JP2009287904A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電装品箱の二側面に夫々ヒートシンクを設けることで発熱部品の放熱性を高め、電装品箱の前部を開放するか、もしくは前面蓋で閉じた状態でもメンテナンスできるようにした空気調和機の室外機を提供する。
【解決手段】 電装品箱4が一側部41と、背面部42および他側部43からなる接合部材44と、前面蓋45と、通風ケーシングを構成する底面部46とからなり、基板類10を構成する主制御基板101が前記前面蓋45に装着され、圧縮機用の電源基板102が前記他側部43に装着され、ヒートシンクを必要とする複数の制御基板のうち、第一ヒートシンクを備えた一方の制御基板104が前記一側部41に装着され、第二ヒートシンクを備えた他方の制御基板103が前記背面部42に装着され、発熱部品11を備えた電源基板105が前記底面部46の通風ケーシング内に装着されてなる構成にした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、空気調和機の室外機に係わり、より詳細には、電装品箱の二側面に夫々ヒートシンクを設けることで発熱部品の放熱性を高め、電装品箱の前部を開放するか、もしくは前面蓋で閉じた状態でもメンテナンスできるようにした構造に関する。
従来の空気調和機の室外機(室外ユニット)は、送風ファンから撥ね上げられた水が電装品箱内へ侵入するという課題を解決するものとして、図示しない送風機室と、図10に示すようなプリント基板aおよびbと、端子台c、リアクタdから構成される電装品箱eとを有するものにおいて、送風機室側となる電装品箱eの側面fにプリント基板aを設け、このプリント基板aを固定するとともに、電装品箱eと送風機室とを連通する開口部gおよびg’を覆うカバーhを形成し、発熱部品a’を臨ませる開口iを中央に有するホルダjを一体成形して備えたものが開示されていた(例えば、特開2001−317767号公報参照。)。
電装品箱eには、図示しない送風機室を臨ませるように形成された側面fにヒートシンクkが設けられており、このヒートシンクkは、送風機室内を流通して図示しない吹出口に向かう空気流に接触することによって放熱されることになるが、省エネ性能を向上させたり有害な電気ノイズを除去するために制御回路を追加する必要性があって、ヒートシンクkが、電装品箱eの側面fと他の側面f’とからなり、発熱する部品を実装したプリント基板aおよびbが夫々固定される固定用の二側面に設けられた場合に、空冷によって放熱できる構成の開示がなかった。
また、電装品箱eを構成する側面fと他の側面f’とを含む各側面や、上下面が閉じられている状態であっても、電装品の一部に対するメンテナンスの作業を実施できる構成にはなっていないため、メンテナンスの作業性が良好とはいえず不便であった。
また、電装品箱eに、例えば発熱部品としてコンデンサを実装した電源基板を設けるような場合に、該コンデンサに風を当てて空冷できるようにする構成の開示がなかった。
特開2001−317767号公報
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電装品箱の二側面に夫々ヒートシンクを設けることで発熱部品の放熱性を高め、電装品箱の前部を開放するか、もしくは前面蓋で閉じた状態でもメンテナンスできるようにした空気調和機の室外機を提供することにある。
上述した目的を達成できるように構成にするため、本発明は以下に示す特徴を備えている。
内部が仕切板により圧縮機および電装品箱を含む機械室と、熱交換器および送風ファンを含む熱交換器室とに区画され、前記電装品箱に、電装品が実装された複数の基板類が配設されてなる空気調和機の室外機において、
前記電装品箱が、前記仕切板に並設された一側部と、同一側部近傍の仕切板に接合される背面部および同背面部に連なる他側部からなる接合部材と、前記一側部および前記他側部間の前部に着脱可能に装着される前面蓋と、通風ケーシングを構成した底面部とからなり、
前記基板類を構成する主制御基板が前記前面蓋に装着され、前記圧縮機用の電源基板が前記他側部に装着され、ヒートシンクを必要とする複数の制御基板のうち、第一ヒートシンクを備えた一方の制御基板が前記一側部に装着され、第二ヒートシンクを備えた他方の制御基板が前記背面部に装着されるとともに、発熱部品を備えた電源基板が前記底面部の通風ケーシング内に装着されてなることを特徴としている。
また、前記電装品箱の一側部および他側部と、これに対応する前記前面蓋とに、同前面蓋を取り付けた時に仮固定する第一仮固定部と、前記前面蓋の他側を中心に一側を転回して前部を開放した時に仮固定する第二仮固定部とが設けられてなることを特徴としている。
また、前記電装品箱の前面蓋が、前記一側部前端よりも後方に位置してなることを特徴としている。
本発明によれば、電装品箱の二側面に夫々ヒートシンクを設けることで発熱部品の放熱性を高め、電装品箱の前部を開放するか、もしくは前面蓋で閉じた状態でもメンテナンスできるようにした空気調和機の室外機を提供できる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明による空気調和機の室外機を正面側からみた斜視図であり、図2は本発明による空気調和機の室外機を背面側からみた斜視図であり、図3は本発明による空気調和機の室外機の機械室前部の前面パネルおよび電装品箱を取り外した状態を示す斜視図であり、図4は本発明による空気調和機の室外機の機械室と熱交換器室とを示す斜視図であり、図5は本発明による空気調和機の室外機の第一の要部斜視図であり、図6は本発明による空気調和機の室外機の第二の要部斜視図であり、図7は本発明による空気調和機の室外機の第三の要部斜視図であり、図8は本発明による空気調和機の室外機の第四の要部斜視図であり、図9は本発明による空気調和機の室外機の第五の要部斜視図である。
本発明による空気調和機の室外機は、図1乃至図4に示すように、脚部1aを備えた底板1の上部が、この底板1上に立設した仕切板2により、圧縮機3を底板1上の前部寄りに設置し、この圧縮機3の上部に電装品箱4を設置した機械室5と、熱交換器6を底板1上の後部寄りに設置し、この熱交換器6に送風ファン7を対向設置した熱交換器室8とに区画された構成になっている。
底板1には、送風ファン7を臨ませるように吹出口141を備えた大きい形状でなる前面カバー14や、機械室5の前部をカバーする小さい形状でなる前面パネル14aや、側面パネル15等が被着されるとともに、上部は上面パネル16でカバーされており、これら前面カバー14および前面パネル14aや、側面パネル15および上面パネル16等の内側に、圧縮機3、熱交換器6および送風ファン7等が収容され保護されてなる構成になっている。
仕切板2には、図3に示す機械室5側の面に複数(3個)のリアクタ18が、このリアクタ18を取り付けるための取付部材181を介して、互いに上下方向に近接させた状態で取り付けられている。
リアクタ18は、約2.5キログラム×3個=約7.5キログラムの重さのものが互いに近接して取り付けられることから、仕切板2は、このリアクタ18の重さによって撓みや変形が生じないように強度を増強するため、図示しない補強リブを縦横に延ばすように凹設(または凸設)したり、図3に示す取付部材181が取り付けられることにより、仕切板2と取付部材181との間に平面視で略四辺形状に形成された中空部を有している。
熱交換器室8に設けられた送風ファン7は、熱交換器6を臨ませた吸込口17から外気を吸い込んだのち、この吸込空気を熱交換器6により熱交換して前面カバー14に設けられた吹出口141から外部に吹き出すようになっている。
機械室5の上部に設けられた電装品箱4は、仕切板2の機械室5側の面に並設された一側部41と、この一側部41近傍の仕切板2に側端部が接合される背面部42および該背面部42に連なるように一体的に折曲形成された他側部43からなる接合部材44と、一側部41と他側部43間の前部に着脱可能に取り付けられる前面蓋45と、通風ケーシングを構成する底面部46とで箱形状に形成されており、上面部は上面パネル16によってカバーされるようにした構成になっている。
次に、上述した電装品箱4の詳細な構成および、この電装品箱4に収容されている基板類10の配置や、メンテナンス時における前面蓋45の取外し動作などについて図5乃至図9に基づいて詳細に説明する。
基板類10を構成する主制御基板101は、電装品箱4を構成する前面蓋45に装着され、圧縮機3用の電源基板102が他側部43に装着されている。
主制御基板101には、点滅することによりエラー表示をする図示しない発光ダイオードや、図示しない設定スイッチや、冷媒回収のための図示しない操作スイッチ等が配置されており、これらの点検および操作時には、図1に示す大きい形状でなる前面カバー14を取り外す必要がなく、小さい形状でなる前面パネル14aを取り外すだけで点検や操作をすることが可能な構成になっている。
また、ヒートシンクを必要とする複数の制御基板のうち、第一ヒートシンク107を備えた一方の圧縮機3用の制御基板としてインバータ基板104が、電装品箱4を構成する一側部41に装着され、第二ヒートシンク107’を備えた他方の制御基板として力率改善基板103が、電装品箱4を構成する背面部42に装着されるとともに、発熱部品としてコンデンサ11を備えた電源基板105が、電装品箱4の底面側を構成する底面部46に装着されている。
上述したインバータ基板104、力率改善基板103および電源基板102は、何れも電装品箱4の内面に装着されており、また、電装品箱4の底面部46は、図4乃至図8に示すように、左右両側を開放した筒状の通風ケーシングを形成して、この通風ケーシング内部に発熱部品としてコンデンサ11が実装された電源基板105を装着している。
通風ケーシングを形成した底面部46には、送風ファン7を起動した際、図2に示す背面側の下部に設けられた吸気口171から吸入された外気が、図4に示す機械室5内を上昇しながら開放された左右両側の一方から他方に流通して、電源基板105に実装されたコンデンサ11を冷却したのち、熱交換器室8に吸引されて、図1および図3に示す吹出口141から吹き出されることになる。
なお、電装品箱4を構成する一側部41には、図5に示すように、発熱量の大きい部品の放熱をするための第一ヒートシンク107が設けられ、同様に、背面部42には発熱量の小さい部品の放熱をするための第二ヒートシンク107’が設けられている。
この一側部41の第一ヒートシンク107は、図示しないヒートシンクカバーによりカバーされて仕切板2から熱交換器室8側に突出しており、また、背面部42の第二ヒートシンク107’はヒートシンクカバー108によりカバーされて仕切板2に設けられた連通孔22を含む空気流路を構成しており、熱交換器室8を流通して吹出口141に向かう空気流に接触して放熱するようになっている。
熱交換器室8を流通して吹出口141に向かう空気の主流は、起動した送風ファン7により吸込口17から多量の外気を吸い込むことによって、熱交換器室8に突出している発熱量の大きい部品の放熱をする第一ヒートシンク107を効果的に冷却することになる。
また、電装品箱4は、図示しない隙間や孔を有して空気が流通できるようになっていることから、図2に示す背面の吸気口171から吸入された外気の一部が、図4に示す機械室5内を上昇しながら電装品箱4内を流通して、電装品箱4の内部に配置されたインバータ基板104、力率改善基板103および電源基板102等の基板類10に実装された電装品を冷却できることになる。
また、図2に示す背面の吸気口171から吸入された外気の一部は、図4に示す機械室5内を上昇しながら、図5に示すヒートシンクカバー108と、このヒートシンクカバー108によりカバーされた第二ヒートシンク107’と、仕切板2に設けられた連通孔22とを含む空気流路に流入して、ヒートシンクカバー108でカバーされた発熱量の小さい部品の放熱をする第二ヒートシンク107’も冷却することになる。
電装品箱4を構成する一側部41および他側部43の前端には、前面蓋45の両側端が着脱可能に取り付けられており、この前面蓋45の前面には、図6および図9に示すように、基板類10を構成する主制御基板101が装着されており、また、配線106が接続される接続端子47が設けられている。
主制御基板101や接続端子47が前面蓋45の前面に設けられたことで、これら主制御基板101や接続端子47のメンテナンス時には、前面パネル14aを取り外すことで室外機の前面側から作業を行えるようになって作業性がよくなるので、メンテナンスの作業を行う頻度が多いことが見込める主制御基板101は、前面蓋45を取り外すことなく作業を実施できることになる。
なお、前面蓋45に設けられた主制御基板101は、図4乃至図6に示すように、仕切板2の前端位置よりも後部寄りに縦置きされているので、この主制御基板101の前面側に電装品を実装できるだけのスペースを確保した構成になっている。
電装品箱4を構成する一側部41に設けられたインバータ基板104、背面部42に設けられた力率改善基板103および他側部43に設けられた電源基板102等の基板類10も、同様に縦置きされていることにより、実装された電装品の交換等を含むメンテナンスの作業を行いやすくしている。
インバータ基板104には、発熱する部品としてインテリジェントパワーモジュール(IPM)が設けられており、同様に、力率改善基板103にも、発熱する部品としてインテリジェントパワーモジュール(IPM)が設けられている。
インバータ基板104のインテリジェントパワーモジュール(IPM)を冷却するための第一ヒートシンク107は、図示しないヒートシンクカバーによりカバーされて仕切板2から熱交換器室8側に突出しており、また、力率改善基板103のインテリジェントパワーモジュール(IPM)を冷却するための第二ヒートシンク107’は、ヒートシンクカバー108によりカバーされて、仕切板2に設けられた図5に示す連通孔22を含む空気流路を構成することになり、第一ヒートシンク107および第二ヒートシンク107’とも、熱交換器室8を流通して吹出口141に向かう空気流によって放熱される。
これにより、電装品箱4の一側部41に、インバータ基板104のインテリジェントパワーモジュール(IPM)に対応する第一ヒートシンク107が仕切板2から熱交換器室8側に突出して設けられるとともに、電装品箱4の背面部42に、力率改善基板103のインテリジェントパワーモジュール(IPM)に対応する第二ヒートシンク107’が設けられた場合において、一側部41に設けられた第一ヒートシンク107および背面部42に設けられた第二ヒートシンク107’の放熱性を、夫々効果的に高めることができるようになる。
電装品箱4の背面部42と、これに対向する前面蓋45とは、図5に示すように略平行状態に構成されており、また、接合部材を構成する背面部42に対し略直角に折曲形成された他側部43と、他側部43に対向する一側部41とは、図5に示すように、前面蓋45側が拡開するように構成されているので、電装品箱4は、背面部42と前面蓋45とが略平行であって平面視で略台形状に形成された構成になっている。
そして、電装品箱4の前面蓋45は、一側部41の前端よりも後方に位置し、且つ、左右両側部に対し中央部を後方に寄せて凹状に形成することで断面凹状になっており、この後方に寄せた凹状部に電装品が実装されることで、この電装品は左右両側部に対し少許後方に収められている。
また、背面部42の側部が接合されている仕切板2は、その後部が背面部42よりも後方に突出しており、背面部42の後方に突出しているこの仕切板2には、図5に示す連通孔22が設けられた構成になっている。
これにより、電装品箱4の背面部42に設けられた第二ヒートシンク107’は、ヒートシンクカバー108でカバーされて、仕切板2の連通孔22を含む空気流路を構成し、仕切板2の後部が背面部42よりも後方に突出していることから、連通孔22を備えた仕切板2の後端部よりも後方に突出しないように収まりよく設けられることになり、電装品箱4はコンパクトに構成できるようになって、第二ヒートシンク107’を配置するスペースは充分に確保できる構成になる。
なお、電装品箱4の一側部41に設けられた第一ヒートシンク107は、仕切板2から熱交換器室8側に突出して設けられているので、電装品箱4はコンパクトに構成できるようになって、第一ヒートシンク107を配置するスペースは充分に確保できる構成になる。
また、仕切板2の少なくとも上端および前端には、図8に示すような補強フランジ21が形成され、電装品箱4を構成する一側部41の少なくとも上端および前端には補強フランジ411が形成され、背面部42の少なくとも上下端には補強フランジ421が形成され、他側部41の上下端および前端には補強フランジ431が形成されており、これらによって仕切板2の強度を補強するとともに、補強した仕切板2に接合される電装品箱4の強度も補強している。
電装品箱4の強度は、背面部42が一側部41近傍の仕切板2に接合される構成になっているので、この仕切板2を電装品箱4の構成部材の一部にすることができて、仕切板2の強度によって効果的に補強できることになり、同時に、電装品箱4の一部を仕切板2に強固に固定できることになる。
電装品箱4の内部に配設された基板類10に関し、該基板類10に実装された図示しない電装品を交換する際、従来技術においては、機械室5から電装品箱4(全体)を取り外す必要があるため、前面パネル14aだけでなく側面パネル15や上面パネル16を取り外す必要があったが、本発明においては、機械室5から電装品箱4を取り外すことなく、該電装品箱4の内部の基板類10に実装された電装品を交換することが可能であり、前面パネル14aだけを取り外して、前面蓋45を取り外すことにより、電装品箱4の前部を開放することで電装品の交換作業を実施できることになる。
そのため、前面蓋45は、電装品箱4の前部に正確に位置決めすることができ、仮固定をした状態で容易に取り付けることができたり、または、取り外して電装品箱4の前部を開放した状態で容易に仮固定することができるように構成されている。
電装品箱4を構成する一側部の前端には、図7および図8に示すような係止孔412が上下に設けられており、この係止孔412に対応して、前面蓋45の一側端には図7に示すように係脱可能な係止爪452が上下に設けられている。
また、電装品箱4を構成する他側部の前端には、図8に示すような係止孔432が設けられており、この係止孔432に対応して、前面蓋45の他側端には図9に示すように係脱可能な係止爪451が設けられている。
これにより、係止孔412および係止孔432と、係止爪452および係止爪451とからなる第一仮固定部12を夫々係止することによって、電装品箱4の前部に前面蓋45を仮固定できるようになり、位置決めされ仮固定された前面蓋45は図示しないねじ締めによって固定されることになる。
電装品箱4の内部に配設された基板類10のメンテナンス時には、前面パネル14aを取り外したのち、前面蓋45を取り外して電装品箱4の前部を開放する際、固定用の図示しないねじを外して前面蓋45を仮固定状態にし、係止爪452および係止爪451を、係止孔412および係止孔432から夫々離脱させて前面蓋45を取り外すとともに、前面蓋45の他側を中心に一側を転回し電装品箱4の前部を開放した状態にして、図7乃至図9に示すように、係止爪451と、この係止爪451を係止する係止孔432近傍の側面に設けられた係止孔433と、からなる第二仮固定部13で係止することによって前面蓋45を仮固定できる。
その際、電装品箱4の内外に引き回されている配線106は、図6および図7に示すように、そのほとんどの配線106を取り外さないままの状態で前面蓋45を取り外すことができ、且つ、取り外した前面蓋45を転回して第二仮固定部13で仮固定することができるようになるので、電装品箱4内部のメンテナンス時に、ほとんどの配線106を取り外す手間を省いて電装品箱4の前部を開放することができ、メンテナンスの作業性を大幅に向上させることができる。
以上説明したように、本発明による構成であれば、メンテナンス時に機械室5から電装品箱4を取り外すことなく、また、電装品4に接続された配線106や電装品箱4の締結部を完全に取り外すことなく、前面蓋45を取り外して転回し、且つ、第二仮固定部13で仮固定して電装品箱4の前部を開放した状態により、もしくは、前面蓋45で電装品箱4の前部を閉じたままの状態により、メンテナンス時の作業を効率よく実施できるようにした空気調和機の室外機となる。
本発明による空気調和機の室外機を正面側からみた斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機を背面側からみた斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の機械室前部の前面パネルおよび電装品箱を取り外した状態を示す斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の機械室と熱交換器室とを示す斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の第一の要部斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の第二の要部斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の第三の要部斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の第四の要部斜視図である。 本発明による空気調和機の室外機の第五の要部斜視図である。 従来例による空気調和機の室外機の要部斜視図である。
符号の説明
1 底板
1a 脚部
2 仕切板
21 フランジ
22 連通孔
3 圧縮機
4 電装品箱
41 一側部
411 フランジ
412 係止孔
42 背面部
421 フランジ
43 他側部
431 フランジ
432 係止孔
433 係止孔
44 接合部材
45 前面蓋
451,452 係止爪
46 底面部
47 接続端子
5 機械室
6 熱交換器
7 送風ファン
8 熱交換器室
9 電装品
10 基板類
101 主制御基板
102 電源基板
103 力率改善基板
104 インバータ基板
105 電源基板
106 配線
107 第一ヒートシンク
107’ 第二ヒートシンク
108 ヒートシンクカバー
11 コンデンサ
12 第一仮固定部
13 第二仮固定部
14 前面カバー
141 吹出口
14a 前面パネル
15 側面パネル
16 上面パネル
17 吸込口
171 吸気口
18 リアクタ

Claims (3)

  1. 内部が仕切板により圧縮機および電装品箱を含む機械室と、熱交換器および送風ファンを含む熱交換器室とに区画され、前記電装品箱に、電装品が実装された複数の基板類が配設されてなる空気調和機の室外機において、
    前記電装品箱が、前記仕切板に並設された一側部と、同一側部近傍の仕切板に接合される背面部および同背面部に連なる他側部からなる接合部材と、前記一側部および前記他側部間の前部に着脱可能に装着される前面蓋と、通風ケーシングを構成した底面部とからなり、
    前記基板類を構成する前記送風ファン用の主制御基板が前記前面蓋に装着され、前記圧縮機用の電源基板が前記他側部に装着され、ヒートシンクを必要とする複数の制御基板のうち、第一ヒートシンクを備えた一方の制御基板が前記一側部に装着され、第二ヒートシンクを備えた他方の制御基板が前記背面部に装着されるとともに、発熱部品を備えた電源基板が前記底面部の通風ケーシング内に装着されてなることを特徴とする空気調和機の室外機。
  2. 前記電装品箱の一側部および他側部の前部と、これに対応する前記前面蓋とに、同前面蓋を取り付けた時に仮固定する第一仮固定部と、前記前面蓋の他側を中心に一側を転回して前部を開放した時に仮固定する第二仮固定部とが設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外機。
  3. 前記電装品箱の前面蓋が、前記一側部前端よりも後方に位置してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空気調和機の室外機。
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