JP2012233639A - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユニットの制御基板が交換された場合に、交換前の運転情報を交換後の制御基板に自動的に復元することができる等の空気調和装置を得る。
【解決手段】空気調和を行う機器を備えるユニットにおいてそれぞれ機器を制御する処理を行う室外制御装置211等及び機器に関する運転情報のデータを記憶する室外記憶装置212等を有する室外制御基板210等と、ユニットを管理する集中コントローラ100における集中管理制御基板110との間で通信が可能な空気調和装置であって、集中コントローラ100は、室外制御装置211等から、定期的に送られる各ユニットの運転情報のデータを記憶する集中管理記憶装置112と、ユニットにおいて制御基板が交換されたものと判断すると、対応するユニットの運転情報のデータを送る処理を行う集中管理制御装置111を集中管理制御基板110に備える。
【選択図】図1

Description

この発明は空気調和装置に関するものである。特にユニット等が制御基板に記憶している運転に係る情報の復元に関するものである。
従来から、空気調和装置においては室外ユニット、室内ユニット等のユニットを配管接続して構成することが多い。このような空気調和装置では、室外ユニット、室内ユニットにおいて、各ユニットが備える空調関係の機器を駆動動作させる制御等を行う制御基板を交換することがある。このような交換が行われた場合、制御基板内の記憶装置が記憶してた運転に関するデータを引き継ぐことができない。このため、リモートコントローラ(リモコン)等から参照することができる圧縮機の運転積算時間、発停回数等についても初期値となってしまう。
また、例えば制御基板交換前に外部のコンピュータ等により制御基板の不揮発性メモリにある運転情報のデータを取り出し、制御基板交換後に、コンピュータ等から交換後の制御基板に交換前の運転情報のデータを上書きして書き換える手段もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−271176号公報
上記のような従来の空気調和装置では、ユニットの制御基板が交換されたような場合に、交換前の制御基板に記憶された運転情報のデータを自動的に復元して引き継ぐことができず、圧縮機運転積算時間等の運転情報が初期値となる可能性がある。そのため、制御基板の交換を行うことにより、正確な運転情報が把握できなくなり、圧縮機等の部品の交換時期を正確に把握できなくなる等の問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、室外ユニットまたは室内ユニットの制御基板が交換された場合に、交換前の運転情報を交換後の制御基板に自動的に復元することができる等の空気調和装置を得るものである。
この発明に係る空気調和装置は、空気調和を行うための機器を備える1又は複数のユニットにおいてそれぞれ機器制御のための処理を行うユニット制御手段及び機器に関する運転情報のデータを記憶するユニット記憶手段を有するユニット制御基板と、ユニットを管理する集中管理装置との間でデータ通信が可能な空気調和装置であって、集中管理装置は、ユニット制御手段から定期的に送られる運転情報のデータを記憶する集中管理記憶手段と、ユニット制御基板が交換されたものと判断すると、集中管理記憶手段に記憶された運転情報のデータから、対応するユニットの運転情報のデータを、対応するユニットのユニット制御基板に送る復元処理を行う集中管理制御手段を備えるものである。
この発明は、室外ユニット、室内ユニットのようなユニットにおいて、ユニット制御基板が交換されたものと判断すると、集中管理装置の集中管理制御手段が、集中管理記憶手段に記憶された交換前の運転情報のデータを、交換後の制御基板に送る復元処理を行うようにしたので、基板交換前の運転情報のデータを、交換後のユニット記憶手段に自動的に復元することができる。
この発明の実施の形態1における構成を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態2における構成を示す図である。 この発明の実施の形態2におけるフローチャートを示す図である。 この発明の実施の形態3における構成を示す図である。 この発明の実施の形態4における構成を示す図である。 この発明の実施の形態5における構成を示す図である。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1は、例えば故障等によりユニットの制御基板を交換した場合に、交換前の制御基板に記憶していた圧縮機運転積算時間、発停回数等の運転情報のデータを、交換後の制御基板に復元させるようにしたものである。
図1はこの発明の実施の形態1における空気調和装置の構成を示す図である。図1において、室外ユニット200、室内ユニット300、集中コントローラ100およびリモコン(リモートコントローラ)400が信号の伝送媒体となる伝送線500を介して通信(データの送受)可能に接続されている。伝送線500と接続した装置はそれぞれ通信において送信先を特定等するためのアドレスを有している。
本実施の形態の集中コントローラ100は、集中管理制御基板110を備える。そして、集中管理制御基板110は、集中管理制御装置111、集中管理記憶装置112及び集中管理通信回路113を有している。集中管理通信回路113は伝送線500を介して室外ユニット200、室外ユニット200を介して室内ユニット300等と通信を行うための回路である。また、集中管理記憶装置112は集中管理制御装置111が処理等を行うためのデータを記憶する装置である。特に本実施の形態では、圧縮機運転積算時間、発停回数等のような、各ユニットが備える空調関係の機器の駆動等に関する運転情報をデータとして記憶する。このとき、各室外ユニット200、室内ユニット300が有する固有のアドレスに関するデータと共に記憶する。マイクロコンピュータ(マイコン)等を有する集中管理制御装置111は、集中管理通信回路113、集中管理記憶装置112からのデータを処理する。ここで、集中管理制御装置111は基板交換判断手段114を有し、例えば室外ユニット200の室外制御基板210、室内ユニット300の室内制御基板310が交換されたかどうかを判断する機能を有しているものとする。
本実施の形態の室外ユニット200は、室外制御基板210、吸入した冷媒を圧縮して吐出する圧縮機240及び圧縮機240を駆動するインバータ駆動装置230を有している。また、室外制御基板210は、室外制御装置211、室外記憶装置212及び室外通信回路213を有している。ここで、図1を含め、以下の図面、説明において、交換前後の機器等に係る装置、手段を区別する場合、交換前の機器等については添字Aを付し、交換後の機器等については添字Bを付して説明する。室外通信回路213は、例えば伝送線500で接続された、同一冷媒系統内の室内ユニット300、集中コントローラ100、リモコン400の間で通信するための回路である。室外記憶装置212は室外制御装置211が処理を行うために必要となるデータを記憶する。特に本実施の形態では、上述したように圧縮機運転積算時間、発停回数の運転情報をデータとして記憶する。また、例えば室外用熱交換器(図示せず)において冷媒と空気との熱交換を促すためのファンの駆動積算時間等、室外ユニット200が有する各種センサ(検知手段)の検知に係る温度、圧力等を室外ユニット200の運転情報として記憶してもよい。マイコン等を有する室外制御装置211は、例えば室外通信回路213、室外記憶装置212からのデータを処理する。また、例えばインバータ駆動装置230の駆動を制御して圧縮機240の回転数等を制御する。
室内ユニット300は室内制御基板310及び室内用熱交換器(図示せず)において冷媒と熱交換した空気を、空調対象空間となる室内等に送るためのファン320を有している。また、室内制御基板310は、室内制御装置311、室内記憶装置312及び室内通信回路313を有している。室内通信回路313は、同一冷媒系統内の室外ユニット200、集中コントローラ100、リモコン400の間で通信するための回路である。室内記憶装置312は室内制御装置311が処理を行うために必要となるデータを記憶する。特に本実施の形態では、ファン駆動積算時間、室内ユニット300が有する各種センサの検知に係る温度、圧力等を運転情報のデータとして記憶する。マイコン等の室内制御装置311は、室内通信回路313、室内記憶装置312からのデータを処理する。また、例えばファン320を駆動するためのファン駆動回路314を有し、ファン320の回転数等を制御する。
図2は実施の形態1に係る運転情報のデータ復元に係る空気調和装置における処理のフローチャートを示す図である。図1のような構成の空気調和装置における運転情報のデータの自動復元に係る動作について図2のフローチャートにより説明する。
例えば通常運転時においては、室外ユニット200が有する室外制御基板210の室外通信回路213により、集中コントローラ100に自己のアドレス情報のデータと圧縮機運転積算時間、圧縮機発停回数などの運転情報のデータを含む信号を、伝送線500を介して例えば1時間毎に定期送信する(ステップS501)。送られた信号を、集中コントローラ100の集中管理制御基板110が有する集中管理通信回路113が受信する。
そして、集中コントローラ100の集中管理制御装置111において、運転情報のデータが‘全データFF’であるかどうかを基板交換判断手段114が判断する(ステップS502)。ここで、‘全データFF’とは、運転情報に係る全てのデータが、初期値を表す‘FF’であることをいうものとする。このため、一部の運転情報のデータにおいて初期値を表す‘FF’でない場合は‘全データFF’ではない。‘全データFF’でないと判断すると、室外制御基板210が交換されていないものとしてアドレス毎に分けた運転情報のデータを集中管理記憶装置112に記憶させる(ステップS503)。このとき、前回の受信に係る運転情報のデータに上書きする。
一方、室外ユニット200の室外制御基板210Aが故障等によって、室外制御基板210Bに交換されたような場合について説明する。ここでは、室外ユニット200の室外制御基板210について説明するが、室内ユニット300の室内制御基板310についても同様である。
電源が投入された後、交換された室外制御基板210Bの室外通信回路213Bにより、集中コントローラ100に自己のアドレス情報と運転情報が全て初期値であることを表す‘全データFF’を含む信号を伝送線500を介して送信する。送られた信号を、集中コントローラ100の集中管理制御基板110が有する集中管理通信回路113が受信する(ステップS501)。
ステップS502において、基板交換判断手段114は、‘全データFF’であると判断すると、室外制御基板210Bからの信号に含まれる‘全データFF’データを集中管理記憶装置112に上書きさせないようにする。
そして、室外ユニット200の室外制御基板210Aが、室外制御基板210Bに交換されたと判断した場合には、集中コントローラ100は、集中管理通信回路113を介して、‘全データFF’に係る信号を送信した室外制御基板210Bと同じアドレスで、室外制御基板210Aから前回受信して集中管理記憶装置112に記憶していた運転情報のデータを含む信号を、伝送線500を介して室外ユニット200の室外制御基板210Bに送信する(ステップS504)。
送られた運転情報のデータを含む信号を、室外ユニット200の室外制御基板210Bが有する室外通信回路213Bが受信する。そして、室外制御基板210Bの室外制御装置211Bは、集中コントローラ100からの信号に含まれる運転情報のデータを室外記憶装置212Bに記憶させる(ステップS505)。
本実施の形態の空気調和装置において、以上のようなデータ復元に係る処理を行うことで、例えば室外ユニット200において、室外制御基板210Aが室外制御基板210Bに交換された場合に、室外制御基板210Aが記憶していた運転情報のデータを室外制御基板210Bに自動的に復元して記憶させることができる。このため、室外ユニット200の室外制御基板210Aを交換した場合において、サービスマン(作業者)等が、圧縮機の運転積算時間、発停回数等の運転情報を正確に把握することができる。また、定期送信の間隔を1時間毎とすることにより、伝送線500における通信トラフィックを抑制しつつ、運転情報に係る補償を行うことができる。
ここで、本実施の形態では、交換される等により、例えば室外制御基板210が有する室外記憶装置212に記憶された運転情報の全てのデータが初期状態であることを‘全データFF’で示すようにした。しかしながら、集中コントローラ100における集中管理制御装置111が判断できるものであればこれに限るものではない。また、圧縮機等の部品交換周期、運転時間の兼ね合い等を考慮して、本実施の形態では定期送信の間隔を例えば1時間としているが、集中コントローラ100が定期的に運転情報を受信できるのであれば1時間に限らず任意の時間に設定することができる。
さらに室外ユニット200の室外制御基板210が交換された場合について説明したが、室内ユニット300の室内制御基板310が交換された場合においても、同様の処理を行うようにしてもよい。また、同一の装置内であれば、室外ユニット200および室内ユニット300における複数の室外制御基板210、室内制御基板310が共に交換された場合においても、基板交換判断手段114は、アドレス毎に基板交換の判断を行っているため、運転情報を復元することができる。
以上のように、実施の形態1の空気調和装置によれば、室外ユニット200、室内ユニット300側から集中コントローラ100側に定期的に運転情報のデータを含む信号をアドレスと共に送り、集中管理記憶装置112に記憶しておき、基板交換判断手段114が、室外制御基板210等が交換されたものと判断すると、集中管理記憶装置112に記憶された交換前の運転情報のデータを集中管理通信回路113を介して交換後の室外制御基板210B等に送るようにしたので、基板交換前の運転情報のデータを自動的に復元することができる。
実施の形態2.
例えば、室外ユニット200の室外制御基板210と圧縮機240とを共に交換する場合がある。このような場合には、圧縮機運転積算時間等、圧縮機240に係る運転情報のデータはリセットし、その他の運転情報のデータについては継続できるようにしたい。
そこで、実施の形態2では、例えば室外ユニット200の室外制御基板210と圧縮機240とが共に交換されたと判断した場合に、圧縮機240に係る運転情報のデータのみをリセットした初期データとする。そして、圧縮機240以外に係る運転情報のデータについては、交換前の制御基板の運転情報のデータに復元するようにしたものである。
図3はこの発明の実施の形態2における空気調和装置の構成を示す図である。図3において、図1と同じ符号を付している機器、手段等については、実施の形態1において説明したことと同様の動作を行う。図3に示すように、本実施の形態の空気調和装置では、室外ユニット200が有する圧縮機240には、個々の圧縮機240を特定するためのID情報241を備えている。ID情報241は、バーコード、QRコード(株式会社デンソーウェーブの登録商標)で表される、ICチップが有する等の情報(データ)である。
また、本実施の形態の室外制御基板210は、バーコード、QRコード(株式会社デンソーウェーブの登録商標)、ICチップ等からID情報241を読み取って認識するためのID情報認識手段214を有している。そして、集中コントローラ100の集中管理制御装置111は、空気調和装置に搭載した部品(圧縮機240、ファン320等の機器を含む)が交換されたことを判断するための部品交換判断手段115を有している。
図4は実施の形態2に係るデータ復元に係るフローチャートを示す図である。例えば通常運転時においては、室外ユニット200が有する室外制御基板210の室外通信回路213から、自己のアドレス情報と前述した運転情報のデータとに加え、ID情報241に係るデータを含む信号を、伝送線500を介して、例えば1時間毎に定期送信する(ステップS511)。ID情報241に係るデータに関しては、ID情報認識手段214で認識する。送られた信号を、集中コントローラ100の集中管理制御基板110が有する集中管理通信回路113が受信する。
そして、集中コントローラ100の集中管理制御装置111において、ID情報241に係るデータに基づいて圧縮機240が交換されたかどうかを部品交換判断手段115が判断する(ステップS512)。例えば圧縮機240Aが圧縮機240Bに交換されていないと判断すると、さらに運転情報のデータが‘全データFF’であるかどうかを基板交換判断手段114が判断する(ステップS513)。
‘全データFF’でないと判断すると、室外制御基板210Aが室外制御基板210Bに交換されていないものとしてアドレス毎に分けた運転情報のデータを、例えば前回の受信に係る運転情報のデータに上書きして集中管理記憶装置112に記憶させる(ステップS514)。また、‘全データFF’であると判断すると、室外制御基板210Aを室外制御基板210Bに交換しただけであるため、実施の形態1で説明したように、室外制御基板210Aから前回受信して集中管理記憶装置112に記憶していた運転情報のデータを含む信号を、伝送線500を介して室外ユニット200の室外制御基板210Bに送信する(ステップS515)。
一方、ステップS512において、圧縮機240Aが、例えば新たな圧縮機240Bに交換されたものと判断すると、さらに運転情報のデータが‘全データFF’であるかどうかを基板交換判断手段114が判断する(ステップS516)。‘全データFF’であると判断すると、圧縮機240に係る運転情報のデータはリセット値を表すデータ‘00’とし、その他の運転情報のデータは集中管理記憶装置112に記憶していたデータとする。そして、これらのデータを含む信号を、伝送線500を介して室外ユニット200の室外制御基板210Bに送信する(ステップS517)。
‘全データFF’でないと判断すると、リセット値を表すデータ‘00’とした圧縮機に係る運転情報のデータを含む信号を、伝送線500を介して室外ユニット200の室外制御基板210Aに送信する(ステップS518)。
送られた運転情報のデータを含む信号を、室外ユニット200の室外制御基板210が有する室外通信回路213が受信する。そして、室外制御基板210が有する室外制御装置211は、集中コントローラ100からの信号に含まれる運転情報のデータを室外記憶装置212に記憶させる(ステップS519)。
本実施の形態の空気調和装置において、以上のようなデータ復元に係る処理を行うことで、例えば室外ユニット200において、圧縮機240Aが圧縮機240Bに交換され、室外制御基板210Aが室外制御基板210Bに交換された場合に、圧縮機に係る運転情報のデータにはリセット値を表すデータとし、その他の運転情報のデータは交換前の状態に自動的に復元することができる。このため、サービスマン(作業者)等が、リモコン操作等で圧縮機に係る運転情報のデータについてリセットをする必要がなくなる。
上記では、室外ユニット200の室外制御基板210と圧縮機240が交換される場合について記載したが、実施の形態1で記載の通り、室内ユニット300の室内制御基板310が交換された場合においても同様の効果を得ることができる。このため、例えば空気調和装置において、圧縮機240だけでなく他の機器が交換された場合でも、同様の処理を行うことで、交換に係る部品に関して運転情報のデータのリセットを自動的に行うことができる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3における空気調和装置の構成を示す図である。図5に示すように、本実施の形態の空気調和装置は、上述した実施の形態2の装置構成において、集中コントローラ100に外付けの外部記憶装置150を接続し、この外部記憶装置150に集中コントローラ100の集中管理記憶装置112と同じ運転情報のデータ等を記憶させるようにしたものである。このため、本実施の形態の集中コントローラ100は、外部記憶装置150と接続してデータのやりとりを行うための外部接続手段120を有している。
例えば空気調和装置において、集中コントローラ100を含め、室外ユニット200の室外制御基板210、室内ユニット300の室内制御基板310を交換するような場合も考えられる。このとき、集中管理記憶装置112も初期状態となり、運転情報データを有していない場合がある。
そこで、本実施の形態における空気調和装置では、集中コントローラ100に外部接続手段120を有し、外部記憶装置150に運転情報のデータを記憶させることができるようにする。また、交換後においては、集中コントローラ100が、外部記憶装置150が記憶した運転情報のデータを集中管理記憶装置112に復元できるようにする。集中コントローラ100による室外ユニット200、室内ユニット300の復元については、例えば実施の形態2で説明したことと同様である。
以上のように、実施の形態3の空気調和装置によれば、集中コントローラ100が外部接続手段120を有し、外部記憶装置150を接続することができるので、例えば集中コントローラ100を含む空気調和装置のシステム全体が故障等をしても、修復後の空気調和装置に運転情報を復元することができる。ここでは、実施の形態2の装置構成に対して外部記憶装置150を適用する構成としたが、例えば実施の形態1のような装置構成に対しても適用することができる。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4における空気調和装置の構成を示す図である。実施の形態4の装置においては、室外制御基板210等、室外ユニット200、室内ユニット300に搭載している機器、手段等の部品が交換されたことを表示するための表示機130を集中コントローラ100に備えている。そして、集中コントローラ100の集中管理制御装置111は、部品が交換されたことを判断する機能をもつ部品交換判断手段115を有している。
例えば集中コントローラ100の集中管理制御装置111は、基板交換判断手段114が室外ユニット200の室外制御基板210や室内ユニット300の室内制御基板310が交換されたと判断した場合、交換に係る制御基板のアドレスを表示機130に表示させる。また、圧縮機240、ファン320などの空気調和装置が有する機器等の部品について、部品交換判断手段115が部品交換されたと判断した場合には、交換された部品のID情報と部品交換された室外ユニット200等の制御基板のアドレスを表示機130に表示させる。
以上のように、実施の形態4の空気調和装置によれば、集中コントローラ100の表示機130に、制御基板、部品の交換情報を表示させるようにしたので、上述した効果に加え、制御基板、部品の交換に係る情報を1箇所に集約して確認することができる。
実施の形態5.
図7はこの発明の実施の形態5における空気調和装置の構成を示す図である。図7に示すように、本実施の形態の空気調和装置におけるリモコン400は、実施の形態3における集中コントローラ100と同様の手段等で構成し、運転情報のデータの復元等において同様の処理を行うことができる。リモコン400は、基板交換判断手段414及び部品交換判断手段415を有するリモコン制御装置411、リモコン記憶装置412及びリモコン通信回路413を有するリモコン制御基板410、表示機430及び外部接続手段420を備える。また、外部接続手段420と接続する外部記憶装置450を有している。
以上のように、実施の形態5の空気調和装置によれば、リモコン400にも運転情報のデータを記憶装置412に記憶させるようにしたので、例えば集中コントローラ100が伝送線500に接続されていない構成の空気調和装置においても、実施の形態1〜4で示したような手順等を制御装置411が行うことにより、運転情報のデータを自動的に復元することができる。
100 集中コントローラ、110 集中管理制御基板、111 集中管理制御装置、112 集中管理記憶装置、113 集中管理通信回路、114 基板交換判断手段、115 部品交換判断手段、120 外部接続手段、130 表示機、150 外部記憶装置、200 室外ユニット、210,210A,210B 室外制御基板、211,211A,211B 室外制御装置、212,212A,212B 室外記憶装置、213,213A,213B 室外通信回路、214,214A,214B ID情報認識手段、230 インバータ駆動装置、240,240A,240B 圧縮機、241,241A,241B ID情報、300 室内ユニット、310 室内制御基板、311 室内制御装置、312 室内記憶装置、313 室内通信回路、314 ファン駆動回路、320 ファン、400 リモコン、410 リモコン制御基板、411 リモコン制御装置、412 リモコン記憶装置、413 リモコン通信回路、414 基板交換判断手段、415 部品交換判断手段、420 外部接続手段、430 表示機、450 外部記憶装置、500 伝送線。

Claims (6)

  1. 空気調和を行うための機器を備える1又は複数のユニットにおいてそれぞれ前記機器制御のための処理を行うユニット制御手段及び前記機器に関する運転情報のデータを記憶するユニット記憶手段を有するユニット制御基板と、前記ユニットを管理する集中管理装置との間でデータ通信が可能な空気調和装置であって、
    前記集中管理装置は、
    前記ユニット制御手段から定期的に送られる前記運転情報のデータを記憶する集中管理記憶手段と、
    前記ユニット制御基板が交換されたものと判断すると、前記集中管理記憶手段に記憶された前記運転情報のデータから、対応する前記ユニットの前記運転情報のデータを、前記対応するユニットの前記ユニット制御基板に送る復元処理を行う集中管理制御手段と
    を備えることを特徴とする空気調和装置。
  2. 前記ユニット制御基板と前記ユニットが有する圧縮機とが共に交換されたものと判断すると、前記集中管理制御手段は、前記圧縮機に係る運転情報のデータについては初期値のデータを送り、前記圧縮機以外の機器に係る運転情報のデータについては前記集中管理記憶手段が記憶しているデータを送る復元処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記圧縮機は、バーコード、QRコード(株式会社デンソーウェーブの登録商標)で表される又はICチップが有するID情報のデータを有し、
    前記ユニット制御基板は、前記バーコード、前記QRコード又は前記ICチップから前記ID情報のデータを認識するための認識手段をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 外部の記憶装置と接続して前記運転情報のデータを記憶させておくための接続手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和装置。
  5. 前記ユニットにおいて部品交換が行われたことを表示するための表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和装置。
  6. 前記ユニットに指示を送るリモートコントローラをさらに備え、
    該リモートコントローラは、前記集中管理装置の代わりに、または前記集中管理装置と共に、前記運転情報のデータの記憶及び前記復元処理を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和装置。
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