JP2012239133A - 画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラ - Google Patents

画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラ Download PDF

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Abstract

【課題】
従来の色補間処理では、不自然なリンギングが発生するという問題があった。
【解決手段】
本発明では、第一色成分,第二色成分,第三色成分のいずれかに対応する複数の画素のうち、第一色成分だけが既知の第一種画素と、第二色成分だけが既知の第二種画素と、第三色成分だけが既知の第三種画素とで構成される画像データを入力する画像入力部と、第一色成分が未知の対象画素近傍の第一種画素により第一色成分の第一補間値を求める第一色成分補間部と、対象画素及び対象画素近傍の第二種画素と第三種画素の少なくとも一方により第一の凹凸構造を求める第一凹凸構造算出部と、第一の凹凸構造を第一補間値に加算して第二補間値を求める第一凹凸加算部と、対象画素近傍の第一種画素により第一色成分の範囲を求める第一色範囲算出部と、第二補間値を範囲内にクリップして第三補間値を求めるクリップ部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラに関する。
一般的な電子カメラでは、単板イメージセンサーの各画素にRGBのいずれか1つの色成分を有するカラーフィルタを配置してカラー情報を取得する。この場合、RAW画像の各画素はRGBのいずれか1つの色成分しか持たないため、周辺画素の他の色成分から色補間処理を行って全画素にRGB3つの色成分を生成する。ところが、例えばR画素位置のG成分を補間生成する場合、R画素周囲のG画素のみに基づいて補間すると、画像構造が先鋭に解像されないという問題がある。この問題を解決するために、G画素に基づいて補間生成したG成分にR画素やB画素に基づいて算出した凹凸成分を加えることにより、画像構造を先鋭に解像する色補間方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−244934号公報
しかしながら、画像構造を先鋭に解像させるためにR画素やB画素に基づいて算出した凹凸成分を加えた場合、画像構造が先鋭になり過ぎて不自然なリンギングが発生するという問題が生じる。
本発明の目的は、不自然なリンギングを抑制することができる画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラを提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、二次元状に配列された第一色成分,第二色成分および第三色成分のいずれかに対応する複数の画素のうち、第一色成分が既知であり第二色成分と第三色成分が未知である第一種画素と、第二色成分が既知であり第一色成分と第三色成分が未知である第二種画素と、第三色成分が既知であり第一色成分と第二色成分が未知である第三種画素とで構成される画像データを入力する画像入力部と、前記第一色成分が未知の対象画素について、前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して第一色成分の第一補間値を求める第一色成分補間部と、前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第一の凹凸構造を算出する第一凹凸構造算出部と、前記第一の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第二補間値を求める第一凹凸加算部と、前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して前記対象画素における第一色成分の範囲を求める第一色範囲算出部と、前記第二補間値を前記範囲内にクリップして第三補間値を求めるクリップ部とを備えることを特徴とする。
さらに、前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第二の凹凸構造を算出する第二凹凸構造算出部と、前記第二の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第四補間値を求める第二凹凸加算部と、前記第三補間値と前記第四補間値のどちらか一方を前記第一色範囲算出部が設定した前記範囲に基づいて選択する補間値選択部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理プログラムは、二次元状に配列された第一色成分,第二色成分および第三色成分のいずれかに対応する複数の画素のうち、第一色成分が既知であり第二色成分と第三色成分が未知である第一種画素と、第二色成分が既知であり第一色成分と第三色成分が未知である第二種画素と、第三色成分が既知であり第一色成分と第二色成分が未知である第三種画素とで構成される画像データを入力して、各画素毎に第一色成分,第二色成分および第三色成分が含まれる画像データを生成する色補間処理をコンピュータで実行する画像処理プログラムであって、前記入力された画像データに対して、前記第一色成分が未知の対象画素について、対象画素近傍の前記第一種画素を参照して第一色成分の第一補間値を求める第一色成分補間ステップと、前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第一の凹凸構造を算出する第一凹凸構造算出ステップと、前記第一の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第二補間値を求める第一凹凸加算ステップと、前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して前記対象画素における第一色成分の範囲を求める第一色範囲算出ステップと、前記第二補間値を前記範囲内にクリップして第三補間値を求めるクリップステップとを有することを特徴とする。
さらに、前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第二の凹凸構造を算出する第二凹凸算出ステップと、前記第二の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第四補間値を求める第二凹凸加算ステップと、前記第三補間値と前記第四補間値のどちらか一方を前記第一色範囲算出部が設定した前記範囲に基づいて選択する補間値選択ステップとを更に設けたことを特徴とする。
本発明に係る電子カメラは、前記画像処理装置を搭載する電子カメラであって、光学系を介して入射する被写体光を各画素毎に複数の色成分のいずれか1つの色成分を有する複数画素で構成される画像を撮影して前記画像処理装置に出力する撮像部と、前記画像処理装置が出力する画像を記憶媒体に記録する記録部とを有することを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラでは、画像構造を先鋭に解像させるとともに、不自然なリンギングを抑制することができる。
各実施形態に係る電子カメラ101の構成を示すブロック図である。 電子カメラ101の画像処理部107の構成を示すブロック図である。 第一実施形態に係る電子カメラ101の色補間部202の構成および処理の流れを示すブロック図である。 各データの画素配置例を示す図である。 画像構造の方向判定方法を示す図である。 対象画素と近傍画素の配置例を示す図である。 第一実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第一実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第一実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第一実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第二実施形態に係る電子カメラ101の色補間部202aの構成および処理の流れを示すブロック図である。 第二実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第二実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。 第二実施形態に係る電子カメラ101の効果を説明するための図である。
以下、本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラの実施形態について図面を用いて詳しく説明する。尚、以下の実施形態では、本発明に係る画像処理プログラムにより動作する画像処理装置が搭載された電子カメラの例を挙げて説明するが、撮影済みの画像データを入力して画像処理を行うパソコンのプログラムや単体の画像処理装置であっても構わない。
[電子カメラ101の構成および基本動作]
先ず、各実施形態に共通の電子カメラ101の全体構成および基本動作について説明する。図1は電子カメラ101の構成を示すブロック図で、電子カメラ101は、光学系102と、メカニカルシャッタ103と、撮像素子104と、A/D変換部105と、画像バッファ106と、画像処理部107と、カメラ制御部108と、メモリ109と、表示部110と、操作部111と、メモリカードIF(インターフェース)112とで構成される。ここで、画像処理部107は、本発明に係る画像処理プログラムが搭載された画像処理装置に相当するブロックである。
図1において、光学系102に入射される被写体光は、メカニカルシャッタ103を介して撮像素子104の受光面に入射される。ここで、光学系102は、ズームレンズやフォーカスレンズなどの複数枚のレンズおよびレンズ駆動部や絞りなどで構成され、カメラ制御部108からの指令に応じて、ズームレンズやフォーカスレンズ或いは絞りなどが撮影条件に応じて制御される。
撮像素子104は、単板イメージセンサで構成され、受光面には光電変換部を有する複数の画素が二次元状に配置されている。そして、カラー情報を取得するために、例えば各画素にはRGB3色のいずれか1色のカラーフィルタが所定の配列で配置されており、撮像素子104は各画素毎にRGB3色のいずれか1色の色成分を有する画像信号を出力する。尚、本実施形態では、ベイヤー配列のカラーフィルタアレイが配置されているものとする。
A/D変換部105は、撮像素子104が出力する画像信号を各画素毎にデジタル値に変換し、1枚の撮影画像分の画像データを画像バッファ106に一時的に記憶する。例えば、撮像素子104の解像度が1000画素×1000画素である場合、100万画素分の画像データが画像バッファ106に取り込まれる。この時、画像バッファ106に取り込まれた画像データはRAWデータと呼ばれ、各画素にRGBいずれか1つの色成分を有するべイヤー配列の画像データである。
画像バッファ106は、揮発性の高速メモリで構成され、A/D変換部105が出力する撮影画像を一時的に記憶するだけでなく、画像処理部107が画像処理を行う際のバッファメモリとしても使用される。或いは撮影画像やメモリカードIF112に接続されたメモリカード112aに保存されている撮影済の画像を表示部110に表示する際の表示用バッファとしても使用される。
画像処理部107は、画像バッファ106に取り込まれたRAWデータに対して、ホワイトバランス処理,色補間処理,ガンマ補正処理,彩度強調処理,輪郭強調処理などを行う。さらに電子カメラ101の設定に応じて、JPEG規格などに準拠した画像圧縮方法で撮影画像の圧縮処理を行いJPEGデータを出力する。尚、画像処理部107の構成については後で詳しく説明する。
カメラ制御部108は、内部に記憶されたプログラムに従って動作するCPUで構成され、電子カメラ101全体の動作を制御する。例えば、カメラ制御部108は、操作部111を構成する撮影モード選択ダイヤルやレリーズボタンの操作に応じて、電子カメラ101の撮影モードを設定したり、レリーズボタン押下時には光学系102のレンズ制御や絞り制御を行ってメカニカルシャッタ103を開閉して、撮像素子104で被写体画像を撮像する。そして、カメラ制御部108は、撮像素子104からアナログの画像信号を読み出しながらA/D変換部105でデジタル値に変換し、1画面分の画像データ(RAWデータ)を画像バッファ106に取り込む。さらに、カメラ制御部108は、画像バッファ106に取り込まれたRAWデータに対してホワイトバランス処理や色補間処理などの画像処理を施すよう画像処理部107に指令し、画像処理後の画像データ(例えばJPEGデータ)に所定のファイル名やヘッダ情報を付加してメモリカードI/F112を介してメモリカード112aに保存する。
メモリ109は、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリで構成され、電子カメラ101の撮影モードや露出情報,フォーカス情報などのパラメータが記憶され、カメラ制御部108はこれらのパラメータを参照して電子カメラ101の動作を制御する。尚、これらのパラメータは、操作部111を介して行われるユーザー操作に応じて適宜更新される。
表示部110は、液晶モニタなどで構成され、カメラ制御部108によって撮影画像や電子カメラ101の操作に必要な設定メニュー画面などが表示される。
操作部111は、電源ボタン、レリーズボタン、撮影モード選択ダイヤル、カーソルボタンなどで構成される。ユーザーは、これらの操作ボタンを操作して電子カメラ101を使用する。尚、これらの操作ボタンの操作情報はカメラ制御部108に出力され、カメラ制御部108は操作部111から入力する操作情報に応じて電子カメラ101全体の動作を制御する。
メモリカードIF112は、電子カメラ101にメモリカード112aを接続するためのインターフェースで、カメラ制御部108はメモリカードIF112を介してメモリカード112aとの間で画像データを読み書きする。
以上が電子カメラ101の構成および基本動作である。
[画像処理部107の構成および動作]
次に、画像処理部107の構成および動作について詳しく説明する。図2は画像処理部107の構成例を示すブロック図である。図2において、画像処理部107は、ホワイトバランス部(WB部)201と、色補間部202と、ガンマ補正部203と、彩度強調部204と、輪郭強調部205と、画像圧縮部206とで構成される。尚、図2において、図1と同符号のものは同じものを示す。以下、画像処理部107の各部について詳しく説明する。
ホワイトバランス部201は、被写体の無彩色部分が無彩色の画像として撮影されるように、RGB各色のバランスを調整する係数(ホワイトバランスゲイン)を求め、RAWデータに乗算してホワイトバランス調整を行う。尚、ホワイトバランス処理後のRAWデータに対して、次の色補間処理に適した階調特性(ガンマ特性)に変換する処理を行う場合もある。また、図2において、RAWデータとは、各画素にRGB3色の中のいずれか1色の値を有するベイヤー配列の画像データを意味するものとし、例えば画像バッファ106から読み出すRAWデータとWB部201の処理前後のRAWデータは同じものではない。同様に、図2において、RGBデータとは、各画素にRGB3色の色成分の値を有する画像データを意味するものとし、例えば色補間部202が出力するRGBデータと輪郭強調部205が出力するRGBデータは同じものではない。
色補間部202は、画素毎にRGB3色のいずれか1色の値しか持たないRAWデータを画素毎にRGB3色の値を有するRGBデータに変換する処理を行う。
ガンマ補正部203は、色補間部202が出力するRGBデータに対して階調変換処理を行う。
彩度強調部204は、撮影画像が鮮やかな色彩の画像になるようにRGBデータの彩度を強調する処理を行う。
輪郭強調部205は、彩度強調部204が出力するRGBデータの画像の輪郭を強調する処理を行う。
画像圧縮部206は、輪郭強調部205が出力する画像に対して、JPEG規格など所定の方式で画像圧縮処理を行う。画像圧縮処理後の画像データ(例えばJPEGデータ)は、カメラ制御部108を介してメモリカードIF112に接続されているメモリカード112aに撮影画像として保存される。尚、画像圧縮処理を行わない場合は、画像圧縮処理前の画像データがメモリカード112aに保存される。
このように、画像処理部107は、画像バッファ106に取り込まれたRAWデータに対して、ホワイトバランス処理,色補間処理,ガンマ補正処理,彩度強調処理,輪郭強調処理、或いは画像圧縮処理を施してカメラ制御部108に出力する。
ここで、本願発明の特徴は画像処理部107の中の色補間部202の処理にあり、他の処理は省略したり上記以外の方法を用いても構わない。例えば、彩度強調部204の処理を省略したり、画像圧縮部206で画像圧縮処理を行わないようにしても構わない。
次に、色補間部202の構成および処理について、いくつかの例を挙げて説明する。
(第一実施形態)
図3は、第一実施形態に係る電子カメラ101における色補間部202の構成および処理の流れを示すブロック図である。色補間部202は、図2のWB部201から入力するRAWデータを処理して各画素にRGBデータを生成する。
図3において、色補間部202は、RAW画像入力部301と、方向判定部302と、G範囲設定部303と、G補間部304と、凹凸構造算出部305と、凹凸加算部306と、リンギングクリップ部307と、色変換部308とで構成される。
ここで、色補間部202に入力されるRAWデータについて説明する。このRAWデータは、例えば図4(a)に示すようなベイヤー配列の画像データで、各画素はRGB3色の内のいずれか1色の画素値を有している。尚、図4(a)は、分かり易いように5×5画素のベイヤー配列の例を示した図で、縦方向(行方向(j))の5行と、横方向(列方向(i))の5列が配置されている。例えば、(j−2)行目、(j)行目および(j+2)行目はR画素とG画素が交互に配置され、(j−1)行目および(j+1)行目はG画素とB画素が交互に配置されている。尚、図4(a)において、iおよびjは座標位置を示す整数で、例えばR(i,j)はj行i列目のR画素(i,j)のR成分値を示し、B(i−1,j−1)は(j−1)行(i−1)列目のB画素(i−1,j−1)のB成分値を示し、G(i,j+1)は(j+1)行(i)列目のG画素(i,j+1)のG成分値を示す。また、以降の各図の説明においても、図4(a)と同様に(i,j)の表記は画素座標を示す。尚、本実施形態では、ベイヤー配列のRAWデータを用いるが、デルタ配列など他の配列のRAWデータについても同様の処理を行うことにより、本実施形態に係る画像処理装置と同じ効果が得られる。
図3において、色補間部202には画像バッファ106からRAWデータが入力され、色補間部202は以下の処理を行う。
RAW画像入力部301は、画像バッファ106から図4(a)に示したようなベイヤー配列のRAWデータを入力する。そして、RAW画像入力部301は、G画素位置の画素値(G画素値と称する)を、方向判定部302と、G範囲設定部303と、G補間部304とに出力し、R画素位置の画素値(R画素値と称する)およびB画素位置の画素値(B画素値と称する)を、凹凸構造算出部305と、色変換部308の色差生成部351とに出力する。
方向判定部302は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、公知の方法により画像構造の方向判定処理を行う。例えば図4のR画素(i,j)を対象画素とした場合、以下のようにR画素(i,j)における方向判定処理を行う。ここで、縦・横・右下斜め(左上から右下方向)・右上斜め(左下から右上方向)の各方向の隣接画素差分値をそれぞれCV,CH,CD1,CD2と称する。
(式1)は、図5(a)に示したように、対象画素のR画素(i,j)を中心とする左右の列の8つのG画素を用いて、縦方向の隣接画素差分値CVを求める。尚、図5の各図における矢印は差分値を求めるためのペアとなる2つの画素を示している。
CV=(|G(i-1,j-2)-G(i-1,j)|+|G(i-1,j)-G(i-1,j+2)|
+|G(i,j-1)-G(i,j+1)|+|G(i+1,j-2)-G(i+1,j)|
+|G(i+1,j)-G(i+1,j+2)|)/5 …(式1)
(式2)は、図5(b)に示したように、対象画素のR画素(i,j)を中心とする上下の行の8つのG画素を用いて、横方向の隣接画素差分値CHを求める。
CH=(|G(i-2,j-1)-G(i,j-1)|+|G(i,j-1)-G(i+2,j-1)|
+|G(i-1,j)-G(i+1,j)|+|G(i-2,j+1)-G(i,j+1)|
+|G(i,j+1)-G(i+2,j+1)|)/5 …(式2)
(式3)は、図5(c)に示したように、対象画素のR画素(i,j)を中心とする左下から右上方向の8つのG画素を用いて、右下斜め(左上から右下)方向の隣接画素差分値CD1を求める。
CD1=(|G(i,j-1)-G(i+1,j)|+|G(i-1,j)-G(i,j+1)|
+|G(i-2,j+1)-G(i-1,j+2)|+|G(i+1,j-2)-G(i+2,j-1)|)/4 …(式3)
(式4)は、図5(d)に示したように、対象画素のR画素(i,j)を中心とする左上から右下方向の8つのG画素を用いて、右上斜め(左下から右上)方向の隣接画素差分値CD2を求める。
CD2=(|G(i,j-1)-G(i-1,j)|+|G(i+1,j)-G(i,j+1)|
+|G(i-1,j-2)-G(i-2,j-1)|+|G(i+2,j+1)-G(i+1,j+2)|)/4 …(式4)
ここで、隣接画素差分値CV,CH,CD1,CD2を求める式は上記に限定されず、またG画素だけでなくR画素やB画素を参照して求めてもよい。尚、いずれの方法であっても、画像構造の方向を判断することができればよい。
そして、(式5)および(式6)により、縦横方向判定結果HV(i,j)と、斜め方向判定結果DI(i,j)をRAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について算出する。具体的には、隣接画素差分値CV,CH,CD1,CD2を用いて画像構造の方向を判定する。例えば、縦方向の隣接画素差分値CVと横方向の隣接画素差分値CHの差が予め設定した閾値THより大きいか否かに応じて縦横方向判定結果HV(i,j)を求める。CVがCHよりも大きい場合は横方向の画像構造、CVがCHよりも小さい場合は縦方向の画像構造であるが、例えばRAW画像のノイズによる画素値の揺らぎによる判定誤りを防止するために閾値THを設定して、CVとCHの差が閾値TH以下の場合は縦でも横でもないと判定する。同様に、CD1がCD2よりも大きい場合は画像構造がCD2、CD1がCD2よりも小さい場合は画像構造がCD1となるが、判定誤りを防止するために閾値THを設定して、CD1とCD2の差が閾値TH以下の場合はCD1でもCD2でもないと判定する。
Figure 2012239133
Figure 2012239133
ここで、THは予め設定された閾値であり、例えばRAW画像のノイズによる画素値の揺らぎの標準偏差の3倍程度に設定する。
このようにして、画像構造の判定を行うことができる。尚、縦横方向判定結果HV(i,j)および斜め方向判定結果DI(i,j)のー1,0,1は方向判定結果を示すフラグである。
G範囲設定部303は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、(式7)と(式8)により、G値の最大値maG(i,j)と、G値の最小値miG(i,j)とを算出する。具体的には、(式5)および(式6)で求めた画像構造が縦の場合は、対象画素(i,j)の上下のG画素の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値maG(i,j)または最小値miG(i,j)とし、画像構造が横の場合は、対象画素(i,j)の左右のG画素の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値maG(i,j)または最小値miG(i,j)とする。また、画像構造が縦でも横でもない場合は、対象画素(i,j)の上下左右のG画素の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値maG(i,j)または最小値miG(i,j)とする。
Figure 2012239133
Figure 2012239133
ここで、max( )は( )内の最大値を表し、min( )は( )内の最小値を表す。
G補間部304は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、例えば(式9)により、G補間値G_itpl(i,j)を算出する。具体的には、(式5)および(式6)で求めた画像構造が縦の場合は、対象画素(i,j)の上下の2つのG画素の平均値をG補間値G_itpl(i,j)とし、画像構造が横の場合は、対象画素(i,j)の左右の2つのG画素の平均値をG補間値G_itpl(i,j)とする。また、画像構造が縦でも横でもない場合は、対象画素(i,j)の上下左右の4つのG画素の平均値をG補間値G_itpl(i,j)とする。
Figure 2012239133
凹凸構造算出部305は、例えば(式11)により、凹凸構造Δ(i,j)を算出する。尚、Δ(i,j)は、図6(d)に示すように、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)における凹凸成分値である。
ここで、Z2(i,j)は、図6(c)に示すように、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)において、(式10)で算出される値であり、Z(i,j)は、図6(b)に示すように、画素位置(i,j)におけるRAW画像のR画素値またはB画素値である。尚、図6(a)は図4(a)と同じベイヤー配列のRAW画像を示す。
Figure 2012239133
Figure 2012239133
凹凸加算部306が、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)について、例えば(式12)により、G補間値(G_itpl(i,j))に凹凸成分(Δ(i,j))を加算し、先鋭化された第二のG補間値G_itpl2(i,j)を算出する。
G_itpl2(i,j)=G_itpl(i,j)+k×Δ(i,j) …(式12)
ここで、kは凹凸加算の強さを制御するパラメータであり、例えばk=1程度に設定すればよい。
リンギングクリップ部307は、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)について、(式13)により、リンギングがクリップされた第3のG補間値G_itpl3(i,j)を算出する。具体的には、先に(式7)と(式8)により求めたG値の最大値maGおよびG値の最小値miGと、第2のG補間値G_itlp2とを比較して、第2のG補間値G_itlp2がmiG以下の場合はmiGを第3のG補間値G_itpl3とし、第2のG補間値G_itlp2がmaG以上の場合はmaGを第3のG補間値G_itpl3とする。また、第2のG補間値G_itlp2がmaGとmiGの間にある場合は第2のG補間値G_itlp2を第3のG補間値G_itpl3とする。
Figure 2012239133
このようにして、色補間部202は、図4(a)のRAW画像を入力して、図4(b)に示すようにRAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)における第3のG補間値G_itpl3を得ることができる。尚、図4(b)において、GrはR画素位置の第3のG補間値G_itpl3を示し、GbはB画素位置の第3のG補間値G_itpl3を示す。また、図4(c)および図4(d)においても同様に表記する。
以降で説明する色変換部308の処理は、一般に行われているRGBデータを生成する公知技術の一つである。
色変換部308は、リンギングクリップ部307が出力するRAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)の第3のG補間値G_itpl3と、RAW画像入力部301が出力するR画素値およびB画素値とを用いて、全画素のRGBデータを求める。図3の例では、色変換部308は、色差生成部351と、色差補間部352と、RGB変換部353とを有する。
色差生成部351は、リンギングクリップ部307が出力するRAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)の第3のG補間値G_itpl3と、RAW画像入力部301が出力するR画素値およびB画素値とを用いて、次の式により、R画素位置(またはB画素位置)(i,j)の色差Cr,Cbをそれぞれ生成する。
R画素位置のCr(i,j)の場合
Cr(i,j)=R(i,j)-G_itpl3(i,j)
B画素位置のCb(i,j)の場合
Cb(i,j)=B(i,j)-G_itpl3(i,j)
ここで、R(i,j),B(i,j)は、図4(b)に示すように、R画素位置(またはB画素位置)(i,j)におけるRAW画像入力部301が出力するR画素値およびB画素値である。このようにして、色差生成部351は、図4(c)に示すように、R画素位置(またはB画素位置)(i,j)の色差Cr(i,j),Cb(i,j)をそれぞれ生成する。
色差補間部352は、色差生成部351が求めたR画素位置(またはB画素位置)の色差Cr,Cbをアップサンプリングして全画素に対するCb2(i,j),Cr2(i,j)を生成する。例えばR画素位置では色差Crは既に求められているので色差Cbを求め、B画素位置では色差Cbは既に求められているので色差Crを求め、G画素位置では色差Crおよび色差Cbを求める。尚、この方法は公知の補間方法を用いることができるが、例えば以下の各式のように線形補間により求めることができる。
・RAW画像のR画素位置(i,j)の場合
Cb2(i,j)=(Cb(i-1,j-1)+Cb(i-1,j+1)+Cb(i+1,j-1)+Cb(i+1,j+1))/4
Cr2(i,j)=Cr(i,j)
・RAW画像のB画素位置(i,j)の場合
Cr2(i,j)=(Cr(i-1,j-1)+Cr(i-1,j+1)+Cr(i+1,j-1)+Cr(i+1,j+1))/4
Cb2(i,j)=Cb(i,j)
・RAW画像のR画素位置の横に隣接するG画素位置(i,j)の場合
Cr2(i,j)=(Cr(i-1,j)+Cr(i+1,j))/2
Cb2(i,j)=(Cb(i,j-1)+Cb(i,j+1))/2
・RAW画像のB画素位置の横に隣接するG画素位置(i,j)の場合
Cb2(i,j)=(Cb(i-1,j)+Cb(i+1,j))/2
Cr2(i,j)=(Cr(i,j-1)+Cr(i,j+1))/2
このようにして、色差補間部352は、図4(d)に示すように、全画素に対するCb2(i,j),Cr2(i,j)をそれぞれ生成する。
RGB変換部353は、全画素(i,j)について、次の各式によりR値(Rrgb(i,j)),G値(Grgb(i,j))およびB値(Brgb(i,j))を生成する。
・RAW画像のR画素位置(i,j)の場合は、実質的にBrgb(i,j)の計算だけを行えばよい。
Rrgb(i,j)=G_itpl3(i,j)+Cr(i,j)=R(i,j)
Brgb(i,j)=G_itpl3(i,j)+Cb2(i,j)
Grgb(i,j)=G_itpl3(i,j)
・RAW画像のB画素位置(i,j)の場合、実質的にRrgb(i,j)の計算だけを行えばよい。
Rrgb(i,j)=G_itpl3(i,j)+Cr2(i,j)
Brgb(i,j)=G_itpl3(i,j)+Cb(i,j)=B(i,j)
Grgb(i,j)=G_itpl3(i,j)
・RAW画像のG画素位置(i,j)の場合、実質的にRrgb(i,j)とBrgb(i,j)の計算だけを行えばよい。
Rrgb(i,j)=G(i,j)+Cr2(i,j)
Brgb(i,j)=G(i,j)+Cb2(i,j)
Grgb(i,j)=G(i,j)
このようにして、RGB変換部353は、図4(e)に示すように、全画素に対するRGBデータを生成することができる。
以上、説明してきたように、色補間部202は、RAW画像入力部301が入力するRAWデータをRGBデータに変換して出力する。特に本実施形態では、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)におけるG値を画像構造に従って補間を行うことにより、画像構造を先鋭に解像させるとともに、リンギングクリップ部307でリンギング成分をクリップすることにより、不自然なリンギングを抑制することができる。
尚、色補間部202で生成されたRGBデータは、図2で説明したように、画像処理部107において、ガンマ補正、彩度強調、輪郭強調或いはノイズ除去などの画像処理を行った後、カメラ制御部108により表示部110に表示したり、JPEGなどの画像圧縮処理後のJPEGデータをメモリカード112aに保存する。
ここで、本実施形態の各部と請求項との関係について説明する。本実施形態ではベイヤー配列の例を示しているので、ベイヤー配列のG成分は第一色成分に対応し、R成分およびB成分は第二色成分および第三色成分にそれぞれ対応する。この場合、第一色成分が既知で第二色成分と第三色成分が未知である第一種画素はG画素に対応し、第二色成分が既知で第一色成分と第三色成分が未知である第二種画素はR画素、第三色成分が既知で第一色成分と第二色成分が未知である第三種画素はB画素にそれぞれ対応する。そして、第一色成分が未知の対象画素はR画素またはB画素に対応する。そして、G補間部304は第一色成分補間部に対応し、対象画素近傍のG画素を参照して対象画素におけるG成分の補間値G_itplを第一補間値として生成する。凹凸構造算出部305は第一凹凸構造算出部に対応し、対象画素及び近傍のR画素またはB画素の少なくともどちらかを参照して第一の凹凸構造を算出する。凹凸加算部306は第一凹凸加算部に対応し、第一の凹凸構造ΔをG成分補間値G_itplに加算することによりG成分の第二補間値(G_itpl2)を生成する。G範囲設定部303は第一色範囲算出部に対応し、対象画素近傍のG画素を参照して対象画素におけるG成分の範囲を求める。リンギングクリップ部307はクリップ部に対応し、G成分の第二補間値(G_itpl2)をG成分の範囲内にクリップすることによりG成分の第三補間値(G_itpl3)を生成する。
ここで、上記の実施形態では、色変換部308は、RGBデータを生成して出力するようにしたが、輝度色差画像データを出力するようにしてもよいし、色差を生成せずに図4(b)の画像データから図4(e)のRGBデータを生成してもよい。或いは、様々な公知の色変換式によって変換可能な他の画像データフォーマットに変換して出力するようにしてもよい。いずれの場合であっても、図4(b)に示したように、本実施形態では、画像構造に従って補間を行うことにより、画像構造を先鋭に解像させるとともに、不自然なリンギングを抑制して、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)におけるG値を求めているので、以降の色変換部308で行われる処理に拘らず、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記の実施形態では、凹凸構造算出部303が凹凸成分Δ(i,j)を求める際に、Z2(R画素位置のR値とB画素位置のB値の加算値)を用いたが、代わりにZ(R画素位置のR値とB画素位置のB値のどちらか一方の値)を使用してもよい。一般に、色収差がある場合にはZ2を用いる方が画質が安定するが、Zを用いる方が処理が簡易になり、CPUの処理能力が低いカメラの場合や連写撮影など高速処理が求められる場合などに適している。
[効果]
次に、第一実施形態に係る電子カメラ101の効果について説明する。ここでは、リンギングクリップ部307の処理が無効な画像例と有効な画像例について説明し、第一実施形態に係る電子カメラ101では、どちらの場合でも良好な結果が得られることを説明する。
(リンギングクリップが無効な画像例)
図7は、ある画像の左上方向に立ち上がる輪郭線と交差する横方向の行401(R画素とG画素の行)におけるRAW画像のG画素値(●印)と、●印を通る実線は光学系102により撮像素子104の受光面に結像される本当のG成分の画像構造を示している。同様に、行401のR画素値(▲印)と、▲印を通る実線は光学系102により撮像素子104の受光面に結像される本当のR成分の画像構造を示している。尚、図7では、わかり易いように、G画素値とR画素値の値(光量)が行401において一定値だけ異なる場合の様子を描いてある。また、ベイヤー配列なので行401において、R画素とG画素は交互に配置され、それぞれの画素値もR値とG値とが交互に得られる。
図8(a)は、図7の座標8におけるG補間部305のG補間値(■印)を示した図である。■印は、左上方向に立ち上がる輪郭線付近のR画素位置に補間生成されたG補間値G_itplである。図8(a)からわかるように、■印は本当のG成分を示す実線からずれており、G補間値G_itplはボケた画像になる。
ここで、左上方向に立ち上がる輪郭線が行401方向と為す角度が45度未満の場合は、方向判定部302による方向判定で画像構造がCH(横)方向と判定され、CH方向の補間処理が行われるので、図8(a)に示すような補間結果になる。図8(a)の場合、座標8に示した下方向の矢印402は、凹凸構造Δに相当し、G補間値G_itplのボケを正しく推定していることがわかる。
図8(b)は、図8(a)のG補間値G_itplのずれを凹凸構造Δ分だけ補正した第二のG補間値G_itpl2(◆印)を示した図である。G補間値G_itplに矢印402の凹凸構造Δを加算することにより、ボケが解消した◆印の第二のG補間値G_itpl2が得られている。
図9(a)は、図8(b)の第二のG補間値G_itpl2にリンギングクリップ部307の処理を行った場合の様子を描いた図である。リンギングクリップ部307が第二のG補間値G_itpl2をクリップして、第三のG補間値G_itpl3を生成する処理を行うが、図9(a)の画像例では、miG≦G_itpl2≦maGなので、リンギングクリップ部307は、第二のG補間値G_itpl2をそのまま第3のG補間値G_itpl3とする。これにより、ボケが解消した良好な第二のG補間値G_itpl2と同様にリンギングクリップ部307が出力する第3のG補間値G_itpl3もボケが解消した良好な値である。
このように、リンギングクリップが無効となる画像例では、ボケが解消した良好な画像が得られることがわかる。
(リンギングクリップが有効な画像例)
次に、リンギングクリップが有効な場合について説明する。図9(b)は、先の例と同様に、画像の左上方向に立ち上がる輪郭線と交差する横方向の行401(R画素とG画素の行)におけるRAW画像のG画素値(●印)とR画素値(▲印)、および本当のG成分を示す●印を通る実線と、本当のR成分を示す▲印を通る実線とを描いた図である。先の例と異なるのは、輪郭線に対するR画素とG画素のサンプリング位置が横に1画素ずれており、輪郭線が座標7の位置で左上方向に立ち上がっている。これにより、補間処理の対象画素がある座標8に位置では変化が殆どない。
図9(b)の場合、凹凸構造算出部303は、矢印404で示したように、凹凸構造Δにより、G補間値G_itplのボケを誤って推定している。このため、図10(a)に示すように、G補間値G_itplの■印を矢印405だけ加算して◆印の第二のG補間値G_itpl2に補正している。このように、■印のG補間値G_itplに、誤って推定された矢印405の凹凸構造Δを加算することにより、◆印の第二のG補間値G_itpl2にはリンギングが発生してしまう。これが従来技術の問題点である。
そこで、本実施形態では、図10(b)に示すように、リンギングクリップ部307は、第二のG補間値G_itpl2をクリップした第3のG補間値G_itpl3を求める。この場合、リンギングクリップ部307は、G_itpl2≦miGなのでG_itpl3=miGにクリップし、リンギングが解消された★印のG_itpl3が生成される。
以上で説明したように、第一実施形態に係る電子カメラ101では、凹凸構造Δを加算することによって画像構造を先鋭に解像させるとともに、誤って補正し過ぎた場合の不自然なリンギングを抑制することができる。
(第二実施形態)
図11は、第二実施形態に係る電子カメラ101における色補間部202aの構成および処理の流れを示すブロック図である。尚、電子カメラ101の構成自体は第一実施形態で説明した図1と同じである。また、本実施形態における色補間部202aは、第一実施形態の色補間部202aと同様に、図2のWB部201から入力するRAWデータを処理して各画素にRGBデータを生成する。
図11において、色補間部202aは、図3の色補間部202と同じ処理を行うブロック(RAW画像入力部301、方向判定部302、G範囲設定部303、G補間部304、凹凸構造算出部305、凹凸加算部306、リンギングクリップ部307および色変換部308)に加えて、第二凹凸構造算出部309と、第二凹凸加算部310と、G補間値選択部311とで構成される。
ここで、色補間部202aに入力されるRAWデータは、図4(a)で説明したようにベイヤー配列の画像データである。
第二凹凸構造算出部309は、第二の凹凸構造Δ2(i,j)を算出する。尚、Δ2(i,j)は、図6(d)のΔ(i,j)と同様に、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)(i,j)における第二の凹凸成分値である。また、Z2(i,j)およびZ(i,j)は、第一実施形態と同様である。先ず、第二凹凸構造算出部309は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、近傍のZ2の範囲の最大値(maZ2)と最小値(miZ2)を(式14)と(式15)によって算出する。具体的には、(式5)および(式6)で求めた画像構造が縦の場合は、対象画素(i,j)の上下のR画素(またはB画素)のZ2の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値(maZ2)または最小値(miZ2)とし、画像構造が横の場合は、対象画素(i,j)の左右のR画素(またはB画素)のZ2の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値(maZ2)または最小値(miZ2)とする。また、画像構造が縦でも横でもない場合は、対象画素(i,j)の上下左右のR画素(またはB画素)のZ2の最大値または最小値を対象画素(i,j)の最大値(maZ2)または最小値(miZ2)とする。
Figure 2012239133
Figure 2012239133
ここで、max( )は( )内の最大値を表し、min( )は( )内の最小値を表す。
次に、(式16)により、対象画素(i,j)においてZ2が上記範囲から突出している大きさ(突出量:第二の凹凸成分値)であるΔ2(i,j)を求める。具体的には、対象画素(i,j)のZ2と、(式14)または(式15)で求めた対象画素(i,j)におけるZ2(i,j)の最大値(maZ2)または最小値(miZ2)と比較して、対象画素(i,j)のZ2(i,j)が最小値(miZ2)より小さい場合はZ2(i,j)と最小値(miZ2)の差の1/2をΔ2(i,j)とする。同様に、対象画素(i,j)のZ2(i,j)が最大値(maZ2)より大きい場合はZ2(i,j)と最大値(maZ2)の差の1/2をΔ2(i,j)とする。対象画素(i,j)のZ2(i,j)が最小値(miZ2)と最大値(maZ2)の間にある場合は突出量は無いものとし、Δ2(i,j)を0とする。
Figure 2012239133
第二凹凸加算部310は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、例えば(式17)によりG補間値G_itplに第二の凹凸成分値Δ2を付加して第4のG補間値G_itpl4(i,j)を算出する。
G_itpl4(i,j) = G_itpl(i,j) + k2 ×Δ2(i,j) …(式17)
ここで、係数k2は第二の凹凸成分値Δ2を加算する際の強さを制御する重み付けパラメータであり、例えばk2=1程度に設定する。
G補間値選択部311は、RAW画像の各R画素位置(または各B画素位置)について、(式18)により第3のG補間値G_itlp3と第4のG補間値G_itpl4のどちらか一方を選択して第5のG補間値G_itpl5とする。具体的には、先に(式7)と(式8)により求めたG値の最大値maGおよびG値の最小値miGと、第4のG補間値G_itlp4とを比較して、第4のG補間値G_itlp4がmaGとmiGの間にある場合は第3のG補間値G_itlp3を選択して第5のG補間値G_itpl5とし、それ以外の場合は第4のG補間値G_itlp4を選択して第5のG補間値G_itpl5とする。
Figure 2012239133
以降の色変換部308の処理については、第一実施形態の図3と同じなので重複する説明は省略する。但し、色変換部308は、第3のG補間値G_itlp3の代わりに第5のG補間値G_itpl5を用いる。そして、色変換部308は、図4(e)に示すように、全画素に対するRGBデータを生成する。
以上、説明してきたように、色補間部202aは、RAW画像入力部301が入力するRAWデータをRGBデータに変換して出力する。特に本実施形態では、RAW画像のR画素位置(またはB画素位置)におけるG値を画像構造に従って補間を行うことにより、画像構造を先鋭に解像させるとともに、リンギングクリップ部307でリンギング成分をクリップすることにより、不自然なリンギングを抑制することができる。さらに、G補間値選択部311は、G範囲設定部304が設定したG範囲に応じて、第二凹凸構造算出部309および第二凹凸加算部310が求めた第4のG補間値G_itlp4を選択するので、リンギングクリップ部307で誤って補正された補間値を適正値に戻すことができる。
尚、色補間部202aで生成されたRGBデータは、図2で説明したように、画像処理部107において、ガンマ補正、彩度強調、輪郭強調或いはノイズ除去などの画像処理を行った後、カメラ制御部108により表示部110に表示したり、JPEGなどの画像圧縮処理後のJPEGデータをメモリカード112aに保存する。
ここで、本実施形態の各部と請求項との関係について説明する。尚、第一実施形態で説明したように、ベイヤー配列のG成分、R成分およびB成分は第一色成分、第二色成分および第三色成分にそれぞれ対応し、第一種画素、第二種画素および第三種画素は、G画素、R画素およびB画素にそれぞれ対応する。また、第一色成分が未知の対象画素はR画素またはB画素に対応する。そして、第二実施形態で追加されたブロックの第二凹凸構造算出部309は第二凹凸構造算出部に対応し、対象画素及び近傍のR画素またはB画素の少なくともどちらかを参照して第二の凹凸構造を算出する。第二凹凸加算部310は第二凹凸加算部に対応し、第二の凹凸構造Δ2をG成分補間値G_itplに加算することによりG成分の第四補間値(G_itpl4)を生成する。G補間値選択部311は補間値選択部に対応し、G成分の第三補間値(G_itpl3)とG成分の第四補間値(G_itpl4)のうちどちらか一方を選択する。
尚、本実施形態では、第一実施形態と同様に、色変換部308はRGBデータを生成して出力するようにしたが、輝度色差画像データを出力するようにしてもよいし、色差を生成せずにRGBデータを生成してもよい。或いは、他の画像データフォーマットに変換して出力するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る電子カメラ101では、撮像したRAW画像のR画素位置(またはB画素位置)におけるG値を求める際に、画像構造に従って適切な補間を行うことにより、画像構造を先鋭に解像させるとともに、不自然なリンギングを抑制することができる。特に本実施形態では、リンギングクリップ部307で誤って補正された補間値を適正値に戻すことにより、高周波成分の高い画像構造でも精度良く再現することができる。
また、上記の実施形態では、凹凸構造算出部303が凹凸成分Δ(i,j)を求める際に、Z2(R画素位置のR値とB画素位置のB値の加算値)を用いたが、代わりにZ(R画素位置のR値とB画素位置のB値のどちらか一方の値)を使用してもよい。一般に、色収差がある場合にはZ2を用いる方が画質が安定するが、Zを用いる方が処理が簡易になり、CPUの処理能力が低いカメラの場合や連写撮影など高速処理が求められる場合などに適している。
また、G補間値選択部311の判定条件を次の変形例1および変形例2のように設定してもよい。
[変形例1]
G補間値選択部311の判定条件の変形例1として、第3のG補間値G_itlp3または第4のG補間値G_itlp4のうち、(式19)によってG補間値G_itplに対して大きく変更された方を選択する。
Figure 2012239133
[変形例2]
G補間値選択部311の判定条件の変形例2として、(式20)に示すように、第3のG補間値G_itlp3と第二のG補間値G_itlp2の差分値と、第4のG補間値G_itlp4と第二のG補間値G_itlp2の差分値のうち小さい方を選択する。
Figure 2012239133
[効果]
次に、第二実施形態に係る電子カメラ101の効果について説明する。図12(a)は、繊細な高周波の画像構造(例えば縦筋など)の一例を示している。尚、図12(a)は、図7と同様に、横方向の行401(R画素とG画素の行)におけるRAW画像のG画素値(●印)と、●印を通る実線は光学系102により撮像素子104の受光面に結像される本当のG成分の画像構造を示している。同様に、行401のR画素値(▲印)と、▲印を通る実線は光学系102により撮像素子104の受光面に結像される本当のR成分の画像構造を示している。尚、図12(a)では、図7と同様に、G画素値とR画素値の値(光量)が行401において一定値だけ異なる場合の様子を描いてある。また、ベイヤー配列なので行401において、R画素とG画素は交互に配置され、それぞれの画素値もR値とG値とが交互に得られる。
図12(a)は、図7の座標8におけるG補間部305のG補間値(■印)を示した図である。■印は、高周波成分の高い縦筋付近のR画素位置に補間生成されたG補間値G_itplである。図12(a)からわかるように、■印は本当のG成分を示す実線からずれており、G補間値G_itplはボケた画像になる。
ここで、図12(a)の矢印501は凹凸成分Δであり、G補間値G_itplのボケを少し補正する方向を再現している。従って、図12(b)に示すように、G補間値G_itplに凹凸成分Δを加算することにより、繊細な構造をある程度再現した◆印の第二のG補間値G_itpl2を生成することができる。
しかしながら、図13(a)において、リンギングクリップ部307の処理により、◆印の第二のG補間値G_itpl2がクリップされて★印の第3のG補間値G_itpl3(=miG)に補正され、縦筋などの繊細な構造を再現しなくなってしまう。
そこで、図13(b)に示すように、第二凹凸構造算出部309が矢印504の第二の凹凸成分Δ2を算出している。第二の凹凸成分Δ2は、対象画素近傍のZ2の値の範囲に対して対象画素位置のZ2が突出する量を表しており、図13(b)に示すような縦筋の繊細な画像構造を再現できる。
そして、図14(a)に示すように、第二凹凸加算部310は、G補間値G_itplに第二凹凸成分Δ2を加算した×印の第4のG補間値G_itpl4を生成する。
さらに、図14(b)に示すように、G補間値選択部311は、第3のG補間値G_itpl3と第4のG補間値G_itpl4のうち、近傍のG画素の範囲に比べてより突出している方を選択する。同図の例では、第4のG補間値G_itpl4が第5のG補間値G_itpl5として選択される。このようにして、縦筋のような高周波成分の高い画像構造を精度良く再現することができる。
尚、図4で説明したような高周波成分が高くない通常の輪郭線に対して、本実施形態の処理を適用する場合、Z2が0に近い値になるので第二凹凸成分Δ2は0となり、本実施形態の処理結果は第一実施形態の結果と同じになる。
以上、本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラについて、各実施形態で例を挙げて説明してきたが、画像処理部107の処理を単独の画像処理装置やパソコンの画像処理プログラムで実現しても構わない。この場合は、例えば画像バッファ106の代わりに撮影済みのRAWデータが記憶されたメモリカードなどの記憶媒体をパソコンに装着して画像処理部107の各処理を実行し、再びメモリカードに処理後の画像データを記憶する。或いは、色補間部202の処理だけを実行して、RAWデータをRGBデータなどに変換するようにしても構わない。
尚、本発明に係る画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラについて、各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
101・・・電子カメラ;102・・・光学系;103・・・メカニカルシャッタ;104・・・撮像素子;105・・・A/D変換部;106・・・画像バッファ;107・・・画像処理部;108・・・カメラ制御部;109・・・メモリ;110・・・表示部;111・・・操作部;112・・・メモリカードIF;112a・・・メモリカード;201・・・ホワイトバランス部(WB部);202・・・色補間部;202a・・・色補間部;203・・・ガンマ補正部;204・・・彩度強調部;205・・・輪郭強調部;206・・・画像圧縮部;301・・・RAW画像入力部;302・・・方向判定部;303・・・G範囲設定部;304・・・G補間部;305・・・凹凸構造算出部;306・・・凹凸加算部;307・・・リンギングクリップ部;308・・・色変換部;309・・・第二凹凸構造算出部;310・・・第二凹凸加算部;311・・・G補間値選択部;351・・・色差生成部;352・・・色差補間部;353・・・RGB変換部

Claims (11)

  1. 二次元状に配列された第一色成分,第二色成分および第三色成分のいずれかに対応する複数の画素のうち、第一色成分が既知であり第二色成分と第三色成分が未知である第一種画素と、第二色成分が既知であり第一色成分と第三色成分が未知である第二種画素と、第三色成分が既知であり第一色成分と第二色成分が未知である第三種画素とで構成される画像データを入力する画像入力部と、
    前記第一色成分が未知の対象画素について、前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して第一色成分の第一補間値を求める第一色成分補間部と、
    前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第一の凹凸構造を算出する第一凹凸構造算出部と、
    前記第一の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第二補間値を求める第一凹凸加算部と、
    前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して前記対象画素における第一色成分の範囲を求める第一色範囲算出部と、
    前記第二補間値を前記範囲内にクリップして第三補間値を求めるクリップ部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記第一凹凸構造算出部は、前記対象画素近傍の前記参照する画素の平均値と前記対象画素の値との差を求めることにより、前記対象画素における凹凸構造を算出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像処理装置において、
    前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第二の凹凸構造を算出する第二凹凸構造算出部と、
    前記第二の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第四補間値を求める第二凹凸加算部と、
    前記第三補間値と前記第四補間値のどちらか一方を前記第一色範囲算出部が設定した前記範囲に基づいて選択する補間値選択部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記第二凹凸構造算出部は、前記対象画素近傍において前記第一凹凸算出部が参照した色成分の範囲を求め、前記対象画素の値が前記色成分の範囲に対する突出量を求めることにより、前記第二の凹凸構造を算出する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記補間値選択部は、前記第四補間値が前記第一色範囲算出部が求めた第一色成分の範囲内にある場合には前記第三補間値を選択し、前記範囲外にある場合には前記第四補間値を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記補間値選択部は、前記第三補間値と前記第四補間値のうち、前記第一補間値との差異が大きい方を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記補間値選択部は、前記第三補間値と前記第四補間値のうち、前記第二補間値との差異が大きい方を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記配列はベイヤー配列に対応し、前記第一色成分,前記第二色成分および前記第三色成分はG成分,R成分およびB成分にそれぞれ対応し、前記第一種画素,前記第二種画素および前記第三種画素はG画素,R画素およびB画素にそれぞれ対応する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 二次元状に配列された第一色成分,第二色成分および第三色成分のいずれかに対応する複数の画素のうち、第一色成分が既知であり第二色成分と第三色成分が未知である第一種画素と、第二色成分が既知であり第一色成分と第三色成分が未知である第二種画素と、第三色成分が既知であり第一色成分と第二色成分が未知である第三種画素とで構成される画像データを入力して、各画素毎に第一色成分,第二色成分および第三色成分が含まれる画像データを生成する色補間処理をコンピュータで実行する画像処理プログラムであって、
    前記入力された画像データに対して、前記第一色成分が未知の対象画素について、前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して第一色成分の第一補間値を求める第一色成分補間ステップと、
    前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第一の凹凸構造を算出する第一凹凸構造算出ステップと、
    前記第一の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第二補間値を求める第一凹凸加算ステップと、
    前記対象画素近傍の前記第一種画素を参照して前記対象画素における第一色成分の範囲を求める第一色範囲算出ステップと、
    前記第二補間値を前記範囲内にクリップして第三補間値を求めるクリップステップと
    を有することを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 請求項9に記載の画像処理装置において、
    前記対象画素及び前記対象画素近傍の前記第二種画素と前記第三種画素の少なくとも一方の画素を参照して、前記対象画素における第二の凹凸構造を算出する第二凹凸算出ステップと、
    前記第二の凹凸構造を前記第一補間値に加算して第四補間値を求める第二凹凸加算ステップと、
    前記第三補間値と前記第四補間値のどちらか一方を前記第一色範囲算出部が設定した前記範囲に基づいて選択する補間値選択ステップと
    を更に設けたことを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 請求項1から8に記載の画像処理装置を搭載する電子カメラであって、
    光学系を介して入射する被写体光を各画素毎に複数の色成分のいずれか1つの色成分を有する複数画素で構成される画像を撮影して前記画像処理装置に出力する撮像部と、
    前記画像処理装置が出力する画像を記憶媒体に記録する記録部と
    を有することを特徴とする電子カメラ。
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