JP5772707B2 - 内燃機関のegr装置 - Google Patents
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Description
本発明は、内燃機関の排気の一部を吸気に還流する排ガス再循環装置(EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置)に関する。
特許文献1は、LPL(LowPressure Loop)と呼ばれるEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を開示する。このLPL−EGR装置は、ターボチャージャのタービンより下流の排気管から排ガスの一部を抜出し、コンプレッサより上流の吸気管へ再循環させる。
従来技術の構成では、吸気管内に再循環された排ガス(EGRガス)が残留する場合がある。この場合、残留ガスによって燃焼室における燃焼が妨げられる。例えば、望ましい燃焼状態が得られないという事態が想定される。また、燃焼を開始できない失火を生じるといった事態が想定される。
また、EGR装置は、吸気管内に水滴を発生させる場合がある。水滴は吸気管内に溜まり、内燃機関の姿勢変化に応じて滞留水が流れることがある。大量の滞留水が一時に燃焼室に入ると、内燃機関の運転が妨げられる。例えば、望ましい燃焼状態が得られないという事態が想定される。また、圧縮不能な水によって機械的な不具合が発生する事態が想定される。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、残留EGRガスに起因する不利益と、滞留水に起因する不利益とを抑制することができる内燃機関のEGR装置を提供することである。
本発明の他の目的は、簡単な付加的な構成によって残留EGRガスに起因する不利益と、滞留水に起因する不利益との両方を抑制することができる内燃機関のEGR装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示された発明のひとつは、内燃機関(2)の吸気が流れる吸気通路(4)と内燃機関の排気が流れる排気通路(6)との間にターボチャージャ(7)を備える内燃機関のEGR装置において、排気通路の低圧部分(6b)に開口するEGR入口(9a)と吸気通路の過給前部分(4a)に開口するEGR出口(9b)とを有するEGR通路(9)と、EGR出口より上流側において吸気通路に開口するバイパス入口(11a)とEGR出口より下流側において吸気通路に開口するバイパス出口(11b)とを有するバイパス通路(11、13)と、EGR出口より下流側であって、バイパス出口より上流側において吸気通路に開口する中間入口(12a)とバイパス通路に連通する合流部(12b)とを有する水通路(12)と、バイパス通路を経由して新気を流し、吸気通路に残留した残留EGRガスを希釈する新気供給制御部(15b)と、水通路からバイパス通路の一部(13)を経由して吸気通路に溜まった滞留水を内燃機関に供給する排水制御部(15c)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、バイパス通路を経由して新気が供給されることにより残留EGRガスが希釈される。このため、残留EGRガスに起因する不利益を抑制することができる。さらに、バイパス通路と水通路とを使って滞留水が排出される。このため、滞留水に起因する不具合を抑制することができる。しかも、バイパス通路と水通路とによって、残留EGRガスの希釈と、滞留水の排水とを実行できる。
以下に、図面を参照しながら開示された発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。また、後続の実施形態においては、先行する実施形態で説明した事項に対応する部分に百以上の位だけが異なる参照符号を付することにより対応関係を示し、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1において、本発明の第1実施形態に係る車両用の内燃機関システム1は、内燃機関2を備える。内燃機関(ENGN)2は、道路走行車両のための走行用動力源である。内燃機関2は、自己着火型のディーゼルエンジン、または火花点火型のガソリンエンジンによって提供することができる。内燃機関システム1は、内燃機関2のための吸気系統3を備える。吸気系統3は、内燃機関2が吸入する吸気が流れる吸気通路4を備える。内燃機関システム1は、内燃機関2のための排気系統5を備える。排気系統5は、内燃機関2から排出された排ガスが流れる排気通路6を備える。
図1において、本発明の第1実施形態に係る車両用の内燃機関システム1は、内燃機関2を備える。内燃機関(ENGN)2は、道路走行車両のための走行用動力源である。内燃機関2は、自己着火型のディーゼルエンジン、または火花点火型のガソリンエンジンによって提供することができる。内燃機関システム1は、内燃機関2のための吸気系統3を備える。吸気系統3は、内燃機関2が吸入する吸気が流れる吸気通路4を備える。内燃機関システム1は、内燃機関2のための排気系統5を備える。排気系統5は、内燃機関2から排出された排ガスが流れる排気通路6を備える。
内燃機関システム1は、排気系統5と吸気系統3との間にターボチャージャ7を備える。ターボチャージャ7は、排気通路6に流れる排ガスのエネルギを回収し、吸気を圧縮する過給機を提供する。ターボチャージャ7は、排気通路6に設けられたタービン7aと、吸気通路4に設けられたコンプレッサ7bとを備える。タービン7aは、排ガスのエネルギを回転に変換する。タービン7aの回転は、コンプレッサ7bに伝達され、コンプレッサ7bが機能する。コンプレッサ7bは吸気を加圧する。
内燃機関システム1は、排気通路6と吸気通路4との間に、排ガス再循環装置(EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置)を備える。EGR装置は、EGR系統8を備える。EGR系統8は、排ガスの一部を吸気通路4に還流させるためのEGR通路9を備える。
内燃機関システム1は、さらに、吸気系統3に、新気と水のためのバイパス系統10を備える。バイパス系統10は、新気通路11、水通路12、および共通通路13を備える。
吸気系統3は、エアクリーナ21、スロットル22、およびインタークーラ23を含む。エアクリーナ21は、吸気通路4の最も上流部に設けられている。エアクリーナ21は、吸気を濾過する。スロットル22は、吸気の量を調節するためのバルブである。スロットル22は、コンプレッサ7bと内燃機関2との間に設けられる。この実施形態では、スロットル22は、コンプレッサ7bとインタークーラ23との間に設けられている。
インタークーラ23は、吸気を冷却する。インタークーラ23は、コンプレッサ7bと内燃機関2との間に設けられている。この実施形態では、インタークーラ23は、水冷型のインタークーラである。インタークーラ23には、低温ラジエータ24によって冷却された冷却水が供給される。内燃機関2の冷却水は、高温ラジエータ25によって冷却される。
吸気通路4は、吸気入口もしくはエアクリーナ21とコンプレッサ7bとの間の過給前部分4aを有する。吸気通路4は、コンプレッサ7bと内燃機関2との間の過給後部分4b、4c、4dを有する。過給後部分4b、4c、4dには、過給された空気が流れることがある。第1の過給後部分4bは、コンプレッサ7bとスロットル22との間に位置している。第2の過給後部分4cは、スロットル22とインタークーラ23との間に位置している。第3の過給後部分4dは、インタークーラ23と内燃機関2との間に位置している。第3の過給後部分4dは、内燃機関2に最も近い部分である。
過給後部分4b、4c、4dには、EGR系統8から供給された排気ガスが流れることがある。排気ガスは比較的高い湿度を有する。このため、過給後部分4b、4c、4dには、凝縮水が生じることがある。例えば、吸気通路4の壁面に水滴が生じる。また、インタークーラ23による冷却によって、凝縮水が生じることがある。凝縮水は、過給後部分4b、4c、4dのうちの最も低い部分に溜まる。このような滞留水は、一度に内燃機関2に吸入されると内燃機関2の正常な燃焼を妨げることがある。よって、滞留水は、少しずつ内燃機関2に吸引され、排ガスとともに排出されることが望ましい。
排気通路6は、内燃機関2とタービン7aとの間の高圧部分6aを有する。排気通路6は、タービン7aの下流の低圧部分6bを有する。
EGR系統8は、EGR通路9を少なくとも開閉することができるEGRバルブ31を備える。EGRバルブ31は、電磁弁である。EGRバルブ31は、EGR通路9を通過するEGRガスの流量を調節する。EGR系統8は、EGR通路9を流れるEGRガスを冷却するEGRクーラ32を備える。EGRクーラ32は、内燃機関2の冷却水によってEGRガスを冷却する水冷熱交換器によって提供される。
EGR通路9は、排気通路6の低圧部分6bに開口するEGR入口9aと、吸気通路4の過給前部分4aに開口するEGR出口9bとを有する。EGR系統8は、LPL−EGR装置を構成する。
新気通路11は、その一端に、過給前部分4aに開口するバイパス入口11aを有する。バイパス入口11aは、EGR通路9のEGR出口9bよりも所定の距離Lだけ吸気の流れ方向に関して上流側に配置されている。この結果、バイパス入口11aは、EGRガスをほとんど含まない新気を導入することができる。新気通路11は、共通通路13に連通している。新気通路11の他端、すなわち共通通路13の他端は、第3の過給後部分4dに開口するバイパス出口11bを有する。新気通路11は、過給前部分4aから新気を導入する。共通通路13は、新気通路11の一部として機能する。新気通路11と共通通路13とは、第3の過給後部分4d、すなわち内燃機関2に最も近い部分に新気を供給する。
新気通路11と共通通路13とは、バイパス通路11、13を提供する。バイパス通路11、13は、EGRガスをほとんど含まない新気を、内燃機関2に供給することを可能とする。バイパス通路11、13は、過給後部分4b、4c、4dにEGRガスが残留しているときでも、内燃機関2に新気を供給することを可能とする。バイパス通路11、13は、EGR出口9bより上流側において吸気通路4に開口するバイパス入口11aを有する。バイパス通路11、13は、EGR出口9bより下流側において吸気通路4に開口するバイパス出口11bを有する。バイパス出口11bは、内燃機関2に最も近い部分4dに開口している。
水通路12は、その一端に、EGR出口9bより下流側であって、バイパス出口11bより上流側において吸気通路4に開口する中間入口12aを有する。中間入口12aは、第2の過給後部分4cに開口する。水通路12は、その他端に、バイパス通路11、13に連通する合流部12bを有する。水通路12は、共通通路13を経由して、バイパス出口11bに連通している。水通路12は、第2の過給後部分4cから滞留水を導入する。共通通路13は、水通路12の追加的な延長部分として機能する。水通路12と共通通路13とは、第3の過給後部分4d、すなわち内燃機関2に最も近い部分に滞留水を供給する。
水通路12は、その合流部12bにおいてバイパス通路11、13に合流している。水通路12から導入された滞留水は、バイパス通路11、13内に入る。滞留水は、バイパス通路11、13を流れる新気によって運ばれ、バイパス出口11bに向けて流れる。また、滞留水は、中間入口12aとバイパス出口11bとの間における差圧によってバイパス出口11bに向けて流れることがある。
バイパス系統10は、新気通路11に設けられた新気バルブ41と、水通路12に設けられた水バルブ42とを備える。新気バルブ41は、電磁弁である。新気バルブ41は、新気通路11を少なくとも開閉することができる。新気バルブ41は、バイパス通路11、13と水通路12との合流部12bよりも上流側、すなわち合流部12bとバイパス入口11aとの間に設けられている。スロットル22によって十分な差圧が生じているときに新気バルブ41が開かれると、バイパス通路11、13を通して新気が流れる。
水バルブ42は、電磁弁である。水バルブ42は、水通路12を少なくとも開閉することができる。水バルブ42は、合流部12bよりも上流側、すなわち合流部12bと中間入口12aとの間に設けられている。水バルブ42が開かれると、水通路12からバイパス通路11、13へ水が導入される。
水通路12には、逆止弁43と水タンク(TANK)44とが設けられている。逆止弁43は、中間入口12aと水タンク44との間に設けられている。逆止弁43は、吸気通路4、すなわち中間入口12aから水タンク44への流れを許容し、水タンク44から中間入口12aへの滞留水の逆流を阻止する。水タンク44は、水通路12内において滞留水を溜める。水タンク44は、キャッチタンクとも呼ばれる。水タンク44は、中間入口12aと合流部12bとの間に設けられている。水タンク44は、中間入口12aと水バルブ42との間に設けられている。水バルブ42は、水タンク44と合流部12bとの間に設けられている。この構成によると、吸気通路4に生じた滞留水が水タンク44に集められ、溜められる。また、逆止弁43により、水タンク44から大量の滞留水が吸気通路4に逆流することが阻止される。
水タンク44には、水位センサ(LVS)45が設けられている。水位センサ45は、所定量を上回る滞留水が水タンク44内に溜まっていることを少なくとも検出することができる。水位センサ45は、水タンク44内における滞留水の水位が所定水位を上回ると閉じる水位スイッチによって提供することができる。また、水位センサ45は、水タンク44内における滞留水の水位を検出するセンサと、このセンサからの信号を閾値と比較することにより滞留水の水位が所定水位を上回ることを判定する判定部とによって提供することができる。
内燃機関システム1は、さらに、制御装置(ECU:Electronic Control Unit)15を備える。制御装置15は、内燃機関システム1を制御するエンジン制御装置である。制御装置15は、複数のセンサから信号を入力する。例えば、制御装置15は、内燃機関2の回転数、内燃機関2の吸入空気量などの内燃機関2の運転状態を示す複数の信号を入力する。制御装置15は、水位センサ45からの信号も入力する。制御装置15は、予め設定された制御プログラムを実行することにより、制御処理を実行する。制御装置15は、複数のアクチュエータを制御する。すなわち、制御装置15は、複数のセンサからの信号に応答して、複数のアクチュエータを制御する。例えば、制御装置15は、内燃機関2のための燃料供給装置を制御する。制御装置15は、EGRバルブ31、新気バルブ41、および水バルブ42を制御する。
制御装置15は、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納している。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクによって提供されうる。プログラムは、制御装置15によって実行されることによって、制御装置15をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される制御方法を実行するように制御装置15を機能させる。制御装置15が提供する手段は、所定の機能を達成する機能的ブロック、またはモジュールとも呼ぶことができる。
制御装置15は、EGR制御部15aと、新気供給制御部15bと、排水制御部15cとを備える。EGR制御部15aは、内燃機関2の運転状態に応じてEGRバルブ31を制御する。EGR制御部15aは、内燃機関2の燃焼状態が望ましい状態に維持されるように、EGRバルブ31の開閉、および開度を制御する。EGR制御部15aは、EGRガスが不要であるとき、EGRバルブ31を閉じる。EGR出口9bは、コンプレッサ7bの上流側に位置している。よって、EGRバルブ31が閉じられた後であっても、EGR出口9bと内燃機関2との間の吸気系統3、特に過給後部分4b、4c、4dにはEGRガスが残留する。残留EGRガスは、EGRバルブ31が閉じられた後も、内燃機関2に吸引される。残留EGRガスは、内燃機関2の燃焼状態の悪化のような不利益をもたらす場合がある。
新気供給制御部15bは、残留EGRガスに起因する不利益を抑制するために、内燃機関2に新気を供給する。新気供給制御部15bは、内燃機関2に新気を供給するようにバイパス系統10を制御する。新気供給制御部15bは、バイパス通路を経由して新気を流し、残留EGRガスを希釈するようにバイパス系統10を制御する。新気供給制御部15bは、内燃機関2の吸気における残留EGRガスの濃度を低減するようにバイパス系統10を制御する。新気供給制御部15bは、EGRバルブ31の制御状態を含む内燃機関2の運転状態に基づいて、内燃機関2に新気を供給するように、新気バルブ41および水バルブ42を制御する。
EGRガスは、比較的多くの水蒸気を含む。このため、EGR出口9bと内燃機関2との間において水蒸気が凝縮し、水滴を生じることがある。水滴は凝集し、滞留水となって吸気通路4内に溜まることがある。また、EGRクーラ32および/またはインタークーラ23から漏洩水がある場合、この漏洩水も滞留水となって吸気通路4内に溜まることがある。滞留水は、内燃機関2の燃焼の不安定、または内燃機関2の機械的損傷のような不利益をもたらす場合がある。
排水制御部15cは、滞留水に起因する不利益を抑制するために、許容された量の滞留水を内燃機関2に供給することによって滞留水を排出する。排水制御部15cは、許容された量の滞留水を内燃機関2に供給するようにバイパス系統10を制御する。排水制御部15cは、内燃機関2の燃焼状態を許容範囲に維持しながら、滞留水を減少させるようにバイパス系統10を制御する。排水制御部15cは、水通路12からバイパス通路11、13の一部、すなわち共通通路13を経由して吸気通路4に溜まった滞留水を内燃機関2に供給する。排水制御部15cは、水位センサ45からの信号、および内燃機関2の運転状態に基づいて、内燃機関2に制御された量の滞留水を供給するように、新気バルブ41および水バルブ42を制御する。排水制御部15cによって内燃機関2に供給される滞留水の量は、内燃機関2の燃焼状態を許容範囲に維持するように制限され、制御される。例えば、供給される滞留水の量は、内燃機関2のひとつの気筒の一回の燃焼に対して、予め定められた少量の滞留水が供給されるように調節される。
新気供給制御部15bと排水制御部15cとは、バイパス通路11、13を残留EGRガスの希釈と、滞留水の排出との用途に選択的に利用する。特に、共通通路13は、残留EGRガスを希釈する新気を流すための用途と、滞留水を排出するための用途とに切換えて利用される。よって、バイパス通路11、13は、2つの用途に選択的に利用される。
図中には、複数の系統3、5、8、10における正常な流れ方向が矢印によって図示されている。内燃機関2のEGR装置は、EGR系統8と、バイパス系統10と、制御装置15の一部とによって提供されている。内燃機関2のEGR装置は、内燃機関2の吸気が流れる吸気通路4と内燃機関2の排気が流れる排気通路6との間にターボチャージャ7を備える。
図2には、吸気系統3とバイパス系統10との具体的な構成が図示されている。水通路12の中間入口12aは、吸気通路4の壁面に開設されている。中間入口12aは、EGR出口9bより下流における吸気通路4の最も低い部位に配置されている。中間入口12aは、第2の過給後部分4cの最も低い部位に配置されている。中間入口12aは、インタークーラ23の前後に位置する第2の過給後部分4cおよび第3の過給後部分4dの最も低い部位に配置されている。中間入口12aは、インタークーラ23より低い部位に配置されている。これにより、インタークーラ23からの漏洩水を捕捉することができる。中間入口12aは、スロットル22より低い部位に配置されている。吸気通路4の壁面は、中間入口12aに向けて徐々に下がる壁面を有する。
水通路12および水タンク44は、滞留水を重力によって流すことができるように中間入口12aより下に設けられている。さらに、新気通路11と共通通路13とが提供するバイパス通路11、13と、水通路12との合流部12bは、水通路12および水タンク44より下に配置されている。言い換えると、バイパス通路11、13は、水通路12および水タンク44の下側を経由するように配置されている。これにより、滞留水は自らの重さによって吸気通路4からバイパス通路11、13へ流れ込む。
逆止弁43は、滞留水の重さによって下方向に開く自動ポペット弁によって提供することができる。水タンク44は、吸気通路4の下側の壁面の下側に付着するように設けられている。中間入口12aを通過した滞留水は、直接的に水タンク44に流入する。水通路12は、水タンク44の最下部から、さらに下方向へ向けて延びている。水通路12の下端は合流部12bを提供する。
吸気通路4内に生じた滞留水は、逆止弁43を通して水タンク44に流れ込む。逆止弁43は、水タンク44から吸気通路4内への滞留水の逆流を阻止する。水バルブ42が開かれると、水タンク44内の滞留水は、重力によって水通路12内を流れ下る。滞留水は、水通路12を経由してバイパス通路11、13に流れ込む。
図3は、制御装置15が実行する新気供給処理170を示す。新気供給処理170は、新気供給制御部15bを提供する。ステップ171では、制御装置15は、EGR出口9bより下流にEGRガスが残留しているか否かを判定する。言い換えると、ステップ171では、制御装置15は、内燃機関2の運転状態が所定の運転状態にあるか否かを判定する。この所定の運転状態は、残留するEGRガスに起因する不利益の発生する可能性がある運転状態である。例えば、残留EGRガスに起因して、適切な着火が得られない失火が生じるような運転状態である。具体的には、EGRバルブ31が閉じられた後の所定期間は、吸気通路4の中に残留EGRガスがあると判定することができる。この所定期間は、所定の時間、または内燃機関2が所定回転数だけ運転される期間とすることができる。残留EGRガスがある場合、ステップ172へ進む。残留EGRガスがない場合、新気供給処理170を終了する。
ステップ171は、残留EGRガスが吸気通路4内にあるか否かを判定する残留判定部を提供する。この判定部は、吸気通路4内に残留EGRガスがあるときに、残留EGRガスを希釈するためにバイパス通路11、13を経由して新気を流すことを許容する。この構成によると、残留EGRガスが吸気通路4内にあるときに、残留EGRガスの希釈が可能となる。
ステップ172では、制御装置15は、新気バルブ41および水バルブ42が閉じているか否かを判定する。バルブ41および42の少なくとも一方が開いている場合、ステップ173へ進む。ステップ173では、両方のバルブ41および42を閉じる。ステップ172とステップ173とは、新気を供給する前にバイパス系統10を初期状態に制御する準備処理を提供する。
ステップ172において両方のバルブ41および42が閉じている場合、ステップ174へ進む。ステップ174では、制御装置15は、バイパス通路11、13内に滞留水があるか否かを判定する。ここでは、フラグWT−FLGが用いられる。フラグWT−FLGは、後述する排水処理においてセットされることがある。フラグWT−FLGがセットされている場合、バイパス通路11、13には滞留水が溜まっていると考えらえる。バイパス通路11、13内に滞留水がある場合、新気供給処理170を終了する。これにより、新気を供給する必要があるときの、滞留水の望ましくない供給が回避される。バイパス通路11、13に滞留水がない場合、ステップ175へ進む。
ステップ174は、バイパス通路11、13に滞留水があるとき、残留EGRガスを希釈するためにバイパス通路11、13を経由して新気を流すことを禁止する禁止部を提供する。この結果、滞留水がバイパス通路11、13内にあるときには、残留EGRガスを希釈するための新気の供給が禁止される。このため、残留EGRガスの希釈と、滞留水の排水とにバイパス通路11、13を兼用しても、滞留水が望ましくないときに供給されることを防止できる。
ステップ175では、制御装置15は、バイパス通路11、13内に新気を流すことができる差圧が発生しているか否かを判定する。言い換えると、ステップ175では、制御装置15は、内燃機関2の運転状態が所定の運転状態にあるか否かを判定する。例えば、スロットル22の開度と、内燃機関2の回転数との関係に基づいて上記差圧があるか否かを判定することができる。上記差圧がある場合、ステップ176へ進む。上記差圧がない場合、新気供給処理170を終了する。
ステップ176では、制御装置15は、新気バルブ41を開く。これにより、EGRガスを含まない新気がバイパス通路11、13を流れ、バイパス出口11bから第3の過給後部分4dに供給される。バイパス出口11bから供給される新気は、内燃機関2に吸引される吸気におけるEGRガスの割合を減少させる。このため、残留EGRガスに起因する不利益が抑制される。
ステップ177では、制御装置15は、残留EGRガスが依然として過給後部分4b、4c、4d内にあるか否かを判定する。ステップ177は、ステップ171と同じ判定手法を用いることができる。残留EGRガスがある場合、ステップ176へ戻る。残留EGRガスがない場合、ステップ178へ進む。
ステップ178では、制御装置15は、新気バルブ41を閉じる。よって、ステップ176とステップ177との繰り返しにより、残留EGRガスが消失するまでバイパス通路11、13から新気が供給される。
図4は、制御装置15が実行する排水処理180を示す。排水処理180は、排水制御部15cを提供する。ステップ181では、制御装置15は、内燃機関2が滞留水を処理可能な運転状態にあるか否かを判定する。言い換えると、ステップ181では、制御装置15は、内燃機関2の運転状態が所定の運転状態にあるか否かを判定する。この所定の運転状態は、内燃機関2に所定量の滞留水を吸引させても燃焼状態の顕著な悪化を生じない運転状態である。例えば、内燃機関2が所定回転数を上回る高回転状態にある場合、滞留水を処理可能であると判定できる。滞留水を処理可能である場合、ステップ182へ進む。滞留水を処理できない場合、排水処理180を終了する。
ステップ181は、内燃機関2が滞留水を吸引可能な運転状態にあるか否かを判定する水判定部を提供する。この判定部は、内燃機関2が滞留水を吸引可能な運転状態にあるとき、水通路12からバイパス通路11、13の一部13を経由して滞留水を内燃機関2に供給することを許容する。この構成によると、内燃機関2の運転状態が滞留水の処理を許容するときに、滞留水が排出される。
ステップ182では、制御装置15は、水タンク44に所定量を上回る滞留水が溜まっているか否かを判定する。ステップ182では、制御装置15は、水位スイッチ45からの信号に基づいて、水タンク44内に滞留水があるか否かを判定する。水タンク44内に滞留水がない場合、排水処理180を終了する。水タンク44内に滞留水がある場合、ステップ183へ進む。
ステップ183では、制御装置15は、新気バルブ41および水バルブ42が閉じているか否かを判定する。バルブ41および42の少なくとも一方が開いている場合、ステップ184へ進む。ステップ184では、両方のバルブ41および42を閉じる。ステップ183とステップ184とは、滞留水を排出する前にバイパス系統10を初期状態に制御する準備処理を提供する。
ステップ183において両方のバルブ41および42が閉じている場合、ステップ185へ進む。ステップ185では、制御装置15は、スロットル22の前後において所定の差圧が発生しているか否かを判定する。この所定の差圧は、バイパス通路11、13内に新気を流すことができ、しかもバイパス通路11、13内に入った滞留水を押し流すことができる差圧である。言い換えると、ステップ185では、制御装置15は、内燃機関2の運転状態が所定の運転状態にあるか否かを判定する。例えば、スロットル22の開度と、内燃機関2の回転数との関係に基づいて上記差圧があるか否かを判定することができる。上記差圧がある場合、ステップ186へ進む。上記差圧がない場合、排水処理180を終了する。
ステップ186では、制御装置15は、水バルブ42を所定時間だけ開く。すなわち、制御装置15は、水バルブ42を、閉から、開に操作し、所定時間が経過すると、再び閉に戻す。これにより、所定の量の滞留水がバイパス通路11、13に流れ込む。ステップ186により、バイパス通路11、13に流れ込む滞留水の量が制限される。これにより、バイパス通路11、13に流れ込んだ滞留水を確実に排出することができる。また、内燃機関2に供給される滞留水の量を制限することができる。言い換えると、排水処理180、すなわち排水制御部15cは、水バルブ42により、内燃機関2に供給される滞留水の量を制御する。
ステップ187では、制御装置15は、再び、スロットル22の前後において所定の差圧が発生しているか否かを判定する。上記差圧がない場合、ステップ188へ進む。ステップ188では、制御装置15は、水判定フラグWT−FLGをセットする。ステップ186が実行された後は、バイパス通路11、13に滞留水が溜まっている。しかし、上記差圧がない場合、その滞留水を排出することができない。よって、水判定フラグWT−FLGは、バイパス通路11、13に滞留水が溜まっていることを示す。ステップ188の後、排水処理180を終了する。上記差圧がある場合、ステップ189へ進む。
ステップ189では、新気バルブ41を所定時間だけ開く。これにより、EGRガスを含まない新気がバイパス通路11、13に供給される。新気は、バイパス通路11、13に溜まった滞留水を押し流す。滞留水は、バイパス出口11bから第3の過給後部分4dに供給される。バイパス出口11bから供給された滞留水は、内燃機関2の燃焼室に吸入され、蒸発し、排ガスとともに排出される。この結果、滞留水は少しずつ内燃機関2に吸入され、排出される。よって、吸気系統3に大量の滞留水が溜まることが回避される。また、大量の滞留水が内燃機関2に一時に吸引されることによる燃焼状態の悪化、または機械的な損傷のような不利益が抑制される。
ステップ186−189の処理により、排水処理180は、水通路12からバイパス通路11、13へ滞留水を流し込んだ後に、バイパス通路11、13に新気を流しバイパス通路11、13内の滞留水を内燃機関2に供給する。この構成によると、水通路12からバイパス通路11、13に流し込まれた滞留水が、新気の流れによって内燃機関2へ供給される。
この実施形態によると、ひとつのバイパス系統10によって残留EGRガスに起因する不利益と、滞留水に起因する不利益とが抑制される。すなわち、バイパス系統10は、内燃機関2に新気を供給することにより残留EGRガスの濃度を低減する新気供給装置として機能する。また、バイパス系統10は、吸気系統3に溜まった滞留水を排出するための排水装置としても機能する。ひとつのバイパス系統10が、新気供給装置と、排水装置とに切換えられる。よって、簡単な付加的な構成によって上記作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
以上、開示された発明の好ましい実施形態について説明したが、開示された発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、開示された発明の技術的範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。開示された発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、制御装置が提供する手段と機能は、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置をアナログ回路によって構成してもよい。
また、開示された発明は、上記実施形態では、車両用の内燃機関システム1に基づいて説明された。しかし、開示された発明の適用範囲は、上記実施形態に限定されない。例えば、開示された発明は、定置型の熱電併給システム、定置型の発電装置に用いられる内燃機関に提供することができる。
また、上記実施形態では、スロットル22は、コンプレッサ7bとインタークーラ23との間に設けた。これに代えて、スロットル22は、インタークーラ23と内燃機関2との間に設けてもよい。また、インタークーラ23は、空冷型のインタークーラによって提供してもよい。また、EGRクーラ32は、空冷型のEGRクーラによって提供してもよい。
また、上記実施形態では、滞留水を重力によってバイパス通路11、13に流し込み、その後に、バイパス通路11、13に新気を流した。これに代えて、バイパス通路11、13に新気を流しながら、同時に、水タンク44から合流部12bへ滞留水を流してもよい。例えば、水バルブ42を間欠的に開くことにより、滞留水を微小量ずつ新気の流れに乗せてもよい。また、合流部12bにベンチュリを設けてもよい。この場合、水タンク44内の滞留水は、新気の流れによって吸い上げられ、ベンチュリによって霧化されて新気とともに内燃機関2に供給される。
また、新気供給処理170におけるステップ171、172、174、および175の順序は上記実施形態に限定されるものではない。これらのステップ171、172、174、および175は、並べ替えることができる。同様に、排水処理180におけるステップ181、182、183、および185の順序は上記実施形態に限定されるものではない。これらのステップ181、182、183、および185は、並べ替えることができる。
1 内燃機関システム、 2 内燃機関、 3 吸気系統、 4 吸気通路、
5 排気系統、 6 排気通路、
7 ターボチャージャ、 7a タービン、 7b コンプレッサ、
8 EGR系統、 9 EGR通路、
10 バイパス系統、 11 新気通路、 12 水通路、 13 共通通路、
15 制御装置、 15a EGR制御部、
15b 新気供給制御部、 15c 排水制御部、
21 エアクリーナ、 22 スロットル、 23 インタークーラ、
31 EGRバルブ、 32 EGRクーラ、 41 新気バルブ、
42 水バルブ、 43 逆止弁、 44 水タンク、 45 水位センサ。
5 排気系統、 6 排気通路、
7 ターボチャージャ、 7a タービン、 7b コンプレッサ、
8 EGR系統、 9 EGR通路、
10 バイパス系統、 11 新気通路、 12 水通路、 13 共通通路、
15 制御装置、 15a EGR制御部、
15b 新気供給制御部、 15c 排水制御部、
21 エアクリーナ、 22 スロットル、 23 インタークーラ、
31 EGRバルブ、 32 EGRクーラ、 41 新気バルブ、
42 水バルブ、 43 逆止弁、 44 水タンク、 45 水位センサ。
Claims (9)
- 内燃機関(2)の吸気が流れる吸気通路(4)と前記内燃機関の排気が流れる排気通路(6)との間にターボチャージャ(7)を備える内燃機関のEGR装置において、
前記排気通路の低圧部分(6b)に開口するEGR入口(9a)と前記吸気通路の過給前部分(4a)に開口するEGR出口(9b)とを有するEGR通路(9)と、
前記EGR出口より上流側において前記吸気通路に開口するバイパス入口(11a)と前記EGR出口より下流側において前記吸気通路に開口するバイパス出口(11b)とを有するバイパス通路(11、13)と、
前記EGR出口より下流側であって、前記バイパス出口より上流側において前記吸気通路に開口する中間入口(12a)と前記バイパス通路に連通する合流部(12b)とを有する水通路(12)と、
前記バイパス通路を経由して新気を流し、前記吸気通路に残留した残留EGRガスを希釈する新気供給制御部(15b)と、
前記水通路から前記バイパス通路の一部(13)を経由して前記吸気通路に溜まった滞留水を前記内燃機関に供給する排水制御部(15c)とを備えることを特徴とする内燃機関のEGR装置。 - さらに、
前記バイパス通路における前記バイパス入口と前記合流部との間に設けられた新気バルブ(41)と、
前記水通路における前記中間入口と前記合流部との間に設けられた水バルブ(42)とを備え、
前記新気供給制御部と前記排水制御部とは、前記新気バルブと前記水バルブとを制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のEGR装置。 - 前記排水制御部は、前記水バルブにより前記内燃機関に供給される前記滞留水の量を制御することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のEGR装置。
- さらに、
前記中間入口と前記水バルブとの間に設けられ、前記滞留水を溜める水タンク(44)と、
前記中間入口と前記水タンクとの間に設けられ、前記吸気通路から前記水タンクへの前記滞留水の流れを許容し、前記水タンクから前記吸気通路への前記滞留水の逆流を阻止する逆止弁(43)とを備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内燃機関のEGR装置。 - 前記排水制御部(15c)は、前記水通路から前記バイパス通路へ滞留水を流し込んだ後に、前記バイパス通路に新気を流し前記バイパス通路内の前記滞留水を前記内燃機関に供給することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の内燃機関のEGR装置。
- 前記新気供給制御部(15b)は、
前記残留EGRガスが前記吸気通路内にあるか否かを判定し、前記残留EGRガスがあるときに、前記残留EGRガスを希釈するために前記バイパス通路を経由して新気を流すことを許容する判定部(171)を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の内燃機関のEGR装置。 - 前記新気供給制御部(15b)は、前記バイパス通路に前記滞留水があるとき、前記残留EGRガスを希釈するために前記バイパス通路を経由して新気を流すことを禁止する禁止部(174)を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の内燃機関のEGR装置。
- 前記排水制御部(15c)は、前記内燃機関が前記滞留水を吸引可能な運転状態にあるか否かを判定し、前記滞留水を吸引可能な運転状態にあるとき、前記水通路から前記バイパス通路の一部を経由して前記滞留水を前記内燃機関に供給することを許容する判定部(181)を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の内燃機関のEGR装置。
- 前記新気供給制御部(15b)と前記排水制御部(15c)とは、前記残留EGRガスの希釈と、前記滞留水の排出との用途に前記バイパス通路を選択的に利用することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の内燃機関のEGR装置。
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