JP2002204460A - 画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002204460A
JP2002204460A JP2000402520A JP2000402520A JP2002204460A JP 2002204460 A JP2002204460 A JP 2002204460A JP 2000402520 A JP2000402520 A JP 2000402520A JP 2000402520 A JP2000402520 A JP 2000402520A JP 2002204460 A JP2002204460 A JP 2002204460A
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Takeshi Utagawa
健 歌川
Setsuko Chin
浙宏 陳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の色成分から成る表色系によって示さ
れ、各々の画素に1つの色成分が対応付けられている画
像に対し、該表色系を構成する色成分とは異なる新たな
色成分を生成するための新色成分生成処理を、精度良く
かつ簡単な演算によって行える画像処理装置および画像
処理プログラムを記録した記録媒体を提供することを目
的とする。 【解決手段】 類似方向判定手段は、処理対象画素毎に
類似性の強い方向の判定を行い、特徴指標算出手段は、
処理対象画素毎に処理対象画素が属する局所的な領域に
おける画像の特徴を示す特徴指標を算出し、新色成分算
出手段は、処理対象画素と処理対象画素の近傍に位置す
る画素とに対応付けられた複数の色情報のうち、類似方
向判定手段の判定結果に応じて選択した色情報を用いて
新色成分値の算出を行う際、特徴指標算出手段によって
算出された特徴指標に応じて、新色成分値の算出の仕方
を切り換えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の色成分から
成る表色系によって示され、各々の画素に1つの色成分
が対応付けられている画像に対し、該表色系を構成する
色成分とは異なる新たな色成分を生成するための新色成
分生成処理を行う画像処理装置および該新色成分生成処
理をコンピュータで実現させるための画像処理プログラ
ムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子カメラには、R,G,B(赤,緑,青)
の3色のカラーフィルタが所定の位置に配置(例えば、
ベイア配列など)された撮像素子によって、RGB表色
系で示される画像データを生成するものがある。このよ
うな電子カメラでは、撮像素子の個々の画素から1つの
色成分の色情報しか出力されないので、全ての画素に3
つの色成分(赤色成分,緑色成分,青色成分)の色情報を
対応付けるために補間処理が行われている。このような
補間処理の方法としては、例えば、米国特許第5,62
9,734号明細書に開示されているように、補間処理
の対象となる補間対象画素と、その周辺の画素との方向
に関する類似性を判定し、その結果に応じて補間値を算
出する方法が考えられている。
【0003】すなわち、このような補間処理によれば、
3つの色成分の色情報が所定の位置に配置されて成る1
つの面から、赤色成分の色情報から成るR面と、緑色成
分の色情報から成るG面と、青色成分の色情報から成る
B面との3つの面が生成されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、JPEGの
ように標準化された画像圧縮や、ノイズ除去、輪郭強調
などの画像処理は、RGBの3つの面に対して行うより
も、YCrCb表色系を構成するY成分、Cr成分、C
b成分の各々に対応する面に対して行う方が効率的であ
る。
【0005】したがって、これらの画像処理を行う必要
がある電子カメラでは、撮像素子によって生成された画
像データから、直接、Y成分、Cr成分、Cb成分を生
成することが望ましい。また、電子カメラには、撮像素
子によって生成された画像データに対する処理を、AS
IC(application specific IC:特定用途向けIC)
によって実現するものがある。このような、電子カメラ
では、Y成分、Cr成分およびCb成分を生成する処理
は簡単な演算によって行われることが望ましい。
【0006】そこで、請求項1ないし請求項6に記載の
発明は、新たな色成分を精度良く、かつ、簡単な演算に
よって生成できる画像処理装置を提供することを目的と
する。また、請求項7および請求項8に記載の発明は、
新たな色成分を精度良く、かつ、簡単な演算によって生
成できる画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像処
理装置は、複数の色成分から成る表色系によって示さ
れ、各々の画素に1つの色成分の色情報が対応付けられ
ている画像に対し、該表色系を構成する色成分とは異な
る新たな色成分を生成するための新色成分生成処理を行
う画像処理装置において、前記新色成分生成処理の対象
となる処理対象画素毎に、類似性の強い方向の判定を行
う類似方向判定手段と、前記処理対象画素毎に、当該処
理対象画素が属する局所的な領域における画像の特徴を
示す特徴指標を算出する特徴指標算出手段と、前記処理
対象画素と該処理対象画素の近傍に位置する画素とに対
応付けられた複数の色情報のうち、前記類似方向判定手
段による判定の結果に応じて選択した色情報を用いて、
該処理対象画素の新たな色成分の色情報に相当する新色
成分値の算出を行う際、前記特徴指標算出手段によって
算出された特徴指標に応じて、該新色成分値の算出の仕
方を切り換える新色成分算出手段とを備えたことを特徴
とする。
【0008】請求項2に記載の画像処理装置は、請求項
1に記載の画像処理装置において、前記新色成分算出手
段は、前記類似方向判定手段による判定の結果に応じて
選択した色情報から成る値を前記新色成分値として算出
するか、該類似方向判定手段による判定の結果に応じて
選択した色情報から成る値を補正して前記新色成分値を
算出するかを、前記特徴指標に応じて切り換えることを
特徴とする。
【0009】請求項3に記載の画像処理装置は、請求項
2に記載の画像処理装置において、前記特徴指標算出手
段は、前記表色系を構成する複数の色成分のうち、2つ
の色成分の傾斜の違いを示す第1の特徴指標と、前記処
理対象画素に対応付けられている色情報をX(0)と
し、該処理対象画素と同色の色成分の色情報が対応付け
られて該処理対象画素を中心に対称な位置に配置された
2つの画素における各々の色情報をX(2)、X(−
2)としたとき、X(0)がX(2)とX(−2)とを
用いて決められる所定範囲の外側にあるか否かを示す第
2の特徴指標との少なくとも一方の特徴指標を算出し、
前記新色成分算出手段は、第1の特徴指標が、前記2つ
の色成分の傾斜の方向が一致することを示す場合また
は、第2の特徴指標が、前記X(0)が前記所定範囲の
外側にあることを示す場合、前記類似方向判定手段によ
る判定の結果に応じて選択した色情報から成る値を補正
して新色成分値を算出することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の画像処理装置は、請求項
3に記載の画像処理装置において、前記新成分算出手段
によって前記処理対象画素毎に算出された新色成分値
を、当該処理対象画素の周辺に位置する複数の画素にお
ける新色成分値の最大値と最小値とに収まる値に制限す
る突出点除去手段を備えたことを特徴とする。請求項5
に記載の画像処理装置は、請求項2に記載の画像処理装
置において、前記新色成分算出手段は、前記処理対象画
素毎に、前記類似方向判定手段による判定の結果に応じ
て選択した色情報から成る値を仮の新色成分値として算
出し、該仮の新色成分値の補正が不要である場合、該仮
の新色成分値を新色成分値とし、該仮の新色成分値の補
正が必要である場合、該処理対象画素における仮の新色
成分値と該処理対象画素の近傍に位置する画素における
仮の新色成分値とから成る値によって、該処理対象画素
における仮の新色成分値を補正して新色成分値を算出す
ることを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の画像処理装置は、RGB
表色系を構成するR,G,Bの3つの色成分がベイア配列
された画像に対し、YCbCr表色系を構成するCb,
Crの2つの色成分を生成するための新色成分生成処理
を行う画像処理装置において、前記新色成分生成処理の
対象となる処理対象画素毎に、類似性の強い方向の判定
を行う類似方向判定手段と、以下に示す式101ないし式1
04によって算出される4つの量のうち、2つの量を組み
合わせて用いて、前記処理対象画素のCb成分およびC
r成分を生成する際、前記類似方向判定手段による判定
の結果と、該処理対象画素が属する局所的な領域に配置
されたR,G,Bの3つの色成分の位置関係とに応じて、
Cb成分およびCr成分を生成する際に用いる2つの量
の組み合わせを切り換える新色成分算出手段と Gt1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2 ・・・式101 Gt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i-1,j]+Z[i+1,j]))/2 ・・・式102 Gy1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2 ・・・式103 Gy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i,j-1]+Z[i,j+1]))/2 ・・・式104 (ただし、Z[i,j]は、座標[i,j]に位置する画素におけ
る色情報を示し、[i,j]は、処理対象画素の座標を示
す。)を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の画像処理プログラムを記
録した記録媒体は、複数の色成分から成る表色系によっ
て示され、各々の画素に1つの色成分の色情報が対応付
けられている画像に対し、該表色系を構成する色成分と
は異なる新たな色成分を生成するための新色成分生成処
理をコンピュータで実現させる画像処理プログラムを記
録した記録媒体において、前記新色成分生成処理の対象
となる処理対象画素毎に、類似性の強い方向の判定を行
う類似方向判定手順と、前記処理対象画素毎に、当該処
理対象画素が属する局所的な領域における画像の特徴を
示す特徴指標を算出する特徴指標算出手順と、前記処理
対象画素と該処理対象画素の近傍に位置する画素とに対
応付けられた複数の色情報のうち、前記類似方向判定手
順による判定の結果に応じて選択した色情報を用いて、
該処理対象画素の新たな色成分の色情報に相当する新色
成分値の算出を行う際、前記特徴指標算出手順によって
算出された特徴指標に応じて、該新色成分値の算出の仕
方を切り換える新色成分算出手順とをコンピュータで実
現させる画像処理プログラムを記録したことを特徴とす
る。
【0013】請求項8に記載の画像処理プログラムを記
録した記録媒体は、RGB表色系を構成するR,G,Bの
3つの色成分がベイア配列された画像に対し、YCbC
r表色系を構成する色成分のうち、少なくともCb,C
rの2つの色成分を生成するための新色成分生成処理を
コンピュータで実現させる画像処理プログラムを記録し
た記録媒体において、前記新色成分生成処理の対象とな
る処理対象画素毎に、類似性の強い方向の判定を行う類
似方向判定手順と、以下に示す式101ないし式104によっ
て算出される4つの量のうち、2つの量を組み合わせて
用いて、前記処理対象画素のCb成分およびCr成分を
生成する際、前記類似方向判定手順による判定の結果
と、該処理対象画素が属する局所的な領域におけるR,
G,Bの3つの色成分の位置とに応じて、Cb成分およ
びCr成分を生成する際に用いる2つの量の組み合わせ
を切り換える新色成分算出手順と Gt1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2 ・・・式101 Gt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i-1,j]+Z[i+1,j]))/2 ・・・式102 Gy1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2 ・・・式103 Gy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i,j-1]+Z[i,j+1]))/2 ・・・式104 (ただし、Z[i,j]は、座標[i,j]に位置する画素におけ
る色情報を示し、[i,j]は、処理対象画素の座標を示
す。)をコンピュータで実現させる画像処理プログラム
を記録したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施形態について詳細を説明する。ただし、第1の実施
形態および第2の実施形態では、請求項1ないし請求項
4に記載の画像処理装置が行う画像処理の機能を備えた
電子カメラを用いて説明を行い、第3の実施形態では、
請求項5および請求項6に記載の画像処理装置が行う画
像処理の機能を備えた電子カメラを用いて説明を行う。
【0015】図1は、第1の実施形態ないし第3の実施
形態に対応する電子カメラの機能ブロック図である。図
1において、電子カメラ1は、A/D変換部10、画像
処理部(例えば、画像処理専用の1チップ・マイクロプ
ロセッサ、ASICなど)11、制御部12、メモリ1
3、圧縮/伸長部14、表示画像生成部15を備えてい
ると共に、メモリカード(カード状のリムーバブルメモ
リ)16とのインタフェースをとるメモリカード用イン
タフェース部17および所定のケーブルや無線伝送路を
介してPC(パーソナルコンピュータ)18等の外部装
置とのインタフェースをとる外部インタフェース部19
を備えており、これらはバスを介して相互に接続され
る。
【0016】また、電子カメラ1は、撮影光学系20、
RGBのカラーフィルタがベイア配列された撮像素子2
1、アナログ信号処理部22、タイミング制御部23を
備えており、撮像素子21には撮影光学系20で取得さ
れた光学像が結像し、撮像素子21の出力は、アナログ
信号処理部22に接続され、アナログ信号処理部22の
出力は、A/D変換部10に接続され、タイミング制御
部23には制御部12の出力が接続され、タイミング制
御部23の出力は、撮像素子21、アナログ信号処理部
22、A/D変換部10、画像処理部11に接続され
る。
【0017】さらに、電子カメラ1は、レリーズボタン
やモード切り換え用の選択ボタン等に相当する操作部2
4およびモニタ25を備えており、操作部24の出力は
制御部12に接続され、モニタ25には表示画像生成部
15の出力が接続される。なお、PC18には、モニタ
26やプリンタ27等が接続されており、CD−ROM
28に記録されたアプリケーションプログラムが予めイ
ンストールされているものとする。また、PC18は、
不図示のCPU、メモリ、ハードディスクの他に、メモ
リカード16とのインタフェースをとるメモリカード用
インタフェース部(図示省略)や所定のケーブルや無線
伝送路を介して電子カメラ1等の外部装置とのインタフ
ェースをとる外部インタフェース部(図示省略)を備え
ている。
【0018】図1のような構成の電子カメラ1におい
て、操作部24を介し、操作者によって撮影モードが選
択されてレリーズボタンが押されると、制御部12は、
タイミング制御部23を介して、撮像素子21、アナロ
グ信号処理部22、A/D変換部10に対するタイミン
グ制御を行う。撮像素子21は、光学像に対応する画像
信号を生成し、その画像信号は、アナログ信号処理部2
2で所定の信号処理が施され、A/D変換部10でディ
ジタル化され、画像データとして、画像処理部11に供
給される。
【0019】なお、電子カメラ1では、撮像素子21に
おいて、RGBのカラーフィルタがベイア配列されてい
るので、画像処理部11に供給される画像データは、R
GB表色系で示され、各々の画素には、RGBの何れか
1つの色成分の色情報が存在することになる。そこで、
以下では、このような画像データを、「ベイア配列型画
像データ」と称する。
【0020】画像処理部11は、このようなベイア配列
画像データに対して後述する「新色成分生成処理」を行
って、YCrCb表色系の画像データを生成する。な
お、「新色成分生成処理」では、基本的に、Y成分が全
ての画素に対応付けられるが、Cr成分およびCb成分
については、必ずしも、全ての画素に対応付けられなく
ても良い。例えば、JPEGではCr成分およびCb成
分が間引きして用いられるので、「新色成分生成処理」
によって生成される画像データをJPEGによる圧縮処
理の対象とする場合、Cr成分およびCb成分は、必要
な画素についてだけ対応付けるようにしても良い。
【0021】このようにして生成されるYCrCb表色
系の画像データは、必要に応じて、圧縮/伸長部14で
所定の圧縮処理が施され、メモリカード用インタフェー
ス部17を介してメモリカード16に記録される。な
お、YCrCb表色系の画像データは、圧縮処理を施さ
ずにメモリカード16に記録したり、必要に応じて、P
C18側のモニタ26やプリンタ27で採用されている
表色系(例えば、RGB表色系、YUV表色系、CMY
表色系など)に変換して、外部インタフェース部19を
介してPC18に供給しても良い。
【0022】また、操作部24を介し、操作者によって
再生モードが選択されると、メモリカード16に記録さ
れている画像データは、メモリカード用インタフェース
部17を介して読み出されて圧縮/伸長部14で伸長処
理が施され、画像処理部11によりモニタ25で採用さ
れている表色系に変換され、表示画像作成部15を介し
てモニタ25に表示される。
【0023】なお、伸長処理が施された画像データは、
モニタ25に表示せず、必要に応じて、PC18側のモ
ニタ26やプリンタ27で採用されている表色系に変換
して、外部インタフェース部19を介してPC18に供
給しても良い。また、後述する「新色成分生成処理」に
よって生成されるYCrCb表色系の画像データを、モ
ニタ25、26やプリンタ27で採用されている表色系
に変換する処理については、公知の技術によって実現で
きるため、説明を省略する。
【0024】図2は、ベイア配列型画像データの色成分
の配列を示す図である。ただし、図2では、R、G、B
を用いて色成分の種類を示し、座標[X,Y]の値を用いて
各々の色成分に対応する画素の位置を示している。な
お、後述する演算式では、図2のR、G、BをZに置き
換えて、各々の画素における色成分の色情報をZ[i,j]の
ように表現する。
【0025】また、後述する「新色成分生成処理」の対
象となる処理対象画素の座標を[i,j]とする場合、処理
対象画素を中心とする5×5の画素における色成分の配
列を示していることになる。図2(1)は、赤色成分の
色情報が存在する画素(以下、「R位置の画素」と称す
る)が処理対象である状態(以下、「R位置状態」と称
する)を示し、図2(2)は、青色成分の色情報が存在
する画素(以下、「B位置の画素」と称する)が処理対
象である状態(以下、「B位置状態」と称する)を示
し、図2(3)は、緑色成分の色情報が存在する画素の
うち、左右に隣接する画素に赤色成分の色情報が存在す
る画素(以下、「Gr位置の画素」と称する)が処理対
象である状態(以下、「Gr位置状態」と称する)を示
し、図2(4)は、緑色成分の色情報が存在する画素の
うち、左右に隣接する画素に青色成分の色情報が存在す
る画素(以下、「Gb位置の画素」と称する)が処理対
象である状態(以下、「Gb位置状態」と称する)を示
す。
【0026】《第1の実施形態》図3ないし図6は、第
1の実施形態における画像処理部11の動作フローチャ
ートであり、図3では「新色成分生成処理」のおおまか
な動作を示し、図4、図5、図6では、「新色成分生成
処理」に含まれる「R位置・B位置での類似方向判定処
理」、「R位置・B位置でのY,Cr,Cb算出処理」、
「Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算出処理」の動
作を各々示している。
【0027】以下、第1の実施形態を説明するが、以下
では、画像処理部11が行う画像処理のうち、「新色成
分生成処理」の動作の説明を図3ないし図6を参照して
行い、他の動作の説明は省略する。まず、画像処理部1
1は、図4に示す「R位置・B位置での類似方向判定処
理」を行う(図3S1)。
【0028】《R位置・B位置での類似方向判定処理》
ここで、図4を参照して、「R位置・B位置での類似方
向判定処理」の説明を行う。まず、画像処理部11は、
R位置またはB位置の画素に対し、縦方向の異色相関
(異なる色成分の色情報から成る相関)に基づき、縦方
向の類似度成分C0tを算出し、横方向の異色相関に基づ
き、横方向の類似度成分C0yを算出する(図4S1)。
【0029】例えば、座標[i,j]の画素がR位置または
B位置の場合、画像処理部11は、以下に示す式1を演
算することによって縦方向の類似度成分C0t[i,j]を算出
し、以下に示す式2を演算することによって横方向の類
似度成分C0y[i,j]を算出する。 C0t[i,j]=(|Z[i,j]-Z[i,j-1]|+|Z[i,j]-Z[i,j+1]| +|Z[i-1,j]-Z[i-1,j-1]|+|Z[i-1,j]-Z[i-1,j+1]|)/4 ・・・式1 C0y[i,j]=(|Z[i,j]-Z[i-1,j]|+|Z[i,j]-Z[i+1,j]| +|Z[i,j-1]-Z[i-1,j-1]|+|Z[i,j-1]-Z[i+1,j-1]|)/4 ・・・式2 すなわち、座標[i,j]の画素がR位置の場合、式1で
は、図7(1)に示す色成分の色情報を用いてC0t[i,j]
が算出されることになり、式2では、図7(2)に示す
色成分の色情報を用いてC0y[i,j]が算出されることにな
る。
【0030】なお、C0t[i,j]およびC0y[i,j]は、以下の
式1'および式2'のように算出しても良いし、異色相関
を用いた式であれば、これらの式に限らず、如何なる式
によって算出して良い。例えば、式1および式2の項数
を減らした式でも良い。 C0t[i,j]=(|Z[i,j]-Z[i,j-1]|+|Z[i,j]-Z[i,j+1]| +|Z[i-1,j]-Z[i-1,j-1]|+|Z[i-1,j]-Z[i-1,j+1]| +|Z[i+1,j]-Z[i+1,j-1]|+|Z[i+1,j]-Z[i+1,j+1]|)/6 ・・・式1' C0y[i,j]=(|Z[i,j]-Z[i-1,j]|+|Z[i,j]-Z[i+1,j]| +|Z[i,j-1]-Z[i-1,j-1]|+|Z[i,j-1]-Z[i+1,j-1]| +|Z[i,j+1]-Z[i-1,j+1]|+|Z[i,j+1]-Z[i+1,j+1]|)/6 ・・・式2' ところで、式1および式2(場合によっては、式1'お
よび式2')では、異なる色成分の色情報の差の絶対値
を異色相関として用いている。このような式によって算
出された縦方向の類似度成分C0tと横方向の類似度成分C
0yとが共に所定値よりも大きい画素は、彩色部である可
能性が高く、異色相関に基づいて類似度を算出するには
不適当である。このような画素では、同色相関(同一の
色成分の色情報から成る相関)に基づき、類似度を算出
することが望ましい。
【0031】そこで、画像処理部11は、異色相関に基
づく縦方向の類似度成分C0tおよび横方向の類似度成分C
0yを算出した画素に対し、以下の条件1が成り立つか否
かの判定を行い(図4S2)、条件1が成り立つ画素に
対しては、縦方向の同色相関に基づき、縦方向の類似度
成分C0tを算出し直し、横方向の同色相関に基づき、横
方向の類似度成分C0yを算出し直す(図4S3)。
【0032】 |C0t|>BWth かつ |C0y|>BWth ・・・条件1 ただし、各画素の色情報の階調が「0〜255」で示さ
れる場合、条件1の閾値BWthの値は、「0〜25」程度
の適当な値とする。なお、画像処理部11は、例えば、
座標[i,j]の画素において条件1が成り立つ場合、以下
に示す式3を演算することによって縦方向の類似度成分
C0t[i,j]を算出し直し、以下に示す式4を演算すること
によって横方向の類似度成分C0y[i,j]を算出し直す。
【0033】 C0t[i,j]=|Z[i,j-1]-Z[i,j+1]| ・・・式3 C0y[i,j]=|Z[i-1,j]-Z[i+1,j]| ・・・式4 すなわち、座標[i,j]の画素がR位置の場合、式3で
は、図7(3)に示す色成分の色情報を用いてC0t[i,j]
が算出されることになり、式4では、図7(4)に示す
色成分の色情報を用いてC0y[i,j]が算出されることにな
る。
【0034】次に、画像処理部11は、縦方向の類似度
成分C0tの周辺加算によって縦方向の類似度Ctを算出
し、横方向の類似度成分C0yの周辺加算によって横方向
の類似度Cyを算出する(図4S4)。なお、類似度成分
の周辺加算とは、類似度の算出の対象となる画素の類似
度成分と、その画素の周辺に位置する画素の類似度成分
とを方向別に加重加算することを意味する。このような
周辺加算では、周辺の画素との連続性が考慮されて類似
度が算出されるため、周辺加算によって算出される類似
度は、類似度成分をそのまま類似度とする場合と比べ
て、精度が高められる。
【0035】例えば、座標[i,j]の画素を類似度の算出
の対象とする場合、画像処理部11は、以下に示す式5
および式6を演算することによって、類似度成分の周辺
加算を行い、座標[i,j]の画素における縦方向の類似度C
t[i,j]および横方向の類似度Cy[i,j]を算出する。
【0036】 ただし、式5および式6によって算出される各々の類似
度は、値が小さい程、類似性が強いことを示す。
【0037】なお、式5および式6では、図7(5)お
よび図7(6)に示す類似度成分を用いてCt[i,j]およ
びCy[i,j]が算出されることになる。また、式5および
式6では、周辺加算の加重比率を[i,j]:[i-1,j-1]:[i-
1,j+1]:[i+1,j-1]:[i+1,j+1]=1:1:1:1:1としているが、
このような加重比率は、4:1:1:1:1としても良いし、他
の比率でも良い。さらに、周辺加算の対象とする類似度
成分は、図7(5)および図7(6)に示す類似度成分
に限定されるものではない。
【0038】次に、画像処理部11は、縦方向の類似度
Ctおよび横方向の類似度Cyを算出した画素に対し、各々
の類似度を用いて類似性の強い方向を判定し、類似方向
指標TY(類似性が強い方向を示す指標)を設定する(図
4S5)。すなわち、画像処理部11は、以下の条件2
が成り立つ画素については、「縦方向の類似性が強い」
と判定して、類似方向指標TYに「1」を設定する。
【0039】Cy-Ct>th5 ・・・条件2 また、画像処理部11は、条件2が成り立たず、以下の
条件3が成り立つ画素については、「横方向の類似性が
強い」と判定して類似方向指標TYに「−1」を設定す
る。 Ct-Cy>th5 ・・・条件3 さらに、画像処理部11は、条件2および条件3が成り
立たない画素については、「縦横方向で類似性が同等」
と判定して、類似方向指標TYに「0」を設定する。
【0040】ただし、条件2および条件3の閾値th5の
値は、縦方向の類似度Ctと横方向の類似度Cyとの差異が
微少である場合、ノイズの影響によって一方の類似性が
強いと誤判定されることを避ける役割を果し、各画素の
色情報の階調が「0〜255」で示される場合、「0〜
20」程度の値、例えば「5」程度とする。以上説明し
たようにして、「R位置・B位置での類似方向判定処
理」が完了すると、画像処理部11は、図5に示す「R
位置・B位置でのY,Cr,Cb算出処理」を行う(図3
S2)。
【0041】《R位置・B位置でのY,Cr,Cb算出処
理》ここで、図5を参照して、「R位置・B位置での
Y,Cr,Cb算出処理」の説明を行う。なお、R位置ま
たはB位置の画素におけるY成分は、後述する式18、
式23、式28に示すように、輝度成分(Yt,Yy)と、
その輝度成分を補正するための補正項(Ytc,Yyc)とで
構成されるが、補正項を利用することにより、却って精
度が低下する場合がある。そのため、以下では、補正項
の利用を有効にするか否かを、Y成分の算出の対象とな
る画素が属する局所的な領域における画像の特徴に応じ
て切り換える例を示し、このような局所的な領域におけ
る画像の特徴を判別するために2種類の特徴指標を算出
するものとする。
【0042】まず、画像処理部11は、R位置またはB
位置の画素に対し、第1の特徴指標P1を算出する(図5
S1)。すなわち、画像処理部11は、座標[i,j]の画
素を第1の特徴指標の算出の対象とする場合、以下に示
す式7を演算することによって、その画像の第1の特徴
指標P1[i,j]を算出する。
【0043】 P1[i,j]=(|(Z[i+2,j]-Z[i-2,j]) -(Z[i+1,j+1]+Z[i+1,j-1]-Z[i-1,j+1]-Z[i-1,j-1])・7/10| +|(Z[i,j+2]-Z[i,j-2]) -(Z[i+1,j+1]+Z[i-1,j+1]-Z[i+1,j-1]-Z[i-1,j-1])・7/10|)/2 ・・・式7 例えば、座標[i,j]の画素がR位置の場合、式7の(Z[i+
2,j]-Z[i-2,j])は、横方向に配置された画素における赤
色成分の傾斜を示し、(Z[i+1,j+1]+Z[i+1,j-1]-Z[i-1,j
+1]-Z[i-1,j-1])は、横方向に配置された画素における
青色成分の傾斜を示し、(Z[i,j+2]-Z[i,j-2])は、縦方
向に配置された画素における赤色成分の傾斜を示し、(Z
[i+1,j+1]+Z[i-1,j+1]-Z[i+1,j-1]-Z[i-1,j-1])は、縦
方向に配置された画素における青色成分の傾斜を示す。
すなわち、式7では、赤色成分の傾斜と青色成分の傾斜
との差が算出されることになる。
【0044】このようにして算出される第1の特徴指標
は、値が小さい程、赤色成分の傾斜と青色成分の傾斜と
が類似していることを示し、値が大きい程、各々の傾斜
が異なることを示す。そのため、第1の特徴指標の値が
大きい画素は、赤色成分と青色成分とが逆方向に傾斜し
ている領域に属している可能性が高く、補正項を利用す
るとY成分の精度が低下する危険がある。
【0045】そこで、画像処理部11は、第1の特徴指
標P1を算出した画素に対し、以下の条件4が成り立つか
否の判定を行い(図5S2)、条件4が成り立つ画素に
対しては、補正項の係数alfを「0」にして、補正項の
利用を無効にする(図5S3)。 P1>P1Th ・・・条件4 ただし、各画素の色情報の階調が「0〜255」で示さ
れる場合、条件4の閾値P1Thの値は、例えば、「50」
程度とする。
【0046】一方、画像処理部11は、条件4が成り立
たない画素に対しては、補正項の係数alfを定数alf0に
する(図5S4)。ただし、定数alf0は、補正項の利用
を有効にするための値であり、後述する式10および式
11によって補正項が算出される場合、「6〜10」程
度の値が望ましい。次に、画像処理部11は、第1の特
徴指標P1による判定が完了した画素に対し、以下の条件
5が成り立つか否の判定を行う(図5S5)。
【0047】Cy-Ct>0 ・・・条件5 そして、画像処理部11は、条件5が成り立つ画素(縦
方向の類似性が強い画素)に対しては、縦方向に配置さ
れて同色の色成分が存在する画素の色情報を用いて、第
2の特徴指標P2を算出する(図5S6)。例えば、画像
処理部11は、座標[i,j]の画素において条件5が成り
立つ場合、座標[i,j-2],[i,j],[i,j+2]の3つの画素に
おける色情報を用い、以下に示す式8を演算することに
よって、座標[i,j]の画素における第2の特徴指標P2[i,
j]を算出する。
【0048】 P2[i,j]=|2・Z[i,j]-Z[i,j+2]-Z[i,j-2]|-|Z[i,j+2]-Z[i,j-2]| ・・・式8 一方、画像処理部11は、条件5が成り立たない画素
(横方向の類似性が強い画素)に対しては、横方向に配
置されて同色の色成分が存在する画素の色情報を用い
て、第2の特徴指標P2を算出する(図5S7)。例え
ば、画像処理部11は、座標[i,j]の画素において条件
5が成り立たない場合、座標[i-2,j],[i,j],[i+2,j]の
3つの画素における色情報を用い、以下に示す式9を演
算することによって、座標[i,j]の画素における第2の
特徴指標P2[i,j]を算出する。
【0049】 P2[i,j]=|2・Z[i,j]-Z[i+2,j]-Z[i-2,j]|-|Z[i+2,j]-Z[i-2,j]| ・・・式9 なお、式8および式9の第1項は、3つの画素のうち、
中央の画素と両端の画素との色情報の差異を示してお
り、中央の画素における色情報が、両端の画素における
色情報の平均値に近い程、「0」に近い値となる。ま
た、第1項の値は、中央の画素における色情報が、両端
の何れか一方の画素における色情報に近い場合、第2項
の値(両端の画素における色情報の差)に近くなる。
【0050】したがって、第1項から第2項を減算して
得られる第2の特徴指標は、図8(1)、(2)のよう
に、中央の画素における色情報が、両端の画素における
色情報の範囲Lに収まっている場合には、負の値とな
り、図8(3)、(4)のように、中央の画素における
色情報が範囲Lの外側にあって、範囲Lからの隔たりが
小さい場合には、小さい正の値となる。そして、範囲L
からの隔たりが大きくなると、大きい値となる。第2の
特徴指標の値が所定値よりも小さい画素は、突出点では
ないので、その画素のY成分は、補正項を利用して算出
すると、却って精度が低下する可能性が高いため、補正
項を利用しないで算出すべきである。
【0051】そこで、画像処理部11は、第2の特徴指
標P2を算出した画素に対し、以下の条件6が成り立つか
否の判定を行い(図5S8)、条件6が成り立つ画素に
対しては、補正項の係数alfを「0」にして、補正項の
利用を無効にする(図5S9)。 P2<P2Th ・・・条件6 ただし、各画素の色情報の階調が「0〜255」で示さ
れる場合、条件6の閾値P2Thの値は、例えば、「7」程
度とする。
【0052】一方、画像処理部11は、、条件6が成り
立たない画素に対しては、補正項の係数alfを定数alf0
にする(図5S10)。なお、補正項の係数alfを
「0」にするか、定数alf0にするかの判定は、2種類の
特徴指標(P1,P2)を単独で用いて行っても良いが、2
種類の特徴指標を組み合わせて用いると更に有効であ
る。また、他の指標を用いて行うことも可能である。
【0053】以上説明したようにして、補正項の係数al
fを設定すると、画像処理部11は、補正項の係数alfを
用いて、縦方向に配置されている画素の色情報から成る
縦方向補正項Ytcと、横方向に配置されている画素の色
情報から成る横方向補正項Yycとを算出する(図5S1
1)。例えば、座標[i,j]の画素を補正項の算出の対象
とする場合、画像処理部11は、以下に示す式10およ
び式11を演算することによって、座標[i,j]の画素に
おける縦方向補正項Ytc[i,j]および横方向補正項Yyc[i,
j]を算出する。
【0054】 Ytc[i,j]=(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])/4・a1f/10 ・・・式10 Yyc[i,j]=(2・Z[i,j]-Z[i-2,j]-Z[i+2,j])/4・a1f/10 ・・・式11 なお、式10および式11では、図9(1)および図9
(2)の×印を付与した画素の色情報を用いて、縦方向
補正項Ytc[i,j]および横方向補正項Yyc[i,j]が算出され
ることになる。
【0055】次に、画像処理部11は、R位置またはB
位置の画素におけるY成分、Cr成分、Cb成分を算出
するための前処理として、各々の画素毎に、縦方向に並
んでいる画素の色情報を用いて、第1の縦方向色差Gt
1、第2の縦方向色差Gt2、縦方向輝度Ytを算出し、横方
向に並んでいる画素の色情報を用いて第1の横方向色差
Gy1、第2の横方向色差Gy2、横方向輝度Yyとを算出する
(図5S12)。
【0056】なお、座標[i,j]の画素をこのような値の
算出の対象とする場合、第1の縦方向色差Gt1は、図9
(3)の×印を付与した画素の色情報から成る縦方向の
色差成分に相当し、第2の縦方向色差Gt2は、図9
(4)の×印を付与した画素の色情報から成る縦方向の
色差成分に相当し、第1の横方向色差Gy1は、図9
(5)の×印を付与した画素の色情報から成る横方向の
色差成分に相当し、第2の横方向色差Gy2は、図9
(6)の×印を付与した画素の色情報から成る横方向の
色差成分に相当する。すなわち、座標[i,j]の画素がR
位置の場合、第1の縦方向色差Gt1は、赤の縦方向色差
を示し、第2の縦方向色差Gt1は、青の縦方向色差を示
し、第1の横方向色差Gy1は、赤の横方向色差を示し、
第2の横方向色差Gy1は、青の横方向色差を示すことに
なる。
【0057】また、縦方向輝度Ytは、図9(7)の×印
を付与した画素の色情報と、第1の縦方向色差Gt1およ
び第2の縦方向色差Gt2とから成る縦方向の輝度成分に
相当し、横方向輝度Yyは、図9(8)の×印を付与した
画素の色情報と、第1の横方向色差Gy1および第2の横
方向色差Gy2とから成る横方向の輝度成分に相当する。
例えば、画像処理部11は、以下に示す式12ないし式
17を演算することによって、第1の縦方向色差Gt1[i,
j]、第2の縦方向色差Gt2[i,j]、縦方向輝度Yt[i,j]、
第1の横方向色差Gy1[i,j]、第2の横方向色差Gy2[i,
j]、横方向輝度Yy[i,j]を算出する。
【0058】 Gt1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2 ・・・式12 Gt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i-1,j]+Z[i+1,j]))/2 ・・・式13 Yt[i,j]=(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2+(Gt1[i,j]+Gt2[i,j])/4 ・・・式14 Gy1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2 ・・・式15 Gy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i,j-1]+Z[i,j+1]))/2 ・・・式16 Yy[i,j]=(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2+(Gy1[i,j]+Gy2[i,j])/4 ・・・式17 なお、式14および式17は、隣接する画素の緑色成分
の色情報と、赤の色差と、青の色差とを、2:1:1の比率
で合成することに相当するが、このような合成は、この
比率に限るものではない。ただし、輝度成分を簡単な比
率で合成することによって演算の簡略化を図るために
は、2:1:1の比率は有効的である。
【0059】また、式14では、式12および式13で
算出されたGt1[i,j]とGt2[i,j]とを用いて、Yt[i,j]を
算出し、式17では、式15および式16で算出された
Gy1[i,j]とGy2[i,j]とを用いて、Yy[i,j]を算出してい
るが、Yt[i,j]およびYy[i,j]は、以下のように、各画素
における色成分の色情報を直接用いて、算出しても良
い。 Yt[i,j]=(3・(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])+2・Z[i,j] +(Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2)/8 ・・・式14' Yy[i,j]=(3・(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/8-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])+2・Z[i,j] +(Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2)/8 ・・・式17' 次に、画像処理部11は、各々の画素における類似方向
指標TYが如何なる値であるかを判定する(図5S1
2)。
【0060】そして、画像処理部11は、類似方向指標
TYが「1」である画素(縦方向の類似性が強い画素)に
対しては、以下の式18ないし式22を演算することに
よって、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図5
S13)。ただし、Cr成分、Cb成分の算出について
は、画素の位置状態に応じて切り換えるものとする。
【0061】Y=Yt+Ytc ・・・式18 R位置の画素:Cr=Gt1 ・・・式19 R位置の画素:Cb=Gt2 ・・・式20 B位置の画素:Cr=Gt2 ・・・式21 B位置の画素:Cb=Gt1 ・・・式22 また、画像処理部11は、類似方向指標TYが「−1」で
ある画素(横方向の類似性が強い画素)に対しては、以
下の式23ないし式27を演算することによって、Y成
分、Cr成分、Cb成分を算出する(図5S14)。
【0062】Y=Yy+Yyc ・・・式23 R位置の画素:Cr=Gy1 ・・・式24 R位置の画素:Cb=Gy2 ・・・式25 B位置の画素:Cr=Gy2 ・・・式26 B位置の画素:Cb=Gy1 ・・・式27 さらに、画像処理部11は、類似方向指標TYが「0」で
ある画素(縦横方向で類似性が同等である画素)に対し
ては、以下の式28ないし式32を演算することによっ
て、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図5S1
5)。
【0063】Y=(Yt+Ytc+Yy+Yyc)/2 ・・・式28 R位置の画素:Cr=(Gt1+Gy1)/2 ・・・式29 R位置の画素:Cb=(Gt2+Gy2)/2 ・・・式30 B位置の画素:Cr=(Gt2+Gy2)/2 ・・・式31 B位置の画素:Cb=(Gt1+Gy1)/2 ・・・式32 なお、第1の実施形態の「R位置・B位置でのY,Cr,
Cb算出処理」では、縦方向と横方向とに対する補正項
と、縦方向と横方向とに対する輝度とを個別に算出し、
これらを合成することによってY成分を算出している
が、Y成分は、複数の画素の色情報を直接用いて算出し
ても良い。
【0064】例えば、座標[i,j]に位置し、かつ、類似
方向指標TYが「1」である画素(縦方向の類似性が強い
画素)のY成分は、式18に式10や式14'を代入し
てまとめた以下のような式によって算出することができ
る。 Y[i,j]=(3・(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])+2・Z[i,j] +(2・Z[i,j]-Z[i,j-2]-Z[i,j+2])・a1f/5 +(Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2)/8 ・・・式18' 以上説明したようにして、「R位置・B位置でのY,C
r,Cb算出処理」が完了すると、画像処理部11は、
図6に示す「Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算出
処理」を行う(図3S3)。
【0065】《Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算
出処理》ここで、図6を参照して、「Gr位置・Gb位
置でのY,Cr,Cb算出処理」の説明を行う。まず、画
像処理部11は、Gr位置またはGb位置の画素に存在
する緑色成分の色情報と、その画素の周辺に存在するR
位置およびB位置の画素で既に算出済のCr成分および
Cb成分とを用いて、Gr位置またはGb位置の画素に
おける縦方向輝度Ytおよび横方向輝度Yyを算出する(図
6S1)。
【0066】次に、画像処理部11は、Gr位置または
Gb位置の画素に対し、周辺に位置する画素のCr成分
を用いて、赤の縦方向色差RGtおよび赤の横方向色差RGy
を算出すると共に、周辺に位置する画素のCb成分を用
いて、青の縦方向色差BGtおよび青の横方向色差BGyを算
出する(図6S2)。例えば、座標[i,j]の画素をこの
ような値の算出の対象とする場合、画像処理部11は、
以下に示す式33ないし式38を演算することによっ
て、その画素における縦方向輝度Yt[i,j]、横方向輝度Y
y[i,j]、赤の縦方向色差RGt[i,j]、赤の横方向色差RGy
[i,j]、青の縦方向色差BGt[i,j]、青の横方向色差BGy
[i,j]を算出する。
【0067】 Yt[i,j]=Z[i,j] +((Cr[i,j-1]+Cr[i,j+1])+(Cb[i,j-1]+Cb[i,j+1]))/8 ・・・式33 Yy[i,j]=Z[i,j] +((Cr[i-1,j]+Cr[i+1,j])+(Cb[i-1,j]+Cb[i+1,j]))/8 ・・・式34 RGt[i,j]=(Cr[i,j-1]+Cr[i,j+1])/2 ・・・式35 RGy[i,j]=(Cr[i-1,j]+Cr[i+1,j])/2 ・・・式36 BGt[i,j]=(Cb[i,j-1]+Cb[i,j+1])/2 ・・・式37 BGy[i,j]=(Cb[i-1,j]+Cb[i+1,j])/2 ・・・式38 次に、画像処理部11は、周辺に位置する画素の類似方
向指標TYを用いて、Gr位置またはGb位置の画素での
類似方向指標TYTYを算出する(図6S3)。
【0068】例えば、座標[i,j]の画素を類似方向指標
の算出の対象とする場合、画像処理部11は、以下に示
す式39を演算することによって、その画素における類
似方向指標TYTYを算出する。 TYTY[i,j]=TY[i-1,j]+TY[i,j-1]+TY[i+1,j]+TY[i,j+1] ・・・式39 次に、画像処理部11は、各々の画素における類似方向
指標TYTYが如何なる値であるかを判定する(図6S
4)。
【0069】そして、画像処理部11は、類似方向指標
TYTYが「0」を上回る画素(縦方向の類似性が強い画
素)に対しては、以下の式40ないし式42を演算する
ことによって、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する
(図6S5)。 Y=Yt ・・・式40 Cr=RGt ・・・式41 Cb=BGt ・・・式42 また、画像処理部11は、類似方向指標TYTYが「0」を
下回る画素(横方向の類似性が強い画素)に対しては、
以下の式43ないし式45を演算することによって、Y
成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図6S6)。
【0070】Y=Yy ・・・式43 Cr=RGy ・・・式44 Cb=BGy ・・・式45 さらに、画像処理部11は、類似方向指標TYTYが「0」
である画素(縦横方向で類似性が同等である画素)に対
しては、以下の式46ないし式48を演算することによ
って、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図5S
15)。
【0071】Y=(Yt+Yy)/2 ・・・式46 Cr=(RGt+RGy)/2 ・・・式47 Cb=(BGt+BGy)/2 ・・・式48 以上説明したようにして、「Gr位置・Gb位置での
Y,Cr,Cb算出処理」が完了すると、画像処理部11
は、Y成分から成るY面に突出点除去処理(突出点を除
去する処理)を行う(図3S4)。
【0072】例えば、座標[i,j]の画素を突出点除去処
理の対象とする場合、以下に示す式49および式50を
演算する。ただし、式49において、Max{ }は、複数
の要素の最大値を算出する関数を示し、式50におい
て、Min{ }は、複数の要素の最小値を算出する関数を
示す。 Ymax[i,j]=Max{Y[i-1,j-1],Y[i,j-1],Y[i+1,j-1],Y[i-1,j], Y[i+1,j],Y[i-1,j+1],Y[i,j+1],Y[i+1,j+1]} ・・・式49 Ymin[i,j]=Min{Y[i-1,j-1],Y[i,j-1],Y[i+1,j-1],Y[i-1,j], Y[i+1,j],Y[i-1,j+1],Y[i,j+1],Y[i+1,j+1]} ・・・式50 そして、画像処理部11は、これらの演算の結果に対
し、以下に示す条件7が成り立つ場合、以下に示す式5
1によってY成分を算出し直し、以下に示す条件8が成
り立つ場合、以下に示す式52によってY成分を算出し
直す。
【0073】Y[i,j]>Ymax[i,j] ・・・条件7 Y[i,j]=Ymax[i,j] ・・・式51 Y[i,j]<Ymin[i,j] ・・・条件8 Y[i,j]=Ymin[i,j] ・・・式52 すなわち、画像処理部11は、3×3の局所的な領域に
位置する9個の画素のうち、周辺に位置する8個の画素
のY成分の最大値および最小値を算出する。そして、画
像処理部11は、その最大値よりも、その領域の中央に
位置する画素のY成分が大きい場合、その最大値をその
画素におけるY成分とする。一方、画像処理部11は、
その最小値よりも、その領域の中央に位置する画素のY
成分が小さい場合、その最小値をその画素におけるY成
分とする。
【0074】次に、画像処理部11は、突出点除去処理
が完了したY面にエッジ強調処理を行う(図3S5)。
例えば、エッジ強調処理は、Y面に対して、図10
(1)に示すようなフィルタを掛けることによって実現
できる。次に、画像処理部11は、Cr成分から成るC
r面と、Br成分から成るBr面とにローパスフィルタ
を掛ける(図3S6)。例えば、このような処理は、C
r面およびBr面に対して、図10(2)に示すような
フィルタを掛けることによって実現できる。
【0075】次に、画像処理部11は、Cr面およびB
r面に対して、メディアンフィルタを掛ける。ところ
で、メディアンフィルタは、5×5の領域に位置する2
5個の画素におけるCr成分やCb成分のメディアン値
を算出して実現することが望ましい。しかし、このよう
な処理には、多大な時間を要する。そこで、処理時間を
短縮するために、3×3の領域に位置する9個の画素を
対象にメディアン値を算出することが考えられるが、こ
のような処理では、十分な効果が期待できない。
【0076】ここでは、一定レベルの効果を維持しつ
つ、演算の簡略化を図るため、5×5の領域に位置する
25個の画素のうち、特定の5個の画素を対象にメディ
アン値を算出する例を示す。すなわち、座標[i,j]を中
心とする5×5の領域をメディアン値の算出の対象とし
た場合、画像処理部11は、以下に示す式53および式
54の演算を行う。
【0077】 ただし、式53および式54において、Median{ }
は、複数の要素のメディアン値を算出する関数を示す。
【0078】すなわち、式53および式54は、図10
(3)の×印を付与した画素を対象にメディアン値を算
出することに相当する。なお、メディアン値の算出の対
象とすべき画素は、図10(4)の×印を付与した画素
であっても良い。ただし、縦線や横線が多い画像では、
図10(3)の×印を付与した画素を対象にメディアン
値を算出することが望ましい。
【0079】最後に、画像処理部11は、所定の変換式
を用いて各々の画素における3つの色成分(Y成分,C
r成分,Cb成分)の色情報の比率を変更し、Y面、C
b面、Cr面の調整を行う(図3S8)。なお、このよ
うな変換式には、YCrCb表色系を所望の表色系に変
換する機能を含めても良い。以上説明したように、第1
の実施形態では、R位置またはB位置の画素におけるY
成分の算出の過程で、補正項の利用を有効にするか否か
を、第1の特徴指標P1および第2の特徴指標P2に応じて
切り換えるため、演算を複雑にすることなく、精度良く
Y色成分の色情報を算出することができる。
【0080】また、第1の実施形態では、Y成分の算出
時に補正項が誤って利用されて、突出点が生じた場合で
あっても、その突出点を突出点除去処理によって除去す
ることができる。さらに、第1の実施形態では、図10
(3)、(4)の×印を付与した画素を対象にメディア
ン値を算出することによって、偽色を除去できる。
【0081】なお、第1の実施形態では、Y面に対して
突出点除去処理とエッジ強調処理とを行い(図3S4、
S5に相当する)、Cr面およびBr面に対してローパ
スフィルタとメディアンフィルタとを掛け(図3S6、
S7)、各面の調整(図3S8)を行っているが、これ
らの処理は、常時行う必要は無く、不要な場合には省略
しても良い。
【0082】また、第1の実施形態では、2種の特徴指
標を用いて補正項の利用を有効にするか否かの判定を行
っているが、補正項を誤って利用してしまった場合に生
じる突出点は突出点除去処理によって除去することがで
きるため、突出点除去処理を行う場合、補正項の利用を
有効にするか否かの判定は、1種類の特徴指標を用いて
行うだけでも良い。
【0083】さらに、第1の実施形態では、Y面に対し
て突出点除去処理とエッジ強調処理とを行い、Cr面お
よびBr面に対してメディアンフィルタとを掛けている
が、これらの処理は、目的に応じて適宜使い分ける。 《第2の実施形態》図11ないし図13は、第2の実施
形態における画像処理部11の動作フローチャートであ
り、図11では「新色成分生成処理」のおおまかな動作
を示し、図12、図13では、「新色成分生成処理」に
含まれる「類似方向判定処理」、「Gr位置・Gb位置
でのY,Cr,Cb算出処理」の動作を各々示している。
【0084】なお、第2の実施形態では、「R位置・B
位置でのY,Cr,Cb算出処理」が行われるが、このよ
うな処理は、第1の実施形態(図5S1ないし図5S1
6)と同様に行えるため、図示および説明を省略する。
以下、図11ないし図13を参照して、第2の実施形態
における「新色成分生成処理」の動作の説明を行う。
【0085】まず、画像処理部11は、図12に示す
「類似方向判定処理」を行う(図11S1)。 《類似方向判定処理》ここで、図12を参照して、「類
似方向判定処理」の説明を行う。
【0086】まず、画像処理部11は、第1の実施形態
の「R位置・B位置での類似方向判定処理」と同様に、
R位置またはB位置の画素に対し、縦方向の異色相関に
基づく縦方向の類似度成分C0tと、横方向の異色相関に
基づく横方向の類似度成分C0yとを算出する(図12S
1)。次に、画像処理部11は、異色相関に基づく縦方
向の類似度成分C0tおよび横方向の類似度成分C0yを算出
した画素に対し、第1の実施形態の条件1と同様の条件
が成り立つか否かの判定を行い(図12S2)、その条
件が成り立つ画素に対しては、縦方向の同色相関に基づ
き、縦方向の類似度成分C0tを算出し直し、横方向の異
色相関に基づき、横方向の類似度成分C0yを算出し直す
(図12S3)。
【0087】以上説明したようにして、R位置またはB
位置の画素における類似度成分を算出すると、画像処理
部11は、ベイア配列型画像データを構成する各々の画
素(Gr位置またはGb位置の画素を含む)に対し、そ
の画素の位置状態に応じて周辺加算の対象とすべき画素
を可変しつつ、縦方向の類似度成分C0tの周辺加算によ
って縦方向の類似度Ctを算出し、横方向の類似度成分C0
yの周辺加算によって横方向の類似度Cyを算出する(図
12S4)。
【0088】例えば、画像処理部11は、座標[i,j]の
画素における類似度を算出する際、その画素がR位置ま
たはB位置である場合、図14(1)の×印を付与した
画素の類似度成分を周辺加算の対象とする。また、座標
[i,j]の画素がGr位置またはGb位置である場合、図
14(2)の×印を付与した画素の類似度成分を周辺加
算の対象とする。
【0089】すなわち、座標[i,j]の画素における縦方
向の類似度Ctおよび横方向の類似度Cyは、その画素がR
位置またはB位置である場合、第1の実施形態の式5お
よび式6と同様にして算出され、その画素がGr位置ま
たはGb位置である場合、以下の式55および式56の
ようにして算出されることになる。
【0090】 Ct[i,j]=(C0t[i-1,j]+C0t[i+1,j]+C0t[i,j-1]+C0t[i,j+1])/4 ・・・式55 Cy[i,j]=(C0y[i-1,j]+C0y[i+1,j]+C0y[i,j-1]+C0y[i,j+1])/4 ・・・式56 次に、画像処理部11は、縦方向の類似度Ctおよび横方
向の類似度Cyを算出した画素に対し、各々の類似度を用
いて類似性の強い方向を判定し、類似方向指標TYを設定
する(図12S5)。
【0091】なお、このような類似方向指標の設定は、
第1の実施形態の「R位置・B位置での類似方向判定処
理」と同様にして行える。ただし、第1の実施形態で
は、R位置またはB位置の画素を類似方向指標TYの算出
の対象としているが、第2の実施形態では、全ての画素
を類似方向指標TYの算出の対象とする必要がある。以上
説明したようにして、「類似方向判定処理」が完了する
と、画像処理部11は、第1の実施形態の同様にして
「R位置・B位置でのY,Cr,Cb算出処理」を行う
(図11S2)。
【0092】次に、画像処理部11は、図13に示す
「Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算出処理」を行
う(図11S3)。 《Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算出処理》ここ
で、図13を参照して、「Gr位置・Gb位置でのY,
Cr,Cb算出処理」の説明を行う。
【0093】まず、画像処理部11は、Gr位置または
Gb位置の画素毎に、縦方向に並んでいる画素の色情報
を用いて、第1の縦方向色差Gt1、第2の縦方向色差Gt
2、縦方向輝度Ytを算出し、横方向に並んでいる画素の
色情報を用いて第1の横方向色差Gy1、第2の横方向色
差Gy2、横方向輝度Yyとを算出する(図13S1)。な
お、座標[i,j]の画素をこのような値の算出の対象とす
る場合、第1の縦方向色差Gt1は、図9(3)の×印を
付与した画素の色情報から成る縦方向の色差成分に相当
し、第2の縦方向色差Gt2は、図9(4)の×印を付与
した画素の色情報から成る縦方向の色差成分に相当し、
第1の横方向色差Gy1は、図9(5)の×印を付与した
画素の色情報から成る横方向の色差成分に相当し、第2
の横方向色差Gy2は、図9(6)の×印を付与した画素
の色情報から成る横方向の色差成分に相当する。すなわ
ち、座標[i,j]の画素がGr位置の場合、第1の縦方向
色差Gt1は、青の縦方向色差を示し、第2の縦方向色差G
t2は、赤の縦方向色差を示し、第1の横方向色差Gy1
は、赤の横方向色差を示し、第2の横方向色差Gy2は、
青の横方向色差を示すことになる。
【0094】また、縦方向輝度Ytは、座標[i,j]の画素
における色情報と第1の縦方向色差Gt1および第2の縦
方向色差Gt2とから計算し、横方向輝度Yyは、座標[i,j]
の画素における色情報と、第1の横方向色差Gy1および
第2の横方向色差Gy2とから計算する。例えば、画像処
理部11は、第1の実施形態と同様に、式12によって
第1の縦方向色差Gt1[i,j]を算出し、式13によって第
2の縦方向色差Gt2[i,j]を算出し、式15によって第1
の横方向色差Gy1[i,j]を算出し、式16によって第2の
横方向色差Gy2[i,j]を算出する。そして、画像処理部1
1は、以下に示す式57および式58によって、縦方向
輝度Yt[i,j]および横方向輝度Yy[i,j]を算出する。
【0095】 Yt[i,j]=Z[i,j]-(Gt1[i,j]+Gt2[i,j])/4 ・・・式57 Yy[i,j]=Z[i,j]-(Gy1[i,j]+Gy2[i,j])/4 ・・・式58 次に、画像処理部11は、各々の画素における類似方向
指標TYが如何なる値であるかを判定する(図13S
2)。そして、画像処理部11は、類似方向指標TYが
「1」である画素(縦方向の類似性が強い画素)に対し
ては、以下の式63ないし式67を演算することによっ
て、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図5S1
3)。ただし、Cr成分、Cb成分の算出については、
画素の位置状態に応じて切り換えるものとする。
【0096】Y=Yt ・・・式63 Gb位置の画素:Cr=-Gt1 ・・・式64 Gb位置の画素:Cb=-Gt2 ・・・式65 Gr位置の画素:Cr=-Gt2 ・・・式66 Gr位置の画素:Cb=-Gt1 ・・・式67 また、画像処理部11は、類似方向指標TYが「−1」で
ある画素(横方向の類似性が強い画素)に対しては、以
下の式68ないし式72を演算することによって、Y成
分、Cr成分、Cb成分を算出する(図13S4)。
【0097】Y=Yy ・・・式68 Gr位置の画素:Cr=-Gy1 ・・・式69 Gr位置の画素:Cb=-Gy2 ・・・式70 Gb位置の画素:Cr=-Gy2 ・・・式71 Gb位置の画素:Cb=-Gy1 ・・・式72 さらに、画像処理部11は、類似方向指標TYが「0」で
ある画素(縦横方向で類似性が同等である画素)に対し
ては、以下の式73ないし式77を演算することによっ
て、Y成分、Cr成分、Cb成分を算出する(図13S
5)。
【0098】Y=(Yt+Yy)/2 ・・・式73 Gr位置の画素:Cr=-(Gt2+Gy1)/2 ・・・式74 Gr位置の画素:Cb=-(Gt1+Gy2)/2 ・・・式75 Gb位置の画素:Cr=-(Gt1+Gy2)/2 ・・・式76 Gb位置の画素:Cb=-(Gt2+Gy1)/2 ・・・式77 次に、画像処理部11は、第1の実施形態と同様にし
て、Y面に対して、突出点除去処理とエッジ強調処理と
を行い(図11S4、S5)、Cr面およびBr面に対
し、ローパスフィルタとメディアンフィルタとを掛け
(図11S6、S7)、Y面、Cb面、Cr面の調整を
行う(図11S8)。なお、図11S4ないし図11S
7の処理は、省略しても良く、一部だけ実行するように
しても良い。また、必要に応じて適宜行うことが望まし
い。
【0099】以上説明したように、第2の実施形態で
は、第1の縦方向色差Gt1[i,j]、第2の縦方向色差Gt2
[i,j]、第1の横方向色差Gy1[i,j]、第2の横方向色差G
y2[i,j]、類似方向指標TYを、「R位置・B位置でのY,
Cr,Cb算出処理」と共通する演算によって、算出す
ることができる。したがって、第2の実施形態では、第
1の実施形態と比べ、「新色成分生成処理」を簡単な演
算によって実現することができる。
【0100】《第3の実施形態》図15ないし図17
は、第3の実施形態における画像処理部11の動作フロ
ーチャートであり、図15では「新色成分生成処理」の
おおまかな動作を示し、図16、図17では、「新色成
分生成処理」に含まれる「Cr,Cb成分算出処理」、
「Y成分算出処理」の動作を各々示している。
【0101】なお、第3の実施形態では、「類似方向判
定処理」が行われるが、このような処理は、第2の実施
形態(図12S1ないし図12S5)と同様に行えるた
め、図示および説明を省略する。以下、図15ないし図
17を参照して、第3の実施形態における「新色成分生
成処理」の動作の説明を行う。
【0102】まず、画像処理部11は、第2の実施形態
と同様にして「類似方向判定処理」を行い(図15S
1)、以下のようにして類似方向指標TYを設定する。 縦方向の類似性が強い画素:TY=1 横方向の類似性が強い画素:TY=-1 縦横方向で類似性が同等である画素:TY=0 次に、画像処理部11は、各々の画素が、R位置状態ま
たはB位置状態であるか、Gr位置状態またはGb位置
状態であるかを識別するための位置状態識別子kgを設定
する(図15S2)。ただし、位置状態識別子kgは、以
下のような値が設定されるものとする。
【0103】R位置またはB位置の画素:kg=1 Gr位置またはGb位置の画素:kg=-1 そして、画像処理部11は、図16に示す「Cr,Cb
成分算出処理」を行う(図15S3)。
【0104】《Cr,Cb成分算出処理》ここで、図1
6を参照して、「Cr,Cb成分算出処理」の説明を行
う。まず、画像処理部11は、第1の実施形態の「R位
置・B位置でのY,Cr,Cb算出処理」や第2の実施形
態の「Gr位置・Gb位置でのY,Cr,Cb算出処理」
と同様にして、各々の画素毎に、第1の縦方向色差Gt
1、第2の縦方向色差Gt2、第1の横方向色差Gy1、第2
の横方向色差Gy2を算出する(図16S1)。
【0105】すなわち、座標[i,j]の画素では、式12
によって第1の縦方向色差Gt1[i,j]が算出され、式13
によって第2の縦方向色差Gt2[i,j]が算出され、式15
によって第1の横方向色差Gy1[i,j]が算出され、式16
によって第2の横方向色差Gy2[i,j]が算出される。次
に、画像処理部11は、各々の画素毎に、類似方向指標
TY、位置状態識別子kg、第1の縦方向色差Gt1、第2の
縦方向色差Gt2、第1の横方向色差Gy1、第2の横方向色
差Gy2を用い、以下の式80ないし式83を演算するこ
とによって、第1の縦方向成分MGt1、第1の横方向成分
MGy1、第2の縦方向成分MGt2、第2の横方向成分MGy2を
算出する(図16S2)。
【0106】MGt1=Gt1・kg・(1+TY)/2 ・・・式80 MGy1=Gy1・kg・(1-TY)/2 ・・・式81 MGt2=Gt2・kg・(1+TY)/2 ・・・式82 MGy2=Gy2・kg・(1-TY)/2 ・・・式83 なお、座標[i,j]の画素における第1の縦方向成分MGt1
[i,j]、第1の横方向成分MGy1[i,j]、第2の縦方向成分
MGt2[i,j]、第2の横方向成分MGy2[i,j]は、式80ない
し式83に、式12、式15、式13、式16を代入し
てまとめた以下のような式によって算出することができ
る。
【0107】 MGt1[i,j]=(Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2)・kg・(1+TY)/2 ・・・式80' MGy1[i,j]=(Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2)・kg・(1-TY)/2 ・・・式81' MGt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1])/2-Z[i-1,j] +(Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2-Z[i+1,j]) ・kg・(1+TY)/4 ・・・式82' MGy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1])/2-Z[i,j-1] +(Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2-Z[i,j+1]) ・kg・(1-TY)/4 ・・・式83' そして、画像処理部11は、各々の画素毎に第1の縦方
向成分MGt1、第1の横方向成分MGy1、第2の縦方向成分
MGt2、第2の横方向成分MGy2を用い、以下の式84ない
し式91を演算することによって、Cr成分、Cb成分
を算出する(図16S3)。ただし、これらの成分の算
出は、画素の位置状態に応じて切り換えるものとする。
【0108】R位置の画素:Cr=MGt1+MGy1 ・・・式84 Cb=MGt2+MGy2 ・・・式85 B位置の画素:Cr=MGt2+MGy2 ・・・式86 Cb=MGt1+MGy1 ・・・式87 Gr位置の画素:Cr=MGy1+MGt2 ・・・式88 Cb=MGt1+MGy2 ・・・式89 Gb位置の画素:Cr=MGt1+MGy2 ・・・式90 Cb=MGy1+MGt2 ・・・式91 例えば、座標[i,j]の画素がR位置状態であり、縦方向
の類似性が強い場合(kg[i,j]=1,TY[i,j]=1)、式80
ないし式83の演算結果は、「MGt1[i,j]=Gt1[i,j]、MG
y1[i,j]=0、MGt2[i,j]=Gt2[i,j]、MGy2[i,j]=0」とな
り、Cr成分、Cb成分は、「Cr[i,j]=Gt1[i,j]、Cb
[i,j]=Gt2[i,j]」となる。
【0109】以上説明したようにして、「Cr,Cb成
分算出処理」が完了すると、画像処理部11は、図17
に示す「Y成分算出処理」を行う(図15S4)。 《Y成分算出処理》ここで、図17を参照して、「Y成
分算出処理」の説明を行う。
【0110】まず、画像処理部11は、各々の画素毎
に、「Cr,Cb成分算出処理」で算出したCr成分、
Cb成分や類似方向指標TY、位置状態識別子kgなどを用
いて、以下の式92を演算することによって、輝度成分
Y0を算出する(図17S1)。ただし、式92は、任意
の座標[i,j]の画素における輝度成分Y0[i,j]を算出する
ための演算式を示している。
【0111】 次に、画像処理部11は、第1の実施形態の「R位置・
B位置でのY,Cr,Cb算出処理」と同様にして第1の
特徴指標P1を算出する(図17S2)。
【0112】そして、画像処理部11は、第1の特徴指
標P1を算出した画素に対し、以下の条件10が成り立つ
か否の判定を行い(図17S3)、条件10が成り立つ
画素に対しては、補正項の係数alfを定数alf0にする
(図17S4)。 P1<thP1 ・・・条件10 ただし、各画素の色情報の階調が「0〜255」で示さ
れる場合、条件10の閾値thP1の値は、例えば、「3
0」程度とする。また、定数alf0は、後述する式95に
よって補正項が算出される場合、例えば、「3」程度の
値が望ましい。
【0113】一方、画像処理部11は、条件10が成り
立たない画素に対しては、補正項の係数alfを「0」に
して、補正項の利用を無効にする(図17S5)。次
に、画像処理部11は、第1の特徴指標P1による判定が
完了した画素に対し、異なる色の平均値の差を示す特徴
指標(以下、「第3の特徴指標P3」と称する)を算出す
る(図17S6)。
【0114】例えば、画像処理部11は、以下に示す式
93を演算することによって、座標[i,j]の画素におけ
る第3の特徴指標P3[i,j]を算出する。 P3[i,j]=|Z[i,j]+Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1]|/5 +|Z[i-1,j]+Z[i+1,j]+Z[i,j-1]+Z[i,j+1]|/4 ・・・式93 そして、画像処理部11は、第3の特徴指標P3を算出し
た画素に対し、以下の条件11が成り立つか否の判定を
行い(図17S7)、条件11が成り立つ画素に対して
は、補正項の係数alfを定数alf0にする(図17S
8)。
【0115】P3<thP3 ・・・条件11 ただし、各画素の色情報の階調が「0〜255」で示さ
れる場合、条件11の閾値thP3の値は、例えば、「1
5」程度とする。一方、画像処理部11は、条件11が
成り立たない画素に対しては、補正項の係数alfを
「0」にして、補正項の利用を無効にする(図17S
9)。
【0116】すなわち、画像処理部11は、「条件10
または 条件11」が成り立つか否かを判定することに
よって、補正項の係数alfを定数alf0にするか「0」に
するかを判断していることになる。なお、補正項の係数
alfを定数alf0にするか「0」にするかの判断は、「条
件10 かつ 条件11」が成り立つか否かを判定するこ
とによって行っても良い。
【0117】また、ここでは、補正項の係数alfを定数a
lf0にするか「0」にするかの判断を、第1の特徴指標P
1や第3の特徴指標P3を用いて行っているが、このよう
な判断は、第2の特徴指標P2が閾値を下回るか否かを判
定することによって行っても良い。さらに、補正項の係
数alfを定数alf0にするか「0」にするかの判断では、
3種類の特徴指標(P0,P1,P3)を単独で用いて行っても
良いが、3種類の特徴指標の全てまたは一部を組み合わ
せて用いても良い。
【0118】ただし、第3の実施形態では、第2の特徴
指標P2は、類似方向指標TYを用い、以下の式94によっ
て算出すると良い。 P2[i,j]=((|2・Z[i,j]-Z[i,j+2]-Z[i,j-2]|-|Z[i,j+2]-Z[i,j-2]|) ・(1+TY[i,j]) +(|2・Z[i,j]-Z[i+2,j]-Z[i-2,j]|-|Z[i+2,j]-Z[i-2,j]|) ・(1-TY[i,j]))/2 ・・・式94 ここで、式94は、縦方向の類似性が強い場合(TY[i,
j]=1)、 P2[i,j]=|2・Z[i,j]-Z[i,j+2]-Z[i,j-2]|-|Z[i,j+2]-Z[i,j-2]| ・・・式94-1 となり、第1の実施形態の式8と同一となり、横方向の
類似性が強い場合(TY[i,j]=-1)、P2[i,j]=|2・Z[i,j]-
Z[i+2,j]-Z[i-2,j]|-|Z[i+2,j]-Z[i-2,j]| ・・・式94-2
となり、第1の実施形態の式9と同一となる。また、縦
横方向で類似性が同等の場合(TY[i,j]=0)、式94
は、式94-1と式94-2との平均を示すことになる。
【0119】以上説明したようにして、補正項の係数al
fを設定すると、画像処理部11は、補正項の係数alf、
輝度成分Y0、類似方向指標TY、位置状態識別子kgを用
い、以下の式95を演算することによって、補正項Ycを
算出する(図17S10)。ただし、式95は、任意の
座標[i,j]の画素における補正項Yc[i,j]を算出するため
の演算式を示している。
【0120】 Yc[i,j]=((2・Y0[i,j]-Y0[i-1,j]-Y0[i+1,j])・(1-TY[i,j]) +(2・Y0[i,j]-Y0[i,j-1]-Y0[i,j+1])・(1+TY[i,j])) ・alf[i,j]・(1+kg[i,j])/16 ・・・式95 そして、画像処理部11は、以下の式96を演算するこ
とによって、Y成分を算出する(図17S11)。
【0121】Y=Y0+Yc ・・・式96 ところで、以上説明したようにして行われる「Cr,C
b成分算出処理」および「Y成分算出処理」は、図18
のようにして実現することが可能である。ただし、図1
8は、式80'ないし式83'および式92の一部(+(Cr
[i,j]+Cb[i,j])/4を除く部分)によって得られた値に対
して、スイッチングや演算を行って、Y成分、Cr成
分、Cb成分を出力する過程を示す。楕円は、その内部
に記載の位置状態と、処理対象となる座標[i,j]の画素
の位置状態とが一致する場合にオンするスイッチを示
し、四角は、演算内容を示す。
【0122】画像処理部11は、「Y成分算出処理」が
完了すると、第1の実施形態と同様にして、Y面に対し
て、突出点除去処理とエッジ強調処理とを行い(図15
S5、S6)、Cr面およびBr面に対し、ローパスフ
ィルタとメディアンフィルタとを掛け(図15S7、S
8)、Y面、Cb面、Cr面の調整を行う(図15S
9)。なお、図15S5ないし図15S8の処理は、省
略しても良く、一部だけ実行するようにしても良い。ま
た、必要に応じて適宜行うことが望ましい。
【0123】以上説明したように、第3の実施形態で
は、輝度成分を用いて補正項を算出するので、補正項の
精度が高められ、Y成分を精度良く算出することができ
る。また、第3の実施形態では、類似方向指標TYの値
を、Y成分、Cr成分、Cb成分の演算式に取り入れて
いるため、類似性の強さの違いに応じて演算式を切り換
える必要がない。特に、Cr成分、Cb成分の演算式で
は、類似方向指標TYおよび位置状態識別子kgの値を取り
入れることによって、第1の縦方向色差Gt1、第2の縦
方向色差Gt2、第1の横方向色差Gy1、第2の横方向色差
Gy2を的確に用い、Cr成分、Cb成分を算出すること
ができる。
【0124】したがって、第3の実施形態では、「新色
成分生成処理」を簡単な演算によって実現することがで
きる。 《第4の実施形態》以下、第4の実施形態の動作を説明
する。なお、第4の実施形態は、請求項7および請求項
8に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体を用
いて、図1に示すPC18によって画像処理を実行する
ことに相当する。
【0125】ただし、PC18には、CD−ROM28
などの記録媒体に記録された画像処理プログラム(第1
の実施形態ないし第3の実施形態の画像処理部11と同
様にして「新色成分生成処理」を実行する画像処理プロ
グラム)が予めインストールされているものとする。す
なわち、PC18内の不図示のハードディスクには、こ
のような画像処理プログラムが不図示のCPUによって
実行可能な状態に格納されている。
【0126】以下、図1を参照して第4の実施形態の動
作を説明する。まず、電子カメラ1は、操作部24を介
し、操作者によって撮影モードが選択されてレリーズボ
タンが押されると、撮像素子21で生成されてアナログ
信号処理部22で所定のアナログ信号処理が施された画
像信号を、A/D変換部10でディジタル化し、画像デ
ータ(ベイア配列型画像データに相当する)として、画
像処理部11に供給する。画像処理部11は、このよう
にして供給された画像データに対して所定の画像処理
(例えば、階調変換やγ補正等)を行う。画像処理が完
了した画像データは、メモリカード用インタフェース部
17を介してメモリカード16に記録される。
【0127】次に、電子カメラ1は、操作部24を介
し、操作者によってPC通信モードが選択された状態
で、外部インタフェース部19を介し、PC18から画
像データの転送が指示されると、その指示に対応する画
像データ(ベイア配列型画像データに相当する)を、メ
モリカード用インタフェース部17を介してメモリカー
ド16から読み出す。そして、このようにして読み出し
た画像データを、外部インタフェース部19を介してP
C18に供給する。
【0128】PC18内の不図示のCPUは、このよう
にして画像データが供給されると、前述した画像処理プ
ログラムを実行する。なお、このような画像処理プログ
ラムの実行によって「新色成分生成処理」が行われた画
像データは、必要に応じて圧縮処理して不図示のハード
ディスクに記録したり、モニタ26やプリンタ27で採
用されている表色系に変換して各々に供給しても良い。
【0129】以上説明したように、第4の実施形態で
は、第1の実施形態ないし第3の実施形態と同様の「新
色成分生成処理」をPC18によって行うことができ
る。なお、PC18内の不図示のCPUは、前述したよ
うに画像データが記録されたメモリカード16が装着さ
れた場合、そのメモリカード16から画像データを読み
出し、前述した画像処理プログラムを実行しても良い。
【0130】また、このような画像処理プログラムは、
インターネットを介して所定のホームページにアクセス
することによって、PC18にダウンロードされても良
い。さらに、このような画像処理プログラムは、PC1
8で実行せず、インターネット等を介して接続される遠
隔地のサーバ等で実行しても良い。すなわち、PC18
は、電子カメラ1から供給されるベイア配列型画像デー
タを、インターネット等を介して、前述した画像処理プ
ログラムが実行可能なサーバ等に転送するだけで、その
ベイア配列型画像データに第1の実施形態ないし第3の
実施形態と同様の新色成分生成理を行うことができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項5および請求項7に記載の発明は、新たな色成分の
色情報に相当する新色成分値の算出の仕方を、特徴指標
に応じて切り換えるので、演算を複雑にすることなく、
精度良く新色成分を生成することができる。
【0132】特に、請求項4に記載の発明は、新色成分
算出手段による誤った補正に伴う精度の低下を抑制する
ことができる。また、請求項6および請求項8に記載の
発明は、Cb成分とCr成分とを生成する際に用いる2
つの量の組み合わせを、類似方向判定手段による判定の
結果と、処理対象画素が属する局所的な領域に配置され
たR,G,Bの3つの色成分の位置関係とに応じて切り換
えるので、演算を複雑にすることなく、精度良くCb成
分とCr成分とを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラの機能ブロック図である。
【図2】ベイア配列型画像データの色成分の配列を示す
図である。
【図3】第1の実施形態における画像処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図4】第1の実施形態における画像処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図5】第1の実施形態における画像処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図6】第1の実施形態における画像処理部の動作フロ
ーチャートである。
【図7】第1の実施形態の新色成分生成処理の説明で参
照する図である。
【図8】第1の実施形態の新色成分生成処理の説明で参
照する図である。
【図9】第1の実施形態の新色成分生成処理の説明で参
照する図である。
【図10】第1の実施形態の新色成分生成処理の説明で
参照する図である。
【図11】第2の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図12】第2の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図13】第2の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図14】第2の実施形態の新色成分生成処理の説明で
参照する図である。
【図15】第3の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図16】第3の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図17】第3の実施形態における画像処理部の動作フ
ローチャートである。
【図18】Y成分、Cr成分、Cb成分が算出される過
程を示す図である。
【符号の説明】
1 電子カメラ 10 A/D変換部 11 画像処理部 12 制御部 13 メモリ 14 圧縮/伸長部 15 表示画像生成部 16 メモリカード 17 メモリカード用インタフェース部 18 PC(パーソナルコンピュータ) 19 外部インタフェース部 20 撮影光学系 21 撮像素子 22 アナログ信号処理部 23 タイミング制御部 24 操作部 25、26 モニタ 27 プリンタ 28 CD−ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C065 AA03 BB15 BB22 CC02 CC03 CC08 CC09 DD01 DD17 EE06 GG02 5C066 AA01 CA07 CA17 EC02 EC12 EE03 GA01 GA02 GA05 HA01 KC07 KE04 KM01 KM05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分から成る表色系によって示
    され、各々の画素に1つの色成分の色情報が対応付けら
    れている画像に対し、該表色系を構成する色成分とは異
    なる新たな色成分を生成するための新色成分生成処理を
    行う画像処理装置において、 前記新色成分生成処理の対象となる処理対象画素毎に、
    類似性の強い方向の判定を行う類似方向判定手段と、 前記処理対象画素毎に、当該処理対象画素が属する局所
    的な領域における画像の特徴を示す特徴指標を算出する
    特徴指標算出手段と、 前記処理対象画素と該処理対象画素の近傍に位置する画
    素とに対応付けられた複数の色情報のうち、前記類似方
    向判定手段による判定の結果に応じて選択した色情報を
    用いて、該処理対象画素の新たな色成分の色情報に相当
    する新色成分値の算出を行う際、前記特徴指標算出手段
    によって算出された特徴指標に応じて、該新色成分値の
    算出の仕方を切り換える新色成分算出手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像処理装置におい
    て、 前記新色成分算出手段は、 前記類似方向判定手段による判定の結果に応じて選択し
    た色情報から成る値を前記新色成分値として算出する
    か、該類似方向判定手段による判定の結果に応じて選択
    した色情報から成る値を補正して前記新色成分値を算出
    するかを、前記特徴指標に応じて切り換えることを特徴
    とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、 前記特徴指標算出手段は、 前記表色系を構成する複数の色成分のうち、2つの色成
    分の傾斜の違いを示す第1の特徴指標と、 前記処理対象画素に対応付けられている色情報をX
    (0)とし、該処理対象画素と同色の色成分の色情報が
    対応付けられて該処理対象画素を中心に対称な位置に配
    置された2つの画素における各々の色情報をX(2)、
    X(−2)としたとき、X(0)がX(2)とX(−
    2)とを用いて決められる所定範囲の外側にあるか否か
    を示す第2の特徴指標との少なくとも一方の特徴指標を
    算出し、 前記新色成分算出手段は、 第1の特徴指標が、前記2つの色成分の傾斜の方向が一
    致することを示す場合または、第2の特徴指標が、前記
    X(0)が前記所定範囲の外側にあることを示す場合、
    前記類似方向判定手段による判定の結果に応じて選択し
    た色情報から成る値を補正して新色成分値を算出するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、 前記新成分算出手段によって前記処理対象画素毎に算出
    された新色成分値を、当該処理対象画素の周辺に位置す
    る複数の画素における新色成分値の最大値と最小値とに
    収まる値に制限する突出点除去手段を備えたことを特徴
    とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、 前記新色成分算出手段は、 前記処理対象画素毎に、前記類似方向判定手段による判
    定の結果に応じて選択した色情報から成る値を仮の新色
    成分値として算出し、該仮の新色成分値の補正が不要で
    ある場合、該仮の新色成分値を新色成分値とし、該仮の
    新色成分値の補正が必要である場合、該処理対象画素に
    おける仮の新色成分値と該処理対象画素の近傍に位置す
    る画素における仮の新色成分値とから成る値によって、
    該処理対象画素における仮の新色成分値を補正して新色
    成分値を算出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 RGB表色系を構成するR,G,Bの3つ
    の色成分がベイア配列された画像に対し、YCbCr表
    色系を構成するCb,Crの2つの色成分を生成するた
    めの新色成分生成処理を行う画像処理装置において、 前記新色成分生成処理の対象となる処理対象画素毎に、
    類似性の強い方向の判定を行う類似方向判定手段と、 以下に示す式101ないし式104によって算出される4つの
    量のうち、2つの量を組み合わせて用いて、前記処理対
    象画素のCb成分およびCr成分を生成する際、前記類
    似方向判定手段による判定の結果と、該処理対象画素が
    属する局所的な領域に配置されたR,G,Bの3つの色成
    分の位置関係とに応じて、Cb成分およびCr成分を生
    成する際に用いる2つの量の組み合わせを切り換える新
    色成分算出手段と Gt1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2 ・・・式101 Gt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i-1,j]+Z[i+1,j]))/2 ・・・式102 Gy1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2 ・・・式103 Gy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i,j-1]+Z[i,j+1]))/2 ・・・式104 (ただし、Z[i,j]は、座標[i,j]に位置する画素におけ
    る色情報を示し、[i,j]は、処理対象画素の座標を示
    す。)を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 複数の色成分から成る表色系によって示
    され、各々の画素に1つの色成分の色情報が対応付けら
    れている画像に対し、該表色系を構成する色成分とは異
    なる新たな色成分を生成するための新色成分生成処理を
    コンピュータで実現させる画像処理プログラムを記録し
    た記録媒体において、 前記新色成分生成処理の対象となる処理対象画素毎に、
    類似性の強い方向の判定を行う類似方向判定手順と、 前記処理対象画素毎に、当該処理対象画素が属する局所
    的な領域における画像の特徴を示す特徴指標を算出する
    特徴指標算出手順と、 前記処理対象画素と該処理対象画素の近傍に位置する画
    素とに対応付けられた複数の色情報のうち、前記類似方
    向判定手順による判定の結果に応じて選択した色情報を
    用いて、該処理対象画素の新たな色成分の色情報に相当
    する新色成分値の算出を行う際、前記特徴指標算出手順
    によって算出された特徴指標に応じて、該新色成分値の
    算出の仕方を切り換える新色成分算出手順とをコンピュ
    ータで実現させる画像処理プログラムを記録したことを
    特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項8】 RGB表色系を構成するR,G,Bの3つ
    の色成分がベイア配列された画像に対し、YCbCr表
    色系を構成する色成分のうち、少なくともCb,Crの
    2つの色成分を生成するための新色成分生成処理をコン
    ピュータで実現させる画像処理プログラムを記録した記
    録媒体において、 前記新色成分生成処理の対象となる処理対象画素毎に、
    類似性の強い方向の判定を行う類似方向判定手順と、 以下に示す式101ないし式104によって算出される4つの
    量のうち、2つの量を組み合わせて用いて、前記処理対
    象画素のCb成分およびCr成分を生成する際、前記類
    似方向判定手順による判定の結果と、該処理対象画素が
    属する局所的な領域におけるR,G,Bの3つの色成分の
    位置とに応じて、Cb成分およびCr成分を生成する際
    に用いる2つの量の組み合わせを切り換える新色成分算
    出手順と Gt1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i,j-1]+Z[i,j+1])/2 ・・・式101 Gt2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j-1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i-1,j]+Z[i+1,j]))/2 ・・・式102 Gy1[i,j]=Z[i,j]-(Z[i-1,j]+Z[i+1,j])/2 ・・・式103 Gy2[i,j]=((Z[i-1,j-1]+Z[i+1,j-1]+Z[i-1,j+1]+Z[i+1,j+1])/2 -(Z[i,j-1]+Z[i,j+1]))/2 ・・・式104 (ただし、Z[i,j]は、座標[i,j]に位置する画素におけ
    る色情報を示し、[i,j]は、処理対象画素の座標を示
    す。)をコンピュータで実現させる画像処理プログラム
    を記録したことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007300666A (ja) * 2007-07-04 2007-11-15 Mega Chips Corp 混成画素補間装置および混成画素補間方法
JP2010068516A (ja) * 2008-09-08 2010-03-25 Samsung Electronics Co Ltd カラー補間装置とカラー補間方法
JP4725520B2 (ja) * 2004-11-30 2011-07-13 三菱電機株式会社 画像処理装置、非撮像色信号算出装置及び画像処理方法
JP2012239133A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Nikon Corp 画像処理装置および画像処理プログラム並びに電子カメラ

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