JP2012233622A - 室外機及び冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に専用の放熱手段を別に設けなくても、安価で効果的な排熱作用が得られ、ハウジングの大型化をもたらすことのない室外機を提供する。
【解決手段】ハウジング31内部の、エバポレータ10及びこの冷却を行うファンFを備えたファン室Aと、少なくとも圧縮機4及びアキュムレータ3を納めた機械室Bと、シャーシ42を介して機械室Bの上側の上部空間内に配置され圧縮機4の作動を制御するインバータ11を含む各種電装部品が納められた電装室Cと、を備え、機械室B及び電装室Cとファン室Aとの間が仕切板41で左右に分割され、ハウジング31の背面板35のアキュムレータ3対面領域に開口した外気吸引孔35Bから外気を取り込む際にその外気を冷却させ、かつ、その外気を電装室C内最奥部のインバータ11を最後に通過させた後、仕切板41に設けた防雨排気部50を介してファン室Aへ逃がすように構成した。
【選択図】図5

Description

本発明は、インバータで運転動作が制御された圧縮機などを備える冷凍装置に係り、特に室外に配置される(凝縮器として作用する)熱交換器を設けた室外機の内部での空冷効果を高めることができるように配置が工夫された室外機及びこの室外機を備えた冷凍装置に関するものである。
従来、冷凍装置の冷媒回路100には、通常一般に、例えば図6に示すように、圧縮機101、凝縮器(室外熱交換器)102、減圧装置103、蒸発器(室内熱交換器)104などからなる冷凍サイクルを備えており、圧縮機101、凝縮器(室外熱交換器)102、減圧装置103を室外機110に内蔵し、また、蒸発器(室内熱交換器)104を室内機120に内蔵している。そして、圧縮機101で圧縮された高圧高温の冷媒を凝縮器(室外熱交換器)102にて外気と熱交換することにより凝縮させ、減圧装置103にて減圧して蒸発器(室内熱交換器)104にて室内空気(例えば冷凍・冷蔵庫の内部)と熱交換することで冷媒を蒸発させることにより、室内空気を冷すようになっている。
ところで、このような室外機としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この室外機200では、図7に示すように、本体内を仕切板211により熱交換室212と機械室213とに区画し、熱交換室212に、凝縮器202とこの凝縮器202に外気を通風する送風機214とを配設し、機械室213に、圧縮機201を配設している。また、この室外機には、機械室213に、蒸発器206と、同蒸発器206により冷却された冷気を圧縮機201に送風する送風機208と、を設けている。また、圧縮機201に、同圧縮機の温度を検出する温度検出器としてのサーミスタ215を設け、同サーミスタ215により検出された温度が一定温度以上になったら蒸発器206に冷媒を流通すると共に、送風機208を運転するようにしている。
特開2004−184047号公報
ところで、上記のような冷凍装置にあっては、圧縮機の制御をインバータで行うインバータ式圧縮機が多く開発されているが、このインバータを備えた室外機の場合、そのインバータなどからの発熱対策が重要な課題になっている。特に、海外などでの使用にあっては、商用電源に例えば380Vなどのような高電圧が使用されている国々などもあり、その発熱対策が重要な課題となっている。
そこで、放熱用のフィン等を設けた専用のインバータ等を使用するといった対策を講じることも行われているが、このような専用の部品を使用するとコストの増大をもたらす。また、場合によっては、その専用部品を特別注文して製造することも考えられるが、製造に要する時間がある程度の期間を必要とすることもある。
このような事情から、コストと期間を節約するために汎用のインバータを用いることも検討されている。ところが、汎用のインバータを使用するとなると、特に高電圧による運転などの場合、有効な放熱手段や排熱手段を講じなければ安定した連続運転動作が行えないといった虞もあり、特に外気温が高い、高温地域、例えば熱帯地域等の国々では、そのまま使用することができないといった不都合を生じている。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、特に専用の放熱手段を別に用意して設けなくても、安価で効果的な排熱作用が得られ、ハウジングの大型化をもたらすことのない室外機及びこの室外機を備えた冷凍装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の室外機は、圧縮機からの冷媒ガスが凝縮されて液冷媒が生成される凝縮器、前記液冷媒が蒸発される蒸発器、液冷媒を貯留しガス化させるアキュムレータを経由した後、再び冷媒ガスが前記圧縮機へ帰還する、冷媒循環回路が形成された冷凍装置に備える室外機であって、
前記凝縮器が設置されるとともに、背面の吸気口から取り込む空気を吹き付けて正面の排気口から排気させことにより凝縮器の冷却を行うファンを備えたファン室と、
前記少なくとも圧縮機及びアキュムレータを納めた機械室と、
前記機械室の上側にシャーシを介して形成された上部空間内に配置され、前記圧縮機の作動を制御するインバータを含む各種電装部品が納められた電装室と、
をハウジング内部に備え、
前記機械室及び電装室と前記ファン室との間は、前記ハウジングの中間部に設けた仕切板で左右に分割され、
前記ハウジング背面の前記アキュムレータ対面領域に開口した外気吸引孔から前記機械室へ取り込んだ外気を前記アキュムレータの容器近傍を通過する際に冷却させたのち、前記外気を機械室と電装室との境界をなすシャーシと前記ハウジングとの間の隙間から前記電装室へ流入させ、さらに前記外気を電装室内の最奥部のインバータを最後に通過させた後、前記仕切板に設けた防雨排気部を介して、前記電装室から前記ファン室へ前記外気を逃がすように構成した、ことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る室外機は、請求項1に記載の室外機において、
前記アキュムレータは、前記機械室内の前記背面近傍の、前記ファン室から最も離間した角隅部分に配置された、ことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る室外機は、請求項1または2に記載の室外機において、
前記防雨排気部は、前記仕切板におけるファン室側の壁面の、前記電装室に臨んで開口した開口孔に設置されているとともに、
前記防雨排気部のケーシングは、中空で略薄箱形状のものから形成され、
前記仕切板に形成した開口に連通するように前記薄箱形状のケーシングの一方の側面に設けた前記外気が入り込む入口と、前記薄箱形状のケーシングの底面に設けた前記外気が前記ファン室へ排気される出口と、をそれぞれ有する、ことを特徴とする。
また、請求項4に係る室外機は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の室外機において、
前記電装室の絶縁性材料で形成されたシャーシ背面、及び機械室の背後には、前記背面及び背後となる配置に通気性を有する多孔板が設置されている、ことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る冷凍装置は、冷媒ガスが圧縮される圧縮機、この圧縮機から吐出される冷媒ガスが凝縮されて液冷媒が生成される凝縮器、膨張弁にて減圧膨張された液冷媒が蒸発される蒸発器、液冷媒を貯留しガス化させるアキュムレータ、を経由した後、前記冷媒ガスが再び前記圧縮機へ帰還する、冷媒循環回路が形成された冷凍装置であって、
少なくとも、前記圧縮機、凝縮器、アキュムレータをハウジング内部に収容する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の室外機を備える、ことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る室外機によれば、外気温に比べて大幅に低温状態にあるアキュムレータの設置部位近傍の、室外機のハウジング背面に、外気を取り込んで空冷させるための外気吸引孔が開口されており、外気吸引孔から取り込んだ直後の外気は、ハウジング内部に流入すると、まず初めにアキュムレータで冷却されてから、ハウジング内部を、機械室、電装室の順で、通過する。即ち、室外機に入り込んだ外気は、通過しても特段に昇温される虞の少ない機械室を通過後に発熱量の多い電気部品が搭載された電装室に流入するので、電装室まである程度冷却された外気がそのまま電装室へ輸送できる。従って、発熱量の多い電気部品が搭載された電装室に対して、専用の放熱手段を設けなくても、安価で効果的な排熱作用が得られ、ハウジングの大型化をもたらすことのない室外機が提供できる、といった利点が得られる。
本発明の請求項2に係る室外機によれば、ハウジング内部に流入する外気が流れる最初の場所が、機械室内の、ファン室から最も離間した背面近傍の角隅部分に設定されているので、外気は、角隅部分に対応して設置されたアキュムレータでまず冷却されてから、ハウジング内部を、機械室、電装室の順で、スムースに通過させることができる。
本発明の請求項3に係る室外機によれば、防雨排気部には電装室からファン室への空気の流入口であるの開口部分がケーシングの下面のみに形成されており、換言すれば、防雨排気部は上下方向に庇の深い構造であるので、ファン室内に雨水が多く差し込んできても、大雨などの天候の日にファン室内に多く差し込んできた雨水が電装室内に入り込むのを、効果的に防止できる、という利点がある。
また、本発明の請求項4に係る室外機よれば、電装室のシャーシの背面及び機械室の背後に、この背面側及び背後に対面して通気性を有する多孔板からなる支持板が設置されているので、ハウジングの吸気口からファン室に取り込んだ外気のうちの一部が、支持板から機械室へ流入する風のルートも形成される。従って、さらに一層、冷却効果が高まる、という利点がある。
本発明の請求項5に係る冷凍装置によれば、これに備える室外機には、請求項1から4のいずれか1項に記載の効果を奏することできる、といった利点がある。
本発明の実施形態に係る低温用冷凍装置に用いる冷媒回路を示す説明図である。 その冷媒回路に用いられている冷凍機の室外機及び室内機の設置態様を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る室外機の正面図である。 本発明の実施形態に係る室外機の背面図である。 (A)はその室外機の内部の各部品の配置状態などを示す説明図、(B)はファンを除く部品を設置する前の室外機の内部を示す斜視図である。 従来の圧縮装置を備えた冷媒回路を示す説明図である。 従来の圧縮装置に備えた室外機の構成を示す要部破断斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る室外機30を備えた冷凍装置に用いる冷媒循環回路を構成する冷媒回路1を示すものであり、この冷媒回路1には、スラッジ等の異物を除去するためのストレーナ2と、液冷媒(液状の冷媒、以下同じ。)を貯留しガス化させるアキュムレータ3と、低温・低圧のガス冷媒(ガス状の冷媒、以下同じ。)を吸入し圧縮するスクロール型の圧縮機(以下、「圧縮機」とよぶ)4と、この圧縮機4から吐出された高温・高圧の冷媒に含まれる潤滑油であるオイルを分離・貯留し圧縮機4に戻すオイルセパレータ5と、凝縮器として作用する熱交換器(以下、「コンデンサ」とよぶ)6と、このコンデンサ6から流出した液冷媒を貯留するレシーバタンク7と、液冷媒に含まれる水分を除去するフィルタードライヤ8と、膨張弁等の減圧装置9と、蒸発器などとして作用する熱交換器(以下、「エバポレータ」とよぶ)10と、が環状に順次配管接続されており、冷凍サイクルを構成している。なお、図中、符号Fはコンデンサ6に送風する冷却ファンを示す。
また、図2に示すように、上述の冷媒回路1を構成する各構成部品のうち、エバポレータ10が、例えば冷凍ショーケース、冷凍庫など(以下、室内機20とよぶ)の内部に設置されているとともに、ストレーナ2、アキュムレータ3、圧縮機4、オイルセパレータ5、コンデンサ6、レシーバタンク7、フィルタードライヤ8、減圧装置9、およびファンFなどが、室外機30の内部に設置されている。
また、この冷媒回路1には、図5に示すように、圧縮機4用モータへの電力などを制御する制御部として、インバータ11と、フィルタ回路12と、基盤13、図示外のリアクトル及び制御回路などのような各種電子部品(以下、これらをまとめて「電装部品」とよぶ。)も備えているが、これらの電装部品は、放熱対策を配慮して室外機Aに設置されている。即ち、これらの電装部品にあっては、多量の電流が流れるインバータ11やコイルを用いているリアクトルなどから多くのジュール熱が発生するので、特に多くの電流が流れるインバータ11からの放熱のため、室外機30のハウジング31内部での配置構成が工夫されてハウジング31内部での空気の流れが改善されており、空冷効率が高められている。
室外機30のハウジング31は、図2〜図5に示すように略箱状に形成されており、図3に示すように、表面31Aには正面板32とねじ止めされたパネル34とを有する。
このうち、図3に示す正面板32には、排気口32Aが開口されてここに網状部材33が取り付けられているとともに、その内側にはコンデンサ6が設置されている。また、パネル34には取手34Aが設けられている。なお、網状部材33と後述する網状部材36には、通過する風の向きを変更可能とする風向板としての機能が付与されている。
一方、図4に示すハウジング31の裏面31Bには、背面板35が設けられており、正面板32に対面する一方側寄りの半分以上の領域に網状部材36を取り付けた吸気口35Aが形成されているとともに、その内側にはコンデンサ6が設置されている。また、背面板35の吸気口35Aの開口位置から最も離れた角隅部分の近傍に外気吸引孔35Bを設けており、この外気吸引孔35Bにも網状部材37が取り付けられている。
また、図5(B)に示すように、ハウジング31の吸気口35Aが形成されている部分に近いほうの側面にも、網状部材36を取り付けた吸気口35Cが形成されているとともに、その内側にはコンデンサ6が設置されている。
一方、ハウジング31の内部には、図5に示すように、内部ほぼ中央部に室内を左右2分割する仕切板41が上から下まで縦(高さ)方向全体に亘って形成されているとともに、左右両半室のうちの一方側(図5では左側室内)の半室内を上下に2分するように、仕切板41には縦(高さ)方向のほぼ中央部に棚板42Aを設けたシャーシ42が固設されている。この棚板42A及びこれを設けたシャーシ42については、絶縁性の適宜材料で形成されている。このような構成によって、ハウジング31の内部は、ファン室Aと、機械室Bと、電装室Cと、が形成されている。
図5(A)に示すように、ファン室Aには、レシーバタンク7が設置されているとともに、コンデンサ6及びこれを冷やすファンFが設置されている。一方、機械室Bには、アキュムレータ3、圧縮機4、図示外の、ストレーナ、フィルタードライヤ、及び、減圧装置などが設置されている。電装室Cには、フィルタ回路12、基盤13、インバータ11などの各種電装部品がシャーシ42に搭載されているが、特に発熱量が多いインバータ11については、外気吸引孔35Bから取り込んだ外気の流れの最も下流側である最奥部に配置されている。また、このシャーシ42には、図示外の正面板32寄りに積層するようにして、図示外の制御回路をさらに搭載させるようにするため、仕切板41に蝶番で図示外の積層板が取り付けられている。
仕切板41は、背面板34の吸気口35Aの開口縁部に沿ってその近傍に固設された支持板43から延設するように一体に形成されている。また、仕切板41には、外気吸引孔35Bから取り込んだ外気を、電装室Cを通過させた後、電装室Cからファン室Aへその外気を逃がすようにしている。なお、仕切板41には防雨排気部50を設けている。
一方、支持板43は、背面板35の吸気口35Aに設けた網状部材36から差し込む雨水が機械室Bや電送室Cへ侵入するのを防止するための防水カバーとして機能するものであり、絶縁性及び防水性の材料などで形成するのが好ましい。なお、本実施形態では、一枚板で防水機能を付与しているが、例えば通気性を有するパンチングメタルやエキスパンドメタルなどの多孔板で構成し、機械室B内部に向けて背面板35の吸気口35Aからの外気も流入できるようにしてもよい。
防雨排気部50は、仕切板41における、電装室Cに臨むファン室A側の壁面に開口した開口孔41Aに合わせて設置した略箱状のケーシング51で構成されている。このケーシング51は、薄い厚さ形状の略中空箱で形成されており、一方の側面に仕切板41に開口した前述の開口孔41A(図5(A)参照)に連通するように設けた、外気が入り込む入口52と、この底面に設けた、外気がファン室Aへ排気される出口53と、をそれぞれ有する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態では、外気温に比べて大幅に低温状態にあるアキュムレータ3に着目し、図4に示す室外機30のハウジング31の背面板35において、特にアキュムレータ3の設置場所に対面する領域に、別言すれば、図5に示す機械室B内の、ファン室Fから最も離間した部分に相当する、背面板35の角隅部分に、外気を取り込んで空冷させるための外気吸引孔35Bが開口されている。
従って、外気吸引孔35Bからハウジング31内部に取り込んだ直後の外気は、そのハウジング31内部に流入すると、まず初めにアキュムレータ3で冷却されてから、ハウジング31内部を、機械室B、電装室Cの順で通過し、最後にファン室Aから排気されていく。
即ち、室外機30のハウジング31内部に入り込んだ外気は、機械室Bを通過後に発熱量の多い電装部品が搭載された電装室に流入する。従って、例えば夏季などには高温になりやすい地域、特に東南アジアのタイ、インドネシア、ベトナム、或いは熱帯地方の他の国々などで使用する場合であっても、冷凍装置の連続運転が可能となる。例えば40℃を超えるような高温の(例えば43℃前後に達する)外気を外気吸引孔35Bから取り込む場合であっても、その外気は、まず初めに外気吸引孔35Bに最も近く設置してあるアキュムレータ3に吹き込んでいく。これにより、外気温に比べて遥かに低温下にあるアキュムレータ3の表面近傍を通過させることで外気温を大幅に冷却させてから、各種電装部品の冷却用の空気などとして使用する構成となっているので、電装部品を効率的に冷却させることができる。
従って、一体型のヒートシンクを備えていない汎用のインバータを使用する場合であっても、高温状態となるインバータ11が例えば60℃を超えないように冷却させることができるようになる。これにより、インバータ11が常時安定的に動作するので、例えば東南アジアや赤道直下の熱帯地方の国々などにおいて室外機30を屋外に設置した場合であっても、冷凍装置の連続運転が可能となる。しかも、電装室Cでは、電装部品のうち最も発熱量の多いインバータ11を電装室C内で最後に通過させるように配置しているので、効率的な空冷作用を発揮させることができる。このため、インバータ11に専用の放熱手段を設けなくても、安価で効果的な排熱作用が得られ、ハウジング31の大型化をもたらすことのない室外機30が提供できる。
このように、本実施形態によれば、図5において、機械室Bの背後の背面板35において、アキュムレータ3の対面領域に開口した外気吸引孔35Bから取り込んだ外気をアキュムレータ3の容器外表面近傍を通過する際に冷却させたのち、外気を機械室Bと電装室Cとの境界をなすシャーシの42Aと、ハウジング31の一方側の側壁面31Cとの間の隙間Dから電装室Cへ流入させる。
そして、さらに、その外気を、電装室Cを通過させた後、仕切板41に設けた防雨排気部50を介して、電装室Cからファン室Aへ逃がすように構成している。換言すれば、機械室Bに設置している冷凍装置用の部品の中で最も低温状態にあるアキュムレータ3に外気を最初に通過させ、ジュール熱の発生が最も多い電装部品であるインバータ11には、外気を最後に通過させる構成としてある。従って、専用の放熱手段や放熱装置などを設けなくても、安価で効果的な排熱作用が得られ、ハウジング31の大型化をもたらすことのない室外機30が提供できる。
さらに、本実施形態では、仕切板41における、電装室Cに臨むファン室A側の壁面に開口した開口孔41Aの部分に設置された、防雨排気部50は、この防雨排気部50のケーシング51が、薄い厚さ形状の略中空箱(防滴箱)で形成されている。そして、このケーシング51の一方の側面には、仕切板41の開口孔41Aに連通するように設けた外気が入り込む入口52を、また、ケーシング51の底面には、外気がファン室Aへ排気される出口53をそれぞれ有する。従って、ファン室A内での防雨排気部50の開口部分、つまり電装室Cからの空気の流入口がファン室A内に向けてケーシング51の下面側のみに形成されているので、大雨などの天候の日にファン室A内に雨水が多く差し込んできても、上下方向に深い庇として機能するので、その雨水が電装室C内に入り込むのを防止できる。これにより、電装室C内の電装部品のショートなどの発生を回避でき、安全で信頼度の高い室外機30、延いては安全で信頼度の高い冷凍装置が実現できる。
しかも、従来は、通常であれば、商用電源電圧が高いために国内で用いていたヒートシンクが一体に付設された専用インバータを使用することが困難であるといった事情から、例えばその電圧に対応する高汎用性を有する専用のヒートシンクを一体に設けたインバータなどを特別に製造することとなり、そのコストと製造のために余分な時間を要するといった不都合が発生する虞があった。
ところが、本実施形態の室外機30によれば、内蔵する各部品の配置を工夫するだけで、効率的な空冷環境をハウジング31の内部に実現できるので、高温となる地域に室外機30を設置しても、またインバータ11が汎用品であっても、インバータ11の確実な動作が可能になる。その結果、コストと無駄な時間をかけずに、しかも商用電源が国内よりも高電圧で、かつ、高温地域などであっても、冷凍装置の連続運転が可能になり、便宜である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の要旨を逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
例えば、本実施形態では、背面板34の吸気口35Aの開口縁部に沿ってその近傍に固設された支持板43は絶縁制御及び防水性の材料で形成した通気性を有する孔を設けていない一枚板を用いるが、本発明では、パンチングメタルやエキスパンドルメタルなどの多孔板を使用してもよい。即ち、電装室Cの絶縁性を有するシャーシ42の背面、及び機械室Bの背後に、この背面側及び背後に対面して通気性を有する多孔板からなる支持板43を設置してもよい。このような構成とすることで、ハウジング31の吸気口35Aからファン室Aに取り込んだ外気のうちの一部については、支持板43から機械室Bへ流入する風のルートも形成される。従って、その分、さらに一層冷却効果が高まる。
なお、このような構成の場合、ファン室Aに取り込んだ外気のうちの一部が、支持板43から流入する先には、絶縁性を有するシャーシ42が電送室Cを囲設するような状態で設置されているので、電装室Cにはファン室Aに取り込んだ外気が支持板43から流入するのを回避可能となる。このため、雨天などの場合、ファン室Aに取り込んだ外気とともに雨水が電装室Cに流入するのもシャーシ42で防止可能となり、漏電などの危険な事故の発生も防止可能となる。
1 冷媒回路(冷媒循環回路)
3 アキュムレータ
4 圧縮機
5 オイルセパレータ
6 コンデンサ
7 レシーバタンク
9 減圧装置
10 エバポレータ
11 インバータ
12 フィルタ回路
20 室内機
30 室外機
31 ハウジング
31A 表面
31B 裏面
32 正面板
32A 排気口
33、36、37 網状部材
34 開閉ドア
34A ロック部
35 背面板
35A 吸気口
35B 外気吸引孔
35C 吸気口
41 仕切板
41A 開口孔
42 シャーシ
42A 棚板
43 支持板(多孔板)
50 防雨排気部
51 ケーシング
52 入口
53 出口
A ファン室
B 機械室
C 電装室
F 冷却ファン

Claims (5)

  1. 圧縮機からの冷媒ガスが凝縮されて液冷媒が生成される凝縮器、前記液冷媒が蒸発される蒸発器、液冷媒を貯留しガス化させるアキュムレータを経由した後、再び冷媒ガスが前記圧縮機へ帰還する、冷媒循環回路が形成された冷凍装置に備える室外機であって、
    前記凝縮器が設置されるとともに、背面の吸気口から取り込む空気を吹き付けて正面の排気口から排気させることにより凝縮器の冷却を行うファンを備えたファン室と、
    前記少なくとも圧縮機及びアキュムレータを納めた機械室と、
    前記機械室の上側にシャーシを介して形成された上部空間内に配置され、前記圧縮機の作動を制御するインバータを含む各種電装部品が納められた電装室と、
    をハウジング内部に備え、
    前記機械室及び電装室と前記ファン室との間は、前記ハウジングの中間部に設けた仕切板で左右に分割され、
    前記ハウジング背面の前記アキュムレータ対面領域に開口した外気吸引孔から前記機械室へ取り込んだ外気を前記アキュムレータの容器近傍を通過する際に冷却させたのち、前記外気を機械室と電装室との境界をなすシャーシと前記ハウジングとの間の隙間から前記電装室へ流入させ、さらに前記外気を電装室内の最奥部のインバータを最後に通過させた後、前記仕切板に設けた防雨排気部を介して、前記電装室から前記ファン室へ前記外気を逃がすように構成した、
    ことを特徴とする室外機。
  2. 前記アキュムレータは、前記機械室内の前記背面近傍の、前記ファン室から最も離間した角隅部分に配置された、
    ことを特徴とする請求項1に記載の室外機。
  3. 前記防雨排気部は、前記仕切板におけるファン室側の壁面の、前記電装室に臨んで開口した開口孔に設置されているとともに、
    前記防雨排気部のケーシングは、中空で略薄箱形状のものから形成され、
    前記仕切板に形成した開口に連通するように前記薄箱形状のケーシングの一方の側面に設けた前記外気が入り込む入口と、前記薄箱形状のケーシングの底面に設けた前記外気が前記ファン室へ排気される出口と、をそれぞれ有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の室外機。
  4. 前記電装室の絶縁性材料で形成されたシャーシ背面、及び機械室の背後には、前記背面及び背後となる配置に通気性を有する多孔板が設置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の室外機。
  5. 冷媒ガスが圧縮される圧縮機、この圧縮機から吐出される冷媒ガスが凝縮されて液冷媒が生成される凝縮器、膨張弁にて減圧膨張された液冷媒が蒸発される蒸発器、液冷媒を貯留しガス化させるアキュムレータ、を経由した後、前記冷媒ガスが再び前記圧縮機へ帰還する、冷媒循環回路が形成された冷凍装置であって、
    少なくとも、前記圧縮機、凝縮器、アキュムレータをハウジング内部に収容する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の室外機を備えることを特徴とする冷凍装置。
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