JP2012225889A - コンクリート構造物の劣化診断用画像表示システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】劣化状況を表す画像情報等を共有でき、オンラインで、即時に材料専門家がコンクリートの変状を観察し、劣化状況を診断し、さらに、詳細検査の必要の有無と判断とその方策をたてるための画像を表示することが望まれる。また、劣化状況の詳細の判定とデータ取得には、三者で、音声をその場で相互に交換し、又は、その場で、双方向に連絡して、画像中の着目点位置と画像サイズを指定できるシステム(画像のスケール、縮尺が自動表示される機構も含む)を実現する。
【選択図】図1
Description
従来、このような表面や深部に対する劣化状態については、作業者の目視により現地で行われており、現地にて、丹念に検査が行われている(
例えば、特許文献1 参照) 。
橋梁などの管理者は現場に出かける余裕がないとき、管理構造物の診断業務は業者からのレポートによって把握している。なお、ここでいう診断とは、ひび割れなどの変状をきたした構造物の原因推定と劣化の程度を判定することを意味する.
そこで、現場作業者、構造物管理者、材料専門家の三者をリアルタイムで同時に結びつけるシステムであり、まず、劣化状況を表す画像情報等を共有でき、オンラインで、即時に材料専門家がコンクリートの変状を観察し、劣化状況を把握し、さらに、外観から劣化原因の推定が困難な場合など詳細検査の必要の有無と判断とその方策をたてるための画像を表示することができるシステムが望まれる。また、劣化状況の詳細の判定とデータ取得には、三者で、画像に加えて音声もしくは文字情報などをその場で相互に交換し、又は、その場で、双方向に連絡して、画像中の着目点位置と画像サイズを指定できるシステム(画像のスケール、縮尺が自動表示される機構も含む)を実現することを課題とした。
現場作業者と、当該現場とは異なる場所に所在する構造物管理者、又は、材料専門家が共同して構造物の劣化診断画像を表示するシステムであって、
構造物の劣化状況を撮影する画像撮影部11と、
この撮影部にて撮影された画像データの表示部14と、
この画像データのインターネット上に受配信する受配信部と、
音声入出力部13と、
を具備する現場作業者の情報端末10から、撮像画像を、インターネット15を介して配信し、
撮像画像データをインターネット上に受配信する受配信部16と、
受信した前記画像24中に、診断の着目点指示を行う音声入出力部23と、
を具備する構造物管理者情報端末20、又は、材料専門家の情報端末30で、前記画像を、インターネットを介して受信して、
診断用画像を表示することを特徴とする診断画像の表示システム、を提供する。
構造物の劣化状況を撮影する画像撮影部11と、
この撮影部にて撮影された画像データの表示部14と、
この画像データのインターネット上に受配信する受配信部と、
配信した前記画像中に、スケール表示と診断の着目点指示を行い、着目点を目安に、画像を拡大縮小する画像操作部12もしくは画像の拡大縮小機能を有した画像撮影部11と、
音声入出力部13と、
を具備する現場作業者の情報端末10から、撮像画像を、インターネット15を介して配信し、
撮像画像データをインターネット上に受配信する受配信部16と、
受信した前記画像24中に、診断の着目点指示を行う音声入出力部23と、
を具備する構造物管理者情報端末20、又は、材料専門家の情報端末30で、前記画像を、インターネットを介して受信して、
望ましくは、構造物管理者又は、材料専門家が、前記画像中に着目点指示、又は、画像撮影部11にて行う撮影画像の拡大縮小を、音声もしくは文字情報などでインターネットを介して現場作業者に伝え、又は、自ら、これらを、インターネットを介して、制御して、診断用画像を表示することを特徴とする診断画像の表示システム1、を提供する。
(ハードウエア構成概要)
このコンクリートひび割れ劣化診断用画像表示システムは、構造物(例えば、橋梁)のひび割れ劣化状況を把握するために適切な診断画像を、現場作業者と、当該構造物とは異なる場所に所在する構造物管理者、材料専門家が、協同して、表示、表示して、劣化診断に供するシステムであり、現場作業者、構造物管理者、材料専門家の所在するそれぞれの場所に、通信手段である情報端末が具備されている。この情報端末には、前記配信画像の表示手段、音声又は入力文字をインターネット上に配信する手段と、画像を操作する手段、が含まれる。さらに現場作業者用情報端末には、劣化状況を撮影する画像撮影手段と、この撮影手段にて撮影された画像データをインターネット上に配信する配信手段(例えば、USTREAMを利用する等)とが、具備されている。この画像撮影手段は、管理者、材料専門家の情報端末からも、インターネットを介して、遠隔操作可能として、撮影条件を決定することも好ましい。
ここで、構造物管理者とは、建造物の管理責任者等であり、建造物の施工当時からの建造物のデータを提供でき、あるいは、その事情に精通している者が好ましい。
また、材料専門家とは、建造物の材料、部材等に関する技術情報に精通し、ひび割れ原因や、ひびの形状のパターン認識や、原因推定のための詳細分析手法の専門家である。現場作業者は、建造物の撮像をする者である。構造物管理者、もしくは材料専門家が現場作業者となる場合も含まれる。
情報携帯端末10は、図1に示すように、構造物の劣化状況を撮影する画像の拡大縮小機能を有する画像撮影部11と、好ましくは配信可能な画像中に、スケール表示と診断の着目点指示を行い、着目点を目安に、画像を拡大縮小する画像操作部12と、音声入出力部13と、画像表示部14、情報を格納する記憶装置および情報を入力(キーボード)、処理、配信する情報制御部を備えた本体とから構成される。これにより、記憶装置に格納された情報を、表示部14で表示し、情報を配信可能となる。
本システムは、画像データ等を送受信する端末側データ送受信装置(図示せず。)、現場作業者用情報端末10、構造物管理者用情報端末20、材料専門家用情報端末30と、が受配信部16を介して、インターネット15により互いに接続されて構成されている。材料専門家と構造物管理者が、同一場所にいるとき、或いは、材料専門家が構造物管理者を兼ねるときは、ひとつの情報端末で、構造物管理者用情報端末20、材料専門家用情報端末30として、このシステムを構築することができる。
さらに、画像パターン認識用サンプルデータ等の画像認識情報、構造物の設計図面、使用材料、施工方法、施工年月日等の構造物情報、さらに、ひび割れ原因関連情報のデータを格納した、データサーバー40を、インターネットで、配信可能なように、配置することができる。このデータベースサーバ40の機能は、構造物管理者情報端末20または材料専門家の情報端末30に、画像パターン認識・対比・解析する、解析ソフトとともに、あるいは、解析ソフトとは別に、包含させることができる。
図2は、データベースサーバ40の内部構成を示す機能ブロック図の例である。データベースサーバ40は、サーバを統括して制御する制御手段と、現場作業者端末10から送られる情報や、受信画像データなどを各データベースに登録する登録手段と、データベースサーバ40に接続された情報表示ディスプレイに表示される表示画面を作成する表示手段と、インターフェイスとなる入出力手段と、インターネットを介して各情報を送受信する通信手段、とを含んで構成され、前記データ解析ソフトを含むことができる。
ここで、図3は、作業において、現場作業者または材料専門家、管理者が行う作業手順を説明するフローチャートの例である。
はじめに、現場作業者は、本システムを使用するため、構造物管理者が提供する作業ファイルを閲覧して、前記ファイルに記載された構造物とその部位を確認する(ステップ1)。 予め、作業ファイルが準備されていないときは、例えば、A県B川の河口付近のC橋の下部工を特別な足場なしに目視点検するという事前の指示のもとに、現場作業者が、ステップ1なしに、その部位、構造物の劣化状況を、第1画像として、画像撮影部11を用いて撮影する。(ステップ2)。画像撮影部としてはデジタルカメラなどの静止画像撮影装置も使用できるが、好ましくは動画撮影が可能なデジタルビデオカメラ、さらに好ましくは高精度動画か撮影可能なハイビジョンカメラが用いられる。
2 診断画像の表示システムの他の実施例
10 現場作業者用情報端末
11 画像撮影部(撮影画像の拡大縮小機能を含む)
12、22、32 画像内の着目点指示と、拡大縮小する画像操作部
13、23、33 音声入出力部
14、24、34 画像表示部
15 インターネット
16 受配信部
20 構造物管理者用情報端末
30 材料専門家用情報端末
40 データベースサーバ
100 診断構造物
Claims (3)
- 現場作業者と、当該現場とは異なる場所に所在する構造物管理者、又は、材料専門家が共同して構造物の劣化診断画像を表示するシステムであって、
構造物の劣化状況を撮影する画像撮影部と、
この撮影部にて撮影された画像データの表示部と、
この画像データのインターネット上に受配信する配信部と、
音声入出力部と、
を具備する現場作業者の情報端末から、撮像画像を、インターネットを介して配信し、
撮像画像データをインターネット上に受配信する受信部と、
受信した前記画像中に、診断の着目点指示を行う音声入出力部と、
を具備する構造物管理者情報端末、又は、材料専門家の情報端末で、前記画像を、インターネットを介して受信して、
診断用画像を表示することを特徴とする診断画像の表示システム。 - 現場作業者と、当該現場とは異なる場所に所在する構造物管理者、又は、材料専門家が共同して構造物の劣化診断画像を表示するシステムであって、
構造物の劣化状況を撮影する画像撮影部と、
この撮影部にて撮影された画像データの表示部と、
この画像データのインターネット上に受配信する配信部と、
配信した前記画像中に、スケール表示と診断の着目点指示を行い、着目点を目安に、画像を拡大縮小する画像操作部と、音声入出力部と、
を具備する現場作業者の情報端末から、撮像画像を、インターネットを介して配信し、
撮像画像データをインターネット上に受配信する受信部と、
受信した前記画像中に、診断の着目点指示を行う音声入出力部と、
を具備する構造物管理者情報端末、又は、材料専門家の情報端末で、前記画像を、インターネットを介して受信して、
構造物管理者又は、材料専門家が、前記画像中に着目点指示、又は、画像撮影部で行う撮影画像拡大縮小を、音声でインターネットを介して現場作業者に伝え、又は、自ら、これらを、インターネットを介して、制御して診断用画像を表示することを特徴とする診断画像の表示システム。 - 表示した診断画像をパターン認識し、予めデータベースサーバに格納した、画像認識情報、構造物情報、ひび割れ原因関連情報を検索した結果と対比して、ひび割れ原因を推定するための、診断画像中のサンプル箇所を表示、記録することを特徴とする請求項1又は2記載の診断画像表示システム。
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