JP2008062914A - 車両用監視カメラシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なモニタ表示により、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認を行うことができる車両用監視カメラシステムを提供すること。
【解決手段】車体床下の死角領域をモニタ6により運転席から監視する。この際、フロアカメラ5が装着されたカメラ駆動ユニット4を車体床下の収納位置から使用位置まで移動する。この車両用監視カメラシステムにおいて、サイドブレーキスイッチ2を設ける。そして、コントローラ3は、ブレーキ作動操作状態であると判断されると(ステップS2でYES)、カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動する(ステップS3)。フロアカメラ5の電源を入れる(ステップS4)。フロアカメラ5からの映像をモニタ6に表示する(ステップS5)。これらの各指令を出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車体床下の死角領域をモニタにより運転席から監視するための車両用監視カメラシステムに関する。
車体床下の死角領域をモニタにより運転席から監視するための車両用監視カメラシステムは、例えば、トラック積載物の納品などによりエンジンを停止して一旦車両から離れ、再び乗車して発進する際、車体床下に発進の障害となるものが存在した場合、これに気づかないで発進してしまうことを未然に防止することを目的としている。
従来の車両用監視カメラシステムは、一時的に車両から離れ、再び乗車して車両を発進させるとき、運転者が車体床下の死角領域の監視を意図する際、運転席の近傍に設けられたモニタスイッチをONとする。このモニタスイッチに対するON操作により、駆動源ユニットがモータ駆動により車体床下の収納位置から使用位置に向かって移動し、駆動源ユニットが使用位置まで移動することにより、ユニット収納位置を検出する検出スイッチがONからOFF(使用位置)になると、フロアカメラからの映像信号がモニタに出力されると同時に床下照明灯が点灯する。このスイッチ操作と一連の動作により、車体床下の死角領域の映像がモニタに表示されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−175272号公報
しかしながら、従来の車両用監視カメラシステムにあっては、運転者が車体床下の死角領域の監視を意図する場合、運転者によるモニタスイッチに対するON操作を要する構成となっているため、停止させている車両に乗車して車両を発進する際に運転者がモニタスイッチに対するON操作を忘れると、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認ができない、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なモニタ表示により、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認を行うことができる車両用監視カメラシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、車体床下にフロアカメラが装着されたカメラ駆動ユニットを取り付け、前記フロアカメラにより撮影された映像を表示するモニタを車室内に設置し、車体床下の死角領域をモニタにより運転席から監視する際、床下に収納されている前記カメラ駆動ユニットを収納位置から使用位置まで移動する車両用監視カメラシステムにおいて、
サイドブレーキの操作状態を検出するサイドブレーキ操作状態検出手段と、
前記サイドブレーキ操作状態検出手段により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されると、前記カメラ駆動ユニットを収納位置から使用位置まで移動すると共に、前記フロアカメラの電源を入れ、該フロアカメラからの映像を前記モニタに表示する指令を出力するコントローラと、
を備えたことを特徴とする。
よって、本発明の車両用監視カメラシステムにあっては、コントローラにおいて、サイドブレーキ操作状態検出手段により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されると、カメラ駆動ユニットが収納位置から使用位置まで移動されると共に、カメラ駆動ユニットに装着されたフロアカメラの電源が入れられ、車体床下の死角領域を撮影するフロアカメラからの映像がモニタに表示される。
すなわち、エンジンを止めサイドブレーキをかけて停止させている車両に再度乗車して車両を発進させる際、運転者が乗車してもサイドブレーキはブレーキ作動操作状態のままを維持し、発進直前となったタイミングにてサイドブレーキを解除する。
したがって、サイドブレーキのブレーキ作動操作状態をトリガとし、カメラ駆動ユニットの移動→フロアカメラの電源入れ→モニタ表示という一連の動作を行うことで、運転者によるモニタスイッチへのON操作などを要することなく、発進する前に自動的に車体床下の死角領域をモニタに表示することができる。
この結果、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なモニタ表示により、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認を行うことができる。
以下、本発明の車両用監視カメラシステムを実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例10に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図、図2は実施例1の車両用監視カメラシステムを搭載したトラック(車両の一例)を示す側面図及び平面図、図3は実施例1の車両用監視カメラシステムに適用されたフロアカメラ付きカメラ駆動ユニットの収納状態及び使用状態を示す斜視図である。
実施例1における車両用監視カメラシステムは、図1に示すように、アクセサリスイッチ(以下、「ACCスイッチ」という。)1と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。
前記ACCスイッチ1(乗車検出手段)は、電装品にバッテリ電源を供給するためのスイッチで、ACC信号として、スイッチONにするとHIレベルの信号(オン信号)が前記コントローラ3に出力され、スイッチOFFにするとLOレベルの信号(オフ信号)が前記コントローラ3に出力される。なお、スイッチの信号形態は逆でも良い。
前記サイドブレーキスイッチ2は、サイドブレーキの操作状態を検出するためのスイッチで、サイドブレーキ信号として、サイドブレーキをブレーキ作動操作状態にするとHIレベルの信号(オン信号)が前記コントローラ3に出力され、サイドブレーキをブレーキ解除操作状態にするとLOレベルの信号(オフ信号)が前記コントローラ3に出力される。なお、スイッチの信号形態は逆でも良い。
前記コントローラ3は、ACC信号とサイドブレーキ信号とを入力し、両信号の信号状態に応じて、前記カメラ駆動ユニット4を収納位置又は使用位置への移動制御と、前記フロアカメラ5への電源供給・電源停止の制御と、前記モニタ6の表示・非表示の制御を行う。
前記カメラ駆動ユニット4は、図2に示すように、車両前方部の車体床下に取り付けられ、前記コントローラ3から出力される駆動指令により、収納位置(図3(a))から使用位置(図3(b))への移動と、使用位置(図3(b))から収納位置(図3(a))への移動を行う。
このカメラ駆動ユニット4は、図3に示すように、車体床下取り付け部4aと、回動アーム部4bと、アーム回動軸4cと、カメラ装着部4dと、を有して構成されている。前記車体床下取り付け部4aには、回動アーム部4bを回動させる図外のモータが内蔵され、該モータのモータ軸に連設してアーム回動軸4cが取り付けられている。前記回動アーム部4bには、その先端部のカメラ装着部4dにフロアカメラ5が装着されている。
収納位置でのカメラ駆動ユニット4は、図3(a)に示すように、車体床下取り付け部4aと回動アーム部4bとが並列に折りたたまれ、使用位置でのカメラ駆動ユニット4は、図3(b)に示すように、車体床下取り付け部4aに対し回動アーム部4bがほぼ直角に垂下する。
前記フロアカメラ5は、カメラ駆動ユニット4が使用位置にあるとき車体床下の死角領域を撮影するもので、カメラ視界としては、図2(a)に示す垂直視界と、図2(b)に示す水平視界が確保される。
このフロアカメラは、図3(a)に示すように、前記カメラ駆動ユニット4の収納位置において車体床下に収納され、図3(b)に示すように、前記カメラ駆動ユニット4の使用位置においてレンズ部が車両後方に向けられる。
前記モニタ6は、車室内の運転者から視認できる位置に設置し、前記フロアカメラ5により撮影された映像を表示する。なお、専用のモニタ6を設置しても良いし、複数の監視カメラシステムで共用する共用モニタをモニタ6としても良いし、ナビゲーションシステムを搭載した車両においては、ナビゲーション表示部をモニタ6として流用しても良い。
図4は実施例1のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
ステップS1では、ACCスイッチ1からのオン信号入力に続き、サイドブレーキスイッチ2から入力される信号を確認し、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、ステップS1でのサイドブレーキ確認に続き、サイドブレーキスイッチ2から入力される信号が、ブレーキ作動操作状態を示すオン信号であるか、ブレーキ解除操作状態を示すオフ信号であるか否かを判断し、YESの場合はステップS3へ移行し、NOの場合はステップS6へ移行する。
ステップS3では、ステップS2でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオン信号であるとの判断に続き、カメラ駆動ユニット4を車体床下の収納位置から使用位置まで移動してモニタ監視する指令を出力し、ステップS4へ移行する。
このステップS3では、カメラ駆動ユニット4の駆動源(モータ)に対し、モータ駆動指令を出力することで、図3(a)に示す車体床下取り付け部4aと回動アーム部4bとが並列に折りたたまれた収納位置から、図3(b)に示す車体床下取り付け部4aに対し回動アーム部4bがほぼ直角に垂下する使用位置まで移動(正回動)する。
ステップS4では、ステップS3でのカメラ駆動ユニット4を使用位置へ可動する処理に続き、フロアカメラ5の電源をオンとし、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、ステップS4でのフロアカメラ5の電源オンに続き、フロアカメラ5により撮影された映像をモニタ6に表示し、ステップS1へ戻る。
ステップS6では、ステップS2でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオフ信号であるとの判断に続き、カメラ駆動ユニット4を使用位置から車体床下の収納位置まで移動する指令を出力し、ステップS7へ移行する。
このステップS6では、カメラ駆動ユニット4の駆動源(モータ)に対し、モータ駆動指令を出力することで、図3(b)に示す車体床下取り付け部4aに対し回動アーム部4bがほぼ直角に垂下する使用位置から、図3(a)に示す車体床下取り付け部4aと回動アーム部4bとが並列に折りたたまれた収納位置まで移動(逆回動)する。
ステップS7では、ステップS6でのカメラ駆動ユニット4を収納位置へ可動する処理に続き、フロアカメラ5の電源をオフとし、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、ステップS7でのフロアカメラ5の電源オフに続き、モニタ6を非表示とし、ステップS1へ戻る。
次に、本発明に至った経緯を説明する。
特開平9−175272号公報に開示されている車両用監視カメラシステムは、一時的に車両から離れ、再び乗車して車両を発進させるとき、運転者が車体床下の死角領域の監視を意図する際、運転席の近傍に設けられたモニタスイッチをONとする。
このモニタスイッチに対するON操作により、駆動源ユニットがモータ駆動により車体床下の収納位置から使用位置に向かって移動し、駆動源ユニットが使用位置まで移動することにより、ユニット収納位置を検出する検出スイッチがONからOFF(使用位置)になると、フロアカメラからの映像信号がモニタに出力されると同時に床下照明灯が点灯する。このスイッチ操作と一連の動作により、車体床下の死角領域の映像がモニタに表示されることになる。
しかし、上記従来の車両用監視カメラシステムにあっては、運転者が車体床下の死角領域の監視を意図する場合、運転者によるモニタスイッチに対するON操作を要する構成となっていたため、停止させている車両に乗車して車両を発進する際に運転者がモニタスイッチに対するON操作を忘れると、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認ができない。
例えば、荷物配送車両で荷物の配達先が多いとき、次の配送先への移動を急ぐ運転者にとっては、配送した後、停止させている車両に乗車して車両を発進する際、運転者がモニタスイッチに対するON操作を忘れてしまう可能性があり、この場合、車体床下の死角領域の安全確認をしないまま発進してしまうというように、監視カメラシステムを搭載した本来の意義を失ってしまうことになる。
これに対し、実施例1の車両用監視カメラシステムでは、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なモニタ表示により、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認を行うことができるようにした。
すなわち、エンジンを止めサイドブレーキをかけて停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者が乗車してもサイドブレーキはブレーキ作動操作状態のままを維持し、発進直前となったタイミングにてサイドブレーキを解除する点に着目し、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されると、カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動すると共に、フロアカメラ5の電源を入れ、該フロアカメラ5からの映像をモニタ6に表示する手段を採用した。
したがって、サイドブレーキのブレーキ作動操作状態(オン信号)をトリガとし、カメラ駆動ユニット4の移動→フロアカメラ5の電源入れ→モニタ6への表示という一連の動作を行うことで、運転者によるモニタスイッチへのON操作などを要することなく、発進前に自動的に車体床下の死角領域をモニタに表示することができる。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両用監視カメラシステムにおける作用を、「ACCスイッチオフ時のコントローラ起動停止作用」、「サイドブレーキ作動操作状態でのモニタ監視作用」、「サイドブレーキ作動操作状態でのフロアカメラ収納作用」に分けて説明する。
[ACCスイッチオフ時のコントローラ起動停止作用]
運転者がACCスイッチ1をオフとし、その後、サイドブレーキを操作してブレーキを効かせても、ACCスイッチ1がオフである限りはコントローラ3が起動せず、カメラ駆動ユニット4は収納位置のままであり、フロアカメラ5の電源はオフで、モニタ6は非表示である。
したがって、車両を停止し、運転者がACCスイッチ1をオフとした時点から、再び運転者が車両に乗り込み、ACCスイッチ1をオンとする時点までは、コントローラ3が起動せず、カメラ駆動ユニット4は収納位置のままであり、フロアカメラ5の電源はオフで、モニタ6は非表示であるため、車両停止中であり、モニタ監視を行う運転者が運転席に存在しない間、モニタ6による車体床下の死角領域の表示がされなく、無駄なモニタ表示を防止することができる。
すなわち、車両を停止し、エンジンを切って運転者が車両から離れる際、運転者は、例えば、フットブレーキ操作により車両を停止した後、エンジンを停止すると共にACCスイッチをOFFとし、ブレーキ解除操作状態のサイドブレーキをブレーキ作動操作状態となるまで引いた後、運転席ドアを開けながら運転席から離れて外に出て運転席ドアを閉めるという動作パターンにより車両から離れる。
上記動作パターンから明らかなように、ACCスイッチ1がオフであるということは、運転者が車両から離れることを意味することであり、ACCスイッチ1のオフ信号により運転者の運転席不在を推定することができる。
[サイドブレーキ作動操作状態でのモニタ監視作用]
次に、停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1からオン信号が入力されると、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が入力されている。
このため、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5へと進む流れが繰り返され、ステップS3では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS4では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS5では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立すると、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となるため、発進直前の最適な時期において自動的に表示されたモニタ6を監視することで、車体床下の死角領域の安全確認を行うことができる。
すなわち、エンジンを止めサイドブレーキをかけて停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者は、例えば、運転席ドアを開け、運転席に着座し、ACCスイッチをONにすると共にエンジンを始動し、その後、ブレーキ作動操作状態のサイドブレーキをブレーキ解除操作状態となるまで戻し、フットブレーキから足を離しながらアクセルペダルを踏み込んでゆくという動作パターンにより車両を発進させる。
上記動作パターンから明らかなように、ACCスイッチON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する時期は、車両に乗車した運転者がACCスイッチ1をオンとする時点から、ブレーキ解除操作を行う発進直前の時点までの間となり、この発進直前の時期が車体床下の死角領域の安全確認を行うのに最適な時期に符合する。
[サイドブレーキ作動操作状態でのフロアカメラ収納作用]
特開平9−175272号公報に開示されている車両用監視カメラシステムは、一時的に車両から離れ、再び乗車して車両を発進させるとき、車体床下の死角領域のモニタ監視の終了を意図する際、運転席の近傍に設けられた収納スイッチをONとする。
この収納スイッチに対するON操作により、駆動源ユニットがモータ駆動により使用位置から車体床下の収納位置に向かって移動し、駆動源ユニットが収納位置まで移動することにより、ユニット収納位置を検出する検出スイッチがOFFからON(収納位置)になると、フロアカメラがオフとなり、同時に床下照明灯が消灯する。このスイッチ操作と一連の動作により、車体床下の死角領域の映像のモニタ表示が終了し、エンジンの始動が可能になる。
しかし、上記従来の車両用監視カメラシステムにあっては、運転者が車体床下の死角領域のモニタ監視の終了を意図する場合、運転者による収納スイッチに対するON操作を要する構成となっていたため、車両を発進する際に運転者が収納スイッチに対するON操作を忘れると、駆動源ユニットが使用位置のまま床下から下方に突出したままでの走行となり、走行中に路面凹凸などにより駆動源ユニットを破損してしまうおそれがある。また、従来の車両用監視カメラシステムは、カメラ駆動ユニットの収納位置を検出する検出スイッチを用いているため、この検出スイッチが故障し、駆動源ユニットの収納動作を確認できない場合には、エンジンが始動しなくなるおそれもある。
これに対し、実施例1の車両用監視カメラシステムでは、車両を発進させる際において、運転者がサイドブレーキをブレーキ解除操作すると、図4のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS6→ステップS7→ステップS8へと進む流れが繰り返され、ステップS6では、カメラ駆動ユニット4が使用位置から車体床下の収納位置まで移動され、ステップS7では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS8では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、車両を発進させて走行する際、発進直前にサイドブレーキをブレーキ解除操作すると、サイドブレーキスイッチ2からのオフ信号をトリガとし、カメラ駆動ユニット4は収納位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオフとなり、モニタ6は非表示状態となるため、発進直前の最適な時期において自動的にカメラ駆動ユニット4を車体床下に収納することにより、運転者によるスイッチ操作を要することなく、発進後の走行中においてはカメラ駆動ユニット4が車体床下に収納されたままとなり、フロアカメラ5が破損することを確実に防止することができる。加えて、カメラ駆動ユニットの収納位置を検出する検出スイッチを用いないシステムであるため、エンジンが始動しなくなることも確実に回避することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用監視カメラシステムにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 車体床下にフロアカメラ5が装着されたカメラ駆動ユニット4を取り付け、前記フロアカメラ5により撮影された映像を表示するモニタ6を車室内に設置し、車体床下の死角領域をモニタ6により運転席から監視する際、床下に収納されている前記カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動する車両用監視カメラシステムにおいて、サイドブレーキの操作状態を検出するサイドブレーキスイッチ2と、該サイドブレーキスイッチ2により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態(オン信号入力状態)であると判断されると(ステップS2でYES)、前記カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動すると共に(ステップS3)、前記フロアカメラ5の電源を入れ(ステップS4)、該フロアカメラ5からの映像を前記モニタ6に表示する(ステップS5)指令を出力するコントローラ3と、を備えたため、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なモニタ表示により、モニタ監視による車体床下の死角領域の安全確認を行うことができる。
(2) 前記コントローラ3は、前記サイドブレーキスイッチ2により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わったと判断されると(ステップS2でYESからNO)、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動すると共に(ステップS6)、前記フロアカメラ5の電源を切り(ステップS7)、前記モニタ6を非表示にする(ステップS8)指令を出力するため、運転者によるスイッチ操作を要しない自動的なカメラ駆動ユニット4の収納がなされ、走行中にフロアカメラ5が破損することを確実に防止することができる。加えて、カメラ駆動ユニット4の収納位置を検出する検出スイッチを用いないシステムであるため、エンジンが始動しなくなることも確実に回避することができる。
(3) 車両の電源スイッチであるACCスイッチ1を設け、前記コントローラ3は、前記ACCスイッチ1からオン信号が入力されたときに起動を開始するため、無駄なモニタ表示を防止することができると共に、運転者が乗り込んだ後、ACCスイッチ1を入れるタイミングにて車体床下の死角領域のモニタ表示を開始することができる。
実施例2は、乗車検出手段として、実施例1で用いたACCスイッチに、着座センサを加えた例である。
まず、構成を説明する。
図5は実施例2の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。
実施例2における車両用監視カメラシステムは、図5に示すように、ACCスイッチ1と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、着座センサ7(乗車検出手段)と、を備えている。
前記着座センサ7は、運転席への運転者の着座の有無を検出するセンサで、運手席の座面などに埋め込み配置されている。この着座センサ7からは、着座信号として、運転者を感知するとHIレベルの信号(オン信号)が前記コントローラ3に出力され、運転者を感知しなくなるとLOレベルの信号(オフ信号)が前記コントローラ3に出力される。なお、センサの信号形態は逆でも良い。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
図6は実施例2のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力、又は、着座センサ7から着座を示すオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図6のフローチャートにおいて、ステップS21〜ステップS28の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1からオン信号が入力された場合、又は、着座センサ7からオン信号が入力された場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が入力されている。
このため、図6のフローチャートにおいて、ステップS21→ステップS22→ステップS23→ステップS24→ステップS25へと進む流れが繰り返され、ステップS23では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS24では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS25では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、着座センサ7のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、あるいは、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となるため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合においても、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間を確保することができる。
すなわち、エンジンを止めサイドブレーキをかけて停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合には、ACCスイッチ1のONのみを自動モニタ表示の開始条件とすると、モニタ6での映像表示時間がきわめて短く、車体床下の死角領域を確認する前に映像がモニタ6から消えてしまうことになる。
これに対し、実施例2の車両用監視カメラシステムでは、一般的に運転者は運転席ドアを開けて運転席に着座し、その後、ACCスイッチ1をONにする点に着目し、着座センサ7のON条件をコントローラ3の起動開始条件の1つとして加えるようにした。
このため、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合であっても、運転者が運転席に着座した時点からサイドブレーキをOFFにする時点までの間、車体床下の死角領域映像をモニタ6により表示することができるというように、ACCスイッチ1のONのみを自動モニタ表示の開始条件とする場合に比べ、モニタ6による映像表示時間が長い時間となる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(4) 運転席への運転者の着座の有無を検出する着座センサ7を設け、前記コントローラ3は、前記着座センサ7から着座有りを示す信号(オン信号)が入力されたときに起動を開始するため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合においても、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間を確保することができる。
実施例3は、乗車検出手段として、実施例2で用いたACCスイッチと着座センサに、ドア開閉センサを加えた例である。
まず、構成を説明する。
図7は実施例3の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。
実施例3における車両用監視カメラシステムは、図7に示すように、ACCスイッチ1と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、着座センサ7(乗車検出手段)と、ドア開閉センサ8(乗車検出手段)と、を備えている。
前記ドア開閉センサ8は、運転席ドアの開閉を検出するセンサで、運手席ドアの開閉動作位置などに埋め込み配置されている。このドア開閉センサ8からは、ドア開閉信号として、ドアが開くとHIレベルの信号(オン信号)が前記コントローラ3に出力され、ドアが閉じるとLOレベルの信号(オフ信号)が前記コントローラ3に出力される。なお、センサの信号形態は逆でも良い。
なお、他の構成は、実施例1及び実施例2と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
図8は実施例3のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力、又は、着座センサ7から着座を示すオン信号が入力、又は、ドア開閉センサ8からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図8のフローチャートにおいて、ステップS31〜ステップS38の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、又は、着座センサ7からオン信号が入力された場合、又は、ドア開閉センサ8からオン信号が入力された場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
このため、図8のフローチャートにおいて、ステップS31→ステップS32→ステップS33→ステップS34→ステップS35へと進む流れが繰り返され、ステップS33では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS34では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS35では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ドア開閉センサ8のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、着座センサ7のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、あるいは、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となる。
このため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合においても、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間を確保することができる。
すなわち、エンジンを止めサイドブレーキをかけて停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合には、ACCスイッチ1のONのみを自動モニタ表示の開始条件とすると、モニタ6での映像表示時間がきわめて短く、車体床下の死角領域を確認する前に映像がモニタ6から消えてしまうことになる。
これに対し、実施例3の車両用監視カメラシステムでは、一般的に運転者は運転席ドアを開けて運転席に着座し、その後、ACCスイッチ1をONにする点に着目し、ドア開閉センサ8のON条件と着座センサ7のON条件とを、コントローラ3の起動開始条件として加えるようにした。
このため、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合であっても、運転者が運転席ドアを開けた時点からサイドブレーキをOFFにする時点までの間、車体床下の死角領域映像をモニタ6により表示することができるというように、ACCスイッチ1のONのみを自動モニタ表示の開始条件とする場合に比べ、モニタ6による映像表示時間が長い時間となる。
なお、他の作用は実施例1並びに実施例2と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の(1),(2),(3)の効果、実施例2の(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(5) 運転席ドアの開閉を検出するドア開閉センサ8を設け、前記コントローラ3は、前記ドア開閉センサ8からドア開を示す信号が入力されたときに起動を開始するため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合においても、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間を確保することができる。
実施例4は、使用位置にあるカメラ駆動ユニットの収納条件として、サイドブレーキ解除条件にフットブレーキ解除条件を加えた例である。
まず、構成を説明する。
図9は実施例4の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。
実施例4における車両用監視カメラシステムは、図9に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、フットブレーキスイッチ9(フットブレーキ操作状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。
前記フットブレーキスイッチ9は、フットブレーキの操作状態を検出するためのスイッチで、フットブレーキ信号として、フットブレーキをブレーキ作動操作状態にするとHIレベルの信号(オン信号)が前記コントローラ3に出力され、フットブレーキをブレーキ解除操作状態にするとLOレベルの信号(オフ信号)が前記コントローラ3に出力される。なお、スイッチの信号形態(HI,LO)は逆でも良い。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
図10は実施例4のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図10のフローチャートにおいて、ステップS41〜ステップS48の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS49では、ステップS42でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオフ信号であるとの判断に続き、フットブレーキスイッチ9から入力される信号を確認し、ステップS50へ移行する。
ステップS50では、ステップS49でのフットブレーキ確認に続き、フットブレーキスイッチ9から入力される信号が、ブレーキ解除操作状態を示すオフ信号であるか否かを判断し、YESの場合(フットブレーキ解除との判断時)はステップS46へ移行し、NOの場合(フットブレーキ作動との判断時)はステップS41へ戻る。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
このため、図10のフローチャートにおいて、ステップS41→ステップS42→ステップS43→ステップS44→ステップS45へと進む流れが繰り返され、ステップS43では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS44では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS45では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となる。
その後、サイドブレーキを解除すると、実施例1〜3の場合には、サイドブレーキ解除のみを条件として、カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオフとし、モニタ6が非表示状態とされる。
このため、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間が、安全確認をするには短過ぎる場合がある。また、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキをOFFにしても、フットブレーキをONにしたままでしばらく停止状態を保ち、その後、フットブレーキのOFF操作およびアクセル踏み込み操作を行って発進する場合がある。この場合、サイドブレーキをOFFにしてからフットブレーキをOFFにするまでの車両停止時間において、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができないことになる。
これに対し、実施例4の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキをOFFにしても、フットブレーキをOFFにするまでは車両は停止しているため、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行う必要性がある点に着目し、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示からカメラ駆動ユニット収納位置でのモニタ非表示への切り替え条件として、サイドブレーキOFF条件に、フットブレーキOFF条件を加えるようにした。
このため、サイドブレーキをOFFにしても、フットブレーキがONである間は、図10のフローチャートにおいて、ステップS41→ステップS42→ステップS49→ステップS50へと進む流れが繰り返され、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示が維持される。
そして、フットブレーキをOFFにすると、図10のフローチャートにおいて、ステップS41→ステップS42→ステップS49→ステップS50→ステップS46→ステップS47→ステップS48へと進む流れが繰り返され、ステップS46では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS47では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS48では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例4の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、フットブレーキをOFFにするまでモニタ表示が維持されるため、安全確認をしてから車両を発進させることができる。また、フットブレーキをONにしたままでしばらく停止状態を保った後、発進する場合、フットブレーキをOFFにする発進直前までの停車時間中もモニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(6) フットブレーキの操作状態を検出するフットブレーキスイッチ9を設け、前記コントローラ3は、前記カメラ駆動ユニット4が使用位置のとき、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わることでサイドブレーキ解除条件が成立しても(ステップS42でNO)、前記フットブレーキスイッチ9によりフットブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されている間は(ステップS50でNO)、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置のままで維持し、サイドブレーキ解除条件(ステップS42でNO)とフットブレーキ解除条件(ステップS50でYES)が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力する(ステップS46〜ステップS48)ため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合や、フットブレーキをONにしたままでしばらく停止状態を保って発進する場合、フットブレーキをOFFにする発進直前までモニタ表示により安全確認をしてから車両を発進させることができる。
実施例5は、使用位置にあるカメラ駆動ユニットの収納条件として、サイドブレーキ解除条件に車両走行条件を加えた例である。
まず、構成を説明する。
図11は実施例5の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。
実施例5における車両用監視カメラシステムは、図11に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、画像処理コントローラ10(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。
前記画像処理コントローラ10は、車両移動状態(停止・走行)を検出するための手段で、フロアカメラ5から車体床下の画像信号を入力し、画像全体の中から特定の画像部分(例えば、タイヤ部分や路面部分等)を切り取り、例えば、二値化処理等により明暗のコントラストを強めて時間変化に対する画像変化を判断する。そして、時間変化に対してタイヤ等の画像が変化しない場合には、車両停止と判断してLOレベルの信号(オフ信号)を前記コントローラ3に出力する。一方、時間変化に対してタイヤ等の画像が変化する場合には、車両走行と判断してHIレベルの信号(オン信号)を前記コントローラ3に出力する。なお、画像処理コントローラ10からの信号形態(HI,LO)は逆でも良い。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
図12は実施例5のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図12のフローチャートにおいて、ステップS51〜ステップS58の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS59では、ステップS52でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオフ信号であるとの判断に続き、フロアカメラ5からの入力画像を処理し、車両移動状態をフロアカメラ映像判断により行う画像処理コントローラ10から入力される信号を確認し、ステップS60へ移行する。
ステップS60では、ステップS59でのフロアカメラ映像判断に続き、画像処理コントローラ10から入力される信号が、車両走行状態を示すオン信号であるか否かを判断し、YESの場合(走行状態との判断時)はステップS56へ移行し、NOの場合(停車状態との判断時)はステップS53へ移行する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
このため、図12のフローチャートにおいて、ステップS51→ステップS52→ステップS53→ステップS54→ステップS55へと進む流れが繰り返され、ステップS53では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS54では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS55では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となる。
その後、サイドブレーキを解除すると、実施例1〜3の場合には、サイドブレーキ解除のみを条件として、カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオフとし、モニタ6が非表示状態とされる。
このため、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間が、安全確認をするには短過ぎる場合がある。また、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキをOFFにしても、フットブレーキやパーキングブレーキ等によりしばらく停止状態を保った後、発進する場合がある。この場合、サイドブレーキをOFFにしてから発進するまでの車両停止時間において、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができないことになる。
これに対し、実施例5の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキをOFFにしても、走行に入るまでの車両停止中は、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行う必要性がある点に着目し、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示からカメラ駆動ユニット収納位置でのモニタ非表示への切り替え条件として、サイドブレーキOFF条件に、車両走行条件を加えるようにした。
このため、サイドブレーキをOFFにしても、停車状態である間は、図12のフローチャートにおいて、ステップS51→ステップS52→ステップS59→ステップS60→ステップS53→ステップS54→ステップS55へと進む流れが繰り返され、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示が維持される。
そして、停車状態から走行状態へ移行すると、図12のフローチャートにおいて、ステップS51→ステップS52→ステップS59→ステップS60→ステップS56→ステップS57→ステップS58へと進む流れが繰り返され、ステップS56では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS57では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS58では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例5の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示が維持されるため、十分に安全確認をしてから車両を発進させることができる。また、サイドブレーキをOFFした後にしばらく停車状態を保って発進する場合も、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 車両移動状態を検出する画像処理コントローラ10を設け、前記コントローラ3は、前記カメラ駆動ユニット4が使用位置のとき、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わることでサイドブレーキ解除条件が成立しても(ステップS52でNO)、前記画像処理コントローラ10により車両が停止状態であると判断されている間は(ステップS60でNO)、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置のままで維持し、サイドブレーキ解除条件(ステップS52でNO)と車両が走行状態である車両走行条件(ステップS60でYES)が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力する(ステップS56〜ステップS58)ため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合や、サイドブレーキをOFFにしたままでしばらく停車状態を保って発進する場合、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示により十分に安全確認をしてから車両を発進させることができる。
実施例6は、実施例5と同様に、使用位置にあるカメラ駆動ユニットの収納条件として、サイドブレーキ解除条件に車両走行条件を加えた例である。
まず、構成を説明する。
図13は実施例6の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。
実施例6における車両用監視カメラシステムは、図13に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、車速センサ11(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。
前記車速センサ11は、車両移動状態(停止・走行)を検出するための手段で、車速センサ信号を前記コントローラ3に出力する。そして、コントローラ3の入力インターフェースでは、車速センサ値が車両停止判断しきい値以下である場合には停車状態を示すLOレベルの信号(オフ信号)を作り出し、車速センサ値が車両停止判断しきい値を超えるである場合には走行状態を示すHIレベルの信号(オン信号)を作り出す。なお、コントローラ3にて作り出す信号形態(HI,LO)は逆でも良い。ここで、車速情報は、本システムに専用の車速センサ11を用いず、例えば、CAN通信等を介して他の制御システムから車速情報を提供してもらうようにしても良い。さらに、車速センサ11からのパルス出力の有無(有:走行状態、無:停止状態)により検出することも可能である。なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
図14は実施例6のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図14のフローチャートにおいて、ステップS61〜ステップS68の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS69では、ステップS62でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオフ信号であるとの判断に続き、車速センサ信号を入力し、停車状態か走行状態かの車速判断を行い、ステップS70へ移行する。
ステップS70では、ステップS69での車速判断に続き、コントローラ3の入力インターフェースで作り出された信号が、車両走行状態を示すオン信号であるか否かを判断し、YESの場合(走行状態との判断時)はステップS66へ移行し、NOの場合(停車状態との判断時)はステップS63へ移行する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
このため、図14のフローチャートにおいて、ステップS61→ステップS62→ステップS63→ステップS64→ステップS65へと進む流れが繰り返され、ステップS63では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS64では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS65では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
したがって、停止させている車両に乗車して車両を発進させる際、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立する場合、カメラ駆動ユニット4は使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源はオンとなり、モニタ6は表示状態となる。
その後、サイドブレーキを解除すると、実施例1〜3の場合には、サイドブレーキ解除のみを条件として、カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオフとし、モニタ6が非表示状態とされる。
このため、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、車体床下の死角領域のモニタ表示の継続時間が、安全確認をするには短過ぎる場合がある。また、例えば、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキをOFFにしても、フットブレーキやパーキングブレーキ等によりしばらく停止状態を保った後、発進する場合がある。この場合、サイドブレーキをOFFにしてから発進するまでの車両停止時間において、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができないことになる。
これに対し、実施例6の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキをOFFにしても、走行に入るまでの車両停止中は、モニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行う必要性がある点に着目し、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示からカメラ駆動ユニット収納位置でのモニタ非表示への切り替え条件として、サイドブレーキOFF条件に、車両走行条件を加えるようにした。
このため、サイドブレーキをOFFにしても、停車状態である間は、図14のフローチャートにおいて、ステップS61→ステップS62→ステップS69→ステップS70→ステップS63→ステップS64→ステップS65へと進む流れが繰り返され、カメラ駆動ユニット使用位置でのモニタ表示が維持される。
そして、停車状態から走行状態へ移行すると、図14のフローチャートにおいて、ステップS61→ステップS62→ステップS69→ステップS70→ステップS66→ステップS67→ステップS68へと進む流れが繰り返され、ステップS66では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS67では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS68では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例6の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示が維持されるため、十分に安全確認をしてから車両を発進させることができる。また、サイドブレーキをOFFした後にしばらく停車状態を保って発進する場合も、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示による車体床下死角領域の安全確認を行うことができる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例6の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 車両移動状態を検出する車速センサ11を設け、前記コントローラ3は、前記カメラ駆動ユニット4が使用位置のとき、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わることでサイドブレーキ解除条件が成立しても(ステップS62でNO)、前記車速センサ11により車両が停止状態であると判断されている間は(ステップS70でNO)、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置のままで維持し、サイドブレーキ解除条件(ステップS62でNO)と車両が走行状態である車両走行条件(ステップS70でYES)が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力する(ステップS66〜ステップS68)ため、車両に乗車した後、ACCスイッチ1をONにしてすぐにサイドブレーキをOFFにした場合や、サイドブレーキをOFFにしたままでしばらく停車状態を保って発進する場合、発進直前のぎりぎりのタイミングまでモニタ表示により十分に安全確認をしてから車両を発進させることができる。
実施例7は、収納位置にあるカメラ駆動ユニットの使用位置への切り替え条件として、サイドブレーキ作動条件に車両停止条件を加えた例である。
まず、構成を説明すると、実施例7の車両用監視カメラシステムは、図11に示す実施例5の車両用監視カメラシステムと同様であり、図11に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、画像処理コントローラ10(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。なお、各構成は、実施例1及び実施例5と同様であるので説明を省略する。
図15は実施例7のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図15のフローチャートにおいて、ステップS71〜ステップS78の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS79では、ステップS72でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオン信号であるとの判断に続き、フロアカメラ5からの入力画像を処理し、車両移動状態をフロアカメラ映像判断により行う画像処理コントローラ10から入力される信号を確認し、ステップS80へ移行する。
ステップS80では、ステップS79でのフロアカメラ映像判断に続き、画像処理コントローラ10から入力される信号が、車両停止状態を示すオフ信号であるか否かを判断し、YESの場合(停車状態との判断時)はステップS73へ移行し、NOの場合(走行状態との判断時)はステップS76へ移行する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
ここで、実施例1〜6の場合は、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立すると、カメラ駆動ユニット4を使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオンとし、モニタ6を表示状態とする。
このため、例えば、サイドブレーキの解除操作をして発進するとき、中途半端な解除操作によりサイドブレーキスイッチ2からの信号がオン信号のままとなっている場合や、サイドブレーキスイッチ2の異常によりオン固定となっている場合には、車両を発進させてもACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立し、カメラ駆動ユニット4を使用位置のままとなる。発進後、カメラ駆動ユニット4を使用位置のままとして走行すると、フロア下の障害物とカメラ駆動ユニット4とが接触し、カメラ駆動ユニット4が破損してしまう。そして、カメラ駆動ユニット4が破損すると、車体床下の死角領域の安全確認ができなくなるし、加えて、システムの修理代が発生してしまう。
これに対し、実施例7の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力しても、カメラ駆動ユニット4の破損を防止するには、車両が停止状態であることを確認する必要がある点に着目し、カメラ駆動ユニット4の収納位置から使用位置への切り替え条件として、ACCスイッチON条件とサイドブレーキON条件に、車両停止条件を加えるようにした。
このため、サイドブレーキスイッチ2がオン信号で、かつ、停車状態であると確認されると、図15のフローチャートにおいて、ステップS71→ステップS72→ステップS79→ステップS80→ステップS73→ステップS74→ステップS75へと進み、ステップS73では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS74では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS75では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
その後、サイドブレーキスイッチ2がオフ信号に切り替わると、図15のフローチャートにおいて、ステップS71→ステップS72→ステップS76→ステップS77→ステップS78へと進み、ステップS76では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS77では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS78では、モニタ6が非表示とされる。
また、サイドブレーキスイッチ2はオン信号を出力したままであるが、車両が走行状態に移行したと判断された場合は、図15のフローチャートにおいて、ステップS71→ステップS72→ステップS79→ステップS80→ステップS76→ステップS77→ステップS78へと進み、ステップS76では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS77では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS78では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例7の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車し、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力していても、車両の停止状態が確認されない限り、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置のままが維持されるため、サイドブレーキ解除操作が不十分なときやサイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったとき、カメラ駆動ユニット4の破損を防止することができる。
また、車両が走行状態であるときには、サイドブレーキ操作状態にかかわらず、カメラ駆動ユニット4を車体床下の収納位置に維持する制御が行われるため、走行中にノイズ影響等により突発的にサイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力していても、カメラ駆動ユニット4の破損を確実に防止することができる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例7の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(9) 車両移動状態を検出する画像処理コントローラ10を設け、前記コントローラ3は、前記カメラ駆動ユニット4が収納位置のとき、サイドブレーキ作動条件(ステップS72でYES)と車両が停止状態である車両停止条件(ステップS80でYES)が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動してモニタ監視する指令を出力し(ステップS73〜ステップS75)、前記カメラ駆動ユニット4が使用位置のとき、サイドブレーキ解除条件(ステップS72でNO)と車両が走行状態である車両走行条件(ステップS80でNO)のうち、少なくとも一方の条件が成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力する(ステップS76〜ステップS78)ため、サイドブレーキ解除操作が不十分のままで走行したときや、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥った状態で走行したとき、カメラ駆動ユニット4が破損に至ることを確実に防止することができる。
実施例8は、実施例7と同様に、収納位置にあるカメラ駆動ユニットの使用位置への切り替え条件として、サイドブレーキ作動条件に車両停止条件を加えた例である。
まず、構成を説明すると、実施例8の車両用監視カメラシステムは、図13に示す実施例6の車両用監視カメラシステムと同様であり、図13に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、車速センサ11(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。なお、各構成は、実施例1及び実施例6と同様であるので説明を省略する。
図16は実施例8のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図16のフローチャートにおいて、ステップS81〜ステップS88の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS89では、ステップS82でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオン信号であるとの判断に続き、車速センサ信号を入力し、停車状態か走行状態かの車速判断を行い、ステップS90へ移行する。
ステップS90では、ステップS89での車速判断に続き、コントローラ3の入力インターフェースで作り出された信号が、車両停止状態を示すオフ信号であるか否かを判断し、YESの場合(停車状態との判断時)はステップS83へ移行し、NOの場合(走行状態との判断時)はステップS86へ移行する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。
ここで、実施例1〜6の場合は、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立すると、カメラ駆動ユニット4を使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオンとし、モニタ6を表示状態とする。
このため、例えば、サイドブレーキの解除操作をして発進するとき、中途半端な解除操作によりサイドブレーキスイッチ2からの信号がオン信号のままとなっている場合や、サイドブレーキスイッチ2の異常によりオン固定となっている場合には、車両を発進させてもACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立し、カメラ駆動ユニット4を使用位置のままとなる。発進後、カメラ駆動ユニット4を使用位置のままとして走行すると、フロア下の障害物とカメラ駆動ユニット4とが接触し、カメラ駆動ユニット4が破損してしまう。そして、カメラ駆動ユニット4が破損すると、車体床下の死角領域の安全確認ができなくなるし、加えて、システムの修理代が発生してしまう。
これに対し、実施例8の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力しても、カメラ駆動ユニット4の破損を防止するには、車両が停止状態であることを確認する必要がある点に着目し、カメラ駆動ユニット4の収納位置から使用位置への切り替え条件として、ACCスイッチON条件とサイドブレーキON条件に、車両停止条件を加えるようにした。
このため、サイドブレーキスイッチ2がオン信号で、かつ、停車状態であると確認されると、図16のフローチャートにおいて、ステップS81→ステップS82→ステップS89→ステップS90→ステップS83→ステップS84→ステップS85へと進み、ステップS83では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS84では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS85では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
その後、サイドブレーキスイッチ2がオフ信号に切り替わると、図16のフローチャートにおいて、ステップS81→ステップS82→ステップS86→ステップS87→ステップS88へと進み、ステップS86では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS87では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS88では、モニタ6が非表示とされる。
また、サイドブレーキスイッチ2はオン信号を出力したままであるが、車両が走行状態に移行したと判断された場合は、図16のフローチャートにおいて、ステップS81→ステップS82→ステップS89→ステップS90→ステップS86→ステップS87→ステップS88へと進み、ステップS86では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS87では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS88では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例8の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車し、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力していても、車両の停止状態が確認されない限り、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置のままが維持されるため、サイドブレーキ解除操作が不十分なときやサイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったとき、カメラ駆動ユニット4の破損を防止することができる。
また、車両が走行状態であるときには、サイドブレーキ操作状態にかかわらず、カメラ駆動ユニット4を車体床下の収納位置に維持する制御が行われるため、走行中にノイズ影響等により突発的にサイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力していても、カメラ駆動ユニット4の破損を確実に防止することができる。
なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例8の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(10) 車両移動状態を検出する車速センサ11を設け、前記コントローラ3は、前記カメラ駆動ユニット4が収納位置のとき、サイドブレーキ作動条件(ステップS82でYES)と車両が停止状態である車両停止条件(ステップS90でYES)が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を収納位置から使用位置まで移動してモニタ監視する指令を出力し(ステップS83〜ステップS85)、前記カメラ駆動ユニット4が使用位置のとき、サイドブレーキ解除条件(ステップS82でNO)と車両が走行状態である車両走行条件(ステップS90でNO)のうち、少なくとも一方の条件が成立すると、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力する(ステップS86〜ステップS88)ため、サイドブレーキ解除操作が不十分のままで走行したときや、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥った状態で走行したとき、カメラ駆動ユニット4が破損に至ることを確実に防止することができる。
実施例9は、実施例8の切り替え制御に、サイドブレーキ操作情報の正常/異常をあらわす状態フラグ情報を加えて制御するようにした例である。
まず、構成を説明すると、実施例9の車両用監視カメラシステムは、図13に示す実施例6の車両用監視カメラシステムと同様であり、図13に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、車速センサ11(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、を備えている。なお、各構成は、実施例1及び実施例6と同様であるので説明を省略する。
図17は実施例9のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図17のフローチャートにおいて、ステップS91〜ステップS98の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため、説明を省略する。
ステップS99では、ステップS92でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオフ信号であるとの判断に続き、サイドブレーキ操作情報の状態フラグを、サイドブレーキスイッチ2が正常であることをあらわす状態フラグ=1にセットし、ステップS96へ移行する。
ステップS100では、ステップS92でのサイドブレーキスイッチ2からのスイッチ信号がオン信号であるとの判断に続き、車速センサ信号を入力し、停車状態か走行状態かの車速判断を行い、ステップS101へ移行する。
ステップS101では、ステップS100での車速判断に続き、コントローラ3の入力インターフェースで作り出された信号が、車両停止状態を示すオフ信号であるか否かを判断し、YESの場合(停車状態との判断時)はステップS102へ移行し、NOの場合(走行状態との判断時)はステップS103へ移行する。
ステップS102では、ステップS101での停車判断に続き、サイドブレーキ操作情報の状態フラグを確認し、ステップS104へ移行する。
ステップS103では、ステップS101での走行判断に続き、サイドブレーキ操作情報の状態フラグを、サイドブレーキスイッチ2が異常であることをあらわす状態フラグ=0にクリアし、ステップS96へ移行する。
ステップS104では、ステップS102での状態フラグ確認に続き、状態フラグ=1(正常)であるか否かを判断し、YESの場合(正常の場合)はステップS93へ移行し、NOの場合(異常の場合)はステップS96へ移行する。
次に、作用を説明する。
停止させている車両に運転者が乗車して車両を発進させる際、運転者がACCスイッチ1をオンとした場合、コントローラ3が起動する。このコントローラ3の起動時点ではサイドブレーキがブレーキ作動操作状態であり、サイドブレーキスイッチ2からはオン信号が出力されている。そして、サイドブレーキスイッチ2がオンで、かつ、停車状態であると確認されると、図17のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS92→ステップS100→ステップS101へと進む。
ここで、実施例8の場合は、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件と車両停止条件が共に成立すると、カメラ駆動ユニット4を使用位置まで移動し、フロアカメラ5の電源をオンとし、モニタ6を表示状態とする制御が行われる。
このため、例えば、サイドブレーキスイッチ2の異常によりオン固定となっている場合やサイドブレーキを解除するのを忘れた場合には、ACCスイッチ1のON条件とサイドブレーキON条件とが共に成立した状態である。このため、市街地走行等においてフットブレーキ操作とアクセル操作により信号停止と信号発進を頻繁に繰り返すような場合でも、信号停止すると車両停止条件が成立してカメラ駆動ユニット4が収納位置から使用位置まで移動されるし、信号発進すると車両停止条件が非成立となりカメラ駆動ユニット4が使用位置から収納位置まで移動される。つまり、信号停止と信号発進を頻繁に繰り返すような場合、停止/発進毎にカメラ駆動ユニット4が動作するため、カメラ駆動ユニット4の耐久寿命を縮めてしまう。
これに対し、実施例9の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキスイッチ2の異常によりオン固定となっている場合等において、カメラ駆動ユニット4の寿命を延ばして耐久信頼性を確保するには、サイドブレーキスイッチ2の異常判断を行い、異常判断時はカメラ駆動ユニット4を収納位置のままとする必要がある点に着目し、カメラ駆動ユニット4の収納位置から使用位置への切り替え条件として、ACCスイッチON条件とサイドブレーキON条件と車両停止条件に、サイドブレーキ操作情報の正常/異常をあらわす状態フラグ情報を加えるようにした。
このため、サイドブレーキスイッチ2がオン信号で、かつ、走行状態であると確認されると、図17のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS92→ステップS100→ステップS101→ステップS103へと進み、ステップS103では、サイドブレーキスイッチ2が異常であることをあらわす状態フラグ=0にクリアされる。
ここで、サイドブレーキスイッチ2のオン信号のとき走行状態であることを異常判断条件とした理由を説明する。まず、サイドブレーキ操作情報が正常である場合、サイドブレーキスイッチ2がオン信号でサイドブレーキ作動状態にあると、車輪に加えられた制動力により車両は停止しているはずである。したがって、サイドブレーキスイッチ2がオン信号でありながら、車両が走行状態であるということは、サイドブレーキスイッチ2のオン固定による異常時やサイドブレーキを解除するのを忘れた時であると推定できることによる。
このステップS103からは、ステップS96→ステップS97→ステップS98へと進み、ステップS96では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS97では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS98では、モニタ6が非表示とされる。
そして、ステップS103にて状態フラグ=0にクリアされると、次の制御動作時からは、図17のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS92→ステップS100→ステップS101→ステップS102→ステップS104→ステップS96→ステップS97→ステップS98へと進む流れが繰り返され、カメラ駆動ユニット4を収納位置に設定したままとされる。
一方、サイドブレーキスイッチ2がオフ信号であると確認されると、図17のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS92→ステップS99へと進み、ステップS99では、サイドブレーキスイッチ2が正常であることをあらわす状態フラグ=1にセットされる。
ここで、サイドブレーキスイッチ2がオフ信号を出力するだけで、正常判断条件とした理由を説明すると、サイドブレーキスイッチ2のオン固定による異常時には、サイドブレーキスイッチ2からオフ信号が出力されることがなく、オン固定による異常ではないことが明らかである。また、サイドブレーキを解除するのを忘れた時には、解除操作によりオフ信号を出力したときに、正常判断に戻す必要がある。そして、仮にサイドブレーキスイッチ2がオフ固定による異常となった場合には、カメラ駆動ユニット4は収納位置のままとされるため、何ら問題が生じないことによる。
したがって、サイドブレーキスイッチ2がオン信号で、かつ、停車状態であり、かつ、サイドブレーキスイッチ2が正常であると確認されると、図17のフローチャートにおいて、ステップS91→ステップS92→ステップS100→ステップSステップS101→ステップS102→ステップS104→ステップS93→ステップS94→ステップS95へと進み、ステップS93では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置から使用位置まで移動され、ステップS94では、フロアカメラ5の電源がオンとされ、ステップS95では、フロアカメラ5により撮影された映像がモニタ6に表示される。
その後、サイドブレーキスイッチ2がオフ信号に切り替わった場合、あるいは、サイドブレーキスイッチ2はオン信号を出力したままであるが、車両が走行状態に移行したと判断された場合、あるいは、サイドブレーキスイッチ2はオン信号を出力し、車両は停止状態であるが、サイドブレーキスイッチ2が異常と判断された場合、図17のフローチャートにおいて、ステップS96→ステップS97→ステップS98へと進み、ステップS96では、カメラ駆動ユニット4が車体床下の使用位置から収納位置まで移動され、ステップS97では、フロアカメラ5の電源がオフとされ、ステップS98では、モニタ6が非表示とされる。
したがって、実施例9の車両用監視カメラシステムでは、車両に乗車し、ACCスイッチ1をONにした後、サイドブレーキスイッチ2がオン信号を出力し、車両が停止状態であっても、サイドブレーキ操作情報が正常であるとの確認がなされない限り、カメラ駆動ユニット4が車体床下の収納位置のままが維持されるため、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったときやサイドブレーキを解除するのを忘れたとき、カメラ駆動ユニット4の頻繁な動作による寿命の短縮化を防止することができる。
なお、他の作用は実施例1や実施例8と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例9の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例1及び実施例8の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(11) 前記コントローラ3は、サイドブレーキの操作状態がブレーキ作動操作状態であるサイドブレーキ作動条件(ステップS92でYES)と、車両が走行状態である車両走行条件(ステップS101でNO)が共に成立するとサイドブレーキが異常であると判断し(ステップS103)、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力し(ステップS96〜ステップS98)、サイドブレーキ異常判断後は、前記カメラ駆動ユニット4を収納位置に固定したままとする(ステップS104からステップS96)ため、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったときやサイドブレーキを解除するのを忘れたとき、カメラ駆動ユニット4の頻繁な動作による寿命の短縮化を防止することができる。
実施例10は、実施例9の切り替え制御において、サイドブレーキ操作情報の異常を運転者に知らせる制御を加えた例である。
まず、構成を説明する。
実施例10の車両用監視カメラシステムは、図18に示すように、ACCスイッチ1(乗車検出手段)と、サイドブレーキスイッチ2(サイドブレーキ操作状態検出手段)と、車速センサ11(車両移動状態検出手段)と、コントローラ3と、カメラ駆動ユニット4と、フロアカメラ5と、モニタ6と、インジケータ12(報知手段)と、を備えている。
前記インジケータ12は、車室内のインストルメントパネル位置等に設定され、サイドブレーキ操作情報が正常であると判断されたときは消灯し、サイドブレーキ操作情報が異常であると判断されたときは点灯により異常であることを運転者に知らせる。
なお、他の構成は、実施例1及び実施例6と同様であるので説明を省略する。
図19は実施例10のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートであり、以下、各ステップについて説明する。
このルーチンは、ACCスイッチ1からオン信号が入力されるとコントローラ3に電圧が供給され、コントローラ3が起動を開始(スタート)する。なお、ACCスイッチ1からオフ信号が入力されたときにコントローラ3が起動を終了する。
図19のフローチャートにおいて、ステップS111〜ステップS118の各ステップは、それぞれ図4のステップS1〜ステップS8に相当するため説明を省略する。また、ステップS119〜ステップS124の各ステップは、それぞれ図17のステップS99〜ステップS104に相当するため説明を省略する。
ステップS125では、ステップS119での状態フラグセット(正常)に続き、インジケータ12を消灯し、ステップS116へ移行する。
ステップS126では、ステップS123での状態フラグクリア(異常)に続き、インジケータ12を点灯し、ステップS116へ移行する。
次に、作用を説明すると、この実施例10では、ステップS119において、状態フラグがセット(正常)されたとき、次のステップS125において、インジケータ12が消灯される。また、ステップS123において、状態フラグがクリア(異常)されたとき、次のステップS126において、インジケータ12が点灯される。
なお、他の作用は、実施例9と同様であるので、説明を省略する。
例えば、実施例9の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキ操作情報が異常であると判断されても、運転者には何も知らされない。したがって、システムが作動しないときに、運転者は何が起きているのか分からないため、不安感を抱かせ、運転に集中できなくなるおそれがある。
これに対し、実施例10の車両用監視カメラシステムでは、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったときやサイドブレーキを解除するのを忘れたとき、インジケータ12の点灯により、サイドブレーキ操作情報が異常であると知らされる。このために、システムが作動しないとき、サイドブレーキ操作情報の異常判断が原因であることを運転者が知ることができ、不安感を抱くことなく、運転に集中できる。加えて、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったときには、異常発生後、迅速にスイッチ交換等により対応することができる。また、サイドブレーキを解除するのを忘れたときには、インジケータ12の点灯を見て直ちにサイドブレーキの解除操作を行うことで、応答良く状態フラグをセット(正常)に戻すことができる。
なお、他の作用は実施例9と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例10の車両用監視カメラシステムにあっては、実施例9の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(12) 前記コントローラ3は、サイドブレーキが異常であると判断した場合、前記カメラ駆動ユニット4を使用位置から収納位置まで移動する指令を出力すると共に、運転者に異常を知らせるインジケータ12を作動する指令を出力する(ステップS126)ため、システムが作動しないとき、サイドブレーキ操作情報の異常判断が原因であることを運転者が知ることができ、不安感を抱くことなく、運転に集中できる。加えて、サイドブレーキスイッチ2がオン固定の異常モードに陥ったときには、異常発生後、迅速にスイッチ交換等により対応することができる。また、サイドブレーキを解除するのを忘れたときには、インジケータ12の点灯を見て直ちにサイドブレーキの解除操作を行うことで、応答良く状態フラグをセット(正常)に戻すことができる。
以上、本発明の車両用監視カメラシステムを実施例1〜実施例10に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜3では、車体床下の死角領域のモニタ表示を、ACCスイッチからON信号、又は、着座センサからのON信号、又は、ドア開閉センサからのON信号、の何れか1つの信号と、サイドブレーキスイッチからのON信号により自動的に開始する例を示したが、ACCスイッチ・着座センサ・ドア開閉センサを用いることなく、サイドブレーキスイッチからのON信号とOFF信号のみに連動し、車体床下死角領域のモニタ表示の開始及び終了を自動的に行う例としても良い。
実施例1〜3では、乗車検出手段としてACCスイッチ・着座センサ・ドア開閉センサの例を示したが、これらの検出手段に限られるものではなく、例えば、これらのセンサ類に加えて、又は、これらのセンサ類に代えて、運手者の存在を光の遮断などにより直接検出するセンサを用い、運手者の存在が検出又は推定されたとき、車体床下の死角領域のモニタ表示を自動的に開始するような例としても良い。
実施例1〜10では、カメラ駆動ユニットの収納状態から使用状態、及び、床状態から収納状態への移動態様として回動動作により移動する例を示したが、スライド動作や回動動作とスライド動作の組み合わせ動作など、具体的な移動態様は回動動作に限られるものではない。
実施例5〜実施例10では、車両移動状態検出手段として、画像処理コントローラと車速センサを用いる例を示したが、これらを組み合わせて用いたり、他の車載制御システムからの停車・走行情報を、CAN通信等を介して取得したりする例としても良い。
実施例10では、報知手段として、インジケータを用いる例を示したが、点灯表示や点滅表示により視覚的に異常を知らせるばかりでなく、ブザー音等により聴覚的に異常を知らせたり、ステアリング系に振動を与えることで触覚的に異常を知らせたり、これらの報知手法を2つ以上組み合わせるような例としても良い。
実施例1〜10では、車両用監視カメラシステムをトラックへ適用する例を示したが、バスや大型産業車両等へも適用できる。要するに、乗り込む前に車体床下の死角領域を運転者が点検することが必要であるような床下空間が広い車両であれば適用することができる。
実施例1の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例1の車両用監視カメラシステムを搭載したトラック(車両の一例)を示す側面図及び平面図である。 実施例1の車両用監視カメラシステムに適用されたフロアカメラ付きカメラ駆動ユニットの収納状態及び使用状態を示す斜視図である。 実施例1のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例2のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例3のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例4のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例5の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例5のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例6の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例6のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例7のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例8のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例9のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例10の車両用監視カメラシステムを示す制御系ブロック図である。 実施例10のコントローラ3にて実行される車体床下死角領域のモニタ監視制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 ACCスイッチ(乗車検出手段)
2 サイドブレーキスイッチ(サイドブレーキ操作状態検出手段)
3 コントローラ
4 カメラ駆動ユニット
5 フロアカメラ
6 モニタ
7 着座センサ(乗車検出手段)
8 ドア開閉センサ(乗車検出手段)
9 フットブレーキスイッチ(フットブレーキ操作状態検出手段)
10 画像処理コントローラ(車両移動状態検出手段)
11 車速センサ(車両移動状態検出手段)
12 インジケータ(報知手段)

Claims (8)

  1. 車体床下にフロアカメラが装着されたカメラ駆動ユニットを取り付け、前記フロアカメラにより撮影された映像を表示するモニタを車室内に設置し、車体床下の死角領域をモニタにより運転席から監視する際、床下に収納されている前記カメラ駆動ユニットを収納位置から使用位置まで移動する車両用監視カメラシステムにおいて、
    サイドブレーキの操作状態を検出するサイドブレーキ操作状態検出手段と、
    前記サイドブレーキ操作状態検出手段により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されると、前記カメラ駆動ユニットを収納位置から使用位置まで移動すると共に、前記フロアカメラの電源を入れ、該フロアカメラからの映像を前記モニタに表示する指令を出力するコントローラと、
    を備えたことを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  2. 請求項1に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    前記コントローラは、前記サイドブレーキ操作状態検出手段により検出されたサイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わったと判断されると、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動すると共に、前記フロアカメラの電源を切り、前記モニタを非表示にする指令を出力することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  3. 請求項1又は2に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    運転者の車両乗り込みの有無を検出する乗車検出手段を設け、
    前記コントローラは、前記乗車検出手段から運転者の乗車有りを示す信号が入力されたときに起動を開始することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    フットブレーキの操作状態を検出するフットブレーキ操作状態検出手段を設け、
    前記コントローラは、前記カメラ駆動ユニットが使用位置のとき、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わることでサイドブレーキ解除条件が成立しても、前記フットブレーキ操作状態検出手段によりフットブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態であると判断されている間は、前記カメラ駆動ユニットを使用位置のままで維持し、サイドブレーキ解除条件とフットブレーキ解除条件が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  5. 請求項1乃至3の何れか1項に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    車両移動状態を検出する車両移動状態検出手段を設け、
    前記コントローラは、前記カメラ駆動ユニットが使用位置のとき、サイドブレーキ操作状態がブレーキ作動操作状態からブレーキ解除操作状態へ切り替わることでサイドブレーキ解除条件が成立しても、前記車両移動状態検出手段により車両が停止状態であると判断されている間は、前記カメラ駆動ユニットを使用位置のままで維持し、サイドブレーキ解除条件と車両が走行状態である車両走行条件が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    車両移動状態を検出する車両移動状態検出手段を設け、
    前記コントローラは、前記カメラ駆動ユニットが収納位置のとき、サイドブレーキ作動条件と車両が停止状態である車両停止条件が共に成立すると、前記カメラ駆動ユニットを収納位置から使用位置まで移動してモニタ監視する指令を出力し、前記カメラ駆動ユニットが使用位置のとき、サイドブレーキ解除条件と車両が走行状態である車両走行条件のうち、少なくとも一方の条件が成立すると、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  7. 請求項6に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    前記コントローラは、サイドブレーキの操作状態がブレーキ作動操作状態であるサイドブレーキ作動条件と、車両が走行状態である車両走行条件が共に成立すると車両状態が異常であると判断し、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動してモニタ監視を停止する指令を出力し、車両状態異常判断後は、前記カメラ駆動ユニットを収納位置に固定したままとすることを特徴とする車両用監視カメラシステム。
  8. 請求項7に記載された車両用監視カメラシステムにおいて、
    前記コントローラは、車両状態が異常であると判断した場合、前記カメラ駆動ユニットを使用位置から収納位置まで移動する指令を出力すると共に、運転者に異常を知らせる報知手段を作動する指令を出力することを特徴とする車両用監視カメラシステム。
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