JP2012246791A - 内燃機関の排気再循環システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気脈動に伴って排気還流通路中に湿った排気ガスが流入するのを防止でき、EGRクーラや吸気系主要部品の凝縮水による腐食を有効に抑制できる内燃機関の排気再循環システムを提供するものである。
【解決手段】低圧側排気還流通路71w上のLPL−EGR弁72と、排気還流通路71wに連通する上流側排気通路部分42waの排気ガス圧力を変化させる排気絞り弁43とを備えた内燃機関の排気再循環システムであり、ECU50は、LPL−EGR弁72が閉弁状態で、かつ、排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているかを判定する判定処理部51と、LPL−EGR弁72が閉弁状態であって排気還流通路71w内に凝縮水が発生していると判定されることを条件として、排気脈動に対し排気絞り弁43の開度を周期的に変化させ、LPL−EGR弁72より排気通路42w側の排気ガスの圧力変動を抑制する排気ガス圧力制御部52とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気再循環システムに関し、特に、排気絞り弁を用いることで排気管内の圧力を高め得るようにしている内燃機関の排気再循環システムに関する。
車両用の内燃機関においては、NOx(窒素酸化物)の低減に効果的な排気再循環を行う排気再循環システム、すなわち、EGRシステムを装着したものが多くなっている。また、高温の排気ガスの一部を吸気側に還流させるHPL(High Pressure Loop)−EGR回路とは別に、排気後処理装置を通過した後の排気ガスをターボ過給機のコンプレッサより上流側に還流させることで低温かつ大量の排気再循環を可能にしたLPL(Low Pressure Loop)−EGR回路を装備するEGRシステムも普及し始めている。
このようなEGRシステムでは、排気ガス中の水分がEGRクーラ等により冷やされることで排気ガス成分等が溶け込んだ酸性の凝縮水が発生し、その凝縮水が吸気管内に入ることで吸気系の主要部品が腐食し易くなる。また、LPL−EGR回路ではさらにターボ過給機のコンプレッサも腐食し易くなる。そこで、このような腐食を防止する対策が施されている。
例えば、排気浄化用の触媒が車両の床下に配置される等の理由からLPL−EGR配管が水平構造となってその配管中の排気還流通路に凝縮水が溜まり易くなるEGRシステムにおいて、その配管の最下部近傍で排気還流通路と排気通路とを連通させる連通路を形成することで、排気還流通路中の凝縮水を連通路を通して排気通路中に排出させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このEGRシステムでは、排気絞り弁より下流側の排気通路から吸気通路に排気ガスの一部を還流させるLPL−EGR配管の途中にEGRクーラとEGRバルブを設ける一方で、そのLPL−EGR配管の最下部近傍と排気絞り弁より上流側の排気管とを配管接続して前記連通路を形成し、その連通路上に開閉バルブを設けている。そして、排気絞り弁の閉弁により排気管内圧力が高まるときには、その連通路上の開閉バルブを閉弁させて連通路を遮断することで、EGR制御に悪影響を与えることなく排気還流通路中の凝縮水を排出できるようにしている。
特開2008−208721号公報
しかしながら、従来の内燃機関の排気再循環システムにあっては、LPL−EGR回路のEGRバルブが閉じた状態でも、エンジンから排気される排気管内の排気ガスの圧力脈動に伴ってLPL−EGR回路の排気還流通路中に湿った排気ガスが流入し易い、という問題があった。
具体的には、例えばエンジン冷却水の温度が低く、LPL−EGR回路を用いる低圧EGRが実行されないエンジンの運転条件下で、排気管内の排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路中に流入した湿った排気ガスがEGRクーラ(以下、LPL−EGRクーラという)の内部にまで達し、そのLPL−EGRクーラ内の排気ガスが露点(相対湿度100%となる温度)以下の温度に達することで、LPL−EGRクーラ内に凝縮水が発生し易くなっていた。
そのため、吸気系主要部品のみならず、LPL−EGRクーラの凝縮水による腐食が懸念されていた。
また、排気絞り弁によって排気圧およびLPL−EGR回路の排気還流通路の前後差圧を高めて低圧EGRガス量を制御するシステムでは、上述のような排気ガスの圧力脈動の影響による凝縮水の発生が、より懸念されていた。
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、排気管内の排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路中に湿った排気ガスが流入することを防止することができ、EGRクーラや吸気系主要部品の凝縮水による腐食を有効に抑制することのできる内燃機関の排気再循環システムを提供するものである。
本発明に係る内燃機関の排気再循環システムは、上記課題解決のため、(1)内燃機関の排気通路と吸気通路の間に介在する排気還流通路と、前記排気還流通路上に設けられ、前記排気通路側から前記吸気通路側への排気ガスの還流量を制御する排気還流制御弁と、前記排気通路上で開度を変化させ、前記排気通路のうち前記排気還流通路に連通する上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力を変化させる排気絞り弁と、を備えた内燃機関の排気再循環システムであって、前記排気還流制御弁が閉弁状態であるか否かを判定するとともに、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを判定する判定処理装置と、前記判定処理装置により前記排気還流制御弁が閉弁状態であって前記排気還流通路内に凝縮水が発生していると判定されることを条件として、前記内燃機関の排気圧力の脈動に対し前記排気絞り弁の開度を周期的に変化させ、前記排気圧力の脈動に対して前記排気還流制御弁より前記排気通路側で前記上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力変動を抑制する制御を実行する排気ガス圧力制御装置と、を備えたことを特徴とする。
この構成により、排気還流制御弁が閉弁状態であって排気還流通路内に凝縮水が発生すると、排気ガス圧力制御装置が内燃機関の排気圧力の脈動に対し排気絞り弁の開度を周期的に変化させ、排気圧力の脈動に対して排気還流制御弁より排気通路側の上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力変動を抑制する制御が実行される。したがって、排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路中に湿った排気ガスが流入することを防止することができ、EGRクーラや吸気系主要部品の凝縮水による腐食を有効に抑制することのできる内燃機関の排気再循環システムとなる。なお、ここにいう閉弁とは、最小開度となることを意味し、全閉状態に限定されるものではない。また、排気ガス圧力制御装置は、内燃機関の排気圧力の脈動に対して絞り効果による圧力変動が逆位相となるように排気絞り弁の開度を変化させるのがよい。
上記構成を有する本発明の内燃機関の排気再循環システムにおいては、(2)前記排気ガス圧力制御装置が、前記内燃機関の冷却水の温度、機関回転速度および燃料噴射量に基づいて、前記排気絞り弁の開度を変化させる周期を設定するのが好ましい。この場合、内燃機関の排気圧力の脈動に対して還流排気ガスの圧力変動を的確に抑制可能な排気絞り弁の開度制御が可能になる。なお、この場合、周期設定用のマップを有しているのがより好ましい。
上記(2)の構成を有する本発明の内燃機関の排気再循環システムにおいては、(3)前記排気ガス圧力制御装置が、前記内燃機関の冷却水の温度が予め設定された閾値温度以下であることを条件として、前記排気絞り弁の開度を変化させる周期を設定するのが好ましい。この場合、凝縮水が発生し易い運転条件の下で、排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路中に湿った排気ガスが流入することを確実に防止できる。
本発明の内燃機関の排気再循環システムにおいては、(4)前記判定処理装置が、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを、前記内燃機関の冷却水温度、前記排気還流通路内の排気ガスの温度および前記排気ガスの露点のうち少なくとも1つを用いて判定するのが好ましい。この場合、システム内の主要部品の腐食につながる程度の量の凝縮水が発生するか否かを、的確に判定できる。なお、この場合の判定処理装置は、前記内燃機関の冷却水の温度を検出する冷却水温度検出と、前記排気還流通路内の排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出と、前記内燃機関の排気ガスの露点を算出する露点検出とのうち少なくとも1つの検出処理を実行するものとなる。
上記(4)の構成を有する内燃機関の排気再循環システムにおいては、(5)前記排気還流通路のうち前記排気還流制御弁より前記吸気通路側に設けられ、前記排気還流通路を通る排気ガスを冷却する排気冷却器をさらに備え、前記判定処理装置が、前記排気還流通路の一部を構成する前記排気冷却器の内部通路中における前記排気ガスの温度を用いて、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを判定するのが好ましい。この構成により、凝縮水が発生し易い排気冷却器の内部通路における排気ガスの温度に基づき、排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを精度良く判定することができる。
本発明の内燃機関の排気再循環システムにおいては、(6)前記排気還流通路が、前記吸気通路のうち過給用のコンプレッサより上流側の吸気通路部分と、前記排気通路のうち該排気通路上に配置された排気タービンまたは排気浄化装置より下流側の排気通路部分との間に介在し、前記排気還流制御弁が、前記低圧側排気還流通路を通る低圧側の排気ガスの還流量を制御することが好ましい。これにより、凝縮水が発生し易い低圧側排気還流通路の排気ガスの還流量を制御し、低圧EGR回路の排気還流通路中に湿った排気ガスが流入することを防止することができる。
本発明によれば、排気還流制御弁が閉弁状態であって排気還流通路内に凝縮水が発生すると、排気ガス圧力制御装置が内燃機関の排気圧力の脈動に対し排気絞り弁の開度を周期的に変化させることにより、排気圧力の脈動に対して排気還流制御弁より排気通路側の上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力変動を抑制するようにしているので、排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路中に湿った排気ガスが流入することを防止することができ、EGRクーラや吸気系主要部品の凝縮水による腐食を有効に抑制することのできる内燃機関の排気再循環システムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気再循環システムの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気再循環システムにおける排気絞り弁付近を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気再循環システムの制御系の構成図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気再循環システムで実行される還流排気ガス圧力の変動を抑制する制御の概略のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気再循環システムの作用説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1〜図5は、本発明に係る内燃機関の排気再循環システムの一実施形態を示すものであり、この実施形態は、本発明を多気筒内燃機関である直列4気筒のディーゼルエンジン10(以下、単にエンジン10という)に適用したものである。
まず、その構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態のエンジン10は、複数の気筒11を有しており、このエンジン10には、各気筒11内の燃焼室(詳細を図示していない)に燃料を噴射するコモンレール型の燃料噴射装置12と、燃焼室に空気を吸入させる吸気装置13と、燃焼室からの排気ガスを排気させる排気装置14と、吸気装置13内で吸入空気を圧縮するコンプレッサ15aと排気装置14内の排気エネルギを利用しコンプレッサ15aを回転させて燃焼室に空気を過給する排気タービン15bとを有するターボ過給機15と、このターボ過給機15の排気タービン15bより上流側の高圧側の排気ガスの一部をコンプレッサ15aより下流側の吸気装置13内に還流させ再循環させるHPL−EGR装置16(高圧EGR装置)と、このターボ過給機15の排気タービン15bより下流側の低圧側の排気ガスの一部をコンプレッサ15aより上流側の吸気装置13内に還流させ再循環させるLPL−EGR装置17(低圧EGR装置)とが装備されている。
燃料噴射装置12は、例えばエンジン10の回転動力により図外の燃料タンクから燃料を汲み上げて高圧の燃圧(燃料圧力)に加圧し吐出するサプライポンプ21(図3参照)と、そのサプライポンプ21からの燃料が導入されるコモンレール22と、このコモンレール22を通して供給される燃料を図3に示すECU(電子制御ユニット)50からの噴射指令信号に対応するタイミングおよび開度(デューティー比)で燃焼室内に噴射する燃料噴射弁23と、を含んで構成されている。ここで、コモンレール22はサプライポンプ21から供給された高圧燃料を均等な圧力に保ちながら複数の燃料噴射弁23に分配・供給する。また、燃料噴射弁23は、公知のニードル弁で構成されており、噴射指令信号に応じてその開弁時間を制御されることにより噴射指令信号に応じた噴射量の燃料(例えば軽油)を燃焼室内に噴射・供給することができる。
吸気装置13には、内部の空気を複数の気筒11に分配する吸気マニホールド31と、この吸気マニホールド31に接続する吸気管32と、吸気管32の最上流部でフィルタにより吸入空気を清浄化するエアクリーナ33と、ターボ過給機15のコンプレッサ15aより下流側の吸気管部32b内でコンプレッサ15aにより圧縮されて昇温した過給空気を冷却するインタークーラ34(中間冷却器)と、吸気管32内への新気の吸入流量を検出するエアフローメータ35と、インタークーラ34および吸気マニホールド31の間で開度を変化させることによりHPL−EGR装置16の前後差圧を調整可能な吸気絞り弁36と、吸気管32の上流部で吸入空気の湿度を検出する湿度センサ37(図2参照)とが、それぞれ装着されている。
排気装置14は、複数の気筒11からの排気ガスが内部に流入する排気マニホールド41と、排気マニホールド41に接続された排気管42と、ターボ過給機15の排気タービン15bより下流側で開度を変化させることによりエンジン10のアイドル時にその排気温度の調整が可能であるとともにLPL−EGR装置17の背圧の制御が可能な排気絞り弁43と、ターボ過給機15の排気タービン15bより下流側の排気管42に装着された公知の酸化触媒コンバータ44aおよびディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)44bからなる排気浄化ユニット44と、排気浄化ユニット44を通過した排気ガスの温度(後述する低圧側排気還流通路71w内の排気ガスの温度)を検出する排気温度センサ47と、排気浄化ユニット44を通過した排気ガスの圧力を検出する排気圧力センサ48と、を含んで構成されている。
ターボ過給機15のコンプレッサ15aおよび排気タービン15bは、図示しないタービンシャフトによって互いに回転方向一体に結合されており、エンジン10の複数の気筒11からそれらの排気行程において排気マニホールド41内に排出される排気ガスの排気エネルギにより排気タービン15bを回転させ、この排気タービン15bと一体のコンプレッサ15aを回転させることで、コンプレッサ15aにより吸入空気を圧縮して吸気マニホールド31側に正圧の空気を圧送・供給することができるようになっている。
また、HPL−EGR装置16は、排気マニホールド41および吸気マニホールド31の間に介装されたHPL−EGRパイプ61(高圧側排気還流管部)と、このHPL−EGRパイプ61の途中に装着され、排気マニホールド41内の高圧の排気ガスの吸気側への還流量を調整することができるHPL−EGR弁62と、を有している。
HPL−EGRパイプ61は、排気管42内の排気通路のうちターボ過給機15の排気タービン15bより上流側の上流側排気管部42aまたは排気マニホールド41の内部と、吸気管32のうちターボ過給機15のコンプレッサ15aより下流側の吸気マニホールド31の内部とを連通させ、排気タービン15bを抵抗要素としてそれより上流側で高圧となる高圧側の排気ガスをエンジン10の吸気マニホールド31の直前または内部に還流させることができるようになっており、還流させた排気ガスをコンプレッサ15a側から過給される空気と共にエンジン10に吸入させることができるようになっている。このHPL−EGRパイプ61は、吸気マニホールド31および排気マニホールド41と共にエンジン10に高圧側の排気ガスを再循環させる高圧側排気再循環経路L1を形成するとともに、その内部に高圧側排気再循環経路L1の主要部をなす高圧側排気還流通路61wを形成している。また、HPL−EGR弁62は、HPL−EGRパイプ61内の高圧側排気還流通路61wを開通させる開弁状態と、この高圧側排気還流通路61wの開通を制限(例えば遮断)する閉弁状態とに切替え可能になっている。
LPL−EGR装置17は、排気管42および吸気管32の間に介装されたLPL−EGRパイプ71(低圧側排気還流管部)と、このLPL−EGRパイプ71の途中に装着されて排気ガスの還流量を調整することができるLPL−EGR弁72(低圧EGR弁)と、LPL−EGR弁72より排気管42側に設けられ、排気管42内の排気通路42wから分岐してLPL−EGRパイプ71内の低圧側排気還流通路71wを通る排気ガスをその通過途中で冷却することができるLPL−EGRクーラ73(排気冷却器)と、排気管42内の排気通路42w上で排気浄化ユニット44より下流側に、特に低圧側排気還流通路71wとの接続点J2より下流側の絞り位置に配置され、その絞り位置で排気通路42wの通路断面積を狭める(絞る)ように開度を縮小させたり、その狭めた通路断面積を元に戻したりすることができる前述の排気絞り弁43と、を有している。
LPL−EGRパイプ71は、排気管42のうち排気タービン15bより下流側の下流側排気管部42bと吸気管32のうちコンプレッサ15aより上流側の上流側吸気管部32aとの間に介装され、吸気管32内の吸気通路32wのうち過給用のコンプレッサ15aより上流側と、排気通路42wのうち排気タービン15bおよび排気浄化ユニット44より下流側とを連通させるようになっている。このLPL−EGRパイプ71は、排気タービン15bおよび排気浄化ユニット44を抵抗要素としてそれより下流側で低圧となる低圧側の排気ガスを、上流側吸気管部32a内に還流させることができる。また、このLPL−EGRパイプ71は、吸気管32への接続点J1より下流側の吸気管32および排気管42への接続点J2より上流側の排気管42と共に、エンジン10に低圧側の排気ガスを再循環させる低圧側排気再循環経路L2を形成しており、併せて、その内部に低圧側排気再循環経路L2の主要部をなす低圧側排気還流通路71wを形成している。
LPL−EGR弁72は、LPL−EGRクーラ73と吸気管32の上流側吸気管部32aとの間に配置されて低圧側の排気ガスの還流量を制御する、開閉および開度制御可能な弁であり、低圧側排気還流通路71wを開通させる開弁状態と、この低圧側排気還流通路71wの開通を制限(例えば遮断)する閉弁状態とに切替え可能になっている。このLPL−EGR弁72は、低圧側排気還流通路71wを通る低圧側の還流排気ガスの還流量をLPL−EGRクーラ73より排気還流方向の下流側で制御するようになっている。
LPL−EGRクーラ73は、詳細を図示しないが、低圧側排気還流通路71wの一部を形成するガス管部と、そのガス管部の周囲に冷却用流体通路を形成するハウジング部とを有しており、ハウジング部に導入される冷却用流体(例えば、エンジン冷却水)とガス管部内の低圧側排気還流通路71wの一部を通る還流排気ガスとの間における熱交換によって、低圧側の還流排気ガスを冷却できるようになっている。
インタークーラ34は、コンプレッサ15aより吸気方向の下流側で過給空気(圧縮により昇温した空気)を冷却する公知のものであり、その内部に導入されるエンジン冷却水とガス管部内を通る低圧側の還流排気ガスとの間における熱交換によって、低圧側の還流排気ガスを冷却できるようになっている。
HPL−EGR装置16およびLPL−EGR装置17は、電子制御ユニットであるECU50によってHPL−EGR弁62およびLPL−EGR弁72の開閉動作および開度を制御されることで、吸気管32の下流側吸気管部32bへの高圧側排気ガスの還流量と、吸気管32の上流側吸気管部32aへの低圧側排気ガスの還流量とが、それぞれECU50によって制御されるものである。
ECU50は、詳細なハードウェア構成を図示しないが、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、A/D変換器やバッファ等を有する入力インターフェース回路、および、駆動回路等を有する出力インターフェース回路を含んで構成されている。
図3に示すように、ECU50には、エアフローメータ35、湿度センサ37、排気温度センサ47および排気圧力センサ48の他に、図外のアクセルペダルの踏み込みを検出するアクセル開度センサ101、吸気絞り弁36の開度を検出するスロットル開度センサ102、所定角度単位のクランク軸回転信号を出力するクランク角センサ103、エンジン10の冷却水温度を検出する冷却水温センサ104、吸気マニホールド31の入口付近でエンジン10の過給圧を検出する吸気管内圧力センサ105、外気温度を検出する外気温度センサ106、エンジン10が搭載された車両の走行速度または車輪回転速度を検出する車速センサ107等がそれぞれ接続されており、これらのセンサ群35,37,47,48および101〜107からのセンサ情報がECU50に取り込まれるようになっている。また、ECU50のROMには、入力インターフェース回路に取り込まれるアクセル開度センサ101からの加速要求やクランク角センサ103からのエンジン回転数等を所定時間毎に取り込んでエンジン10の燃焼室内への燃料噴射量等を算出するための演算処理プログラムやマップ等が格納されている。
さらに、ECU50には、図示しないそれぞれの駆動回路を介してサプライポンプ21(例えば、その電磁スピル弁)、複数の燃料噴射弁23、吸気絞り弁36、HPL−EGR弁62、LPL−EGR弁72(具体的には、これらの電磁駆動部(符号無し))が接続されている。そして、ECU50が、エンジン10の運転制御、例えばサプライポンプ21の吐出制御、燃料噴射弁23による燃料噴射量制御、吸気絞り弁36の開度制御、HPL−EGR弁62およびLPL−EGR弁72の開度制御(EGR率制御)、排気絞り弁43の開度制御等を実行するようになっている。
本実施形態のエンジン10においては、前述のように、HPL−EGR装置16およびLPL−EGR装置17により排気管42側から吸気管32側に排気ガスを還流させてエンジン10に再度吸入させる高圧側排気再循環経路L1および低圧側排気再循環経路L2を形成し、かつ、低圧側排気再循環経路L2を通る低圧側の排気ガスをLPL−EGRクーラ73により冷却するようにしている。したがって、特に、低圧側排気再循環経路L2の主要部をなす低圧側排気還流通路71wにおいて酸性の凝縮水が発生し易い。
また、LPL−EGRクーラ73がLPL−EGR弁72より排気還流方向の上流側に位置するため、図2に示すように、排気管42の排気通路42w内の排気ガスの圧力変動がLPL−EGRクーラ73の内部に波及し易いとともに、排気絞り弁43の開閉により変化し易いものとなる。
そこで、HPL−EGR装置16およびLPL−EGR装置17を制御するECU50は、複数の機能部として、LPL−EGR弁72が最小開度となる閉弁状態であるか否かを判定する第1判定処理と低圧側排気還流通路71w内に所定水量以上の凝縮水が発生しているか否かを判定する第2判定処理とを実行する判定処理部51(判定処理装置)と、この判定処理部51によりLPL−EGR弁72が閉弁状態であって低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生していると判定されることを実行条件として、排気管42内に生じる排気ガスの圧力変動(排気脈動)に応じ排気絞り弁43の開度を周期的に変化させることでその排気ガスの圧力変動を抑制する制御を実行する排気ガス圧力制御部52(排気ガス圧力制御装置)と、を有している。
すなわち、ECU50は、判定処理部51および排気ガス圧力制御部52の機能のそれぞれを発揮できるように、ROM内にこれらの機能部に対応する制御プログラムを内蔵するとともに、それらの制御プログラムで使用される作業メモリ領域をRAM等に有している。
ここで、判定処理部51は、ECU50がエンジン10の運転状態に応じた制御値として保持するLPL−EGR弁72の開度値が最小開度となるか否かによって閉弁状態であるか否かを判定する第1判定処理を実行する。
また、判定処理部51は、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度が露点より低い温度に達しているか否かを判定し、その判定結果から、低圧側排気還流通路71w内に所定水量以上の凝縮水が発生しているか否かを判定するようになっている。
具体的には、判定処理部51は、まず、例えばエンジン10の冷却水の温度[°C]、機関回転速度[rpm]および燃料噴射量[mm/st]に基づいて、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度をマップを用いて算出する。ECU50のROM内には予めLPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度を算出するためガス温度算出用マップM1が格納されており、このガス温度算出用マップM1により排気ガスの温度を算出し推定できるようになっている。なお、このガス温度算出用マップM1は、エンジン10の冷却水温、機関回転数および燃料噴射量が相違する各運転条件について予めの試験を行って、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度および圧力のデータを採集し、マップ化したものである。なお、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度を温度センサによって直接的に検出するようにしてもよい。
また、ECU50のROM内には、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度を検出するためのガス温度算出用マップM1と共に、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの圧力を検出するためのガス圧力算出用マップM2が格納されている。そして、判定処理部51は、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの露点を算出するために、ガス温度算出用マップM1と共にガス圧力算出用マップM2を参照して、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度および圧力を推定するようになっている。ここにいうガス圧力検出用マップM2も、エンジン10の冷却水温、機関回転数および燃料噴射量が相違する各運転条件について予めの試験を行って、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの圧力のデータを採集し、マップ化したものである。なお、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの圧力を圧力センサによって検出するようにしてもよい。
判定処理部51は、さらに、センサ情報やROM内に予め格納された設定値情報として得られる大気温度、大気圧、湿度、空燃比および燃料H/C比(燃料中の水素と炭素の比)等を基に、LPL−EGRクーラ73内の還流排気ガス中における水蒸気の割合を算出し、その水蒸気の割合の値とガス圧力検出用マップM2により算出したLPL−EGRクーラ73内の還流排気ガスの圧力とからこの排気ガスの蒸気圧を算出して、この蒸気圧とLPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度とから露点を算出するようになっている。すなわち、判定処理部51は、エンジン10の排気ガスの露点を算出する露点検出装置の機能を有している。
排気ガス圧力制御部52は、排気絞り弁43より上流側の排気管42内の排気ガスの圧力を排気絞り弁43の絞りの周期的な強弱制御によって周期的に変化させ、その排気絞り弁43より上流側の排気管42内の圧力をエンジン10側からの排気圧力の脈動に対して逆位相で変化させるようになっている。
すなわち、エンジン10の排気脈動によって排気絞り弁43より上流側の排気管42内の排気圧力が上がるときには、LPL−EGR弁72よりも排気通路42w側の上流側排気通路部分42wa内の排気ガスの圧力を下げるように、その排気絞り弁43の絞りを弱く(絞り弁開度を大きくする)する制御がなされる一方、エンジン10の排気脈動によって排気絞り弁43より上流側の排気管42内の排気圧力が下がるときには、LPL−EGR弁72よりも排気通路42w側の上流側排気通路部分42wa内の排気ガスの圧力を上げるように、その排気絞り弁43の絞りを強くする(絞り弁開度を小さくする)制御がなされるようになっている。
エンジン10は、4サイクルエンジンであり、その2回転毎に複数の気筒11が所定の順序で排気行程となるので、排気マニホールド41の内部へのエンジン10の排気の圧力はエンジン10の機関回転速度に応じた周期で変動し、排気マニホールド41内の排気ガスには排気脈動が生じる。また、排気マニホールド41の内部から排気管42内に流れ、排気タービン15bおよび排気浄化ユニット44を通過することで、弱まることがあっても、それらを通過した後の排気ガスにも、排気脈動は残存する。
この排気脈動に対して、ECU50の排気ガス圧力制御部52は、LPL−EGR弁72より排気通路42w側で上流側排気通路部分42wa内の排気ガスの圧力変動を抑制する、例えば打ち消すように排気絞り弁43の絞りの強弱(絞り弁開度)を制御するようになっている。ECU50は、そのために、エンジン10の排気により排気マニホールド41内および排気管42内に生じる排気脈動の位相を、例えばエンジン10の運転状態を示すクランク角センサ103からの機関回転速度や気筒判別可能な他の検出情報等を基に推定するようになっている。
また、ECU50は、通常はLPL−EGR装置17による低圧EGRガス量をエンジン10の運転状態に応じて最適値に調整するよう排気絞り弁43の開度を可変制御する機能を発揮するが、LPL−EGR弁72よりも排気通路42w側で排気圧力センサ48により検出される上流側排気通路部分42wa内の排気ガスの圧力変動が大きく、かつ、低圧側排気還流通路71w内に所定量以上の凝縮水が発生しているときには、排気脈動の抑制制御を優先的に実行するようにプログラムされている。なお、その制御プログラムによる動作については、後述する。
さらに、排気ガス圧力制御部52は、エンジン10の冷却水の温度[°C]、機関回転速度[rpm]および燃料噴射量[mm/st]に基づいて、排気絞り弁43の開度を変化させる周期とその開度を設定するための周期設定用マップM3および開度設定用マップM4を有しており、これら周期設定用マップM3および開度設定用マップM4は、ECU50のROM内に予め格納されている。
ここにいう周期設定用マップM3および開度設定用マップM4とは、排気絞り弁43より上流側の排気管42内の排気ガス流量を計測してその変動をモニタする条件下で、エンジン10の冷却水の温度、機関回転速度および燃料噴射量のうちいずれかが異なる各運転条件について、排気絞り弁43の作動周期および開度をそれぞれ変化させながら計測する実験を予め実行して、排気ガス流量の計測値の変動が十分に小さくなる変動抑制点を調べ、その変動抑制点における作動周期および開度の計測値を各運転状態に対応するマップ値とすることで、エンジン冷却水温度、機関回転速度および燃料噴射量に基づいて排気絞り弁43の開度を変化させる周期とその開度を算出可能にするものである。
また、このような排気ガス圧力制御部52による排気絞り弁43の開度制御を設定された実行条件(LPL−EGR弁72が閉弁状態であって低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているという実行条件)下において可能ならしめるべく、ECU50には、冷却水温センサ104(冷却水温度検出装置)、排気温度センサ47(排気ガス温度検出装置)および排気圧力センサ48が接続されており、かつ、判定処理部51にて前述の露点算出処理が実行されるようになっている。
さらに、本実施形態の判定処理部51および排気ガス圧力制御部52は、エンジン10の冷却水の温度が予め設定された閾値水温より低温であること(低圧側排気還流通路71w内に比較的多量の凝縮水が発生し易い状態であること)を前提条件として、判定処理部51によるLPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度および圧力の推定処理や前述の露点算出の処理を実行し、排気ガス圧力制御部52による排気絞り弁43の絞り弁開度の制御周期やその開度値の設定処理を実行するものとなっている。ここにいう閾値水温は、LPL−EGRクーラ73の内部に湿った空気が入った場合に露点未満の温度に達する確率が高くなる程度の冷却水温度として、予め設定される。
判定処理部51は、上述のように、低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているか否かを、エンジン10の冷却水温度、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度および露点のすべてを用いて判定するのが好ましいが、エンジン冷却水温度、低圧側排気還流通路71w内の排気ガスの温度およびその排気ガスの露点のうち少なくとも1つとECU50で把握されるエンジン10の運転状態に関する他の情報とを用いて実行条件の判定を行うものであってもよい。
なお、ECU50は、前述の実行条件が成立しない通常時には、例えば排気圧力センサ48の検出圧力その他のエンジン10の運転状態に基づいて、低圧側排気還流通路71wを通る還流排気ガスの流量(低圧EGR量)が略一定になるように、エンジン10の運転状態に応じたLPL−EGR弁72の目標開度を予めの実験により設定したEGR開度マップに基づいて算出し、LPL−EGR弁72の目標開度を制御するようになっているものである。ここでのEGR開度マップは、例えば機関回転数やアクセル開度(要求負荷)に応じた最適な排気還流量またはバルブ開度をその目標値として予め設定したもので、クランク角センサ103やアクセル開度センサ101の検出情報を基にその目標値を算出可能な記憶データである。ECU50は、あるいは、前述の実行条件が成立しない通常時に、低圧側排気還流通路71wの前後差圧を検出する図示しない差圧センサの検出差圧に基づいて、その検出差圧を予め設定された目標差圧に保持するようLPL−EGR弁72のフィードバック制御を実行し、低圧側排気還流通路71wを通る還流排気ガスの流量を最適値に設定するものであってもよい。
次に、作用について説明する。
図4に、ECU50での低圧EGR制御のために実行される制御プログラムの概略の流れを示している。この制御プログラムは、ECU50によりエンジン10の燃料噴射量の制御等を実行させるための制御プログラムと並行して、ECU50に判定処理部51および排気ガス圧力制御部52の機能を発揮させるべく、所定時間毎にあるいはエンジン10の冷却水温度が所定温度以下となっている期間中の所定時間毎に繰り返し実行される。
図4に示す制御の開始時には、ECU50は、既に、各種センサ群35,37,47,48および101〜107からのセンサ情報を取り込み、エンジン10の運転状態を把握している状態にある。
その状態で、図4に示す制御が開始されると、まず、冷却水温センサ104の検出値に基づいてエンジン10の冷却水の温度が予め設定された閾値水温より低温であるか否かが判定される(ステップS11)。
このとき、エンジン10の冷却水の温度が予め設定された閾値水温以上で、低圧側排気還流通路71w内に比較的多量の凝縮水が発生し易い状態を脱していれば、今回の処理は終了する(ステップS11でNOの場合)。
一方、このとき、エンジン10の冷却水の温度が予め設定された閾値水温未満で、低圧側排気還流通路71w内に比較的多量の凝縮水が発生し易い状態であれば(ステップS11でYESの場合)、次いで、判定処理部51の機能により、LPL−EGR弁72の開度値が最小開度、例えば開度ゼロの全閉状態の閉弁状態であるか否かが判定される(ステップS12;第1判定処理)。
ここでの判定結果がNOである場合、すなわち、LPL−EGR弁72が開弁中である場合には、今回の処理は終了する(ステップS12でNOの場合)。
一方、ここでの判定結果がYESである場合、すなわち、LPL−EGR弁72が閉弁中である場合には、次に、判定処理部51の機能により、現在のエンジン冷却水温度、機関回転速度および燃料噴射量に基づいて、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度がガス温度算出用マップM1を用いて算出されるとともに、上述の通り、ガス温度算出用マップM1およびガス圧力算出用マップM2を参照する等してLPL−EGRクーラ73内の排気ガスの露点が算出される(ステップS13)。
次いで、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度が露点より低い温度に達しているか否かが判定され、低圧側排気還流通路71w内に所定水量以上の凝縮水が発生しているか否かが間接的に判定される(ステップS14;第2判定処理)。
この判定結果がNOである場合には、今回の処理は終了する(ステップS14でNOの場合)。
一方、LPL−EGRクーラ73内の排気ガスの温度が露点より低い温度に達している場合(ステップS14でYESの場合)、次いで、エンジン10の運転状態を示す機関回転速度や気筒判別可能な他の検出情報等を基に、エンジン10の排気によって排気マニホールド41および排気管42の内部に生じる排気脈動の位相が推定される(ステップS14)。
次いで、排気絞り弁43の開度を周期的に変化させるその周期と最大、最小の弁開度が周期設定用マップM3および開度設定用マップM4の参照結果に基づいて設定され、エンジン10の排気による排気脈動とは逆位相の脈動を発生させるように排気絞り弁43の作動が制御される(ステップS15)。
図5は、上述のような制御を実行することによる作用の説明図である。
この図5に示すように、エンジン10の排気圧の脈動に起因する上流側排気通路部分42wa内の排気脈動A(同図中に実線で示す)に対し、上述のような制御を実行することで排気絞り弁43による絞りの強弱を周期的に変化させ、その絞りの効果によって上流側排気通路部分42wa内に逆位相の排気ガス圧力の変動B(同図中に破線で示す)を生じさせると、それら逆位相の圧力変動の相互干渉によって、低圧側排気還流通路71w内に入る排気ガスの圧力変動C(同図中に点線で示す)が十分に抑制される。
このように、本実施形態の内燃機関の排気再循環システムにおいては、LPL−EGR弁72が閉弁状態であって低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生すると、排気ガス圧力制御部52がエンジン10の排気圧力の脈動に対して排気絞り弁43の開度を周期的に変化させることで、排気圧力の脈動に対してLPL−EGR弁72より排気通路42w側の上流側排気通路部分42wa内の排気ガスの圧力変動を抑制する制御が実行される。
したがって、低圧側排気還流通路71wでLPL−EGR弁72より排気通路42w側に配置されたLPL−EGRクーラ73の中に排気ガスの圧力脈動に伴って湿った排気ガスが流入することが有効に抑制される、コンプレッサ15a等の吸気系主要部品やLPL−EGRクーラ73等の凝縮水による腐食を有効に抑制することができる。
しかも、本実施形態では、排気ガス圧力制御部52が、エンジン10の冷却水温度、機関回転速度および燃料噴射量に基づいて、排気絞り弁43の開度を変化させる周期を設定するので、排気圧力の脈動に対して低圧側排気還流通路71wに、特にLPL−EGRクーラ73に湿り空気を含む排気ガスが流入するような還流排気ガスの圧力変動を的確に抑制することができる。
さらに、排気ガス圧力制御部52が、エンジン冷却水温度が予め設定された閾値温度以下であることを前提条件として、LPL−EGR弁72が閉弁状態であって低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているという実行条件が成立するか否かを判定し、その実行条件成立時に排気絞り弁43の開度を周期的に変化させるので、凝縮水が発生し易い運転条件下でのみ、排気ガスの圧力脈動に伴って低圧側排気還流通路71w上のLPL−EGRクーラ73の中に湿った排気ガスが流入することを確実に防止することができる。
加えて、判定処理部51が、低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているか否かを、エンジン冷却水温度、低圧側排気還流通路71w内における排気ガスの温度および露点のうち少なくとも1つを用いて判定するので、システム内の主要部品の腐食につながる程度の量の凝縮水が発生するか否かを、的確に判定できる。
また、LPL−EGRクーラ73が低圧側排気還流通路71w上でLPL−EGR弁72より排気通路42w側に配置され、判定処理部51が、低圧側排気還流通路71wの一部を構成するLPL−EGRクーラ73の内部通路中における排気ガスの温度を用いて、低圧側排気還流通路71w内に凝縮水が発生しているか否かを判定するのでLPL−EGRクーラ73の内部通路に凝縮水が発生しているか否かを精度良く判定し、LPL−EGR弁72の閉弁時にLPL−EGRクーラ73の内部に湿った排気ガスが流入することを確実に防止することができる。
なお、上述の一実施形態においては、LPL−EGRクーラ73内の還流排気ガスの温度や圧力をマップにより算出するものとしたが、それらを直接的に検出するセンサ情報を用いてもよいことはいうまでもない。また、一実施形態では、エンジン冷却水温度が閾値水温を下回ったときに排気脈動を抑制するのに最適な作動周期および開度で排気絞り弁43を制御するようにしていたが、エンジン冷却水の温度を多段階に区分して低温側の複数段階で互いに排気絞り弁43の最大、最小の開度(絞りの強弱の制御幅)を相違させながら、排気脈動を抑制する排気絞り弁43の制御を実行することも考えられる。
以上説明したように、本発明は、排気還流制御弁が閉弁状態であって排気還流通路内に凝縮水が発生すると、排気ガス圧力制御装置が内燃機関の排気圧力の脈動に対し排気絞り弁の開度を周期的に変化させることにより、排気圧力の脈動に対して排気還流制御弁より排気通路側の上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力変動を抑制できるようにしているので、排気ガスの圧力脈動に伴って排気還流通路に湿った排気ガスが流入することを防止することができ、排気冷却器や吸気系主要部品の凝縮水による腐食を有効に抑制することのできる内燃機関の排気再循環システムを提供することができるという効果を奏するものであり、排気絞り弁を用いることで排気管内の圧力を高め得るようにしている内燃機関の排気再循環システム全般に有用である。
10 エンジン(ディーゼルエンジン)
15 ターボ過給機
15a コンプレッサ
15b 排気タービン
16 HPL−EGR装置
17 LPL−EGR装置
23 燃料噴射弁
31 吸気マニホールド
32 吸気管
32w 吸気通路
37 湿度センサ
41 排気マニホールド
42 排気管
42w 排気通路
42wa 上流側排気通路部分
43 排気絞り弁
44 排気浄化ユニット(抵抗要素)
47 排気温度センサ(排気ガス温度検出装置)
48 排気圧力センサ(排気ガス圧力検出装置)
50 ECU
51 判定処理部(判定処理装置、露点検出装置)
52 排気ガス圧力制御部(排気ガス圧力制御装置)
71 LPL−EGRパイプ
71w 低圧側排気還流通路
72 LPL−EGR弁
73 LPL−EGRクーラ(排気冷却器)
103 クランク角センサ
104 冷却水温センサ(冷却水温度検出装置)
106 外気温度センサ
L1 高圧側排気再循環経路
L2 低圧側排気再循環経路
M1 ガス温度算出用マップ
M2 ガス圧力算出用マップ
M3 周期設定用マップ
M4 開度設定用マップ

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路と吸気通路の間に介在する排気還流通路と、
    前記排気還流通路上に設けられ、前記排気通路側から前記吸気通路側への排気ガスの還流量を制御する排気還流制御弁と、
    前記排気通路上で開度を変化させ、前記排気通路のうち前記排気還流通路に連通する上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力を変化させる排気絞り弁と、を備えた内燃機関の排気再循環システムであって、
    前記排気還流制御弁が閉弁状態であるか否かを判定するとともに、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを判定する判定処理装置と、
    前記判定処理装置により前記排気還流制御弁が閉弁状態であって前記排気還流通路内に凝縮水が発生していると判定されることを条件として、前記内燃機関の排気圧力の脈動に対し前記排気絞り弁の開度を周期的に変化させ、前記排気圧力の脈動に対して前記排気還流制御弁より前記排気通路側で前記上流側排気通路部分内の排気ガスの圧力変動を抑制する制御を実行する排気ガス圧力制御装置と、を備えたことを特徴とする内燃機関の排気再循環システム。
  2. 前記排気ガス圧力制御装置が、前記内燃機関の冷却水の温度、機関回転速度および燃料噴射量に基づいて、前記排気絞り弁の開度を変化させる周期を設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気再循環システム。
  3. 前記排気ガス圧力制御装置が、前記内燃機関の冷却水の温度が予め設定された閾値温度以下であることを条件として、前記排気絞り弁の開度を変化させる周期を設定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気再循環システム。
  4. 前記判定処理装置が、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを、前記内燃機関の冷却水温度、前記排気還流通路内の排気ガスの温度および前記排気ガスの露点のうち少なくとも1つを用いて判定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか1の請求項に記載の内燃機関の排気再循環システム。
  5. 前記排気還流通路のうち前記排気還流制御弁より前記吸気通路側に設けられ、前記排気還流通路を通る排気ガスを冷却する排気冷却器をさらに備え、
    前記判定処理装置が、前記排気還流通路の一部を構成する前記排気冷却器の内部通路中における前記排気ガスの温度を用いて、前記排気還流通路内に凝縮水が発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の排気再循環システム。
  6. 前記排気還流通路が、前記吸気通路のうち過給用のコンプレッサより上流側の吸気通路部分と、前記排気通路のうち該排気通路上に配置された排気タービンまたは排気浄化装置より下流側の排気通路部分との間に介在し、
    前記排気還流制御弁が、前記低圧側排気還流通路を通る低圧側の排気ガスの還流量を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1の請求項に記載の内燃機関の排気再循環システム。
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