JP5278421B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5278421B2
JP5278421B2 JP2010284675A JP2010284675A JP5278421B2 JP 5278421 B2 JP5278421 B2 JP 5278421B2 JP 2010284675 A JP2010284675 A JP 2010284675A JP 2010284675 A JP2010284675 A JP 2010284675A JP 5278421 B2 JP5278421 B2 JP 5278421B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chromatic aberration
signal
correction
unit
luminance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010284675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012134736A (ja
Inventor
靖 油井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JVCKenwood Corp
Original Assignee
JVCKenwood Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JVCKenwood Corp filed Critical JVCKenwood Corp
Priority to JP2010284675A priority Critical patent/JP5278421B2/ja
Publication of JP2012134736A publication Critical patent/JP2012134736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278421B2 publication Critical patent/JP5278421B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、レンズの色収差により発生する画像の色ずれを補正することができる撮像装置に関する。
一般に、映像を撮影する撮影装置(カメラ)に用いられるレンズは、入射する光の波長に依存して屈折率が変化する。このため、入射した光の波長が長い場合と波長が短い場合とでは結像する位置にずれが生じる。そのため、レンズを介して撮影された映像にはにじみが生じる。これがレンズの色収差と呼ばれるものである。
つまり、映像を赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色から構成し、緑色の帯域の波長を基準にした場合、赤色の帯域の波長は緑色の帯域より長く、青色の帯域の波長は緑色の帯域より短くなる。そのため、緑色に比べて波長の長い赤と波長の短い青とが緑色を挟んで互いに異なる方向にずれるため、白色と黒色の境界部の映像が撮影された際に境界部には赤色或は青色のにじみが発生する。
色収差には、軸上色収差と倍率色収差とがある。
軸上色収差とはレンズの焦点距離が波長によって違うために、色によって像面の位置が前後にずれることであり、倍率色収差とは色によって像の倍率が異なり、像の大きさが異なることである。
軸上色収差は、絞りの調整で改善できるが、倍率色収差の改善は困難であった。
そこで、倍率色収差による映像のにじみを補正する技術として、緑に対する赤、青の光の結像位置のずれの量を各画素について予め求めておき、撮影された映像の赤と青の原色信号についてずれを補正する技術が特許文献1に開示されている。
また、一般に映像を記録媒体に保存する形式には輝度Yと色差CbCrが用いられる。しかしながら、倍率色収差は光の波長の違いによって発生するため、補正をおこなう場合はRGBでおこなわなければ良好な結果が得られない。そこで、特許文献2には、輝度(Y)信号と色差(CbCr)信号をR、G、Bの原色信号に変換し、レンズの歪曲収差によるひずみと、倍率色収差による色にじみとを補正する技術が開示されている。
特開平6−292207号公報 特開2000−3437号公報
しかしながら、特許文献1記載の撮像装置では、全ての画素に関して緑に対する赤、青の光の結像位置のずれの量を予め求め、記憶しておく必要があり非常に手間がかかっていた。
また、特許文献2記載の収差補正方法では、YCrからRを、YCbからBを簡易的に変換してからRとBを補正して補正後のCb’Cr’を生成しており、処理量は削減されるが、YにもRB成分が含まれているにもかかわらず全く処理をおこなっていないために、色ずれが残ってしまうという問題があった。
そこで、色収差による色にじみの補正をおこなうと共に、色変換をおこなう際にYの高周波成分の精細度感を低下させることのない撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、(1)〜(3)に記載の撮像装置を提供する。
(1)入射した光を光電変換し赤色光,緑色光,及び青色光に対応したそれぞれの検出信号として出力する撮像素子(3)と、前記撮像素子(3)から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号を補正前の輝度信号及び補正前の色差信号に変換して出力する第1の輝度・色差変換部(14)と、前記撮像素子3に撮像対象となる像を結像すると共に、撮像時のレンズ情報である撮像情報を出力するレンズ部(2)と、複数のレンズのレンズ情報とレンズ情報に対応した倍率色収差補正データが関連付けられ記憶されており、前記レンズ部(2)から前記撮像情報が入力した際に、前記撮像情報に近似するレンズ情報に対応した倍率色収差補正データを出力する補正データ記憶部(7)と、前記補正データ記憶部(7)から出力された前記倍率色収差補正データに基づいて前記撮像素子(3)から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号の色収差を補正し、赤色光,緑色光,及び青色光に対応する補正信号として出力する色収差補正部(9,10)と、前記色収差補正部(9,10)から出力した赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記補正信号を輝度信号及び色差信号に変換し補正後の輝度信号及び出力色差信号として出力する第2の輝度・色差変換部(11)と、前記補正データ記憶部(7)から出力された赤の水平方向の倍率色収差補正パラメータRx、赤の垂直方向の倍率色収差補正パラメータRy、青の水平方向の倍率色収差補正パラメータBx、青の垂直方向の倍率色収差補正パラメータByを用いて所定の演算式に基づいて、前記第1の輝度・色差変換部(14)から出力された補正前の輝度信号及び、前記第2の輝度・色差変換部(11)から出力された補正後の輝度信号の混合する比率を算出する混合比設定部(12)と、前記混合比設定部(12)で算出された比率に基づき補正前の輝度信号及び補正後の輝度信号を混合し、出力輝度信号として出力する輝度信号混合部(13)と、を備えることを特徴とする撮像装置(11)。
(2)入射した光を光電変換し赤色光,緑色光,及び青色光に対応したそれぞれの検出信号として出力する撮像素子(3)と、前記撮像素子(3)から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号を補正前輝度信号及び補正前色差信号に変換して出力する第1の輝度・色差変換部(14)と、前記撮像素子(3)に撮像対象となる像を結像すると共に、撮像時のレンズ情報である撮像情報を出力するレンズ部(2)と、複数のレンズのレンズ情報とレンズ情報に対応した倍率色収差補正データが関連付けられ記憶されており、前記レンズ部(2)から前記撮像情報が入力した際に、前記撮像情報に近似するレンズ情報に対応した複数の倍率色収差補正データを出力する補正データ記憶部(7)と、前記補正データ記憶部(7)から出力された複数の前記倍率色収差補正データに基づいて前記撮像情報に対応する倍率色収差補正データを算出し、補正データとして出力する補正パラメータ演算部(8)と、前記補正パラメータ演算部(8)から出力された前記補正データに基づいて前記撮像素子(3)から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号の色収差を補正し、赤色光,緑色光,及び青色光に対応する補正信号として出力する色収差補正部(9,10)と、前記色収差補正部(9,10)から出力した赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記補正信号を輝度信号及び色差信号に変換し補正後の輝度信号及び出力色差信号として出力する第2の輝度・色差変換部(11)と、前記補正パラメータ演算部(8)から出力された赤の水平方向の倍率色収差補正パラメータRx、赤の垂直方向の倍率色収差補正パラメータRy、青の水平方向の倍率色収差補正パラメータBx、青の垂直方向の倍率色収差補正パラメータByを用いて所定の演算式に基づいて、前記第1の輝度・色差変換部(14)から出力された補正前輝度信号及び、前記第2の輝度・色差変換部(11)から出力された補正後の輝度信号の混合する比率を算出する混合比設定部(12)と、前記混合比設定部(12)で算出された比率に基づき補正前輝度信号及び補正後の輝度信号を混合し、出力輝度信号として出力する輝度信号混合部(13)と、を備えることを特徴とする撮像装置(21)。
(3)前記第1の輝度・色差変換部14で変換された補正前の輝度信号及び色差信号に対して信号処理をおこなった後、補正前の輝度信号及び色差信号を赤色光,緑色光,及び青色光に対応する信号に変換する原色信号変換部6を更に備えることを特徴とする(1)または(2)に記載の撮像装置(1)。
本発明によれば、色収差による色にじみの補正をおこなうことができる。更に、色変換をおこなう際にYの高周波成分の精細度感を維持することができる。
本発明の第1の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の撮像装置における補正の制御点を示す概略図である。 本発明の実施形態の撮像装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の倍率色収差補正パラメータの算出方法の一例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
以下に、本発明に係る倍率色収差補正装置及び撮像装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、全図において、共通な機能を有する部品には同一符号を付して示し、一度説明したものに関しては、繰り返した説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の撮像装置の構成の一実施例を示したブロック図である。
撮像装置1は、レンズ部2、と撮像素子3と前処理部(第1の輝度・色差変換部)4と倍率色収差補正部5を備えている。
更に、倍率色収差補正部5は、RGB変換部(原色信号変換部)6と、補正データ記憶部7と、補正パラメータ演算部8と、R倍率色収差補正部9と、B倍率色収差補正部10と、YC変換部(第2の輝度・色差変換部)11と、混合比設定部12と、Y混合部(輝度信号混合部)13とを備える。
レンズ部2は、撮像対象となる対象物の画像を光学的に取り込み撮像素子3上に結像させるものである。
撮像素子3には、CCD(Charge Coupled Device)或はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などのイメージセンサが用いられる。イメージセンサでは、入射した光が光電変換され光量に応じた検出信号を出力する。
1つの撮像素子3でカラー画像を撮像する単板方式の場合、撮像素子3にはイメージセンサ上に特定の色を透過するカラーフィルタがイメージセンサの各画素に対応して配置され、入射した光がカラーフィルタにより光の三原色に分けられ、カラー画像が撮像される。
ここで、イメージセンサの各画素に対するカラーフィルタの赤色(R),緑色(G)及び青色(B)の配置の一例として、ベイヤ配列がある。
ベイヤ配列は、カラーフィルタのR,G,Bの内GをR,Bの2倍の数として、4画素を一つの単位にした際にGに2画素をR及びBに各1画素を振り分け、これらを使ってカラー画像の情報を得るものである。
撮像素子3では、入射した光が光電変換されR,G,Bの各色の色(RGB)の検出信号として出力される。
前処理部4は、RGBの検出信号が入力した際に、必要に応じて画素欠陥の補間処理をおこなう。その後、RGBの検出信号を輝度(Y)信号及び色差(CbCr)信号に変換すると共に、ガンマ調整処理等の信号処理をおこなう。
R,G,Bの各色の色信号は、情報量が多いことから処理をおこなうのに機器に付加がかかり、保存する場合の記録容量を多く必要とする。このため、「明るさに較べて色に対する分解能が低い」という人間の目の特性を利用して色成分の情報を削減する色差方式用いて伝送や記録の効率化を図っている。
RGB変換部6は、入力したY信号及びCbCr信号をRGB信号に再変換する。
補正データ記憶部7は、レンズのズーム位置や絞りの位置等のレンズデータ(レンズ情報)に応じた倍率色収差補正データが予め記憶されている。
ここで、倍率色収差補正データは、ある1つのレンズデータに対応する1画面の全ての制御点における倍率色収差補正パラメータの集まりを意味しており、倍率色収差補正パラメータは、ある画素における倍率色収差補正データを意味している。
補正データ記憶部7に記憶されている倍率色収差補正データは、レンズデータに対応した全てのデータであることが理想的ではある。しかしなら、ここでは記憶するデータ数を削減するため、複数のサンプルレンズデータを予め決めておき、そのサンプルレンズデータに対応する倍率色収差補正データのみ記憶する。
更に、あるサンプルレンズデータにおける倍率色収差補正データとして全画素に対応する倍率色収差補正データを持つのは現実的ではない。そこで、図2(a)に示すように、取り込んだ画像に対して所定の間隔(図2(a)では、格子状)に分割するよう設定した各制御点における倍率色収差補正パラメータを持つようにする。
倍率色収差補正パラメータは、図2(b)に示すようにある画素におけるG光の中心位置に対してR光の中心位置及びB光の中心位置がそれぞれ水平(Rx及びBx)、垂直(Ry及びBy)に離れている距離を示すものである。
補正パラメータ演算部8は、レンズ部2から撮像時のレンズのズーム位置や絞りの位置等のレンズデータが入力した際に、入力したレンズデータに対応するサンプルレンズデータが補正データ記憶部7に記憶されている場合、入力したレンズデータに対応する倍率色収差補正データを読み出す。
一方、撮像時のレンズのズーム位置や絞りの位置等のレンズデータが補正パラメータ演算部8に入力した際に、入力したレンズデータに対応するサンプルレンズデータが補正データ記憶部7に記憶されていない場合、補正パラメータ演算部8は、入力したレンズデータに近似するサンプルレンズデータに対応する倍率色収差補正データを複数読み出し、読み出された倍率色収差補正データを補間処理して入力したレンズデータに対応する補間された倍率色収差補正データを生成する。
更に、補正パラメータ演算部8では、画素毎の補正をおこなうため倍率色収差補正データから処理対象画素の近傍の複数の制御点における倍率色収差補正パラメータを抽出し、複数の制御点における倍率色収差補正パラメータを補正して処理対象画素の倍率色収差補正パラメータを生成する。
R倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10は、それぞれ入力したR信号及びB信号を補正パラメータ演算部8から入力される補正パラメータに基づいて補正をおこなう。
YC変換部11は、RGB信号をY信号とCbCr信号とに変換する。
混合比設定部12は、補正されたY信号と補正前のY信号との混合比を補正パラメータ演算部8から入力される倍率色収差補正パラメータの補正量に基づいて算出する。
Y混合部13は、混合比設定部12で算出された混合比を用いて補正されたY信号と補正前のY信号とを混合し新たなY信号として出力する。
次に、図3のフローチャートを合わせ用いて、本発明の撮像装置1の動作について説明する。
撮影時に補正パラメータ演算部8では、撮影に用いるレンズのズーム位置や絞りの位置等のレンズデータをレンズ部2から入手する。(ステップS1)
補正パラメータ演算部8はレンズ部2からのレンズデータが入力すると、補正データ記憶部7に記憶されているサンプルレンズデータのうち、入力したレンズデータに等しい、或は、近似するサンプルレンズデータに対応する倍率色収差補正データを読み出し、必要に応じて読み出された倍率色収差補正データを補間する。
更に、補正パラメータ演算部8では、倍率色収差補正データから各画素位置での倍率色収差補正パラメータを倍率色収差補正データが有する各制御点における倍率色収差補正パラメータを補間して算出する。
この結果、各色の各画素における倍率色収差補正パラメータを得ることができる。(ステップS2)
ここで、図4を用いて倍率色収差補正パラメータの算出方法の一例を説明する。画素位置をP(X,Y)とし、Pの近傍制御点をQ1(n,m),Q2(n+1,m)、Q3(n,m+1)、Q4(n+1,m+1)、倍率色収差補正データ内の制御点Q1における赤の水平方向の倍率色収差パラメータをRx(n,m)と表すと、Pにおける赤の水平方向の倍率色収差補正パラメータRxは、Rx(n,m)、Rx(n+1,m)、Rx(n,m+1)、Rx(n+1,m+1)からバイリニア補間によって算出する。ここで、nは格子状の制御点座標におけるQ1の水平方向の座標、mは垂直方向の座標を表すこととする。赤の垂直方向の倍率色収差補正パラメータRy、青の水平方向の倍率色収差補正パラメータBx、青の垂直方向の倍率色収差補正パラメータByも同様の方法にて算出する。
各色の各画素における倍率色収差補正パラメータは混合比設定部12に入力し、補正後のY信号と補正前のY信号との混合比を補正パラメータ演算部8から入力される倍率色収差補正パラメータの補正量に基づいて算出する。
混合比kは、ステップS2にて求めた倍率色収差補正パラメータRx、Ry、Bx、Byを用いて以下の式により求められる。
k=(|Rx|+|Ry|+|Bx|+|By|)/(2Mx+2My)
ここで、Mx、Myはそれぞれ水平方向、垂直方向の倍率色収差補正パラメータの最大値で、予め決まった値である。補正量が多い時にkが大きくなり、少ない時にはkが小さくなる。また、kは下記のように求めても良い。(ステップS3)
Figure 0005278421
レンズ部2を経由して撮像素子3に入力した映像光は、撮像素子3内で光電変換されR信号,G信号,B信号からなるRGBの検出信号として出力される。
撮像素子3から出力された検出信号は前処理部4に入力し、画素欠陥の補間処理がおこなわれる。前処理部4では、更にRGBの検出信号からY信号及びCbCr信号への色空間の変換をおこなった後、Y信号とCbCr信号を用いてガンマ調整処理等の信号処理をおこなう。
前処理部4で変換されたY信号及びCbCr信号は、倍率色収差補正部5に入力し、 倍率色収差補正部5に入力したY信号及びCbCr信号は、RGB変換部6においてRGB信号に再変換される。(ステップS4)
R倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10は、それぞれ入力したR信号及びB信号に対して補正パラメータ演算部8から入力される倍率色収差補正パラメータに基づいて1画素単位で補正をおこなう。
補正パラメータ演算部7からのR倍率色収差補正パラメータを(Rx,Ry)、処理対象の画素位置を(X,Y)とすると、補正時に読み出すべき画素位置は(X+Rx,Y+Ry)となる。実際には、Rx、Ryは整数ではなく小数部も持ちうるため、近傍画素からの補間生成を行う。例えば、Rx,Ryの整数部を[Rx]、[Ry]と表すと、P1([Rx],[Ry]),P2([Rx+1],[Ry]),P3([Rx],[Ry+1]),P4([Rx+1],[Ry+1])の近傍4点の画素値を用いてバイリニア補間にて生成する。もちろんバイキュービックやスプライン等他の補間方法を用いても良い。(ステップS5)
補正されたR信号及びB信号と、G信号とがYC変換部11に入力し、RGB信号からY信号及びCbCr信号に変換される。(ステップS6)
ステップS6で変換された補正後のCbCr信号は外部に出力され、補正後のY信号はY混合部13に入力する。Y混合部13には、前処理部4から補正前のY信号も入力する。
Y混合部13では、入力した補正前のY信号と補正後のY信号とを混合比設定部12で算出された混合比を用いて混合し新たなY信号として外部に出力する。ここで、補正前のY信号をYa、補正後のY信号をYb、混合する際のYaの割合をkとすると、混合後のY信号(Yc)は、次式で表される。
Yc=(1−k)×Ya+k×Yb
(ステップS7)
次に、全画素における色収差補正が終了したことを判定する。(ステップS8)
ステップS8の判定において全画素の色収差補正が終了していないとされた場合は、ステップS2に戻って次の画素の色収差補正をおこなう。一方、ステップS8の判定において全画素の色収差補正が終了したと判定された場合、全ての処理を終了する。
以上、説明したように、本発明の実施形態では、予めいくつかのサンプルレンズデータに対応した倍率色収差補正データを補正データ記憶部5に記憶し、対象となるレンズデータに対応した倍率色収差補正データを補間して生成するため、対象となるレンズデータに適合した倍率色収差補正をおこなうことができる。
更に、本発明の実施形態では、Y混合比設定部11とY混合部12を備えることによって、処理前のY信号(Ya)と補正後のY信号(Yb)の混合比率(1−k:k)を収差補正量が多い時にYbの比率を大きくし、収差量が少ない時にYaの比率を大きくするといったように、収差量に応じて混合比を変更することができる。
それにより、収差量が少ない画素には処理前のY信号を多く混合することにより精細感を保つことが出来、収差量が多い画素には補正後のYを多く混合することにより色にじみを軽減することができる。
<第2の実施形態>
図1に示す第1の実施形態に対して、前処理部3及びRGB変換部6を削除した第2の実施形態を図5に示す。
第2の実施形態については、第1の実施形態の説明と異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、第2の実施形態の撮像装置11では撮像素子3から出力されたRGBの検出信号をY信号及びCbCr信号に変換することなく、直接R倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10に入力して倍率色収差の補正をおこなっている。
ここで、R倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10に入力する前に、RGBの検出信号に対して画素欠陥の補間処理をおこなってもよい。
更に、第2の実施形態では、撮像素子3から出力されたRGBの検出信号に対して直接倍率色収差補正をおこなっている。そこで、撮像素子3から出力されたRGBの検出信号は、R倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10に送られると共に、YCbCr変換部14においてY信号が生成され、補正前のY信号(Ya)としてY混合部13に対して出力される。
<第3の実施形態>
図5に示す第2の実施形態に対して、補正パラメータ演算部7を削除した第3の実施形態を図6に示す。
第3の実施形態については、第2の実施形態の説明と異なる点を中心に説明する。
第3の実施形態の撮像装置21では、レンズ部2から出力されたレンズデータを直接補正データ記憶部7に入力する。補正データ記憶部7では、入力したレンズデータに最も近似するサンプルレンズデータの倍率色収差補正データを読み出し、レンズ部2から入力したレンズデータに対応する倍率色収差補正データとしてR倍率色収差補正部9及びB倍率色収差補正部10に出力する。
補正データ記憶部7に記憶されたサンプルレンズデータに対応する倍率色収差補正データが多い場合、及びそれぞれのサンプルレンズデータに対応する倍率色収差補正データに変化が少ない場合に、直接補正データ記憶部7にレンズデータを入力する第3の実施形態の構成は有効である。
以上、説明したように、本発明の実施形態では、予めいくつかのサンプルレンズデータに対応した倍率色収差補正データを補正データ記憶部5に記憶し、対象となるレンズデータに対応した倍率色収差補正データを補間して生成するため、対象となるレンズデータに適合した倍率色収差補正をおこなうことができる。
更に、本発明の実施形態では、Y混合部9を備えることによって、状況に応じて処理前のY信号(Ya)と補正後のY信号(Yb)の混合比率(1−k:k)を倍率色収差補正データに基づいて変えることができる。
それにより、例えば色収差の少ないレンズを用い、なお且つ、前処理部4における信号処理として、Yaにエッジ強調などのエンハンス処理を施している場合に、Yaの比率を高めることによって精細感のある画像を得ることが可能になる。一方、色収差の大きなレンズを用いた場合には、Ybの比率を高めることにより色にじみが軽減された画像を得ることができる。
また、第2の実施形態によれば、より少ない構成を用いた場合でも、精細感が高く、倍率色収差の補正がされた画像を得ることができる。
1,11,21・・・撮像装置
2・・・レンズ部
3・・・撮像素子
4・・・前処理部(第1の輝度・色差変換部)
5・・・倍率色収差補正部
6・・・RGB変換部(原色信号変換部)
7・・・補正データ記憶部
8・・・補正パラメータ演算部
9・・・R倍率色収差補正部
10・・・B倍率色収差補正部
11・・・YC変換部(第2の輝度・色差変換部)
12・・・混合比設定部
13・・・Y混合部(輝度信号混合部)
14・・・YCbCr変換部(第1の輝度・色差変換部)


Claims (3)

  1. 入射した光を光電変換し赤色光,緑色光,及び青色光に対応したそれぞれの検出信号として出力する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号を補正前の輝度信号及び補正前の色差信号に変換して出力する第1の輝度・色差変換部と、
    前記撮像素子に撮像対象となる像を結像すると共に、撮像時のレンズ情報である撮像情報を出力するレンズ部と、
    複数のレンズのレンズ情報とレンズ情報に対応した倍率色収差補正データが関連付けられ記憶されており、前記レンズ部から前記撮像情報が入力した際に、前記撮像情報に近似するレンズ情報に対応した倍率色収差補正データを出力する補正データ記憶部と、
    前記補正データ記憶部から出力された前記倍率色収差補正データに基づいて前記撮像素子から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号の色収差を補正し、赤色光,緑色光,及び青色光に対応する補正信号として出力する色収差補正部と、
    前記色収差補正部から出力した赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記補正信号を輝度信号及び色差信号に変換し補正後の輝度信号及び出力色差信号として出力する第2の輝度・色差変換部と、
    前記補正データ記憶部から出力された赤の水平方向の倍率色収差補正パラメータ、赤の垂直方向の倍率色収差補正パラメータ、青の水平方向の倍率色収差補正パラメータ、青の垂直方向の倍率色収差補正パラメータを用いて所定の演算式に基づいて、前記第1の輝度・色差変換部から出力された補正前の輝度信号及び、前記第2の輝度・色差変換部から出力された補正後の輝度信号の混合する比率を算出する混合比設定部と、
    前記混合比設定部で算出された比率に基づき補正前の輝度信号及び補正後の輝度信号を混合し、出力輝度信号として出力する輝度信号混合部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 入射した光を光電変換し赤色光,緑色光,及び青色光に対応したそれぞれの検出信号として出力する撮像素子と、
    前記撮像素子から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号を補正前輝度信号及び補正前色差信号に変換して出力する第1の輝度・色差変換部と、
    前記撮像素子に撮像対象となる像を結像すると共に、撮像時のレンズ情報である撮像情報を出力するレンズ部と、
    複数のレンズのレンズ情報とレンズ情報に対応した倍率色収差補正データが関連付けられ記憶されており、前記レンズ部から前記撮像情報が入力した際に、前記撮像情報に近似するレンズ情報に対応した複数の倍率色収差補正データを出力する補正データ記憶部と、
    前記補正データ記憶部から出力された複数の前記倍率色収差補正データに基づいて前記撮像情報に対応する倍率色収差補正データを算出し、補正データとして出力する補正パラメータ演算部と、
    前記補正パラメータ演算部から出力された前記補正データに基づいて前記撮像素子から出力された赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記検出信号の色収差を補正し、赤色光,緑色光,及び青色光に対応する補正信号として出力する色収差補正部と、
    前記色収差補正部から出力した赤色光,緑色光,及び青色光に対応する前記補正信号を輝度信号及び色差信号に変換し補正後の輝度信号及び出力色差信号として出力する第2の輝度・色差変換部と、
    前記補正パラメータ演算部から出力された赤の水平方向の倍率色収差補正パラメータ、赤の垂直方向の倍率色収差補正パラメータ、青の水平方向の倍率色収差補正パラメータ、青の垂直方向の倍率色収差補正パラメータを用いて所定の演算式に基づいて、前記第1の輝度・色差変換部から出力された補正前輝度信号及び、前記第2の輝度・色差変換部から出力された補正後の輝度信号の混合する比率を算出する混合比設定部と、
    前記混合比設定部で算出された比率に基づき補正前輝度信号及び補正後の輝度信号を混合し、出力輝度信号として出力する輝度信号混合部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記第1の輝度・色差変換部で変換された補正前の輝度信号及び色差信号に対して信号処理をおこなった後、補正前の輝度信号及び色差信号を赤色光,緑色光,及び青色光に対応する信号に変換する原色信号変換部を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
JP2010284675A 2010-12-21 2010-12-21 撮像装置 Active JP5278421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284675A JP5278421B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284675A JP5278421B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012134736A JP2012134736A (ja) 2012-07-12
JP5278421B2 true JP5278421B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=46649809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010284675A Active JP5278421B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278421B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6148568B2 (ja) * 2013-08-07 2017-06-14 株式会社日立国際電気 固体撮像装置および映像信号補正プログラム
JP6270473B2 (ja) * 2013-12-27 2018-01-31 株式会社キーエンス 拡大観察装置、拡大画像観察方法、拡大画像観察プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000003437A (ja) * 1998-06-16 2000-01-07 Fuji Photo Film Co Ltd 収差補正方法、電子スチルカメラ及び画像処理システム
JP4487903B2 (ja) * 2005-11-09 2010-06-23 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
JP4992698B2 (ja) * 2007-12-17 2012-08-08 ソニー株式会社 色収差補正装置、撮像装置、色収差算出方法および色収差算出プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012134736A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8659672B2 (en) Image processing apparatus and image pickup apparatus using same
JP2004241991A (ja) 撮像装置、画像処理装置及び画像処理プログラム
US9369693B2 (en) Stereoscopic imaging device and shading correction method
US8508618B2 (en) Image pickup apparatus and restoration gain data generation method
JP5984493B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置およびプログラム
JP6282123B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US10075687B2 (en) Imaging apparatus and imaging method to obtain high quality luminance images
WO2017043097A1 (ja) 撮像システム、画像処理方法、画像処理プログラム、記録媒体
JP2009157733A (ja) 画像歪み補正方法、画像歪み補正装置及び画像形成装置
JP5268321B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラム
JPWO2013001869A1 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御プログラム、及び撮像装置の制御方法
JP5278421B2 (ja) 撮像装置
JPWO2010032720A1 (ja) 画像歪み補正方法及び画像処理装置
US20120287299A1 (en) Image processing device, storage medium storing image processing program, and electronic camera
JP6415094B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法およびプログラム
JP5333163B2 (ja) 撮像装置
US8736722B2 (en) Enhanced image capture sharpening
JP6370004B2 (ja) 撮像装置および撮像方法
WO2013100092A1 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び制御プログラム
JP4962293B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
JP2012169705A (ja) 撮像装置
JP2019176302A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
JP2014110507A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP6051592B2 (ja) 画像処理装置および撮像装置
JP5454820B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5278421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150