JP2012251316A - ネットをポール間に張設する方法及びその方法に使用する吊冶具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイヤーロープ4の上下間隔より短い間隔で上下方向に係止部を連設した一対の支持腕を有する吊冶具2に、上から偶数番目のワイヤーロープ4を垂らして、上から奇数番目のワイヤーロープ4の連結部41を順次支持腕の下方の係止部に係止し、ネット3が折り畳まれる様に一対の支持腕にネット3を係止支持する。吊冶具2を吊り上げて、取付部材にワイヤーロープ4の連結部41を取り付け固定する取り付け工程1。ワイヤーロープ4を支持腕の係止部から離脱させる取り付け工程2。ワイヤーロープ4から直下の偶数番目のワイヤーロープ4と同高位置となって対応する取付部材に、連結部41を取り付ける取り付け工程3。ワイヤーロープ4を更に吊り上げ、上記の取り付け工程1乃至3を繰り返して取り付ける。
【選択図】図3
Description
これを防止するために、前記盛山と成った周囲に一定間隔でポールを立設して、このポール間に粉塵の通過を阻止する網目としたネットを張って盛山を囲み、ネット外に飛散する粉塵を留めて防止するようにしている。
次に、隣接するワイヤーロープ間にネットをかがりロープを使用して縫いながら留め、全ての隣接するワイヤーロープ間に同様の操作でネットを留めて、全体としてネットを張る作業を完了する。
これ等の作業は、高所作業車6を使用して作業員が行なう。
ワイヤーロープの数は、張設するネットの上下幅(高さ)によって設定されるものであり、結果としてその数が奇数になったり偶数になったりするため、数に対応して取り付け工程3の要否が決まるものである。
図1は本発明方法に使用する部材の一実施の形態を示し、表示を簡略化した斜視図であり、一対のポール1、1と吊冶具2及びネット3を配置して表示してある。
取付部材11は、ポール1に突設した取付板12、シャックル14及び、重合する前記取付孔13とシャックル14の孔を貫通するボルト15と、固定ナット16より成り、取付板12には取付孔13を有し、シャックル14、ボルト15及びナット16は作業性を考慮してワイヤーロープ4の連結部41に仮留めして置いても良い。
図面では、適当な上下幅(高さ)を有する区分ネット7枚が、上下端部と隣設する区分ネット間に介在するワイヤーロープ4、4・・・をかがりロープ(図示せず)で縫い留めて接続し、1枚のネット3を構成している。
また、各ワイヤーロープ4の両先端部はネット3の両側から突出し、ループ42を形成して先端を環状金具43で止着し、ポール1の取り付け部材11への連結部41が形成されている。
ネット3の構成は、結果としてネット3の上下端部及び中間部に等間隔でワイヤーロープ4が横設され、ワイヤーロープ4の両端はネット3の側端より突設して連結部41が形成されたものであればよく、図面の構成に限られるものではない。
吊支杆21には、上方へ突設した吊用金具23が複数設けてあり、水平状態を維持し吊り揚げ装置(クレーン等)5の吊ロープ51を結着して任意場所及び高さに吊り上げ移動できる。
支持腕22は筋交い26で補強され、吊支杆21に対して直角方向へ突設した係止板24を有し、係止板24には先端面から挿脱水平部と係止垂下部が連続した鍵状の溝孔の係止部25が形成してある。
係止部25は、隣接する上下のワイヤーロープ4の間隔より短い間隔で上下方向に連設されている。
また、係止部25の溝孔は、係止板24の先端面から直線的又は湾曲して下方へ傾斜した形状等のように、挿入・引き抜きが容易確実に行なえる形状であればよい。
支持腕22の最上位の係止部25Aの溝孔に、ネット3の上端部のワイヤーロープ4Aの連結部41Aの基部を挿入して係止し、当該ワイヤーロープ4Aを支持する。
溝孔は係止板24には先端面から挿脱水平部と係止垂下部が連続しているから、連結部41Aの基部を先端面の挿脱水平部の開口から係止垂下部へ挿入すればよく、挿入後のワイヤーロープ4Aは支持腕22間に緊張し、環状金具43が係止部25Aに引っ掛かって抜け出ることがない。
以下、上から偶数番目のワイヤーロープ4D、4F、4Hを垂らしたままとし、上から奇数番目のワイヤーロープ4E、4Gの連結部を順次下方の係止部25C、25Dの各溝孔に挿入して係止することで、ネット3が折り畳まれた様に一対の支持腕22、22に係止支持される(図2及び図3)。
吊冶具2は、水平状態を維持し、吊用金具22に吊り揚げ装置5の吊ロープ51を結着し、吊り揚げ装置5を操作して吊冶具2を任意場所及び高さに、吊り上げ移動が可能と成っている。
そして、各ワイヤーロープ4の上下間隔より短い間隔で支持腕22の上下方向に係止部25が連設され、ネット3は折り畳まれる様に一対の支持腕22に係止支持されるものであり、ネット3は上下長さの2分の1以上から4分の1に近い上下長で支持腕22に係止されて吊り上げられるから、ネット3が受ける風圧を小さくでき、風に煽られ危険を回避できる。
この取り付けは、予め連結部41Gに仮留めしてあるシャックル14Gの孔と、取付板12Gの取付孔13を重合してボルト15を貫通し、固定ナット16によって固定するものである。
ワイヤーロープ4Gの連結部41Gの基部を、係止部25Dの溝孔から引き抜くには、手動でも充分可能であるけれど、容易でない場合はハンマー等で叩打して押し出してもよい。
各工程の作業位置の高さによっては、高所作業車6に乗った作業員が行なうことは従前どおりである。
11 取付部材
12(12A〜12H) 取付板
13 取付孔
14(14A〜14H) シャックル
15 ボルト
16 ナット
2 吊冶具
21 支杆
22 支腕杆
23 吊用金具
24 係止板
25(25A〜25D) 係止部
3 ネット
4(4A〜4H) ワイヤーロープ
41(41A〜41H) 連結部
42 ループ
43 環状金具
5 吊り揚げ装置
51 吊ロープ
6 高所作業車
Claims (7)
- ネットの上下端部及び中間部に等間隔でワイヤーロープが横設され、ワイヤーロープの両端はネットの側端より突設して連結部が形成されたネットを、離間して立設した一対のポールのワイヤーロープの上下間隔に応じて同数設けられた取付部材に、前記ワイヤーロープの連結部を取付けて、ネットをポール間に張設する方法において、
ワイヤーロープの上下間隔より短い間隔で上下方向に係止部を連設した一対の支持腕を有する吊冶具に、最上位の係止部にネットの上端部のワイヤーロープの連結部を着脱可能に係止して当該ワイヤーロープを支持し、直下の二番目のワイヤーロープを垂らして、次下の三番目のワイヤーロープの連結部を最上位の次下の係止部に着脱可能に係止して当該三番目のワイヤーロープを支持し、以下、上から偶数番目のワイヤーロープを垂らして、上から奇数番目のワイヤーロープの連結部を順次下方の係止部に係止し、ネットが折り畳まれる様に一対の支持腕にネットを係止支持する準備工程、
この吊冶具を、係止部の最下部の位置に係止したワイヤーロープの連結部を、ポールの該当する取付部材の位置に対応するように吊り上げて移動し、該当する取付部材に当該ワイヤーロープの連結部を取り付け固定する取り付け工程1、
ポールの該当する取付部に当該ワイヤーロープの取り付けが完了後、当該ワイヤーロープを支持腕の係止部から離脱させる取り付け工程2、
ポールの該当位置に取り付けられた当該ワイヤーロープから垂れ下がった直下の偶数番目のワイヤーロープと同高位置となって対応する取付部材に、その垂れ下がった連結部を取り付ける取り付け工程3、
そして、上記の結果、支持腕の最下部の位置に係止したワイヤーロープと成った奇数番目のワイヤーロープの連結部と、垂れ下がった状態の直下の偶数番目のワイヤーロープの連結部を、対応した高さ位置のポールの取付部材に対応させるため、ワイヤーロープの2つ分の間隔を更に吊り上げ、上記の取り付け工程1乃至3を繰り返して取り付けていくことを特徴とするネットをポール間に張設する方法。 - 横設したワイヤーロープの数が奇数の場合は、準備工程において、係止部の最下部の位置に係止したワイヤーロープの取り付けに関して、垂れ下がった直下の偶数番目のワイヤーロープが存在しないため、取り付け工程3が省略されることを特徴とする請求項1記載のネットをポール間に張設する方法。
- 取り付け工程2と取り付け工程3の順序を入れ替えて行なうことを特徴とする請求項1又は2記載のネットをポール間に張設する方法。
- 吊冶具は横設した吊支杆の両側部に支持腕が垂下し、支持腕は吊支杆に対して直角方向へ突設した係止板を有し、係止板には先端面から挿脱水平部と係止垂下部が連続した溝孔の係止部が形成してあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のネットをポール間に張設する方法。
- ワイヤーロープの連結部は、ループに形成し先端を環状金具で止着したものであって、吊冶具の係止部の溝孔の幅がワイヤ―ロープの外径より広く、環状金具の外径よりも狭いことを特徴とする請求項4記載のネットをポール間に張設する方法。
- 横設した吊支杆の両側部に支持腕が垂下し、支持腕は吊支杆に対して直角方向へ突設した係止板を有し、係止板には先端面から挿脱水平部と係止垂下部が連続した溝孔の係止部が形成してあることを特徴とするネットをポール間に張設するための吊冶具。
- ネットに横設して側方に突出したワイヤ―ロープをループに形成し、先端部を環状金具で止着した連結部において、係止部の溝孔の幅が、当該ワイヤ―ロープの外径より広く、環状金具の外径よりも狭いことを特徴とする請求項6記載のネットをポール間に張設するための吊冶具。
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