JP2012251369A - 防火パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、輻射熱を反射可能な金属板6A〜6Eがその板面間方向Tに間隔をおいて複数対向配置され、板面同士の間には中空層M1〜M4が形成され、複数の金属板6A〜6Eのうち、板面間方向Tの一端側及び他端側に位置する金属板6A,6Eのうち少なくともいずれか一方の金属板6A,6Eの外方を向く板面には発泡剤8Xが備えられていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
しかし、簡易間仕切り壁や軽量扉では、火災側から非火災側への火災時の火炎又は輻射熱等の侵入を長時間にわたって遮断することは一般的に難しい。すなわち、簡易間仕切り壁を通して熱が移動し、非火災側の可燃物が着火し非火災側に火災が拡大するおそれがある。
しかし、防火扉であっても火災側の温度が上昇してくると、防火扉を閉鎖していてもその防火扉を介して火災側の熱を非火災側へ伝えてしまい、非火災側の可燃物が着火して火災が非火災側に拡大する可能性がある。
このような問題に対する手段として、従来の防火パネルとしては、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された防火パネルは、二枚の金属外皮の間にロックウールよりなる無機系断熱材と発泡ウレタンよりなる樹脂系断熱材とからなる断熱材を充填して形成されている。
本発明は、前記金属板が三枚以上対向配置され、前記中空層が複数形成されていることが好ましい。
図1,図2に示すように、本実施形態の防火パネル1は、板部材2〜4に囲われ内空部Sが形成された簡易間仕切りや防火扉等の外殻体5の該内空部Sに挿入配置されるものであって、金属板6A〜6E,不燃材7,発泡剤8X,保護フィルム9,接着剤10,剥離紙11(図3参照)を備えている。なお、本実施形態においては、簡易間仕切りに用いられる防火パネルとして説明する。
金属板6A〜6Eの厚さは、例えば数μm〜数百μmの範囲で極めて薄く形成されている。複数の金属板6A〜6Eの板面a2とb1,b2とc1,c2とd1,d2とe1の間寸法は、特に限定されないが例えば1〜2mmに設定されるのが好ましい。
金属板6A〜6Eの不燃材7による固定は、粘性及び1000℃程度の耐熱性のある接着剤10で行われる。
この不燃材7は、図4(b)に示すように、その厚さ方向に複数の金属板6A〜6Eを所定の間隔を於いて挟持し得るよう、該厚さ方向に直交する複数の溝13,13・・を設けてなるものであってもよい。
発泡剤8Xの非火災時の層の厚みは、1〜2mm前後に設定されており、火災時に、火災による熱を受けて100℃を超えた付近で発泡を始めるようになっている。この発泡剤8Xの断熱性は、厚みを増すことにより発現されるものであり、所望の断熱性能に応じて厚みを適宜調整可能となっている。
この発泡剤8Xは、金属板6A,6Eに塗布して形成されている。
上記の防火パネル1は、例えば図5に示すように、剥離紙11を剥がして他の防火パネル1と接着,連結して、簡易間仕切り5に合う大きさとした上で該簡易間仕切り5中に挿入して用いられるようになっている。
まず、図1に示すように、防火パネル1は、通常時は、発泡剤8Xの状態で外殻体5に挿入配置されているが、火災時には、図6(a)に示すように、火災が起こっている側R1から発生する輻射熱の増加によって防火パネル1の発泡剤8Xが高温となって保護フィルム9を溶融し、100℃に達した付近で火災側R1の輻射熱を吸収しながら該発泡剤8Xが発泡し始める。この発泡剤8Xが輻射熱を利用して発泡することによって、発泡剤8Xが完全に発泡するまでの間火災側R1の熱の上昇が抑制される。
また、防火パネル1によれば、延焼防止機能が高められることにより、火災時に建物内での避難経路を維持しやすくなり、建物内の安全性が向上するという効果が得られる。
また、金属板6A〜6Eにより遮熱性を向上できるため、簡易間仕切壁や防火扉全体を軽量に形成することができるという効果が得られる。
また、これらの金属板6A〜6Eの外周部には、凹凸が形成されたものであってもよい。このような構成とすることによって、金属板6A〜6Eの外周部の強度を補強することができる。
また更に、上記実施形態においては、発泡剤8Xが、金属板6Aと金属板6Eの双方に配された構成とされているが、必ずしも双方に配置されている必要はなく、いずれか一方に配されたものであってもよい。
6A〜6E 金属板
8X 発泡剤
a1,a2,b1,b2,c1,c2,d1,d2,e1,e2 金属板の板面
M1〜M4 中空層
T 板面間方向
Claims (2)
- 輻射熱を反射可能な金属板がその板面間方向に間隔をおいて複数対向配置され、
前記板面同士の間には中空層が形成され、
前記複数の金属板のうち、前記板面間方向の一端側及び他端側に位置する前記金属板のうち少なくともいずれか一方の金属板の外方を向く板面には発泡剤が備えられていることを特徴とする防火パネル。 - 請求項1に記載の防火パネルであって、
前記金属板が三枚以上対向配置され、
前記中空層が複数形成されていることを特徴とする防火パネル。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6174227B1 (ja) * | 2016-12-01 | 2017-08-02 | 株式会社日鋼サッシュ製作所 | 防火扉 |
CN108863288A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-11-23 | 江苏凯尔消防工程设备有限公司 | 一种防火门芯材及其芯板制作方法 |
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2011
- 2011-06-03 JP JP2011125090A patent/JP5777056B2/ja active Active
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