JP2012225537A - 室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置 - Google Patents

室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高調波抑制装置の放熱性能を満足するとともに、高調波抑制装置筐体内への異物の侵入を効率的に抑制可能にした室外ユニットを提供する。
【解決手段】室外ユニット50は、筐体51と、筐体51の底部に設置された圧縮機52と、筐体51の内壁面に沿って断面略コの字状となるように設置され室外熱交換器53と、筐体51の上部に設置された室外ファン54と、筐体51の正面側の中段(圧縮機52)よりも上方にヒンジを介して取り付けられた制御器10と、AF筐体70に収容された状態で圧縮機52よりも上部に着脱自在に設置された高調波抑制装置20と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置に関し、特に室外ユニットの内部に搭載される高調波抑制装置筐体の構成及び配置を改良した室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置に関するものである。
冷凍装置や空気調和装置等の一部を構成する室外ユニットは、略直方体形状の筐体を有し、その筐体の内部に圧縮機やファン、それらを含めたアクチュエーターの駆動を制御するインバータを備えた制御器、インバータによって発生する高調波を抑制する高調波抑制装置等が搭載されている。圧縮機は、重量物であるため、筐体底部に固定されることが多い。また、ファンは、筐体内部や筐体天井側に取り付けられることが多い。さらに、制御器は、浸水や降雪の影響を避けるため筐体上部に取り付けられることが多い。同様に、高調波抑制装置も、筐体内の上方に取り付けられることが多い。この高調波抑制装置は、オプションで後付けされることもあり、設置作業の容易化という観点からも、筐体上部に取り付けられることが多い(たとえば、特許文献1参照)。
また、「空気調和装置きょう体内に設置される電気品箱の中に、冷却ファン、パワーモジュール、ヒートシンク等を収納してなる空気調和装置において、前記電気品箱を載置する架台と、前記電気品箱に設けた吸気口と、前記ヒートシンクの下部から前記電気品箱の底面に排気を導く排気ダクトと、前記吸気口、前記冷却ファン、前記パワーモジュールを付設した前記ヒートシンク、前記排気ダクトの順に流通する風路と、前記架台内で前記排気ダクトと相対する位置に配設した空気冷却用熱交換器とを備えた空気調和装置」が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
特許第3424539号公報(実施の形態2) 特許第2765365号公報(実施例1、図2)
ところで、特許文献1に記載されているようなファンレス構造で制御器を室外ユニットの筐体の二次側(熱交換器が配置されていない側)に設置した場合、制御器の冷却は、ファンの回転数の影響を受けてしまうことになる。特に、コイルなどの発熱量の大きな部品が搭載されている制御器においては、室外ユニットの全運転範囲で部品温度の上昇を満足することが困難であった。また、部品温度の上昇を満足するために、筐体の側面に形成する開口部の開口面積を大きくすると、虫や雪、水など(以下、単に異物と称する)の侵入が避けられず、冷却と開口面積とがトレードオフの関係になってしまうという課題があった。
また、特許文献2に記載されているものは、電気品箱(高調波抑制装置等が収容されている高調波抑制装置筐体)を、密閉した空気調和装置筐体(室外ユニット)内に設置することにより、空気調和装置筐体の内部全体を冷却するようにしている。このような構造では、電機品箱を容易に後付けすることができないという課題があった。また、空気調和装置筐体を密閉構造としているため、サービス性(作業性及びメンテナンス性)の向上という観点から更なる改善の余地があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、高調波抑制装置の放熱性能を満足するとともに、高調波抑制装置筐体内への異物の侵入を効率的に抑制可能にした室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置を提供することを第1の目的としている。また、第1の目的に加え、サービス性及び汎用性の向上を図るようにした室外ユニット及びその室外ユニットを備えた冷凍サイクル装置を提供することを第2の目的としている。
本発明に係る室外ユニットは、外郭を構成する第1筐体と、前記第1筐体の底部に設置され、冷媒を圧縮するインバータ制御可能な圧縮機と、前記第1筐体の一つの側面側を開放部側とし、前記第1筐体の内壁面に沿って断面略コの字状となるように設置され、前記圧縮機から吐出され、又は、前記圧縮機に吸入される冷媒が流入する室外熱交換器と、前記第1筐体の上部に設置され、前記室外熱交換器に空気を供給する室外ファンと、前記第1筐体の前記室外熱交換器の開放部側であって、前記圧縮機よりも上部に開閉可能に取り付けられ、前記圧縮機及び前記室外ファンを制御する制御器と、前記制御器から発生する高調波を抑制する高調波抑制装置と、前記第1筐体内の前記圧縮機よりも上部に着脱自在に設置され、前記高調波抑制装置を収容する第2筐体と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る室外ユニットによれば、高調波抑制装置の放熱性能を満足するとともに、第2筐体内への異物の侵入を効率的に抑制することができる。また、本発明に係る室外ユニットによれば、第2筐体を着脱自在な構成としたことにより、サービス性及び汎用性が大きく向上することになる。
本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの構成を更に模式的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの電気的な接続状態を模式的に説明する回路構成図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの内部構成を模式的に示す内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットの内部構成を異なる角度から模式的に示す内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体を前面側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体を背面側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体の内部構成を模式的に示す内部構成図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体の内部を抽出して模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体内の風路構成を概略的に示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体を分解した状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る高調波抑制装置筐体内の風の流れを説明するための概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニットに搭載される高調波抑制装置筐体の迷路構造を分解した状態を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る室外ユニット内の風の流れを説明するための概略図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の概略回路構成を概略的に示す回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る室外ユニット50の概略構成を示す斜視図である。図1に基づいて、室外ユニット50の構成について説明する。室外ユニット50は、冷凍サイクル装置の一部を構成し、冷媒配管を介して接続されている室内ユニットに冷熱又は温熱を供給する機能を有するものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
(室外ユニット50の全体構成)
図1に示すように、室外ユニット50は、室外ユニット50の外郭を構成し、略直方体形状の筐体51と、筐体51の内部に収容され、冷媒を圧縮する圧縮機52(図2参照)と、筐体51の側面に沿って設置され、冷媒と空気との間で熱交換を行なう室外熱交換器53と、筐体51の天井側に設置され、室外熱交換器53に空気を供給する室外ファン54と、を備えている。また、室外ユニット50には、制御装置40等が搭載されている。
圧縮機52は、冷凍サイクルの一要素機器であり、吸入した冷媒を圧縮して吐出するものである。この圧縮機52は、重量物であるため、筐体51の底部に固定設置される。また、圧縮機52は、容量制御可能なインバータ圧縮機で構成されている。なお、圧縮機52は、インバータ制御可能なものであればよく、特にタイプを限定するものではない。たとえば、レシプロ、ロータリー、スクロールあるいはスクリューなどの各種タイプを利用して圧縮機52を構成することができる。
室外熱交換器53は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器(放熱器)として機能し、室外ファン54によって供給される空気と冷媒との間で熱交換を行ない、その冷媒を蒸発ガス化又は凝縮液化するものである。この室外熱交換器53は、筐体51の側面(内壁面)に沿って断面略コの字状となるように設置されている。なお、室外熱交換器53と対向する筐体51の側面には空気が流れる開口部51aが形成されている。また、室外熱交換器53が設置されていない部分、つまり室外熱交換器53の開放部側(断面が略コの字状を構成していない部分)における筐体51の側面を室外ユニット50の正面側と称するものとする。
室外ファン54は、室外熱交換器53に空気を供給するものである。この室外ファン54は、筐体51の天井側に取り付けられている。また、室外ファン54は、プロペラファンで構成されている。
また、筐体51内には、高調波抑制装置筐体70(以下、AF筐体70と称する)が設置されている。このAF筐体70の内部には、高調波抑制装置20が収容されている。
図2は、室外ユニット50の構成を更に模式的に示す模式図である。また、図2には、筐体51の空気の流れの一例を矢印で図示している。図2に基づいて、圧縮機52とAF筐体70との位置関係について簡単に説明する。図2の矢印に示すように、室外ファン54によって筐体51内に取り込まれた空気は、筐体51の底面側から天面側に向けて流れ、室外ファン54を経由した後に筐体51の外部に吹き出されるようになっている。図4及び図5で詳しく説明するが、AF筐体70は、筐体51の略中間位置(詳しくは、圧縮機52よりも上方位置)に設置されている。また、AF筐体70は、室外ファン54の軸上又は室外ファン54の軸上に近い位置に着脱自在に設置されている。
その他、筐体51には、冷媒流路を切り替えるための四方弁や三方弁、開閉弁等の流路切替装置、余剰冷媒を貯留するアキュムレーターと、各機器を接続する冷媒配管、冷媒配管を開閉するサービスバルブ等が収容されている。
図3は、室外ユニット50の電気的な接続状態を模式的に説明する回路構成図である。図3に基づいて、電気的な構成について説明する。制御装置40は、圧縮機52の駆動を制御する制御器10と、制御器10を構成するインバータ主回路14によって発生する高調波を抑制する高調波抑制装置20とを備えている。そして、制御器10は、室外ユニット50の正面側にヒンジを介して開閉可能に設置されている(図1参照)。また、高調波抑制装置20は、AF筐体70内に収容されて室外ユニット50内部に設置されている。
制御器10は、三相交流電源1の交流電圧を直流電圧に変換する整流器11と、力率改善を行うためのリアクタ12と、平滑コンデンサ13と、インバータ主回路14と、インバータ主回路14及びスイッチ回路24を制御する制御回路30と、を備えており、圧縮機52のモータ15に接続されている。この制御器10は、浸水や降雪の影響を避けるため筐体51の中段、より詳しくは圧縮機52よりも上方位置であって、サービス性向上のため室外ユニット50の正面側(詳しくは断面略コの字状に構成されている室外熱交換器53が配置されていない側、つまり室外熱交換器53の開放部側)にヒンジを介して開閉可能に設置されている。
インバータ主回路14は、平滑コンデンサ13によって平滑された直流電源を交流電源に変換するものであり、たとえばシリコン(Si)半導体やワイドバンドギャップ半導体で構成した複数のスイッチング素子で構成される。なお、ワイドバンドギャップ半導体とは、シリコン(Si)素子と比較して、バンドギャップが大きい半導体素子の総称であり、炭化ケイ素(SiC)素子の他、例えば、窒化ガリウム(GaN)、ダイヤモンド素子等が挙げられる。インバータ主回路14の各スイッチング素子は、制御回路30から送られる動作信号(PWM信号、ゲート信号)に基づいてスイッチング動作を行なうようになっている。
高調波抑制装置20は、制御器10のインバータ主回路14によって発生する高調波を抑制するものである。この高調波抑制装置20は、ノイズフィルタ21と、リプルフィルタ22と、リアクタ23a〜23cと、たとえばワイドバンドギャップ半導体で構成された複数のスイッチング素子で構成されたスイッチ回路24と、コンデンサ25とを備えており、制御器に並列に分岐接続され、電源高調波の抑制対策を行なうようになっている。この高調波抑制装置20は、浸水や降雪の影響を避けるため筐体51の略中間位置に設置されている。また、図9で説明するが、高調波抑制装置20には、スイッチ回路24専用のヒートシンクHが取り付けられている。
制御回路30は、マイコン等で構成されており、図示省略の各種検出手段(たとえば、温度センサーや圧力センサー等)での検出情報及びリモコンからの指示に基づいて、各種アクチュエーターの駆動を制御するものである。具体的には、制御回路30は、圧縮機52の駆動周波数、室外ファン54の回転数(ON/OFF含む)、図示省略の四方弁や三方弁、開閉弁の切り替え、図示省略の絞り装置の開度を制御し、暖房運転や冷房運転を実行するようになっている。なお、図3には、便宜的に圧縮機52のモータ15のみを図示している。
(AF筐体70の配置)
図4は、室外ユニット50の内部構成を模式的に示す内部構成図である。図5は、室外ユニット50の内部構成を異なる角度から模式的に示す内部構成図である。図4及び図5に基づいて、高調波抑制装置20の配置について更に詳しく説明する。高調波抑制装置20は、図4及び図5に示すように、略直方体形状のAF筐体70にユニット化された状態で収容されている。また、AF筐体70には、内部に冷却風を取り込むための空気取込口71が前面の下方に開口形成されている。なお、図4においては、圧縮機52が圧縮機カバー52aで覆われている状態を例に示している。
室外ユニット50には各種部品が搭載されるため、筐体51の内部スペースには限りがある。筐体51内の空いているスペースに高調波抑制装置20が収容されているAF筐体70を単に配置したとすると、室外ファン54の性能が悪化しかねない。空気力学的な見地から、室外ファン54の性能を悪化しないように、室外ファン54と構造体(障害物)の距離は、ある程度確保する必要がある。AF筐体70は、筐体51の内部に収容されるため障害物となるものである。
したがって、室外ファン54からAF筐体70までの距離を確保するために、AF筐体70を筐体51の略中間位置に設置するようにしている。また、空気力学的な見地からは、室外ファン54の軸上に構造体を設置するのが好ましい。そこで、AF筐体70を室外ファン54の軸上又は室外ファン54の軸上に近い位置に設置するようにしている。また、AF筐体70は、室外ユニット50内に着脱自在になっている。こうすることで、制御器10を開閉可能にしたことに加え、更にサービス性(作業性及びメンテナンス性)及び汎用性を向上することが可能になる。また、AF筐体70を後付けすることも可能になる。
さらに、降雪時において、筐体51内の底部に降り積もった雪に埋まらない位置にAF筐体70を配置するのが好ましい。この点からも、AF筐体70を筐体51の略中間位置に配置するようにしている。AF筐体70を筐体51の略中間位置に配置する場合、AF筐体70内に収容されている高調波抑制装置20を冷却するための冷却風をAF筐体70のどこから吸い込むかがポイントとなる。すなわち、AF筐体70内には、発熱部材として、ノイズフィルタ21、リプルフィルタ22、リアクタ23a〜23c、スイッチ回路24等が搭載されており、これらを冷却するためた空気取込口71の形成位置が重要になる。
AF筐体70の天面では、降雨や降雪時に、筐体51内に侵入した雨や雪がAF筐体70内に入ってしまう。AF筐体70の側面(前面側の側面以外の側面)では、降雨や降雪時に、室外熱交換器53を通過して水平方向に移動する雨や雪がAF筐体70内に入ってしまう。AF筐体70の底面では、降雪時に、筐体51内の底部に降り積もった雪が室外ファン54によって巻き上げられ、その雪がAF筐体70内に入ってしまう。AF筐体70の前面では、室外熱交換器53が設置されておらず、また制御器10がAF筐体70の前面に位置するため、降雨や降雪時に、雨や雪の侵入が少ない。そこで、空気取込口71をAF筐体70の前面下方に形成するようにしている。
(AF筐体70内への空気の取り込み)
図6は、AF筐体70を前面側から見た状態を示す斜視図である。図6に基づいて、AF筐体70に開口形成されている空気取込口71について更に詳細に説明する。室外ユニット50では、AF筐体70内に冷却風を効率的に吸い込むように空気取込口71の開口面積を決定している。まず、AF筐体70内に搭載されている発熱部材を規定値の温度以下に冷却するために必要な風量を算出する。そして、算出した風量を確保した上で、空気取込口71の風速が0.5m/sec以下になるように開口面積を決定する。風速0.5m/sec以下という指針は、降雪時において雪が吸い込まれない目安である。
また、空気取込口71には、ゴキブリ等の虫の侵入を防止するためにスリット構造又はメッシュ構造に形成された異物侵入抑制板73が設けられている。図6では、左右方向が長手方向となるスリットが複数形成された異物侵入抑制板73を例に示している。この場合、縦方向(上下方向)のスリット幅を3mm以下と目安する。
(AF筐体70からの排気)
図7は、AF筐体70を背面側から見た状態を示す斜視図である。図7に基づいて、AF筐体70に取り付けられている排気ユニット80について説明する。図7に示すように、AF筐体70の背面上部には、外部に空気を排気するための排気ユニット80が取り付けられている。高調波抑制装置20は、室外ユニット50の筐体51に内蔵されるものの、降雨時には雨が直接かかるため、防水性能としては「IPx4レベル」が求められる。なお、「IPx4レベル」とは、IEC(国際電気基準会議)規格で規定されている機器の保護等級を記号で示したものである。
AF筐体70においては、図7に示すように、排気入口82と排気出口83とを、垂直方向に距離を離して設けるようにしている。つまり、排気入口82は排気ユニット80の前面の天面付近に、排気出口83は排気ユニット80の背面の底面付近に、それぞれ形成されている。このような位置関係で排気入口82と排気出口83とを形成することにより、降雨時の排気出口83からAF筐体70内の排気口72への水の侵入を防止することができる。
(AF筐体70箱体への雨や雪の侵入防止)
図8は、AF筐体70の内部構成を模式的に示す内部構成図である。図8に基づいて、AF筐体内への雨や雪の侵入防止について説明する。図8に示すように、AF筐体70の上部には天板76が設置されている。またAF筐体70の前面には前パネル74が設置されている(図6参照)。天板76及び前パネル74は、降雨や降雪時に、AF筐体70の上部及びAF筐体70の前面からの雨や雪の侵入を防止する機能を有している。なお、前パネル74は、AF筐体70の前面に着脱自在に取り付けられている。また、図8では、前パネル74を取り外した状態を示している。
天板76の上側表面が水平になっていると、降雨や降雪実時において、雨や雪が天板76の表面に留まることになる。そこで、室外ユニット50では、AF筐体70の天板76を水平方向に対して3度傾斜させている。つまり、天板76は、前面側から背面側に向かって3度の傾斜角で下降するように設置されている。このようにすれば、降雨や降雪時においても、雨や雪が天板76の表面から流れ落ちることになり、天板76の上側表面で水分が溜まることなく、天板76の腐食を防ぐことができる。
また、サービス性向上の観点から、AF筐体70では、前パネル74を取り外すだけで、コネクタ類に容易にアクセス可能になっている。たとえば、高調波抑制装置20を複数の基板に分割して搭載し、それらを上下にずらして配置するとよい。後段で詳細に説明するが、高調波抑制装置20を構成する各機器を発熱量に応じて複数の基板に分割し、冷却風の風量が調整されたそれぞれの風路(図10に示すメイン風路94、サブ風路95)に配置するとよい。なお、図8では高調波抑制装置20を2つの基板に分割して搭載している状態を例に示しているが、高調波抑制装置20の分割数を特に限定するものではない。
(高調波抑制装置20の冷却)
図9は、AF筐体70の内部を抽出して模式的に示す斜視図である。図10は、AF筐体70内の風路構成を概略的に示す概略断面図である。図9及び図10に基づいて、高調波抑制装置20の冷却について説明する。図9及び図10に示すように、AF筐体70内の下部には高調波抑制装置20を冷却する冷却風を取り込むための冷却ファン78が設置されている。また、図10に示すように、空気取込口71から冷却ファン78に至るまでの風路は、迷路構造96になっている。さらに、空気取込口71から排気口72に至るまでの風路は、縦断面が略L字構造となっている。つまり、AF筐体70の空気取込口71から冷却ファン78に至るまで風路を略水平方向に、冷却ファン78からAF筐体70の排気口72に至るまでの風路を略垂直方向に形成することで、空気取込口71から排気口72に至るまでの風路を縦断面略L字構造としている。
排気ユニット80は、内部がダクトとして機構する風路筐体81と、AF筐体70に形成されている排気口72と風路筐体81内部とを連通させる排気入口82と、排気入口82から流入し、風路筐体81を流れてきた空気を排気ユニット80の外部に排気する排気出口83と、を有している。なお、AF筐体70の背面上部には、AF筐体70に取り込まれた空気をAF筐体70の外部に排気する排気口72が開口形成されている(図7参照)。
AF筐体70には、リアクタ(23a〜23c)などを含む発熱部品R、スイッチ回路24を有するパワーモジュールM、パワーモジュールMに取り付けられたヒートシンクH、が収容されている。AF筐体70の前面下部には、上述したように空気取込口71が形成されている。また、AF筐体70の背面上部には、上述したように排気口72が形成されている。さらに、AF筐体70の背面には、上述したように排気ユニット80が取り付けられている。そして、排気口72と排気ユニット80の排気入口82とが連通するようになっている。
また、AF筐体70内には、AF筐体70内部を前後方向に分割する区画板90が設けられている。この区画板90の上下端部には開口部が貫通形成されており、下部開口部91が冷却風の分岐口として機能し、上部開口部92が冷却風の合流口として機能する。区画板90を設けることで、比較的高温となるリアクタ(23a〜23c)を含む発熱部品R及びヒートシンクHを、寿命部品となる電解コンデンサなどが実装された基板77が設置されている空間から分離して設置可能にしている。つまり、高調波抑制装置20を構成する各機器をその発熱量に応じて分離可能にしているのである。
区画板90は、発熱部品Rの支持部材としての機能を持ち、さらに、発熱部品Rが設置された状態で、メイン風路94とサブ風路95を分離する機能も兼ね備えている。つまり、区画板90は、発熱部品Rが設置された状態で、風路を分離するようになっている。また、区画板90には、発熱部品Rの設置位置よりも下方にヒートシンクHが半田付けで取り付けられている。なお、発熱部品R及びヒートシンクHが設置される空間をメイン風路94と、基板77が設置される空間をサブ風路95と、それぞれ称する。また、発熱部品Rを高温になるヒートシンクHの下流側に設置する。こうすることで、AF筐体70に侵入してきた雪をヒートシンクHで溶かすことができ、発熱部品Rまで雪が到達することがない。
また、ヒートシンクHは、板状の区画板90の一方の表面に放熱フィン75を間隔を空けて複数並設した構成を有するもので、区画板90の他方の表面にパワーモジュールMが取り付けられている。そして、ヒートシンクHは、空気調和装置の最大負荷条件においてパワーモジュールM内のスイッチ回路24のジャンクション温度が許容値を超えないように熱容量やサイズが決められる。これに対し、スイッチ回路24に高温に耐えられるワイドバンドギャップ半導体を用いれば、ヒートシンクH自体の小型化が可能となる。
また、風路断面積に対して、ヒートシンクHの断面積が小さいため、ヒートシンクHへ確実に冷却風が当たるように、ヒートシンクHの下方に仕切り板93を取り付けている。この仕切り板93には、冷却風をヒートシンクHに集中して流すための開口部が形成されている。したがって、仕切り板93により、冷却風を集中してヒートシンクHに導くことが可能になる。
空気取込口71を介して冷却ファン78により吸い込まれたAF筐体70の外部の空気は、迷路構造96を経由した後、区画板90によってAF筐体70内でメイン風路94とサブ風路95とに分流される。メイン風路94を流れる空気は、ヒートシンクH、発熱部品Rの順で冷却した後、排気口72から排気ユニット80に流入する。区画板90の下部開口部91からサブ風路95に流入した空気は、基板77を冷却した後、上部開口部92を介してメイン風路94を流れる空気と合流し、排気口72から排気ユニット80に流入する。
このような風路構成とすることにより、サブ風路95が密閉構造とならず、サブ風路95の温度上昇を緩和することが可能になる。下部開口部91の開口面積を調整することで、メイン風路94側の発熱量とサブ風路95側の発熱量に合わせて、メイン風路94を流れる空気の流量と、サブ風路95を流れる空気の流量と、のバランスを図ることができる。
冷却ファン78は、回転数が可変になっている。また、冷却ファン78は、ON/OFFが可能になっている。この冷却ファン78のON/OFF及び回転数の制御は、制御回路30が実行するようになっている。制御回路30は、AF筐体70内の温度が所定値よりも上昇した時に冷却ファン78を駆動させる、もしくは、室外ファン54が所定値よりも低速で回転している時に冷却ファン78を駆動させる。冷却ファン78の駆動条件を定めておけば、冷却ファン78の寿命を向上させることができる。
ここでAF筐体70内における風路の設計について簡単に説明する。
まず、室外ユニット50に搭載される高調波抑制装置20の製品仕様が決定する。高調波抑制装置20の製品仕様が決定したら、高調波抑制装置20からの発熱を試算する。高調波抑制装置20からの発熱を試算したら、メイン風路94側に必要な風速及び風量、サブ風路95側に必要な風速及び風量を見積もる。メイン風路94側に必要な風速及び風量、サブ風路95側に必要な風速及び風量を見積もったら、それを実現できる冷却ファン78を選定する。最後に、区画板90の位置を決定し、メイン風路94とサブ風路95を設計する。なお、風路設計の制約事項としては、空気取込口71の風速が0.5m/sec以下を目安とし、サブ風路95側の風速は、プリント基板の腐食の観点から0.3m/sec以下を目安としている。
次にワイドバンドギャップ半導体の適用について説明する。
パワーモジュールMを構成するスイッチ回路24に、たとえばSiC等のワイドバンドギャップ半導体を用いる場合、パワーモジュールMが高温動作可能であるというメリットがある。ただし、パワーモジュールMが高温となることから、パワーモジュールMをプリント基板(区画板90)に半田付けする場合、モジュール端子部のプリント基板の温度上昇に留意しなければならない。そこで、端子半田付け部79をサブ風路95側に位置させるようにしている。このようにすることによって、端子半田付け部79に冷却風を流すことができ、端子半田付け部79を冷却することが可能になる。
ところで、AF筐体70は、屋外(詳しくは屋外に設置される室外ユニット50内)に設置されるため、空気取込口71及び排気口72に雪等が積もり、それらを塞がれる可能性がある。その場合、AF筐体70内に冷却風が取り込めず、ヒートシンクHに冷却風が当たらないことになる。そのため、発熱部品Rが高温となりパワーモジュールMの過熱保護が働く。そこで、パワーモジュールMにワイドバンドギャップ半導体を適用することで、高温動作が可能となり、Siに比べて機器の運転範囲が拡大することになる。
したがって、パワーモジュールMにワイドバンドギャップ半導体を適用することで、高温動作が可能なことから、ファンレス構造、放熱フィンレス構造を採用することが可能となり、AF筐体70の板金(区画板90)が放熱板を兼ねた構造にすることができる。発熱部品RとパワーモジュールMを熱的に結合することで、パワーモジュールMの温度保護機能で発熱部品Rの温度保護を実現できる。従来、Siパワーモジュールのジャンクション温度の上限温度が125度程度のため、上限温度が155度のリアクタを選定した場合、Siパワーモジュールの温度上限で機器を熱設計する必要があった。それと比較し、パワーモジュールMにワイドバンドギャップ半導体を適用すれば、パワーモジュールMの温度上限で機器を熱設計することができる。よって、従来製品に比べ、熱設計に関する条件が緩和されることになる。
(AF筐体70の迷路構造96)
図11は、AF筐体70を分解した状態を示す分解斜視図である。図12は、迷路構造96を説明するための概略断面図である。図13は、迷路構造96を分解した状態を示す分解斜視図である。図14は、室外ユニット50内の風の流れを説明するための概略図である。図11〜図14に基づいて、AF筐体70の迷路構造96の構成について詳細に説明する。
AF筐体70は、小容量から大容量までの複数機種の室外ユニットに取り付けることが可能であり、室外ユニット内でのAF筐体70の設置場所も機種によって異なる可能性がある。従って、高調波抑制装置20の冷却を、室外ユニットの室外ファン54で冷却した場合、室外ユニット内での設置場所次第で、高調波抑制装置20の冷却効果が変化するという課題がある。そこで、冷却ファン78をAF筐体70内に搭載することで、高調波抑制装置20の冷却に必要な風量を確保するようにしている。
図13に示すように、AF筐体70の前面下部に取り付けられた迷路構造96は、分解及び着脱可能な構成としている。迷路構造96は、板状部材である第1部材96a、板状部材である第2部材96b、及び、板状部材である第3部材96cを組み立てることで構成されている。迷路構造96は、風路となるために、第1部材96a、第2部材96b、及び、第3部材96cのいずれも開口部98が貫通形成されている。なお、第1部材96aはAF筐体70の前面側に、第3部材96cはAF筐体70の背面側に、第2部材96bは第1部材96aと第3部材96bとの間に、それぞれ設置される。
第1部材96aは、前面に異物侵入抑制板73が取り付けられ、上面に迷路構造天板97が取り付けられている。迷路構造天板97は、異物侵入抑制板73の上端部を略直角に背面側に折り曲げて形成されている。なお、異物侵入抑制板73は、第1部材96aの開口部98aが形成されている前面板に取り付けるようにしてもよいし、第1部材96aの前面板にスリット又はメッシュを設けて形成してもよい。なお、第1部材96aの開口部98aは、空気取込口71の大きさと同程度にするとよい。そこで、第1部材96aの開口部98aは、雪を吸い込まないように、風速0.5m/sec以下になるように開口面積を決定するとよい。
第2部材96bは、左右の両側面が前面側に略直角に折り曲げられ、上部が背面側に略直角に折り曲げられて構成されている。また、第2部材96bの開口部98bは、第2部材96bの上部に形成されている。この第2部材96bを第1部材96aに組み合わせることで、第1部材96aと第2部材96bとの間に風路が形成される。このため、第1部材96aの開口部98aから雪などが侵入しても、第2部材96bの開口部98bからは雪が侵入しにくくなる。
第3部材96cも、左右の両側面が前面側に略直角に折り曲げられ、上部が背面側に略直角に折り曲げられて構成されている。また、第3部材96cの開口部98cは、第3部材96cの中間部に形成されている。この第3部材96cを第2部材96bに組み合わせることで、第2部材96bと第3部材96cとの間に風路が形成される。中間部に開口部98cを形成することで、仮に第2部材96bの開口部98bから雪などが侵入してきても、その雪のAF筐体70の内部への侵入を更に抑制することが可能になる。さらに、開口部98cの上部に前面下方に傾斜するひさし99を設けるようにするとよい。ひさし99を設けることで、第2部材96bの開口部98bから冷却ファン78を見えなくすることができる。また、異物の侵入を更に抑制することにもなる。
このような構成としたことで、AF筐体70の内部への雪等の侵入を効率的に抑制することが可能になる。また、迷路構造96を分割及び着脱可能な構成としたことで、寿命部品である冷却ファン78の交換作業が容易になる。さらに、迷路構造96を、板金などの板状部材を組み合わせて形成することができるので、容易に製造することが可能になる。なお、第1部材96a、第2部材96b、第3部材96cは、たとえばネジ等の締結部材を用いて、AF筐体70に取り付けるようにすればよい。
また、排気ユニット80は、底部が設けられ、背面の底面付近に排気出口83が形成されている。図14(a)に示すように、排気ユニット80’に底部を設けない場合、AF筐体70’の背面側を上昇する室外ユニット50’内部の上昇気流と、AF筐体70’の背面に形成される排気出口83’から排気される気流と、が干渉してしまう。干渉が発生すると排気出口83’から排気されるべき気流(熱)が、室外ユニット50’内部の上昇気流によって押し戻され、AF筐体70’内部の冷却性能が悪化してしまう。
そこで、図14(b)に示すように、室外ユニット50においては、排気ユニット80に底部を設け、水平方向に近い方向で排気出口83から気流を排気するようにしている。つまり、排気出口を略垂直方向に向けて開口させている。こうすることで、排気出口83での気流の干渉を抑制し、AF筐体70内部の冷却性能の悪化を抑制するようにしている。つまり、排気ユニット80の底部は、AF筐体70の背面側を上昇する室外ユニット50内部の上昇気流の風除けとしての機能を果たすようになっている。
以上のように、実施の形態1に係る室外ユニット50によれば、室外ユニット50に搭載されている高調波抑制装置20の放熱性能を満足するとともに、AF筐体70内への異物の侵入を効率的に抑制することができる。また、実施の形態1に係る室外ユニット50によれば、AF筐体70を着脱自在な構成としたことにより、サービス性及び汎用性を向上させることが可能になる。
実施の形態2.
図15は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100の概略回路構成を概略的に示す回路構成図である。図15に基づいて、冷凍サイクル装置100について説明する。この冷凍サイクル装置100は、実施の形態1に係る室外ユニット50を備えていることを特徴としている。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付している。
図15においては、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100は、室外ユニット50と、室内ユニット60と、を有している。室外ユニット50と室内ユニット60とは、冷媒を導通する冷媒配管65で接続されている。そして、室外ユニット50で生成された冷熱あるいは温熱は、冷媒配管65を介して室内ユニット60に配送されるようになっている。
室外ユニット50は、通常、ビル等の建物の外の空間(たとえば、屋上等)である室外空間に配置され、室内ユニット60に冷熱または温熱を供給するものである。室内ユニット60は、建物の内部の空間(たとえば、居室等)である室内空間に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給できる位置に配置され、空調対象空間に冷房用空気あるいは暖房用空気を供給するものである。なお、冷媒としては、たとえばR−22、R−134a等の単一冷媒、R−410A、R−404A等の擬似共沸混合冷媒、R−407C等の非共沸混合冷媒、化学式内に二重結合を含む、CF3 CF=CH2 等の地球温暖化係数が比較的小さい値とされている冷媒やその混合物、あるいはCO2 やプロパン等の自然冷媒を用いることができる。また、1台の室外ユニット50に対して複数台の室内ユニット60を接続してもよい。
上述したように、室外ユニット50には、圧縮機52や四方弁等、室外熱交換器53、アキュムレーター、室外ファン54等が搭載されている。また、室外ユニット50には、各機器を接続する冷媒配管65が様々に曲げられて搭載されている。室内ユニット60には、室内熱交換器61、絞り装置62、及び、図示省略の室内ファンが搭載されている。室内熱交換器61は、室内ファンから供給される空気と、室外ユニット50から供給される冷媒と、の間で熱交換を行ない、空調対象空間に供給するための暖房用空気あるいは冷房用空気を生成するものである。絞り装置62は、減圧弁や膨張弁としての機能を有し、冷媒を減圧して膨張させるものである。絞り装置62は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
ここで、冷凍サイクル装置100の冷房運転時における冷媒の流れについて説明する。
冷凍サイクル装置100が冷房運転を開始すると、まず圧縮機52が駆動される。圧縮機52から吐出した高温・高圧のガス冷媒は、室外熱交換器53に流入する。この室外熱交換器53では、ガス冷媒が室外ファン54から供給される空気に放熱しながら凝縮液化し、低温・高圧の液冷媒となる。この液冷媒は、室外熱交換器53から流出し、室内ユニット60に流入する。室内ユニット60に流入した冷媒は、絞り装置62で減圧され、室内熱交換器61に流入する。
室内熱交換器61に流入した冷媒は、室内ファンから供給される空気と熱交換することによって、蒸発ガス化する。つまり、このとき、冷媒が室内熱交換器61で空気から吸熱することで空気を冷却し、この冷却された空気を空調対象空間に吹き出すことで冷房運転を行なうようになっている。この冷媒は、室内ユニット60から流出し、圧縮機52に再度吸入されることになる。以上のように、冷房運転時の冷凍サイクル装置100では冷媒が循環するようになっている。
以上のように、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100によれば、実施の形態1に係る室外ユニット50を備えているので、室外ユニット50に搭載されている高調波抑制装置20の放熱性能を満足するとともに、AF筐体70内への異物の侵入を効率的に抑制することができる。
1 三相交流電源、10 制御器、11 整流器、12 リアクタ、13 平滑コンデンサ、14 インバータ主回路、15 モータ、20 高調波抑制装置、21 ノイズフィルタ、22 リプルフィルタ、23a リアクタ、23b リアクタ、23c リアクタ、24 スイッチ回路、25 コンデンサ、30 制御回路、40 制御装置、50 室外ユニット、51 筐体(第1筐体)、51a 開口部、52 圧縮機、52a 圧縮機カバー、53 室外熱交換器、54 室外ファン、60 室内ユニット、61 室内熱交換器、62 絞り装置、65 冷媒配管、70 高調波抑制装置筐体(AF筐体(第2筐体))、71 空気取込口、72 排気口、73 異物侵入抑制板、74 前パネル、75 放熱フィン、76 天板、77 基板、78 冷却ファン、79 端子半田付け部、80 排気ユニット、81 風路筐体、82 排気入口、83 排気出口、90 区画板、91 下部開口部、92 上部開口部、93 仕切り板、94 メイン風路、95 サブ風路、96 迷路構造、96a 第1部材、96b 第2部材、96c 第3部材、97 迷路構造天板、98 開口部、98a 開口部、98b 開口部、98c 開口部、99 ひさし、100 冷凍サイクル装置、H ヒートシンク、M パワーモジュール、R 発熱部品。

Claims (12)

  1. 外郭を構成する第1筐体と、
    前記第1筐体の底部に設置され、冷媒を圧縮するインバータ制御可能な圧縮機と、
    前記第1筐体の一つの側面側を開放部側とし、前記第1筐体の内壁面に沿って断面略コの字状となるように設置され、前記圧縮機から吐出され、又は、前記圧縮機に吸入される冷媒が流入する室外熱交換器と、
    前記第1筐体の上部に設置され、前記室外熱交換器に空気を供給する室外ファンと、
    前記第1筐体の前記室外熱交換器の開放部側であって、前記圧縮機よりも上部に開閉可能に取り付けられ、前記圧縮機及び前記室外ファンを制御する制御器と、
    前記制御器から発生する高調波を抑制する高調波抑制装置と、
    前記第1筐体内の前記圧縮機よりも上部に着脱自在に設置され、前記高調波抑制装置を収容する第2筐体と、を備えた
    ことを特徴とする室外ユニット。
  2. 前記第2筐体は、
    前記第1筐体内の略中間部であって、前記室外ファンの軸上又は前記軸上に近い位置に設置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の室外ユニット。
  3. 前記第2筐体の内部に、前記高調波抑制装置を冷却する冷却ファンを設置した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の室外ユニット。
  4. 前記第2筐体の空気取込口から前記冷却ファンに至るまで風路を略水平方向に形成し、前記冷却ファンから前記第2筐体の排気口に至るまでの風路を略垂直方向に形成した
    ことを特徴とする請求項3に記載の室外ユニット。
  5. 前記風路を分割する区画板を設け、
    分割された風路のそれぞれに、前記高調波抑制装置を構成する各機器を発熱量に応じて設置した
    ことを特徴とする請求項4に記載の室外ユニット。
  6. 前記第2筐体に形成されている空気取込口から前記冷却ファンに至るまでの風路を迷路構造とした
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  7. 前記空気取込口に、
    スリット構造又はメッシュ構造を有する異物侵入抑制板を設けた
    ことを特徴とする請求項6に記載の室外ユニット。
  8. 前記第2筐体の外部に排気ユニットを設け、
    前記排気ユニットは、
    前記第2筐体に形成されている排気口と連通する排気入口と、
    前記排気入口よりも下方に形成され、前記排気入口から流入した空気を前記排気ユニットの外部に排出する排気出口と、
    前記排気入口と前記排気出口とを連通するダクトと、を有している
    ことを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  9. 前記排気出口を略垂直方向に向けて開口させた
    ことを特徴とする請求項8に記載の室外ユニット。
  10. 前記冷却ファンは、
    回転数が可変に制御可能に構成されており、
    前記第2筐体内の温度が所定値よりも上昇した時、あるいは、前記室外ファンが所定値よりも低速で回転している時に駆動される
    ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  11. 前記高調波抑制装置を構成するパワーモジュールにワイドバンドギャップ半導体を用いた
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の室外ユニットと、
    冷媒配管を介して接続される室内ユニットと、を備えた
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
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