JP2012232818A - 搬送装置および搬送方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の台車2・2・・・を連結した搬送部8と、該搬送部8に推進力を付与する駆動源と、搬送部8から離脱させた台車2を移送するためのAGV3と、を備え、製造ライン10において、ワーク9の搬送経路Rに沿って、搬送部8を搬送方向に走行させるとともに、搬送部8の各台車2・2・・・のうち、先頭に位置する第一の台車2Pを搬送部8から離脱させて、第一の台車2Pを、AGV3によって、搬送部8の各台車2・2・・・のうち、最後尾に位置する第二の台車2Qの上流側に移送して、第一の台車2Pを第二の台車2Qの後部に連結して、製造ライン10の搬送経路R上に、搬送部8を配置し続ける搬送装置1であって、前記駆動源を、複数のAGV3・3・・・とする。
【選択図】図1
Description
このような搬送装置としては、各台車を連結および離脱可能な構成とするものが知られており、例えば、以下に示す特許文献1に開示され公知となっている。
また、特許文献1に開示された従来技術に係る搬送装置では、各台車の駆動源を製造ラインの最も上流部にのみ配置して(即ち、製造ラインの中途部には駆動源を配置しない)、製造ラインの最も上流部に位置している台車にのみ駆動力を付与する構成とすることによって、製造ラインの流れ方向に対する左右両側に作業員を配置できるようにして、製造ライン長さの短縮を図っている。
そしてこのように、AGVを用いて、台車を返送する構成とすることによって、製造ライン上に固定される常設物を減らして、製造ライン長の変更(即ち、台車の数量の増減)に対してより容易に対応できるようにしている。
まず始めに、本発明の一実施形態に係る搬送装置の全体構成について、図1〜図6を用いて説明をする。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係る搬送装置1は、製品の組立に必要な各種の部品や組立が完了した製品等(以下、総じてワークと呼ぶ)を、予め設定した搬送経路Rに沿って搬送するための装置であり、複数の台車2・2・・・、複数のAGV3・3・・・・等を備えている。
また、搬送装置1は、各AGV3・3・・・の動作を制御するための制御装置4を備えている。
そして、搬送装置1では、製造ライン10、搬出ライン20、部品供給ライン30等の各ライン(工程)の配置に沿って、搬送経路Rを設定しており、搬送経路Rに沿って、AGV3を走行させることによって、AGV3に係合させた台車2を搬送経路Rに沿って走行させる構成としている。
このような構成により、搬送装置1では、台車2上に載置したワークを、各ライン10・20・30を通過させつつ搬送することができる構成としている。
さらに、搬送装置1では、製造ライン10以外の各ライン20・30においては、単独のAGV3により推進させて、各台車2・2・・・を単独で走行させる構成としている。
また、本発明の一実施形態に係る搬送装置1における搬送経路Rの形状は長円状としているが、本発明に係る搬送装置における搬送経路の形状をこれに限定するものではなく、全体としてループする態様であればよく、例えば、途中でスイッチバックを行うような枝部が設けられる態様であってもよい。
そして、台車2は、外部から推進力が付与される部位である被係合部2dを備えている。
また、第二リンク部材7は、前端部7a、後端部7b、軸部7cを備えており、台車2に付設される支持部2nにおいて支持される軸部7cによって、台車2の走行方向に平行な鉛直平面内で回動可能な状態で支持されている。
フック7dは台車2の後端面よりもさらに後方に突出した位置に配置されており、各台車2・2・・・を連結したときに、後続の台車2に形成される連結軸2hを係止できる位置に配置される構成としている。
そして、図3(a)に示すように、連結機構5が定常状態である場合において、第二リンク部材7の後端部7bは、フック7dによって連結軸2hを係止できる角度に保持される。
これにより、図4に示すように、ある台車2の後部に対して、その他の台車2の前部が接するように配置する(衝突させる)ことによって、各台車2・2を連結することができる。
このとき、第二リンク部材7の後端部7bは、フック7dによって連結軸2hを係止することができない角度となるように回動されるため、連結状態にあった各台車2・2を切り離すことができる。
また、各台部2a・2a同士が接するときには、前側の台車2が備えるズレ防止凹部2eに後側の台車2が備えるズレ防止凸部2fが嵌り込むため、前後の各台車2・2が、連結したときに、各台車2・2が走行方向に対する左右方向にズレることを防止することができる。
そして、AGV3は、少なくとも1台の台車2を押圧方向に推進させることが可能な推進力(駆動力)を備える構成としている。
そして、第一ピン3cは、伸長した状態において、台車2の被係合部2dを係合させることができる構成としており、また第二ピン3dは、伸長した状態において、連結機構5の第一リンク部材6の前端部6aを上方に押圧することができる構成としている。
そして、AGV3は、制御装置4から送信される受信信号に従って、車輪3b・3b・・・を駆動するモータ(図示せず)の回転数を変更し、走行速度を制御する構成としている。
図7(a)(b)および図8(a)に示す如く、台車2は、AGV3の第一ピン3cによって、被係合部2dを係合するとともに、AGV3が走行することによって、第一ピン3cで被係合部2dを押圧することによって、推進力が付与される構成としている。
図8(b)に示す如く、台車2とAGV3と係合した状態では、台車2とAGV3の相対位置が、図8(b)に示すような所定位置となっており、台車2の被係合部2dとAGV3の第一ピン3cが接触している状態となっている。
これにより、当該AGV3に対応する台車2のフック7dによる、当該台車2の後続する台車2の連結軸2hの係止状態を解除して、各台車2・2の連結状態を解除する構成としている。
尚、本実施形態では、ワーク9を搬送するための搬送部8を構成する台車2の台数が7台であって、このような搬送部8を推進させるために必要なAGV3の台数が4台である場合を例示して説明を行うが、本発明に係る搬送装置における搬送部を形成するための台車の台数、および搬送部を推進させるために用いるAGVの台数をこれに限定するものではない。
このような構成により、より低コストに搬送装置1を構成することができる。
即ち、(STEP−1)〜(STEP−3)の間において、搬送部8に対して推進力を付与している各AGV3・3・・・の走行速度は、制御装置4(図示せず)によって同期されており、搬送部8がスムーズに走行するように構成している。
このような構成により、搬送部8を安定して走行させることができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る搬送方法は、さらに制御装置4を備える搬送装置1によるものであって、制御装置4によって、駆動源を構成する複数のAGV3・3・・・の走行速度を同期させるものである。
このような構成により、搬送部8を安定して走行させることができる。また、搬送部8の駆動源を構成する各AGV3・3・・・の走行速度を容易に同期させることができる
そして、その切り離した第一の台車2Pを、第一のAGV3Xによって推進させて、後工程に向けて走行させる(STEP−4)。
このとき、第一のAGV3Xは、制御装置4(図示せず)によって、搬送部8と係合している各AGV3・3・・・とは異なる走行速度で走行され、各運転および停止等のタイミングも異なって制御される。
このような構成により、製造ライン10の範囲外におけるワーク9の搬送を効率的に行うことができる。
このような構成により、台車2の離脱を容易かつ確実に行うことができる。
これにより、搬送部8に対して、第二のAGV3Yにより、推進力を付与できる状態としておく。
即ち、制御装置4(図示せず)の指令信号に基づき、第三のAGV3Zの第一ピン3cを短縮させて、第三のAGV3Zと台車2(搬送部8)の係合状態を解除する。
このような構成により、AGV3によって、台車2に対して容易に推進力を付与することができる。
搬送装置1によるワーク9の搬送方法では、このようにして、(STEP−1)〜(STEP−5)の各ステップを繰り返すことによって、製造ライン10の範囲内に搬送部8を配置し続けて、製造ライン10において、搬送部8によるワーク9の搬送が継続的に行なわれるようにしている。
このような構成により、搬送部8を走行させるための駆動源を別途備える必要がないため、省スペースかつ低コストに搬送装置1を構成することができる。
制御装置4によって、搬送部8に対して、ワーク9の搬送方向に対する上流側において後続する台車2である第三の台車2Rを、該第三の台車2Rに推進力を付与するAGV3である第二のAGV3Yをワーク9の搬送経路Rに沿って走行させることによって、第三の台車2Rを第二の台車2Qに連結させて、第二のAGV3Yによって、搬送部8に対して推進力を付与できる状態にするとともに、
制御装置4によって、第一のAGV3Xよりもワーク9の搬送方向に対して一つ上流側に位置するAGV3である第三のAGV3Zを、第一の台車2Pよりもワーク9の搬送方向に対して一つ上流側に位置する第四の台車2Sと係合できる所定の位置まで走行させ、かつ、第三のAGV3Zによって、第四の台車2Sを係合して、第三のAGV3Zによって、搬送部8に対して推進力を付与できる状態にするものである。
このような構成により、搬送部8を継続的に安定して走行させることができる。
2 台車
2d 被係合部
2h 連結軸
2P 第一の台車
2Q 第二の台車
2R 第三の台車
2S 第四の台車
3 AGV
3X 第一のAGV
3Y 第二のAGV
3Z 第三のAGV
3c 第一ピン
3d 第二ピン
4 制御装置
5 連結機構
8 搬送部
9 ワーク
10 製造ライン
R 搬送経路
Claims (14)
- 製造ラインにおいてワークを搬送するための部位であり、前記ワークの搬送経路に沿って、複数の台車を連結して形成されるコンベア状の連結体と、
該連結体に対して、前記ワークの搬送方向に推進力を付与するための手段である駆動源と、
前記連結体から離脱させた前記台車を移送するための手段であるAGVと、
を備え、
前記連結体に対して前記駆動源により推進力を付与して、前記製造ラインにおいて、前記連結体を前記ワークの搬送経路に沿って、前記ワークの搬送方向に向けて走行させるとともに、
前記連結体を形成する前記複数の台車のうち、前記ワークの搬送方向に対して先頭に位置する前記台車である第一の台車を前記連結体から離脱させて、
前記第一の台車を、前記AGVによって、前記連結体を構成する前記複数の台車のうち、前記ワークの搬送方向に対して最後尾に位置する前記台車である第二の台車の上流側に移送して、前記第一の台車を前記第二の台車の後部に連結することによって、前記製造ラインの搬送経路上に、前記連結体を配置し続ける構成とした搬送装置であって、
前記駆動源を、
複数の前記AGVにより構成する、
ことを特徴とする搬送装置。 - 前記駆動源を構成する前記複数のAGVは、
前記連結体を形成する前記複数の台車に比して台数が少ない、
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。 - 前記駆動源を構成する前記複数のAGVは、
走行速度を同期させる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の搬送装置。 - 前記搬送装置は、さらに制御装置を備え、
前記制御装置によって、
前記駆動源を構成する前記複数のAGVの走行速度を同期させる、
ことを特徴とする請求項3記載の搬送装置。 - 前記制御装置は、
前記連結体に推進力を付与する前記複数のAGVと、
前記第一の台車を移送する前記AGVと、
を個別に制御する、
ことを特徴とする請求項4記載の搬送装置。 - 前記複数の台車は、
さらに互いに連結し合うための手段である連結手段をそれぞれに備え、
前記AGVは、
さらに前記連結手段を解除するための手段である解除手段を備え、
前記制御装置によって、
前記第一の台車に推進力を付与する前記AGVの前記解除手段を作動させることにより、前記第一の台車の前記連結手段を解除して、該第一の台車を前記連結体から離脱させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 前記複数の台車は、
さらに前記AGVと係合させるための部位である被係合部をそれぞれに備え、
前記AGVは、
さらに前記被係合部と係合するための手段である係合手段を備え、
前記制御装置によって、
前記AGVの前記係合手段を作動させて、前記被係合部を前記係合手段で係合するとともに、前記AGVを前記ワークの搬送方向に走行させることにより、前記AGVによって、前記台車に推進力を付与する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置。 - 製造ラインにおいてワークを搬送するための部位であり、前記ワークの搬送経路に沿って、複数の台車を連結して形成されるコンベア状の連結体と、
該連結体に対して、前記ワークの搬送方向に推進力を付与するための手段である駆動源と、
前記連結体から離脱させた前記台車を移送するための手段であるAGVと、
を備え、
前記連結体に対して前記駆動源により推進力を付与して、前記製造ラインにおいて、前記連結体を前記ワークの搬送経路に沿って、前記ワークの搬送方向に向けて走行させるとともに、
前記連結体を形成する前記複数の台車のうち、前記ワークの搬送方向に対して先頭に位置する前記台車である第一の台車を前記連結体から離脱させて、
前記第一の台車を、前記AGVによって、前記連結体を構成する前記複数の台車のうち、前記ワークの搬送方向に対して最後尾に位置する前記台車である第二の台車の上流側に移送して、前記第一の台車を前記第二の台車の後部に連結することによって、前記製造ラインの搬送経路上に、前記連結体を配置し続ける構成とした搬送装置による搬送方法であって、
前記駆動源を複数の前記AGVにより構成し、
前記複数のAGVによって、前記連結体に推進力を付与する、
ことを特徴とする搬送方法。 - 前記連結体には、
該連結体を形成する前記複数の台車に比して少ない台数の前記複数のAGVによって推進力を付与する、
ことを特徴とする請求項8に記載の搬送方法。 - 前記搬送装置は、さらに制御装置を備え、
前記制御装置によって、
前記駆動源を構成する前記複数のAGVの走行速度を同期させる、
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の搬送方法。 - 前記制御装置によって、
前記連結体に推進力を付与する前記複数のAGVと、
前記第一の台車を移送する前記AGVと、
を個別に制御する、
ことを特徴とする請求項10に記載の搬送方法。 - 前記複数の台車は、
さらに互いに連結し合うための手段である連結手段をそれぞれに備え、
前記AGVは、
さらに前記連結手段を解除するための手段である解除手段を備え、
前記制御装置によって、
前記第一の台車に推進力を付与する前記AGVの前記解除手段を作動させることにより、前記第一の台車の前記連結手段を解除して、該第一の台車を前記連結体から離脱させる、
ことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか一項に記載の搬送方法。 - 前記複数の台車は、
さらに前記AGVと係合させるための部位である被係合部をそれぞれに備え、
前記AGVは、
さらに前記被係合部を係合するための手段である係合手段を備え、
前記制御装置によって、
前記AGVの前記係合手段を作動させて、前記被係合部を前記係合手段で係合するとともに、前記AGVを前記ワークの搬送方向に走行させることにより、前記AGVによって、前記台車に推進力を付与する、
ことを特徴とする請求項8から請求項12のいずれか一項に記載の搬送方法。 - 前記制御装置によって、
前記第一の台車に推進力を付与する前記AGVである第一のAGVの前記解除手段を作動させつつ、前記第一のAGVを前記ワークの搬送経路に沿って走行させて、前記第一の台車を前記連結体から離脱させるときにおいて、
前記制御装置によって、
前記連結体に対して、前記ワークの搬送方向に対する上流側において後続する前記台車である第三の台車を、
前記第三の台車に推進力を付与する前記AGVである第二のAGVを前記ワークの搬送経路に沿って走行させることによって、前記第三の台車を前記第二の台車に連結させて、
前記第二のAGVによって、前記連結体に対して推進力を付与できる状態にするとともに、
前記制御装置によって、
前記第一のAGVよりも前記ワークの搬送方向に対して一つ上流側に位置する前記AGVである第三のAGVを、前記第一の台車よりも前記ワークの搬送方向に対して一つ上流側に位置する第四の台車を係合できる所定の位置まで走行させ、かつ、前記第三のAGVによって、前記第四の台車を係合して、
前記第三のAGVによって、前記連結体に対して推進力を付与できる状態にする、
ことを特徴とする請求項13に記載の搬送方法。
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