JP6370004B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置および撮像方法に関するものである。
一般に、カラー映像信号を撮影する撮影装置(テレビジョンカメラ)のレンズは、光の周波数によって屈折率が異なり、波長の長い光と波長の短い光とで結像する位置にずれが生じるため、レンズを介して撮影された映像にはにじみが生じる。そして、赤色(R、Red)、緑色(G、Green)、青色(B、Blue)の三原色からなるカラー映像では、緑色に比べて波長の長い赤色と、波長の短い青色とが互いに異なる方向にずれるため、例えば、黒色と白色との境界においては、赤色あるいは青色のにじみが発生する。このにじみの量は、画面上での中心からの距離のN(Nは整数)乗に比例し、ズーム、フォーカスおよびアイリス等のレンズパラメータにより変化する。
一般に許容されるレンズの色収差は1画素(1走査線)程度であるため、許容されるレンズの色収差の比は画高さに対する1画素(1走査線)の比、つまり有効走査線数の逆数程度となる。
ズームレンズのズームによる倍率色収差特性例の変化の模式図の図3の様に、ズームによる倍率色収差が非線形に個別に変化する。
画高円とは画面の中心を中心とする円で直径が画面の高さ(画高)の円である。そして、SDTV(Standard Definition TeleVision)は有効走査線が486本から576本程度で許容されるレンズの色収差は画高さに対する画素0.2%程度であり、HDTV(High Definition TeleVision) は有効走査線が720本から1080本程度で許容されるレンズの色収差は0.1%程度であり、あり、UHDTV(Ultra High Definition TeleVision) は有効走査線が2160本程度なら許容されるレンズの色収差は0.05%程度であり4320本程度なら許容されるレンズの色収差は0.025%程度である。また、色収差を抑えるために高額な蛍石や低分散ガラスと高屈折率ガラスとを組合せて用いることもあり、ズームレンズは撮影装置本体よりも一般に大型で高額である。
そこで、この倍率色収差による、緑色に対する赤色、青色の光の結像位置のずれの量を各画素について予め求めておき、撮影されたカラー映像信号の赤色と青色の原色信号についてずれを補正することで、倍率色収差による映像信号のにじみを補正する技術が開示されている(特許文献1参照)。また、輝度信号と色差信号を赤色、緑色、青色の原色信号に変換し、レンズの歪曲収差によるひずみと、倍率色収差によるにじみとを補正する技術が開示されている(特許文献2参照)。
これら特許文献1および特許文献2に記載の発明は、ズーム、フォーカスおよびアイリス等のレンズパラメータが一定である場合には実現できる。一方、カメラでテレビ番組等の映像信号(動画)を撮影する場合には、一般的にレンズパラメータを様々に変化させて行うことが多い。この場合、特許文献1および特許文献2に記載の発明は、レンズパラメータの変化に対応する、結像位置のずれの量を示すデータを予め用意しようとすると、このデータの取得が困難であるうえに、膨大な量のデータを記憶する必要が生じ、現実的ではない。
そこで、この問題点を解決すべく、例えば、特許文献3に記載の発明が提案されている。この特許文献3に記載の発明は、レンズパラメータを様々な値に変化させて撮影した場合でも、このレンズパラメータに基づいて、倍率色収差によるカラー映像のにじみを除去するものである。
しかし、特許文献3に記載の発明は、記憶手段に記憶する補正データの数について、適切な基準が示されていない。このため、特許文献3に記載の発明は、補正データの数が多すぎると、大容量の記憶手段が必要になる。その一方、特許文献3に記載の発明は、補正データの数が少なすぎると、適切な補正データの選定が難しく、その補正データを用いて算出した補正量が映像の実際のずれ量と大きく異なるものとなり、補正を正確に行うことができない。
そこで、この問題点を解決すべく、より簡易な構成で正確な補正が可能な倍率色収差・像歪補正装置を提供するため、倍率色収差・像歪補正装置は、補正データ生成手段と、補正データを記憶する補正データ記憶手段と、補正データが複数入力されると共に、補正データ記憶手段の記憶容量又は所定の評価値に基づいて補正データの記憶数を算出し、入力された補正データを記憶数以下に間引いてから補正データ記憶手段に書き込む補正データ間引き手段と、信号入力手段と、レンズパラメータ入力手段と、補正データ記憶手段と、補正データ選定手段と、補正量算出手段と、収差補正手段と、信号記憶手段と、信号出力手段とを備える技術が開示されている(特許文献4参照)。
特許文献4は、具体的には 映像信号を撮影するカメラのレンズパラメータの値と、当該レンズパラメータにおける前記映像の画素ごとの倍率色収差による結像位置のずれの量および前記映像の歪の量の少なくとも一方を示す収差量とを対応させた補正データを用いて、前記倍率色収差による色ずれおよび前記映像の歪の少なくとも一方を補正する倍率色収差・像歪補正装置であって、色の三原色である第1原色、第2原色および第3原色の前記補正データを記憶する補正データ記憶手段と、前記補正データが複数入力されると共に、前記補正データ記憶手段の記憶容量又は所定の評価値に基づいて前記補正データの記憶数を算出し、前記入力された補正データを前記記憶数以下に間引いてから前記補正データ記憶手段に書き込む補正データ間引き手段と、前記画素ごとの、前記第1原色、第2原色および第3原色の明るさを示す第1原色信号、第2原色信号および第3原色信号を入力する信号入力手段と、この信号入力手段から入力される第1原色信号、第2原色信号および第3原色信号の各々の前記画素に対応する、前記映像を撮影したときのレンズパラメータである撮影レンズパラメータを入力するレンズパラメータ入力手段と、前記レンズパラメータ入力手段から入力された撮影レンズパラメータに基づいて、前記補正データ記憶手段に記憶された、当該撮影レンズパラメータの値を挟む2つのレンズパラメータの補正データを選定する補正データ選定手段と、この補正データ選定手段によって選定された補正データに基づいて、前記撮影レンズパラメータにおける前記倍率色収差による色ずれおよび前記映像の歪の少なくとも一方を補正するための補正量を、補間して算出する補正量算出手段と、この補正量算出手段によって算出された補正量に基づいて、前記第1原色信号、第2原色信号および第3原色信号の各画素の明るさを示す画素値を補正する補正手段と、前記補正手段によって画素値が補正された前記第1原色信号、第2原色信号および第3原色信号を出力する信号出力手段と、を備えることを特徴とする倍率色収差・像歪補正装置である。
つまり、補正データを生成し、記憶数以下に間引いてから記憶し、レンズパラメータ入力し、補正データ選定し、補正量算出し、信号の収差を補正手するこの特許文献4に記載の発明は、まだ構成や動作が複雑で小型化に適していない。
また、撮像装置及び方法において、光電変換手段から出力されるカラー映像信号に基づくカラー映像内の基準位置からの距離に応じた色収差の収差量を検出し、検出した基準位置からの距離に応じた収差量に基づいて、カラー映像信号に対して色収差を補正する所定の信号処理を施すようにした技術が開示されている(特許文献5参照)。
しかし、この特許文献5に記載の発明は、個体毎においてフォーカス位置ごとに、距離の3次曲線で近似される色収差を補正している。つまり、ズームやエクステンダやアイリスなどのレンズのパラメータを考慮していないので、ズームレンズのズームによる倍率色収差特性の変化の模式図の図3の様なズームレンズの色収差を補正する精度がまだ十分高くなく、低価格で色収差が大きいズームレンズを使いこなせない。
したがって、従来技術では、低価格で球押しと称される、ズームレンズを構成する個々のレンズの光軸調整が不完全なズームレンズを使いこなせない。
また、一般社団法人映像情報メディア学会(The Institute of Image Information and Television Engineers、略称 ITE、旧称、テレビジョン学会The Institute of Television Engineers)の定めた、周囲に黒い縁取りがあり中央の白の両脇に黒がある16:9タイプのグレースケールチャート等の16:9タイプの反射式チャートの有効寸法は、株式会社村上色彩研究所のSが192x108mm、Mが320x180mm、Lが512x288mmであり、16:9タイプの反射式チャートの有効寸法は大日本印刷株式会社が512x288mmである。
特開平6−292207号公報 特開2000−3437号公報 特開2006−135805号公報 特開2011−182071号公報 特開2000−299874号公報
本発明は、複雑な設定をする必要無く、簡易な構成で、球押しと称される、ズームレンズを構成する個々のレンズの光軸調整が不完全なズームレンズの倍率色収差を十分高精度に補正が可能なカラー映像信号の補正を行なう撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置であって、レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、所定のテストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出する手段と、検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段とを有し、前記調整する手段の少なくとも1つを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上述の撮像装置であって、倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳する手段と、マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出する手段と、検出した境の撮像信号で倍率色収差の左右バランスを調整する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、上述の撮像装置であって、撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに伝送路を用いて制御部に伝送する手段と、制御部では交互に間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、生成した映像信号を出力する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置であって、レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、制御部では交互に前記間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、生成した映像信号を出力する手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の撮像方法は、複数の倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置の撮像方法であって、有効画面周囲に黒い縁取りのある16:9テストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出するステップと、検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、少なくとも1つの倍率色収差補正の調整ステップを有することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置の撮像方法は、上述の撮像装置の撮像方法であって、倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳するステップと、マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出するステップと、検出した境の撮像信号で倍率色収差の左右バランスを調整することを特徴とする。
本発明によれば、複雑な設定をする必要無く、簡易な構成で、球押しと称されるズームレンズの倍率色収差を補正を行なうことが可能となる。
本発明の一実施例の倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例の倍率色収差のある画面の領域分割方法を説明するための模式図である。 ズームレンズのズームによる画高円の倍率色収差特性例の模式図である。 ズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整の模式図である。 ズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整不完全例の模式図である。 本発明の一実施例のズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整不完全例の左右バランス調整の模式図である。 16:9グレースケールチャートと広角ズームレンズのズームによる倍率色収差の検出位置の模式図である。 本発明の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。 本発明の他の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。 本発明の他の一実施例のグレースケールオートセットアップの簡易動作を示すフローチャートである。 撮像部と伝送路と制御部とで構成された撮像装置のRB間引き伝送後のG1G2による補間の模式図である。 RBG1G2ベイヤー配列の4板撮像装置とRBG1G2ベイヤー配列の単板カラー体撮像装置との全画素利用補間の映像信号の模式図である。 本発明の他の一実施例の倍率色収差の補正を行う画像シフト回路の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例である倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成について図1を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例の倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、テレビジョンカメラ等の撮像装置119は、撮像部100と伝送路117と制御部118とで構成されている。
なお、伝送路117がなく、撮像部100と制御部118とが一体でも構わない。
また、図1の撮像装置は、撮像信号としてRBG1G2(Rch,Bch,G1ch,G2ch)を生成する色分解光学系と4つの撮像素子からなる4板式撮像装置又はRBG1G2からなるベイヤー配列のオンチップカラフィルタ付撮像素子を有する単板カラー撮像装置であるが、撮像信号としてRGB(Rch,Gch,Bch)を生成する色分解光学系と3つの撮像素子からなる3板式撮像装置でも構わない。
撮像部100は、撮影部108と映像信号処理部120とCPU(Central Processing Unit)121とVF(View Finder)部134で構成されている。
撮影部108は、図示していない光学系や撮像素子等で構成されている。
CPU121は、レンズデータ取得部102、レンズ倍率色収差特性式取得部103、補正式格納部104、レンズポジションデータ取得部105、各領域補正量算出部106、補正量出力部107で構成され、レンズ101から取得したレンズ情報とレンズデータから倍率色収差の補正信号を生成して出力する。
映像信号処理部120は、各領域補正量格納部109、垂直アドレス110、垂直補正量切替部111R,111B、水平補正量切替部112R,112B、垂直画像シフト部113R,113B、水平画像シフト部114R,114B、水平アドレス116、検出位置マーカ発生部131、合成部132、VF信号出力部133で構成されている。
撮影部108は、レンズ101で結像された入射光を光電変換して生成したRi,Bi,G1i,G2i画像信号を映像信号処理部120に出力する。
制御部118は補間機能を含む映像信号出力部で構成されている。
撮像装置100は、レンズ101からレンズデータ取得部102でレンズデータを取得する。レンズデータはレンズ倍率色収差特性データと、レンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションのデータである。
レンズ倍率色収差特性式データはレンズ倍率色収差特性式取得部103がカメラ起動時またはレンズ接続時に取得し、倍率色収差特性式をレンズ中心からの距離の軸に関して対象移動した式を補正式として補正式格納部104に記憶する。
補正式はレンズの中心からの距離をパラメータとした補正量の1次以上の補正式であり、R−Gの色差、B−Gの色差、それぞれに補正式がある。
また、補正式はそれぞれの分割点におけるアイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジション、エクステンダ状態に関連付けられている。各分割点の個数やエクステンダ状態の状態数はレンズにより異なる。
よって、レンズデータ取得部102は、アイリスポジション分割点数、フォーカスポジション分割点数、ズームポジション分割点数、エクステンダ状態数、2つの色差のR−G、B−Gの全てを乗じた個数だけ1次以上の補正式を取得する。補正式格納部104は補正式を記憶する。
レンズポジションデータ取得部105は、カメラ運用中レンズポジションが番組内のシーンなどに合わせて変化するため、現在のアイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジション、エクステンダ状態のレンズの各ポジションをリアルタイム処理で取得する。
レンズポジションデータ取得部105が取得した現在のレンズポジションは連続値のポジションである。しかし、補正式格納部に記憶された補正式は離散したレンズポジションのそれぞれ分割点における補正式であるため、補正式をそのまま適用することができない。
各領域補正量算出部106は、現在のレンズポジションのエクステンダ状態から補正式格納部104に記憶している補正式を選択して読み出す。そして、各領域補正量算出部106は、アイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジションの近傍の分割点における補正式から直線補間により、現在のレンズポジションのR−G補正式、B−G補正式を算出する。補正式は1次以上の次数であるので、直線補間を係数ごとに行なう。
次に、各領域補正量算出部106が選択した補正式から映像信号の各領域の中心アドレスのR−G収差補正量とR−G収差補正量を求めるための、領域の分割方法について図2を用いて説明する。
図2は本発明の一実施例の倍率色収差のある画面の領域分割方法を説明するための模式図である。
図2は画面中心から水平方向、垂直方向ともに128ピクセル幅で画面分割し、領域ごとに補正量を持っていることを示している。
各領域補正量算出部106は、各領域の中心アドレスの収差補正量と各領域の中心アドレスから、補正量を垂直方向補正量、水平方向補正量、それぞれの成分に分離する。これを各領域について行う。
算出した各領域の垂直方向補正量と水平方向補正量は補正量出力部107から出力する。
映像信号処理部120の各領域補正量格納部109は、各領域の垂直方向補正量と水平方向補正量を記憶する。
映像信号処理部120には、撮影部108から出力されたRi,Bi,G1i,G2i画像信号が入力される。
垂直補正量切替部111Rは、各領域補正量格納部109から出力される垂直方向補正量を垂直アドレス110から出力されるアドレス値に基づいて選択して、垂直画像シフト部113Rに出力する。
水平補正量切替部112Rは、各領域補正量格納部109から出力される水平方向補正量を水平アドレス116から出力されるアドレス値に基づいて選択して、水平画像シフト部114Rに出力する。
垂直画像シフト部113Rは、Ri画像信号を垂直補正量切替部111Rから出力される垂直方向補正量に基づいて垂直方向にシフトして、水平画像シフト部114Rに出力する。
水平画像シフト部114Rは、垂直シフトされたRi画像信号を水平補正量切替部112Rから出力される水平方向補正量に基づいて水平方向にシフトし、水平シフトしたRm画像信号を映像信号出力部115に出力する。
垂直補正量切替部111Bは、各領域補正量格納部109から出力される垂直方向補正量を垂直アドレス110から出力されるアドレス値に基づいて選択して、垂直画像シフト部113Bに出力する。
水平補正量切替部112Bは、各領域補正量格納部109から出力される水平方向補正量を水平アドレス116から出力されるアドレス値に基づいて選択して、水平画像シフト部114Bに出力する。
垂直画像シフト部113Bは、Bi画像信号を垂直補正量切替部111Bから出力される垂直方向補正量に基づいて垂直方向にシフトして、水平画像シフト部114Bに出力する。
水平画像シフト部114Bは、垂直シフトされたBi画像信号を垂直補正量切替部112Bから出力される水平方向補正量に基づいて水平方向にシフトし、水平シフトしたBm画像信号を映像信号出力部115に出力する。
画像遅延部122,123は、画像シフトするRi,Bi画像信号と位相が合うように、G1i,G2i画像信号を遅延させる。
レンズデータ取得部102は、レンズ101から取得したレンズデータを検出位置マーカ発生部131にも出力する。
検出位置マーカ発生部131は、レンズデータ取得部102から出力されたレンズデータを基に検出したレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを発生させ、合成部122に出力する。合成部132は、G1m画像信号と検出位置マーカを合成させ、VF信号出力部133に出力する。VF信号出力部133は、検出位置マーカを合成させたG1m画像信号をVF部134に出力する。
なお、検出位置マーカと合成する画像信号は、G1m画像信号に限定するものではなく、例えば、Rm,Bm,G1m,G2m画像信号から生成したY信号でもよい。
制御部118の映像信号出力部115は、Rm,Bm,G1m,G2m画像信号にガンマ補正やディテール等の処理を施して、映像信号出力として出力する。
テレビジョンカメラでは、運用中にエクステンダ状態までもが変化するため、レンズの各ポジションをリアルタイム処理で取得し、レンズの各ポジションにあわせた倍率色収差特性式の補正式を用いて高精度の倍率色収差補正の映像信号補正をすることが、重要である。
特に監視用途で、低価格で色収差が大きいエクステンダ付きのズームレンズを使用する場合は、レンズの各ポジションをリアルタイム処理で取得し、レンズの各ポジションにあわせた倍率色収差特性式の補正式を用いて小型化に適する高精度の倍率色収差補正の映像信号補正をすることが非常に重要である。
上記の本発明の一実施例の撮像装置は、複雑な設定をする必要無く、簡易な構成でエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスのレンズパラメータにより変化するズームレンズの色収差を、ズームレンズのズームによる倍率色収差特性の変化の模式図の図3の様なズームレンズのズームによる倍率色収差が非線形に個別に変化しても補正式から直線補間により補間した補正値により、十分高精度に容易に映像信号補正を行なうことができる。
(実施例1)
さらに本発明は、本発明の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャート(レンズ情報をシリアルI/O等で検出でき、ズームレンズの広角端と望遠端とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合)の図6Aと、本発明の他の1実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャート(レンズ情報をシリアルI/O等で検出できないで、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合)の図6Bの様に、
倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力し、前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段を有する(シリアルI/Oがあり、レンズ交換時にグレースケールセットアップを行う高精細の16:9や3:2等の)横長アスペクト比の撮像装置において、
広角端焦点距離7.6mmで最短被写体距離0.56mで最近接時の撮影範囲655mmx368mm等の近接撮影可能な標準ズームレンズでも、広角端焦点距離4.5mmで最短被写体距離0.3mで最近接時の撮影範囲655mmx368mm等の近接撮影可能な広角ズームレンズでも、望遠端焦点距離413mmで最短被写体距離2.2mで最近接時の撮影範囲1213mmx682mm等の望遠ズームレンズでも、望遠端焦点距離164mmで最短被写体距離0.9mで最近接時の撮影範囲982mmx552mm等の標準ズームレンズでも、(グレースケールチャートやレジストレーションチャート等)有効画面周囲に黒い縁取りのある16:9(大日本印刷株式会社や株式会社村上色彩研究所の512mmx288mmの反射型)テストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、レースケールチャートの中央の白の両端の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、の少なくとも1つの調整を行う手段と、
を有する撮像装置である。
言い替えると、図6Aは、本発明の1実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートで、レンズ情報をシリアルI/O等で検出でき、ズームレンズの広角端と望遠端とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
図6Bは、本発明の他の1実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートで、レンズ情報をシリアルI/O等で検出できないで、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
また、精度は低下するが、簡易的には、上記条件でも、グレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段とを有する撮像装置である。
より広角よりのズームレンズを用いる場合は、グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段を有する撮像装置である。
次に、本発明の一実施例である撮像装置の動作について、図6Aを用いて説明する。
図6Aは本発明の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。
本動作説明は、レンズ情報をシリアルI/O等で検出でき、ズームレンズの広角端と望遠端とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
図6Aにおいて、撮像装置119は、開始S60で処理を開始する。
S61の処理では、レンズデータ取得部102がレンズの種類を検出する。
S62の処理では、検出したレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131が発生し、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S63の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S64の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS65の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS62の処理に戻る。
S65の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑色信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S66の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を広角端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
S67の処理では、検出したレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131が発生し、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S68の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S69の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS70の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS67の処理に戻る。
S70の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S71の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を望遠端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
次に、本発明の他の一実施例である撮像装置の動作について、図6Bを用いて説明する。
図6Bは本発明の他の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。
図6Bのフローチャートは、レンズ情報をシリアルI/O等で検出できない場合で、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
図6Bにおいて、撮像装置119は、開始S60で処理を開始する。
S81の処理では、撮像装置119が図示していない操作部で選択されたレンズの種類を取得する。
S82の処理では、撮像装置119が選択されたレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131から発生させ、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S63の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S64の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS65の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS82の処理に戻る。
S65の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑色信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S66の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を広角端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
S83の処理では、撮像装置119が選択されたレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131から発生させ、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S68の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S69の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS70の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS83の処理に戻る。
S70の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S71の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を望遠端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
次に、本発明の他の一実施例である撮像装置の動作について、図6Cを用いて説明する。
図6Cは本発明の他の一実施例のグレースケールオートセットアップの簡易動作を示すフローチャートである。
また、図6Cのフローチャートに示す変調シェーディング、ガンマ、ニー、フレアを調整してから、図6Aと図6Bの動作を実施した方が、精度が良くなる。
図6Cにおいて、撮像装置119は、開始S60で処理を開始する。
S91の処理では、撮像装置119が強制オートアイリスとリアルタイムオートホワイトをOnにする。
S92の処理では、撮像装置119がグレースケールチャートの白色と黒色の検出位置マーカをVF部134又はモニタに表示する。
S93の処理では、撮像装置119がグレースケールチャートを標準撮像する。
S94の処理では、撮像装置119が検出位置で、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されているか否かを判定し、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されている場合(YES)にはS95の処理に進み、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されていない場合(NO)にはS92の処理に戻る。
S95の処理では、撮像装置119が変調シェーディング、ガンマ、ニー、フレアを調整する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
本発明の実施形態である撮像装置は、図4Aのズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整(球押し)完全例の模式図(左右共に補正量適切)の場合だけでなく、図4Bのズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整(球押し)不完全例の模式図(左は補正量不足、右は補正量過剰)の場合でも、倍率色収差補正の左右バランスがグレースケール撮像の実測により調整され、図4Cの本発明の一実施例のズームレンズの倍率色収差補正前後と左右バランスレンズ光軸調整(球押し)不完全例の左右バランス調整の模式図(左右共に補正量適切)の様に、倍率色収差補正が左右共に補正量適切となる。
(実施例2)
次に、撮像部と伝送路と制御部とで構成された撮像装置について説明する。
撮像装置は、RB間引き伝送後のG1G2による補間の模式図の図7と、RBG1G2ベイヤー配列の4板撮像装置とRBG1G2ベイヤー配列の単板カラー体撮像装置との全画素利用補間の映像信号の模式図の図8の様に、実施例1の撮像装置において、前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、前記撮像部で倍率色収差補正後に赤の撮像信号と青の撮像信号とを交互に間引き緑の撮像信号は間引かずそのままとして前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤の撮像信号と青の撮像信号とを前記間引かずそのまま伝送した緑の撮像信号により補間する手段と、前記補間した赤の撮像信号と青の撮像信号と前記間引かずそのまま伝送した緑の撮像信号により輝度信号のYと帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を生成する手段と、前記生成した輝度信号のYと帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を出力する手段とを有することを特徴とする撮像装置である。
帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を出力しても、Yの半分の帯域より低い周波数相当の2画素以上倍率色収差が残存すると、目立つ。そこで、実施例2では、撮像部で倍率色収差補正後に赤の撮像信号と青の撮像信号とを交互に間引きしてから伝送し、Yの半分の帯域より低い周波数相当の2画素以上倍率色収差を発生させない。
また、本発明の実施形態である撮像装置は、図7の撮像部と伝送路と制御部とで構成されたている。
撮像装置は、RB間引き伝送後のG1G2による補間の模式図の様に、間引き伝送後に補間して輝度信号の半分の帯域の色差信号としても良いし、図8のRBG1G2ベイヤー配列の4板撮像装置とRBG1G2ベイヤー配列の単板カラー体撮像装置との全画素利用補間の映像信号の模式図の様に、全画素を利用して補間し、輝度信号と同一帯域の色差信号としても良い。
(実施例3)
図9は、本発明の他の一実施例の倍率色収差の補正を行う画像シフト回路の構成を示すブロック図である。
図1の本発明の一実施例の倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成を示すブロック図の画像シフト回路との相違は、図1は垂直と水平に画像シフトするに対し、図9は水平に画像シフトするだけである。16:9等横長の画面で、倍率色収差の量が少なければ、図9の様に水平に画像シフトするだけでも構わない。
図9において、121はCPU部で、124は水平画素カウンタ含む画面位置制御部であり、40〜47は加算器であり、D0〜D7は画素遅延部であり、P10〜18は正の掛け算器である。 また、122と123は画像遅延部であり、画像シフトするRBの画像と位相が合うように、G1G2の画像を遅延させる。
本発明の実施形態である撮像装置は、複雑な設定をする必要無く、簡易な構成で、球押しと称されるズームレンズの倍率色収差を高精度に補正を行なうことが可能となる。
以上本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された撮像装置に限定されるものではなく、上記以外の撮像装置に広く適用することができることは言うまでもない。
この出願は、2014年11月14日に出願された日本出願特願2014−231459を基礎として優先権の利益を主張するものであり、その開示の全てを引用によってここに取り込む。
本発明はカラー映像信号を撮影する撮影装置における倍率色収差補正、特に低価格で色収差が大きいエクステンダ付きのズームレンズを使用する場合の、小型化に適する高精度の倍率色収差補正の映像信号補正に適用できる。更に特に、低価格のため、球押しと称される、ズームレンズを構成する個々のレンズの光軸調整が不完全なズームレンズの倍率色収差を十分高精度に補正が可能で、低価格で高精細なカラー映像信号の補正を行なうことを可能にする。
ここで、SDTVは有効走査線が486本から576本程度で許容されるレンズの色収差は0.2%程度であり、HDTVは有効走査線が720本から1080本程度で許容されるレンズの色収差は0.1%程度であり、あり、UHDTVは有効走査線が2160本程度なら許容されるレンズの色収差は0.05%程度であり4320本程度なら許容されるレンズの色収差は0.025%程度である。また、ズームレンズは撮影装置本体よりも一般に大型で高額である。
そのため本発明は、SDTV用のズームレンズをHDTV撮影装置に使用する場合や、HDTV用色収差のズームレンズをUHDTV撮影装置に使用する場合や、有効走査線が2160本程度用のズームレンズを4320本程度の撮影装置に使用する場合などの広い用途において、小型化に適する高精度の色収差補正の映像信号補正に適用できる。
また、画面上下端の色ずれは、画面中央ほどは通常は目立たない。しかし、監視や放送中に、画面のL字状に地震速報や選挙速報や大雨洪水警報などの情報を挿入されると、L字状の情報で受像機の内側に移動した撮像映像の画面上下端の色ずれは、目立つようになる。さらに、監視や放送用では、レンズの色収差が最も大きくなる、望遠端を多用する上に、運用中にレンズの色収差が大きく変化するエクステンダを入り切りする。
そのため本発明は、HDTVやUHDTVの撮影装置を監視や放送用に使用する場合などの広い用途において、小型化に適する高精度の色収差補正の映像信号補正に適用できる。
100:撮像部、101:レンズ、102:レンズデータ取得部、103:レンズ倍率色収差特性式取得部、104:補正式格納部、105:レンズポジションデータ取得部、106:各領域補正量算出部、107:補正量出力部、108:撮影部、109:各領域補正量格納部、110:垂直アドレス、111R,111B:垂直補正量切替部、112R,112B:水平補正量切替部、113R,113B:垂直画像シフト部、114R,114B:水平画像シフト部、115:映像信号出力部、116:水平アドレス、117:伝送路、118:制御部、119:撮像装置、120:映像信号処理部、121:CPU、122,123:画像遅延部、124:画面位置制御部、131:検出位置マーカ発生部、132:合成部、133:VF信号出力部、134:VF部、40〜47:加算器、D0〜D7:画素遅延部、P10〜18:正の掛け算器。

Claims (6)

  1. 倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置において、
    前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、
    所定のテストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出する手段と、
    前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、
    グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、
    グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段とを有し、
    前記調整する手段の少なくとも1つを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳する手段と、
    前記マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出する手段と、
    前記検出した境の撮像信号で前記倍率色収差の左右バランスを調整する手段を有することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1乃至請求項2に記載の撮像装置において、
    前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、
    前記撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、
    前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、
    前記補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、
    前記生成した映像信号を出力する手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  4. 倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置において、
    前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、
    前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、
    前記撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、
    前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、
    前記補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、
    前記生成した映像信号を出力する手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 複数の倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置の撮像方法において、
    有効画面周囲に黒い縁取りのある16:9テストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出し前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
    グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、
    前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
    グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、
    前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
    少なくとも1つの倍率色収差補正の調整ステップを有することを特徴とする撮像装置の撮像方法。
  6. 請求項5に記載の撮像装置の撮像方法において、
    前記倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳するステップと、
    前記マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出するステップと、
    前記検出した境の撮像信号で前記倍率色収差の左右バランスを調整することを特徴とする撮像装置の撮像方法。
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