JP5996401B2 - 建築用開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工場や倉庫等の出入り口部であって、室内環境を保持するべく設けられる電動シャッター、電動シートシャッター、電動ハンガードア等で構成される建築用開閉装置の技術分野に関するものである。
一般に、空調した室内の空気を外気と遮断性能よく保持するために、室内外の出入り口部に通過物(通過者)を待機させる待機室を設け、該待機室の室内側出口と室外側出口とに、それぞれ建築用の電動シャッターや電動シートシャッター、電動ハンガードア等の電動開閉装置を内外方向(出入り方向)積層状に立設する手法が実施されることがある。このものにおいて、両者の開閉体が同時に開放すると、当初の目的である室内の空調の保持がなされなくなるため、例えば通過物が室外から室内に進入する場合、室内側の電動開閉装置が閉鎖された状態で室外側の電動開閉装置を開放して通過物が待機室に進入し、ついで、室外側の電動開閉装置が閉鎖された状態で室内側の電動開閉装置を開放して通過物が室内に進入するように構成する必要がある。そこで、各開閉体の内外近傍にそれぞれ一対の検知センサを設けて、各検知センサの検知に基づいて通過物の位置を検知し、該通過物の位置に基づいて開閉体を開閉制御するにあたり、一方(例えば外側)の開閉体が閉鎖するまでは、他方(内側)の開閉体が開放しないように構成したものが提唱されている(特許文献1)。しかるに、前記特許文献1のものは、待機室には各電動開閉装置の近傍にそれぞれ中間センサが設けられており、そして、一方の開閉体が開放されたとき、該一方の開閉体近傍の待機室内の中間センサが通過物を検知し、該中間センサに検知がなくなることで一方の開閉体を全閉とし、続いて他方の開閉体近傍の待機室内の中間センサが通過物を検知することで他方の開閉体を開放する構成となっている。このため、狭い待機室を大きな通過物が通過するような場合であって、待機室内の二つの中間センサを同時に検知状態とするような場合では、進入経路手前側の開閉体を閉鎖させることができず、待機室から進入経路先側の開閉体を開放させることができなくなってしまうという問題がある。
そこで、待機室に設けられる中間センサを一つにすると共に、一方の開閉体が開放して、待機室の中間センサが通過物を検知した場合では、該一方の開閉体への開放駆動指令を規制するとともに、一方の開閉体が全閉したことの検知に基づいて他方の開閉体に開放駆動指令を出力するようにして、一方の開閉体が全開した後は他方の開閉体のみが開放するように構成したものが提唱されている(特許文献2)。
特開平11−286330号公報 特許第4804112号公報
しかしながら、前記特許文献2のものにおいて、例えば、一方の開閉体が開放して待機室に進入した通過物が待機室内で停止したままの状態であったり、或いは一方の開閉体が開放したときに待機室から出る通過物と待機室に入る通過物とが入れ替わったり、或いは一方の開閉体が開放して待機室内に一旦進入した通過物が引返したりするような場合であっても、中間センサの検知に基づいて開放する開閉体は、常に前回全開した以外の開閉体であるため、通過物の意図する進行方向の開閉体が開放されないことがある。また、通過物が待機室内に進入しており、かつ開閉体が全閉している状態において停電が発生する等した場合には、電源復帰がなされたときに前回開放した開閉体が何れであるかを判断できなくなるような異常事態が想定される。このように、前回開放した開閉体が何れであるか判断できないような異常時では、両者の開閉体の開放がなされず待機室に閉じ込められる等の不具合が考えられ、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、何れか一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、前記中間センサとして第一開閉体側に位置する第一中間センサと第二開閉体側に位置する第二中間センサとの2つの中間センサを設けると共に、開閉装置の制御部に、第一、第二の両方の開閉体が全閉し、かつ室内および室外から待機室への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態であるか否かを判断するための両開閉体待機判断手段と、該両開閉体待機判断手段の判断結果、並びに前記第一、第二中間センサからの検知信号の入力に基づいて第一、第二開閉体を開閉制御するための中間センサ制御手段とを設けたものであり、該中間センサ制御手段は、前記両開閉体待機判断手段により両開閉体待機状態でないと判断された場合には、第一、第二の少なくとも一方の中間センサからの検知信号の入力に伴い、前回開放した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断し、何れか一方の開閉体であることの判断に基づいて、該一方の開閉体に対しては第一、第二中間センサの検知に伴う開放駆動指令の出力を規制すると共に、該一方の開閉体の全閉の検知に基づいて他方の開閉体に対して開放駆動指令を出力する一方、両開閉体待機状態であると判断された場合には、第一中間センサからの検知信号の入力に伴い第一開閉体に開放駆動指令を出力し、第二中間センサからの検知信号の入力に伴い第二開閉体に開放駆動指令を出力する構成であることを特徴とする建築用開閉装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、室内及び室外に、第一、第二開閉体が通過物の待機室への進入を待機或いは許可している状態のときには進入許容表示をし、待機室への進入を禁止している状態のときには進入禁止表示をする表示手段をそれぞれ設けたことを特徴とする建築用開閉装置である。
請求項1の発明とすることにより、両開閉体待機状態でない場合には、待機室に配された2つの第一、第二中間センサは、何れか一方、或いは両方が検知しても同等に、進行方向先側の開閉体のみを開放するための検知を行なうセンサとして機能することになり、これにより、待機室の広狭にかかわらず、通過物の進行方向に沿った開閉体を開放することができて円滑な移動を実現できる。一方、両開閉体待機状態である場合には、第一中間センサは第一開閉体を開放するための検知を行なうセンサとして、また、第二中間センサは第二開閉体を開放するための検知を行なうセンサとして別々に機能することになり、この結果、通過物の意図する進行方向の開閉体を開放させることができる。
請求項2の発明とすることにより、通過物は、待機室への進入の可否を表示手段により容易に把握することができる。
建築用開閉装置の概略側面図である。 制御部の入出力を示すブロック図である。 制御部のメインルーチンの制御手順を示すフローチャート図である。 第一センサ制御の制御手順を示すフローチャート図である。 第二センサ制御の制御手順を示すフローチャート図である。 中間センサ制御の制御手順を示すフローチャート図である。 (A)〜(E)は信号機の動作を示す説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は室外OAに向けて形成された待機室であって、室外(外部)OAから室内2、室内2から室外OAに出入りする場合では待機室1を経由するように構成されている。そして、待機室1の室内2側と室外OA側との各出入り口部には、それぞれ内外一対の第一、第二電動シートシャッター装置3、4が設けられている。これら第一、第二電動シートシャッター装置3、4を構成する第一、第二シート体3a、4a(本発明の第一、第二開閉体に相当する)は、開口部上部に配された第一、第二の巻取りドラム5、6にそれぞれ巻装されている。そして、これら各第一、第二シート体3a、4aは、巻取りドラム5、6にそれぞれ連動連結された第一、第二の開閉機7、8の正逆駆動に伴い、第一、第二巻取りドラム5、6から巻出されて出入り口部を閉鎖する全閉姿勢(全閉状態)と、第一、第二巻取りドラム5、6に巻取られて出入り口部を開放する全開姿勢(全開状態)とのあいだをそれぞれ姿勢変姿するように構成されていることは従来通りである。
そして、第一電動シートシャッター装置3の室内2側における天井部には第一センサ9が設けられており、室内2側における第一電動シートシャッター装置3近傍の通過物を検知するように設定されている。また、第二電動シートシャッター装置4の室外OA側における天井部には第二センサ10が設けられており、室外OA側における第二電動シートシャッター装置4近傍の通過物を検知するように設定されている。さらに、第一、第二電動シートシャッター装置3、4のあいだである待機室1の天井部には、第一電動シートシャッター装置3側に位置する第一中間センサ11と、第二電動シートシャッター装置4側に位置する第二中間センサ12との2つの中間センサが設けられており、第一中間センサ11は待機室1内における第一電動シートシャッター装置3近傍の通過物を検知するように設定され、また、第二中間センサ12は待機室1内における第二電動シートシャッター装置4近傍の通過物を検知するように設定されている。そして、これら第一、第二センサ9、10、第一、第二中間センサ11、12は、通過物を検知することに伴いそれぞれ検知信号を出力すると共に、該検知信号は、後述する制御部14に入力されるように構成されている。
ここで、前記第一、第二センサ9、10、第一、第二中間センサ11、12は、本実施の形態ではマイクロ波センサを用いて構成されている。該マイクロ波センサは、移動中の通過物を精度高く検出することができるが、静止物体を検知できない特性をもっている。尚、第一、第二センサ9、10、第一、第二中間センサ11、12としては、上記マイクロ波センサに限定されることなく、例えば、赤外線センサや超音波センサ、レーザービームセンサ、或いはマイクロ波と赤外線センサとの複合型センサ等の適宜センサを用いて構成しても良いことは勿論である。
また、第一、第二電動シートシャッター装置3、4には、各シート体3a、4aが全閉姿勢となることに伴い全閉検知信号を出力する第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、各シート体3a、4aが全開姿勢となることに伴い全開検知信号を出力する第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2が設けられている。さらに、第一電動シートシャッター装置3には、第一シート体3aの室内2側、待機室1側に、第一シート体3aの下方を通過する通過物を検知して検知信号を出力する第一室内側障害物検知センサ15、第一待機室側障害物検知センサ16がそれぞれ設けられており、また、第二電動シートシャッター装置4には、第二シート体4aの室外OA側、待機室1側に、第二シート体4aの下方を通過する通過物を検知して検知信号を出力する第二室外側障害物検知センサ17、第二待機室側障害物検知センサ18がそれぞれ設けられている。そして、これら第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2、第一室内側、第一待機室側、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ15、16、17、18からの検知信号は、前記制御部14に入力されるように構成されている。
尚、前記第一室内側、第一待機室側、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ15、16、17、18は、本実施の形態では光電センサ、レーザービームセンサ等の投受光器を用いたセンサにより構成されている。
さらに、第一電動シートシャッター装置3の室内2側の上部には、第一信号機19が設けられており、また、第二電動シートシャッター装置4の室外OA側の上部には、第二信号機20が設けられている。これら第一、第二信号機19、20は、本発明の表示手段に相当するものであって、後述するように、制御部14からの制御指令に基づいて、本発明の進入許容表示に相当する「青」と本発明の進入禁止表示に相当する「赤」とに切換わるように構成されている。
一方、前記制御部14は、CPUを備えたマイクロコンピュータ等から構成されるものであって、図2のブロック図に示す如く、入力側に、前記第一、第二全閉検知スイッチLSD1、LSD2、第一、第二全開検知スイッチLSU1、LSU2、第一、第二センサ9、10、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ15、16、17、18等が接続され、出力側に、前記第一、第二開閉機7、8、第一、第二信号機19、20が接続されると共に、後述する開放規制手段21、第一、第二センサ制御手段22、23、両開閉体待機判断手段24、中間センサ制御手段25、強制閉鎖手段26、信号機制御手段27等の各種手段が設けられている。そして制御部14は、これら各種手段の制御、判断等に基づいて、第一、第二開閉機7、8に対して第一、第二シート体3a、4aの開放駆動指令、停止指令、閉鎖駆動指令の各制御指令を出力し、また、第一、第二信号機19、20に対して「青」、「赤」切換えの制御指令を出力するように構成されている。
次に、前記制御部14に設けられる各種手段について説明する。
まず、開放規制手段21は、第一、第二シート体3a、4aのうち何れか一方のシート体3aまたは4aが全閉状態でない(第一または第二全閉検知スイッチLSD1またはLSD2から検知信号が入力されていない)場合には、他方のシート体4aまたは3aに対する開放駆動指令の出力を規制する(禁止する)ための制御を行なう。これにより、一方のシート体3aまたは4aが全閉しているときにのみ他方のシート体4aまたは3aの開放が許容されるようになっている。
また、第一センサ制御手段22は、第一センサ9から通過物の検知信号が入力されることに基づいて、第一シート体3aの開放制御および閉鎖制御を行なう。この場合、第一センサ制御手段22は、第一センサ9から通過物の検知信号が入力されると、まず、第一開閉機7に対して開放駆動指令を出力して第一シート体3aを開放する。そして、該第一シート体3aが全開し(第一全開検知スイッチLSU1が検知)、さらに第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから予め設定される第一タイマ時間経過後に、第一開閉機7に対して閉鎖駆動制御を出力して第一シート体3aを全閉(第一全閉検知スイッチLSD1が検知)させる。尚、第一センサ制御手段22による第一シート体3aの開放制御は、前記開放規制手段21の制御により第二シート体4aが全閉でないと実行されないように構成されている。
また、第二センサ制御手段23は、第二センサ10から通過物の検知信号が入力されることに基づいて、第二シート体4aの開放制御および閉鎖制御を行なう。この場合、第二センサ制御手段23は、第二センサ10から通過物の検知信号が入力されると、まず、第二開閉機8に対して開放駆動制御を出力して第二シート体4aを全開(第二全開検知スイッチLSU2が検知)させ、さらに第二センサ10、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知しなくなってから前記第一タイマ時間経過後に、第二開閉機8に対して閉鎖駆動制御を出力して第二シート体4aを全閉(第二全閉検知スイッチLSD2が検知)させる。尚、第二センサ制御手段23による第二シート体4aの開放制御は、前記開放規制手段21の制御により第一シート体3aが全閉でないと実行されないように構成されている。
ここで、前記第一、第二センサ制御手段22、23による第一、第二シート体3a、4aの開放制御および閉鎖制御の実行中において、制御部14は、対応するセンサにより通過物が検知された場合には、全開時障害物検知制御および下降中障害物検知制御を行なう。まず、全開時障害物検知制御について説明すると、制御部14は、第一シート体3aの全開時において、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の何れかが再検知された場合、或いは第二シート体4aの全開時において第二センサ10、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の何れかが再検知された場合には、これら全てが検知しなくなってから前記第一タイマ時間経過後に、第一、第二シート体3a、4aを閉鎖させる。また、下降中障害物検知制御は、第一シート体3aの下降中において、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の何れかが検知された場合、或いは第二シート体4aの下降中において第二センサ10、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の何れかが検知された場合には、第一、第二シート体3a、4aを反転上昇させて全開させた後、これら全てが検知しなくなってから前記第一タイマ時間経過後に第一、第二シート体3a、4aを閉鎖させる。
また、両開閉体待機判断手段24は、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉しており、かつ室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態であるか否かを判断する。尚、この両開閉体待機状態の具体例については後述する。
また、中間センサ制御手段25は、前記両開閉体待機判断手段24の判断結果、並びに前記第一、第二中間センサ11、12から検知信号が入力されることに基づいて、第一、第二シート体3a、4aの開放制御および閉鎖制御を行なう。
まず、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態でないと判断された場合における中間センサ制御手段25の制御について説明すると、中間センサ制御手段25は、第一、第二の少なくとも一方の中間センサ11、12からの検知信号(第一、第二中間センサ11、12の何れか一方の検知信号、或いは第一、第二中間センサ11、12の両方の検知信号)が入力されると、前回開放したシート体が第一、第二の何れのシート体3aまたは4aであるかを判断し、何れか一方のシート体3aまたは4aであることの判断に基づいて、該一方のシート体3aまたは4aに対しては第一、第二中間センサ11、12の検知に伴う開放駆動指令の出力を規制すると共に、該一方のシート体3aまたは4aの全閉が検知されてから予め設定される第二タイマ時間(該第二タイマ時間は0秒を含む)経過後に、他方のシート体4aまたは3aに対して開放駆動指令を出力して他方のシート体4aまたは3aを全開させる。そして、該他方のシート体4aまたは3aの下方を通過物が通過したことを確認し、且つ、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18(他方のシート体が第二シート体4aの場合)の全て、または第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16(他方のシート体が第一シート体3aの場合)の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間経過後に、他方のシート体4aまたは3aに対して閉鎖駆動指令を出力して全閉させる。
尚、前記第二タイマ時間は、両開閉体待機状態でないと判断された場合の中間センサ制御手段25の制御の実行中において、一方のシート体3aまたは4aの全閉から他方のシート体4aまたは3aの開放開始までの遅れ時間として予め設定される時間であって、本実施の形態では0秒、つまり、一方のシート体3aまたは4aが全閉したら直ちに他方のシート体4aまたは3aが開放開始するように設定されているが、第二タイマ時間を0秒よりも長く設定することも勿論できる。
これに対し、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態であると判断された場合、中間センサ制御手段25は、第一中間センサ11から検知信号が入力されると、第一シート体3aに対する開放駆動指令を出力して第一シート体3aを全開させる。そして、該第一シート体3aの下方を通過物が通過したことを確認し、且つ、第一中間センサ11、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間経過後に第一シート体3aを全閉させる。また、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態であると判断された場合に、第二中間センサ12から検知信号が入力されると、中間センサ制御手段25は、第二シート体4aに対する開放駆動指令を出力して第二シート体4aを全開させる。そして、該第二シート体4aの下方を通過物が通過したことを確認し、且つ、第二中間センサ12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間経過後に第二シート体4aを全閉させる。尚、前記両開閉体待機状態であると判断された場合の制御において、第一、第二中間センサ11、12の両方の中間センサから検知信号が入力された場合、中間センサ制御手段25は、先に入力された方の検知信号を有効とし、後に入力された方の検知信号を無効とする。
ここで、前記中間センサ制御手段25の制御により第一、第二シート体3a、4aを閉鎖する場合には、第一、第二シート体3a、4aの下方を通過物が通過したことの確認が必要となるが、この場合、第一、第二シート体3a、4aの開放開始後に、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18が一旦検知し、その後該検知がなくなったことで、通過物が通過したと判断する。また、中間センサ制御手段25による第一、第二シート体3a、4aの開閉制御の実行中においても、前述した第一、第二センサ制御手段による開閉制御の場合と同様に、全開時障害物検知制御および下降中障害物検知制御は実行される。
また、強制閉鎖手段26は、前記中間センサ制御手段25の制御により開放された第一、第二シート体3a、4aが、通過物の通過が確認されない(通過物が待機室1内で停止している、或いは一旦待機室1に進入した通過物が引き返したような場合)ために全開状態のままに維持されてしまうことを回避するための制御を行なう。つまり、強制閉鎖手段26は、何れか一方のシート体3aまたは4aが全開し、且つ、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16(全開のシート体が第一シート体3aの場合)または第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18(全開のシート体が第二シート体4aの場合)の全てが検知していない状態が予め設定される第三タイマ時間(該第三タイマ時間は、前記第二タイマ時間に比して長時間に設定される)継続した場合に、全開しているシート体3aまたは4aに対して閉鎖駆動指令を出力して閉鎖させる。これにより、第一、第二シート3a、4aが全開状態のまま維持されてしまうことを回避できるようになっている。
また、信号機制御手段27は、第一、第二信号機19、20が、室内2または室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している状態、或いは待機室1への進入を許可する状態のときには「青」となり、待機室1への進入を禁止しているときには「赤」となるように切換えるための制御を行なう。尚、該信号機制御手段27の制御に基づく第一、第二信号機19、20の切換え動作の詳細については、後述する。
次に、前記制御部14の制御手順の一例を、図3〜6に示すフローチャート図に基づいて説明する。
まず、図3に示すメインルーチンにおいて、システムスタートするとまず初期設定がなされるが、該初期設定において、判断フラグFを「0」にセット(F=0)する。該判断フラグFは、後述するように、両開閉体待機状態であるかを判断する場合に用いられる。また、初期設定状態では、第一、第二の両方のシート体3a、4aは全閉状態になっている。
続けて制御部14は、第一センサ9から検知信号が入力されているか否かを判断する(ステップS1)。該ステップS1の判断で「YES」、つまり第一センサ9から検知信号が入力されている場合には、前記第一センサ制御手段22による第一シート体3aの開閉制御が実行される第一センサ制御に進む(ステップS2)。
一方、前記ステップS1の判断で「NO」、つまり第一センサ9から検知信号が入力されていない場合には、続けて、第二センサ10から検知信号が入力されているか否かを判断する(ステップS3)。該ステップS3の判断で「YES」、つまり第二センサ10から検知信号が入力されている場合には、前記第二センサ制御手段23による第二シート体4aの開閉制御が実行される第二センサ制御に進む(ステップS4)。
前記ステップS3またはステップS4の処理後は、判断フラグFを「1」にセット(F=1)し(ステップS5)、続けて、第一、第二の少なくとも何れか一方の中間センサ11、12から検知信号が入力されているか否かを判断する(ステップS6)。
また、前記ステップS3の判断で「NO」、つまり、第一、第二センサ9、10の両方から検知信号が入力されていない場合には、前記ステップS6に進んで、第一、第二の少なくとも何れか一方の中間センサ11、12から検知信号が入力されているか否かを判断する。
前記ステップS6の判断で「YES」、つまり、第一、第二の少なくとも何れか一方の中間センサ11、12から検知信号が入力されている場合には、前記中間センサ制御手段25による第一シート体3aまたは第二シート体4aの開閉制御が実行される中間センサ制御に進む(ステップS7)。尚、該中間センサ制御においては、中間センサ制御手段25による制御だけでなく、後述するように、両開閉体待機判断手段24による判断や、強制閉鎖手段26による強制閉鎖制御も実行されるようになっている。
前記ステップS7の処理後は、判断フラグFを「0」にセット(F=0)して(ステップS8)初期設定状態に戻る。
また、前記ステップS6の判断で「NO」、つまり、第一、第二の両方の中間センサ11、12から検知信号が入力されていない場合には、判断フラグFを「0」にセット(F=0)して(ステップS9)初期設定状態に戻る。
而して、第一センサ9が検知された場合には第一センサ制御が実行され、また、第二センサ10が検知された場合には第二センサ制御が実行され、さらに、第一、第二中間センサ11、12の何れか一方の中間センサ11、12が検知された場合には中間センサ制御が実行されるようになっている。
次いで、前記第一センサ制御の制御手順について、図4に示すフローチャート図に基づいて説明する。該第一センサ制御は、第一センサ9から検知信号が入力されている場合に実行される制御であるが、まず、第二シート体4aが全閉状態か否か(第二全閉検知スイッチLSD2から検知信号が入力されているか否か)を判断する(ステップS21)。該ステップS21の判断で「NO」、つまり第二シート体4aが全閉状態でないと判断された場合には、メインルーチンに戻る。
一方、前記ステップS21の判断で「YES」、つまり第二シート体4aが全閉状態であると判断された場合には、第一シート体3aの開放制御を行なって第一シート体3aを全開(第一全開検知スイッチLSU1が検知)させる(ステップS22)。
続けて制御部14は、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過したか否かを判断する(ステップS23)。該ステップS23の判断は、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過するまで継続される。
前記ステップS23の判断で「YES」、つまり、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過した場合には、第一シート体3aの閉鎖制御を行う(ステップS24)。該閉鎖制御中において、第一センサ9、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第一シート体3aが全閉(第一全閉検知スイッチLSD1が検知)して閉鎖制御が終了すると、メインルーチンに戻る。
次いで、第二センサ制御の制御手順について、図5に示すフローチャート図に基づいて説明する。該第二センサ制御は、第二センサ10から検知信号が入力されている場合に実行される制御であるが、前述した第一センサ制御と同様の手順で行なわれる制御であるため、簡単に説明すると、まず、第一シート体3aが全閉状態か否かが判断される(ステップS31)。そして、第一シート体3aが全閉状態であると判断されると、第二シート4aの開放制御を行なって第二シート体4aを全開させる(ステップS32)。さらに、第二センサ10、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過したか否かが判断され(ステップS33)、第一タイマ時間が経過した場合には第二シート体4aの閉鎖制御(ステップS34)を行う。該閉鎖制御中において、第二センサ10、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第二シート体4aが全閉して閉鎖制御が終了した後、メインルーチンに戻る。
次いで、中間センサ制御の制御手順について、図6に示すフローチャート図に基づいて説明する。該中間センサ制御は、第一、第二の少なくとも何れか一方の中間センサ11、12から検知信号が入力されている場合に実行される制御であるが、該中間センサ制御では、まず、前記判断フラグFが「0」か「1」に基づいて、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉しており、かつ室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態であるか否かを判断する(ステップS41)。
ここで、前記判断フラグFは、前述したメインルーチンに示されるように、初期設定時、第一センサ制御或いは第二センサ制御の終了後に第一、第二中間センサ11、12の両方から検知信号が入力されていない場合、第一、第二センサ9、10、第一、第二中間センサ11、12の全てから検知信号が入力されていない場合、および中間センサ制御(強制閉鎖制御を含む)の終了後にF=0にセットされるように設定されているが、該F=0にセットされた時点では、何れも、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉しており、かつ室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している状態であって、この状態を両開閉体待機状態とする。そして、該F=0にセットされている状態で、前記ステップS41の判断がなされた場合には、両開閉体待機状態であると判断する。これに対し、判断フラグFは第一センサ制御或いは第二センサ制御の終了後にF=1にセットされるが、該F=1のセット後に第一、第二の少なくとも何れか一方の中間センサ11、12から検知信号が入力されると、F=1にセットされている状態で前記ステップS41の判断がなされる。この状態は、第一センサ制御或いは第二センサ制御により第一シート3aまたは4aが開放して通過物が待機室1に進入した状態であって、前述した両開閉体待機状態ではなく、而して、F=1にセットされている状態でステップS41の判断がなされた場合には、両開閉体待機状態でないと判断する。
そして、前記ステップS41の判断で「NO」、つまり両開閉体待機状態でないと判断された場合には、続けて、前回開放されたシート体が第一、第二のどちらのシート体3aまたは4aであるか(前回実行されたのは第一センサ制御、第二センサ制御のどちらか)を判断する(ステップS42)。
前記ステップS42の判断で前回開放されたのは第一シート体3aであると判断された場合には、続けて、第一シート体3aが全閉状態か否か(第一全閉検知スイッチLSD1から検知信号が入力されているか否か)を判断する(ステップS43)。該ステップS43の判断は、第一シート体3aが全閉するまで続行される。
前記ステップS43の判断で「YES」、つまり第一シート体3aが全閉状態であると判断された場合には、続けて、第一シート体3aが全閉してから第二タイマ時間が経過したか否かが判断される(ステップS44)。該ステップS44の判断は、第二タイマ時間が経過するまで続行される。尚、本実施の形態では第二タイマ時間は0秒に設定されているため、直ちに次のステップS45に進む。
前記ステップS44の判断で「YES」、つまり第一シート体3aが全閉してから第二タイマ時間が経過したと判断された場合には、第二シート体4aの開放制御を行なって第二シート体4aを全開(第二全開検知スイッチLSU2が検知)させる(ステップS45)。
続けて制御部14は、第二シート体4aの下方を通過物が通過したか否かを判断する(ステップS46)。この通過物の通過の判断は、前述したためここでは説明を省略する。
前記ステップS46の判断で「YES」、つまり第二シート体4aの下方を通過物が通過したと判断された場合には、続けて、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過したか否かを判断する(ステップS47)。該ステップS47の判断は、第一タイマ時間が経過するまで継続される。
前記ステップS47の判断で「YES」、つまり、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過した場合には、第二シート体4aの閉鎖制御を行う(ステップS48)。該閉鎖制御中において、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第二シート体4aが全閉(第二全閉検知スイッチLSD2が検知)して閉鎖制御が終了すると、メインルーチンに戻る。
一方、前記ステップ46の判断で「NO」、つまり、第二シート体4aの下方を通過物が通過していないと判断された場合には、続けて、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知していない状態が第三タイマ時間継続しているか否かが判断される(ステップS49)。該ステップS49の判断で「NO」、つまり第三タイマ時間継続していないと判断された場合には、前記ステップS46の判断に戻る。
一方、前記ステップ49の判断で「YES」、つまり、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の全てが検知していない状態が予め設定される第三タイマ時間継続していると判断された場合には、第二シート体4aが全開状態のまま維持されてしまうことを回避するための第二シート体4aの閉鎖制御(強制閉鎖制御)を行う(ステップS50)。該強制閉鎖制御中において、第一、第二中間センサ11、12、第二室外側、第二待機室側障害物検知センサ17、18の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第二シート体4aが全閉(第二全閉検知スイッチLSD2が検知)して強制閉鎖制御が終了すると、メインルーチンに戻る。
次いで、前記ステップS42の判断で、前回開放されたのは第二シート体4aであると判断された場合について説明するが、前述したステップS42の判断で第一シート体3aであると判断された場合と同様の手順で行なわれるため、簡単に説明すると、まず、第二シート体4aが全閉状態か否かが判断され(ステップS51)、全閉状態であると判断されると、続けて、第二シート体4aが全閉してから第二タイマ時間が経過したか否かが判断される(ステップS52)。そして、第二シート体4aが全閉してから第二タイマ時間が経過したと判断された場合には、第一シート体3aの開放制御を行なって第一シート体3aを全開させる(ステップS53)。
続けて、第一シート体3aの下方を通過物が通過したか否かが判断され(ステップS54)、通過したと判断された場合には、さらに、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の全てが検知しなくなってから第一タイマ時間が経過したか否かが判断(ステップS55)され、第一タイマ時間が経過した場合には第一シート体3aの閉鎖制御を行う(ステップS56)。該閉鎖制御中において、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第一シート体3aが全閉して閉鎖制御が終了した後、メインルーチンに戻る。
一方、前記ステップ54の判断で、第一シート体3aの下方を通過物が通過していないと判断された場合には、続けて、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16全てが検知していない状態が第三タイマ時間継続しているか否かが判断され(ステップS57)、第三タイマ時間継続していると判断された場合には、第一シート体3aが全開状態のまま維持されてしまうことを回避するための第一シート体3aの閉鎖制御(強制閉鎖制御)を行う(ステップS58)。該強制閉鎖制御中において、第一、第二中間センサ11、12、第一室内側、第一待機室側障害物検知センサ15、16の何れかが検知された場合には、前記下降中障害物検知制御が実行される。そして、第一シート体3aが全閉して強制閉鎖制御が終了した後、メインルーチンに戻る。
これに対し、前記ステップS41の判断で「YES」、つまり、両開閉体待機状態であると判断された場合には、続けて、第一中間センサ11から検知信号が入力されているか否かを判断する(ステップS59)。そして、該ステップS59の判断で「YES」、つまり第一中間センサ11から検知信号が入力されている場合には前記ステップS53に移行し、前述したステップS53〜ステップS58の制御(第一シート体3aの開放制御および閉鎖制御(或いは強制閉鎖制御))が実行される。
また、前記ステップS59の判断で「NO」、つまり第一中間センサ11から検知信号が入力されていない場合には、続けて、第二中間センサ12から検知信号が入力されているか否かを判断する(ステップS60)。該ステップS60の判断で「YES」、つまり第二中間センサ12から検知信号が入力されている場合には前記ステップS45に移行し、前述したステップS45〜ステップS50の制御(第二シート体4aの開放制御および閉鎖制御(或いは強制閉鎖制御))が実行される。一方、該ステップS60の判断で「NO」、つまり第一、第二中間センサ11、12の両方から検知信号が入力されていない場合には、メインルーチンに戻る。
次に、第一、第二信号機19、20の動作について、図7(A)〜(E)の説明図を用いて説明する。
まず、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉しており、且つ、室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態では、第一、第二信号機19、20は両方とも「青」になっていて進入許容が表示されている(図7(A))。
前記両開閉体待機状態から、第一、第二シート体3a、4aに通過物が接近すると、第一、第二センサ9、10のうち先に検知した方、例えば第一センサ9が先に検知したとすると、前述した第一センサ制御の第一シート体開放制御が実行されて第一シート体3aが開放する。そして、室内2側から待機室1に通過物が進入すると、第一信号機19は「赤」に切換えられる。一方、第二信号機20は、第一センサ9が検知した時点で「赤」に切換えられて、室外OA側から待機室1への進入禁止が表示される(図7(B))。
ここで、第一シート体3aが開放しても、通過物が待機室1に進入せずに室内2側に引き返した場合(図7(C))には、前述した第一センサ制御の第一シート体閉鎖制御が実行されることにより第一シート体3aは閉鎖する。該第一シート体3aの全閉後は、室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態になり、第一、第二信号機19、20は両方とも「青」に切換えられる。
また、第一シート体3aが開放して、一旦待機室1に進入した通過物が室外OAに出ることなく室内2側に引き返した場合、第一センサ制御の第一シート体閉鎖制御が実行されることにより第一シート体3aが閉鎖すると共に、該第一シート体3aの全閉後、中間センサ制御の第二シート体開放制御が実行されて第二シート体4aが開放する。この場合、待機室1から室外OAへの通過が確認されないため、前述した第二シート体強制閉鎖制御が実行されて、第三タイマ経過後に第二シート体4aが閉鎖する。第二シート体4aが全閉するまでは、第一、第二信号機19、20は両方とも「赤」に維持されるが、第二シート体4aの全閉後は、室内2および室外OAからの待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態になり、第一、第二信号機19、20は両方とも「青」に切換えられる。
一方、通過物が引き返すことなく、室内2から待機室1に進入して室外OAに向かった場合、第一センサ制御の第一シート体閉鎖制御が実行されることにより第一シート体3aが閉鎖すると共に、該第一シート体3aの全閉後に中間センサ制御手段の第二シート体開放制御が実行されて第二シート体4aが開放する(図7(D))。通過物が待機室1内を通過中は、第一、第二信号機19、20は両方とも「赤」に維持されて、進入禁止が表示される。
前記第二シート体4aが開放された状態で、通過物が第二シート体4aの下方を通過すると、中間センサ制御の第二シート体閉鎖制御が実行されて第二シート体4aが閉鎖する。該第二シート体4aの全閉後は、室内2および室外OAからの待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態になり、第一、第二信号機19、20は両方とも「青」に切換えられる(図7(E))。
ところで、前記第一、第二信号機19、20の表示を守らずに待機室1に進入したような場合(例えば、通過物が待機室1から室外OAに出るときに開放された第二シート体4aの下方を通って他の通過物が待機室1に進入したような場合)、或いは、待機室1に進入した通過物が停止したままの状態で、第一シート体3aまたは第二シート体4aが強制閉鎖制御により全閉したような場合には、通過物が待機室1内にいても、両開閉体待機状態であると判断される場合がある。また、停電後に電源復帰されて制御部14が初期設定状態に戻ったような場合にも、通過物が待機室1内にいても、両開閉体待機状態であると判断される場合がある。このように両開閉体待機状態であると判断されている場合において、待機室1内にいる通過物が待機室1から出ようとして該通過物の移動が第一、第二中間センサ11、12の何れかに検知されると、前述した両開閉体待機状態であると判断された場合の中間センサ手段の制御が実行されて、第一中間センサ11が検知された場合には第一シート体3aが開放し、また、第二中間センサ12が検知された場合には第二シート体4aが開放して、通過物は待機室1から脱出できるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、室内外方向に積層して設けられる一対の第一、第二電動シートシャッター装置3、4は、室内外に配される第一、第二センサ9、10と、第一、第二電動シートシャッター装置3、4のシート体3a、4aにより仕切られた待機室1内に配される中間センサ11、12とにより室内外を出入りする通過物を検知し、何れか一方のシート体3aまたは4aに向かう通過物を検知した場合には、他方のシート体4aまたは3aが全閉であることの検知に基づいて前記一方のシート体3aまたは4aに開放駆動指令を出力して一方のシート体3aまたは4aを開放するが、このものでは、前記中間センサ11、12として、第一シート体3a側に位置する第一中間センサ11と第二シート体4a側に位置する第二中間センサ12との2つの中間センサが設けられていると共に、第一、第二電動シートシャッター装置3、4の制御部14には、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉し、かつ室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態であるか否かを判断するための両開閉体待機判断手段24と、該両開閉体待機判断手段24の判断結果、並びに前記第一、第二中間センサ11、12からの検知信号の入力に基づいて第一、第二シート体3a、4aを開閉制御するための中間センサ制御手段25とが設けられている。そして、該中間センサ制御手段25は、前記両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態でないと判断された場合には、第一、第二の少なくとも一方の中間センサ11、12からの検知信号の入力に伴い、前回開放したシート体3a、4aが第一、第二の何れのシート体3a、4aであるかを判断し、何れか一方のシート体3aまたは4aであることの判断に基づいて、該一方のシート体3a、4aに対しては第一、第二中間センサ11、12の検知に伴う開放駆動指令の出力を規制すると共に、該一方のシート体3aまたは4aの全閉の検知に基づいて他方のシート体4aまたは3aに対して開放駆動指令を出力する一方、両開閉体待機状態であると判断された場合には、第一中間センサ11からの検知信号の入力に伴い第一シート体3aに開放駆動指令を出力し、第二中間センサ12からの検知信号の入力に伴い第二シート体4aに開放駆動指令を出力するように構成されている。
而して、何れか一方のシート体3aまたは4aが開放していたり、或いは第一、第二センサ9、10のうち何れか一方が検知していたり、或いは通過物が待機室1を通過中であって、室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している状態ではない場合には、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態でないと判断されることになるが、この場合には、中間センサ手段25は、第一、第二の少なくとも一方の中間センサ11、12からの検知信号の入力に伴い、前回開放された方でない他方のシート体3aまたは4aのみを開放することになる。つまり、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態でないと判断された場合には、待機室1に配された2つの第一、第二中間センサ11、12は、何れか一方、或いは両方が検知しても同等に、進行方向先側のシート体3aまたは4aのみを開放するための検知を行なうセンサとして機能することになり、この結果、通過物に対して待機室1が広く、待機室1に進入した通過物が何れか一方の中間センサ11、12により検知された場合であっても、通過物に対して待機室1が狭く、待機室1に進入した通過物が両方の中間センサ11、12により検知された場合であっても、第一、第二中間センサ11、12の検知により通過物の進行方向に沿って第一、第二シート体3a、4aの開閉制御を行うことができて、室内外の移動を円滑に行うことができる。
一方、第一、第二の両方のシート体3a、4aが全閉し、かつ室内2および室外OAから待機室1への通過物の進入を待機している状態では、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態であると判断されることになるが、例えば、待機室1内に進入した通過物が該待機室1内で停止したままであったり、開放されたシート体3aまたは4aの下方を待機室1から出る通過物と待機室1内に進入する通過物とが同時に通過したような場合、或いは停電後に電源復帰して制御部14が初期設定状態に戻ったような場合には、通過物が待機室1内にいても両開閉体待機状態であると判断される場合がある。このような場合には、中間制御手段25は、待機室1内にいる通過物が待機室1から出ようとして該通過物の移動が第一中間センサ11により検知されると第一シート体3aを開放し、また、第二中間センサ12により検知されると第二シート体4aを開放することになる。つまり、両開閉体待機判断手段24により両開閉体待機状態であると判断された場合には、待機室1に配された2つの第一、第二中間センサ11、12は、第一中間センサ11は第一シート体3aを開放するための検知を行なうセンサとして、また、第二中間センサ12は第二シート体4aを開放するための検知を行なうセンサとして別々に機能することになり、この結果、通過物の意図する進行方向のシート体3aまたは4aを開放させることができることになって、待機室1からの脱出を円滑に行うことができる。
さらにこのものでは、室内2及び室外OAに、第一、第二シート体3a、4aが通過物の待機室1への進入を待機或いは許可している状態のときには「青(進入許容表示)」となり、また、待機室1への進入を禁止している状態のときには「赤(進入禁止表示)」となる第一、第二信号機がそれぞれ設けられている。これにより通過物は、待機室1への進入の可否を容易に把握することができて、複数の通過物が室内外の出入りを続けて行なうような場合であっても、混乱することなく円滑に出入りすることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、前記実施の形態では、第一開閉機および第二開閉機を制御する制御部を一つとし、該制御部に両開閉体待機判断手段および中間センサ制御手段を設けたが、第一開閉機を制御する第一制御部と、第二開閉機を制御する第二制御部とを別々に設けると共に、これら第一制御部および第二制御部に、両開閉体待機判断手段および中間センサ制御手段をそれぞれ接続する構成にすることもできる。また、この場合に、第一制御部、第二制御部、両開閉体待機判断手段、中間センサ制御手段を、リレー回路を用いて構成することもできる。
本発明は、保冷室等の室内外を封止状に仕切る場合等、出入り口部に待機室を挟んで室内外一対のシート体を設ける場合の建築用開閉装置に利用することができる。
1 待機室
2 室内
OA 室外
3 第一電動シートシャッター装置
3a 第一シート体
4 第二電動シートシャッター装置
4a 第二シート体
9 第一センサ
10 第二センサ
11 第一中間センサ
12 第二中間センサ
14 制御部
19 第一信号機
20 第二信号機
21 開放規制手段
22 第一センサ制御手段
23 第二センサ制御手段
24 両開閉体待機判断手段
25 中間センサ制御手段

Claims (2)

  1. 建築物の室内外を、内外方向に積層する一対の第一、第二開閉体で仕切り、これら開閉体同士のあいだに待機室を形成し、室内外に配される一対の第一、第二センサと待機室に配される中間センサとにより室内外を出入りする通過物を検知し、何れか一方の開閉体に向かう通過物の検知では、他方の開閉体が全閉であることの検知に基づいて前記一方の開閉体に開放駆動指令を出力するよう制御される建築用開閉装置において、前記中間センサとして第一開閉体側に位置する第一中間センサと第二開閉体側に位置する第二中間センサとの2つの中間センサを設けると共に、開閉装置の制御部に、第一、第二の両方の開閉体が全閉し、かつ室内および室外から待機室への通過物の進入を待機している両開閉体待機状態であるか否かを判断するための両開閉体待機判断手段と、該両開閉体待機判断手段の判断結果、並びに前記第一、第二中間センサからの検知信号の入力に基づいて第一、第二開閉体を開閉制御するための中間センサ制御手段とを設けたものであり、該中間センサ制御手段は、前記両開閉体待機判断手段により両開閉体待機状態でないと判断された場合には、第一、第二の少なくとも一方の中間センサからの検知信号の入力に伴い、前回開放した開閉体が第一、第二の何れの開閉体であるかを判断し、何れか一方の開閉体であることの判断に基づいて、該一方の開閉体に対しては第一、第二中間センサの検知に伴う開放駆動指令の出力を規制すると共に、該一方の開閉体の全閉の検知に基づいて他方の開閉体に対して開放駆動指令を出力する一方、両開閉体待機状態であると判断された場合には、第一中間センサからの検知信号の入力に伴い第一開閉体に開放駆動指令を出力し、第二中間センサからの検知信号の入力に伴い第二開閉体に開放駆動指令を出力する構成であることを特徴とする建築用開閉装置。
  2. 請求項1において、室内及び室外に、第一、第二開閉体が通過物の待機室への進入を待機或いは許可している状態のときには進入許容表示をし、待機室への進入を禁止している状態のときには進入禁止表示をする表示手段をそれぞれ設けたことを特徴とする建築用開閉装置。
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