JP2001336793A - 給排気空調制御システム - Google Patents

給排気空調制御システム

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JP2001336793A
JP2001336793A JP2000157446A JP2000157446A JP2001336793A JP 2001336793 A JP2001336793 A JP 2001336793A JP 2000157446 A JP2000157446 A JP 2000157446A JP 2000157446 A JP2000157446 A JP 2000157446A JP 2001336793 A JP2001336793 A JP 2001336793A
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air
exhaust
supply
volume
air volume
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JP2000157446A
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Yoshiro Takasuka
芳郎 高須賀
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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Abstract

(57)【要約】 【課題】被空調空間に設置した機器毎に稼働状況が異な
っていても省エネルギ化を図ることができ、使用者の所
望する排気量を設定できる給排気空調制御システムを提
供する。 【解決手段】機器1の使用者が当該機器1の使用状況に
応じて当該機器1に対応した排気フード2の排気量の割
合を設定器10により個別に設定すれば、排気風量可変
装置22の状態にかかわらず、制御装置30によって、
排気フード2の排気量が設定器10での設定割合に応じ
た排気量となるように排気量調節装置9が制御され、排
気ファン6の風量が必要風量となるように排気風量可変
装置22が制御され、被空調空間Aでの給排気量のバラ
ンスがとれるように給気風量可変装置21が制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給気と排気のため
に別個のダクトを有し、排気ダクトに排気フードを設け
て局所排気を行う給排気空調制御システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】工場に熱や粉塵、有害ガス等が発生する
機器(機械、器具等)を設置する場合、あるいは厨房に
調理機器等の機器を設置する場合、例えば図4に示すよ
うな給排気設備が採用されている。
【0003】図4に示す給排気設備では、被空調空間
(室内)Aに設置した局所排気が必要な機器1(以下、
説明する機器1は局所排気が必要な機器とする。)それ
ぞれの上方に排気フード2が配設されており、各機器1
周辺の局所排気を行うようになっている。すなわち、図
4に示す給排気設備は、給気ダクト4を通して被空調空
間Aへの給気を行う給気ファン3と、排気ダクト7を通
して被空調空間Aからの排気を行う排気ファン6とを備
え、給気ダクト4に複数の給気口5を設けるとともに、
排気ダクト7に複数の排気フード2および複数の排気口
18を設けてある。なお、各ファン3,6の入口側およ
び各排気フード2の出口側にはそれぞれ風量調節用の手
動ダンパ8が設けられている。
【0004】このような給排気設備では、機器1の周辺
に関して主に、排気フード2→排気ダクト7→排気ファ
ン6→排気ガラリ51の経路で屋外への排気を行い、排
気ファン6での排気量に見合う風量を、被空調空間Aに
設けられた外気取入口52から自然に取り入れたり、あ
るいは外気ガラリ50→給気ファン3→給気ダクト3→
給気口5の経路で被空調空間Aへ強制的に導入してい
る。図4においては、被空調空間Aに入る空気の流れを
実線の矢印で示し、被空調空間Aから出る空気の流れを
二点鎖線の矢印で示してある。なお、このような給排気
設備とは別に、被空調空間における作業者の作業領域へ
空調空気を供給する空調設備を設けることも提案されて
いる。
【0005】ところで、複数の機器1が設置された被空
調空間Aにおいては、各機器1の稼働状況が時間帯によ
って異なる場合があり、このような場合、機器1ごとに
排気フード2で必要となる排気量も時間帯によって異な
ることが多い。
【0006】このため、被空調空間Aを複数のエリアに
区分してエリア毎に給排気設備を設けることが提案され
ている。例えば図5に示すように、被空調空間Aが2つ
のエリアE1,E2に区分され稼働状況が比較的類似す
る機器1を同じエリアE1,E2に設置し(図示例で
は、エリアE1に設置した2つの機器1は稼動状況が比
較的類似している。)、各エリアE1,E2にそれぞれ
第1、第2の給排気設備を設け、エリアE1,E2ごと
に排気の不要な時間帯に給排気設備での給排気を停止し
たり、時間帯や稼動状況によって給排気設備での給排気
風量を変更する方法が提案されている。
【0007】さらに説明すると、図5に示した例では、
エリアE1に第1の給排気設備を設け、エリアE2に第
2の給排気設備を設けてある。第1の給排気設備は、給
気ダクト31を通してエリアE1への給気を行う給気フ
ァン31と、排気ダクト71を通してエリアE1からの排
気を行う排気ファン61と、給気ダクト31に設けた複数
(図示例では2つ)の給気口5と、排気ダクト61に設
けた複数(図示例では2つ)の排気フード2とを備えて
いる。また、第2の給排気設備は、給気ダクト32を通
してエリアE2への給気を行う給気ファン32と、排気
ダクト72を通してエリアE2からの排気を行う排気フ
ァン62と、給気ダクト32に設けた給気口5と、排気ダ
クト62に設けた排気フード2とを備えている。ここに
おいて、第1の給排気設備には、給気ファン3の風量を
変化させるインバータよりなる給気風量可変装置21
と、排気ファン6の風量を変化させるインバータよりな
る排気風量可変装置22とが設けられいる。したがっ
て、給気風量可変装置21および排気風量可変装置22
を利用して時間帯や稼動状況によって給気ファン31
給気風量および排気ファン61の排気風量を変更できる
のである。
【0008】また、実験施設等において設置されるドラ
フトチャンバの排気では、風量可変装置を備えた給排気
ファンをドラフトチャンバ毎に設置して、ドラフトチャ
ンバ毎に設けられた設定器を使用者が設定操作すること
により、給排気ファンの風量可変装置を制御して、給気
風量および排気風量を同時に変更する方法が提案されて
いる。また、ドラフトチャンバが設けられた被空調空間
の空調調和システムとして、給気ファンをドラフトチャ
ンバ毎に設置して換気するのではなく、排気ファンのみ
を各ドラフトチャンバ毎に設け、ドラフトチャンバ毎に
設けられた設定器を使用者が設定操作することにより、
各排気ファンの風量可変装置を制御して、排気風量を変
更し、制御装置によって各排気ファンの風量を合計し当
該合計風量に基づいて空気調和機の外気取入れ量をダン
パで制御して必要な外気の供給を行うものが提案されて
いる(例えば、特開平6−229585号公報参照)。
【0009】また、最近では、厨房などにおいて外気を
空気調和機により温度調節して導入する給排気空調設備
で、被空調空間に設置された各機器におけるガスの使用
量あるいは電力の使用量を検知する使用量検知手段と、
排気風量が使用量検知手段の検知使用量に応じた風量と
なるように機器毎に対応して設置された各排気フードの
ダンパを調節する制御装置とを備えたものが提案されて
いる(例えば、特開平9−243067号公報参照)。
この種の給排気空調設備においては、使用者が機器の使
用状況によって排気量を設定するための手動スイッチが
設けられており、排気量を所望の排気量に変更するため
に手動スイッチによって排気量が設定された場合には、
ガスの使用量あるいは電力の使用量に関わらず、排気風
量が設定排気量に応じた風量となるように、各排気フー
ドのダンパを調節し、制御装置によって各排気フードの
排気風量を合計し排気ファンの風量可変装置を制御する
と共に、外気処理用の空気調和機の風量を制御して、空
調に使用される熱エネルギを削減すると同時に、給排気
の動力費を削減する方法がとられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示し
た給排気設備では、被空調空間Aへの給排気を定風量で
行っているので、被空調空間Aに設置された複数の機器
1の稼動状況が時間帯によって異なり必要となる排気量
が時間帯によって異なる場合、必要としない風量まで給
排気が行われることになり、給気ファン3および排気フ
ァン6の動力費が無駄になるという不具合があった。ま
た、被空調空間Aにおける作業者の作業領域へ空調空気
を供給する空調設備を備えている場合には、無人の場所
にまで空調空気が吹き出すので、空調に要する熱エネル
ギが無駄になるという不具合があった。
【0011】また、図5に示したように、被空調空間A
を稼動状況の比較的類似する機器1の集まりごとにエリ
アに区分してエリア毎にそれぞれ給排気設備を設け、給
排気の不要な時間帯に給気ファンおよび排気ファンを停
止させたり、時間帯や稼働状況によって給気風量および
排気風量を変更したりするようにしたものでは、被空調
空間Aを細かくエリア分けすると、エリア数の増加に伴
って給気ファンおよび排気ファンの台数が増加して設置
費が高くなり、保守作業も煩雑になるという不具合があ
った。また、1つのエリア内に複数の機器1が設置され
ている場合、稼働状況が類似していても必要な給排気量
が異なる状況には対応できないという不具合があった。
【0012】また、実験施設等では、給排気量を厳密に
制御する必要があるので、排気ファンは殆どドラフトチ
ャンバ毎に設けて、使用者の設定に基づいて排気ファン
の風量を制御し、同時に給気ファンの送風量あるいは空
気調和機の外気導入量を制御するが、一般の工場や厨房
において各排気フード毎に排気ファンを設置すること
は、要求される性能に比較してコストが割高になるとい
う不具合があった。
【0013】また、厨房の給排気設備で、ガスの使用量
あるいは電力の使用量を検知して、検知使用量の割合に
応じて各排気フードの排気量をダンパで制御する方法
は、排気ファンの排気風量可変装置の制御結果によっ
て、排気フードが排気ダクトに接続される点の吸引圧力
が変化するので、排気量の制御が正確に行われないとい
う不具合があった。また、使用者がガスの使用量によら
ず大風量を要求する場合に対応できない不具合があり、
この不具合の解決のために手動スイッチを設けて、使用
者による設定によって強制的に風量を変更することを許
すと、法規に定める風量(以下では、規定風量と称
す。)を確保できない恐れがあるという不具合があっ
た。
【0014】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、被空調空間に設置した機器毎に稼働
状況が異なっていても省エネルギ化を図ることができ、
使用者の所望する排気量を設定できる給排気空調制御シ
ステムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、給気ダクトを通して被空調空間
への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを通して被空
調空間からの排気を行う排気ファンと、排気ダクトに設
けられ被空調空間に設置した複数の機器の周辺の排気を
行うための複数の排気フードと、被空調空間へ給気を行
うために給気ダクトに設けられた1乃至複数の給気口
と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可変装置
と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの排気量
を検出して排気フードの排気量を調節する複数の排気量
調節装置と、排気フードの設計風量に対する排気フード
での排気量の割合を個別に設定するための複数の設定器
と、排気ファンの風量を変化させる排気風量可変装置
と、各設定器によりそれぞれ設定された各設定割合に基
づいて排気風量可変装置および各排気量調節装置および
給気風量可変装置を制御する制御装置とを備え、制御装
置は、各設定器によりそれぞれ設定された各設定割合に
基づいてそれぞれ対応する排気フードの排気量調節装置
を制御し、全ての排気フードの各設計風量と各設定割合
とを利用して排気ファンの必要風量を演算し排気ファン
の風量が当該必要風量になるように排気風量可変装置を
制御するとともに、給気ファンの風量が被空調空間全体
での給気風量と排気風量とのバランスがとれるような風
量となるように給気風量可変装置を制御することを特徴
とするものであり、機器の使用者が当該機器の使用状況
に応じて当該機器に対応した排気フードの設計風量に対
する排気量の割合を設定器により個別に設定すれば、制
御装置によって、各設定器によりそれぞれ設定された各
設定割合に基づいてそれぞれ対応する排気フードの排気
量調節装置が制御され、全ての排気フードの各設計風量
と各設定割合とを利用して排気ファンの必要風量が演算
され排気ファンの風量が当該必要風量になるように排気
風量可変装置が制御されるとともに、給気ファンの風量
が被空調空間全体での給気風量と排気風量とのバランス
がとれるような風量となるように給気風量可変装置が制
御されるので、被空調空間に設置した機器毎に稼働状況
が異なっていても被空調空間内において機器毎に使用者
の所望する排気量を確保しながら給気ファンおよび排気
ファンの動力費を削減でき、省エネルギ化を図れる。要
するに、従来のように定風量で給排気を行う場合に比べ
て、給気ファンおよび排気ファンの動力費を節減でき、
使用者が機器の使用状況などに応じて排気フードの排気
量の変更を設定器によって指示できるので、使い勝手を
損なわず省エネルギ化を図ることができる。
【0016】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記制御装置は、各排気量調節装置を制御するにあ
たって、各排気フードの各設計風量と各設定器によりそ
れぞれ設定された各設定割合とに基づいてそれぞれ対応
する各排気フードの各排気量が各設定割合に応じた排気
量となるように各排気量調節装置を制御することを特徴
とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記給気ファンとは別に設けられ被
空調空間における作業者の作業領域へ外気を含む空調空
気を供給する空調設備を備え、前記制御装置は、給気フ
ァンの風量が排気ファンの風量から空調設備により被空
調空間へ供給する外気量を差し引いた風量になるように
給気風量可変装置を制御するので、排気フードごとに給
気ファンを設置したり、空調設備の外気導入量に応じた
排気ファンを別に設置することなしに、外部へ排気され
る風量と被空調空間へ入る外気の風量のバランスがとれ
るから、外部に汚染空気が流出したり、外部から汚染空
気が流入したりすることを防止しながら、給気ファンの
動力費を更に削減することができる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記複数の機器のうちの少なくとも1つの機器がガ
スの燃焼を伴うガス機器であって、当該ガス機器のガス
供給路上に配置されガスの流量を検出するガス流量検出
装置を備え、前記制御装置は、設定器により設定された
設定割合に基づいて演算した風量が当該ガス機器に規定
された規定排気量を下回るときには、設定器による設定
割合に関わらず、規定排気量が確保されるように、排気
量調節装置を制御し、全ての排気フードの各設計風量と
各設定割合と規定排気量とを利用して排気ファンの必要
風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風量になるよ
うに排気風量可変装置を制御するとともに、給気ファン
の風量が被空調空間全体での給気風量と排気風量とのバ
ランスがとれるような風量となるように給気風量可変装
置を制御するので、排気フードでは設定器での設定割合
に関わらず、規定排気量以上の排気量が確保されるか
ら、使用者が設定器によって不適切な割合の設定を行っ
た場合にも安全性が損なわれることがなく、また、設定
割合に応じて求められた風量が規定排気量を上回るとき
に設定割合に応じて排気量が決まるから、使用状況に応
じた排気量を保つことができ、結果として使用状況に応
じた給排気量が確保されるから、使用者の使い勝手を損
なうことなく安全性を高めることができる。
【0019】請求項5の発明は、給気ダクトを通して被
空調空間への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを通
して被空調空間からの排気を行う排気ファンと、排気ダ
クトに設けられ被空調空間に設置した複数の機器の周辺
の排気を行うための複数の排気フードと、被空調空間へ
給気を行うために給気ダクトに設けられた1乃至複数の
給気口と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可変
装置と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの排
気量を検出して排気フードの排気量を調節する複数の排
気量調節装置と、排気フードの設計風量に対する排気フ
ードでの排気量の割合を個別に設定するための複数の設
定器と、排気ファンの風量を変化させる排気風量可変装
置と、給気口ごとに設けられ給気口の給気量を検出して
給気量を調節する給気量調節装置と、各設定器によりそ
れぞれ設定された各設定割合に基づいて排気風量可変装
置および各排気量調節装置および給気風量可変装置およ
び各給気風量調節装置を制御する制御装置とを備え、前
記排気フードおよび前記給気口が被空調空間を機器の稼
働状況に応じて区分した複数のエリアごとに設けられ、
制御装置は、各設定器によりそれぞれ設定された各設定
割合に基づいて対応する各排気フードの排気量が前記設
定割合に応じた排気量となるように排気量調節装置を制
御し、全ての排気フードの各設計風量と各設定割合に基
づいて排気ファンの必要風量を演算し排気ファンの風量
が当該必要風量になるように排気風量可変装置を制御
し、給気ファンの風量が排気ファンの風量に見合う風量
となるように給気風量可変装置を制御するとともに、エ
リア毎の合計排気量を演算しそのエリアに対応する給気
口から給気される給気量の合計が前記合計排気量に一致
するように給気風量調節装置を制御することを特徴とす
るものであり、制御装置が、各設定器による各設定割合
に基づいて対応する各排気フードの排気量が各設定割合
に応じた排気量となるように各排気量調節装置を制御
し、全ての排気フードの設計風量と設定割合とから排気
ファンの必要風量を演算し排気風量可変装置を制御する
ことで全体の排気風量を調節し、給気ファンの風量が排
気ファンの風量に見合う風量となるように給気風量可変
装置を制御して全体の給排気量をバランスさせるととも
に、エリア毎の合計排気量を演算しそのエリアに対応す
る給気口から給気される風量の合計が合計排気量に一致
するように給気風量調節装置を制御するので、給排気設
備を各エリア毎に設置することなくエリア毎に給排気量
をバランスさせることができ、各エリア間の空気の流出
入を防止しながら、給気ファンおよび排気ファンの動力
費を削減することができ、しかも使用者が機器の使用状
況などに応じて排気フードの排気量の変更を設定器によ
って指示できるので、使い勝手を損なわず省エネルギ化
を図ることができる。
【0020】請求項6の発明は、給気ダクトを通して被
空調空間への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを通
して被空調空間からの排気を行う排気ファンと、排気ダ
クトに設けられ被空調空間に設置した複数の機器の周辺
の排気を行うための複数の排気フードと、被空調空間へ
給気を行うために給気ダクトに設けられた1乃至複数の
給気口と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可変
装置と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの排
気量を検出して排気フードの排気量を調節する複数の排
気量調節装置と、排気フードの使用の有無および排気フ
ードの設計風量に対する排気フードでの排気量の割合を
個別に設定するための複数の設定器と、排気ファンの風
量を変化させる排気風量可変装置と、給気口ごとに設け
られ給気口の給気量を検出して給気量を調節する給気量
調節装置と、各設定器によりそれぞれ設定された各設定
割合に基づいて排気風量可変装置および各排気量調節装
置および給気風量可変装置および各給気量調節装置を制
御する制御装置と、空調用風量可変装置が付設され空調
給気ダクトを通して前記各エリアへ外気を含む空調空気
を供給するとともに空調還気ダクトを通して前記各エリ
アの還気を行う空気調和機と、前記空調給気ダクトに設
けられた複数の空調吹出し口と、前記空調還気ダクトに
設けられた複数の空調吸込み口と、空調給気ダクトの各
空調吸込み口への分岐点と各空調吹出し口との間に設け
られそれぞれ空調給気ダクトの開閉を行う複数の給気用
モータダンパと、空調還気ダクトの各空調吸込み口への
分岐点と各空調吸込み口との間に設けられそれぞれ空調
還気ダクトの開閉を行う複数の還気用モータダンパとを
備え、前記排気フードおよび前記給気口および前記空調
給気口および前記空調還気口が被空調空間を機器の稼働
状況に応じて区分した複数のエリアごとに設けられ、制
御装置は、各設定器によりそれぞれ排気フードの使用す
ることを指示されたときには、各設定器によりそれぞれ
設定された排気量の設定割合に基づいて対応する排気フ
ードの排気量が前記設定割合に応じた排気量となるよう
に各排気量調節装置を制御するとともに、全ての排気フ
ードの各設計風量と各設定割合に基づいて排気ファンの
必要風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風量にな
るように排気風量可変装置を制御し、エリア毎の合計排
気量を演算しそのエリアに対応する給気口から給気され
る給気量の合計が合計排気量から空調空調機により供給
される外気量を差し引いた風量に一致するように給気風
量調節装置を制御することを特徴とするものであり、給
排気設備および空調設備を各エリア毎に設置することな
くエリア毎に給排気量をバランスさせることができ、各
エリア間の空気の流出入を防止しながら、給気ファンお
よび排気ファンの動力費を削減することができ、しかも
使用者が機器の使用状況などに応じて排気フードの排気
量の変更を設定器によって指示できるので、使い勝手を
損なわず省エネルギ化を図ることができる。また、空気
調和機の送風動力費を削減できる。
【0021】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記制御装置は、設定器によりエリア内の全ての排
気フードそれぞれについて使用の停止が指示されたとき
には、当該エリアの空調給気ダクトに設けられた給気用
モータダンパおよび空調還気ダクトに設けられた還気用
モータダンパを閉止させ、当該エリア以外のエリアに必
要な風量が得られるように空調用風量可変装置を制御す
るので、エリア内の全ての排気フードの使用の停止が指
示されたときには当該エリアを無駄に空調することがな
いので、空調エネルギーを削減することが可能となる。
【0022】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、前記給気風量可変装置および前記排
気風量可変装置は、それぞれインバータよりなることを
特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
の給排気空調制御システムは、図1に示すように、被空
調空間Aに設置した局所排気が必要な機器1それぞれの
上方に排気フード2が配設されている。言い換えれば、
排気フード2の下方に機器1を設置してある。
【0024】図1に示す給排気空調制御システムは、給
気ダクト4を通して被空調空間Aへの給気を行う給気フ
ァン3と、排気ダクト7を通して被空調空間Aからの排
気を行う排気ファン6とを備えている。ここに、給気フ
ァン3には、インバータよりなる給気風量可変装置21
が設けられ、排気ファン6には、インバータよりなる排
気風量可変装置22が設けられている。なお、各ファン
3,6の入口側にはそれぞれ風量調節用の手動ダンパ8
が設けられている。
【0025】給気ダクト4には被空調空間Aへ外気を供
給するための複数の給気口5を設けてある。排気ダクト
7には被空調空間Aからの排気を行うための複数の排気
フード2および複数の排気口18を設けてある。ここ
に、各排気フード2の各出口側には、それぞれ排気フー
ド2の排気量を検出して入力信号(後述の制御装置30
からの制御信号)に応じて排気量を調節するVAV(Va
riable Air Volume)ユニットよりなる排気量調節装
置9を複数設けてある。なお、図1においては被空調空
間A内へ入る空気の流れを実線の矢印で示し、被空調空
間Aから排気される空気の流れを二点鎖線の矢印で示し
てある。
【0026】排気量調節装置9は、通過風量(排気フー
ド2の排気量)を検知する風量検知部と、ダンパ部と、
あらかじめ設定された設計風量と後述の制御装置30か
らの制御信号とに基づいて目標風量を求めて風量検知部
により検知された通過風量と目標風量とを比較しその偏
差によりダンパ部を調節することで通過風量と目標風量
とを一致させる制御部とを備えている。
【0027】また、本実施形態の給排気制御システムで
は、給気ファン3とは別に、被空調空間Aにおける作業
者の作業領域へ外気を含む空調空気を供給する空調設備
を備えている。ここに、空調設備は、空気調和機40に
て冷却あるいは加熱された外気を給気ダクト45および
空調吹出し口11を通して被空調空間Aへ送風するもの
であって、空気調和機40は、冷温水管41、冷温水コ
イル42、送風ファン43などを備えている。空気調和
機40の運転時の外気導入量は一定量としてある。
【0028】ところで、本実施形態においては、各排気
フード2に、排気フード2の設計風量に対する排気フー
ド2での排気量の割合を個別に設定するための複数の設
定器10と、設定器10の出力に基づいて排気風量可変
装置22および各排気量調節装置9および給気風量可変
装置21を制御する制御装置30とを備えている。制御
装置30は、信号線を介して各設定器10、排気風量可
変装置22、各排気量調節装置9、給気風量可変装置2
1および空気調和機40に接続されている。
【0029】使用者は、各排気フード2にそれぞれ設け
た各設定器10を個別に操作することによって、各排気
フード2の排気量を各排気フード2の設計風量に対する
設定割合として設計風量の0〜100%の範囲で設定で
きるようになっている。
【0030】制御装置30は、入力処理部と、マイクロ
コンピュータからなる演算処理部と、出力処理部とを備
える。入力処理部には各設定器10および空気調和機4
0が接続され、出力処理部には各排気量調節装置9およ
び排気風量可変装置22および給気風量可変装置21が
接続されている。演算処理部には各排気フード2および
各排気口18それぞれの設計風量、性能上必要な最低風
量割合、空気調和機40の外気導入量をあらかじめ設定
してある。
【0031】設定器10にて設定された設定割合に応じ
た信号、空気調和機40の運転状態を示す信号は制御装
置30に入力される。制御装置30に入力された信号は
制御装置30に設けた入力処理部を通して演算処理部に
入力される。演算処理部では、入力処理部を通して入力
された信号に基づいて制御情報を作成し、出力処理部を
通して給気風量可変装置21、排気風量可変装置22、
各排気量調節装置9を制御する。
【0032】ここにおいて、制御装置30は、入力処理
部で各設定器10からの信号を読み取り、演算処理部で
各設定器10の設定割合を求める。そして、演算処理部
は、各設定器10によりそれぞれ設定された排気量の設
定割合に基づいてそれぞれ対応する排気フード2の排気
量が設定割合に応じた排気量となるように各排気量調節
装置9を制御し(制御信号を出力し)、全ての排気フー
ド2の各設計風量と各設定割合と各排気口18の設計風
量とに基づいて排気ファン6の必要風量を演算し排気フ
ァン6の風量が当該必要風量になるように排気風量可変
装置22を制御するとともに、給気ファン3の風量が被
空調空間A全体での給気風量と排気風量とのバランスが
とれるような風量となるように給気風量可変装置21を
制御する。ただし、演算処理部は、設定割合が排気フー
ド2の最低風量割合を下回る場合には最低風量割合に応
じて、対応する排気量調節装置9の風量を制御する出力
値を演算し出力処理部を通して排気量調節装置9に対し
て制御信号を出力する。
【0033】また、演算処理部は、給気風量可変装置2
1を制御して給気風量と排気風量とをバランスさせるに
あたって、空気調和機40が停止しているときは排気フ
ァン6の風量と等しい風量に相当する制御信号を給気風
量可変装置21へ出力し、また、空気調和機40が運転
されているときには合計排気風量から空気調和機40に
よって導入される外気量を差し引いた風量に相当する制
御信号を給気風量可変装置21へ出力する。したがっ
て、全体として給気風量と排気風量とがバランスするの
である。
【0034】しかして、本実施形態の給排気空調制御シ
ステムでは、機器1の使用者が当該機器1の使用状況に
応じて当該機器1に対応した排気フード2の設計風量に
対する排気量の割合を設定器10により個別に設定すれ
ば、排気風量可変装置22の状態にかかわらず、制御装
置30によって、各設定器10によりそれぞれ設定され
た各設定割合に基づいてそれぞれ対応する排気フード2
の排気量調節装置9が制御され、全ての排気フード2の
各設計風量に設定割合を乗じた風量と排気口18の設計
風量とから排気ファン6の必要風量を演算して排気ファ
ン6の風量が当該必要風量となるように排気風量可変装
置22が制御されるとともに、給気ファン3の風量が被
空調空間A全体で給気風量と排気風量とのバランスがと
れるような風量となるように給気風量可変装置21が制
御されるので、従来のように定風量で給排気を行う場合
に比べて、給気ファン3および排気ファン6の動力費を
削減でき、使用者が機器1の使用状況などに応じて排気
フード2の排気量の変更を設定器10によって指示でき
るので、使い勝手を損なわず省エネルギ化を図ることが
できる。
【0035】また、演算処理部は、給気ファン3の風量
が排気風量から空気調和機40によって導入される外気
を差し引いた風量になるように給気風量可変装置21を
制御するから、場所毎に必要とする排気量を確保しなが
ら、外部に排出される風量と外部から導入される外気の
風量をバランスさせることができ、外部に汚染空気が流
出したり、逆に被空調空間A内に汚染空気が流入するこ
となく、使用者による誤った設定で排気フード2の排気
性能を損なうこともなく、給気ファン3および排気ファ
ン6の動力を節減することができる(動力費を削減する
ことができる)。
【0036】(第2の実施の形態)本実施形態の給排気
空調制御システムは、図2に示す構成を有する。本実施
形態の給排気空調制御システムの基本構成は第1の実施
の形態とほぼ同じであって、第1の実施の形態で説明し
た空調設備を省略している点、複数(図示例では3つ)
の機器1のうち2つの機器1としてガスの燃焼を伴うガ
ス機器を設置している点が相違する。ガス機器1は、ガ
ス供給管14を通してガスが供給される。ガス機器1に
おいては排気フード2の排気量が法規により規制されて
おり、ガス機器1のガス供給路上(つまり、ガス供給管
14)にはガスの流量を検出するガス流量検出装置13
を設けてある。ここに、ガス流量検出装置13は、制御
装置30に信号線を介して接続されている。一方、制御
装置30の演算処理部は、入力処理部を通してガス流量
検出装置13からの信号を受け取る。なお、その他の構
成は実施形態1と略同じなので実施形態1と同様の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】制御装置30は、排気フード2に対応する
排気量調節装置9に制御信号を出力する処理において、
制御装置30にあらかじめ設定されている排気フード2
の設計風量と設定器10の設定割合とに基づいて演算し
て求めた風量と、制御装置30にあらかじめ設定されて
いる排気フードの設計風量および最低風量割合に基づい
て演算して求めた風量と、ガス流量検知装置13からの
入力信号で得られるガス消費量に基づいて法規に定める
方法で求めた必要排気量(以下、規定排気量と称す。)
とを比較し、これらのうち最大となる風量に対応する制
御信号を排気量調節装置9に対して出力するようになっ
ている。
【0038】しかして、本実施形態の給排気空調制御シ
ステムでは、機器1の使用者が当該機器1の使用状況に
応じて当該機器1に対応した排気フード2の排気量の割
合を設定器10により個別に設定すれば、その設定割合
による風量が規定排気量と排気フード2の性能上必要な
最低風量設定割合による風量とを上回っていれば、その
まま設定割合に応じた所望の風量に制御され、また、そ
の設定割合による風量が規定排気量と排気フード2の性
能上必要な最低風量設定割合による風量を下回っている
場合には、規定排気量と排気フード2の性能上必要な最
低風量設定割合による風量のいずれか大きい風量に制御
されるので、使用者が不用意に小さな設定割合を設定し
ても、規定排気量以上の排気量が確保されて、安全性を
損なうことがなく、排気フード2の性能上必要な最低風
量設定割合を、排気フード2の形状や捕集面風速によっ
てあらかじめ設定しておけば、最低風量設定割合による
風量が確保されて、排気フード2の排気性能を損なうこ
ともないため、使用者にとって使い勝手がよく、かつ給
気ファン3および排気ファン6の動力を節減することが
できる。
【0039】なお、本実施の形態では、第1の実施の形
態で説明した空気調和機40を設けていないが、第1の
実施の形態と同様に空気調和機40を設けて、制御装置
30が第1の実施の形態と同様の制御を行うようにして
もよい。
【0040】(第3の実施の形態)本実施形態の給排気
空調制御システムは、図3に示すように、被空調空間
(部屋)Aを、機器1に要求される室内環境の違いや、
機器1の使用時間帯の違いによって区分けした2つのエ
リアE1,E2の給排気を行うシステムである。なお、
本実施形態では、被空調空間Aを2つのエリアE1,E
2に区分けしてあるが、3つ以上のエリアに区分けして
もよいことは勿論である。
【0041】図3に示す給排気空調制御システムは、給
気ダクト4を通して被空調空間AのエリアE1,E2へ
の給気を行う給気ファン3と、排気ダクト7を通して被
空調空間AのエリアE1,E2からの排気を行う排気フ
ァン6とを備えている。ここに、給気ファン3には、イ
ンバータよりなる給気風量可変装置21が設けられ、排
気ファン6には、インバータよりなる排気風量可変装置
22が設けられている。なお、各ファン3,6の入口側
にはそれぞれ風量調節用の手動ダンパ8が設けられてい
る。
【0042】給気ダクト4には被空調空間Aのエリア
E,E2へ外気を供給するための複数の給気口5を設け
てある。ここに、各給気口5の近傍には、通過風量を検
出しつつ入力信号(後述の制御装置30からの制御信
号)に応じて給気量を調節するVAV(Variable Air
Volume)ユニットよりなる給気量調節装置19を設け
ている。また、排気ダクト7には被空調空間Aのエリア
E1,E2からの排気を行うための複数の排気フード2
を設けてある。ここに、各排気フード2の各出口側に
は、排気フード2の排気量を検出しつつ入力信号(後述
の制御装置30からの制御信号)に応じて排気量を調節
するVAV(Variable Air Volume)ユニットよりな
る排気量調節装置9を設けている。なお、図3において
は被空調空間A内へ入る空気の流れを実線の矢印で示
し、被空調空間Aから排気される空気の流れを二点鎖線
の矢印で示してある。
【0043】排気量調節装置9および給気量調節装置1
9は、通過風量を検知する風量検知部と、ダンパ部と、
あらかじめ設定された設計風量と後述の制御装置30か
ら入力される制御信号とに基づいて目標風量を求めて風
量検知部により検知された通過風量と目標風量とを比較
しその偏差によりダンパ部を調節することで通過風量と
目標風量とを一致させる制御部とを備えている。
【0044】また、本実施形態の給排気制御システムで
は、給気ファン3とは別に、被空調空間AのエリアE
1,E2における作業者の作業領域へ外気を含む空調空
気を供給する空調設備を備えている。ここに、空調設備
は、インバータよりなる空調用風量可変装置23が付設
された空気調和機40にて冷却あるいは加熱された外気
を空調給気ダクト45および空調吹出し口11を通して
被空調空間Aへ送風するものであって、空調用風量可変
装置23によって送風量を変化させることができる。空
気調和機40は、冷温水管41、冷温水コイル42、送
風ファン43などを備えている。ここに、空調用給気ダ
クト45は、空調吹出し口11毎に空調用給気ダクト4
5の開閉を行う給気用モータダンパ12を設けてある。
なお、空気調和機40は、図示しない空調還気ダクトお
よび空調還気ダクトに設けられた複数の空調吸込み口を
通して各エリアE1,E2の還気を行うようになってい
る。また、空調還気ダクトの各空調吸込み口への分岐点
と各空調吸込み口との間にはそれぞれ空調還気ダクトの
開閉を行う還気用モータダンパが設けられている。
【0045】ところで、本実施形態においては、各排気
フード2に設けられ排気フード2の使用の有無および排
気フード2での排気量の割合を個別に設定するための複
数の設定器10と、設定器10からの信号と空気調和機
40からの信号とに基づいて排気風量可変装置22およ
び排気量調節装置9および給気風量可変装置21を制御
する制御装置30とを備えている。制御装置30は、信
号線により各設定器10、排気風量可変装置22、各排
気量調節装置9、各給気量調節装置19、各給気用モー
タダンパ12、上記各還気用モータダンパ(図示せ
ず)、給気風量可変装置21および空気調和機40と接
続されている。
【0046】使用者は各排気フード2にそれぞれ設けた
設定器10を操作することによって、対応した排気フー
ド2の使用の有無(つまり、その排気フード2で排気を
行うか行わないか)を指定できるとともに、排気フード
2の風量を当該排気フード2の設計風量に対する設定割
合として設計風量の0〜100%の範囲で設定できるよ
うになっている。
【0047】制御装置30は、入力処理部と、マイクロ
コンピュータからなる演算処理部と、出力処理部とを備
える。入力処理部には設定器10および空気調和機40
が接続され、出力処理部には各排気量調節装置9、各給
気量調節装置19、排気風量可変装置22、給気風量可
変装置21、各給気用モータダンパ12、上記各還気用
モータダンパが接続されている。演算処理部には各排気
フード2および各排気口18それぞれの設計風量、性能
上必要な最低風量割合と、空気調和機40の設計送風量
および外気導入量と、各空調吹出し口11の系統毎の送
風量を設定してあり、各排気量調節装置9および各給気
量調節装置19および各給気用モータダンパ12および
上記各還気用モータダンパがそれぞれどのエリアE1,
E2に属するかのデータを設定してある。
【0048】設定器10にて設定された排気フード2の
使用の有無に応じたオン・オフ信号、設定割合に応じた
信号、空気調和機40の運転状態を示す信号は制御装置
30に入力される。制御装置30に入力された信号は制
御装置30に設けた入力処理部を通して演算処理部に入
力される。演算処理部では、入力処理部を通して入力さ
れた信号に基づいて制御情報を作成し、出力処理部を通
して給気風量可変装置21、排気風量可変装置22、各
排気量調節装置9、各給気量調節装置19、各給気用モ
ータダンパ12、上記各還気用モータダンパを制御す
る。
【0049】ここにおいて、制御装置30は、入力処理
部で各設定器10からの信号を読み取り、演算処理部で
オン・オフ信号のいずれの信号が入力されたか判定し
(つまり、排気フード2の使用の有無を判定し)、判定
の結果、オフ信号であれば対応する排気量調節装置9に
全閉信号を出力し、オン信号であれば設定器10の設定
割合を求める。そして、演算処理部は、設定器10の設
定割合とあらかじめ設定された排気フード2の性能上必
要な最低風量割合とを比較し、設定割合が最低風量割合
を上回る場合はその設定割合に応じて、下回る場合には
最低風量割合に応じて、排気フード2の排気量を演算し
排気フード2の排気量を演算で得られた排気量とするた
めの制御信号を排気量調節装置9へ出力し、排気フード
2の設計風量に設定割合を乗じた値を合計して排気ファ
ン6の必要風量を演算し排気ファン6の風量が当該必要
風量になるように排気風量可変装置22へ当該必要風量
に応じた制御信号を出力して全体の排気風量を調節する
とともに、排気量調節装置9の風量をエリアE1,E2
毎に合計し、同じエリアE1,E2に設置してある給気
量調節装置19には、給気量調節装置19の風量の合計
が、排気量から空気調和機40によって導入される外気
量を差し引いた風量となるように均等に按分して求めた
風量に対応する信号を出力し、給気風量可変装置21に
は、各給気量調節装置19の風量を合計した風量に対応
する信号を出力して、各エリアE1,E2毎に給排気量
をバランスさせる。
【0050】また、演算処理部は、給気風量可変装置2
1を制御して給気風量と排気風量とをバランスさせるに
あたって、エリア内の全ての排気フード2に対してオフ
信号が設定されている場合には、当該エリアへの空調吹
出し口11に対応した給気用モータダンパ12および還
気用モータダンパを全て全閉させ、空気調和機40の空
調用風量可変装置23に、設計送風量から閉止させた空
気吹出し口11の風量を差し引いた風量に対応する信号
を出力する。
【0051】しかして、本実施形態の給排気空調制御シ
ステムでは、機器1の使用者が当該機器1の使用状況に
応じて当該機器1に対応した排気フード2の排気量の割
合を設定器10により個別に設定すれば、排気風量可変
装置22の状態にかかわらず、制御装置30によって、
各排気フード2それぞれの排気量が各設定器10での各
設定割合に応じた排気量若しくは性能上必要な最低風量
割合に応じた排気量となるように各排気量調節装置9が
制御され、排気ファン6の風量が必要風量となるように
排気風量可変装置22が制御され、また、エリアE1、
E2内の給気風量が排気量から空気調和機40によって
導入される外気量を差し引いた風量になるように各給気
量調節装置19が制御されるので、エリアE1,E2毎
に給気風量と排気風量とのバランスが保たれ(つまり、
給排気量がバランスし)、場所毎に必要とする排気量を
確保しながら、エリアE1,E2毎に外部に排出される
風量と導入される外気の風量をバランスさせることがで
き、外部に汚染空気が流出したり、逆に汚染空気が流入
することがなく、使用者(作業者)による誤った設定で
排気フード2の排気性能を損なうこともなく、給気ファ
ン3および排気ファン6の動力費を削減することがで
き、エリアE1,E2に作業者が不在になれば、そのエ
リアの空調吹出し口11に対応した給気用モータダンパ
12および還気用モータダンパを閉止して空気調和機4
0の風量を必要な風量に制御するため、空気調和機40
の動力と空調に要する熱エネルギを節減することができ
る。
【0052】ところで、被空調空間(室内)Aのエリア
の区分けは、制御装置30に対する設定のみで処理され
るので、被空調空間A内における機器1の運用変更等の
ためにエリアの区分を変更する場合に、システムの構成
をとくに変更する必要がなく、新しいエリア分けに応じ
て制御装置30の設定を変更するだけで(つまり、設定
器10、各給気量調節装置19、各排気量調節装置9、
各給気用モータダンパ12、各還気用モータダンパなど
がそのエリアに属するかのデータの変更だけで)、当該
新しいエリア分けに応じて給排気のバランスを保つこと
ができる。
【0053】また、制御装置30は、設定器10の設定
に基づいて給気風量可変装置21、排気風量可変装置2
2、空調風量可変装置23、各給気量調節装置19、各
排気量調節装置9、各給気用モータダンパ12、各還気
用モータダンパを一括して制御しているので、エリアの
空気清浄度等の条件の違いによって、あるエリアから隣
接する他のエリアに一定の風量を流出させたい場合に、
流出させるエリアの給気量を演算するにあたって一定風
量を加算し、流入するエリアの給気量の風量を演算する
にあたって当該一定風量と同じ風量を減算することによ
って、エリア間の空気の移動を自在に制御することが可
能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明は、給気ダクトを通して
被空調空間への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを
通して被空調空間からの排気を行う排気ファンと、排気
ダクトに設けられ被空調空間に設置した複数の機器の周
辺の排気を行うための複数の排気フードと、被空調空間
へ給気を行うために給気ダクトに設けられた1乃至複数
の給気口と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可
変装置と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの
排気量を検出して排気フードの排気量を調節する複数の
排気量調節装置と、排気フードの設計風量に対する排気
フードでの排気量の割合を個別に設定するための複数の
設定器と、排気ファンの風量を変化させる排気風量可変
装置と、各設定器によりそれぞれ設定された各設定割合
に基づいて排気風量可変装置および各排気量調節装置お
よび給気風量可変装置を制御する制御装置とを備え、制
御装置は、各設定器によりそれぞれ設定された各設定割
合に基づいてそれぞれ対応する排気フードの排気量調節
装置を制御し、全ての排気フードの各設計風量と各設定
割合とを利用して排気ファンの必要風量を演算し排気フ
ァンの風量が当該必要風量になるように排気風量可変装
置を制御するとともに、給気ファンの風量が被空調空間
全体での給気風量と排気風量とのバランスがとれるよう
な風量となるように給気風量可変装置を制御するもので
あり、機器の使用者が当該機器の使用状況に応じて当該
機器に対応した排気フードの設計風量に対する排気量の
割合を設定器により個別に設定すれば、制御装置によっ
て、各設定器によりそれぞれ設定された各設定割合に基
づいてそれぞれ対応する排気フードの排気量調節装置が
制御され、全ての排気フードの各設計風量と各設定割合
とを利用して排気ファンの必要風量が演算され排気ファ
ンの風量が当該必要風量になるように排気風量可変装置
が制御されるとともに、給気ファンの風量が被空調空間
全体での給気風量と排気風量とのバランスがとれるよう
な風量となるように給気風量可変装置が制御されるの
で、被空調空間に設置した機器毎に稼働状況が異なって
いても被空調空間内において機器毎に使用者の所望する
排気量を確保しながら給気ファンおよび排気ファンの動
力費を削減でき、省エネルギ化を図れる。要するに、従
来のように定風量で給排気を行う場合に比べて、給気フ
ァンおよび排気ファンの動力費を節減でき、使用者が機
器の使用状況などに応じて排気フードの排気量の変更を
設定器によって指示できるので、使い勝手を損なわず省
エネルギ化を図ることができるという効果がある。
【0055】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記給気ファンとは別に設けられ被
空調空間における作業者の作業領域へ外気を含む空調空
気を供給する空調設備を備え、前記制御装置は、給気フ
ァンの風量が排気ファンの風量から空調設備により被空
調空間へ供給する外気量を差し引いた風量になるように
給気風量可変装置を制御するので、排気フードごとに給
気ファンを設置したり、空調設備の外気導入量に応じた
排気ファンを別に設置することなしに、外部へ排気され
る風量と被空調空間へ入る外気の風量のバランスがとれ
るから、外部に汚染空気が流出したり、外部から汚染空
気が流入したりすることを防止しながら、給気ファンの
動力費を更に削減することができるという効果がある。
【0056】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記複数の機器のうちの少なくとも1つの機器がガ
スの燃焼を伴うガス機器であって、当該ガス機器のガス
供給路上に配置されガスの流量を検出するガス流量検出
装置を備え、前記制御装置は、設定器により設定された
設定割合に基づいて演算した風量が当該ガス機器に規定
された規定排気量を下回るときには、設定器による設定
割合に関わらず、規定排気量が確保されるように、排気
量調節装置を制御し、全ての排気フードの各設計風量と
各設定割合と規定排気量とを利用して排気ファンの必要
風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風量になるよ
うに排気風量可変装置を制御するとともに、給気ファン
の風量が被空調空間全体での給気風量と排気風量とのバ
ランスがとれるような風量となるように給気風量可変装
置を制御するので、排気フードでは設定器での設定割合
に関わらず、規定排気量以上の排気量が確保されるか
ら、使用者が設定器によって不適切な割合の設定を行っ
た場合にも安全性が損なわれることがなく、また、設定
割合に応じて求められた風量が規定排気量を上回るとき
に設定割合に応じて排気量が決まるから、使用状況に応
じた排気量を保つことができ、結果として使用状況に応
じた給排気量が確保されるから、使用者の使い勝手を損
なうことなく安全性を高めることができるという効果が
ある。
【0057】請求項5の発明は、給気ダクトを通して被
空調空間への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを通
して被空調空間からの排気を行う排気ファンと、排気ダ
クトに設けられ被空調空間に設置した複数の機器の周辺
の排気を行うための複数の排気フードと、被空調空間へ
給気を行うために給気ダクトに設けられた1乃至複数の
給気口と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可変
装置と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの排
気量を検出して排気フードの排気量を調節する複数の排
気量調節装置と、排気フードの設計風量に対する排気フ
ードでの排気量の割合を個別に設定するための複数の設
定器と、排気ファンの風量を変化させる排気風量可変装
置と、給気口ごとに設けられ給気口の給気量を検出して
給気量を調節する給気量調節装置と、各設定器によりそ
れぞれ設定された各設定割合に基づいて排気風量可変装
置および各排気量調節装置および給気風量可変装置およ
び各給気風量調節装置を制御する制御装置とを備え、前
記排気フードおよび前記給気口が被空調空間を機器の稼
働状況に応じて区分した複数のエリアごとに設けられ、
制御装置は、各設定器によりそれぞれ設定された各設定
割合に基づいて対応する各排気フードの排気量が前記設
定割合に応じた排気量となるように排気量調節装置を制
御し、全ての排気フードの各設計風量と各設定割合に基
づいて排気ファンの必要風量を演算し排気ファンの風量
が当該必要風量になるように排気風量可変装置を制御
し、給気ファンの風量が排気ファンの風量に見合う風量
となるように給気風量可変装置を制御するとともに、エ
リア毎の合計排気量を演算しそのエリアに対応する給気
口から給気される給気量の合計が前記合計排気量に一致
するように給気風量調節装置を制御するものであり、制
御装置が、各設定器による各設定割合に基づいて対応す
る各排気フードの排気量が各設定割合に応じた排気量と
なるように各排気量調節装置を制御し、全ての排気フー
ドの設計風量と設定割合とから排気ファンの必要風量を
演算し排気風量可変装置を制御することで全体の排気風
量を調節し、給気ファンの風量が排気ファンの風量に見
合う風量となるように給気風量可変装置を制御して全体
の給排気量をバランスさせるとともに、エリア毎の合計
排気量を演算しそのエリアに対応する給気口から給気さ
れる風量の合計が合計排気量に一致するように給気風量
調節装置を制御するので、給排気設備を各エリア毎に設
置することなくエリア毎に給排気量をバランスさせるこ
とができ、各エリア間の空気の流出入を防止しながら、
給気ファンおよび排気ファンの動力費を削減することが
でき、しかも使用者が機器の使用状況などに応じて排気
フードの排気量の変更を設定器によって指示できるの
で、使い勝手を損なわず省エネルギ化を図ることができ
るという効果がある。
【0058】請求項6の発明は、給気ダクトを通して被
空調空間への給気を行う給気ファンと、排気ダクトを通
して被空調空間からの排気を行う排気ファンと、排気ダ
クトに設けられ被空調空間に設置した複数の機器の周辺
の排気を行うための複数の排気フードと、被空調空間へ
給気を行うために給気ダクトに設けられた1乃至複数の
給気口と、給気ファンの風量を変化させる給気風量可変
装置と、各排気用フードごとに設けられ排気フードの排
気量を検出して排気フードの排気量を調節する複数の排
気量調節装置と、排気フードの使用の有無および排気フ
ードの設計風量に対する排気フードでの排気量の割合を
個別に設定するための複数の設定器と、排気ファンの風
量を変化させる排気風量可変装置と、給気口ごとに設け
られ給気口の給気量を検出して給気量を調節する給気量
調節装置と、各設定器によりそれぞれ設定された各設定
割合に基づいて排気風量可変装置および各排気量調節装
置および給気風量可変装置および各給気量調節装置を制
御する制御装置と、空調用風量可変装置が付設され空調
給気ダクトを通して前記各エリアへ外気を含む空調空気
を供給するとともに空調還気ダクトを通して前記各エリ
アの還気を行う空気調和機と、前記空調給気ダクトに設
けられた複数の空調吹出し口と、前記空調還気ダクトに
設けられた複数の空調吸込み口と、空調給気ダクトの各
空調吸込み口への分岐点と各空調吹出し口との間に設け
られそれぞれ空調給気ダクトの開閉を行う複数の給気用
モータダンパと、空調還気ダクトの各空調吸込み口への
分岐点と各空調吸込み口との間に設けられそれぞれ空調
還気ダクトの開閉を行う複数の還気用モータダンパとを
備え、前記排気フードおよび前記給気口および前記空調
給気口および前記空調還気口が被空調空間を機器の稼働
状況に応じて区分した複数のエリアごとに設けられ、制
御装置は、各設定器によりそれぞれ排気フードの使用す
ることを指示されたときには、各設定器によりそれぞれ
設定された排気量の設定割合に基づいて対応する排気フ
ードの排気量が前記設定割合に応じた排気量となるよう
に各排気量調節装置を制御するとともに、全ての排気フ
ードの各設計風量と各設定割合に基づいて排気ファンの
必要風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風量にな
るように排気風量可変装置を制御し、エリア毎の合計排
気量を演算しそのエリアに対応する給気口から給気され
る給気量の合計が合計排気量から空調空調機により供給
される外気量を差し引いた風量に一致するように給気風
量調節装置を制御するものであり、給排気設備および空
調設備を各エリア毎に設置することなくエリア毎に給排
気量をバランスさせることができ、各エリア間の空気の
流出入を防止しながら、給気ファンおよび排気ファンの
動力費を削減することができ、しかも使用者が機器の使
用状況などに応じて排気フードの排気量の変更を設定器
によって指示できるので、使い勝手を損なわず省エネル
ギ化を図ることができるという効果がある。また、空気
調和機の送風動力費を削減できる。
【0059】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記制御装置は、設定器によりエリア内の全ての排
気フードそれぞれについて使用の停止が指示されたとき
には、当該エリアの空調給気ダクトに設けられた給気用
モータダンパおよび空調還気ダクトに設けられた還気用
モータダンパを閉止させ、当該エリア以外のエリアに必
要な風量が得られるように空調用風量可変装置を制御す
るので、エリア内の全ての排気フードの使用の停止が指
示されたときには当該エリアを無駄に空調することがな
いので、空調エネルギーを削減することが可能となると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すシステム構成図である。
【図2】実施形態2を示すシステム構成図である。
【図3】実施形態3示すシステム構成図である。
【図4】従来例を示す給排気設備の構成図である。
【図5】他の従来例を示す給排気システムのシステム構
成図である。
【符号の説明】
1 機器 2 排気フード 3 給気ファン 4 給気ダクト 5 給気口 6 排気ファン 7 排気ダクト 9 排気量調節装置 10 設定器 11 空調吹出口 21 給気風量可変装置 22 排気風量可変装置 30 制御装置 40 空気調和機 A 被空調空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気ダクトを通して被空調空間への給気
    を行う給気ファンと、排気ダクトを通して被空調空間か
    らの排気を行う排気ファンと、排気ダクトに設けられ被
    空調空間に設置した複数の機器の周辺の排気を行うため
    の複数の排気フードと、被空調空間へ給気を行うために
    給気ダクトに設けられた1乃至複数の給気口と、給気フ
    ァンの風量を変化させる給気風量可変装置と、各排気用
    フードごとに設けられ排気フードの排気量を検出して排
    気フードの排気量を調節する複数の排気量調節装置と、
    排気フードの設計風量に対する排気フードでの排気量の
    割合を個別に設定するための複数の設定器と、排気ファ
    ンの風量を変化させる排気風量可変装置と、各設定器に
    よりそれぞれ設定された各設定割合に基づいて排気風量
    可変装置および各排気量調節装置および給気風量可変装
    置を制御する制御装置とを備え、制御装置は、各設定器
    によりそれぞれ設定された各設定割合に基づいてそれぞ
    れ対応する排気フードの排気量調節装置を制御し、全て
    の排気フードの各設計風量と各設定割合とを利用して排
    気ファンの必要風量を演算し排気ファンの風量が当該必
    要風量になるように排気風量可変装置を制御するととも
    に、給気ファンの風量が被空調空間全体での給気風量と
    排気風量とのバランスがとれるような風量となるように
    給気風量可変装置を制御することを特徴とする給排気空
    調制御システム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、各排気量調節装置を制
    御するにあたって、各排気フードの各設計風量と各設定
    器によりそれぞれ設定された各設定割合とに基づいてそ
    れぞれ対応する各排気フードの各排気量が各設定割合に
    応じた排気量となるように各排気量調節装置を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の給排気空調制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記給気ファンとは別に設けられ被空調
    空間における作業者の作業領域へ外気を含む空調空気を
    供給する空調設備を備え、前記制御装置は、給気ファン
    の風量が排気ファンの風量から空調設備により被空調空
    間へ供給する外気量を差し引いた風量になるように給気
    風量可変装置を制御することを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の給排気空調制御システム。
  4. 【請求項4】 前記複数の機器のうちの少なくとも1つ
    の機器がガスの燃焼を伴うガス機器であって、当該ガス
    機器のガス供給路上に配置されガスの流量を検出するガ
    ス流量検出装置を備え、前記制御装置は、設定器により
    設定された設定割合に基づいて演算した風量が当該ガス
    機器に規定された規定排気量を下回るときには、設定器
    による設定割合に関わらず、規定排気量が確保されるよ
    うに、排気量調節装置を制御し、全ての排気フードの各
    設計風量と各設定割合と規定排気量とを利用して排気フ
    ァンの必要風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風
    量になるように排気風量可変装置を制御するとともに、
    給気ファンの風量が被空調空間全体での給気風量と排気
    風量とのバランスがとれるような風量となるように給気
    風量可変装置を制御するすることを特徴とする請求項1
    記載の給排気空調制御システム。
  5. 【請求項5】 給気ダクトを通して被空調空間への給気
    を行う給気ファンと、排気ダクトを通して被空調空間か
    らの排気を行う排気ファンと、排気ダクトに設けられ被
    空調空間に設置した複数の機器の周辺の排気を行うため
    の複数の排気フードと、被空調空間へ給気を行うために
    給気ダクトに設けられた1乃至複数の給気口と、給気フ
    ァンの風量を変化させる給気風量可変装置と、各排気用
    フードごとに設けられ排気フードの排気量を検出して排
    気フードの排気量を調節する複数の排気量調節装置と、
    排気フードの設計風量に対する排気フードでの排気量の
    割合を個別に設定するための複数の設定器と、排気ファ
    ンの風量を変化させる排気風量可変装置と、給気口ごと
    に設けられ給気口の給気量を検出して給気量を調節する
    給気量調節装置と、各設定器によりそれぞれ設定された
    各設定割合に基づいて排気風量可変装置および各排気量
    調節装置および給気風量可変装置および各給気風量調節
    装置を制御する制御装置とを備え、前記排気フードおよ
    び前記給気口が被空調空間を機器の稼働状況に応じて区
    分した複数のエリアごとに設けられ、制御装置は、各設
    定器によりそれぞれ設定された各設定割合に基づいて対
    応する各排気フードの排気量が前記設定割合に応じた排
    気量となるように排気量調節装置を制御し、全ての排気
    フードの各設計風量と各設定割合に基づいて排気ファン
    の必要風量を演算し排気ファンの風量が当該必要風量に
    なるように排気風量可変装置を制御し、給気ファンの風
    量が排気ファンの風量に見合う風量となるように給気風
    量可変装置を制御するとともに、エリア毎の合計排気量
    を演算しそのエリアに対応する給気口から給気される給
    気量の合計が前記合計排気量に一致するように給気風量
    調節装置を制御することを特徴とする給排気空調制御シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 給気ダクトを通して被空調空間への給気
    を行う給気ファンと、排気ダクトを通して被空調空間か
    らの排気を行う排気ファンと、排気ダクトに設けられ被
    空調空間に設置した複数の機器の周辺の排気を行うため
    の複数の排気フードと、被空調空間へ給気を行うために
    給気ダクトに設けられた1乃至複数の給気口と、給気フ
    ァンの風量を変化させる給気風量可変装置と、各排気用
    フードごとに設けられ排気フードの排気量を検出して排
    気フードの排気量を調節する複数の排気量調節装置と、
    排気フードの使用の有無および排気フードの設計風量に
    対する排気フードでの排気量の割合を個別に設定するた
    めの複数の設定器と、排気ファンの風量を変化させる排
    気風量可変装置と、給気口ごとに設けられ給気口の給気
    量を検出して給気量を調節する給気量調節装置と、各設
    定器によりそれぞれ設定された各設定割合に基づいて排
    気風量可変装置および各排気量調節装置および給気風量
    可変装置および各給気量調節装置を制御する制御装置
    と、空調用風量可変装置が付設され空調給気ダクトを通
    して前記各エリアへ外気を含む空調空気を供給するとと
    もに空調還気ダクトを通して前記各エリアの還気を行う
    空気調和機と、前記空調給気ダクトに設けられた複数の
    空調吹出し口と、前記空調還気ダクトに設けられた複数
    の空調吸込み口と、空調給気ダクトの各空調吸込み口へ
    の分岐点と各空調吹出し口との間に設けられそれぞれ空
    調給気ダクトの開閉を行う複数の給気用モータダンパ
    と、空調還気ダクトの各空調吸込み口への分岐点と各空
    調吸込み口との間に設けられそれぞれ空調還気ダクトの
    開閉を行う複数の還気用モータダンパとを備え、前記排
    気フードおよび前記給気口および前記空調給気口および
    前記空調還気口が被空調空間を機器の稼働状況に応じて
    区分した複数のエリアごとに設けられ、制御装置は、各
    設定器によりそれぞれ排気フードの使用することを指示
    されたときには、各設定器によりそれぞれ設定された排
    気量の設定割合に基づいて対応する排気フードの排気量
    が前記設定割合に応じた排気量となるように各排気量調
    節装置を制御するとともに、全ての排気フードの各設計
    風量と各設定割合に基づいて排気ファンの必要風量を演
    算し排気ファンの風量が当該必要風量になるように排気
    風量可変装置を制御し、エリア毎の合計排気量を演算し
    そのエリアに対応する給気口から給気される給気量の合
    計が合計排気量から空調空調機により供給される外気量
    を差し引いた風量に一致するように給気風量調節装置を
    制御することを特徴とする給排気空調制御システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置は、設定器によりエリア内
    の全ての排気フードそれぞれについて使用の停止が指示
    されたときには、当該エリアの空調給気ダクトに設けら
    れた給気用モータダンパおよび空調還気ダクトに設けら
    れた還気用モータダンパを閉止させ、当該エリア以外の
    エリアに必要な風量が得られるように空調用風量可変装
    置を制御することを特徴とする請求項6記載の給排気空
    調制御システム。
  8. 【請求項8】 前記給気風量可変装置および前記排気風
    量可変装置は、それぞれインバータよりなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の給排
    気空調制御システム。
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