JP2012245818A - 車両シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上させることができる車両シート装置を提供する。
【解決手段】車両シート装置は、シートのスライド移動を規制するロック機構と、操作スイッチの操作に基づいてロック機構による規制及びその解除をするためのモータとを備える。又、操作スイッチの操作に基づいてロック機構による規制を行う際は、操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件(操作スイッチを操作してから予め設定した時間(例えば10秒)が経過した場合に満たされる時間経過規制条件)を満たすまでロック機構による規制が解除されている状態を保持するようにモータを制御するECUを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両シート装置に関するものである。
従来、車両シート装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両シート装置は、シートの車両前後方向のスライド移動を規制するロック機構と、操作スイッチの操作に基づいてロック機構の規制を解除するための駆動源(アクチュエータ)とを備える。この駆動源(アクチュエータ)は、操作スイッチの操作に基づきコントローラから電流が供給されるとロック機構に連結されたワイヤーを引っ張ってロック機構の規制を解除するように設けられ、コントローラから電流が供給されなくなるとばねの付勢力によりロック機構の規制が行われるように構成されている。
特開2005−206154号公報
ところで、上記のような車両シート装置では、駆動源が自動復帰型の操作スイッチの操作に基づいて作動するものであり、操作スイッチを付勢していない状態とすると(手を離すと)自動復帰することで駆動源に電流が供給されなくなり、すると、ばねの付勢力によりロック機構による規制が行われる。よって、操作スイッチを付勢しているときのみしかシートを動かす(スライド移動させる)ことができず、更なる利便性の向上が望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、利便性を向上させることができる車両シート装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、シートのスライド移動を規制するロック機構と、操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制及びその解除をするための駆動源とを備えた車両シート装置であって、前記操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制を行う際は、前記操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件を満たすまで前記ロック機構による規制が解除されている状態を保持するように前記駆動源を制御する制御部を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、制御部によって、操作スイッチの操作に基づいてロック機構による規制を行う際は、操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件を満たすまでロック機構による規制が解除されている状態が保持されるように駆動源が制御される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも規制条件を満たすまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両シート装置において、前記操作スイッチは、付勢された状態で解除した状態を保ち、付勢されていない状態とすると自動復帰して規制した状態とする自動復帰型の操作スイッチであることを要旨とする。
同構成によれば、操作スイッチは、付勢された状態で解除した状態を保ち付勢されていない状態とすると(手を離すと)自動復帰して規制した状態とする自動復帰型の操作スイッチであるため、操作スイッチから手を離した後も規制条件を満たすまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両シート装置において、前記操作スイッチは、シートバックの背面に配置された背面スイッチを含むことを要旨とする。
同構成によれば、操作スイッチは、シートバックの背面に配置された背面スイッチを含むことから、例えば、そのシートバックより後方の座席にいた搭乗者が操作スイッチを付勢して手を離した後も規制条件を満たすまでシートを自由に動かすといったことが可能となるため、前方側の車両ドアから車外に出るといったことを容易に行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記規制条件は、前記操作スイッチを操作してから予め設定した時間が経過した場合に満たされる時間経過規制条件を含むことを要旨とする。
同構成によれば、規制条件は、操作スイッチを操作してから予め設定した時間が経過した場合に満たされる時間経過規制条件を含むため、予め設定した時間が経過するまでロック機構による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも予め設定した時間が経過するまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときにイグニッションがオフであればイグニッションがオンとされた場合に満たされるイグニッション規制条件を含むことを要旨とする。
同構成によれば、規制条件は、操作スイッチを操作したときにイグニッションがオフであればイグニッションがオンとされた場合に満たされるイグニッション規制条件を含むため、イグニッションがオンとされるまでロック機構による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でもイグニッションがオンとされるまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに車速が0であれば0でなくなった場合に満たされる車速規制条件を含むことを要旨とする。
同構成によれば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに車速が0であれば0でなくなった場合に満たされる車速規制条件を含むため、車速が0でなくなるまで即ち車両が動くまでロック機構による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも車両が動くまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに車両ドアが開状態であれば閉状態とされた場合に満たされるドア規制条件を含むことを要旨とする。
同構成によれば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに車両ドアが開状態であれば閉状態とされた場合に満たされるドア規制条件を含むため、車両ドアが閉状態とされるまでロック機構による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも車両ドアが閉状態とされるまでシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項8に記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに衝突検知後であれば衝突検知のフラグがリセットされた場合に満たされる衝突後規制条件を含むことを要旨とする。
同構成によれば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに衝突検知後であれば衝突検知のフラグがリセットされた場合に満たされる衝突後規制条件を含むため、衝突検知後であれば(衝突検知フラグがリセットされるまで)ロック機構による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも衝突検知後であればシートを自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両シート装置において、前記制御部は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制を行う際は、前記規制条件を満たすまで報知手段を報知状態に作動させてその旨を報知させることを要旨とする。
同構成によれば、操作スイッチの操作に基づいてロック機構による規制を行う際は、制御部によって、前記規制条件を満たすまで報知手段が報知状態に作動されてその旨が報知される。よって、搭乗者はロック機構による規制が解除されている状態が保持されていることを容易に知ることができる。
本発明によれば、利便性を向上させることができる車両シート装置を提供することができる。
本実施の形態の車両シート装置を説明するためのブロック図。 本実施の形態のECUの処理を説明するためのフロー図。 本実施の形態のECUの処理を説明するためのフロー図。 本実施の形態のECUの処理を説明するためのフロー図。 本実施の形態のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。 別例のECUの処理を説明するためのフロー図。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図1に示すように、シート1は、座面を形成するシートクッション2と、シートクッション2の後端部において傾動可能に支持されたシートバック3とを備えている。
そして、シート1には、シート1のスライド移動を規制するロック機構4と、ロック機構4による規制及びその解除をするための駆動源としてのモータMが設けられている。本実施の形態のシート1は、車両フロアに固定された車両前後方向に延びる図示しないロアレールに沿ってスライド移動可能に設けられ、ロック機構4はそのスライド移動を規制するためのものである。このロック機構4は、公知のものであって、具体的には、シート1側に設けられたロック用爪をロアレールに多数形成されたロック用孔のいずれかに挿入することでシート1のスライド移動を規制するものである。又、モータMは、その出力部が前記ロック機構4に連結され、非通電状態でその出力部が可動しない自縛力を有し、通電方向に応じてその出力部を、ロック機構4による規制を解除する側である正方向と規制する側である逆方向の2方向に駆動可能なものとされている。又、モータMには、出力部に駆動連結される自身の回転軸の回転数を検出可能な回転センサSが設けられている。
又、シート1には、例えば、ロック用爪又は出力部の一部と接触/非接触することでロック機構4による規制が解除されたことを検知する解除検知手段としての解除リミットスイッチ5と、ロック機構4による規制が行われていることを検知する規制検知手段としての規制リミットスイッチ6とが設けられている。
又、シート1には、前記モータMを制御するための制御部としてのECU7と、ロック機構4による規制及びその解除を操作するための操作スイッチとしての側面スイッチ8及び背面スイッチ9とが設けられている。側面スイッチ8は、シートクッション2の側面に配置され、背面スイッチ9は、シートバック3の背面に配置される。側面スイッチ8及び背面スイッチ9は、付勢された(押された)状態で解除した状態を保ち、付勢されて(押されて)いない状態とすると自動復帰して規制した状態とするように設定された自動復帰型の押しボタン式操作スイッチである。又、シート1には、搭乗者が着座しているか否かを検出可能な着座センサ10が設けられている。
次に、本実施の形態の車両シート装置の電気的構成について説明する。
図1に示すように、ECU7には、前記モータM(回転センサS含む)と、解除リミットスイッチ5と、規制リミットスイッチ6と、側面スイッチ8及び背面スイッチ9と、着座センサ10とが電気的に接続されている。又、ECU7には、車載ネットワークCAN(controller area network)や図示しないモジュールを介して車速センサ11と、衝突検知センサ12と、衝突察知センサ13と、報知手段14とが接続されている。衝突検知センサ12は、例えば、車両が衝突した(された)ことを検出可能な加速度センサであり、衝突察知センサ13は、例えば、後続車との距離を検出可能で衝突(追突)される可能性がある(高い)ことを検出可能な後方レーダーである。又、報知手段14は、視覚的に報知を可能とするカーナビゲーション用ディスプレイや警告ランプ等を含むインジケータや、聴覚的に報知を可能とするスピーカ等である。尚、ECU7には、車載ネットワークCAN(controller area network)や図示しないモジュールを介して、更にイグニッションセンサ15やドアカーテシスイッチ16等が接続されている。
そして、ECU7は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてモータMへの通電を制御する。
例えば、ロック機構4による規制を解除すべく側面スイッチ8が押された状態とされると、ECU7は、図2に示す処理を開始し、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作以外の予め設定された解除条件を満たすまでロック機構4による規制が行われている状態を保持するようにモータMを制御する。
詳しくは、本実施の形態の解除条件は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)を操作したときに車速が0である場合に満たされる車速解除条件とされている。即ち、ECU7は、ステップS11において、車速センサ11にて検出された車速が0であるか否かを判断し、車速が0であるとステップS12に移行する。又、車速センサ11にて検出された車速が0でない、即ち走行中であるとステップS11を繰り返す。
ステップS12において、ECU7は、出力部がロック機構4による規制を解除する側である正方向に駆動するようにモータMへの通電を開始し、ステップS13に移行する。
ステップS13において、ECU7は、解除リミットスイッチ5にてロック機構4による規制が解除されたことが検知されたか否かを判断し、解除されたことが検知されると、ステップS14に移行して、モータMへの通電を停止する。又、解除されたことが検知されていないと、ステップS15に移行する。
ステップS15において、ECU7は、通電を開始してから予め設定した時間(例えば3秒)が経過したか否かを判断し、予め設定した時間(例えば3秒)が経過していないと、前記ステップS13に戻る。即ち、ECU7は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいて規制を解除する際は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過しない範囲で、解除リミットスイッチ5にて解除が検知されるまでモータMに出力部を正方向に駆動させる通電を行うとともに解除が検知されるとモータMへの通電を停止する。尚、ステップS15で予め設定される時間(例えば3秒)は、通常通り動作すれば経過することなく先に解除リミットスイッチ5にて規制が解除されたことが検知される時間であって、例えば、動力伝達経路等に何らかの故障が生じた際に経過してしまう時間である。
又、ステップS15において、ECU7は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、ステップS16に移行する。
ステップS16において、ECU7は、モータMへの通電を停止するとともに、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、解除が正常に行われていないこと)を報知させて、ステップS17に移行する。即ち、ECU7は、モータMに通電を行っている際に解除リミットスイッチ5又は規制リミットスイッチ6での検知以外の予め設定された強制停止条件が満たされるとモータMへの通電を停止するものであり、本実施の形態の強制停止条件は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過した場合に満たされる時間経過強制停止条件とされている。
ステップS17において、ECU7は、強制停止カウント値が「3」となっているか否かを判断し、「3」となっていないと、ステップS18に移行する。ステップS18において、ECU7は、強制停止カウント値(初期値は「0」)を1インクリメント(+1)し、前記ステップS12に戻る。又、ステップS17において、強制停止カウント値が「3」となっていると、前記ステップS14に移行し、モータMへの通電を停止した状態を保持する。即ち、ECU7は、解除リミットスイッチ5にて解除が検知されずに予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、モータMへの通電を停止し、その後再びモータMに通電を行うリトライ制御を、予め設定した回数(この例では3回)行う。
又、例えば、ロック機構4による規制を解除すべく側面スイッチ8が押された状態とされると、ECU7は、図2に示す処理と並列して、図3に示す処理を開始し、ステップS21において、他の(操作した側面スイッチ8以外の)操作スイッチ、即ち背面スイッチ9の操作を無効として、ステップS22に移行する。
ステップS22において、ECU7は、予め設定した時間(例えば3分)が経過したか否かを判断し、予め設定した時間(例えば3分)が経過すると、ステップS23に移行して、他の操作スイッチ、即ち背面スイッチ9の操作を有効とする。又、予め設定した時間(例えば3分)が経過していないと、ステップS22を繰り返す。尚、本実施の形態では、予め設定した時間(例えば3分)が経過した場合に満たされる時間終了条件が優先終了条件(先に操作された操作スイッチを優先することを終了する条件)とされている。即ち、ECU7は、先に操作された側の操作スイッチ(側面スイッチ8)の操作に基づいてモータMの制御を開始して、その後、時間終了条件(優先終了条件)を満たすまで他の操作スイッチ(背面スイッチ9)の操作を無効とする。
又、ECU7は、前記ステップS13(図2参照)において規制が解除されたことが検知されると、ステップS14の処理と並列して、図4に示す処理を開始する。
図4に示すように、ステップS31において、ECU7は、衝突検知センサ12と衝突察知センサ13にて、車両衝突が検知された又は車両衝突の可能性があると判断されたか否かを判断し、車両衝突が検知された又は車両衝突の可能性があると判断されると、ステップS32に移行する。又、車両衝突が検知されていない、且つ車両衝突の可能性がないと判断されると、ステップS31を繰り返す。
ステップS32において、ECU7は、出力部がロック機構4による規制を行う側である逆方向に駆動するようにモータMへの通電を行い、ロック機構4による規制を行うとともに、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、緊急状態のためロック機構4による規制を行うこと)を報知させる。即ち、ECU7は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてロック機構4による規制が解除されている際に、操作スイッチの操作以外の予め設定された強制規制条件を満たすと操作スイッチの操作に関わらずロック機構4による規制を行うようにモータMを制御する。そして、本実施の形態では前記強制規制条件は、車両衝突が検知された場合、又は車両衝突の可能性があると判断された場合に満たされる緊急条件とされている。
次に、前記ステップS14に移行した状態から、ロック機構4による規制を行うべく側面スイッチ8から手を離し自動復帰させると、ECU7は、図5に示す処理を開始し、操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件を満たすまでロック機構4による規制が解除されている状態を保持するようにモータMを制御する。
詳しくは、本実施の形態の規制条件は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)を操作してから予め設定した時間(例えば10秒)が経過した場合に満たされる時間経過規制条件とされている。即ち、ECU7は、ステップS41において、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)を操作してから(前記自動復帰してから)予め設定した時間(例えば10秒)が経過したか否かを判断し、予め設定した時間(例えば10秒)が経過していないと、ステップS42に移行する。そして、ステップS42において、ECU7は、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)を報知させ、前記ステップS41に戻る。
又、ECU7は、ステップS41において、予め設定した時間(例えば10秒)が経過していると、ステップS43に移行する。
ステップS43において、ECU7は、前記報知手段14を非報知状態とする(例えば、まだ解除している状態を保持している旨の報知を終了させる)とともに、出力部がロック機構4による規制を行う側である逆方向に駆動するようにモータMへの通電を開始し、ステップS44に移行する。
ステップS44において、ECU7は、規制リミットスイッチ6にてロック機構4による規制が行われたことが検知されたか否かを判断し、規制されたことが検知されると、ステップS45に移行して、モータMへの通電を停止する。又、規制されたことが検知されていないと、ステップS46に移行する。
ステップS46において、ECU7は、通電を開始してから予め設定した時間(例えば3秒)が経過したか否かを判断し、予め設定した時間(例えば3秒)が経過していないと、前記ステップS44に戻る。即ち、ECU7は、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいて規制を行う際は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過しない範囲で、規制リミットスイッチ6にて規制が検知されるまでモータMに出力部を逆方向に駆動させる通電を行うとともに規制が検知されるとモータMへの通電を停止する。尚、ステップS46で予め設定される時間(例えば3秒)は、通常通り動作すれば経過することなく先に規制リミットスイッチ6にて規制が行われたことが検知される時間であって、例えば、動力伝達経路等に何らかの故障が生じた際に経過してしまう時間である。
又、ステップS46において、ECU7は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、ステップS47に移行する。
ステップS47において、ECU7は、モータMへの通電を停止するとともに、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、規制が正常に行われていないこと)を報知させて、ステップS48に移行する。
ステップS48において、ECU7は、強制停止カウント値が「3」となっているか否かを判断し、「3」となっていないと、ステップS49に移行する。ステップS49において、ECU7は、強制停止カウント値(初期値は「0」)を1インクリメント(+1)し、前記ステップS43に戻る。又、ステップS48において、強制停止カウント値が「3」となっていると、前記ステップS45に移行し、モータMへの通電を停止した状態を保持する。即ち、ECU7は、規制リミットスイッチ6にて規制が検知されずに予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、モータMへの通電を停止し、その後再びモータMに通電を行うリトライ制御を、予め設定した回数(この例では3回)行う。
次に、上記のように構成された車両シート装置の作用について説明する。
例えば、ロック機構4による規制を解除すべく側面スイッチ8が押された状態とされると、走行中ではロック機構4による規制は解除されない。又、車速が0、即ち停止中であると規制を解除する側にモータMへの通電が開始される。又、この際、他の(操作した側面スイッチ8以外の)操作スイッチ、即ち背面スイッチ9の操作が予め設定した時間(例えば3分)無効とされる。
そして、解除リミットスイッチ5にてロック機構4による規制が解除されたことが検知されると、モータMへの通電が停止される。又、規制が解除されたことが検知された後、衝突検知センサ12と衝突察知センサ13にて車両衝突が検知された又は車両衝突の可能性があると判断されると、規制を行う側にモータMへの通電が行われロック機構4による規制が行われるとともに、報知手段14にてその旨が報知される。又、解除リミットスイッチ5にて規制が解除されたことが検知されず、通電を開始してから予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、モータMへの通電が停止され、その後再びモータMに通電を行うリトライ制御が予め設定した回数(この例では3回)行われる。
又、ロック機構4による規制が解除されてモータMへの通電が停止された状態で、側面スイッチ8から手が離されると、該側面スイッチ8が自動復帰して、それから予め設定した時間(例えば10秒)が経過するまで規制が解除されている状態が保持されるとともに、報知手段14にてその旨が報知される。そして、予め設定した時間(例えば10秒)が経過すると規制を行う側にモータMへの通電が開始される。
そして、規制リミットスイッチ6にてロック機構4による規制が行われたことが検知されると、モータMへの通電が停止される。又、規制リミットスイッチ6にて規制が行われたことが検知されず、通電を開始してから予め設定した時間(例えば3秒)が経過すると、モータMへの通電が停止され、その後再びモータMに通電を行うリトライ制御が予め設定した回数(この例では3回)行われる。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ECU7によって、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてロック機構4による規制を行う際は、操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件を満たすまでロック機構4による規制が解除されている状態が保持されるようにモータMが制御される。具体的には本実施の形態では、規制条件は、操作スイッチを操作してから予め設定した時間(例えば10秒)が経過した場合に満たされる時間経過規制条件とされるため、予め設定した時間(例えば10秒)が経過するまでロック機構4による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも予め設定した時間が経過するまでシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
(2)操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)は、付勢された(押された)状態で解除した状態を保ち、付勢されて(押されて)いない状態とすると(手を離すと)自動復帰して規制した状態とする自動復帰型の押しボタン式操作スイッチである。よって、操作スイッチから手を離した後も前記規制条件を満たすまでシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
(3)操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)は、シートバック3の背面に配置された背面スイッチ9を含む。よって、例えば、そのシートバック3より後方の座席にいた搭乗者が背面スイッチを付勢して(押して)手を離した後も前記規制条件を満たすまでシート1を自由に動かすといったことが可能となるため、前方側の車両ドアから車外に出るといったことを容易に行うことが可能となる。
(4)操作スイッチの操作に基づいてロック機構4による規制を行う際は、ECU7によって、前記規制条件を満たすまで報知手段14が報知状態に作動されてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)が報知される。よって、搭乗者はロック機構4による規制が解除されている状態が保持されていることを容易に知ることができる。
(5)ECU7によって、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてロック機構4による規制を解除する際は、解除リミットスイッチ5にて解除が検知されるまでモータMに出力部を正方向(規制を解除する側)に駆動させる通電が行われるとともに解除が検知されるとモータMへの通電が停止される。そして、モータM、非通電状態でその出力部が可動しない自縛力を有するため、操作スイッチの規制を解除する操作が行われ続けてもロック機構4による規制が解除された状態が保たれつつ電流の流れが遮断される。又、ECU7によって、操作スイッチの操作に基づいて規制を行う際は、規制リミットスイッチ6にて規制が検知されるまでモータMに出力部を逆方向(規制する側)に駆動させる通電が行われるとともに規制が検知されるとモータMへの通電が停止される。よって、ロック機構4による規制が行われた後に電流の流れが遮断される。これらのことから、モータMに電流が流れ続けることを回避することができ、電流が流れ続けてしまうものに比べてモータMの耐久性を向上させることができるとともに、低消費電力化を図ることができる。
(6)ECU7によって、モータMに通電を行っている際に解除リミットスイッチ5又は規制リミットスイッチ6での検知以外の予め設定された強制停止条件が満たされるとモータMへの通電が停止される。具体的には本実施の形態では、強制停止条件は、予め設定した時間(例えば3秒)が経過した場合に満たされる時間経過強制停止条件とされるため、例えば、解除リミットスイッチ5又は規制リミットスイッチ6に何らかの故障が生じたとしても、予め設定した時間(例えば3秒)が経過するとモータMに電流が流れ続けることを回避することができる。
(7)前記強制停止条件(時間経過強制停止条件)が満たされると、ECU7によって、モータMへの通電が停止され、その後再びモータMに通電を行うリトライ制御が予め設定した回数(本実施の形態では3回)行われる。このようにすると、機械的な軽い引っ掛かりが生じていた場合など、リトライ制御によって解消できることがあるため、例えば、正常な駆動を回復させる可能性を上げることができる。
(8)前記強制停止条件(時間経過強制停止条件)が満たされると、ECU7によって、報知手段14が報知状態に作動されてその旨が報知される。よって、搭乗者等は強制停止条件(時間経過強制停止条件)が満たされたことを容易に知ることができる。
(9)ECU7によって、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてロック機構4による規制の解除を行う際は、操作スイッチの操作以外の予め設定された解除条件を満たすまでロック機構4による規制が行われている状態が保持されるようにモータMが制御される。具体的には本実施の形態では、解除条件は、操作スイッチを操作したときに車速が0である場合に満たされる車速解除条件とされるため、車速が0となるまで即ち車両の走行中はロック機構4による規制が行われている状態が保持される。よって、例えば、車両の挙動によって不意にシート1がスライド移動してしまうといったことを抑えることができる。
(10)ECU7によって、先に操作された側の操作スイッチ(例えば側面スイッチ8)の操作に基づいてモータMが制御され、その後、優先終了条件を満たすまで他の操作スイッチ(例えば背面スイッチ9)の操作が無効とされる。よって、先に操作された側の操作スイッチの操作が優先され、例えば、他の操作スイッチが操作されることによって異常な動作をしてしまうことを防止することができる。
(11)前記優先終了条件は、予め設定した時間(例えば3分)が経過した場合に満たされる時間終了条件を含むため、予め設定した時間(例えば3分)が経過するまで他の操作スイッチの操作が無効とされる。よって、例えば、先に操作された側の操作スイッチの操作が優先され異常な動作をしてしまうことを抑えることができ、更に操作スイッチの固着等の何らかの異常で規制が解除された状態が予め設定した時間(例えば3分)を超えて続いた場合等は、他の操作スイッチを操作することでロック機構4による規制を行うことが可能となる。
(12)ECU7によって、操作スイッチ(側面スイッチ8及び背面スイッチ9)の操作に基づいてロック機構4による規制が解除されている際に、操作スイッチの操作以外の予め設定された強制規制条件が満たされると操作スイッチの操作に関わらずロック機構4による規制が行われるようにモータMが制御される。具体的には本実施の形態では、強制規制条件は、車両衝突が検知された場合、又は車両衝突の可能性があると判断された場合に満たされる緊急条件とされるため、そのような緊急時に迅速にロック機構4による規制を行わせてシート1を固定させることができる。
(13)強制規制条件(緊急条件)が満たされると、報知手段14が報知状態に作動されてその旨が報知される。よって、搭乗者等は強制規制条件(緊急条件)が満たされたことを容易に知ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の解除条件(図2中、ステップS11参照)は、他の解除条件に変更してもよい。例えば、解除条件は、背面スイッチ9を操作したときにシート1に着座している搭乗者がいない場合に満たされる着座解除条件としてもよい(図6参照)。
即ち、ロック機構4による規制を解除すべく操作スイッチ(側面スイッチ8又は背面スイッチ9)が押された状態とされると、ECU7は、図6に示すようにステップS51において、操作された操作スイッチが背面スイッチ9であるか否かを判断し、背面スイッチ9でない(側面スイッチ8である)と前記ステップS12(以降図2参照)に移行する。又、操作された操作スイッチが背面スイッチ9であると、ステップS52に移行する。そして、ステップS52において、ECU7は、着座センサ10にて検出された情報に基づきシート1に搭乗者が着座しているか否かを判断し、着座していないと前記ステップS12(以降は、図2参照)に移行する。又、着座しているとステップS51に戻る。
このようにすると、背面スイッチ9を操作してもシート1に着座している搭乗者がいなくなるまではロック機構4による規制が行われている状態が保持される。よって、例えば、背後からの背面スイッチ9の操作によって(着座している搭乗者に対して)不意にシート1がスライド移動してしまうといったことを抑えることができる。
・上記実施の形態の規制条件(図5中、ステップS41参照)は、他の規制条件に変更してもよい。
例えば、規制条件は、操作スイッチを操作したときにイグニッションがオフであればイグニッションがオンとされた場合に満たされるイグニッション規制条件としてもよい(図7参照)。
即ち、ロック機構4による規制が解除されてモータMへの通電が停止された状態で、側面スイッチ8から手が離されると(側面スイッチ8が自動復帰すると)、ECU7は、ステップS61において、イグニッションセンサ15にて検出された情報に基づきイグニッションがオフか否か(オンか)を判断し、オフであると、前記ステップS42に移行する。そして、ステップS42において、ECU7は、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)を報知させ、前記ステップS61に戻る。又、ECU7は、ステップS61において、イグニッションがオンであると、前記ステップS43(以降図5参照)に移行する。
このようにすると、側面スイッチ8から手を離してもイグニッションがオンとされるまでロック機構4による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でもイグニッションがオンとされるまでシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
又、例えば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに車速が0であれば0でなくなった場合に満たされる車速規制条件としてもよい(図8参照)。
即ち、ロック機構4による規制が解除されてモータMへの通電が停止された状態で、側面スイッチ8から手が離されると(側面スイッチ8が自動復帰すると)、ECU7は、ステップS71において、車速センサ11にて検出された車速が0であるか否かを判断し、車速が0であると、前記ステップS42に移行する。そして、ステップS42において、ECU7は、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)を報知させ、前記ステップS71に戻る。又、ECU7は、ステップS71において、車速が0でない、即ち走行中であると、前記ステップS43(以降図5参照)に移行する。
このようにすると、側面スイッチ8から手を離しても車速が0でなくなるまで即ち車両が動くまでロック機構4による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも車両が動くまでシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
又、例えば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに車両ドアが開状態であれば閉状態とされた場合に満たされるドア規制条件としてもよい(図9参照)。
即ち、ロック機構4による規制が解除されてモータMへの通電が停止された状態で、側面スイッチ8から手が離されると、ECU7は、ステップS81において、ドアカーテシスイッチ16にて検出された情報に基づき車両ドアが開状態(オフ)か否か閉状態(オンか)を判断し、開状態(オフ)であると、前記ステップS42に移行する。そして、ステップS42において、ECU7は、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)を報知させ、前記ステップS81に戻る。又、ECU7は、ステップS81において、車両ドアが閉状態(オン)であると、前記ステップS43(以降図5参照)に移行する。
このようにすると、側面スイッチ8から手を離しても車両ドアが閉状態とされるまでロック機構4による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも車両ドアが閉状態とされるまでシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
又、例えば、規制条件は、操作スイッチを操作したときに衝突検知後であれば衝突検知のフラグがリセットされた場合に満たされる衝突後規制条件としてもよい(図10参照)。
即ち、ロック機構4による規制が解除されてモータMへの通電が停止された状態で、側面スイッチ8から手が離されると(側面スイッチ8が自動復帰すると)、ECU7は、ステップS91において、衝突検知センサ12にて車両衝突が検知された後であるか否かを判断し、車両衝突が検知された後であると、前記ステップS42に移行する。尚、衝突検知センサ12にて車両衝突が検知された後であるか否かは、衝突検知フラグにて判断され、具体的には車両衝突が検知されると「1」とされる衝突検知フラグが「1」となっているか否か(「0」か)を判断し、「1」であると、前記ステップS42に移行する。又、この衝突検知フラグは、例えば、整備工場等でリセットがなされるまで「1」が保持され、リセットされると「0」となるものである。そして、ステップS42において、ECU7は、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、まだ解除している状態を保持していること)を報知させ、前記ステップS91に戻る。又、ECU7は、ステップS91において、車両衝突が検知された後でない、即ち衝突検知フラグが「0」であると、前記ステップS43(以降図5参照)に移行する。
このようにすると、側面スイッチ8から手を離しても衝突検知後であれば(衝突検知フラグがリセットされるまで)ロック機構4による規制が解除されている状態が保持される。よって、例えば、操作スイッチを操作していない状態でも衝突検知後であればシート1を自由に動かすといったことが可能となり、利便性を向上させることができる。
・上記実施の形態の強制規制条件(図4中、ステップS31参照)は、他の強制規制条件に変更してもよい。
例えば、強制規制条件は、車速が0でない状態でロック機構4による規制が解除されてから予め設定した時間(例えば20秒)が経過した場合に満たされる時間経過強制規制条件としてもよい(図11参照)。
即ち、ECU7は、前記ステップS13(図2参照)において規制が解除されたことが検知されると、ステップS14の処理と並列して、図11に示す処理を開始する。
図11に示すように、ステップS101において、ECU7は、車速が0でない状態で規制が解除されてから予め設定した時間(例えば20秒)が経過したか否かを判断し、車速が0でない状態で予め設定した時間(例えば20秒)が経過すると、ステップS102に移行する。又、車速が0でない状態で予め設定した時間(例えば20秒)が経過していないと、ステップS101を繰り返す。
ステップS102において、ECU7は、出力部がロック機構4による規制を行う側である逆方向に駆動するようにモータMへの通電を行い、ロック機構4による規制を行うとともに、報知手段14を報知状態に作動させてその旨(例えば、ロック機構4による規制を行うこと)を報知させる。
このようにすると、車速が0でない状態で予め設定した時間(例えば20秒)が経過するとロック機構4による規制を行わせてシート1を固定させることができる。よって、走行中に規制が解除されている状態が長時間(例えば20秒より長く)続くことを強制的に防止することができる。
・上記実施の形態では、シート1は、車両前後方向に延びるロアレールに沿ってスライド移動可能に設けられ、ロック機構4はその車両前後方向に沿ったスライド移動を規制するためのものであるとしたが、スライド移動の方向はこれに限定されない。
例えば、シート1が車両前後方向及び車両幅方向に沿ってそれぞれスライド移動可能に設けられたものにおいて、具体化してもよい。この場合、例えば、ロック機構4として、シート1の車両前後方向に沿ったスライド移動を規制するための前後ロック機構と、シート1の車両幅方向に沿ったスライド移動を規制するための幅ロック機構とを有し、それぞれに対応した操作スイッチとして、前後操作スイッチと、幅操作スイッチとを有する構成とする。尚、この場合、ECU7は、先に操作された側の前後操作スイッチ又は幅操作スイッチの操作に基づいてモータMを制御し、その後、方向優先終了条件を満たすまで他の操作スイッチの操作を無効としてもよい。又、方向優先終了条件は、例えば前記優先終了条件と同様に、予め設定した時間(例えば3分)が経過した場合に満たされる時間終了条件等とする。このようにすると、例えば、先に操作された側の前後操作スイッチ又は幅操作スイッチの操作が優先され、前後ロック機構による規制の解除と幅ロック機構による規制の解除とが同時に行われることを防止することができる。又、前後操作スイッチと、幅操作スイッチは、それぞれシートクッション2の側面に配置される(側面スイッチを有する)と共にシートバック3の背面に配置される(背面スイッチを有する)構成としてもよいし、それぞれ1つのみ設けられた構成としてもよい。
又、この場合、モータM(駆動源)は、その出力部を正方向と逆方向の2方向に駆動可能なものであり、中立位置より正方向の駆動によって前記前後ロック機構による規制を解除し、中立位置より逆方向の駆動によって前記幅ロック機構による規制を解除するように設けてもよい。このようにすると、2つのロック機構(前後ロック機構と幅ロック機構)による規制をそれぞれ解除可能としながら、2つのロック機構にそれぞれ駆動源を設けた場合に比べて、モータM(駆動源)の数を少なく(1つに)することができる。そして、モータM(駆動源)は一般的に重量物で高価であるため、モータM(駆動源)の数を少なくすることで、例えば、搭載されるシート1の軽量化や低価格化を図ることができる。
又、この場合、解除検知手段(解除リミットスイッチ6)は、前記前後ロック機構による規制が解除されたことを検知する前後解除リミットスイッチ(前後解除検知手段)と、前記幅ロック機構による規制が解除されたことを検知する幅解除リミットスイッチ(幅解除検知手段)とを備えた構成としてもよい。そして、ECU7は、前後解除リミットスイッチ及び幅解除リミットスイッチにて同時に解除されたことが検知されると、その後、前記操作スイッチ(前後操作スイッチと幅操作スイッチ)の操作を無効とするようにしてもよい。又、ECU7は、前後解除リミットスイッチ及び幅解除リミットスイッチにて同時に解除されたことが検知されると、報知手段14を報知状態に作動させてその旨を報知させるようにしてもよい。具体的には、例えば、操作スイッチ(前後操作スイッチ又は幅操作スイッチ)が操作されると、ECU7は、その通常の操作の処理(例えば、図2や図5参照)と並列して、図12に示す処理を開始する。そして、ECU7は、ステップS111において、前後解除リミットスイッチ及び幅解除リミットスイッチにて同時に規制が解除されたと検知されると、ステップS112に移行して、操作スイッチ(前後操作スイッチと幅操作スイッチ)の操作を無効とするとともに、報知手段14を報知状態に作動させてその旨を報知させる。又、同時に規制が解除されたと検知しなければ、ステップS111を繰り返す。
このようにすると、同時に規制が解除されたと検知された後、操作スイッチ(前後操作スイッチと幅操作スイッチ)の操作が無効とされるため、何らかの故障が発生している状態(通常、前後ロック機構と幅ロック機構のいずれか一方しか解除できない構成であるのに同時に解除されたと検知された状態)でのモータMへの通電が回避される。又、報知手段14が報知状態とされその旨が報知されるため、搭乗者は何らかの故障が発生していることを容易に知ることができる。
・上記実施の形態では、特に言及していないが、ECU7は、前記緊急条件を満たすと、即ち図4に示すステップS31において、車両衝突が検知された又は車両衝突の可能性があると判断されると、ロック機構4による規制が通常時よりも速く行われるようにモータMを制御するようにしてもよい。尚、通常時は、モータMの騒音や振動等の種々の作用を考慮して最適な速度でモータMを駆動させるが、これに対して緊急条件を満たしたときは、騒音や振動等が大きくなっても通常時よりも速い速度でモータMを駆動させる。
このようにすると、緊急時に、より迅速にロック機構4による規制を行わせてシート1を固定させることができる。
・上記実施の形態では、解除検知手段及び規制検知手段は、リミットスイッチ(解除リミットスイッチ5と規制リミットスイッチ6)であるとしたが、これに限定されず、ロック機構4による規制が解除されたことを検知する他の解除検知手段としてもよいし、ロック機構4による規制が行われていることを検知する他の規制検知手段としてもよい。例えば、解除検知手段及び規制検知手段を、回転センサSとしてもよいし、ロック電流検知手段としてもよい。尚、回転センサSとした場合は、例えば、回転センサSから出力されるパルスの数に基づいて規制が解除されたことや規制が行われていることを検知してもよいし、前記パルスが停止してからの時間に基づいて(即ち機械的に停止したと判断して)規制が解除されたことや規制が行われていることを検知してもよい。又、ロック電流検知手段とした場合は、例えば、通電する電流値を検出しその電流値に基づいて(即ちロック電流となると機械的に停止したと判断して)規制が解除されたことや規制が行われていることを検知してもよい。又、例えば、解除検知手段及び規制検知手段を、タイマーとしてもよいが、この場合では、上記実施の形態の強制停止条件(予め設定した時間が経過した場合に満たされる時間経過強制停止条件)が採用できなくなる。
・上記実施の形態では、強制停止条件を、予め設定した時間が経過した場合に満たされる時間経過強制停止条件としたが、これに限定されず、他の条件に変更してもよい。例えば、回転センサSから出力されるパルスの数が予め設定された数を超えた場合に満たされる回転数超過強制停止条件としてもよい。このようにしても、解除検知手段及び規制検知手段(解除リミットスイッチ5や規制リミットスイッチ6等)に何らかの故障が生じたとしても、回転センサSから出力されるパルスの数が予め設定された数を超えた場合に満たされる回転数超過強制停止条件を満たすことで、モータMに電流が流れ続けることを回避することができる。
・上記実施の形態では、特に言及していないが、シート1は、オットマンを備えるものとし、ECU7は、操作スイッチの操作に基づいて前記規制を解除する際は、オットマンを収納するようにしてもよい。このようにすると、規制を解除した際、オットマンがシート1をスライド移動させるときに邪魔となることがない。
・上記実施の形態では、特に言及していないが、ECU7は、シートバック3を前方に倒す(所謂大倒しを行う)と、操作スイッチの操作に関わらずロック機構4による規制を解除するようにモータMを制御するようにしてもよい。又、ECU7は、その後、シートバック3を起こすと、操作スイッチの操作に関わらずロック機構4による規制を行うようにモータMを制御するようにしてもよい。このようにすると、例えば、そのシートバックより後方の座席にいた搭乗者が前方側の車両ドアから車外に出るといったことを容易に行うことが可能となり、利便性を向上させることができる。
尚、上記した実施の形態やそれに対する各別例は変更だけでなく可能な限り組み合わせて実施してもよい。
1…シート、3…シートバック、4…ロック機構、7…ECU(制御部)、8…側面スイッチ(操作スイッチ)、9…背面スイッチ(操作スイッチ)、14…報知手段、M…モータ(駆動源)。

Claims (9)

  1. シートのスライド移動を規制するロック機構と、操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制及びその解除をするための駆動源とを備えた車両シート装置であって、
    前記操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制を行う際は、前記操作スイッチの操作以外の予め設定された規制条件を満たすまで前記ロック機構による規制が解除されている状態を保持するように前記駆動源を制御する制御部を備えたことを特徴とする車両シート装置。
  2. 請求項1に記載の車両シート装置において、
    前記操作スイッチは、付勢された状態で解除した状態を保ち、付勢されていない状態とすると自動復帰して規制した状態とする自動復帰型の操作スイッチであることを特徴とする車両シート装置。
  3. 請求項2に記載の車両シート装置において、
    前記操作スイッチは、シートバックの背面に配置された背面スイッチを含むことを特徴とする車両シート装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記規制条件は、前記操作スイッチを操作してから予め設定した時間が経過した場合に満たされる時間経過規制条件を含むことを特徴とする車両シート装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときにイグニッションがオフであればイグニッションがオンとされた場合に満たされるイグニッション規制条件を含むことを特徴とする車両シート装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに車速が0であれば0でなくなった場合に満たされる車速規制条件を含むことを特徴とする車両シート装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに車両ドアが開状態であれば閉状態とされた場合に満たされるドア規制条件を含むことを特徴とする車両シート装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記規制条件は、前記操作スイッチを操作したときに衝突検知後であれば衝突検知のフラグがリセットされた場合に満たされる衝突後規制条件を含むことを特徴とする車両シート装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両シート装置において、
    前記制御部は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記ロック機構による規制を行う際は、前記規制条件を満たすまで報知手段を報知状態に作動させてその旨を報知させることを特徴とする車両シート装置。
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