JP2012242132A - 取り外し可能型取り付け装置、及び、バーンインボード - Google Patents

取り外し可能型取り付け装置、及び、バーンインボード Download PDF

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Abstract

【課題】被締結物の取り外しを容易ならしめた取り外し可能型取り付け装置を提供する。
【解決手段】取り外し可能型取り付け装置は、ベースボードに固定的に設けられた固定部材であって、雌ネジの役割を有する挿入孔が形成された、第1固定部材と、前記第1固定部材の前記挿入孔に対する雄ネジの役割を有する貫通部材であって、当該貫通部材を締着方向に回転させることにより、一端側が前記第1固定部材の前記挿入孔に螺合し、他端側から被締結物の貫通孔が挿入されるとともに、一端側と他端側の間の中間部にフランジが形成された、貫通部材と、前記貫通部材の前記他端側に位置し、前記貫通部材の前記フランジと協働して、前記被締結物を挟持する、第2固定部材とを備えており、前記貫通部材を前記締着方向と反対の反締着方向に回転させることにより、前記フランジが、前記被締結物を前記第1固定部材から離れる方向に移動させる。
【選択図】図10

Description

本発明は、取り外し可能型取り付け装置、及び、バーンインボードに関し、特に、サブボード等の被締結物の取り外しを容易ならしめた取り外し可能型取り付け装置、及び、そのような取り外し可能型取り付け装置を用いたバーンインボードに関する。
電子部品等の半導体装置の初期不良を顕在化し、初期故障品の除去を行うためのスクリーニング試験の一種であるバーンイン(Burn-In)試験を行う装置として、バーンイン装置が知られている。このバーンイン装置は半導体テスト装置の一種であり、被試験デバイス(Device Under Test)である半導体装置を複数装着したバーンインボードをバーンイン装置内に収容し、被試験デバイスに、電圧を印加して電気的ストレスを与えるとともに、恒温槽内部の空気を加熱して所定の温度の熱ストレスを与えることにより、初期不良を顕在化させる。また、このバーンイン試験においては、被試験デバイスに、所定のテスト信号を供給して、被試験デバイスの動作テストを行い、被試験デバイスが正常に動作しているかどうかを試す試験を行う。
このようなバーンイン装置では、数時間から数十時間に亘る長時間のバーンイン試験が行われることから、試験効率を向上させるために、複数の被試験デバイスを1枚のバーンインボードに装着するとともに、このバーンインボードを複数毎、バーンイン装置に収納して、バーンイン試験を行うのが一般的である(例えば、特許文献1:特開2005−265665号公報参照)。
このバーンインボードの中には、1又は複数のサブボードが、バーンインボード上に取り付けられるものがある。このようなバーンインボードでは、サブボードに様々な機能を搭載するために、メモリやロジック回路等の半導体装置がサブボードに取り付けられている。
しかし、テスト対象である被試験デバイスの仕様が変更され、これに伴い、サブボードを別なサブボードに差し替える必要が生じることがある。すなわち、被試験デバイスの品種を変更する場合には、それに応じて、現在のサブボードを取り外して、異なる設計のサブボードを取り付ける必要がある。また、バーンインボードを幾度となく使用する過程で、サブボードが故障し、この故障を修理するために、或いは、サブボード自体を交換するために、サブボードをバーンインボードから取り外す必要が生じることがある。
このようなケースを想定して、サブボードは、ネジやボルトといった取り外し可能な取り付け装置を用いて、バーンインボードに取り付けられている。すなわち、締め付けられているネジやボルトを緩めることにより、サブボードをバーンインボードから取り外せるように構成されている。
しかし、サブボードの周囲には、被試験デバイスを挿入するためのソケットが多数設けられており、サブボードをバーンインボードから取り外す作業が、極めて困難なことがある。すなわち、バーンインボードの実装面積には限りがあることから、より多くの被試験デバイス用のソケットをバーンインボード上に設けるために、バーンインボード上に極めて密にソケットやサブボードを配置している。このため、サブボードを取り外す際に、サブボードの周囲に工具や指が入らない場合があり、取り外し作業が非常に困難なものとなる。
しかも、バーンインボードでは、バーンイン試験中のバーンイン装置内の温度の均一化を図るため、バーンインボード上におけるサブボードの高さを、ソケットの高さよりも、低い位置にする必要があり、締め付けられているネジやボルトを緩めたとしても、周囲のソケットの存在が、サブボードの取り出しの妨げになることがある。
さらに、バーンインボードのベースボードと、サブボードとの間でやり取りをする信号数が極めて多いため、ベースボードとサブボートとの間を電気的に接続するコネクタに多ピンのものを使用する。しかも、そのやり取りをする信号数によっては、複数個のコネクタを1枚のサブボードに対して設けることもあり、このような場合には、サブボードの取り付け、取り外し時に生じる応力で、サブボード自体が破損する恐れがある。
特開2005−265665号公報
そこで本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、サブボード等の被締結物の取り外しを容易ならしめた取り外し可能型取り付け装置を提供するとともに、そのような取り外し可能型取り付け装置を用いたバーンインボードを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る取り外し可能型取り付け装置は、
ベースボードに固定的に設けられた固定部材であって、雌ネジの役割を有する挿入孔が形成された、第1固定部材と、
前記第1固定部材の前記挿入孔に対する雄ネジの役割を有する貫通部材であって、当該貫通部材を締着方向に回転させることにより、一端側が前記第1固定部材の前記挿入孔に螺合し、他端側から被締結物の貫通孔が挿入されるとともに、一端側と他端側の間の中間部にフランジが形成された、貫通部材と、
前記貫通部材の前記他端側に位置し、前記貫通部材の前記フランジと協働して、前記被締結物を挟持する、第2固定部材と、
を備え、
前記貫通部材を前記締着方向と反対の反締着方向に回転させることにより、前記フランジが、前記被締結物を前記第1固定部材から離れる方向に移動させる、ことを特徴とする。
この場合、取り外し可能型取り付け装置は、
前記貫通部材の前記他端側も、雄ネジの役割を有しており、
前記第2固定部材は、雌ネジの役割を有するナット部により構成されており、
前記貫通部材の前記他端側から前記ナット部を前記締着方向に回転させながら挿入することにより、前記ナット部を前記貫通部材に締着させ、前記ナット部と前記フランジとにより前記被締結物を挟持するようにしてもよい。
この場合、前記貫通部材の前記他端側の先端部には、すり割りが形成されており、このすり割りに工具を挿入することにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能であるようにしてもよい。
或いは、前記貫通部材の前記他端側の先端部には、六角穴が形成されており、この六角穴に工具を挿入することにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能であるようにしてもよい。
或いは、前記貫通部材の前記他端側の先端部には、互いに向かい合う平面を有する平面部が形成されており、この平面部を工具で挟むことにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能であるようにしてもよい。
また、前記貫通部材の前記他端側と前記フランジとの間の挿入中間部に、当該貫通部材の周囲を一周する溝が形成されており、
前記溝に挿入されるストッパ部材により、前記第2固定部材が構成されており、
前記溝に購入された前記ストッパ部材と、前記フランジとにより、前記被締結物を挟持するようにしてもよい。
また、前記貫通部材の前記他端側に形成されたヘッド部により、前記第2固定部材が構成されており、
前記被締結物の前記貫通孔は、その一部が被締結部の縁部から開口した平面視U字状の形状をなしており、この開口により、前記貫通部材を前記被締結物の側面方向から前記貫通孔に挿入可能であり、前記ヘッド部と前記フランジとにより前記被締結物を挟持するようにしてもよい。
本発明に係るバーンインボードは、前記被締結物が、バーンインボードに取り付けられるサブボードであり、
上述の取り外し可能型取り付け装置により、バーンインボードに取り付けられたサブボードを備えるようにしてもよい。
この場合、当該バーンインボード上には、被試験デバイスが挿入される複数のソケットが設けられており、
当該バーンインボードに取り付けられている前記サブボードの高さは、前記複数のソケットの高さより、低くなるように構成してもよい。
この場合、前記サブボードの四隅が、請求項1乃至請求項7に記載の取り外し可能型取り付け装置を用いて、前記バーンインボードに締着されているようにしてもよい。
本発明に係る取り外し可能型取り付け装置は、
ベースボードに固定的に設けられた固定部材であって、雌ネジの役割を有する挿入孔が形成された、第1固定部材と、
前記第1固定部材の前記挿入孔に対する雄ネジの役割を有する第1ネジ部材であって、当該第1ネジ部材を締着方向に回転させることにより、一端側が前記第1固定部材の前記挿入孔に螺合し、他端側に設けられた頭部と、前記第1固定部材とが協働して、被締結物を挟持するが、前記被締結物に形成された雌ネジの役割を有する貫通孔とは螺合しない、第1ネジ部材と、
前記第1固定部材の前記挿入孔とは螺合せず、前記被締結物に形成された前記貫通孔とは螺合する第2ネジ部材と、
を備え、
前記第1ネジ部材を抜去した状態で、前記第2ネジ部材を前記被締結物の前記貫通孔と螺合させ、前記第2ネジ部材を、当該第2ネジ部材が前記貫通孔に侵入する方向である侵入方向に回転させることにより、前記被締結物を前記第1固定部材から離れる方向に移動させる、ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るバーンインシステムにおけるバーンイン装置の全体的な正面図。 図1のバーンイン装置にバーンインボードを収納した状態における内部構成の一例を説明するための正面レイアウト図。 図1のバーンイン装置において、必要な制御信号や出力信号をバーンイン装置と被試験デバイスとの間で遣り取りするための内部構成の一例を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係るバーンインボードの平面レイアウト図。 図4に示すバーンインボードのA−A’線断面図。 図4に示すバーンインボードを矢印B方向から見た側面図。 図4に示すバーンインボードを矢印C方向から見た正面図。 図4に示すバーンインボードをチャンバに格納した状態を説明するためのチャンバの部分的な正面図。 バーンインボードのサブボードに取り付けられた状態のサブボードを側面から見た拡大図。 本発明の第1実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードをベースボードに取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための拡大断面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第1実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図。 図11に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図11に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図。 図11に示す取り外し可能型取り付け装置を用いてサブボードがベースボードに取り付けられている場合に、サブボードを取り外す過程を説明するための断面図。 第1実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置において、ワッシャを省いた構成の変形例を説明するための側面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第2実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図。 図16に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図16に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図。 第2実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置において、ワッシャを省いた構成の変形例を説明するための側面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第3実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図。 図20に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図20に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図。 第3実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置において、ワッシャを省いた構成の変形例を説明するための側面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第4実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図。 図24に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図24に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図。 第4実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置で用いられるストッパ部材の一例であるEリングの構成を説明するための平面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第5実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図。 図28に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図28に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第6実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図(取り付け状態)。 図31に示す取り外し可能型取り付け装置の側面図。 図31に示す取り外し可能型取り付け装置を用いて、サブボードを取り付ける様子を説明するための断面図。 図31に示す取り外し可能型取り付け装置を用いてサブボードをベースボードに取り付けた場合に、これを取り外す様子を説明するための断面図。 サブボードの四隅に設けられた、本発明の第6実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置のひとつを上から見た平面図(取り外し過程の状態)。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態に係るバーンイン装置10の全体的な正面図であり、ドア20を閉じた状態を示している。図2は、バーンイン装置10の内部構成の要部を説明するための正面レイアウト図であり、バーンイン装置10にバーンインボードBIBを挿入した状態を示している。これら図1及び図2に示したバーンイン装置10は、半導体テスト装置の一種であり、バーンイン装置10とバーンインボードBIBとにより、本実施形態に係るバーンインシステムが構成されている。
これら図1及び図2に示すように、本実施形態に係るバーンイン装置10の内部には、断熱壁30で区画された空間により、チャンバ40が形成されている。このチャンバ40の内部には、1又は複数のバーンインボードBIBが収納される。
本実施形態においては、図2に示すように、キャリアラックCRごと、バーンインボードBIBがチャンバ40に収納される。すなわち、各キャリアラックCRには、バーンインボードBIBを支持するためのスロット50が形成されており、このスロット50にバーンインボードBIBを挿入した状態で、チャンバ40にキャリアラックCRが格納される。本実施形態においては、1つのキャリアラックCRには、15枚のバーンインボードBIBを挿入することが可能であるように構成されている。
また、本実施形態においては、4台のキャリアラックCRを、チャンバ40に格納することが可能なように構成されている。したがって、4台のキャリアラックCRをチャンバ40内に収納することにより、合計60枚のバーンインボードBIBを、チャンバ40内に収納することが可能である。但し、このチャンバ40内に収納可能なキャリアラックCRの台数や配置、キャリアラックCR内のバーンインボードBIBの枚数や配置は、任意に変更可能である。
さらには、キャリアラックCRを用いることなく、バーンインボードBIBを直接、チャンバ40内に収納するようにしてもよい。この場合、チャンバ40内にスロット50を形成し、このスロット50にバーンインボードBIBを直接挿入することとなる。
図1に示すように、このバーンイン装置10には、2枚のドア20が設けられており、ドア20を開状態にすることにより、キャリアラックCRをチャンバ40から出し入れできるようになる。また、このドア20にも断熱材が組み込まれており、ドア20を閉状態にすることにより、周囲から熱的に遮断された空間であるチャンバ40が構成される。
さらに、図2に示すように、本実施形態に係るバーンイン装置10には、加熱ヒーター60と、冷却ユニット70が設けられている。また、チャンバ40内には、その左側、上側、右側と延びる空気循環ダクトDTが設けられており、この空気循環ダクトDTに設けられたファン80により、空気循環ダクトDT内の空気が循環し、チャンバ40内の温度が均一になるように空気が循環、攪拌するように構成されている。
冷却ユニット70は、2台の冷却コンプレッサ72と、2台の熱交換器74とにより、構成されている。本実施形態においては、この冷却ユニット70は、冷媒を用いた冷却方式を採用している。冷却コンプレッサ72は、冷媒を循環するためのコンプレッサであり、熱交換器74は、冷媒の冷熱を、チャンバ40の内部の空気と交換するための交換器である。2台の熱交換器74は、空気循環ダクトDT内に設けられている。このため、ファン70により空気を循環させることにより、循環された空気が熱交換器74で冷却され、チャンバ40の内部の温度を下げることができる。
また、ヒーター60は、例えば電熱ヒーターにより構成されており、ヒーター60に電源が供給されると発熱するように構成されている。ヒーター60が発熱している状態で、空気循環ダクトDT内の空気を循環させることにより、チャンバ40内の空気の温度を上げることができる。
一方、バーンイン装置10の右側には、制御部CLが設けられている。この制御部CLは、予め定められた設定やシーケンスにしたがって、このバーンイン装置10を制御し、バーンイン試験を行う。本実施形態においては、特に、バーンイン試験の際に、ヒーター60や冷却ユニット70を制御して、バーンインボードBIBの周囲の温度が、ユーザなどにより設定された目標温度になるようにする。
図3は、必要な制御信号や出力信号をバーンイン装置10と被試験デバイスとの間で遣り取りするための内部構成の一例を示すブロック図である。この図3に示すように、バーンイン装置10には、テスト制御装置100と、バッファボード110と、ドライバーボード120と、エクステンションボード130とが設けられている。これらテスト制御装置100と、バッファボード110とは、例えば、制御部CLの内部に設けられており、ドライバーボード120とエクステンションボード130は、チャンバ40内に設けられている。
テスト制御装置100は、このバーンイン装置10で行われるバーンイン試験における全体的な制御を行う。本実施形態においては、このテスト制御装置100は、例えば、上述した制御部CLに設けられたパーソナルコンピューターなどの独立したコンピューターで構成されている。このテスト制御装置100の制御にしたがって、バーンイン試験は実行される。バーンイン試験の実行のために必要な制御信号は、出力バッファであるバッファボード110を介して、複数のドライバーボード120に出力される。
ドライバーボード120とエクステンションボード130は、チャンバ40内において、各スロット50毎に対応して配設されている。すなわち、本実施形態においては、1枚のバーンインボードBIBに対応して、1組のドライバーボード120とエクステンションボード130とが設けられている。したがって、図1及び図2に示したバーンイン装置10においては、60組のドライバーボード120とエクステンションボード130とが設けられていることになる。ドライバーボード120に供給された制御信号は、エクステンションボード130を介して、最終的にバーンインボードBIBに供給される。
これとは逆に、バーンインボードBIBから出力された試験結果に関するデータなどの出力信号は、エクステンションボード130、ドライバーボード120、バッファボード110を介して、テスト制御装置100に入力される。これにより、テスト制御装置100は、各種の試験結果に関するデータを取得することができる。
次に、図4乃至図7に基づいて、本実施形態に係るバーンインボードBIBの全体的な構成を説明する。図4は、本実施形態に係るバーンインボードBIBの平面レイアウトの一例を示す図であり、図5は、図4のバーンインボードBIBのA−A’線断面図であり、図6は、図4のバーンインボードBIBを矢印B方向から見た側面図であり、図7は、図4のバーンインボードBIBを矢印C方向から見た正面図である。
これらに示すように、バーンインボードBIBの挿入方向端部には、挿入エッジ140が設けられている。この例では、3箇所に、挿入エッジ140が配置されている。
バーンインボードBIBがチャンバ40内に収納されると、エクステンションボード130に設けられたコネクタに、この挿入エッジ140が挿入される。挿入エッジには、複数の信号パッドが形成されており、また、エクステンションボード130側のコネクタにも、複数の信号ピンが形成されている。これら信号ピンと信号パッドとがそれぞれ対応するように配置されており、信号ピンと信号パッドとが電気的に接続される。これにより、バーンインボードBIBがエクステンションボード130に電気的に接続され、バーンイン装置10とバーンインボードBIBとの間の信号の遣り取りが可能となる。そして、バーンイン試験が終了した場合、このバーンインボードBIBは抜去方向に抜去され、バーンインボードBIB側の挿入エッジ140と、エクステンションボード130側のコネクタとが切り離される。
バーンインボードBIB上には、サブボード150を介して、8個のプログラマブルロジック装置160が設けられている。この例では、4個×2列の配置で、挿抜方向に沿って並べられている。
バーンインボードBIBのベースボードBBと、サブボード150との間は、コネクタ152により電気的に接続されている。この例では、5個のコネクタ152により、1枚のサブボード150が、バーンインボードBIBのベースボードBBに電気的に接続されている。そして、取り外し可能型取り付け装置154Aで、サブボード150の四隅をベースボードBBに固定している。
また、1つのプログラマブルロジック装置160に対して、24個の被試験デバイスが割り当てられるような配置で、ソケットSKTが設けられており、このソケットSKTに被試験デバイスDUTが装着される。すなわち、都合、24個×8個=192個の被試験デバイスDUTが、1枚のバーンインボードBIB上に装着される。
すなわち、1つのプログラマブルロジック装置160の幅方向の一方側に12個のソケットSKTが配置されており、また、このプログラマブルロジック装置160の幅方向の他方側に12個のソケットSKTが配置されている。そして、これら24個のソケットSKTに装着された24個の被試験デバイスDUTに、1つのプログラマブルロジック装置160からテストパターンの信号が供給され、各被試験デバイスDUTはその動作結果である出力信号を、この1つのプログラマブルロジック装置160に出力する。
このプログラマブルロジック装置160は、事後的にその回路構成を変更することができるコンフィギュラブルデバイスであり、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)により、構成することができる。本実施形態においては、このプログラマブルロジック装置160のコンフィギュレーションを変更するためのコンフィギュレーションデータが、バーンイン装置10からプログラマブルロジック装置160に供給される。そして、プログラマブルロジック装置160は、自律的に動作して、テストパターンの信号を生成し、被試験デバイスDUTのバーンイン試験を行う。つまり、テスト信号そのものは、バーンイン装置10から供給されず、また、被試験デバイスDUTからの出力信号もバーンイン装置10に出力されない構成となっている。
図8は、本実施形態に係るバーンインボードBIBを、バーンイン装置10のチャンバ40に収納した状態を示す図であり、バーンイン装置10の正面方向からチャンバ40を見た状態を示している。
この図8に示すように、バーンインボードBIBがバーンイン装置10のチャンバ40に収納されて、バーンイン試験が開始されると、上述したように、チャンバ40内の温度が均一になるように空気が循環するように構成されている。本実施形態においては、この図8や、上述した図2から分かるように、バーンイン装置10の右側から流れ込んだ空気が、バーンインボードBIBのソケットSKTに挿入された被試験デバイスDUTの上を左方向に流れる。
このため、サブボード150の高さは、ソケットSKTや被試験デバイスDUTの高さよりも、低い方が望ましい。もし、サブボード150の高さが、これらソケットSKTや被試験デバイスDUTの高さより高くなると、空気の流れを阻害して、円滑な循環を妨げ、温度の均一化を図る上での障害物となってしまう。
その一方で、被試験デバイスDUTの品種変更に伴い、サブボード150を取り外して、別のサブボードを取り付ける必要が生じることも考えられる。或いは、サブボード150自体や、サブボード150に設けられたプログラマブルロジック装置160が故障することも考えられ、このような場合には、サブボード150をベースボードBBから取り外して、修理したり、交換したりする必要が生じる。このため、サブボード150は、着脱可能に、取り外し可能型取り付け装置154Aにより、ベースボードBBに取り付けられている必要がある。
図9は、バーンインボードBIBのベースボードBBに取り付けられた状態のサブボード150を側面から見た図であり、図5のサブボード150部分を拡大した図である。図10は、取り外し可能型取り付け装置154Aを用いて、サブボード150をベースボードBBに取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。図11は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Aのひとつを上から見た平面図であり、図12は、図11の取り外し可能型取り付け装置154Aの側面図であり、図13は、図12の取り外し可能型取り付け装置154Aを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。
図9及び図10に示すように、サブボード150のうら面150aには、上述したコネクタ152が設けられている。また、ベースボードBBのおもて面302には、コネクタ152に対応する位置に、ソケット170が設けられており、サブボード150が取り外し可能型取り付け装置154AによりベースボードBBに取り付けられると、コネクタ152がソケット170に挿入されて、コネクタ152とソケット170が電気的に接続される。そして、これにより、サブボード150上のプログラマブルロジック装置160と、バーンインボードBIBとが電気的に接続される。
なお、本実施形態においては、5個のコネクタ152と5個のソケット170とが、それぞれ設けられているが、コネクタ152とソケット170の個数は、これに限られるものではない。例えば、プログラマブルロジック装置160を挟んで、図中右側に2個のコネクタ152とソケット170とを設け、図中左側にも2個のコネクタ152とソケット170とを設けて、プログラマブルロジック装置160を基準として左右同数になるようにコネクタ152とソケット170とを配置してもよい。
図9乃至図13から分かるように、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Aは、スペーサ200と、貫通ボルト部220と、ワッシャ240と、ナット部260とを備えて構成されている。
スペーサ200には、スペース保持部204から突出した挿入突部202が設けられており、ベースボードBBに形成された開口部300に挿入されて、ベースボードBBに固定される。例えば、スペーサ200とベースボードBBとの間は、接着剤等で固定することも可能であるし、或いは、挿入突部202にネジ山を形成して雄ネジとして構成し、開口部300にネジ溝を形成して雌ネジとして構成し、スペーサ200をベースボードBBに螺合するようにすることも可能である。
スペース保持部204は、このスペーサ200の基部であり、挿入孔206が形成されており、この挿入孔206には、ネジ溝が刻まれている。本実施形態においては、挿入孔206は、スペース保持部204に穿設された有底の窪み状の構造であり、貫通ボルト部220が挿入される。つまり、本実施形態においては、スペーサ200が雌ネジの役割を有しており、貫通ボルト部220が雄ネジの役割を有している。
貫通ボルト部220には、ネジ山が形成されており、その一端側222が、スペース保持部204の挿入孔206に挿入される。貫通ボルト部220の他端側224には、すり割り226が形成されており、マイナス型のドライバー等の工具を用いて、貫通ボルト部220の中心軸を中心として、貫通ボルト部220を回転させることが可能である。
貫通ボルト部220における、一端側222と他端側224との間の中間部228には、フランジ230が形成されている。フランジ230は、貫通ボルト部220の中心軸を中心として、同心円状に突出した鍔状の形状をなしており、貫通ボルト部220の中間部228に固着されている。貫通ボルト部220をすり割り226を利用して回転させ、貫通ボルト部220の一端側222を、スペース保持部204の挿入孔206に回し込んで螺合すると、フランジ230のうら面232が、スペーサ200の頂上表面208と当接し、貫通ボルト部220を位置決めする。すなわち、フランジ230とスペース保持部204の頂上表面とが接することにより、貫通ボルト部220の挿入を停止させ、貫通ボルト部220の挿入深さを決定する。したがって、本実施形態においては、フランジ230のうら面から一端側222へ延びる貫通ボルト部220の長さL1が、スペーサ200に形成された挿入孔206の深さL2よりも、短くなるように構成されている。
貫通ボルト部220の他端側224からは、サブボード150の貫通孔156が挿入される。貫通ボルト部220に挿入されたサブボード150は、そのうら面150aが、フランジ230のおもて面234に当接し、位置決めされる。このサブボード150の貫通孔156には、ネジ山やネジ溝は形成されておらず、平滑な面をなしている。しかし、貫通孔156の内径D1は、貫通ボルト部220の外径D2よりも僅かに大きく形成されており、このため、貫通ボルト部220を回転動作させることなく、サブボード150の貫通孔156を、貫通ボルト部220に挿入させることが可能である。
貫通ボルト部220を貫通孔156に貫通させると、サブボード150の厚さT1よりも、貫通ボルト部220におけるフランジ230のおもて面234から他端側224先端までの長さL3の方が長いので、サブボード150のおもて面150bから、貫通ボルト部220の他端側224が突き出して突出する。このサブボード150のおもて面150bから突出した貫通ボルト部220に、ワッシャ240が挿入され、ナット部260により、止め締めされる。
より具体的には、ワッシャ240には、貫通孔242が形成されており、貫通ボルト部220の他端側224から、ワッシャ240の貫通孔242に、貫通ボルト部220が挿入される。この貫通孔242には、ネジ山やネジ溝は形成されておらず、平滑な面をなしている。但し、貫通孔242の内径D3は、貫通ボルト部220の外径D2よりも僅かに大きく形成されており、このため、貫通ボルト部220やワッシャ240を回転させることなく、貫通ボルト部220を、ワッシャ240の貫通孔242に挿入することが可能である。
ナット部260にも、貫通孔262が形成されているが、この貫通孔262には、ネジ溝が刻まれている。このため、ナット部260の貫通孔262に、貫通孔262を挿入して、ナット部260を回転させて螺合することにより、ワッシャ240を介して、サブボード150をベースボードBBに締着させて、固定することができる。
次に、これら図9乃至図13に基づいて、取り外し可能型取り付け装置154Aを用いて、サブボード150をバーンインボードBIBに取り付ける取り付け工程を説明する。
まず、1枚のサブボード150の四隅に対応する位置に設けられたスペーサ200に、貫通ボルト部220を取り付ける。すなわち、貫通ボルト部220を締着方向に回転させながら、貫通ボルト部220の一端側222を、スペーサ200の挿入孔206に挿入し、貫通ボルト部220をスペーサ200に締着させる。貫通ボルト部220を締着方向に回転させる際には、マイナスドライバー等の工具を、すり割り226に挿入した状態で、マイナスドライバー等の工具を締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220を締着方向に回転させることが可能である。貫通ボルト部220を締着方向に回転させながら挿入孔206に挿入していくと、フランジ230のうら面232が、スペーサ200の頂上表面208と当接して、更なる挿入が不可能な状態となり、貫通ボルト部220の高さが位置決めされる。
続いて、サブボード150の四隅に位置する貫通ボルト部220のそれぞれに、貫通ボルト部220の他端側224から、サブボード150の貫通孔156を貫通させる。これにより、フランジ230のおもて面234が、サブボード150のうら面150aと当接するとともに、サブボード150のうら面150aに設けられたコネクタ152が、ベースボードBBのおもて面302に設けられたソケット170に挿入され、5個のコネクタ152と5個のソケット170とが電気的にそれぞれ接続される。
このことから分かるように、サブボード150の位置決めは、スペーサ200の高さH1とフランジ230の厚さH2との和により定めることができる。すなわち、ベースボードBBのおもて面302から、スペーサ200の頂上表面208までの高さH1と、フランジ230の厚さH2との和により、ベースボードBBのおもて面302からサブボード150のうら面150bまでの高さを定めることができ、コネクタ152のソケット170に対する挿入の深さを、定めることができる。
続いて、サブボード150のおもて面150bから突出した貫通ボルト部220のそれぞれに、他端側224から、ワッシャ240を挿入し、このワッシャ240の上からナット部260を締め付ける。すなわち、ナット部260の貫通孔262を貫通ボルト部220の他端側224から挿入して、ナット部260を締着方向に回転させることにより、ナット部260を貫通ボルト部220に螺合する。この螺合によるナット部260の締め付けにより、被締結物であるサブボード150をフランジ230とナット部260との間に挟持して、サブボード150をベースボードBBに取り付けることができる。すなわち、サブボード150のフランジ230とナット部260とが協働して、サブボード150を挟持し、サブボード150のベースボードBBに固定させることができる。
次に、図9乃至図14に基づいて、取り外し可能型取り付け装置154Aを緩めることにより、一旦取り付けられたサブボード150をベースボードBBから取り外す場合の取り外し工程を説明する。
まず、サブボード150の四隅に位置する取り外し可能型取り付け装置154Aのそれぞれから、ナット部260とワッシャ240とを緩めて取り外す。具体的には、ナット部260を、締着方向とは反対の方向である反締着方向に回転させて、貫通ボルト部220の他端側224からナット部260を抜去し、次いで、ワッシャ240も貫通ボルト部220の他端側224から抜去する。
続いて、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させて、スペーサ200の挿入孔206に締着している貫通ボルト部220を緩める。具体的には、すり割り226にマイナスドライバー等の工具を挿入して反締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220を挿入孔206から抜去される方向に移動させる。このとき、図14に示すように、フランジ230のおもて面234が、サブボード150のうら面150bに接しているため、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させながら挿入孔206から引き抜く過程で、サブボード150も同時に、上方に浮き上がってくる。すなわち、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させることにより、フランジ230を有する貫通ボルト部220を、スペーサ200から離れる方向に移動させることができ、これにより、サブボード150もスペーサ200から離れる方向に移動させることができる。このため、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させて緩めることにより、サブボード150が、バーンインボードBIB上のソケットSKTよりも高い位置まで、次第に浮き上がらせることができる。これにより、サブボード150は、容易に取り出すことができる状態となる。
また、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させて緩める際には、四隅の貫通ボルト部220を順番に同じ回転数だけ回転させるように作業することにより、サブボード150の水平状態を維持したまま、取り外し作業を行うことができる。例えば、四隅の貫通ボルト部220を1/4回転ずつ順番に反締着方向に回転させる作業を繰り返すことにより、サブボード150に歪みを生じさせることなく、ベースボードBBから取り外すことができる。
なお、本実施形態においては、ワッシャ240は必ずしも必要なものではなく、サブボード150の強度やおもて面150bの硬度などに応じて、図15に示すように、省くことの出来る部品である。すなわち、この図15は、上述した図12に対応する図であるが、ワッシャ240を使用せずに、ナット部260が貫通ボルト部220に締結されている。このため、ナット部260がサブボード150のおもて面150bに直接接触して、ナット部260とフランジ230との間で被締結物であるサブボード150が挟持されて、サブボード150がベースボードBBに取り付けられる。
〔第2実施形態〕
上述した第1実施形態では、貫通ボルト部220の他端側224にすり割り226を設けたが、本発明の第2実施形態では、このすり割り226の代わりに、六角穴を設けるようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図16乃至図18は、本発明の第2実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Bの構成を説明する図であり、上述した第1実施形態における図11乃至図13に対応する図である。すなわち、図16は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Bのひとつを上から見た平面図であり、図17は、図16の取り外し可能型取り付け装置154Bの側面図であり、図18は、図17の取り外し可能型取り付け装置154Bを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。
これら図16乃至図18から分かるように、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Bにおいては、貫通ボルト部220の他端側224に、六角穴320が設けられている。つまり、貫通ボルト部220は、六角穴付きのボルトにより構成されている。
この六角穴320には、いわゆる六角レンチ等の工具を挿入することが可能であり、この六角レンチ等の工具を用いて、貫通ボルト部220を締め付けたり、緩めて取り外したりすることができる。このように、取り外し可能型取り付け装置154Bの締着や取り外しに、六角レンチ等の工具を用いること以外は、上述した第1実施形態と同様の構成である。
なお、第2の実施形態においても、ワッシャ240は必ずしも必要なものではなく、サブボード150の強度やおもて面150bの硬度などに応じて、図19に示すように、省くことの出来る部品である。すなわち、この図19は、上述した図17に対応する図であるが、ワッシャ240を使用せずに、ナット部260が貫通ボルト部220に締め付けられている。このため、ナット部260がサブボード150のおもて面150bに直接接触して、ナット部260とフランジ230との間で被締結物であるサブボード150が挟持されて、サブボード150がベースボードBBに取り付けられる。
〔第3実施形態〕
上述した第1実施形態では、貫通ボルト部220の他端側224にすり割り226を設けたが、本発明の第3実施形態では、このすり割り226の代わりに、平面部を設けるようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図20乃至図22は、本発明の第3実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Cの構成を説明する図であり、上述した第1実施形態における図11乃至図13に対応する図である。すなわち、図20は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Cのひとつを上から見た平面図であり、図21は、図20の取り外し可能型取り付け装置154Cの側面図であり、図22は、図21の取り外し可能型取り付け装置154Cを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。
これら図20乃至図22から分かるように、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Cにおいては、貫通ボルト部220の他端側224に、平面部330が設けられている。すなわち、貫通ボルト部220の他端側224には、2つの平面332、332が形成されている。この平面332、332は、貫通ボルト部220の他端側224の一部を、互いに平行な面となるように、削り取ることにより形成される。
この平面部330を、例えば、スパナ等の工具で挟むことにより、貫通ボルト部220を回転させることが可能である。すなわち、スパナ等の工具を用いて貫通ボルト部220を回転させることにより、貫通ボルト部220をスペーサ200に締め付けたり、緩めて取り外したりすることができる。このように、取り外し可能型取り付け装置154Cの締着や取り外しに、スパナ等の工具を用いること以外は、上述した第1実施形態と同様の構成である。
なお、第3の実施形態においても、ワッシャ240は必ずしも必要なものではなく、サブボード150の強度やおもて面150bの硬度などに応じて、図23に示すように、省くことの出来る部品である。すなわち、この図23は、上述した図21に対応する図であるが、ワッシャ240を使用せずに、ナット部260が貫通ボルト部220に締め付けられている。このため、ナット部260がサブボード150のおもて面150bに直接接触して、ナット部260とフランジ230との間で被締結物であるサブボード150が挟持されて、サブボード150がベースボードBBに締着される。
〔第4実施形態〕
上述した第1実施形態では、ナット部260とフランジ230とによりサブボード150を挟持するようにしたが、本発明の第4実施形態では、ナット部260の代わりに、ストッパ部材としての役割を果たすことのできるEリングを用いて、Eリングとフランジ230とにより、サブボード150を挟持するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図24乃至図26は、本発明の第4実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Dの構成を説明する図であり、上述した第1実施形態における図11乃至図13に対応する図である。すなわち、図24は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Dのひとつを上から見た平面図であり、図25は、図24の取り外し可能型取り付け装置154Dの側面図であり、図26は、図25の取り外し可能型取り付け装置154Bを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。図27は、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Dで用いられるEリング340の平面図である。
これら図24乃至図27から分かるように、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Dの貫通ボルト部220では、他端側224とフランジ230との間の挿入中間部350には、ネジ山が形成されていない。すなわち、挿入中間部350は、滑らかな表面を有する円柱状をなしている。この円柱状の挿入中間部350に、一本の溝352が形成されている。この溝352は、円柱状の挿入中間部350の周囲を一周するように形成されており、Eリング340が挿入される。
Eリング340は、E型の止め輪とも呼ばれるストッパ部材の一例である。このEリング340は、平面視において、O型のリング状部材の一部を切り欠いて、挿入開口342を形成し、O型のリング状部材内側方向に突出する3つの突起344、346、348が形成された形状をなしている。Eリング340の挿入開口342の周辺は、貫通ボルト部220の溝352への挿入を容易化すべく、ガイド部344a、346aが形成されている。Eリング340が貫通ボルト部220の溝352に挿入されると、3つの突起344、346、348が溝352に食い込んで、Eリング340を容易には抜去できない状態となる。
貫通ボルト部220の他端側224の外径と、挿入中間部350の外径は、ともにD3であり、サブボード150の貫通孔156の内径D4よりも、僅かに小さく形成されている。このため、貫通ボルト部220をスペーサ200に締着した状態で、サブボード150の貫通孔156を貫通ボルト部220に挿入することができる。
このように貫通ボルト部220をサブボード150の貫通孔156に挿入すると、貫通ボルト部220の溝352が、ちょうど、サブボード150のおもて面150b上に位置する。この状態で、溝352にEリング340を、その挿入開口342から挿入して嵌め込むことにより、フランジ230とEリング340との間にサブボード150を挟持して、サブボード150を固定することができる。この場合、Eリング340は容易には溝352から引き抜くことができないため、サブボード150の四隅に位置する取り外し可能型取り付け装置154Dにより、サブボード150を、バーンインボードBIBのベースボードBBに締着させることができる。
このことから分かるように、貫通ボルト部220におけるフランジ230のおもて面234と溝352の下側の縁352aまでの長さL4は、サブボード150の厚さT1と、実質的に同等となるように構成されている。すなわち、Eリング340を溝352に挿入することにより、サブボード150が緩み無く挟持されるように、長さL4と厚さT1の関係が定められている。
サブボード150をベースボードBBから取り外す場合には、取り外し工具等を用いて、Eリング340を、貫通ボルト部220の溝352から引き抜いて抜去する。本実施形態では、サブボード150の四隅の位置に、取り外し可能型取り付け装置154Dが設けられているので、それぞれの取り外し可能型取り付け装置154DからEリング340を抜去することにより、サブボード150が、取り外し可能型取り付け装置154Dにより、ベースボードBBに固定されている状態を解除することができる。
続いて、すり割り226にマイナスドライバー等の工具を挿入し、貫通ボルト部220を緩める方向である反締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220は、スペーサ200から上方に浮き上がるように移動する。これに伴い、フランジ230も、スペーサ200から離れる方向に移動することから、このフランジ230によりサブボード150が持ち上げられて、サブボード150が、バーンインボードBIB上のソケットSKTよりも高い位置まで、次第に浮き上がってくる。これにより、サブボード150を容易に取り出すことができる状態となる。
このように、本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Dによれば、ナット部260の代わりに、Eリング340等のストッパ部材を用いるようにしたので、取り外し可能型取り付け装置154Dに対するサブボード150の取り付け及び取り外し作業を、効率化することができる。すなわち、Eリング340を溝352に挿入する作業は、工具等を用いてナット部260を締め付ける作業より容易であり、また、Eリング340を溝352から引き抜く作業は、工具等を用いてナット部260を緩めて取り外す作業より容易であると考えられる。
〔第5実施形態〕
上述した第1実施形態乃至第4実施形態においては、取り付け作業工程において、貫通ボルト部220をスペーサ200に締着する第1の作業工程と、この貫通ボルト部220にサブボード150の貫通孔156を挿入した後にサブボード150を固定する第2の作業工程という、2つの作業工程が必要であった。これは、サブボード150の取り外し作業工程でも、同様に2つの作業工程が必要である。そこで、本発明の第5実施形態においては、取り付け作業工程や取り外し作業工程における、これら2つの作業工程を、1つにすることができるようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図28乃至図30は、本発明の第5実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Eの構成を説明する図であり、上述した第1実施形態における図11乃至図13に対応する図である。すなわち、図28は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Eのひとつを上から見た平面図であり、図29は、図28の取り外し可能型取り付け装置154Eの側面図であり、図30は、図29の取り外し可能型取り付け装置154Eを取り付けたり、取り外したりする様子を説明するための断面図である。
これら図28乃至図30から分かるように、本実施形態においては、サブボード150の四隅に、切り欠き状の貫通孔158が形成されている。この切り欠き状の貫通孔158は、その一部がサブボード150の縁部から開口した平面視U字状の形状をなしており、挿入開口158aが形成されている。このため、サブボード150の側面方向から、取り外し可能型取り付け装置154Eを、挿入開口158aを介して、貫通孔158に挿入したり抜去したりすることが可能である。
貫通ボルト部220の他端側224には、すり割り226が形成された大きなヘッド部360が形成されている。この大きなヘッド部360の外径D5は、貫通孔158の内径D6よりも大きくなるように構成されている。このヘッド部360とフランジ230との間は、挿入中間部370が位置している。この挿入中間部370には、ネジ山が形成されていない。すなわち、挿入中間部370は、滑らかな表面を有する円柱状をなしている。この挿入中間部370の長さL5は、サブボード150の厚さT1と実質的に同等である。また、挿入中間部370の外径D7は、貫通孔158の内径D6よりも僅かに小さく形成されている。したがって、この貫通孔158に挿入された貫通ボルト部220は、ヘッド部360がサブボード150のおもて面150bと摺接しながら、また、フランジ230のおもて面234がサブボード150のうら面150aと摺接しながら、回転動作をさせることが可能である。
このため、サブボード150をバーンインボードBIBのベースボードBBに取り付ける際には、サブボード150の四隅にある貫通孔158のそれぞれに、貫通ボルト部220の挿入中間部370を挿入した状態で、取り外し可能型取り付け装置154Eを取り付ける。そして、貫通ボルト部220を締着方向に回転させて、貫通ボルト部220をスペーサ200に締着する。すなわち、貫通ボルト部220のすり割り226にマイナスドライバー等の工具を挿入して、貫通ボルト部220を締める方向である締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220をスペーサ200に締着させることができる。このように1つの取り付け作業工程により、サブボード150を、ベースボードBBに固定することができる。
一方、サブボード150をベースボードBBから取り外す場合には、サブボード150の四隅に位置する貫通ボルト部220を緩めることにおり、サブボード150をベースボードBBから取り外すことができる。すなわち、貫通ボルト部220のすり割り226にマイナスドライバー等の工具を挿入して、貫通ボルト部220を緩める方向である反締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220をスペーサ200から取り外すことができる。
このとき、貫通ボルト部220を反締着方向に回転させることにより、貫通ボルト部220は、上方に浮き上がるように移動する。これに伴い、フランジ230もスペーサ200から離れる方向に移動することから、このフランジ230によりサブボード150が持ち上げられて、サブボード150が、バーンインボードBIB上のソケットSKTよりも高い位置まで、次第に浮き上がってくる。これにより、サブボード150を容易に取り出すことができる状態となる。そして、サブボード150を取り出した後に、サブボード150の四隅に位置する貫通孔158から、それぞれ、取り外し可能型取り付け装置154Eを抜去するのである。このように、サブボード150の取り外し作業工程も、1つの作業工程となるのである。
なお、サブボード150をベースボードBBに取り付ける際にも、サブボード150をベースボードBBから取り外す際にも、サブボード150の四隅にある貫通ボルト部220の回転させた数を揃えることにより、サブボード150の水平状態を保ったまま、作業を行うことが可能になる。例えば、四隅の貫通ボルト部220を1/4回転ずつ順番に回転させる作業を繰り返すことにより、サブボード150に歪みを生じさせることなく、ベースボードBBから取り外すことができる。
〔第6実施形態〕
上述した第1実施形態乃至第5実施形態においては、フランジ230を有する貫通ボルト部220により、取り外し作業工程の際にサブボード150が浮き上がるように構成したが、本発明の第6実施形態においては、サブボード150側に補強部材420を設けることにより、取り外し作業工程の際にサブボード150が浮き上がるように構成したものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図31乃至図35は、本発明の第6実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Fの構成を説明する図である。すなわち、図31は、サブボード150の四隅に設けられた取り外し可能型取り付け装置154Fのひとつを上から見た平面図であり、図32は、図31の取り外し可能型取り付け装置154Fの側面図であり、図33は、図32の取り外し可能型取り付け装置154Fを取り付ける様子を説明するための断面図である。一方、図34は、図33に対応する図であり、図32の取り外し可能型取り付け装置154Fを取り外す様子を説明するための断面図であり、図35は、図31に対応する図であり、サブボード150を取り外す際の取り外し可能型取り付け装置154Fを上から見た平面図である。
本実施形態に係る取り外し可能型取り付け装置154Fにおいては、スペーサ200の構造は上述した第1実施形態と同様であるが、上述した第1実施形態の貫通ボルト部220の代わりに、固定用ネジ400と、補強部材420と、抜去用ネジ440とを備えて構成されている点で相違する。
固定用ネジ400の軸部402には、ネジ山が形成されており、スペーサ200の挿入孔206に形成されたネジ溝に螺合される。つまり、本実施形態においては、スペーサ200が雌ネジの役割を有しており、固定用ネジ400が雄ネジの役割を有している。固定用ネジ400の頭部404には、プラス型の十字穴が形成されている。また、頭部404と軸部402との付け根にあたる首部には、鍔部406が形成されている。この鍔部406は、頭部404から張り出す鍔を構成しており、固定用ネジ400の軸部402の中心軸と同心円状に形成されている。
補強部材420は、サブボード150の貫通孔156に挿入されている。この補強部材420の内側には、貫通孔422が形成されており、この貫通孔422の表面にはネジ溝が刻まれている。但し、この貫通孔422の内径D8よりも、固定用ネジ400の軸部402の外径D9の方が小さいため、固定用ネジ400は、貫通孔422と螺合することはない。
一方で、固定用ネジ400の鍔部406の外径D10は、貫通孔422の内径D8よりも、大きく形成されている。このため、固定用ネジ400をスペーサ200の挿入孔206に螺合した場合、スペーサ200の頂上表面208と鍔部406とにより、サブボード150を挟持することができる。
補強部材420におけるスペーサ200の頂上表面208と接する部分には、フランジ424が形成されている。このフランジ424は、サブボード150のうら面150aに接して、補強部材420から円周方向に延びており、サブボード150を取り外す際に、サブボード150を下側から支えて、サブボード150と補強部材420との間の結合を補助し、補助部材420の抜け落ち防止の役割を有している。
この取り外し可能型取り付け装置154Fを用いて、サブボード150をバーンインボードBIBに取り付ける際には、まず、1枚のサブボード150の四隅に設けられた補強部材420の貫通孔422の位置と、これらに対応するスペーサ200の挿入孔206との位置を合わせる。この作業より、サブボード150のうら面150aに設けられたコネクタ152が、ベースボードBBのおもて面302に設けられたソケット170に挿入され、5個のコネクタ152と5個のソケット170とが電気的にそれぞれ接続される。
続いて、固定用ネジ400の軸部402の一端側408を、サブボード150の貫通孔422に挿入して且つ貫通させ、スペーサ200の挿入孔206に螺合する。すなわち、固定用ネジ400の頭部404に形成された十字穴にプラス型のドライバー等の工具を挿入して、固定用ネジ400を締着方向に回転させ、軸部402の一端側408を、スペーサ200の挿入孔206にねじ込んで締め付ける。これにより、固定用ネジ400の頭部404にある鍔部406とスペーサ200の頂上表面208との間で、サブボード150を挟持し、被締結物であるサブボード150を、ベースボードBBに取り付けることができる。
取り付けられているサブボード150をベースボードBBから取り外す際には、まず、締め付けられている固定用ネジ400を抜去する。すなわち、サブボード150の四隅にある取り外し可能型取り付け装置154Fの固定用ネジ400のそれぞれを、締着方向と反対の方向である反締着方向に回転させ、固定用ネジ400のそれぞれを、スペーサ200の挿入孔206から抜去し、補強部材420の貫通孔422から取り除く。
続いて、図34及び図35に示すように、抜去用ネジ440を、補強部材420の貫通孔422に挿入する。すなわち、抜去用ネジ440の軸部442には、ネジ山が形成されており、補強部材420の貫通孔422に形成されたネジ溝に螺合する。つまり、本実施形態においては、貫通孔422が雌ネジの役割を有しており、抜去用ネジ440が雄ネジの役割を有している。この抜去用ネジ440の頭部444にも、固定用ネジ400と同様のプラス型の十字穴が形成されている。サブボード150を取り外す際には、この十字穴にプラス型のドライバー等の工具を差し込んで、抜去用ネジ440が貫通孔422に侵入していく方向である侵入方向に回転させる。
抜去用ネジ440の軸部442の外径D11は、スペーサ200の挿入孔206の内径D12より、大きくなるように構成されている。また、抜去用ネジ440の軸部442の先端部446は、平坦な面として形成されている。このため、抜去用ネジ440の軸部442が、補強部材420の貫通孔422を進行し、貫通孔422の下端まで到達すると、軸部442の先端部446が、スペーサ200の頂上表面208と当接する。
この状態でさらに抜去用ネジ440を侵入方向に回転させると、抜去用ネジ440の軸部442のネジ山の回転に伴って、サブボード150が抜去方向に浮き上がる。すなわち、抜去用ネジ440の軸部442のネジ山と、補強部材420の貫通孔422のネジ溝の摺動により、サブボード150がスペーサ200から離れる方向に移動し、サブボード150が上方にせり上がってくる。
サブボード150の四隅に設けられた抜去用ネジ440に対して、この作業をすることにより、サブボード150を、バーンインボードBIB上のソケットSKTよりも高い位置まで、次第に浮き上がらせることができる。これにより、サブボード150を容易に取り出すことができる状態とすることができる。
また、抜去用ネジ440を挿入方向に回転させる際には、サブボード150の四隅の抜去用ネジ440を順番に同じ回転数だけ回転させるように作業することにより、サブボード150の水平状態を維持したまま、取り外し作業を行うことができる。例えば、四隅の抜去用ネジ440を1/4回転ずつ順番に回転させる作業を繰り返すことにより、サブボード150に歪みを生じさせることなく、ベースボードBBから取り外すことができる。
このように取り外し可能型取り付け装置154Fを構成することにより、固定用ネジ400や抜去用ネジ440に、一般的な形状と構造のネジを使用することができる。このため、取り外し可能型取り付け装置154Fの製造コストの低減を図ることができる。
〔各実施形態に対する変形例〕
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々に変形可能である。例えば、上述した各実施形態では、取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fの被締結物がサブボード150である場合を例に本発明を説明したが、取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fで取り付ける被締結物は、サブボード150に限るものではなく、種々の被締結物をベースボードとなる部材に取り付けることが可能である。例えば、上述したドライバーボード120やエクステンションボード130に、何らかの補助となるサブボードを被締結物として取り付けるような場合でも、本発明に係る取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fを用いることができる。また、バーンイン装置10のみならず、テスタ装置などにおいても、何らかの補助となるサブボードを被締結物としてベースボードに取り付けるような場合には、本発明に係る取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fを用いることができる。
また、上述した実施形態では、1枚のサブボード150を四箇所で、取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fを用いて、バーンインボードBIBのベースボードBBに締着させるようにしたが、その締着箇所と個数は、任意に変更可能である。例えば、1枚のサブボード150を、2箇所、3箇所、5箇所、6箇所等で、取り外し可能型取り付け装置154A〜154Fを用いて、バーンインボードBIBのベースボードBBに締着させるようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態乃至第5実施形態における取り外し可能型取り付け装置154A〜154Eにおけるスペーサ200、貫通ボルト部220、ワッシャ240、及び、ナット部260等の形状や構造は、単なる一例であり、ベースボードBBやサブボード150の大きさや材質等に応じて、種々に変形可能である。同様に、上述した第6実施形態における取り外し可能型取り付け装置154Fにおける、スペーサ200、固定用ネジ400、補強部材420、及び、抜去用ネジ440等の形状や構造は、単なる一例であり、ベースボードBBやサブボード150の大きさや材質等に応じて、種々に変形可能である。
10 バーンイン装置
20 ドア
30 断熱壁
40 チャンバ
50 スロット
60 加熱ヒーター
70 冷却ユニット
80 ファン
100 テスト制御装置
110 バッファボード
120 ドライバーボード
130 エクステンションボード
140 挿入エッジ
150 サブボード
152 コネクタ
156 貫通孔
160 プログラマブルロジック装置
170 ソケット
200 スペーサ
206 挿入孔
220 貫通ボルト部
230 フランジ
240 ワッシャ
260 ナット部
BIB バーンインボード
DUT 被試験デバイス
DT 空気循環ダクト
CL 制御部

Claims (11)

  1. ベースボードに固定的に設けられた固定部材であって、雌ネジの役割を有する挿入孔が形成された、第1固定部材と、
    前記第1固定部材の前記挿入孔に対する雄ネジの役割を有する貫通部材であって、当該貫通部材を締着方向に回転させることにより、一端側が前記第1固定部材の前記挿入孔に螺合し、他端側から被締結物の貫通孔が挿入されるとともに、一端側と他端側の間の中間部にフランジが形成された、貫通部材と、
    前記貫通部材の前記他端側に位置し、前記貫通部材の前記フランジと協働して、前記被締結物を挟持する、第2固定部材と、
    を備え、
    前記貫通部材を前記締着方向と反対の反締着方向に回転させることにより、前記フランジが、前記被締結物を前記第1固定部材から離れる方向に移動させる、ことを特徴とする、取り外し可能型取り付け装置。
  2. 前記貫通部材の前記他端側も、雄ネジの役割を有しており、
    前記第2固定部材は、雌ネジの役割を有するナット部により構成されており、
    前記貫通部材の前記他端側から前記ナット部を前記締着方向に回転させながら挿入することにより、前記ナット部を前記貫通部材に締着させ、前記ナット部と前記フランジとにより前記被締結物を挟持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  3. 前記貫通部材の前記他端側の先端部には、すり割りが形成されており、このすり割りに工具を挿入することにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能である、ことを特徴とする請求項2に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  4. 前記貫通部材の前記他端側の先端部には、六角穴が形成されており、この六角穴に工具を挿入することにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能である、ことを特徴とする請求項2に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  5. 前記貫通部材の前記他端側の先端部には、互いに向かい合う平面を有する平面部が形成されており、この平面部を工具で挟むことにより、前記貫通部材を前記締着方向及び前記反締着方向に回転させることが可能である、ことを特徴とする請求項2に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  6. 前記貫通部材の前記他端側と前記フランジとの間の挿入中間部に、当該貫通部材の周囲を一周する溝が形成されており、
    前記溝に挿入されるストッパ部材により、前記第2固定部材が構成されており、
    前記溝に購入された前記ストッパ部材と、前記フランジとにより、前記被締結物を挟持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  7. 前記貫通部材の前記他端側に形成されたヘッド部により、前記第2固定部材が構成されており、
    前記被締結物の前記貫通孔は、その一部が被締結部の縁部から開口した平面視U字状の形状をなしており、この開口により、前記貫通部材を前記被締結物の側面方向から前記貫通孔に挿入可能であり、前記ヘッド部と前記フランジとにより前記被締結物を挟持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の取り外し可能型取り付け装置。
  8. 前記被締結物は、バーンインボードに取り付けられるサブボードであり、
    請求項1乃至請求項7に記載の取り外し可能型取り付け装置により、バーンインボードに取り付けられたサブボードを備える、バーンインボード。
  9. 当該バーンインボード上には、被試験デバイスが挿入される複数のソケットが設けられており、
    当該バーンインボードに取り付けられている前記サブボードの高さは、前記複数のソケットの高さより、低い、ことを特徴とする、請求項8に記載のバーンインボード。
  10. 前記サブボードの四隅が、請求項1乃至請求項7に記載の取り外し可能型取り付け装置を用いて、前記バーンインボードに締着されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載のバーンインボード。
  11. ベースボードに固定的に設けられた固定部材であって、雌ネジの役割を有する挿入孔が形成された、第1固定部材と、
    前記第1固定部材の前記挿入孔に対する雄ネジの役割を有する第1ネジ部材であって、当該第1ネジ部材を締着方向に回転させることにより、一端側が前記第1固定部材の前記挿入孔に螺合し、他端側に設けられた頭部と、前記第1固定部材とが協働して、被締結物を挟持するが、前記被締結物に形成された雌ネジの役割を有する貫通孔とは螺合しない、第1ネジ部材と、
    前記第1固定部材の前記挿入孔とは螺合せず、前記被締結物に形成された前記貫通孔とは螺合する第2ネジ部材と、
    を備え、
    前記第1ネジ部材を抜去した状態で、前記第2ネジ部材を前記被締結物の前記貫通孔と螺合させ、前記第2ネジ部材を、当該第2ネジ部材が前記貫通孔に侵入する方向である侵入方向に回転させることにより、前記被締結物を前記第1固定部材から離れる方向に移動させる、ことを特徴とする取り外し可能型取り付け装置。
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