が予測した、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果に基づき、空調制御対象エリアへの給気の風量を演算するためのパラメータを変更する空調制御部を備えたものである。
この発明によれば、急激な温度変化が生じた場合も、予めスケジュールされた時刻に室内温度が設定温度になっているよう、空調機の前倒し運転を行うことができる。
実施の形態1に係る目標到達制御装置を搭載した空調コントローラを備えた空調システムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る目標到達制御装置の構成例を示す図である。 実施の形態1において、条件判定部が判定するパラメータ変更条件の内容の一例を示す図である。 実施の形態1において、制御結果評価部が、「指定された時間までに室内温度が設定温度に到達したかの快適性」の観点での点数を算出するための条件の一例を説明するための図である。 実施の形態1において、制御結果評価部が、「想定熱量の精度」の観点での点数を算出するための条件の一例を説明するための図である。 実施の形態1に係るVAVコントローラの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る目標到達制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 最適起動停止制御が機能した場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、および、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化の一例のイメージを示す図である。 最適起動停止制御が機能した場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、および、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、ある空調制御対象エリアにおける室内温度の変化のその他の一例のイメージを示す図である。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る目標到達制御装置1を搭載した空調コントローラ10を備えた空調システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、実施の形態1では、空調システムは、VAV(Variable Air Volume)システムを想定している。
VAVシステムは、空調機1000、給気ダクト1001、空調コントローラ10、VAVユニット30a,30b,30c、および、VAVコントローラ20a,20b,20cを備える。空調コントローラ10は、空調機1000、および、VAVコントローラ20a,20b,20cと、ネットワークを介して接続される。
空調機1000は、給気ダクト1001を介して、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cへの給気を行う。なお、実施の形態1では、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cは、居室を想定している。空調コントローラ10は、空調機1000を制御する。空調コントローラ10には、目標到達制御装置1が搭載されている。
VAVユニット30a,30b,30cは、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000c各々に通じる給気ダクト1001に備えられ、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cへの給気の量を制御する変風量ユニットである。VAVコントローラ20a,20b,20cは、VAVユニット30a,30b,30cを制御する。31a,31b,31cは、給気の吹出し口である。
給気ダクト1001には、給気温度を計測する給気温度センサ1002が備えられている。また、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cには、室内温度を計測する室内温度センサ2001a,2001b,2001cが備えられている。
なお、図1では、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cを3つとしたが、これは一例に過ぎない。空調制御対象エリアは、2つとしてもよいし、4つ以上としてもよい。VAVシステムにおいて、空調機1000は、複数の空調制御対象エリアに給気する。
以下の説明において、空調制御対象エリア2000a,2000b,2000cを、空調制御対象エリア2000ともいう。また、VAVユニット30a,30b,30cをVAVユニット30ともいう。また、VAVコントローラ20a,20b,20cを、VAVコントローラ20ともいう。また、室内温度センサ2001a,2001b,2001cを、室内温度センサ2001ともいう。また、吹出し口31a,31b,31cを、吹出し口31ともいう。
空調機1000によって冷却または加熱された空気は、給気ダクト1001を介して空調制御対象エリア2000のVAVユニット30へ供給され、VAVユニット30を通過して吹出し口31から空調制御対象エリア2000へ供給される。
VAVコントローラ20は、それぞれの空調制御対象エリア2000に対して、室内温度センサ2001によって計測された室内温度が設定温度となるように算出した、VAVユニット30の設定風量と、VAVユニット30内の風速センサ(図示省略)によって計測された計測風量から、設定風量を確保するように、VAVユニット30内のダンパ(図示省略)の開度を制御する。VAVコントローラ20は、PID制御演算を行って、設定風量を算出している。
また、VAVコントローラ20は、室内温度(PV)、設定温度(SP)、および、設定風量の情報を、空調コントローラ10の目標到達制御装置1へ送信する。
空調コントローラ10は、VAVシステム全体の風量に応じたファン回転数を算出し、算出したファン回転数となるよう、空調機1000を制御する。なお、VAVシステム全体の風量は、目標到達制御装置1が算出している。
目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20から送信される室内温度および設定温度の情報に基づき、必要に応じて、空調制御対象エリア2000への給気に関連する情報を変更する。目標到達制御装置1は、空調制御対象エリア2000への給気に関連する情報を変更すると、当該変更後の情報に基づいて、VAVコントローラ20等の制御を行う。目標到達制御装置1が空調制御対象エリア2000への給気に関連する情報を変更する詳細については、後述する。
また、目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20から送信される、VAVユニット30の設定風量を総計して、VAVシステム全体の風量を算出する。
目標到達制御装置1は、算出した、VAVシステム全体の風量に関する情報を、空調コントローラ10に出力し、空調コントローラ10を介して、算出した、VAVシステム全体の風量となるよう、空調機1000を制御する。具体的には、空調コントローラ10が、目標到達制御装置1が算出した、VAVシステム全体の風量に応じたファン回転数を算出し、算出したファン回転数となるよう、空調機1000を制御する。ファン(図示省略)は、空調機1000に備えられる。
また、目標到達制御装置1は、給気温度センサ1002で計測された給気温度が、給気温度の設定値と一致するよう、空調機1000に供給される熱媒の流量を制御する。熱媒とは、例えば、冷水または温水である。なお、目標到達制御装置1は、空調コントローラ10を介して、熱源機(図示省略)からの熱媒の流路に設けられたバルブ(図示省略)の開度を制御することで、熱媒の流量を制御する。
以上のようなVAVシステムにおいて、目標到達制御装置1は、最適起動停止機能を備え、最適起動時刻にあわせて、空調機1000およびVAVユニット30の前倒し運転を行う。なお、目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20に対して、VAVユニット30の前倒し運転を行わせる。実施の形態1において、最適起動時刻を算出し、当該最適起動時刻にあわせて空調機1000およびVAVユニット30の前倒し運転を行う制御を、「最適起動停止制御」という。なお、最適起動停止制御の技術は、既知の技術であるため、詳細な説明を省略する。
また、目標到達制御装置1は、最適起動停止機能によって算出した最適起動時刻に空調機1000を起動後、空調制御対象エリア2000毎に、目標時刻に室内温度が設定温度に到達しているか否かを予測し、予測結果に基づいて、空調制御対象エリア2000への給気に関連する情報を変更する。例えば、目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20が行っているPID制御演算における比例パラメータ(P)を変更する。
具体的には、VAVコントローラ20から送信された室内温度と設定温度に基づいて室内温度と設定温度の差分(以下「温度差分」という。)を算出し、算出した温度差分に基づき、予め設定されているパラメータ設定条件に従って、比例パラメータを変更する。実施の形態1において、比例パラメータの変更は、VAVコントローラ20が設定する設定風量の増量をあらわす。ここで、パラメータ設定条件は、PID制御演算における比例パラメータが、温度差分に応じて定義された情報である。パラメータ設定条件の内容の具体例を挙げると、例えば、まず、比例帯を10(固定)としておき、温度差分が10℃のときに最大風量、温度差分が0℃のときに最小風量となるよう、設定風量が決められているものとする。そして、温度差分が0℃より大きく3℃以下の場合は設定風量を0〜10%増とし、温度差分が3℃より大きく5℃以下の場合は設定風量を10〜30%増とし、温度差分が5℃より大きく10℃以下の場合は設定風量を30〜200%増とするなどである。
目標到達制御装置1は、変更後の比例パラメータに関する情報を、VAVコントローラ20に送信する。VAVコントローラ20では、目標到達制御装置1から送信された、変更後の比例パラメータを用いてPID制御演算を行い、設定風量の補正を行う。設定風量の補正とは、ここでは、設定風量の増量である。そして、VAVコントローラ20は、VAVユニット30内のダンパの開度を制御して、空調制御対象エリア2000への給気の風量を、補正後の設定風量に変更する。これにより、目標到達制御装置1は、目標時刻に空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達しているようにする。VAVコントローラ20によって補正された設定風量は、上述のとおり、目標到達制御装置1に送信され、目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20から送信された補正後の設定風量を総計して、VAVシステム全体の風量を算出する。そして、空調コントローラ10へ、算出したVAVシステム全体の風量を出力する。空調コントローラ10では、補正後の設定風量の総計から算出されたVAVシステム全体の風量に基づくファン回転数の算出、および、空調機1000の制御が行われる。
なお、目標到達制御装置1は、パラメータ設定条件に従って比例パラメータを変更した結果、増量したVAVユニット30内の設定風量の総計が最大値を超える場合、ファン回転数を最大にして、空調コントローラ10およびVAVコントローラ20に対する制御を継続する。VAVユニット30内の設定風量の総計が最大値を超える、とは、ファン回転数が予め設定された最大値を超えることをいう。
実施の形態1において、最適起動時刻に空調機1000を起動させた後、目標時刻に空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達しているか否かを予測し、予測結果に基づいて、空調制御対象エリア2000への給気に関連する情報を変更することで、目標時刻に空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達しているようにする制御を、「目標値到達時間保証制御」という。
なお、目標時刻の情報は、予め、目標到達制御装置1が参照可能な場所に記憶されている。具体的には、例えば、予め空調機1000の運転スケジュールが、目標到達制御装置1が参照可能な場所に記憶されており、目標到達制御装置1は、当該運転スケジュールで設定されている、空調機1000の起動時刻を、目標時刻とすればよい。例えば、VAVシステムがオフィスビルに適用される場合であって、当該オフィスビルにおける空調機1000の運転スケジュールとして、当該空調機1000を、予め決められた就業開始時刻に起動する旨の運転スケジュールが設定されている場合、空調コントローラ10は、就業開始時間を目標時刻とすればよい。
図2は、実施の形態1に係る目標到達制御装置1の構成例を示す図である。目標到達制御装置1は、ソフトウェアに基づくCPUを用いたプログラム処理によって実行される。
目標到達制御装置1は、最適起動時刻算出部101、起動停止制御部102、情報取得部103、目標到達可否予測部104、空調制御部105、空調機起動時間積算部106、VAV起動時間積算部107、供給熱量実績演算部108、供給熱量予測部109、到達検知部110、到達時刻判定部111、および、制御結果評価部112を備える。
起動停止制御部102は、起動制御部1021および停止制御部1022を備える。
情報取得部103は、給気温度取得部1031、設定温度取得部1032、室内温度取得部1033、ファン回転数取得部1034、および、設定風量取得部1035を備える。
空調制御部105は、条件判定部1051を備える。
最適起動時刻算出部101は、空調機1000およびVAVユニット30毎の最適起動時刻を算出する。また、最適起動時刻算出部101は、空調機1000の最適起動時刻を算出する。具体的には、最適起動時刻算出部101は、算出したVAVユニット30毎の最適起動時刻のうち、一番早いVAVユニット30の最適起動時刻を、空調機1000の最適起動時刻とする。
最適起動時刻算出部101は、例えば、上述の従来技術にて開示されているような、目標時刻、空調制御対象エリア2000の室内温度、および、空調制御対象エリア2000の設定温度に基づいて最適起動時刻を算出する既存の方法を用いて、VAVユニット30毎に、起動の前倒し時間を算出し、算出した前倒し時間から、VAVユニット30毎の最適起動時刻を算出すればよい。そして、最適起動時刻算出部101は、算出した、一番早いVAVユニット30の最適起動時刻を、空調機1000の最適起動時刻とする。
また、最適起動時刻算出部101は、例えば、予め、ニューラルネットワークによる機械学習において生成された最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを用いて、最適起動時刻を算出するようにしてもよい。この場合、目標到達制御装置1は、例えば、予め、学習用データに基づいて最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを生成する起動時間学習部(図示省略)と、起動時間学習部が生成した最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを記憶する記憶部(図示省略)を備える。起動時間学習部は、過去の、環境に関するトレンドデータ、空調機1000に関するトレンドデータ、または、空調制御対象エリア2000に関するトレンドデータ等を学習用データとして最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを学習する。環境に関するトレンドデータとは、例えば、過去の、外気温度、外気湿度、天気、または、日射量に関するデータである。空調機1000に関するトレンドデータとは、例えば、過去の、空調機1000の給気温度、または、ファン回転数に関するデータである。空調制御対象エリア2000に関するトレンドデータとは、例えば、過去の、空調制御対象エリア2000の設定温度、または、空調制御対象エリア2000の室内温度に関するデータである。
最適起動時刻算出部101は、記憶部に記憶されている最適起動時刻算出用学習アルゴリズムに、現在の環境に関するデータ、空調機1000に関するデータ、または、空調制御対象エリア2000に関するデータ等を入力して、VAVユニット30毎に、起動の前倒し時間を得る。最適起動時刻算出部101は、VAVユニット30毎の起動の前倒し時間から、VAVユニット30毎の最適起動時刻を算出し、一番早いVAVユニット30の最適起動時刻を、空調機1000の最適起動時刻とする。なお、記憶部は、目標到達制御装置1に備えられていることを必須としない。記憶部は、目標到達制御装置1の外部の、目標到達制御装置1が参照可能な場所に備えられるものであってもよい。また、最適起動時刻算出部101は、現在の環境に関するデータ、空調機1000に関するデータ、または、空調制御対象エリア2000に関するデータ等を、例えば、情報取得部103等から適宜取得すればよい。
最適起動時刻算出部101は、算出した、空調機1000およびVAVユニット30の最適起動時刻を、起動停止制御部102、目標到達可否予測部104、および、到達時刻判定部111に出力する。
起動停止制御部102は、空調機1000の起動または停止を制御する。また、起動停止制御部102は、VAVユニット30の起動または停止を制御する。
起動停止制御部102の起動制御部1021は、空調機1000の起動を制御する。例えば、起動制御部1021は、現在時刻が、最適起動時刻算出部101が算出した、空調機1000の最適起動時刻になった場合に、空調機1000を起動させる。これにより、起動制御部1021は、VAVシステムにおいて、空調制御対象エリア2000への給気を開始する。
また、起動制御部1021は、VAVユニット30の起動を制御する。例えば、起動制御部1021は、現在時刻が、最適起動時刻算出部101が算出した、VAVユニット30の最適起動時刻になった場合に、当該最適起動時刻になったVAVユニット30を起動させる。具体的には、起動制御部1021は、目標到達制御装置1の通信部(図示省略)を介して、最適起動時刻になったVAVユニット30を制御するVAVコントローラ20に対して、VAVユニット30の起動指示を送信する。VAVユニット30は、起動制御部1021からの起動指示を受け、VAVユニット30を起動させる。
目標到達制御装置1において、最適起動時刻算出部101が最適起動時刻を算出し、起動制御部1021が、現在時刻が最適起動時刻になった場合に空調機1000またはVAVユニット30を起動させる動作は、目標到達制御装置1が「最適起動停止制御」にて行う動作に含まれる。
また、起動制御部1021は、起動停止制御部102の停止制御部1022が空調制御対象エリア2000への給気を停止させた後、当該空調制御対象エリア2000の設定温度と室内温度の差が、起動再開条件を満たした場合、当該空調制御対象エリア2000への給気を再開させる。停止制御部1022の詳細については、後述する。
起動再開条件は、例えば、「空調機1000を停止させてから10分経過したこと」、または、「空調制御対象エリア2000における設定温度と室内温度の差が1.0℃以内であること」である。実施の形態1において、起動再開条件は、管理者等によって、予め設定されているものとする。
起動停止制御部102の停止制御部1022は、空調制御対象エリア2000への給気の停止を制御する。例えば、停止制御部1022は、到達時刻判定部111が、空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達した到達時刻が、目標時刻より早いと判定した場合に、空調制御対象エリア2000への給気を停止させる。具体的には、停止制御部1022は、通信部を介して、到達時刻が目標時刻より早いと判定された空調制御対象エリア2000に給気しているVAVユニット30を制御しているVAVコントローラ20に対して、空調制御対象エリア2000への給気を停止させる停止指示を送信する。VAVコントローラ20の制御部205(後述する)は、停止制御部1022からの停止指示を受け、VAVユニット30のダンパを閉じる。到達時刻判定部111の詳細については後述する。
情報取得部103は、予め設定された周期で、各種情報を取得する。
情報取得部103の給気温度取得部1031は、通信部を介して、給気温度センサ1002から、空調制御対象エリア2000への給気温度に関する情報を取得する。
給気温度取得部1031は、取得した給気温度に関する情報を、目標到達可否予測部104および空調制御部105に出力する。
情報取得部103の設定温度取得部1032は、通信部を介して、VAVコントローラ20から、空調制御対象エリア2000の設定温度に関する情報を取得する。なお、設定温度取得部1032は、VAVコントローラ20毎に、当該VAVコントローラ20が制御するVAVユニット30から給気している空調制御対象エリア2000の、設定温度に関する情報を取得する。
設定温度取得部1032は、取得した設定温度に関する情報を、目標到達可否予測部104、空調制御部105、および、到達検知部110に出力する。このとき、設定温度取得部1032は、設定温度に関する情報に、VAVコントローラ20を特定可能な情報を付与して出力するようにする。
情報取得部103の室内温度取得部1033は、通信部を介して、VAVコントローラ20から、空調制御対象エリア2000の室内温度に関する情報を取得する。なお、室内温度取得部1033は、VAVコントローラ20毎に、当該VAVコントローラ20が制御するVAVユニット30から給気している空調制御対象エリア2000の、室内温度に関する情報を取得する。
室内温度取得部1033は、取得した設定温度に関する情報を、目標到達可否予測部104、空調制御部105、および、到達検知部110に出力する。このとき、室内温度取得部1033は、室内温度に関する情報に、VAVコントローラ20を特定可能な情報を付与して出力するようにする。
情報取得部103のファン回転数取得部1034は、ファン回転数に関する情報を取得する。例えば、空調コントローラ10は、空調機1000を制御するために算出した最新のファン回転数に関する情報を記憶部に記憶させておくようにし、ファン回転数取得部1034は、記憶部に記憶されているファン回転数に関する情報を、取得する。
ファン回転数取得部1034は、取得したファン回転数に関する情報を、目標到達可否予測部104および空調制御部105に出力する。
情報取得部103の設定風量取得部1035は、通信部を介して、VAVコントローラ20から、空調制御対象エリア2000への給気の設定風量に関する情報を取得する。なお、設定風量取得部1035は、VAVコントローラ20毎に、当該VAVコントローラ20が制御するVAVユニット30の設定風量に関する情報を取得する。
設定風量取得部1035は、取得した設定風量に関する情報を、空調制御部105に出力する。このとき、設定風量取得部1035は、設定風量に関する情報に、VAVコントローラ20を特定可能な情報を付与して出力するようにする。
なお、情報取得部103は、上記以外にも、各種情報を取得可能である。例えば、情報取得部103は、室外に設けられたセンサから、外気温度または外気湿度に関する情報を取得する。また、例えば、情報取得部103は、天気に関する情報が格納された天気情報DB(図示省略)から、天気に関する情報を取得する。また、例えば、情報取得部103は、日射量DB(図示省略)から、日射量に関する情報を取得する。情報取得部103が取得した各種情報は、例えば、起動時間学習部が最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを生成する際に用いられる。
目標到達可否予測部104は、起動制御部1021が空調機1000を起動させ、空調制御対象エリア2000への給気を開始した後、給気温度取得部1031が取得した給気温度、設定温度取得部1032が取得した設定温度、室内温度取得部1033が取得した室内温度、およびファン回転数取得部1034が取得したファン回転数に基づき、VAVコントローラ20が行っているPID制御演算ループにおいて、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する。目標到達可否予測部104は、予め設定された周期で、空調制御対象エリア2000毎に、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する。
具体的には、例えば、目標到達可否予測部104は、給気温度取得部1031が取得した給気温度、給気温度取得部1031が取得した設定温度、室内温度取得部1033が取得した室内温度、およびファン回転数取得部1034が取得したファン回転数を、予め作成されているモデル式に当てはめて、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する。また、例えば、目標到達可否予測部104は、給気温度取得部1031が取得した給気温度、給気温度取得部1031が取得した設定温度、室内温度取得部1033が取得した室内温度、およびファン回転数取得部1034が取得したファン回転数に基づき、多項式近似を行って、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測してもよい。また、例えば、目標到達可否予測部104は、予め、学習部(図示省略)がニューラルネットワークによる機械学習において生成した目標到達予測用学習アルゴリズムを用いて、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測するようにしてもよい。この場合、予め、学習部は、過去の、環境に関するトレンドデータ、空調機1000に関するトレンドデータ、空調制御対象エリア2000に関するトレンドデータ、または、空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達するまでに要した時間に関するトレンドデータ等を学習用データとして学習し、目標到達用学習アルゴリズムを生成しておく。そして、学習部によって生成された目標到達予測用学習アルゴリズムが、記憶部に記憶されているものとする。目標到達可否予測部104は、記憶部に記憶されている目標到達予測用学習アルゴリズムに、現在の環境に関するデータ、空調機1000に関するデータ、または、空調制御対象エリア2000に関するデータ、空調機1000を起動してからの経過時間に関するデータ等を入力して、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果を得る。
目標到達可否予測部104は、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果に関する情報を、空調制御部105に出力する。
空調制御部105は、空調制御対象エリア2000について、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した場合に、空調制御対象エリア2000への給気に関する情報を変更する制御を行う。
実施の形態1では、空調制御部105は、条件判定部1051を備え、条件判定部1051が判定した、パラメータ変更条件を満たすか否かの判定結果に基づいて、空調制御対象エリア2000への給気に関する情報を変更する制御を行う。
条件判定部1051は、空調制御対象エリア2000について、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した場合に、パラメータ変更条件を満たすか否かを判定する。なお、条件判定部1051は、目標到達可否予測部104が、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した空調制御対象エリア2000が複数ある場合、当該複数の空調制御対象エリア2000毎に、パラメータ変更条件を満たすか否かを判定する。
実施の形態1において、パラメータ変更条件は、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測された場合に、目標時刻に室内温度が設定温度に到達するようにするため、空調制御部105が、PID制御演算における比例パラメータの変更を行うか、当該比例パラメータの変更以外の制御を優先して行うかを決定するための条件である。パラメータ変更条件は、予め管理者等によって適宜設定され、例えば、記憶部に記憶されている。実施の形態1において、空調制御部105が行う、比例パラメータの変更以外の制御とは、給気温度の設定変更である。空調制御部105が行う制御の詳細については、後述する。
ここで、図3は、実施の形態1において、条件判定部1051が判定するパラメータ変更条件の内容の一例を示す図である。
例えば、パラメータ変更条件では、図3に示すように、現在時刻から目標時刻までの残り時間と、室内温度および設定温度の温度差との関係に応じて、PID制御演算における比例パラメータの変更を行うか、給気温度設定の変更を行うかが定義されている。
条件判定部1051は、図3に示すようなパラメータ変更条件に基づき、上記残り時間と上記温度差との関係が、図3の301に示す範囲内にある場合、言い換えれば、上記残り時間と上記温度差との関係が、比例パラメータの変更を行うと定義された範囲内にある場合、パラメータ変更条件を満たすと判定する。条件判定部1051は、上記残り時間と上記温度差との関係が、図3の301に示す範囲内にない場合、言い換えれば、上記残り時間と上記温度差との関係が、給気温度設定の変更を行うと定義された範囲内にある場合、パラメータ変更条件を満たさないと判定する。
例えば、現在時刻から目標時刻までの残り時間が少なく、室内温度および設定温度の温度差も大きい場合、目標時刻に、空調制御対象エリア2000の室内温度を設定温度まで到達させるためには、当該室内温度を、急激に低く、または、急激に高く、する必要がある。そうすると、空調制御対象エリア2000への給気風量を大きくするよりも、給気温度の設定を上げるまたは下げる方が、より効果的な場合もある。
そこで、管理者等は、空調制御対象エリア2000への給気風量を変更するよりも、給気温度の設定を上げるまたは下げる方が、より効果的である場合には、給気温度の設定変更が優先されるようなパラメータ変更条件を予め設定しておく。そして、条件判定部1051は、パラメータ変更条件を満たすか否かを判定する。
なお、図3に示したパラメータ変更条件の内容は一例に過ぎない。パラメータ変更条件には、PID制御演算における比例パラメータの変更を行うか、給気温度設定の変更を行うかが判定可能な条件が定義されていればよい。
空調制御部105は、条件判定部1051の判定結果に基づき、比例パラメータの変更、または、給気温度の設定変更を行う。なお、空調制御部105は、条件判定部1051がパラメータ変更条件を満たすか否かを判定した空調制御対象エリア2000毎に、比例パラメータの変更、または、給気温度の設定変更を行う。
具体的には、空調制御部105は、条件判定部1051が、パラメータ変更条件を満たすと判定した場合、空調制御対象エリア2000への給気風量が大きくなるよう、PID制御演算における比例パラメータを変更し、VAVコントローラ20に対して、空調制御対象エリア2000への給気の設定風量を補正させる。
より詳細には、空調制御部105は、設定温度取得部1032が取得した、空調制御対象エリア2000の設定温度に関する情報、および、室内温度取得部1033が取得した、空調制御対象エリア2000の室内温度に関する情報に基づき、温度差分を算出し、算出した温度差分に基づき、パラメータ設定条件に従って、比例パラメータを変更する。そして、空調制御部105は、変更後の比例パラメータを、通信部を介して、VAVコントローラ20に送信し、VAVコントローラ20において、変更後の比例パラメータを用いたPID制御演算により、空調制御対象エリア2000への給気の設定風量を補正させる。
なお、空調制御部105は、比例パラメータを変更した結果、補正した設定風量が最大値を超える場合、すなわち、ファン回転数が設定された最大値を超える場合は、空調コントローラ10に対して、ファン回転数を最大にさせる指示を送信する。空調コントローラ10は、空調制御部105から送信された指示に基づき、ファン回転数を最大とするよう、ファンを制御する。
一方、空調制御部105は、条件判定部1051が、パラメータ変更条件を満たさないと判定した場合、空調制御対象エリア2000への給気温度を変更する。
空調制御部105は、供給熱量予測部109が予測した、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量に基づいて、変更後の空調機1000の給気温度を算出する。
空調制御部105は、空調制御対象エリア2000への給気温度を変更する場合、給気温度設定出力部(図示省略)を介して、算出した、変更後の給気温度を、空調コントローラ10の制御部(図示省略)に出力し、変更後の給気温度となるよう、バルブの開度を制御させる。
なお、空調制御部105は、変更後の給気温度となるバルブの開度を算出し、算出したバルブの開度を、バルブ開度設定出力部(図示省略)を介して、空調コントローラ10の制御部に出力するようにしてもよい。
起動制御部1021が空調機1000を起動させ、空調制御対象エリア2000への給気を開始した後、目標到達可否予測部104が、目標時刻に空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達しているか否かを予測し、予測結果に基づいて、必要に応じて、空調制御部105がPID制御演算における比例パラメータの変更等、空調制御対象エリア2000への給気に関する情報を変更させる動作は、目標到達制御装置1が「目標値到達時間保証制御」にて行う動作に含まれる。
空調機起動時間積算部106は、当日の、空調機1000ののべ起動時間を積算する。
空調機起動時間積算部106は、空調機1000ののべ起動時間に関する情報を、供給熱量実績演算部108に出力する。
VAV起動時間積算部107は、当日の、VAVユニット30ののべ起動時間を積算する。なお、VAV起動時間積算部107は、各VAVユニット30ののべ起動時間を積算する。
VAV起動時間積算部107は、VAVユニット30ののべ起動時間に関する情報を供給熱量実績演算部108に出力する。なお、VAV起動時間積算部107は、のべ起動時間に、VAVユニット30を特定可能な情報を付与して、供給熱量実績演算部108に出力するようにする。
供給熱量実績演算部108は、空調機起動時間積算部106が積算した、空調機1000ののべ起動時間と、VAV起動時間積算部107が積算した、VAVユニット30ののべ起動時間から、VAVユニット30への供給熱量を算出する。なお、供給熱量実績演算部108は、VAVユニット30毎に、供給熱量を算出する。
供給熱量実績演算部108は、算出した供給熱量に関する情報を、供給熱量予測部109および制御結果評価部112に出力する。供給熱量実績演算部108は、VAVユニット30を特定可能な情報と、供給熱量とを対応付けて、供給熱量予測部109および制御結果評価部112に出力するようにする。
供給熱量予測部109は、VAVユニット30の起動時の空調制御対象エリア2000の室内温度、現在の空調制御対象エリア2000の室内温度、および、VAV起動から現在までの供給熱量の関係に基づき、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量を予測する。なお、VAVユニット30の起動時の空調制御対象エリア2000の室内温度は、例えば、VAV起動時間積算部107が、VAV起動時に室内温度取得部1033から取得して、記憶部に記憶させているものとすればよい。また、VAV起動から現在までの供給熱量は、供給熱量実績演算部108が算出したVAVユニット30の供給熱量である。
供給熱量予測部109は、例えば、VAVユニット30の起動時の空調制御対象エリア2000の室内温度、現在の空調制御対象エリア2000の室内温度、および、VAV起動から現在までの供給熱量を、予め作成されているモデル式に当てはめて、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量を予測する。また、例えば、供給熱量予測部109は、例えば、VAVユニット30の起動時の空調制御対象エリア2000の室内温度、現在の空調制御対象エリア2000の室内温度、および、VAV起動から現在までの供給熱量に基づき、多項式近似を行って、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量を予測してもよい。また、例えば、供給熱量予測部109は、予め、ニューラルネットワークによる機械学習において生成された供給熱量予測用学習アルゴリズムを用いて、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量を予測するようにしてもよい。
なお、供給熱量予測部109は、VAVユニット30毎に、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量を予測する。
供給熱量予測部109は、VAVユニット30毎に、予測した、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量に関する情報を、空調制御部105に出力する。
到達検知部110は、設定温度取得部1032が取得した設定温度と、室内温度取得部1033が取得した室内温度に基づき、空調制御対象エリア2000において、室内温度が設定温度に到達したか否かを検出する。なお、到達検知部110は、空調制御対象エリア2000毎に、室内温度が設定温度に到達したか否かを検出する。
到達検知部110は、室内温度が設定温度に到達したことを検出した場合、室内温度が設定温度に到達した旨を、空調制御対象エリア2000を特定可能な情報、および、室内温度が設定温度に到達した時刻と対応付けて、到達時刻判定部111および制御結果評価部112に出力する。
到達時刻判定部111は、到達検知部が、室内温度が設定温度に到達したことを検知した場合に、室内温度が設定温度に到達した到達時刻と目標時刻とを比較する。
到達時刻判定部111は、到達時刻と目標時刻との比較の結果、室内温度が設定温度に到達した到達時刻が、目標時刻より早いと判定した場合、目標時刻より早く室内温度が設定温度に到達した空調制御対象エリア2000がある旨の情報を、起動停止制御部102に出力する。このとき、到達時刻判定部111は、目標時刻より早く室内温度が設定温度に到達した空調制御対象エリア2000を特定する情報を、あわせて、起動停止制御部102に出力する。
また、到達時刻判定部111は、到達時刻と目標時刻との比較結果に関する情報を、制御結果評価部112に出力する。
制御結果評価部112は、到達検知部110から、空調制御対象エリア2000において、室内温度が設定温度に到達した旨の情報が出力されると、到達時刻判定部111から出力された、到達時刻と目標時刻との比較結果に関する情報、または、供給熱量実績演算部108から出力された、供給熱量に関する情報に基づき、空調制御対象エリア2000において、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達したか否かを評価するための情報(以下「評価情報」という。)を生成する。
具体的には、例えば、制御結果評価部112は、到達時刻判定部111から出力された、比較結果に関する情報に基づき、「指定された時間までに室内温度が設定温度に到達したかの快適性」を点数化した評価情報を生成する。なお、制御結果評価部112は、空調制御対象エリア2000毎に、評価情報を生成する。
図4は、実施の形態1において、制御結果評価部112が、「指定された時間までに室内温度が設定温度に到達したかの快適性」の観点での点数を算出するための条件の一例を説明するための図である。制御結果評価部112は、図4に示すような条件に基づき、評価情報を生成する。なお、図4に示すような条件は、予め、管理者等によって設定され、例えば、記憶部に記憶されている。なお、図4では、制御結果評価部112は、「指定された時間までに室内温度が設定温度に到達したかの快適性」の観点での点数を、10点満点で点数化するものとしている。
制御結果評価部112は、例えば、目標時刻の10分前の、空調制御対象エリア2000の室内温度と設定温度の差が1℃以内であれば、8点とする。
例えば、記憶部には、VAVユニット30毎に、情報取得部103が取得した各種情報が、当該各種情報の取得日時の情報と対応付けて記憶されているものとし、制御結果評価部112は、記憶部を参照して、目標時刻の10分前の空調制御対象エリア2000の室内温度と設定温度の差を判定すればよい。
また、例えば、制御結果評価部112は、供給熱量実績演算部108から出力された、供給熱量に関する情報に基づき、「想定熱量の精度」を点数化した評価情報を生成する。
図5は、実施の形態1において、制御結果評価部112が、「想定熱量の精度」の観点での点数を算出するための条件の一例を説明するための図である。制御結果評価部112は、図5に示すような条件に基づき、評価情報を生成する。なお、図5に示すような条件は、予め、管理者等によって設定され、例えば、記憶部に記憶されている。なお、図4では、制御結果評価部112は、「想定熱量の精度」の観点での点数を、10点満点で点数化するものとしている。
制御結果評価部112は、例えば、想定熱量に対する実熱量の割合が1%以内であれば、10点とする。
例えば、記憶部には、VAVユニット30毎に、想定熱量に関する情報が記憶されているものとし、制御結果評価部112は、記憶部を参照して、想定熱量に対する実熱量の割合を判定すればよい。なお、実熱量は、供給熱量実績演算部108が演算した供給熱量である。
また、制御結果評価部112は、例えば、想定エネルギーに対する実エネルギーの割合等に基づき、評価情報を生成するようにしてもよい。制御結果評価部112が、どのような情報に基づき、評価情報を生成するかは、適宜、管理者等が設定可能とする。
制御結果評価部112は、生成した評価情報を、通信部を介して、外部の装置に出力する。外部の装置とは、管理者等が操作するPC等である。
例えば、目標到達制御装置1において、目標到達可否予測部104が、目標到達予測用学習アルゴリズムを用いて、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測している場合、学習部は、到達時刻判定部111から出力された、到達時刻と目標時刻との比較結果に関する情報に基づき、目標到達予測用学習アルゴリズムを再学習する。
また、例えば、目標到達制御装置1において、最適起動時刻算出部101が、最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを用いて、最適起動時刻を算出している場合、起動時間学習部は、到達時刻判定部111から出力された、到達時刻と目標時刻との比較結果に関する情報に基づき、最適起動時刻算出用学習アルゴリズムを再学習する。
図6は、実施の形態1に係るVAVコントローラ20の構成例を示す図である。
VAVコントローラ20は、図6に示すように、室内温度取得部201、風量算出部202、設定温度記憶部203、風量取得部204、および、制御部205を備える。
室内温度取得部201は、空調制御対象エリア2000に備えられた室内温度センサ2001によって計測された室内温度を取得する。室内温度取得部201は、取得した室内温度に関する情報を、風量算出部202に出力する。
また、室内温度取得部201は、取得した室内温度に関する情報を、VAVコントローラ20の通信部(図示省略)を介して、目標到達制御装置1に送信する。
風量算出部202は、室内温度取得部201が取得した室内温度と、設定温度記憶部203に記憶されている、空調制御対象エリア2000の設定温度に基づき、PID制御演算を行い、VAVユニット30の設定風量を算出する。風量算出部202は、算出した設定風量の情報を、制御部205に出力するとともに、VAVコントローラ20の通信部を介して、目標到達制御装置1に送信する。
また、風量算出部202は、風量取得部204が目標到達制御装置1から比例パラメータに関する情報を取得した場合、当該比例パラメータに関する情報に基づき、PID制御演算を行い、VAVユニット30の設定風量を補正する。風量算出部202は、補正した設定風量の情報を、制御部205に出力するとともに、VAVコントローラ20の通信部を介して、目標到達制御装置1に送信する。
設定温度記憶部203は、空調制御対象エリア2000の設定温度を記憶する。
例えば、空調制御対象エリア2000に出入りするユーザは、適宜、空調制御対象エリア2000の設定温度を設定することができる。VAVコントローラ20の受付部(図示省略)は、ユーザが設定した設定温度を受け付け、設定温度記憶部203に記憶させる。
なお、実施の形態1では、設定温度記憶部203は、VAVコントローラ20に備えられるものとするが、これは一例に過ぎず、設定温度記憶部203は、VAVコントローラ20の外部の、VAVコントローラ20が参照可能な場所に備えられるようにしてもよい。
風量取得部204は、VAVコントローラ20の通信部を介して、目標到達制御装置1から送信された、比例パラメータに関する情報を取得する。風量取得部204は、取得した比例パラメータに関する情報を、風量算出部202に出力する。
制御部205は、設定温度記憶部203に記憶されている設定温度を取得し、当該設定温度に関する情報を、通信部を介して目標到達制御装置1に送信する。
また、制御部205は、風量算出部202が算出した設定風量を確保するよう、VAVユニット30内のダンパの開度を変更する。これにより、制御部205は、空調制御対象エリア2000への風量を制御する。
実施の形態1に係る目標到達制御装置1の動作について説明する。
図7は、実施の形態1に係る目標到達制御装置1の動作を説明するためのフローチャートである。
最適起動時刻算出部101は、空調機1000およびVAVユニット30の最適起動時刻を算出する(ステップST701)。
最適起動時刻算出部101は、算出した、空調機1000およびVAVユニット30の最適起動時刻を、起動停止制御部102、目標到達可否予測部104、および、到達時刻判定部111に出力する。
起動制御部1021は、現在時刻が、ステップST701にて最適起動時刻算出部101が算出した空調機1000の最適起動時刻になるまで待機し(ステップST702の“NO”の場合)、現在時刻が最適起動時刻になった場合に(ステップST702の“YES”の場合)、空調機1000を起動させて、空調制御対象エリア2000への給気を開始する(ステップST703)。また、起動制御部1021は、現在時刻が、ステップST701にて最適起動時刻算出部101が算出したVAVユニット30の最適起動時刻になると、VAVコントローラ20を介して、最適起動時刻になったVAVユニット30を起動させる。
目標到達可否予測部104は、ステップST703にて起動制御部1021が空調機1000を起動させ、空調制御対象エリア2000への給気を開始した後、給気温度取得部1031が取得した給気温度、設定温度取得部1032が取得した設定温度、および、室内温度取得部1033が取得した室内温度に基づき、PID制御演算ループにおいて、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する(ステップST704)。なお、図7では省略しているが、情報取得部103は、予め設定された周期で、各種情報を取得している。
目標到達可否予測部104は、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果に関する情報を、空調制御部105に出力する。
空調制御部105は、ステップST704にて目標到達可否予測部104が予測した、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果に基づく制御を実施する(ステップST705)。
具体的には、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した場合、条件判定部1051は、パラメータ変更条件を満たすか否かを判定する。そして、空調制御部105は、条件判定部1051の判定結果に基づき、空調制御対象エリア2000への給気に関する情報を変更する制御を行う。
空調制御部105は、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測し、かつ、条件判定部1051が、パラメータ変更条件を満たすと判定した場合、空調制御対象エリア2000への給気風量が大きくなるよう、PID制御演算における比例パラメータを変更し、VAVコントローラ20に対して、空調制御対象エリア2000への給気の設定風量を補正させる。
一方、空調制御部105は、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測し、かつ、条件判定部1051が、パラメータ変更条件を満たさないと判定した場合、空調制御部105は、供給熱量予測部109が予測した、現在時刻から目標時刻までの残り時間の供給熱量に基づいて、変更後の空調機1000の給気温度を算出する。
空調制御部105は、空調制御対象エリア2000への給気温度を変更する場合、例えば、給気温度設定出力部を介して、算出した、変更後の給気温度を、空調コントローラ10の制御部に出力し、変更後の給気温度となるよう、バルブの開度を制御させる。
なお、空調制御部105は、目標到達可否予測部104が目標時刻までに室内温度が設定温度に到達すると予測した場合は、空調制御対象エリア2000への給気に関する情報を変更する制御は行わない。
図7において、ステップST701〜ステップST703の動作は、目標到達制御装置1が「最適起動停止制御」にて行う動作であり、ステップST704〜ステップST705の動作は、目標到達制御装置1が「目標値到達時間保証制御」にて行う動作である。
実施の形態1に係る目標到達制御装置1は、上述したように、「最適起動停止制御」に加え、「目標値到達時間保証制御」を行うようにしたため、最適起動時刻に空調機1000を起動させた後、急激な温度変化が生じた場合も、予めスケジュールされた時刻に室内温度が目標室内温度になっているよう、空調機の前倒し運転を行うことができる。
ここで、図8は、最適起動停止制御が機能した場合の、ある空調制御対象エリア2000(以下「第1空調制御対象エリア」という。)における室内温度の変化、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、および、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化の一例のイメージを示す図である。
第1空調制御対象エリアの設定温度は22℃とし、図8において、801で示している。また、第1空調制御対象エリアにおける目標時刻は、8:30としている。
また、図8において、最適起動停止制御が機能した場合の、空第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、802で示している。また、図8において、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、803で示している。また、図8において、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、804で示している。
今、例えば、最適起動停止制御によって、空調機1000、および、第1空調制御対象エリアを制御するVAVユニット30の最適起動時刻が6:30と算出されたとする。したがって、6:30に空調機1000およびVAVユニット30が起動され、その後、室内温度は、設定温度に近づくよう、上昇する(図8の802,803,804参照)。
ここで、6:30に空調機1000が起動された後、急激な温度変化が生じなければ、最適起動停止制御がうまく機能し、8:30に室内温度が22℃に到達する(図8の802参照)。
しかし、6:30に空調機1000が起動された後、急激な温度変化が生じたとする。例えば、急な暴風雨によって、室外気温が急激に下がったとする。そうすると、第1空調制御対象エリアの室内温度が上がりにくくなり、8:30に室内温度が22℃に到達しない場合がある(図8の803参照)。このように、最適起動停止制御がうまく機能しないことが起こり得る。上述したような従来技術では、急激な温度変化が生じ得ることが考慮されていないため、最適起動停止制御がうまく機能せず、図8の803に示すように、目標時刻に、室内温度が設定温度に到達しないということが起こり得た。
これに対し、実施の形態1に係る目標到達制御装置1は、「最適起動停止制御」に加え、「目標値到達時間保証制御」の機能を有するようにし、最適起動時刻に空調機1000を起動させた後、目標時刻に第1空調制御対象エリアの室内温度が設定温度に到達しているか否かを予測し、予測結果に基づいて、第1空調制御対象エリアへの給気に関する情報を変更するようにした。
その結果、目標到達制御装置1は、8:30までに室内温度を22℃に到達させるようにすることができる(図8の804参照)。
図9は、最適起動停止制御が機能した場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化、および、最適起動停止制御が機能しなかった場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化のその他の一例のイメージを示す図である。
図8の例と同様に、第1空調制御対象エリアの設定温度は22℃とし、図9において、801で示している。また、図8の例と同様に、第1空調制御対象エリアにおける目標時刻は、8:30としている。また、図9において、最適起動停止制御が機能した場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、図8の例と同様に、802で示している。
また、図9において、最適起動停止制御によって室内温度が目標時刻よりも早く設定温度に到達した場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能しない場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、903で示している。また、図9において、最適起動停止制御によって室内温度が目標時刻よりも早く設定温度に到達した場合、かつ、目標値到達時間保証制御が機能する場合の、第1空調制御対象エリアにおける室内温度の変化を、904で示している。
今、例えば、最適起動停止制御によって、最適起動時刻が6:30と算出されたとする。したがって、6:30に空調機1000が起動され、その後、室内温度は、設定温度に近づくよう、上昇する(図9の802,903,904参照)。
ここで、6:30に空調機1000が起動された後、急激な温度変化が生じなければ、最適起動停止制御がうまく機能し、8:30に室内温度が22℃に到達する(図9の802参照)。
しかし、6:30に空調機1000が起動された後、急激な温度変化が生じたとする。例えば、季節はずれの猛暑によって、室外気温が急激に上昇したとする。そうすると、第1空調制御対象エリアの室内温度も急激に上昇し、8:30よりも前に室内温度が22℃に到達する場合がある(図9の903参照)。このように、第1空調制御対象エリアにおいて、室内温度が設定温度に到達した時刻が、目標時刻より前過ぎても、増エネとなり、最適起動停止制御がうまく機能しているとはいえない。
これに対し、実施の形態1に係る目標到達制御装置1は、第1空調制御対象エリアの室内温度が設定温度に到達した到達時刻を検知し、当該到達時刻が目標時刻より早い場合、第1空調制御対象エリアへの給気を停止させるようにした(図9の904参照)。
そのため、目標到達制御装置1は、前倒し運転が早すぎたことによる増エネを防ぐようにすることができる。
なお、目標到達制御装置1は、予め設定された設定停止時間が経過すると、言い換えれば、起動再開条件を満たした場合、第1空調制御対象エリアへの給気を再開させる。これにより、前倒し運転が早すぎたことによる増エネを防ぐとともに、目標時刻には、第1空調制御対象エリアにおける室内温度が設定温度に到達しているようにすることができる。
以上の実施の形態1では、目標到達制御装置1は、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した場合に、パラメータ変更条件を満たすか否かを判定し、当該判定の結果に基づいて、PID制御演算における比例パラメータの変更を行うか、当該比例パラメータの変更以外の制御を優先して行うかを決定するようにした。しかし、これは一例に過ぎず、目標到達制御装置1は、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達しないと予測した場合、少なくとも、PID制御演算における比例パラメータの変更を行うようになっていればよい。その場合、目標到達制御装置1は、条件判定部1051、空調機起動時間積算部106、VAV起動時間積算部107、供給熱量実績演算部108、および、供給熱量予測部109を備えない構成とすることができる。
また、以上の実施の形態1において、目標到達制御装置1は、評価情報を生成する機能を有することを必須としない。目標到達制御装置1において、評価情報を生成する機能を有しない場合、目標到達制御装置1は、制御結果評価部112を備えない構成とすることができる。
また、以上の実施の形態1では、空調システムは、VAVシステムを想定しているものとしたが、これは一例に過ぎない。空調システムは、VAVユニット30およびVAVコントローラ20を備えず、空調機1000のみを備える空調システムとしてもよい。空調システムが、空調機1000のみを備える空調システムである場合、目標到達制御装置1は、VAVコントローラ20およびVAVユニット30を介さず、直接、空調制御対象エリア2000への給気の制御を行う。その場合、以上の実施の形態1で説明したような、VAVコントローラ20が有する、PID制御演算による空調制御対象エリア2000への設定風量の算出等の機能は、目標到達制御装置1あるいは空調コントローラ10が有する。
また、目標到達制御装置1は、ファンコイルユニット(FCU)システムに適用されてもよい。FCUシステムでは、FCUおよび熱源装置が備えられ、目標到達制御装置1は、コントローラから送風ファンを介して、空調制御対象エリア2000へ熱交換後の空気を供給する。目標到達制御装置1は、最適起動時刻にあわせて熱源装置の前倒し運転を行う最適起動停止制御を行う。また、目標到達制御装置1は、最適起動時刻に熱源装置を起動させた後、目標時刻に空調制御対象エリア2000の室内温度が設定温度に到達しているか否かの予測結果に基づいて、空調制御対象エリア2000への空気の供給に関する情報の変更を行う目標値到達時間保証制御を行う。
また、以上の実施の形態1では、目標到達制御装置1は、空調コントローラ10に搭載されるものとしたが、これは一例に過ぎない。目標到達制御装置1は、空調コントローラ10の外部に備えられ、空調コントローラ10およびVAVコントローラ20と、ネットワークを介して接続されるものとしてもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、目標到達制御装置1は、空調機1000の最適起動時刻を算出する最適起動時刻算出部101と、現在時刻が、最適起動時刻算出部101が算出した最適起動時刻になった場合に、空調機1000を起動させて空調制御対象エリア2000への給気を開始する起動制御部1021と、空調制御対象エリア2000への給気温度を取得する給気温度取得部1031と、空調制御対象エリア2000の設定温度を取得する設定温度取得部1032と、空調制御対象エリア2000の室内温度を取得する室内温度取得部1033と、空調制御対象エリア2000への給気の設定風量に関する情報を取得する設定風量取得部1035と、起動制御部1021が空調制御対象エリア2000への給気を開始した後、給気温度取得部1031が取得した給気温度、設定温度取得部1032が取得した設定温度、および、室内温度取得部1033が取得した室内温度に基づき、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かを予測する目標到達可否予測部104と、目標到達可否予測部104が予測した、目標時刻までに室内温度が設定温度に到達するか否かの予測結果に基づき、空調制御対象エリア2000への給気の風量を演算するためのパラメータ(比例パラメータ)を変更する空調制御部105を備えるように構成した。これにより、目標到達制御装置1は、急激な温度変化が生じた場合も、予めスケジュールされた時刻に室内温度が設定温度になっているよう、空調機の前倒し運転を行うことができる。
また、目標到達制御装置1は、空調制御対象エリア2000において、室内温度が設定温度に到達したか否かを検出する到達検知部110と、到達検知部110が、室内温度が設定温度に到達したことを検知した場合に、室内温度が設定温度に到達した到達時刻と目標時刻とを比較する到達時刻判定部111を備え、到達時刻判定部111が、比較の結果、到達時刻は目標時刻より早いと判定した場合、空調制御対象エリア2000への給気を停止させる停止制御部1022を備えた。これにより、目標到達制御装置1は、前倒し運転が早すぎたことによる増エネを防ぐようにすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 目標到達制御装置
101 最適起動時刻算出部
102 起動停止制御部
1021 起動制御部
1022 停止制御部
103 情報取得部
1031 給気温度取得部
1032 設定温度取得部
1033 室内温度取得部
1034 ファン回転数取得部
1035 設定風量取得部
104 目標到達可否予測部
105 空調制御部
1051 条件判定部
106 空調機起動時間積算部
107 VAV起動時間積算部
108 供給熱量実績演算部
109 供給熱量予測部
110 到達検知部
111 到達時刻判定部
112 制御結果評価部
20,20a,20b,20c VAVコントローラ
201 室内温度取得部
202 風量算出部
203 設定温度記憶部
204 風量取得部
205 制御部
10 空調コントローラ
1000 空調機
1001 給気ダクト
1002 給気温度センサ
2000,2000a,2000b,2000c 空調制御対象エリア
2001,2001a,2001b,2001c 室内温度センサ
30,30a,30b,30c VAVユニット
31,31a,31b,31c 吹出し口

Claims (8)

  1. 目標時刻に空調制御対象エリアの室内温度が設定温度に到達するよう空調機を前倒し運転する目標到達制御装置であって、
    前記空調機の最適起動時刻を算出する最適起動時刻算出部と、
    現在時刻が、前記最適起動時刻算出部が算出した最適起動時刻になった場合に、前記空調機を起動させて前記空調制御対象エリアへの給気を開始する起動制御部と、
    前記空調制御対象エリアへの給気温度を取得する給気温度取得部と、
    前記空調制御対象エリアの前記設定温度を取得する設定温度取得部と、
    前記空調制御対象エリアの前記室内温度を取得する室内温度取得部と、
    前記空調制御対象エリアへの給気の設定風量に関する情報を取得する設定風量取得部と、
    前記起動制御部が前記空調制御対象エリアへの給気を開始した後、前記給気温度取得部が取得した前記給気温度、前記設定温度取得部が取得した前記設定温度、および、前記室内温度取得部が取得した前記室内温度に基づき、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達するか否かを予測する目標到達可否予測部と、
    前記目標到達可否予測部が予測した、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達するか否かの予測結果に基づき、前記空調制御対象エリアへの給気の風量を演算するためのパラメータを変更する空調制御部
    を備えた目標到達制御装置。
  2. 前記目標到達可否予測部が、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達しないと予測した場合、
    前記空調制御部は、前記パラメータを変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の目標到達制御装置。
  3. 前記目標到達可否予測部が前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達しないと予測した場合に、前記パラメータの変更を行うか否かのパラメータ変更条件、を満たすか否かを判定する条件判定部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記条件判定部が、前記パラメータ変更条件を満たすと判定した場合、前記パラメータを変更し、
    前記条件判定部が、前記パラメータ変更条件を満たさないと判定した場合、前記空調制御対象エリアへの前記給気温度を変更する
    ことを特徴とする請求項1記載の目標到達制御装置。
  4. 前記室内温度が前記設定温度に到達したか否かを検出する到達検知部と、
    前記到達検知部が、前記室内温度が前記設定温度に到達したことを検知した場合に、前記室内温度が前記設定温度に到達した到達時刻と前記目標時刻とを比較する到達時刻判定部を備え、
    前記到達時刻判定部が、前記比較の結果、前記到達時刻は前記目標時刻より早いと判定した場合、前記空調制御対象エリアへの給気を停止させる停止制御部
    を備えた請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の目標到達制御装置。
  5. 前記停止制御部が前記空調機を停止させた後、前記設定温度と前記室内温度の差が、起動再開条件を満たした場合、
    前記起動制御部は、前記空調制御対象エリアへの給気を再開させる
    ことを特徴とする請求項4記載の目標到達制御装置。
  6. 前記室内温度が前記設定温度に到達したか否かを検出する到達検知部と、
    前記到達検知部が、前記室内温度が前記設定温度に到達したことを検知した場合に、前記室内温度が前記設定温度に到達した到達時刻と前記目標時刻とを比較する到達時刻判定部と、
    前記到達時刻判定部による、前記到達時刻と前記目標時刻との比較結果に基づき、前記空調制御対象エリアにおいて、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達したか否かを評価するための評価情報を生成する制御結果評価部
    を備えた請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の目標到達制御装置。
  7. 前記空調機の起動時間に基づき、前記空調制御対象エリアへの供給熱量を算出する供給熱量実績演算部と、
    前記供給熱量実績演算部が算出した供給熱量に基づき、前記空調制御対象エリアにおいて、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達したか否かを評価するための評価情報を生成する制御結果評価部
    を備えた請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の目標到達制御装置。
  8. 目標時刻に空調制御対象エリアの室内温度が設定温度に到達するよう空調機を前倒し運転する目標到達制御方法であって、
    最適起動時刻算出部が、前記空調機の最適起動時刻を算出するステップと、
    起動制御部が、現在時刻が前記最適起動時刻算出部が算出した最適起動時刻になった場合に、前記空調機を起動させて前記空調制御対象エリアへの給気を開始するステップと、
    給気温度取得部が、前記空調制御対象エリアへの給気温度を取得するステップと、
    設定温度取得部が、前記空調制御対象エリアの前記設定温度を取得するステップと、
    室内温度取得部が、前記空調制御対象エリアの前記室内温度を取得するステップと、
    設定風量取得部が、前記空調制御対象エリアへの給気の設定風量に関する情報を取得するステップと、
    目標到達可否予測部が、前記起動制御部が前記空調制御対象エリアへの給気を開始した後、前記給気温度取得部が取得した前記給気温度、前記設定温度取得部が取得した前記設定温度、および、前記室内温度取得部が取得した前記室内温度に基づき、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達するか否かを予測するステップと、
    空調制御部が、前記目標到達可否予測部が予測した、前記目標時刻までに前記室内温度が前記設定温度に到達するか否かの予測結果に基づき、前記空調制御対象エリアへの給気の風量を演算するためのパラメータを変更するステップ
    を備えた目標到達制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024078034A1 (zh) * 2022-10-11 2024-04-18 广东美的制冷设备有限公司 空调的控制方法、空调器及计算机可读存储介质

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