JP2012246733A - 建築用開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成したものにおいて、これらの開閉体が通過物の通過に沿って円滑に開放作動できるように構成する。
【解決手段】第一、第二シート体3a、4aを開閉制御する第一、第二駆動制御部12、13に、それぞれ中間センサ11とともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段が接続された第一、第二中間センサ起動回路12e、13eを接続するとともに、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eのうち、第一中間センサ起動回路12eに異常時対応回路12gを設ける構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、工場や倉庫等の出入り口部であって、室内環境を保持するべく設けられる電動シャッター、電動シートシャッター等で構成される建築用開閉装置の技術分野に関するものである。
一般に、空調した室内の空気を外気と遮断性能よく保持するために、室内外の出入り口部に通過物(通過者)を待機させる待機室を設け、該待機室の室内側出口と室外側出口とに、それぞれ建築用の電動シャッターや電動シートシャッター等の電動開閉装置を内外方向(出入り方向)積層状に立設する手法が実施されることがある。このものにおいて、両者の開閉体が同時に開放すると、当初の目的である室内の空調の保持がなされなくなるため、例えば通過者が室外から室内に進入する場合、室内側の電動開閉装置が閉鎖された状態で室外側の電動開閉装置を開放して通過者が待機室に進入し、ついで、室外側の電動開閉装置が閉鎖された状態で室内側の電動開閉装置を開放して通過者が室内に進入するように構成する必要がある。そこで、各開閉体の内外近傍にそれぞれ一対の検知センサを設けて、各検知センサの検知に基づいて通過物の位置を検知し、該通過物の位置に基づいて開閉体を開閉制御するにあたり、一方(例えば外側)の開閉体が閉鎖するまでは、他方(内側)の開閉体が開放しないように構成したものが提唱されている(特許文献1)。しかるに、前記特許文献1のものは、待機室には各電動開閉装置の近傍にそれぞれ中間センサが設けられ、それぞれの中間センサが通過物を順次検知して、通過物が一方の開閉体を開放したとき、該一方の開閉体近傍の待機室内のセンサが通過物を検知し、該センサに検知がなくなることで一方の開閉体を全閉とし、続いて他方の開閉体近傍の待機室内のセンサが通過物を検知することで他方の開閉体を開放する構成となっている。このため、狭い待機室を大きな通過物が通過するような場合であって、待機室内の二つの中間センサを同時に検知状態とするような場合では、進入経路手前側の開閉体を閉鎖させることができず、待機室から進入経路先側の開閉体を開放させることができなくなってしまうという問題がある。
そこで、一方の開閉体が開放して、待機室の中間センサが通過物を検知した場合では、該一方の開閉体への開放駆動指令を規制するとともに、一方の開閉体が全閉したことの検知に基づいて他方の開閉体に開放駆動指令を出力するようにして、一方の開閉体が全開した後は他方の開閉体のみが開放するように構成したものが提唱されている(特許文献2)。
特開平11−286330号公報 特開2007−126816号公報
しかしながら、前記特許文献2のものにおいて、例えば、一方の開閉体の開放により通過物が待機室に入室し、前記一方の開閉体が全閉した状態において停電が発生する等した場合では、電源復帰がなされたときに前回開放した開閉体が何れであるかを判断できなくなるような異常事態が想定される。このように、前回開放した開閉体が何れであるか判断できないような異常時では、両者の開閉体の開放がなされず待機室に閉じ込められる等の不具合が考えられるが、このものでは、このような異常時への対応手段についての考察がなく、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、開閉装置の制御部に中間センサ制御手段を設けて、中間センサからの検知信号の入力に伴い、前回開放した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断し、一方の開閉体であることの判断に基づいて、一方の開閉体への開放駆動指令の出力を規制するとともに、一方の開閉体の全閉の検知に基づいて他方の開閉体に対して開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、制御部には、中間センサ制御手段による制御過程で前回開放して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置である。
請求項2の発明は、建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、第一、第二開閉体を駆動制御する第一、第二駆動制御部のそれぞれに、中間センサを接続するとともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段を設けて、前回開放した一方の開閉体の駆動制御部は、少なくとも一方の開閉体の全開から今回開放する他方の開閉体の開放開始までのあいだは中間センサの信号入力を拒否して開放駆動指令の出力を規制し、それ以外は中間センサの信号入力に伴い他方の開閉体の全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、第一、第二駆動制御部には、前回全開して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置である。
請求項3の発明は、建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、第一、第二開閉体を駆動制御する第一、第二駆動制御部に、それぞれ中間センサとともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段が接続された第一、第二中間センサ回路を接続して、前回開放した一方の開閉体の駆動制御部は、一方の開閉体の全開から今回開放する他方の開閉体の全開までのあいだは中間センサの信号入力を拒否して開放駆動指令の出力を規制し、それ以外は中間センサの信号入力に伴い他方の開閉体の全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、第一、第二中間センサ回路には、前回全開して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置である。
請求項4の発明において、異常時対応手段は、それぞれ一方の開閉体が全開することで閉成する第一、第二全開検知回路に設けたリレーのリレー接点で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の建築用開閉装置である。
請求項5の発明において。中間センサは、待機室に一つ設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用開閉装置である。
請求項1、2、3の発明とすることにより、狭い待機室であっても、第一、第二センサと中間センサとによる通過物の検知で、通過物の進行方向に沿った開閉体を開閉して円滑な移動が実現できるうえ、前回開放した開閉体が第一、第二の何れであるかを判断できない異常時では、一方の開閉体が開放して通過物が待機室に閉じ込められるようなことを回避できる。
請求項4の発明とすることにより、部材の兼用化を果すことができる。
請求項5の発明とすることにより、部品点数の削減を図ることができる。
建築用開閉装置の概略側面図である。 第一、第二駆動制御部における回路構成を説明するブロック回路図である。 第一、第二シート体の開閉作動に基づく第一、第二駆動制御部の制御手順を説明するフローチャートである。 第二の実施の形態における制御部の制御状態を説明するブロック図である。 第二の実施の形態における制御部の制御手順を説明するフローチャートである。
つぎに、本発明の第一の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は室外OAに向けて形成された待機室であって、室外(外部)OAから室内2、室内2から室外OAに入室する場合では待機室1を経由するように構成されている。そして、待機室1の室内2側と室外OA側との各出入り口部には、それぞれ内外一対の第一、第二電動シートシャッター装置3、4が設けられている。これら第一、第二電動シートシャッター装置3、4を構成する第一、第二シート体3a、4aは、開口部上部に配された第一、第二の巻取りドラム5、6にそれぞれ巻装されている。そして、これら各第一、第二シート体3a、4aは、巻取りドラム5、6にそれぞれ連動連結された第一、第二の開閉機7、8の正逆駆動に伴い、第一、第二巻取りドラム5、6から巻出されて出入り口部を閉鎖する全閉姿勢(全閉状態)と、第一、第二巻取りドラム5、6に巻取られて出入り口部を開放する全開姿勢(全開状態)とのあいだをそれぞれ姿勢変姿するように構成されていることは従来通りである。
そして、第一電動シートシャッター装置3の室内2側における天井部には第一センサ9が設けられており、第一電動シートシャッター装置3近傍の通過物を検知するように設定されている。また。第二電動シートシャッター装置4の室外OA側における天井部には第二センサ10が設けられており、第二電動シートシャッター装置4近傍の通過物を検知するように設定されている。さらに、第一、第二電動シートシャッター装置3、4のあいだである待機室1の天井部には、略中央部位に位置して一つの中間センサ11が設けられている。
尚、前記第一、第二センサ9、10、中間センサ11はそれぞれ光電センサ、超音波センサ等を用いて構成され、通過物を検知することに伴い検知信号を出力するように構成されている。
一方、前記第一、第二開閉機7、8には、これらを駆動制御するための第一、第二駆動制御部12、13がそれぞれ設けられている。これら第一、第二駆動制御部12、13には、各シート体3a、4aが全閉姿勢となることに伴い全閉検知信号を出力する第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、各シート体3a、4aが全開姿勢となることに伴い全開検知信号を出力する第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2、さらには、緊急停止スイッチ等の適宜スイッチ類がそれぞれ接続されている。また、各第一、第二駆動制御部12、13には前記第一、第二センサ9、10がそれぞれ接続されているとともに、第一、第二シート体3a、4aが開閉作動する過程で障害物を検知することに基づいて対応する開閉機7、8の緊急駆動停止をし、シート体3a、4aを全開状態とするための障害物検知センサ等、各第一、第二開閉機7、8をそれぞれ制御するための各種センサ類がそれぞれ接続されているとともに、前記中間センサ11がそれぞれ接続されている。
そして、これら第一、第二駆動制御部12、13は、前記各スイッチLSD1、LSD2、LSU1、LSU2類やセンサ9、10、11類からの信号入力に基づいて、開放駆動指令、停止駆動指令、閉鎖駆動指令の何れかの指令を対応する第一、第二開閉機7、8に対して出力するように構成されている。
さて、図2のブロック回路図は、本発明にかかる第一、第二駆動制御部12、13と、これら第一、第二駆動制御部12、13に接続する第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2、第一、第二センサ9、10、そして、中間センサ11との接続状態を示している。
図2に示すように、前記第一、第二駆動制御部12、13には、それぞれ第一、第二シート体開放許容回路12a、13aと、第一、第二全閉検知回路12b、13bと、第一、第二全開検知回路12c、13cと、第一、第二メイン起動回路12d、13dと、さらには、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eが接続されている。
まず、第一、第二全閉検知回路12b、13bであるが、これら第一、第二全閉検知回路12b、13bには、それぞれ対応する第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2と、第一、第二全閉検知リレーR1D、R2Dとが接続されている。これら第一、第二全閉検知リレーR1D、R2Dは、それぞれ第一、第二シート体3a、4aが全閉姿勢となって第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2の検知信号が入力される(ON状態になる)ことに伴い励磁して、第一、第二全閉検知リレーR1D、R2Dの第一、第二全閉リレー接点R1D、R2Dのスイッチ切換えをするように設定されている。
そして、これら第一、第二全閉検知リレーR1D、R2Dの第一、第二全閉リレー接点R1D、R2Dは、第二、第一駆動制御部13、12の第二、第一シート体開放許容回路13a、12aに接続されるが、これら第一、第二全閉リレー接点R1D、R2Dはa接点(リレーの励磁に伴い閉成する)として接続されている。これによって、第一、第二シート体開放許容回路12a、13aは、第二、第一全閉検知リレーR2D、R1Dが励磁する(第二、第一シート体4a、3aが全閉となる)ことに伴い閉成し、第一、第二駆動制御部12、13に対して開放許容信号を出力するように設定されている。
また、第一、第二全開検知回路12c、13cには、それぞれ第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2と、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uとが接続されている。これら第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uは、第一、第二シート体3a、4aが全開姿勢となって第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2の検知信号が入力される(ON状態になる)ことに伴い励磁して、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uの第一、第二全開リレー接点R1U、R2Uのスイッチ切換えをするように設定されている。
さらに、第一、第二全開検知回路12c、13cにはそれぞれ第一、第二自己保持回路12f、13fが並列接続する関係でそれぞれ接続されている。そして、第一自己保持回路12fには、第一全開検知リレーR1Uのa接点で構成される第一全開リレー接点R1Uと、第二全開検知リレーR2Uのb接点(リレーの励磁で開成する)で構成される第二全開リレー接点R2Uとが直列接続されている。また、第二自己保持回路13fには、第二全開検知リレーR2Uのa接点で構成される第二全開リレー接点R2Uと、第一全開検知リレーR1Uのb接点で構成される第一全開リレー接点R1Uとが直列接続されている。
そして、第二シート体4aが全閉しており、第一シート体3aが全開して第一全開検知回路12cが閉成した場合では第一全開検知リレーR1Uが励磁し、第二自己保持回路13fにおいては第一全開リレー接点R1Uが開成することにより第二自己保持回路13fを開成して、第二全開検知リレーR2Uを非励磁状態とするように設定されている。一方、第一自己保持回路12fにおいては、第二全開検知リレーR2Uが非励磁状態になることに伴い、第二全開リレー接点R2Uが閉成するとともに第一全開リレー接点R1Uが閉成して第一自己保持回路12fを閉成するように構成されている。これによって、第一全開検知回路12cが閉成して第一自己保持回路12fが閉成された場合では、第二全開リレー接点R2Uが開成するまでのあいだ、即ち、第一シート体3aが全開したときから第二シート体4aが全開するまでのあいだ、第一自己保持回路12fの閉成が維持されて、第一全開検知リレーR1Uの励磁状態が保持されるように設定されている。
これに対し、第一シート体3aが全閉しており、第二シート体4aが全開して第二全開検知回路13cが閉成した場合では第二全開検知リレーR2Uが励磁し、第一自己保持回路12fにおいては第二全開リレー接点R2Uが開成することにより第一自己保持回路12fを開成して、第一全開検知リレーR1Uを非励磁状態とするように設定されている。一方、第二自己保持回路13fにおいては、第一全開検知リレーR1Uが非励磁状態となることに伴い、第一全開リレー接点R1Uが閉成するとともに第二全開リレー接点R2Uが閉成して第二自己保持回路13fを閉成するように構成されている。これによって、第二全開検知回路13cが閉成して第二自己保持回路13fが閉成された場合では、第一全開リレー接点R1Uが開成するまでのあいだ、即ち、第二シート体4aが全開したときから第一シート体3aが全開するまでのあいだ、第二自己保持回路13fの閉成が維持されて、第二全開検知リレーR2Uの励磁状態が保持されるように設定されている。
また、第一、第二メイン起動回路12d、13dは、第一、第二センサ9、10がそれぞれ接続されており、これら第一、第二センサ9、10の通過物の検知により検知信号が入力することに基づいて閉成するように設定されており、第一、第二メイン起動回路12d、13dの閉成(第一、第二センサ9、10の検知信号の出力)に伴い、第一、第二駆動制御部12、13に対して起動信号を出力するように設定されている。そして、第一、第二駆動制御部12、13は、前記起動信号の入力がある場合に、第一、第二シート体開放許容回路12a、13aが閉成されて開放許容信号が入力されている(第二、第一シート体4a、3aが全閉状態である)か否かを判断し、開放許容信号の入力がある場合に、第一、第二開閉機7、8に対して開放駆動指令を出力するように設定されている。このように、一方の駆動制御部12または13は、対応するセンサ9または10からの検知信号の入力があり、かつ、他方の第二、第一シート体4a、3aが全閉状態であって、開放許容信号の入力がある場合に、対応する開閉機7または8に対して開放駆動指令を出力するように設定されている。
一方、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは本発明の第一、第二中間センサ回路に相当しており、これら第一、第二中間センサ起動回路12e、13eはリレー接点R3を介して中間センサ11が電気的に接続されている。つまり、中間センサ11は、第一、第二駆動制御部12、13配設部位、あるいは、これらとは別箇所に配設される中間センサ回路14に接続されている。前記中間センサ回路14には中間センサ用リレーR3が接続されており、中間センサ11が通過物を検知して検知信号を出力して(ON状態となることにより)閉成することにより中間センサ用リレーR3を励磁するように構成されている。そして、中間センサ用リレーR3の中間リレー接点R3がa接点として第一、第二中間センサ起動回路12e、13eにそれぞれ接続されている。
さらに、前記第一、第二中間センサ起動回路12e、13eには、本発明の第一、第二中間センサ入力拒否手段として、各第一、第二全開検知回路12c、13cに配された第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uのb接点で構成される第一、第二全開リレー接点R1U、R2Uがそれぞれの回路に対応して接続されている。
前記第一中間センサ起動回路12eは、該回路12e内の第一全開リレー接点R1Uが閉成している状態、即ち、第一自己保持回路12fが開成して第一全開検知リレーR1Uが非励磁(第二自己保持回路13fが閉成されて第二全開検知リレーR2Uが励磁)の状態において信号入力待機状態となるように設定されている。一方、第二中間センサ起動回路13eは、該回路13e内の第二全開リレー接点R2Uが閉成している状態、即ち、第二自己保持回路13fが開成して第二全開検知リレーR2Uが非励磁(第一自己保持回路12fが閉成されて第一全開検知リレーR1Uが励磁)の状態において信号入力待機状態となるように設定されている。そして第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは信号入力待機状態のときのみ、中間リレー接点R3が閉成、即ち、中間センサ11が通過物を検知したとき閉成して、第一、第二駆動制御部12、13に対してそれぞれ起動信号を出力するように設定されており、これによって、中間センサ11の通過物の検知に基づく起動信号は、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eの何れか一方のみから対応する第一、第二駆動制御部12、13に出力されるように構成されている。
尚、第一、第二駆動制御部12、13では、前記起動信号の入力がなされた場合に、第一、第二シート体開放許容回路12a、13aが閉成されて開放許容信号が入力されている(第二、第一シート体4a、3aが全閉状態である)か否かを判断し、開放許容信号の入力があることの判断に基づいて、第一、第二開閉機7、8に対して開放駆動指令を出力するように設定されている。
これに対し、前記第一中間センサ起動回路12eは、該回路12e内の第一全開リレー接点R1Uが開成している状態、即ち、第一自己保持回路12fが閉成している(第二自己保持回路13fが開成している)状態であって、第一シート体3aが全開したときから、第一全開検知回路12cの第一自己保持回路12fが開成されるまで(第二シート体4aが全開になるまで)のあいだは信号入力拒否状態となるように設定されている。一方、第二中間センサ起動回路13eは、該回路13e内の第二全開リレー接点R2Uが開成している状態、即ち、第二自己保持回路13fが閉成している(第一自己保持回路12fが開成している)状態であって、第二シート体4aが全開したときから、第二全開検知回路13cの第二自己保持回路13fが開成されるまで(第一シート体3aが全開になるまで)のあいだは信号入力拒否状態となるように設定されている。そして、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eが信号入力拒否状態にあるときには、中間センサ11が通過物を検知して中間リレー接点R3が閉成しても起動信号を出力しないように構成されている。
このように、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは、b接点で構成される対応する第一、第二全開リレー接点R1U、R2Uをそれぞれ接続することにより、これら第一、第二全開リレー接点R1U、R2Uのスイッチ切換えにより、中間センサ11からの検知信号の入力を待機する状態と拒否する状態とに切換えられる構成となっており、一方の回路である第一または第二中間センサ起動回路12eまたは13eが信号入力待機状態となった場合では、他方の回路である第二または第一中間センサ起動回路13eまたは12eが信号入力拒否状態となるように構成されている。
ところで、停電等により電源が消失された場合、あるいは、シート体が全開しない状態で閉鎖した場合等では、両者の第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uが非励磁(消磁)状態となり、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uのb接点である第一、第二全開リレー接点R1U、R2Uが接続される第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは、両回路ともに中間センサ11からの検知信号の入力で起動信号を出力する信号入力待機状態となり、第一、第二駆動制御部12、13は前回開放したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断できない異常事態となる。
このように、前回開放したシート体が何れのシート体であるかを判断できない前記異常事態において、通過物が全閉する第一、第二シート体3a、4aのあいだの待機室1に位置する場合では、中間センサ11が通過物を検知して信号入力待機状態の第一、第二中間センサ起動回路12e、13eの両者がともに閉成する。そして、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eからそれぞれ起動信号を入力した第一、第二駆動制御部12、13は、第一、第二シート体開放許容回路12a、13aからの開放許容信号の入力に基づいて第一、第二シート体3a、4aの両者を開放するべく第一、第二開閉機7、8に対して開放駆動指令を出力し、第一、第二開閉機7、8の駆動が開始するが、このとき、第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2の検知信号がなくなると、第一、第二シート体開放許容回路12a、13aからの開放許容信号の入力がなくなり開放駆動指令の出力を直ちに停止する。このため、第一、第二シート体3a、4aが両者共に閉鎖状態に保持されて、通過物が待機室1から脱出できないことが想定される。
そこで、これら第一、第二中間センサ起動回路12e、13eには本発明の異常時対応手段が設けられている。尚、本実施の形態の第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uの非励磁状態で信号入力待機状態となるように構成されているので、異常時になった場合に、予め設定される例えば室外側の第二シート体4aを開放する場合では、第一シート体3aを駆動制御する第一中間センサ起動回路12eに異常時対応回路12gを接続して、第一全開検知リレーR1Uが非励磁状態でも第一中間センサ起動回路12eを信号入力拒否状態として、異常発生時に第一シート体3aを全閉状態に保持する一方、第二シート体4aのみを開放して、室内外の遮断を維持する本来の目的から逸脱することなく、待機室1に通過物が閉じ込められることがないように構成されている。
つまり、前記異常時対応回路12gは、図2に示すように、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uのa接点からなる第一、第二全開リレー接点R1U、R2U同士を並列接続される回路構成となっており、第一中間センサ起動回路12eの互いに直列接続されているb接点で構成される第一全開リレー接点R1Uとa接点で構成される中間リレー接点R3とに対して直列接続される回路構成となっている。
そして、第一、第二シートシャッター装置3、4が正常運転している状態において、第一全開検知リレーR1Uが励磁している状態、即ち、第一シート体3aが全開してから第二シート体4aが全開するまでのあいだは、第二全開検知リレーR2Uは非励磁の状態であり、b接点で構成される第一全開リレーR1Uが開成、a接点で構成される第二全開リレー接点R2Uが開成、a接点で構成される第一全開リレー接点R1Uが閉成するように構成されている。これによって、第一中間センサ起動回路12eは、中間センサ11からの検知信号の入力があっても閉成することがない信号入力拒否状態となるように設定されている。
一方、第一全開検知リレーR1Uが非励磁の状態、即ち、第二シート体4aが開放してから第一シート体3aが全開するまでのあいだは、第二全開検知リレーR2Uは励磁状態であり、b接点で構成される第一全開リレーR1Uが閉成、a接点で構成される第二全開リレー接点R2Uが閉成、a接点で構成される第一全開リレー接点R1Uが開成するように構成されている。これによって、第一中間センサ起動回路12eは、中間センサ11からの検知信号の入力で閉成される信号入力待機状態となるように設定されている。尚、第二中間センサ起動回路13eは前述した通りの回路構成である。
つぎに、第一、第二駆動制御部12、13の通常時(正常作動時)における制御状態(前記各回路の接続状態)について、第一、第二シート体3a、4aの作動手順に基づいて説明する。
第一、第二電動シートシャッター装置3、4のシート体3a、4aが何れも全閉状態であるステップAの状態では、各第一、第二駆動制御部12、13の第一、第二シート体開放許容回路12a、13aはそれぞれ閉成状態となっていて、第一、第二センサ9、10そして、中間センサ11の何れかからの検知信号(センサ信号)の入力に基づいて第一、第二開閉機7、8に対して開放駆動信号を出力する待機状態となっている。
この状態において、第一、第二自己保持回路12f、13fは、何れか一方、即ち、前回全開状態となったシート体3aまたは4a側の自己保持回路12fまたは13fが閉成状態となっている。また、第一、第二中間センサ起動回路12e、13eは、自己保持回路12f、13fが閉成状態となっている側が中間センサ11からの信号入力拒否状態となり、自己保持回路12f、13fが開成状態となっている側が中間センサ11からの信号入力待機状態となっている。
前記状態から、通過物が室外OAから室内2に移動しようとして第二電動シャッター装置4に近付くと、第二センサ10から第二センサ信号(検知信号)の入力がなされるステップBに移行する。この状態になると、第二駆動制御部13の第二メイン起動回路13dが閉成し、第二駆動制御部13は、第二シート体開放許容回路13aが閉成して開放許容信号が入力されていることに基づいて、第二開閉機8に対して開放駆動指令を出力し、第二シート体4aが開放作動を開始するステップCに移行する。ステップCでは、第二全閉検知スイッチLSD2がOFF状態になることから第二全閉検知回路13bが開成し、これに伴い、第一駆動制御部12は、第一シート体開放許容回路12aが開成して開放許容信号の入力がなく、第一開閉機7への開放駆動指令の出力を規制するように設定されている。このように、一方のシート体3aまたは4aが開放しているときに他方のシート体4aまたは3aは開放することがないように設定されている。
続いて、ステップDの第二シート体4aが全開状態(全開姿勢)となると、第二全開検知スイッチLSU2がON状態になることから第二全開検知回路13cが閉成し、第二自己保持回路13fを閉成状態とする。因みに、各自己保持回路12f、13fは、前回開放したシート体3a、4a側のものが閉成し、他方が開成する構成となっている。このため、ステップDの段階で、前回、第二シート体4aが開放した場合では、予め第二自己保持回路13fが閉成、第一自己保持回路12fが開成されており、第二シート体4aが全開状態になっても、これらの状態が維持される。これに対し、前回、第一シート体3aが開放した場合では、第二シート体4aが全開状態になることにより、第一自己保持回路12fを開成とし、第二自己保持回路13fを閉成とするように設定されている。
さらに、第二シート体4aが全開状態となると、第二中間センサ起動回路13eは、第二全開検知リレーR2Uの第二全開リレー接点R2Uが開成して、中間センサ11が入力しても起動信号を出力しない信号入力拒否状態となる一方、第一中間センサ起動回路12eは、第二全開検知リレーR2Uの第二全開リレー接点R2Uが閉成し、かつ、第一全開検知リレーR1Uのb接点からなる第一全開リレー接点R1Uが閉成されていて、中間スイッチ11が入力されることにより起動信号を出力する信号入力待機状態となるように設定されている。
そして、通過物は、第二シート体4aが開放されることにより室外OAから待機室1側への移動が可能となる。
ところで、本実施の形態では、第一、第二駆動制御部12、13に自動閉鎖手段が設けられており、一方のシート体3aまたは4aが全開して第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2の信号入力がなされた場合に、予め設定されるタイマ時間に設定されるタイマをセットし、該タイマ時間を経過後にシート体3a、4aを閉鎖作動するように設定されている。因みに、第一センサ9からの検知信号の入力で第一シート体3aが全開している状態において、第一センサ9の検知信号や、対応する側の障害物検知センサからの検知信号の入力がある場合では、前記タイマ時間を経過しても第一シート体3aが閉鎖することなくタイマをリセットするように構成され、また、第二センサ10からの検知信号の入力で第二シート体4aが全開している状態において、第二センサ10の検知信号や、対応する側の障害物検知センサからの検知信号の入力がある場合では、前記タイマ時間を経過しても第二シート体4aが閉鎖することがなく、タイマをリセットするように構成されている。
このように、通過物が室外OAから待機室1に入室して、第二シート体4aが全閉状態となるステップEになると、第二全閉検知スイッチLSD2がON状態となって第二全閉検知回路13bが閉成し、これによって、第一シート体開放許容回路12aが閉成されて、開放許容信号を出力するように設定されている。
さらに、待機室1に移動した通過物が中間センサ11により検知されるステップFとなると、中間センサ11が検知状態となるが、信号入力拒否状態となっている第二中間センサ起動回路13eが閉成されることはなく、信号入力待機状態になっている第一中間センサ起動回路12eが閉成する。この状態となると、第一駆動制御部12は、第一シート体開放許容回路12aが閉成状態となって開放許容信号の入力があるか否かを判断し、入力があると判断することに基づいて、第一開閉機7に対して開放駆動指令を出力するように設定されている。このように、中間センサ11は、通過物を検知した場合に、前回全開状態となった第二シート体4a側に対しては、信号入力がなされることはなく、通過物の移動方向に沿った側である第一シート体3a側の第一駆動制御部12の第一中間センサ起動回路12eにのみ入力がなされることになり、これによって、待機室1に一つの中間センサ11を設けるものでありながら、該中間センサ11を、第一、第二電動シートシャッター装置3、4の起動信号として兼用できるように設定されている。
そして、この状態となると、第一シート体3aが開放作動を開始するステップGに移行し、第一全閉検知スイッチLSD1がOFF状態となることにより第一全閉検知回路12bが開成して、第二シート体開放許容回路13aを開成させて、第二シート体4aが開放するのを規制するように設定されている。
さらに、第一シート体3aが全開状態となるステップHに移行すると、第一全開検知スイッチLSU1がON状態になることから第一全開検知回路12cが閉成し、第二自己保持回路13fが開成し、第一自己保持回路12fを閉成状態とし、第一中間センサ起動回路12eの第一全開検知リレーR1Uのb接点で構成される第一全開リレー接点R1Uが開成することから第1中間センサ起動回路12eを信号入力拒否状態とする一方、第二中間センサ起動回路13eを信号入力待機状態とするように設定されており、この第一シート体3aの開放状態のあいだに、通過物は室内2に移動するように設定されている。
そして、第一駆動制御部12は、第一全開検知スイッチLSU1の信号入力から予め設定されるタイマ時間が経過することに伴い第一シート体3aを自動閉鎖し、第一シート体3aが全閉するステップIに移行し、これによって、第一全閉検知回路12bが閉成し、第二シート体開放許容回路13aが閉成するように設定されている。
一方、前述したように、停電等により異常事態が発生した場合であって、第一、第二全開検知リレーR1U、R2Uがともに非励磁状態となって、前回開放したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断できないような異常事態では、異常時対応手段が設けられた第一中間センサ起動回路12eについては、b接点で構成される第一全開リレーR1Uが閉成、a接点で構成される第二全開リレー接点R2Uが開成、a接点で構成される第一全開リレー接点R1Uが開成されて信号入力拒否状態となるように設定されている。これによって、第一中間センサ起動回路12eは、中間センサ11からの検知信号の入力があっても閉成することがなく、起動信号を出力しないように設定されている。
一方、第二中間センサ起動回路13eは、前述したように第二全開検知リレーR2Uの非励磁状態において信号入力待機状態となって、中間センサ11からの検知信号の入力で起動信号を出力するように設定されている。これによって、前回開放されたシート体が何れであるのか解らないような異常時に、待機室1に通過物が閉じ込められたとしても、中間センサ11が通過物を検知することにより、第一シート体3aの開放が規制されて全閉状態が維持される一方、信号入力待機状態の第二中間センサ起動回路13eが閉成されて起動信号を出力することにより第二シート体4aが開放されて、通過物を待機室1から脱出させることができるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、室内外方向に積層して設けられる一対の第一、第二電動シートシャッター装置3、4は、室内外の第一、第二センサ9、10と、これら第一、第二電動シャッター装置3、4のシート体3a、4aにより仕切られた待機室1内に配される中間センサ11とにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方のシート体3aまたは4aに向かう通過物を検知した場合では、他方のシート体4aまたは3aが全閉であることの検知に基づいて前記一方のシート体3aまたは4aに開放駆動指令を出力して一方のシート体3aまたは4aを開放するが、このものでは、前記第一、第二駆動制御部12、13にそれぞれ中間センサ11と対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段とが接続された第一、第二中間センサ起動回路12e、13eが接続されていて、前回開放した一方のシート体3aまたは4aの駆動制御部12または13は、一方のシート体3aまたは4aの全開から今回開放する他方のシート体4aまたは3aの全開までのあいだ、中間センサ11の信号入力を拒否して開放駆動指令を出力するのを規制し、それ以外は中間センサ11の信号入力に伴い他方のシート体4aまたは3aの全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するように構成されている。この結果、中間センサ11が通過物を検知した場合では、通過物の進行方向先側であるシート体3aまたは4aのみを開放することができて、待機室1が狭く、待機室に進入することで通過物をすぐに検知してしまうような環境下であっても、第一、第二センサ9、10と中間センサ11とにより通過物の進行方向に沿って第一、第二シート体3a、4aを開閉制御することができて、室内外の移動を円滑に行なえる。
そしてこのものにおいて、異常時対応手段として、第一中間センサ起動回路12eに異常時対応回路12gが接続されていて、停電等により前回全開して閉鎖したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断できないような異常時であっても、待機室1に閉じ込められた通過物を中間センサ11が検知することにより、第一シート体3aを全閉に保持する一方で、室外側の第二シート体4aが開放するようにしたので、待機室1の両側のシート体3a、4aが同時に開放して当初の室内外の遮断という目的を損なうことなく、待機室1から通過物を脱出させるという異常時対応を実現することができる。
このように、本発明が実施されたものにおいては、待機室1の中間センサ11を一つだけ設ける構成として、内外電動シートシャッター装置3、4の開閉を円滑に行うようにしたものであり、構成の簡略化を図ることができる。しかも、第一、第二中間センサ入力拒否手段、異常時対応回路12gは、各電動シートシャッター装置3、4に設けられる全開検知スイッチLSU1、LSU2を用いて構成するものであるので、特別な装置を別途追加することがなく、さらなる構成の簡略化を図ることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、待機室が狭いが、通過物が小型で、各開閉体の内外にそれぞれセンサを設けて、従来のように、開閉体の進行方向手前側のセンサを起動信号として開閉体を開放し、開閉体の進行方向先側のセンサを通過検知信号として、予め設定されるタイマ時間後に開閉体を閉鎖するように構成したものにおいて、通過物を大型として、待機室の二つのセンサが同時検知がなされてしまう惧れがあるような場合に、待機室内の二つのセンサの接続回路に、それぞれ、中間センサ入力拒否手段、異常時対応手段を設けることができる。そして、このようにすることにより、円滑な室内外の移動が期待できるとともに、前回開放した開閉体が何れであるかを判断できないような異常時においても、前記第一の実施の形態と同様に、待機室に閉じ込められた通過物を一方の開閉体を開放することにより脱出させることができる。
つぎに第二の実施の形態について説明する。
第二の実施の形態は、図4のブロック図に示すように、第一、第二電動シートシャッター装置3、4の各第一、第二開閉機7、8に、コンピュータ制御するCPUを備えた制御部15を接続し、該制御部15に、第一、第二シート体3a、4aの全閉に伴い第一、第二全閉検知信号を出力する第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、第一、第二シート体3a、4aの全開に伴い第一、第二全開検知信号を出力する第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2、障害物検知スイッチ、緊急停止スイッチ等のスイッチ類と、第一、第二開閉機7、8に開放駆動指令を出力するべく起動信号を出力する第一、第二センサ9、10と中間センサ11等のセンサ類とが接続されている。そして、制御部15には、中間センサ制御手段が設けられていて、中間センサ11からの検知信号の入力があると、前回開放したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断し、一方のシート体3aまたは4aの開放であることの判断に基づいて、該一方のシート体3aまたは4aの開閉機7または8に開放駆動指令を出力するのを規制するとともに、一方のシート体3aまたは4aの全閉の検知に基づいて他方のシート体4aまたは3aの開放作動をするよう、他方の開閉機8または7に開放駆動指令を出力するように設定されている。
さらに、制御部15には異常時対応手段が設けられていて、中間センサ11からの検知信号の入力があった場合に、前回開放したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断できない場合に、予め設定される一方のシート体であって、本実施の形態では室外側の第二シート体4aを開放するよう第二開閉機8に開放駆動指令を出力し、第一開閉機7への開放駆動指令の出力を規制するように設定されている。
つぎに、制御部15の制御手順の一例を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
このものでは、制御部15の初期設定がなされると、第二センサ信号の入力があるか否かを判断し、第二センサ信号の入力がある場合では、第一全閉検知信号の入力があるか否かを判断し、ない場合は初期設定状態にリターンする。一方、第一全閉検知信号の入力がある場合では、第二シート体4aの開放制御を行うように設定されている。そして、第二シート体4aの開放制御が終了する(第二全開検知信号入力がなされる)と、タイマをセットし、タイマ時間経過後に、第二シート体4aを閉鎖制御し、第二シート体4aの閉鎖制御が終了する(第二全閉検知信号入力がなされる)と、初期設定状態にリターンするように設定されている。ここで、開放制御および閉鎖制御とは、汎用の制御手順で制御されるものとする。
これに対し、第二センサ信号の入力がなく、第一センサ信号の入力がある場合では、第二全閉検知信号の入力があるか否かを判断し、ない場合は初期設定状態にリターンする。一方、第二全閉検知信号の入力がある場合では、第一シート体3aの開放制御を行うように設定されている。そして、第一シート体3aの開放制御が終了する(第一全開検知信号入力がなされる)と、タイマをセットし、タイマ時間経過後に、第一シート体3aを閉鎖制御し、第一シート体3aの閉鎖制御が終了する(第一全閉検知信号入力がなされる)と、初期設定状態にリターンするように設定されている。
また、第二、第一センサ信号の入力がなく、中間センサ信号が入力された場合では、制御部15は、前回出力された全開検知信号が第一全開検知信号であるか第二全開検知信号であるかを判断し、第二全開検知信号である場合、第一シート体3aを開放した後、閉鎖する制御を行い、第一全開検知信号である場合、第二シート体4aを開放した後、閉鎖する制御を行うように設定されている。さらに、前回出力された全開検知信号が第一全開検知信号であるか第二全開検知信号であるかの判断ができない場合(不明)では、予め設定されるシート体であって、本実施の形態では第二シート体4aを開放した後、閉鎖する制御を行なうように設定されている。そして、このように構成することにより、中間センサ11が通過物を検知した場合に、通過物の移動方向先側のシート体3aまたは4aの開閉機7または8に対してのみ開放駆動指令を出力し、また、前回開放したシート体が第一、第二シート体3a、4aの何れであるかを判断できない異常時では、前記第一の実施の形態と同様に、中間センサ11の検知に伴い室内側の第一シート体3aは全閉状態を保持する一方、室外側の第二シート体4aを開放して、待機室1に閉じ込められた通過物を脱出させる異常時対応を実施することができる。
尚、制御部15が前回開放したシート体3aまたは4aが何れであるかを判断するための信号としては、全開検知信号に限定されることはなく、前回の全閉検知信号が第一であるか第二であるかを判断することでも同様の判断ができる。
また、前記第二の実施の形態のように、コンピュータ制御するCPUを備えた制御部を用いて第一、第二電動開閉体を制御する場合に、制御部の中間センサ制御手段を、中間センサ11の入力で、予め設定されるタイマ時間経過後、移動方向手前側の開閉体を閉鎖し、該側の開閉体の全閉検知スイッチから検知信号が入力されることで、移動方向先側の開閉体を開放作動するような制御構成とすることも可能であり、このようにした場合では、待機室が広い場合であっても一つの中間センサにより、第一、第二両者の開閉体の開閉制御を行い、しかも、異常時にあっては、何れか一方の開閉体を開放することが可能となり、この場合では、部品点数の削減を図ることができる。
さらに、第一、第二駆動制御部を両者ともコンピュータ制御するCPUを備えた制御部として構成することもでき、この場合では、中間センサを第一、第二駆動制御部に接続するとともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段を設けて、前回開放した一方の開閉体の駆動制御部は、少なくとも一方の開閉体の全開から今回開放する他方の開閉体の開放開始までのあいだは中間センサの信号入力を拒否して開放駆動指令の出力を規制し、それ以外は中間センサの信号入力に伴い他方の開閉体の全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するよう構成することで、前記第一の実施の形態と同様に通過物の進行方向に沿って順次開閉体を開閉制御することができる。そして、このものにおいて、第一、第二駆動制御部には異常時対応手段を設けて、前回全開して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れであるかを判断ができない異常時に、例えば第一駆動制御部は第一開閉体を全閉に保持し、第二駆動制御部は第二開閉体を開放状態とする制御構成とすることにより、通過物が待機室に閉じ込められるような不具合をなくすことができる。
本発明は、保冷室等の室内外を封止状に仕切る場合等、出入り口部に待機室を挟んで室内外一対のシート体を設ける場合の建築用開閉装置に利用することができる。
1 待機室
2 室内
3 第一電動シートシャッター装置
3a 第一シート体
4 第二電動シートシャッター装置
5 第一巻取りドラム
7 第一開閉機
9 第一センサ
10 第二センサ
11 中間センサ
12 第一駆動制御部
12a 第一シート体開放許容回路
12b 第一全閉検知回路
12c 第一全開検知回路
12d 第一メイン起動回路
12e 第一中間センサ起動回路
12f 第一自己保持回路
12g 異常時対応回路

Claims (5)

  1. 建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、開閉装置の制御部に中間センサ制御手段を設けて、中間センサからの検知信号の入力に伴い、前回開放した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断し、一方の開閉体であることの判断に基づいて、一方の開閉体への開放駆動指令の出力を規制するとともに、一方の開閉体の全閉の検知に基づいて他方の開閉体に対して開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、制御部には、中間センサ制御手段による制御過程で前回開放して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置。
  2. 建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、第一、第二開閉体を駆動制御する第一、第二駆動制御部のそれぞれに、中間センサを接続するとともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段を設けて、前回開放した一方の開閉体の駆動制御部は、少なくとも一方の開閉体の全開から今回開放する他方の開閉体の開放開始までのあいだは中間センサの信号入力を拒否して開放駆動指令の出力を規制し、それ以外は中間センサの信号入力に伴い他方の開閉体の全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、第一、第二駆動制御部には、前回全開して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置。
  3. 建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、第一、第二開閉体を駆動制御する第一、第二駆動制御部に、それぞれ中間センサとともに、対応する第一、第二中間センサ入力拒否手段が接続された第一、第二中間センサ回路を接続して、前回開放した一方の開閉体の駆動制御部は、一方の開閉体の全開から今回開放する他方の開閉体の全開までのあいだは中間センサの信号入力を拒否して開放駆動指令の出力を規制し、それ以外は中間センサの信号入力に伴い他方の開閉体の全閉検知に基づいて開放駆動指令を出力するよう構成するにあたり、第一、第二中間センサ回路には、前回全開して閉鎖した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断できない異常時に、予め設定される一方の開閉体を全閉に保持し、他方の開閉体を開放する異常時対応手段が設けられていることを特徴とする建築用開閉装置。
  4. 異常時対応手段は、それぞれ一方の開閉体が全開することで閉成する第一、第二全開検知回路に設けたリレーのリレー接点で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の建築用開閉装置。
  5. 中間センサは、待機室に一つ設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の建築用開閉装置。
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