JP6370004B2 - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents
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Description
一般に許容されるレンズの色収差は1画素(1走査線)程度であるため、許容されるレンズの色収差の比は画高さに対する1画素(1走査線)の比、つまり有効走査線数の逆数程度となる。
画高円とは画面の中心を中心とする円で直径が画面の高さ(画高)の円である。そして、SDTV(Standard Definition TeleVision)は有効走査線が486本から576本程度で許容されるレンズの色収差は画高さに対する画素0.2%程度であり、HDTV(High Definition TeleVision) は有効走査線が720本から1080本程度で許容されるレンズの色収差は0.1%程度であり、あり、UHDTV(Ultra High Definition TeleVision) は有効走査線が2160本程度なら許容されるレンズの色収差は0.05%程度であり4320本程度なら許容されるレンズの色収差は0.025%程度である。また、色収差を抑えるために高額な蛍石や低分散ガラスと高屈折率ガラスとを組合せて用いることもあり、ズームレンズは撮影装置本体よりも一般に大型で高額である。
つまり、補正データを生成し、記憶数以下に間引いてから記憶し、レンズパラメータ入力し、補正データ選定し、補正量算出し、信号の収差を補正手するこの特許文献4に記載の発明は、まだ構成や動作が複雑で小型化に適していない。
しかし、この特許文献5に記載の発明は、個体毎においてフォーカス位置ごとに、距離の3次曲線で近似される色収差を補正している。つまり、ズームやエクステンダやアイリスなどのレンズのパラメータを考慮していないので、ズームレンズのズームによる倍率色収差特性の変化の模式図の図3の様なズームレンズの色収差を補正する精度がまだ十分高くなく、低価格で色収差が大きいズームレンズを使いこなせない。
本発明の一実施例である倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成について図1を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例の倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成を示すブロック図である。
図1において、テレビジョンカメラ等の撮像装置119は、撮像部100と伝送路117と制御部118とで構成されている。
なお、伝送路117がなく、撮像部100と制御部118とが一体でも構わない。
また、図1の撮像装置は、撮像信号としてRBG1G2(Rch,Bch,G1ch,G2ch)を生成する色分解光学系と4つの撮像素子からなる4板式撮像装置又はRBG1G2からなるベイヤー配列のオンチップカラフィルタ付撮像素子を有する単板カラー撮像装置であるが、撮像信号としてRGB(Rch,Gch,Bch)を生成する色分解光学系と3つの撮像素子からなる3板式撮像装置でも構わない。
撮影部108は、図示していない光学系や撮像素子等で構成されている。
CPU121は、レンズデータ取得部102、レンズ倍率色収差特性式取得部103、補正式格納部104、レンズポジションデータ取得部105、各領域補正量算出部106、補正量出力部107で構成され、レンズ101から取得したレンズ情報とレンズデータから倍率色収差の補正信号を生成して出力する。
映像信号処理部120は、各領域補正量格納部109、垂直アドレス110、垂直補正量切替部111R,111B、水平補正量切替部112R,112B、垂直画像シフト部113R,113B、水平画像シフト部114R,114B、水平アドレス116、検出位置マーカ発生部131、合成部132、VF信号出力部133で構成されている。
撮影部108は、レンズ101で結像された入射光を光電変換して生成したRi,Bi,G1i,G2i画像信号を映像信号処理部120に出力する。
制御部118は補間機能を含む映像信号出力部で構成されている。
レンズ倍率色収差特性式データはレンズ倍率色収差特性式取得部103がカメラ起動時またはレンズ接続時に取得し、倍率色収差特性式をレンズ中心からの距離の軸に関して対象移動した式を補正式として補正式格納部104に記憶する。
また、補正式はそれぞれの分割点におけるアイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジション、エクステンダ状態に関連付けられている。各分割点の個数やエクステンダ状態の状態数はレンズにより異なる。
よって、レンズデータ取得部102は、アイリスポジション分割点数、フォーカスポジション分割点数、ズームポジション分割点数、エクステンダ状態数、2つの色差のR−G、B−Gの全てを乗じた個数だけ1次以上の補正式を取得する。補正式格納部104は補正式を記憶する。
レンズポジションデータ取得部105は、カメラ運用中レンズポジションが番組内のシーンなどに合わせて変化するため、現在のアイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジション、エクステンダ状態のレンズの各ポジションをリアルタイム処理で取得する。
各領域補正量算出部106は、現在のレンズポジションのエクステンダ状態から補正式格納部104に記憶している補正式を選択して読み出す。そして、各領域補正量算出部106は、アイリスポジション、フォーカスポジション、ズームポジションの近傍の分割点における補正式から直線補間により、現在のレンズポジションのR−G補正式、B−G補正式を算出する。補正式は1次以上の次数であるので、直線補間を係数ごとに行なう。
図2は本発明の一実施例の倍率色収差のある画面の領域分割方法を説明するための模式図である。
図2は画面中心から水平方向、垂直方向ともに128ピクセル幅で画面分割し、領域ごとに補正量を持っていることを示している。
算出した各領域の垂直方向補正量と水平方向補正量は補正量出力部107から出力する。
映像信号処理部120の各領域補正量格納部109は、各領域の垂直方向補正量と水平方向補正量を記憶する。
垂直補正量切替部111Rは、各領域補正量格納部109から出力される垂直方向補正量を垂直アドレス110から出力されるアドレス値に基づいて選択して、垂直画像シフト部113Rに出力する。
水平補正量切替部112Rは、各領域補正量格納部109から出力される水平方向補正量を水平アドレス116から出力されるアドレス値に基づいて選択して、水平画像シフト部114Rに出力する。
垂直画像シフト部113Rは、Ri画像信号を垂直補正量切替部111Rから出力される垂直方向補正量に基づいて垂直方向にシフトして、水平画像シフト部114Rに出力する。
水平画像シフト部114Rは、垂直シフトされたRi画像信号を水平補正量切替部112Rから出力される水平方向補正量に基づいて水平方向にシフトし、水平シフトしたRm画像信号を映像信号出力部115に出力する。
水平補正量切替部112Bは、各領域補正量格納部109から出力される水平方向補正量を水平アドレス116から出力されるアドレス値に基づいて選択して、水平画像シフト部114Bに出力する。
垂直画像シフト部113Bは、Bi画像信号を垂直補正量切替部111Bから出力される垂直方向補正量に基づいて垂直方向にシフトして、水平画像シフト部114Bに出力する。
水平画像シフト部114Bは、垂直シフトされたBi画像信号を垂直補正量切替部112Bから出力される水平方向補正量に基づいて水平方向にシフトし、水平シフトしたBm画像信号を映像信号出力部115に出力する。
画像遅延部122,123は、画像シフトするRi,Bi画像信号と位相が合うように、G1i,G2i画像信号を遅延させる。
検出位置マーカ発生部131は、レンズデータ取得部102から出力されたレンズデータを基に検出したレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを発生させ、合成部122に出力する。合成部132は、G1m画像信号と検出位置マーカを合成させ、VF信号出力部133に出力する。VF信号出力部133は、検出位置マーカを合成させたG1m画像信号をVF部134に出力する。
なお、検出位置マーカと合成する画像信号は、G1m画像信号に限定するものではなく、例えば、Rm,Bm,G1m,G2m画像信号から生成したY信号でもよい。
特に監視用途で、低価格で色収差が大きいエクステンダ付きのズームレンズを使用する場合は、レンズの各ポジションをリアルタイム処理で取得し、レンズの各ポジションにあわせた倍率色収差特性式の補正式を用いて小型化に適する高精度の倍率色収差補正の映像信号補正をすることが非常に重要である。
さらに本発明は、本発明の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャート(レンズ情報をシリアルI/O等で検出でき、ズームレンズの広角端と望遠端とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合)の図6Aと、本発明の他の1実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャート(レンズ情報をシリアルI/O等で検出できないで、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合)の図6Bの様に、
倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力し、前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段を有する(シリアルI/Oがあり、レンズ交換時にグレースケールセットアップを行う高精細の16:9や3:2等の)横長アスペクト比の撮像装置において、
広角端焦点距離7.6mmで最短被写体距離0.56mで最近接時の撮影範囲655mmx368mm等の近接撮影可能な標準ズームレンズでも、広角端焦点距離4.5mmで最短被写体距離0.3mで最近接時の撮影範囲655mmx368mm等の近接撮影可能な広角ズームレンズでも、望遠端焦点距離413mmで最短被写体距離2.2mで最近接時の撮影範囲1213mmx682mm等の望遠ズームレンズでも、望遠端焦点距離164mmで最短被写体距離0.9mで最近接時の撮影範囲982mmx552mm等の標準ズームレンズでも、(グレースケールチャートやレジストレーションチャート等)有効画面周囲に黒い縁取りのある16:9(大日本印刷株式会社や株式会社村上色彩研究所の512mmx288mmの反射型)テストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、レースケールチャートの中央の白の両端の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、の少なくとも1つの調整を行う手段と、
を有する撮像装置である。
図6Bは、本発明の他の1実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートで、レンズ情報をシリアルI/O等で検出できないで、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
より広角よりのズームレンズを用いる場合は、グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段を有する撮像装置である。
図6Aは本発明の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。
本動作説明は、レンズ情報をシリアルI/O等で検出でき、ズームレンズの広角端と望遠端とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
図6Aにおいて、撮像装置119は、開始S60で処理を開始する。
S61の処理では、レンズデータ取得部102がレンズの種類を検出する。
S62の処理では、検出したレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131が発生し、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S64の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS65の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS62の処理に戻る。
S65の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑色信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S66の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を広角端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
S68の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S69の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS70の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS67の処理に戻る。
S70の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S71の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を望遠端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
図6Bは本発明の他の一実施例のズームレンズの最短被写体距離で、16:9グレースケールチャートを撮像した場合の倍率色収差の補正を行うフローチャートである。
図6Bのフローチャートは、レンズ情報をシリアルI/O等で検出できない場合で、手動でズームレンズの広角端付近の焦点距離と望遠端付近の焦点距離とで倍率色収差の左右バランスを調整する場合である。
図6Bにおいて、撮像装置119は、開始S60で処理を開始する。
S81の処理では、撮像装置119が図示していない操作部で選択されたレンズの種類を取得する。
S82の処理では、撮像装置119が選択されたレンズの種類に対応する広角端の検出位置マーカを検出位置マーカ発生部131から発生させ、合成部132が検出位置マーカとG1m画像信号と合成してVF信号出力部133からVF部134又は図示していないモニタに出力し、VF部134又はモニタがG1m画像信号に合成した検出位置マーカを表示する。
S64の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS65の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS82の処理に戻る。
S65の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑色信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S66の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を広角端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
S68の処理では、撮像装置119が広角端の検出位置マーカが有効画面の左右端に合うように16:9グレースケールチャートをレンズの至近距離付近で撮像する。
S69の処理では、撮像装置119が16:9グレースケールチャートの検出位置で、灰色と黒色との境が撮像されているか否かを判定し、灰色と黒色との境が撮像されている場合(YES)にはS70の処理に進み、灰色と黒色との境が撮像されていない場合(NO)にはS83の処理に戻る。
S70の処理では、撮像装置119が灰色と黒色との境において、倍率色収差補正後の緑信号の位相に赤色信号の位相と青色信号の位相が等しくなるように、倍率色収差補正を調整する。
S71の処理では、撮像装置119が調整した倍率色収差補正の調整量を望遠端のオフセット量として、中央焦点距離はオフセット量‘0’として、中間焦点距離は線形補間する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
図6Cは本発明の他の一実施例のグレースケールオートセットアップの簡易動作を示すフローチャートである。
また、図6Cのフローチャートに示す変調シェーディング、ガンマ、ニー、フレアを調整してから、図6Aと図6Bの動作を実施した方が、精度が良くなる。
S91の処理では、撮像装置119が強制オートアイリスとリアルタイムオートホワイトをOnにする。
S92の処理では、撮像装置119がグレースケールチャートの白色と黒色の検出位置マーカをVF部134又はモニタに表示する。
S93の処理では、撮像装置119がグレースケールチャートを標準撮像する。
S94の処理では、撮像装置119が検出位置で、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されているか否かを判定し、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されている場合(YES)にはS95の処理に進み、白色レベルが90%以上で黒色レベルが10%以下に撮像されていない場合(NO)にはS92の処理に戻る。
S95の処理では、撮像装置119が変調シェーディング、ガンマ、ニー、フレアを調整する。
撮像装置119は、S72で処理を終了する。
次に、撮像部と伝送路と制御部とで構成された撮像装置について説明する。
撮像装置は、RB間引き伝送後のG1G2による補間の模式図の図7と、RBG1G2ベイヤー配列の4板撮像装置とRBG1G2ベイヤー配列の単板カラー体撮像装置との全画素利用補間の映像信号の模式図の図8の様に、実施例1の撮像装置において、前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、前記撮像部で倍率色収差補正後に赤の撮像信号と青の撮像信号とを交互に間引き緑の撮像信号は間引かずそのままとして前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤の撮像信号と青の撮像信号とを前記間引かずそのまま伝送した緑の撮像信号により補間する手段と、前記補間した赤の撮像信号と青の撮像信号と前記間引かずそのまま伝送した緑の撮像信号により輝度信号のYと帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を生成する手段と、前記生成した輝度信号のYと帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を出力する手段とを有することを特徴とする撮像装置である。
帯域がYの半分の色差信号のPBとPRとの映像信号を出力しても、Yの半分の帯域より低い周波数相当の2画素以上倍率色収差が残存すると、目立つ。そこで、実施例2では、撮像部で倍率色収差補正後に赤の撮像信号と青の撮像信号とを交互に間引きしてから伝送し、Yの半分の帯域より低い周波数相当の2画素以上倍率色収差を発生させない。
撮像装置は、RB間引き伝送後のG1G2による補間の模式図の様に、間引き伝送後に補間して輝度信号の半分の帯域の色差信号としても良いし、図8のRBG1G2ベイヤー配列の4板撮像装置とRBG1G2ベイヤー配列の単板カラー体撮像装置との全画素利用補間の映像信号の模式図の様に、全画素を利用して補間し、輝度信号と同一帯域の色差信号としても良い。
図9は、本発明の他の一実施例の倍率色収差の補正を行う画像シフト回路の構成を示すブロック図である。
図1の本発明の一実施例の倍率色収差の補正を行う撮像装置の構成を示すブロック図の画像シフト回路との相違は、図1は垂直と水平に画像シフトするに対し、図9は水平に画像シフトするだけである。16:9等横長の画面で、倍率色収差の量が少なければ、図9の様に水平に画像シフトするだけでも構わない。
ここで、SDTVは有効走査線が486本から576本程度で許容されるレンズの色収差は0.2%程度であり、HDTVは有効走査線が720本から1080本程度で許容されるレンズの色収差は0.1%程度であり、あり、UHDTVは有効走査線が2160本程度なら許容されるレンズの色収差は0.05%程度であり4320本程度なら許容されるレンズの色収差は0.025%程度である。また、ズームレンズは撮影装置本体よりも一般に大型で高額である。
そのため本発明は、SDTV用のズームレンズをHDTV撮影装置に使用する場合や、HDTV用色収差のズームレンズをUHDTV撮影装置に使用する場合や、有効走査線が2160本程度用のズームレンズを4320本程度の撮影装置に使用する場合などの広い用途において、小型化に適する高精度の色収差補正の映像信号補正に適用できる。
そのため本発明は、HDTVやUHDTVの撮影装置を監視や放送用に使用する場合などの広い用途において、小型化に適する高精度の色収差補正の映像信号補正に適用できる。
Claims (6)
- 倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置において、
前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、
所定のテストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出する手段と、
前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、
グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段と、
グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出する手段と前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整する手段とを有し、
前記調整する手段の少なくとも1つを有することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳する手段と、
前記マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出する手段と、
前記検出した境の撮像信号で前記倍率色収差の左右バランスを調整する手段を有することを特徴とする撮像装置。 - 請求項1乃至請求項2に記載の撮像装置において、
前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、
前記撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、
前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、
前記補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、
前記生成した映像信号を出力する手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置において、
前記レンズから取得する複数のレンズ倍率色収差特性から現在のレンズのエクステンダ、ズーム、フォーカス及びアイリスの各ポジションにおける倍率色収差の補正式を求め、映像信号を領域分割した画面の水平方向成分の各領域の倍率色収差の補正量を算出する手段と、
前記撮像装置が撮像部と伝送路と制御部とで構成され、
前記撮像部で倍率色収差補正後に赤色撮像信号と青色撮像信号とを交互に間引き緑色撮像信号は間引かずに前記伝送路を用いて前記制御部に伝送する手段と、
前記制御部では交互に前記間引き伝送した赤色撮像信号と青色撮像信号とを前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により補間する手段と、
前記補間した赤色撮像信号と青色撮像信号と前記間引かずに伝送した緑色撮像信号により映像信号を生成する手段と、
前記生成した映像信号を出力する手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 複数の倍率色収差特性情報を出力するレンズと撮像素子を有しカラー映像信号を出力する撮像装置の撮像方法において、
有効画面周囲に黒い縁取りのある16:9テストチャート左右両端の有効画面と黒い縁取りの境の撮像信号又はグレースケールチャートの左右の白と灰色若しくは黒と灰の境の撮像信号を検出し前記検出した境の撮像信号で広角の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
グレースケールチャートの中央の白の両脇の黒と背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、
前記検出した境の撮像信号で望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
グレースケールチャートの中央の白の両端の黒若しくは背景の灰色との境の撮像信号を検出するステップと、
前記検出した境の撮像信号で超望遠の倍率色収差の左右バランスを調整するステップと、
少なくとも1つの倍率色収差補正の調整ステップを有することを特徴とする撮像装置の撮像方法。 - 請求項5に記載の撮像装置の撮像方法において、
前記倍率色収差の左右バランスを調整する、ズームレンズの望遠端と広角端の最近接時の撮影範囲に対応した画面幅から概ね半分の位置にマーカをビューファインダ映像やモニタ映像に重畳するステップと、
前記マーカ部分の撮像信号の境の撮像信号を検出するステップと、
前記検出した境の撮像信号で前記倍率色収差の左右バランスを調整することを特徴とする撮像装置の撮像方法。
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