JP2012230092A - ナビゲーションシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本ナビゲーションシステムは、案内経路上におけるユーザの推定位置を算出する位置推定手段212aと、モード切替手段214を有する。位置推定手段212aは、前記推定位置を、GPSを利用するGPSモードと、歩数計と地磁気センサの出力に基づき前記推定位置を算出する自律航法モードと、前記歩数計のみに基づき前記推定位置を算出する歩数計モード、のいずれかのモードで算出する。前記モード切替手段214は、GPSが利用できるときは常にGPSモードに、GPSが利用できないときは前記自律航法モードに切り替え、但し、地磁気センサの動作に異常があれば更に前記歩数計モードに切り替える。
【選択図】 図1
Description
ところで、ナビゲーションシステムによる経路案内では現在位置を把握することが前提になる。現在位置の把握は、ビルの陰などの例外を除き通常地上であればGPSシステムが利用できる。GPS電波を直接受信できない地下街などにおいては、GPSによる位置認識ができない。そこで、GPSに代えて、位置が既知の基準地点からの移動距離を測定することで、大凡の位置を推定するナビゲーションシステムが用いられている。
しかしながら、この従来の歩行者用経路誘導装置では、歩数センサの測定結果のみを利用して経路案内をしているため、利用者(歩行者)がどの方向に進んでいるのか迄は分からず、利用者が特定経路とは別の方向に進んで、前記装置で推定した現在位置と実際の歩行者の現在位置が大幅にずれる可能性があるという問題がある。
つまり、地磁気センサは、携帯の仕方や地磁気以外の磁気の影響を受けて正しい方向が検知できないことがある。そのため、ナビゲーションシステムに地磁気センサを搭載したとしても、常に正しい経路案内ができるとは限らない。
本実施形態に係るナビゲーションシステムはGPS受信機、歩数計及び地磁気センサを備えており、自己位置の認識にGPSが利用できる場合は必ずこれを利用することを前提に、GPSを利用して経路案内を行うGPSモードと、GPSが利用できない状況下における地磁気センサと歩数計の出力(センサ出力)を利用した自律航法モードと、歩数計の出力(センサ出力)のみに基づき経路案内処理を行う歩数計モードの三種類の処理モードを備え、これらも各処理モードを状況に応じて使い分けることで、常に最適な処理モードで経路案内を行えるようにしたものである。
図1は、本ナビゲーションシステムのシステム構成図である。
本ナビゲーションシステムは、例えばインターネットや商用ネットワークなどの任意のネットワーク1を介して通信可能なナビゲーションサーバ10と、携帯端末装置20を備えて構成されている。
携帯端末装置20は基地局2を介してネットワーク1に接続されており、制御部21と、それぞれ制御部21に接続された位置測定部22、操作部23、表示部24、音声出力部25、通信部26及び記憶部27を備えている。
制御部21は、ROMや記憶部27に記憶されているプログラムをCPUがRAMをワークエリアとして実行することにより実現される機能実現手段として、探索要求手段211、経路案内手段212、モード切替手段214及び地磁気センサ判断手段213を備えている。
即ち、携帯端末装置20による経路案内の際の自己位置を推定する処理において、GPSを利用するGPSモードにおいては、図2Aに示すように、GPS電波に基づき演算した位置(測位点という)M(M1、M2・・・)から経路R上に垂線L(L1、L2・・・)を引きその垂線と経路Rとが交わる地点C(C1、C2・・・)をユーザの移動位置(自己位置)として推定する。
また、携帯端末装置20から目標物が目の前にあるかないかをユーザに問合せ、その応答によって自己位置を自動的に補正することもできる。
ここで、地磁気センサ判断手段213は、例えば、以下(i)〜(iii)に示す状態を検知したときは、地磁気センサは異常(又は正常でない)と判断して、異常信号をモード切替手段214に送る。
なお、異常信号を受信したモード切替手段214は、携帯端末装置20の経路案内のための処理モードを、より優先度の低い歩数計モードに切り替える。
(ユーザが携帯端末装置20を手に持って振りながら歩行すると、加速度センサは「手を振る周期の信号」と「歩行そのものの信号」の2種類の周期の信号を検出する。つまり検出信号が重なるため、手を振っていると判断することができる。)
(ア)既に述べたように、自律航法モードにおいては、歩数計(加速度センサなど)からの歩数の情報と地磁気センサからの方角の情報とに基づき、例えば一定時間毎に測位点Mを取得する。その測位点Mから経路Rに対し、垂線を引き、経路と垂線とが交わる地点Cを移動位置(現在位置)とし、経路上における自己位置を推定する(図2B参照)。
ここで、図3Aに示すように、予め案内表示されている経路に対し歩数で算出した移動距離(例えば歩幅80cm×歩数)d0と、移動位置(測位点)に対応した経路R上での移動距離(基準位置から自己位置迄の距離)d1とが、所定距離ds以上離れている(d0−d1≧ds)とき、地磁気センサ判断手段213は予め定めた経路からずれていると判断する。
図3Bは、この異常検知を説明するための図である。
既に説明したように、例えば一定時間毎に測位点Mを決めてその時点における経路R上におけるユーザの位置を推定する。一般には、経路に沿って歩行するユーザが同じ経路を逆戻りすること、或いはそのような経路を設定することはあまりない。そこでそのユーザの推定位置が図3Bに示すように、測位点Mのうち前後に連続する測位点とMn−1、Mnから推定された自己位置(Cn−1、Cn)の間に、その後自己位置(Cn+1、Cn+2・・・、Cp)が検出される現象が予め定めた一定回数を超えたときは、正常でないと判断する。
また、自律航法モードに切り替えたときは、地磁気センサ判断手段213は、地磁気センサが正常に動作しているか否かを前記基準で判断し、地磁気センサの動作が正常でない(つまり、異常または地磁気情報が取得できない)と判断したときは、モード切替手段214に通知して歩数計モードに切り替える。
次に、以上で説明した本ナビゲーションシステムの動作をまとめて説明する。
図4は、本実施形態における各モードにおける処理の手順を示すフロー図である。
まず、ユーザは、本ナビゲーションシステムにおいて、携帯端末装置20で目的地を選択或いは指定して現在地からの経路(ルート)検索を行う(S101)、続いてモード切替手段214は自動でモードを設定する(GPSモード、自律航法モード、歩数計モードを優先順に設定する)と(S102)、地図上に経路を表示した経路案内初期画面つまり確認用画面が表示される(S103)。ここでユーザが経路の確認を行い例えば操作ボタンを押すと、携帯端末装置20は経路案内の処理を開始し(S104)、既に設定されたモードにしたがった経路案内処理が実行される(S105)。
ここでは、順序が逆になるが、まず歩数計モードに切り替えたときの処理から説明する。即ち、GPS及び地磁気センサが使用できず、モード切替手段214により歩数計モードに切り替えられたときは(S105、歩数計モード)、位置推定手段212aは、歩数計の情報(歩数情報)を取得して(S106)、既に述べたように、歩数情報から移動距離を算出してその移動距離を経路上で推定し(S107)、それによって自己位置(現在位置)が前記検索された経路上に描画される(S108)。
ステップS112において、地磁気センサ判断手段213が地磁気センサが異常でない、つまりモード切り替え可と判断したときは(S112、YES)、モード切替手段214は自律航法モード設定処理を行い(S113)、ステップS105において自律航法モードに切り替える(S105)。
ステップS126において、目的地に到達せず経路案内の終了処理も行われないときは、モード切替手段214はモード切替の要・不要を判断し(つまり、引き続きGPS情報が取得できるか否か)判断し(S127)、不要と判断したとき(S127、NO)、ステップS105に戻り、そのままGPSモードでの処理を行う。
図5は推定位置補正手段212bによる位置補正処理の手順を示すフロー図である。
まず、到達した施設がエスカレータ又は動く歩道又はエレベータであるか否かを判断する(S201)。本実施形態では、補正処理の対象施設をエスカレータ、動く歩道及びエレベータに設定しているため、エスカレータ又は動く歩道又はエレベータ以外の施設(階段)に対しては(S201、NO)、補正を行わず処理を終了する。
図6は本実施形態における推定位置補正手段212bによる別の推定位置補正処理の手順を示すフローチャートである。
まず到達した施設が階段であるか否かを判断する(ステップS301)。階段ではないと判断した場合(ステップS301、NO)、即ちエスカレータ又は動く歩道又はエレベータである場合は、歩数計22bのカウントが一定時間停止したか否かを判断する(ステップS302)。停止したと判断したときは(ステップS302、YES)、推定現在位置を施設の終点位置に補正し(ステップS303)、この補正処理のフローを終える。一方、停止しないと判断した場合は(ステップS302、NO)、そのままこの補正処理のフローを終える。ステップS302、S303は、それぞれ図5のステップS202、S203と同じである。
このように、階段を通過したときの歩数計22bで測定した歩行距離による移動距離を実際の移動距離に補正し、経路上の自己位置を補正することができる。
前記推定位置補正手段212bにより、経路上の推定位置を経路上の所定の位置に合わせて補正することができるため、精度の高い経路案内ができる。
また、自己位置を経路上の所定の位置に合わせる補正を適宜行うことができると共に、地磁気センサの異常が解消されたときは、歩数計モードから自律航法モードへモード、更にGPS測位が可能であればGPSモードに変更するができるため、より精度の高い経路案内ができる。
また、地磁気センサは、ここでは、磁気センサを備えた機器、例えば電子コンパスであってもよい。
Claims (7)
- 表示手段で表示した所定の経路上のユーザの推定位置を表示して経路案内するナビゲーションシステムであって、
前記推定位置を、GPS測位情報に基づき前記推定位置を算出するGPSモードと、歩数計から取得したユーザの進行距離情報と地磁気センサから取得した方位情報に基づき前記推定位置を算出する自律航法モードと、前記進行距離情報のみに基づき前記推定位置を算出する歩数計モード、のいずれかのモードで算出する位置推定手段と、
前記推定位置の算出時に前記GPS測位情報が取得可能であるときはGPSモードに、GPS測位情報が取得できないときは前記自律航法モードに、さらに、GPS測位情報が取得できずかつ地磁気センサの動作が異常であるときは前記歩数計モードに前記モードを切り替えるモード切替手段と、を有するナビゲーションシステム。 - 請求項1に記載されたナビゲーションシステムにおいて、
前記自律航法モードに切り替えられた状態における前記地磁気センサの動作の異常を判断する地磁気センサ判断手段を有し、
前記地磁気センサ判断手段が地磁気センサの動作が異常と判断したとき、前記モード切替手段は、前記GPSが利用不可であることを条件に前記モードを歩数計モードに切り替えるナビゲーションシステム。 - 請求項2に記載されたナビゲーションシステムにおいて、
前記歩数計モード時に地磁気センサの動作の異常が解消されたとき、前記モード切替手段は、前記GPS測位情報が取得不可であることを条件に、前記処理モードを歩数計モードから自律航法モードに切り替えるナビゲーションシステム。 - 請求項2または3に記載されたナビゲーションシステムにおいて、
前記モード切替手段は、前記GPS測位情報が取得可能であるとき、前記各モードをGPSモードに切り替えるナビゲーションシステム。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載されたナビゲーションシステムにおいて、
表示手段で表示した所定の経路上のユーザの推定位置の表示は、画面表示または音声表示であるナビゲーションシステム。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載されたナビゲーションシステムにおいて、
携帯端末装置と、前記携帯端末装置とネットワークを介して接続され地図情報、及び経路情報を備えたナビゲーションサーバとを有して構成され、
前記携帯端末装置は前記位置推定手段と、前記地磁気センサ判断手段と、前記モード切替手段と、を有するナビゲーションシステム。 - 請求項6に記載されたナビゲーションシステムにおいて、
前記位置推定手段で算出した推定位置を、経路上の所定の位置に合わせて補正する推定位置補正手段を有するナビゲーションシステム。
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